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鈴木/泉 圭介/ゼウス」(2006/07/24 (月) 22:07:31) の最新版変更点

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■ゼウス -天空と大気の神、全能神であり、オリンポスの主。 -好色で浮気ばかりしている。正妻はヘラだが、愛人も多く、そのために子供も多い。 -ヘラとの間には子供が5人いたが、本編で登場するのは、争いの女神エリスと軍神アレスのみ。  -いつも特殊な空気のバリアを体の表面に張っている。だが、左肩の後ろには、大母神レアへの忠誠の証として、オリーブ葉の形のアザが刻まれており、その部分はバリアが張れず、生身の人間と同じままであり、弱点となる。 (6巻内「諍いの星座宮」より) ** クロノスを倒し全能神となる迄  (20巻内「序章の星座宮」より) -母のレアに遅れて、ディクテーから、兄や姉を迎えに来た。「初めまして」と挨拶する彼に、ヘスティアから「私達より、年上に見えるが・・・?」と疑問を受ける。レアが時の神殿と地上では、光や大気の影響で成長速度が違うのだと告げ、兄姉達もすぐ成長すると説明した後、クロノスの兵に見つかることを懸念して、早々に用意していた神殿へと移動。 -散歩をしている黒髪の姉を見つけ、話しかける。笑われて、「何か おかしいですか?」と問うと、自分よりも大きな青年が弟だとは信じられず、自分に「姉上」と呼ばれて可笑しな気分だと言う。そんな彼女に、ここで一年も過ごせば自身くらいに成長し、さぞ美しくなるだろうと褒めるのだが、彼女はその前に、クロノスに見つかるかも、ともらすのだった。そんな彼女に、自分が姉上をお守りしますよと笑顔で答えると、彼女は極上の微笑みで、「私の名まえはヘラよ」と名乗ってくれた。改めて、「お守りします―――ヘラ」と名を口にしながら、守る約束をする。 -ある日、母レアに呼ばれた。訪ねていったレアから、あの5人と上手くやって行けそうかと尋ねられる。もちろんだと答える自分に対して、打倒クロノスに必要不可欠な者達だが、自分達が真に欲しているのは、天地の支配権だとは、決して悟られないようにと釘をさされる。そのことは十分承知していると答えると、レアは「愛しい子・・・・」と言いつつ、自分を抱きしめた。クロノスの目を逃れて、レアがその手で育てることができたのは自分だけであり、レアがどれほど自分を大切に思ってくれているのか感じつつ、ふと「他の兄弟はふびんだとお嘆きですか?」と問うてみるが、当然のように「何故じゃ?」と問い返えされた。自分以外の子供に愛情が注がれることなど「あり得ぬ」と言いきるレア。そして、レアにとっての宝は自分のみだとも言われる。 -5人の兄弟が、打倒クロノスを告げられて、約1年近く。彼らも自分と同じくらいの姿に成長を遂げていた。レアから、大気を操る天空の剣を贈られ、兵の準備を出来ていることも告げられる。 -ハデス・ポセイドンと共に兵を率いて、クロノス神殿へ出撃。迎撃軍と衝突後、ほぼ全滅させた為、兵の休息を取る為に天幕を張った。天幕の外で兵士達に、負傷者の手当てや武器の修理などの指示を出した。 -次々現れる迎撃軍。兵士達の疲労を理由に、進軍について話し合われたが、相手に休息を与えたくないため、断固足を緩めることはしたくなかった。だが、ヘカーテからクロノス神殿侵入の別働隊の提案がされる。プロメテウスから隠し通路などの説明を受け、正面突入しか頭になかったゼウス達は、驚きを隠せない。戦力の半減を恐れ、プロメテウス・ハデス・ポセイドンが抜ける事に反対をするが、案内役をヘカーテが申し出たため、ハデス達と共にクロノス神殿侵入の別働隊を任せ、自分達はそのまま足を緩めて進軍することで納得。 -出発前のハデスに、兵をつけなくても良いのかと、彼なりの気遣いを見せるが、小人数の方が動きやすいと断られた。 -無事ハデス達がクロノスに勝利した後、オリンポスと名付けられた新しい神殿で、兄弟皆と共に天地の支配権を持つ神として暮らすことになった。オリンポスの庭には、彼がヘラの肩を抱いて寄りそわれる姿があった。 -ある夜、母レアの呼び出しを受け、ハデスとポセイドンとが、レアと会見している場へ行き、ハデスがレアを刺す場を目撃する。「母上まで亡き者にするつもりか?!」と叫んだ上で、兵に彼らを反逆罪で捕らえるように指示。逃げた二人を追うように命令した。誰も居なくなったところで、レアの傷を気遣うが、心配ないと告げられる。そして、微笑みながらこれでうまくいきそうだと言うレア。全てはレアが自分のために行なったことだと承知していた。自分の頬を優しく挟んで、おまえが唯一の全能神になるようにと優しく言われ、それに答えるように不適な笑みを浮かべるのだった。 * 全能神となった後 **反乱vs対オリンポス軍 (11巻内「覇王」の星座宮より) -神殿に駆け込んで来て、自分の名を呼ぶ来たアルテミスを見て、反乱軍制圧最前戦にいるはずのアルテミスが戻ってくるなど何事だ?と、問いかける。 -謁見の間で、跪きながらアルテミスから、自軍が反乱軍におされて、アテナが大変な苦戦を強いられていることを報告される。このままでは、すぐオリンポスへと進入して来るためすぐに援軍をと申し出された。 -あのアテナがポルピュリオンに苦戦しているという報に、驚きの声を上げると、アルテミスが言葉を続けて、敵の勢いを報告。それを聞いて、「鎧を持て 私が行く」と、自身が行くことを告げた。 -アルテミスは、自分が行くと告げられて驚きの声を上げていたが、「アテナすら苦しむ相手では いくら援軍を送ったとて変りあるまい 私が陣頭指揮をとる」と重ねて告げた。 -そんな自分に対して、アルテミスはなおも反論しようとしたが、それを制すように、にこやかに微笑みながら、「私のオリンポスだ 私が守らずしてどうする」と、語りかけた。 -そこへ、ヘルメスが「自分もお連れください」と、アルテミスの隣に進み出てきた。そんなヘルメスに対して、おまえは兄弟の中でも年若くまだ子供だと述べ、戦場へは連れて行けないと、諭した。 -ヘルメスからは、もう15になるし、必ず役に立つように努力するからと訴えられた。そんなヘルメスに返事をする前に、「僕も行くよ」と、声をかけて来た者がいた。 -声の主はアポロンだった。自分を真正面から真っ直ぐ見据えつつ、オリンポスにいても退屈だし、たまには戦もおもしろいかも、と述べるアポロンの口元には、笑みさえ浮かんでいた。 -しばらく無言だったが、「では ふたりとも急いでしたくを整えよ すぐに出発する」と、ヘルメスとアポロンの同行を許可したのだった。 -部屋で鎧を着こんでいると、ヘラが自分の名を呼びながら駆け込んで来た。振り向くと、鎧を着た自分の姿に、ヘラが一瞬絶句した後、本当に前線に立つのかと尋ねられた。 -ヘラからの問いかけに、「私はオリンポスの主だ 当然のことだろう」と、返答するのだが、自分にもしものことがと心配し、取り乱すヘラ。 -ヘラに対し、何をそんなに心配している?と問い、たかだかクロノスの残党を片付けるだけだと続けた。落ち着いてきた様子のヘラの両頬を包み込み、「何 すぐに戻る おまえは安心していつものように過ごしていろ」と告げたのだった。 -ヘラから、折角この所、ポセイドンも戦を仕かけて来なかったのに、自分が休む暇がないとグチをもらされるが、そんなヘラに、「かまわぬ おまえを始め愛する者達を守るためだ」と、極上の笑みで答えたのだった。その後ヘラには、必ず無事で戻ってくるようにと、見送られた。 -後ろにアポロン・ヘルメスと、援軍を率いて、アテナの所へ到着すると、すぐにアテナが出迎えに現われ、謝罪してきた。 -「気に病むなアテナ 私の読みが足りなかったのだ」と、アテナに告げると、すぐにアテナから詳しい戦況を話すと、彼女の天幕へと案内された。 -ヘルメスの所を訪ねると一人だった。「アポロンはどうした?」と、尋ねると、今ちょっと・・・と、言葉を濁しつつもアレスと鬼ごっこをと、伝えられ、「しょうがないやつだな どういうつもりでついて来たのか・・・」と、もらした。 -その後、ヘルメスには、「アポロンに振り回されたりせずに ゆっくりと休んでおけ 明朝 陽が昇るまえに総攻撃をかけるぞ」と、伝えると、ヘルメスが自分を見上げてきた。そこで、「初めての実戦なのだから 十分注意するようにな もし何かあったら私はマイアに申し開きがたたないぞ」とも、告げておいた。 -敵の動きを見抜き、ワナをはってアレスを布陣させていたが、アレスが敵を追って行こうとするのを見て、「深追いはするな!!」と、心話を送った。自分が居たのは、アレスの居る場とは、切り立つ崖の淵で隔てれられていた。 -悔しげに自分を睨むアレス。背後にアテナ、アポロン、ヘルメスを従えて、「今は追撃をかけるときではない 敵を退けたらすみやかに戦列に戻れ」と、落ちついた様子で、冷静にアレスに命令した。その時、向こう側でポルピュリオン達と共に、撤退していくプロメテウスと、静かに目を合わせた。 -「プロメテウスの反乱軍参戦は真実だったか・・・」と呟き、すぐ後ろに付き従っているヘルメスに、「気に病むな」と、声をかけて言葉を続けた。「プロメテウスはおまえの母の一族だが おまえはこの私の息子だ おまえの肩身がせまくなるようなことはない」 -自分から諭されても、申しわけなさ気に、プロメテウスのことを、なぜ・・・ともらすヘルメスに、「やつのことだ 何か考えがあってのことだろうが・・・」と告げ、乗っている馬の踵を返すとアテナの横を通りぬけつつ、何も心配しないようにと、再度ヘルメスに申し伝えた。 -天幕にアレスの訪問を受け、ポルピュリオンの首を取るいい機会だったのに、なぜさっき止めたのかと、怒りも露わに抗議を受けた。アレスに、「追撃の時ではないといった このあとの総攻撃に支障をきたす要因になる」と、説明をした。 -自分の説明で、「オレではポルピュリオンを倒せないと?!」と、更に逆上するアレスに、「あせるなアレス 敵はポルピュリオンひとりではないのだぞ」と、諭すと悔しげな表情は見せたものの、無言で天幕を立ち去って行った。 -夜明け前、馬上でアテナから出撃準備が整ったという報告を受けた。アテナには了解の返事を返し、その後全軍に、「出陣!!反乱軍を一気に鎮圧する!!」と、号令を下した。 -敵の姿が見えはじめると、アテナからは、敵は波動の戦術だと報告を受けるが、「わかっている 鷲翼の形をとれ  中央をアテナ 左翼をアルテミス 右翼はアレスで攻めろ!! 決して戦列をくずすな!!」と、指示を出した。 -当初は自分の後ろに控えてヘルメスから、「前線に出してください見ているだけは嫌です!!」と、訴えられたが、「あわてるなおまえは これが初陣だ」と、嗜めた。 -後方で戦況を見極めていたのだが、ヘルメスに話しかけ、自分は前へ出るがヘルメスには後方を守るようにと告げた。ヘルメスから、自分も行くと告げられたが、「だめだ」と、拒否。「プロメテウスとおまえをたたかわせたくはない」と述べてから、ヘルメスに、「後方は頼んだぞ!!」と、言い置いて馬を駆った。 -プロメテウスがアレスに傷を負わせ、今にも止めを刺さんとする所、アレスの後方から、現われ静止の声を投げかけた。そして、「おまえの相手は 私がしよう その役が務まるのは 私くらいだからな」と、プロメテウスを真正面から見据えた。 -自分の出現にざわめく敵兵達だったが、プロメテウスが、誰も手だしをしないようにと、一喝した。その後、プロメテウスから「私が勝ったら―――必ず私の要求をのんでもらうぞ」と、告げられた。 -「要求―――?」と、最初、何のことだか分からなかったが、人間に火を与えることだと思いあたる。そのことなら、以前禁じたはずだと、述べると、「だから今度こそ認めてもらう」というプロメテウスの言葉に、「いいだろう・・・おまえが勝ったら認めてやる」と、承知した。 -自分の言葉を受けてプロメテウスは、「その言葉忘れるな」と、纏っていたマントを剥ぎ取りつつ、「勝負だ!!ゼウス!!」と、剣で挑んで来た。プロメテウスの剣を自身の剣で受け止め、何合も打ち合ったが、全く勝負がつかない。 -「どうやら―――剣では勝負がつかぬようだな」と、プロメテウスに話しかけると、「そのようだ」と、応じられて、神力戦の術にを行なうため、同時に打ち合いを止めて少し離れた。 -プロメテウスとの神力戦のため術の準備に入っていると、ポルピュリオンが自信満々に、後方から切りかかって来た。しかし、落ち着いて振り向きもせず、その首を術で飛ばした。 -生首の状態になってもまだ息絶えず、驚きの声をあげるポルピュリオンを、首だけで振り返り、「愚かな・・・ おまえの野蛮な気配を見逃したりするものか」と、言い捨てた。 -ポルピュリオンの姿に、総大将がやられたと慌てる敵兵士達だったが、ポルピュリオンが、「さわぐなっ!!わしはまだ死んでおらん」と、怒鳴るのを聞き、「しぶといな・・・ だがおまえは生かしてはおかぬぞ」と、止めを刺そうとする。 -ポルピュリオンが力を解放したことで、山津波が起こった。プロメテウスが皆へ警告を発していたが、「逃げてもムダだ このままでは両軍ともつぶれる」と、無表情に呟いた。 -持っていた剣を大地に突き立て、「静まれ大地よ しばらくの間は私の命令に従うのだ!!」と、力を放出。山津波がピタッと止まり、驚いている兵士達に、「両軍とも退けっ!!長くはもたぬぞ!!」と、怒鳴った。 -戦が終わり、後ろにアテナを従えて、無事にオリンポス神殿に帰還すると、ヘラが嬉しそうな笑顔で「ゼウス!!」と、自分の名を呼びながら出迎えてくれた。「おかえりなさいませ」と、首に抱きついてき、瞳を合わせながら、自分のすばらしい活躍はすべて聞いていると、告げられた。 -ヘラに「アレスが負傷している あとで見舞ってやれ」と、告げるとヘラからは、「アレスが?!」と、驚きの声が上げられた。そんなヘラに、「すぐに行ってもかまわぬぞ」と、述べると、ヘラは謝りつつも慌てて身をひるがえし、去っていった。 -ヘラが去った後、アテナに、「兵士達に十分なほうびと休息を与えておけ」と指示。アテナから、「はい ありがとうございます」という了解の言葉の後、地下牢の捕虜はどうするのか?と問いかけられ、「そのことはおって沙汰する おまえも休め」と返事を返した。 -謁見の間で、皆が集まり居並んでいた。上座に座る自分に、アレスが大声で、プロメテウスの処刑の願いを申し出て来た。黙したままの自分に、重ねてプロメテウスの存在の危険性を指摘し、ついには、「一族すべてを処刑してしまうべきだ!!」と、過激な発言を続けるアレス。 -アレスの発言にざわめく人々の中、歩み出てアレスに話しかけたヘルメス。二人の言い争いを見守りつつも、座したまま静観している自分に、たまりかねたように、アルテミスが、「ゼウス様!!」と、声をかけ、助けを求めるような視線を送って来た。 -アルテミスからの呼びかけをキッカケにしたように、瞑目したまま、「プロメテウスを連れて来い」と、一言静かに命じた。 -アレスに強要されて剣を持ったまま、プロメテウスを前に躊躇しているヘルメス。後ろから、ヘルメスの持つ剣の柄に手を伸ばしながら、片腕でヘルメスを抱くようにしつつ、「剣を捨てろ―――私は こんなことは望んでいない」と、告げた。 -抗議するアレスの声は無視し、プロメテウスを連行して来た兵士に、「錠をはずしてやれ」と、命じた。「プロメテウスは釈放する」と述べる自分に、涙を流して見上げ自分の名を呼んで来るヘルメスの頭にそっと手を乗せ、「まえの大戦ではずいぶんと世話になった男だしな」と、言葉を続けた。 -「後悔するぞゼウス 私は考えを改める気はない―――」と、告げて来るプロメテウスに対し、「構わぬ 私は誰にも負けはせぬからな―――」と、自信たっぷりに応えたのだった。 **デメテルを手折る (5巻内「悪戯の星座宮」より) -自身の神殿で思い悩むデメテルの背後から、ハデスのことを忘れるように告げながら、ハデスには冥府が似合いだと述べつつ、姿を見せた。自分を招いた覚えはないと拒否するデメテルに、ワザワザ会いに来たのだから、冷たくするなと側に寄って行った。デメテルの顔を覗きこみ、「相変わらず美しい 一族の中でもおまえは ひときわ輝いている」とその美貌を褒め称えた。 -放すように大声を上げて身をよじり、無礼をやめるようにと抗議するデメテルに、「私に逆らえる者など この世にいない」と落ちついた声で応じた。それでも、「誰かっ・・・」と助けを求める声も虚しく、力づくで手折ったのだった。   -帰る準備をした後、手折られた姿のままで泣いているデメテルに対して、ハデスには二度と会わないようにと命令し、終生大地を守ってゆくようにと告げた。その後、何事もなかったかのように去ったが、この行為によって、デメテルとハデスとを完全に引き離せた。 **レアの予言を受けて(ベルセフォネー争奪) (2巻内「偽りの星座宮」より) -娘ベルセフォネーの出産後は一度も訪れなかった自分への訪問に、戸惑うデメテルに、母レアからの忠告で来たことを述べた瞬間、若い娘がデメテルを母と呼びながら、部屋へ飛び込んできた。その娘に、おまえがベルセフォネーかと笑みを浮かべつつ確認するが、怯えた様子のベルセフォネーの後ろからハデスが現れたことに、驚きを隠せない。    -意外な場所で、意外な相手ハデスに会い、短い言葉の応酬をを交わしたが、本来自分がここを訪れた目的は娘ベルセフォネーだと、彼女の方向を向いた。話しを切り出して、自分と一緒にオリンポスに来るように告げる。即座に上がった、デメテルは抗議を無視。怯えたようにハデスの方に寄って行ったベルセフォネーには、お構いなしに、自分と来るなら最高の暮らしを約束してやると、話しを持ちかけた。 -ハデスが口を挟んで来たが、おまえは関係ないと言うと、ベルセフォネーから、「かっ関係あるわっ」と反論される。そして彼女の口から、ハデスを好きなことを告げられて、驚いていると、いずれは冥府へ嫁ぐためオリンポスには行かないと力説された。 -ベルセフォネーの言葉に、仕方なく今日は退散することにするが、彼女に向かって諦めないことを告げ帰った。しかし、間もなくベルセフォネーが冥府に嫁いだことを知り、驚愕。こんなにハデスが早くに手を打ってくるとは思っていなかったためだった。   -報告に来たヘルメスに確認し、ハデスに対して憤っていると、ヘラがやって来た。嫉妬深いヘラには内密にことを運びたかった事柄だったので、ヘルメスならうまくやるだろうと、慌ててベルセフォネーの件を全て任せた。  -母レアから「デメテルの娘を手に入れましたか?」と尋ねられ、「はい 母上おおせのとうりに―――」と答えると、娘はわれらの復活に関わる星らしいと告げられ、何があっても手放さないようにと言明される。 -オリンポスへのハデス侵入後、ヘルメスの報告で、兵を率いてハデスとベルセフォネーの所に向かった。自分を見るハデスに、多勢に無勢を確信してか、よくぞオリンポスヘと入りこんだと褒めたものの、一人でどうするつもりだった?と問いかける顔は優越心に満ちていた。  -自分を殺してでも、外にでると言うハデスに怒り、ハデスには己の言葉を後悔するなと言いつつ、兵士達に侵入者であるハデスを殺すようにと命じた。ハデスに向かって、襲っていく幾人もの兵士達。ハデスはベルセフォネーに自分から離れないように言い、力を放つと、そこには木偶人形のように倒れた兵士達の姿が。 -驚きを隠せない自分に、こんな雑魚が相手になるかと、ベルセフォネーを抱きかかえながら、言い放つハデスに、地底に引きこもっても力は薄れていないか・・・と納得するが、レアが復活の星と予言した、ベルセフォネーだけはハデスに渡せないと剣を抜いた。  -いずれ神代は滅びるが、ベルセフォネーが生まれ変わる地に再びティターンがよみがえるのだ。ベルセフォネーをハデス、「きさまにだけは渡せぬ!!」と、剣で襲いかかると、ハデスは応戦の構えをしつつ、自分側にいるベルセフォネーには少し離れるように、手で合図をしていた。 -暫らくは、ハデスと二人で剣での殺りあいが続いたが、ハデスに剣を跳ね飛ばされた。自分の首元に剣をつきつけたハデスは、結界を解くようにと言い、ベルセフォネーに二度と近づかないようにと告げて来た。 -ヘラが襲ったハデスへの短剣は、ハデスを庇ったベルセフォネーが受けてしまった。彼女を抱き締めたまま、力を爆発させ始めたハデスを見て、ヘラとヘルメスに逃げるように注意を促した。ハデスの力は、爆発すると手がつけられないものだった。 ---- ■鈴木 (1巻内「伝承の星座宮」より) -都立聖和学園高等部の化学の教師。下の名前は不明。 -ただの人間として生まれ変わっていたが、前世の記憶だけはしっかり持っていた。 -好色だけは前世のままで、相変わらず節操無しに、女生徒に手を出していた。亜里沙(ベルセフォネー)のことにも気付き、襲おうとする。 -前世の妻、平(ヘラ)が、起こした殺人により、事件の責任を取るといった形で転任。 ※注) 当初「伝承の星座宮」は、読み切りのつもりで書かれたものであったため、連載決定後、改めて下記、「泉 圭介」の名で登場する。 ---- ■泉 圭介(いずみ けいすけ) -26歳。12月10日生まれ、射手座。B型。好きな色は、緑と茶色。 (6巻内「諍いの星座宮」内キャラプロフより) -有名な作曲家。両親は既に他界、兄弟も無し。趣味は、やっぱり浮気。(6巻内「諍いの星座宮」内キャラプロフより) -ヘラが迫って来つつも不満を漏らすのを聞き、「目の前に最高の女神がいるのに ほかの誰を考える?」と、言葉ではヘラを賛辞しておいた。 (2巻内「魔性の星座宮」より) ---- **新生ゼウス(11巻以降 登場) -影であったディオニュソス吸収後、復活。 -金髪の長髪になり、肌の色も琥珀色に。性格もやや冷徹になった。 -ディオニュソスを取りこんだ時に、左肩のうしろのオリーブの痣も消えた。(16巻内「反旗の星座宮」より)
■ゼウス -天空と大気の神、全能神であり、オリンポスの主。 -好色で浮気ばかりしている。正妻はヘラだが、愛人も多く、そのために子供も多い。 -ヘラとの間には子供が5人いたが、本編で登場するのは、争いの女神エリスと軍神アレスのみ。  -いつも特殊な空気のバリアを体の表面に張っている。だが、左肩の後ろには、大母神レアへの忠誠の証として、オリーブ葉の形のアザが刻まれており、その部分はバリアが張れず、生身の人間と同じままであり、弱点となる。 (6巻内「諍いの星座宮」より) ** クロノスを倒し全能神となる迄  (20巻内「序章の星座宮」より) -母のレアに遅れて、ディクテーから、兄や姉を迎えに来た。「初めまして」と挨拶する彼に、ヘスティアから「私達より、年上に見えるが・・・?」と疑問を受ける。レアが時の神殿と地上では、光や大気の影響で成長速度が違うのだと告げ、兄姉達もすぐ成長すると説明した後、クロノスの兵に見つかることを懸念して、早々に用意していた神殿へと移動。 -散歩をしている黒髪の姉を見つけ、話しかける。笑われて、「何か おかしいですか?」と問うと、自分よりも大きな青年が弟だとは信じられず、自分に「姉上」と呼ばれて可笑しな気分だと言う。そんな彼女に、ここで一年も過ごせば自身くらいに成長し、さぞ美しくなるだろうと褒めるのだが、彼女はその前に、クロノスに見つかるかも、ともらすのだった。そんな彼女に、自分が姉上をお守りしますよと笑顔で答えると、彼女は極上の微笑みで、「私の名まえはヘラよ」と名乗ってくれた。改めて、「お守りします―――ヘラ」と名を口にしながら、守る約束をする。 -ある日、母レアに呼ばれた。訪ねていったレアから、あの5人と上手くやって行けそうかと尋ねられる。もちろんだと答える自分に対して、打倒クロノスに必要不可欠な者達だが、自分達が真に欲しているのは、天地の支配権だとは、決して悟られないようにと釘をさされる。そのことは十分承知していると答えると、レアは「愛しい子・・・・」と言いつつ、自分を抱きしめた。クロノスの目を逃れて、レアがその手で育てることができたのは自分だけであり、レアがどれほど自分を大切に思ってくれているのか感じつつ、ふと「他の兄弟はふびんだとお嘆きですか?」と問うてみるが、当然のように「何故じゃ?」と問い返えされた。自分以外の子供に愛情が注がれることなど「あり得ぬ」と言いきるレア。そして、レアにとっての宝は自分のみだとも言われる。 -5人の兄弟が、打倒クロノスを告げられて、約1年近く。彼らも自分と同じくらいの姿に成長を遂げていた。レアから、大気を操る天空の剣を贈られ、兵の準備を出来ていることも告げられる。 -ハデス・ポセイドンと共に兵を率いて、クロノス神殿へ出撃。迎撃軍と衝突後、ほぼ全滅させた為、兵の休息を取る為に天幕を張った。天幕の外で兵士達に、負傷者の手当てや武器の修理などの指示を出した。 -次々現れる迎撃軍。兵士達の疲労を理由に、進軍について話し合われたが、相手に休息を与えたくないため、断固足を緩めることはしたくなかった。だが、ヘカーテからクロノス神殿侵入の別働隊の提案がされる。プロメテウスから隠し通路などの説明を受け、正面突入しか頭になかったゼウス達は、驚きを隠せない。戦力の半減を恐れ、プロメテウス・ハデス・ポセイドンが抜ける事に反対をするが、案内役をヘカーテが申し出たため、ハデス達と共にクロノス神殿侵入の別働隊を任せ、自分達はそのまま足を緩めて進軍することで納得。 -出発前のハデスに、兵をつけなくても良いのかと、彼なりの気遣いを見せるが、小人数の方が動きやすいと断られた。 -無事ハデス達がクロノスに勝利した後、オリンポスと名付けられた新しい神殿で、兄弟皆と共に天地の支配権を持つ神として暮らすことになった。オリンポスの庭には、彼がヘラの肩を抱いて寄りそわれる姿があった。 -ある夜、母レアの呼び出しを受け、ハデスとポセイドンとが、レアと会見している場へ行き、ハデスがレアを刺す場を目撃する。「母上まで亡き者にするつもりか?!」と叫んだ上で、兵に彼らを反逆罪で捕らえるように指示。逃げた二人を追うように命令した。誰も居なくなったところで、レアの傷を気遣うが、心配ないと告げられる。そして、微笑みながらこれでうまくいきそうだと言うレア。全てはレアが自分のために行なったことだと承知していた。自分の頬を優しく挟んで、おまえが唯一の全能神になるようにと優しく言われ、それに答えるように不適な笑みを浮かべるのだった。 * 全能神となった後 **反乱vs対オリンポス軍 (11巻内「覇王の星座宮」より) -神殿に駆け込んで来て、自分の名を呼ぶ来たアルテミスを見て、反乱軍制圧最前戦にいるはずのアルテミスが戻ってくるなど何事だ?と、問いかける。 -謁見の間で、跪きながらアルテミスから、自軍が反乱軍におされて、アテナが大変な苦戦を強いられていることを報告される。このままでは、すぐオリンポスへと進入して来るためすぐに援軍をと申し出された。 -あのアテナがポルピュリオンに苦戦しているという報に、驚きの声を上げると、アルテミスが言葉を続けて、敵の勢いを報告。それを聞いて、「鎧を持て 私が行く」と、自身が行くことを告げた。 -アルテミスは、自分が行くと告げられて驚きの声を上げていたが、「アテナすら苦しむ相手では いくら援軍を送ったとて変りあるまい 私が陣頭指揮をとる」と重ねて告げた。 -そんな自分に対して、アルテミスはなおも反論しようとしたが、それを制すように、にこやかに微笑みながら、「私のオリンポスだ 私が守らずしてどうする」と、語りかけた。 -そこへ、ヘルメスが「自分もお連れください」と、アルテミスの隣に進み出てきた。そんなヘルメスに対して、おまえは兄弟の中でも年若くまだ子供だと述べ、戦場へは連れて行けないと、諭した。 -ヘルメスからは、もう15になるし、必ず役に立つように努力するからと訴えられた。そんなヘルメスに返事をする前に、「僕も行くよ」と、声をかけて来た者がいた。 -声の主はアポロンだった。自分を真正面から真っ直ぐ見据えつつ、オリンポスにいても退屈だし、たまには戦もおもしろいかも、と述べるアポロンの口元には、笑みさえ浮かんでいた。 -しばらく無言だったが、「では ふたりとも急いでしたくを整えよ すぐに出発する」と、ヘルメスとアポロンの同行を許可したのだった。 -部屋で鎧を着こんでいると、ヘラが自分の名を呼びながら駆け込んで来た。振り向くと、鎧を着た自分の姿に、ヘラが一瞬絶句した後、本当に前線に立つのかと尋ねられた。 -ヘラからの問いかけに、「私はオリンポスの主だ 当然のことだろう」と、返答するのだが、自分にもしものことがと心配し、取り乱すヘラ。 -ヘラに対し、何をそんなに心配している?と問い、たかだかクロノスの残党を片付けるだけだと続けた。落ち着いてきた様子のヘラの両頬を包み込み、「何 すぐに戻る おまえは安心していつものように過ごしていろ」と告げたのだった。 -ヘラから、折角この所、ポセイドンも戦を仕かけて来なかったのに、自分が休む暇がないとグチをもらされるが、そんなヘラに、「かまわぬ おまえを始め愛する者達を守るためだ」と、極上の笑みで答えたのだった。その後ヘラには、必ず無事で戻ってくるようにと、見送られた。 -後ろにアポロン・ヘルメスと、援軍を率いて、アテナの所へ到着すると、すぐにアテナが出迎えに現われ、謝罪してきた。 -「気に病むなアテナ 私の読みが足りなかったのだ」と、アテナに告げると、すぐにアテナから詳しい戦況を話すと、彼女の天幕へと案内された。 -ヘルメスの所を訪ねると一人だった。「アポロンはどうした?」と、尋ねると、今ちょっと・・・と、言葉を濁しつつもアレスと鬼ごっこをと、伝えられ、「しょうがないやつだな どういうつもりでついて来たのか・・・」と、もらした。 -その後、ヘルメスには、「アポロンに振り回されたりせずに ゆっくりと休んでおけ 明朝 陽が昇るまえに総攻撃をかけるぞ」と、伝えると、ヘルメスが自分を見上げてきた。そこで、「初めての実戦なのだから 十分注意するようにな もし何かあったら私はマイアに申し開きがたたないぞ」とも、告げておいた。 -敵の動きを見抜き、ワナをはってアレスを布陣させていたが、アレスが敵を追って行こうとするのを見て、「深追いはするな!!」と、心話を送った。自分が居たのは、アレスの居る場とは、切り立つ崖の淵で隔てれられていた。 -悔しげに自分を睨むアレス。背後にアテナ、アポロン、ヘルメスを従えて、「今は追撃をかけるときではない 敵を退けたらすみやかに戦列に戻れ」と、落ちついた様子で、冷静にアレスに命令した。その時、向こう側でポルピュリオン達と共に、撤退していくプロメテウスと、静かに目を合わせた。 -「プロメテウスの反乱軍参戦は真実だったか・・・」と呟き、すぐ後ろに付き従っているヘルメスに、「気に病むな」と、声をかけて言葉を続けた。「プロメテウスはおまえの母の一族だが おまえはこの私の息子だ おまえの肩身がせまくなるようなことはない」 -自分から諭されても、申しわけなさ気に、プロメテウスのことを、なぜ・・・ともらすヘルメスに、「やつのことだ 何か考えがあってのことだろうが・・・」と告げ、乗っている馬の踵を返すとアテナの横を通りぬけつつ、何も心配しないようにと、再度ヘルメスに申し伝えた。 -天幕にアレスの訪問を受け、ポルピュリオンの首を取るいい機会だったのに、なぜさっき止めたのかと、怒りも露わに抗議を受けた。アレスに、「追撃の時ではないといった このあとの総攻撃に支障をきたす要因になる」と、説明をした。 -自分の説明で、「オレではポルピュリオンを倒せないと?!」と、更に逆上するアレスに、「あせるなアレス 敵はポルピュリオンひとりではないのだぞ」と、諭すと悔しげな表情は見せたものの、無言で天幕を立ち去って行った。 -夜明け前、馬上でアテナから出撃準備が整ったという報告を受けた。アテナには了解の返事を返し、その後全軍に、「出陣!!反乱軍を一気に鎮圧する!!」と、号令を下した。 -敵の姿が見えはじめると、アテナからは、敵は波動の戦術だと報告を受けるが、「わかっている 鷲翼の形をとれ  中央をアテナ 左翼をアルテミス 右翼はアレスで攻めろ!! 決して戦列をくずすな!!」と、指示を出した。 -当初は自分の後ろに控えてヘルメスから、「前線に出してください見ているだけは嫌です!!」と、訴えられたが、「あわてるなおまえは これが初陣だ」と、嗜めた。 -後方で戦況を見極めていたのだが、ヘルメスに話しかけ、自分は前へ出るがヘルメスには後方を守るようにと告げた。ヘルメスから、自分も行くと告げられたが、「だめだ」と、拒否。「プロメテウスとおまえをたたかわせたくはない」と述べてから、ヘルメスに、「後方は頼んだぞ!!」と、言い置いて馬を駆った。 -プロメテウスがアレスに傷を負わせ、今にも止めを刺さんとする所、アレスの後方から、現われ静止の声を投げかけた。そして、「おまえの相手は 私がしよう その役が務まるのは 私くらいだからな」と、プロメテウスを真正面から見据えた。 -自分の出現にざわめく敵兵達だったが、プロメテウスが、誰も手だしをしないようにと、一喝した。その後、プロメテウスから「私が勝ったら―――必ず私の要求をのんでもらうぞ」と、告げられた。 -「要求―――?」と、最初、何のことだか分からなかったが、人間に火を与えることだと思いあたる。そのことなら、以前禁じたはずだと、述べると、「だから今度こそ認めてもらう」というプロメテウスの言葉に、「いいだろう・・・おまえが勝ったら認めてやる」と、承知した。 -自分の言葉を受けてプロメテウスは、「その言葉忘れるな」と、纏っていたマントを剥ぎ取りつつ、「勝負だ!!ゼウス!!」と、剣で挑んで来た。プロメテウスの剣を自身の剣で受け止め、何合も打ち合ったが、全く勝負がつかない。 -「どうやら―――剣では勝負がつかぬようだな」と、プロメテウスに話しかけると、「そのようだ」と、応じられて、神力戦の術にを行なうため、同時に打ち合いを止めて少し離れた。 -プロメテウスとの神力戦のため術の準備に入っていると、ポルピュリオンが自信満々に、後方から切りかかって来た。しかし、落ち着いて振り向きもせず、その首を術で飛ばした。 -生首の状態になってもまだ息絶えず、驚きの声をあげるポルピュリオンを、首だけで振り返り、「愚かな・・・ おまえの野蛮な気配を見逃したりするものか」と、言い捨てた。 -ポルピュリオンの姿に、総大将がやられたと慌てる敵兵士達だったが、ポルピュリオンが、「さわぐなっ!!わしはまだ死んでおらん」と、怒鳴るのを聞き、「しぶといな・・・ だがおまえは生かしてはおかぬぞ」と、止めを刺そうとする。 -ポルピュリオンが力を解放したことで、山津波が起こった。プロメテウスが皆へ警告を発していたが、「逃げてもムダだ このままでは両軍ともつぶれる」と、無表情に呟いた。 -持っていた剣を大地に突き立て、「静まれ大地よ しばらくの間は私の命令に従うのだ!!」と、力を放出。山津波がピタッと止まり、驚いている兵士達に、「両軍とも退けっ!!長くはもたぬぞ!!」と、怒鳴った。 -戦が終わり、後ろにアテナを従えて、無事にオリンポス神殿に帰還すると、ヘラが嬉しそうな笑顔で「ゼウス!!」と、自分の名を呼びながら出迎えてくれた。「おかえりなさいませ」と、首に抱きついてき、瞳を合わせながら、自分のすばらしい活躍はすべて聞いていると、告げられた。 -ヘラに「アレスが負傷している あとで見舞ってやれ」と、告げるとヘラからは、「アレスが?!」と、驚きの声が上げられた。そんなヘラに、「すぐに行ってもかまわぬぞ」と、述べると、ヘラは謝りつつも慌てて身をひるがえし、去っていった。 -ヘラが去った後、アテナに、「兵士達に十分なほうびと休息を与えておけ」と指示。アテナから、「はい ありがとうございます」という了解の言葉の後、地下牢の捕虜はどうするのか?と問いかけられ、「そのことはおって沙汰する おまえも休め」と返事を返した。 -謁見の間で、皆が集まり居並んでいた。上座に座る自分に、アレスが大声で、プロメテウスの処刑の願いを申し出て来た。黙したままの自分に、重ねてプロメテウスの存在の危険性を指摘し、ついには、「一族すべてを処刑してしまうべきだ!!」と、過激な発言を続けるアレス。 -アレスの発言にざわめく人々の中、歩み出てアレスに話しかけたヘルメス。二人の言い争いを見守りつつも、座したまま静観している自分に、たまりかねたように、アルテミスが、「ゼウス様!!」と、声をかけ、助けを求めるような視線を送って来た。 -アルテミスからの呼びかけをキッカケにしたように、瞑目したまま、「プロメテウスを連れて来い」と、一言静かに命じた。 -アレスに強要されて剣を持ったまま、プロメテウスを前に躊躇しているヘルメス。後ろから、ヘルメスの持つ剣の柄に手を伸ばしながら、片腕でヘルメスを抱くようにしつつ、「剣を捨てろ―――私は こんなことは望んでいない」と、告げた。 -抗議するアレスの声は無視し、プロメテウスを連行して来た兵士に、「錠をはずしてやれ」と、命じた。「プロメテウスは釈放する」と述べる自分に、涙を流して見上げ自分の名を呼んで来るヘルメスの頭にそっと手を乗せ、「まえの大戦ではずいぶんと世話になった男だしな」と、言葉を続けた。 -「後悔するぞゼウス 私は考えを改める気はない―――」と、告げて来るプロメテウスに対し、「構わぬ 私は誰にも負けはせぬからな―――」と、自信たっぷりに応えたのだった。 **デメテルを手折る (5巻内「悪戯の星座宮」より) -自身の神殿で思い悩むデメテルの背後から、ハデスのことを忘れるように告げながら、ハデスには冥府が似合いだと述べつつ、姿を見せた。自分を招いた覚えはないと拒否するデメテルに、ワザワザ会いに来たのだから、冷たくするなと側に寄って行った。デメテルの顔を覗きこみ、「相変わらず美しい 一族の中でもおまえは ひときわ輝いている」とその美貌を褒め称えた。 -放すように大声を上げて身をよじり、無礼をやめるようにと抗議するデメテルに、「私に逆らえる者など この世にいない」と落ちついた声で応じた。それでも、「誰かっ・・・」と助けを求める声も虚しく、力づくで手折ったのだった。   -帰る準備をした後、手折られた姿のままで泣いているデメテルに対して、ハデスには二度と会わないようにと命令し、終生大地を守ってゆくようにと告げた。その後、何事もなかったかのように去ったが、この行為によって、デメテルとハデスとを完全に引き離せた。 **レアの予言を受けて(ベルセフォネー争奪) (2巻内「偽りの星座宮」より) -娘ベルセフォネーの出産後は一度も訪れなかった自分への訪問に、戸惑うデメテルに、母レアからの忠告で来たことを述べた瞬間、若い娘がデメテルを母と呼びながら、部屋へ飛び込んできた。その娘に、おまえがベルセフォネーかと笑みを浮かべつつ確認するが、怯えた様子のベルセフォネーの後ろからハデスが現れたことに、驚きを隠せない。    -意外な場所で、意外な相手ハデスに会い、短い言葉の応酬をを交わしたが、本来自分がここを訪れた目的は娘ベルセフォネーだと、彼女の方向を向いた。話しを切り出して、自分と一緒にオリンポスに来るように告げる。即座に上がった、デメテルは抗議を無視。怯えたようにハデスの方に寄って行ったベルセフォネーには、お構いなしに、自分と来るなら最高の暮らしを約束してやると、話しを持ちかけた。 -ハデスが口を挟んで来たが、おまえは関係ないと言うと、ベルセフォネーから、「かっ関係あるわっ」と反論される。そして彼女の口から、ハデスを好きなことを告げられて、驚いていると、いずれは冥府へ嫁ぐためオリンポスには行かないと力説された。 -ベルセフォネーの言葉に、仕方なく今日は退散することにするが、彼女に向かって諦めないことを告げ帰った。しかし、間もなくベルセフォネーが冥府に嫁いだことを知り、驚愕。こんなにハデスが早くに手を打ってくるとは思っていなかったためだった。   -報告に来たヘルメスに確認し、ハデスに対して憤っていると、ヘラがやって来た。嫉妬深いヘラには内密にことを運びたかった事柄だったので、ヘルメスならうまくやるだろうと、慌ててベルセフォネーの件を全て任せた。  -母レアから「デメテルの娘を手に入れましたか?」と尋ねられ、「はい 母上おおせのとうりに―――」と答えると、娘はわれらの復活に関わる星らしいと告げられ、何があっても手放さないようにと言明される。 -オリンポスへのハデス侵入後、ヘルメスの報告で、兵を率いてハデスとベルセフォネーの所に向かった。自分を見るハデスに、多勢に無勢を確信してか、よくぞオリンポスヘと入りこんだと褒めたものの、一人でどうするつもりだった?と問いかける顔は優越心に満ちていた。  -自分を殺してでも、外にでると言うハデスに怒り、ハデスには己の言葉を後悔するなと言いつつ、兵士達に侵入者であるハデスを殺すようにと命じた。ハデスに向かって、襲っていく幾人もの兵士達。ハデスはベルセフォネーに自分から離れないように言い、力を放つと、そこには木偶人形のように倒れた兵士達の姿が。 -驚きを隠せない自分に、こんな雑魚が相手になるかと、ベルセフォネーを抱きかかえながら、言い放つハデスに、地底に引きこもっても力は薄れていないか・・・と納得するが、レアが復活の星と予言した、ベルセフォネーだけはハデスに渡せないと剣を抜いた。  -いずれ神代は滅びるが、ベルセフォネーが生まれ変わる地に再びティターンがよみがえるのだ。ベルセフォネーをハデス、「きさまにだけは渡せぬ!!」と、剣で襲いかかると、ハデスは応戦の構えをしつつ、自分側にいるベルセフォネーには少し離れるように、手で合図をしていた。 -暫らくは、ハデスと二人で剣での殺りあいが続いたが、ハデスに剣を跳ね飛ばされた。自分の首元に剣をつきつけたハデスは、結界を解くようにと言い、ベルセフォネーに二度と近づかないようにと告げて来た。 -ヘラが襲ったハデスへの短剣は、ハデスを庇ったベルセフォネーが受けてしまった。彼女を抱き締めたまま、力を爆発させ始めたハデスを見て、ヘラとヘルメスに逃げるように注意を促した。ハデスの力は、爆発すると手がつけられないものだった。 ---- ■鈴木 (1巻内「伝承の星座宮」より) -都立聖和学園高等部の化学の教師。下の名前は不明。 -ただの人間として生まれ変わっていたが、前世の記憶だけはしっかり持っていた。 -好色だけは前世のままで、相変わらず節操無しに、女生徒に手を出していた。亜里沙(ベルセフォネー)のことにも気付き、襲おうとする。 -前世の妻、平(ヘラ)が、起こした殺人により、事件の責任を取るといった形で転任。 ※注) 当初「伝承の星座宮」は、読み切りのつもりで書かれたものであったため、連載決定後、改めて下記、「泉 圭介」の名で登場する。 ---- ■泉 圭介(いずみ けいすけ) -26歳。12月10日生まれ、射手座。B型。好きな色は、緑と茶色。 (6巻内「諍いの星座宮」内キャラプロフより) -有名な作曲家。両親は既に他界、兄弟も無し。趣味は、やっぱり浮気。(6巻内「諍いの星座宮」内キャラプロフより) -ヘラが迫って来つつも不満を漏らすのを聞き、「目の前に最高の女神がいるのに ほかの誰を考える?」と、言葉ではヘラを賛辞しておいた。 (2巻内「魔性の星座宮」より) ---- **新生ゼウス(11巻以降 登場) -影であったディオニュソス吸収後、復活。 -金髪の長髪になり、肌の色も琥珀色に。性格もやや冷徹になった。 -ディオニュソスを取りこんだ時に、左肩のうしろのオリーブの痣も消えた。(16巻内「反旗の星座宮」より)

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