韓国120mm自走迫撃砲計画


▼ROTEM社が発表した装輪型120mm自走迫撃砲

▼三星テックゥイン社が発表した装輪型120mm自走迫撃砲

▼仏タレス社の2R2M 120mm迫撃砲

▼韓国WIA社の120mm迫撃砲

韓国軍消息筋は2007年3月15日、自走式の120mm迫撃砲を独自開発する計画について明らかにした。2007年3月現在、韓国軍は60mm、81mm、107mmの各迫撃砲を運用しており、それぞれ装軌式若しくは装輪式の車輌に積載して自走化している。しかし世界主要各国が装備する連隊級部隊支援用の重迫撃砲は120mmクラスに移行しているため、韓国軍としても同クラスの迫撃砲を整備し且つ自走化する事で、歩兵に対する直協火力の充実を図るとして120mm自走迫撃砲の開発が計画された。連合ニュースの記事では155mm自走砲(恐らくK55)の砲塔に120mm迫撃砲を搭載すると書かれているが、別の段には機動力を重視するために装輪式にすると書かれている。過去ROTEM社(現代重工)が自社で開発中の装輪装甲車の派生型として迫撃砲搭載車輌を展示した事があり、今回の自走迫撃砲とはこの車輌を指している可能性もある。後装式迫撃砲そのものも国内開発するのか、それとも海外の製品をライセンス生産するのかは不明。開発は2011年までに終了する予定。

【2007年10月21日追記】
2007年10月に行なわれたソウル・エアショーにおいて、韓国WIA社が開発した後装式120mm迫撃砲が公開された。この迫撃砲の射程距離は8,000m(RAP弾使用の場合は13,000m)で、毎分8~10発を発射する事が出来る。装填はセミ・オートマチックだが、射撃データの入力等は完全に自動化されている。俯仰角度は45~85度。また仏タレス社も同会場において自社製の2R2M 120mm迫撃砲を展示し、自走迫撃砲事業へのアピールを行なった。タレス社と関係の深い三星テックウィン社は、自社開発の6輪装甲車を8輪に拡張した自走迫撃砲タイプの模型を展示した。

【参考資料】
連合ニュース
PowerCorea


2007-10-21 00:09:18 (Sun)

最終更新:2007年10月21日 00:09