HH-32救難ヘリコプター(Ka-32? > ヘリックスC)(韓国)



性能緒元
重量 11,000kg
全長 11.30m
全幅 15.90m
全高 5.40m
エンジン クリモフ TV3-117V(2,190shp)×2
最大速度 260km/h
巡航速度 240km/h
航続距離 800km
上昇限度 6,000m
乗員 2名

ロシアのカモフ社双発ヘリコプター。Ka-27PS(NATOコード:Helix/ヘリックス)から派生したKa-32は民間向けの汎用双発タービンヘリコプターで、対ロシア借款の返済としてKa-32 7機を導入した韓国はHH-32という名称で捜索救難ヘリコプターとして使用している。韓国軍向けの艤装はイスラエルのIAI社が担当し、韓国のLG電子社に引き渡された。Ka-32は韓国空軍の他に海洋警察や消防庁などでも使用されている。但し山林庁で使用しているKa-32は頻繁な整備を必要としており、部品やオイルの交換も割高なため、維持費が掛かりすぎるとマスコミに何度も批判されている。

Ka-32はアビオニクスを西側のものに換装、自動飛行制御装置を完備し地上支援設備が無くても運用が可能になっている。2重同軸反転式ローターはテイルローターを持つヘリコプターと違いエンジンの出力を全てメインローターに使う事が出来るため、重量物の運搬や高地での飛行を楽に行うことが出来る利点があり、捜索救難のような任務には向いている機体と言える。

▼HH-32の尾部
▼左側面には吊上げ救助用のホイストが装備されている。
▼HH-32のキャビン
▼HH-32の操縦席

▼赤いベレー帽をかぶったCCT(戦闘管制チーム)隊員を展開させるHH-32

【参考資料】
月刊航空ファン(文林堂)
別冊航空情報 世界航空機年鑑2005(酣燈社)


2008-12-27 01:01:24 (Sat)

最終更新:2008年12月27日 01:01