かぐや姫のデビューアルバム。1972年3月7日、1日限りのレコーディングだったと言われている。
レビュー
第一期かぐや姫の流れからか、コミカルな作風も見受けられる。
「雪が降る日に」は、シンプルな演奏形態ながら、こうせつ&正やんのコーラスの絡みが絶妙な傑作。1981年、資生堂のCMソングとして採用されている。
南こうせつが単独で書いた「ひとりきり」「
加茂の流れに」はいずれも絶品。彼のソングライターとしての才能は、すでに開花していたことを示す。
第一期かぐや姫の作品のセルフカバーとも言える「マキシーのために」も、吉田拓郎による力強いアレンジによって生まれ変わり、かぐや姫の代表作となった。
伊勢正三&南こうせつの名コンビによる曲作りもすでに定着しており、かぐや姫流反戦歌「あの人の手紙」やほろ苦い失恋ソング「好きだった人」など傑作を残している。
結果として収録曲の約半数が、現在でもかぐや姫の代表曲に数えられている。
プロデューサー後藤由多加氏によるライナーによれば、本アルバムのセッションで「
悪いあそび?」という作品も演奏したが、歌詞に問題がありアルバムには収録されなかった。未発表曲として復刻が望まれる音源。
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最終更新:2007年12月09日 22:13