《幻想の境界 八雲紫》

効果モンスター
星12/闇属性/魔法使い族/攻4000 /守4000
このカードは通常召喚できない。「ネクロファンタジア」の効果でのみ特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、次のどちらかの効果を発動する事ができる。
●相手フィールドに存在するモンスター1体をゲームから除外する。
この効果で除外したモンスターは、このターンのエンドフェイズ時に同じ表示形式で相手フィールド上に戻る。
●ライフを500ポイント払う事で、このターンのエンドフェイズまでこのカードをゲームから除外する。
この効果は相手ターンでも使用する事ができる。
相手ターンのスタンバイフェイズ毎に、サイコロを1回振る。
出た目と等しいレベルを持つ、相手のフィールド・墓地に存在するモンスターを全てゲームから除外する。 

「幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ」

  • 12月第ニ週及び第三週パック「蒼天已死」実装時にフレーバーテキストが追加されたカードの1枚。

咲夜さんCGIの最後を締め括るカード。オリジナルカード-Phantasm-で実装された唯一のカードでもある。
《式神・八雲藍》の破壊をトリガーとして現れる。

まず目に付くのはそのステータスの高さか。媒体となる《式神・八雲藍》の時点でも十分能力は高いので召喚条件に見合う程かというと微妙だが、攻守共に隙のない最高クラスの能力値は相手にしてみれば厄介極まりない。
特に対シンクロモンスターになると顕著で、《式神・八雲藍》がそれなりに登場機会の多い《レッド・デーモンズ・ドラゴン》に相打に持ち込まれるのに対し、このカードは《ライトエンド・ドラゴン》の戦闘能力を以ってしても受けられない。というよりこのカードを安定して突破できるシンクロモンスターは OCGを含めても 存在しない(《セイヴァー・デモン・ドラゴン》なら有利に立ち回ることも可能だが、その性質上1ターン逃げればそれで終わるので完全に封殺することは不可能である)。

第一の起動効果は《ジャンク・アーチャー》と全く同様のもの。
持続時間が短くアドバンテージに繋がりづらいのは同様だが、このカードの場合は除外した後、攻撃力4000の追撃をがら空きの相手に叩きこめるため相手のライフとフィールド次第では凄まじい破壊力を発揮する。
また、後述する第二の起動効果の数少ない穴であるダメージステップ中の除去に最も多いリバース効果モンスターとの接触を避けることが出来る攻防一体の効果でもある。

第二の起動効果はコストがライフに置き換わった《速攻の黒い忍者》であり、ほぼ無償の《亜空間物質転送装置》。
緊急回避として非常に高い性能を持ち、モンスター除去に止まらず殆ど全ての効果を躱すことが可能。
また、相手の攻撃に対しても発動できるので《N・グラン・モール》《ボマー・ドラゴン》のような戦闘を介する除去や《青眼の究極竜》等の自身を戦闘能力で上回る者が相手でも的を逸らすことで生き残れる。更に自分のターンに第一の効果を織り交ぜることで「第二の効果で回避し相手の攻撃を受ける⇒第一の効果で相手を無視し攻撃⇒第二の効果で(ry」
といった泥仕合に無理矢理持ち込める。そしてそれは【式神】の展開力の高さが最も活きる展開なので、活かす余力さえ残っていれば互角以上に渡りあうことが出来るだろう。
莫大なコストを回収するため場持ちの良さを求められる特殊召喚モンスターには正にお誂え向きの効果でこのカードの完全防御形態と言える。
往なしとしては優秀だがダメージステップには発動できないのでそれだけは注意して第一の効果との使い分けが求められる。またライフコストを必要とする上最強の防壁を1ターン手放すことになるので燃費は悪い。あくまで「このカードの完全防御形態」である。

誘発効果はダイス依存で安定感は低いが、前述した2つの効果により場持ちが非常に良いため多くの試行回数を積む余裕が生まれる。過信できる能力ではないが総合的な期待値は決して低くないだろう。
また成功すれば相手の墓地を含めて除外されるので、刺さるデッキには本当に刺さる。

この他にも《式神・八雲藍》の第一の召喚ルール効果のトリガーとなっており、名前に「八雲」の字を含むため、手札に存在する《式神・八雲藍》《式神・橙》を特殊召喚する効果も持っていると言える。
《式神・橙》はともかく、手札に来た場合の処理に困る《式神・八雲藍》にとってはこのカードがフィールドに居座っているだけでも大きな一助となるだろう。またこのカードにとっても除外効果の追撃火力を大幅に引き上げ、自身を退避させても3000の攻撃力で立ち塞がる《式神・八雲藍》が控えているのは非常に都合が良くシナジーは申し分ない。

この通り多数の効果と最高クラスのステータスを所持している非常に強力なモンスターだがこのカードには唯一にして最大の弱点が存在する。召喚条件となる《ネクロファンタジア》の性能があまりにも劣悪なのである。
《ネクロファンタジア》
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「式神 八雲藍」が破壊された時に発動する事ができる。
自分フィールドに存在するカードを2枚選択しゲームから除外する事で、
自分の手札またはデッキから「幻想の境界 八雲紫」1体を特殊召喚する。 
まず発動条件からして十分実戦で通用する能力を持つ《式神・八雲藍》が破壊されなければならない。この時点で3000が4000になるだけで最高クラスのステータスが少々霞む。おまけにダメージステップにも対応してない。
そして何よりも肝心の効果が非常に重い。多くのカードを必要な性質からこの手のカードの持つ奇襲性も殺されている。
出してしまえば凄まじい耐久性を発揮するカードとは対照的な出しにくさからは、絶対に破壊されてほしくない・破壊されるくらいなら出ない方がマシというギリギリのバランス調整が感じられる。

  • 《悪魔の妹 フランドール・スカーレット》を《バーサーク・デッド・ドラゴン》の発展系とするならば、このカードは《毒蛇神ヴェノミナーガ》の発展系と言える。
    • 爆発力では《毒蛇神ヴェノミナーガ》には劣るものの、媒体・本体共に安定したステータスを持ち穴が無いこちらはより耐久向きの性能だと言える。

所持している効果そのものは決して強くないのだが、規格外のステータスがそれらの常識を全て根底から覆す。変則的な効果群と圧倒的な地力の高さを両立した最強のトリッキータイプとでも呼ぶべき存在である。
応用の利く二つの効果を完璧に使いこなせればどんな相手にも勝てる可能性を秘めている。だが逆に読み違えれば普通に除去される危険性も同時に孕んでいる。その厳しい召喚条件も合わさり、決闘者の実力・経験・知識・構築・そして愛…これら全てが試される超上級者向けのカードである。

攻撃スペルカードは通常時の場合、魍魎「二重黒死蝶」。攻撃力の増減によってなんと5種類に変化する。
通例として、技名が変わるのは自身の効果によって攻撃力の増減があるモンスターの演出として使われるパターンが多いのだが
このカードはそうした攻守増減の機会は特に無いにも関わらず5パターン用意されている。 愛のなせる業と言えるだろう。

  • 原作及び二次創作での扱い―~
東方妖々夢PHANTASMボス。境界を操る程度の能力を持つ。
シリーズの他作品においては、作中最も強いキャラクターが登場するのはステージEXTRAであるが、東方妖々夢においてのみ、EXTRAの更に上のステージ、この八雲紫の登場するPHANTASMなる難易度が存在する。
そのため彼女に会うためにはまず八雲藍という高い壁を乗り越えなくてはならず、初級者や中級者の中には彼女とSTGで戦った事がないという者も多い。

スペルにもよるが基本的にEXボスである八雲藍の上位互換という作中最強の設定の弾幕を持つ。
その設定どおり博麗の巫女と並び問答無用の最強キャラとして描かれている。また幻想郷全体でも最古参の一人であり、外界から幻想入りしてきた物資の安全確認という仕事柄外界への造詣も深い。さらには、式神として圧倒的な計算処理能力を持つ《式神・八雲藍》を遙かに上回る、桁外れの頭脳をも併せ持つ。
しかし、その私生活は非常にずぼらでだらしがない。一日の大半を寝て過ごす上冬眠までする。その間の仕事や家事は全てに任せっきりである。
また、彼女が動くのは基本的に異変があった時か何かを企んでいる時だけで、自身の言動も相俟って他の者からは胡散臭い存在として煙たがられている。

万物の形象・質量・状態などの境界を操ることであらゆる事象変化を可能とする能力を持つ。
そしてそれは結界などの物理的境界を操るだけに留まらず、夢と現実・物語の中と外と言った概念的な境界や、物体が個として存在するための「自分とそれ以外を分ける境界」にまで及び、万物の創造と破壊を司る、神にも匹敵する能力とも幻想郷の誕生と密接な関係を持つとも言われる。
ただし殺しあいを遊びに変えるスペルカードルールの中では彼女の能力も大きく制限される。なので作中では空間の境目を操る瞬間移動や、弾幕を境界操作により全く異なる性質の弾幕へと変えて相手を霍乱するといった程度の能力に抑えて使用している。
そのため設定とは裏腹に自機として参戦した場合は中の下~中の上程度の無難な性能に収まることが多い。だが霊夢のサポート役に徹した地霊殿では、霊夢の個性を活かしたオプション、持続が長く扱いやすいボム、使いこなせば独自のパターン構築も出来る特殊操作、等全体的に使いやすい能力が多く優秀な自機として活躍した。某バグを考慮しなければ最強とも。

何を考えてるか分からないキャラと言われる彼女だが、実はその行動理念はハッキリしている。
彼女は誰よりも幻想郷を愛しており全ての行動は幻想郷のためという信念の下に行われているのである。
霊夢魔理沙が異変が起こったかどうかで判断し動くのに対し、彼女は異変が幻想郷に対してプラスに働くかマイナスに働くかという一つ広い視野で物事を見据えて判断している。また、異変の定義に関してもハッキリしたものを持っており自分が動くべき事態かどうかを的確に見極めている。
星蓮船にて地底の妖怪が抜け出したのはまぎれもない異変だが、の目的は幻想郷に規律をもたらす可能性を秘め紛れも無い人格者でもある聖白蓮の解放であり、幻想郷にとっても決して悪い話ではないので彼女は動かなかった。そして花映塚や風神録での出来事は彼女程長く生きた妖怪にとっては異変でもなんでもないのである。
だがその分本気で動き出せば相手が天人だろうと博麗の巫女だろうと容赦することはない。そんな彼女の勇姿が描かれた東方緋想天で、一度は堕ちかけていたカリスマが急浮上した程である(その後土下座でまた下がったが)。

二次創作では幻想郷内外問わず広い知識を持ち、なんでもありな能力を持つため八意永琳と双璧を成す便利キャラとして多くの作品に登場している。
活用法は空間連結能力で目的地へ一瞬で飛ばしてくれる運び屋的なものや、対象を作品の趣旨に沿った姿にしたり、気紛れで幻想郷全土をしょうもない異変に巻き込む黒幕キャラなど多岐に渡る。

だが、それだけ便利な能力者で原作でも早い段階から登場しているキャラにも関わらず彼女とカップリングされる者はかなり少なくメジャーな相手は霊夢天子くらいのものである。はい、女の子同士ですね。…どうかしましたか?
これに関しては、彼女自身の力が強すぎてそれに見合うだけの格を持ち合わせた相手じゃないとカップルというよりただの遊び道具になってしまうからと推測される。霖之助などはその最たる例と言えよう。
だからこそ数少ないパートナーとの絆は深く、緋想天や儚月抄で霊夢とは少々ドライな側面も垣間見えたがその後の二次創作でも霊夢を溺愛している作品が殆どである。

その他には上海アリス幻樂団の公式CD作品の登場人物であるマエリベリー・ハーンとの同一人物説がよく取り上げられる。
その論拠は以下のようになる。
  • 髪や服装など外見的な類似点が多い
  • 「結界の境目が見える程度の能力」という紫の「境界を操る程度の能力」とよく似た名の能力を持つ
    • また、その能力に成長の兆しがあることも描写されている
  • 彼女と同じ姓を持つ日本研究者の「パトリック・ラフカディオ・ハーン」は後に日本に帰化し「小泉八雲」と名乗った
  • 夢違科学世紀のパッケージに紫が能力を行使した際に現れるスキマのようなものが描かれている
  • この説の疑問点に対して回答が用意されていることが多い
    • メリーは近未来の外界に生きる少女であるが、過去にタイムスリップしたような描写がある
    • メリーは人間の少女で紫は妖怪という種族的な壁があるが、紫の詳細な種族である「すきま妖怪」は八雲紫1個体しか存在しない固有の種族であり、血統的なものでないばかりか後天的に転生した可能性も否定できない
この説を採用した作品には、マエリベリー・ハーンが八雲紫となった経緯を描いたものや八雲紫としてかつての想い人である宇佐見蓮子の前に現れるもの等がある。この場合は秘封倶楽部自体にそういう属性があることもあってシリアス路線になることが多い。



攻撃力により攻撃名変化は以下の通り。
9000~ 「深弾幕結界 -夢幻泡影-」!!
7000~ 「紫奥義「弾幕結界」!」
5000~ 「結界「生と死の境界」!
4000~ 「魍魎「二重黒死蝶」!
4000以下 「光弾「ドップラーエフェクト」!

サイコロによる除外効果名は 紫奥義「弾幕結界」!!
相手を除外したときには 八雲紫の境界を操る程度の能力! 《モンスター》をエンドフェイズまで隙間に飛ばす!
自分を除外するときには「紫はエンドフェイズまで隙間に隠れる!」と、メッセージが表示される。

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