今の技術力で強引に宇宙戦闘を行うとどういう展開になるんでしょう?
無人宇宙戦闘機?はコントロールを乗っ取られるかもね
一般に用いられているAAMは空力で方向を変えますから、使えません。
バーニア(マイクロスラスト)機動のミサイルは現役には存在しません。指向性エネルギー兵器も同様です。
従って、強引にやろうとすると、軌道変更による体当たりしかなくなります。
えらくのんびりした、洗練さのかけらもない戦闘になりそうです。
宇宙空間での戦闘は現実的には無理でしょう。
破片が発生すると、空気による減速を受けずに四方八方に飛び散り破片による破壊が発生します。
宇宙空間の敵を大気圏内から迎撃・・・ならさほど問題無さそうですが大型物体の場合、
移動方向と速度を計算してから攻撃しないと地上への落下があり得ますね。
人工衛星の被害も甚大そうな感じが・・・
宇宙で本当に弾丸は発射されるんですか?宇宙の極低温でも火薬は発火できるんですか?
空気がないと膨張による爆発はおきないのではないですか?
宇宙で装薬が発火するかどうかに関して、基本的に銃砲の装薬は内燃ですので発火します。
銃砲の発火膨張は創薬自体が起こす作用で外気はほとんど関係ありません。
ロケットや衛星の切り離しに使われるボルトも一種の火薬発火による銃砲弾とも言えるかもしれません。
宇宙空間で発射された弾丸は基本的に重力や空気抵抗は関係ありませんので
地球上異常に破壊力を持ったまま弾丸は運動するはずです。
でも、近くに質量のある物体(地球や月など)があった場合、その作用を受けますのでその際の弾道は私には解りません。
天体物理学者に計算でもしてもらってください。
上の方にあったと思いますが、火薬は全てその構成成分の中に酸素を含んでいます。たいていニトロ基(NO3)の形になっていますが。
燃焼や爆発は、酸素による酸化反応ですので、火薬は、自身に含まれている酸素によって燃焼することができます。
したがって、真空中でも爆発は起こります。また、このときに大量の気体が発生し(CO2, H2O, NO2など)、
また爆発的な反応によってそれらの気体が非常に高温になるため、気体が急速に膨張することになります。
発火については衝撃で高熱を発する物質(雷酸塩でしたっけ)を使用します。
強い衝撃を与えると急激に分解する物質なので、温度は関係ありません。
火薬そのものが極端な低温にさらされた場合、正常な燃焼は起きなくなります。
燃焼速度の低下、火薬粒の形状変化などが考えられます。さらに低温にもって行くと、
発火装置そのものの機械的作動が怪しくなります。とはいえ、ちゃんと点火してやれば、燃焼はします。
爆発は空気の膨張ではなく、燃焼ガスの圧力によるものですから、真空である事は関係ありません。
偵察衛星で腕章まで確認できるって本当か?
最新の偵察衛星の解像力は当然極秘ですが、KH-12クラスで15cmに達しているのでは
ないかと言われています。あるいは現在では画像処理も加えて10cmかも知れません。
しかし、これの意味するところは、10cm間隔で並んだ巾10cm2本の線を、ちゃんと2本の
線として認識できるという意味です。それより細い線、間隔であれば混ざって灰色に
見えてしまうということです。1ピクセル10cm四方のお絵かきといいますか。
従って、腕章をしているかいないかはわかるでしょうし、全体としての色調もわかるかも
しれませんが、文字や記号が読めるわけではありません。
戦闘衛星は簡単におとされるんでしょうか?
大きな誤解があるとおもいますが、戦闘衛星など存在しません。
また、10年以内の未来に配備される可能性もありません。プロトならあるいは・・・ダメっぽい。
偵察衛星を無力化する方法はレーザー照射からマイクロウェーブで焦がす、ミサイル当てる、
までいろいろありますが、そもそも戦闘衛星が存在しないので、違うレベルの話になります。
簡単に言えば、衛星から地上を有効に攻撃できる手段があるのなら、衛星から衛星を攻撃するのはもっと実現できる。
従って、攻撃衛星というものを作れるのならそれは攻撃衛星で破壊できる、ということです。
なににせよ、現実的な話ではありません。
EUがGPSに対抗して「ガリレオ」を打ち出してますけど(当然アメリカは反対)、軍事的にはどんなもんでしょう?
ガリレオ・プロジェクトの推進でEUにもたらされる軍事的メリットは、
- 米国の情報に頼らず独自の戦力の展開が出来る
- GPSの(米軍の有事の)利用制限に煩わされない
米国にとってのデメリットは、
- 敵性国がガリレオを利用して攻撃をかける可能性がある
(もしくはサイバー・テロの標的になる可能性がある)
- 衛星技術が流出する
- GPSとガリレオの電波が干渉する危険性がある
ってなことで、米国は必死になって反対しているわけです。
早期警戒衛星に地上からレーザーで嫌がらせをする事が可能ですか?
低軌道(200~500km)の衛星ならば狙えますし、現在のレーザー発信機の出力を
大いに上げてやれば十分に可能です。
可能ですが、条約(月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における
国家活動を律する原則に関する条約)に違反すると思われ。
海自の衛星通信システム「スーパーバード」とはどーいったものなんでしょう?
スーパーバード自体は、(株)宇宙通信の持つ通信衛星(静止系)です。
防衛庁はトランスポンダを借りて艦隊通信に利用しています。
しかし基本的に国内用衛星なので、比較的日本近辺でしか利用出来ないのでインマルサットも併用しています。
またアメリカのサトコムを使える艦もあります。
人工衛星をミサイル(?)で打ち落とすことは可能なんでしょうか?
そーゆーミサイルは存在します。
無茶苦茶高速なので、弾頭を爆発させるのではなく、傘のように広げて
そのままぶつけて、運動エネルギーで破壊します。
アメリカでは、ミサイルの第一弾のブースター代わりにF-15戦闘機を
使うシステムも存在します。
……ただ、緊急の時にうまくシステムが作動するか、命中させられるか、
そもそも衛星を発見できるかどうかは判りません。
5:169)}
ロシアやイラクや北朝鮮がGPSを利用してミサイルの精度を上げようとした場合、アメリカはこれらの国がGPS衛星を利用するのを妨害できるんでしょうか?
民間が使用しているGPSは地域単位で妨害が可能になったと、アメリカの国防総省が発表
しています。(だからノイズをのせるのをやめたのね)
GPSってわざと米国が劣化させて民間などに使わせていたという話ですが、2000年にいきなりそれを取りやめたのはなぜですか?
アメリカを中心に官民問わず利用されるインフラ・テクノロジーとなっており、劣化のデメリットが大きくなった、
逆にDGPS等のテクノロジーの普及で、劣化させる意味が少なくなった、と言う事だと思います。
ただ いくらアメリカ政府が否定しても、有事には選択的劣化(地域/時間)を行なう恐れは捨て切れないと思います。
月はアメリカとロシアの領土なんですか?
宇宙条約に従えばどこの領土でもない。
条約に加盟しているので少なくともロシアやアメリカの領土ではない。
軍事衛星の位置と数は正確に把握されているか
各国の軍事衛星という物は、何処にどんな種類の物が
いくつ浮かんでいるか正確にわかっていないのでしょうか?
敵国の衛星に取り付いて細工をするような話は聞いた事がないものですので。
NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)などは宇宙にあるものはほぼ全てその軌道を把握している。
どういう軌道をとっているかがわかっていれば、その衛星がどういう用途で使われているかも推測できる。
(低軌道なら偵察衛星、高軌道なら通信衛星など)
民間ベースでもアマチュアの天文観測者が打ち上げられた衛星を観測して軌道要素のデータを公開している。
日本の情報収集衛星も打ち上げてすぐに軌道を公開されて大弱りなんて事件もおきてる。
日本の偵察衛星(情報収集衛星)は中国のものより性能が低いと聞いたのですが本当ですか?
月周回衛星の件を見ても日本がこの分野で中国に劣るというのは疑問なんですが。
最高レベルの軍事機密なので一般人な軍ヲタには絶対にわからないし
関係者のように事情を知っている人は守秘義務で漏らせません。
つまり、この手の情報は少なくとも十数年はまともな形で世に出ることはありません。
NASAの衛星画像も一般公開される時はわざと解像度を下げてるとも言われるし。
日本の衛星が劣るのは技術的蓄積がないからとか。
要するに日本の技術が総合的に優れているといっても全く投資してこなかった未知の分野というのがあるわけで。
例えて言えば核兵器の技術なんかは中国の方が遥かに進んでる。日本は核兵器ないから当然だが。
偵察衛星も同様の理由から中国の方が進んでいて不思議は無い。
日本の情報収集衛星はあまり高精細にすると憲法違反になるから意図的に解像度を下げてるという話を聞いたことがあるが・・?
それはない。
IGSのコア部分は民生品の転用で、国産化が決まってから特急で作ったもの
数十年の歳月と数百兆円の予算を投下している米ロレベルのものを、
いきなり作れるはずが無いのよ
分解能は何とか1m出せても、首振り能力が足りないとかの性能不足が指摘されているし
『誕生 国産スパイ衛星』にその辺の経緯が乗ってる
一時は技術力不足を理由に、米国製部品の導入も検討されたそうだ
宇宙基本法というのが制定されて日本も宇宙の防衛利用が出来るそうですが、具体的に何をやるのでしょうか?
MDのための早期警戒衛星の打ち上げとか?
何か新しいことをするために作った法律ではありません。
日本はすでに情報収集衛星という名目で軍事衛星を保有していますが、
それは過去の「宇宙の平和利用に関する国会決議」に反した状態であるという指摘があり、
既成事実との乖離を解消することを主な目的として制定されたのです。
スペースシャトルがあのような大きな翼を持つようになったのはなぜでしょう?
ただ単に滑空して帰ってくるだけならもっと小さな翼で良かったという話を聞いたんですが、
また、シャトルは実際は軍事ミッションを主目的にした計画だったなんて話も聞きますが
シャトルの翼はあの図体のグライダー(なのだよ)にしては異常に小さく、
縦横比も小さいので滑空効率はめちゃくちゃ悪い。それというのも、主翼は
再突入して滑空に入るまで(つまりミッションの大部分)でデッドウェイトにしか
ならない上に、打ち上げ時に余分な抵抗を生じて厄介極まりないからだ。
そうした努力を重ねても、結局宇宙機に翼をつけるなんてアイデアは愚の
骨頂であったことがその後のシャトルの運用で明らかになっている。
当初から軍事衛星の放出や故障した衛星のお持ち帰りを主目的の一つに
していたし、それで予算を通した。しかし実際には通常ロケットで打ち上げた
ほうがはるかに安かったうえに、チャレンジャーの事故で信頼性に疑問が
でたので、現在ほとんどの軍事衛星はタイタンなどで打ち上げられている。
翼の面積というよりも、極超音速域でL/Dが大きなデルタ翼か、
亜音速でL/Dが大きな直線翼かの選択の問題。
NASAでは最初着陸速度を引き下げられる直線翼を考えていたが、
空軍の極超音速機動の要求もあって、デルタ翼に切り替えた。
ただしデルタ翼には熱防護上の有利もあるので、軍事ミッションだけが
いまのオービターの形をきめたわけではない。
そのような大きな翼を必要とする軍事ミッションってどんな内容だったのでしょうか?
ずばり言うと極軌道で地球を一周して帰還するミッションだ。
西海岸のヴァンデンバーグAFBから打ち上げて、極軌道の敵性衛星にランデヴー
査察あるいは捕獲あるいは破壊して、さっと一周でエドワーズ基地に帰着する。
周回中に地球が回って軌道が西にずれるから、再突入時に大きく針路を変えねばならない。
そのためには大きな極超音速L/Dが必要になる。
スペースシャトルで宇宙空間からカミカゼ特攻って不可能ですか?
ICMBに鉄の塊を詰め込んだような円錐の砲弾そのものにして断熱材をつけ、
宇宙空間から高速で落下してきて地面にぶつければそれなりにクレーターできるのでしょうか
隕石の突入速度は秒速20~30Kmといわれている。
これはICBMから切り離された再突入体の突入速度の4~5倍以上。
つまり、空気摩擦は16~25倍以上になるので、おそらく既存の耐熱タイルでは耐えられない。
耐熱タイルが耐えられるように速度を下げるとするならば、
クレーターを作るためにはより大型の弾頭にしないとダメだが、
そうなると、最低でも直径100m以上は必要なるだろう。
月面からのレールガン射出装置とかないとちと無理だね。
対衛星ミサイルって開発すすんでますか?アメリカのGPS衛星(Navster)を撃ち落とすことできますか?
軌道高度が2万キロ以上だから、ちょっとムリ。
例えば、中国が落とした自国の気象衛星は、高度1000キロもなかった。
カザフスタンに基地があったロシアの対衛星システムは、1971年配備で射程5,000kmってあったんですが、これ以降開発は進んでないでしょうか?
ロシアの地上発射対衛星ミサイルは1983年にもっとも改良された状態になっていたが、その時点でも4000km程度が
有効高度と考えられる(その一つ手前の段階で2000km。その倍程度に強化された、と言われているので)。
米も含めて高度20000kmの衛星を探知、追尾して破壊できるミサイルは存在しない。
強いて言えば、米が衛星のメンテ用(燃料補給、部品交換など)に開発中の衛星は
レーザーレーダーを装備し、最終的には静止軌道の衛星にまで接近、相手を確認して
操作を行う機能を持つ予定。当然破壊にも使用できるわけだが、まだ開発の初期段階。
考えてみれば、同一軌道に他の衛星(か何か)を打ち上げて妨害することも出来ますね.
本当の開戦になれば、低軌道の偵察衛星なんかは破壊されそうですね。GPSとか衛星だのみの戦略てどうなのかなと考えてました。
それは当然ながら一番米軍が考えていて、衛星に対する直接攻撃だけでなく、EMPや妨害電波(GPSの受信電波は微弱)に
至るまで、GPSだけでなく、通信に対する妨害も影響が大きいと考えている。
で、衛星の抗堪化(重量による限界がある)とともに、代替手段の実用化に力を入れている。
UAVによる擬似GPS衛星、擬似通信衛星がそれであり、さらに成層圏長期間停留気球や
短時間の準備で打ち上げることができる衛星などを開発している。
ネットワークを主軸とした戦略を立てた以上、ネットワークを打たれ強くするのは当然と言うことだろう。
GPSシステム自体も、妨害に強い体制を整えてきている。
静止軌道に偵察衛星を上げろと発言した国会議員がいるそうだけど?
軌道高度三万五千kmだけど。
θ=1.22λ/D (θは望遠鏡の分解能角度、λ波長、D望遠鏡口径)と言う公式があります。
θ~対象物サイズ(m)/3.5万km 、波長500nmの時、望遠鏡口径3.5mで期待できる、対象物のサイズを求めなさい。
(3.5mは、H-2Aフェアリングの値。)
答:6m。
実用段階にある軍事宇宙兵器とは実在するものがあるのでしょうか?
実用になっているのが偵察衛星。
麻雀やトランプのババ抜きとかで、相手の手が全部透けて見えたら勝ちやすいでしょ?
あと、ほぼ実用になってるのが、上記の偵察衛星等を破壊するキラー衛星。
今や気象衛星や通信衛星ですら、破壊されると飛行機の運航等に支障をきたすので
宇宙戦争?って結構きついのよね^^;
早期警戒衛星:静止軌道を回り、地球上の赤外線を観測することにより弾道弾の発射を早期に探知して防空システムに通報する。
通信衛星:その名の通り。現在米軍が運用しているDSCS衛星最新型で毎秒250メガビット、
次世代型のWGS衛星で毎秒2.1~3.6ギガビットの通信量。
偵察衛星:光学、若しくはレーダーにより地上目標を偵察するための衛星。
代表例、米軍KHシリーズ。日本情報収集衛星。
過去には旧ソ連が偵察衛星網による海洋監視システムを開発したものの、現在は予算不足のため放棄されている。
軍事航法衛星:米「GPS」、欧州「ガリレオ」等衛星からの航法電波を元に自分の場所を測位するための衛星。
軍事気象衛星:軍事組織が活動するにあたって、戦域の詳しい気象情報を収集するための 衛星。
対衛星兵器:冷戦時代に米ソ両国で開発されていたものの、デブリ問題が懸念され放棄。
しかし、中国が衛星破壊実験(自国の宇宙ロケット改造対衛星ミサイル)を受け、開発計画が再び進む可能性あり。
また、今年の2月には制御不能に陥った衛星を米海軍がSM-3で迎撃した実績があり、
高度250kmまでで、尚且つ衛星の軌道が分かっているなら米海軍及び海上自衛隊は限定的にその能力を保有している。
キラー衛星は現在配備している国はございませんので悪しからず。デブリ問題が深刻ですからねぇ。
偵察衛星は何個で地球全体をカバーできるの?
衛星の軌道、タイプによって異なる。
○衛星の軌道
軌道 高度(遅延) 地球全体をカバーするのに最低必要な衛星数
GEO(地球同期軌道;静止軌道) 35,785km(0.5秒) 3
MEO(中高度軌道) 5,000-12,000km(0.1秒) 10
LEO(低高度軌道) 100-1,000km(0.05秒) 48
超楕円軌道 500-27,000km(可変) 15
○衛星軌道の特徴
Sun Outageあり。太陽からのノイズで使えなくなる時期が年に数回ある。(10分程度が年に5回?
打ち上げには強力なロケットが必要。
アメリカのGPS衛星は中高度軌道である。
バンアレン帯の中を飛ぶ。バンアレン帯の放射線で、衛星が壊れやすい。
最も一般的な軌道。イリジウム社の衛星もこの軌道。
科学衛星や軍事衛星ももこの軌道。
スペースシャトルもこの軌道。高度は400km。90分で地球を一周する。
地球に引き寄せられてしまうので、衛星自身が燃料を噴射して軌道を修正している。
衛星が腐食する。衛星の寿命は短い。(4年程度?
彗星のような楕円軌道である。地球に近づき、遠ざかる。
複数の衛星を組み合わせて、仮想静止衛星を構成することができる。
JAXAの準天頂衛星構想もこれか???
自衛隊技術研究本部による、本格的な高性能のスパイ衛星の開発とか、将来的には有人宇宙開発とかも有り得るのでしょうか?
日本はもうスパイ衛星持ってるよ。防衛省所掌じゃないが。
防衛用スパイ衛星を開発し、生産・運用しようとしてもその予算はあくまで防衛費とされてしまいます
今ではそれほど騒がれなくなりましたがGNP1%枠という概念は今も存在しており、
スパイ衛星開発を行ってしまうと予算が足りません
有人宇宙開発?
目的は何ですか?
有人である必要は無いでしょ
映画などで衛星から特殊部隊の攻撃シーンをモニターするシーン、
またコンクリ壁の向こうの敵を貫通弾で射撃するとか
赤外線?熱感知?スコープやカメラを使い・・・そういった装備は実用化されているのでしょうか?
まったくありません。
壁越しに相手の位置を画像的に特定する手段は存在しません。
あらかじめ室内にセットすることができるという条件であれば、μ中間子やγ線などを使って
一種の断層像を撮ることは可能ですが、可搬ではあっても比較的大がかりな設備であり、
なにより室内側に装置が必要です。観測範囲も限られます。
衛星からのモニターも解像度がせいぜい15cm(最良で、といわれる)なうえ、それは静止画での話なので
攻撃シーンのリアルタイムモニターは事実上不可能です。UAVからの画像なら有りですし、使用されています。
偵察衛星は兵器ですか?
兵器です。ただし条約により武装(特にABC兵器)を取り付ける事はできません。
武装なんて付けてもデメリットしかないという理由もあるんだけど。
兵器だとしたら、領空侵犯した時攻撃してもOKですか?
宇宙空間は領空の範囲には入りません。
しかし領空と宇宙空間との境界も海抜○○km以上など明確な基準値が存在するわけでもありません。
映画などの、地上の人物の顔が分かるくらいの性能は本当?
衛星ですので基本的に上空から、つまり上からの画像しか入手でききませんし、
地中や建物内を透視する事だってできません。
が、解像度の方は年々進歩し続けていて、一昔前は1m単位が精一杯だったのが今では解像度50~30cm以下、
中には10cm程度のものもあるといわれています。
これらの恩恵は私達民間人もグーグルアースなどで享受してますね。
ただ、高い解像度を得るためには低い軌道を周回する必要があり、
大気との摩擦で減速するのを免れないため高度維持のための推進剤が必要になる上に
赤道上に鎮座できる静止衛星と比べて寿命は短めになります。
中国が弾道ミサイルで人工衛星撃墜に成功しましたがアメリカやロシアは今までこのような実験はしてこなかったのでしょうか?
ASAT、対衛星攻撃兵器のことでしょうか?
旧ソ連は70年代からキラー衛星を配備していましたし、アメリカでも
スターウォーズ計画の一環として80年代にASM-135対衛星ミサイル
が開発されていました。これは結局配備されませんでしたが。
冷戦終結後は米ロともASATは保有していないはずです。
かつてアメリカはソア弾道ミサイルに核弾頭つけて、
太平洋のジョンストン島に対衛星用として配備していた。
要は弾道ミサイルを流用した対衛星兵器打上システムって事だろう。
ラッシュが続く火星探査機ですが、画像の解像度は最も優秀なマーズ・リコナイサンス・オービターで1mと聞きます。cm単位の解像度を持つ偵察衛星の技術は惑星探査機に使用されないのでしょうか?
だとすればやはり機密が問題なのですか?
電波出力と通信レートの問題だろ。
いくら高解像度の画像データが撮れても、一枚送るのにまる一週間とかかかったら意味がない。
火星で何を求め、リソースとして何が使えるかと言った事からの兼ね合いになります。
KH衛星並みの高解像度を求めれば、探査機は重くなり(KH衛星は10t級)、一回の探査で観測できる範囲は狭まり、
データ転送量は膨大な物になり、観測結果の処理にも時間が掛かります。
そして解像度10cm級と1m級の画像で得られる科学的知見の差はどれだけ有るのか、その兼ね合いになります。
(もちろん1m級の全球観測が終わればその先により精密な探査が考えられますが、
その場合もランダーや火星飛行機などの方がメリット有るんじゃないですかね。)
米ソの宇宙開発競争の裏にはICBM技術の発展という目的もあったとというのは本当ですか?
アポロ計画の超重要人物、フォン・ブラウン博士からしてナチス時代にV1開発に携わっていて
アメリカでもNASA以前には陸軍でPGM-11弾道ミサイルの開発に携わっている。その他にも
米ソ宇宙開発関係の話を見ると「弾道ミサイル発展の目的もあった」どころかかなりの間
両者が一体だったようなもんだ
ゴルゴ13の査察シースルーって話で写真撮って落ちてきた衛星を回収分析するってのがあったんですが、こんなの本当にあったの?
極初期の偵察衛星は写真撮影してフィルムを再突入カプセルに詰めて大気圏に投下し、それを
特殊な装備をした飛行機か船で拾いに行っていたが、何回かやっているうちに落下予想地点の
近くでソビエトの潜水艦が”何故か”うろついてるのが発見されたため、この方式は中止されて
以後は撮影した写真を伝送する方式に切り替えられるようになった。
ちなみに米空軍の写真偵察衛星計画「コロナ」では114機打ち上げて
マトモに写真が回収できたのは102機。
別に回収できなかった全部が大気圏突入に失敗したわけではないけど、
効率がいいとはいい難いものだった。
回収に成功するまでには何回も連続で失敗したりしている。
あと、計画に使われた衛星はカプセルではなく衛星ごと地上に帰還させた
ものがあるので、ゴルゴの話の元ネタはこれだろな。
スパイ衛星は空が曇っていても見えるんですか?
通常の高解像度光学衛星は可視光を使っています。地上から星空を見通せない場合は、
衛星からも地上は観測できません。
赤外センサーは多少のもやは通過できますが、はっきり雲で覆われている状態では観察不可能です。
また可視光より解像度が落ちます。
レーダー衛星はまったくの曇りでも観察可能です。このため、光学衛星とレーダー衛星の双方を運用するのが普通です。
解像度は光学衛星の1/5~1/10程度になりますが、それでも最近のものは1m以下の解像度を得られます。
日本の光学衛星よりエライ。
中国、米偵察衛星にレーザー照射・・・これで戦争になる可能性はありますか?
米軍事専門紙ディフェンス・ニュース(2006/9/25)によると、
地球を回る軌道上にある米国の軍事偵察衛星が、
中国領内に設置された対衛星兵器によるレーザー照射を受けた。
照射は光学機器など衛星の「目」を狙って偵察能力を奪うことを目的としたもので、
これまで数年にわたり複数回の照射が確認されたという。
可能性はゼロ。偵察活動のソフトな妨害程度で戦争になるなら過去にとっくに米中戦争が起こっている。
とっくの昔にソ連がやっており、その時も「抗議」で終わってました。
その時のソ連の施設は巨大なもので、本気で破壊できるレベルを狙っていたとも
照射したのは照準用レーザーに過ぎないとも言われています。
とはいえ、軌道上の衛星に対するレーザー、高エネルギーマイクロ波、
はたまた破片などによる攻撃は各国とも考えており、
少なくとも米はある程度の強度を保たせた衛星に代替しつつあります。
キラー衛星って簡単に開発できますか?
衛星をミサイル(衛星含む)で破壊するとデブリが撒き散らされて数十年間軌道が使用不能になる上に
連鎖して自らの衛星が道連れにされる可能性もあり、すぐにばれてしまい価格に見合った結果が得られない
今はレーザーで電子機器に熱を与えて破壊する方法が研究されスターファイアー光学実験施設の名で
空軍に併用された大小七つからなる天文観測所が対衛星兵器として開発されている
衛星通信は傍受も電波妨害もできない、というのは本当ですか?
共に困難ではありますが、光線ほどの強い指向性はありませんから、不可能ではありません。
このため、軍用通信は暗号化されているのが普通です。また、衛星通信の一種とも考えられる
GPSは信号電波が微弱なため、容易に妨害できるといわれています。このため、新しい
GPS衛星には妨害に強いシステムが採用されています。
DGPSはGPSの上位互換ということでいいの?
上位互換という表現は違和感があるね。
測位誤差は、GPS単体でC/Aコードだと20m前後、
それにDGPSによる補正情報を使用すると基準局からの距離にもよるけど
日本近海なら甘く見ても5mを越えたら誤差が大きいくらいと精度は上だけど、
基準局からの補正情報はGPSによる測位が行えなければ得られないものだし、
GPSによる測位が出来なければ即位の向上自体が成り立たない。
GPSというシステムが機能しなければDGPSは意味が無いもので、
GPSシステムが利用できなければDGPSシステム自体が運用できない。
上位互換ならば、先発のシステムを利用できるのみではなく、
先発のものがなくても機能するものではないか。
GPSとDGPSは独立したものではないから、これにはあたらないと思う。
GPS衛星が、攻撃され、機能を停止すればアメリカは軍事的にどのようなダメージを受けますか
米軍はGPSを多用していますから、確かにかなり不便にはなります。しかしレーザー誘導や
慣性誘導も使用しており、GPSが仮に使えなくなってもなお、米軍の優勢は覆りません。
悪天候での攻撃能力が落ちる、周辺被害が増す、などの影響は避けがたいでしょうが。
ただ、衛星攻撃能力を行うには単にロケットを上げる、あるいは有人衛星を上げる、といった
能力より一桁上の技術力が必要です。北朝鮮には10年かかっても無理な仕事でしょう。中国でも
その気になったとして10年以内に可能かどうか。電波妨害の方がはるかに簡単だし、現実的
ですが、これも最近の米GPS誘導兵器は対ジャミング性が向上しており、また新型のGPS衛星は
その点も改良されています。さらに戦域GPS補助機(航空機、地上施設から補助電波を出す)に
よってGPSの安定性、精度を増す開発もされており、そう簡単に米のGPS能力を削ぐことは出来ないようです。
現在スパイ衛星の偵察活動を衛星自体を破壊するとか、通信妨害とかで阻止する方法はあるんでしょうか。
人工衛星破壊兵器を実用化したのは冷戦期のアメリカと旧ソ連。
アメリカのそれは戦闘機から発射して低軌道の衛星を破壊するタイプ。
議会によって実戦配備は否定されました。
旧ソ連のそれはco-orbital ASATと呼ばれるタイプで、端的に言えば
自爆型人工衛星です。
目標の衛星と同じ軌道に投入して接近していき、自爆して破片で相手を
破壊するものです。
効果的そうに思えますが、まんま人工衛星を打ち上げるのと同じなので、
リアクションタイム、コスト、投入に必要な計算と準備など、非常に大がかり
で非効率なシステムです。
偵察衛星の妨害は困難だと思われます。何しろ地上局、衛星とも指向性の
高いパラボラアンテナを用いますし、低軌道を回っていて、地上局の視界に
入ったときに通信するものですから。
(アメリカのように地球を囲むような宇宙通信インフラを持っている場合、
そちらを経由することも可能かもしれません。)
GPSってジャミング出来ないの?
GPS jammerで検索するとたくさんヒットしますが。
イラクのGPSジャマーはGPS誘導爆弾で破壊されるとゆー不名誉な
末路をたどったことで有名です。
民間用のGPSを妨害しても軍事用GPSには比較的影響が少ないので
敵が使用する民間用を妨害しながら、自軍(とゆーか米軍)のGPS機能を
ある程度使用することは可能です。新規のGPSではさらにこの点が改善されて
います。
とはいえ、タフな軍事用GPSでも微弱な電波に頼っており、背景雑音程度の
電波でも、コードに被せれば妨害可能というのが、GPSジャミングが通常の
ジャミングと違う点です。小出力ということは、小型安価で発見されにくい
ということです。このため、米軍ではそのようなGPSジャマーを探知する
機材、運用を開発中です。