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<88title/no.35>福音

人は、死ぬ間際に
その人の身に起こった全ての出来事がまるで走馬灯のように脳裏に浮かぶという。
あの時、墜落していく瞬間。
俺の脳裏には・・・
神田との事ばかりが浮かんでは消えた。
嗚呼、それほどまでに俺は
神田という人間を必要としているのか。
ならば、あいつは、
あいつにとっての俺という存在は?
「・・・気がついたか?」
そう言いながら覗き込む神田の顔。少しやつれているだろうか。
ここは、病院か。
「機体は、もう使い物にならないそうだ、海上に墜落したときの衝撃が余程酷かっ
たんだろうな。
 そしてお前は機内で気を失っていたところを救助された、というわけだ」
そこまで一息に話し終えると、立ち上がり窓に向かって歩き出した。
何を話せばいいのだろう、伝えたい言葉は山ほどあるのに。
「俺の知らないところで勝手に死ぬなよ、どうせなら俺の目の前で死んでくれ」
「・・・え?」
その背は俺に向けられたまま。
「俺は・・・、お前がいなくなったらたぶん、ダメになる」
そう言って、振り向いた神田は、泣き顔で笑っていた。
「墜落していく間、お前のことばかり考えてた」
「お前を残して逝くのは嫌だ、ただ単純にそう思ったんだ」
「・・・お前を、愛しているんだ」
その表情に、その目に。かすかに驚きの色が含まれる。
「こんな状況で告白するのは卑怯だな」
椅子に座り直し、両手で俺の手を包み込む。
その手の暖かさと、何よりも神田の笑顔に心が落ち着いてくる。
「だって、しょうがないだろう?ずっと言いたかったんだから」
「俺の告白プランを壊しやがって」
「ふふっ、何だそれ」
「笑うなよ、本気で練ってたんだから」
触れ合うだけの口づけ、それは二人にとっての儀式。

2005.03.16 ひりゅう




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