説明


豊富なサポートのある《レッド・デーモンズ・ドラゴン》をエースに添えたビートダウンデッキ。
比較的ゆるい縛りのシンクロモンスターを主軸に添えるのでデッキの自由度が高い。

概要



《レッド・デーモンズ・ドラゴン》

シンクロモンスター
星8/闇属性/ドラゴン族・シンクロ/攻 3000/守 2000
チューナー+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上
このカードが相手フィールド上に存在する守備表示モンスターを攻撃した場合、
ダメージ計算後相手フィールド上に存在する守備表示モンスターを全て破壊する。
このカードが自分のエンドフェイズ時に表側表示で存在する場合、
このターン攻撃宣言をしていない自分フィールド上のこのカード以外のモンスターを全て破壊する。  

構築

まず、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》をシンクロ召喚しなければ話にならないのでシンクロを行う手段を用意しなければならない。
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》はチューナー以外の素材が闇属性モンスターに限定されているので、闇属性モンスター中心のデッキで召喚することになるだろう。召喚しやすい組み合わせを以下に記しておく。

◦レベル7+レベル1チューナー
レベル7には妥協召喚の可能な《可変機獣 ガンナー・ドラゴン》や、フィールド魔法が存在すれば特殊召喚できる《Sin 真紅眼の黒竜》、それにより除外され《闇次元の開放》で帰還できる《真紅眼の黒竜》が存在する。レベル1のチューナーには自身の効果で特殊召喚できる《アンノウン・シンクロン》や、リクルート効果を持つレベル1チューナーの《ヘル・セキュリティ》がいいだろう。それらを含めたレベル1チューナーは《ワン・フォー・ワン》でも特殊召喚できる。また、ここで使用したチューナーは《スクリーン・オブ・レッド》で使いまわすこともできることを覚えておくといい。

◦レベル6+レベル2チューナー
レベル6には効果によりデッキから特殊召喚できる《D-HERO ディアボリックガイ》や手札から出すことができる《カオス・ソーサラー》(現在咲夜制限により禁止)が存在する。さらにレベル2のチューナーには防御能力があり、《緊急テレポート》で呼べる《クレボンス》や、自身の効果で墓地から特殊召喚できる《ゾンビキャリア》が存在する。特に《ゾンビキャリア》は上記のチューナー以外の素材と同じく闇属性のサポートが共用できる。
ライフポイントが2000ほど必要だが、墓地から悪魔族を特殊召喚できる《死霊操りしパペットマスター》を使うのもいい。このカードは《ヘルウェイ・パトロール》でも特殊召喚可能であることも覚えておくといい。

◦レベル5+レベル3チューナー
自身の効果で手札から特殊召喚が可能な闇属性モンスター、《バイス・ドラゴン》に、レベル3のチューナーである《ダーク・リゾネーター》や素材にすることで《レッド・デーモンズ・ドラゴン》に戦闘耐性を与えられる《トラスト・ガーディアン》など、デッキに合わせたものを選ぶことができる。タイムラグはあるが、妥協召喚可能な《ビッグ・ピース・ゴーレム》を使うのもいいだろう。
特にリゾネーターには《コール・リゾネーター》というサーチカードがあり、このカードのデメリットに《レッド・デーモンズ・ドラゴン》は引っかからないためお勧めである。また、《ダーク・リゾネーター》《クロック・リゾネーター》は戦闘破壊耐性があるため妥協召喚できる《ミスト・デーモン》も採用候補。

◦レベル4+レベル4チューナー
レベル4のチューナーをデッキから呼び出せる《召喚僧サモン・プリースト》が存在する。それ以外にもレベル4チューナーは普通に闇属性レベル4モンスターと組み合わせることができる。チューナーに関しては、これといってお勧めのものはないが、《増援》で呼べる《復讐の女戦士ローズ》を使用してもいい。
自身を特殊召喚するわけではないが、《ヘルウェイ・パトロール》も、悪魔族限定ではあるが様々なレベルの闇属性モンスターを特殊召喚でき、自身もレベル4である。

決められた召喚方法を用意しておくのもいいが、一種類では事故を起こすこともあり得るので2種類くらいは入れておくのがいいだろう。

次に《レッド・デーモンズ・ドラゴン》のサポートだが、もっとも強力なのが《アブソリュート・パワー・フォース》だろう。可能な限りいれてしまっても問題ないほどの威力を誇るが、どの専用カードにも言える「腐ることもある」ということを忘れないようにしよう。
《聖なるバリア-ミラーフォース-》をはじめ、《サイバー・ヴァリー》などの攻撃反応型のカードの効果を無効にする《威圧-オーバーパワー》も複数枚積んでいいだろう。専用蘇生カードの《バーニング・リボーン》は別のカードと組み合わせてコンボを狙う用のカードとして使うことが望ましいため、デッキと相談して枚数を決めるほうが望ましい。
《クリムゾン・ヘル・セキュア》もなかなか強力であるため入れることをお勧めするが、専用カードであるため《大嵐》や《ハリケーン》よりは使いづらい。しかしながらこちらは《アブソリュート・パワー・フォース》《威圧-オーバーパワー》を吹き飛ばすことはないためその点においては優れていると言える。《バーニング・ストライク》は相手ターンに効果を使えないものの、どのカードが主軸でも使えるため、採用の一考に入れよう。
ドローカードである《紅蓮魔竜の壺》は《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の召喚ターンに使えず、1ターン相手のターンをまたいで倒されないように工夫する必要はあるものの2枚ドローできるのはかなり魅力的。このカードを採用する場合、《リビングデッドの呼び声》《ウィキッド・リボーン》などのような相手ターンに特殊召喚できる手段を入れ、場合によっては手札コストにできる《召喚僧サモン・プリースト》のシンクロギミック一式も用意しておくとこのカードが腐りにくい。

他に、同じ素材縛りを持つ《焔魔竜 レッド・デーモン》や、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の派生モンスターである《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》、《セイヴァー・デモン・ドラゴン》、《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》《天刑竜魔王 クリムゾン・ドラグーン》をデッキに導入してもいい。それぞれの特徴を以下にまとめておく。

◦《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》
《バスター・モード》により特殊召喚できるモンスターで、当然バトルフェイズ中に特殊召喚することで追撃もできる。破壊効果にもある程度耐性がつき、たとえ戦闘破壊される相手に攻撃したとしても全体破壊効果が発動するため強力。ただし、手札に来ると腐ってしまう為それも考慮に入れた構築をする必要がある。このカードは《クリムゾン・ヘル・セキュア》を使うことができず、《バスターモード》による追撃の関係上《紅蓮魔龍の壺》とも相性が悪い。代わりに/バスターのサポートは使うことができる。

◦《セイヴァー・デモン・ドラゴン》
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》と専用チューナーである《救世竜セイヴァー・ドラゴン》、レベル1のモンスターで特殊召喚できる。効果を使い《アブソリュート・パワー・フォース》や《巨大化》(こちらの場合は最初に装備しなければならない)を使って相手攻撃表示モンスターを攻撃すればワンターンキルが成立してしまうほどの強力なモンスターだが、《ステイ・フォース》でも使用しない限り1ターンでEXデッキに戻ってしまうのでここぞというときに召喚したい。墓地に《救世竜セイヴァー・ドラゴン》を送り、《金華猫》で釣り上げ、そのまま素材に使用するという方法が一番手っ取り早いだろう。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が攻撃対象にされたときに特殊召喚できる《シンクロ・ビリーバー》を使うのもいいだろう。《救世竜セイヴァー・ドラゴン》を墓地から特殊召喚できる《スクリーン・オブ・レッド》を使ってもいい。

《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》と二体のチューナーからシンクロ召喚されるモンスターで、高い耐性を持つ。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の破壊効果は失われ、《アブソリュート・パワー・フォース》のサポートは受けられないが他の二種と違いデッキに入れるモンスターの関係上デッキを圧迫しづらいのが特徴。《スクリーン・オブ・レッド》でレベル1のチューナーを拾い上げ、《クリエイト・リゾネーター》を特殊召喚するといった素材のそろえ方がある。また、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が存在するときに特殊召喚できる《レッド・ノヴァ》も存在するので合わせて使っていこう。
サポートカードに《スカーレッド・コクーン》が登場したことにより、戦闘時においては戦闘を行う相手モンスターが《N・グラン・モール》だろうが《異次元の女戦士》だろうが関係なく殴り倒せるようになった。デッキに余裕があれば入れてみるのもいいだろう。

《天刑竜魔王 クリムゾン・ドラグーン》
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》《天刑王 ブラック・ハイランダー》からなる融合モンスターで、代用素材が使えず融合以外の方法では特殊召喚できないため主軸に添えるのは非常に難しい。《龍の鏡》を使って最終兵器のように特殊召喚するのが無難。
《光の護封剣》による遅延さえ許さないが除去には耐性がないので繰り出したら速攻で決着をつけることを心がけよう。

《焔魔竜 レッド・デーモン》
素材の縛りが《レッド・デーモンズ・ドラゴン》と同じであるため採用候補。攻撃表示のモンスターを攻撃するならばこちらのほうに分がある。ただし、こちらはシンクロ召喚以外での特殊召喚ができないため、後々の状況も考えてうまく使い分けるべし。

全体的にサポートが多いが、それゆえにカードの取捨選択に悩まされる。無理が生じるようならば詰め込みすぎず必要なものに絞る必要もある。自分がこのデッキで何をしたいのかを考えた上でデッキを構築していこう。

プレイング

素早く《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を繰り出し、攻めていくのが基本戦術。いかに攻撃でダメージを通すかが重要なので、相手の攻撃妨害や除去をどうかいくぐるかがポイント。《激流葬》やフリーチェーンの《サンダー・ブレイク》、通常魔法の《ライトニング・ボルテックス》などは《威圧-オーバーパワー》《クリムゾン・ヘル・セキュア》では対応できないため《亜空間物質転送装置》や《我が身を盾に》、セットカードであれば《大嵐》《ハリケーン》で対応しよう。ダメージを確実に通した時は、守備モンスターへの貫通ダメージを与えられる《アブソリュート・パワー・フォース》《バーニング・ストライク》を使いダメージを与えよう。
相手によっては主力となる《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が攻撃力負けしてしまうことがあるだろう。だが、表示形式を変更したり、少し攻撃力を上げれば対応できる場合がほとんどであるため対策さえしておけば恐れることはない。


サポートカード


此処では上記で紹介した以外の相性の良いカードを紹介する。

◦《デーモンの雄叫び》
◦《堕落》
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》はデーモンの名前を有するためこれらのサポートに対応している。《デーモンの雄叫び》ならばそのターン中だけだが1枚で蘇生が可能になる。《堕落》は奪ったモンスターをそのまま攻撃させずに放っておけば《レッド・デーモンズ・ドラゴン》のエンドフェイズの破壊効果で破壊するということもできる。

◦《進入禁止!No Entry!!》
◦《エネミー・コントローラー》
◦《月の書》
攻撃力があると言っても普通に戦闘破壊可能な数値であるためそれらに対する防御策。守備表示にしてやることで返しのターン《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の効果で破壊することができる。

◦《巨大化》
《アブソリュート・パワー・フォース》の威力を上げることができる。詳しくはカードのページ参照。

《覚醒への飛躍》
レベル、および攻撃力の高い《レッド・デーモンズ・ドラゴン》とその派生モンスターには相性がよく、特に《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》は最もレベルの高い12であるため、1200の効果ダメージ、2400の攻撃力上昇が見込め、そのうえ自身はカード効果では破壊されないため相手にとっては非常に突破が困難なモンスターとなる。

《レッドアイズ・ダークネスメタル・ドラゴン》
◦《ダーク・クリエイター》
サポートの豊富な闇属性・ドラゴン族であるため、これらのカードで墓地へ行ってしまってもフィールド上に戻すことができる。これらの特殊召喚、または効果発動で除外して《闇次元の開放》でフィールドに帰還させると言ったギミックも一考の余地がある。

《黒印2000》
召喚ギミックを入れすぎて、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》のみならず《焔魔竜 レッド・デーモン》を入れてもまだ足りないという場合にはこのカードを使ってシンクロ召喚先を増やそう。

このデッキの弱点

特に攻撃をロックされることを苦手とする。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の効果で壁モンスターを置くこともできない。同じ理由で、《聖なるバリア-ミラーフォース-》も使われると苦しくなる。高い確率で自分フィールド上のモンスターが全て吹き飛んでしまうだろう。
また、シンクロモンスターが制限である以上《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が複数入れられない。そのためすべての軸であるこのモンスターを除外されれば非常に苦戦を強いられることになる。除外対策、または除外ギミックを組み込んだ構築にしておくか別の手段でも戦えるようにしておこう。

派生デッキ


【王者降臨】

いわゆるジャックデッキ。リゾネーターを中心に、半上級モンスターの《バイス・ドラゴン》や《ビッグ・ピース・ゴーレム》で《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を特殊召喚する。やはりアニメ通り《バイス・ドラゴン》+リゾネーターの組み合わせで《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を出すのが常套手段だろう。下級が《マッド・デーモン》《ツイン・ブレイカー》といった下級アタッカーとしては場持ちが悪いものが多いので《バイス・ドラゴン》から《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を出すためのモンスター引きつけ役といったところか。

【蛇皇神帝 レッド・デーモンズ/バスター】

自分ターンに破壊されれば復活する《蛇皇神帝アスクレピオーズ》と、攻撃時に相手のモンスターばかりか自分のモンスターまでも吹き飛ばしてしまう《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》を組み合わせたデッキ。《レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター》でモンスターを一掃した後ライフを払って《蛇皇神帝アスクレピオーズ》復活、相手にダイレクトアタックを仕掛けることができる。また、場合によっては《蛇皇神帝アスクレピオーズ》のドロー効果トリガーとして使用しても《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が残る。全体的に強力なデッキではあるのだが、問題が一つ。重い。

【覚醒する紅蓮の悪魔】

《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》の利用した《覚醒への飛躍》でのカウンターと攻撃力上昇、バーンを狙うデッキ。このCGIにおいての《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》は特殊召喚ターンにしか自身の攻撃力が上がらないため、攻・守増減で戦うプレイヤーの多い咲夜さんCGIの人々には攻撃力が超えられてしまいがち。その攻撃から自身の効果で《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》を回避し、自分は《バトルフェーダー》で攻撃を止める。返しのターンで《バトルフェーダー》をリリースして《砂塵の悪霊》を召喚、その効果にチェーンする形で《覚醒への飛躍》を発動することでフィールド上のモンスターを一掃しつつ次のターンに攻撃力5900の《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》へとつなげることができる。もっとも、コンボ色が非常に強いためデッキ、というよりはギミックに近いかもしれない。

【救世の紅蓮魔竜】

言いかえれば《セイヴァー・デモン・ドラゴン》でワンターンキルするデッキ。いかに《巨大化》や《アブソリュート・パワー・フォース》を用意して大きなダメージを一撃でどれだけ叩きだせるかが重要。カギとなるチューナー《救世竜セイヴァー・ドラゴン》を自由自在に出せるようにするよう構築しよう。墓地へ送って、《金華猫》、ダイレクトアタックを誘って《バトルフェーダー》から《ワン・フォー・ワン》などと言った形で素材をそろえることができる。また、攻撃をかわされたときのために《ステイ・フォース》を用意しておくといいだろう。エンドフェイズに上昇した攻撃力が戻ることはないためフィールドに居残り続けるだけで非常に厄介となる。相手が守備では充分な威力を発揮できないこともあるため《守備封じ》を入れておいてもいい。

代表的なカード



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最終更新:2013年07月13日 13:16