没OP ポーキー案
暗闇の最中。
何の前触れもなく、50に近い動物や魔物が謎の空間に集められていた。
何の前触れもなく、50に近い動物や魔物が謎の空間に集められていた。
程なくして、それらは次々と目を覚ます。状況を理解できず呆然としている物もいれば、
異常に気付き仲間へ呼びかけようとするもの。状況を把握すべく辺りを伺っているものと様々だった。
異常に気付き仲間へ呼びかけようとするもの。状況を把握すべく辺りを伺っているものと様々だった。
「……んにゃ……なんだか身体がいたいにゃ」
そんな中、一匹の猫も目を覚ました。はて、自分は気球で移動中に眠っていたのでは?
と首をかしげて、他の者がそうしたようにキョロキョロ辺りを見回す。
だが辺り一面が暗闇でつつまれており何がおこっているのかは分からない。
しかしそれでも、ここがどうやら広めの空間であること、
声や息遣いから人? がたくさんいることは理解していた。
そんな中、一匹の猫も目を覚ました。はて、自分は気球で移動中に眠っていたのでは?
と首をかしげて、他の者がそうしたようにキョロキョロ辺りを見回す。
だが辺り一面が暗闇でつつまれており何がおこっているのかは分からない。
しかしそれでも、ここがどうやら広めの空間であること、
声や息遣いから人? がたくさんいることは理解していた。
「……にゃんにゃ? にゃにが起こっているんにゃ?」
少し不安になった猫――ニャースは思わず立ち上がる。夜目の効くネコのはずなのにやはり何も見えない。ムサシとコジロウの名前を呼ぼうとした瞬間、急に目がくらんだ。
少し不安になった猫――ニャースは思わず立ち上がる。夜目の効くネコのはずなのにやはり何も見えない。ムサシとコジロウの名前を呼ぼうとした瞬間、急に目がくらんだ。
「にゃっ!」
いきなり空間に明かりがついたのだ。慌てて天井を見るが、空間にはそもそも天井が存在しなかった。
どうやって明かりをつけたのか理解できない。
いきなり空間に明かりがついたのだ。慌てて天井を見るが、空間にはそもそも天井が存在しなかった。
どうやって明かりをつけたのか理解できない。
それにしても不気味な空間だった。まるで、どこかの洞窟や研究所の深部とかにありそうな様子である。
そしてニャースと同様に、様々なモンスターがここにいるのを見た。
そしてニャースと同様に、様々なモンスターがここにいるのを見た。
「ポケモン……? でも見たことない奴ばっかたにゃ。……ん、ありゃピカチュウ」
自分達が執念深く狙っている彼もこの事態に首をかしげている。
自分達が執念深く狙っている彼もこの事態に首をかしげている。
「……本当にどういうことにゃ? ……そういえば、あのハンターにさらわれた時とにゃんか状況が似てるようにゃ……」
自分やピカチュウがポケモンハンターにさらわれた時のことを思い出してニャースは軽く震えた。
もしや、また連中に浚われたのだろうか? それなら自分の知らないポケモンがいるのも頷けるかもしれない。
ひとまずピカチュウと話し合おうと思った瞬間、前方に何かが降りてくるのが見えた。
自分やピカチュウがポケモンハンターにさらわれた時のことを思い出してニャースは軽く震えた。
もしや、また連中に浚われたのだろうか? それなら自分の知らないポケモンがいるのも頷けるかもしれない。
ひとまずピカチュウと話し合おうと思った瞬間、前方に何かが降りてくるのが見えた。
「あははははは、あははははは……げほっ、げほっ。ぷぅ。さて、今日はおひがらもよく、たくさんの動物たちが集まってくれたようだね」
見るとベッドのようなものにカプセルをつけ、それに多脚をつけたメカが鎮座していた。メカに詳しいニャースは随分精巧に出来たメカだと半ば感心していた。
見るとベッドのようなものにカプセルをつけ、それに多脚をつけたメカが鎮座していた。メカに詳しいニャースは随分精巧に出来たメカだと半ば感心していた。
そのカプセルには、少年のような老人のような太った人間が眠っている。白髪だが少年老人のどっちかと断定が出来ない、不気味な風体だった。
「僕はポーキー! 色んな世界を旅してきた人間さ。さて、僕はこれからあるゲームを開催する。
それは……殺し合いのゲームだ!」
それは……殺し合いのゲームだ!」
ただでさえ混乱していた観衆のざわめきが次第に怒号へと変わっていた。
何か、攻撃のようなものを放った者もいたがポーキーに届く前にバリアのようなものに遮られてかき消えてしまった。
何か、攻撃のようなものを放った者もいたがポーキーに届く前にバリアのようなものに遮られてかき消えてしまった。
「うるさい奴らめ。僕の説明が出来ないじゃないか? 仕方ないからちょっと現実を見せてやるよ!」
ポーキーの視線が微妙に動く。そう思った瞬間、ポーキーの背後からブタのようなマスクをつけた兵士達がぞろぞろ出てくる。
その中の、リーダーらしい白い制服の奴がブヒブヒ言いながら銃のようなものを構えた。
まさか、と思った時には既にリーダーのブタが引き金を引いた後だった。
ポーキーの視線が微妙に動く。そう思った瞬間、ポーキーの背後からブタのようなマスクをつけた兵士達がぞろぞろ出てくる。
その中の、リーダーらしい白い制服の奴がブヒブヒ言いながら銃のようなものを構えた。
まさか、と思った時には既にリーダーのブタが引き金を引いた後だった。
「パルっ…………」
光線が、誰かの攻撃を弾いたはずのバリアをすりぬけて飛んで行く。それは息をつくヒマもなくニャースの前にいた黒い毛並みの馬を直撃した。
「メル!?」
他の馬が慌てて駆け寄る。しかし馬は少し痙攣しただけで、焦げ臭い匂いを上げたまますぐに動かなくなった。
他の馬が慌てて駆け寄る。しかし馬は少し痙攣しただけで、焦げ臭い匂いを上げたまますぐに動かなくなった。
「メ、メルメルメ~~~~~~~!!!」
空間が騒然となった。更なる怒号、悲鳴、鳴き声が勢いを増す。
ニャースは真っ青になって既に息耐えた馬の死体から目を離せないでいた。
悪党を名乗りながら、今まで誰かが殺される瞬間など目撃したことがなかったのだ。
空間が騒然となった。更なる怒号、悲鳴、鳴き声が勢いを増す。
ニャースは真っ青になって既に息耐えた馬の死体から目を離せないでいた。
悪党を名乗りながら、今まで誰かが殺される瞬間など目撃したことがなかったのだ。
「ルールは簡単! これから僕の用意したフィールドにバラバラに飛んで貰うよ!
そこで斬ったり、噛み千切ったり、燃やしたり、爆発させたり、騙したり、裏切ったりしながら
思う存分に殺し合うんだ! 手段は問わないよ!
そのための特別なアイテムはこちらで用意してある。まずはサバイバルに必要は地図とか食料とか、
あとは名簿なんかだね。それと色んな世界から集めた特殊なアイテム。こいつを一人一人ランダムに
配ってやるよ。武器かもしれないし、ポンコツかもしれないけどね!」
そこで斬ったり、噛み千切ったり、燃やしたり、爆発させたり、騙したり、裏切ったりしながら
思う存分に殺し合うんだ! 手段は問わないよ!
そのための特別なアイテムはこちらで用意してある。まずはサバイバルに必要は地図とか食料とか、
あとは名簿なんかだね。それと色んな世界から集めた特殊なアイテム。こいつを一人一人ランダムに
配ってやるよ。武器かもしれないし、ポンコツかもしれないけどね!」
カプセルの中からポーキーは不気味な嘲笑を飛ばし、さらに説明を続ける。
「そして六時間ごとに放送を行おう。立体映像が浮かぶから首をしっかりしておくんだよ。
放送ではそれまでに死んだ情けない奴らと、禁止エリアの発表。あとポーキーさまの素晴らしい
演説を流すんだ。禁止エリアっていうのは文字通り入っちゃならない場所のことだ。
入ったらポーキーさま特製メカ『ポーキーさまのぞうEX』がつまみだしてやるからな。
そんでもって、最後にキミたちの首についてる首輪の説明さ。こいつはキミたちの命運を
左右するものだ。例えば僕の気分一つ次第で……」
放送ではそれまでに死んだ情けない奴らと、禁止エリアの発表。あとポーキーさまの素晴らしい
演説を流すんだ。禁止エリアっていうのは文字通り入っちゃならない場所のことだ。
入ったらポーキーさま特製メカ『ポーキーさまのぞうEX』がつまみだしてやるからな。
そんでもって、最後にキミたちの首についてる首輪の説明さ。こいつはキミたちの命運を
左右するものだ。例えば僕の気分一つ次第で……」
ポーキーが言葉を切った。その瞬間、ニャースのみならず多数の参加者に悪寒が走る。
『ピッ――』
そして、さっきのとは違う緑色のブタ男が何かを弄くったかと思うとどこからか妙な音が聞こえ――
そして、さっきのとは違う緑色のブタ男が何かを弄くったかと思うとどこからか妙な音が聞こえ――
「わああああああああッッ!?」
悲鳴と爆発音がが一瞬の静寂を破る。
声の方を見ると、頭部にあるはずのものがない少女が今まさに倒れようとしている所だった。
悲鳴と爆発音がが一瞬の静寂を破る。
声の方を見ると、頭部にあるはずのものがない少女が今まさに倒れようとしている所だった。
鮮血が辺りに散らばり、思わず周囲の人間が離れる。
「な、なのは!!」
その中にその死体に少女の名前を叫びながら駆け寄る者がいた。恐らくは友人に違いない。
「な、なのは!!」
その中にその死体に少女の名前を叫びながら駆け寄る者がいた。恐らくは友人に違いない。
「こうなるってわけさ! あ、あんま気にしないでいいよ。元からそいつは殺すつもりだったし。
いやあ、ついうっかり完全に人間な奴を連れてきちゃってさぁ!」
つまりあの少女はあのポーキーに勝手に連れてこられ、予定が合わなかっただけの理由で首を爆破されたということになる。
いやあ、ついうっかり完全に人間な奴を連れてきちゃってさぁ!」
つまりあの少女はあのポーキーに勝手に連れてこられ、予定が合わなかっただけの理由で首を爆破されたということになる。
余りに理不尽極まりなかった。しかし、それを堅い表情で見つめていた一匹の犬――ボニーは知っていた。
彼が、そういう人間であることを。
彼が、そういう人間であることを。
「さて話もついたところで早速舞台に向かって貰うよ!
さあ、ゲームスタート!!」
さあ、ゲームスタート!!」
【カルディオ@金色のガッシュ!! 死亡】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは 死亡】
【残り47人】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは 死亡】
【残り47人】