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#blognavi
take です。
劇場版「呪怨」で一躍ジャパニーズホラーの最前線に踊り出た
清水崇 監督作の「輪廻」を観ました。
&REF(http://www6.atwiki.jp/777/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=take_20060220_rinne.jpg)
文句なく傑作です。
〝前世へようこそ〟 のキャッチコピー通り、輪廻転生の内容。
前世と現世の伏線が多く、劇場に2回も足を運んでしまいました。
「呪怨」は、一般的にホラー映画だと位置付けられ(事実その通りですが)、
免疫のない人はとことん敬遠してしまって残念なのですが、
観所は、細かいカメラワークにあり、また発想の鋭さ、
人物の立ち位置、構成の緻密さ、伏線の張り方にこそあるのだと思います。
エレベータやシャワー、布団といったあまりにも日常的なアイテムを
用いて恐怖を描く手法はもはや出尽くした感があったのに、
「呪怨」の見せ方は斬新かつ芸術的で、
今までの恐怖映画をリセットできる破壊力をもった作品でした。
布団、ふすまというアイテムを「輪廻」で再度使ってきたのには、
清水監督によほどの自信があったのでしょう。
けれど、構成力は抜群でしたが、「呪怨」を何度も観た観客にとっては、
二番煎じと捉えられても仕方ありません。
アメリカンホラーに駄作が多いのは、
血量で勝負する流れが少なからずあったのであり、
本当の恐怖映画とは、「見てもらう恐怖」ではなくて
観客に恐怖の想像を「喚起する」ところにあるのだと思います。
スピルバーグの映画ジョーズがあそこまでヒットしたのも、
音とともに「恐怖の喚起」が観客に染み込んでいた証拠でしょう。
また、ヒッチコック作品の巧さもそこにあります。
おそらく、ふすま、というアイテムを清水監督が好んで使ってきたのは、
まさにその点をピンポイントに狙ってきたのであり、
日本人なら誰もが一度はふすまの開閉を経験しているから
喚起させやすかったのでしょう。
コリアンホラー「箪笥」にも同じことが言えるでしょう。
しかし、ふすま/タンス、というのは、
アジアンホラーが興行的、話題的に世界に打って出る切り札であるのと同時に、
欧米人に与えるインパクトは未知数である弱点も合わせもっているのも事実です。
アメリカ版リメイクは作り方を間違えると失敗する、とも言えます。
日本特有の家屋やふすまといったものは、米国人の生活に土着していないからです。
「死霊のはらわた」のサム・ライミ監督が、
「呪怨」をリメイクしたけれど、ワタシなりの評価は低調。
日本家屋に米国人を登場させてはいけません。
やるならレンガ建築を舞台にして欲しかったものです。
「リング」のリメイクもしかりです。
「リング」の貞子、「呪怨」の加耶子は、
ジャパニーズホラーの2大モンスターなわけですが、
「輪廻」にその加耶子役の藤貴子を配役したのは清水監督の寛大な遊び心ですかね。
藤貴子の役名が、須藤貴子 だったのも注目すべき点でしょう。
#right{
カテゴリ: [[[Movie>トップページ/カテゴリ/Movie]]] - &trackback() - 2006年02月20日 23:50:02
}
- 免疫のない人です.ツタヤで全ての呪怨のパッケージを裏返しにしたことがあります.こういうのって苦手なんだ.[ いるよ,絶対いるよ...あれ ? いない,と思ったら後ろにイター !! ] 的なシーンで,テレビのチャンネルを変えてしまうんだ.アハハ -- maf (2006-02-21 10:07:08)
- たしかに呪怨のパッケージのトシオ君のドアップは、いい味でてます。裏返しにしても、そこにトシオ君がいたらギョッ!! としたはずなんだ.笑 -- take (2006-02-21 11:38:45)
#comment(nostyle,nsize8,size30)
#blognavi
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take です。
劇場版「呪怨」で一躍ジャパニーズホラーの最前線に踊り出た
清水崇 監督作の「輪廻」を観ました。
&REF(http://www6.atwiki.jp/777/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=take_20060220_rinne.jpg)
文句なく傑作です。
〝前世へようこそ〟 のキャッチコピー通り、輪廻転生の内容。
前世と現世の伏線が多く、劇場に2回も足を運んでしまいました。
「呪怨」は、一般的にホラー映画だと位置付けられ(事実その通りですが)、
免疫のない人はとことん敬遠してしまって残念なのですが、
観所は、細かいカメラワークにあり、また発想の鋭さ、
人物の立ち位置、構成の緻密さ、伏線の張り方にこそあるのだと思います。
エレベータやシャワー、布団といったあまりにも日常的なアイテムを
用いて恐怖を描く手法はもはや出尽くした感があったのに、
「呪怨」の見せ方は斬新かつ芸術的で、
今までの恐怖映画をリセットできる破壊力をもった作品でした。
布団、押し入れというアイテムを「輪廻」で再度使ってきたのには、
清水監督によほどの自信があったのでしょう。
けれど、構成力は抜群でしたが、「呪怨」を何度も観た観客にとっては、
二番煎じと捉えられても仕方ありません。
アメリカンホラーに駄作が多いのは、
血量で勝負する流れが少なからずあったのであり、
本当の恐怖映画とは、「見てもらう恐怖」ではなくて
観客に恐怖の想像を「喚起する」ところにあるのだと思います。
スピルバーグの映画ジョーズがあそこまでヒットしたのも、
音とともに「恐怖の喚起」が観客に染み込んでいた証拠でしょう。
また、ヒッチコック作品の巧さもそこにあります。
おそらく、押し入れ、というアイテムを清水監督が好んで使ってきたのは、
まさにその点をピンポイントに狙ってきたのであり、
日本人なら誰もが一度は押し入れの開閉を経験しているから
喚起させやすかったのでしょう。
コリアンホラー「箪笥」にも同じことが言えるでしょう。
しかし、押し入れ/タンス、というのは、
アジアンホラーが興行的、話題的に世界に打って出る切り札であるのと同時に、
欧米人に与えるインパクトは未知数である弱点も合わせもっているのも事実です。
アメリカ版リメイクは作り方を間違えると失敗する、とも言えます。
日本特有の家屋やふすまといったものは、米国人の生活に土着していないからです。
「死霊のはらわた」のサム・ライミ監督が、
「呪怨」をリメイクしたけれど、ワタシなりの評価は低調。
日本家屋に米国人を登場させてはいけません。
やるならレンガ建築を舞台にして欲しかったものです。
「リング」のリメイクもしかりです。
「リング」の貞子、「呪怨」の加耶子は、
ジャパニーズホラーの2大モンスターなわけですが、
「輪廻」にその加耶子役の藤貴子を配役したのは清水監督の寛大な遊び心ですかね。
藤貴子の役名が、須藤貴子 だったのも注目すべき点でしょう。
#right{
カテゴリ: [[[Movie>トップページ/カテゴリ/Movie]]] - &trackback() - 2006年02月20日 23:50:02
}
- 免疫のない人です.ツタヤで全ての呪怨のパッケージを裏返しにしたことがあります.こういうのって苦手なんだ.[ いるよ,絶対いるよ...あれ ? いない,と思ったら後ろにイター !! ] 的なシーンで,テレビのチャンネルを変えてしまうんだ.アハハ -- maf (2006-02-21 10:07:08)
- たしかに呪怨のパッケージのトシオ君のドアップは、いい味でてます。裏返しにしても、そこにトシオ君がいたらギョッ!! としたはずなんだ.笑 -- take (2006-02-21 11:38:45)
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