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第一回放送  ◆1eZNmJGbgM



そこは、この惨劇の為に集められた参加者達が最初に意識を取り戻した場所。
参加者の中には、そこが学校の体育館であることに気付いた者もいたかもしれない。
尤も、突然あの場所に転送された上に周囲の照明が朧げな鬼火であったあの状況では、無理な話なのだろうが。
そして六時間前の悪趣味なデモンストレーションが終了した以上、ここには今、だれもいない。
見せしめとなったシマリスの死骸も血痕も既に消えており、血臭が周りに漂うことが惨劇の証拠としてのよすがである。
が、抜け殻となった体育館の入り口から雛壇へ目掛けて、どうした事か街路灯のごとく二筋の鬼火が灯されていく。
この鬼火の速さ、初め亀がのそりと歩くようであったが徐々に加速、早歩きから小走りさらに駆け足、最後雛壇に到達する頃には燕の如き速さで壇上に至る。
そして鬼火に囲まれた中に、一切の音を立てること無く現れた妖孤が一匹。
音どころか気配も感じさせぬ、まるで開催の合図を伝えたあの時から今まで微動だにしておらぬ様な
その所業に感嘆したのは、この場で確認できる分には補佐の天邪鬼数匹のみであったが。



こうして、六時間前と変わらぬ畏怖を湛えて妖魔王キュウビが放送を開始する。



◇ ◇ ◇

「さて、素晴らしい闇の時から忌々しい日の出を迎えることになったが……貴様達、それでも獣か?
まるで人間の様に徒党を組み、野性を封じ……呆れ返るばかりだ。
忘れたのか? 貴様達の首輪は我の指先一つで簡単に爆破するのだぞ? 尤も、我は寛容である為なるべくその様な手段は取りたくないのだがな。
貴様ら、さらに互いを喰らい合え。故に、先程知らせた禁止区域を倍にする。しかと聞け。
B-6
C-1
D-3
F-7
以上だ。因みに電車に乗っていれば影響は無い。それと、禁止区域に侵入したらどうなるか……今見本を見せよう。一瞬であるからな、気を抜くでないぞ?」

キュウビがそう言うや否や、突如として朝にも拘らず会場内が暗転し始め、妖気、邪気、瘴気が立ち込めだす。


魔、狂、鬼、闇、呪、哭、悪、暗、忌、凶!


この事態を正確に理解できる者は参加者には二名……いや一匹と一名か。
なにせ彼らはコレを祓う旅をし続けていたのだから。
この事態が二、三秒ほど続いたところで、会場に元の朝日が戻り放送が再開される。


「どうだ? 地図も碌に読めぬ輩にも十二分に伝わったであろう? あの中に入ると首輪が反応し……およそ二十刻で爆発する。
まあその身で感じた様にただ入るだけで体力、神通力等が消耗される為入らないに越したことは無い。
よって、心置きなく禁止区域の外で殺し合うが良い。
……おっと、忘れるところであった。この六時間で目出度く殺され、喰われた畜生の名を呼ぶとするか。
どうにも死骸には興味が無くてな、我とした事が不覚であった。

タヌ太郎
アルフ
ヒグマの大将
シロ
ヨッシー
コロマル
ボニー
夜叉猿
メレオロン

この中に貴様達の知り合いがいようとも我にはどうでもよい、ただその身を野生に委ね殺しあえ。
ではまた、太陽が昇り切った頃に会うとするか」



◇ ◇ ◇

「キュウビ様、アンナニ格好ツケテテタドモ、アノ原稿ヲ書イタノハ連中ダベ」
「シカモキュウビ様、オラニ原稿渡シテ漢字ノ読ミ方ノ確認シテタダ」
「マァアレダケ目立ツ時ニ読ミ間違ッタラ情ケナイッペ」
「ソウイウノヲ巷デハ『カリスマブレイク』ッテ言ウラシイダヨ」
「多分死亡者ノ発表ハ素デ忘レテタナ、キュウビ様」
「デモ、アレダケノタタリ場ヲ創リ出セルトハ、アノ連中ノ術モカナリノ物ダベ」
「アア、アノ『マジンキ』ノ事カ?」
「オラ達モ、アレノ魔力ヲ使エタラ強クナレルベカ?」
「残念ナガラ、オラ達デハ無理ガアリ過ギルダ……」
「マサカ、キュウビ様ガ死亡者ノ発表忘レソウニナッタノモ……」
「イヤ、アレハ素ダベ」
「ンダ、素ダ」
「素ダナ」

「「「「デスダベー」」」」




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000:オープニング キュウビ 095:第二回放送
GAME START 天邪鬼 095:第二回放送




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