1勝1敗で迎えたWSGP最終戦―――技を極めた無冠の帝王・牡丹と力を極めた皇帝・ハペ、最強の座を決めるため、チームの優勝のため、己の思いを遂げるため、最後の戦いが幕を開けた。
牡丹は《THE トリッキー》で先制するも、ハペは《封印の黄金櫃》で《大嵐》をサーチ、さらに《サイバー・ドラゴン》で攻撃を仕掛ける。ハペの《大嵐》に対して牡丹は伏せカード1枚を守るために《神の宣告》を使用、ライフの大半を失ってしまう。序盤から逆境に立つ牡丹であったが、さすがにファイナリストは格が違った。
《グレイソーマタージ》でサーチした
《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》をそのまま召喚し素早く反撃の態勢をとる。
一方のハペもspec3の攻撃を和睦でいなし、返しのターンで《パワー・ボンド》を発動、素材2体で《キメラテック・オーバー・ドラゴン》を融合召喚、続いて素材となった《プロト・サイバー・ドラゴン》を《ファントム・オブ・カオス》でコピーし戦闘に移る。キメラの攻撃を《月の書》で止められたハペはそのままBPを終了し《D・D・R》+《地獄の暴走召喚》を使ってATK5000の《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》を特殊召喚する。
攻撃力で勝ろうとも闇属性のフォートレスでは守備に回ったspec3を戦闘破壊できない。それに気づいたハペは《未来融合-フューチャー・フュージョン》を発動、最強の守備キラー《キメラテック・フォートレス・ドラゴン(A)》を狙う。
しかし、本気になった牡丹に対して2ターン先の勝利を待つ、それは永遠に達成できないと言うことを意味していた―――
ハペの隙を見つけた牡丹は《鳳翼の爆風》を使い邪魔な5000フォートレスを吹き飛ばし、即座に攻勢に移った。こうなってはハペのフォートレス(A)はただの壁モンスターとなり撃破されてしまう。対する牡丹は伏せカードを警戒しながらも
《北斗の三男 ジャギ》で次のspec3をサーチ、《光の護封剣》を張り、”次の一手も用意”しながら攻撃を仕掛ける。
最早ハペに牡丹の攻撃を防ぐ術はなくspec3の格闘が直撃。
WSGPはチーム アナタの独断城の優勝で幕を下ろした……かに見えた。