おお!ハワード・メイスン准尉
うん、すこぶるいいな。
あの機体が実戦配備された暁には、人革もAEUも、ものの数ではなくなる
そのための陣中見舞いか。で、何だ?
なにっ?スレーチャー少佐が?
いいや。これはチャンスだ
ああ。世代交代というものは、いつも突発的に起こるものだ。
かつての師に引導を渡す役目、このグラハム・エーカーが引き受けた
ご苦労!
などと強がってみせたものの…ふっ、これはなかなかに苦難だ。
よもやスレーチャー少佐と争うことになろうとは
失礼します!この度、ランドルフ空軍基地から、第三航空戦術飛行隊に配属されました、グラハム・エーカー准尉です
はっ!恐らく
冷静沈着な状況判断、自らの力量に見合った戦術飛行をとることです
今言った言葉に嘘偽りはありません。ただし、予測不可能な状況に陥った時、機体性能や戦術マニュアルは、無用のものとなります。そういう事態に対応するのが、本物のパイロットであると、私は考えます
有難う御座います
今すぐにですか?
はっ!了解しました
それこそ、操縦のイロハから教わったよ。
訓練基地で学んだことが、いかに杓子定規なものであるかを痛感させられた。
46回ほど手合わせした1対1での模擬戦でも、一度も勝てたことがない
生きた伝説だよ
だが、一つ不可解なことがある。
スレーチャー少佐は、昨年病を患い、それ以降、モビルスーツには乗っていない。
なのに、何故過酷なテストパイロットのオファーを受けたのか…
はっ、あの人はもっとクールだ。
そんな子供じみた感傷で、モビルスーツに乗る事などあり得ない
あっ…グラハム・エーカー少尉だ。ん…あ、了解致しました。では、後ほど
件の人物だ。スレッグ・スレーチャー少佐だよ
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