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「SPIRITs away」(2010/07/23 (金) 19:23:29) の最新版変更点
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*SPIRITs away ◆TPKO6O3QOM
(一)
かたかたと戸板が乾いた音を立てる。
クロコダインが帰ってきたのかと、シエラは顔を上げた。そして、億劫そうに視線だけを板戸へと向ける。
小さな灯りに照らされたその目に精気は無く、そこから溢れだした憔悴の色は身体全身を覆っていた。今にも砕けてしまいそうに、彼女の瞳は儚く揺らいでいる。
これまでか。と、シエラは皮肉気に口を歪めた。
約束の刻限までに、己の気持ちに決着を付けることが出来なかった。それどころか、彼女の心は別れた時よりもそぞろで、あちこちがひび割れている。
獲物を仕留めるどころか、まともに剣を振るえるかどうかも怪しい。
“足手纏い”のまま、漫然と時間を過ごしてしまった。
これで、クロコダインとの契約は解消となるだろう。彼の隻眼は失望に歪むだろうか。それを見るのも悪くないように思えた。
しかし、扉はいつまで経っても開けられることはなかった。また戸板が音を立てる。今度は大きく軋みを上げた。
どうやら風の悪戯であったらしい。落胆とも安堵ともつかない吐息が、シエラの口から毀れる。
注意を向ければ、外から竜の咆哮のような音が響いてきていた。強い風が出て来たようで、小屋のあちこちで似たような音が奏でられている。ともすれば、それは亡者たちの糾弾の声にも聞こえた。
愁嘆と、憤怒と、怨嗟と、嘲弄と――幾重にも重なる弾劾の礫は、シエラの心を撃ち砕こうと、彼女を取り巻いている――。
シエラは首を振って、その幻影を払った。動作に合わせて菫色の髪が、さらさらと躍る。顔を伏せたまま、彼女は奥歯を噛みしめた。
自虐は心地よい。いくらでも己を、悲劇の登場人物に飾ることが出来る。可哀想な自分を演じれば、そこで思考を停止することが出来る。
しかし――いい加減にしろと、頭の隅で何者かが唸り声を上げた。
自分は――堕ちた。美しき白竜に仕えるドラグーン。弟の誇る姉。そのいずれにも、もう戻れない。光はもう、自分の掌から全て毀れ落ちてしまった。
だから――全てを諦めるのか。
ラルクを生き残らせることが方便だったとしても、それを方便のままで終わらせるのか。
自虐の愉悦に身を揺蕩わせ、全てに背を向けるのか――奪った命に報いることもなく、己の罪業に背を向け続けて。
それに甘んじるのならば、外道にすら劣る領分に足を踏み入れることになる。
何より、これでは己を相棒と呼んだ戦士への侮辱に他ならない。
シエラは勘定台の上に目を滑らせた。クロコダインが置いていった酒瓶に目を止める。その琥珀の肌は、灯りを照り返して艶めかしく輝いていた。
シエラは立ちあがると、ふらつきそうになる足に力込めながら、酒瓶へと近づいた。
クロコダインとはただの協力関係ではない。提案こそシエラからではなかったが、彼に誇りを差し出させて契約を交わしたのだ。
そして、クロコダインは戦士の矜持も捨てて、シエラとの契約を遂行しようとしている。それに応える努力もせずに、ただ自分の首を差し出して自己満足に浸るのか――。
己には、契約を遂行する義務がある。それにはまず、遂行できるまでに調子を戻さなくてはならない。
シエラは酒瓶を手に取ると、雫が胸毛を濡らすのも構わずに中身を喉へと流し込んだ。
(二)
ニャースを出迎えたのは芳しい麹の香だった。小さな仄灯りに照らされる店内は、質量を持った影が犇めいているようで、必要以上に狭く感じさせる。
渦を巻く芳香の中心に、女が一人、勘定台に凭れかかっていた。乱れた頭髪の中から覗く女の相貌は犬のそれだ。表面に爬虫の皮膚を貼った簡素な鎧を着込んでいる。
しかし、肌が露出している部分の方が多く、実用性には乏しそうに見えた。露出部は柔らかそうな純白の体毛に覆われ、微かに輝いている。
この女が、オーダイルに酷似した獣人の同行者らしい。同じ世界出身なのかどうかは不明だが、この二人の故郷は酷く似通ったものであることは想像に難くない。彼らの前時代的な格好は、事実とてもよく似合っていた。
獣人の呼び掛けに、女がにゃむにゃむと反応をしているので、昏睡しているわけではないようだ。獣人を待つ間、酒を飲んでいたら、いつの間にか酔いつぶれてしまった――という具合だろう。
降りしきる雨は、ニャースの背中に音の飛沫を散らしていた。開けっ放しにされた戸口から、ひんやりとした風が忍び込んでくる。
獣人が担いでいた大剣は外に立て掛けられていることだし、今なら逃げられる気がするのだが、ニャースは実行しようとはしなかった。どの途、首輪は外さないとならないのだ。それに、今のところは保証されている命を投げ出すのに見合う賭けにも思えなかった。
逃げることさえ考えなければ、この待ち時間は単に暇なだけである。
何度目かの身ぶるいをして雨水を飛ばし、ニャースは手近な椅子に腰かけた。勘定台に頬杖をつき、奥の二人を見やる。
巨体を窮屈そうにしながら、獣人が女を起こしに掛かっている様は何処か滑稽だ。
「アル中の女ゃかぁ」
なんともなしに呟く。
「まあ、こんなときに酒を呷ってたんにゃから肝が太い奴にゃんだろうけど」
言いながら、ニャースは腹をぼりぼりと掻いた。
「にゃけど、寝ちゃったら元も子もにゃいよにゃあ。なんちゅーか、緊張感に欠けているというか」
濡れた体毛が気持ち悪く、何度か身じろぎをする。舐めて毛繕いをするが、さして不快感は変わらなかった。
獣人は女に水を飲ませようとしているようだが、上手くいかないらしい。マントからはみ出た尻尾が、苛立たしげに床を叩く。
それを半眼で見つめながら――。
「女ゃを見る目がにゃいと苦労するにゃー」
「…………ううむ」
呟きへの応答か、獣人が疲れたように呻いた。そのまま独りごちる。
「確かに、酒を飲んで気を休めろとは言ったが……」
(まあ、リラックスはしてるにゃー。限りなく)
道中、獣人とはまったく会話を交わさなかったのだが、その分、ゆっくりと考えることが出来た。そのおかげが、自己嫌悪と恐怖に悲鳴を上げていた心は大分落ち着きを取り戻してきていた。
少なくとも、軽口らしきものを胸中で叩けるくらいには。
「ぬぅ……起きん」
獣人は溜息をつき、困ったようにぼやいた。
女は一時的に瞼を上げるようだが、すぐに船を漕ぎ始めてしまう。余程酒に弱いのか、それとも酒が特殊なのか。どちらであっても、さして興味はないが。
それよりも、どう見ても足手纏いな女の世話を、この獣人が焼いている事実に驚いた。起きなかった時点で首を落すぐらいはやってのけそうなのに、だ。任務を優先するために皆殺しを選択した男の行動として、似合うものではない。
要は、獣人は引っかかったということなのだろう。そう、勝手に納得する。
しばし逡巡し、ニャースは獣人に尋ねた。
「その女ゃが目を醒ますまで……待つのか?」
「そう悠長にもしてはおれん。オレも……こいつもな」
そう付け加えた獣人の表情は苦り切っていた。当人がぐーすか寝ているのだから、説得力は皆無に等しい。吹きつける雨に、店内は中々騒々しいのだが。
獣人は傍らのデイバッグからマントを取りだすと、それを女に着せた。ファーのついた襟を引き上げ、女の頭部を覆う。
雨避けのつもりだろうか。とはいえ、元が泥だらけのびしょ濡れなので、あまり意味はない。むしろ、余計に汚れるだけだと思うのだが、心底どうでもよかったので口には出さなかった。
女の所持品をデイバッグに突っ込み、獣人は立ちあがる。デイバッグを首にかけ、女を背負った。大格差が大きいので、背負うと言うよりも背中に乗せていると言った方が似合う格好だ。
その動きに女が小さく声を上げたが、すぐに静かな寝息に戻った。暗がりの中、獣人が半眼で天を仰ぐ。太陽の代わりに、天井に渡された梁が目の前にあるだけだが。
ニャースを外へと追い出し、獣人は左手だけで大剣を担いだ。
駅へと向かう道中も女は目を覚ます気配はなかった。獣人は何度か、雨でずり落ちる女を背負い直しているのだが、彼女を眠りの中から引きずり出すには至らないらしい。
弱まる気配のない雨音も、女にとっては子守唄にしか聞こえないようだ。
森へと入ったために、ニャースらに直接振りかかる雨量は少なくなっていた。天へと腕を広げる枝々から毀れた大きめの雫が、時たまニャースの小判の上で弾ける。
雨粒と風を受けた梢は擦れ合い、細やかな音を連ねている。
女の臀部を右腕で支える獣人の背中を見つめながら、ニャースは腕を組む。今は楽俊のことも、アマテラスのことも忘れる。目下、自分の命を優先することを己に納得させた。当初はそのつもりだったのだし、己の命を繋ぐことは、同時に楽俊らの助けになる――と。
差が開いたので少し足を速めながら、意識をデイバッグの中に放り込んだ首輪に向ける。
首輪が滞りなく外せるのならばいいが、もし外せなかった場合にどう行動するか。
獣人は首輪が解除できなければ殺すと言っていたし、実際にそれを躊躇なく実行してくるだろう。
分の悪い賭けだと、ニャースは頬を歪めた。
首輪は後から装着されたものだ。外せない理由はない。しかし、一度で外せる可能性は著しく低い。そもそも、分解できる工具が揃っているかも怪しいのだ。
大体、外されて困る代物なのだから、そのための器具がそのまま研究所等に残されていると考える方がおかしい。
しかし、それでも首輪は外さないとならない。外さなければ、遅かれ早かれ自分は死ぬ。
命を繋ぐため、獣人に予防線を張っておかなくてはならない。ニャースはペースを上げて、獣人の横に並んだ。大きく息を吸い、息吹と同時に切り出す。
「少し話しておきたい情報があるんにゃが、いいかにゃ?」
雨音に負けないよう、通常よりも強く喉を震わせる。獣人の返答を待ち――続ける。
「首輪にゃんだが、外したら問題があるかもしれんのにゃ」
「ほう?」
獣人にとっては、首輪のことなどどうでもいいのか、気のない合いの手が返る。ニャースは肩を竦め、楽俊の仮説を語る。
「あくまで、にゃあの連れの仮説にゃ。首輪を外した時、もしかしたら意志疎通が出来なくなるかもしれにゃいってにゃ」
「ふむ?」
「言葉が通じなくにゃるかもってことにゃ。一緒に行動してた、アマ公って奴の言葉が誰もわからにゃくて、そこから立てられた仮説にゃが。ほら、キュウビに飛び掛かった奴にゃ」
「ああ、あいつか……」
思い出したからか――単に雨粒が不快だったのか、獣人の尻尾が大きく横に振られた。
歩幅が大きく違うため、ニャースは半ば走るような状態だ。下草に足を取られないように注意しながら、ニャースは頷く。
「連れ曰く、異世界ごとに言葉が違うらしくてにゃ。そこから考えるに、この首輪には翻訳機能が付いているはずにゃ。それも、おそらくは機械仕掛けの。アマ公がキュウビに叩きのめされた際に壊れたんだろうという推測に基づいているだけにゃけど」
「むぅ……」
「でもにゃあ。各種言語音声を識別・認識し、ほぼ同時に共通言語化する――それだけのことにゃが、途方もない技術の結晶だということは想像に難くにゃい。加えて、音声認識は喉の震えから可能かもしれにゃいが、共通化された言語を何ゃんでにゃーたちが分かるのかって疑問もある。いや、共通言語化なんかしてにゃくて、個々の言語に変換されてるってこともあるかもしれんのか」
「………………」
「しかも、こんにゃ小型で狭い首輪の内部にそれらが詰まっている。今まで挙げた点だけでも充分驚異にゃが、にゃーらの視覚にまで影響を与える技術とにゃると、ちょっと想像もできにゃいにゃあ」
「……………………………………」
「ただ、死体から簡単に外せたということは、直接、物理的に脳に作用しているわけではなさそうにゃ。もしかしたら、導線が脳髄に突き刺さっているとか心配していたんにゃが。そうなると接地部位から一種の電気信号とかが発信されていて、脳に強制的に認識を強いているとか? 言ってて阿呆らしくにゃってきたが、それでも――」
滔々と考察と思い付きを並べ立て、ふと獣人が不服そうな空気を発していることに気付く。
一方的に喋りすぎ、獣人の機嫌を損ねたか。
「に、にゃにか……不快にさせることでも、あ、あった――にゃか?」
身を強張らせておずおずと訊くと、戸惑ったように獣人が唸った。首でも捻ったのか、マントがそれまでと違う音を立てる。
「ぐぅむ……いや、他愛もないことではあるんだが――」
「?」
「なんというか、その……悩んでしまってな」
「悩ゃんだ?」
「うむ。オレは一体どこで突っ込みを入れるべきだったのだ?」
「いや、これ掛け合いのフリとかそういうのと違うからにゃ!?」
しかし獣人はニャースを無視し、不満げに鼻を鳴らした。
「大体ポイントが分かりにくすぎるのだ。難解な言葉による婉曲な表現を省き、もっとシンプルにするべきだと思う」
「だから、誰もおみゃあと掛け合いなんぞしてにゃいって言ってるにゃろ!?」
思わず相手がどういう存在かを失念し、怒鳴りつける。ニャースの大声に、背中の女が、うーんとうめき声をあげた。目を覚ますのかと思ったが、首の位置を変えただけのようだ。
ニャースの言動を気にした風もなく、獣人は平然と、悟ったように告げる。
「ふむ……そうか。天然なのだな。……可哀相に」
「うわ、にゃんかすげー腹立つ」
憐みの籠った眼差し――とはいえ、見上げた所で、マントの裾と大剣の影しか見えないのだが――の獣人に対し、ニャースは呻いた。首を振り、結論だけを口にする。
「要は、首輪の解除は一筋縄ではいかんかもってことにゃ」
「先程は、己にしか出来んと言わんばかりの口調だったが?」
「そりゃ、出来ると思わなきゃやらんにゃ。けど、仮令、成功確率予想が十割だったとしても、実際に成功するとは限らにゃい。結果は出来たか出来なかったかの二択にゃし」
「……で?」
獣人が促す。もっとも、どう続くのか、彼には既に想像がついていそうだが。
ニャースは一拍間を置き、獣人を仰ぎ見た。
「一回の失敗で短気を起こすのはよくにゃい。寛大な心持ちでいると、にゃにかと都合が――じゃなくて、色々と幸せになれるもんにゃ。まあ、失敗前提で挑むつもりはにゃいけど」
「とどのつまり、貴様を殺すのは最後の方にしてくれ、か? まあ、それは失敗したときに考えることにしよう。二秒ぐらい」
「わー寛大」
自棄気味に呻き、ニャースは歩みを緩めた。獣人がニャースの脇を追い越していく。
やがて、雨のカーテンの向こうに、駅舎らしき影が見えてきた。一旦獣人が足を止め、身体を揺らして女の体勢を整える。女は身じろぎすらしない。
よくもまあいつまでも寝ていられるものだと、ニャースは口を曲げた。
「……全然起きにゃかったにゃ。自律も出来ず、酒に溺れるという意志の薄弱さをこれ以上なく発揮してる奴を間近で見ると、感慨深いというか、己が身を振り返るいい機会に――」
「こいつはそういう輩じゃないわい。それがここまで呑まれちまったのだ。それ相応の――いや、余程の理由があったに違いなかろう……」
ニャースの独り言を、獣人が遮る。憮然としつつも、どこか慙愧を含んだ彼の口調に、ニャースは眉をひそめた。なんというか、これもまた獣人のイメージではない。
ニャースは頭を掻きながら、歩みを再開した獣人の背を見つめていた。
【C-2/駅前/一日目/正午】
【チーム:契約者】
基本思考:ラルクを除く全参加者の殺害
1:研究所へ向かう。
【備考】
※契約内容
クロコダイン、シエラ、ラルクが最後の3人となるまで、クロコダインとシエラの協力関係は継続される。
それが満たされれば、契約は破棄され、互いの命を取り合って最後の一人を決める。
ただし、ラルクが死んでしまった場合、その場で契約は破棄される。
※互いが別世界の住人であることに気付いていません。
※支給品はまとめただけです。新たな不明支給品の中に目ぼしい武器等がないというわけではありません。
※タヌタローの不明支給品は、クロコダインには薬に見えるようです。シエラにも薬と見えなくはないようです。他の参加者には別の物に見えるかもしれません。
【シエラ@聖剣伝説Legend of Mana】
【状態】:肉体的な疲労(小)、精神的な疲労(中)、両腕と全身の所々に火傷(小)、脇腹に咬傷(中。治療済)、不安定、酩酊状態、睡眠中、クロコダインの背中
【装備】:シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはシリーズ
【所持品】:なし
【思考】
基本:ラルクを最後まで生き残らせる
0:にゃむにゃむ
1:気持ちに整理を付ける
2:クロコダインと協力して他の参加者を殺す
3:ラルクには出来れば会いたくない
【備考】
※参戦時期はドラグーン編のシナリオ終了後です。
※電車を知りません。キュウビの用意したトラップだと思っています。
※イギーの情報を得ました。
※シルバーケープは泥水で相当汚れていますが、使用に問題はありません。
※八塩折之酒@大神で酔っ払っています。目が醒めた後、しばらくは行動に支障が出るかもしれません。
【クロコダイン@ダイの大冒険】
【状態】:疲労(小)、多数の打撲(中。特に腹部)、右目失明(治療済)、多数の浅い裂傷(小。特に右腕) 、シエラをおんぶ
【装備】:覇陣@うたわれるもの、王者のマント@ドラゴンクエスト5、クロコダインの鎧(腹部と左肩の装甲破損) 、眼帯(ただの布切れ@ドラゴンクエスト5、ビアンカのリボン@ドラゴンクエスト5)
【所持品】
クロコダインの支給品一式
シエラの支給品一式(ドラグーンナイフ@聖剣伝説Legend of Mana、電光丸(倍率×1000)@大神、不明支給品0~2個。確認済)
タヌタローの支給品一式(不明支給品×1。確認済)
ボニーの支給品一式(不明支給品×1。確認済)
コロマルの支給品一式
夜叉猿の支給品一式(傷薬@ペルソナ3×1、不明支給品0~1個。確認済)
【思考】
基本:全参加者の殺害。許されるなら戦いを楽しみたい。でも首輪が解除されたのなら……
1:研究所へニャースを連れて行き、首輪を解除させる。
2:シエラとの契約は解消する? それとも悩みを聞いてやる?
3:イギーは今度こそ殺害する
4:シエラとラルクの実力が楽しみ
最終:キュウビの儀式を終わらせ、任務に戻る
【備考】
※クロコダインの参戦時期はハドラーの命を受けてダイを殺しに向かうところからです。
※参加者は全員獣型の魔物だと思っています。
※キュウビを、バーンとは別の勢力の大魔王だと考えています。
※身体能力の制限に気づきました。
※戦闘における距離感を大分取り戻しました。
※しばらくは右腕だけで覇陣を扱うのは難しそうです。
【ニャース@ポケットモンスター】
【状態】:健康、疲労(中)、びしょ濡れ
【装備】:なし
【道具】:支給品一式、エルルゥの薬箱@うたわれるもの(1/2ほど消費)、野原ひろしの靴下@クレヨンしんちゃん、麦の入った皮袋@狼と香辛料、キラーパンサーの首輪、アマテラスの支給品一式(食料:ほねっこ)と不明支給品1~3個(確認済)
【思考】
基本:殺し合いからの脱出
1:クロコダインに従う
2:研究所で首輪の解析
3:アマテラスや楽俊、ついでにオカリナたちが心配
[備考]
※異世界の存在について、疑わしいと思いつつも認識しました。
※アマテラスが、ただの白いオオカミに見えています。
※ピカチュウたちと情報交換しました。
※楽俊の仮説を知りました。
※この会場にいる獣達は全員人間とかかわりをもつ者だと勘違いしています。
※首輪がプックルのものだと気付いていません。
*時系列順で読む
Back:[[黒い牙]] Next:[[]]
*投下順で読む
Back:[[黒い牙]] Next:[[でもそれは大きなミステイク]]
|077:[[闇よりほかに聴くものもなし]]|シエラ||
|086:[[雨迷風影]]|クロコダイン||
|086:[[雨迷風影]]|ニャース||
*SPIRITs away ◆TPKO6O3QOM
(一)
かたかたと戸板が乾いた音を立てる。
クロコダインが帰ってきたのかと、シエラは顔を上げた。そして、億劫そうに視線だけを板戸へと向ける。
小さな灯りに照らされたその目に精気は無く、そこから溢れだした憔悴の色は身体全身を覆っていた。今にも砕けてしまいそうに、彼女の瞳は儚く揺らいでいる。
これまでか。と、シエラは皮肉気に口を歪めた。
約束の刻限までに、己の気持ちに決着を付けることが出来なかった。それどころか、彼女の心は別れた時よりもそぞろで、あちこちがひび割れている。
獲物を仕留めるどころか、まともに剣を振るえるかどうかも怪しい。
“足手纏い”のまま、漫然と時間を過ごしてしまった。
これで、クロコダインとの契約は解消となるだろう。彼の隻眼は失望に歪むだろうか。それを見るのも悪くないように思えた。
しかし、扉はいつまで経っても開けられることはなかった。また戸板が音を立てる。今度は大きく軋みを上げた。
どうやら風の悪戯であったらしい。落胆とも安堵ともつかない吐息が、シエラの口から毀れる。
注意を向ければ、外から竜の咆哮のような音が響いてきていた。強い風が出て来たようで、小屋のあちこちで似たような音が奏でられている。ともすれば、それは亡者たちの糾弾の声にも聞こえた。
愁嘆と、憤怒と、怨嗟と、嘲弄と――幾重にも重なる弾劾の礫は、シエラの心を撃ち砕こうと、彼女を取り巻いている――。
シエラは首を振って、その幻影を払った。動作に合わせて菫色の髪が、さらさらと躍る。顔を伏せたまま、彼女は奥歯を噛みしめた。
自虐は心地よい。いくらでも己を、悲劇の登場人物に飾ることが出来る。可哀想な自分を演じれば、そこで思考を停止することが出来る。
しかし――いい加減にしろと、頭の隅で何者かが唸り声を上げた。
自分は――堕ちた。美しき白竜に仕えるドラグーン。弟の誇る姉。そのいずれにも、もう戻れない。光はもう、自分の掌から全て毀れ落ちてしまった。
だから――全てを諦めるのか。
ラルクを生き残らせることが方便だったとしても、それを方便のままで終わらせるのか。
自虐の愉悦に身を揺蕩わせ、全てに背を向けるのか――奪った命に報いることもなく、己の罪業に背を向け続けて。
それに甘んじるのならば、外道にすら劣る領分に足を踏み入れることになる。
何より、これでは己を相棒と呼んだ戦士への侮辱に他ならない。
シエラは勘定台の上に目を滑らせた。クロコダインが置いていった酒瓶に目を止める。その琥珀の肌は、灯りを照り返して艶めかしく輝いていた。
シエラは立ちあがると、ふらつきそうになる足に力込めながら、酒瓶へと近づいた。
クロコダインとはただの協力関係ではない。提案こそシエラからではなかったが、彼に誇りを差し出させて契約を交わしたのだ。
そして、クロコダインは戦士の矜持も捨てて、シエラとの契約を遂行しようとしている。それに応える努力もせずに、ただ自分の首を差し出して自己満足に浸るのか――。
己には、契約を遂行する義務がある。それにはまず、遂行できるまでに調子を戻さなくてはならない。
シエラは酒瓶を手に取ると、雫が胸毛を濡らすのも構わずに中身を喉へと流し込んだ。
(二)
ニャースを出迎えたのは芳しい麹の香だった。小さな仄灯りに照らされる店内は、質量を持った影が犇めいているようで、必要以上に狭く感じさせる。
渦を巻く芳香の中心に、女が一人、勘定台に凭れかかっていた。乱れた頭髪の中から覗く女の相貌は犬のそれだ。表面に爬虫の皮膚を貼った簡素な鎧を着込んでいる。
しかし、肌が露出している部分の方が多く、実用性には乏しそうに見えた。露出部は柔らかそうな純白の体毛に覆われ、微かに輝いている。
この女が、オーダイルに酷似した獣人の同行者らしい。同じ世界出身なのかどうかは不明だが、この二人の故郷は酷く似通ったものであることは想像に難くない。彼らの前時代的な格好は、事実とてもよく似合っていた。
獣人の呼び掛けに、女がにゃむにゃむと反応をしているので、昏睡しているわけではないようだ。獣人を待つ間、酒を飲んでいたら、いつの間にか酔いつぶれてしまった――という具合だろう。
降りしきる雨は、ニャースの背中に音の飛沫を散らしていた。開けっ放しにされた戸口から、ひんやりとした風が忍び込んでくる。
獣人が担いでいた大剣は外に立て掛けられていることだし、今なら逃げられる気がするのだが、ニャースは実行しようとはしなかった。どの途、首輪は外さないとならないのだ。それに、今のところは保証されている命を投げ出すのに見合う賭けにも思えなかった。
逃げることさえ考えなければ、この待ち時間は単に暇なだけである。
何度目かの身ぶるいをして雨水を飛ばし、ニャースは手近な椅子に腰かけた。勘定台に頬杖をつき、奥の二人を見やる。
巨体を窮屈そうにしながら、獣人が女を起こしに掛かっている様は何処か滑稽だ。
「アル中の女ゃかぁ」
なんともなしに呟く。
「まあ、こんなときに酒を呷ってたんにゃから肝が太い奴にゃんだろうけど」
言いながら、ニャースは腹をぼりぼりと掻いた。
「にゃけど、寝ちゃったら元も子もにゃいよにゃあ。なんちゅーか、緊張感に欠けているというか」
濡れた体毛が気持ち悪く、何度か身じろぎをする。舐めて毛繕いをするが、さして不快感は変わらなかった。
獣人は女に水を飲ませようとしているようだが、上手くいかないらしい。マントからはみ出た尻尾が、苛立たしげに床を叩く。
それを半眼で見つめながら――。
「女ゃを見る目がにゃいと苦労するにゃー」
「…………ううむ」
呟きへの応答か、獣人が疲れたように呻いた。そのまま独りごちる。
「確かに、酒を飲んで気を休めろとは言ったが……」
(まあ、リラックスはしてるにゃー。限りなく)
道中、獣人とはまったく会話を交わさなかったのだが、その分、ゆっくりと考えることが出来た。そのおかげが、自己嫌悪と恐怖に悲鳴を上げていた心は大分落ち着きを取り戻してきていた。
少なくとも、軽口らしきものを胸中で叩けるくらいには。
「ぬぅ……起きん」
獣人は溜息をつき、困ったようにぼやいた。
女は一時的に瞼を上げるようだが、すぐに船を漕ぎ始めてしまう。余程酒に弱いのか、それとも酒が特殊なのか。どちらであっても、さして興味はないが。
それよりも、どう見ても足手纏いな女の世話を、この獣人が焼いている事実に驚いた。起きなかった時点で首を落すぐらいはやってのけそうなのに、だ。任務を優先するために皆殺しを選択した男の行動として、似合うものではない。
要は、獣人は引っかかったということなのだろう。そう、勝手に納得する。
しばし逡巡し、ニャースは獣人に尋ねた。
「その女ゃが目を醒ますまで……待つのか?」
「そう悠長にもしてはおれん。オレも……こいつもな」
そう付け加えた獣人の表情は苦り切っていた。当人がぐーすか寝ているのだから、説得力は皆無に等しい。吹きつける雨に、店内は中々騒々しいのだが。
獣人は傍らのデイバッグからマントを取りだすと、それを女に着せた。ファーのついた襟を引き上げ、女の頭部を覆う。
雨避けのつもりだろうか。とはいえ、元が泥だらけのびしょ濡れなので、あまり意味はない。むしろ、余計に汚れるだけだと思うのだが、心底どうでもよかったので口には出さなかった。
女の所持品をデイバッグに突っ込み、獣人は立ちあがる。デイバッグを首にかけ、女を背負った。大格差が大きいので、背負うと言うよりも背中に乗せていると言った方が似合う格好だ。
その動きに女が小さく声を上げたが、すぐに静かな寝息に戻った。暗がりの中、獣人が半眼で天を仰ぐ。太陽の代わりに、天井に渡された梁が目の前にあるだけだが。
ニャースを外へと追い出し、獣人は左手だけで大剣を担いだ。
駅へと向かう道中も女は目を覚ます気配はなかった。獣人は何度か、雨でずり落ちる女を背負い直しているのだが、彼女を眠りの中から引きずり出すには至らないらしい。
弱まる気配のない雨音も、女にとっては子守唄にしか聞こえないようだ。
森へと入ったために、ニャースらに直接振りかかる雨量は少なくなっていた。天へと腕を広げる枝々から毀れた大きめの雫が、時たまニャースの小判の上で弾ける。
雨粒と風を受けた梢は擦れ合い、細やかな音を連ねている。
女の臀部を右腕で支える獣人の背中を見つめながら、ニャースは腕を組む。今は楽俊のことも、アマテラスのことも忘れる。目下、自分の命を優先することを己に納得させた。当初はそのつもりだったのだし、己の命を繋ぐことは、同時に楽俊らの助けになる――と。
差が開いたので少し足を速めながら、意識をデイバッグの中に放り込んだ首輪に向ける。
首輪が滞りなく外せるのならばいいが、もし外せなかった場合にどう行動するか。
獣人は首輪が解除できなければ殺すと言っていたし、実際にそれを躊躇なく実行してくるだろう。
分の悪い賭けだと、ニャースは頬を歪めた。
首輪は後から装着されたものだ。外せない理由はない。しかし、一度で外せる可能性は著しく低い。そもそも、分解できる工具が揃っているかも怪しいのだ。
大体、外されて困る代物なのだから、そのための器具がそのまま研究所等に残されていると考える方がおかしい。
しかし、それでも首輪は外さないとならない。外さなければ、遅かれ早かれ自分は死ぬ。
命を繋ぐため、獣人に予防線を張っておかなくてはならない。ニャースはペースを上げて、獣人の横に並んだ。大きく息を吸い、息吹と同時に切り出す。
「少し話しておきたい情報があるんにゃが、いいかにゃ?」
雨音に負けないよう、通常よりも強く喉を震わせる。獣人の返答を待ち――続ける。
「首輪にゃんだが、外したら問題があるかもしれんのにゃ」
「ほう?」
獣人にとっては、首輪のことなどどうでもいいのか、気のない合いの手が返る。ニャースは肩を竦め、楽俊の仮説を語る。
「あくまで、にゃあの連れの仮説にゃ。首輪を外した時、もしかしたら意志疎通が出来なくなるかもしれにゃいってにゃ」
「ふむ?」
「言葉が通じなくにゃるかもってことにゃ。一緒に行動してた、アマ公って奴の言葉が誰もわからにゃくて、そこから立てられた仮説にゃが。ほら、キュウビに飛び掛かった奴にゃ」
「ああ、あいつか……」
思い出したからか――単に雨粒が不快だったのか、獣人の尻尾が大きく横に振られた。
歩幅が大きく違うため、ニャースは半ば走るような状態だ。下草に足を取られないように注意しながら、ニャースは頷く。
「連れ曰く、異世界ごとに言葉が違うらしくてにゃ。そこから考えるに、この首輪には翻訳機能が付いているはずにゃ。それも、おそらくは機械仕掛けの。アマ公がキュウビに叩きのめされた際に壊れたんだろうという推測に基づいているだけにゃけど」
「むぅ……」
「でもにゃあ。各種言語音声を識別・認識し、ほぼ同時に共通言語化する――それだけのことにゃが、途方もない技術の結晶だということは想像に難くにゃい。加えて、音声認識は喉の震えから可能かもしれにゃいが、共通化された言語を何ゃんでにゃーたちが分かるのかって疑問もある。いや、共通言語化なんかしてにゃくて、個々の言語に変換されてるってこともあるかもしれんのか」
「………………」
「しかも、こんにゃ小型で狭い首輪の内部にそれらが詰まっている。今まで挙げた点だけでも充分驚異にゃが、にゃーらの視覚にまで影響を与える技術とにゃると、ちょっと想像もできにゃいにゃあ」
「……………………………………」
「ただ、死体から簡単に外せたということは、直接、物理的に脳に作用しているわけではなさそうにゃ。もしかしたら、導線が脳髄に突き刺さっているとか心配していたんにゃが。そうなると接地部位から一種の電気信号とかが発信されていて、脳に強制的に認識を強いているとか? 言ってて阿呆らしくにゃってきたが、それでも――」
滔々と考察と思い付きを並べ立て、ふと獣人が不服そうな空気を発していることに気付く。
一方的に喋りすぎ、獣人の機嫌を損ねたか。
「に、にゃにか……不快にさせることでも、あ、あった――にゃか?」
身を強張らせておずおずと訊くと、戸惑ったように獣人が唸った。首でも捻ったのか、マントがそれまでと違う音を立てる。
「ぐぅむ……いや、他愛もないことではあるんだが――」
「?」
「なんというか、その……悩んでしまってな」
「悩ゃんだ?」
「うむ。オレは一体どこで突っ込みを入れるべきだったのだ?」
「いや、これ掛け合いのフリとかそういうのと違うからにゃ!?」
しかし獣人はニャースを無視し、不満げに鼻を鳴らした。
「大体ポイントが分かりにくすぎるのだ。難解な言葉による婉曲な表現を省き、もっとシンプルにするべきだと思う」
「だから、誰もおみゃあと掛け合いなんぞしてにゃいって言ってるにゃろ!?」
思わず相手がどういう存在かを失念し、怒鳴りつける。ニャースの大声に、背中の女が、うーんとうめき声をあげた。目を覚ますのかと思ったが、首の位置を変えただけのようだ。
ニャースの言動を気にした風もなく、獣人は平然と、悟ったように告げる。
「ふむ……そうか。天然なのだな。……可哀相に」
「うわ、にゃんかすげー腹立つ」
憐みの籠った眼差し――とはいえ、見上げた所で、マントの裾と大剣の影しか見えないのだが――の獣人に対し、ニャースは呻いた。首を振り、結論だけを口にする。
「要は、首輪の解除は一筋縄ではいかんかもってことにゃ」
「先程は、己にしか出来んと言わんばかりの口調だったが?」
「そりゃ、出来ると思わなきゃやらんにゃ。けど、仮令、成功確率予想が十割だったとしても、実際に成功するとは限らにゃい。結果は出来たか出来なかったかの二択にゃし」
「……で?」
獣人が促す。もっとも、どう続くのか、彼には既に想像がついていそうだが。
ニャースは一拍間を置き、獣人を仰ぎ見た。
「一回の失敗で短気を起こすのはよくにゃい。寛大な心持ちでいると、にゃにかと都合が――じゃなくて、色々と幸せになれるもんにゃ。まあ、失敗前提で挑むつもりはにゃいけど」
「とどのつまり、貴様を殺すのは最後の方にしてくれ、か? まあ、それは失敗したときに考えることにしよう。二秒ぐらい」
「わー寛大」
自棄気味に呻き、ニャースは歩みを緩めた。獣人がニャースの脇を追い越していく。
やがて、雨のカーテンの向こうに、駅舎らしき影が見えてきた。一旦獣人が足を止め、身体を揺らして女の体勢を整える。女は身じろぎすらしない。
よくもまあいつまでも寝ていられるものだと、ニャースは口を曲げた。
「……全然起きにゃかったにゃ。自律も出来ず、酒に溺れるという意志の薄弱さをこれ以上なく発揮してる奴を間近で見ると、感慨深いというか、己が身を振り返るいい機会に――」
「こいつはそういう輩じゃないわい。それがここまで呑まれちまったのだ。それ相応の――いや、余程の理由があったに違いなかろう……」
ニャースの独り言を、獣人が遮る。憮然としつつも、どこか慙愧を含んだ彼の口調に、ニャースは眉をひそめた。なんというか、これもまた獣人のイメージではない。
ニャースは頭を掻きながら、歩みを再開した獣人の背を見つめていた。
【C-2/駅前/一日目/正午】
【チーム:契約者】
基本思考:ラルクを除く全参加者の殺害
1:研究所へ向かう。
【備考】
※契約内容
クロコダイン、シエラ、ラルクが最後の3人となるまで、クロコダインとシエラの協力関係は継続される。
それが満たされれば、契約は破棄され、互いの命を取り合って最後の一人を決める。
ただし、ラルクが死んでしまった場合、その場で契約は破棄される。
※互いが別世界の住人であることに気付いていません。
※支給品はまとめただけです。新たな不明支給品の中に目ぼしい武器等がないというわけではありません。
※タヌタローの不明支給品は、クロコダインには薬に見えるようです。シエラにも薬と見えなくはないようです。他の参加者には別の物に見えるかもしれません。
【シエラ@聖剣伝説Legend of Mana】
【状態】:肉体的な疲労(小)、精神的な疲労(中)、両腕と全身の所々に火傷(小)、脇腹に咬傷(中。治療済)、不安定、酩酊状態、睡眠中、クロコダインの背中
【装備】:シルバーケープ@魔法少女リリカルなのはシリーズ
【所持品】:なし
【思考】
基本:ラルクを最後まで生き残らせる
0:にゃむにゃむ
1:気持ちに整理を付ける
2:クロコダインと協力して他の参加者を殺す
3:ラルクには出来れば会いたくない
【備考】
※参戦時期はドラグーン編のシナリオ終了後です。
※電車を知りません。キュウビの用意したトラップだと思っています。
※イギーの情報を得ました。
※シルバーケープは泥水で相当汚れていますが、使用に問題はありません。
※八塩折之酒@大神で酔っ払っています。目が醒めた後、しばらくは行動に支障が出るかもしれません。
【クロコダイン@ダイの大冒険】
【状態】:疲労(小)、多数の打撲(中。特に腹部)、右目失明(治療済)、多数の浅い裂傷(小。特に右腕) 、シエラをおんぶ
【装備】:覇陣@うたわれるもの、王者のマント@ドラゴンクエスト5、クロコダインの鎧(腹部と左肩の装甲破損) 、眼帯(ただの布切れ@ドラゴンクエスト5、ビアンカのリボン@ドラゴンクエスト5)
【所持品】
クロコダインの支給品一式
シエラの支給品一式(ドラグーンナイフ@聖剣伝説Legend of Mana、電光丸(倍率×1000)@大神、不明支給品0~2個。確認済)
タヌタローの支給品一式(不明支給品×1。確認済)
ボニーの支給品一式(不明支給品×1。確認済)
コロマルの支給品一式
夜叉猿の支給品一式(傷薬@ペルソナ3×1、不明支給品0~1個。確認済)
【思考】
基本:全参加者の殺害。許されるなら戦いを楽しみたい。でも首輪が解除されたのなら……
1:研究所へニャースを連れて行き、首輪を解除させる。
2:シエラとの契約は解消する? それとも悩みを聞いてやる?
3:イギーは今度こそ殺害する
4:シエラとラルクの実力が楽しみ
最終:キュウビの儀式を終わらせ、任務に戻る
【備考】
※クロコダインの参戦時期はハドラーの命を受けてダイを殺しに向かうところからです。
※参加者は全員獣型の魔物だと思っています。
※キュウビを、バーンとは別の勢力の大魔王だと考えています。
※身体能力の制限に気づきました。
※戦闘における距離感を大分取り戻しました。
※しばらくは右腕だけで覇陣を扱うのは難しそうです。
【ニャース@ポケットモンスター】
【状態】:健康、疲労(中)、びしょ濡れ
【装備】:なし
【道具】:支給品一式、エルルゥの薬箱@うたわれるもの(1/2ほど消費)、野原ひろしの靴下@クレヨンしんちゃん、麦の入った皮袋@狼と香辛料、キラーパンサーの首輪、アマテラスの支給品一式(食料:ほねっこ)と不明支給品1~3個(確認済)
【思考】
基本:殺し合いからの脱出
1:クロコダインに従う
2:研究所で首輪の解析
3:アマテラスや楽俊、ついでにオカリナたちが心配
[備考]
※異世界の存在について、疑わしいと思いつつも認識しました。
※アマテラスが、ただの白いオオカミに見えています。
※ピカチュウたちと情報交換しました。
※楽俊の仮説を知りました。
※この会場にいる獣達は全員人間とかかわりをもつ者だと勘違いしています。
※首輪がプックルのものだと気付いていません。
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