説明

交響詩篇エウレカセブンのメカニック、LFOを中心に据えたデッキ。
高い戦闘能力と対象を取る効果の回避能力で相手を押しつつ、ライフコストを支払いながらもダメージレースで勝利するビートダウンデッキ。
ほとんどのモンスターが、専用デッキを組まずとも単独でも活躍できる能力を持つ事からも分かるようにデッキとしての力はなかなか高い。
またサポートカードも数こそ少ないものの、条件が緩く効果を実感しやすいカードが揃っており強力。
その扱いやすさと強力さ、カードの選択肢の豊富さや原作の魅力などからか、実装当初は大変な人気を博した。

概要

カードの選び方はスタンダードに、サーチ・ドロー・防御等繋ぎ役の下級+下級アタッカー+上級アタッカー+サポートの魔法・罠をバランスを考え選択していけば良いだろう。
ここで注意するのは、LFOには役割の似たモンスターが多くいる事である。闇雲に全種を投入するだけでは回転が悪くなり逆に破壊力は落ちてしまう。
それぞれの効果を把握し、特に上級アタッカーの取捨選択はしっかりとしていこう。


  • 下級モンスター
《LFO ターミナスtype R909》
下級アタッカー代表。微弱ながら攻撃力上昇効果を持ち、対象を取る効果も3分の1で回避できるため安定性は最も高い。

《LFO ニルヴァーシュ type ZERO》
下級アタッカー。単独で攻撃力2800にまで達する可能性のある爆発力を秘めるが、危険も大きい。

《LFO ターミナス type R808》
貴重なドロー加速要員。墓地へ送られればどのような形でもドローできるのが強みだが、表側限定の任意効果という点に注意。

《LFO ターミナス type R606》
全体的に召喚権の不足しがちな【LFO】における貴重な展開要員。漫然と使っても打点不足の感は否めないがフィールド魔法で打点を補ったりシンクロ素材として扱える運用をすれば使い勝手は大きく向上し打撃力の底上げやリリース要員としてマルチに活躍できる。エクシーズ召喚の登場した現在、もしレベル4だったらと思うと同情を禁じ得ない。

《LFO モンスーノtype MS10》
破壊された時LFO1体をサーチできる。条件が戦闘破壊に限定されず上級もサーチできると使いやすい。またレベル2なので《エンジェル・リフト》や《ジャンク・シンクロン》など様々なローレベルサポートの恩恵で使い回せる。発動条件・使い回し手段共に緩いこの効果を完全に止めるのは困難を極める。


  • 上級モンスター
《LFO スピアヘッド SH101》
半上級モンスター。単独では《LFO モンスーノtype MS10》で呼べる21打点として扱うことが出来、フィールド離脱時の永続バンプは《バレエ・メカニック》とのコンボでフィニッシャー達の打点を大きく底上げできるので純LFOとしてデッキを構築する場合は安定した活躍を見込める。
逆に言えばただ《LFO モンスーノtype MS10》とフィニッシャーが入っているだけのデッキでは満足にスペックを発揮できないので打点のために1枚入るかどうかくらいのカードになりがちである。

《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec2》
単独で3300まで攻撃力を上昇でき、ライフコストの調節も可能になった進化したニルヴァーシュ。強敵との戦いでは頼りになるだろう。

  • 最上級モンスター
《LFO ターミナスtype B303デビルフィッシュ》
非常に高い攻撃力とスピードを持つ反面、ライフコストも最も高いハイリスク・ハイリターンな一枚。

《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》
唯一の闇属性のLFO。どの効果も基本的には損にならず高いスペックを誇る。専用カード《バスクード・クライシス》も強力。

《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》
《烈のグレートゼオライマー》と並んでオリカテーマの中でも屈指の召喚条件の重さを誇るカード。ロマンを追い求めるあなたに。

  • 魔法
《カットバックドロップターン》
1:1交換の強かった旧時代の遺物を象徴するようなカード。とは言え対象の種類・表裏問わず破壊できるためLFO採用率の高いデッキでは使いドコロを選びさえすれば今でも充分採用圏内だと言える。
自身へのバーンダメージとの相性のいい《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》があまりLFOを無理に採用する必要がないタイプのカードである点が辛いところ。

《バレエ・メカニック》
展開補助に加えて上級・最上級LFOの微妙に不足気味な打点を底上げしてくれる優秀なサポート。《LFO スピアヘッド SH101》を媒介に最上級LFOに繋げることができれば強力な打点と対象効果への耐性を兼ね備えた現在でも通用する強力なフィニッシャーを作り出すことが出来る。
純【LFO】を組む上での最大のメリットだと言える。

《バスクード・クライシス》
《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》専用の軽量型《闇のデッキ破壊ウイルス》。効果が持続しない代わりに発動後も《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》が残るのが強みだが通常の状態で撃ってもその後はアタッカーとしても壁としても扱いづらい。撃ち逃げ前提で考えれば素直に《闇のデッキ破壊ウイルス》を用いたほうが優れる点が多いが各種打点バンプ系のサポートや自身の効果で攻撃力を補強しているのであれば発動後もアタッカーとして運用できる他発動後即シンクロ・エクシーズの素材として活用するなど無駄のない処理が出来るのであれば強力なサポートと化す。

《ヴォダラクの祈り》
主に各LFOの採用枚数が多い・ライフゲインの恩恵も大きい・《LFO ターミナス type R606》の採用率が高いなどの要因から《LFO ターミナスtype B303デビルフィッシュ》型で用いられるカード。展開力に乏しい現在のLFOでは中々扱いが難しいが、合計2500の攻撃力上昇+3500のライフゲインとその最大効率はロマンに満ち満ちている。


デッキの派生

デッキの主役になり得るカードは多くどれを主軸に据えるかでその構築も大きく様変わりする。

《LFO ターミナスtype B303デビルフィッシュ》

打点・効果のリスクリターン共に単純な性能では《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》と比べるとやや苦しいものがあるのでターミナスによるリリース軽減、常時風属性として扱えるため他のLFO共々属性サポートの恩恵を強く受けられるなどの要素で差別化を図りたい。《バレエ・メカニック》の対象として見た場合は《グレイソーマタージ》というサーチカードの数の面で優れる。
多くの下級LFOに加えLFOの採用枚数が比較的多くなりがちなので《月光号》《銀河号》も候補に挙がる。《LFO ターミナスtype R909》《LFO モンスーノtype MS10》以外には必須と言える程のカードはないので良くも悪くも構成の幅は広い。


《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》

細かな採用候補群の選択肢が広い《LFO ターミナスtype B303デビルフィッシュ》型に対してこちらはデッキタイプそのものの選択肢が広い。名称指定サポート以外では各間の繋がりが薄いことに加え使い勝手が良くキーカードを的確にサーチできる《LFO モンスーノtype MS10》が存在する関係上、《バレエ・メカニック》を活用するなど明確な理由がない限り無理してLFOで固める必要性は薄い。
また元のレベルが7なので《バレエ・メカニック》の類似カードである《生け贄人形》も扱える。《バレエ・メカニック》と比べるとデメリットが目立つが《LFO モンスーノtype MS10》でモンスターのサーチ自体は容易なので4枚目以降の選択肢として見れば使い勝手は悪くない。

LFOで固める場合は《LFO モンスーノtype MS10》でこのカードとパーツを揃え《LFO スピアヘッド SH101》《バレエ・メカニック》《生け贄人形》とのコンボを狙うのが基本になる。所持している効果群はデメリットや穴自体はあるが基本的に明確に損するようにはできてないので打点を補完すれば高い制圧力を発揮する。またこのカードは闇属性でその他のLFOは風属性なので《仮面ライダーW》も出張させやすい。

元の2900打点で充分だと考えるならば《終末の騎士》《スクラップ・リサイクラー》で墓地に落としてしまってから蘇生カードで使いまわしても良い。こちらはLFOに拘る必要がないので闇属性であることを活かせることや構築の自由度が高い点で勝る。
こちらのデッキに《LFO モンスーノtype MS10》と《生け贄人形》《終焉の焔》などの手札からの召喚サポート、《可変機獣 ガンナードラゴン》《銀河号》などのこれらサポートを共有できるカードを噛ませることで《バスクード・クライシス》を撃ちながら無理なくランク7のエクシーズ召喚が狙えるデッキとしてもカスタムできる。
同様に《エーリアン・モナイト》で通常モンスターのエーリアンを釣り上げた後《戦線復活の代償》で《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》を蘇生することで《バスクード・クライシス》→レベル8のシンクロ召喚と繋げられる。


《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》

その気になれば出張要員にすらなれる程の必要最低限のカードで構築でき、それでいて安定性に優れる耐性・逆転力封殺力ともに高い強力なライフゲイン・豊富なサーチカードでパーツさえ揃えてしまえば序盤からでも即座に出せる即効性を兼ね備え一時は環境トップにまで上り詰めたもののその結果異常に重い制約が課せられることになった型。
近年では《スクラップ・リサイクラー》の登場によって構築不可能というほどではなくなったものの3000強の攻守+対象効果耐性も現在ではそこまで絶対的ではないのでわざわざ厳しい条件を満たしてまで出したいかというと疑問は残る。

《スクラップ・リサイクラー》《ドラゴン・フライ》で《LFO モンスーノtype MS10》を呼び込みつつこれを《エンジェル・リフト》《ジャンク・シンクロン》で徹底的に使いまわしていく。また《LFO モンスーノtype MS10》でサーチしたカードをコストに《死者転生》で《スクラップ・リサイクラー》を使いまわすと召喚権の無駄を省いて墓地肥やしが行える。
《LFO モンスーノtype MS10》は墓地肥やしに奔走することになるので《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec2》《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》をサーチするカードとして《グレイソーマタージ》《希望の転生》辺りも欲しいところ。


【シンクロ召喚】軸

《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》を組み込んだ【シンクロ召喚】ではなくLFOをシンクロ素材として活用した【シンクロ召喚】。主に使われるのは《LFO モンスーノtype MS10》《LFO ターミナスtype R606》《LFO スピアヘッド SH101》の三種。
《LFO モンスーノtype MS10》《LFO ターミナスtype R606》をサーチした後《LFO モンスーノtype MS10》を《ジャンク・シンクロン》で釣り上げると《LFO ターミナスtype R606》の召喚条件を満たす。そのためレベル8シンクロor《LFO モンスーノtype MS10》を残したままレベル6シンクロという強力な2択を選択できる。残した《LFO モンスーノtype MS10》で次の《LFO ターミナスtype R606》をサーチしつつ《ジャンク・シンクロン》の方を《戦士の生還》《ダーク・バースト》などの豊富なサルベージカードで使い回せば非常に高いスタミナで立ち回れる。
《LFO スピアヘッド SH101》はまだシンクロまで繋げられない序盤や《LFO ターミナスtype R606》の切れた終盤以降の安牌や多少スピードを落としてでもレベル8シンクロと《LFO モンスーノtype MS10》ループを両立したいときなどにサーチするカードとして幅広く活用可能。

《ジャンク・シンクロン》エラッタにともないレベル6ルートで出せるシンクロモンスターが居なくなりレベル8も大きく制限されることになった。
現在ではランク3エクシーズの登場によって一応構築可能ではあるが汎用性の差や《ジャンク・シンクロン》がエクシーズ素材として消滅してしまうので使い回してのループは不可能、そもそもレベル8の選択肢の狭さは何も改善されてないなど弱体化は著しい。


このデッキの弱点

高い攻撃力に比して、守備力はほとんど全員が紙。対象を取る《ジュッテ・ナイト》や《エネミーコントローラー》などの表示形式は防げるものの《重力解除》や《進入禁止 -No Entry!-》などには注意が必要だろう。

シンクロ黎明期のテーマ故仕方ないといえば仕方ないのだが展開手段の補助に乏しく召喚権が不足しがち。
そのため現在の定義として見るとややスピードが遅い割に見返りが少ない。
時代不相応に強かったカードが規制された結果単純に時代に追いつけなくなっただけとも言える。

その他のサポート

オリジナル・デザイナーズデッキとしては珍しくLFOシリーズはほとんどが風属性・機械族で統一されているため、これらのサポートをそのまま流用する事が出来る。
攻撃力の底上げ《デザートストーム》、汎用性の高い《風霊術-雅》、爆発力を得る《リミッター解除》などは特に有効であろうか。

また、ライフを必要とするカードも多いためライフ回復効果を持つカードを別途加えておくのも良いだろう。
ただしLFOの中には、自分のライフがある程度減っている状態の時のみ効果を発揮できるタイプのモンスターもいるため
それらを活かそうとする場合、回復すればそれで良いとも言いきれない。バランスと自分の好みで選んでいこう。


デッキの変遷

08/09/01~09/03/01

中期より登場。効果がわかりやすくメリットに満ちている点や実装順の関係で主に《LFO ニルヴァーシュ type ジ・エンド》型が原作人気も手伝い大いに流行する。

当時は《里の天狗 射命丸 文》が環境の一角に居たことに加え風属性主体のテーマは【レベルモンスター】【ハーピィ】など非常に限られた存在だったのでほぼ風属性統一のテーマというだけでも注目度は高かった。
それを抜きにしてもテーマ単体で複数の下級アタッカーを有しているというだけでも貴重な時代に3種の下級・半上級アタッカーと恵まれた種族・属性を持ち、汎用性の高い1:1交換のサポートなど当時に於ける強いデッキのテンプレートのようなテーマであり流行も必然といえよう。


09/03/01~09/09/01

中期辺りまでは流行は続くも以降はシンクロ・チューナーの充実とそれらを活用した戦術の成熟に伴い徐々に勢いを落とすことになる。

デュエルの主体が高打点の下級モンスターで相手を押さえつける戦いから高い展開力から選択肢の豊富なシンクロ召喚に繋げて幅広い状況に対応することへとシフトしていくと共に「強いデッキ」の定義から外れたこのテーマは影を潜めていき、最終的には前時代的なテーマデッキとしてはそこそこ戦えるくらいの評価で一部の愛好家に使われるファンデッキに落ち着いた。


10/03/01~10/09/01

それから暫くは新サポートが出ることもなかったため特に評価が上下することもなく平穏な日々を過ごしていた【LFO】が再び陽の目を見ることになるのは半年強程してからのこと。
ロマンカードと見なされ全盛期における使用率は低めだった《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》型が実際は
ことなどが発覚すると評価は一変する。

《BF-アーマード・ウィング》《アーカナイト・マジシャン》の存在から対応力が非常に高く《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》の耐性・戦闘力両面のわずかな穴を埋められる7シンクロ型がまず頭角を現し、大規模大会中という時期にも恵まれその力を存分に発揮する。
《BF-アーマード・ウィング》《アーカナイト・マジシャン》両者が約二ヶ月とかなり早期にエラッタされ対応力が弱まり7シンクロ型は弱体化することになるが、《LFO モンスーノtype MS10》を蘇生できる・《BF-アーマード・ウィング》が居なくなった分の打点を補強するカードを組み込みやすい点などの相性の良さや必須カードの少なさもあり《ジャンク・シンクロン》系列のシンクロとの融合型が登場し出張要員としても優秀であることを証明する。

またこうした過程でLFO全体の再評価の気運も高まり、《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》に頼らずとも《ジャンク・シンクロン》と《LFO ターミナス type R606》などカード間のシナジー次第では充分現代的なシンクロデッキとしても通用することもわかった。

しかし《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》はいつしか恵まれた種族・属性を活かして【仮面ライダーW】【シンクロン】など新たな流行デッキが生まれると即座に順応してはそうした新興勢力の規制の一因となるという歪な存在になり始める・・・


10/09/01~11/03/01

【シンクロン】はジャンク型・クイック型共に規制を受け【仮面ライダーW】は専用デッキ内では《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》に負けず劣らず強力な切り札である《仮面ライダーW・サイクロンジョーカーエクストリーム》を得たことで代表的な出張先が沈静化。またさすがに長々と環境に居座りすぎたため研究も煮詰まりだす&対策も浸透し始める。
デュエルの高速化がさらに加速し《LFO モンスーノtype MS10》ですらサーチャーとしては遅いという扱いになった上、早いサーチャーの選択肢だった《グレイソーマタージ》《北斗の三男 ジャギ》が完全に狙い撃ちのエラッタを受けたことも向かい風となった。

それでも多少の展開力とスペースの空きさえあればいくらでも潜り込めるためシンクロ全盛の展開力至上主義時代、実際に使われるかはともかくとしてお手軽かつ強力なサブウェポンとして《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》が入る余地のあるデッキは大量に存在した。また召喚条件の関係から墓地に依存しないので【墓守】【次元】などのメタ側のデッキにとってはいまだ強力な切り札として重宝されていた。


11/03/01~

一時期は誇張抜きで関与したカードの大半がエラッタ・ローカル制限など何かしらの形で規制を受ける最早天災の様相を呈するカードとなっていた《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》だが、大分大人しくなってきたころになってついに本人もエラッタされ出張要員としては完全に役目を終えることになった。

最終的に殆ど原型を残していなかった《LFO ニルヴァーシュ type ZERO spec3》型がロマン枠となり、それ以外も丸二年ものブランクのある【LFO】はさすがに以後現在までファンデッキの域を三度飛び越えることはなかったがその活躍期間は非常に長く【仮面ライダーW】と並んで最も長きにわたって前線に立ち続けた純正オリカテーマの一つと言えるだろう。