空中給油機ってなんですか?
で議論されていますが、空中給油機は旅客機、貨物機などを改造して
他の航空機に飛行中に給油できるようにした機体です。給油用のパイプ、
あるいはホースを後部に垂らし、被給油機はこれに自機の受油プローブを
突っ込んで給油してもらいます。
軍用機は装備満載で離陸すると、それだけで多くの燃料を消費します。
近距離での運用でも、一旦上がって対気速度を得てから再給油すると
長い飛行時間を得られます。同じ数の機体で、より長い間空中哨戒できる
ことも意味し、軍用機の機数を増やしたのと同じ効果が得られるわけです。
他にも航続距離を伸ばすことによって、本来の機体の作戦半径を大きく
延長し、特に複数の給油機をリレーで使えば、地球の反対側に攻撃を
かけることすら可能にします。
つまり、これまで何人かの方が書いて下さったとおり、戦術の選択肢が
飛躍的に拡がると同時に、航空戦力を何倍にも増やす効果が得られます。
空中レーダー警戒機、給油機、電子戦機は、現代航空戦の三種の神器と
言われる所以です。
補足。空軍では大きな給油機を使いますが、海軍では空母から運用する制限上、
より小型の機体、つまり対潜哨戒機や地上攻撃機を改造し、あるいはポッドを積んで
給油機として使用します。
蛇足。確か米海軍では石油会社/ガソリンスタンドの名前から、給油機のことを
テキサコ、と俗称していたと思います。
韓国はT50/A50を自主開発したと言ってますが本当ですか?
そのロッキードのサイトでは、以前は「韓国政府の資金により、ロッキードが全面サポートしてコリアンエアロスペースと開発する…」と書いてあった
設計は全てロッキードがやり、韓国側は組み立てを受け持つだけなんだよ
でも、そこまであからさまにすると韓国側のプライドを傷つけるんで、書き直したんだと思う
他国に売りこむには不利だが、韓国空軍以外に採用される可能性はゼロと判断したんだろうね
軍用輸送機みたいに主翼が機体の上にあって、さらにエンジンが翼の上にあった実験機あったと思うのですが
あれって何を目的とした機体だったんでしょうか?
「飛鳥」では? STOL実験機として開発されました。
空中給油機やAWACSにはボーイング747や777でなく、767やエアバスを使うのはなぜですか?
大型だと何か問題があるのですか?
そこそこの大きさがあればOK
大きいと運用出来る滑走路も限られる。値も張るし。
KC10の乗組員って何人くらいですか?
4人です。指揮官、パイロット、機関士、給油操作係。
給油機もフライングブームのレセプター(受油口というのか?)を持っていますか。
米軍ではKC10、KC130が機首上部にレセプターをもっています
英空軍が現在運用中の給油機(機種は失念)も持っております
また英空軍はフォークランド紛争時、給油機に空中給油を重ねて遠距離進出させ
バルカンによるフォークランド爆撃を実行しました
この時はバルカン2機(1機は予備)の出撃に対し、空中給油機バリアントが4機
必要だったとされ、戦争経費の高騰に貢献いたしました
ついでに言うと「Operation Black buck one」では、アセンション諸島-ポートスタンレー
間の3,750nm(約6900km)を、Vulcan 2機に給油機のVictor 11機で往復しました。
なお第一波(Vulcan x 2, Victor x 4(各型に1機ずつ予備))のうち、Vulcanの1機は、
離陸直後にキャビンの与圧不良で離脱、またVictorの1機も給油プローブの不良の
ため離脱しましたが、第二波(Victor x 7機(予備1))は特に支障もなく、Vulcan2号機
は無事にポートスタンレー空港を爆撃し、滑走路に爆弾1発の命中を得ました。
そのため暫くの間、同空港はPucaraと空荷のC-130のみが離発着できるだけに
能力を制限され、さらにもっと大きな影響としてアルゼンチン政府及び軍に対して
彼らの対手は本気であるということを明確に知らしめるという戦略的な目的は果たされたのでありました。
T-6,AT-6の違いを教えてください。
機種記号として「高等練習機」(Advanced Trainer)と言う区分だっただけで、
(他にもBT(BasicTrainer:初等練習機)、PT(PrimaryTrainer:初歩練習機 とかがありました)
戦後そういった区分が無くなって、Trainerに統一されたので同じ機体です。
ただ、T-6Gは、AT-6各型のうち、2,069機をを1949~53年に掛けて改修した寿命延長、
近代化型ですので、一般にT-6と言うとこの型を指す場合もあります。
イギリス初飛行のジェトエンジン機の名前は
E.28/39だった。
パワージェットのW1エンジン(推力386キロ)で1941年5月15日の夜7時に初飛行。
1943年からはローバーのW2B(推力690キロ)を搭載した2号機が加わり、
1号機もW2/500(推力770キロ)に換装し、実用域に入ったが、2号機は墜落した。
KC-135などの空中給油機は他の給油機から燃料を補給する事は出来るのですか?
KC-135に空中受油能力はありません
KC-10はレセプターを機首操縦席上部につけています
英空軍のトライスターも空中受油能力はあります
その他は…
機種が思い出せません
KC-135Rの一部の機体は空中給油能力が付与されている。非公式ながらKC-135RRと呼ばれているはず。
旅客機の主翼は胴体下面から生えてますが、輸送機、爆撃機といった軍用大型機は胴体上面から生えているのが主流ですよね。
爆弾、物資が積みやすい、下方が監視しやすいとかといった明確な理由があるのでありますか?
低翼式にしてしまうと、主翼桁が爆弾倉と干渉します。
したがって、爆撃機は中翼もしくは高翼式のほうが都合がいいです。
旅客機は逆に主翼桁を旅客室の床に利用できます。
輸送機だと、脚を短くできますので、頑丈にできます。主翼のエンジンを気にしなくて
いいので。(最近の戦闘機も高翼式が多いのは主翼下搭載を意識してかな?)
グランドクリアランスが低いので、設備の少ない場所で貨物の積み下ろしもしやすい。
旅客機は旅客室からの空の眺めも当然考慮されると思うので低翼式が主流でしょう。
その通りです。
また、爆撃機で低翼の場合、主翼を支える主桁が胴体底部を通ることに
より、爆弾倉が設置できなくなると言う理由もあります。
ヒンデンブルク号炎上事件の映画をみたことがあるんですが
大学の教授が「あれでは、アメリカが爆破したとかいってるけど、全部嘘。」
とかいってたんですが、正しいんですか?
映画製作当時の定説では水素爆発、現在は外皮の塗装の燃焼が有力。
アメリカ爆破説は当時もあったと記憶するが、扱いとしては当時としても電波に近い。
もちろん映画は映画、映画製作者自体があれが真相と主張しているわけでもない。
トーネードECRの用途って何ですか?
電子偵察戦闘。
米空軍の「ワイルド・ウィーズル」と、米海軍のEA-6と同じ任務をするもの。
主に、電子妨害、電子偵察、対SAM陣地、レーダーサイト破壊を行う。
WW2英国の航空機下面色で、右半分が黒、左半分が白といったような塗装のものがありますがこれはどのような効果を狙って採用されたのですか?
確か敵味方識別の為じゃなかったかな。
下から、高射砲で撃たれないように。
政府専用機ってどの国でも必ず護衛戦闘機が付くものなんですか?
政情不安定な国なら付くでしょうが、先進国の場合は付きません。
政情不安定な国でも、国内のみであり、国外に出れば付くことはありません。
逆に、護衛に付いていた戦闘機が国王の搭乗機を襲うことがありますから油断なりません。
モロッコとか、ヨルダンとかね。
道楽で国王専用の戦闘機を持っているところはあります。
ヨルダンとかね。
中東や欧州の王族などでは、「高貴なるものの義務」として戦闘訓練をする
所があり、そう言う国では王族が真っ先に戦闘訓練を受けます。
かつての日本もそうでしたし、英国のアンドリュー王子なども海軍の軍人だったりします。。
空中給油の話ですがもし給油を受ける側に増漕があった場合は増漕の中にも燃料はみたされるのですか?
増加タンクの中にももちろん燃料はみたされます。
機体の燃料のラインを開放しておけば、増加タンクにも燃料は落ちます。
ステルス偵察機って、ありそうで無いですけど何故なんでしょうか?
難しいからです。
レーダー画像を得る為にレーダーを作動させれば無論のこと、
- 光学画像を得るカメラのレンズ
- 電波源を測定する受動アンテナ
いずれも、盛大に電波を反射してしまいます。
では目標上空までカバー内部に収納しておけば良い、とは言っても
「探知を免れるほどの短時間で充分な情報収集を行う」
ためには、
「偵察を行う空域のどこに何があるか、事前に精密に知っておく」
必要が生じてしまいます。
(46:True/False ◆ItgMVQehA6)
「ステルス戦闘機の秘密」によると
U2やSR71には限定的ながら、ステルス性能があるらしいが
ラファールの機首近くにあるニョッキリ出てるのは、何に使うんですか?
あれは空中給油を受けるためのプローブです。収納はできません。
抵抗もステルスへの影響もほとんどないというのがメーカの公式見解です。
実際には結構あると思うんですが、おそらくは収納するための機構を設けると
その分故障の可能性が増え重量も重くなるので、それを嫌ったのでしょう。
空中空母なるものは出来そうですか?
空中空母なるものは、今のところSFや小説の世界のみの存在です
将来にも出来る可能性は低そうです。
空中から発進する戦闘機は真面目に考えられたこともありました(ゴブリン戦闘機など)
ソ連が大型爆撃機を母体にして戦闘機の空中発進の実験を行った時の理由は、
「長距離爆撃の時、戦闘機の航続距離が短くて護衛が出来ない」でした。
母機自身が空中に上がらなければならない空中空母はペイロードに制限を受けます。
地上基地や空母で代行できない、空中空母で無ければならない理由が無い限り、
今後とも実現することは無いでしょう。
ソ連がTB-3にI-16改を2機積んで実戦投入してたりします。
空中空母は第一次大戦後の米国に、飛行船を利用したものがありました。
アクロン号とメーコン号と言う名前(ちょっとうる覚え)の飛行船に、カーチス
社製のF9Cゴスホーク戦闘機を4機ほどぶら下げて、護衛として使い、戦闘
後は元に戻る形を取っていました。
飛行船が事故で廃れてからは、流行らなくなりました。
次がソ連で、1930年代中期から、TB-3爆撃機にI-15、I-16各2機、I-Zを1機、
それぞれ翼上に2機、翼下に2機、胴体下に1機を搭載していました。
胴体下のものは、爆撃機離陸後に、引っかける形です。
流石にこの形態は無理があったので、後にI-16を翼下に2機ぶら下げる形と
なり、ルーマニアの鉄橋破壊などに出動しています。
計画だけなら、ドイツのDaimler-Benzがそう言う機体を計画したことがありました。
一番最近では、B-36の爆弾倉に搭載したF-85戦闘機とか、同じくB-36の胴体下
に搭載したRF-84とかがあります。
前者は、安定性が悪く、回収に難があったので中止となり、後者も偵察機の発達
とSAMの発達で、お蔵入りとなっています。
第二次大戦の対潜哨戒機にはレーダーは搭載されていたのでしょうか?
それとも、磁気と目視のみで探知していたのでしょうか?
レーダーは第二次大戦ですでに使われていますが、
当時のレーダーの有効距離ならばむしろ目視の方が有利との話もあります。
大西洋のUボード狩りには、対水上用レーダーで辺りをつけて、
リーライトと呼ばれる強力なサーチライトで、浮上中の潜水艦
を発見、攻撃と言う手段が非常に効果を挙げております。
磁気は日本しか実用化していなかったはずです。
90式戦車やレオパルト2クラスの戦車(50t~60t強の重量)を輸送できる民間輸送機ってありあますか?
小さい容積で非常に重量がある物体ですので、キャパシティの他にカーゴの耐久性
の問題が出てくると思います。
例えば、B747の場合、大体一平方メートルで977kgが重量限界とされております。
戦車の設置面積から考えると50tクラスの輸送は難しいと思います。
民間用のC17なり、アントノフを使ったほうがよいでしょう。
飛行艇の利点、欠点をお教え頂けますでしょうか?
利点:穏やかな水面の上に着地でき、また離水ができる
フロート(浮き)の部分に、燃料を詰め込める
欠点:それ以外の全部…と言ってもいいかもしれない
年中水につかってるわけだから整備性は悪いわ、
陸上機には必要ない、いらん部品、いらん整備、いらんアイテムは必要だわ
見れば判るが空気抵抗は大きから速度とか運動性能とか悪いわ。
実在する水上機の任務を調べてみれば、その答えは見つかるかもしれないね
グライダーが軍事的に利用されることはありますか?
第二次世界大戦ごろまでは、空挺部隊を飛行機で曳航してきたグライダーに乗せて降下させるのはごく普通の戦術だった。
ノルマンディ上陸作戦がその典型で、「地上最大の作戦」や「バンド・オブ・ブラザーズ」にそうしたシーンが出てくる。
第二次大戦以後は対空火器や輸送機の発達でメリットがなくなったので廃れた。
今でも空挺部隊やコマンドの降下等で使用される。
利点としては大きなものであれば軽車両や軽砲の運搬が出来るしまたパラシュート降下に比べて降下後の部隊の結集が楽ってところ。
ロシア軍にはフライングスーツの部隊があるらしい。ある意味究極のステルスグライダー部隊だ
ティルトローターは、ヘリに比べて安定性に不安があるように思えるのですが
①最近使われているV-22の評判ってどうなのでしょうか?
②NOEなんかを用いる輸送ヘリなんかの代替になると思われているのでしょうか?
V-22の事故は大半がの欠陥や故障。
しかし、2000年5月に1件だけティルトローターの特性が仇となった事故が起きている。
ヘリコプターは、ローターが回転して揚力を生み出しているわけだが、垂直に急降下すると
自らのダウンウォッシュに入ってしまい、ローター周辺に渦状の気流が生じて、十分な揚力が
得られずに墜落することがある。
これは、ボルテックス・リング・ステートと呼ばれるんだが、V-22はダウンウォッシュが強いために、
このボルテックス・リング・ステートを生じやすく、2000年5月の事故はこれによって起こっている。
よって、V-22は、ヘリ形態では他のヘリコプターよりも低速で降下しなければならず、
迅速さが要求されるヘリボーン作戦などで運用するにはに難がある。
また、オートローテーションも可能ではあるが難しく、両エンジンが止まった場合の着陸は危険。
①既に2006年からイラクでは強襲揚陸艦上で運用されており、既に数千回の任務を無事にこなしてはいるが、
危険度低い地域への輸送に止まっている模様。
②迅速な着陸が出来ないという問題から、最前線での使用は限定的なものになる可能性が高いかも。
(534:神゛聖\(^o^)/オワタ帝國 ◆u8nX3fKy0k)
軍用機は戦闘機・爆撃機・攻撃機・偵察機が一つの機種でこなせるような方向に向かっていってるんでしょうか?
現代の軍用機は、輸送機は別としてマルチロール化が進んでいますが、
偵察機と言っても戦術偵察と戦略偵察があるが、戦術偵察任務は結構前から
専用機の開発を止めて戦闘機の機首にカメラを搭載したりパイロンにカメラポッドを
搭載したりして対応している。爆撃機はそもそも戦術爆撃機の存在自体が既に
攻撃機と一体化して過去のものとなっている。戦闘機と攻撃機のマルチロール化も
進んでいるし、戦術任務に関する限り、「ゆくゆく」ではなく「現在既に」上げた四種は
同一機種でマルチロール化されつつある(例えばF-18系しかいなくなった米海軍)。
戦略任務に関しては戦略爆撃機はペイロードの問題で戦闘機との統合はまず無理
(それ以前に戦略爆撃機の新規配備自体なくなってるが)。
その他、戦略偵察機も要求される航続力が戦闘機とは段違いなので専用機種を用いる
(こっちも偵察衛星の発達や時代の流れで新規開発自体見なくなったが)。
なぜ電子妨害機(EA-18Gなど)は、戦闘機や戦闘攻撃機の改造ばかりなのですか?
エイワックスなどのように大型化・広域化はできないのですか?
過去EB-66やEC-130Hが運用されていましたし、(EC-130Hは現用)
EP-3などの四発の電子戦機もあるぞ
B-52の流用を検討中ですが、中止になったり盛り返したり、予算不足で未だに形になりません。
エスコート機は攻撃編隊に同行する必要があるため、同様の生残性を持つ必要があります。
AWACSのようにオフレンジで護衛機に守られながらのんびりしていると編隊を守れません。
このため戦闘機や戦闘攻撃機が使用されます。
EB-52の場合は強力な妨害装置によってB-52ならなんとかなるぐらいスタンドオフ距離で
効果を得ようとするものですが、その開発が金かかってかなわんとゆー。
電子妨害機は大体、何km位の範囲に効果があるものなのですか?
彼我の能力やミッションしだいなのですが、
EA-6やEF-111のスタンドオフジャミング任務では、100kmほど後方からジャミングを掛けているそうです。
旧日本陸軍が作ったカ号観測機、オートジャイロは、実際に戦場で使われたのでしょうか?
また、あきつ丸にも搭載されたそうなんですが、実際に潜水艦撃沈などはあったのでしょうか?
生産された98機の内の約半数、約50機程度が実戦に投入されました。
弾着観測任務では、試作機が1942年のフィリピン攻略戦に投入されています。
まぁ、自在に動ける分、観測気球よりはマシでしょう。
対潜哨戒任務については、同じくフィリピン航路、近海航路、海峡で使用されています。
こちらは、探知機も何もありませんですから、目測で爆雷を落っことす程度しかないので、
撃沈などは余程の僥倖が無いと無理で、結局戦果はありません。
将来、小型化の無人機を多数搭載した空中無人機母艦の出現も予想されますか?
現代の戦闘機はミサイルキャリアー、つまりミサイル発射の第一段階としての要素が強い
全ての無人化は難しいだろうけど、一部の偵察機や攻撃機を無人にしようという流れは確かにある
空中無人機母艦となると更にもう一段階置く事になるけど、実際には難しいと考えられる
航空機に航空母艦となれるだけの積載量を持たせるのは不可能に近いし、
無人機に無人機を全自動で整備させるのは夢のまた夢
大型の無人輸送機みたいなものであれば可能性はある
人間を乗せなくてよくなってもミサイルや爆弾は小さくならないから無人機の大きさは今と大して変わらないだろう。
それから、人間を乗せないなら空中給油さえすればエンジンの限界まで飛ばし続けられる。
であれば、空中給油を自動化すれば(出来れば)別に何かに載せて運ぶ必要もなくなる。
いわゆる「空中要塞」は無人化がどうのこうのという以前にあまりにも無駄が多すぎるから、現実実現性は低いだろうね。
艦上早期警戒機や艦上輸送機に於いて、ターボジェットやターボファンよりも、ターボプロップのものが好まれるのは何故ですか?
一番の理由は、低空・低速域での安定性が高く、着艦しやすいから。
大型機は着艦が難しいから、より着艦が簡単になるターボプロップを選択した方がいい。
空母運用に於いて艦上機の着艦のしやすさは非常に重要な要素で、
事故発生率の軽減やパイロットや乗組員の負担軽減に繋がる。
それに、艦上早期警戒機や艦上輸送機は、
高高度性能、上昇力、最高速度、高い巡航速度はそれほど求められていない。
単に開発した年代的に「滞空時間に優れた燃費のいいエンジンがターボプロップしかなかった」
だけの話だろ。
では、現代の技術で新規に艦上早期警戒機と艦上輸送機をそれぞれ開発するとどうなりますか?
まぁ普通にターボファンになるだろ。
君が書いてる「艦上早期警戒機」と「艦上輸送機」って今だとアメリカのE-2とC-2しか
ないけど、イギリスのガネットやフランスのアリゼも含め、開発した当時は「燃費がよく
航続距離/滞空時間の長いジェットエンジン」はターボプロップしかなかった。
だからみんなターボプロップなだけで、それ以上の理由はない。
アメリカのS-3はターボファン機なので、もし今新たに「艦上早期警戒機」と「艦上輸送機」を
求めるならこれがベースになるのだろうから、同じエンジンを積むターボファン機ということに
なるだろうな。
艦上対潜哨戒機は何故廃止されたんですか?
ソビエトの崩壊に伴って世界最大の潜水艦艦隊が衰退してしまったため、
「陸上運用型の対潜哨戒機の援護が受けられない大洋のど真ん中で潜水艦に攻撃される」
戦争、というものが非現実的になったから。
空母に対潜哨戒機積んでまでやりあうような相手がいなくなったから、要らなくなった。
輸送機を爆撃機代わりに使用することってできないのかな?
確かデイジーカッターとかMOABとかは輸送機から投下するんでしょ
だったら通常爆弾も輸送機から落としてもいいじゃん
ベトナム時のラオス国内で、ピラトゥース ポーターから爆弾をキックしていたような<輸送機で爆撃
精密な爆撃をしようと思えば低空低速で対空火器の脅威に晒されます
かといって速度や高度を落とさないなら、投下量を増やさなくてはならない
都市に対する戦略爆撃だとしても、重要目標に当たらなければ効果が薄いです
出撃基地に爆弾運ぶのも手間が掛かるわけで、限られた機材と装備を有効に使うなら、輸送機で爆撃は緊急時のみですね
ステルスって映画で無人の燃料給油機が出てきたんですが、そういう無人機の計画はあるんでしょうか?
離島に飛行場を建設出来ないなら新明和の大型飛行艇とかどうなんでしょうか?
それでも高速船より高コストですか?
飛行艇と言うものは、飛行艇作れば何処でも着水が出来ると言う訳ではありません。
緊急事態とかなら未だしも、定期便運行となると、滑水する為の水域を指定する必要があります。
その水域維持のために(例えば、定期便が着水する前にその水域に関係ない船舶が入らないように)、
警戒船が必要となりますし、着水域を確定するための浮標の敷設と維持管理のための船舶が必要となり
ます。
また、その水域が荒れた場合、波を抑えるための船が必要になりますし、飛行艇から岸壁までの交通手段
が必要となります。
もし、ビーチングギアで上陸させるのなら、上陸するためのスリップが必要となりますし、整備施設が必要に
なり、その施設には機体を塩害から守るための真水を機体に掛けるシャワーが必要となります。
(孤島の場合、往々にして水の確保が重要になりますが、それを海水から作る場合、高コストな水になります)
既存の岸壁があって、既存の荷役設備が流用でき、機体を地上に引揚げる設備を新たに作る必要も無く、燃料
代だけ航空機程度の高速船の方がまだコストは安くなる訳で。
余談ですが、戦後1960年代くらいまで、和歌山の白浜、三重県の志摩・串本、徳島、愛媛の新居浜に就航させ
ていましたが、陸上機の方がコストが安く、特に船舶の交通を妨げるとの事由で、空港整備後は陸上機に移行
(白浜、徳島)、または廃止(志摩・串本、新居浜)となってしまいました。
哨戒機が敵艦隊を発見したら位置を味方艦隊に報告して攻撃機が発進してたようですが、その間にも敵艦隊は移動してる訳ですよね?
てことは索敵機が追跡して逐一位置を報告してたって事ですか?
追尾できるのなら、そのまま追尾して位置を打電する。
艦載機や高射砲などに追い払われた場合、最後の位置情報から
艦隊速度などから推測される半径内にいるので、攻撃隊をその範囲内に送り込む。
航空機と艦隊では、その速度差が10倍近いのでなんとかなる。
偵察機が、発見した艦隊をそのまま監視する事を「触接を保つ」なんて言ったりする。
「艦載機」「艦上機」の語句の使い分けの基準ってなんですか?
WW2の時代ぐらいまでは艦載機とは艦船に搭載される航空機のこと。
大和のお尻にカタパルトあるけど、あれから発進する観測機とかその辺。
概して小型軽量な水上機。
で、艦上機とは空母に搭載される航空機でそこそこの大きさも許容されるが
例外除いて空母や陸上基地にしか帰投できず着水=廃棄となる運命。
が、現代では空母艦載機の意味で艦載機といってる。
むしろ艦上機という言葉は使わないため、指し示す時代によって考慮が必要。
有人偵察飛行は複座機ではできない任務なのでしょうか?
RF-104、RF-5、RF-86、遡ればBF-109の偵察型やF6F偵察型など、単座戦闘機を
ベースとした偵察機はある。一方でB-29の偵察型であるF-13なんてものもある。
単座戦闘機であるP-38をベースとすながら、乗員を増やしたF-5なんてものも。
結局のところ、搭載されるカメラやセンサー群による操作のめんどくささがクルーの
数に跳ね返ります。
この飛行艇みたいなモノは何ですか?
エクラノプラン。
地面効果で地表から僅かに浮き上がって飛行する。
広大なフラットな地表、具体的にはカスピ海などでの高速・大量輸送を目的とした。
WiG(Wing In Ground-effect vehicle,)といって、船と飛行機の中間のジャンル。
どっちかというとホバークラフトに近い。
上手に作った紙飛行機を投げると、地面にすれすれまで落ちて
しばらく水平に飛んでるが、あの状態を積極的に利用して、
飛行機より大量の物資を、船より速く運ぶことを狙った。
この機種は、Caspian Sea Monster ことオルリョーノク。
冷戦時代、ソビエトが超高速揚陸艦として開発して盛大にすっ転んだ品。
オートジャイロが軍用としては廃れた原因は何ですか?
垂直離着陸が出来ないし、空中停止も出来ない。
搭載能力もヘリより小さいから。
逆に民間のスポーツ用として残ってるのは、以下の理由。
- 飛行特性がヘリコプターとも固定翼機とも違ってそれが好きな人がいる
- ヘリコプターより簡易な構造で作れる
- 固定翼機よりも短距離発着できる(ヘリには及ばない)
主に趣味的な問題で残ってるので、実用性が大事な軍用としては無価値。
A400Mはプロペラにしなければならない理由って何?メリットは何?
当初はロッキードも参加するC-130の後継機としての位置づけからスタート
して、途中でロッキードが脱退。エンジンもターボファンに変更など紆余曲折の末
またターボプロップになった。
理由はターボプロップの方がターボファンよりも効率が良い為・・とされたが、
KFの記事によれば中心となってるエアバス社が軍用の輸送機に求められる実績が無い為に
C-130のデータを生かせるターボプロップを選んだんじゃないかとある。
確かに今はエンジンだけを見ればターボプロップよりもターボファンの方が理論的には
燃費も含めた効率が良いのは明らかだから、この説は当たりと思う。
対潜哨戒機の運用方法を教えて下さい。
対潜哨戒機は対潜哨戒/攻撃をする場合、担当する海域をソノブイで囲むように投下して
(ソノブイバリア、と呼ぶ)その範囲内に入ってきた敵潜水艦を探知、攻撃する。
艦隊の護衛に就く場合、ソノブイバリアを艦隊の進行に合わせて順次広げて、というか
移動させていくように投下しながら、「網」を張る。
尚、艦隊の護衛についてる場合には、哨戒機は探知するだけで、攻撃は艦船がやることも
多い。
敵水上艦の対空ミサイルの射程範囲に入るような状況では行動しないし、そういう状況に
なりそうだったら退避する。
敵航空機が迎撃(この場合は駆逐だな)に向かってるような場合には護衛の戦闘機を
つけるか、敵航空機の接近を察知した段階で退避する。
大概の対潜哨戒機は空対艦ミサイル搭載の能力があるが、これは対潜哨戒飛行をしながら
敵水上艦に反撃するための装備ではなく、対潜哨戒飛行をするなら普通は積まない。
対潜哨戒機が空対艦ミサイルを積むのは、敵水上艦を探知し発見したら攻撃する、という
任務(対水上艦哨戒/警戒)の時だけ。
場合によっては抱えられるだけの対艦ミサイル積んで敵水上艦隊を攻撃する、という
「陸攻(陸上発進型対艦攻撃機)」的任務に用いられることもあるが、高価な対潜哨戒機を
そんな危険な任務に使って消耗させるのは勿体無いので、まずやらない。
C-5ギャラクシーやロシアのアントノフとかは、荷物じゃなくて座席にして人を乗せたら、どのくらい載せられるものなのでしょうか?
また、この2つに空挺部隊を乗せたら、1機あたりどのくらいの部隊をパラシュート降下させられるでしょうか?
C-5の場合、通常のアッパーデッキの73名に加えて15名程度詰め込むことが出来、
貨物室に兵員用パレットを積むと、ここに270名乗せることが出来ます。合計358名。
ただし貨物室にはエアコンがなく、極端に寒いため、この様な使用方法はめったにされません。
(ベトナム戦争末期に、ベトナムの孤児を緊急に国外に脱出させる作戦(Operation Babylift)が実施され、
この際にはC-5がそのような使い方が行われました。)
An-124は通常の88名+貨物室に350名、合計438名搭載可能です。ただし、An-124の貨物室の与圧は
十分ではなく、8000m以上の高度を飛行する際には酸素マスクが必要と聞いたことがあります。
空挺部隊については、国によって異なるのでなんとも言えませんが、例えば自衛隊であれば
第一空挺団隷下の普通科大隊で定員約380名。C-5で少し積み残し、An-124で余裕、というところ。
A400Mは何故失敗したんですか?
ターボプロップエンジンを選択したのがまずかったんでしょうか?
共同開発につきものの政治的ゴタゴタで、開発までに時間がかかりすぎた。
更に、最近の航空兵器にありがちな事に、予定されたよりコストが増大して、財政的に厳しい
国家は導入をキャンセル。
ただ、EU内で150機程度は導入されるらしいし、これからいよいよ売り込みをかけていくだろうから
まだ「失敗」と結論付けるのは早計かも。特にモデルライフの長い輸送機の場合は。
確かにターボプロップエンジン自体も、それまでにないレベルのもので、開発は大変だったが
そもそも、エアバスが最初にえらく短い開発期間を吹聴し、各国もそれに乗ってしまったことが問題。
自動ナップオンアースとか、低空での乱流対応ソフトとか、自機防御高性能電子戦装備とか、
華やかでかっこいい最先端装備のオンパレードを新機体、新エンジンに乗せてそんなに早く(6年だったっけ)
できるはずない。実際の開発期間自体は、現在の最新機種としては妥当なレベル。だからベタ遅れとは
言われているが、実際には最初の看板自体が大間違いであり、それを承認した各国がダメダメ。
また、各国に仕事を振りまく必要とか、それぞれの雇用、技術の事情とか、それこそ多国共同の悪いとこが
全部出た上、経営管理もお役所仕事的に杜撰で、無駄な金がかかり放題、そのくせ内容チェックは抜け抜けになった。
結局、開発遅れ、価格は倍以上、しかも看板の最先端装備は全部「いずれそのうち」になり、ペイロードすら仕様以下になった。
しかし、最終的にはなんとかそこそこの数が配備されそうだから、大失敗とも言えない。それを言い出すと、
最近の最先端軍用機は全部失敗作と言われかねない。「失敗作ではない」「現代ではみんなこんな感じ」
とも言えそうなA400M。
E-8 J-STARSについて二つ質問があります
1:その機能は対地上部隊用のAWACSと考えているのですが、その認識であってますか?
2:ヘリや戦車などの破壊確認(××の場所のヘリ・車両を何機破壊したのを確認等)や
弾着観測(××の建物を狙うとか、××に着弾とか)はできるのですか?
1. J-STARSは地上用のAWACSと考えてOK。
2. J-STARSの時間・空間分解能では弾着観測は無理。被害判定も困難。
動きが止まったことはわかるが、破壊かどうかは不明。
でかいものを原型なくなるまで破壊すればわかるでしょう。
ピンぼけの望遠鏡で、動くものはその速度に応じて光って見える仕掛け、ぐらいに思ってください。
J-STARSレーダーの空間分解能は3~4m。最新の合成開口レーダーの30cm程度に比べるとかなり荒いものです。
ただし前述したとおり、ドップラー効果のおかげで動いているものは空間分解能以下でも検出できることがあります。
望遠鏡と違って常時観察できているわけではなく、スキャンのたびに画像が生成されるものなので、
669の比喩に「一定時間ごとにシャッターが開く」を付け加えた方がいいですね。
時間間隔は基本的に走査範囲、空間分解能に反比例します。
V-22やハリアーの様に、推力変更によって垂直飛行と水平飛行ができる航空機はあまり安定性が良くないようですが
どうしてなんでしょうか?
横の静安定性は低いどころか高いぞ。
ホバリング中ならともかく定常飛行の時はそこまでピーキーでもない。
ハリアーの主翼についてるきつい下反角は
戦闘機として高すぎる静安定性を相殺するため。
ホバリング中ならともかく定常飛行の時はピーキーとは正反対。
ピッチングはエンジンが中央にあるという理由から
現代のジェット機としては少し特徴のある操縦特性らしいが。
V-22は高翼だがエンジンが両翼端に配置されてるから
静安定性は見かけほど高くはなく、また擾乱を受けて
デパーチャーまで陥るとエンジンの重量がモーメントに加わるから
慣性的には乱れにくく収まりにくいと想定される。
水平飛行中になんらかの原因でティルトが出来なくなったら
片肺になっただけならシャフトを介して一つのエンジンで両方のローターを回せる。
両方止まったらオートローテーション。
ただし普通のヘリに比べてかなり小さなペラを双発で回してるので
オートローテーションは原理上どうしても苦手になる。
それどころか一時期はオートローテーション事態が不可能という
危惧が囁かれていた事もあるが、デッドマンズカーブを
対気速度0で1,600feet(約490m)以上と若干広く設定する程度ですんだとか。
コンコルドの機体設計を流用した軍用機を開発しよう、っていう計画は当時無かったんでしょうか?
周辺技術開発でその後のJaguarとかTornadoに影響を与えたり、製作の過程で
軍用機の試作機が改造されたりと言うことはありますが、そのものの軍用型を計画
したことは残念ながらありません。
B707とC-135は形は似てるけど全く別の飛行機ですか?
Boeing C-135は、Model367-80と言う自社開発の機体から発達したもので、
Model717。
Boeing Model707は、軍ではC-137として採用されているので、似て非なるモノ
でないか、と。
胴体の太さとか違うし。
P-X、P-8ってずいぶん実用上昇限度が高いんですけどこんな高々度性能要るの?
極端に言えばそうです。
乱暴に単純化して言うならば、高度を上げると空気抵抗が少なく、燃費が良くなり、
作戦半径を拡げることができます。やたら上げるといろいろ面倒が生じますが。
ただ、高度を上げるために燃料を消費しますから、短距離の飛行だと、
その分が逆に燃費悪化につながります。
空中給油機のメリットデメリットは何ですか?
デメリットはコスト位なもので、そう大きくはないよ。
だからどの空軍も本音を言えば保有したい。
後、元から対応してない機体だったら、給油を受ける側も装置を増設しないといけない。
KC-135にくらべてKC-10はかなり製造数が少ないですがこれはどういう理由からなのでしょうか?
ただ単にKC-135の大半はまだまだ使えるからとかそういったことなのでしょうか?
一機当りの機体価格がKC-135よりも高価です。
また、この機体の開発目的は、戦闘機などの海外展開の際、給油ミッションを行なうと共に、
支援器材、整備員などの人員を一気に輸送し、迅速な作戦支援が行えるというものも含んで
いました。
また航続距離、搭載量が多いため、例えば米本国から中東にF-15を12機展開させる場合、
従来はKC-135が16機(給油ミッション)、C-141などの大型輸送機数機(支援器材、人員輸送用)
が必要で、しかも途中2カ所の中継地が必要となり、展開日数も最低2日を要しました。
KC-10の場合、支援器材・人員輸送も含めて全体で6機で済み、更に中継地は不要、展開日数は
1日でOKです。
タンカーとしての能力もKC-135の3倍の能力を持っていますので、第一線機の緊急展開用としての
数が有ればいいという考えもあったようです。
偵察機にはカメラで地上の写真を撮るタイプのものがありますが、夜撮影するときはどうするんでしょうか?
フラッシュがついてるんですかね?
カメラについてるようなフラッシュライト(ストロボライト)じゃなくて、照明弾を投下して
その光で撮影する。
ジェット時代のものであれば、シャターボタンと連動した閃光弾発射器が装備されてる。
ストロボ炊くとマズイ場合は、赤外線カメラで撮影するが、これも赤外線ストロボ(人間の目からは
光が見えない)発光弾というものがちゃんとある。
ベトナム戦争の時の話だが、偵察仕様じゃない普通の戦闘機で偵察に出て、どうしても夜間撮影
したかったのでフレアを派手に撒いて撮影した、というのがあったそうな。