《蓬莱の人の形 藤原妹紅》

効果モンスター
星10/炎属性/鳥獣族/攻 1000/守 1000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「鳳凰」と名のついたモンスターを含むモンスター3体をリリースした場合のみ、
またはこのカードの効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力は、フィールドに存在するフェニックスカウンターの数×500ポイントアップする。
このモンスターが戦闘、またはカードの効果によって破壊された場合、
次の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを特殊召喚する。
攻撃力3000以上のこのカードが魔法・罠・モンスター効果の対象となった場合、このカードの攻撃力を1000ポイントダウンさせ、その効果を無効にする。 

炎属性・鳥獣族の条件召喚モンスター。
「鳳凰」と名のつくモンスターを含む三体を生け贄に捧げたときのみ特殊召喚できる。
「鳳凰」と名のつくモンスターは《ネフティスの鳳凰神》と《南斗鳳凰拳 サウザー》《首無しの鳳凰》《双鳳凰》の4体のみである。ただし、《双鳳凰》はリリースできないという自身の効果によりこのカードのリリースに利用する事は出来ない。
勘違いしやすいが三体とも「鳳凰」という名を持っていなくても良い。
《フェニックス再誕》や《リミット・リバース》などで《首無しの鳳凰》を蘇生し他のモンスター三体と生贄に捧げればいい。
  • 生贄にはトークンを流用できるので《スケープ・ゴート》等と併用した方が効率が良い。

《リザレクション》でのみ追加されるフェニックスカウンターの数だけ攻撃力がアップする。
名前に「鳳凰」の字を含み、《リザレクション》の対象にもなるモンスターで併用を前提とされているであろう《ネフティスの鳳凰神》の攻撃力を超えるには最低でも三つのカウンターが必要になる(ハッキリと《ネフティスの鳳凰神》を制圧力で上回るには五つは欲しい)。
《リザレクション》が制限カードであること(サーチャーも存在するが単独の性能は完全な事故要因)やフェニックスカウンターが魔力カウンターなどとは違い一つ溜めるにも相当大味な手順を踏まなくてはならないカウンターであること、そもそも《ネフティスの鳳凰神》自体下火であることなど諸々の要因からこれはかなり厳しいのが現状である。さらに2008/09/01、《フェニックス再誕》の制限化・《リミット・リバース》軸のデッキを成り立たせていた《D-HERO ディスクガイ》の禁止カード指定と、オリカ・OCG問わず制限改訂の煽りをモロに受け、最早安定した活躍は不可能な感さえ漂っている。
しかし2009/09/08に行われたエラッタにより自爆でも復活するようになった。
これにより墓地に送る、バウンス等でない限り復活でき、自分からカウンターを貯めに行けるため早めに出せればそれなりに安定するのではないだろうか。

第二の効果は戦闘破壊とカード効果で破壊された場合に次の自分のスタンバイフェイズに蘇生されるというもの。
《ネフティスの鳳凰神》と併用しろと言わんばかりの召喚条件と必須サポートである。
原作再現的にも蓬莱の薬を飲んで死にたくても死ねない身体になってしまったことを後悔している設定を再現していると言えよう。
蘇生タイミングに関しては、相手に戦闘破壊されようが出した瞬間穴に落とされようが、蘇生タイミングは次の自分のスタンバイフェイズで固定なのでイマイチ使い辛い。

攻撃力が低いうちは《勇者 キングジェイダー》や《冥界の魔王 ハ・デス》といったモンスターに注意。
《異次元の女戦士》《邪帝ガイウス》《次元幽閉》《次元の裂け目》《マクロコスモス》といった除外カードとの相性は最悪。
《スキルドレイン》や《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》といったカードを維持されようものなら蓬莱人といえども必死は免れない。
その他バウンスなどの除去からは《亜空間物質転送装置》や《天罰》などで守ってやりたい。
《破壊指輪》などで破壊してやればバウンスを避けつつフェニックスカウンターを貯めることができる。
永続魔法や罠を割れるように《砂塵の大竜巻》や《ゴッドバード・アタック》で対抗する必要があるだろう。

7月1日のエラッタにより、第三の効果として、攻撃力3000以上の時にカード効果の対象になった場合、攻撃力を1000ポイントダウンさせてその効果を無効にする効果が備わった。
つまり、《強制脱出装置》や《次元幽閉》などの、このカードの弱点に耐性が備わったわけである。
攻撃力が下がるということは戦闘破壊されやすくなるということであるが、バウンスや除外で再利用困難になるよりは遥かにマシなうえ、このカードの場合次の自分ターンに蘇るためカウンターが乗り、さらなる攻撃力上昇が狙えるのである。
欠点は二つ。なんだかんだで対象を取らない効果には無力である・・・のだが、対象を取らないバウンス、除外系統のカードは汎用性の低めなものが多い。そちらは気にする必要は無いだろう。
むしろ問題は二つ目の欠点、効果の発動条件である。
言ってしまえば4つ以上カウンターが乗っていなければ効果が発動しないということである。つまり、カウンターが不足している状態で召喚されたら丸裸である。
攻撃力を下げたあとを狙われる可能性もある。どうにかしてフェニックスカウンターを大量に乗せて何度も耐性効果を発動させたいところである。


以下の記述はエラッタ前のものである。
書いた人に経緯を表し、ここに遺しておく。

第二の効果は 相手の攻撃による 戦闘破壊と 相手の カード効果で破壊された場合に次の自分のスタンバイフェイズに蘇生されるというもの。
《ネフティスの鳳凰神》と併用しろと言わんばかりの召喚条件と必須サポートを持っている割には自壊戦法が使えない。フェニックスカウンターを溜めるために自爆ギミックがほぼ確実に投入される【フェニックス】にとってこれはかなり痛い。原作再現的にも蓬莱の薬を飲んで死にたくても死ねない身体になってしまったことを後悔している設定を考えると釈然としないものがある。
蘇生タイミングに関しても、相手に戦闘破壊されようが出した瞬間穴に落とされようが、蘇生タイミングは次の自分のスタンバイフェイズで固定なのでイマイチ使い辛い。そもそも相手が倒せば倒す程強くなるこのカードを破壊してくれない。
自分では破壊できず相手は蘇生前に止めを刺せる状況以外では破壊してこないため、結果使っていて不死身さを実感する事は殆ど無くなってしまっている。条件付の三体生贄モンスターなのだからお互いのスタンバイフェイズに蘇生判定を組んで自爆特攻対応くらいしても罰は当たらないと思うのだが。

フェニックスカウンターが貯まらなければ攻撃力・守備力が共に低いままで殴りこむには頼りない。
能動的にフェニックスカウンターを貯めるためには《ネフティスの鳳凰神》の効果を自ら発動させるなどの工夫が必要だろう。

同じく東方Project出身のEXボスである《悪魔の妹 フランドール・スカーレット》と比べると、召喚条件を満たすだけならこちらの方が若干簡単だが、召喚して活躍させるとなるとその難易度は《悪魔の妹 フランドール・スカーレット》の比ではなくなる。
能動的な破壊が出来ず受動的に破壊されることも期待できないこのカードを活かすには事前に
  • 制限カードである《リザレクション》を素早く発動し
  • 多くの最上級鳥獣モンスターを召喚しカウンターを大量に溜め込み
  • 名前に「鳳凰」を含むモンスターを含む三体の生贄を揃える
という入念な下準備を行ったうえで召喚する必要がある。これらのギミックを無理なく投入でき、安定して発動できるデッキであれば相手がいかなる手段を用いても破壊出来ない不死の能力が脅威となる事だろう。

ここまでエラッタ前の記述

  • 原作及び二次創作での扱い―
東方永夜抄EXボス。老いる事も死ぬ事も無い程度の能力を持つ。
元々は普通の人間だったが、不老不死の妙薬である蓬莱の薬を服用した事で能力を得る。それからは蓬莱の薬を手に入れるために犯した罪への自責の念に苛まれ人目を隠れて過ごすと同時に力を求めて修行に励むようになる。そして300年後、長い年月をかけて培った力で各地を転々としながら更に300年の間、妖怪退治を生業として生きるようになる。しかし終わらない戦いと不老を怪しまれないうちに別の地に移り続けなければならない生活に疲れ果ててしまい、死にたいと思っても死ねないのでそのうちあらゆることに対してやる気をなくしてしまい自堕落な日々を過ごすことになる。やっぱり300年後、自分をこのような体にした(薬を竹取の翁に渡した)張本人であり(しつこい求婚を断るために)父親に無理難題を吹っかけて恥をかかせた仇敵でもある輝夜と再開を果たし、その憎き相手との殺し合いを新たな生きがいとして見出すようになる。しかしお互い不死身なので決着が着くことはなく、当然300年後の東方永夜抄へと話は繋がっていく。

永夜異変から一ヵ月後、霊夢たち異変の当事者に届いた輝夜からの肝試しへの招待状。特に疑うことも無く迷いの竹林へと向かう人妖達。しかしそこに待っていたのは半獣と不死身の人間、そして弾幕の洗礼だった。異変の中で人間と妖怪の強さを知った輝夜が肝試しを装い、霊夢達を妹紅に対する刺客として差し向けたというのがこの行き過ぎた肝試しの実態であった。果たして霊夢達の運命や如何に!

この通り輝夜とは刺客を送られたり殺し合ったりの仲だが、当の輝夜にはなぜ怨まれてるのかすら忘れられてたりする。
楽しみにしていた干柿30個(内輝夜3個・てゐ27個)を盗み食いされたり、敵意は増すばかりだが最近は微笑ましい交友を繰り広げている。

現在は輝夜を見つけた竹林で暮らしている。輝夜との殺し合いで一度は山火事の憂き目に遭うも、迷い人を里まで送り届けたり怪我人の護衛を引き受ける等の人助けをしながらのんびりと過ごしている。人妖入り乱れ不老を恐れられる事も無い幻想郷という安息の地を得る事で目に付く妖怪を片っ端から退治していた頃から大分精神状態も改善されてきたようである。

永夜抄EXでは中ボスとして3面ボスでもある上白沢慧音が登場するが、二人の関係については長い間特にコメントが無く
  • 存在くらいは知ってるけど殆ど面識はないよ説
  • 友達以上恋人未満だよ説
  • もうできちゃっ輝夜説
等、(多分に願望を含んだ)諸説が入り乱れて議論を呼んだが、小説版東方儚月抄によると友人らしい。


  • 神話・伝承において―
おとぎ話としても有名な平安時代初期の文学作品「竹取物語」の登場人物の一人、車持皇子並びにそのモデルとされている藤原不比等の隠し子(だと思われる)。
車持皇子含む五名の貴族はかぐや姫の美貌に惚れこみ求婚するも、結婚の条件として伝承上の珍品を持ってくるという難題を課せられる。
車持皇子に課せられた難題はというと蓬莱の玉の枝(古代中国東の海上に存在すると言われる仙郷「蓬莱」に生える根は白銀・茎は黄金・果実は真珠で出来ている樹木の枝)というもの。
そんな現物は愚か群生地の存在すら怪しい物を馬鹿正直に探すわけもなく、しかしかぐや姫との結婚もあきらめられない車持皇子は財力に物を言わせ自力で蓬莱の弾の枝を製造するという荒業に出る。
難波の山奥を厳重に封鎖した上でそこに最新の工房と最高の技術者を集め、三年の歳月を費やしてついに根は白銀・茎は黄金・果実は真珠で出来ている樹木の枝っぽい物を作り上げることに成功する。
完成品を持って自信満々でかぐや姫の所へ乗り込む車持皇子。蓬莱産で無い以外は完璧に条件を満たした見事な出来栄えで、車持皇子の作り話やその前に石作皇子が持ち込んだ偽者があまりにお粗末な出来だったこともあって、竹取の翁は彼をすっかり信じ込み結婚目前の所までいくが、そこで工房で働かせていた職人達が報酬を求めて現れ嘘がばれてしまい彼の計画も水の泡となった。
これが元で笑い物となった車持皇子はすっかり塞ぎこんでしまい公の場に姿を表す事は無くなった。こうして妹紅は壬申の乱でボロボロになった家を僅か一代で立て直した尊敬する父に恥をかかせた輝夜を憎むようになる。

その後かぐや姫と帝が歌を詠みあう仲になったりかぐや姫が実は月の民だったことが判明したりといろいろあって、月に帰ることになったかぐや姫は感謝の気持ちとして帝と竹取の翁夫妻に不老不死の妙薬である蓬莱の薬を渡す。
しかしどちらもかぐや姫が居ない世界で不死になっても意味がないと薬を使う事は無く、帝は天皇信仰が篤かった調岩笠にのみ壺の中身が不老不死の薬であることを伝え、彼に部隊を率いてその壺を月に最も近い場所、即ち日本一高い富士の山頂に破棄する勅命を下す。
この勅命が滞りなく済まされていれば(輝夜が実は月に帰っておらず逃げ回っていることを除いて)綺麗に完結していたのだが、妹紅が関わってくることでそうもいかなくなる。

調岩笠の一団が輝夜の置き土産を運んでいることを知った妹紅は輝夜への嫌がらせのためそれを奪うべく目的も中身もわからないまま尾行するも、富士山は少女一人で登るにはあまりにハードな山で途中で力尽きてしまう。
そこを岩笠達に助けられ一度は和解し共に霊峰富士を登頂するも、運んできた壺を火口に投げ捨てる直前に木花咲耶姫の妨害に遭い疑心暗鬼に陥らされた挙句、妹紅と岩笠を除く全ての兵が謎の焼死体となってしまう。
放心状態の岩笠は咲耶姫の言うことを鵜呑みにし、言われるがまま薬を破棄するため不老の神である岩長姫の祀られている八ヶ岳に向かう。しかしその道中で、妹紅も不老不死という言葉の魔力に魅せられ、命の恩人である岩笠を突き落として薬を強奪してしまうのであった。

こうしてかぐや姫の残した薬は誰一人幸せにすることなく、非常に血生臭い人間のエゴを描くだけの結果になりましたとさ。
めでたしめでたし。

攻撃時メッセージ(攻撃力により変化)
2000未満 「時効「月のいはかさの呪い」!」
2000~ 「不滅「フェニックスの尾」!」
3000~ 「蓬莱「凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-」!」
4000~ 「蓬莱人形」!」
5000~ 「インペリシャブルシューティング!」

効果発動時メッセージ「鳳凰は墓地から復活する!」

関連カード