「佐藤春夫訳「徒然草」六十九」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

佐藤春夫訳「徒然草」六十九」(2015/02/13 (金) 00:18:45) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 書写《しよしや》山の性空上人《しようくうしようにん》は、法華経を読誦《どくじゆ》した功徳《くどく》によって肉体的な汚れから脱却した人であった。旅で、宿屋に行ったところ、豆のからを焚いて、豆を煮ていると、音のつぶつぶと鳴るのを聴いてみると「疎遠でもない貴様たちが、恨めしくも自分らを煮て、苦痛を与えるものだな」と言っていた。焚かれている豆がらのぱちぱちと鳴る音は「自分の本心から出たことであろうものか。焚かれるのもどれほど堪え難いか知れたものではないが、仕方のないことである。どうぞ我らを恨んではくれまいそ」と言っているのが聞かれた。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー