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「主に仕えし魔物の道は」(2008/08/06 (水) 03:27:21) の最新版変更点
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*主に仕えし魔物の道は ◆EFl5CDAPlM
どうして自分はこんなところにいるのだろう。
プックルは殺戮の舞台に転送されてから一番最初にそう考える。
自分は確か、グランバニアで仲間たちや人間達と宴をしていたはずだ。
自身が慕う主とその息子の天空の勇者、そして自分と同じ志をもつ魔物達と共に
魔王ミルドラースを倒して、世界の平和を取り戻し、主の城に帰ってきた。
主の城でそのお祝いをして、肉を食べ、スラリン達と共に眠りについたはずだ。
それなのにどうして自分はこんなところにいるのだろう。
いつの間にか主の娘やメッキーが悪ふざけでルーラでもしたのだろうか。
いや、違う。
あの場にでてきた妖魔王キュウビという者に飛ばされてしまったのだ。
そしてそいつはいきなり殺し合いをしろと言ってきた。
それを拒否した小さなリスは、首を吹き飛ばされ、死んでしまった。
その爆発はイオにも満たないものであったが、まるでザキのように簡単にその子リスを死に至らしめた。
どうやら、自身の首にも、あの子りすと同様の首輪が付けられているようだ。
ともすれば、自分もあのキュウビなるものに反逆をすると殺されてしまうのだろう。
だがだからといって殺し合いをする気になんてならない。
自分はもう、ただ人を襲うだけの魔物ではない。
グランバニアの王であり、勇者の家系の主の魔物だ。
むやみに生物を傷つけることをよしとしない、心優しい主に仕える魔物だ。
このような場を作り出したキュウビを許すわけにはいかない。
まずは現状把握だ。支給品を確認することにする。
支給された袋を開ける。普段から道具の扱いになれているため、手馴れたものだ。
そしてひとまず中に入っているものをすべて出す。
地図、磁石、紙、肉、見たことのない容器に入った水、名簿、ランタン、
あとは自分ではわからないものがいくつか。
その中に、自分の見知った道具があった。
炎の爪。
主の城でも売っている、自分も扱える武器だ。
かざすと炎球を飛ばすこともできる、すぐれた武器だ。
爪に説明書きの書かれた紙が張ってあったが、見る必要なんてない。
プックルは早速爪を装備する。自身の身体によくなじんだ。
そして次に地図を広げる。
自分がみたこともない町や城がある。こんな場所は初めてだ。
主と一緒に世界中を回ってるからわかる。こんな場所、自分の世界にはない。
となると、ここは魔王のいたような、どこか別の世界なのだろう。
エルヘブンの洞窟のように、どこか別世界に通じる場所があり、自分はそこから飛ばされたのだろう。
もしそうなら、キュウビを放っておいたら、主達は戦わなくてはならない。
ようやく平和が訪れたというのに、それではあんまりだ。
主達が戦わずに済むよう、自分がここでキュウビを倒す。
ここが異世界だと認識したうえで、改めて地図を眺める。
目の前に塔があるということを考えれば、自分のいる位置はD-4だ。
地図にある建物は、E-1から2にまたがるお城が気になる。
自分の主のお城を思い浮かべてしまうからだろうか。
だが城というのは大概、町より施設が充実していることが多い。
もしかしたらそこで防具や薬草なんかを調達できるかも知れない。
目の前の塔を覗いた後で行ってみるのも悪くないだろう。
次に見たのは名簿だ。
主と一緒に旅してきたので、人間の文字を読むことぐらい、簡単だ。
上から下まで眺めてみたが、プックルという名はどこにもない。
自分はこの場にいるのに、いったいどういうことだ?
ただその代り、キラーパンサーという名を確認することができた。
他にもカエルとかアライグマとか、動物の名前が書かれていたのだし、
自分は種族名で登録されているということだろう。
キュウビという魔王は案外いい加減な性格なのだな、と思った。
その後、種族名としても、主につけてもらった名前としても、名簿から仲間がいないかともう一度名簿を見たが、
スライムという種族名や、ピエールという名前を確認することはできなかった。
どうやらここに自分の知り合いはいないようだ。
少々寂しいが、仲間がこのような場所に呼ばれなくてよかったと考えることにしよう。
そして残りの支給品に目を移す。
メモ紙が張られた道具が二つ。
ひとつは小さな石版であり、雷の威力が上がるらしい。
いなずまがつかえる自分にとって、あたりなのだろう。
首からかけることができるみたいだが、生憎自分の前足は首に回せるほど器用ではない。
誰かにつけてもらうことにしよう。
もう一つは木の実がたくさん入った袋だ。
説明書きを見ると、毒消し草や満月草のような効果をもつようだ。
回復どころか、魔法をろくに使えない自分にとってありがたい道具だろう。
道具の確認を済ませたところで、荷物をしまって塔でも調べるかと思い、
入口を探すためにぐるりと回る。
すると白い鳥を見つけた。
一見すると白いカラスなのだが、感覚でわかる。これは魔物だ。
どうする? 倒すか?
だがもしかしたら友好的な魔物かもしれないし、それならいきなり襲いかかってしまうのはまずい。
どうしたものかと警戒した状態のままいると、向こうから声をかけられた。
「あの……あなたは殺し合いに乗っていますか?」
「ガウ……ウガウ、ガウ!」
どうやら相手は人間語を話せる魔物のようだ。
即座に否定の意を示す。
「そうですか、私も乗っていません。もしよければ情報交換をしませんか?」
快く承諾する。
「まず、私の名前はオカリナといいます。あなたは?」
自分の名前はどちらを言ったものかと考えたが、名簿にない名前を言うのも変なので、
結局種族名と名前の両方を言うことにした。
「キラーパンサーのプックルさん、ですか。私はオカリナといいます」
そして本格的に情報交換をしようとしたところで、
「ぬおおおおおおおおおおおおおそいつはガンプラァァァァァァァァァァッ!!!」
塔の中から素っ頓狂な声が聞こえた。
……どうやら塔の中には他の参加者がいるようだ。
「……だれかいるようですね」
「……ガウ~~、ガウガウ、ガウ!」
「あ、まってくださいよ~!」
どうせ情報交換するならまとめてやったほうがいい。
そう考えて、塔の中へと向かう。
【D-4/電波塔入口/1日目/深夜】
【キラーパンサー@ドラゴンクエストⅤ】
【状態】健康
【装備】炎の爪@DQ5、
【道具】:支給品一式、いかずちプレート@ポケットモンスター、
きのみセット@ポケットモンスター(クラボのみ、カゴのみ、モモンのみ、チーゴのみ、
ナナシのみ、キーのみ)
【思考】
基本:ゲームには載らないが、襲ってくる奴には容赦しない。最終的にはキュウビを倒す
1:塔内の参加者に接触を図る
2:それが殺し合いに乗ってない奴ならそいつらも含めて情報交換する
3:いかずちプレートをオカリナにつけてもらう。
4:落ち着いたら城に向かう。
5:同じ志をもつ奴がいたら仲間に入れる。
※名前はプックルです。
※時計の使い方を知りません。
※ここが異世界であると認識しました。
※オカリナのことを主以外の魔物使いの魔物だと思っています。
【オカリナ@ハーメルンのバイオリン弾き】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】:支給品一式、不明支給品1~3(確認済み)
【思考】
基本:ゲームには載らない。キュウビを倒す
1:塔内の参加者に接触を図る
2:現状の把握をしたい。自分は死んだはずじゃ…?
3:オーボウを探したい。
4:ひとまずはキラーパンサーに同行する
※死後からの参戦です。それを自覚しています。
※ここが自分の世界ではないと気付いていません。
※自分の制限について把握していません。
【アイテム紹介】
【炎の爪@DQ5】
結構強力な爪。
道具として使うことで『メラミ』の効果を発揮する。
【いかずちプレート@ポケットモンスター】
でんきタイプのせきばん。
もたせるとでんきタイプのわざのいりょくがつよまる。
【きのみセット@ポケットモンスター】
クラボのみ(まひ)、カゴのみ(ねむり)、モモンのみ(どく)、チーゴのみ(やけど)、ナナシのみ(こおり)、
キーのみ(こんらん)と、ポケモン世界の各種状態異常を回復するきのみの詰め合わせ。
*時系列順で読む
Back:[[いくら動物といえど知性はあるさ]] Next:[[終端の宴と異世界の騎士]]
*投下順で読む
Back:[[いくら動物といえど知性はあるさ]] Next:[[終端の宴と異世界の騎士]]
|&color(cyan){GAME START}|キラーパンサー|012:[[勘違いの産物]]|
|&color(cyan){GAME START}|オカリナ|012:[[勘違いの産物]]|
*主に仕えし魔物の道は ◆EFl5CDAPlM
どうして自分はこんなところにいるのだろう。
プックルは殺戮の舞台に転送されてから一番最初にそう考える。
自分は確か、グランバニアで仲間たちや人間達と宴をしていたはずだ。
自身が慕う主とその息子の天空の勇者、そして自分と同じ志をもつ魔物達と共に
魔王ミルドラースを倒して、世界の平和を取り戻し、主の城に帰ってきた。
主の城でそのお祝いをして、肉を食べ、スラリン達と共に眠りについたはずだ。
それなのにどうして自分はこんなところにいるのだろう。
いつの間にか主の娘やメッキーが悪ふざけでルーラでもしたのだろうか。
いや、違う。
あの場にでてきた妖魔王キュウビという者に飛ばされてしまったのだ。
そしてそいつはいきなり殺し合いをしろと言ってきた。
それを拒否した小さなリスは、首を吹き飛ばされ、死んでしまった。
その爆発はイオにも満たないものであったが、まるでザキのように簡単にその子リスを死に至らしめた。
どうやら、自身の首にも、あの子りすと同様の首輪が付けられているようだ。
ともすれば、自分もあのキュウビなるものに反逆をすると殺されてしまうのだろう。
だがだからといって殺し合いをする気になんてならない。
自分はもう、ただ人を襲うだけの魔物ではない。
グランバニアの王であり、勇者の家系の主の魔物だ。
むやみに生物を傷つけることをよしとしない、心優しい主に仕える魔物だ。
このような場を作り出したキュウビを許すわけにはいかない。
まずは現状把握だ。支給品を確認することにする。
支給された袋を開ける。普段から道具の扱いになれているため、手馴れたものだ。
そしてひとまず中に入っているものをすべて出す。
地図、磁石、紙、肉、見たことのない容器に入った水、名簿、ランタン、
あとは自分ではわからないものがいくつか。
その中に、自分の見知った道具があった。
炎の爪。
主の城でも売っている、自分も扱える武器だ。
かざすと炎球を飛ばすこともできる、すぐれた武器だ。
爪に説明書きの書かれた紙が張ってあったが、見る必要なんてない。
プックルは早速爪を装備する。自身の身体によくなじんだ。
そして次に地図を広げる。
自分がみたこともない町や城がある。こんな場所は初めてだ。
主と一緒に世界中を回ってるからわかる。こんな場所、自分の世界にはない。
となると、ここは魔王のいたような、どこか別の世界なのだろう。
エルヘブンの洞窟のように、どこか別世界に通じる場所があり、自分はそこから飛ばされたのだろう。
もしそうなら、キュウビを放っておいたら、主達は戦わなくてはならない。
ようやく平和が訪れたというのに、それではあんまりだ。
主達が戦わずに済むよう、自分がここでキュウビを倒す。
ここが異世界だと認識したうえで、改めて地図を眺める。
目の前に塔があるということを考えれば、自分のいる位置はD-4だ。
地図にある建物は、E-1から2にまたがるお城が気になる。
自分の主のお城を思い浮かべてしまうからだろうか。
だが城というのは大概、町より施設が充実していることが多い。
もしかしたらそこで防具や薬草なんかを調達できるかも知れない。
目の前の塔を覗いた後で行ってみるのも悪くないだろう。
次に見たのは名簿だ。
主と一緒に旅してきたので、人間の文字を読むことぐらい、簡単だ。
上から下まで眺めてみたが、プックルという名はどこにもない。
自分はこの場にいるのに、いったいどういうことだ?
ただその代り、キラーパンサーという名を確認することができた。
他にもカエルとかアライグマとか、動物の名前が書かれていたのだし、
自分は種族名で登録されているということだろう。
キュウビという魔王は案外いい加減な性格なのだな、と思った。
その後、種族名としても、主につけてもらった名前としても、名簿から仲間がいないかともう一度名簿を見たが、
スライムという種族名や、ピエールという名前を確認することはできなかった。
どうやらここに自分の知り合いはいないようだ。
少々寂しいが、仲間がこのような場所に呼ばれなくてよかったと考えることにしよう。
そして残りの支給品に目を移す。
メモ紙が張られた道具が二つ。
ひとつは小さな石版であり、雷の威力が上がるらしい。
いなずまがつかえる自分にとって、あたりなのだろう。
首からかけることができるみたいだが、生憎自分の前足は首に回せるほど器用ではない。
誰かにつけてもらうことにしよう。
もう一つは木の実がたくさん入った袋だ。
説明書きを見ると、毒消し草や満月草のような効果をもつようだ。
回復どころか、魔法をろくに使えない自分にとってありがたい道具だろう。
道具の確認を済ませたところで、荷物をしまって塔でも調べるかと思い、
入口を探すためにぐるりと回る。
すると白い鳥を見つけた。
一見すると白いカラスなのだが、感覚でわかる。これは魔物だ。
どうする? 倒すか?
だがもしかしたら友好的な魔物かもしれないし、それならいきなり襲いかかってしまうのはまずい。
どうしたものかと警戒した状態のままいると、向こうから声をかけられた。
「あの……あなたは殺し合いに乗っていますか?」
「ガウ……ウガウ、ガウ!」
どうやら相手は人間語を話せる魔物のようだ。
即座に否定の意を示す。
「そうですか、私も乗っていません。もしよければ情報交換をしませんか?」
快く承諾する。
「まず、私の名前はオカリナといいます。あなたは?」
自分の名前はどちらを言ったものかと考えたが、名簿にない名前を言うのも変なので、
結局種族名と名前の両方を言うことにした。
「キラーパンサーのプックルさん、ですか。私はオカリナといいます」
そして本格的に情報交換をしようとしたところで、
「ぬおおおおおおおおおおおおおそいつはガンプラァァァァァァァァァァッ!!!」
塔の中から素っ頓狂な声が聞こえた。
……どうやら塔の中には他の参加者がいるようだ。
「……だれかいるようですね」
「……ガウ~~、ガウガウ、ガウ!」
「あ、まってくださいよ~!」
どうせ情報交換するならまとめてやったほうがいい。
そう考えて、塔の中へと向かう。
【D-4/電波塔入口/1日目/深夜】
【キラーパンサー@ドラゴンクエストⅤ】
【状態】健康
【装備】炎の爪@DQ5、
【道具】:支給品一式、いかずちプレート@ポケットモンスター、
きのみセット@ポケットモンスター(クラボのみ、カゴのみ、モモンのみ、チーゴのみ、
ナナシのみ、キーのみ)
【思考】
基本:ゲームには載らないが、襲ってくる奴には容赦しない。最終的にはキュウビを倒す
1:塔内の参加者に接触を図る
2:それが殺し合いに乗ってない奴ならそいつらも含めて情報交換する
3:いかずちプレートをオカリナにつけてもらう。
4:落ち着いたら城に向かう。
5:同じ志をもつ奴がいたら仲間に入れる。
※名前はプックルです。
※時計の使い方を知りません。
※ここが異世界であると認識しました。
※オカリナのことを主以外の魔物使いの魔物だと思っています。
【オカリナ@ハーメルンのバイオリン弾き】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】:支給品一式、不明支給品1~3(確認済み)
【思考】
基本:ゲームには載らない。キュウビを倒す
1:塔内の参加者に接触を図る
2:現状の把握をしたい。自分は死んだはずじゃ…?
3:オーボウを探したい。
4:ひとまずはキラーパンサーに同行する
※死後からの参戦です。それを自覚しています。
※ここが自分の世界ではないと気付いていません。
※自分の制限について把握していません。
【アイテム紹介】
【炎の爪@DQ5】
結構強力な爪。
道具として使うことで『メラミ』の効果を発揮する。
【いかずちプレート@ポケットモンスター】
でんきタイプのせきばん。
もたせるとでんきタイプのわざのいりょくがつよまる。
【きのみセット@ポケットモンスター】
クラボのみ(まひ)、カゴのみ(ねむり)、モモンのみ(どく)、チーゴのみ(やけど)、ナナシのみ(こおり)、
キーのみ(こんらん)と、ポケモン世界の各種状態異常を回復するきのみの詰め合わせ。
*時系列順で読む
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*投下順で読む
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|&color(cyan){GAME START}|キラーパンサー|024:[[勘違いの産物]]|
|&color(cyan){GAME START}|オカリナ|024:[[勘違いの産物]]|
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