|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|

佐藤春夫訳「徒然草」二十二


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

 何事につけても昔がとかく慕わしい。現代ふうはこの上なく下品になってしまったようだ。指物《さしもの》師の作った細工物類にしても昔の様式が趣味深く思われる。手紙の文句なども昔の反古《はこ》が立派である。口でいうだけの言葉にしたところが、昔は「車もたげよ」「火かかげよ」と言ったものを、現代の人は「もてあげよ」「かきあげよ」などという。主殿《とのも》寮の「人数《にんじゆ》立て」というべきを、「たちあかししろくせよ」(松明《たいまつ》を明るくせよ)と言い、最勝講《さいじようこう》の御聴聞所《ちようもんじよ》は「御講の盧」というべきを「講盧《こうろ》」などと言っている。心外な事であると、さる老人が申された。
メニュー

更新履歴
取得中です。