ステルス機



ステルスについてレーダーに映らないというのは何となく分かるのですが、具体的にどんな構造をしてるのでしょうか?

ステルス効果は、大半は形状に起因します。
最新の軍用機や艦艇を見れば、一定の角度に傾斜したパーツで外観が形成されていることがわかるかと思います。
これにより、レーダー波を一定の方角のみに反射するようにし、発信元には戻らないように図っているわけです。
それ以外に排気に空気を混入して温度を下げ、対赤外線ホーミング対策とするなど、
広義のステルスには様々な手段があります。
ECMもまた、広義のステルスの範疇に収まります(もっともECMは「そこにいる」ことはバレてしまうわけですが)

艦艇のステルス化は特に大型艦の場合、完全には困難です。
これはウェーキなど、現時点ではRCS減少に限界のある要因が少なからずあるからです。
なので大型艦の場合は敵に探知されないためのステルスではありません。
艦艇のステルス化のキモはミサイル対策で、飛来したミサイルに探知されるまでの時間を多少なりとも稼ぎ、
撃墜なり妨害なり対策をとる時間を確保することが目的です。

小型艦になると航空機同様、艦自体を隠すことが目的で、
こちらは自らが攻撃を行うまでの時間を稼ぐためです。
(小型艦では防御手段の搭載能力に欠けるため、探知されれば撃沈はほぼ確実)
北欧諸国が計画・建造中のミサイル艇など、実に未来的なスタイルをしていますが
彼女らは地形に隠れ、目標を見つけたら一気に飛び出してミサイル発射、
その後は再び地形に隠れることを考えています。
この飛び出してから戻るまでのわずかな時間、敵に探知されないためのステルスです。
(46:ゆうか ◆9a1boPv5wk)

F-22、B-2などはよく「実際にレーダーに映る面積は鳥程度」などと言われますが、

「鳥程度」の影が鳥にありえない速度で移動したりすれば、航空機だと分かってしまい、
結果、ステルス性を高める意味も無くなってしまうのではないでしょうか。
レーダーは電磁波を出して反射してくる波を拾うわけだが
実際にはいろんな波が反射してきて、ある程度フィルターをかけないと情報が多すぎて
収拾がつかなくなる。
実戦では米軍は必ず各種電子戦を行ってくるので、電子戦に対応しながら
ノイズを除去し、鳥並の反射波を確認するのは不可能に近い。

しかし各国では、ステルスに対抗するレーダーの開発も進んでいるようだ。
ステルスは、電磁波発振~受信までを1ヶ所で行うタイプのレーダーには強いが
発振~受信を別な場所で行うタイプには弱い
(58:241)

電磁波発振~受信までを1ヶ所で行うタイプのレーダーには強いが
これをモノスタティック・レーダーという

発振~受信を別な場所で行うタイプ
こちらはバイスタティック・レーダーという

この問題もUfimtsevが指摘している。
ステルス機は通常、入射した電力を入射方向とは別の方向に散乱することでレーダーから見えないようにしている。
バイスタティック・レーダーはその対策で、電波の送信と受信の場所を変えることでステルス機がそらした電波を受信しようというものである。
バイスタティック・レーダーに捉えられないステルス機を作るためには、電波吸収体で機体を覆い、そもそも電波を散乱しない(吸収する)ようにする、ということが考えられる。
しかし、Ufimtsevは、「完全な電波吸収体によってできた物体があったとしても、物体が散乱する電力の総和はしない場合の半分までしか減らせない」ことを示した。
つまり、いかに優れた電波吸収体でステルス機を覆っても、散乱する電力の総和が完全に消えない以上、バイスタティック・レーダーによって見つかる危険性は消せないということである。

ステルス機ってレーダーは使えるんですか?

使わないとどうしようもないので使いますが、ご推察の通り探知される危険を伴います
攻撃機・爆撃機の場合はなるべくレーダー以外の照準装置を用いることで戦闘空域で
電磁波を放出する事を避けます。

戦闘機の場合は戦闘でレーダーを使わないとそれこそ話にならないのですが、
なるべく探知を防ぐ為にさまざまな工夫が施されています。

航法レーダー等はもちろん使います。
(68:117)
探知を防ぐさまざまな工夫とは具体的にどのような事ですか?
アメリカが代表するステルス戦闘機F/A-22を例にとって見ると

  • 機械的にレーダー波をスキャンさせる代わりに、電子的にスキャンさせるタイプの
レーダー(アクティブフェイズドアレイレーダー)を使うことで、スキャンにかかる時間を
縮める
  • 仲間の航空機から情報をもらうことで自機からは存在を暴露しない
  • 戦闘モードを電磁波放出の度合いによっていくつかに区切って(Emission Control
EMCON 電波放出管制)、戦闘中に必要に応じて切りかえる事で自機の電子的
「見え具合」を厳重に管理する。

などです。
(68:122)

ステルス戦闘機って非ステルスよりもフライウェイコストは高いですか?

F-117やB-2は定期的に機体表面の特殊なコーティングを施さねばならず、
そのコストはかなりの額だそうです。
なので、yesですね。
(69:483)
フライ「ア」ウェイ価格、って意味の質問ですよね?

同じ条件の機体で価格を比べないと意味ないだろうし、ステルス機と非ステルス機では全然機体が違うんだから
比較は当然無理。まあ、同じような性能の機体で、という比較ならできそうだけど、当然デザインの制限が多いのに
同性能を要求されるステルス機の方が高くつく。ステルス性能の確認テストだけで、試験施設からテストそのものまで
えらい費用を食うというオマケ付き。
(69:486)

B-2はあんな偏平な機体で人間が座れるスペースがあるのでしょうか。

全然薄っぺらい飛行機ではないです。ってかスケールを見誤っていると思われ。
大きさはちょっとした旅客機(B737とかB757)くらいの大きさですから、
パイロットが普通に座るくらいの高さは十分ありますよ。
(73:325)
側面から写した写真を見れば、意外なほどの分厚さに逆に驚くはず。
大体、あの機体は爆弾だってミサイルだって機内に搭載してるんですから。
上や下から見た印象ほど扁平ではありません。
(73:326)
あの薄っぺらい機体の何処にあんな数の爆弾を詰めれるスペースがあるんですか?
  • それほど薄くない。
  • B-2は多量の爆弾をばら撒くタイプの爆撃機ではない。
(73:337)

ステルス機って爆弾落とす時ってどのくらいの時間ドア空けるんだろ?

F-117に関しては見つけられませんでしたが、F/A-22の場合、ウェポン
ベイの開いている時間は3秒前後との事です。
当然、閉じている時よりステルス性は落ちますが、開いている時でも
ステルス性を保てるように対策を施してるとの事(詳細は不明)。
たとえRCSが若干落ちたとしても、ほんの数秒なら、それが原因で反撃
を受ける事も無いでしょう。
(73:527)

ステルス戦闘機はどうやって管制を受けるのですか?

F-117に関しては出撃中はAWACSの管制は受けない。
F/A-22に関しては判らないが、通信方法を変えるなどして必要最小限に留める
工夫がなされるはず。
(73:712)
航空機としてコントロールされる必要がある場合にどうなのかなと。
飛行中とか着陸中には管制されてますよね?
例えばステルス戦闘機同士だと位置がわからなくてニアミスしそうな気が・・・
作戦飛行中以外はレーダーに映るようにしてます。
(73:761)

ステルス機は、レーダーと機体との向きによっては反射面積が大きくなると考えてよろしいのでしょうか?

基本的に正しいですよ
F/A-22の場合、正面のRCSはF-117とほぼ同等だけれど側面のRCSは
ケタがひとつ大きいそうです
(76:540)

ステルス技術は実はソ連製だったと聞きましたが本当なのでしょうか?

ロッキードがステルス機を開発する際に、ソ連の電気工学者
ピョートル・ウフィムツェフ(ユフィムツェフでは英語読み)の論文を発掘して
それを応用した。この論文は、あまりに難解すぎてソ連当局は重要性に気づかず、
機密指定も行っていなかった。それをアメリカ空軍が翻訳して国内で紹介していたもの。
だからステルス技術のヒントになったと言うか、開発の近道を提供したというくらいの位置付け。
(157:31)

論文はおそらくこれ。Ufimtsevの理論はPhysical Theory of Diffraction「物理光学的回折理論」と呼ばれている。
http://oai.dtic.mil/oai/oai?verb=getRecord&metadataPrefix=html&identifier=AD0733203
↑この62年の論文以降もUfimtsevらによる研究は続けられている。
62年の論文のバージョンのPTDを解説しているのが↓の本。
62年の論文のいくつかの章がアップデートされている。
http://www.amazon.co.jp/dp/1891121669

Elementary Edge Waveという概念を利用した新しいバージョンのPTDが86年頃から開発されている。
その成果をまとめたのが↓これ。Northropの技術者が熱狂的な緒言を寄せている。
http://www.amazon.co.jp/dp/1118753666

ロシアや中国はなぜステルス機の開発に手間取ってるの?

スホーイやイーグルがデスクトップパソコンの製作なら、F/A-22や
F-35クラスはノートパソコンの製作に匹敵します。具体的に
言うと、F/A-22では赤外ステルス対策とスーパークルーズのため
燃料を循環させて機体を冷却しますが、これはステルスの要求仕様に
よって循環量が変わると言うことになり、つまり機体の重心位置も変わってきます。
すると安定を保つための制御面の動きが生じ、電波ステルスに影響がでる。
逆に電波ステルスの仕様を一定にすると・・・。また、レーダーも通信、ECMにも
使用されますから、それぞれのパーツや仕様が固まらないと、とりあえず
レーダーとして積んで飛ばしても、ECMの要求でレーダー全体作り直しになり、
結果として外寸、重量にまで変化がでれば機体全部やり直し。とりあえず
殻を作って飛ばし、機体のテストと追い込みをしながら各部分システムを
仕上げて足していく、という手法が使えず、統合した状態でしか有効な
開発が進まない面倒なものなのです。この統合技術がいま最先端機の
最大の障壁といわれます。
(158:632)
632
燃料を循環させて機体を冷却するシステムは旧ソ連もミグ25で実用化済み。
てか50年代末にはもう完成した技術だよ。コンコルドもA-12もSR-71使っていた。
(158:639)

どうしてステルス機が開発されたのがこんな遅かったのでしょう?

レーダーが発明された時点で、同時にステルスの理論にも普通気づくはずですが。
物体がどのようにして電波を反射しているかは、
ソ連の科学者ピョートル・ウフィムツェフが1957年に論文を発表するまで完全に解析ができなかった。

ある程度は分かっていた
が現実的にはとがっている部分とかの解析が不可能だった
Ufimtsevが発表した物理光学的回折理論は
要するにそこら辺を近似して計算できるようにした代物
(346:802,810)

ステルス機開発の経緯

1957年にソ連のモスクワ無線工学院の軍事物理学者ピョートル・ウフィムツェフは電波が光と同様、
物体の表面で反射する時、従来の物理工学的な近似では解析不可能だった平面の交わるエッジ
部分の計算を可能した「物理工学的解析理論」を発表し、航空機デザインが電磁波に及ぼす各種
影響を考察している。
1971年にAFRL(US.Air Force Research Laboratory:米空軍研究所)は、この論文を入手し翻訳
作業の後、論文に着目したロッキード社の数学者ビル・シュレーダーが応用し、航空機設計に
おいて多数の三角形平面で構成し、それらの三角形の各3ケの頂点に対し「物理工学的解析
理論」を用いれば、翼の表面と翼の縁の部分に生じるレーダーの反射を正確に計算し、合成でき
る「エコー1プログラム」を開発し、レーダー波の照射を別の方向に反射させレーダーに映りにくい
F-117ナイトホークが開発された。

物理光学的回折理論以前にも、電波の反射や回折の計算は行われてきた。
例えばニュートン、ヤングなどは、マクスウェル方程式発見以前からこの分野の研究をしている。
マクスウェル方程式が発見されて以降も、電磁波問題の解法の研究は当然なされており、
Kirchhoff、Rubinowiczなどが成果を挙げている。上記にある物理光学近似(1912年!)もそうである。
特に物理光学的回折理論がステルスにおいて重要だったのは、
  • 端部の解析が正確にできた
  • industrial strengthな(ある程度任意の形状が解析でき、設計において実用的な)解析法であった
ためである。

ステルス戦闘機同士の空戦は、どの様な物になるのでしょうか?

幾らステルスといっても、近づかれるとレーダーに探知されるので、
普通にレーダ誘導ミサイルの撃ち合いになると思います。
外れたら赤外線誘導ミサイル同士。
さらにそれでもダメ、或いは撃つ暇も無かったら格闘戦。
私はベトナムの空戦と同じような雰囲気をイメージしている。
(17:218)

ステルス機は以前はF-117みたいに角張ってたのに,最近はそうではなくなってきたのはなぜ?

一方向に鋭い反射を返すと見つかりやすいから、丸くして全体に薄めて反射する、という発想でした。

しかし「発信してきたレーダーの方にさえ返さなけりゃいいじゃないか」という発想に変わり、
F-117的なファセット(切子)風のデザインとなったわけです。

同時に、コーナーリフレクターの原理でレーダーの方に反射波を返しやすい直角部分が嫌われるようになったと。
海自のミサイル艇も手すりの角材が45度回して、つまり□ではなく◇の形に取り付けてある。
これもステルスを意識してのことだそうです。

F-22のノーズも最初は切子状でしたが、ロックマーティンの技術がさらに進み、
「どうすれば反射が少なく、滑らかなノーズを作れるか」がわかって現在の形となったそうです。
(318:485)

今後ステルス戦闘機が普及し近接戦闘が重要視されてくると、機関砲とかの性能が上がる可能性とかありますか?

ステルス戦闘機が普及するとともにAESAなどの進歩したレーダーも普及しつつあり、
極端に近接戦闘が増えるというわけでもなさそうです。
その場合でもIRミサイルがメインと考えられ、これについては側方に発射後、ヘルメットの視線に
追随してロックオンするなどの誘導機能の向上、機動性の向上、画像認識による対ECM性能の向上などが
図られています。

逆に機関砲はすでに枯れた技術であり、進歩の余地はあまりありません。
せいぜいテレスコピック弾による場所節約程度でしょう。
(349:804,805)

F-22のガワだけ再現してそこに日本製エンジン載っけたらステルス戦闘機の完成じゃないですか?

完全に素人の考え。ステルス機の設計はガワだけじゃない、内部構造にまで及んでいる。
レーダー波っていうのはね、ある程度物体をすり抜けたり透過する性質があるのね。
で、戦闘機の内部にまでレーダー波が入り込んで、乱反射したり共振したりしてRCSが増大してしまうってことが起こりうるの。
だから、内部構造と外部デザインの双方を統合的に、RCSが低くなるような設計をしなければいけない。
全ての部品、構造が互いに複雑に関係しあっていて、従来の設計方法では造るのが困難な機種なんだよ、ステルス機っていうのは。
まー、他にもいろんな問題があったりするんだが……赤外線抑制とか色々。
(357:711)

ステルス機の内部構造がステルス性を考慮しているというのはよくある勘違い。
おそらく「ステルス・エア・フレーム」って言葉を誤解したと思われる。
ここで言う「エア・フレーム」とは内部の骨組みのことではなく、空力学的設計全般をさしていて、
「ステルス・エア・フレーム」とはつまり、「ステルス形状と航空機として飛ぶための形状を両立させた設計」
という意味であり、どちらかというと外部形状の設計のことである。
いくら計算機の能力が進化したとはいえ、複雑な内部構造すべてをステルス形状とし、
なおかつ力学的性能を維持するなんて芸当は不可能である。だから、現行ステルス機は極力機体内部へはレーダー波を侵入させず、
計算された外皮のステルス形状によって適切な方向へレーダ波を反射させることを基本としているワケ。
したがって、機体内部構造の設計においては非ステルス機のそれと同じく力学的要素が最大の影響力を持つ。
ただし、インテイクをはじめとするどうしても必要な開口部付近は、当然レーダー波も侵入するし、
内部もそれを前提で設計されているのは確か。

「F-22のガワだけ再現してそこに日本製エンジン載っけたらステルス戦闘機の完成じゃないですか?」という質問に対する答えがなされていないので。
ガワを真似するということは、外形状によって電波の散乱方向を制御する部分を真似するということになるが、その他に
  • レーダー波を吸収する材料(具体的な物質は?)をどこにどれだけ使うのか
  • インテイクやエンジン内部からの後方散乱の抑制
という問題がありうる。以上は電波の散乱という観点のみでのステルス性だが、さらに
  • 考える周波数は同じRF帯だが、自機が発する電波の抑制
  • 赤外線、光波でのステルス
等々、形状をまねしただけでは解決できない問題が多く存在する。

ステルス戦闘機だけど、アメリカ以外の国はF-22やF-35のプラモを買ってきてそれをパクッて作ればいいんじゃないですか?

F-22とかのステルス形状は曲面で形成されているけど、
計算上はポリゴンのように無数の平面で形作られている。
面が交わる頂点部分の電波の拡散の計算が必要なので。
見様見真似ではとても作れない。
だからコンピューターの計算能力がしょぼかった頃の機体であるF-117は大きな平面で作られている。
(322:844)

ステルス機はアフターバーナーを使用したらバレてしまうんでしょうか?

IRSTで捉えられる可能性がある
http://sukhoi.s7.xrea.com/irst.html
(498:950)

ステルス戦闘機って作戦中はどうやって通信しているんでしょうか?

通信波を探知されてステルス機の存在を敵に察知されるというようなことは起こりえるのでしょうか?
圧縮してバースト送信する、広帯域に散らばらせて送信する、サイドローブを減らして指向性を上げる(低探知性レーダーと同じ理屈)
(350:479)

通信封止が基本だけど、機体各部の指向性のあるアンテナを使用し、
低出力周波数分散通信を行う。探知不能とまでは言わないが、
大変探知しにくいらしい。とはいえ探知されることが「起こり得るか」と言われれば、
そりゃ絶対ないとは言えない。低探知性通信、ってぐらいだから。

F-22は優秀なセンサー、低探知性で性能の良いレーダーを利用して先進して情報を収集し、
後続機にこれを与えて全体像を把握し、指示を行うミニAWACS的な運用も考えられている。

F-35も同様であり、このため特にデータリンク機能が不完全なF-22の改良が急がれている。
F-35の場合は確か機体の6箇所に平面アンテナが設置されており、これを用いて大容量の
画像情報などを含んだデータ通信を行う。

とはいえ、「1日目」に既知の敵対空基地を攻撃する、AWACSなどが探知した敵機を迎撃する、
といった任務の場合には受信のみで無線封鎖が基本となる。

レーダーについても低探知性レーダーを使用するのみならず、先行機はレーダーを使用せず、
後続機がレーダーを使用して得た敵位置情報をデータリンクで先行機に送り、
先行機は敵にまったく知られずに有利な位置に占位して攻撃を開始する、といった戦術が考えられている。

探知されないのが取り柄のステルス機だから、電波輻射も最小限にするのは当然だが、
だからといってまったく使用しないということではない。いろいろと使い方があるということ。
(476:460)

ステルス戦闘機などで「レーダー上には鳥ぐらいの大きさにしか写らない」などといいますが、鳥が高高度を時速何百キロで飛んでいたらバレると思うのですが

うん。
「写らない」わけではない。ノイズと判別がつかないから「見えない」。

砂利の中から1ミリ以下の砂金を見つけるようなもの。
(600:78)

ステルス戦闘機はRCSが小さくレーダにうつらないそうですが、赤外線センサーへの対策はしてるのですか。

してます。
排気に空気を混入して温度を下げたりといった対策がなされています。
ちなみに騒音対策もある程度施されており、
今のところどうしようもないのは対視覚についてのみ。
それも夜間に行動することでカバーしています。

もちろんしてあります。
ステルス機のエンジンノズルの形状を見てもらえれば解りますが、独特の形をしてますな。
あれはベクタードだからってだけではなくて外気とノズルからでる熱気を上手く混ぜるようにして
流すように工夫してあるわけです。当然、赤外線センサーには発見されにくくなります。
(43:469-470)

ステルス機って、キャノピーの枠とかパネルラインのフチとかまでギザギザになってますけど

なぜそこまで?というか意味あるんでしょーか。
角度をそろえて反射を限定するってステルスの原理は知ってるな。
で、ステルスを究めると小さな反射も無視出来なくなる。
ベン・リッチの自伝だと、小さなビスが飛び出ていただけで
ステルス機が探知されてしまったりしたそうだ(実験段階の話)。
(19:195)
195に補足すると、ぎざぎざはレーダー波が正面方向、
つまり敵のレーダーの方向ではない方向にそらすためで、主要な開口部はすべてぎざぎざにしてあります
(19:200)

ステルス戦闘機や爆撃機はどうしたら撃墜できますか?

対空機関砲の目視射撃・・・
実際の所レーダーに殆ど映らないので目視で認識して対処するしかありません
ミサイルは画像誘導なら当たるかも
赤外線は捕捉できない可能性が高い(ステルス機は放熱も見えないようにしてるし)

何年か前ユーゴスラビアが撃墜しました。ステルスといえどもレーダーに移る部分もあるようです。
ユーゴはSAMと対空砲の組み合わせで撃墜しました。
(26:110,114)

沖縄にF-22が配備されるそうですが、ニュースによるとステルス戦闘機が配備されると基地負担削減に逆行するそうですが

ステルス戦闘機のどういうところが負担になるのでしょうか?
ステルス機には専用格納庫とかいろいろいるのよ
つまり既存施設のかなりの部分が流用できないわけ
で、思いやり支援とかで新施設建設等は日本の負担になっちゃう
(338:464)

ステルス戦闘機のレドームにもステルス性があったら、自分の機体のレーダーが役に立たなくなりませんか?

敵のレーダー波を無効にするだけでなく、反射してきたレーダー波も無効になりそうな気がするのですが・・・
レドーム自体はなるべく電磁波を素通しするような素材で作られている。アンテナ面は
そういうわけには行かないので少し上向きにオフセットして搭載し、正面~下方からの
入射に対する反射を上方ににがすようにしている。
(524:623)

アメリカは敵ステルス機を発見するような研究てしているのでしょうか?

対ステルス対策としては、AESAに代表されるようなレーダーのシステム、ソフトの改良による検知性能の向上、
長波長レーダーの利用と改良、電波以外の探知方法(主に赤外/可視光学手段)があります。

米では戦闘機、警戒機にAESAを導入しつつあり、また戦闘機に電子光学センサーを搭載する予定です。
長波長レーダーの開発状況は不明ですが、対長波長レーダー用の妨害手段は開発しています。

ご存じの通り、米のステルス機は赤外放出を抑制するよう設計されており、これら妨害手段と合わせて
対ステルス対策に対しても対応しており、またさらに対応を進めつつあります。
(315:291)

将来ステルス技術が進歩したら、戦闘は”有視界戦闘”に戻ったりするのでしょうか?

未来のことだから断言はできないが、可能性としてはありえる。
ステルス機対策として現在、開発されていると言われている主なものに二つある。
  • バイスタティックレーダー(発信と受信を別々のところで行うことで反射波を拾う)
  • 赤外線探知(二つ以上で観測し、三角係数で距離を測定する)
しかし、バイスタティックレーダーや赤外線探知では、曖昧な位置しか分からない。

現在でも戦闘機によっては光学的探知・追尾装置を装備し、レーダーに頼らずに赤外誘導ミサイルを
センサーの有効範囲内まで誘導できるものもある。とはいえ、それはステルス対策と言うよりパッシブに徹するため、
あるいは補助手段に過ぎない。

ステルス技術という言葉が意味を保っている程度の近未来であれば、その遮蔽能力も限界があるだろうし、
例えばプラズマステルスのような手法が実用化されても、今度はそれに伴うノイズの探知が行われるかも知れない。
有視界が主役になる状態は考えにくい。逆に、そこまで進歩するほどの未来であれば、
有視界自体を無力化するような光学ステルスも存在していそうだ。
(308:709-710)

ステルス戦闘機はその特性上、ドロップタンクを外部に付けれないから機体内の燃料タンクは普通の戦闘機より容量が大きいんですかね?

なぜそんな遠距離を航続させる必要があるのか?
湾岸戦争でもサウジの基地を使っていただろう。
それは航続距離内の基地が必要だったからだよ。

ステルス機においては,ステルス性が開発のまず第一優先順位。
燃料搭載量は,当然限定される可能性がある。
つまり,それにあわせた運用拠点が必要になる。
発想が逆。
(301:411)

ステルス機の弱点は?

爆弾庫を開いた時にRCSが一気に数千倍になってステルス性が無くなる事。
こればっかりはどうにもならない弱点。
F-22はウエポンベイを開く時間を極短時間にする様に工夫されている。
(293:51)

どうしてステルス戦闘機に短距離空対空ミサイルが積まれたりするんでしょうか?

十数キロまで接近したら見つかりませんか?
リビア沖でF14がリビア空軍機を目視確認するために接近
→リビア空軍機ミサイル発射→F14が短距離ミサイルで撃墜

という例もあります。
ステルス機といえども、敵機を目視で確認しなきゃいけない場合も有り得ますから
その場合は短距離ミサイルが必要だと思います。
(289:202保守中隊 ◆tsQRBnY96M)

ステルス性能というのはRCSが小さいということですよね?

航空機のステルス性能は電磁波全般から音響まで含みます。
つまり電波ステルス(低RCS)から始まって、可視光域(つまり迷彩)、
赤外域(IRSTの普及などで重要性アップ)、エンジン音まで(低空飛行の偵察UAV等で重要)
「ステルス性能」に含まれます。

また、あらかじめ位置が推測されていたり、低空飛行する場合には目視が問題になりますが、
高空飛行する場合、夜間であれば目視の重要性は薄れます。
ユーゴのF-117みたいに「撃ってごらん」的に毎回同じルートをまっすぐ飛んでれば撃たれますが。

高度なステルス爆撃機の場合(例えばB-2)、比肩できるステルス性能を持った護衛戦闘機でないと、
単に宣伝役になってしまうので邪魔です。ですから、米軍の戦略爆撃機は高脅威下では単機行動が基本。
(685:system ◆systemVXQ2)

カナードを付けるとステルス性は落ちるのですか?

カナードに限らず、すべての突起物は電波ステルス性を損ないます(RCSが上がる)。
中国のJ-20も、カナードを設けている点、排気ノズルが円形で二次元形状になっていない点などから、
ステルス性を追求しきっていない機体だと言われています。

他の基礎技術もまだまだ伴っていないであろう事から、J-20はプロトタイプと言うより
技術実証機、あるいはステルス形状機の制御技術習得用の機体と考えられているようです。
(685:system ◆systemVXQ2)

各ステルス機のレーダー反射面積わかりますか?

正確なレーダー反射面積は公表されていませんが、次のように推測されています。
(単位平方メートル。ソース:Global security。←空軍の発表、例えば「小石ぐらい」
といった表現から計算したものと私は推測しています)

F-22:0.0001~0.0002、F-35:0.0015、B-2:F-35と同程度、F-117:B-2の2倍
(正面に限っては、F-35もF-22並みという説あり)
(F-15やSu-27は10~15と言われる)

B-2以降の新世代ステルス機が、角張っていないのにRCSが低いのは、
コンピューターによる正確なシミュレーション技術と知識ベースが発達したため、
格段に高度な最適化が可能になったからといわれています。
(688:system ◆systemVXQ2)

翼形とステルス性の関係について

1,前進翼がステルス性が悪いのは何故ですか?
2,全翼機がステルス性が高いのは何故ですか?
3,以前90度で交わる凹面がステルス性を悪くするという事を読んだのですが、それは何故でしょう?
4,カナード翼はどの程度ステルス性を損なうのですか?
程度問題は後でまとめて記述
1電波は前縁のようなエッジに当たった場合、反射波は円錐状に散乱されてしまいます
 また、エッジ以外でも光のような入射角と反射角が等しい反射以外に小さな散乱を生じます
 前進翼では前縁で反射された電波が胴体に当たり更に反射され──を繰り返すため
 反射の計算が複雑となり不利であると言われてます。

2全翼機は主翼と胴体、垂直尾翼と水平尾翼の組み合わせといったコーナーリフレクター
 効果を生じる要素が少ないです(コーナーリフレクター効果とは3のこと)
 また、反射する要素自体も少ないので反射の計算も比較的容易となります

3発信者の方向へ電波が反射してしまいます
 とりあえず中学校の理科と数学の教科書でも引っ張り出して復習してください

4例えば、前方からの照射に対し尾翼式の機体は主翼で尾翼は隠れるのに比べ、
 カナード式ではカナードの各角度での反射の計算+主翼での反射の計算となり
 反射の計算は複雑になる上、反射方向の制御は困難になります。
 また、電波は尖った部分でも散乱を生じる事がカナード式を不利にしています

程度問題
RCSはその形状に依るものが大きいため、そのような曖昧な質問では答えられません
電波吸収材の効果は気休め程度と思ってください
それでも有る無しでは大違いですが(後述)
尾翼に比べればわずかな物だとおもうのですが
レーダーの探知距離はRCSの4乗に反比例します。
例えRCSを1/2にしても探知距離は0.84倍にしかなりません
多少RCSを下げた程度では大した効果はないのです。
逆を言えば、探知距離を縮小するには多大なRCSの削減が必要となるのです
(例え全体から見れば効果が少ないと分かっていても電波吸収材を使用するのはこのためです)
そのため複雑な反射の計算が求められる形状は、散乱や回り込みなどといった電波の特性もあり、
反射の制御が難しく敬遠される傾向にあります
(251:名無しAPG● ◆yvNqrnvsYY)

筆が滑ったのでしょうが
「レーダーの探知距離はRCSの4乗に反比例します。」
これは嘘。正しくは
「レーダーの探知距離はRCSの1/4乗に比例します。」

ステルス戦闘機に取り付けるステルス増槽などは開発されないのでしょうか?

付ければどうしてもレーダー反射面積は増加しますから、ステルス性が求められる
「一日目の攻撃」時には内蔵のみにして付けないのが一番。制空とSEADが終われば
遠慮無く外装していけばいいし。

むしろ、外装しかできないこれまでの戦闘機用に、ステルス武器庫や機体と
一体化するステルス増槽がが開発されています。
http://bbs.tomcat521.com/redirect.php?tid=5636&goto=lastpost
(728:system ◆systemVXQ2)


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