MAD戦略の概要と、長所と短所を教えて下さい。特に短所がいまいち解りません。
MAD、相互確証破壊戦略の長所は、攻撃が自殺とつながっているため、引き金が途方もなく重いという点。
短所は莫大な費用と人材が必要な上、それでも引き金が引かれた場合、あるいは暴発した場合、それこそ確実に相互確証破壊されてしまうという点。
これは攻撃本能や恐怖を理性で克服できるとかいう、人類に課された大きな試練であったと思います。
このMAD以降、戦争のあり方は劇的に変わっていったわけです。
「機動防御」とは、どういう戦術なのか?
主に陣地守備部隊と機動打撃部隊で行われる防御スタイル
陣地防御と対照的に、陣地守備部隊が作戦上の要点を確保しつつ機動打撃部隊により自ら望む時期と場所において敵を撃破する
陣地守備部隊は、敵の突破拡大の抑止と機動打撃部隊の掩護を行うため、意外にも結構しんどい
電撃戦ってなんですか?
装甲部隊を集中させて一気に突破すること、でいいのかね。
「電撃戦」というのは当時フランスやポーランドがあっという間に陥落したので
ついた名前だと思う。(それともグデーリアンが最初から命名したんかな?)
現代では機動戦でくくられてしまうと思われ。
電撃戦(Britzkrieg)の命名者はドイツ人ではなくて、
実はイギリスの軍事評論家B・リデル・ハートだとの有力な説がある。
攻撃目標は敵軍の指揮系統の破壊による勝利であり、
目的は補給、司令部の破壊で敵前線部隊や抵抗陣地は攻撃目的としない。
手段として機動性に優れた部隊である。これには優れた指揮、通信手段が必要である
このさい、敵軍の殲滅、根拠地の占領、維持は後続部隊にまかせられる。
推奨本
電撃戦 レン・デイトン 早川書房 ¥800-。ISBN-4-15-05018-8 C0122
群狼戦術とはどういったものなのでしょうか?
十数隻の潜水艦を広域に展開させて哨戒
↓
その内の一隻が船団を発見
↓
近くで哨戒中の味方潜水艦を暗号無電で呼び寄せる
↓
敵船団を多数の潜水艦で襲撃
↓
ウマー
軍事における戦略と戦術の重要度比とか一般的にあるのでしょうか?
軍事行動に対してのビジョンが戦略、実際に軍隊を運用して戦う兵法が戦術、
どちらも等価値に重要でありどちらが主で従と言うこともありません。
潜水艦戦術でドイツのルーデルタクテーィク(群戦術とでも訳?)とアメリカにおけるウルフパック(狼群戦術)の違いってなんなんでしょうか。
同じです。
飽和攻撃と物量作戦の違いって何すか?
飽和攻撃:ミサイル等を敵の迎撃対応能力を超えた量投入すること
飽和食塩水で塩が浮き出てくるのを想像していただけば
物量作戦:物量で押すこと
戦略偵察と戦術偵察の違いを教えてください。
戦略偵察は相手国の奥深く、兵器生産工場は稼動してるか部隊は終結し
移動準備してるかなど。U2とかSR71の任務。
戦術偵察は戦線の向こう側で、敵状の部隊配置や部隊移動など。
RF4などの偵察機の任務。
戦術として、民間の電話会社を攻撃することはありえますか?
給水関連施設や電気施設を破壊するのは、人道的によろしくないと言われる可能性があるけど
通信施設を破壊するのは基本中の基本!!
米英などの資本家に主導される営利戦争の場合に限るけれどもね
解放戦争の場合は革命闘争に賛同する労働者階級が自発的に施設の機能を
止めてしまうと思われるので破壊する必要がない。
よく用兵思想で「三倍の法則」というものを聞くのですが、それは近代戦でも通用する法則なのですか?
通用する。当然、戦術的な意味だけど。A、B、Cと言う戦線があるとして、
A正面で攻勢に出る為に3倍の戦力が必要だとすれば、A3、B1、C1でも成り立つ。
相手がA1,B1,C1なら全体から見れば5:3になる理屈だ。
「孫子の兵法」はどこがどう優れているのでしょうか?
具体論としての評価は山ほどできますけど、
要するに近代以降の軍事技術の発展の方向性と、孫子の記述が一致する点が多かったということです。
自分達が頭ひねって考えたことが数千年前の人間にあらかた言い当てられていたとしたら、
そりゃあその人物を伝説視してしまうことは避けられまい、ってところですか。
ランチェスタ理論とはいったいなんですか?
フレデリック・ランチェスター氏が発見した簡単な数式によって戦闘を計算する理論。
第一法則 一騎打ちの法則
「一人が一人としか戦えない場合、数の多い方はその分だけ残って勝つ。」
第二法則 集中効果の法則
「一人が複数の敵を攻撃できる近代戦や広域戦的な総合戦では、 敵より数が多くても
あぶれることなく少ない敵に集中的に損害を与えることができる」
各自に数式が存在し、これをもとに彼我の必要な戦力の計算が出来ます。
注)数式は略しました。
リデル・ハートのいう「間接アプローチ」てなんですか?
リデル・ハートは、クラウゼヴィッツの戦争論が提唱する決戦主義を直接アプローチと位置づけ、
決戦に訴えることなく戦争を遂行することを間接アプローチと定義している。
例えばナポレオン登場以前のヨーロッパの戦争は大抵が消耗戦で、
これも間接アプローチの一種だし、ナポレオン戦争でもウェリントンが
消耗戦略でナポレオンと戦っている。
穿間突撃ってどういう戦術なんですか?
文字通り、相手の防備の硬い部分の隙間を穿って、弱点に穴を開けるように突撃すること。
全面突撃では被害が多すぎるとか、こちらの兵力が足りないとかいう時に行い、
敵防衛線を分断して弱体化、あるいは後方に回りこむための突破口を作る。
敵の戦線の弱体な箇所に戦力を集中し、一時的かつ局所的に優位状態をつくり出す。
その機に乗じて集中箇所の戦力に戦線の突破を命じる戦法。
戦争では守る側がものすごく有利っていわれてますけど、現代戦でも変わらないのですか?
確かに地の利とかがあると思うんですけど、どうもビンとこないんですね
戦闘では確実に有利だが、戦争で有利とは限らない。つーか、負けると確信
してるのに仕掛ける(攻める)奴は居らんので、「結果」だけに注目するとピ
ンとこないって話になる。
「主導権は攻撃側に有る事が多い」
勝つために必要な戦力比は常に防御側有利だが、一般的に防御側は有利な状
態で戦闘を始める(攻める)事ができない。まぁ、当たり前だな。
それに加えて、守る側は戦力を守るべきポイントに分散させねばならないが、
攻める側は攻撃点に戦力を集中できる。
かといって守る側が戦力を集中すると攻める側はそこを迂回する。
守る側は、事前に地雷を埋めたり塹壕を掘ったりして、防御陣地を構築したりできるから。
塹壕に入って戦う側と、それに突撃を加える側では、前者のほうが有利でしょう?
これが、守る側が有利と言われる理由です。
しかしより大きな視点で見ると、
防御側は常に受動的な戦闘しかできません。(敵が仕掛けてくるまで待たないといけない)
その点、攻撃側は、常に積極的に動けるので、好きな位置、時間、投入戦力を好きに決めることができます。
ここは攻撃側が有利です。もしかすると、全体で見れば、それほど変わらないかもしれません。
あと、空、海戦では、防御が非常に有利です。
地上のレーダーやSAM、SSMの支援が受けられますし、基地や母港に近いほうが何かと有利です。
古くは孫子、近世ではクラウゼヴィッツの頃から
緒戦の戦闘では防衛有利、相手を倒す為には侵攻(反撃)必須という考え方があって
これを実証する事例は第2次ポエニ戦争からヒトラーのソ連侵攻まで挙例に暇がない。
ただし圧倒的な戦力差があると湾岸戦争やイラク戦争の時のように
侵攻側にあっという間に屠られてしまった事例もあるので注意。
基本的に防衛側の利点は自分のフィールドで勝負できる事。
そして防衛側の欠点は自分のフィールドで勝負しなければならない事。
侵攻側にとって相手国は敵地であり、後退する敵を追撃するのは敵地の中だ。
この為、防衛側は相手に対して補給の負担を強要でき
(だからこそ孫子は名将は敵地で効果的に略奪して補給の負担を減らすといってる)
相手を拠点での不利な戦闘に誘導しやすく、地の利を得た状態で戦闘に勤しめる。
その反面、防衛側の国土は荒れるため、徹底的な防衛戦略は焦土作戦に繋がってしまう。
さらに相手国の本土に対しては間接的な損害しか与えられない為、
どこかで反撃に結び付けないと侵攻側が諦めるまでだらだらと防衛戦が続きかねない。
近代ではベトナム戦争やソ連のアフガン侵攻が好例だな。
戦術的な面においては、拠点防衛は多くの武器弾薬を消費する。
これは防衛側は阻止射撃など多用せざるを得ない為で
防衛戦略でありながら攻撃戦術である機動防御やゲリラ戦は
この意味でも画期的と呼べる代物だった。
無論、これらにもデメリットは多くあり、その最大かつ根本的なものとして
防衛拠点の直接的恩恵を受けにくいというものがある。
「ランチェスター理論」ってなんですか?
相互に戦力を少しずつけずりあう作業の繰り返しを、数式に表すもの。
実はこの定義には微妙に自信がないが、軍事ではそういうもの。
単純な例:
1回の戦闘で、自軍の戦力の10%を相手に与えるとしよう。
Aの戦力は100、Bの戦力は200。戦力比は2倍。
1回めの戦闘では、Aの損害は20、Bの損害は10。損害比も2倍。
戦闘後のAの戦力は80、Bの戦力は190。比は2.375倍。
だから2回めの戦闘の損害比は、1回めより大きくなる。
戦闘が続くほどに、損害比は戦力比を大きく上回っていく。
単純で理想的なモデルでは、劣勢側全滅時点での損害比は戦力比の
2乗になる。n2乗の法則と呼ぶ。この「戦は数ですな」と言う教訓がも
っとも有名だが、条件をいじって考えるとほかにも奥行きが出てくる。
攻者三倍の法則とランチェスターの法則との合性がわかりません
拠点に籠もってるのを攻める時が攻者三倍則
平場で殴り合いする時がランチェスター二乗則
いわゆる「攻者3倍則」は永久陣地の攻略のような、割と特殊な事例に限られます。
よく野戦の決戦においてもこれを当てはめようとする例が見受けられますが、
過去の戦例からいうとあまり現実的ではありません。
一方、ランチェスターの法則は元々航空戦を元に作られた式なので、
地上戦では武器効率や地積、兵力投入時期なんかを考慮しないと正確な数値は出ないようです
(火力部隊の能力はほぼ公式通りで出るようですが)。
linear warfare という単語が出てきたのですが、コレは日本語に訳すとどういう意味になるのでしょうか?
linear warfare はガチの戦闘のこと。
敵を端から相手にしては撃破し、次に侵攻し、という方法。
正反対がイラク戦争時の shock & woe だかなんだか。つまり、衝撃的に要所を突くだけで、
撃破したり、残敵殲滅したりせずに、さっさと中枢まで押し込んで敵の首脳を潰す。電撃戦の極端な形だね。
その反対がlinear warfare。前線があり、そこで押したり引いたりし、時には回り込んだり奇襲もするが、
とにかく地図の中の敵を消してから次に行く戦争。
攻勢3倍の法則は誤った俗説なの?
軍事評論家の松村劭氏が「攻撃側が兵力同等以下で攻撃した例の方が56%と多く、劣勢で攻撃成功する確率は72%であるから、
攻勢3倍の法則は戦後の日本だけで言われる誤った俗説である」という主張をしていることを根拠にして、
近代的で堅固な防御陣地を攻略するにも、攻撃側は優性な戦力である必要は無いと主張する人物がいたのですが?
今手元に無いので確認できないんですが、「戦争学」か「新・戦争学」のどちらかに記述があったと思います。
あ、後近代の戦例に絞った話が「勝つ戦争学」にあったはず。
で、松村氏は更に「双方の兵力量に3倍以上の格差があるならまず決戦は生起しない」と述べています。
よく考えてみて欲しいんですが、陸戦で兵力量に3倍の差があるということは劣性側は編制単位が一個上の規模の相手と戦うことになります。
まずそういう状況なら、普通は決戦を回避しようと試みるわけで。
(362:905:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)
ゼークトラインは3倍以上、
バンドン要塞は10倍以上の守備兵を相手に攻勢側が攻略してますよね。
ゲリラ・コマンド部隊の討伐の方法ってどんなものですか?
ゲリラに対処するために最も重要なのは、「その地域の住民の協力を得る」ことだ。
大体においてゲリラはある一定の地域に潜伏し、一般人と見分けがつかないことが多い。
そこで地域住民とあらかじめ友好関係を確立すれば、でゲリラの行動を阻害し
さらに住民からリーク情報も提供してもらえるという利点がある。
後は集めた情報に従って、兵士一人一人が虱潰しにゲリラを潰してゆくしかない。
ゲリラの掃討は軍隊単独では難しいのよ、地域住民との密接な連携が必須だね。
何より大事なのは、ゲリラが活動しにくい土壌を形成すること、だと思うよ。
基本的には「山狩り」。
そのあたりにいるはずだ、という前提のもと、大兵力で以って追い詰める。
ご想像の通り、実に効率の悪い方法で、
逆に言えば「わずかな人数を狩り出すために多数の兵力を貼り付けて動員させる」、
ゲリコマ対処がやっかいな理由がそこにある。
どうして山の上は守りやすいの?
そもそも、山の上って見通しがいいだろ?
稜線からちょっと頭出して覗けば登ってくる敵は一目瞭然。
でも、山登りしながら攻撃しようとする敵はただでさえ疲れる山登りしながら、
敵を探しながら、クソ重い武器を抱えながら、敵を攻撃しなきゃならない。
だから山ってのは今も昔も天然の要害なわけだ。
およそ軍は高きを好みて下きを悪むby孫子
上から下を撃つのは弾着の修正がしやすい
逆に下から上だとやりにくい
高地に陣地を敷いている敵に対して、効果的な戦術はどんなものですか?
ただ歩兵で突撃したら、203高地のように甚大な被害をだしますよね。
迂回する
そのまま引き籠もっててくれるなら、何もしなくても敵戦力を拘置出来てウマー
203高地は、高地にいる敵部隊を何とかしなきゃならなかったんじゃなくて、高地を奪取するのが目的だったから攻撃しただけ
どうしても取ろうというなら、以下のような方法が編み出されてる。
- 包囲して水を絶つ。
- 迂回して、追撃に出てきたところを叩く。
- 穴を掘って地下に仕掛けた爆薬で吹っ飛ばす。
- 掃射されないようジグザグに塹壕を掘って接近して、近くから突撃する。
- 支援砲撃で、突撃に邪魔な機関銃ポストとか鉄条網を壊す。
- 機関銃ポストとかを破壊するのに便利な、迫撃砲・火炎放射器などを歩兵に持たせる。
- 航空爆撃などの超絶火力で徹底的に叩き潰す。(これは防御力との兼ね合いだが。)
迂回してすませればそれにこしたことはないが高地を放置したらこちらの動きが丸見え(つまり観測点になる)だし
背後を脅かされるので頑張って落とすことも多い。
基本的に戦車や火砲に支援させ、あるいは浸透戦術で一角を突き崩し、そこを足掛かりに陣地を制圧していく。
昔と違って陵線の向こう側を航空機で偵察出来るようになって楽になった
現代の山岳戦においては、高いところに陣を築いて低所の敵を攻めるのが有利ですか?
それとも低いところに陣を築いて高所の敵を包囲するのが有利ですか?
三国志なんかでは、前者は持久戦に持ち込まれたときに決定的に不利とありましたが。
馬謖が山上に陣をとって、魏軍に包囲されて殲滅されていますよね。
高いところのほうが有利。
上から見放題だし、砲の射程も延びる。
特に尾根の裏に陣取れば一方的に砲撃できる。
街亭の戦いの事なら、戦術以前に水の確保と言う兵站の要素を軽視したから駄目なの。
後背地を持たない山岳地帯に陣を引いたりすると足元を完全に包囲されてしまい
手も足もでない状況になります。
これは近代戦にも言える事です。
砲は丘陵地に配置したほうがいいのでしょうか?
砲というより観測員を高地に配置すべきです。
高地に砲を置くと目立ってしまいますのですぐに報復の対砲兵射撃が飛んできます。
浸透戦術って現在でも有効な戦術なんですか?
時と場合を選べば有効だろ。
この手の古典的な戦術は引っかかって初めてそれだったとわかるよなもの。
ようは状況次第。
冷戦末期に恐れられたソ連地上軍のOMG(Operational Manoeuvre Group)が現代版の大規模浸透戦術との評価も在ったな。
まあ師団規模の重機甲浸透戦術と言うものが有り得るかどうかは別だが。
今でも立派に研究されてるし有効な戦術だよ。
かの有名な電撃戦が見方によっては歩戦協同を前提とした装甲部隊による戦略的浸透戦術ともいえるし。
お互いに機動し合う現代戦においても少し上の視点からみればいくらでも応用が利く概念だからね。
戦略爆撃が廃れたわけは?
戦略爆撃ってのは恐ろしくリソースを食う割には効果の低い、富める国にしかできない戦法だったのです。
政治的なメッセージとしての戦略爆撃はアリですが、
一般に想定される「敵国の生産能力を破壊する」という意味での爆撃は大量の爆撃機と爆弾と燃料とクルーが必要な割に
敵国の生産能力は比較的早期に回復します。
現実に連合国の大編隊による爆撃を受け続けた日・独共に、最後まで軍需生産が壊滅することはありませんでした。
ドイツなど、戦略爆撃に耐えながらも1944年の軍需物資生産量は最大になってます。
工場の地下化とか疎開なんかで爆撃効果を激減させることができたんです。
戦争は政治の延長であり、したがって戦争目的が利益の確保ではないことはしばしばありますですよ。
それに古典的な戦略爆撃(絨毯爆撃)が廃れたのは、爆撃のみでは敵国に我の意思を強要できないのと
一般市民の巻き添えを国際社会が許容しなくなったこと、
また攻撃・防御共の兵器、戦術の発達など色々な要素があるです。
ナポレオンやドイツを追い返したロシアの冬将軍ですが、技術や兵站システムが発達した現代でも通用するのでしょうか?
兵站システムが発達しても、その限界を超れば結局は破綻する。
バルバロッサのドイツ軍も、トラックの数やその消耗品などの点から
最初から兵站の限界を超えていた。
馬車がトラックに替わっても、逆に補給の重要性は増しており、
米軍のように潤沢に兵站を整えられなければ現代でも破綻は起こりうる。
ドイツ軍集団のトラック輸送連隊は装甲部隊に供給するだけの輸送量しかなく、
その他各師団自前のトラック部隊も支援距離は短く、
それも信頼性の問題で開戦数週間で30%が故障で失われている。
ドイツ軍は兵站を鉄道輸送に依存しきっていたと言っても過言ではないが
線路の規格の違いという問題の解決ができず、
各軍集団は平均で計画の3分の1の輸送力しか確保できなかった。
それがバルバロッサ作戦の劈頭から頻繁に弾薬の供給切れを起して停止せざるを得なかった事情。
ドイツ東方外国軍課のゲーレンは
戦争遂行できるだけの兵站が全く整っていなかった内情から
ドイツは1939年の段階ですら勝つに値していなかったと断言しているな。
1940年のベルギー・北フランスでの戦闘終了時には
軽野戦砲以外の重火器弾薬を事実上使い果たしてしまい
フランス戦が奇跡的短期間に終わっていたから救われたものの
すでにこの時期でも膠着する兆しがあった。
ソ連の戦術で無停止進撃というものを聞いたのですがどのようなものか教えてください
ソ連の電撃戦のようなものです。戦線を縦深突破したら、そのまま敵に対応の時間を与えず突き進みます。
戦後ソ連のドクトリンに採用されており、第三次世界大戦が起きたらソ連のOMGが無停止で欧州になだれ込むと懸念されていました
(523:66:モッティ ◆uSDglizB3o)
通信兵はまっさきに狙われるって聞いたのですが本当ですか?
敵が応援を呼んだり、航空支援を取り付けるのを防ぐため、通信兵は優先的に狙われる。
例えばベトナム戦争では、筐体が大きくアンテナも長く張り出しているPRC-25無線機を
背負った米兵は、まごまごしていると真っ先に狙撃されている。
地上車両でも一番高いアンテナ立ててるのが、指令車だったりするので真っ先に狙われたりする。
実際、装甲車両でもcommand postはアンテナだらけのことが珍しくない。
別に憎まれてるわけではなく、単に一番邪魔な存在だから狙われる。
旧ソ連軍の戦術教義では、
まずは敵の通信を遮断せよ、その上で正面兵力を3割叩けばあとは自滅する、と教えており、
この戦術教義を叩き込まれた前線指揮官が、やっきになって通信兵を叩きにかかることは想像に難くない。
三兵戦術について
基本的には「大砲で漸減し、騎兵で蹂躙し、歩兵で決着する」だという事ですが、普通に考えると大砲同士の撃ち合いで撃ち減らされる兵力は、
お互いが同数兵力である限り地形的な要素でもないと同じくらいだろうし、騎兵で蹂躙といっても、歩兵の斉射で逆に騎兵が蹂躙されそうな
気がするのですが、その辺りをどう対処するのでしょうか?
三兵戦術の時代の少銃は速射性が無いので、騎兵に突撃されたら有効射程内で2回撃てるかどうか。
全兵が横一列に並ぶわけにはいかない(それだと一列突破されたら戦列が崩壊するし
横に長い隊列は迅速に動けない上に整列を保ちづらい)ので、たとえ撃った弾が全部
当たったとしても撃ち減らせる騎兵の数には限度がある。
更に、騎馬が全速力で突撃してくるのにパニックになって逃げないような兵はそうそう
いないので、歩兵は騎兵の突撃にとても弱かった。
いわゆる「会戦」は、お互いが部隊を相手の大砲の射程外において対峙するところから
始まるわけで、そうなると戦闘を開始したら先に相手の部隊に対して動いた側が先制の
砲撃を喰らうことになる。
そして、先制砲撃するにしても
- 相手の歩兵や騎兵を撃つのか?
- それとも相手の砲兵を撃つのか?
という目標の選択問題が出る。
歩兵や騎兵を狙わなければ自軍の歩兵や騎兵を援護できないし、砲兵を狙わなければ
相手が自軍の歩兵や騎兵を撃ち減らしてくる。
かといって門数を2分して両方を撃っても、与える損害が中途半端になるだけ。
ということで「いかに砲兵を使うか」という問題が生じ、それを双方の指揮官がどう考えるかで
戦況は違ってくる。
簡単には単純なシーソーゲームにはならない。
敵を包囲すると有利っていいますけど、具体的にどうして有利になるか教えて欲しいです。
初心者的には、包囲されている側全員が外側を上手く向けば、1VS1になるような気もしますし、
背水の陣みたいに、包囲されている側の戦意が向上したりしそうな気もするんですけど
全てが戦闘部隊と仮定すると、包囲されている側は包囲の内側の兵が遊兵化する。
逆に包囲側は現存兵力の大半が敵に接触しているので、兵力を有効に使える。
近代戦だと後方部隊が壊滅したり、補給路が遮断されたりと致命的なオマケが付く。
軍隊ってのは、古今東西停止した状態で攻撃を受けるのが一番危険なわけ。
例外は城砦や塹壕による陣地などだけど、野戦では絶対に停止してはいけないわけ。
んで、包囲すると軍隊は停止するよね。野砲にしろ小銃にしろ、格好の的になるわけ。
背水の陣ってのは奇想天外であり得べからざる戦法を実施したから歴史に残っているだけ。
あと、他の方が挙げた理由の他にも、翼側や背後といった弱点になりやすい部分を
攻撃できる位置につける(というか、包囲機動自体がそれを目的としている)という点があります。
実際の戦場で用いられる遅延戦術とは、トラップを仕掛けたり以外にどのようなものがあるのですか?
橋を落とす、道路に穴を掘る、建物を爆破して瓦礫でふさぐ。
殿軍による反撃も遅延戦術の一つですよ。
「敵の組織的な抵抗」を考慮すれば、当然進撃速度は落ちます。
補給路の遮断もこの範疇に含まれるでしょう。
『後詰め』の役割とは何でしょうか?
籠城する味方への援軍と言う戦略級での後詰めの話ではなく
味方前衛の直ぐ後ろに控えると言う戦術級での後詰めのお話が聞きたいです
攻める時に後もう一押しがほしい場合の増援として、
守る時に破れた/破れそうな防衛線の穴埋めとして、
後方に予備兵力を備えておくのは軍事のイロハ。
質問中の「戦略級」とか「戦術級」とかは関係ない、というか使い方が間違ってる。
多分、戦術レベルでの予備戦力の事が聞きたいんだろうね。
後詰めというのは古語だから現代ではまず使われないよ。
戦況というのは不測の事態や敵味方の作戦展開で刻々と変化するのが当たり前だから
それに対応しつつ我の主導権を保持し続けるために戦力の一部を作戦開始時に投入せず
手元に置いておくのが常套手段。
このとき、手元に置かれた部隊を予備というが、多分これが質問者が想定している状況。
ちなみに予備というと一般的な感覚では二線級やみそっかす的なイメージをもつかもしれないが
軍事的にはここぞというときに投入されるとっておきとして精鋭に割り振られる場合が多い役割。
戦略と戦術と戦法の違いはなんですか?
戦略(strategy)は、政治レベルをも含めた、国家全体の運用計画を指す。
その下位には作戦(operation)があり、戦域・方面での部隊運用を指す。
軍団、師団単位の部隊運用が一般的。
戦術(tactics)はさらに細分化されたもので、戦闘局面での部隊運用を示すことが多い。
でも、きっちりと範囲が決まってるわけじゃないし、概念的、観念的な用語だと思っておけばいい。
場合によっても用語の使い道が違う。
戦術と戦法の違いとは、簡潔に言うと
戦法とはある条件下で有効なある戦闘方法の事
戦術とはあらゆる条件下に対応する戦法の集積です
広義にはほぼ同じ意味ではあります。
「戦略」: 国家レベルでの戦争遂行の方針。
広義では軍事力だけでなく経済や国民の動員等も含まれる。
「戦術」: 一つの戦場(作戦)における軍事力の運用。
「戦法」: 中世までの会戦や攻城戦における兵力の運用。
(289:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)
野球に例えると、
球団経営が戦略
ピッチャー交代が戦術
カーブを投げるのが戦法
揚陸作戦って守る方がかなり有利って聞いたが、具体的にどう有利なんですか?
- 陣地にこもってるから、敵の攻撃を受けてもやられにくい
- 陣地に据え付けた強力な火器が使える
そんなわけで、一般的には攻撃側は防御側の3倍の兵力が必要と言われる
ただし、これはあくまで陣地が構築されている場合の話で、防御側が穴も掘らずに
その辺に展開しているだけだったりすると、奇襲効果の得られる攻撃側の方が有利だったりもする
守る方が一方的に有利とは限らない。
攻める方は上陸地点も時間も好きに選べるが、守る方はそうはいかない、
主導権を攻める方に取られた作戦であることは否めない。
ただ、攻める方は陸海空の立体的な戦力を、相当に大きく用意しないと成功は覚束ない。
攻撃側がいつどこから攻めてくるか解らない、ってのは普通の陸戦でも言える事じゃね?
陸戦でも、例えば砂漠や平原での戦闘のように、
海に近い捉え方ができるような地形の場合は、確かにどう来るかわからない。
しかし陸戦の場合、例えば冷戦時代の「フルダ地峡」や「音威子府峠」のように、
「ここを通らないと侵攻兵力が速やかに進撃できない」ポイントがある場合は、
そこを重点的に防御することで、防御兵力を有効に使える。
現在では偵察衛星情報などで、
大規模な揚陸作戦の準備状況や、敵揚陸部隊の進発状況を把握することも可能になったが、
それでも、揚陸作戦に適した地形の海岸に限っても、
おいそれと的確な位置に防御側の兵力を貼り付けることは難しい。
都市での破壊工作において高速道路、幹線道路などを破壊し交通を制限させるような戦術は有効なんでしょうか?
松村劭元陸将補は、著書の『日本人は戦争ができるか』のなかで
先進国のようなインフラの発展した都市は、
交通や通信などにおける急所だらけで、それらは少しの攻撃でも簡単に破壊され
容易に都市機能が麻痺すると書いている。
それを防ぐのは難しく
従って日本の国土を仮想戦場にしている(せざるをえない)自衛隊は
戦略の段階で大きな問題、矛盾を抱えているがとのこと。
交通網に対する攻撃は都市を攻撃するときの基本です。戦略爆撃でも同様。
すぐに軍隊の移動や補給に支障がでますし、市民生活に対してボディーブローのように効いていきます。
ただし、すぐに攻め込んで占領したい場合は、交通網を壊すと侵攻軍/占領軍が困ります。
これを逆手にとって、防衛側は橋や道路などを破壊して攻撃を妨害します(当然味方の側は残す)
イラク戦争の大規模な通常戦闘が終了したあと、論者によってはイラク占領期において
たびたび、橋梁が爆破されています。
たとえば最近ではイラク西部・アンバル州の州都ラマディの市街を二分するユーフラテス川に
かかる幹線道路の橋梁が爆破されています。
また、イラク戦争で宗派内戦がたけなわだったころは、バグダッドのティグリス河にかかり、市街の東西
を結ぶ橋梁がやはり爆破されたことがあります。
これらはテロ、或いは内戦でのゲリラ活動であるので破壊工作という語のみで括れるかはともかくとして
今でも使われている戦術とはいえるでしょう。
単に物理的に交通が遮断されるのみならず、橋は二つの地域を結ぶ象徴であり、通勤通学路であり、
崇敬の対象たる宗教施設への道であったりします。
銃剣突撃って、何の目的にやってるんですか?普通に考えれば敵の機関銃にやられて、全員あぼんですよね?
独仏とも500メートル前後以内では歩兵の突撃により敵を圧倒する戦術が正しいとされていた。
更にイギリスの歩兵操典では500メートル以内で突撃すれば敵はパニックに陥り、
逃亡するか照準が狂いかえって被害を軽減するとしていた。
水際防御って有効な戦術なの?
一般に、対着上陸作戦は敵が橋頭堡を築くか築かない時点で叩き潰すのが有効と言われている。
で、やはり一般的に水際防御は上陸前艦砲射撃等により損害が出やすいので防御としてはイマイチとも言われている。
しかしながら、やはり一般的には橋頭堡を築くには敵の曲射火器の有効範囲外になるまで、つまり0-2ラインくらいまでは
防御側を押さないとならないといわれている。
結論から言うと、対着上陸なんて誰もわからんちうことで、水際防御か内陸持久かなんてのはあくまでも指揮官の趣味
でしかないわけだあ(笑)
制空権取らないと機甲部隊や攻撃機は出さないの?
敵国に侵攻する場合まずSEADというものをやる
これは敵防空網制圧のことで航空優勢を確保するのが目的
それが済んでからでないと地上部隊は前に出ない
ゼークトラインは浸透戦術で突破と言われてますが、歴史的にこの戦いに酷似した例はありますか?
相手の戦意を挫くのが目的のひとつの戦略爆撃は、実は逆に戦意高揚させてしまうことが判ったというのは本当ですか?
そういう見解もある、というぐらいの話。
「前戦に出ていない連中まで戦争に巻き込むとそいつらまでやる気になる」
っていう意見ね。
戦略爆撃そのものが1世紀にも満たない歴史しか持っていない上、
実際の戦争では戦略爆撃のみが行われることはまれで、
地上軍の攻撃や海上封鎖の効果と、戦略爆撃のみの効果を切り離すことは難しいです。
第2次大戦の戦訓では、直接的に戦意をくじく効果は薄いとされています。
ただし、生活必需品が不足し出すと、国民の戦意も失われるようです。
歴史上初めての敵都市への空襲は?
航空機による敵国都市の直接攻撃は第一次大戦当時のドイツ帝国が先鞭をつけた。
空襲によって一都市を壊滅可能であることとそれを実行した時に引き起こされる
恐怖が人心に与える効果は、スペイン戦争でドイツ・コンドル軍団が実証した。
第二次大戦における初めての敵国首都に対する継続的な攻撃はドイツ空軍による
ワルシャワ爆撃で、それによってポーランドは最終的に降伏した。
航空機による都市爆撃が戦争の最終段階で決定的役割を果たした初の事例だった。
ソ連軍の縦深戦略とは?
トハチェフスキーらが推進した縦深戦略とは、
簡単に言えば機甲化された部隊によって敵の前線を後方地帯まで含めてまとめて突破し、戦略レベルで敵軍を崩壊させようというものです。
その崩壊の過程において包囲は当然選択肢に入ってきますが、場合によっては包囲よりも敵の策源地を叩き潰すことを優先することもあります。
ドイツが推進した電撃戦理論と相通じるところがあるんでよく比較されるが
縦深戦略はいかにもソ連らしく、もっとスケールがでかい。
ドイツは空陸一体・無線も使った速戦速決で敵の弱点に戦力を急速集中して突破、
後方に浸透して前線の敵軍を機能不全に陥らせて後はゆっくり歩兵で片付ける戦術。
ドイツ軍は師団レベル、ソ連軍は方面軍レベルの突破と包囲が念頭にある。
「包囲」と「突破」はまったく別の種類の攻撃方法だと思うのですが、どちらが正しいのでしょうか?
敵の陣地に穴を開けて後方まで一気に突破、敵が体勢を立て直す前に包囲を完成させ、敵をじっくり叩き潰すということですかね?
じっくりじゃない。即座に。
縦深攻撃戦略は戦略規模の突撃突破なので、
階級の敵をドーバー海峡に蹴り落とすのが目標になる。
その際、敵の強固な抵抗に遭遇した場合は大量の戦力を投入し力ずくで撃破するとしていて、
撃破する際の戦術の一つに包囲という選択肢があるだけ。
「堅い敵はあとからじっくり」はドイツの電撃戦の思想。
戦術における陽動というのは、要するに助攻という理解でよろしいでしょうか?
陽動は陽動。
場合によって攻めることはしなくても相手を乗せられるので助攻と同義ではない。
陽動の攻撃が助攻となる場合があると言うだけだ。
が、いずれにしても、一方が陽動が助攻になると考えても、それは敵の動き次第。
例えば敵が守るべき拠点を移動できる状況にあれば、敵の陽動部隊を「戦力を分散させたマヌケ」
と理解して全力で叩き潰し、その後返す刀で敵主力に立ち向かうことも出来る。
助攻は主攻への戦力集中を阻害する目的もあるため、陽動=助攻とはいえない。
そもそも陽動はこちらの主攻正面を誤認させる、あるいは敵を誘致させる
ために行われる攻撃を含む行動を指し、助攻は攻撃そのものを指すので
イコールで考える、あるいはどちらかがどちらかに内包されると考えるには
無理がある。
戦史叢書「陸海軍年表 付 兵語・用語の解」より
陽攻・陽動 :
いずれも敵を欺瞞する術で、そのために攻撃を装うのを陽攻、それらしく目立った行動に
より敵の判断を誤らせるものを陽動という。
助攻が結果的に敵を引きつけ、敵がそちらに動きを取られる、もしくは動きを止めるため陽動になるのですが。
まあ、散開して陽動し、主攻で撃破するという戦術もあるので、この場合は攻撃せずに逃げる、
或いは防御して足止めをするという選択肢がとられるでしょうから助攻というものは存在しませんね。
補給戦って何やるの?
どこまでを補給戦と考えるかによるけど。
必要な戦力や前線の要求に応えて生産計画立てて、必要な原料調達して工場立ててってのは別にしても。
必要な物資を船や鉄道で運んで、途中で空襲や潜水艦に沈められたりもして。
前線でも武器弾薬食糧衣服に慰安婦の調達まで、当然敵による補給線妨害もある。
昔から騎兵は突撃や偵察だけでなく、後方獲乱として補給部隊を狙ってきた。
実際の戦闘も補給のしやすい交通の要衝や補給拠点が戦場になる。
戦略と戦術の違いは解ってますが、作戦級攻勢とか言った場合の「作戦」の意味が知りたい
「作戦級」は戦術レベルよりも大きな分類です。
英国の軍事思想家リデル・ハートは戦争理論の規模を「政略」「大戦略」「戦略」「戦術」
に分類しました。
各レベルにおける「計画」という意味合いだった作戦を、「作戦」というレベルにしたのは米軍で、
米陸軍のマニュアルには師団、軍団レベルの軍事行動を規定するFM100-5という野戦教程に、
「Operation(作戦)」というタイトルが付けられています。
マハンの理論が、戦前の日本で熱狂的に受け入れられた理由は何なんですか?
- わかりやすい。
- 地政学上、いわゆるリムランドに位置する海洋国家である日本には受け入れやすい。
- 決戦主義的な色彩が所々に看取され、陸海軍いずれの気質にも合っていた。
- 陸上戦におけるいわゆる内戦戦略に基づく戦略を組立てており、
大陸と南洋、両方面に仮想敵国を設定しなければならない日本の戦略条件にも合うものと考えられた。
何故、包囲されるとまずいんですか?包囲してる側は兵が密集してなく薄く横に広がっているので危ないと思うのですが。
包囲されてる側が方位を突破しようとすれば後ろ側から攻撃されることをお忘れなく。
薄いとか厚いとかの問題だけで済む話ではないのです。
○○
○●●○
○●●●●○
○●●●●●●○
○●●●●●●○
○●●●●○
○●●○
○○
包囲効果をモデルにするとこうなる。
包囲している○軍の兵力は16部隊
包囲されている●軍の兵力は24部隊
しかし最前線で実際に敵と接している部隊を数えてみると、
○軍は16部隊全部が敵と戦っているのに対し、●軍の部隊で戦っているのは12部隊のみ。
包囲することにより最前線では兵力の逆転現象がおきる。これをゲーム化したのが囲碁。
また、包囲には相手の食料補給を断つ効果もある。
でも完全に包囲したがために、相手が背水の陣状態で必死になって包囲側の被害がとんでもないことになったという事例もあったような。
だから両翼包囲はあまり起こらないのよ。
カンネーが特に注目されるのはあまり起こらないのが、完全な形で成功したから。
包囲された時点で大抵の軍は撤退し始めるからね。
民家・民間人を攻撃目標とした「都市爆撃」は「戦略爆撃」ですか? 「無差別爆撃」ですか?
どのような資料を読まれているか存じませんが。
戦略爆撃は戦術爆撃と対になる言葉です。
戦術目標(前線の兵力や兵站)の破壊を目的にした戦術爆撃に対し
戦略爆撃は戦略目標(後方の工場等)の破壊を目的としています。
無差別爆撃ですが、これは戦略/戦術爆撃の下位に位置し精密爆撃と
対をなします(乱暴ですが。
通常、攻撃目標を選定し破壊する精密爆撃が良いのですがWW2当時の
爆撃技術では困難で、攻撃目標を大きな範囲で破壊する無差別爆撃が
行なわれます。
軍事関係の資料を見ると分かるのですが、重慶爆撃は精密爆撃を終始
目指しています、が目標を外れ周辺に被害が出ています。
日本本土空襲も当初は精密爆撃を目指しており、後期は無差別爆撃を
行なっています。