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朝日と共に去りぬ ◆1eZNmJGbgM



「……そうじゃったのか、ラルクの奴は……」
「ケッ、なんだよこの剣ナマクラなのか、ったく損したぜ」
「……言いたい事があるなら言えよクズリのオッサン」
「いやなに、イカルゴはなかなか興味深いことができるのだねぇ」
「メル〜……」

ここはF-6南西部。数歩歩けばF-5に入るその場所で、この五匹は出会った。
すなわちG-7の教会へ向かっていたオーボウ・ウマゴン・クズリの父の三匹と、G-4の豪邸を目指していたクロ・イカルゴの二匹である。
最初に、オーボウがG-6の橋の方から来た二匹を発見しラルクについて尋ねた所、先程ラルク本人と一戦交えたクロが
ディパックから伝説の剣を取り出し臨戦態勢、危うく戦闘になりかけたところでそれぞれの同行者にストップを掛けられた。主にクロに対してだが。
それからお互いの自己紹介が始まった。
オーボウはラルクが殺し合いに乗り既に参加者の一匹を殺害してしまった事を聞かされ、
クロはラルクから失敬した伝説の剣が現状では完璧なナマクラに過ぎない事を知り、
イカルゴはどう考えても好印象は抱かれない自身の能力についての説明に追われ、
クズリの父はイカルゴの能力に嫌悪感というよりも単純に興味を示し、
ウマゴンはここでも魔本はおろか誰にも自分の言葉が理解されない事に愕然とした。

そして一通りの情報交換が終わったところで冒頭に戻る。口火を切ったのはクロ。

「で? あんたらはこれからどうすんだ?」
「ワシは……ラルクの元へ向かう。もう一度あやつを説得してみたいのジャ」
「オーボウ、本気かい? このトカゲくんの有様を見たうえで、それでも危険な相手の元へ行くのか?」
「それが、ワシの役目の様じゃからな」

クズリの父の言い分は当然の事である。既に参加者の殺害を躊躇しない事はヨッシーの亡骸を再確認するまでも無い。
仮に正当防衛であったとしても、これを機会に覚悟をきめてしまう事もあるだろう。
それに軽く会話をしただけではあるものの、クロやイカルゴが嘘をついているとも思えない。クロに至っては口より先に手が出るタイプに思える。
だとしても、むしろ死者が出たからこそ、オーボウはラルクの説得へ向かう。それが自分が取るべきケジメだから。

もし最初に自分がラルクの説得に成功していたら、このトカゲが死ぬ事は無かった。

それがif、もしもの話であるである事はオーボウも承知している。だが、決してあり得ない話でも無かったのだ。
つまり、この名も知らぬトカゲを死なせてしまった責任の半分はオーボウ自身にもある。ではどうするか?
今度こそ、ラルクを説得するしかない。

ラルクは自分の命には執着してはいなかった。ならば、こちらも文字通り、命がけで説得するのが道理。
そして、最悪説得しきれなかった場合……実力行使も問わない。
あれほどの手練、今の魔力、そして我が身に掛けられた制限……これらを総合的に考慮すれば、
全てが終わった後に生き残れる可能性は三割程度だろうか。
だが、それと引き換えにラルクが打倒キュウビに加わるのなら決して悪い賭けでは無い。
前途ある若者に道を示し、その礎になる事こそ老兵の役目なのだから。

「メルメルメ〜!」

オーボウは、そんな覚悟を胸中で決めていた時にウマゴンの一声で再び意識を外に向ける。
言葉は解らずとも、その顔を見ればウマゴンが何を言いたいのかは十二分に伝わってきた。

『ボクもついて行く』

そう、眼が語っている。
彼は知って…いや、実際にその目で見た事があるのだろう。自分の命を掛け、相手に語りかける者の姿を。
そうでなければ、こんな場所で袖振り合った程度の相手と虎穴に入ろうとはまず思わない。
無論、危険な行為である事はウマゴンも理解しているのだろう。それでも自分と共に進んでくれる。
だとすれば、返答は簡潔に。言葉を飾る必要も無い。

「感謝するゾイ、ウマゴン」

既に、心意気は伝わっているのだから。

「で、クズリのオッサン、アンタはどうすんだ?」

そうイカルゴはクズリの父に問いかける。一緒だった二匹とも、教会に向かうと言っているのだ、残ったクズリの父は果たしてついて行くのだろうか。

「そうだなワタシは……」

続きは一旦打ち切られる。この殺し合いから六時間が経ち、最初の悪趣味な時報が会場に響き渡った故に。

「さて、素晴らしい闇の時………」


◇ ◇ ◇


「………頃に合うとするか」

気に入らねえ。やっぱりアイツは気に入らねえ。
それが放送を聞いたクロの正直な感想だった。
キュウビが喋っている時に出てきたあの気味の悪い空間といい、奴のねちっこい喋り方といい、とにかくクロの趣味とは全く合わない。
あくまでクロは暴れるのが目的であり、ああいう粘着質なやり方は性に合わない。
クロの思考を端的に言うなら、『そんなことより殴り合いしようぜ!』といった所だろう。
もっとも、彼の場合は周囲に巻き込まれる事の方が多い気もするが。

「そういや、メレオロンって確か…」
「知り合いだ、ただの。クロが気にする事じゃない、俺の周りじゃよくある事さ……」

同行者の素性を聞いていたクロは、イカルゴに先程の死者発表の面子を確認するが、自分の聞き間違いではなかった様だと確信する。
イカルゴの口調や表情からではメレオロンとの関係がいまいちよくは解らなかったが、イカルゴもそれ以上何も言わないのでクロもそこで話は打ち切る。

(まぁタコの表情なんて見てもわかんねえしな)

それにあちらの三人組の身内も呼ばれたらしく、クロはそっちにも声を掛ける。

「クズリのオッチャン、あんたの知り合いも呼ばれたよな?」
「ああ、ヒグマの大将が呼ばれたね。しかし彼が呼ばれるとは……ここにいるワタシの知り合いの中では
彼が一番強かったのだがね、いやはや全く不安になるよ」

クズリの父の様子は口で言うほど不安そうには見えないが、それでもクロはイカルゴよりもクズリの父に警戒する。
クズリの父の立ち振る舞いが、彼の世界の大人たちのそれに何処となく似ている気がするのだ。
別に戦力的なものでは無く、なんというか突拍子もない事をいきなりしでかしそ「で、クロちょっといいかい」

「!?……なんだよオッチャン」

まるでこちらの考えを見透かしているかのようなタイミング。やはり油断できない。

「? まぁいい、簡単に言えばワタシも君達と一緒にゴウテイに行きたいのだがいいかい」
「でもよ、オーボウ達は教会に行くんだろ? オッチャンは行かないのかよ」
「ワタシは死にたくないからねえ、危険と分かっているところへはあまり行きたくない。少なくとも君達とゴウテイに行く方が安全そうだ。
その代わりと言っては何だが、これをあげよう。クロが横取りしたケンに似ているだろう?」

そういってクズリの父がディパックから出したのは、テレビや漫画で忍者が持っている様な反りの小さい短刀。
普段振り回している剣よりは二周りぐらい小さいが、それでもこの場では十分役立つ。

「わかったわかった、じゃあオッチャンも付いて来いよ。だけど自分の身は自分で守れよ、オイラは知らねえからな」

この手の連中の相手は要件さえ済ませればそれで良し。自分のやりたい事さえ邪魔しなければ御の字。
装備も充実したところで、クロは豪邸に向かって歩き出す。

「んじゃオーボウのジーサンも元気でな、次の放送で呼ばれんなよ?」
「オヌシ達も気をつけるんじゃゾイ、もしオカリナに会ったらよろしく言っといてくれ」
「メルメルメ〜!」
「短い間だが世話になったねぇ、オーボウにウマゴン」
「……絶対に気にしてねえな、このオッサン」

こうして片や南に片や西に。
短期的には南側が危険であるが、中期、長期的に見ればむしろ西側が危険となるか。
もっとも、こんな不確定要因のバーゲンセールな場所でリスク管理を行う方がどうかしてるとも言えなくも無い。
果たしてこの五匹が再び顔を合わせる事が出来るのか。
答えはいつも、風の中。




【F-6/南西/一日目/朝】

【イカルゴ@HUNTER×HUNTER】
【状態】健康、ヨッシーに寄生中、蚤育成中、嫌悪感
【装備】蚤弾(フリーダム)
【道具】デイバッグ(支給品一式(食糧なし)×2、幸せの四葉@聖剣伝説Legend of Mana、シュバルツの覆面@機動武勇伝Gガンダム、サトルさん@忍ペンまん丸)
【思考】
基本:殺し合いから脱出、可能ならキュウビ打倒
1:クロ、クズリの父と豪邸に向かう
※原作25巻、宮殿突入直前からの参戦です。
※パスカルの情報を得ました。
※ラルクが殺し合いに乗った獣と誤解しています。
※クロがサイボーグだと知りました。
※オーボウ、ウマゴン、クズリの父と情報を交換しました。


【クロ@サイボーグクロちゃん】
【状態】:良好
【装備】:メガブラスター@クロノトリガー 、忍刀@忍ペンまん丸
【所持品】:支給品一式、アームターミナル@真女神転生if...、まんまるドロップ@聖剣伝説Legend of Mana(四個)、
ラスタキャンディ@真女神転生if...(二個)、伝説の剣@ハーメルン、パスカルの不明支給品(0〜1(接近戦用武器ではない))
【思考】
基本:積極的に優勝する気は無いが大暴れする。キュウビも気に入らないからぶっとばす
1:豪邸の探索。他に使えそうな武器の確保。
2:とにかくゲームに乗った相手を捜し、戦う(暴れる為)
3:首輪が気に入らない。いずれ外したい。
※クロの首輪は身体部分に溶接されています。
※首輪が爆発した場合、体が全て吹っ飛ぶと考えています。
※内蔵武器が全て没収されていることに気付いています。
※ラルクを殺し合いに乗った動物と誤解しています。
※オーボウ、ウマゴン、クズリの父と情報を交換しました。


【クズリの父@ぼのぼの】
【状態】:健康
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、グリードアイランドカード(初心、神眼)@HUNTER×HUNTER
カベホチ@MOTHER3、ダムダム草@ぼのぼの
【思考】
基本:殺し合いから脱出
1:クロ、イカルゴと共に豪邸へ向かう
2:ぼのぼの、アライグマ、アライグマの父を探す
【備考】:ウマゴン、オーボウと情報交換をしました
     現状ではウマゴンの魔本は読めません
     風雲再起を危険人物と考えています
     ケットシーを危険人物と考えています
     クロ、イカルゴと情報交換をしました

【ウマゴン@金色のガッシュ】
【状態】:健康
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、巨大キノコ@スーパーマリオシリーズ(New)、魔本
【思考】
基本:殺し合いから脱出
1:G-7の教会に向かい、ラルクを説得する
【備考】:クズリの父、オーボウと情報交換をしました
     風雲再起を危険人物と考えています
     ケットシーを危険人物と考えています
     クロ、イカルゴと情報交換をしました


【オーボウ@ハーメルンのバイオリン弾き】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】:食料(詳細不明、本人確認済)、水
【思考】
基本:ゲームには乗らない。キュウビに反抗する
1:G-7の教会に向かい、ラルクを説得する。説得できない場合は変身し実力行使もやむをえない
2:オカリナを探す
3:狼(アマテラス)を見つけ、キュウビの情報を得る
【備考】:参戦時期は、少なくとも「なんでも斬れる伝説の剣」を知っている20巻以降です
     自分の制限について把握していません
     ウマゴン、クズリの父と情報交換をしました
     現状ではウマゴンの魔本は読めません
     風雲再起を危険人物と考えています
     ケットシーを危険人物と考えています   
     クロ、イカルゴと情報交換をしました




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054:口より先に欲が出る オーボウ 076:闇の梯子
054:口より先に欲が出る クズリの父 082:慌てない慌てない、一休み一休み
054:口より先に欲が出る ウマゴン 076:闇の梯子
053:先送りの決断 クロ 082:慌てない慌てない、一休み一休み
053:先送りの決断 イカルゴ 082:慌てない慌てない、一休み一休み




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