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プロ経営者の条件

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今回お届けするのはプロ経営者の条件です
作者は、グッドウィルグループ会長の折口 雅博さんです。
徳間書店より出版されています。
■ 概要
 グッドウィルグループは創業より10年足らずで1,000億円もの売上を達成し、年率50%以上もの成長を遂げています。
グッドウィルグループを率いる折口雅博は以前にはブェルファーレ、ジュリアナ東京という大型ディスコの立上に参画してきました。
一見華やかな成功物語を歩んでいるに見えますが、その裏では、裏切りによりジュリアナ東京を追われ4,000万円の借金を背負うことになったのです。
如何に4,000万円の借金地獄から這い上がり、グッドウィルグループを創り上げることが出来たのか、その背景そしてそれを成し遂げた原因は一体どこにあるのでしょうか?
■ 夢を持つ
 幼少の頃、家にお手伝いさんがいる裕福な家庭に生まれ、父親の仕事の関係上アメリカの文化に触れることが出来ました、アメリカ文化のダイナミックさに驚きながらも幼な心に「いつかでっかいことをしたい」と心に決めたのです。
 父親の事業の失敗により裕福な生活はいつまでも続くことはありませんでした。生活は一転し、生活保護を受ける貧しい生活へと転落して行ったのです。
県下で有数の高校へ入ることも可能でしたが、家計を助ける為に、自衛隊関係の学校へ入学することを決意します。
防衛大学時代、私はナポレオンヒルの「成功哲学」に出会います。『成功したいと強く思うなら、誰でも成功できる』その様に書かれていました。
以前から信じていたことが、世界の成功者と考え方が一致していることから、その想いをより強くしていくことになったのです。
グッドウィルを新宿の雑居ビルで5人でスタートしたときから私は、「5年以内に株式公開して、10年以内に売上高1,000億円にする」と宣言しました。
当然生まれてくる社員からの疑問に対しても「本当だよ。思い描き、強く信じ、行動すれば現実のものとなるんだ」と答えたのです。
だからこそ、グッドウィルグループを10年間で1,000億円企業へと育て上げることが出来たのです。
「こうしたい」という欲望は人の意識や行動を変えていくのです。
例えば、普通の大学生がポルシェに乗りたいと考えます。普通に考えると無理な話です。
しかし、本当に欲しいと思うのであれば、少しでもお金を稼ごうとアルバイトに燃えます。昼間だけでなく、夜間も働くようになるでしょう。しかしアルバイトにも限界があることに気づき、もっと大きなお金が入る仕事はないか探すようになります。
 怪しい商売かも知れませんが、とりあえず電話してみよう、挑戦してみよう、ちょっと話だけでも聞いてみよう。そんな気になってくるのです。
 もちろんそんなに間単にお金が儲かれば苦労はしません。途中で挫折する可能性だってあります。
しかし、本当にポルシェが欲しかったら、それに向かって努力を行い、頑張り実際に手にすることが出来るかもしれないのです。
新しいことにチャレンジに踏み出せない人、あるいは踏み出しても上手くいかない人と夢を実現できる人との差はどこにあるのかといえば、「こうしたい」という欲望の強さにあるのです。
私には大きな夢がありました。
だからこそ、4000万円もの借金生活の中でも「これを乗り越えて次に行くんだ」という夢に向かった強い意志を持つことが出来た為、ベルファーレの立上そしてグッドウィルの成功へ繋がっていったのです。
■ 事業成功の秘訣
ジュリアナ東京を手がけた当時、ディスコブームは去り冬の時代と呼ばれていました。
新しいディスコの成功を疑問視する声も強くありました。
では、どうして、ジュリアナ東京は爆発的なブームを上げ、初期投資の15億円に対して初年度の売上高は20億円、2年目の売上高はそれを大幅に上回る成功をおさめる事が出来たのでしょうか?
 事業というものは、本質を突かなければ継続的な成功は望めません。ボーリングにたとえれば、ストライクを取ることと同じです。
ストライクを取るためには、センターピン、つまり一番真ん中のピンを外してはなりません。センターピンに当たらない限り、ストライクは取れないのです。
私は事業の本質を捉えていたからこそ、絶対の自信を持つことが出来ました。
ディスコのセンターピンは「毎日満員であること」です。
“最高にすばらしい音楽”でも“いいお酒がのめること”でもありません。いい音楽を聴きたいのであればライブハウスに行けばよいのですし、いいお酒を飲むのであれば、一流のバーに行けばよいのです。
 私は常に人を絶やさないことを意識しました。週末は満杯だが、月曜、火曜はガラガラという当時のディスコの常識を打ち破る為に、無料招待券を配ったりし常に人の流れを確保したのです。
 「駄目に決まっている」、「そんなものはダメだ」という言葉であきらめてしまうのは簡単です。
しかし、必ず原因があってそうなっているはずなのです。そこで止まっていては進歩がありません。物事の本質を突き詰めて、成功するための原因を探ることで、必ず結果はついてくるのです。
 センターピンを外さなければかなりの確率で成功します。問題はその見極め方なのです。
センターピンを見極めるにはどうすればいいのかといえば、ちょっとしたトレーニングで見分けられるようになります。
その方法はシンプルです。とにかくいつも当事者意識を持つことなのです。
例えば、自分が食事に行くときに、お客の立場になってはいけません。「この料理はまずいな、もう来ない」「サービスが悪いな」客の立場に立てばこれでおしまいです。
 そうではなく、その店の経営者やオーナーの立場に立っているのです。
自分がオーナーだったらどんな料理を出そうか?証明はどんなものにしようか。味付けはどうしようか、サービスはどうしようか、と店に入ったら自分がオーナー、経営者のつもりで見る
 そうすればいろいろなことに気づきます。
受けてではなく、常に主体、当事者として物事を見るようにすれば、行動が変わってくるのです。
但し、当事者意識を持つことも、あまり真剣にやると疲れてしまいます。遊び感覚やゲーム感覚であればよいのです。
 このようなトレーニングをし、データベースを蓄積することでセンターピンを見分ける判断が出来るようになるのです。
■ 成長
 グッドウィルグループの社提は『弛まぬベンチャースピリット』があります。
常にハングリーであれ、常に拡大発展を目指せ、ということです。
 如何に崇高な経営理念があったとしても、優れたサービスがあったとしても売上がなければ企業として存続することは出来ません。良いサービスを研究する為の投資も出来ませんし、優秀な人材の確保も出来なくなるのです。
 経営というものは、下りのエレベーターを這い上がることに似ています。
オーナーとして、会社経営をするのであれば、売上高が10億円、経常利益が1億円あればそれなりの規模のビジネスが展開でき、オーナーとして経済的な面でも十分な暮らしが送れると思います。
 しかし、「それでよし」と思った瞬間に売上は8億になり、7億になり、利益は1,000万円になり最終的に赤字になってしまうのです。
 経営は止まったら押しましです。これでよしと思ったら、もう上には上がることは出来ません。上がれないと下がるしかないのです。
 だからこそ、いつもチャレンジする必要が出てきます。いつもハングリーに上っていき拡大発展を目指していく必要があるのです。
 未知なる分野へ参入するときは、事前の段階では調べられることは徹底的に調査するにもかかわらず、何に出くわすか創造も出来ません。
だからこそ、組織には変化に対する耐性が求められます。
山の頂に立つという目的を成し遂げる為に、まっすぐ上ることが正しいとは限りません。場合によっては迂回する必要も出てくるのです。
目的の達成の為に、方針を変えるのは「手段」を変えることであり、「目標」の変更ではありません。
どうやって山の頂に向かうのか、ということです。
「本質」を見抜き、適切な手段を講じることこそ、ビジネスで私が最も重要視していることです。


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