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惚気手記」(2008/06/12 (木) 01:53:07) の最新版変更点

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愛しいあの人の事を思い出すたび、幸福感が溢れて止まりません。 どうすればいいのか分からなくて、あの人との思い出をまとめてみようと思います。 はじめて旦那様にお会いしたのはお見合い会場でした。 GJもトレンチコートもいない、静かな場所。 そこであの人は、スーツをラフに着ていらっしゃったのです。 緩めたネクタイがまた素敵で…少し開けた襟元から見える喉仏にときめいたのを覚えています。 私を見つめてくださるまっすぐな視線も、やわらかく微笑んだ笑顔も、何もかもが素敵だったのですけれどね。 あの人のそばにいれるだけで嬉しくて、同じ時間をすごせるだけで幸せで、とても舞い上がっていました。 大切なおとーさまに向かってロケットランチャーをぶっぱなすくらいには、うかれていたんだと思います。 少し私を遠ざけるような事をおっしゃった時も、必死でした。 そばにいたい。共にいたい。ただそれしか考えられなくて。 一緒にいないほうがいいと言いながら、好かれたのは嬉しかった、なんて言われたらもう…。 気付いたら言葉が口をついていました。 私にとって一番の苦痛は旦那様のそばにいれないこと。 そばにいれるのなら、どんな苦難も私には苦難にならないのです。 今から思い返すとあまりのまっしぐらっぷりに恥ずかしくなってきますけれど…。 でも、「僕の女」と言ってもらえた時は、本当に嬉しかったんです。 そのあと強引に手を引っ張られて連れて行かれたことも。 殿方は、少しくらい強引なほうが好きだなんて…恥ずかしくて本人にはいえませんけれどね。 お見合いが上手くいって、旦那様がうちの国に滞在される事となりました。 初めてのお出かけは、海に行きました。 旦那様は和服がとてもお似合いになると思うんですけれど、意外にも真っ赤なアロハシャツもとてもよくお似合いで。 新しい発見が出来て凄く嬉しかったです。 眼鏡を指で押し上げるしぐさが、照れているのを隠しているのだと知ったのもこの時でした。 どうして殿方の照れている顔と言うのは、あんなに可愛らしいのでしょう。 手をつないでくれたのも、海ででした。 あの人の手は男性らしくとても大きくて、男性らしからぬ指の綺麗さで、すごくドキドキしたんです。 でも、この時はドキドキしっぱなしでした。 海と言うことは泳ぐと言うことで、当然水着なのですけれど…それが…。 旦那様は体をすごく鍛えていらっしゃったので、隆起した筋肉の一つ一つがすごく、その…好みだったんです。 しかも触ってみますかなんて聞かれて…。 旦那様の体はひんやりしていて、触るのが癖になりそうな手触りでした。 あの人の体は筋肉フェチには危険すぎます。 顔の温度がずっと上昇していましたから…。 しかも、水着姿のあの人に抱き寄せられたりなんかしたらそれは…っ! 密着する肌、感じる体温…何よりも、愛しい旦那様の腕で抱き寄せられて。 恥ずかしさと嬉しさで眩暈がしていました。 おなかに手をまわされた時だって、くすぐったいと伝えたらあの人は「すみません」と言ったのに。 でも一向にやめる気配がなくて、そういう所も大好きだと思ってしまって。 耳元で囁かれて耳は駄目だと言ったら、「なるほど」とおっしゃったのに。 み…耳を…耳をあまがみし始めるだなんて…っ! 耳は駄目だって、駄目だって言ったのにっ!弱いのに!弱点なのにっ!! しかもしかも上と下どちらがいいですかって聞いてきて…それにうっかり答えてしまった私も私ですけれど! あまがみをやめられた時にものすごいいい笑顔で見られて、思わず本音が出てしまいましたけれど! だ、だって、嬉しいじゃないですか…好きな人に耳を噛んでもらえるのって…。 初めての外出で、周りに人がいる状況で何をしているのだと思いますけれど…。 この日以来、耳を噛まれるときはずっと上の方を噛まれている気がします。 色々嬉しくて、ドキドキしたことがいっぱいあった一日でしたけれど、一番嬉しかったのはやっぱり…。 キスをした後、旦那様からしてくれた事、だったりするんですよね。 初めてのデートは夏祭りでした。 ええと、色々あって多くは語れないのですけれど…。 やっぱり旦那様は和服姿がよくお似合いになると思いました。 この日は縁日を二人で見て回って、恋人らしく手をつないでみたり。 あの人の子供の頃のお話を聞けたのが、嬉しかったです。 不細工で不器用だとおっしゃる旦那様が可愛くて、愛しくて…また好きになってしまったと感じました。 海に行った時も思ったのですけれど、旦那様は少しSっ気があるのかなと思います。 私が嫌だと言えない…というか、言わないというのを分かられているような…。 それを分かった上でいじわるをしてきているんじゃないかと。 私の思い違いなんでしょうか?……いじめられるの、好きだからいいんですけれど。 この時の縁日は、色々と思い出深いデートになりました。 あの人に、色んなことを教えていただいたのですから。 教えてもらったことについては、私だけの秘密です。 他の方々からエロリスト呼ばわりされたことも、今となってはいい思い出ですよ? その次は、体育祭へ参加しました。 この頃になると、一緒にいるときは手を繋いでいるのが当たり前みたいになっていて。 好きな人と手を繋いでいるだけで、幸せな気持ちになれるんだとわかって、嬉しかったです。 人前でおでこにキスされるのも、私はあの人のものだと見せびらかされているようで実はこっそり嬉しかったり。 でも、この日は私にとって、少し苦い思い出になってしまって…。 旦那様が女性や子供に優しい方だと知っていたはずなのに、つまらない嫉妬をしてしまって。 冷静になってみればなんでもないことだったのに、どうしても気持ちが止まらなくて。 あの人に機嫌取りをさせてしまった事は、今でも申し訳なく思っています。 本当に、申し訳ないとは思っているんです。 でも、だっこされて恥ずかしかったけれど嬉しくて。 顔をうずめられたときは、頭の中が煮えたぎるかと思いましたけれど。 でも、やっぱり嬉しかったんです。 それに、嫉妬されるのが好きだと言ったあの人を愛しく思ってしまった私は変態なんでしょうか…。 その次は、また夏祭りに行きました。 縁日が好きなんです。それに…また旦那様の浴衣姿を見れると思うと、胸が高鳴ったりして。 少しだけそういう下心もありました。 目的は別にあったんですけれど。 体育祭でつまらない嫉妬をしたことを、謝りたかったんです。 ずっと、それが私の心に引っかかっていて。今更言われてもお困りになるだろうとは思ってたんですけれど…。 いけませんね。どうも私は、皆さんから言われるに、生真面目すぎるみたいです。 今回は色々自制しようと思っていったのに、射的にムキになるあの人があまりに可愛くて。 結局甘えるのを我慢できなかったのが反省点というかなんというか…。 本当に、私は甘えすぎだなと思います。子供っぽいですよね。 あ、謝罪は無事に済ますことが出来ました。でも、謝ったときの意地悪そうな顔が恰好よくて…。 駄目ですね。どうやら私には変態志向があるみたいです。 夏祭りの後はそのまま花火をしに行きました。 なんだかいい雰囲気の克哉さんたちが羨ましくて、たがが外れたのが…。 甘えたの私のたがが外れると、それはもう酷いことになると言うのは分かっていたのですけれど。 でも仕方ないじゃないですか、甘えたくなったんですから! とりあえず、あの人に触れてもらえると嬉しいと思いました。 髪の毛触ってもらったりするのが一番好きかもしれません。 旦那様はどこを触るのも好きだとか、ナチュラルセクハラ発言されますけれど。 えぇ、そんなところも愛しいんです。 少しすけべな旦那様を心の底から愛しているのですし。 線香花火が好きだとおっしゃられたのも、旦那様らしいと思いました。 派手なものではなく、風流を感じさせるものがいいのでしょうか? そういえば、和風なものがお好きですものね。 線香花火の散る火花を見つめているときに、あの人に可愛いと言われたのは、今でも鮮明に覚えています。 好きですよと言われたことも。 あまりそう言う事をおっしゃらない方だったので…嬉しさもひとしおだったんです。 そう、この時、ずっとお願いしようと思っていたことがありました。 私は旦那様に、名前で呼んでもらったことがなかったんです。 たかが名前じゃないかと思われるかもしれませんが、女性にとって名前で呼ばれるのはとても大事なことなんです。 なんだか距離が近くなったような気がして…名前呼びは特別なんです。 貴方、ばかりだと少し寂しいと思ったのもあるのですけれど。 お願いしてまで名前で呼んでもらいたいっていうのは、少しおかしいのでしょうか? でも、初めて名前で呼んでもらえて、好きだと言ってもらえて。 あの人は私を幸せにする天才なんじゃないかと思いました。 ただ何もせず、しゃべらず、抱きしめあってお互いの鼓動を感じるだけで、満たされるのですから。 それと…えーっと……。 アゴのラインを撫でられるのが好きだと言ったり、耳噛んでもらったりとか、キスするのが好きだと言ったり…。 だって、嫌いですか?なんて聞かれたら、嫌いって言えるわけないじゃないですか! 旦那様に触れてもらえるのが凄く嬉しいのにっ!! その次にお会いしたとき、旦那様は軍服姿でした。 その時に思いました。とうとうその時がきたのだ、と。 旦那様の行く先には戦争しかない。それは分かっていました。 それでも共にいたいと願ったのは、他でもない私自身なのですから。 最初は、一緒について行けないかと思ったんです。 でもあの人の口から漏れるのは謝罪ばかりで。 軍機だから私にも教えられないと言われた時に、心は決まりました。 せめて、今、この時だけは、ただ一組の男女であろうと。 そう思うとあとはいつもどおりにするだけでした。 頼んだハンバーグもとても美味しくて……自分でも、味覚がお子様な自信はあります。 少しでも明るく振舞おうと、少しはしゃぎすぎた感はありますけれどね。 でも、あの人の瞳を直接見れたのは、嬉しかったです。 旦那様の目は半眼なのですけれど、とても色気を感じるんです。 あの目で見つめられると、それだけで胸が高鳴ってしまうくらいには、好きみたいです。 それから街中を歩いて、海岸まで来て…そこで、初めて海に行ったことを思い出しました。 あの時の旦那様は少しいやらしくて、でもそんな所も好きで。 なぜだか分からないけれど抱きしめられたのを覚えています。 散々人にあんな事とかそんな事をしておいて照れるなんて、可愛いなと思っただけなのですけれど…。 でも、旦那様に抱きしめられるのは好きだからいいんですが。 それから、キスされるのも…好きです。 大人のキスというのは嬉しいけれど恥ずかしくて、ドキドキして、でも幸せだと思いました。 目が覚めたときには知らない女性がいて、あの人はいなくて。 ずっと泣いて、もう一生涙が出ないんじゃないかってくらい泣いてしまいましたけれど。 だって…いってらっしゃいくらい、言いたいじゃないですか。 次に合ったときは絶対に怒ってやろう。そう思っていたんです。 次にお会いしたのは、あの人が帰還されたときでした。 私は一人、波止場で船の到着を待っていて。 船が到着してもあの人の姿が見えず、棺桶まで出てくるので不安になったものです。 なかなかお姿が見えないから事務所に行ったりして。 船の中を探そうとタラップを上り始めたとき、あの人のいつもと違う姿が視界に入りました。 旦那様はひげをそられていて、右目に包帯までされていて。 一瞬、心臓が止まるかと思いました。 そういう職種の方だとわかってはいても、好きな人が傷を負われているところを見るのは心臓に悪いです。 思わず、おかえりなさいを言うより先に大丈夫ですか?と聞いてしまったくらいですから。 久々に会えた嬉しさで、なんだか色々駄目人間炸裂していた記憶があります。 えぇ、今思い返すと顔から火が出てきそうな勢いで…。 どこでも触りたいところ触ってくださいは、気が触れていたとしか思えません。 でも、旦那様が無事帰ってきてくださって、それがとても嬉しかったです。 帰還された後は、そのまま森にデートに行きました。 えぇと、こちらも色々あって詳しくは言えないのですけれど…。 デートだからといって嬉しそうに背筋を伸ばすあの人が可愛かったです。 いつのまにか私の写真を撮っていて、ずっと持っていてくださった所とか。 人の気持ちに鈍感な私でも、あぁ、愛されているなぁとしみじみ思ったくらいですから。 でも、この時一番嬉しかったのは、抱きしめられたことでもキスをされたことでもなく。 ただ一言シンプルに「私と所帯でも持ちませんか」と言われた事ですね。 凄くあの人らしいプロポーズに自然と顔がほころびました。 断られるとは思ってなかったという旦那様に、私の気持ちは筒抜けだったんだと少し照れくさくなりましたけれど。 そんな気持ちも、幸せそうに目を細めるあの人を見たら、吹き飛んでしまったんですけれどね。 プロポーズされるまでの思い出は、こんなところでしょうか? 短くまとめていったつもりなんですが、想像以上に長くなってしまいました。 本当は、もっと、ここに書ききれなかった事や書けなかった事もあるんですけれどね。 読み返してみると、ほんとに私はあの人を愛していて、愛されているようです。 勿論すごく幸せですよ? 愛しい人に愛されているのですから、それ以外の言葉はあてはまりませんよね。 きっと私は、これからもずっと、あの人に甘えて愛していくのだろうと思います。 旦那様も同じ気持ちだと嬉しいですね…いつまでも私に惚れていてください。 私は旦那様の全てが愛しいんです。すこしいやらしいところも含めて…ね。 あー…恥ずかしい。 段々恥ずかしくなってきたので、今日はここで一旦終わります。 きっとこれを読み返してまた恥ずかしくなるんでしょうけれど。 溢れる気持ちを抑えるために書き始めたのに、逆効果でした。 だって、一秒ごとにあの人を愛しく思うんですから…。

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