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新しい朝が来た、疑問の朝だ ◆w2G/OW/em6




「常識的に考えて、であります」

ジムのガンプラの箱を開けてから数分、ケロロはごく当たり前の結論に達した。

「プラモデル作るのって……最低限、ハサミとボンドが必要じゃね?」

現在の彼の所持品は、黄色いネズミから奪取したジムのガンプラのみ。他の荷物は電波塔に放り捨てて来てしまった。
確か荷物の中には筆記用具も入っていたはずで……もしかしたら、あの中にハサミの一本ぐらい入ってたかもしれない。

「ぬぐぁー!目の前にガンプラがあるというのに……これが噂の生殺しでありますか!?
 どこかで道具を調達しない限りは話になんねぇであります……」

道具を調達するには、どっかの町にでも行って文房具屋を漁れば一発だ。
だが……ここから1番近くにある町ってどこだっけ?
現在の彼の所持品は、黄色いネズミから奪取したジムのガンプラのみ。他の荷物は電波塔に放り捨てて来てしまった。
……大事な事だから二回言いました。

「焦らしプレイなんてたまったもんじゃないであります!
 考えるでありますよケロロ軍曹……例えば」

1.ハンサムなケロロ軍曹はいいアイデアを思いつく。
2.仲間(ギロロ)が助けに来てくれる。
3.どうにもならない。現実は非情である。

「……だ、駄目であります!何だか3番になりそうな臭いがプンプンするぜぇー!」

考えた結果、さらにガンプラ作成への道は遠ざかるばかり。
ガンプラの箱を前に、orzの姿勢でうなだれるケロロ。

「うう……どうして我輩、こんな事で四苦八苦しなければならないでありますか……
 いつもなら部屋で鼻歌でも歌いながら作れるのに……キュウビ、許すまじであります」

何やら、理不尽なところから主催への怒りが発生したようである。
とはいえ事態が好転することはなく、ケロロの落ち込む体勢がorzからor2へと悪化し始め―――

―――太陽が顔を出した。

「………あれ?」

その時、ケロロは始めて気付く。
自分が座り込んでいる路上からそう遠くない場所。
薄い朝日に照らされながらそびえ建つ………学校を。

「………1番、だったであります」


◇   ◇   ◇


てゐさんは、遠くまで行かなくてもいいって言ってたけど。

「……来ちゃったなぁ」

学校の校舎を見上げ、ぼのぼのは呟いた。
コヒグマくんのお父さんの言った事―――誰の言葉にも頼らず、真実は自分で確かめろ―――の意味を考えながら、ふらふらと歩いていた結果。
ぼのぼのが最初にいた場所、てゐに出会った場所まで戻ってきてしまったらしい。

「誰かの言葉に頼っちゃだめ……って、どういう事なのかなぁ」

ぼのぼのは根本的に『疑う』という事をしない。彼の森の住民は皆彼に優しく、悪い動物なんか会った事がなかった。
でも、この場所には悪い動物がたくさんいるとてゐさんが言っていた。
悪い動物達は良い動物達を……彼や彼の友達に酷い事をして、痛い目に合わせるとも言っていた。
悪い動物は嘘をついて良い動物を騙すから、悪い動物の言葉には耳を貸しちゃダメ、とも。

「……銀さんってオオカミさんは、悪い動物なのかなぁ?」

コヒグマくんのお父さんを襲って、怪我をさせた。凄く痛そうな傷がいっぱいあった。
そんな事をするなら、きっと悪いオオカミさんのはずだ。
でも、コヒグマくんのお父さんは銀さんをを良いオオカミさんだと言っていた。
じゃあなんで、良いオオカミさんがあんな酷い事をしたんだろう?

コヒグマくんのお父さんが言っていた様に、会ってみればわかるのだろうか?

「でも、悪いオオカミさんなら嘘をつくから『殺し合いに乗ってない』って言うし……
 良いオオカミさんだったら嘘をつかないから『殺し合いに乗ってない』って言うから……
 嘘か本当か、どっちを言うのかわからないよ……」

オオカミさんに会ったとしても、結局は何が正しくて何が間違ってるのかわからない。

「……とりあえず、コヒグマくんのお父さんとてゐさんの所に戻ろう」

帰るのが遅いと、心配させてしまうだろう。
そう思い、踵を返して……


―――ガタン


「え?」

何かが倒れた様な、物音が聞こえた。


ガタガタ――ガサッ――ガシャ――


断続的に、その物音は続いている。

「誰か……いるのかな?」

もしかしたら、良い動物が他の動物を探しているかもしれない。
もしかしたら、悪い動物が獲物を探しているかもしれない。
少し考えた結果……ぼのぼのは。

「帰るの遅くなっちゃうけど……きちんと謝ればいいよね」


校舎の中へと、駆け込んで行った。


◇   ◇   ◇


「ねんがんの ハサミとボンドを てにいれたであります!」

両手に目当ての品を持って叫んだケロロがいるのは、学校の職員室。
学校ならば文房具類も沢山あるだろうという彼の考えは、大当りであった。

「これで、やっとこさガンプラ作成に取り掛かれるでありますね!
 どうせなら、この機会に他の役立ちそうな品も探しておくべきでありますか……?」

現在の彼の所持品は、黄色いネズミから奪取したジムのガンプラのみ。他の荷物は電波塔に放り捨てて来てしまった。
……大事な事なので3回言いました。
どうせなら、この機会に他のこんな油断ならない場所では、要所要所で物資を補給するのも大切な事。
これでもケロロは軍人なのである……戦場でとるべき行動くらい、ちゃんと分かっているつもりだ。
………あくまで、つもりなのだが。

「さーてと、まずは地図と食料確保でありますな」

デイパックの代わりになりそうな物は見つからなかったので、カーテンで代用する。
適当な大きさに破り、ガンプラとガンプラ作成用具を包んで風呂敷状に背負う。
用意は出来た。まず向かうは、食料確保の為の給食室。
―――数分後、何事もなく給食室を発見。

「失礼するであります!……っと」

扉を威勢よく開け乗り込んだケロロは、中の光景に軽く驚いた。

「これはこれは……随分と、豪華な品揃えでありますな」

パンや水は勿論のこと……野菜、魚、肉、数種類のドライフード。
普通の給食室とは比べ物にならないほどの食糧の数々。

「給食室に行けば食料ゲット!という予想は大当りでありましたが……
 ここまでとんとん拍子にいくと、逆に奇妙でありますね」

冷静に考えて見れば……普通の給食室と同じである方がおかしい。なにせ『殺し合いの会場』だ。

「それによく考えみれば……我輩が職員室でガンプラ作成に必要な道具を手に入れたのも、おかしいのでは?
 この場所には『動物しかいない』はずであります……
 なら、色々と職員室に置いてあるのは不自然であります……こーんな文房具やら何やらが使える動物なんて、滅多にいないでありますよ」

そもそも我輩もギロロも動物ではないであります!と改めて人権を主張しつつ、考えを進める。
あの職員室の現状は、殺し合いの会場にとっては不自然極まりない。
しかし、最初に入った時に不自然さを感じなかったのは何故か?

「ここが、殺し合いの会場じゃなく……普通の学校だったなら」

ごく普通の、終始子供達の声が耐えない様なありふれた学校だったなら。
あの職員室は、ふさわしい自然な現状である。

「つまり、普通の学校をここにまるごと移動させて……そこから『人間だけを』綺麗に取り除いた様なもんでありますな。
 ……取り除いた方法は深く考えたら負けであります」

ぞわわっ、と鳥肌を立てて呟く。
推測するに、この会場にある建物は人間が使っていた可能性が高いのだ。

「となるとさらに疑問であります……人間が使用済みの建物を、どうやって狐が手に入れたでありますかね?」

あのキュウビという名の狐は、ポコペン人の尼さんに変身したりもしていた。
だが自分達ケロン人の様な優れた技術の無いポコペン人が、たった一人でこんな事が出来るのであろうか?
―――絶対にNO。

「となると……この殺し合いを引き起こしたのは、キュウビ単独の仕業では無いでありますな。
 ケロン人の様な、優れた技術を持った宇宙人が仲間にいる可能性が高いであります……もしくは、キュウビ自身が宇宙人でなのでありますか?」

だとしたら……これは、宇宙間の和平に関わる問題だ。軍人として、見逃せない大問題である。
……大問題である、のだが。

「うー……見逃せないでありますが……ぶっちゃけ、恐いでありますな……」

悲しき哉、ケロロは基本的にはヘタレなのである。
更に情けない事に、キュウビが優れた技術を持つ宇宙人かもしれないと考えた事で……キュウビへの恐怖感が増大してしまった。

「早いとこ、ギロロと合流したいでありますよ……
 とりあえず、腹ごしらえでもするであります」

なんにせよ、腹が減っては戦は出来ぬ。
戦は嫌いだが……空腹はもっと嫌いだ。

「さて、朝食には少し早いでありますが……頂くであります!」

気を取り直し、朝食を取ろうと食料に「だぁれ?」突撃し―――何だって?

「そこにいるのは……誰なの?」

振り返る。
給食室のドアから、キョトンとした顔でこちらを覗いているのは……一匹のラッコ。

「カエルさん?にしては大きいけど……それより」

ケロロを濁り無い純粋な瞳で見つめたまま、そのラッコは言った。

「カエルさんは……良いカエルさんと悪いカエルさん、どっち?」



【C-4/学校 給食室/1日目/早朝】
【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】疲労(小)
【装備】:ジムのガンプラ@サイボーグクロちゃん
【道具】ガンプラ作成用の道具
【思考】
1:ど、どちらさまでありますか!?
2:とりあえずギロロと合流したい
3:安全な場所でガンプラを作る
※ピカチュウ、キラーパンサー、オカリナをゲームに乗ったと誤解しています(名前は知らない)
※ピカチュウ、キラーパンサーの言葉は通じないようです。他は不明。
※キュウビに宇宙人の協力者がいるか、キュウビ自身が宇宙人であると考えています。
※会場の施設は、全て人間が以前使用していた物と考えています。

【ぼのぼの@ぼのぼの】
[状態]健康、大きな安心感
[装備]:なし。
[道具]:支給品一式、ベンズナイフ@HUNTER×HUNTER、貝割り用の石@ぼのぼの、貝×10、
[思考]
基本:殺し合いはしない。
0:このカエルさんはどっちなんだろう?
1:てゐさんの所に戻ったら、遅くなった事を謝る
2:悪いオオカミさんは悪いオオカミさんじゃないのかなー?
3:てゐについていきシマリスが生き返る者の所まで案内してもらう
4:殺し合いに乗っている者がいたら、このナイフを使ってとめる
5:これからもっと楽しいことがおこるんだろうなー♪
[備考]
※アニメ最終話48話後からの参戦です
※支給品の説明書は読んでいません。
※銀に不信感を持ちましたが悩んでいます。







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024:勘違いの産物 ケロロ軍曹 068:本日の特選素材
030:狡兎三窟 ぼのぼの 068:本日の特選素材




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