《咒皇 摩多羅夜行(まだらやこう)》

効果モンスター(制限カード)
星10/闇属性/種族魔法使い族/攻3600 /守4400
このカードは通常召喚できない。「未来視の娘 御門龍水」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、このカードのコントローラーは通常召喚・特殊召喚出来ない。
このカードよりも攻撃力の高いモンスターが相手フィールド上に存在する場合、自分ターンのスタンバイフェイズ時にこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊される場合、自分の墓地に存在する魔法カード3枚をゲームから除外する事でその破壊を無効にする。
●太極:1ターンに1度、相手フィールド上に存在するレベル10以下のモンスター1体を選択して破壊する。この効果の発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。 

「葬送曲は必要かな、いと儚き者どもよ」 

10月第三週パック「神代桜」にて実装された闇属性・魔法使い族の特殊召喚モンスター。

《未来視の娘 御門龍水》によってのみ特殊召喚出来る最上級の条件召喚モンスター。
コントローラーのモンスターの追加を制限する永続効果と、条件を満たした場合自分スタンバイフェイズ毎に自己を強化する誘発効果、墓地の魔法カードを除外することで破壊を無効化する誘発効果を持ち、
《創造位階》を使用する事で発揮される太極の能力によってチェーン不可能のレベル10以下のモンスターを除去する起動効果を得ることが出来る。

非常に高いステータスを有するモンスターであり、その能力の合計値はOCG・オリカ問わず魔法使い族の中では最高値。
やや防御よりの数値配分ではあるが一般的な最上級モンスターの攻撃力は大きく上回っており、またその効果によって自分より高いステータスのモンスターが相手であっても逆に食ってしまえる可能性を持っているため、戦闘力は申し分ない。

上述の高い戦闘力に加えあらゆる破壊に対応する耐性効果を持っているのもこの手の大型モンスターとしては嬉しい所。
魔法カード三枚というのは少々確保しづらいコストだが、カードの消費が進むデュエル後半などなら自然と条件を満たせる。
デッキ構築の段階から意識して魔法カードを多めに採用したり、墓地肥やしを利用して魔法カードを墓地に溜めこむ、サーチカードを多用してデッキ圧縮と同時にコストを確保するといった工夫も有効だろう。

単体の戦闘力としては間違いなく一級のものを持っていると言えるが、やはり単純な特殊召喚の難易度と、後続のモンスターを召喚出来なくなってしまうという点がネックとなる。
前者については召喚条件となる《未来視の娘 御門龍水》のページで語るとして、特に問題となるのは後者。
繰り返すようにこのカードは非常に高い能力を持っているが、このデメリットにより制圧力という観点で見ると非常に危うい面を抱えてしまっている。
単純な話、このカードだけでは毎ターンに一回ずつしか攻撃できないため、相手が壁モンスターを並べることに徹した場合、何らかの手段で貫通効果の付与や除去を行わない限り手詰まりとなってしまう。
後述の太極によってある程度は手数を稼ぐことが出来るが、その太極も安定した発動は難しいため、何かした対策を考えておく必要があるだろう。
手札でだぶついたモンスターの処理方法や、いざという時のためにこのカードを能動的に場から離す方法も出来れば確保しておきたい。
幸い《超魔神イド》のように帰還時に自分フィールドを掃除する効果は持たないため、《ワームホール》等で場を開ければ後続を追加できる。


ライフポイントが3000以下の場合に限り《創造位階》を使用する事で得られる、このカード最大の特徴である太極の効果は、
1ターンに1度、チェーン不可能の相手フィールド上に存在するレベル10以下のモンスター1体を選択して破壊する起動効果を得るというもの。

ノーコストの除去というだけでも単純にアドバンテージが取れる強力な効果であるが、このカードの場合除去対象の縛りが「レベル10以下のモンスター」と緩く、更には《天罰》や《エフェクト・ヴェーラー》などの妨害も無力化してしまう。
その上そんな強力極まりない除去効果を毎ターン使用出来るというのだから、相手としてはたまったものではない。
高い攻撃力でプレッシャーを加えつつ、《創造位階》と自身の効果による二重の耐性で反撃を封じ、比類なき除去能力によって場を荒し回るという凶悪極まりないモンスターが完成する。

全モンスターの中でもトップクラスのステータスに強固な耐性、太極発動時の圧倒的な除去効果と、多少のデメリットはあるものの難しい召喚条件に見合った強力なモンスターであると言える。


  • 《創造位階》を使用し太極に達した状態で効果を確認すると、画像とフレーバーテキストが変更されるという演出が見られる。どちらも格好良いので必見である。

  • 2012年3月1日の制限改訂によって制限カードとなった。召喚が難しいとはいえその圧倒的なフィールド制圧力が懸念された事によるものだろう。
運営作業の停止以降初の改定で規制されたため、驚いた利用者も多かったのではないだろうか。
原作での扱いの大きさの再現から、はじめから制限を視野に入れたカードデザインだったという可能性もある。


  • 原作・アニメにおいて―~
PC用ゲーム「神咒神威神楽」に登場するキャラクターの一人。

史上最高と言われる呪力を有する稀代の陰陽師。
外見も能力も非の打ちどころがないが、愉快犯的な言動や捻じ曲がった性格、そして歪んだ美意識のために、覇吐や爾子たちからは変態扱いされている。龍水とは許嫁の関係。
龍明をして「夜行の術は夜行だけの物」と言わしめるほど、既存の陰陽術とはかけ離れた術式を用い、その実力は仲間たちと比べて遥かに高い。
御前試合での竜胆の啖呵と覇吐の戦いぶりを見て東征軍に加わることを決める。
等級は太極・無形。神号は夜摩閻羅天。

己を自覚したその時には既に太極位に到達していたという文字通り次元違いの才覚を持ち、その規格外の能力から「人界の穴」とも評される。
しかし彼は己の太極を満たすべき渇望を持っておらず、己の本質を見極めさらなる高みへと至るための踏み台を欲していた。
東征に参加したのも化外との戦いの中でそれを見つけることが出来るという予感があったからであり、他者を称賛しながらも心の奥底では自分以外の存在を付属品程度にしか感じていないという傲慢さを抱えた、ある意味で最も天狗道という理に適応した人間。
その在り方から、化外達の首領である夜都賀波岐により天狗道の主柱とされる波洵なる存在との類似性を指摘されたことで、彼は己の渇望を探る傍ら「波洵とは何なのか」という探求を開始することになる。
物語終盤、彼がその探求の果てに見出した真実とは......。