説明
交響詩篇エウレカセブンのメカニック、
LFOを中心に据えたデッキ。
高い戦闘能力と対象を取る効果の回避能力で相手を押しつつ、ライフコストを支払いながらもダメージレースで勝利するビートダウンデッキ。
ほとんどのモンスターが、専用デッキを組まずとも単独でも活躍できる能力を持つ事からも分かるようにデッキとしての力はなかなか高い。
またサポートカードも数こそ少ないものの、条件が緩く効果を実感しやすいカードが揃っており強力。
その扱いやすさと強力さ、カードの選択肢の豊富さや原作の魅力などからか、実装当初は大変な人気を博した。
概要
カードの選び方はスタンダードに、サーチ・ドロー・防御等繋ぎ役の下級+下級アタッカー+上級アタッカー+サポートの魔法・罠をバランスを考え選択していけば良いだろう。
ここで注意するのは、
LFOには役割の似たモンスターが多くいる事である。闇雲に全種を投入するだけでは回転が悪くなり逆に破壊力は落ちてしまう。
それぞれの効果を把握し、特に上級アタッカーの取捨選択はしっかりとしていこう。
《LFO ターミナス type R606》
全体的に召喚権の不足しがちな【LFO】における貴重な展開要員。漫然と使っても打点不足の感は否めないがフィールド魔法で打点を補ったりシンクロ素材として扱える運用をすれば使い勝手は大きく向上し打撃力の底上げやリリース要員としてマルチに活躍できる。エクシーズ召喚の登場した現在、もしレベル4だったらと思うと同情を禁じ得ない。
デッキの派生
デッキの主役になり得るカードは多くどれを主軸に据えるかでその構築も大きく様変わりする。
その気になれば出張要員にすらなれる程の必要最低限のカードで構築でき、それでいて安定性に優れる耐性・逆転力封殺力ともに高い強力なライフゲイン・豊富なサーチカードでパーツさえ揃えてしまえば序盤からでも即座に出せる即効性を兼ね備え一時は環境トップにまで上り詰めたもののその結果異常に重い制約が課せられることになった型。
近年では
《スクラップ・リサイクラー》の登場によって構築不可能というほどではなくなったものの3000強の攻守+対象効果耐性も現在ではそこまで絶対的ではないのでわざわざ厳しい条件を満たしてまで出したいかというと疑問は残る。
《ジャンク・シンクロン》エラッタにともないレベル6ルートで出せるシンクロモンスターが居なくなりレベル8も大きく制限されることになった。
現在ではランク3エクシーズの登場によって一応構築可能ではあるが汎用性の差や
《ジャンク・シンクロン》がエクシーズ素材として消滅してしまうので使い回してのループは不可能、そもそもレベル8の選択肢の狭さは何も改善されてないなど弱体化は著しい。
このデッキの弱点
高い攻撃力に比して、守備力はほとんど全員が紙。対象を取る《ジュッテ・ナイト》や《エネミーコントローラー》などの表示形式は防げるものの《重力解除》や《進入禁止 -No Entry!-》などには注意が必要だろう。
シンクロ黎明期のテーマ故仕方ないといえば仕方ないのだが展開手段の補助に乏しく召喚権が不足しがち。
そのため現在の定義として見るとややスピードが遅い割に見返りが少ない。
時代不相応に強かったカードが規制された結果単純に時代に追いつけなくなっただけとも言える。
その他のサポート
オリジナル・デザイナーズデッキとしては珍しく
LFOシリーズはほとんどが風属性・機械族で統一されているため、これらのサポートをそのまま流用する事が出来る。
攻撃力の底上げ《デザートストーム》、汎用性の高い《風霊術-雅》、爆発力を得る《リミッター解除》などは特に有効であろうか。
また、ライフを必要とするカードも多いためライフ回復効果を持つカードを別途加えておくのも良いだろう。
ただし
LFOの中には、自分のライフがある程度減っている状態の時のみ効果を発揮できるタイプのモンスターもいるため
それらを活かそうとする場合、回復すればそれで良いとも言いきれない。バランスと自分の好みで選んでいこう。
デッキの変遷
08/09/01~09/03/01
当時は
《里の天狗 射命丸 文》が環境の一角に居たことに加え風属性主体のテーマは【レベルモンスター】【ハーピィ】など非常に限られた存在だったのでほぼ風属性統一のテーマというだけでも注目度は高かった。
それを抜きにしてもテーマ単体で複数の下級アタッカーを有しているというだけでも貴重な時代に3種の下級・半上級アタッカーと恵まれた種族・属性を持ち、汎用性の高い1:1交換のサポートなど当時に於ける強いデッキのテンプレートのようなテーマであり流行も必然といえよう。
09/03/01~09/09/01
中期辺りまでは流行は続くも以降はシンクロ・チューナーの充実とそれらを活用した戦術の成熟に伴い徐々に勢いを落とすことになる。
デュエルの主体が高打点の下級モンスターで相手を押さえつける戦いから高い展開力から選択肢の豊富なシンクロ召喚に繋げて幅広い状況に対応することへとシフトしていくと共に「強いデッキ」の定義から外れたこのテーマは影を潜めていき、最終的には前時代的なテーマデッキとしてはそこそこ戦えるくらいの評価で一部の愛好家に使われるファンデッキに落ち着いた。
10/03/01~10/09/01
それから暫くは新サポートが出ることもなかったため特に評価が上下することもなく平穏な日々を過ごしていた【LFO】が再び陽の目を見ることになるのは半年強程してからのこと。
ロマンカードと見なされ全盛期における使用率は低めだった
《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》型が実際は
ことなどが発覚すると評価は一変する。
10/09/01~11/03/01
それでも多少の展開力とスペースの空きさえあればいくらでも潜り込めるためシンクロ全盛の展開力至上主義時代、実際に使われるかはともかくとしてお手軽かつ強力なサブウェポンとして
《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》が入る余地のあるデッキは大量に存在した。また召喚条件の関係から墓地に依存しないので【墓守】【次元】などのメタ側のデッキにとってはいまだ強力な切り札として重宝されていた。
11/03/01~
一時期は誇張抜きで関与したカードの大半がエラッタ・ローカル制限など何かしらの形で規制を受ける最早天災の様相を呈するカードとなっていた
《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》だが、大分大人しくなってきたころになってついに本人もエラッタされ出張要員としては完全に役目を終えることになった。
最終更新:2014年02月25日 20:58