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    <title>「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki</title>
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    <description>「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@Wiki</description>

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    <dc:date>2012-02-04T01:30:55+09:00</dc:date>

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    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/335.html">
    <title>アメノミハシラの位置</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/335.html</link>
    <description>
      アメノミハシラは独立するか、属領のまま暗躍か？
どっちがいいでしょうか？

○独立した場合 
　メリット 
・かなり好き勝手にできる。 
・攻撃を受けた場合「相手は平和の国を作ると言うのに我々に攻撃を仕掛けている」という大義名分を得られる。 

　デメリット 
・資金や資源の面での不安。また国力が小さくなる。 


○属領（暗躍） 
　メリット 
・少なくとも表立って攻撃を受けることはない。 
・オーブの貴族（？）として裏から情報盗み放題。 

　デメリット 
・オーブの監視が付きかねない（できることの自由度が減る） 
・後半にレジスタンスと合流する際に、不信を得る可能性がある。（オーブが何故俺たちを支援するんだ？　もしかして罠じゃないのか？） 
・オーブ内戦と見られ、蜂起しても諸外国からの支援が得られない。

----
:[[アメノミハシラの暗躍]]|暗躍をベースとした案。経済の聖地アメノミハシラ。なんかユダヤを感じる。
:[[アメノミハシラの独立]]|独立をベースとした案。経済の聖地アメノミハシラ。やっぱりユダヤっぽい。

----
以下に投票フォームを配備します。
あくまで参考です。この趣旨は物語を多数決で決めようというものではありません。
#vote(アメノミハシラは独立しているべき[97],アメノミハシラはあくまでオーブに属しているべき[15])
----
- 属国のままでも法人税率調整などにより、実質的な経済拠点でありさえすればよいのではないだろうか？  -- 名無しさん  (2005-10-18 21:39:46)
- 属領の場合、他諸国と対等とみなされないので、結果的に反乱はアメノミハシラ単独で戦わねばならなくなるので独立に  -- 名無しさん  (2005-10-18 21:42:25)
- 同じです。独立しなければ他国と対等に付き合うことが出来ません。  -- 名無しさん  (2005-10-18 22:40:12)
- 一応独立宣言だしたことで、他国との外交うんぬんが解決できるのではないかと属領派だったりします  -- 過去話の（ｒｙ  (2005-10-18 23:00:56)
- ミナ様にGﾌﾚｰﾑ天ﾐﾅで活躍して欲しいと思ってるのは俺だけでしょうか・・・・・  -- 名無しさん  (2005-10-19 20:15:27)
- 独立してないと、自由な動きがとれないと思うので、独立派です。  -- 隣町のガンスミス  (2005-10-19 23:13:26)
#comment    </description>
    <dc:date>2012-02-04T01:30:55+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/356.html">
    <title>C.E.74-C.E.75年表</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/356.html</link>
    <description>
      |年号|日付||出来事|
|CE74|10/1||メサイア戦終結。プラント最高評議会議長ギルバート＝デュランダル、メサイアにて死亡。|
||同日|08:18|プラント政府にメサイア戦の結果が伝えられる。|
|||09:38|クライン派によるクーデター勃発。|
|||18:53|反乱軍、最高評議会占拠により主要拠点のすべての制圧に成功。|
|||19:43|オーブ連合首長国代表首長カガリ＝ユラ＝アスハ、メサイア戦の勝利とプラント併合宣言を出す。通称「併合演説」。|
|||23:00|反乱軍、政権交代を宣言。同時にオーブによる併合を受ける意向を発表。|
||11/2||ユーラシア東側で独立運動家主導で民衆蜂起。ベルリン以東の軍管区すべてが呼応し、叛乱。|
||11/4||東ユーラシア共和国樹立。ユーラシア連邦は東西に分裂。内戦深刻化。|
||11/15||赤道連合、東西に分かれての内戦に突入。|
|CE75|1/1||プラント、オーブの直轄領となる。同時に地球圏統一連合政府樹立を目指す旨の宣言を出す。大西洋などの地球連合参加国の一部は明らかな不快感を示す。|
||1/15||大洋州連邦とスカンジナビア王国、北アフリカ共同体がオーブに賛同し統一連合に参加する意思を表明。|
||2/26||大西洋連邦、オーブに対し宣戦布告。|
||3/2||南太平洋海戦で大西洋のオーブ侵攻軍壊滅。|
||3/10||ハワイ沖海戦で大西洋の太平洋艦隊壊滅。|
||3/19||大西洋連邦宇宙艦隊がオーブ軍に大敗。|
||3/26||ロサンゼルス、シアトルなど西海岸で地上戦が始まる。|
||4/1||オーブ軍シアトル突破。|
||4/14||オーブ軍、大西洋連邦残存宇宙艦隊を降伏させる。大西洋制宙権を完全に喪失。|
||4/23||オーブ軍ロサンゼルス突破。|
||4/25||大西洋連邦政府内でエターナリストによるクーデター勃発。臨時政府樹立。|
||4/27||臨時政府、オーブと講和。領土は以前の通り。|
||5/1||東アジア共和国、統一連合加盟を発表。|
||6/13||対大西洋戦で活躍したオーブ独立艦隊、NGO組織ピース・ガーディアン(以下PG)として再編される。|
||6/15||南アフリカ統一機構、統一連合加盟。|
||7/4||ムスリム共同体、統一連合加盟。|
||7/14||独立国家アメノミハシラのコロニー「イザナギ」がL3宙域に完成。同時に統一連合加盟を発表。|
||8/10||PG、ラクス＝クラインの要請を受け赤道連合の内戦鎮圧に出動。|
||8/14||赤道連合の内戦終結。|
||8/15||PG、ラクス＝クラインの要請を受けユーラシア内戦の鎮圧へ出動。|
||8/25||ユーラシアの内戦終結。東西に分裂。|
||8/28||東ユーラシア共和国、統一連合に加入。|
||9/1||赤道連合新政府、統一連合へ主権を返上することを発表。|
||9/30||西ユーラシア連邦、国民によるクーデターにより打倒される。|
||10/1||大西洋連邦で統一連合加盟の是非を問う国民投票が実施される。結果は僅差で加盟賛成が上回り、加盟に向けて動きだすことに。|
||10/2||西ユーラシア暫定政府樹立。|
||11/16||西ユーラシア、国民の総意を受けオーブと合邦。|
||12/2||大西洋連邦、統一連合政府加盟。|

これで世界のすべての国が統一連合に加盟、あるいはその自治州となる。 

----
#vote(この案に賛成[38],この案に反対[3])
----
改善案などのコメントがありましたらお願いします。
- オーブ大西洋戦争。地上戦は無しにしたほうが。土地の占領は頭数的に無理とやる前にわかりそうだからです  -- 三太郎  (2006-07-28 21:47:06)
- ラーメン  -- 朝日鉄也  (2006-09-02 15:32:04)
- ストライクフリーダムガンダムパイロット  -- キラ・ヤマト田中和弘  (2007-07-20 21:46:21)
#comment    </description>
    <dc:date>2011-12-07T23:51:52+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/381.html">
    <title>検討待ち議題一覧</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/381.html</link>
    <description>
      ここでは本スレにて提議された議題で、祭りで流れた、煮詰まったので一度中断したもの等を忘れてしまわない様保存しております。


*[[キャラクター設定]]
-[[ソキウスの採用について]]
-[[ケナフ＝ルキーニの採用について]]

-[[キラ＝ヤマトの五年間について]]
-[[アスラン＝ザラの五年間について]]
-[[ラクス＝クラインの五年間について]]
-[[カガリ＝ユラ＝アスハの五年間について]]

*[[世界設定]]
-[[『賢者の絶対正義』と『愚者の試行錯誤』の取り扱いについて]]
-[[統一地球圏連合政府議会の構成について]]

*[[メカ設定]]
-[[エターナル・フリーダムの設定について]]
-[[レジスタンスの運用母艦について]]
-[[リバイバルガンダムの是非]]

*[[プロット]]
-[[リヴァイブの規模について]]

*[[SS&gt;SS保管庫]]

----
もっとも議論をすべき議題は何でしょうか？
**キャラクター設定
#vote(ソキウスの採用について[85],ケナフ＝ルキーニの採用について[21],キラ＝ヤマトの五年間について[12],アスラン＝ザラの五年間について[14],ラクス＝クラインの五年間について[2],カガリ＝ユラ＝アスハの五年間について[6])
**世界設定
#vote(賢者の絶対正義』と『愚者の試行錯誤』の取り扱いについて[16])
#vote(統一地球圏連合政府議会の構成について[1])
**メカ設定
#vote(エターナル・フリーダムの設定について[44],[0][1],レジスタンスの運用母艦について[34],リバイバルガンダムの是非[99])
**プロット
#vote(リヴァイブの規模について[28])
**SS    </description>
    <dc:date>2011-09-25T18:16:38+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/378.html">
    <title>議論管理システム</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/378.html</link>
    <description>
      *議論管理システムとは
議論管理システムとは議題の発案～結論までの流れのガイドラインを提示することによって、議論の内容を整理するためのシステムです。

**ルール
-[[議論の流れルール]]

**フォーマット
-[[議題フォーマット]]
--[[議題入力例]]

*検討議題
-[[検討待ち議題一覧]]
-[[検討中議題一覧]]
-[[検討済み議題一覧]]

#vote(このルールの採用に賛成[34],このルールの採用に反対[1])

----
- 議論を整理するために議題を発案するルールを作りました。ご意見をお寄せください。  -- 名無しさん  (2005-10-24 23:57:00)
- 乙です。あえて欠点を言えば、連投が可能な所ですね。どうしたものかorz  -- 名無しさん  (2005-10-27 12:07:50)
- エンジェルフリーダムの是非  -- リューク  (2007-10-24 17:17:51)
- オタクの妄想の苗床か。。ﾂﾏﾝﾈ  -- 名無しさん  (2011-05-08 22:50:10)
#comment    </description>
    <dc:date>2011-05-09T18:51:57+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/790.html">
    <title>～皇武記～それからのコズミック・イラ</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/790.html</link>
    <description>
      　皇武記に記録されし、そのあとの顛末をここに記す。

ガルナハンの戦いはキラ・ヤマトの本隊到着をもって戦局が決定した。
ローゼンクロイツの根拠地がヤマト隊に急襲され、壊滅してしまったのである。
これによりシンらリバイブ隊は包囲される形となり、絶体絶命の危機に陥る。
それを救ったのは、遠く東アジア共和国でウィラード率いる解放軍のカオシュン侵攻事件であった。
マスドライバーの奪取を恐れたラクス・クラインはピース・ガーディアンに転進を命じ、ただちに東アジア方面への加勢に向かわせる。
この事件のおかげで新生ガルナハン共和国は一時的に危機を脱したのである。
その次の年、地球圏の混乱に乗じ火星のマーシャン軍が地球圏の国境地域を侵し始める。
これに対し、オーブ大本営ではマーシャン断固討つべしという火星遠征論が唱えられ、自重を求めるライヒ派と地元オーブ武闘派との間に対立を引き起こした。
結局、フラガ提督率いるオーブ宇宙艦隊が派遣されるが、マーシャン軍におおいに苦戦し鎮圧まで２年あまりの歳月を浪費することとなった。
２年の年月の間に国力をいくらか回復したガルナハンはシン・アスカを筆頭に統一連合への逆撃を企てる。
狙うは現在の東ユーラシア政府領への回復運動である。
ロマ・ギリアムは大西洋連合軍残党との共闘をはかり、東ユーラシア北西部への攻撃を開始するが頼みの大西洋連合軍がほとんど動いてくれず、第一次の侵攻は失敗する。
しかしその後、アメノミハシラが宇宙で乱を起こし、これに同調してガルナハンも再び大西洋軍と組んで北上を開始、アメノミハシラの善戦もあり、その版図をいくらか広げることに成功する。
しかし大西洋軍がピースガーディアンに敗れ一時休戦したたためガルナハン軍もその後は領土防衛に努め、一気に東ユーラシア制圧とはならなかった。
それに不満を抱くシン・アスカは戦闘継続を強く主張し、慎重派のロマにいさめられ対立する。
だが近隣のレジスタンス、赤い三日月が統一連合に侵攻されるとガルナハンの春以降加わったナツミ・トダカら直属の部下を率い、勝手に出撃をする。
結果、赤い三日月防衛には成功するが続々と到着する敵の援軍にシンたちはその戦力を大きく損なってしまうのだった。
その次の年、今度は大西洋軍側の要請により西ユーラシアオーブ直轄領を同時に侵攻する計画が持ち上がる。
ガルナハン軍の戦力は不十分であったがこの機を逃すまじと喧々諤々の議論の末、リバイブの部隊は出撃、挟撃にうろたえた西ユーラシア駐屯オーブ軍を大いに破り、ガルナハン西部の版図を広げることに成功する。
しかしこの行動は統一連合を決定的に刺激してしまう。
ラクス・クラインはガルナハン共和国の壊滅を決意。
キラのピースガーディアンとライヒの部隊にガルナハンの制圧を命じる。
これに対し、各地に陣地を築き専守防衛に備えるリバイブだったがライヒ軍を押さえている間にピースガーディアンに首都を奪われ孤立無援となってしまう。
あわや壊滅かと思われたリバイブだが、大西洋軍をも追い払ったライヒ軍が西ユーラシア直轄領において親プラント政権を勝手に樹立したことがオーブ本国で問題となり、ラクスは全てライヒの独断による行動と説明、ライヒ糾弾の声が一斉に上がる。。
これに激怒したライヒが西ユーラシアで独立を宣言、新ユーラシア連邦を設立する。
リバイブのロマは一計を案じ、ライヒ軍と講和し協定を結ぶ。
リバイブを２つにわけ、シン隊はガルナハンの守りに残り、シホ隊はライヒ軍の客将として入り込んだ。
翌年、オーブ軍とピースガーディアンがユーラシア全域に怒涛のごとく侵攻する。    </description>
    <dc:date>2009-09-25T14:35:40+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/789.html">
    <title>第６話「運命の魔剣士との邂逅(前後編)」</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/789.html</link>
    <description>
      C.E78/5/29 西ユーラシア自治区ですれ違うはずであった運命の糸が絡み合う。

たった1度触れ合っただけのか細い糸、それが新たな糸と共に太く紡がれるとは、その時は誰も思ってもいなかった。



5/31、西ユーラシア自治区にあるMSハンガーでは、司令部より伝達された明日6/1のA.M8:00より開始される掃討作戦の準備のために統一連合軍が各々の機体の最終メンテナンスに取り掛かっていた。


「っふぃー。終わったー。カーディオン、この後どっかで飯食いに行くか?」


「いい……」


「…あー。おっ、あっちにあんのはスカイホークじゃねえか。ありゃ確か、採用前に試しに他の国で使わせたらすごいボロ負けしたいわくつきの機体って話だぜ。珍しいから見てみろよ」


「いい……」


ルシオルの会話にカーディオンは応じず、淡々と機体プログラムの調整を繰り返している。

なおも話を切り出そうとするルシオルにフォスタードが後ろから方を叩いて止める。


「ルシオル～、今はそっとしてあげなよ～。今回の作戦はカーディオンにとってはきついことなんだからさ～」


「んー。そりゃ、そうだけどよう…。だけどこのまま引きずったままって訳にもいかねえし」


「そうなんだよね～。カーディオンって結構デリケートな部分あるしね。ありゃ昨日のことが相当堪えてるよね～」


2人は昨日の出来事を思い出す。



－－－5/30－－－



それは部屋を出たニール隊長が戻ってきて伝えた、指令部からの掃討作戦への出動要請から始まった。

カーディオンはひどく狼狽し、ニールに詰め寄る。


「どういうことですか、隊長!掃討作戦だなんて！」


「言った通りだ。明後日のA.M8:00より掃討作戦が行われる。私達の部隊もその作戦に参加することが決定された」


「テロを起こしたブルーコスモスは全滅して終わったのではないのですか!?それなのにどうして!」


掴みかからん勢いで詰め寄るカーディオンとニールの間にルシオルが割り込む。


「おいおい、カーディオン落ち着けって。らしくないぞ」


「隊長、わざわざ掃討作戦を行うということは、テロの他に何か不味い事でもあったんですか～」


ルシオルが押さえている間にフォスタードがニールに理由を聞く。


「テロの際に逃走した二人組みがブルーコスモスと敵対する他の武装勢力の可能性が浮上した。彼らが報復のために新たなテロを起こす危険性がある。司令部はそう判断したようだ」


「ですが何も町全域を攻撃する掃討作戦を行わなくても良いではないですか!ただでさえあのテロによって多くの死傷者が出て復興が遠のいたのに掃討作戦なんて行ったら、行ったら……」


また多くの人が死んでしまう。

カーディオンが言いかけた時、ニールがカーディオンの言葉を遮って話す。


「カーディオン……、お前の言いたいことは分かる。今回の掃討作戦がこの地域のためにならないということも。実際、今回の命令には反発も少なからず出ている」


「でしたら……」


「だが、私達は軍人だ。軍人は、上官からの命令は絶対でなければいけない。例えそれがどれほど非道で、不条理なものであってもだ…。そのために守るべき民衆に銃を向け、傷つけることもある。守るべき民衆から疎まれ、憎まれることだってある。それが嫌だからといって拒否することはできない、拒否してはいけないんだ。」


「……!!!」


カーディオンは気付いてなかった、いや、気付きたくなかった事実をニールから突きつけられて固まる。


「お前は優しい。しかしこの世界では、曖昧な優しさは弱さであり凶器だ。そう割り切れないといずれは、その優しさがお前を殺すことになる」


「……。申し訳ありませんでした、隊長……」


しばしの沈黙の後、カーディオンの口からか細く謝罪の言葉が漏れる。


「いや、良いんだ。こちらこそすまない。このようなことをお前達にさせることになって…」


ニールの言葉を最後に、その場は再び沈黙に包まれた……。



－－－5/31－－－



「それにしてもあんときのカーディオンの奴、様子が変だったな。普段は大人しい奴なのに」


昨日の出来事から思ったことを口にしたルシオルにフォスタードは自分の考えを言った。


「多分だけどさ～、一昨日見回りした場所に情が移っちゃったんじゃないかな～。ほら、逆境にもめげず頑張ってるの見ると自分と無関係なことでも上手くいって欲しいって思うことあるでしょ?」


「確かに無いわけじゃねえけどよー。ただそれだけって感じでもねえんだよなー」


「それだけじゃないって…、例えば?」


「いや、そりゃ分かんねえよ。ただ…何となくだ。それより問題なのはどうやってカーディオンを立ち直らせるかなんだよなー。フォスタード、何か良い手はあるか?」


ルシオルが頭を掻きながらフォスタードに聞く。


「時間があれば無いわけじゃないんだけどさ～、今回は時間が無いからね～。むしろ今回の作戦にカーディオンを出させない方が良いんじゃないかなーと思ってるよ～」


「出させないってお前な、昨日の話があったのに司令部からの命令を無視ってわけにはいかないだろ」


「命令無視なんかじゃないよ、ルシオル。君だってひょっとしたら今回の作戦に参加できなかったかもしれないだろ」


「俺が?……ああ、そっか!体ぶっ壊しちまったら命令を遂行しようがねえ、むしろジャマになっちまうから外してもらえるな」


「そういうこと」


「フォスタード、お主もワルよのう」


「いやいや、それほどでも」


二人が悪代官よろしくな悪い顔で小芝居に入ったあたりで後ろから声がかかった。


「二人とも何してるのさ……」


「ん?うぉ!カーディオン、いつからそこに!!!」


「ルシオルが命令無視云々って言ってるあたりからだけど。まさか、今回の作戦サボる気じゃないだろうね。そんなことしたらニール隊長に言いつけるよ」


カーディオンの普段と違う、抑揚の無い、冷めた声にフォスタードが慌てて弁明する。


「いやいやいやいや、僕らがサボるとかそういうのじゃないから。どうやって君を今回の作戦から外してもらえるかっていう話をしてたんだよ」


「僕を?何で?」


カーディオンの言葉はなおも冷たい。


「ほら、お前この間さ、今回の作戦にかなり反発してただろ。無理に出るよりもストレスだとか腹下したとかで体壊したことにして出ない方が良いんじゃねえかなって思ったんだよ」


「そう。でも駄目だよ。そんなことしたらニール隊長の評価が下がるじゃないか。短期間に部下二人が体調不良を起こしたとなれば隊長の管理能力に疑問符がつくよ」


「「あ”っ」」


二人は、自分達が考えた計画はそもそもカーディオンが受け入れないと話にならず、計画を実行したら隊長に悪影響を与える問題点に今更気が付いた。


「それに……」


自分達の考えなさに凹んでいる二人にカーディオンは言葉を続けた。


「それにもう良いんだよ、もう。割り切った…つもりだから……」


その時のカーディオンの言葉は先ほどまでの抑揚の無さとは別に、哀愁を漂わせる声だった。



戒厳令が敷かれていても人の口に戸は立てられないものだ。

統一連合軍が近々掃討作戦を行うという情報が細々と町に流れたが多くの人々は町を離れなかった。インフラは事前に停止されていたこともあるが自分や家族が怪我や病で動けない者、行く当てが無い者、死ぬならばこの地でという土地に愛着のある者が西ユーラシア自治区には数多くいたからだ。

そんななか、廃倉庫の前で老人が若者と口論になっていた。


「祖父ちゃん、こんなことしてねえで早く逃げねえと駄目じゃないか」


「お前は息子のところに行っていろ!ワシはここで統一連合の輩を迎え撃つんじゃ!」


「まだそんなこと言ってんかよ。相手は統一連合だぞ!?勝てるわけ無いだろ」


「あんな輩、所詮は烏合の衆にすぎん。戦場の踊り子（ウォーダンサー）たるこのワシが出れば奴らは震え上がり、尻尾を巻いて逃げ出すわ!!!」


「そりゃ昔っから散々聞かされた法螺話だろ！現実と区別が付かなくなるほどボケたのかよ、祖父ちゃん」


「ボケとらんわ!この阿呆が!!!お主にその話が本当だということを教えてやる良い機会じゃ。わしのラゴウートで奴らを全員追い出してやるわ!かっかっかっ!!!」


老人ことグレスゴリー＝F＝デルストスはそういうと倉庫のシャッターを開いて中に入っていく。


「あーもう。こんなことになるんだったらあんなガラクタとっととばらして売っぱらっとくんだった……」


祖父の性格を知っていながら何もしなかったことをグレスゴリーの孫は頭を抱えて後悔していた。



－－－6/1－－－



A.M8:00　統一連合による掃討作戦が開始された。

ムラサメ1機、スカイホーク2機、ウィンドランナー1機、ルタンド6機、ピースアストレイ6機、ウィンダム3機。総勢19機による3方向からの攻撃で、航空MSが町に空爆を行い、後方のMS隊が追従する。

カーディオンたちが乗る3機のウィンダムは正面の後方部隊であった。

ルシオルは機体を進めながらフォスタードと通信を繋いで、話していた。


「それにしてもよ、上も何考えてんだか。俺らの部隊だけ隊長を切り離して、隊長だけ爆撃の方にまわすなんてさぁ」


『爆撃の担当はスカイホークと隊長のウィンドランナー。確かにムラサメと比べれば爆弾とかの積載量は多いけどねぇ。それよりも、爆撃みたいなマイナスイメージは大西洋連邦に被せちゃえって感じなんじゃないの?』


「ったく、ひっでーよなー。」


二人が雑談しているところにカーディオンからの通信が入る。


『二人とも、気が緩みすぎだよ。作戦はもう始まってるんだから気を引き締めて』


「ああ……、悪い悪い。」


カーディオンのまだ冷たさが残る言葉に普段のカーディオンとは違うものを感じ、ルシオルは一抹の不安を覚えつつも謝る。

（こいつ、絶対無理してると思うんだよな。何かと自分の中で溜め込むし。根が真面目だとこうなるもんなのかねぇ……。）

自分が不真面目な奴だと自覚しているルシオルが考え込んでると、カーディオンが突然話しかける。


『ルシオル、なんか言った?』


どうやら頭の中で考えていたことが小声で零れていたらしい。ルシオルは慌てて弁明する。


「いや、ただこのまま何事も無く済めばいいなって思っただけだ」


『ルシオル～。僕らがそういうことを言うと決まってなんか起き……』


ルシオルをフォスタードが茶化そうとしたその時、一際大きな爆発が響き渡る。


「……。爆撃にしちゃ…ちっとばかりでかくねえか、あれ」


『そ、そうだよね……』


『違う、撃墜されたんだ!』



掃討作戦を指揮しているレーデ准将は飛行船「ストラリムジン」で高高度から爆撃の光景をゆったりと眺めていた。


「指示一つで他者を一方的に蹂躙できるこの快感。やはり掃討作戦というのは気持ちの良いものだな」


「ですが准将。何も自ら出向かわなくてもよろしいのでは」


愉悦に浸るレーデ准将に対して部下が進言するが、レーデ准将は溜息混じりに答える。


「全く、分かっていないな、君は。今現在起きている生の映像だからこその感動なのだよ。事前に撮影した映像ではその感動も半減してしまうではないか。私が楽しみにしているのは既に決まった結果ではなく、次に何が起きるのかということなのだよ。もっとも、私の予定を大きく逸脱しない範疇で、ではあるがね。それにだ、このストラリムジンには対ビーム加工を施してあるうえに通常のMSでは届かない高高度を飛行している。奴らは目の前の敵に気を取られて気付かんし、気づいたとしても攻撃する手段が無いのだよ。」


レーデ准将はそう言うと、再びモニターの方に目を向けた。

画面にはスカイホークが順調に町を爆撃し続けている様子が映し出されている。


「しかしまあ、ここまで無抵抗で一方的な展開ではつまらなくなってくるがね。」


そのとき、爆撃を続けていたスカイホークが墜落した。


「ん?いったい何が起きた?」


レーデ准将の問いにオペレーターは戦況の変化を報告する。


「どうやら町に潜伏していたテロリストによる攻撃のようです。現在確認されている機影は東部と中央部に1機ずつ、西部に4機です。先ほどの攻撃でイーストワン部隊のスカイホークがシグナルロスト、追従していたルタンド隊が交戦状態に入りました。同様にウェストワン部隊並びにセントラルワン部隊もそれぞれ交戦状態に突入しています」


「そうか。ならばイーストワンの支援にイーストツーを、ウェストワンとセントラルワンの支援にウェストツーとセントラルツーを向かわせろ。それと、待機させておいたスネイルを投入する」


「スネイルを…ですか?了解しました」


オペレーターはレーデ准将の出したスネイル投入の指示を戸惑いながらも実行に移す。


「こういうのが無くては面白くない。精一杯反抗する輩を圧倒的な力で蹂躙してこそ、最高の感動となる。スネイルの試験もできて嬉しいよ」



地上からイーストワン部隊のスカイホークに追従していたルタンド小隊は前方の倉庫から放たれたビームがスカイホークを撃ち抜いたのを確認していた。倉庫の爆炎が晴れて見えたのはガズウートの上半身であった。その胸部には踊り子のマークが刻まれている。


「何でこんなところにガズウート、いや、MSが!?」


「落ち着け。所詮は木偶の棒のガズウートだ。この距離なら容易く破壊できる」


慌てる隊員を小隊長が落ち着かせる。

格闘兵装を持たない遠距離支援機であるザウートタイプの機体にとって、近づかれることは死と直結する。

本来は弾幕を張って相手を近づかせるべきではないのにあのパイロットは自分達がここまで近づいているにも拘らず姿を現した。

よっぽどのど素人か馬鹿か、あるいは自殺志願者なのだろうと小隊長は侮っていた。

それが誤りであったことはすぐに身をもって知ることとなる。


「っけ、踊り子のエンブレムなんかつけやがって。デブの踊りなんか見たくもねえんだよ。とっとと消えろ!!!」


建物がジャマで一直線に接近することはできないがガズウートの鈍重さを考えれば接近せずとも今の位置からビームライフルを撃つだけで事足りる。

そう思って放った一撃は虚しく空を切ることとなった。ガズウートらしからぬ俊敏な動きでかわされたのである。


「あれがガズウートの動きか!」


小隊長も焦ってビームライフルで撃つが1発も当たらず、反対にガズウートのビーム砲で僚機のルタンドが撃ち抜かれて爆散する。

ルタンドの視界からガズウートの下半身を隠していた建物が外れる。そこでその小隊長は信じられないものを目の当たりにした。

そのガズウートは、上半身こそはガズウートのものであったが本来あるべき下半身が無く、代わりにラゴゥのボディーが存在した。


「隊長!何なんですか、あれは!!!」


「私に聞くな!分かるわけないだろ!」


残った2機もひどく混乱している間に、ガズウートを背負ったラゴゥが間を通り抜け際に展開したビームサーベルで両断され、爆発の中に消えた。



ルタンド小隊を瞬く間に屠ったグレスゴリーはガズウートを背負ったラゴゥ、通称ラゴウートを駆って上機嫌であった。


「かっかっか！見たか、統一連合の有象無象どもよ!これがワシの自信作、ラゴウートじゃ!!!これから戦場の踊り子（ウォーダンサー）が主らを1機残らず叩きのめしてやるから覚悟しておれ!行くぞ、ラゴウート!!!」


グレスゴリーは新たな獲物を探すため、機体のアクセルを全開に吹かして突っ込んで行った。蛇足だが、全周波通信で流していた先ほどの口上は、ラゴウートの通信機の故障で周囲に全く伝わっていないことを彼は知らない。



シンはムラサメとピースアストレイ3機の小隊と対峙していた。

3機のピースアストレイが統率された動きでシンのシグナスに向けて一斉にビームライフルを放つ。動きの様子から無人機であろう。

シンはその射撃をかわしながら初撃で指揮官であろうムラサメを墜とせなかったことを歯噛みする。

本来、対暴徒用として運用される無人のピースアストレイは指揮官機からの命令を受けることによって対MS戦を可能としている。逆に言えば指揮官機さえ撃墜すれば無人のピースアストレイは対MS戦においては無力に等しくなる。


「クソッ!レイがいないとここまで精度が落ちるのかよ。だったら!」


相方の不在に愚痴をこぼしながらシンはシグナスのスモークディスチャージャーで煙幕を展開した。



ムラサメのパイロットはシグナスが交差点に向けてスモークディスチャージャーを展開して突入するのを確認する。


「煙幕か。逃げる気だろうが、そうはさせん!」


交差点の分岐点を煙幕に隠れて逃げる。そう読んだムラサメのパイロットはピースアストレイにその逃走ルートを塞がせたうえでビームライフルを掃射するようコマンドを送り、自身も残るルートにライフルを向ける。

後は出てきたところを撃ち抜くだけ。とっとと結果を出して、こんな辺境に左遷した奴らを見返して、そして悠々と本国に返り咲こう。

そう考えていたパイロットの読みは呆気なく崩れることになる。

煙幕から放たれたビームに反応の遅れたピースアストレイの1機が胸部を撃ちぬかれ、爆散する。

さらにムラサメのパイロットが新たなコマンドを送る前に煙幕からシグナスが対艦刀を構えたまま出てきてもう1機に振り下ろし、両断する。

コマンドを受けた残る1機がビームサーベルを抜いて切りかかろうとしたが、それよりも速くシグナスが腰から取り出したビームサーベルに胴体を切り落とされた。

指揮していたピースアストレイがわずかな間にたった1機のシグナスによって全滅した。

その事実にムラサメのパイロットが驚いている間に、シグナスは煙幕の中に再び入っていく。

今度はいつ・どんな攻撃をしてくるのか、ムラサメのパイロットには分からない。今までﾏﾆｭｱﾙ通りにしかこなして来なかった彼が唯一つ分かったことは、このままだと自分は死ぬことだった。



展開した煙幕の中でシンはビームライフルの照準をムラサメに定める。

煙幕の影響で若干狙いがつけにくいが問題は無い。後は引き金を引くだけ、容赦はいらない。

シンがトリガーを引いたとき、ロックオンされたことを示すアラームが響いた。

思考より先に反射的に機体を動かしたために狙いがずれ、ビームはムラサメのライフルを撃ち抜くにとどまる。


「ミサイル!?くそっ、増援か!」


煙幕を抜け出し、シンの目に映ったのは小型の戦闘機を思わせるミサイルであった。

あんなサイズのミサイルをまともに受けたら追加装甲を持つこのシグナスでもひとたまりも無い。

シンはシグナスのバルカンで撃ち落とそうとするがそのミサイルは弾幕をバレルロールで華麗にかわして接近してくる。

ただ撃っても当たらないと分かったシンは、2発目のスモーク・ディスチャージャーで展開した煙幕の中にミサイルを誘導してセンサーを殺し、左腕のスレイヤーウィップで絡めとったシールドに衝突させることでようやくその攻撃を防いだ。

大型ミサイルを防いだのも束の間、シグナスのレーダーがムラサメと異なる、大西洋連邦のシグナルを出す機体の接近を知らせていた。



「っく、やはりシブーだけでは無理があったか。本来ならヴェスペも欲しかったところだが」


今回のウィンドランナーは両翼のマウントラック全てに爆撃用の爆弾を搭載しており、普段の装備は全く無い状態であったことをニールは歯噛みした。両翼に装備するものはまだ良い、しかし両腰に装備する誘導ミサイル「カズー」まで命令で爆弾に換装させられていたのは本当に痛かった。

いくら精密性と自立回避能力に秀でた対地対艦ミサイルである「シブー」であってもただそれだけで使うのではその効果も大きく薄れてしまう。

せめて他のミサイルもあればと思いながらも両翼に抱えた爆弾を切り離し、機体をMS形態にしてムラサメに通信を繋ぐ。


「こちらは大西洋連邦所属、ニール＝アスカロン大尉。敵機撃墜に協力する。返答を求む」


『こちらは先の戦闘でピースアストレイが全滅した。本機も被弾している!増援を呼んで来るから貴官は足止めを頼む!』


ニールの問いかけに対してムラサメのパイロットはそう言うと、その場を離れていった。

有無言わせぬ返答にニールは驚きこそしたがシグナスが追いかけようとしているのを確認し、ビームライフルで牽制する。

〈できれば、生きているうちに増援が来てくれると良いんだがな。〉



大西洋連邦のウィンドランナーを置いて逃げていくムラサメを見てシンが呟く。


「何だよアイツ、逃げやがった。オーブも落ちたもんだな。」


自分が知っているオーブ軍は、戦いで敵前逃亡するような者はいなかった。

心の奥底ではそう信じていただけに、裏切られた感じがして無性に腹が立つ。

落ち着いて考えれば増援を呼びに言ったと考える方が妥当なのだが、いらついているシンにはそのような考えよりも逃げたという印象の方が大きかった。

逃げたムラサメを追いかけようとするが、ウィンドランナーのビームライフルがシグナスの前の地面を穿つ。


「んだよこいつ、ジャマをするなー!」


シンはビームライフルで反撃するがニールのウィンドランナーにことごとくかわされる。

〈こいつ、さっきの雑魚とは違う!〉

頭に血は上っていても、パイロットとしてのシンの本能がわずかな間に相手がエース級の腕であること、だがそれもあのキラやアスランのような圧倒的な実力は持っていはないことを見抜く。

自分がここまで手こずっているので、自分の腕が鈍っているのかと不安になるがすぐにその原因に思い至った。

それは、相手がこちらを撃つ際に射撃体勢に入っていないことだった。

口で言えばどうということは無い様に思えるが、射撃戦において反撃の大きなチャンスである、射撃体勢という隙が無いということは、こちらが攻撃する機会が大きく減ることを意味している。

相手の狙いが甘ければ時間の浪費以外に大して意味はないのだが、目の前のパイロットは下手なパイロットが狙って撃つよりも精密に攻撃してくる。

しかも、格闘戦に持ち込みたくても空を飛ぶウィンドランナーのパイロットもそれは分かっているようで接近してこない。

〈こりゃ長くなりそうだな……〉

シンが長期戦になると思ったその時、出撃前にコニールから渡されていたインカムに通信が届く。


「コニールか、町の人たちの避難は終わったのか。悪いけどすぐには行けそうにも……」


『シン!……早…来…!!!……』


聞こえてきたのは悲鳴にも似たコニールの、助けを呼ぶ声であった。コニールが叫んだ台詞は激しいノイズの所為で途中から聞き取れなくなり、通信も途絶える。


「コニール!何があったんだ、コニール!!!」


シンはその通信記録からコニールの位置をシグナスに割り出させる。

今、自分たちは統一連合の掃討作戦で追われている身。その一人である自分がこの機体に乗っていることを知らず、もう一人を見つけたとなればそちらの方へ行くのは十分ありえることだ。そうなれば危険なのはシグナスで統一連合への囮となる自分ではなく、MS相手に戦う術を持たないコニールのほうなのは明らかなはずであった。

〈畜生。何でそんなことにも気が付かなかったんだ、俺は!〉

シンは愚かな自分に怒りを覚えつつ、残り1発のスモーク・ディスチャージャーで煙幕を展開した。今、目の前にいるウィンドランナーを少しでも引き離してコニールの下へと向かう為に。



&lt;来るか……&gt;

シグナスが煙幕を展開したのを見て、ニールは相手の攻撃を警戒を強める。

周囲の大破したピースアストレイから、あのシグナスには相当の手練が乗り込んでいることは分かっている。下手に接近すると思わぬ一撃を受ける危険性があった。

そこでニールは両腰に残しておいた爆弾を煙幕の中に落としてシグナスを炙り出すとともに、その爆風で煙幕を一気に晴らす。

そして、ニールは煙幕から出てきたシグナスをウィンドランナーをMA形態で追うが、シグナスはホバー移動で滑る様に走りながら、こちらを向いてバルカンとビームライフルで追いかけるウィンドランナーに応戦する。

〈あの動き、本気で逃げているようには思えん。私を誘っているのか?だかどこに?どちらにしろ、これ程の手練をここで逃してしまったら後々大きな厄災となる。逃がすわけには行かない!〉

相手の思惑がわからないニールであったがかまわずシグナスに向けてビーム機関砲とビームライフルを掃射する。

その攻撃をかわしながら下がり続けていたシグナスだったが、突然全力で前進した。

追いかけていたシグナスを一気に追い抜く形となり、ニールはウィンドランナーをMS形態に変形させて制動をかける。その時、ウィンドランナーの大きな爆発音が響いた。

一体何が起きたのかと振り返るが、爆発跡にもその周辺にもシグナスの姿は見当たらない。

そんな中、機体のアラームが頭上からの敵の接近を警告する。ニールはまさかと思いながら上部のモニターを見やる。

そこには追加装甲を脱ぎ捨てて身軽になったシグナスの姿が映し出されていた。

ニールは爆発が起きた場所に何があったかを思い出す。

〈確か、私はあの近辺に邪魔な爆弾を破棄したはずだ。まさかそれが爆発せずに不発弾として残っていたのか。奴はそれを知ってここに誘導して爆発を機体が跳ぶ際の浮力に利用したのか。〉

シグナスは既に右手に対艦刀を持って斬りかかりに来ている。

初動で遅れてしまったために、ビールライフルで撃ち落とすことも、かわすこともできない距離にまで近づかれてしまった。ならばとニールはシールドに内蔵されたビームソードを展開してシグナスに体当たりを仕掛ける。

シグナスとウィンドランナーが空中で激しくぶつかり合う。


「この機体を、ウィンドランナーの力を甘く見るな!」


ニールは叫びながらブースターを踏み込んでシグナスに押し切られないようにしながらシールドの湾曲でシグナスの軌道を無理矢理ずらす。従来の航空MSと比べて大型で、パワーがあるウィンドランナーだからこそできたことであった。もしこれをムラサメでやろうとしたら、そのまま押し切られて両断されていただろう。

そのまま地上に落下するシグナスの落下予測地点に向けてビームライフルを撃つ。しかしシグナスは本来の軌道を取らずにウィンドランナーの下へ潜り込む様な軌道を取り、かわした。

突然、ガクンっと機体に重りでもついたかのような感覚に襲われる。見ると、ウィンドランナーの左足にシグナスの左腕から伸びるスレイヤーウィップが絡み付いていた。

シグナスはそのスレイヤーウィップ支えに落下の軌道を変え、着地の衝撃を殺したのだ。


「っく、それならば!」


ニールは咄嗟にスレイヤーウィップが絡みついたウィンドランナーの左足をビームソードで切り落とす。決して無視できないダメージだが高周波パルスで機体そのものが破壊されるよりはずっとマシだ。

切り落とされた脚部に高周波パルスが流れ込んで赤熱し、数瞬遅れて爆発する。

急激な重量変化で崩れるウィンドランナーの体勢をニールが立て直しているうちに、地面に着地したシグナスは見る見るうちに離れていった。



「助かった…のか」


逃げられた、ではなく助かった。無意識にそう言っていた自分にニールは少なからずショックを覚えていた。自分ではあの手練を討ち取れない。その事を自覚してしまったからだ。

追う気であれば追いつくことも可能だろう。だが、その後討ち取ることができるのか?敗北を自覚してしまった自分で。


「あんな自爆覚悟の手段で攻撃してくるとはな。正気の沙汰とは思えん……。このダメージでは残念だが、一度帰還したほうがよさそうだな。奴が向かった方向は…ウェスト1が展開しているエリアか。……ウェスト1?不味い!ウェスト1にはセントラル2が支援に向かっている!このままでは挟み撃ちに!」


部下に迫る危機を感じ取ったニールは損傷を抱えたままのウィンドランナーをMA形態に変形させ、既にかなり離されているシグナスの後を追いかけた。



シグナスから増援を呼ぶと理由をつけて逃走したムラサメのパイロットは、他の部隊が集中していたウェスト1へ機体を走らせていた。


「ここまで逃げりゃあの化け物もすぐには来れないだろう。さてと、一応増援を呼びに行った事になってるからな、確か他の部隊が指令でここら辺に……」


ムラサメのパイロットが見つけたのは、大西洋連邦に所属する3機のウィンダムであった。

〈セントラル2か。確かあの化け物を足止めしている機体も大西洋連邦だったな。丁度良い。あいつらならあの化け物にやられても俺に迷惑がかからねえ。〉

ムラサメのパイロットはセントラル2に通信を繋ごうとする。

しかし、それがカーディオンたちに届くこともムラサメのパイロット自身それを知ることもなく、センサーの範囲外からコックピットを撃ち抜かれ、沈黙したまま力無く落ちていった。



シンに悲痛の通信を繋ぐ少し前に遡る。住民の避難を進めていたコニールは目の前の老婆の説得に四苦八苦していた。


「逃げないと駄目じゃない、おばあちゃん。ここは危険なのよ。」


「嫌じゃ!ワシはここで息子が戻ってくるのを待つんじゃ!」


目の前の老婆は先ほどからこの調子でここに残ると言って聞いてくれない。町への攻撃はもう始まっているから急がないと老婆だけでなく自分の身も危ない。

そう感じたコニールはなおも説得を続ける。


「統一連合がすぐそこまで来てるのよ!おばあちゃんが死んじゃったら息子さんとも会えなくなるじゃない!だからお願い、早く逃げて!」


「息子はあの建物の中にまだいるんじゃ!ワシが待ってやらんと、待ってやらんと……」


「あの建物って……」


老婆が指差した先にあったのは建物ではなく、無造作に残された瓦礫の山であった。

この周辺にはまだ爆撃されていないことを考えるとおそらくは90日革命、あるいはそれ以前に倒壊したものかもしれない。

コニールはそれが何を意味しているのかを理解した。目の前の老婆はその現実を受け入れられず、息子さんがひょっこりと戻ってくることを願っていることも。

その時、近くで爆発音が聞こえる。爆撃が始まったのかとコニールは思ったが、それは統一連合のムラサメが墜落した事による爆発であった。

〈ひょっとして、シン?でも今は中央部で統一連合を引きつけてる筈なのに……。どうして〉

コニールが振り返ると、それぞれ長距離射撃・重武装・重装甲の改造を施された3機のジンとザクが姿を現していた。

コニールはその中でも、ザクファントムの肩に刻まれたエンブレムに戦慄する。

〈あの黒い鯱のエンブレムって確か……、黒鯱のマーレ!!!何であいつがこんなところにいるの!?〉

マーレ＝ストロードの名はレジスタンスの間でも有名であった。統一連合の船や商船、果ては無関係な民間船すら襲撃して全てを破壊し、奪い取る悪名高きマーレ隊のリーダーにしてレイヴェンラプター師団における対MS戦のレコードホルダー。そして、かつてザフト時代にシンの同僚としてアビスの正式パイロットにも選ばれたザフトのエースパイロット。

統一連合によってレイヴェンラプター師団が壊滅状態になった後は行方不明だったという話はコニールも聞いていたが、まさかこんなところで遭遇することになるとは思っても見なかった。

〈町を守る……わけないわよね。シンに伝えなきゃ!〉

コニールが老婆の手を掴んで走り出すのと、マーレたちが統一連合に攻撃を仕掛けたのはほぼ同時だった。


「シン、シン!!!」


コニールはシンに何度もインカムで呼びかけるが、雑音が激しくて全く届く様子が無い。

マーレたちと統一連合はそのようなことはお構いなしに戦闘を行っていた。いや、戦闘というにはあまりにもマーレたちが一方的であったからただの暴力といっても言い。物量では統一連合が勝っているにも拘らずだ。

スペックでは上回っているはずのルタンドたちでさえ防戦一方で、無人機のピースアストレイにいたっては始めの砲撃で2機とも葬られている。ウィンダム達も1機がジンのスナイパーライフルで右腕を砕かれた。


「シン!お願い、早く来て!!!このままだと……」


その時、マーレのザクファントムにビーム突撃銃コックピットを撃ちぬかれたピースアストレイが爆発せずにコニールのほうへと倒れ掛かってくる。

今の位置では老婆と一緒には、いや、一人であったとしても逃げることができない。

〈そんな。私、ここで死ぬの!?嫌、嫌!〉

目前に降りかかる死の恐怖に体が動かなくなってしまうコニール。しかし数秒後に来ると思っていた終わりは鈍い金属音、そしてその数瞬後に響く建物が崩れる音と舞う砂埃に変わっていた。

それは自分たちを狙っているはずの統一連合のウィンダムが、倒れ来るピースアストレイをシールドで弾き飛ばして自分たちを守るという天地がひっくり返ってもありえないと思っていた光景であった。

〈どうして、統一連合が助けるの?狙いは私達だったんじゃないの!?〉

困惑するコニールを他所に2機の他のウィンダムがサポートに回ってマーレたちの攻撃を食い止める。

そして目の前のウィンダムのコックピットが開きパイロットが出てくる。パイロットの台詞にコニールは再び驚かされることとなる。


「コニールさん……。僕です…カーディオンです……」


「カーディオン……。あなたが……そんな…」


縁があったらまた会おう。彼にそう言ったコニールであったが、まさかこのような形で再会することになるとは考えてもいなかった。    </description>
    <dc:date>2009-05-09T17:06:59+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/54.html">
    <title>SS保管庫</title>
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    <description>
      *機動戦士GUNDAM SEED Revival  
-[[Revival版Destiny最終話]]
-[[予告]]

-[[第１話「箱庭の平和」]](プロット)
--[[プロローグ]]
--[[第１話「箱庭の平和」アバン]]
--[[第１話「箱庭の平和」Ａパート]]
--[[第１話「箱庭の平和」Ｂパート]]

-[[第２話「逃避行」]](プロット)
--[[第２話「逃避行」アバン]]
--[[第２話「逃避行」Ａパート]]
--[[第２話「逃避行」Ｂパート]]

-[[第３話「塵芥のガンダム」]](プロット)
--[[第三話「塵芥のガンダム」アバン]]
--[[第３話「塵芥のガンダム」Ａパート]]
--[[第３話「塵芥のガンダム」Ｂパート]]
--[[第３話「塵芥のガンダム」Ｃパート]]
--[[第３話「塵芥のガンダム」Ｄパート]]

-[[第４話「今ここにいる現実」アバン]]
-[[第４話「今ここにいる現実」Ａパート]]
-[[第４話「今ここにいる現実」Ｂパート]]
-[[第４話「今ここにいる現実」Ｃパート]]

-[[第５話「真実と嘘」プロット]]
-[[第５話「真実と嘘」アバン]]（再生の刻）
-[[第５話「真実と嘘」Ａパート]]
-[[第５話「真実と嘘」Ｂパート]]

-[[第６話「守るべきもの」アバン]](幕間～優しき英雄達～)
-[[第６話「守るべきもの」Ａパート]]
-[[第６話「守るべきもの」Ｂパート]]
-[[第６話「守るべきもの」Ｃパート]]
-[[第６話「守るべきもの」Ｄパート]]

-[[第７話「願いという名の過程、定めという名の結末」アバン]]
-[[第７話「願いという名の過程、定めという名の結末」Ａパート]]
-[[第７話「願いという名の過程、定めという名の結末」Ｂパート]]

-[[第８話「最後の言葉」プロット]]
-[[第８話「最後の言葉」アバン]]
-[[第８話「最後の言葉」Ａパート]]
-[[第８話「最後の言葉」Ｂパート]]

-[[第９話「ジェス・リポート」プロット]]
-[[第９話「ジェス・リポート」アバン]]
-[[第９話「ジェス・リポート」Ａパート]]
-[[第９話「ジェス・リポート」Ｂパート]]

-[[第１０話「手負いの獣達」アバン]]
-[[第１０話「手負いの獣達」Aパート]]
-[[第１０話「手負いの獣達」Ｂパート]]

-[[第１１話「白き怒涛」アバン]]
-[[第１１話「白き怒濤」Ａパート]]
-[[第１１話「白き怒濤」Ｂパート]]

-[[第１２話「トライ・シフト」アバン]]
-[[第１２話「トライ・シフト」Ａパート]]
-[[第１２話「トライ・シフト」Ｂパート]]

-[[第１３話「狂戦士の明日」アバン]]（野次馬と道化)
-[[第１３話「狂戦士の明日」Ａパート]]
-[[第１３話「狂戦士の明日」Ｂパート]]

-[[第１４話「ソラ・ヒダカ、故郷に帰る」アバン]]
-[[第１４話「ソラ・ヒダカ、故郷に帰る」Ａパート]]
-[[第１４話「ソラ・ヒダカ、故郷に帰る」Ｂパート]]

-[[第１５話「正義との出会い」アバン]]
-[[第１５話「正義との出会い」Ａパート]]
-[[第１５話「正義との出会い」Ｂパート]]
-[[第１５話「正義との出会い」Ｃパート]]

-[[第１６話「世界の裏側で」アバン]]（斜陽の大国で）
-[[第１６話「世界の裏側で」Ａパート]]
-[[第１６話「世界の裏側で」Ｂパート]]

-[[第１７話「導かれし大地」アバン]]
-[[第１７話「導かれし大地」Ａパート]]
-[[第１７話「導かれし大地」Ｂパート]]
-[[第１７話「導かれし大地」Ｃパート]]

-[[第１８話「ささやかな願い」アバン]]
-[[第１８話「ささやかな願い」Ａパート]]
-[[第１８話「ささやかな願い」Ｂパート]]

-[[第１９話「命の証」アバン]]
-[[第１９話「命の証」Ａパート]]
-[[第１９話「命の証」Ｂパート]]
-[[第１９話「命の証」エピローグ]]

-[[第２０話「意図せぬ再会」Ａパート]]
-[[第２０話「意図せぬ再会」Ｂパート]]

-[[第２１話「進路、懐かしき我が古巣へ」アバン]]
-[[第２１話「進路、懐かしき我が古巣へ」Ａパート]]
-[[第２１話「進路、懐かしき我が古巣へ」Ｂパート]]
-[[第２１話「進路、懐かしき我が古巣へ」Ｃパート]]
-[[第２１話「進路、懐かしき我が古巣へ」Ｄパート]]

-[[第２２話「その名はストライクブレード」アバン]]
-[[第２２話「その名はストライクブレード」Ａパート]]
-[[第２２話「その名はストライクブレード」Ｂパート]]
-[[第２２話「その名はストライクブレード」Ｃパート]]
-[[第２２話「その名はストライクブレード」Ｄパート]]
-[[第２２話「その名はストライクブレード」エピローグ]]

-[[第２３話「春、遠からじ」アバン]]
-[[第２３話「春、遠からじ」Ａパート]]
-[[第２３話「春、遠からじ」Ｂパート]]
-[[第２３話「春、遠からじ」Ｃパート]]
-[[第２３話「春、遠からじ」エピローグ]]

-[[第２４話「ガルナハンの春」プロット案]]
-[[第２４話「ガルナハンの春（前編）」アバン]]
-[[第２４話「ガルナハンの春（前編）」Ａパート]]
-[[第２４話「ガルナハンの春（前編）」Ｂパート]]
-[[第２４話「ガルナハンの春（前編）」Ｃパート]]


*機動戦士GUNDAM SEED Revival E-ASTRAY
-[[第１話「王を自負したものの没落」]]
-[[第２話「傷を癒し、牙を研ぎ始めし者」]]
-[[第３話「災いをもたらす深淵よりの使者」]]
-[[第４話「語られ無き革命の記憶｣]]
-[[第５話「運命の魔剣士との邂逅(前編)」]]
-[[第６話「運命の魔剣士との邂逅(前後編)」]]


*Seed　Revival外伝
-[[南海の襲撃者]]
-[[下積みって大事だよね]](ユウナ、レジスタンス参加直後)
-[[ユウナ講師の「誰でもわかるプロパガンダ入門」]]
-[[老将の復活（ウィラード再起）]]
-[[シンと少尉の模擬戦]]
-[[サイの決意]]
-[[1000の富と20人の民]](ソラのユウナの正義考察)
-[[アメノミハシラにて]](レイ登場)
-[[ソフィストたちの宴]]
-[[ある技術者の独り言]]
-[[ソラのレジスタンス観察日記]]
-[[コニールのお仕置き日記]]


*私案　GUNDAM SEED Revival
-[[基本設定との相違点]]
-[[「私案『GUNDAM SEED Revival』のSS」]]


*各話の原案になったSS
・第１話
--[[第一話Ａパート前編（ＤＣ私案）]]
--[[第一話Ｂパート前編（ＤＣ私案）]]
--[[踏みつけられるポスター]]
--[[窓の外の老人]]
--[[風に舞うポスター]]
--[[逃走]]
--[[ソラの選択]]
--[[紅の瞳]]
--[[黒い男]]
--[[帰れない私]]
--[[星占い]]
--[[キラとカガリとムゥ]]
--[[今は遠き平和]]

・第２話
--[[式典強襲後]](Aパート)
--[[高速艇にて]](Bパートその１)
--[[止まらぬ涙]](Bパートその２)
--[[言い合う二人]](Bパートその３)
--[[捨て猫]](Bパートその４)
--[[ソラとレイ]]
--[[魔女と蝙蝠]]
--[[飛行機でGo!]]

・第３話
--[[第３話「塵芥のガンダム」Ａパート（アリス氏原版）]]
--[[第３話「塵芥のガンダム」Ｂパート（アリス氏原版）]]
--[[二つの正義]](Aパート序盤：ユウナとソラの面談)
--[[ソラとセンセイ]](Aパート中盤)
--[[VS　PA]]（Ｂパート中盤）

・第４話
--[[第４話「今ここにいる現実」Ｂパート（アリス氏原版]]

・第５話
--[[再生の刻]]

・第６話
--[[第六話「守るべきもの」]]
--[[第６話「守るべきもの」Ｄパート原案]]

・第７話
-[[過去から湧き上がる疑念]]

・第８話
--[[第８話「最後の言葉」Ａパート（アリス氏版）]]
--[[小麦を食べるもの]](ソラが貧困の現実に触れる)

・第１４話
--[[第１４話「ソラ・ヒダカ、故郷に帰る」アバン（by仏師さん作）]]

・第１５話
-[[第１４話「ソラ・ヒダカ、故郷に帰る」Ｂパート２]]
-[[第１５話「激動の世界」Ａパート]]
-[[第１５話「激動の世界」Ａパートその２]]
-[[第１５話「正義との出会い」Ｂパート（原案）]]
-[[第１５話「正義との出会い」Ｂパート改案]]

・第１６話
-[[斜陽の大国で]]
-[[歌姫の館にて]]
-[[第１６話「世界の裏側で」Ｂパート（原案）]]

・第１７話
-[[第１７話「導かれし大地」アバン（原案）]]
-[[第１７話「導かれし大地」Ａパート（原案）]]
-[[第１７話「導かれし大地」Ｂパート（原案）]]

・第１８話
-[[第１８話「ささやかな願い」アバン（原案）]]
-[[第１８話「ささやかな願い」Ａパート（原案）]]

・第２２話（アリス版）
-[[第２２話「願いの先　～ストライクブレード～」　アバン]]


*使用箇所未決定SS
**キャラクター表現SS
-[[イザークとディアッカ]]
-[[シンとレイ]]
-[[シンとレイ２]]
-[[あきらめた男バルトフェルド]]
-[[魔女の死]]
-[[魔女の死ver2]]
-[[カナードモノローグ]]
-[[カナードモノローグ２]]
-[[愛を忘れた魔女]]
-[[センセイとソラ]]
-[[ライヒとキラ]]
-[[シゲトとシン]]
-[[イザークとディアッカ2]]
-[[イザークとディアッカ2(別ver.)]]
-[[罪人ユウナ]]
-[[サイとキラ]]（ダスト開発秘話02）
-[[空を見上げて]]（ソラと孤児院の関係）
-[[星空の誓い]]（キラとラクスの苦悩）
-[[馬鹿と魔女]]（アスランとメイリンの歪んだ愛）
-[[コーディネイター]]（今のところ没）
-[[狂戦士]]（キラ＝ヤマトの苦悩）
-[[治安警察狂想曲]]
-[[肖像～ラクス＝クライン～]]
-[[新たなる剣士]]
-[[薔薇の意志]]
-[[二人の女性]]
-[[キラの不殺]]


**シチュエーション別SS
-[[箱庭と老人]]
-[[アスランとの決戦前夜のシン]]
-[[シンを蹂躙するキラ]]
-[[宿敵・その名はアスラン]]
-[[シンVSキラ 第一ラウンド]]
-[[宝箱]]
-[[バルトフェルド・ダスト命名]]
-[[ソラ・ラクス初対面]]
-[[ソラ・ラクス初対面２]]
-[[バーベキュー大会]]
-[[メサイア攻防戦直後]](義手設定は没)
-[[迷いと決意]](アスランの決意)
-[[決戦前夜]](ユウナの苦悩)
-[[魂のきらめき]](ダスト最終戦闘)
-[[トライ＆エラー　サイ]]（ダスト開発秘話）
-[[朝日の中の魔女]](シンの存在発覚後）
-[[私の戦い]](ソラ対ラクス　序章）
-[[世界という名の煉獄]]（レジスタンス基地でのソラと男の会話）
-[[月下の面影]](番外編シンコニSS)
-[[アスラン散る]](デスティニーブラストVSトゥルージャスティス)
-[[戦い（人の運命-さだめ-）を破壊するもの]](デスティニーブラスト出撃)
-[[正義の在処]](↑との連作。シンＶＳアスラン決着)
-[[死に際の真実]]-（ｖｓ凸）
-[[悲報]]（カガリに届くアスラン戦死の報）
-[[運命と自由と]]（運命vs自由）
-[[回収]]（メサイア攻防戦直後、漂流中の運命がジャンク屋以外に発見された場合）
-[[２クル目辺りでイザとシホが戦った場合 ]]
-[[エザリア独白]]
-[[魂のきらめき・改]](↑の同名のヤツの改訂版
-[[アスラン幕間]]
-[[抵抗の資格]]-
-[[第18話「憎しみの再会」]](プロット)未校
-[[再会…メイリン]]
-[[春雷、来たる（ＥＦ降臨）]]-
-[[塵は塵に（ダスト最終戦・完敗ver）]]
-[[シンＶＳ凸　(デモ)]]
-[[激突]]
-[[強襲ＦＢ]](ダストvsＥＦ前哨戦)
-[[戦う理由]](ソラに戦う理由を語るシゲト)
-[[リヴァイヴの受難]](恐ろしいことに続く・・・のか？）
-[[始めの一歩]]（スレ34、585文章化）
-[[失われし第五話（没）]]
-[[子守唄]]
-[[ドーベルマンと呼ばれた男]]
-[[カガリの最後？]]
-[[疾走！バードクーベ！！]]
-[[春の夢、潰える]](疾走！バードクーベ！！の続き)
-[[イグ＝ナ＝クロス　ゼロミッション]](イグネタ。)
-[[世界の二つの顔]]
-[[瓶詰めの平和]]（ライヒのキラ・クローン計画を知ったキラは・・・）
-[[世界最強のパイロット]]（クローン計画の一場面）
-[[墜とされし勇者達]](ドム三人衆とカナードの因縁)
-[[囚われのお姫様]](ソラ、逮捕される)
-[[青春の門]](パクったドムクルで暴走するレジを止めるアスラン)
-[[チャーハンのディアッカ]]（軍を辞めたディアッカは…）
-[[黒い棺]](デスティニープランの遺産。そしてAIレイの正体)
-[[幕間～優しき英雄達～]]（シン達がオーブを脱出した頃、別の場所では…）
-[[勤勉な男]]（オスカー・サザーランドの人となり）
-[[再会―カガリとユウナ―]]
-[[平和の歌、その曲名は『破滅』]](プロジェクトＥＰ起動)
-[[勤労は素晴らしき哉]]（オスカー・サザーランドの人となり・その２）
-[[デスティニーブラスト　炎の魔神]]（アリス案デスティニーブラストです）
-[[懐かしく遠い場所]](ガルナハンの状況について、ディアッカ視点)
-[[懐かしく遠い場所・改訂版]](同上、イザーク生存)
-[[地獄への幕開け]]（オーブ沖海戦・序）
-[[ひとひらの希望]]（最終話以降をイメージ・ダダ甘）
-[[地熱プラント攻略戦 序章]]（漫遊編後を想定）
-[[漆黒のＭＳ]]（漫遊編のはじめごろに）
-[[『失敗作』と『成功作』と]]（カナードVSエルスティン）
-[[別邸の午後]]（１５話Ｂを想定した一シーン）
-[[見つめるモノ]]（ＡＩデュランダル）
-[[それぞれの地で]]（１５話か１６話くらいに）
-[[穢された『命の証』]]（セシルとＥＰの関係）
-[[ひとひらの救い]]（憤るソラをなだめるメイリン）
-[[狭間に立つ]]（セシルの死に打ちのめされるソラ）
-[[無力の向こう側に]]（ソラを支えるジェスとカイト）
-[[収穫者]]（オラクル動乱の影で）
-[[残酷な世界]](20話アバン案)
-[[地熱プラント攻略戦　～序説～]]（レイラ＝ウィンの憂鬱？）
-[[偽りの『正義の剣』]](ＥＰの片鱗が地熱プラント攻防戦で…)
-[[女神の独白]]
-[[ミハシラの決意]]
-[[残照]]
-[[夢の欠片]]
-[[世界を救う道筋～悪魔の数字～]]
-[[愚か者の宴]]
-[[”春”への道]]
-[[救いの手]]
-[[選択された世界]]
-[[ちいさなてのひら]]
-[[世界を救うエリキシル]]
-[[命無き者達の王]]
-[[独白　～ラクスの思惟～]]
-[[天上界の秘め事]]
-[[ロマ＝ギリアムの死]]

*その他
-[[書評：『わが祖国オーブ。かくも敗れたり』]]
-[[『欲望と戦争』あとがき]]
-[[『愚者の平和は何故壊れたか』(Ｃ．Ｅ１１２発行)前文]]

**主題歌
-[[departure]](第1クールエンディング？)
-[[growth]](リヴァイブイメージ)
-[[I&#039;ve been walking tomorrow]](シン・ソライメージ)
-[[ソラノユクエ]](リヴァイブイメージ)

-[[喫茶ロンデニウム]](ソラのアルバイト先イメージ)    </description>
    <dc:date>2009-05-09T17:04:51+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/788.html">
    <title>第６話「運命の魔剣士との邂逅(中編)」</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/788.html</link>
    <description>
      失敗    </description>
    <dc:date>2009-05-09T17:02:03+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/787.html">
    <title>第５話「運命の魔剣士との邂逅(前編)」</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/787.html</link>
    <description>
      C.E78/5/29、統一地球圏連合政府の90日戦争終結宣言からはや1ヶ月が経過した。

しかし戦場の舞台となった西ユーラシアでは今なお紛争の火種はくすぶり続けており、テロリストによるテロ活動、そして統一連合による掃討作戦が繰り返されている。

90日革命戦争後、西ユーラシア自治区の治安維持は統一連合軍が受け持っているがその大半はオーブ軍か徴兵した地元の軍人で構成されている。それでもオーブが譲歩した形であり、当初の派遣案ではオーブ軍と地元の軍人のみで構成するというものであった。

未だに主権を放棄していない国々にとっては、ここで治安維持をオーブのみ一任されると統一連合の軍事介入後はオーブ軍が受け持つという前例を作り上げられる危険性があった。

それを特に避けなければならないと考えていたのが大西洋連邦で、エターナリストであるカール＝レノン大統領の反対を圧倒的多数で押し切り、戦争終結後も派遣することを決定した。

カール＝レノンはエターナリストであるが政治的手段として使っているだけで信奉者ではない。

カール＝レノンには議会の決定を覆す拒否権があったが世論の70～80％が派遣続行を賛成しており、しかもそれは戦争時に派遣を容易にするために自ら扇動した結果であったこの状況で派遣決定に対して拒否権を行使すれば次の選挙で確実に負ける。そういった心理が働いて拒否権を行使することができなかった。



「なんでこうなっちゃのかな～。戦争が終わった後のごたごたはオーブに任せて、本国に帰れると思ってたのに……。」


「不謹慎だよ、フォスタード。もう1ヶ月たったんだから気を取り直そうよ。」


フォスタードのぼやきにカーディオンは服を着替えながら注意する。


「だってさ～。ここの待遇僕らだけ明らかに悪いじゃん。大西洋連邦から派遣された人だけプレハブ住まいっておかしくない?ルシオルは水に当たって身体壊すし。」


「ここら辺は第二次汎地球圏戦争のときに大西洋連邦の実質的な支配を受けてたから評判が悪いんだよ。かといって表立っては仕返しするわけに行かないから……。それにしても、ルシオル大丈夫かなー。」


「どうだろうね。ところでカーディオン、なんで着替えてるの?」


「ん？ああ、テロを抑えるには事前の情報が必要だからね、現地で情報を集めようと思って。」


「そんなの諜報部に任せればいいのに。」


「そういう訳には行かないよ。伝達系統の都合で僕らのところに情報が届くのは他よりだいぶ遅いし。」


「それって明らかに……」


「おねがい、それ以上は言わないで。わかってるから。それじゃ、行ってくる。」


カーディオンはそういって部屋を出た。



西ユーラシア自治区の酒場で異国の人間であることは確かな3人の男がいた。この光景自体はこの地ではありふれた、普通なことだった。
問題なのは、彼らがC.E77/10/11に大西洋連邦で催された感謝祭を襲撃した首謀者達であることだ。

彼らはあの後、レイヴェンラプター師団と合流しており、C.E78/1/1のホワイトアラクライシスの折にイザークたちによってレイヴェンラプター師団が壊滅した後はその行方が分からなくなっていた。

マーレが酒の入ったグラスをカウンターに叩きつける。酒に酔って荒れているのは明らかだった。


「イザークの野郎、次は絶対につぶす。」


苛立っているマーレとは対照的に「バイオレーター」のコードネームで呼ばれていた男、ヴィオ＝エルファンテスは上機嫌であった。すでにかなり出来上がっている。


「まっ、こっちで反乱がおきたおかげで奴らの追撃は緩んだ上にこんな隠れ場所もできたんだ。今のところはロゼクロ様々って事でいいんじゃねえか?もっとも、ロゼクロはとっくにつぶれてるけどな。」


「それより……、これから…どうするんだ……？」


「サイレント」のコードネームで呼ばれていた男、ヴァレリア＝Y＝ノートンがマーレに問いかける。

実際問題、彼らには後ろ盾となる組織とガルムを含めた部下を失っていた。他の組織に鞍替えしようにもレイヴェンラプター師団のメンバーは周辺の武装組織からも警戒されており、実行部隊であったマーレたちを迎え入れてくれる組織はどこにも無かった。

そのため、政府軍の目から逃れるために無政府状態に近い西ユーラシア自治区まで逃げ込むしかなかったのである。


「とりあえずは再起を図るためにまとまった金が必要だ。前みたいに貨物船でも襲って……」


マーレがイスに寄りかかりながら金策を話そうとしたとき、カウンターに頼んだ覚えの無いつまみが置かれる。


「おい、俺らはこんなの頼んでねえぞ。」


「あちらのお客様からです。」


バーテンダーの示した方を見ると、フードすっぽりと被った男が静かに酒を飲んでいた。

マーレはいぶかしりながらその男に歩み寄る。


「何のつもりだ?顔見せろよ。」


マーレの尊大な態度に男は答える。


「久しぶりだな、マーレ。7年ぶりだったか?」


男はそう言いながらフードを外し、顔をさらす。マーレはその顔を見て息をのんだ。


「てめえは、「怒れる双剣」のトラオム＝ウィルケン!!!ヤキンドゥーエ戦の後脱走したとは聞いてたが、生きてたのか!!!」


「おいおい、勝手に殺すな。ちゃんと足だってあるし、心臓も動いてる。」


「なんでテメエがこんなところにいる!?」


「こんなところで話すことじゃないな。場所を変えようか。マスター、彼らの代金も俺が立て替える。」


そう言って金を払うと、トラオムはおもむろに立ち上がって外へと向かう。


「おい!ちょっと待て!勝手に話を進めんな!」


自分を無視して勝手に話を進められているように感じたマーレがトラオムに突っかかる。トラオムは扉の前で一度止まり、マーレたちに告げた。


「話が聞きたかったらついて来い。強制はしない。」


そう言って外へ出て行ったトラオムに、マーレたちもついていく。ただでさえ苛立っているこの状態で自分を無視されたまま勝手にどこかへいかれるのが我慢できなかったからだ。

裏路地に入ってしばらく進んでからトラオムは止まってマーレたちの方へ振り返り、その口を開いた。


「俺がこの地にいる理由だったな。俺はある御方の下で仲間になってくれる者たちを探している。」


「仲間だぁ？」


「そうだ。そして、この地でお前達と出会ったという訳だ。」


「偶々かよ。先に言っとくが、ナチュラルの下に付くのはごめんだぜ。」


マーレにとっては正直なところ相手がどんな組織なのかはどうでもよかった。ただ、ナチュラルがトップに立っている組織だとしたらそんなところに所属することはマーレにとって屈辱であり、耐えられないことだからだ。

そして、もしもトラオムが所属する組織がそうだった場合、トラオムを裏切り者として殺す気でいた。そのために腰の銃をいつでも撃てる体勢を、マーレはとっていた。


「安心しろ。あのお方は純粋なコーディネーターだ。それも、俺達コーディネーターの光となる……な。」


「光?」


「そう。光だ。仲間になるかどうかは一度会ってみてから判断してくれてかまわん。」


やつの言う光が何を意味しているかは深く理解していなかったが、その組織のトップがコーディネーターであるということ。入るかどうかの決定権がこちらに与えられているという優越感。そして、酒による判断能力の低下がマーレの心を固めた。


「まあ、とりあえずは会ってやるか。ヴィオ、ヴァレリア。お前らはどうする。」


「他に…いくところは……無いしな…。」


「O.Kオーケー。」


「だとよ、トラオム。とっとと案内しろ。」


「ああ、分かった。付いてきてくれ。」


トラオムはそう言うと、再び歩き始めた。



「っふー。結局何も収穫は無しか……。」


カーディオンは広場でイスに座り、溜息をついた。そこは所々で未だに戦いの傷跡が残っていたが人々でにぎわっており、復興の兆しを見せている。

だが、カーディオンの心は晴れない。

この広場はかなり復興が進んでいる場所であり、カーディオンが先ほど見てきた場所の中には未だに瓦礫が撤去されず、異臭が発生している場所もちらほらあった。だがそれ以上にカーディオンの心を曇らせているのは、瓦礫に息子の名前を叫び続け、助けを求めている老婆に自分が何もしてやれなかったことだ。

（僕はあの時助けられた。それなのに僕は……）

カーディオンがそのときを思い出す。

7年前、ブレイク＝ザ＝ワールドで崩落した瓦礫に埋まり、死に瀕していた自分を助けてくれたあの人。

名前も、所属も分からなかったけれど服装から大西洋連邦の軍人だということは分かった。

大西洋の人間としては珍しい黒髪黒目ということもカーディオンの脳裏に焼きついている。

あの人に助けられたから今の自分がいる。

あの人にもう1度会いたくて。あの時言えなかったお礼が言いたくて。そして、あの人みたいに何かを守りたくて僕は軍人になった。

それなのに、現実はどうか。

自分はどうすることもできないからと老婆の助けに答えず、あろう事か老婆に気づかれる前にその場を逃げてしまった。

これが自分の本質なのだろうか。命に執着し、他の命を顧みないこの姿が。

自責の念に沈み込んでいくカーディオンの思考は銃声によって打ち破られた。

平穏だった広場に銃声と怒号が響く。


「青き清浄なる世界のために!!!」


「宇宙の化け物どもの媚びる者達に神の裁きを!!!」


10人ほどの男が逃げ惑う人々に向けて無慈悲に銃撃する。


「ブルーコスモス……!」


誰かがそう叫んだのを聞いてカーディオンは目を見開いた。

その言葉は、かつて世界を席捲していたコーディネーター排斥組織「ブルーコスモス」がよく使う言葉であった。最盛期と比べるとその勢力は大幅に衰えているが今なお大規模である。

カーディオンは咄嗟にテーブルを跳ね上げてその銃撃を防いでいた。

（ブルーコスモスが……また!?みんなを…殺すために……!?）

テーブルの裏でカーディオンの呼吸は荒くなり、瞳孔が開く。頭に血が上る。その一方でどこに敵がいるのか、どのように倒せばいいか、どうすれば敵を殲滅できるか……。カーディオンの思考にはその方法が鮮明に浮かび上がっていた。

周囲にはブルーコスモスに対して応戦している者もおり、こちらに何かを言っている者がいたが、銃声で聞き取れない。だが、カーディオンにとってそんなことはどうでもよく感じた。

そして、カーディオンは携帯していた拳銃を手に取る。その目から光はなくなっていた。



カーディオンはテーブルから躍り出ると目に映ったブルーコスモスに対して即座に2発撃つ。その弾は正確に相手の胸と頭部を打ち抜き、絶命させる。一人目。

そのまま走り出して近場にいたブルーコスモスを撃って頭を吹き飛ばす。二人目。

さらに先ほど屠った死体を引っ張って盾とし、別のブルーコスモスの銃弾を防ぐ。力の入っていない死体は重かったが今のカーディオンはその程度のことは大したことではないと感じていた。

肉の盾で銃弾を防ぎながら拳銃でまた一人屠り、もう一人に掴んでいる死体をぶつける。

死体が邪魔でなかなか起き上がれないブルーコスモスを死体越しに踏みつけ、拳銃を眉間に当てて引き金を引く。四人目。

ブルーコスモスの一人が物陰から射殺しようと構えたがカーディオンはそちらを見ずに拳銃を数発撃ち、絶命させる。五人目。

ブルーコスモスが他にいないか辺りを見回すが他に立っているものはいない。

（そういえば他にブルーコスモスと応戦してた人がいたっけ。）

カーディオンはそのことを失念していた。

殺し合いが終わったことに気が付くと、カーディオンは先ほどまでの自分の行動を思い出し、愕然とする。

（僕は……何を…………!?）

やっぱり、これが僕の本質なのか。他人の命を奪うことに何の躊躇も覚えなかった、残虐なあの姿が。

そうしている間にもまだ息の合った2人のブルーコスモスが動かないカーディオンに向けて銃を向けるが、引き金を引く前にそれぞれ頭を撃たれて脳漿をぶちまけた。



カーディオンがその銃声に気が付くと、黒髪に燃える様な赤い目の青年がこちらに近づいて怒鳴った。


「あんた!人の話聞かないで勝手に出たと思ったらぼけっと突っ立って、そんなに死にたいのかよ!!!」


「え…あ…その、……すみません……。」


カーディオンが平謝りしていると、茶髪の女性が後ろからその青年の頭を思いっきり引っ叩いた。


「痛っ!コニール、いったい何すんだよ!」


「シン。あんただってあたしが止めなきゃ真っ先に突っ込んで行ったでしょ。」


「うっ、それは言うなよ……。」


コニールと呼ばれた女性はこっちを見て話しかけてきた。


「それにしても、さっきの動き、凄かったわね。どこで覚えたの?」


「いえ、身体が勝手に……。それに、凄くなんかありませんよ。こんな殺すための力なんて……。」


「そんなこと無いわ。あたし達だけだったら他の人たちがもっと死んでたかもしれなかったし。あんたのおかげで助かった人だっているのよ。もっと自分に自信を持って。」


「えっ!?」


先ほどまで考えていた、どす黒い自分の本質とは全く違う感想を言われてカーディオンは戸惑った。

広場に向かうサイレンが聞こえてくる。


「げっ!今の騒ぎを聞きつけてあいつら来るわ。あんたも早く逃げた方がいいわ。」


コニールはそのまま走り去ろうとしたが思いとどまってカーディオンに再び話しかける。


「そういえば、あんたの名前を聞いてなかったわね。なんて名前なの?」


「え…えっと、カーディオン。カーディオン＝ヴォルナットです。」


「そう。良い名前ね。」


「おい、コニール!早くしないと置いてくぞ。」


「ちょっとあんたねえ、一人で勝手に行くんじゃないわよ!それじゃ、カーディオン。また縁があったら会いましょ。」


コニールはそういってシンと一緒にその場を走り去って行った。

本来なら呼び止めるべきなのだろうが、カーディオンはそうしなかった。



「それで、ブルーコスモスのテロはどうなった?」


西ユーラシア自治区の司令室で司令官レーデ准将が蓄えた顎鬚を整えながら部下に聞いた。


「全滅しました。」


「そうか、広場の市民は全滅か。ブルーコスモスが相手ではな。」


部下の報告を受けて笑うのをこらえながら頷く。


「いえ、全滅したのはテロを起こしたブルーコスモスの方で、広場の市民の被害は死者6名、重傷者18名、軽傷者29名となっております。」


部下の返答に顎鬚を整える作業を止める。


「何?どういうことだ。」


「テロの起きた広場に武装していたものが応戦したようです。」


「ほう。」


「また、その場にいあわせた正規の治安維持兵が半数を撃退したようです。」


「治安維持兵?広場周辺に配備した覚えはないんだが。」


「そうやら非番だったようです。外出許可申請も受理されております。」


「そうか、彼らには悪いことをしたかな。まあ良い。当然、他にも応戦したものはいるのだろう?」


「はい。現場から2名ほど離れたものがいたようです。先ほどの治安維持兵は見失ったと証言しております。」


「なら良い。大義名分は立った。もしそのような輩を放置していては、治安を大きく損なってしまうかもしれんからな……。すぐに作戦を立てるぞ。今回はそいつらが逃げた方向にある地域だ。」


大義名分は十分立ったことが分かったレーデ准将の顔はすでに笑っていた。


「准将。治安維持兵の一件はいかがなさいますか。」


「適当に始末書あたり書かせて終わらせろ。」


「了解しました。」



「……………。やっと終わった。」


ブルーコスモスのテロから1日経過した30日に、カーディオンは提出を求められていた始末書をようやく書き終えた。


「カーディオン。そんなに真剣に書かなくても、中身があるように見せるだけで簡単に済むのに。」


「そういうわけにも行かないよ。あの一件で見失った僕に責任があるわけだし。それに、もっと重い罰が下ると思ったらなんでか始末書だけですましてくれたのにそれでまで手を抜くのはよくないよ。」


「はぁ、真面目だねぇ。」


カーディオンの優等生な発言にフォスタードは寝転がりながら答える。

同じように寝転がっていたルシオルを見てカーディオンが聞く。


「ルシオル。調子はもういいの?」


「ああ、大事だ。それより聞いたぜ、カーディオン。なんでもブルコスの連中とやりあったんだってな。なんかMSを殴り壊したとかって聞いたけど本当か?」


明らかに冗談としかいえない噂を聞いてカーディオンは呆れる。


「ルシオル……、どうやったら噂にそんな尾ひれがくっつくの……。」


「ん？やっぱ違うのか。」


「当たり前だ。そのテロではMSの使用は確認されていない。」


ニールが扉を開けながら説明する。どうやら自分達の話を聞いていたようだ。


「でも生身で5人倒したのは本当なんだろ。すげえじぇねえか。」


「凄くなんか無いよ。僕以外にも応戦していた人はいたし、その人たちは見失っちゃうし。それに、あんな殺すための力なんて……」


「それは違うぞ、カーディオン。確かに実行犯は全員死亡したが、結果的には市民への被害を大幅に減らせている。その市民を助けたのもお前の力だ。重要なのはその力をどう使うかだ。」


「それそれ。俺もそれ言いたかったんですよ。よくあるでしょ。力は悪くなくて、使う奴がどう使うかで良いか悪いかが決まるっていう感じの話。」


からそういわれたときにカーディオンは広場でも茶髪の女性が同じようなことを行っていたことを思い出した。

この力は紛れも無く相手を殺す力だ。でも、その力で助けられる力がある。

この力から逃げてちゃ駄目なんだ。ちゃんと向かい合って、コントロールできればそれは助けるための力にもなる。

ただの自己欺瞞なんじゃないのかと思いもしたが、そう考えると心が幾分かは軽くなった。


「隊長、ルシオル。ありがとうございます」


「いや、良いんだ。カーディオン。…フォスタード、お前に話がある。」


カーディオンのお礼の言葉を受け取ると、ニールはフォスタードの方を振り返る。


「えっ、ぼ、僕ですか!?」


「先ほどの会話は始めから聞こえていたぞ。勿論、始末書の件からだ。」


「あ゛……………!!!」


「……減俸辺りは覚悟しておいたほうが良いな。」


「そんな～。勘弁してくださいよ～。」


「口は災いの門ってか。良かったじぇねえか、カーディオン。フォスタードの忠告を聞いてたらお前も一緒に減俸だったぞ。」


フォスタードのヘナヘナとした懇願を聞いてルシオルが笑い飛ばす。

自然とカーディオンの口から笑みがこぼれる。

部屋の空気が和やかになったところでニールに通信が入る。


「……はい。了解しました。今そちらへ向かいます。」


「隊長、何かありましたか?」


「いや、ただ呼ばれただけだ。処分の類ではないだろう。気にするな。」


カーディオンの疑問に軽く答えた後、ニールは部屋を出て行った。



さかのぼること前日のC.E78/5/29


「おい、こんなところにお前のトップはいんのかよ。」


トラオムがつれてきた場所は時代を感じさせる古びた貨物列車の中であった。中にはだいぶ年代を感じさせる骨董品が並べられていたが、マーレは自分が思い描いていたのとだいぶ違い落胆する。


「まあ待て。これはあくまで脱出のためのものだ。本拠地は別の場所にある。あの御方もそこだ。」


「ったく、面倒くせえことすんなー。直接行くって訳にいかねえのか?」


ヴィオが無造作に頭を掻きながらトラオムに聞く。それに答えたのはヴァレリアだった。


「ゲリラにとって…本拠地を悟られるのは…死と…直結する。中継地点を何箇所も…何箇所も…経由して…本拠地を隠すのは…当然のことだ。」


「ふーん。ただの補給地点じゃねえってことか。」


「……そうだ。」


「……話を戻すぞ。ここからの脱出方法についてだが……」


トラオムがマーレ達に説明しようとしたときにトラオムの通信機が通信を受け取る。


「すまないな、ちょっと待ってくれ。……私だ、どうした。……。そうか、…分かった。」


トラオムは眉間に皺を寄せる。その様子を見たヴィオが聞く。


「おい、どうした。トラブルでもあったのか。」


トラオムは通信を終えると返答した。


「ああ。統一連合に忍び込ませている仲間からの報告でな。つい先ほど、ブルーコスモスのテロが広場で起きたそうだ。」


「それがどうしたって言うんだよ。」


「テロを起こしたブルーコスモスは全滅したが、事件を受けて司令官はこの地域への掃討作戦を実施するつもりだそうだ。もっとも、その情報はまだ内部にも伝わっていないが。」


「そうか…。それにしても…何故…この地域に?」


「その話には続きがあってな。ブルーコスモスと応戦していた者がいて、その内2人組がこの地域周辺に逃走したようだ。もっとも、あの虐殺好きの司令官なら場所を適当に決めててもおかしくないがな。」


「頭イカレテルんじゃ無いのか。」


「全くだ。本来なら4日後に出発するこの貨物列車の荷物に紛れ込んで脱出する手はずだったんだが、インフラの類は止められるだろうな。おかげで強行突破せざるを得なくなった。もし自前の機体があったらここまで運んでくれ。運搬用のトレーラはこちらで回す。掃討作戦は3日後の6月1日に開始されるからリミットは明後日の5月31日までだ。」


「ったく、ブルーコスモスの連中。面倒なことしてくれるぜ。」


マーレは毒づいて自らの機体を取りに戻った。



人の口に戸は立てられないもので、近々掃討作戦が行われるという噂は徐々に広まりつつあった。

そして、その話は新しいシグナスの装備を受け取るためにこの地に来ていたシンたちにも届いていた。


「何だって!?統一連合が掃討作戦を行うって、それは本当なのかよ!」


シグナスのメンテナンスの手を止めて、シンはコニールの肩を掴んで揺さぶる。


「落ち着きなさいよ、シン!確かな情報よ。情報屋から裏は取ったわ。」


「なんでこんなこと……。」


「表向きにはあの場を逃走した2人組、つまりはあたし達を燻り出す為に行うそうよ。」


「表向きって……」


「掃討作戦を決定した司令官には、この間の90日革命のときに敵基地の降伏信号を無視して虐殺と破壊の限りを尽くしたっていう黒い噂もあるわ。その様子から潜伏してるローゼンクロイツからは「虐殺指令」って呼ばれてるそうよ。」


「そんな……!」


コニールの話を聞いたシンにとって、その相手を許すことができなかった。

今まで戦ってきた相手の多くは、シンにとって納得できなくても各々に強い信念のようなものがあった。オーブ軍や地球連合軍。あのブルーコスモスにさえである。

だが、己が欲求として殺戮を行うだけのその司令官からはそのようなものを全く感じない。その人物はむしろ己が利益のために戦争を作り上げていたロゴスに近いものを感じた。


「それで、どうするの?」


「え…!?」


頭に血が上っていたシンはコニールの問いかけに答えるのが遅れる。


「まさかあんた、何も考えてないわけ?ここは補給地点や他の組織とコンタクトするときに必要な大事な場所の一つだからただ逃げるって訳にも行かないわよ。それに、大尉達は別件でこっちにこれないから支援も当てにできない。分かった。」


「誰が逃げるもんか!俺がぶっ倒してやる!!!」


「言っとくけど、逃げるわけにいかないからって目立ちすぎないでよ。9月には例の作戦があるんだから。」


「分かってるよ!」


（こりゃ聞いてないわ。）

コニールは今までの経験からシンは今、頭に血が上ってろくに人の話を聞いていないことがあっさり分かる。


「……本当に大事かしら。」


ついついコニールの口から不安の言葉がこぼれた。

一人の男のエゴという名の刃が振り下ろされる。そのときが刻一刻と近づきつつあった。    </description>
    <dc:date>2008-08-17T12:06:04+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www6.atwiki.jp/revival/pages/786.html">
    <title>第４話「語られ無き革命の記憶｣</title>
    <link>http://www6.atwiki.jp/revival/pages/786.html</link>
    <description>
      C.E78/2/13、統一地球圏連合首席 カガリ=ユラ=アスハは統一地球圏連合軍並びに統一地球圏連合に所属する全国家に対し、東ユーラシア革命政権討伐のための軍の出動を命令、最高議会は満場一致でそれを受諾した。

当時、大西洋連邦大統領であったカール=レノンはこれを受けて大西洋連邦軍2個師団の投入を決定、統一地球圏へ投入されることとなる。

各国軍の師団クラスでの派遣の影響は即座に現れた。2月27日のハンブルグ駐留の革命軍主力部隊壊滅を皮切りに3月3日にベルリン、8日にはヴロツワフ地方の奪還に成功。そして12,13日には、ブハラ・ブタペスト・ワルシャワの三都市の奪還に成功した。

ベルリンの奪還を目標としたオペレーション＝ピースオブユーラシア（＝ファーストフェイズ」、ヴロツワフ地方の無能力化を目標としたセカンドフェイズが成功を収め、オーブを主力としたキエフ方面軍、スカンジナビア王国を主力としたミンスク方面軍、旧連合を主力としたビリニュス方面軍に分割し、ワルシャワからの三軍同時進攻による革命軍防衛線の突破を目標としたサードフェイズが23日、開始されることとなった。

そして、オペレーション＝ピースオブユーラシア＝ドライの開始から1日たった24日、旧連合兵を主力とした旗艦であるハンニバル級地上戦艦「ハミルカル」とカサエル級地上戦艦9隻の計10隻による一斉砲撃を皮切りに革命軍防衛線の1つであるビリニュスで戦闘が開始された。

ミサイルや機体の爆炎、ビームの閃光が白銀の世界を死の世界へと彩っていく。

その中にニールたちの部隊もいた。



ウィンダムのビームライフルによってディンが撃ち抜かれ、火の玉となって慣性に従って落下していく。


「よっしゃ、まずは1機目!」


『チームスコアで見たら三等分で0.33機だけどねって、後ろから来てるよ～。』


自慢げに言うルシオルに対し、フォスタードは言いながらも左腰のスティレットを手に取り、後ろから来たグフにライフルを撃って牽制しながらグフのシールドめがけて投げつけた。スティレットは自らが持つ推力によって速度を落さずにまっすぐグフのシールドに突き刺さり、爆発する。腕ごとシールドを失い、体勢を崩したグフに接近してビームサーベルで両断した。


「よ～し、きまった。」


フォスタードにカーディオンから通信が入る。


『フォスタード!グフ相手に格闘戦を挑んだら危ないじゃないか。』


「カーディオンかい。大事大事、剣抜かれる前に盾ご破壊しておいたし。」


『いや、そういう問題じゃなくて……』


カーディオンが言いかけたとき、センサーが敵機の接近を告げるアラームを鳴らす。

相手はGAT-02L2 ダガーL3機編成、いづれもエールストライカーを装備している。先ほどまでの単独になった機体を倒していたのとは訳が違う。相手もこちらと同様にチームで行動している。

カーディオンは2人に通信を繋ぐ。


「ルシオル、フォスタード。無理に格闘戦はしないで射撃で牽制しつつ1機ずつ確実に落すよ。それと、隊長がいないからって勝手に落ちないでよ。」


『はいはい、分かりましたよっと。』『O.K。』


ライフルを構え、2，3度発射する。それを合図としたかのように互いに散開した。



カーディオンたちがいる地点は前衛が撃ち漏らした機体が来る場所であり、前衛ではより激しい戦いが繰り広げられていた。

ニールはウィンドランナーの背中のビーム機関砲でAMA-955U ヴァローナを蜂の巣にし、爆炎を尻目に通り過ぎる。

後ろに付いた2機のヴァローナの砲撃をMS形態に変形しながら上へバーニアを吹かして急上昇して自機の速度を殺しつつ回避する。そのまま相対的に前に出た2機をロックオンし、ライフルを連射する。

1機はコックピットを撃ち抜かれてその場で爆散し、もう1機も翼を焼かれて落下していく。

ニールはすかさず戦況をスキャンして劣勢になっているポイントを検索、MA形態に変形してそのポイントに急行する。

劣勢になっている部隊を助けるためだけではない。もし劣勢になっている部隊がそのまま撃破されてしまうとそこにいる相手がそのまま進行する可能性が高い。そうなると後衛で撃ち漏らした相手の撃墜を担当するカーディオンたちのような新兵にそれだけ大きな負荷を与える
こととなり、どれほどの新兵がその命を落とすかも分からないからだ。

相手も守るもののある人間であり、結局は自分も人殺し。詭弁・自己満足だということは最初から分かっていたがニールはそれでもやらないではいられなかった。

センサーに敵影が映る。2機のヴァローナと1機のアルシオーネが友軍のGAT-X399/9 ワイルドダガー1機と交戦しているようだ。ウィンドランナーの従来機よりも広いセンサー範囲に加え、ニールの要望によるセンサー系の強化が可能にした広範囲探知の結果、双方ともにまだこちらに気づいていない。

ニールはすかさずウィンドランナーのマウントラックに装備されている超高速運動体貫徹弾「ヴェスペ」の照準を3機に合わせ、発射する。

ヴァローナはそのまま狙い通り貫かれたがアルシオーネにはギリギリのところでかわされた。


「ここは私が相手する。早く艦に戻れ!」


『す、すまない！』


ワイルドダガーのパイロットはニールに礼を言うとMA形態に変形してその場を立ち去る。アルシオーネがワイルドダガーに銃口を向けようとするのをライフルを撃って牽制しながらMS形態に変形してビームソードで切りかかる。



「っち、ウィンドランナーとか言う大西洋のバビモドキかよ。俺の出世のジャマすんな!」


アルシオーネのパイロット、エルビッシュ・ロマノフ中尉はシールドで受け止めながらビームライフルにマウントしたビームサーベルを振り上げる。

ニールは咄嗟に後ろに下がる。ビームがコックピットをかすめながらもその刃を避け、そのまま両腰の対MS誘導ミサイル「カズー」を発射した。

ロマノフは右に避けようとするが小鳥のようなフォルムに変形した2発のカズーは精密にアルシオーネを追尾し、爆発する。

しかし爆煙から現れたMA形態のアルシオーネには目立った損傷が見られず、若干両翼が傷ついている程度であった。


「馬鹿が!アルシオーネの翼は盾になんだよ!そんな小細工が通用するか!」


ロマノフは背中の高エネルギー砲をウィンドランナーに向けて撃つ。

この距離ではかわせないと判断したニールはシールドでその攻撃を防ぐ。シールドは高エネルギーのビームが直撃したことで激しく赤熱する。


「耐えたか。だがこいつはどうだ!」


ロマノフはそのまま即座にMS形態に変形しながらミサイルを放つ。数発のミサイルがシールドに命中し、シールドを破壊する。


「これで終いだ！」


防ぐ盾を失ったことを確認したロマノフはそのまま急接近してビームサーベルで両断した。


「さてと、あの犬モドキを探さねえとな。ん？なんで奴のアイコンが消えな……」


ロマノフが振り返ろうとしたそのとき、衝撃が走る。頭部と脚部を、ウィンドランナーのカズーが捉えていた。

ロマノフは機体のバランスを崩してそのまま地面に墜落する。

ウィンドランナーのライフルがアルシオーネのコックピットに向けられる。すでに勝敗は明らかだった。

両断したはずのウィンドランナーがその場にいることに驚きを隠せないロマノフは叫んだ。


「てめぇ！なんで生きてやがる!確かにぶった切ったはずだぞ!」


『刀身がなければ切りようがないだろう。柄だけでどうやって切る。』


「何言ってやがんだ、テメエは。俺は……」


ニールはそのままアルシオーネを撃ち抜く。結局、ロマノフは自分の敗因を悟ることなくその身をビームに焼かれて消えた。



「それにしても、シールドを失うとはな。私もまだまだだ。バッテリーも弾丸も心許なくなってきたし、一度帰還するまでこの機体のを使わせてもらうとするか。」


撃破したアルシオーネのシールドを手に取る。落下の衝撃とマウントラッチの企画が違う問題はあったがグリップを直接握れば帰るまでの間なら大丈夫だろう。

艦に帰還しようと母艦に信号を送るが反応が無い。異変を察知したニールがスキャンを行うとセンサーが高密度のジャミングの中で感知する。艦隊が敵機に襲撃されていると、ニールの直感がそう告げていた。

高濃度のジャミングの中、1機だけかすかにセンサーに反応した。その機体の推定サイズを見てニールは驚愕する。


「このサイズは……デストロイクラスだと!!!」


ニールは急いで機体をMA形態に変形させて全速力で母艦にへと向かった



それはニールがその存在を確認する少し前にさかのぼる。

この戦いは局所的には別として全体で見ると統一連合軍が優勢であった。その勢いは今日中にでも要塞を陥落できるのではないかという楽観論がその場にいた兵士達にあったほどだった。

しかしそのような楽観論は、何もないはずだった真横からの奇襲によって跡形もなく吹き飛ばされることとなる。ステルス機能を強化したミステール級地上戦艦1隻、そしてミラージュコロイド技術を応用したステルスシステムを搭載したMS運搬車両十数台を予め側面に配置していたのである。


『諸君、我らの思いをあの統一連合の者達にぶつけるのだ!そして、奴らに見せ付けろ!我らの本当の力を!全軍出撃!敵艦隊を殲滅せよ!』


ミステール級地上戦艦「ヴォルポーニ」の艦長の演説めいた命令に合わせて運搬車両から多数のミサイルを積んだアルシオーネの部隊がジャミングのためのチャフとともに次々と飛び立っていく。

そして、ミステール級からは巨大な鴉を思わせる闇色の大型MAが隠れるのに飽きたといわんばかりに轟音を上げて飛び上がる。

アルシオーネたちのミサイル第１波がMSや艦にに向けて放たれる。

護衛隊のゲルズゲーが展開したリフレクターによってミサイルが遮られ、爆煙をあげる。その爆煙の中に大型MAが突入する。

煙が晴れ、曝したその姿はデストロイを思わせるほどに巨大な機体「ムラマサ」のMS形態がゲルズゲーの頭を握りつぶしている姿であった。

ムラマサの手から放たれたビーム刃はそのままゲルズゲーを押し潰すかのように瞬く間に破壊する。

アルシオーネたちは、真横からの現れた巨大な伏兵に浮き足立つ連合軍に対して抱え込んでいる大量のミサイルを再び放っていく。

突然の襲撃、そして盾となるゲルズゲーを失った統率の取れていないMSが次々と爆炎に飲み込まれていく。

最も近くにいたカサエル級級地上戦艦「ブルートゥス」が通信を遮断されながらも必死にミサイルの迎撃を行っていた。しかし迎撃網をものともせずに接近してきたムラマサの放ったビームスプレッサーがブリッジを火の海にへと変える。

沈黙したクラッススに容赦なくミサイルの雨が降り注ぐ。爆煙が収まったときには「ブルートゥスだったもの」はただの無残な金属の塊と化した。



そのころ、カーディオンたちは未だにダガーLの部隊と交戦していた。

カーディオンは1機のダガーLに照準を定めようとするが、エールを装備した相手の機動力を追いきれず、狙いをつけられない。

ダガーLがビームサーベルを引抜き、カーディオンのウィンダムに切りかかる。

距離をとって射撃戦に持ち込もうとするカーディオンだが、滞空性を重視したジェットでは高機動性を重視したエールに逃げ切れるはずもない。やがては追いつかれ、切りかかるダガーLのビームサーベルをシールドで受け止める。

（2人はいったい…!）

ビームライフルからビームサーベルに持ち替えて応戦しながらカーディオンは戦況を確認する。

ルシオルは自分と同様に近接戦に持ち込まれ、フォスタードは反対に距離をとらされ続けている。二人とも自分の得意な領域で戦うことができていないまずい状況だ。今起きている鍔迫り合いの均衡もエールとジェットの推力差を考えるとすぐに崩されるだろう。

どうしたらこの状況を打破できるかを思案していると、ふと一つの案が思い浮かんだ。……ただそれが成功するのか、といわれると微妙な案ではあったし、機体に大きな負荷をかけることにもなる。

（……整備陣に怒られて助かるなら安いもん…かな……）

残されているであろう時間は少ないからと自分に言い聞かせ、カーディオンはウィンダムの左足でダガーLの腹を思いっきり蹴りつけた。

普通、MS戦ではUMF-5 ゾノのような一部の機体を除いてパンチや蹴りといった攻撃をすることは無い。なぜなら火器を使って攻撃するよりも相手に与えられるダメージが少なく、むしろ自分の方が壊れる危険性が高いからである。しかし、トン単位の物質と衝突するのだからいくらダメージが少ないといってもMSの体勢を崩すには十分である。

だからこそダガーLのパイロットはその行動に反応できず、その一撃を直に受けることになった。

体勢を崩したダガーLに向けて、シールドに内蔵されたヴェルガーSA10多目的ミサイルを１発発射する。

ダガーLが体勢を戻すより早くミサイルはダガーLの右腕を捉え、破壊した。カーディオンは続けてもう１発発射する。

こちらはシールドで防がれるが、カーディオンはそのまま接近して抜いたままだったビームサーベルでそのシールドを突く。

鍔迫り合い、そしてミサイルによって限界に達していたダガーLのシールドは腺ではなく点で来るビームサーベルの熱量を処理しきれず、コックピットごと貫かれた。コックピットを貫かれたダガーLが力なく落下していく。

カーディオンはルシオルと相対しているダガーLに向けてライフルを数度発射する。

サーベルで切りかかっていたダガーLはその攻撃をかわすが、それによってルシオルと間を取ってしまう。


「散々纏わりつきやがって、喰らいやがれ！」


ルシオルはストライカーに装備されているMk438 3連装ヴュルガー空対空ミサイルをビームライフルと共にダガーLに向けて発射する。

ダガーLはバルカンで撃ち落しながらかわそうとするがカーディオンのビームライフルの1発に頭部を捉えられ、そのまま次々とミサイルをその身に受けて爆散する。

フォスタードと相対する残りのダガーLに対して二人はビームライフルを発射する。

フォスタードを相手していて対処が遅れたダガーLはエールストライカーを撃ち抜かれて落下していく。


「これで終わりっと！」


フォスタードは残る右腰のスティレットを取り出して落下するダガーLに投げつけた。スティレットはそのままダガーLのコックピットを突き破り、爆ぜた。



「二人とも、大丈夫？」


『うん。大事だよ～。』『ああ、あんがとな。こっちも大事だ。』


「それじゃ、一度艦に戻ろう。フォスタード、連絡をお願い。」


カーディオンはフォスタードに指示する。


『分かったよ～っと。……あれ?おかしいなぁ……。』


「どうしたの？」


『それが、艦と全く通信が繋がらないんだよ。いくら通信が混雑しててもここら辺なら届くはずなのに。』


『おいおい、そんなことあるわけねえだろ。俺等か艦隊のどっちかが妨害受けてるならまだしもよ。』


ルシオルの一言を聞いたカーディオンが機体を急上昇させながら周囲をスキャンし、艦隊のいるであろう方角を確認する。

そこに映ったのは大量の戦闘機型MAと大型MS、所々火を噴いている艦隊の姿であった。戦闘機型MAはアルシオーネ、大型MSはアンノウンとモニターは示している。

カーディオンが叫んだ。


「艦が攻撃されてる!」


『そんな!』『マジかよ!どうやって来やがったんだ。』


「そんなことより今は早く救援に行かないと……！」


カーディオンが言いかけたとき、機体に衝撃が走る。ヴァローナの攻撃によってジェットストライカーが被弾したのである。飛行機能を失ったウィンダムはそのまま高度を落していく。


「ジェットは……もう使い物にならない。だったら。」


カーディオンはウィンダムからジェットストライカーを切り離して着地する。切り離されたジェットストライカーはそのまま前方の地面に激突し、爆散する。


『大丈夫!?カーディオン。今ルシオルが相手を抑えてるけど押されてるよ。早く来て!』


「フォスタード、分かった。こっちは大事だよ。今援護に……。」


そのとき、体を突き刺すような感覚を覚えた。

無意識のうちに左肩のスラスターを吹かしてその場を離れる。その数瞬後、機体にロックオンされたことを示すアラームが鳴り響き、先ほどまで自分がいた場所にミサイルが降り注ぐ。アラームがなった後に反応していたら間に合わなかっただろう。


『カ、カーディオン！』


「新手だって!?くそ、こんな時に！」


ミサイルの方向からエールを装備したダガーLに似た機体が現れた。



『へえ、雑魚ぞろいの連合としてはなかなかやるみてーだな。』


「ダガーL!?でもなんだか……違う?」


『そりゃそうさ。こいつはカタール、ダガーLを弄くってできた機体だ。ちなみに、俺は雇われの身でね、給料もらうのに後１機落さなきゃならないんだよ。っつう訳であんた、死んでくれや。』


そういうとカタールのパイロットは右腕の攻盾システムに装備されている52mm機関砲をウィンダムに向けて撃ってきた。


「そんな理由で殺されたくありませんよ!」


カーディオンはシールドで弾幕を防ぎながら左側へかわし、ビームライフルで反撃を試みたがカタールに軽くかわされて当てられない。


『っへ、攻撃はなっちゃいねーな！』


カタールの右肩に装備されたミサイルが発射される。

カーディオンは後ろへ下がってミサイルを引きつけて一気にジャンプし、ミサイルの上を通り抜ける。着地を追撃されることは予想できたので着地した直後に右へかわそうとしたが、アラームが鳴り響く。


「このアラームは……、左足関節に異常な負荷が…！やっぱりあの時…。」


その一瞬の差が回避を遅らせた。カタールの放ったパンツァーアイゼンがウィンダムの左足を捉える。


『捕まえたぜ…、オルァー！』


カタールはアンカーケーブルを引っ張りウィンダムを転倒させる。そしてそのまま攻盾システムのブレードを展開しながらジャンプした。

カーディオンはシールドを掲げて防ごうとするが直感的に防ぎきれないことを理解する。

（このままだと、死ぬ!どうしたら！）

そのとき、カーディオンは無意識的に信じられない行動に出ていた。



「これでボーナスは頂きだ!」


カタールの重量を乗せたブレードがウィンダムのシールドに振り下ろされる。ウィンダムのシールドは鈍い金属音を立てて切り裂かれる刹那、その裏側から2本のスティレットを指に挟んだ腕が突き破ってきた。そのスティレットの片方はブレードと接触し、もう一方のスティレットは腕を離れてカタールの左肩に突き刺さってそれぞれ爆発した。


「な、何ぃ!ぐあぁ!!!」


カタールのパイロットにとって戦いの素人だと思っていた相手が突然、捨て身の攻撃を繰り出してきたことは信じられなかった。

カタールはそのまま弾き飛ばされる。



「た、助かっ…たの?」


カーディオンは先ほどの光景……っというよりも先ほどの自分の行動が信じられなかった。

なぜあのような行動をとったのかをあのときの自分に問いただしたい感じがしたが今はそれどころではなかった。


「えっ……えっと、機体の状態は……、右腕は全壊、全身にダメージ有り。よく…生きてたな。…でも」


ウィンダムのモニターは武装を使うための残った左腕のコネクターに損傷が発生し、ビーム兵器の使用が不可能であることを示していた。
もっとも、コネクターが生きていたとしても引き倒されたときの衝撃でビームライフルが使い物にならなくなっていただろうから大して変わらないが。

（助けに行きたいのに……、何もできないだなんて。）

感傷に浸るカーディオンの耳に突然アラームが鳴り響く。画面に見やると頭と左腕を失っていてもはやジャンクと見分けがつかないほどに破壊されらカタールが立ち上がろうとしている。


「そ、そんな。こんなときに！っく、動け、動け!」


カーディオンはウィンダムを起動させるが駆動系にも相等ダメージがあり、ウィンダムのフレームが悲鳴をあげ、思うように動けない。
立ち上がったカタールは52mm機関砲をウィンダムのほうに向ける。

そのとき、カタールはコックピットをビームに撃ち抜かれて爆散し、正真正銘のジャンクとなっていた。


「え!?……何…?」


カーディオンがその方向を見ると1機のムラサメがライフルを手にその場にいた。



この俺、タキト・ハヤ・オシダリ二尉は今、旧式となったムラサメに乗って激戦地となってるミンスクにいる。

なんでオーブ兵がこんなところにいるのかって?大きなお世話だ！

こっちにだっていろいろ事情があんだよ。

治安警察の職権乱用ぶりに口出ししてメサイアでの功績でようやく舞い戻った三佐からまた二尉に逆戻りしたとか、今回の作戦では旧連合軍の支援という名目で本隊から単身飛ばされたとか、そういうんじゃねえからな。……ぐすん。

とにかく、今回の一件で学んだことがある。

それは、「人は同じことを繰り返す生物だ。」ってことだ。しかも特に感情が理性より先走る奴ほどそれが多いというオマケつきだ。

リンナとはよりを戻せるかと思ったら結局振られちまうし、セイラン家から持ち出した隠し財宝もメサイアに行ってる間に隠した場所に場違いな建物を建てる計画のせいで測量の際に見つかって回収されちまうしホントろくなことがねえ。まあ、その財産が俺らが持ち出したものとばれずに済んだのだけは不幸中の幸いだったけどよ。

機体に関しても本当なら新型のマサムネが良かったんだが治安警察からの圧力（に違いねえ）があって乗せてもらえねえ。本当ならルタンドに乗るところをスズキ一曹とタナカ三曹がデータを改ざんしてくれたおかげでどうにか乗り慣れたムラサメに乗ることができた。

おまえら、もし生きて帰れたらあとでなんかおごってやるからな。

そんなわけで俺はたまに隙だらけの奴に１発攻撃しては離れる程度で極力MA形態で逃げ回り続けていたんだが、そんな考えでいたバチが当たったのかいつも間にやら4機のヴァローナに追いまわされるはめになっていた。

冗談じゃねえ、一体俺が何したんだってんだよ。追いやすい獲物なら他にごろごろいるっつうのに、畜生!

奴らはどうにか振り撒けたが考えてみると今のところ1機も撃墜しちゃいねえ。支援という名目で来た奴が前線に出ておきながら1機も撃墜せずに帰ってきたらさすがにやべえな。

そう思って俺は周囲をスキャンすると左後方に敵軍の機体がいた。この形式番号は確かカタールとか言うPMCでよく使われるカスタムMSだったな。

そっちを振り向いてカメラで見てみると頭と左腕のないジャンク寸前の機体が突っ立っていた。おそらくこいつがカタールだったんだろう。どうやったらこんな壊れるんだ?こんな状態の奴を撃つのはちと気が引けるが結果を出さないわけにもいかねえからやらないわけにも行かない。


「悪いな。」


俺は短く謝るとムラサメのビームライフルの照準をその機体に合わせ、発砲する。通信を繋いでいないのだから聞こえるわけがないがそこはまあ、ノリだ。

発射されたビームは全て正確にコックピットを貫いて機体を爆発させる。

一応結果を残したからとっとと帰ろうとしたとき、通信が届く。予想だにしていなかった俺は内心ビビリながらその通信を繋いだ。


『あ、あの。助けてくれてありがとうございます!』


それはまだあどけなさの残る少年だった。礼を言われるのは嫌な感じはしないがどうせなら美女に言われたかったもんだ。

助けるつもりどころか、いた事にも気づかなかったんだが……まあ、そこは言わないでおこう。


「い、いやー。間に合って何よりだ。それよりもそんな状態じゃ戦えないだろ？早く自分の艦に戻った方がいい。」


『それが……。仲間がまだ戦っているのです。おいてはいけません。虫のいい話ですが、僕の代わりに助けに行って頂けませんか。』


まじかよ。本当になんで俺はこういう面倒ごとに巻き込まれるんだ。正直言えばこいつの言うことを無視して帰りたいんだが、このままほっとくのも何だが目覚めが悪くなりそうなんだよなぁ。しょうがねえし、引き受けるか。


「あ、ああ……。わかった。何とかしよう。」


俺はもう一度戦況をスキャンし、いるであろう方向を確かめる。程なくして少年が言っていたと思しきウィンダムを発見する。あー、こりゃやべえな。どっちも押されてやがる。ちっと急いだ方がいいか。

そう思って俺はムラサメの変形シークエンスを作動させた矢先にウィンダム２機と交戦していた2機のヴァローナが撃ち抜かれ、爆散する。

この行き場の無い機体はどうしたらいいんだ……。俺は虚しくなった。


『えっと……、どうしましたか……？』


動かなくなった俺を心配したのか、はたまた怪しく思ったのか少年が声をかけてきた。


「あっいや。君の言っていた仲間と思しき機体はほかの友軍に助けられていてね。」


『そうですか。良かった……。』


どうやら心配していたようだ。こいつ、本当にいい奴だなあ。気を取り直して機体を確認する。

シグナルによるとヴァローナを撃ち抜いたのはウィンドランナーとか言う航空MSだった。

いたるところでバビモドキって言われてるから名前だけは覚えてたが、見ても脚部の変形機構が同じぐらいでモドキというには違いすぎると思うんだがなぁ。

まあ良いや。お守りをとっとと済ませたいし早くあいつらと合流すっか。


「早く彼らと合流して艦に戻ろうか。私の母艦はブルートゥスなのでね。ここでお別れだ。」


そう言って離れようとしたとき、少年があっけにとられた感じに答えた。


『えっ、ひょっとして……知らないんですか。艦隊が奇襲にあってブルートゥスが轟沈したこと。』


「……ほぇ？」

（ぶるーとぅすがごうちんした？）

突然知らされた事実に俺は何を言っているのかが暫しの間、理解できなかった。



「お前ら、早く乗り込め！」


ニールはウィンドランナーのビームライフルでカサエル級地上戦艦「スッラ」に取り付こうとするヴァローナを撃ち抜きながら被弾しているカーディオンたちに激を飛ばす。

スッラへ放たれたアルシオーネのミサイルを、ニールは奪ったシールドで防ぎ、オシダリ二尉がムラサメのビームライフルで敵機を追い払う。

突貫で修理を終えた友軍機が出撃したのを確認して二人も急いでカタパルトに入り込んだ。MSデッキに着地し、メカニックに指示を出す。


「ウィンドランナーに弾薬とバッテリー、それと新しい盾の補給を頼む！補給が完了しだいすぐに出撃する。」


「こっちのムラサメもだ！」


メカニックの分かってるという返事を聞いてそのまま二人は機体から降りる。


「オシダリ二尉、先ほどは私の部下を助けていただいことに礼を言わせていただきたい。」


「いやいや、礼を言うのはこっちだ。あんたの部下が教えてくれなかったら俺は死んでたかもしれなかったんだからよ。」


ニールの礼に対し、オシダリも礼を述べる。オシダリはそのまま話を続ける。


「そういや、そのあんたの部下は今どこにいるんだ?一目あってみてえんだけど。」


「あいつらにですか。この艦に先に入れたのは確かですが……。あっ、おそらくは…その…あそこらへんです。」


ニールが間が悪そうに指差した方には、精根尽き果てた様子の新兵達がいた。中には体力・気力も残っていないらしく、倒れこんだままの者もいる。
惨状を目の当たりにしたオシダリは呆れかえって答えた。


「おいおい、１回でこれかよ。こいつらっつうかおまえんとこの国、本当に大丈夫か?」


「……まあ、あいつらは今まで後方支援に回ってて、今回のような修羅場は初めてだった。っということにしておいといてくれ。」


ニールは苦笑しながらもフォローに回る。

そのとき、着弾音とともに艦に震動が走る。


「おっと、まだ戦闘区域は脱していなかったな。」


「しょうがねえな。もう一回出るか。｣


そう言って、2人は再び自分の機体の方へ向かって歩き出した。

ポンペイウスが戦闘区域を脱出したのはそれから数時間後のことである。



作戦に携わった大西洋連邦軍人の話ではビリニュス方面軍はオペレーション＝ピースオブユーラシア＝サードフェイズ初日だけでカサエル級地上戦艦7隻・MS66機・大型MA3機を失い、旗艦「ハミルカル」も今後の運用は絶望的という大損害を被って撤退の憂き目に会ったとされている。

しかし、統一連合の公式記録においてはそのような記録は記されておらず、援軍の到着した3月26日まで膠着状態であったとだけ記されている。    </description>
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