ThinkPad X40のSSD化の手順

自己責任にてお願いします。


2008年6月17日作成 2009年6月22日更新
1/29更新 PhotoFastのSSD情報掲載開始
2/1更新 MCCOE32GQMPQ-M1Aが値下げ、MCBQE48GKMPQのヤフオク情報掲載
2/4更新 グリーンハウスのSSD価格更新
2/13更新 SamsunのSSD価格更新
2/14更新 MTRONのSSD価格更新
2/21更新 SSD価格更新
4/28更新 SSD価格更新、OCZのSSD情報掲載
5/13更新 Photofast 128GB SSD情報掲載
5/16更新 PhotofastのSSDをV2に変更
     Super talentのSLC SSD情報更新
6/10 GreenhouseのMLC SSDにflashpoint beta6適用情報掲載
6/22 SSD価格更新


ニュース!
Photofastの128GB IDE SSDが発売されました。
5/13現在、49800円が主流です。
http://www.bestgate.net/ssd_photofast_pf18z128gssdidev2.html

OCZからIDEのSSDが発売されています。中身はPhotoFastのSSDと同等で、値段が比較的安いです。
32GB(12000円前後)
http://www.bestgate.net/ssd_ocz_oczssdpata132g18.html
64GB(20000円前後)
http://www.bestgate.net/ssd_ocz_oczssdpata164g18.html

ThinkPad clubにも換装成功例が出ています。

速報
PhotoFast G-MONSTER 1.8インチ SSD IDE 32GB PF18Z32GSSDIDE
を入手しました。
  • Windows XP Professionalをクリーンインストール
  • メモリ 1.5GB


CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/


Sequential Read : 76.706 MB/s
Sequential Write : 37.197 MB/s
Random Read 512KB : 76.564 MB/s
Random Write 512KB : 25.218 MB/s
Random Read 4KB : 12.156 MB/s
Random Write 4KB : 1.404 MB/s

Test Size : 100 MB

となりました。
  • 電源ONからようこそ画面まで約20秒
  • その後安定まで約40分
  • 電源OFFは約20秒でした。


でした。



※東芝製1.8インチHDDでの換装をUPしました。こちら
※SSDの仕様などの情報は、こちら

【1】SSDの選択と入手
 X40/41で使える1.8インチSSDには、ZIF接続のものとIDE接続(日立HDDと同様の接続)のものがある。
ZIF SSDの長所:種類がやや多い、SLCの選択肢が多い、消費電力が低いものが多い
IDE SSDの長所:取り付けが比較的簡単、変換コネクタが不要

 ■■■ ZIF接続のSSD ■■■

 ★ MSD-P3018032ZIF (32GB SLC、MTRON) 
  <MOBI3000シリーズ 32GB ZIF接続SSD MSD-PATA3018-032ZIF2>
  Read/Writeともに100MB/sと高速! → 実測ではその2割引程度。 
  http://www.bestgate.net/ssd_mtron_msdp3018032zif.html
  → 1/15現在、最安値25800円
  → 6/22現在、最安値24480円

  ヤフオクで2万円と少し程度で入手できる場合がある(自己責任にて)
  ※Yahooショッピングや、Gmarketでは品薄または値上がり。

 ★ MCCOE64GEMPP-01A (64GB SLC、サムスン、当初10万円前後)
   (Sequential Read 57MB/s;Write 38MB/s)
  http://www.bestgate.net/ssd_samsung_mccoe64gempp01a.html
  → 1/13現在、58800円
  → 2/21現在、49800円
  → 6/22現在、39800円 値下げ

 ★ MCCOE32GQMPQ-M1A (32GB SLC、サムスン、当初65000円前後)
  http://www.bestgate.net/ssd_samsung_mccoe32gqmpqm1a.html
  → 2/1現在、最安値は26980円です。
  → 2/10現在、最安値は39800円
  → 4/28現在、最安値は21000円 値下がり
  → 品切れ状態

 ★ MCBQE32GEMPP-01A(32GB SLC、サムスン、27300円)
  http://www.bestgate.net/ssd_samsung_mcbqe32gempp01a.html
  → 1/15現在、26670円
  → 2/21現在、24800円
  → 6/22現在、23980円

 ★ MCBQE64GKMPQ-M1A(64GB SLC、サムスン、当初99800円)
  http://www.bestgate.net/ssd_samsung_mcbqe64gkmpqm1a.html
  http://www.ark-pc.co.jp/item/MCBQE64GKMPQ-M1A/code/13510053
  → 1/13現在、59800円
  → 2/13現在、49800円
  → 4/28現在、99800円 品薄、値上がり!
  → 品切れ状態

 ★ MCCOE64GQMPQ-M1A (64GB SLC、サムスン、当初14万6千円前後)
  http://www.bestgate.net/ssd_samsung_mccoe64gqmpqm1a.html
  → 1/2現在、最安値は89880円です。
  → 1/13現在、59800円
  → 2/21現在、80000円
  → 4/28現在、42000円 値下がり

 ★ MCBQE48GKMPQ-M1A (48GB SLC、サムスン、当初70000円)
 → 各ショップでは売り切れ
 ヤフオクに出品されている場合がある。

 ※ ThinkPad X41とMCBQE48GKMPQ-M1Aの組み合わせでの成功事例あり。

 ★ GH-SSD32GP-1S(32GB SLC、グリーンハウス、当初35576円)
   (Sequential Read 45MB/s;Write 41MB/s)
  http://www.bestgate.net/ssd_greenhouse_ghssd32gp1s.html
  → 4/28現在、最安値31190円

 ※下記2つのMLCはRandom Writeがかなり遅いので、そのままでは速度の点では換装効果は低いです。しかし、flashpointの適用で速くなる可能性があります。
 ▼ GH-SSD32GP-1M(32GB MLC、グリーンハウス、当初9510円)
   (Sequential Read 45MB/s;Write 16MB/s)
  http://www.bestgate.net/ssd_greenhouse_ghssd32gp1m.html
  → 4/28現在、最安値7814円

 ▼ GH-SSD64GP-1M(64GB MLC、グリーンハウス、当初18281円)
  http://www.bestgate.net/ssd_greenhouse_ghssd64gp1m.html
  → 4/28現在、最安値14720円

 GH-SSD64GP-1Mのベンチマーク

CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/


Sequential Read : 36.642 MB/s
Sequential Write : 10.605 MB/s
Random Read 512KB : 38.029 MB/s
Random Write 512KB : 2.426 MB/s
Random Read 4KB : 7.351 MB/s
Random Write 4KB : 0.020 MB/s

Test Size : 100 MB

flashpoint beta6の適用後 6/10追加 New!

Sequential Read : 37.737 MB/s
Sequential Write : 21.435 MB/s
Random Read 512KB : 37.762 MB/s
Random Write 512KB : 5.722 MB/s
Random Read 4KB : 8.169 MB/s
Random Write 4KB : 2.561 MB/s

Test Size : 100 MB

 ■■■ IDE接続のSSD ■■■

 ★OCZ製 32GB、64GBのMLCのSSD
32GB(12000円前後)
http://www.bestgate.net/ssd_ocz_oczssdpata132g18.html
64GB(20000円前後)
http://www.bestgate.net/ssd_ocz_oczssdpata164g18.html

 ★ PhotoFast製 32GB,64GB,128GBのMLCのSSD
Seq:Read 80MB/s,Write:45MB/s
 http://www.photofast.co.jp/gmon_18idev2.html
 → Thinkpad clubで換装例が出てきています。(1/29現在)



 アマゾンなどで即納~納期1~2週間。

 ●アマゾン、ミヨシ、アールドライブ、ショップツーゴーなど






 ●ベストゲートでの価格比較
 PF18Z32GSSDIDE(MLC, 32GB IDE)
 http://www.bestgate.net/ssd_photofast_pf18z32gssdidev2.html

 PF18Z64GSSDIDEV2(MLC, 64GB IDE)
 http://www.bestgate.net/ssd_photofast_pf18z64gssdidev2.html 

  PF18Z128GSSDIDEV2 (MLC, 128GB IDE) New!
 http://www.bestgate.net/ssd_photofast_pf18z128gssdidev2.html


 ★ 中部ノートセンターから32GB SLCのSSD出ています。
   → 販売終了です。
 http://ibmpc.jp/~ssd/TPX40SSD32G/TPX40SSD32G.html
 → 1/2現在、75600円 中身はSUPER TALENTのFHD32GC18Iらしい。

 ★ SUPER TALENTの1.8インチIDEのSSDは国内では入手困難になってきました。
 仕様

 →アーキサイトで少量発売しています。16GB~128GB
http://www.rakuten.co.jp/archisite/1880973/1885438/

 参考:海外のサイト(自己責任にて)
 FHD16GC18M 370ドル → 終息


 FHD32GC18M 470ドル → 終息




【2】変換コネクタ、およびFFC

ZIF接続のSSD/HDDの場合、変換コネクタを使う必要あり。下記に方法を示す。

重要 下記(1)のaitendo新型コネクタは、不成功事例が複数報告されているので、当面は(4)の若松通商のものを使うか、aitendo旧型(要改造、EMOさんのページ参照)を使うのが無難と思われます。 11/10記

 (1)1.8"ZIF HDD->2.5"HDD変換コネクタ、およびFFC(フレキシブルフラットケーブルを入手  
 http://www.aitendo.co.jp/product/1272 (新型、改造不要!)

 ↑上記ページで、
 (A)1.8"ZIF HDD->2.5"HDD変換アダプタ(980円)と

 (B)FFCフラットケーブル[FFC(0.5)40P55W-T-HDD] (480円)
 http://www.aitendo.co.jp/product/989

 を購入。ただし、(B)の在庫がない場合は、
 (C)FFCフラットケーブル[FFC(0.5)40P55S-T-HDD] (480円)
 http://www.aitendo.co.jp/product/961

 でもOK。(B),(C)はいずれも東芝HDD用なので、型番に「T」がついている。


 (2)SSDとの接続
 FFC(フレキシブルフラットケーブル、片方が白いほう)を使って、変換アダプタとSSDを接続する。
下記は、旧型のアダプタなので、新型の写真はしばらくお待ちください。
(B)FFCフラットケーブル[40P55W-T-HDD]を使った接続方法
(C)FFCフラットケーブル[40P55S-T-HDD]を使った接続方法


 (3)注意事項
  ※SSD側コネクタは上下両側接点。

  ※変換アダプタ側、SSD側、両方とも黒いラッチを上げて、ケーブルをはさんで、ラッチを倒すことで固定するが、SSD側のラッチは小さく破損の恐れがあるので、慎重に扱うようにする。また、SSD側はケーブルは浅くしか入らないが、しっかり奥まで挿して黒ラッチで固定する。

 (4)aitendoのアダプタを使う場合は、上記(1)~(3)でOK。
  若松通商 http://www.wakamatsu.co.jp/
  から販売されているWPS-ZIF40 X40 ZIF変換 を使うこともできる。
  これもはじめからレギュレータが外され、はんだブリッジもされている。
 http://www.wakamatsu.co.jp/cgi-bin/shopping/details.cgi?itemno=212&display=normal&class=0050003&word=&FF=&NP=0&TOTAL=1&enumber=0
  (ただし、FFCの幅がSSDコネクタに合うかどうかを確認する必要あり)


【3】ThinkPadへの実装

 (1)保守マニュアルの入手
   http://www-06.ibm.com/jp/pc/home/manual/0504/a88888400.pdf

 (2)上記の77、82~86ページを見て、手順を確認する。
    AC、バッテリーは外しておく。裏面のネジを外しておく。15本程度。
    (メモリの蓋の部分のネジは外さない。側面(後ろ側)のネジも外さない。)

 (3)キーボードを外す。
パームレストとキーボードの間にそっとマイナスドライバを入れて前方に押し出して、そっと持ち上げる。初めての場合はちょっとコツが要ります。くれぐれも力を入れすぎないように。

キーボードコネクタの取り外し

キーボード取り外し完了


 (4)上部ケースを外す。
カバー・スイッチ・ケーブルを外す

マイクロホン・ケーブルを外す

手前のラッチなどを外して、上部ケースを取り外す。


 (5)実装するSSDの準備
  帯電防止袋などに入れる。
FFCの金属部分が異なる面の場合&変換コネクタが下側接点の場合

 (6)取り付け
SSDを裸で接続した場合

SSDを袋に入れて接続した場合

セット完了!


 (7)もとに戻す

【4】動作確認

 (1)BIOS設定画面の起動
 電源投入後すぐに「F1キー」を押してBIOS設定へ

 (2)Boot priority orderで
  IDE HDD0: の後ろにMCBQE48GKMPQ-M1A などと表示されたらOK
  ↓


  ※ただし、IDE HDD0: の後ろが空白であればSSDが認識できていないので、
  FFC等の接続状態をもう一度確認する。

【5】OS等のインストール

 省略

【6】性能評価


CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/


を使って、DISKのRead/Writeの速度を計測

 (1)日立1.8インチ40GBのHDDの場合

Sequential Read : 19.729 MB/s
Sequential Write : 19.238 MB/s
Random Read 512KB : 12.953 MB/s
Random Write 512KB : 13.341 MB/s
Random Read 4KB : 0.287 MB/s
Random Write 4KB : 0.708 MB/s

Test Size : 100 MB

 (2)MCBQE48GKMPQ-M1A (SLC 48GB SSD、サムスン)の場合

Sequential Read : 59.141 MB/s
Sequential Write : 31.409 MB/s
Random Read 512KB : 59.370 MB/s
Random Write 512KB : 19.335 MB/s
Random Read 4KB : 18.268 MB/s
Random Write 4KB : 1.431 MB/s

Test Size : 100 MB

となり、SSDが数倍速いことがわかる。その他、起動も随分速い。
このベンチマークで使用したSSD以外のSamsung製SLCのSSDも仕様上の
速度は同じなので、同様のパフォーマンスを示すと思われる。

【7】参考サイト

EMOさんのページ X40 - ThinkPad X60s/X40/X31 メモ
http://homepage2.nifty.com/emotom/x40/x4.htm

ThinkPad club
フォーラム一覧 - トピック一覧 > ThinkPad X Series > X40のHDDをZIFに換装


【8】SSD化しての実感

■HDDと比べてよくなった点
(1)起動が速い ・・・ これまでと比べものにならない。
     ログイン画面まで20秒程度。ログイン後も安定まで30~40秒程度。
(2)静かである ・・・ HDDの回転音、カリカリ音がない。
(3)ファイルのオープン、保存など、速くなった。
(4)熱くならない ・・・ SSD部の発熱はほとんど「ない」と言ってもよい。
(5)振動が気にならない ・・・ HDDと比べて取り扱いが気楽。


■悪くなった点
(1)S.M.A.R.T 情報が乏しくなった ・・・ スタート/ストップ回数のみしか得られない?
(2)だいぶ先の話だが、壊れる直前の予兆がないのでは、という不安ができた。

■変わらないかなと思う点
(1)システムの終了がそれほど速くならない。
(2)休止(ハイバーネーション)状態への移行(Fn+F12)もそれほど速くならない。45~50秒程度かかる。シャットダウンは40秒程度。
  (ただし、スタンバイ(スリープ)状態への移行(Fn+F4)はめちゃ速い。速い時には1秒程度。)
(3)バッテリーの持ち ・・・ HDDの時とそれほど変わらないようである。

以上、SSD化はメリットが多くあって、1.8インチHDDが入手困難となった今、
費用対効果は「ある」と実感しています。今後SSDが大容量化、低価格化に
進んでいくと、益々メリットの方が大きくなると思います。

【9】不可視領域の有効活用
リカバリーCDを使ってSSDにOSをインストールすると、不可視領域であるEISA構成の領域がリカバリー用に確保される。
(スタートメニュー → 管理ツール → コンピュータの管理
 → ディスクの管理 で確認)
これは約4.4GBを使っており、48GBのSSDにとって、ここを使えないのは痛い。

従って、これを普通に使えるようにしたい。

方法は、

1)コマンドプロンプトで diskpart と入力
2)select volume 0 と入力
3)list partition と入力 ・・・ パーティション状況を確認
4)select partition 2 と入力 ・・・ EISA構成領域を指定
5)delete partition override と入力 ・・・ 可視領域になる
6)「ディスクの管理」で新たにパーティション割り当て & Dドライブとする。

といった感じです。5)のoverrideが味噌のようです。

これで48GBのSSDの場合、
Cドライブ:40.37GB、Dドライブ:4.44GBとなり、有効に使える領域が増えました。
(更にパーティション操作ソフトでCドライブを44GBにしました。)


アクセスカウンタ(2008.7.4以降)
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最終更新:2009年06月22日 21:53