「H18口述 予想(Q&)A集」
出題者による模範解答集
事例Ⅰ
Q①:A社の掲げた「売上高400億円、営業利益率3%」という経営ビジョンを実現していく上でどのような事業展開が必要ですか?2つに整理して述べよ。(pooh二郎)
A①:pooh二郎案
経営ビジョンを実現していく上で、
単純なビジネスモデルと独自のビジネスモデル
の事業展開が必要です。
具体的には、
単純なビジネスモデルでは、
①既存の取扱商品の販売拡大、
②海外市場の拡大と廉価品の輸入といった輸出入事業
を展開していくことです。
独自のビジネルモデルでは、
①ファインケミカル品や環境化学品といった伸張している分野を強化する、
②原材料の委託製造をコーディネートする、
ことを展開していくことです。
事例Ⅱ
Q①:市場が飽和する中で、B社がターゲットとすべき標的顧客は誰ですか?またその標的顧客に対してどのような取り組みが考えられますか?(pooh二郎)
A①:pooh二郎案
B社がターゲットとすべき標的顧客は、
テニスがしたい「母親」です。
既存顧客に対して、新サービスを提供することで、
顧客生涯価値を高めていく「新商品開発戦略」に
取り組むことが考えられます。
具体的には、
幼児を抱える「母親」や小中学生の進学に不安を抱く「母親」の「子供の問題を解決したい」ニーズに対して、
新サービスとして「託児所」や「学習塾」の新規事業を行うことで、
テニスをする既存顧客である「母親」との関係性を強化し
顧客生涯価値を高めていくことができるからです。
事例Ⅲ
Q①:C社の生産面における特徴は何ですか?2つあげよ。(pooh二郎)
A①:pooh二郎案
生産面における特徴は、2つあります。具体的には、
1.全自動ライン等の生産体制による低コスト対応と
2.加工品が納品された日から翌々日には納品するといった納期3日を基本とした短納期対応ができることです。
Q②:C社の生産体制面における特徴は何ですか?3つあげよ。(pooh二郎)
A②:pooh二郎案
生産体制面における特徴は、3つあります。
1つはコスト重視の全自動ライン中心の編成、
2つ目は亜鉛めっきに限定した単一加工、
3つ目は加工品の大小、形状、ロット数にかかわりなく、生産ラインのスピードが一定
である点です。
事例Ⅳ
Q①:D社に対し、経営分析を実施した際の問題点と原因を説明してください。3点。(pooh二郎)
A①:pooh二郎案
1.問題点は商品回転率が悪化している点です。
原因は顧客ニーズに対応できず、画一的な品揃えとなっており、
売れ残りが発生していることです。
2.問題点は販売費・一般管理費比率が低下している点です。
原因は非効率な人員配置と仕入管理により人件費と
商品廃棄損が増加したことです。
3.問題点は当座比率が低下している点です。
原因は大手のコンビニエンスストアの競合の参入により
売上高と利益が減少したことです。