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「闇よりほかに聴くものもなし」(2010/06/05 (土) 20:12:03) の最新版変更点
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*闇よりほかに聴くものもなし ◆TPKO6O3QOM
薄暗い森を抜けると、朝の日差しが出迎えてきた。その眩しさに、シエラは思わず手をかざした。指の影より垣間見える太陽は明るく、その光は甲すら通り抜けてきそうだ。
ほんの一呼吸ほど足を止めていたが、すぐさま先行するクロコダインの背中を追った。藪を刀の鞘で掻き分けながら進む。
シエラ達の足先は南に向いている。それというのも、クロコダインの右目を奪った獣が南方に逃げたからだ。無暗に歩き回るより、手掛かりのある方に向かう方が効率的。とはクロコダインの言だが、ようするに意趣返しということだろう。
素直にそう言えばいいものを、何かしらもっともらしい理屈をつけたがる。
男というのは、いつになってもどこか子供じみた部分が消えないものらしい。どうでもいいことではあるのだが。
足を踏み出すたびに、シエラの薄紫の体毛は陽の中を軽やかに躍った。しかし、それとは裏腹にシエラの足取りには蹌踉としたものがあり、表情もまた重い。
先程の白昼夢による心の乱れは、未だ回復していない。それどころか、はしと彼女の背に張り付いたまま、じわじわと四肢に絡みついてくる。前よりも酷くなっているかもしれない。
当然、この不調はクロコダインにも知られているだろう。時たま、気遣うような視線を肩越しに送ってくる。その度に睨み返しているのだが、その動作すら億劫になりつつある。
この短期間にも、彼から何度か休憩の提案があった。その全てを無下に跳ね退けたが、つまりはそれほどまでに自分は酷い状態に見えるということだ。
自嘲が肚の奥からこみ上げてくる。
森の方で振動を伴った轟音が走りぬけて行った。金属の焼けた香を含んだ微風が流れ、鼻先を掠めて行く。
西に向けていた顔を戻すと、クロコダインが立ち止っているのが見えた。シエラが呼びかけるよりも先に、クロコダインが言葉を吐いた。
「シエラ、あそこで休んで行こう」
藪の奥に小さな建物の影が見えている。それほど大きくはない。
「要らぬ気遣いだと言ったはずだ! これ以上に口にするつもりなら――」
シエラは声を荒げた。そうして自分を取り繕うしか方法が無かったのだ。
「オレが疲れたのだ。文句はあるまい?」
「お――――」
振り返ったクロコダインの隻眼がにぃと細められた。勝ち誇ったように切り返され、二の句がすぐさま出てこない。言葉に詰まったシエラを確認すると、さっさと建物の方へ行ってしまった。
追う必要はない。共闘は原則であって、常に行動を共にせねばならないわけではないのだ。こちらが一人で行ってしまっても契約の反故にはならない。
だが――このまま一人で行ったとして、何人を狩れようか。仕留めた三つの命はいずれも運の重なりだ。誤算、不意打ち、共闘――。運も実力の内と言えばそれまでだが、何一つ自分の技で奪ったものではない。しかも、あのときよりも自分の状態は悪い。
(独りでは……私は何も為せぬ……)
口吻をゆがめ、クロコダインの後を追った。己の不甲斐なさが何よりも口惜しい。
藪の中に佇んでいたのは、小さな木造の建物だ。酒林が掲げられ、開けられた戸の内からは芳しい香が流れてきている。酒場らしい。
暖簾をくぐり、薄暗い店内に入る。勘定台に面した机に幾つかの椅子、その奥には上がり座敷が見える。菰がかかったような店内は、未だに夜闇が残っているかのように深く沈んでいる。
その中で、狐火が一つ、調理場を彷徨っているのが見える。クロコダインが何か漁っているらしい。調理場に掛けられた布の奥から陶器や硝子が擦れるような音が響いてくる。
戸を閉め、シエラはその横の壁に背中を預けた。その体勢のまましばらくいると、酒瓶を二三抱えたクロコダインが布を潜って出てきた。窮屈そうに椅子の一つに腰掛けるのを待って、シエラは溜息を吐いた。
「朝から酒か。呆れた男だな……」
その言葉にクロコダインは小さく肩を竦め、酒を杯に注いでいく。彼の様子に、シエラは眉間に皺を寄せた。芳香が更に濃くなる。
「お前の右目の仇、この間に行方が知れなくなるかもしれないぞ」
「討てねば討てんで構わんさ――おお。こいつは美味いな」
注いだ酒を一口含んだクロコダインが感想を漏らす。だんと、シエラは足を踏み鳴らした。苛立ちで、声に険がこもる。
「くつろいでいる場合か!」
「さして長居をするつもりはないがな。しかし、オレ達が全ての者どもを狩る必要はないのだ。最高で五人、この戯れに乗った奴らがいる。奴らに少し獲物を分けてやろうじゃないか。そう急ぐこともあるまい。オレもおまえも、目的は首級の数ではないはずだ」
空になった杯に、軽やかな水音を立てて透明な液体が流れ落ちて行く。歯ぎしりをして、シエラはクロコダインに歩み寄った。
クロコダイン自身も言っていたが、その五人に、弟が殺されるかもしれないのだ。ここに集められたのは、常の技を超えたものたちだ。ラルクが易々と退けられるものたちではないのだ。よしんば退けられても、それが重なればいつかは死ぬ。死んでしまう。
最愛の弟が――また死んでしまう。だから、焦りが募るのだ。
「こうしている間にも、ラルクが死んでしまうかもしれないんだ。そんな気分にはなれない」
「ここで死ぬようならば、どの道オレには勝てんさ。死ぬべくして死ぬ命だったということ――」
言い捨てたクロコダインの言葉を、シエラは机を叩いて遮った。荒い吐息に、肩が大きく上下していた。下弦の月のように鋭い瞳でクロコダインを睨めつける。
「私が貴様の相手をすれば関係のない話だっ!」
その叫びに、クロコダインは哄笑をあげた。嗤いの発作を抑えながら、クロコダインの眼が獰猛に細められる。
「殺せると思うのか? 今のお前に」
「………………」
無理なのは、自分が一番よくわかっていた。そもそも、クロコダインがここに寄ったのもシエラを慮ってのことだ。今のままでは使い物にならないと判断されたのだ。
気遣われている身で吐ける言葉ではない。
押し黙ったシエラを一瞥し、ぐいとクロコダインが酒を飲み干した。
「女に掛ける言葉ではないがな、とても酷い顔をしているぞ。子ウサギ一匹殺せそうにない程にな」
「………………」
「気になっていたのだが、身のこなしや呼吸までも酷く乱れている。そいつは外傷のせいだけの問題じゃないだろう」
机の上を、酒が並々と注がれた杯がシエラの方へ滑ってきた。訝しげに杯からクロコダインに視線を戻す。がたと音を立て、クロコダインは立ち上がった。長机には酒瓶だけが残った。
「いのちの水だ。それでも飲みながら、気を休めろ。お前の問題だ。オレにはどうすることもできん。気持ちの落とし所はお前が見つけるより他にない」
「……おまえは、何処へ行くんだ?」
「連中の支給品に面白いものがあっただろう? 外で試してくる」
クロコダインがデイバックを掲げて見せた。
「……あれか」
「あれだ。心配せんでも、お前さんを置いては行かんさ。……戻ってくるまでに踏ん切りをつけておけよ。それでも今のような顔であったのなら、契約については考えさせてもらうことになる。足手纏いは要らん」
「………………」
言い残して、クロコダインは出て行った。裂くような陽の光が一瞬店内を貫き、すぐに薄闇が戻る。自分の呼吸以外に、音を発するものはない。
戸をしばし見つめた後、気だるげな吐息を吐いた。
(足手纏い……か。愛想を尽かされても、仕方がないかもしれないな……)
髪を掻き上げながら、シエラは自嘲を浮かべた。分かってはいても、はっきり口に出されると堪えるものらしい。
彼もまた目的は別にある。よくもまあ、こんな役立たずに付き合ってくれているものだ。もし立場が逆ならば、自分はさっさと見切りをつけているだろう。
ラルクを生き残らせるには、クロコダインの協力は必要だ。契約が解消となれば勿論その場で殺されるだろうが、もし情けを掛けられて生かされた場合でも、今の自分のままではラルクを守ることはできない。
クロコダインの言う“落とし所”とやらを見つけなければ、どの途、自分の目的は達成されないのだ。
もう一度嘆息し、手元に目を移した。灯りを受けて、目の前の杯が黄金にきらめいている。
何か変わるだろうか。杯を手に取り、琥珀色の液体を口に含んだ。
途端にふくらみのある芳香が鼻腔に広がり、冬のせせらぎを思わせる清廉できめ細やかな味わいが口を引き締める。酒は喉を沁みとおるように流れ落ちて行き、後にはさっぱりとした旨味だけが舌の上に残った。
一片の澱みもない酒だ。如何なる心持の者が、この酒を作ったのか。作り手の純粋で、どこまでも真っすぐで強靭な想いが込められている。
だからこそ――余計にみじめな思いがした。
シエラは思わず杯を払い除けた。酒を振りまきながら宙を飛んだ杯は、土間に砕けて乾いた音を立てる。
シエラは顔を伏せた。額に手を当て、口吻を歪める。
ラルクを生き残らせるために、修羅の道を選んだ。無辜の命を三つ斬り裂いた。
他でもない、自分で選びとったのだ。それなのに、戻れぬ暗闇に足を踏み入れておいて光を求めている。あわよくば救われようとしている。
あの白昼夢は己の慙愧が生み出したものだ。それとも、あの光景こそ、自分が望むものなのか――。
自分の内より、何かがそう囁いた。
弟が死ねば、自分を縛るものはなくなる。何も、クロコダインを殺す必要などないのだ。そこで自分が死ねばいい。ここまで付き合ってくれたのだ。自分の命ぐらいくれてやる。何より、修羅の征路もそこで終わらせることが出来る。
奈落へ落ちれば、そこにはラルクがいる。ラルクさえいなくなれば、これ以上自分が――。
額を抑えたまま、シエラは左の拳を机に打ち付けた。使い込まれた風合いの木板が悲鳴を上げる。
だが、囁きは止まらなかった。
そもそも、今までも殺す理由に弟を引き合いに出しては、清廉潔白な自分というものを守ろうとしていなかったか。弟のために汚れ役を引き受けさせられた悲劇の姉を演じていなかったか。
仲間を集め、キュウビに立ち向かうという道もあったのだ。あの盾の守護獣のように。
しかし、自分は険しく厳しい道から顔を背け、弟のためにと理由を付けて最も安直な道を選んだ。
最初から逃げ出していたのだ。そして、全ての所業を弟のせいにしようとしている。弟を免罪符にして、今もなお逃げようとしている。
醜い自分の心内に気付き、シエラは目を見開いた。
「……私は……わたしは……」
呟きが口から毀れ落ちて行く。
いつまでも、弟が誇れる姉で居たかった。だが、それはもう叶わない。嗚咽のような声が薄闇に吸い込まれていく。
この心情を全て吐露出来るのならば、少しは楽になるだろう。しかし、聞いてくれる相手は外に出て行ってしまった。
闇の中、シエラの虚ろな吐息が満ちて行く。
大気を叩き割るような音を伴い、漆黒の刀身が斬り下ろされる。クロコダインは足を踏みかえ、そこから逆袈裟に斬り上げた。跳ね上がった斬撃は烈風と共に上空へと突き抜けた。
その勢いを殺さずに、身体を回転させて背面への一撃に繋げる。切っ先を叩きつけられた大地には大きな傷痕が残され、空気が破裂して巻き起こった颶風に翻弄された藪は畏懼の声を上げた。
切っ先を地面から離し、クロコダインは青眼から脇構えへと変化させる。そこから一呼吸で振り抜いた横薙ぎの一閃は、目の前に並ぶ拱木を全て両断した。
重苦しい悲鳴を背中に聞きながら、クロコダインは得物を大地に突き立てた。
新たに手に入れた得物は、言うなれば巨大な鉈だ。刀身は五尺ほどで、分厚い身幅に申し訳程度の刃のついた片刃の剣だ。切れ味はないに等しく、叩き斬るか、押し潰すか。そんな使い方しか出来ない。惨殺というよりも圧殺するような代物である。
いや、そもそもこの重量ではまともに扱える者など殆どいないだろう。刀匠か注文者のどちらかの気が触れていたとしか思えない拵えである。
酷く大雑把で無骨な、武器というのにすら憚れる鉱石の塊ではあるが、クロコダインは非常に気に入っていた。
広い身幅は防御にも転じられ、何よりも丈夫だ。また、丸太と違って間合いも定まっている。
マントを脱ぎ棄てた場所まで戻ろうと、クロコダインは刀を抜いて肩に担いだ。
周囲には撫で斬られた藪や林木の残骸が散乱している。その光景に、クロコダインは満足げな鼻息を吐いた。
片目に慣れてきたとはいえ、その感覚が身体に沁みつくまでにはなっていない。命の取り合いでは、現実と感覚の誤差は致命的となる。この刀の使い手もこの地に呼ばれているのなら、尚のことだ。
付け焼刃程度とはいえ、得物の間合いは身体に覚えさせておく必要がある。精緻さは必要のない武器なのも有難い。
この幾刻で、この得物で可能な動き、そして間合いの感覚もある程度は掴めた。
あとは動く相手との打ち合いで訓練するだけなのだが――。
酒場のあった方角に口吻を向ける。
シエラに鍛錬の相手役をしてもらいたいが、あの状態の彼女に頼むわけにはいかない。元々不安定な処の見受けられる女であったが、放送後の様子はそれにも増しておかしい。
何かに気を取られ、集中力を酷く欠いている。そんなままで相手をさせれば、最悪殺しかねない。
溜息と共に、クロコダインは頭をぼりぼりと掻いた。
彼女の関心事は弟であるラルクのことだ。放送で弟の名が呼ばれたのならば、心が乱されるのも分かる。しかし、放送後にラルクの名は呼ばれなかったのだ。
これは彼女にとって喜ばしいことであって、何ら思い悩むことなどないはずだ。安堵で気が緩んだという風でもない。
そうなれば、原因はラルクのこと以外となる。だが、それがどうにも思い当たらない。
顎に手を当て、首をひねる。ふと、気付いたようにクロコダインは口を開けた。
「……まさか、手に掛けた連中に拘っているわけじゃないだろうな」
あり得ないことではない。シエラは腕がたつが、どうにも人間臭いのだ。惰弱な人間ごときと同列に扱われれば憤慨するだろうが。
しかし、あれこれ思い悩みすぎるきらいがあるのではないだろうか。そもそも、自分が魔物の子を殺したことにも嫌悪感を抱いていた。口では否定していたが。
強いということは、複雑でないということだ。人間が声高らかに唱える情や愛を真っ向否定するつもりはない。それらは魔物にも、多少ではあるが存在する。しかし、それははっきり言えば生きることには余計なものだ。
一度目的を定めたのならば、それに向かい邁進するより他に法はない。ましてや、戦にそれら余分なものを持ち込むなどもっての他だ。
弟を助けると決めたのなら、それのみを考えればいい。そうでなければ足を掬われる。
そこまで考えて、クロコダインは急に白けた表情を浮かべた。なぜ、あの女のために自分が悩まねばならんのだと。
とはいえ、最終的には殺す相手ではあるが、それまで道中を共にする以上、そして一度は危ういところを救ってもらった以上、無下に切り捨てるのも気が引かれる。
クロコダインは足を止めた。地面からマントとデイバッグを拾い上げる。マントを纏いながら、ちらと酒場の方を見た。まだ然程時が経ったわけではない。
「もうしばし、時間をつぶすか」
本当ならば傍で悩みを聞くなり慰めるなりするべきなのだろうが、自分の柄ではない。慣れないことをすれば、怪しまれるだろうし、そもそも弱音を他人に吐くような女には見えない。
何より、ああ言った手前、今更掌を返すのも妙に恥ずかしい。
「女心と秋の空か……まったく面倒なもんだな……」
呻くように呟き、クロコダインは周囲の探索をしてこようと足を踏み出した。
【チーム:契約者】
基本思考:ラルクを除く全参加者の殺害
1:酒場で休憩。
【備考】
※契約内容
クロコダイン、シエラ、ラルクが最後の3人となるまで、クロコダインとシエラの協力関係は継続される。
それが満たされれば、契約は破棄され、互いの命を取り合って最後の一人を決める。
ただし、ラルクが死んでしまった場合、その場で契約は破棄される。
※互いが別世界の住人であることに気付いていません。
※支給品はまとめただけです。新たな不明支給品の中に目ぼしい武器等がないというわけではありません。
※タヌタローの不明支給品は、クロコダインには薬に見えるようです。シエラにも薬と見えなくはないようです。他の参加者には別の物に見えるかもしれません。
【C-2/酒場/一日目/午前】
【シエラ@聖剣伝説Legend of Mana】
【状態】:肉体的な疲労(小)、精神的な疲労(中)、両腕と全身の所々に火傷(小)、脇腹に咬傷(中。治療済)、血塗れ、覚悟、不安定
【装備】:電光丸(倍率×1000)@大神
【所持品】
シエラの支給品一式(ドラグーンナイフ@聖剣伝説Legend of Mana、不明支給品0~2個。確認済み)
ボニーの支給品一式(不明支給品×1。確認済)
コロマルの支給品一式
夜叉猿の支給品一式(傷薬@ペルソナ3×1、不明支給品0~1個。確認済)
【思考】
基本:ラルクを最後まで生き残らせる
0:私は……
1:気持ちに整理を付ける
2:クロコダインと協力して他の参加者を殺す
3:ラルクには出来れば会いたくない
【備考】
※参戦時期はドラグーン編のシナリオ終了後です。
※電車を知りません。キュウビの用意したトラップだと思っています。
※イギーの情報を得ました。
【C-2/一日目/午前】
【クロコダイン@ダイの大冒険】
【状態】:疲労(小)、心労(小)、多数の打撲(中。特に腹部)、右目失明(治療済)
【装備】:覇陣@うたわれるもの、王者のマント@ドラゴンクエスト5、クロコダインの鎧(腹部と左肩の装甲破損) 、眼帯(ただの布切れ@ドラゴンクエスト5、ビアンカのリボン@ドラゴンクエスト5)
【所持品】クロコダインの支給品一式、丸太×1
【思考】
基本:全参加者の殺害
1:周囲を探索して、頃合いを見て酒場に戻る
2:シエラが今のままならば契約は解消する? それとも悩みを聞いてやる?
3:許されるなら戦いを楽しみたい
4:イギーは今度こそ殺害する
5:シエラとラルクの実力が楽しみ
最終:キュウビの儀式を終わらせ、任務に戻る
【備考】
※クロコダインの参戦時期はハドラーの命を受けてダイを殺しに向かうところからです。
※参加者は全員獣型の魔物だと思っています。
※キュウビを、バーンとは別の勢力の大魔王だと考えています。
※身体能力の制限に気づきました。
※電車を魔力で動く馬車のようなものだと考えています。
※距離感を少し取り戻しました。
※シエラの傍には八塩折之酒@大神の一升瓶が置いてあります。
※C-2酒場付近の森に破壊痕があります。
【覇陣@うたわれるもの】
非常に重い鉱石で作られた剣。扱いは難しいが一振りで大地を砕くといわれる。
【八塩折之酒@大神】
神木村の酒職人クシナダが丹精込めて作った銘酒。その昔、大妖怪ヤマタノオロチを酔わせてイザナギを勝利に導いたという伝説がある。
*時系列順で読む
Back:[[闇の梯子]] Next:[[戯守奇譚]]
*投下順で読む
Back:[[闇の梯子]] Next:[[戯守奇譚]]
|067:[[誰がために陽はのぼる]]|シエラ||
|067:[[誰がために陽はのぼる]]|クロコダイン|086:[[風は悽愴]]|
*闇よりほかに聴くものもなし ◆TPKO6O3QOM
薄暗い森を抜けると、朝の日差しが出迎えてきた。その眩しさに、シエラは思わず手をかざした。指の影より垣間見える太陽は明るく、その光は甲すら通り抜けてきそうだ。
ほんの一呼吸ほど足を止めていたが、すぐさま先行するクロコダインの背中を追った。藪を刀の鞘で掻き分けながら進む。
シエラ達の足先は南に向いている。それというのも、クロコダインの右目を奪った獣が南方に逃げたからだ。無暗に歩き回るより、手掛かりのある方に向かう方が効率的。とはクロコダインの言だが、ようするに意趣返しということだろう。
素直にそう言えばいいものを、何かしらもっともらしい理屈をつけたがる。
男というのは、いつになってもどこか子供じみた部分が消えないものらしい。どうでもいいことではあるのだが。
足を踏み出すたびに、シエラの薄紫の体毛は陽の中を軽やかに躍った。しかし、それとは裏腹にシエラの足取りには蹌踉としたものがあり、表情もまた重い。
先程の白昼夢による心の乱れは、未だ回復していない。それどころか、はしと彼女の背に張り付いたまま、じわじわと四肢に絡みついてくる。前よりも酷くなっているかもしれない。
当然、この不調はクロコダインにも知られているだろう。時たま、気遣うような視線を肩越しに送ってくる。その度に睨み返しているのだが、その動作すら億劫になりつつある。
この短期間にも、彼から何度か休憩の提案があった。その全てを無下に跳ね退けたが、つまりはそれほどまでに自分は酷い状態に見えるということだ。
自嘲が肚の奥からこみ上げてくる。
森の方で振動を伴った轟音が走りぬけて行った。金属の焼けた香を含んだ微風が流れ、鼻先を掠めて行く。
西に向けていた顔を戻すと、クロコダインが立ち止っているのが見えた。シエラが呼びかけるよりも先に、クロコダインが言葉を吐いた。
「シエラ、あそこで休んで行こう」
藪の奥に小さな建物の影が見えている。それほど大きくはない。
「要らぬ気遣いだと言ったはずだ! これ以上に口にするつもりなら――」
シエラは声を荒げた。そうして自分を取り繕うしか方法が無かったのだ。
「オレが疲れたのだ。文句はあるまい?」
「お――――」
振り返ったクロコダインの隻眼がにぃと細められた。勝ち誇ったように切り返され、二の句がすぐさま出てこない。言葉に詰まったシエラを確認すると、さっさと建物の方へ行ってしまった。
追う必要はない。共闘は原則であって、常に行動を共にせねばならないわけではないのだ。こちらが一人で行ってしまっても契約の反故にはならない。
だが――このまま一人で行ったとして、何人を狩れようか。仕留めた三つの命はいずれも運の重なりだ。誤算、不意打ち、共闘――。運も実力の内と言えばそれまでだが、何一つ自分の技で奪ったものではない。しかも、あのときよりも自分の状態は悪い。
(独りでは……私は何も為せぬ……)
口吻をゆがめ、クロコダインの後を追った。己の不甲斐なさが何よりも口惜しい。
藪の中に佇んでいたのは、小さな木造の建物だ。酒林が掲げられ、開けられた戸の内からは芳しい香が流れてきている。酒場らしい。
暖簾をくぐり、薄暗い店内に入る。勘定台に面した机に幾つかの椅子、その奥には上がり座敷が見える。菰がかかったような店内は、未だに夜闇が残っているかのように深く沈んでいる。
その中で、狐火が一つ、調理場を彷徨っているのが見える。クロコダインが何か漁っているらしい。調理場に掛けられた布の奥から陶器や硝子が擦れるような音が響いてくる。
戸を閉め、シエラはその横の壁に背中を預けた。その体勢のまましばらくいると、酒瓶を二三抱えたクロコダインが布を潜って出てきた。窮屈そうに椅子の一つに腰掛けるのを待って、シエラは溜息を吐いた。
「朝から酒か。呆れた男だな……」
その言葉にクロコダインは小さく肩を竦め、酒を杯に注いでいく。彼の様子に、シエラは眉間に皺を寄せた。芳香が更に濃くなる。
「お前の右目の仇、この間に行方が知れなくなるかもしれないぞ」
「討てねば討てんで構わんさ――おお。こいつは美味いな」
注いだ酒を一口含んだクロコダインが感想を漏らす。だんと、シエラは足を踏み鳴らした。苛立ちで、声に険がこもる。
「くつろいでいる場合か!」
「さして長居をするつもりはないがな。しかし、オレ達が全ての者どもを狩る必要はないのだ。最高で五人、この戯れに乗った奴らがいる。奴らに少し獲物を分けてやろうじゃないか。そう急ぐこともあるまい。オレもおまえも、目的は首級の数ではないはずだ」
空になった杯に、軽やかな水音を立てて透明な液体が流れ落ちて行く。歯ぎしりをして、シエラはクロコダインに歩み寄った。
クロコダイン自身も言っていたが、その五人に、弟が殺されるかもしれないのだ。ここに集められたのは、常の技を超えたものたちだ。ラルクが易々と退けられるものたちではないのだ。よしんば退けられても、それが重なればいつかは死ぬ。死んでしまう。
最愛の弟が――また死んでしまう。だから、焦りが募るのだ。
「こうしている間にも、ラルクが死んでしまうかもしれないんだ。そんな気分にはなれない」
「ここで死ぬようならば、どの道オレには勝てんさ。死ぬべくして死ぬ命だったということ――」
言い捨てたクロコダインの言葉を、シエラは机を叩いて遮った。荒い吐息に、肩が大きく上下していた。下弦の月のように鋭い瞳でクロコダインを睨めつける。
「私が貴様の相手をすれば関係のない話だっ!」
その叫びに、クロコダインは哄笑をあげた。嗤いの発作を抑えながら、クロコダインの眼が獰猛に細められる。
「殺せると思うのか? 今のお前に」
「………………」
無理なのは、自分が一番よくわかっていた。そもそも、クロコダインがここに寄ったのもシエラを慮ってのことだ。今のままでは使い物にならないと判断されたのだ。
気遣われている身で吐ける言葉ではない。
押し黙ったシエラを一瞥し、ぐいとクロコダインが酒を飲み干した。
「女に掛ける言葉ではないがな、とても酷い顔をしているぞ。子ウサギ一匹殺せそうにない程にな」
「………………」
「気になっていたのだが、身のこなしや呼吸までも酷く乱れている。そいつは外傷のせいだけの問題じゃないだろう」
机の上を、酒が並々と注がれた杯がシエラの方へ滑ってきた。訝しげに杯からクロコダインに視線を戻す。がたと音を立て、クロコダインは立ち上がった。長机には酒瓶だけが残った。
「いのちの水だ。それでも飲みながら、気を休めろ。お前の問題だ。オレにはどうすることもできん。気持ちの落とし所はお前が見つけるより他にない」
「……おまえは、何処へ行くんだ?」
「連中の支給品に面白いものがあっただろう? 外で試してくる」
クロコダインがデイバックを掲げて見せた。
「……あれか」
「あれだ。心配せんでも、お前さんを置いては行かんさ。……戻ってくるまでに踏ん切りをつけておけよ。それでも今のような顔であったのなら、契約については考えさせてもらうことになる。足手纏いは要らん」
「………………」
言い残して、クロコダインは出て行った。裂くような陽の光が一瞬店内を貫き、すぐに薄闇が戻る。自分の呼吸以外に、音を発するものはない。
戸をしばし見つめた後、気だるげな吐息を吐いた。
(足手纏い……か。愛想を尽かされても、仕方がないかもしれないな……)
髪を掻き上げながら、シエラは自嘲を浮かべた。分かってはいても、はっきり口に出されると堪えるものらしい。
彼もまた目的は別にある。よくもまあ、こんな役立たずに付き合ってくれているものだ。もし立場が逆ならば、自分はさっさと見切りをつけているだろう。
ラルクを生き残らせるには、クロコダインの協力は必要だ。契約が解消となれば勿論その場で殺されるだろうが、もし情けを掛けられて生かされた場合でも、今の自分のままではラルクを守ることはできない。
クロコダインの言う“落とし所”とやらを見つけなければ、どの途、自分の目的は達成されないのだ。
もう一度嘆息し、手元に目を移した。灯りを受けて、目の前の杯が黄金にきらめいている。
何か変わるだろうか。杯を手に取り、琥珀色の液体を口に含んだ。
途端にふくらみのある芳香が鼻腔に広がり、冬のせせらぎを思わせる清廉できめ細やかな味わいが口を引き締める。酒は喉を沁みとおるように流れ落ちて行き、後にはさっぱりとした旨味だけが舌の上に残った。
一片の澱みもない酒だ。如何なる心持の者が、この酒を作ったのか。作り手の純粋で、どこまでも真っすぐで強靭な想いが込められている。
だからこそ――余計にみじめな思いがした。
シエラは思わず杯を払い除けた。酒を振りまきながら宙を飛んだ杯は、土間に砕けて乾いた音を立てる。
シエラは顔を伏せた。額に手を当て、口吻を歪める。
ラルクを生き残らせるために、修羅の道を選んだ。無辜の命を三つ斬り裂いた。
他でもない、自分で選びとったのだ。それなのに、戻れぬ暗闇に足を踏み入れておいて光を求めている。あわよくば救われようとしている。
あの白昼夢は己の慙愧が生み出したものだ。それとも、あの光景こそ、自分が望むものなのか――。
自分の内より、何かがそう囁いた。
弟が死ねば、自分を縛るものはなくなる。何も、クロコダインを殺す必要などないのだ。そこで自分が死ねばいい。ここまで付き合ってくれたのだ。自分の命ぐらいくれてやる。何より、修羅の征路もそこで終わらせることが出来る。
奈落へ落ちれば、そこにはラルクがいる。ラルクさえいなくなれば、これ以上自分が――。
額を抑えたまま、シエラは左の拳を机に打ち付けた。使い込まれた風合いの木板が悲鳴を上げる。
だが、囁きは止まらなかった。
そもそも、今までも殺す理由に弟を引き合いに出しては、清廉潔白な自分というものを守ろうとしていなかったか。弟のために汚れ役を引き受けさせられた悲劇の姉を演じていなかったか。
仲間を集め、キュウビに立ち向かうという道もあったのだ。あの盾の守護獣のように。
しかし、自分は険しく厳しい道から顔を背け、弟のためにと理由を付けて最も安直な道を選んだ。
最初から逃げ出していたのだ。そして、全ての所業を弟のせいにしようとしている。弟を免罪符にして、今もなお逃げようとしている。
醜い自分の心内に気付き、シエラは目を見開いた。
「……私は……わたしは……」
呟きが口から毀れ落ちて行く。
いつまでも、弟が誇れる姉で居たかった。だが、それはもう叶わない。嗚咽のような声が薄闇に吸い込まれていく。
この心情を全て吐露出来るのならば、少しは楽になるだろう。しかし、聞いてくれる相手は外に出て行ってしまった。
闇の中、シエラの虚ろな吐息が満ちて行く。
大気を叩き割るような音を伴い、漆黒の刀身が斬り下ろされる。クロコダインは足を踏みかえ、そこから逆袈裟に斬り上げた。跳ね上がった斬撃は烈風と共に上空へと突き抜けた。
その勢いを殺さずに、身体を回転させて背面への一撃に繋げる。切っ先を叩きつけられた大地には大きな傷痕が残され、空気が破裂して巻き起こった颶風に翻弄された藪は畏懼の声を上げた。
切っ先を地面から離し、クロコダインは青眼から脇構えへと変化させる。そこから一呼吸で振り抜いた横薙ぎの一閃は、目の前に並ぶ拱木を全て両断した。
重苦しい悲鳴を背中に聞きながら、クロコダインは得物を大地に突き立てた。
新たに手に入れた得物は、言うなれば巨大な鉈だ。刀身は五尺ほどで、分厚い身幅に申し訳程度の刃のついた片刃の剣だ。切れ味はないに等しく、叩き斬るか、押し潰すか。そんな使い方しか出来ない。惨殺というよりも圧殺するような代物である。
いや、そもそもこの重量ではまともに扱える者など殆どいないだろう。刀匠か注文者のどちらかの気が触れていたとしか思えない拵えである。
酷く大雑把で無骨な、武器というのにすら憚れる鉱石の塊ではあるが、クロコダインは非常に気に入っていた。
広い身幅は防御にも転じられ、何よりも丈夫だ。また、丸太と違って間合いも定まっている。
マントを脱ぎ棄てた場所まで戻ろうと、クロコダインは刀を抜いて肩に担いだ。
周囲には撫で斬られた藪や林木の残骸が散乱している。その光景に、クロコダインは満足げな鼻息を吐いた。
片目に慣れてきたとはいえ、その感覚が身体に沁みつくまでにはなっていない。命の取り合いでは、現実と感覚の誤差は致命的となる。この刀の使い手もこの地に呼ばれているのなら、尚のことだ。
付け焼刃程度とはいえ、得物の間合いは身体に覚えさせておく必要がある。精緻さは必要のない武器なのも有難い。
この幾刻で、この得物で可能な動き、そして間合いの感覚もある程度は掴めた。
あとは動く相手との打ち合いで訓練するだけなのだが――。
酒場のあった方角に口吻を向ける。
シエラに鍛錬の相手役をしてもらいたいが、あの状態の彼女に頼むわけにはいかない。元々不安定な処の見受けられる女であったが、放送後の様子はそれにも増しておかしい。
何かに気を取られ、集中力を酷く欠いている。そんなままで相手をさせれば、最悪殺しかねない。
溜息と共に、クロコダインは頭をぼりぼりと掻いた。
彼女の関心事は弟であるラルクのことだ。放送で弟の名が呼ばれたのならば、心が乱されるのも分かる。しかし、放送後にラルクの名は呼ばれなかったのだ。
これは彼女にとって喜ばしいことであって、何ら思い悩むことなどないはずだ。安堵で気が緩んだという風でもない。
そうなれば、原因はラルクのこと以外となる。だが、それがどうにも思い当たらない。
顎に手を当て、首をひねる。ふと、気付いたようにクロコダインは口を開けた。
「……まさか、手に掛けた連中に拘っているわけじゃないだろうな」
あり得ないことではない。シエラは腕がたつが、どうにも人間臭いのだ。惰弱な人間ごときと同列に扱われれば憤慨するだろうが。
しかし、あれこれ思い悩みすぎるきらいがあるのではないだろうか。そもそも、自分が魔物の子を殺したことにも嫌悪感を抱いていた。口では否定していたが。
強いということは、複雑でないということだ。人間が声高らかに唱える情や愛を真っ向否定するつもりはない。それらは魔物にも、多少ではあるが存在する。しかし、それははっきり言えば生きることには余計なものだ。
一度目的を定めたのならば、それに向かい邁進するより他に法はない。ましてや、戦にそれら余分なものを持ち込むなどもっての他だ。
弟を助けると決めたのなら、それのみを考えればいい。そうでなければ足を掬われる。
そこまで考えて、クロコダインは急に白けた表情を浮かべた。なぜ、あの女のために自分が悩まねばならんのだと。
とはいえ、最終的には殺す相手ではあるが、それまで道中を共にする以上、そして一度は危ういところを救ってもらった以上、無下に切り捨てるのも気が引かれる。
クロコダインは足を止めた。地面からマントとデイバッグを拾い上げる。マントを纏いながら、ちらと酒場の方を見た。まだ然程時が経ったわけではない。
「もうしばし、時間をつぶすか」
本当ならば傍で悩みを聞くなり慰めるなりするべきなのだろうが、自分の柄ではない。慣れないことをすれば、怪しまれるだろうし、そもそも弱音を他人に吐くような女には見えない。
何より、ああ言った手前、今更掌を返すのも妙に恥ずかしい。
「女心と秋の空か……まったく面倒なもんだな……」
呻くように呟き、クロコダインは周囲の探索をしてこようと足を踏み出した。
【チーム:契約者】
基本思考:ラルクを除く全参加者の殺害
1:酒場で休憩。
【備考】
※契約内容
クロコダイン、シエラ、ラルクが最後の3人となるまで、クロコダインとシエラの協力関係は継続される。
それが満たされれば、契約は破棄され、互いの命を取り合って最後の一人を決める。
ただし、ラルクが死んでしまった場合、その場で契約は破棄される。
※互いが別世界の住人であることに気付いていません。
※支給品はまとめただけです。新たな不明支給品の中に目ぼしい武器等がないというわけではありません。
※タヌタローの不明支給品は、クロコダインには薬に見えるようです。シエラにも薬と見えなくはないようです。他の参加者には別の物に見えるかもしれません。
【C-2/酒場/一日目/午前】
【シエラ@聖剣伝説Legend of Mana】
【状態】:肉体的な疲労(小)、精神的な疲労(中)、両腕と全身の所々に火傷(小)、脇腹に咬傷(中。治療済)、血塗れ、覚悟、不安定
【装備】:電光丸(倍率×1000)@大神
【所持品】
シエラの支給品一式(ドラグーンナイフ@聖剣伝説Legend of Mana、不明支給品0~2個。確認済み)
タヌタローの支給品一式(不明支給品×1。確認済)
ボニーの支給品一式(不明支給品×1。確認済)
コロマルの支給品一式
夜叉猿の支給品一式(傷薬@ペルソナ3×1、不明支給品0~1個。確認済)
【思考】
基本:ラルクを最後まで生き残らせる
0:私は……
1:気持ちに整理を付ける
2:クロコダインと協力して他の参加者を殺す
3:ラルクには出来れば会いたくない
【備考】
※参戦時期はドラグーン編のシナリオ終了後です。
※電車を知りません。キュウビの用意したトラップだと思っています。
※イギーの情報を得ました。
【C-2/一日目/午前】
【クロコダイン@ダイの大冒険】
【状態】:疲労(小)、心労(小)、多数の打撲(中。特に腹部)、右目失明(治療済)
【装備】:覇陣@うたわれるもの、王者のマント@ドラゴンクエスト5、クロコダインの鎧(腹部と左肩の装甲破損) 、眼帯(ただの布切れ@ドラゴンクエスト5、ビアンカのリボン@ドラゴンクエスト5)
【所持品】クロコダインの支給品一式、丸太×1
【思考】
基本:全参加者の殺害
1:周囲を探索して、頃合いを見て酒場に戻る
2:シエラが今のままならば契約は解消する? それとも悩みを聞いてやる?
3:許されるなら戦いを楽しみたい
4:イギーは今度こそ殺害する
5:シエラとラルクの実力が楽しみ
最終:キュウビの儀式を終わらせ、任務に戻る
【備考】
※クロコダインの参戦時期はハドラーの命を受けてダイを殺しに向かうところからです。
※参加者は全員獣型の魔物だと思っています。
※キュウビを、バーンとは別の勢力の大魔王だと考えています。
※身体能力の制限に気づきました。
※電車を魔力で動く馬車のようなものだと考えています。
※距離感を少し取り戻しました。
※シエラの傍には八塩折之酒@大神の一升瓶が置いてあります。
※C-2酒場付近の森に破壊痕があります。
【覇陣@うたわれるもの】
非常に重い鉱石で作られた剣。扱いは難しいが一振りで大地を砕くといわれる。
【八塩折之酒@大神】
神木村の酒職人クシナダが丹精込めて作った銘酒。その昔、大妖怪ヤマタノオロチを酔わせてイザナギを勝利に導いたという伝説がある。
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