中空装甲って、APDSとか喰らったらどうなっちゃうんでしょ?
単純な中空装甲の場合、中空分だけ装甲が薄くて損するだけです。
とはいえ、その分軽くてすむわけなので、成形炸薬弾頭避け効果を考えたら悪くない選択ではあります。
最近は、その中空分に高圧下で液相に転移しないセラミックや炭素繊維などを入れるのが流行っています。
これならある程度APDS(あるいはAPFSDS)に対抗する力もあります。
APDS(最近は細長さをかせぐために翼安定、ADFSDSが普通)の貫通効果は、命中点に発生する
高圧によって、装甲が液相に転移し、弾頭の浸徹を許すことによって生じます。
命中点で可能な限り高い圧を発生させるために、弾速を上げ、弾体を細くし、また大きな質量(=密度)を持たせます。
この結果、タングステンや劣化ウランを使用した、細長い、マッハ5の貫通体が使用されるわけです。
しかし、セラミックなどは高圧下でも液相化しないため、貫通効果が損なわれるのです。
もちろん衝撃で破砕される事はありますが、続いて内側の金属装甲に突入する際に、貫通体の連続性が損なわれ、
早い話が折れたり曲がったりして、貫通効果が落ちる事が期待できます。
戦車の装備の爆発反応装甲ってのはどんなものですか?
リアクティブアーマー?
簡単に言うと、
砲弾が装甲に着弾した時に装甲自ら爆発させて貫通力を相殺するって感じ。
基本的には成形炸薬弾への対策という側面が強いです。
複合装甲とリアクティブアーマーを組合す事はできないのですか?爆発反応装甲ボックスというのがイマイチ掴めません。
複合装甲で組み合わせる材質次第で、「溶かす弾」(成形炸薬弾など)にも
「ダーツのような弾」(徹甲弾系)にも有効な装甲を作ることは可能です。
ただ、そういう万能複合装甲を作るには材料工学などで相当高い技術力が要求されるので、
かなり新しい世代の戦車でないとそういう贅沢な装甲は用いられてなかったりします。
リアクティブアーマーは古い戦車の近代化改装によく用いられる手法で、
対装甲兵器としてもっとも多用されてる成形炸薬弾に対して
有効な防御力をわりと簡単に後付けで与えることができることから、
そこであげられてる「PT-91」とかイスラエルの「サブラ」なんかみたいな
近代化改装キットの目玉としてよく使われます。
まあ、ですから複合装甲とリアクティブアーマーを組み合わせることは不可能ではありませんが
重量増加やらなんやらのデメリットを押してまで、
効果が重なる装甲を複数使う必要もないということなのでしょう。
チョバムプレートとリアクティブアーマーって同じ物なんでしょうか?効果が違うんでしょうか?見た目似てるんですが...。
チョバムプレート(チョバムアーマーのことか?)は複合装甲の一種でイギリス製。リアクティブアーマーは反応装甲のことだよ。
アキュムレータ/エバキュエータ、作動原理を弾丸通過前、弾丸通過直後、弾丸砲口通過後にわけて解説してくれ。
① 弾丸発射
┏━━━━━━━━━┓
┃ ┃
━━┻━━━ ━━━┻━━━━━━━
[弾>
━━┳━━━ ━━━┳━━━━━━━
┃ ┃
┗━━━━━━━━━┛
② エバキュエーターに燃焼ガス充満&砲身内の圧力低下
┏━━━━━━━━━┓
┃ガスガスガスガスガスガス ┃
━━┻━━━ガスガス━━━┻━━━━━━━
ガスガスガスガスガスガス[弾>
━━┳━━━ガスガス━━━┳━━━━━━━
┃ガスガスガスガスガスガス ┃
┗━━━━━━━━━┛
③負圧で燃焼ガス排出
┏━━━━━━━━━┓
┃ ┃ ガスガスガス
━━┻━━━ガスガス━━━┻━━━━━━━ガスガスガス
ガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガス[弾>
━━┳━━━ガスガス━━━┳━━━━━━━ガスガスガス
┃ ┃ ガスガスガス
┗━━━━━━━━━┛
戦車の砲塔基部は弱点なのは何故?隙間が狭すぎて狙っても無理な気がするんですが。
車体前面に当たった弾が滑って、砲塔基部に当たってしまう事が多いようです。
航空機の20mmによる攻撃で、複合装甲は抜けますか?不可能な場合、30mmでは可能ですか?
航空機関砲で正面装甲は無理ですが、エンジン上部などの薄いところは可能ですし、
砲塔上面でもM1は大した厚さがないので抜けます。
30mm劣化ウラン弾なら抜き放題、20mmでもAP弾ならけっこういけちゃうと思いますよ。
重量級主力戦車といえども、側、後方は比較的弱いですし、上面は特に強化したタイプでない限り、脆弱といってよろしい。
実弾に対して衝撃を分散する目的で継ぎ目がたくさんある?装甲は実在しますか。
スナップロックアーマーのこと?
砲弾が弾着すると衝撃でセラミックのプレートがズレて、砲弾を切断
して運動エネルギーを奪うってヤツ。
リアクティブアーマーの話題になりまして、実際どの程度の効果があるのか
第一世代のリアクティブ・アーマーでも350~400mmの均質圧延鋼板に相当する防御力を有していたとのことです。
また、同サイトに作動時写真が掲載されている、最強リアクティブ・アーマーとウワサされる、
ロシアのコンタクト5では、APFSDS徹甲弾に対しても均質圧延鋼板300mm相当の防御力を有すると公称されているようです。
上記サイトでの解析では、M1の120mmAPFSDS、M829A1の貫徹力を38%削減する、という結論を出しています。
また、HEATに対しては、600mmの均質圧延鋼板相当と主張しています。
もちろん、タンデム弾頭などでは話が変わってくるでしょう。
また、ちょっと水増しの数字かも知れませんね。
ヘビーマシンガン程度の火器を雨霰とくらっても戦車は大丈夫ではないかと思うのですがどうなのでしょうか
第二時大戦前期でしたら、重機関銃でもある程度なら戦車に対抗出来ました。
対戦車ライフルなる代物まで有るくらいですから。
ところが中期以降、戦車の装甲板が強化されてくると、重機関銃では正面装甲
を破るのが困難になり、歯が立たなくなって来ました。
但し、上面装甲はその限りでは無く、航空機からの機銃掃射により、戦車も
けっこう被害を被っています(大口径機銃に限りますが)。
戦車に使われてる装甲材で最高の物(防御力)何?
何を防ぐか?によって違ってくる。
運動エネルギー弾に強い劣化ウランや
化学エネルギー弾に強いセラミック、
HESHを防ぐケブラー等いろいろ組み合わせることで「最高の防御」が出来る
戦前から第二次世界大戦頃までの戦車の装甲の種類と、装甲の特色を教えて下さい。
均質圧延装甲板とかいわれてもチンプンカンプンです。
圧延された厚板鋼板で、ニッケル、クロム、炭素、銅、モリブデンを配合したものが主流です。
機械工業用に使われる普通の鉄は軟鉄圧延鋼板で、これは試作車に使用されます。
これは文字通り軟らかい鉄なので加工しやすいです。
初期の戦車は、これで作られています。
戦車や戦艦の装甲は、炭素鋼表面に浸炭処理を施して、更に表面を硬化させたものです。
戦車の装甲板の修理ってどうするのでしょう?
タミヤニュース連載の「モデラーのための戦史」に、戦車整備部隊物語が
連載されていました。その中の一描写で、
「戦車の被弾孔を鋼板の切れ端でピッタリふさいで溶接し、その上に
キャタピラー・シューを並べて再び元通りに修復した」云々とあります。
戦場での応急修理程度ならほとんどがこの程度でしょう。
大規模な修理は後方へ送り返して戦車修理工場が行ったものと思います。
戦車はミサイルの直撃を受けても壊れないもんなんですか?
戦車の場合、ミサイル何発まで耐える?という話は無意味なのです。
装甲を貫通できればミサイル1発で撃破されますし
貫通できなければ、何発食らおうと戦闘可能な場合もあります。
また戦車は場所によって装甲の厚さが違いますので
正面ならば貫通できなかったミサイルでも
背後からなら撃破可能だったりもします。
ちなみに最近では、最新鋭の戦車の装甲に対して
配備されているミサイルの貫通力が不足しているそうです。
最近の戦車に155mm榴弾が直撃したら乗員ってどうなるんですか?
装甲が貫かれることはないでしょうが、車外の装備品や機銃はおそらく破壊されるでしょう、
戦闘能力になにも支障をきたさないということはないと思います。
表面硬化処理された装甲板は表面の割れのノッチ効果で装甲板が抜けるように割れるそうですが
この「ノッチ効果」ってヒビの部分に力が集中して割れるってことですか?
穴・ミゾがある材料に応力を加えると、その集中効果によって強さが低下する効果のこと。
罅ではないと思いますけど、一種罅もその中に入るのかな。
戦車の装甲って20cm~30cmなんですか?
戦車といってもいろいろある。
時期、国、用途によっても装甲厚はさまざま。
現代に限って言うと、アメリカ軍の主力戦車
M1A1エイブラムスは世界最高クラスの防御力を持つが、
砲塔正面で約500ミリ前後といわれている。
ただし、これは複合装甲と呼ばれるさまざまな材料を組み合わせた装甲板なので、
鉄板一枚というわけではない。むしろ、鉄板一枚を上回る防御力を持つと言われる。
戦後第一世代の戦車が成形炸薬弾対策をしてないのはなぜですか?
空間装甲にしたり、装甲を厚くしたりしてますよ。
ガラスはHEAT弾に強いから戦車の複合装甲に使われてるって本当ですか?
ガラスというかSi自体がかなり対HEAT特性が高い。
昔大容量セラミックバルクが作れない時はそれなりに
使われてた。
以下某所の某お方の引用
ガラスというのは対HEATにおける標準的装甲材料として用いられるくらい、非常にポピュラーな代物で
あったのです。その後、ガラスよりも極めて高い靭性及び衝撃インピーダンスをもつ大バルクセラミックスが
製造可能になったために急速に廃れていきましたけど。
ま、そういう短期的な歴史的変遷はともかくとして、対HEAT性に限れば主装甲の前にガラスの厚板を置いただ
けでも、それなりに防御能力の向上を図ることができます。その主なる因子はmicro-yieldingによるエネルギ
吸収と衝撃インピーダンスの高さによる慣性結合阻害によるものと言われています。
アメリカのM1戦車は劣化ウラン装甲のせいで乗員の搭乗時間に制限があるという話を聞きましたがこれって本当ですか?
うそです。劣化ウラン装甲により被爆する事はありえません。装甲がダメージを受けて
その破片が空中にまい、破片を吸い込めば話は別ですけど。
劣化ウランからでる放射線はアルファ線らしいので、ふつうなら簡単に被爆は防げるはずです。
体内に入ったときが問題なのですが。
最近の戦車は、防御力=重量ではないそうですが、これって何故なんですか?
複合装甲とかあって、一概にいえなくなっていると言うこと。
大戦中の独の重戦車が70tぐらいあるからといって、レオパルトより防御力が高いとは思わないでしょう?
装甲の材料・型式等及び車体サイズが同じなら重い方が重装甲といって良い
ショト装甲のショトってなんですか?
ショト装甲=Schott Panzerung
戦車って、装甲の部分はとても硬いらしいですが、キャタピラのへんを狙ったら動き止めれますか?
戦車砲弾などを当てれば可能です。
ただし実際の戦車戦では、命中弾の多くが砲塔に集中するという戦訓が得られており、
履帯は実際に狙って当てられるものではないのです。
追記すると、戦車の履帯は非常に頑丈です。
ものにもよりますが、対戦車地雷を一発踏みつけても、なんとか走り続けられるとかもあるとか。
(あとで修理する必要はあり)
輸送しやすいように最初軽量な戦車を作って増加装甲を上からつけるという形にはできないのですか?
アメリカのM8 AGS(装甲砲システム)という軽戦車がそのコンセプトを採用していた。
M551シェリダンの後釜を狙ったんで、空輸可能なレベル1~30mm機関砲抗弾のレベル3まで多種の増加装甲パッケージを
用意した画期的な軽戦車と言うふれこみだったが、予算不足から正式採用には至ったものの量産には至らず。
中空装甲は粘着榴弾に対して有効との事ですが、破片が車内に飛ばないだけで装甲が破損する事には変りないのですか?
粘着榴弾は爆発の衝撃で装甲の裏側が剥離し被害をあたえます
中空装甲は外側の装甲の剥離を内側の装甲で止めるかたちになります
装甲の破損にかんしては中空装甲のほうが破損し易いと言われています
戦車の装甲で砲弾を防いだとしても中の人は大変なことになるという話を聞いたのですが?
装甲が貫通されなくとも内部に被害が及ぶのは、装甲板の内側(戦車内部側)が着弾の衝撃で剥れて小さな破片となって飛び散るから。
その効果をより高めた砲弾が粘着榴弾(HESH)。
また、装甲板をリベットで留めてた時代の戦車だと、装甲板内部が剥れるよりも低い衝撃でリベットが飛び、乗員を死傷させた。
内部剥離破片による被害を防ぐ方法として内張り(ライナー)があり、初期にはフェルトなどの厚くて衝撃吸収力のある布が使われ、
現在ではケブラーなどの高張力樹脂繊維が使われています。
コンクリートで装甲強化した戦車はあるの?
大戦末期、帝国海軍は空母信濃の側面に装甲強化の為コンクリートを打診したと聞きましたが
コンクリート装甲は殆ど効果が無いです。
ドイツ軍ではⅣ号突撃砲にコンクリートブロックを用いた増加装甲がありましたが、
陸軍砲兵科総監では射撃試験の結果補強効果が無いことを確認しています。
また、砲弾命中時にコンクリート破片による損傷の危険もあったため、
陸軍兵器局では正式にこの補強方法を禁止しています。
しかし、前線部隊ではしばしば独自にコンクリートによる補強を行ったようです。
コンクリート装甲は、セラミックを使用した現在のセラミック複合装甲が確立する以前に、過渡的に使用された物です。
徹甲弾などの運動エネルギー弾頭の持つ運動エネルギーを、コンクリートが砕ける事で吸収させようと言う物でした。
しかし、上のレスで誰かが答えていた様に、コンクリートを装甲の表層に取り付けたのでは披弾時にコンクリートが飛び散り、
周囲の歩兵やソフトスキンの車輌に被害が出てしまうので使用されなくなりました。
ですが、「砕ける事で運動エネルギーを吸収する」と言う理論は有効である為に研究が続けられ、
セラミックを装甲板で挟んだ「セラミック複合装甲」が開発されました。
戦車の装甲のは大戦中ですら100mmを超えていたのに第二世代の装甲厚100mm強のチーフテンが重装甲といわれたりするのは何故なんでしょう
そもそも100mmやと200mm程度なら115mm滑空砲が当たれば(当たれば)紙程度の厚さだと思うんですが
大戦中と第二世代の装甲は抗弾力が別物と考えていいんですか?レオ1とか四号戦車と変わらない80mmだし
その通りで、戦車砲や対戦車ミサイルの発達により、100mmでも200mmでも防御不能と思ったので、
レオパルト1やAMX-30などは重量を軽くして機動力を高める方向に行った。
大戦中の重戦車には少々ツラい事情があった。
- 装甲材の粘りを出すのに必要なニッケルが不足していたので、装甲材が脆かった。
- ヒットラーが重厚長大な戦車を好む傾向があった。その上でT-34ショックがあったので、ヒットラー
の言い分に逆らうのが難しくなった。
- 国内の主だった橋梁の荷重限界が24tだったので、ある時期まで乾燥重量が20tを超える戦車は潜水
渡河機能の装備を必須と考えた。
- 車輌に使用可能なガソリンのオクタン価が非常に低かったので、余りコンパクトで優秀なエンジンは作れ
なかった。
と言うことで、ヒットラーの好みや脆さを装甲厚でカバーする必要性があったり、エンジンデッキ周辺が大柄
に設計されたりで、信頼性を度外視したような過荷重戦車の開発に傾倒している。
で、大戦終結後、米英はもうあんなロクに使えない戦車を運用する敵と戦うことも無いだろうと考え、M26
- M46やセンチュリオン(20ポンド砲)を主力と考え、それ以上の戦車は不要と判断した。
ソ連はJS4の開発、配備を進めたがやはり運用上の問題が大きく、JS3の再生産で繋ぎながら、装甲形状
の変更で軽量化、冷却器によるパワーロスを改善したT10を開発している。
その過程で米英はソ連のJS3の性能を過大評価したために重戦車M103やコンカラーを開発している。
その後、フルシチョフ政権下でミサイル万能論が台頭し、ソ連の重戦車の命脈は尽きていく。
(ブレジネフ政権下ではミサイル万能論は見直される。)
実のところ、戦後第2世代はこれこれな特徴があるなどと言う評論は誤り。
ほんとは各国が様々な思惑の元、東西が相互に影響を与えながら戦車を開発しています。
アメリカはT-54・T-55への対抗上、M48を改良してM60、M60A1を開発した。
イギリスはセンチュリオンの主砲を強化した。
で、独仏は機動性を重視して、余り重装甲では無いレオパルド1・AMX30を開発した。
だけど、開発中、既にT-62が危険な存在として認知されるようになり、ドイツはアメリカとMBT70
の開発に乗り出している。
で、イギリスもセンチュリオンとコンカラーを統合するMBTとして、チーフテンの開発を行う。
と言うわけで、戦後もM103、コンカラー、JS4やT10、そしてMBT70など、重装甲の戦車が連綿
と試作・生産されてたし、機動性重視の戦車と言っても独仏くらいで別に多数派でも無いんだけどね。
何と言うか、少数の運用に留まった西側重戦車や試作に終わった戦車は無視して、何かチーフテンがいきなり
重装甲を採用したかのような勘違いするライターはPANZERあたりに多いですね。
対戦車ライフルで打ち抜ける戦車って、どの時代の戦車くらいまでなのでしょうか?
WW2の頃の戦車なら側面を打ち抜けたのですか?さすがに正面は無理ですよね?
当たり所によるけどパンターなら側面は打ちぬけた
装甲を打ち抜くわけじゃないけど正面も視察窓なんかをねらってうってる
うまく行けば隙間から車内に飛び込んで中の人にダメージを与える
基本的に側面下部(キャタピラや転輪)
ここ壊されると動けなくなる。そのまま孤立すると・・・想像しただけでどれだけ怖いかわかると思う。
パンターなんかシュルツェンという側面に防弾板をつけたりして対策するほど狙われた
90式戦車を含めて第三世代の戦車の装甲は、自分の搭載砲で撃った場合に貫通してしまうのでしょうか?
正面装甲なら貫通しないです。
正面以外だったら、世界のどの第三世代戦車でも貫通してしまうデス。
ちなみに90式は、120ミリ滑腔砲のAPFSDSとHEAT弾を合計九発食らっても
まだ走行可能な状態だったと言います。
高速のAPFSDSが傾斜装甲をほぼ無効化するのは、装甲に突き刺さった瞬間に装甲に対して垂直に向きを変えるため?
高速のAPFSDSが被弾経始をほぼ無効化するのは垂直曲がるからじゃなく
秒速千キロ以上の速度ではあらゆる物質が擬似的な流体として振舞うため。
どんなに硬度や強度があっても変わらない、金太郎飴みたいにぐにゃぐにゃ曲がるのよ。
で、この擬似的な流体状の侵徹体が装甲に接触すると、装甲がどんなに傾斜してても「屈折」するのね。
イメージとしては、水面に水鉄砲を打ち込む感じかな。
侵徹体と装甲が融合しつつ侵食されてゆくから、どんな被弾経始も無効化されちゃうわけ。
というかあれだ。もう装甲による高速侵徹体防御はほとんど限界だってんで、
今ではアクティブ防御が主流になりつつあるだろ。装甲で防ぐより着弾する前に撃ち落すってやつ。
傾斜装甲は意味無いの?
最近のAPFSDSはマッハ5ぐらいで飛ぶから、流体力学なんだ。という書き込みを見ました。疑問です。
例えば、APFSDSが地面に水平に飛んでくるとします。
厚さ1センチの装甲板、地面に垂直に置きます。このとき、厚さは1センチです。
しかし、厚さ1センチの装甲板を地面に45度の角度に置くと、APFSDSが貫徹しなければいけない厚みは、実質√2センチです。
約1.4倍の厚さになります。同じ重量でも、傾斜装甲のほうが、実質装甲厚を増すことができると思うのですが。
APFSDSは、傾斜した装甲に命中すると
装甲の垂直方向に曲がって侵徹する性質があるため、見かけの厚さは相殺される
完全に垂直になるわけではないらしいから、傾斜にまったく意味がないわけではない
しかし効果が微妙な一方で、傾斜させた分の重量増という問題が出てくる
擬似流体と言う概念は、高速下の装甲と弾体の関係を解析した結果得られた概念です。
超高速での衝突で起きる現象を、簡単に言うと、摩擦熱と衝撃による熱で装甲と弾体が溶解する現象で
例えば板チョコレートにシガレットチョコを押し付ける事で見られるような現象が
極短時間に起きているのです。
これは超高速度カメラによる撮影によって、つい最近解明された物理現象で
一般には余り知られていません。
この場合角度に関係なく、弾体の進む方向に装甲が浸徹される事になり
弾体の物理的限界に来ると、装甲に貫入する途上で折損、破砕してしまいます。
第二世代の戦車は鋳造が多い事について。
鋳造装甲は同じ厚さの均質圧延装甲に比べて二割程強度が落ちるそうですが、
鋼板をプレス機で成型して砲塔を造る事は出来なかったのでしょうか?
当時の技術で何10ミリもある鋼板を型押し成形するのは無理。
今だって難しい。
一応T-34の車体正面装甲なんかは装甲鋼板をプレス型抜きして作っている。
ドイツはプレス&溶接だよ。こっちの技術は世界最高峰だったし。
ただし、M4とかT-34のように数をこなす場合は多少強度が劣っても鋳造の方が望ましい。
どっちが正しかったかは勝敗と戦車の進化のその後が示している。
量産性の為。戦車は量産性も命なので溶接で砲塔や装甲を作ると量産性に難が出る。
大戦中のドイツ戦車がまさにそうだった。鋳造技術の問題だったけど。
他にも第二世代までの戦車の装甲は硬さよりも靭性と装甲厚で防御力を稼ぐタイプ。
鋼材の質が良くて装甲厚が確保出来るなら多少の強度の差は無視できる。
また、避弾経始を重視した複雑な曲面形状等が造りやすいから。
プレス加工&溶接で曲面装甲なんか作ったら洒落にならない手間が掛かる。
後、金型製作業に関わっている身から言わせて貰うと、型の設計、製作がキッチリされていれば
巣は強度的に問題になるほど入らない。鍛造より劣るのは確かだが。
90式戦車は自身の主砲の直撃に正面装甲ならば耐えることができるそうですが、現在の戦車戦においては被弾=撃破であるという記事も見たことがあります。
どちらが正しいのでしょうか?
装甲の薄い第二世代戦車はそんな感じ
複合装甲を装備する第三世代戦車は何とか自らも搭載する120mmクラスの戦車砲に耐えられる用になった。
装甲は機密のベールに阻まれて詳細は分かりづらいがいくつか伝えられるところを聞くとそうなる
なお、現代の対戦車砲弾には傾斜で弾いて無効化という事ができない。
(ただ照準装置の発達で、撃ったらたいてい当たるようになった→初段必中って話が変化したような気もしないではない)
おはなし
九○式戦車の耐弾実験で、至近距離から120mm砲をいくつも撃ち込まれたにもかかわらず、自走可能な状態を保ったとされる。
これを受けて、演習では九〇式の正面に何を当てても無効判定される。
また、イラク戦争で遺棄するM1を破壊するために僚車のM1が主砲を何発も撃ち込んだが十分に破壊できなかったという話が伝えられている。
また、湾岸戦争やイラク戦争でT-72モンキーの主砲は何発食らっても行動不能になるだけで撃破されなかった、
同士討ちでAPFSDSを正面に食らったが平気だったなど、その手の逸話は多い。
西側第3世代は反応装甲をつけない。東側の同世代戦車は反応装甲を付けまくり。この違いはどのような考えや事情の違いによるものでしょうか?
ソビエト軍のAFVがアフガンでボコボコにされた経験から、ソビエト(ロシア)と
その系列である東側のAFVは対戦車兵器対策としてERAを重視している。
それと、同じ第3世代でも、東側の戦車は単純装甲以外の装甲の採用にあんまり
熱心ではないので(砲塔正面と車体正面だけ複合装甲であとは全部単純装甲、空間
装甲は装備品をゴテゴテとつけてそれで補う、という設計が多い。これは全体を
コンパクト且つ軽量にしたいという考え方だから)。
元々複合装甲と空間装甲(スペースドアーマー)を装備した第3世代戦車の整備を
進めた西側と違って、東側の戦車は複合装甲も空間装甲も装備していない旧型戦車
を大量に装備(90年代になってもT-55が主流)していたので、手っ取り早く装甲を
強化するにはERAの追加装着が手っ取り早かったので。
その流れもあって東側系列の国はERAが大好き。
準西側のイスラエルは同じような理由でAFVにERAを付けまくる。
最近は元々複合装甲と空間装甲組み合わせた分厚い装甲を装備してる車両が多いから
あまり見なくなったけどね。
戦車が対戦車ミサイルや無反動砲やロケット弾などへの対策としてどのようなものがあるか教えて下さい
対戦車ミサイル、無反動砲、ロケット弾は戦車の装甲に有効な弾頭としてHEATを用いている物が多い。
HEATは強力な装甲貫徹力があり、その貫徹力は弾頭の速度に左右されないという長所がある反面、
起爆点から装甲まで適正な距離(スタンドオフ)を保てないと貫徹力が大きく減衰する[a]という欠点があります。
また、装甲の密度が変化する事でもその貫徹力は減衰[b]されます。
その負の特性を逆手に取り、スタンドオフを狂わせる事で装甲の貫徹を免れる可能性は高くなります。
[a]の場合は、装甲の前に弾頭が接触する物(吊り下げたチェーン、金属製の籠、コンクリート、土嚢など)があり、
[b]の場合は、密度の違う物の組み合わせ(複合装甲、中空装甲など)があります。
対HEATだけに限らず弾頭の貫徹力(衝突時のエネルギーを含む)を削ぐものとして、爆発反応装甲(リアクティブ・アーマー)と言う物もあります。
爆発反応装甲って、爆発するんですよね?危なくないですか?
戦車の上とか近くに味方の兵隊がいたらやばいですよね?
それに、火災にも弱そうだし、敵弾が当たったら連鎖爆発して収拾が付かなくなりそうだし
普通に金網とか、シュルツェンとかでは不足なのですか?
危ないですよ。
着弾の衝撃で爆発し、外板を(時に破砕破片として)飛散させますから。
それ以前に交戦中の戦車周辺はHEAT等の砲弾が着弾した時も弾殻破片は飛散しますし、発砲時の衝撃波も大変危険です。
誘爆についてですが、鋼鉄で覆われた炸薬を1ユニットとして複数配置しているので誘爆はしないとされています。
戦闘時、歩兵は設計上の危険範囲より離れて行動するようになっています。
爆発反応装甲の感度は小口径弾で爆発しないように低く設計されています。
金属の箱に入っていますので簡単には湿気ません。
金網では戦車から発射されるHEAT弾に対抗できません。
シュルツェンは元々、対戦車ライフルから身を守るために開発されたもので、言ってしまえばただの鉄板なのです。
複合装甲は平面構成の方が効率が良いの?
ソ連戦車はT-64あたりから複合装甲を装備しています。複合装甲の研究開発を行うにあたって、
ソ連の技術者たちも西側戦車のように平面構成の方が効率が良いという知見自体は得ていたのでしょうか?
知見を得ていたならば、T-80Uに至るまで基本的に鋳造砲塔なのは何故でしょうか。
まず基本的な話だけど平面構成の方が効率が良いという話が無い。
チョバムアーマーで構造物を作る、もしくは溶接した箱の中にモジュラー装甲を収納する形式の場合、
溶接を使用するってだけ。
つまり複合装甲の材質や後日交換する意図が無いなら鋳物の砲塔に仕込んでも別に問題は無い。
あと、ソ連はある時期から対戦車ミサイルを使って西側の戦車をアウトレンジで撃破する戦術に傾倒して
おり、西側が思っている以上に遠距離戦闘に強みを感じている。
ちなみにT80が実用化された時期って、アメリカはMBT70がどうにもならなくなってM60A1をRISEに改造してる
頃合。
でもってブレジネフ政権で無茶やったツケと米国のレーガン政権の経済的な圧力で、ロシアになった後、数年
前までの好景気の山の前は完全新型戦車の開発なんぞに大金使ってる場合じゃ無かったのも忘れないでな。
レオパルト2のショト装甲ってどんな効果があるの?
ショト装甲は、HEAT弾から主装甲を守る(いわゆるスペースドアーマー)と
共に、大口径機関銃や機関砲の弾から主装甲を守るために装着されている。
HEAT弾防御は説明不要なので省くとして、複合装甲は中にセラミックスが
詰めてあるので、例え表面の鉄鋼部分を貫通されなくても、大口径機関銃や
機関砲を同範囲に集中して食らうと、着弾衝撃で割れたり歪んだりして
対弾性が低下する恐れがある。
また、複合装甲は砲塔の全ての面を一体化して整形しているわけではないので、
必ず面と面とを組み合わせた「接合面」がある。
ここに被弾すると装甲面そのものが脱落する恐れがあるので、その部分を
守る。
最近の戦闘車両にはケージ装甲がよく付いていますが、なぜこの効果的な装甲が標準オプションになっていないのでしょうか?
昔シュルツェンが対HEATに効果があるとわかったんですよね?
中国の69/79式戦車などが砲塔脇に付けてる柵状のバスケットなど、スラット装甲を兼ねてるな。
あとはスウェーデンのStrv.103Cの車体前面のやつ(1980年代半ばに改修)とか。
シュルツェンは、朝鮮戦争で米軍が金網利用のやつを現地改修で作ったり、板状のをソ連のT-44-100の試作車が装備してる。
他にもユーゴの内戦で、現地改造でゴム板を貼り付けたやつとか。
しかし同じ効果を求めた場合、普通は主装甲と一体化したスペースドアーマーを採用していることが多い。
戦車にCIWSや電磁装甲を付けないのはどうしてですか?
CIWSに近いアクティブ防御システムはすでに開発され、一部は配備されています。
機関砲ではなく、空中爆発して破片で破壊するシステムが多いようです。
電磁装甲は英国がM-113を使用してテストしたものが有名ですが、
重量、電力などのバランスが悪く、今のところ実用にはなっていません。
「電磁バリアー!」と叫んで弾を跳ね返す仕掛けではなく、
空間装甲間に電圧をかけてHEATの金属流を攪乱する理屈だったと思う。
スペースドアーマーが廃れたのは何故ですか?
別に廃れちゃいない。
現在では”新型”とされる戦車には普通に設備されてるので「特殊装甲」という
位置付けではなくなっただけ>空間装甲
HEAT弾に対してびっくりするほどの効果がない。
APFSDSに対してほとんど役立たず。
対戦車戦闘も考える国は、無駄なのかもね。。
http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/arm_var/spaced.htm
中空装甲の成形炸薬弾に対する質量効率は、1.25程度と言われている。
この理由は、近年の成形炸薬弾の性能向上により、多少スタンドオフ距離を狂わされても、侵徹効果が阻害され難いものが出現しているためである。
中空装甲の運動エネルギー弾への質量効果は、L/D比の低い弾芯に対しては、ほとんど効果が無い(むしろ、同じ重さの1枚板のほうが強いと言われている)。
一方、高L/D比の運動エネルギー弾への質量効率は1.25程度だと言われている。
これらのことから、中空装甲の防御効率はそれほど高いものではないことが推察される
爆発反応装甲とゆうものがあるそうですが、どの位の衝撃で爆発するんですか?
まさか石をぶつけた位では爆発しないですよね?
セッティングしだいですが、基本的には戦場で普通にさらされる程度の衝撃では爆発しないよう作られています。
つまり、重機関銃弾の直撃や大口径榴弾の破片では爆発せず、また隣接するERA(爆発反応装甲)ブロックの爆発にも
反応しません(これがけっこう難しく、開発期のERAではしばしば誘爆したらしい)。
HEATやAPFSDSの直撃で初めて反応します。このためにERAの前面、側面の鉄板の厚さを調整し、
低感度爆薬を使用します。
セラミックス装甲の性能に優劣はあるんでつか?
レオ2は優秀だがT-64はモロイとか
セラミックス装甲と言っても、それだけを使ってるわけじゃないので、
総称して「複合装甲」の一種になるのが基本かなと。90式戦車にしても、
セラミックスの外枠で圧縮して強度を保っている(と言われている)金属
部も装甲の一部と呼べるだろうし。
んで、複合装甲にはピンからキリまであるのは良くご存知のとおり。
レオパルド2A5~の装甲強化等は、純粋に強さを稼ぐよりも、つまらない
RPGの直撃弾で正面装甲が弱るのを防ぐとか言う説もあるし。
絶対的な強度そのものは、装甲の性能としては1つのパラメータでしか
無いのが現状かも。あとはいかに軽く、汎用的にするか、みたいな。
セラミックスのモジュール装甲を採用している(といわれる戦車)には、
他にルクレールがあるけど、あれは破損部だけ取り外しが可能という
運用上の利点がある。けど、破損時に変形して取り外しが上手くいかない
orボルトごと吹っ飛んで役に立たないという説や、そもそもフランスは
セラミックバルク(つまり装甲の一塊)を大きく出来ないから、モジュール
に分割して強度を保ててないとか言う話がある。
日本も含めて各国、信念に応じた装甲をつけてるから、優劣を
つけるのは現状では難しいと思う。
捕捉
戦場で歩兵にとって大きな脅威になるのは、榴弾(炸裂して破片をばらまく砲弾)。
榴弾は対装甲車両用の徹甲弾と違って、重装甲に対する貫通力は少ないが、
(最近は装甲貫通力のある榴弾ってのもあるんだが、とりあえずおいといて)
広範囲に破片をまき散らすため、装甲の薄い車両や服と皮膚しかない歩兵にとって
非常に危険な存在。逆に言えば、これが防げれば歩兵の死傷率はかなり落とせる。
(重傷が軽傷になるだけでかなりマシ)
というわけで、小銃弾や機関銃の弾は防げなくても(というか、小口径の拳銃弾ならともかく、
軍用の小火器を防げるような防御力を持ったチョッキを作ったら凄い重さになる)
破片よけでもかなりの効果は見込めるのです。
モジュールアーマーというのはトランスポーターに載せる時はずして、戦場後方現地で付けたりとかできるものですか?
普通「モジュールアーマー」(モジュール式装甲)と呼ぶものは、車体や砲塔の構造とは
一体になっておらず、被弾したりして壊れたらその部分だけ外してつけ換えられる
ものの事を言う。
ものにもよるがその車両が整備できる環境があれば取りつけ/取り外しはできる。
ただ、短距離をトランスポーターに載せるくらいだといちいち外したりはしない。
取り外しにはそれなりに時間かかるし面倒だから。
あと元々の装甲の上に追加装着する装甲キットの事も「モジュール式装甲」と
呼んだりするんで注意。
(これは”モジュール式増着装甲”なんて呼んだりもする)
昔はHEAT対策に土嚢を戦車の車体に積み上げたそうですが、効果の程はあったのでしょうか?
土嚢の積み上げはパンツァーファウスト一発くらいなら効果はあったそうです。
しかし複数弾撃ち込まれるのが普通であるため実質的な効果はなかったそうです。
(オスプレイのM4シャーマンより)
また北アフリカで戦ったイタリア軍は土嚢は50㎜以下の砲には対弾能力がある
としています。Pak38が多く残っていた西部戦線では、それなりに有効であったの
では? と考えます。(当然初弾のみですが)
戦後の戦車の装甲の性能向上って何が進歩したおかげなの?
材質。特にセラミックを使った複合装甲になってる。
表面は固い防弾鋼板でセラミックはHEAT等を防ぎ、衝撃を吸収する靭性に優れた素材と組み合わせる。
更にホプキンソン効果で内部が剥離しないように、ケブラーで内部を覆ったり。
拘束セラミック複合装甲ってどういう構造の装甲なのでしょうか?
セラミック板を鋼などでできた容器に密封したもの。通常、いくつもの拘束容器に分け、
タイル状に並べて装甲面を形成する。
着弾によるセラミックの破壊が容器内に留まるため、隣接する箇所の装甲が無傷で済み、
修復も容器をモジュールで取り替えれば済むという長所と共に、
貫通体に対して、破壊されたセラミックが容器から出られないため、貫通体の射入口に回って行かざるを得ず、
貫通体の侵攻を抑制すると共に運動過程で貫通体を損なう効果も得られる。
一般に装甲の強度は素材自体の強度と共に、その背後にあって素材の運動を妨げる構造の強度にも
大きく影響される。
被弾傾斜について
現代の戦車砲に対しては被弾傾斜は意味が無いと聞きましたが、対物ライフル相手なら意味はあるのでしょうか?
もちろん現代戦車は対物ライフルで貫通できないと思いますが、装甲車などでは対物ライフルに対する被弾傾斜は効果はあるのでしょうか?
APFSDSじゃない普通の徹甲弾相手なら被弾傾避は充分意味がある。
またAPFSDSに対しても、まったく無意味というわけではない
完全に垂直方向に曲がるわけじゃないので
用語としては「被弾経始」が正確。
大雑把に言って、成形炸薬のモンロー効果による破壊、粘着弾のホプキンソン効果による破壊、
キネティック弾の貫通による破壊、いずれに対しても被弾経始はある程度有効でした。
もちろん対物ライフルに対しても有効です。
反応装甲ですが、爆発した時に周囲に金属片を撒き散らす負の側面もあると聞きます
近くに人がいれば巻き添えをくらうわけですが、危険な距離はだいたい何メートルぐらいでしょうか?
Military Technology誌にちょうど記事が載ってた。
ここでも、ERAのタイプによるし、破片飛散距離は様々なので、一概に言えないとしているが、
ERAの破片(というより前面の板)の速度は500~1000m/secに達するため、
急速に減速するにしても、80~100m飛ぶことが少なくないそうだ。
一方、爆発そのものによる加害距離は、これは100~150gの爆薬が使用されると仮定すると、
ひどい火傷を負わせたり、脳震盪を起こさせるのは1~2m以下だろう。鼓膜が破れるとかだと、10m近くに達しそう。
破片がまぐれ当たりするのはあきらめるとすると、ロシアの30mという距離はでかいERAを使ってても、
まあ、妥当だということになる。
爆発反応装甲といっても、装甲の薄い歩兵戦闘車用とごつい主力戦車用、はたまたさらに
ひ弱い装輪装甲車に無理矢理付けるよう作られたものでは危険範囲はまったく異なります。
確か、ロシアの重ERA、KONTAKT5で30mが危険範囲だったと思います。
RPG自体も20mとかの危害半径を持っていますから、仮にERAが不発でも随伴歩兵はやはり大迷惑でしょうね。
主砲発砲時の危険範囲には方向性がありますし、予告もできますが、RPGやERAではそれはありません。