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「ふわー」
「あー疲れたぁ」

アパートに戻って、神田がまずする事といえば
窮屈な制服を脱いでゆったりとした普段着に着替える事だ。

その間栗原はというと、制服の上着を脱いでネクタイを解き
ワイシャツの袖をまくって流しに向かう。
手早く米を研いで炊飯器にセット、スイッチを入れる。

「神さん、今日は天気がイマイチだったから、厚手のスウェットなんかは
 乾いてないと思うんだ。だから鴨居に掛けておいて」
「あいよー」

一足先に普段着に着替え終えた神田は洗濯物を取り入れる。
最初は抵抗があったが慣れてしまえば簡単なことだ。

その間栗原は冷蔵庫の中を覗き込み、野菜や肉を素早く選び出す。
と同時に鍋を取り出して水をいれ、煮干を入れて火をつける。
その動きはてきぱきと無駄が無い。

洗濯物を畳み終えた神田はその姿をじっと見詰めている。

料理をしている栗原の顔は基地にいる時とはまた違った緊張感を
漂わせていて、神田はその横顔を眺めているのが大好きなのだ。
楽しそうな笑みを口元に浮かべて、今にも鼻歌の一つも出てきそうだ。

「神さん、味噌汁の具、若布とネギ?それともナメコ?」
「ナメコにネギ」
「はいはい」

訊ねる声も弾むようだ。

「神さーん、茄子は焼いてしょうが醤油で食べるのと味噌いため、どっちがいい?」
「しょうが醤油」
「おっけー」

いちいちメニューを聞いてくるのもなんとも可愛らしい。
ただし内容に文句を付ける事は許されないのだが。

「ん、おいしー。俺って天才」

煮物の味を見て得意そうに呟く顔もまた、基地では見ることの無い笑顔だ。
無骨な制服にエプロンというのは色気が無いが、それもまた栗原の可憐さを
引き立てていると言えなくも無い。
ずるずると栗原の背後に近づいて覗き込む。

「栗いー、メシ、まだぁ?」
「あと少し。もう一煮したら出来上がり」

その頃にはもう炊飯器が湯気を立てていて、部屋には良い匂いが満ちている。
栗原は味噌汁の鍋を火にかけて、暇そうにじっとこちらを眺めている神田に言った。

「俺着替えてくるからさ、鍋煮立ったら火を止めておいて」
「あいよ」

着替えを覗かれないよう、予防線を張って置くのも忘れない。
シャツとジーンズに着替えた栗原が戻ってきて料理を運んでくる。

「はいお待たせ。じゃあメシにしよ」
「待ってました!腹減ったようー」


いそいそとちゃぶ台の前に座った神田は密かに思う。
栗の料理も最高だけど、料理している栗も最高だと。
誰にも味合わせる気は無い、サイコーに美味しい時間。

2005.11.28 お




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