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<88title/no.51>サングラス

 目が覚めたら、コタツの上に栗のサングラスがのっているのが見えた。 
 滅多に回ってこない大晦日から新年からに掛けての休みも、気が付いてみれば年末の仕事納めだの、大掃除だの、あっという間に過ぎ去って。
気付けば、毎度定番の『紅白』なんぞを見る気も無く眺めつつ、好きなものだけを作って『おせち』紛いのモノを肴にどちらもが買い込んで来た酒を酌み交わした。
百八つの煩悩を昇華させる為の『除夜の鐘』も聞いたのか、聞きそびれたのか・・・。
起き上がってみれば、コタツの上は惨憺たる状態で、自分もさっさと寝てしまったが、栗の方もそう差も無く寝てしまった事は明らかだった。
それでも、サングラスをキッチリ除けて寝ている辺り、習性って言うのは面白い。
そう思って寝ている筈の本人の姿を探して見れば、自分の背中側。
寒さ避けの為か、温もりに曳かれたのか貼りつく様にして、けれど上手くコタツの足を避けるようにして、眠っていた。
「く~り。」
耳元で呼び掛けてみたが、飲んだ酒の量の為か、或いはただ単に眠りが深いのか。
身じろぎはすれども、結局気付く事は無かった。
だからと言ってもう一度眠るには、目が冴えて・・・。

 余りに珍しい休みの日にやる事があるわけでも無し、つい手持ち無沙汰に手元にあった『サングラス』に手を掛けた。
そーっと掛けて、見た途端。
「ぷーっ。」
と言う、吹き出す息とそれと共に続くのは、笑い声。
「お、面白すぎる~~~~!!!」
笑い声の中、切れ切れに聞こえたのは寝たままの体勢で人を指差して笑う栗の声。
「おまっ。」
「いやぁ、正月早々面白いモン見せてもらったわ。」
そう言いながら、人をコタツに置き去りにして起き上がっていった。
「ひでぇ・・・。」
そこで栗が差し出して来たのは、鏡で・・・。
結局、俺もその似合わなさに笑ってしまった。

 自分も一緒に笑った癖にそんな事は棚に上げて、新年早々指差して笑われた事実をブチブチ零していたら。
機嫌直しと言わんばかりに起き上がっていった栗原が『雑煮』を用意して来て、机の上をどかせと合図してきたので、言われるままに片付けていたら、お椀を手にしたままに栗が話し掛けて来た。
「正月のお年玉替わりに『サングラス』買いに行こうぜ。似合うの選んでやるからさ。」
「なんで・・・。」
「お詫びと言っちゃ何だが、買ってやる。」
そう栗が言ったので、笑われた事は俺の中でチャラになる事になった。

2003.12.29 かずえ




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