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本日の特選素材 ◆1eZNmJGbgM



給食室の一角で、早めの朝食の準備をしているのはケロロとぼのぼの。二人とも、かなりさっぱりとした身なりで食事にありつこうとしている。

事の発端は二人が出会った時にあった。
ぼのぼのの方はともかく、ケロロは最初に集められた場所でぼのぼのの姿を目撃している。そこでぼのぼのがどんな目にあったかも。
そして先程顔を合わせた時に、まずケロロの鼻についたのはぼのぼのが浴びた血の臭い。
ケロロ自身も電波塔の一件で体は汗と多少の煙で汚れてしまっている。
周りを見渡せばそこは給食室。巨大な鍋やシンク、勿論水道も石鹸も完備。ならばする事はただ一つ。
レッツパーリィー!と言わんばかりにぼのぼのの手を引きながらシンクで体を洗うケロロ。
普段よりも多少テンションが高めだったのは、決して(ケロロ視点で)マトモな参加者に会えたからではなく、
落ち込んでいるであろうぼのぼのの気持ちをほぐす為にわざと取った行動であると思いたい。

「いやー、ぼのぼの君はお利口ですなあ、ギロロとは大違いであります!」
(血が固まっています、長い間血まみれになって……)

「ケロロさんのおともだちはギロロさんっていうの?」
「そうであります、吾輩ほどでは無いですが頼りになる男でありますよ」
(こんな小さな子供がなぜあんなつらい目に……)

「ぼくもね、アライグマくんの他にもアライグマのおじさんに、クズリくんのお父さんに、コヒグマくんのお父さんもここにいるみたいなんだ」
「その人達に早く会えると良いでありますね、ぼのぼの君!」
(しかも知り合いの方が4人もこの場にいるとは……)

ちなみに、ケロン人とラッコの入浴シーンに色気なぞ微塵も無いので二人の洗いっことかの描写はカット。

「ふはははは、食事の前に入浴を済ませると実に、スガスガしい気分でありますッ! さてぼのぼの君、君は何を食べるでありますか?」
「ぼくは、袋に入っていた貝を食べるけど、他にも美味しそうな貝があるなぁ……」

汚れや臭いや浮世の垢なんかを落とし、改めて朝食の準備に取り掛かる二人。食材だけは肉も魚も野菜も
ふんだんにあり、ケロロは簡単な調理ならできなくもない。以前パン焼いてたし。
ぼのぼのの方も支給品に貝と石が入ってはいたが、見た事も無いような貝が並んでいる以上当然興味はある。
こうしてさながらバイキング形式の食事の様にあっちへフラフラ、こっちへフラフラと彷徨い、情報交換などもしながらメニューをチョイスしていく。
なるべくリラックスした状態で会話をしようとするのはケロロなりの気遣いであり、ぼのぼのもそのおかげか大した警戒感も無く気楽に質問に答える。
こうしてお互いが出会った参加者の印象を伝え終え腹も膨れたところで、ケロロはぼのぼのから一つ質問を受ける。

「ねぇケロロさん、別室ってなぁに?」
「別室でありますか? まあ簡単に言いますと何か特別な理由があって分けて作った部屋……って、なんでそんな事を?」
「あそこに書いてあるよ、別室って……」

そう言われてケロロがぼのぼのの指差す方向を見ると、確かに別室と書かれた扉が一つ。学校によくある引き戸ではなく、開閉式のドア。
さらによく見ると、ドアの近くにはデジタル表示の温度計らしきものもある。どうやら業務用の巨大な冷蔵室の様だ。

「ああ、アレは冷蔵室でありますな。恐らくここに並べ切れなかった分の食べ物が入っているかと」
「じゃあ、中に入ってみても大丈夫?」
「一応吾輩も一緒に……ああ、走らなくとも中身は逃げないでありますよ!」

好奇心旺盛なぼのぼのの後を追い、冷蔵室の中に入るケロロ。閉じ込められないように念のため、ぼのぼののディパックを入り口に挟んでおく。
中からは「わ〜、涼しいなぁ」とか、「コヒグマくんのお父さんぐらい大きいなぁ」とか聞こえてきたので安全ではあるらしい。
ケロロも中に入ってみると、その食材の多さ、大きさに驚く。

「何ですか、一体。あの狐は吾輩達に極上のメニューVS最高のメニューでもやらせたいのでありますか……?」

生のクロマグロ。
宙釣りにされた見事な牛肉。
熟成期間も十分であろう様々なチーズ。
長年使い込まれたであろうくたびれたサンドバッグ。
ラベルから高級そうなオーラを漂わせる数々のワイン。
職人によって見事な色艶に燻製されたハムとソーセージ。

「…………アレ?」

ケロロ、硬直。
どう考えても冷蔵室にあるはずの無い物体があった様な気がする。

「お、落ち着くであります、ケロロ軍曹。確かこういう時は素数を数えると落ち着くとか! えーと、5、10、15、20……」

ケロロ、錯乱。
もしかすると目の錯覚だったかもしれないので改めて対象を目視。


( ゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚) ・・・

(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?


「ま、まあポコペン人の中にはサンドバッグを殴り続ける事でどんな大怪我でも治す事のできる者が
いるらしいですから別に冷蔵室にサンドバッグがあっても……………
いいわきゃ無えだろうがぁ!!! 何を考えてんだあのキツネはぁ! 他に肉や魚が幾らでもあるのに
わざわざサンドバッグを選ぶグワァラゴワガキーンな悪食野郎がいるとでも言うのでありますかぁ!!」

ケロロ、激怒。そりゃキレる。
例えば高級食材の扱いに定評のあるレストランでの食事風景を思い浮かべて欲しい。
やれ松阪牛のヒレ肉がどうとかやれ大間のマグロがどうとかやれ〜〜年のロマネ・コンティがどうとか
書いてあるメニューを見て、期待に胸を膨らませ腹を空かせ。
そして一際目立つレイアウトで記入されてある本日のシェフのオススメ。
さあ一体どんな一品が出てくるのかと注目すると――

本日のオススメ: サ ン ド バ ッ グ

もう女将どころかシェフもソムリエもパティシエもバルマンもギャルソンもディレクトールもプロンジュールも纏めて呼び出し説教したくなるのは当然だろう。
しかし幸いにも、この場にはそんな阿鼻叫喚の妄想レストランから現実の冷蔵室へケロロを呼び戻す同行者がいる。

「ケ、ケロロさん、どうしたの……」

ケロロから少し距離を取った位置で恐る恐る声をかけたのは、ぼのぼの。
サンドバッグがどういったシロモノか知らない彼からしてみれば、いきなり硬直し、錯乱し、激怒する
ケロロに話しかけるのもかなり勇気のいる所業に違いない。
そんなぼのぼのを見てどうにか落ち着きを取り戻した、ケロロ。息が多少上がったせいか、2〜3回深呼吸をしてから返答する。

「フゥー、フゥー……突然取り乱して申し訳無いであります。しかし、まさかこんな所にサンドバッグがあるとは、案外キュウビとやらも迂闊な所があるのですかね?」
「えぇ? この袋は食べ物じゃないの?」
「いやいやどうみても齧れそうにないでありますよコレは」
「でも、中に何か入っているかもしれないよ」
「なんですと?」

(その発想は無かったであります)

思わず、まじまじとぼのぼのの顔を見るケロロ。先入観というよりも知識が無い子供の意見ではあるが、
実際に肉や魚と一緒に並んでいる以上可能性は否定できない。
まあサンドバッグの中身が飛び出て散らかしてもここでは夏美殿には叱られないし〜、などの考えもあり
早速ぼのぼののディパックからベンズナイフを借り作業に取り掛かる。
さすがにドロロの様に刃物を扱えないのは自覚しているので、「ただし、真っ二つだ」とか
「バラバラに引き裂いてやろうか」みたいな無茶なことはせず、何回かに分け浅く刃を入れて開封していくケロロ。
そしてついに中身のウレタンや布切れが零れ始めるが、それ以外の何かは特段出てくる気配は無い。

「ねぇケロロさん、この中身は美味しいの?」
「あー、それは口に入れてはダメであります。いいですかぼのぼの君、これはそもそも食べ物ではないので、中に誰もいないであり……ま…………」

そう言いかけたケロロと、ぼのぼのの間に突然ドサリと落ちてきたモノ。

それは、
傷だらけで、
険しい表情をした、
若い、ニンゲンのオトコだった。


◇ ◇ ◇

「ケ、ケロロさん〜このニンゲンさんすごいケガしてるよ〜」
「あわわ、慌てててはいけにぃであります、ままままずは冷蔵室から出してあげないととと」


ポコペン人がトレーニングで使うサンドバッグを開封すると、サンドバッグ状態にされたポコペン人が出て来た。
何を言って(ry等と冗談を言う余裕も無いぐらいの意表の突かれ方をされ、かなり動揺するケロロ。

その隣にいるのは、先程会ったヒグマの大将とは比べ物にならない程の重傷を負っている、てゐから
教えてもらったニンゲンの特徴と一致する動物と出会ったぼのぼの。

そんな二人の間で、ピクリとも動かないニンゲン。

さすがにケガ人を冷蔵室の中に置き去りにするのはマズイと、二人がかりで引きずり給食室へ運ぶ。
その後、ケロロは息を整え改めて男の様子を見る。
服装は上は黒シャツ、下は迷彩柄のズボン。傷だらけであるものの体格はかなり引き締まっており、
恐らくは軍人か、格闘技の経験者であろうと予測。
まず治療をするべきなのは解っているが、どうみても学校の保健室で済む程度の怪我には見えない。
せめて医者か、看護師のような医療関係者が近くにいれば……医者?

もしや。

「ぼのぼの君、一つ確認したい事があります!」
「な、なぁに?」
「君の出会ったてゐ殿というウサギさんは、元々君に周りを見てくるように言ったのでありますね?」
「そうだけど……それがどうしたの?」
「もしかしたら……そのてゐ殿なら、この人の怪我を治せるかもしれないであります!」

ケロロの予測はこうだ。
そのてゐと言うウサギは、ぼのぼのの知人であるヒグマの大将と出会った時にわざわざぼのぼのに周囲を見張るように言ったらしい。
こんな殺し合いの場でせっかく知り合いと出会ったのになぜそのような事を言ったのか?
ぼのぼのには見せたくない何かをする為?
まさか殺害?いやそれはない。だったらぼのぼのも纏めて殺せばいい。どう見ても戦闘力は無さそうだし、目撃者を消すのは鉄則だ。
では他にどんな可能性が?……恐らく、治療ではないだろうか?
話を聞くと、ヒグマの大将の傷の程度や症状を確認したのはてゐらしい。つまり、医療の心得が有るという事。
そして麻酔も無い以上、怪我の手当てをすればどうしても悲鳴や呻き声が漏れるのはどうしようもない。
診察の段階で声を上げたのなら、治療をすれば尚の事だ。
つまり、てゐはぼのぼのにヒグマの大将の悲鳴を聞かせたくないので、見張りに行かせたのではないだろうか?
それに、始まりのあの場所でぼのぼのとその友人がどんな目にあったか知らない参加者はいない。
そんなぼのぼのに、これ以上知り合いの苦しむ姿を見せたくない故のてゐの指示だとすると……人間性も信頼できる。
距離もさほど遠くは無い。安全面にも問題は無さそうだ。

ならば。

「ぼのぼの君、君に特別任務を与えるであります! 内容はてゐ殿を大至急この場に連れてくる事!
目的はこの正体不明のポコペン人の治療! よろしいでありますか!」
「え〜と、てゐさんを連れてくればニンゲンさんが元気になるの? わかった、連れてくるよ!」
「大至急、超特急でGO!であります!」

そうして、それぞれが次の行動に移る。
ぼのぼのは校舎を出て、北を目指し。
ケロロは治療道具を求めて、保健室を探し。

第一回の放送が流れたのは、そんな矢先の事だった。

ちなみに、あの人間の正体は別に重要人物でも何でも無く、単に活きのいい食材として選ばれたにすぎない。
彼の選ばれた理由も単純。死んでおらず、ある程度の血抜きもされていて、食べ易いように肉を叩いて柔らかくしてあったから、ただそれだけ。
その為、首輪も付いておらず。彼の自慢であるはずの戦闘力すらほとんど考慮されず。
そんなとても不幸な人物、その名前は加藤清澄。限りなく無関係に近い、とある参加者の関係者である。


◇ ◇ ◇


「なにが、どうなったの?」

ぼのぼのにはよくわからない。
まず、いきなりあのキツネの声が何処からか聞こえてきた。
なにかびいろくとかえふななとか言ったと思ったら、次は夜明け前の空が暗くなり、
いきなりとても気持ち悪いナニカが立ち込めてきた。
でもそれもあっという間で、次は誰かの名前を呼び始めた。
アライグマくんは呼ばれなかった。
アライグマのおじさんも呼ばれなかった。
クズリくんのお父さんも呼ばれなかった。
てゐさんも呼ばれなかった。
ケロロさんも呼ばれなかった。
コヒグマくんのお父さんだけ、呼ばれた。

それがなぜか、ものすごく悲しかった。

「なんでコヒグマくんのお父さんだけ名前がよばれたのかなぁ……?」

ぼのぼのにはよくわからない。ならばどうするか。

『何が本当なのか、それを見極めるのは結局のところ自分ぜよ。他の誰でもない、己で導いた答えならば
それが真実ぜよ。ただ、それは自分の目で見たことでなきゃダメぜよ。誰の言葉にも頼っちゃならねえ』

ぼのぼのは思い出す。
そうだ。コヒグマくんのお父さんは言っていた。自分の目で見ろと。
それに、てゐさんを連れてくるように言われていた。
結局、さっきの場所へ戻っててゐさんとコヒグマくんのお父さんに会えばいい。
すべき事は変わらないのだ。

「でも…どこだったかなぁ……たしか、マチとかいう所の近くだった気が……」

問題は、先程の場所が何処だったか忘れてしまった事だけで。



【C-4/中央部路上/1日目/朝】

【ぼのぼの@ぼのぼの】
[状態]健康、漠然とした不安、オロオロ
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、ベンズナイフ@HUNTER×HUNTER、貝割り用の石@ぼのぼの、貝×5、
[思考]
基本:殺し合いはしない。
0:どこだったっけかなぁ……
1:てゐさんの所に戻ったら、遅くなった事を謝り、学校に連れて行く
2:悪いオオカミさんは悪いオオカミさんじゃないのかなー?
3:てゐについていきシマリスが生き返る者の所まで案内してもらう
4:殺し合いに乗っている者がいたら、このナイフを使ってとめる
[備考]
※アニメ最終話48話後からの参戦です
※支給品の説明書は読んでいません。
※銀に不信感を持ちましたが悩んでいます。
※ケロロ軍曹と情報交換をしました。
※体を洗ったので、血の臭いは殆ど落ちました。
※第一回放送を聞きましたが、あまり理解していません。

ケロロが放送を聞いたのは、保健室で包帯や消毒液などの簡単な治療器具を見つけた時だった。

「ど、どうしたらよいのでありますか……」

先程の放送の内容で肝心な事は二つ。
一つ、禁止エリアが四つ言い渡された事。ぼのぼのに見せてもらった地図では、この学校はC-4らしいので
禁止エリアには含まれていないが、地図を丸々暗記した訳でもない以上迂闊に出歩く事もできない。
とりあえず、あの嫌な雰囲気を漂わせた暗闇の正体はギロロに任せよう。
次に死者の発表。
ギロロの名前は呼ばれなかったが、たった6時間で合計で9名もの尊い命が失われた。
その中に、コヒグマくんのお父さん――ヒグマの大将の名前もあった。
つまり、ぼのぼのがてゐの元へ向かってもヒグマの大将は既に……

「しかし、それならまだいいであります。問題は、ヒグマの大将を殺害したのはてゐ殿だとしたら、吾輩はとんでもない間違いをしてしまったのでは……」

仮にてゐがヒグマの大将を殺害したのならば、ケロロのした事は狼の元へ赤ずきんを向かわせたのと変わらない。
かといって、今からぼのぼのを追いかけるにしても現在位置を詳しく把握していないのに、散策するなど愚行以外の何物でもない。
第一、ぼのぼのがヒグマの大将と何処で出会ったのかまでは、ケロロは知らないのだ。

それに給食室にいたポコペン人。
なぜ冷蔵室にいたのかまでは知らないが、この場所に呼ばれたのは動物だけのはず。
それにもかかわらず、この場所に呼ばれたとなると、よほど重要な人物に違いない。参加者の関係者か、あるいは主催者の関係者。
だとすれば、抵抗や反逆の懲罰としてあの場所に監禁されていたのかもしれない。なぜサンドバッグなのかは不明だが。
その様な重要人物、しかも半死半生の状態で見捨てるわけにもいかない。
かといってぼのぼのの安否も気になり、かといって謎のポコペン人を放っても置けず……
そんな膠着状態を打破したのは、たった一つの電子音だった。

プルルルル、プルルルル

「で、電話でありますか!?」

静寂に包まれていた校舎の中に響く小音量の呼び出し音。
勿論ケロロが聞き逃す筈も無く、向かった先は職員室。
が、まさに受話器に手を伸ばし、取ろうとした瞬間に相手は電話を切ってしまった模様。ケロロ、落胆。

「いや、それでも受話器の先には吾輩とイキなトークを繰り広げたいお方がいるのは
間違いないであります! ならば、今度はこちらからアタック!」

ケロロは電話の置かれているスチール製の机の棚から電話帳を引き出し、載っていた各施設へ電話をかける。
博物館――応答なし。
電波塔――応答なし。
サッカー場――応答なし。

「うーむ、一体先程の電話はどこから……次はここであります」

4つ目に選んだのは保健所。まさかケガ人の治療と人探しが同時に上手くいくなんてそんな旨い話が……

「通話中、でありますか」

保健所に電話したところ、確かに会話は出来なかった。しかし、先程までとは待機中の音が違う。
つまり、保健所にいる誰かはまた別の誰かとの会話中であり、少なくとも自分以外にも最低2名以上は電話を使用しているという事だ。
何よりこうして情報を集めようとしている人物が、いきなり殺し合う筈もない。
ケロロは、今後の展開に僅かながらでも光明が見え始めたのを自覚する。

「正に悪の栄えた試し無し! 世の中捨てたものではないであります……」

自分達ケロン人がなにしに地球へ来たのかはこの際深く考えず。
恐らく、会話はそれなりに時間が掛かるだろうと予測し、手に入れた治療器具を給食室へ運ぶケロロ。
ケロロ一人ではあのポコペン人を保健室に運ぶのはどう頑張っても無理なので治療は給食室で行う。
そして給食室に着いた時、二回目の呼び出し音が鳴る。

「ヌオオオ、今度こそ間に合ってくれー!」

廊下をダッシュで走るケロロ。
この場ではそれを咎める者もいないし、そもそも小学生でも無いので怒られる道理も無い。
が、まさに受話器に手を伸ばし、取ろうとした瞬間にまたも相手は電話を切ってしまった模様。ケロロ、落胆その2。

「ふ、ふふふ、ここでもう一度保健室や給食室に戻ればまた同じことの繰り返し……そんなテンドンは一回で十分であります!」

誰に行っているのか分からないが、固い決意を叫ぶケロロ。
本命である保健室は一旦後回しにして、他の場所へ電話を掛け始める。

博物館――応答なし。
電波塔――応答なし。
サッカー場――応答なし。

「二回とも応答が無いとは……どうやらここには本当に誰もいないようでありますね。保健所に掛ける前にもう一か所ほど電話をしてみるでありますか」

そう言ってボタンをプッシュした先は――
「もしもし、そちらはホテルでありますか!?」
「おー、相手からデンワがかかってくるのは初めてだなあ。おいらは楽俊ってんだ。おめえは?」
「ラクシュン殿でありますか、吾輩はケロロ軍曹であります! と、それより大事な用件が! 
学校にポコペ……若い人間の男を今にもお亡くなりになりそうな状態で発見したであります、お医者様の知り合いが近くにおりませんか!?」
「人間だって? こりゃいよいよプックルの言ってた事が……」

こうして、間違った前提条件を土台にして誤った推察・考察が積み重ねられていく。

何より、その肝心なサンプルに重大な異変が起きても気付く事は出来なかった。
そもそも、此処に連行された時点で文句なしの危篤・重体であり、一刻も早く手術を要する容体であったにも拘らず
冷蔵室に六時間も放置され、更には放送時の禍々しい瘴気を浴びせられた人間がどうなるか?
そんな事冷静に考えればケロロも気付いた事だろう。しかし彼は「電話を掛ける事」自体に気を取られ、「なぜ電話を掛けてるのか」を忘れてしまっていた。
ケロロと楽俊が通話している間に、遂にその男の命の灯が消えてしまった事に気付くのはいつの事になるであろうか……


【加藤清澄@バキ】死亡



【C-4/学校 職員室/1日目/朝】

【ケロロ軍曹@ケロロ軍曹】
【状態】健康、通話中
【装備】:ジムのガンプラ@サイボーグクロちゃん
【道具】ガンプラ作成用の道具
【思考】
1:楽俊殿でありますか?
2:とりあえずギロロと合流したい
3:安全な場所でガンプラを作る
※ピカチュウ、キラーパンサー、オカリナをゲームに乗ったと誤解しています(名前は知らない)
※ピカチュウ、キラーパンサーの言葉は通じないようです。他は不明。
※キュウビに宇宙人の協力者がいるか、キュウビ自身が宇宙人であると考えています。
※会場の施設は、全て人間が以前使用していた物と考えています。
※ぼのぼのと情報交換をしました。
※給食室に、加藤清澄@バキの死体があります。
※給食室の加藤清澄を重要人物と考えています。また、加藤が死亡した事に気付いていません。

【D-4/ホテル フロント/1日目/朝】

【楽俊@十二国記】
【状態】:健康、疲労(小)、通話中
【装備】:なし
【道具】:支給品一式、フィジカルミラー@ペルソナ3、不明支給品0〜1個(本人は確認済)
【思考】
基本:キュウビを人間の土俵で倒す。
0:人間がいるだって……?
1:保健所に電話して、オーボウのことを伝える。
2:各施設に電話をかけて仲間を集める。オーボウ、グレッグル、ミュウツー優先。
3:ケットシーを待つ。
【備考】
※楽俊の参戦時期はアニメ第6話です。
※人間の姿になれないことに気付いています。
※会場が十二国以外の異世界であり、参加者にも異世界の住人がいることを認識しています。
※アマテラスの本当の姿が見えており、特殊能力があるのではと思っています。
※アマテラスの首輪が壊れていると思っています。
※ピカチュウたちと情報交換しました。
※この会場にいる獣達は全員人間とかかわりをもつ者だと勘違いしています。
※ケットシーを信用できる獣だと思っています。オーボウに信頼されて伝言を託されたと勘違いしたため。


※楽俊はこれまでに幾つかの施設に電話をしたため、場所によってはその呼び出し音が聞こえていた可能性があります


時系列順で読む


投下順で読む


055:新しい朝が来た、疑問の朝だ ケロロ軍曹 084:Four Piece of History
055:新しい朝が来た、疑問の朝だ ぼのぼの 079:雨がくる風がたつ
066:悪魔は来りてホラを吹く 楽俊 084:Four Piece of History




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