「佐倉 亜理沙/ベルセフォネー」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

佐倉 亜理沙/ベルセフォネー」(2011/12/16 (金) 00:21:48) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

■ベルセフォネー -デメテルとゼウスの娘。(デメテルはハデスを愛していたが、それを快く思わなかった事とデメテルの美貌とが理由でゼウスによって手折られてしまう。) -実質は、父親不在で母デメテルが女手一つで育ててくれた。デメテルにとっては目の中に入れても痛くないほどの愛娘。 *ハデスと出会ってから -ハデスとの最初の出会いは、幼少時、花を一人で摘んで遊んでいたとき。(見た目の年齢は人間の年に換算すると5歳ぐらい)  (2巻内「偽りの星座宮」&20巻内「序章の星座宮」より) -母デメテルを尋ねてきたハデスに連れ添っていたケルベロスに吠えられ、大声で泣き出してしまう。それを見たハデスに抱きかかえられ、デメテルの神殿まで送ってもらうが、ハデスをいたく気に入り、母デメテルの差し出す腕を拒み、ここがいいとハデスの膝の上に乗っていた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -もう戻らねばならないからと、ハデスに母の元に行くよう言われると「お花をあげる、おじちゃまのお国には咲かないんでしょ?」と、自身がかぶっていた花冠を差し出した。また、ハデスの首に抱きつきながら、母の所に連れて来てくれたお礼を言いつつ、「また来てね」と無邪気に微笑む。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -数十年後―――成長後(見た目の年齢は15-16ほど)、母の病状を憂い、ハデスに母への面会を願うため、冥府へ降りる。やって来たハデスからなぜ一人で来たのか尋ねられ母デメテルが病気だと伝え、口に出さずとも会いたがってるから迎えに来たのだと答えた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスを見て、昔会った時のまま少しも変ってないことを伝えると、自分にも姿をとどめる力がいずれつくはずだと告げられる。そして、そのまま部下に自分をデメテルの神殿まで送るように言いつけるハデス。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスが来ないと意味がないのだと詰め寄るが、今さら自分が会いに行ってなんになる?とハデスから答えられて、思わず頬を張り飛ばしてしまう。驚いてこちらを見るハデスに、涙ながらに、「母様はまだ あなたのコトが好きなのに・・・」と訴えた。(2巻内「偽りの星座宮」より) -小さな頃から本当はティターンで一番優れた神だと、ハデスの話ばかり聞かされたことをすると、ハデスが自分が行くことを部下に告げ、馬車の準備を命じたのを見て胸をひとなでした。(2巻内「偽りの星座宮」より) -デメテルの部屋へ、母さまと呼びかけながら、元気一杯飛び込むと、見なれぬ先客が居た。自分に見ながら笑みを浮かべ「おまえがベルセフォネーか」と確認され、思わず怯えてカーテンの陰に隠れようした。そんな自分の後ろからハデスが現れると、ハデスと先客の双方が驚いた様子を見せたが、ハデスの言葉からその先客がゼウスだと知る。(2巻内「偽りの星座宮」より) -自分と一緒にオリンポスへ来いとゼウスに、デメテルは抗議の声をあげる。思わずハデスの横に擦り寄って行くと肩を抱いてくれたが、そんなことに構わず、どんどん話しを具体化し、進めるゼウスに、ハデスが一言口を挟んでくれた。(2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスに対し、お前は関係ないと言うゼウスに、「かっ関係あるわっ」と反論。ハデスを好きなことを告げ、皆が驚いている間にいずれは冥府へ嫁ぐためオリンポスには行かないと力説した。そんな自分の発言により今日は退散することにした様子のゼウスだったが、諦めないと言われてしまう。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -庭でハデスと二人になり、まず、でまかせを言ったことを謝った。そして暫らく沈黙した後、まだ母デメテルのことを好きなのかと尋ねてしまう。自分は、幼く小さい頃に一度見たキリのハデスの顔を忘れたことや、母の口から名前を聞くたびに会いたくて仕方がなかったことを告げる。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -そうして、正式に冥府の女王になりたいことを告白した。ハデスはそんな自分を抱きしめつつ、承知してくれた。 「あたしじゃ冥府の女王になれない…?高望みだと思う…?」 「似合いすぎるくらいだ・・・ おまえのように気の強い娘には・・・」   (2巻内「偽りの星座宮」より) 顔を真っ赤にしながら、泣きながらの告白は名シーン。 -冥府へ降った後―――陰気臭い所だと言い切り、もっと快適にと、掃除やインテリアなどにてきぱき指示をした。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -見知らぬ女性がハデスに何かを叫び去っていくのを見て、ハデスのマントを引っ張って合図を送った。「今の人は・・・ ひょっとして・・・」と気にすると、ハデスからは、ティターンの時からの一番の部下、死と氷の女神ヘカーテだと紹介されたが、自分が聞きたいのはそんなコトではなかった。 (4巻内「古の星座宮」より) -ハデスとヘカーテの間柄を気にして、「あたし 考えなしだった―――?」と問うが、ハデスからは、いらぬ心配だと言われ、気に病むコトなど何もないと言う答えと共に、微笑まれた。  (4巻内「古の星座宮」より) -ある時、ハデスに呼ばれ、無限地獄タルタロスのことを説明され、この先は近づかないように注意をされる。「怖いか?」と問われ、「べっ・・・別に・・・」と強がる自分を微笑んで見つめながら、キスをくれた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -冥府での生活の中、女官が止める中、自分が「いいのよ あたしは好きで やっているんだもの―――」と言いながら、 ケルベロスにご飯をやったり、なでてジャレあったりしている所にハデスも来る。二人で過ごす時間は、穏やかに過ごせた。 (4巻内「古の星座宮」より) -好んで散歩をする場所、光り(フォース)の森と呼ばれる場は、黒ポプラの森の別名だったが、よくケルベロスを連れて行った。 (15巻内「消光の星座宮」より) -ハデスの元を訪てきたヘルメス。自分はハデスの横に座し、共に祝いの言葉を聞いていたが、今日はデメテルの使いで来たと告げられる。そして、デメテルの病気が悪化し、今では閨から出ることもできないと報告され、驚いていると、デメテルが自分に会いたがっているため、一度地上に戻るようにと告げられた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -すぐに戻ろうと行動しかけるが、ハデスに待てと制される。ハデスがヘルメスに、猜疑心を露わにすると、命が大切なら信じていただくしかないと答えられる。直後、衛兵からタルタロスの門が何者かの手で開けられ、中の罪人出て来ていることが報告された。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -一瞬の隙をついて、ヘルメスがハデスに剣を突きつけ脅すのを見て、慌てたがハデスの術ですぐにヘルメスは無力化された。ハデスがヘルメスを尋問している内に、化物が神殿の中まで入ってきた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ヘルメスの言葉を受けてハデスを一斉攻撃し始めた妖魔達。自分を連れ去るために来たヘルメスに腕を掴まれて、思わず声をあげてしまうが、その声を聞きつけたハデスが助けようとこちらに駆けつけようとして、背後から襲われるのを目撃。そのまま安否を確かめることもできずに連れ去られてしまう。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -オリンポスへと連れ去られた後は、ヘルメスに世話をされていたが、強情を張って食物も受け付けようとしなかった。ヘルメスに対し、非難を浴びせかけるが、ヘルメスからハデスはかなりの深手だっただろうと告げられ、ハデスのことは諦めるようにと言われてしまう。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -どの道ハデスはここに入れないのだから、自分を助けに来ることはないと語りかけて来るヘルメスの言葉に、ただハデスが無事でいることを祈って涙していた。自分のことなど助けに来てくれなくても構わなかった。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -オリンポスにはゼウスの結界が張られているため、自分一人の力での脱出は無理だと、窓辺に立ちつつ思案していると、背後から「ここから出たいか?」と声をかけられた。黒髪の見知らぬ女性を発見するが誰なのか分からない。(2巻内「偽りの星座宮」より) -その美しい女性は、「出してやってもよい」と言う。しかも簡単なことだと言いながら、「死んでしまえばよい」と口にして来た。その言葉に驚くが、自分のような小娘にゼウスを奪われたくないと言った彼女の言葉から、ゼウスの正妻である女神ヘラであることを察する。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -自分を殺そうとするヘラは、ただ殺すだけなのは哀れだと言いつつ、天空の星の乙女座(ヴィルゴ)の栄誉を与えてやろうとも告げてきた。そして、持っていた短剣を光らせながら迫って来たのだった。襲ってくるヘラから、一度は逃れ、彼女に向かってやめるように懇願しながらも、心の中で、母デメテルやハデスに助けを求めていた。(2巻内「偽りの星座宮」より) -ヘラの短剣を持つ手を、背後から止めるハデスの姿が急に現れた。ハデス出現に驚くヘラを尻目に、彼が無事であった喜びの声を上げながら、ハデスに抱きついた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスがヘラに向かって、ゼウスに結界をとかせるよう告げるが、既に後ろにはゼウスが兵を率いてやって来ていた。ハデスとゼウスのやり取りの後、ゼウスは兵士達に向かってハデスを殺すようにと命じる。ハデスから自分から離れないように言われてしがみつく。ハデスの力で一瞬の内に兵士達が倒れていた。自分の肩を抱きかかえながら、こんな雑魚が相手になるかと言うハデス。だが、レアが復活の星と予言した、自分だけは渡せないと、ゼウス自身が剣を抜いた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -いずれ神代が滅び、自分が生まれ変わる地に再びティターンがよみがえるため、ハデスだけには渡せないと剣で襲って来たゼウスに、ハデスは応戦の構え。ハデスの心配をする自分に向かって、少し離れるようにと手で制して来た。(2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスとゼウスの二人の戦いが暫らく続いたが、ハデスの剣がゼウスの剣を跳ね飛ばした後、首元に刃をつきつけた。ハデスがゼウスに対して話しかけている向こう側では、自分を襲おうとしたヘラの短剣が、今度はハデスに向かっていることに気づく。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ヘラの毒牙から、急いでハデスを守ろうと飛び出すと同時に、ハデスを庇う形で背後からヘラからの刃を受けてしまう。逝く間際に涙をこぼしつつ微笑みながら、ハデスに残した言葉はそのまま未来・・・来世への約束へとなった。 「あたしたちは必ず・・・・・・ 必ず もう一度出会うわ・・・・・・ そのときは・・・・・・ だれよりも早くに・・・・・・ あたしを 見つけ・・・て・・・」 待っているから・・・ 数百年でも 数千年でも そのときを 待っているから・・・・・・   (2巻内「偽りの星座宮」より) は「アリーズ」におけるベルセフォネーを象徴する名台詞   -その後、母デメテルの手によって牡羊座(Aries)の星座へと変えられた。死してなお、天空で輝くように。  (2巻内「偽りの星座宮より」) **しかし転生後は宇宙の意思ガイアに運命を託され、全ての渦の中心となる牡羊座(アリーズ)として生まれる。 ---- ■佐倉 亜理沙(さくら ありさ) ※注)亜理沙視点重視の為、前世の記憶の無い彼女が知らない人物は、前世名は無しか、形容詞のみで表記。 ただし、現世名が分かっている場合は、彼女が知らなくても一応カッコ内に前世名も表記。 -17歳。3月21日生まれ、牡羊座。O型。好きな色は、淡いピンク。(5巻内「悪戯の星座宮」後キャラプロフより) -母は有名な占星術師、父は小さい頃に他界、一人っ子。趣味は、星占い。(5巻内「悪戯の星座宮」後キャラプロフより) -亜理紗の名前の由来は、牡羊座生まれのため、それを意味する「アリーズ」から母がつけている。 (2巻内「偽りの星座宮」より) -肩くらいの長さの髪の毛。ウェーブがかかっている。 -「アリーズ」のヒロイン、ベルセフォネーの生まれ変わりであり、ティターン復興の鍵を握る乙女。 -私立聖和学園高等部二年生。勝ち気な美少女。星座宮クラブの部長をつとめる。その性格故か美少女という設定でありながら、作中ではよく崩れる(笑)後半部に入っては哀しげな表情を浮かべることが多い。 -当初は記憶を失っているため、本人は理由の分からないまま、色々な陰謀や愛憎に巻きこまれ、その度に、ハデスの生まれ変わりのクラスメート、天野に助けてもらうことになる。 -学校から帰ると、母の占星術の客に、歌手の堤麻弥子(ヘラ)が来ていた。帰り際の彼女からコンサートチケット2枚をプレゼントされるが、母からはそれを捨てるように忠告される。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -翌日の学校。チケット1枚を手元に席についていると、天野(ハデス)がいつもの調子で話しかけて来て、チケットを取り上げた。食ってかかると、返して来たが、手に戻る直前、チケットがビリビリに破けてしまう。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -天野(ハデス)に、何かしただろうと訴えるが受け流されてしまい、ヒステリックに、家にもう1枚本人からもらったものがあることを怒鳴った。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -コンサート当日。チケットが1枚だめになり、結局一人で訪れていた。ステージに堤が立ちコンサートが始まったが、途中会場全体が揺れ始め、逃げようとした最中天井が崩れてきて埋もれてしまった。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -気がつくと、病院のベットの上でカスリ傷ひとつ負って居なかった。会場は大崩壊の上、死者・重症者多数だった状況の中、なぜ無傷ですんだのか考えこみそうになるが、叔母のゆりえ(デメテル)の来訪でその考えは中断した。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -ゼウスと手を結んだ松本(ヘカーテ)から、母の事故の報を聞かされ、麻宮(ヘルメス)によって、オリンポスへと連れ去られてしまう。その時に、泉(ゼウス)や小さな少女から、前世を思い出すよう言われ困惑するが、天野(ハデス)と共に潜入した一条(ポセイドン)と共に無事に脱出。 (4巻内「嘆きの星座宮」より) -オリンポスに誘拐された件で、自身の周りでの出来事に疑問を持ち、天野(ハデス)に問いただすが、うまく話しをはぐらかされてしまう。 (5巻内「輝きの星座宮」より) -負傷している天野(ハデス)の世話をしに行った所、毒蜘蛛使いに襲われる。輝(アポロン)が間一髪助けてくれ、天野(ハデス)と共に屋上に逃れる。しかし、この事で自身が一連の事に関係あることを確信。天野(ハデス)を問い詰める。 「オレを信じろ」 「いいわ――― 信じてあげる  でも あんまりハラハラさせないでよね」 現実ばなれした事象や、自分が知らない事のへの不安とは裏腹に、即答で信じると言った彼らの間で、確かに絆が見えた瞬間だろう。 (5巻内「輝きの星座宮」より) -ディオニュソスの策略で、心が石と化す呪いを受けてしまう。 (7巻内「召喚の星座宮」より) -亜理沙(ベルセフォネー)の呪いを解くべく、ディオニュソスに戦いを挑んだ天野(ハデス)。エリス・麻宮(ヘルメス)の助力を得て、ディオニュソスの両目を潰すことに成功し、亜理沙(ベルセフォネー)の呪いは無事解けた。 (8巻内「反撃の星座宮」より) -呪いが解け、自分がどんな状態だったのか記憶に無く、何故そんなことになったのかに悩む。ふと窓の外には時空の歪が…そんな時、天野(ハデス)の声が頭に響いて、思わずとびだすとワケの分からないままに、傷だらけの天野(ハデス)に抱きしめられていた。 (8巻内「奸計の星座宮」より) -自分が元気になってくれたことを喜び祝ってくれる、母とゆりえ(デメテル)。亜理沙(ベルセフォネー)は、心配かけたことを謝りつつ、ゆりえ(デメテル)が一条(ポセイドン)と知り合いだったことに改めて驚く。また、あれきり別れ、相変わらず何も話してくれない天野(ハデス)や、何故麻宮(ヘルメス)が一緒だったのか。一緒だった少女に関しても、疑問は膨らむ。 (8巻内「奸計の星座宮」より) -天野(ハデス)の怪我の具合が気になり、家を尋ねるがエリスと同居していることを知り、ショックを受ける。改めて、自分と天野(ハデス)との関係を考えてしまう。 (8巻内「裏切りの星座宮」より) -レアに番犬扱いされ、逆上したディオニュソスに襲われるが、既に天野(ハデス)が守るために側に居てくれた。2人共に暗黒神殿ニューサへと異動させられる。そこで、改めて今迄もずっと天野(ハデス)が、自分を守ってくれていたのだと気付く亜理沙(ベルセフォネー)だが、それがどうしてなのかは、怖くて聞けないでいた。 (10巻内「告白の星座宮」より) -自分を守り庇っているため、攻撃に転じられない天野(ハデス)を見て、自身の無力を痛感する。とうとう、まともに攻撃を食らって倒れてしまった天野(ハデス)を抱きしめながら、無意識に“誰か”に助けを求めていた。救援の想いを、ニューサへの道を迷っていた麻宮(ヘルメス)とエリスの内、エリスが感知。2人ともニューサへと辿り着く事ができた。 (10巻内「侵入の星座宮」より) -麻宮(ヘルメス)に守られつつ、ディオニュソスと闘う、天野(ハデス)の姿を見ながら、共に戦えるエリスを羨ましく思い、自分が足手まといだとこぼしてしまうが、麻宮(ヘルメス)には、「ハデス様は君がいるから戦えるんだ」と、だから頑張れとはげまされる。 (10巻内「壮絶の星座宮」より) -ディオニュソスがエリスと共に逝って、ニューサからは開放された物の、いまだに、何が起こっており、どんな渦中にいるのかも分からないままだ。校内教室で…、できることと言えば、悩み苦しむ天野(ハデス)の姿を、少し離れてそっと見守ろることだけだった。 (10巻内「覇王の星座宮」より) -プロメテウスとアルテミスは、亜理沙(ベルセフォネー)が亡くなればゼウスの野望も終わると考え、薬入りのお茶を飲ませた。そのせいで、一時は永遠の仮死状態であったが、その効力をプロメテウスが肩代わりし、目覚めることができた。(12巻全編「月光の星座宮」より) -自分の前世がギリシア記憶を取り戻すため、天野(ハデス)と共に、ギリシアへ行くことに。 「思い出してくれ―――――おまえの前世を」 「前・・・世?あたしの・・・」 これまでこの話はコチラが話すのを待てと言っていた天野が言った言葉は、亜理沙にとって重く聞こえただろう。 (13巻内「前兆の星座宮」より) -最終的に様々な陰謀を経て、仲間になったのは前世のポセイドン・アポロン・アルテミス。 -記憶は失っているのではなく「3つのカギ」によって封印されていた。記憶の封印を行なったのは、叔母のゆりえ(デメテル)によるものだった。  :3つのカギとは・・・|  1つ目 天野(ハデス)の前世の記憶を消すこと。(14巻内「誘引の星座宮」で判明)      実際にレテの水で消えた記憶は、前世のハデスの記憶のみ。      現世の天野の記憶は残った。 (14巻内「陥穽の星座宮」封印解除)  2つ目 天野(ハデス)の消えた記憶を亜理沙(ベルセフォネー)が蘇らせること。      (15巻内「造反の星座宮」封印解除)(16巻内「反旗の星座宮」で判明)  3つ目 天野(ハデス)自身の手で、大母神レアを殺すこと。      (16巻内「反旗の星座宮」で判明)(17巻内「使命の星座宮」封印解除) -1つ目のカギが解けた後、冥府の国のコトのみ思い出す。そして、冥府にある黒ポプラの森の光で天野のハデスの記憶を取り戻そうとする。冥府の門(アイデース)から、冥王に仕えていた者を名乗る、謎の人物が助け手として現れ案内をしてくれる。 (15巻内「開路の星座宮」より) -化け物に怯えつつ道を進むと、記憶が次第に鮮明になっていき、近道まで思い出した。やっと辿りついた森は何故か枯れていて、唯一の希望をたたれたショックを受けて座り込んでしまう。しかし、そんな彼女がついた手が触れてる部分から光り、森は蘇った。 (15巻内「消光の星座宮」より) -2つ目のカギを解いた後、オリンポスへと連れ去られてしまう。3つ目のカギが解ける直前に、叔母ゆりえ(デメテル)が自分を庇って逝ってしまった。天野(ハデス)以外のことは既に思い出しいる為、嘆き悲しむ。その頃天野(ハデス)は、3つ目の封印をそれとは知らずに解いていた。 ---- ※注)以降、全ての人を前世名で表記します -完全に前世の記憶が蘇ったが、オリンポス潜入に成功したハデスやアルテミス達にやることがあるからと、別れを告げた。 「でもあたしは佐倉亜理紗のまま あなたのそばにいたほうがよかったのかもしれない」 「?!」   ―――――――  中略  ―――――――  ハデス・・・どうか忘れないで あたしが愛するのはあなただけ・・・  あたしにとって――― あなただけが真実―――    (17巻内「昇華の星座宮」より)    -オリンポスに残ったのは、記憶と共に、世界の命運をかけられた使命をも思い出したためだった。 :再興のカギとしての使命とは?|  ティターンの、神の歴史を完全に完成させること。(17巻内「昇華の星座宮」より)  魂が眠っている間に知らされたのは、  「おまえが愛し愛され心を通じさせる者に無限の力を贈れ」――――ということ (17巻内「錯誤の星座宮」より) -前世での記憶通り、ハデスが愛しているのは、デメテルだと誤解したままだった。 「でも…ハデスが真実愛しているのは あたしじゃないわ  彼が本当に愛したのは デメテル母様だけ あたしにむけられる瞳も 母様の面影を見つめているだけ ベルセフォネーじゃないわ… あたしじゃないのよ」 「思い出さなければよかった… こんな悲しい気持ちは…」 (17巻内「錯誤の星座宮」より) このセリフからも、ベルセフォネーの哀しみの深さが伺えるようだ。 -ハデスがデメテルの二の舞にならないように、婚礼の夜にゼウスを殺そうとする。しかし、すぐに阻まれてしまい反対に襲われそうになって、風の刃でゼウスをしりぞけた。同質の術は返せない。前世でゼウスの娘だったことが幸いした。 (17巻内「錯誤の星座宮」より) -自分の救出のため、ワザと囚われの身となったハデス。意識の無いハデスの治療をしようとするが、ゼウスが彼女の悲哀の心にさらに追い討ちをかける言葉を吐き、彼女の哀しみを煽る。ゼウスの術で、体が動かなくなった彼女の目前で、ハデスが殺されそうになるのを見て、思わず瞬間移動させてしまう。 (18巻内「覚悟の星座宮」より) -慣れない神術を急に使い、意識を失っていたが、その間に、ハデスが、ポセイドン・アポロン・アルテミスを呼び寄せたと知る。彼女は(一方的な誤解から)彼らに合流もできない。だが、ハデスの傷の深さが心配で祈った時、その姿はデメテルとなって、ハデスの傷を癒していった。 (18巻内「憐愛の星座宮」より) -ヘルメスに監視されていたが、ポセイドンの部下達が上手く、宮殿を抜け出すのを助けてくれた。 (18巻内「真理の星座宮」より) -自分やハデスをはじめとして、ティターン一族全員が、総母神ガイアよりティターン一族へのメッセージを受け取った。 「ようこそ 我が愛し子達よ!  ――――― 中略 ―――――  ハデス ベルセフォネー 一族の歴史を完結させなさい そのためにすべきことを忘れずに――― 私はあなた達ふたりに賭けたのです!!」 (19巻内「真理の星座宮」より) 妙に納得してしまう、ガイアの言葉だった。 -ガイアからのメッセージを受け取った後、宮殿から抜け出し、アポロン・アルテミスと合流。しかし、その直後アポロンの刃を受けたアテナは、執念で自身の身体を捨て、ベルセフォネーの意識を支配し、身体を乗っ取ってしまう。 (19巻内「真理の星座宮」より) -ポセイドンの死で大きな精神的ダメージを受けたハデスは立ち上がる気力さえ失っていた。そこへ、ベルセフォネーの意識を乗っ取ったアテナが忍びよるが、ハデスの姿を見た途端、哀しく重い感情に苦しみ、身体からはじき出されてしまった。(19巻内「抱擁の星座宮」より) -アテナが去った後、こちらに来るハデスの傷をデメテルの姿で癒そうとするが、ハデスはそれがベルセフォネーだと分かっていた。再度出会えた二人だが、デメテルが死んだのは自分のせいだと、ハデスに謝り、二人の仲をまた引き裂いたと懺悔する。しかし、反対に誤解させたことを詫びられ、自分を愛していることを告白される。 「オレがおまえを守りたいのは おまえがデメテルの娘だからではない 愛している 愛している ベルセフォネー」 「う…うそ…」 (19巻内「抱擁の星座宮」より) -ハデスへの想いが通じた瞬間、ハデスの中に大きな力が宿った。しかしこれ以上、ハデスが戦うのは嫌だと、「行かないで!!」と止めてしまう。(19巻内「抱擁の星座宮」より) -ゼウスとの決着をつけに行ったハデスと共に戦う力が無いことを、もどかしく思いつつ 足でまといだけは避けたいと、自分に出きること…すなわちアテナによって次元の狭間に飛ばされたアポロンとアルテミスを捜し、導くことだった。 (19巻内「決戦の星座宮」より) -天空神殿崩壊とハデスが迎えに来てくれたことで、勝利したことを知った。ハデスに守られながら、地上に降りるとヘルメスがゼウスの後を追おうとしていた。ベルセフォネーは来世でまた会えるのだから、残された者の務めとして今の世界を美しく残さなくてはと説く。 「あ… 会…える…? ゼウス様に… もう一度…」 「だいじょうぶ 必ず会えるわ」 (20巻内「明日の星座宮」より) ベルセフォネーが言うと妙に説得力があるのは彼女の優しげな雰囲気のおかげだろう。 -日本に帰る前にハデスと共にポセイドン神殿のある海辺を訪れる。ハデスを庇って、逝ってしまったポセイドンに日本帰省の報告をし、感謝の意を捧げる。そして、次代に目覚めるまで安らかにと・・・・・・・。今迄、ハデスの現世名は“天野”で呼んでいたがはじめて“翔”と呼びかけている。 (20巻内「明日の星座宮」より)
■ベルセフォネー -デメテルとゼウスの娘。(デメテルはハデスを愛していたが、それを快く思わなかった事とデメテルの美貌とが理由でゼウスによって手折られてしまう。) -実質は、父親不在で母デメテルが女手一つで育ててくれた。デメテルにとっては目の中に入れても痛くないほどの愛娘。 *ハデスと出会ってから -ハデスとの最初の出会いは、幼少時、花を一人で摘んで遊んでいたとき。(見た目の年齢は人間の年に換算すると5歳ぐらい)  (2巻内「偽りの星座宮」&20巻内「序章の星座宮」より) -母デメテルを尋ねてきたハデスに連れ添っていたケルベロスに吠えられ、大声で泣き出してしまう。それを見たハデスに抱きかかえられ、デメテルの神殿まで送ってもらうが、ハデスをいたく気に入り、母デメテルの差し出す腕を拒み、ここがいいとハデスの膝の上に乗っていた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -もう戻らねばならないからと、ハデスに母の元に行くよう言われると「お花をあげる、おじちゃまのお国には咲かないんでしょ?」と、自身がかぶっていた花冠を差し出した。また、ハデスの首に抱きつきながら、母の所に連れて来てくれたお礼を言いつつ、「また来てね」と無邪気に微笑む。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -数十年後―――成長後(見た目の年齢は15-16ほど)、母の病状を憂い、ハデスに母への面会を願うため、冥府へ降りる。やって来たハデスからなぜ一人で来たのか尋ねられ母デメテルが病気だと伝え、口に出さずとも会いたがってるから迎えに来たのだと答えた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスを見て、昔会った時のまま少しも変ってないことを伝えると、自分にも姿をとどめる力がいずれつくはずだと告げられる。そして、そのまま部下に自分をデメテルの神殿まで送るように言いつけるハデス。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスが来ないと意味がないのだと詰め寄るが、今さら自分が会いに行ってなんになる?とハデスから答えられて、思わず頬を張り飛ばしてしまう。驚いてこちらを見るハデスに、涙ながらに、「母様はまだ あなたのコトが好きなのに・・・」と訴えた。(2巻内「偽りの星座宮」より) -小さな頃から本当はティターンで一番優れた神だと、ハデスの話ばかり聞かされたことを話すと、ハデスが部下に馬車の準備を命じ、来てくれる様子なのを見て胸をひとなでした。(2巻内「偽りの星座宮」より) -デメテルの部屋へ、母さまと呼びかけながら、元気一杯飛び込んで、見なれぬ先客を発見。自分に向けて嫌な笑みを浮かべ「おまえがベルセフォネーか」と確認され、思わず怯えてカーテンの陰に隠れようした。そんな自分の後ろからハデスが現れると、ハデスと先客の双方が驚いた様子を見せたが、ハデスの言葉からその先客がゼウスだと知る。(2巻内「偽りの星座宮」より) -自分と一緒にオリンポスへ来いと言うゼウスに、母デメテルは抗議の声をあげる。思わずハデスの横に擦り寄って行くと肩を抱いてくれたが、そんなことに構わず、どんどん話を具体化し、進めるゼウスに、ハデスが一言口を挟んでくれた。(2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスに対し、お前は関係ないと言うゼウスに、「かっ関係あるわっ」と反論。ハデスを好きなことを告げ、皆が驚いている間にいずれは冥府へ嫁ぐためオリンポスには行かないと力説した。そんな自分の発言により今日は退散することにした様子のゼウスだったが、諦めないと言われてしまう。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -庭でハデスと二人になり、まず、でまかせを言ったことを謝った。そして暫らく沈黙した後、まだ母デメテルのことを好きなのかと尋ねてしまう。自分は、幼く小さい頃に一度見たキリのハデスの顔を忘れたことや、母の口から名前を聞くたびに会いたくて仕方がなかったことを告げる。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -そうして、正式に冥府の女王になりたいことを告白した。ハデスはそんな自分を抱きしめつつ、承知してくれた。 「あたしじゃ冥府の女王になれない…?高望みだと思う…?」 「似合いすぎるくらいだ・・・ おまえのように気の強い娘には・・・」   (2巻内「偽りの星座宮」より) 顔を真っ赤にしながら、泣きながらの告白は名シーン。 -冥府へ降った後―――陰気臭い所だと言い切り、もっと快適にと、掃除やインテリアなどにてきぱき指示をした。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -見知らぬ女性がハデスに何かを叫び去っていくのを見て、ハデスのマントを引っ張って合図を送った。「今の人は・・・ ひょっとして・・・」と気にすると、ハデスからは、ティターンの時からの一番の部下、死と氷の女神ヘカーテだと紹介されたが、自分が聞きたいのはそんなコトではなかった。 (4巻内「古の星座宮」より) -ハデスとヘカーテの間柄を気にして、「あたし 考えなしだった―――?」と問うが、ハデスからは、いらぬ心配だと言われ、気に病むコトなど何もないと言う答えと共に、微笑みをもらう。  (4巻内「古の星座宮」より) -ある時、ハデスに呼ばれ、無限地獄タルタロスのことを説明され、この先は近づかないように注意をされる。「怖いか?」と問われ、「べっ・・・別に・・・」と強がる自分を微笑んで見つめながら、キスをくれた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -冥府での生活の中、女官が止める中、自分が「いいのよ あたしは好きで やっているんだもの―――」と言いながら、 ケルベロスにご飯をやったり、なでてジャレあったりしている所にハデスも来る。二人で過ごす時間は、穏やかに過ごせた。 (4巻内「古の星座宮」より) -好んで散歩をする場所、光り(フォース)の森と呼ばれる場は、黒ポプラの森の別名だったが、よくケルベロスを連れて行った。 (15巻内「消光の星座宮」より) -ハデスの元を訪てきたヘルメス。自分はハデスの横に座し、共に祝いの言葉を聞いていたが、今日はデメテルの使いで来たと告げられる。そして、デメテルの病気が悪化し、今では閨から出ることもできないと報告され、驚いていると、デメテルが自分に会いたがっているため、一度地上に戻るようにと告げられる。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -即戻ろうとしかけるが、ハデスに待てと制される。ハデスがヘルメスに、猜疑心を露わにすると、命が大切なら信じていただくしかないと答えられる。直後、衛兵からタルタロスの門が何者かの手で開けられ、中の罪人出て来ていることが報告された。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -一瞬の隙をついて、ヘルメスがハデスに剣を突きつけ脅すのを見て、慌てたがハデスの術ですぐにヘルメスは無力化された。ハデスがヘルメスを尋問している内に、化物が神殿の中まで入ってきた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ヘルメスの言葉を受けてハデスを一斉攻撃し始めた妖魔達。自分を連れ去るために来たヘルメスに腕を掴まれて、思わず声をあげてしまうが、その声を聞きつけたハデスが助けようとこちらに駆けつけようとして、背後から襲われるのを目撃。そのまま安否を確かめることもできずに連れ去られてしまう。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -オリンポスへと連れ去られた後は、ヘルメスに世話をされていたが、強情を張って食物も受け付けようとしなかった。ヘルメスに対し、非難を浴びせかけるが、ヘルメスからハデスはかなりの深手だっただろうと告げられ、ハデスのことは諦めるようにと言われてしまう。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -どの道ハデスはここに入れないのだから、自分を助けに来ることはないと語りかけて来るヘルメスの言葉に、ただハデスが無事でいることを祈って涙していた。自分のことなど助けに来てくれなくても構わなかった。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -オリンポスにはゼウスの結界が張られているため、自分一人の力での脱出は無理だと、窓辺に立ちつつ思案していると、背後から「ここから出たいか?」と声をかけられた。黒髪の見知らぬ女性を発見するが誰なのか分からない。(2巻内「偽りの星座宮」より) -その美しい女性は、「出してやってもよい」と言う。しかも簡単なことだと言いながら、「死んでしまえばよい」と口にして来た。その言葉に驚くが、自分のような小娘にゼウスを奪われたくないと言った彼女の言葉から、ゼウスの正妻である女神ヘラであることを察する。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -自分を殺そうとするヘラは、ただ殺すだけなのは哀れだと言いつつ、天空の星の乙女座(ヴィルゴ)の栄誉を与えてやろうとも告げてきた。そして、持っていた短剣を光らせながら迫って来たのだった。襲ってくるヘラから、一度は逃れ、彼女に向かってやめるように懇願しながらも、心の中で、母デメテルやハデスに助けを求めていた。(2巻内「偽りの星座宮」より) -ヘラの短剣を持つ手を、背後から止めるハデスの姿が急に現れた。ハデス出現に驚くヘラを尻目に、彼が無事であった喜びの声を上げながら、ハデスに抱きついた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスがヘラに向かって、ゼウスに結界をとかせるよう告げるが、既に後ろにはゼウスが兵を率いてやって来ていた。ハデスとゼウスのやり取りの後、ゼウスは兵士達に向かってハデスを殺すようにと命じる。ハデスから自分から離れないように言われてしがみつく。ハデスの力で一瞬の内に兵士達が倒れていた。自分の肩を抱きかかえながら、こんな雑魚が相手になるかと言うハデス。だが、レアが復活の星と予言した、自分だけは渡せないと、ゼウス自身が剣を抜いた。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -いずれ神代が滅び、自分が生まれ変わる地に再びティターンがよみがえるため、ハデスだけには渡せないと剣で襲って来たゼウスに、ハデスは応戦の構え。ハデスの心配をする自分に向かって、少し離れるようにと手で制して来た。(2巻内「偽りの星座宮」より) -ハデスとゼウスの二人の戦いが暫らく続いたが、ハデスの剣がゼウスの剣を跳ね飛ばした後、首元に刃をつきつけた。ハデスがゼウスに対して話しかけている向こう側では、自分を襲おうとしたヘラの短剣が、今度はハデスに向かっていることに気づく。  (2巻内「偽りの星座宮」より) -ヘラの毒牙から、急いでハデスを守ろうと飛び出すと同時に、ハデスを庇う形で背後からヘラからの刃を受けてしまう。逝く間際に涙をこぼしつつ微笑みながら、ハデスに残した言葉はそのまま未来・・・来世への約束へとなった。 「あたしたちは必ず・・・・・・ 必ず もう一度出会うわ・・・・・・ そのときは・・・・・・ だれよりも早くに・・・・・・ あたしを 見つけ・・・て・・・」 待っているから・・・ 数百年でも 数千年でも そのときを 待っているから・・・・・・   (2巻内「偽りの星座宮」より) は「アリーズ」におけるベルセフォネーを象徴する名台詞   -その後、母デメテルの手によって牡羊座(Aries)の星座へと変えられた。死してなお、天空で輝くように。  (2巻内「偽りの星座宮より」) **しかし転生後は宇宙の意思ガイアに運命を託され、全ての渦の中心となる牡羊座(アリーズ)として生まれる。 ---- ■佐倉 亜理沙(さくら ありさ) ※注)亜理沙視点重視の為、前世の記憶の無い彼女が知らない人物は、前世名は無しか、形容詞のみで表記。 ただし、現世名が分かっている場合は、彼女が知らなくても一応カッコ内に前世名も表記。 -17歳。3月21日生まれ、牡羊座。O型。好きな色は、淡いピンク。(5巻内「悪戯の星座宮」後キャラプロフより) -母は有名な占星術師、父は小さい頃に他界、一人っ子。趣味は、星占い。(5巻内「悪戯の星座宮」後キャラプロフより) -亜理紗の名前の由来は、牡羊座生まれのため、それを意味する「アリーズ」から母がつけている。 (2巻内「偽りの星座宮」より) -肩くらいの長さの髪の毛。ウェーブがかかっている。 -「アリーズ」のヒロイン、ベルセフォネーの生まれ変わりであり、ティターン復興の鍵を握る乙女。 -私立聖和学園高等部二年生。勝ち気な美少女。星座宮クラブの部長をつとめる。その性格故か美少女という設定でありながら、作中ではよく崩れる(笑)後半部に入っては哀しげな表情を浮かべることが多い。 -当初は記憶を失っているため、本人は理由の分からないまま、色々な陰謀や愛憎に巻きこまれ、その度に、ハデスの生まれ変わりのクラスメート、天野に助けてもらうことになる。 -学校から帰ると、母の占星術の客に、歌手の堤麻弥子(ヘラ)が来ていた。帰り際の彼女からコンサートチケット2枚をプレゼントされるが、母からはそれを捨てるように忠告される。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -翌日の学校。チケット1枚を手元に席についていると、天野(ハデス)がいつもの調子で話しかけて来て、チケットを取り上げた。食ってかかると、返して来たが、手に戻る直前、チケットが破けてしまう。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -天野(ハデス)に、何かしただろうと訴えるが受け流されてしまい、ヒステリックに、家にもう1枚本人からもらったものがあることを怒鳴った。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -コンサート当日、結局一人で訪れていた。ステージに堤が立ちコンサートが始まったが、途中会場全体が揺れ始め、逃げようとした最中天井が崩れてきて埋もれてしまった。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -気がつくと、病院のベットの上でカスリ傷ひとつ負って居なかった。会場は大崩壊の上、死者・重症者多数だった状況の中、なぜ無傷ですんだのか考えこみそうになるが、叔母のゆりえ(デメテル)の来訪でその考えは中断した。 (2巻内「魔性の星座宮」より) -ゼウスと手を結んだ松本(ヘカーテ)から、母の事故の報を聞かされ、麻宮(ヘルメス)によって、オリンポスへと連れ去られてしまう。その時に、泉(ゼウス)や小さな少女から、前世を思い出すよう言われ困惑するが、天野(ハデス)と共に潜入した一条(ポセイドン)と共に無事に脱出。 (4巻内「嘆きの星座宮」より) -オリンポスに誘拐された件で、自身の周りでの出来事に疑問を持ち、天野(ハデス)に問いただすが、うまく話しをはぐらかされてしまう。 (5巻内「輝きの星座宮」より) -負傷している天野(ハデス)の世話をしに行った所、毒蜘蛛使いに襲われる。輝(アポロン)が間一髪助けてくれ、天野(ハデス)と共に屋上に逃れる。しかし、この事で自身が一連の事に関係あることを確信。天野(ハデス)を問い詰める。 「オレを信じろ」 「いいわ――― 信じてあげる  でも あんまりハラハラさせないでよね」 現実ばなれした事象や、自分が知らない事のへの不安とは裏腹に、即答で信じると言った彼らの間で、確かに絆が見えた瞬間だろう。 (5巻内「輝きの星座宮」より) -ディオニュソスの策略で、心が石と化す呪いを受けてしまう。 (7巻内「召喚の星座宮」より) -亜理沙(ベルセフォネー)の呪いを解くべく、ディオニュソスに戦いを挑んだ天野(ハデス)。エリス・麻宮(ヘルメス)の助力を得て、ディオニュソスの両目を潰すことに成功し、亜理沙(ベルセフォネー)の呪いは無事解けた。 (8巻内「反撃の星座宮」より) -呪いが解け、自分がどんな状態だったのか記憶に無く、何故そんなことになったのかに悩む。ふと窓の外には時空の歪が…そんな時、天野(ハデス)の声が頭に響いて、思わずとびだすとワケの分からないままに、傷だらけの天野(ハデス)に抱きしめられていた。 (8巻内「奸計の星座宮」より) -自分が元気になったことを喜び祝ってくれる、母とゆりえ(デメテル)。亜理沙(ベルセフォネー)は、心配かけたことを謝りつつ、ゆりえ(デメテル)が一条(ポセイドン)と知り合いだったことに驚く。また、あれきり別れ、相変わらず何も話してくれない天野(ハデス)や、何故麻宮(ヘルメス)が一緒だったのか。一緒だった少女に関しても、疑問は膨らむ。 (8巻内「奸計の星座宮」より) -天野(ハデス)の怪我の具合が気になり、家を尋ねるがエリスと同居していることを知り、ショックを受ける。改めて、自分と天野(ハデス)との関係を考えてしまう。 (8巻内「裏切りの星座宮」より) -レアに番犬扱いされ、逆上したディオニュソスに襲われるが、既に天野(ハデス)が守るために側に居てくれた。2人共に暗黒神殿ニューサへと異動させられる。そこで、改めて今迄もずっと天野(ハデス)が、自分を守ってくれていたのだと気付く亜理沙(ベルセフォネー)だが、それがどうしてなのかは、怖くて聞けないでいた。 (10巻内「告白の星座宮」より) -自分を守り庇っているため、攻撃に転じられない天野(ハデス)を見て、自身の無力を痛感する。とうとう、まともに攻撃を食らって倒れてしまった天野(ハデス)を抱きしめながら、無意識に“誰か”に助けを求めていた。救援の想いを、ニューサへの道を迷っていた麻宮(ヘルメス)とエリスの内、エリスが感知。2人ともニューサへと辿り着く事ができた。 (10巻内「侵入の星座宮」より) -麻宮(ヘルメス)に守られつつ、ディオニュソスと闘う、天野(ハデス)の姿を見ながら、共に戦えるエリスを羨ましく思い、自分が足手まといだとこぼしてしまうが、麻宮(ヘルメス)には、「ハデス様は君がいるから戦えるんだ」と、だから頑張れとはげまされる。 (10巻内「壮絶の星座宮」より) -ディオニュソスがエリスと共に逝って、ニューサからは開放された物の、いまだに、何が起こっており、どんな渦中にいるのかも分からないまま。校内教室で…、できることと言えば、悩み苦しむ天野(ハデス)の姿を、少し離れてそっと見守ろることだけだった。 (10巻内「覇王の星座宮」より) -プロメテウスとアルテミスは、亜理沙(ベルセフォネー)が亡くなればゼウスの野望も終わると考え、薬入りのお茶を飲ませた。そのせいで、一時は永遠の仮死状態であったが、その効力をプロメテウスが肩代わりし、目覚めることができた。(12巻全編「月光の星座宮」より) -自分の前世がギリシア記憶を取り戻すため、天野(ハデス)と共に、ギリシアへ行くことに。 「思い出してくれ―――――おまえの前世を」 「前・・・世?あたしの・・・」 これまでこの話はコチラが話すのを待てと言っていた天野が言った言葉は、亜理沙にとって重く聞こえただろう。 (13巻内「前兆の星座宮」より) -最終的に様々な陰謀を経て、仲間になったのは前世のポセイドン・アポロン・アルテミス。 -記憶は失っているのではなく「3つのカギ」によって封印されていた。記憶の封印を行なったのは、叔母のゆりえ(デメテル)によるものだった。  :3つのカギとは・・・|  1つ目 天野(ハデス)の前世の記憶を消すこと。(14巻内「誘引の星座宮」で判明)      実際にレテの水で消えた記憶は、前世のハデスの記憶のみ。      現世の天野の記憶は残った。 (14巻内「陥穽の星座宮」封印解除)  2つ目 天野(ハデス)の消えた記憶を亜理沙(ベルセフォネー)が蘇らせること。      (15巻内「造反の星座宮」封印解除)(16巻内「反旗の星座宮」で判明)  3つ目 天野(ハデス)自身の手で、大母神レアを殺すこと。      (16巻内「反旗の星座宮」で判明)(17巻内「使命の星座宮」封印解除) -1つ目のカギが解けた後、冥府の国のコトのみ思い出す。そして、冥府にある黒ポプラの森の光で天野のハデスの記憶を取り戻そうとする。冥府の門(アイデース)から、冥王に仕えていた者を名乗る、謎の人物が助け手として現れ案内をしてくれる。 (15巻内「開路の星座宮」より) -化け物に怯えつつ道を進むと、記憶が次第に鮮明になっていき、近道まで思い出した。やっと辿りついた森は何故か枯れていて、唯一の希望をたたれたショックを受けて座り込んでしまう。しかし、そんな彼女がついた手が触れてる部分から光り、森は蘇った。 (15巻内「消光の星座宮」より) -2つ目のカギを解いた後、オリンポスへと連れ去られてしまう。3つ目のカギが解ける直前に、叔母ゆりえ(デメテル)が自分を庇って逝ってしまう。天野(ハデス)以外のことは既に思い出しいる為、嘆き悲しむ。その頃、天野(ハデス)は、3つ目の封印をそれとは知らずに解いていた。 ---- ※注)以降、全ての人を前世名で表記します -完全に前世の記憶が蘇ったが、オリンポス潜入に成功したハデスやアルテミス達にやることがあるからと、別れを告げた。 「でもあたしは佐倉亜理紗のまま あなたのそばにいたほうがよかったのかもしれない」 「?!」   ―――――――  中略  ―――――――  ハデス・・・どうか忘れないで あたしが愛するのはあなただけ・・・  あたしにとって――― あなただけが真実―――    (17巻内「昇華の星座宮」より)    -オリンポスに残ったのは、記憶と共に、世界の命運をかけられた使命をも思い出したためだった。 :再興のカギとしての使命とは?|  ティターンの、神の歴史を完全に完成させること。(17巻内「昇華の星座宮」より)  魂が眠っている間に知らされたのは、  「おまえが愛し愛され心を通じさせる者に無限の力を贈れ」――――ということ (17巻内「錯誤の星座宮」より) -前世での記憶通り、ハデスが愛しているのは、デメテルだと誤解したままだった。 「でも…ハデスが真実愛しているのは あたしじゃないわ  彼が本当に愛したのは デメテル母様だけ あたしにむけられる瞳も 母様の面影を見つめているだけ ベルセフォネーじゃないわ… あたしじゃないのよ」 「思い出さなければよかった… こんな悲しい気持ちは…」 (17巻内「錯誤の星座宮」より) このセリフからも、ベルセフォネーの哀しみの深さが伺えるようだ。 -ハデスがデメテルの二の舞にならないように、婚礼の夜にゼウスを殺そうとする。しかし、すぐに阻まれてしまい反対に襲われそうになって、風の刃でゼウスをしりぞけた。同質の術は返せない。前世でゼウスの娘だったことが幸いした。 (17巻内「錯誤の星座宮」より) -自分の救出のため、ワザと囚われの身となったハデス。意識の無いハデスの治療をしようとするが、ゼウスが彼女の悲哀の心にさらに追い討ちをかける言葉を吐き、彼女の哀しみを煽る。ゼウスの術で、体が動かなくなった彼女の目前で、ハデスが殺されそうになるのを見て、思わず瞬間移動させてしまう。 (18巻内「覚悟の星座宮」より) -慣れない神術を急に使い、意識を失っていたが、その間に、ハデスが、ポセイドン・アポロン・アルテミスを呼び寄せたと知る。彼女は(一方的な誤解から)彼らに合流もできない。だが、ハデスの傷の深さが心配で祈った時、その姿はデメテルとなって、ハデスの傷を癒していった。 (18巻内「憐愛の星座宮」より) -ヘルメスに監視されていたが、ポセイドンの部下達が上手く、宮殿を抜け出すのを助けてくれた。 (18巻内「真理の星座宮」より) -自分やハデスをはじめとして、ティターン一族全員が、総母神ガイアよりティターン一族へのメッセージを受け取った。 「ようこそ 我が愛し子達よ!  ――――― 中略 ―――――  ハデス ベルセフォネー 一族の歴史を完結させなさい そのためにすべきことを忘れずに――― 私はあなた達ふたりに賭けたのです!!」 (19巻内「真理の星座宮」より) 妙に納得してしまう、ガイアの言葉だった。 -ガイアからのメッセージを受け取った後、宮殿から抜け出し、アポロン・アルテミスと合流。しかし、その直後アポロンの刃を受けたアテナは、執念で自身の身体を捨て、ベルセフォネーの意識を支配し、身体を乗っ取ってしまう。 (19巻内「真理の星座宮」より) -ポセイドンの死で大きな精神的ダメージを受けたハデスは立ち上がる気力さえ失っていた。そこへ、ベルセフォネーの意識を乗っ取ったアテナが忍びよるが、ハデスの姿を見た途端、哀しく重い感情に苦しみ、身体からはじき出されてしまった。(19巻内「抱擁の星座宮」より) -アテナが去った後、こちらに来るハデスの傷をデメテルの姿で癒そうとするが、ハデスはそれがベルセフォネーだと分かっていた。再度出会えた二人だが、デメテルが死んだのは自分のせいだと、ハデスに謝り、二人の仲をまた引き裂いたと懺悔する。しかし、反対に誤解させたことを詫びられ、自分を愛していることを告白される。 「オレがおまえを守りたいのは おまえがデメテルの娘だからではない 愛している 愛している ベルセフォネー」 「う…うそ…」 (19巻内「抱擁の星座宮」より) -ハデスへの想いが通じた瞬間、ハデスの中に大きな力が宿った。しかしこれ以上、ハデスが戦うのは嫌だと、「行かないで!!」と止めてしまう。(19巻内「抱擁の星座宮」より) -ゼウスとの決着をつけに行ったハデスと共に戦う力が無いことを、もどかしく思いつつ 足でまといだけは避けたいと、自分に出きること…すなわちアテナによって次元の狭間に飛ばされたアポロンとアルテミスを捜し、導くことだった。 (19巻内「決戦の星座宮」より) -天空神殿崩壊とハデスが迎えに来てくれたことで、勝利したことを知った。ハデスに守られながら、地上に降りるとヘルメスがゼウスの後を追おうとしていた。ベルセフォネーは来世でまた会えるのだから、残された者の務めとして今の世界を美しく残さなくてはと説く。 「あ… 会…える…? ゼウス様に… もう一度…」 「だいじょうぶ 必ず会えるわ」 (20巻内「明日の星座宮」より) ベルセフォネーが言うと妙に説得力があるのは彼女の優しげな雰囲気のおかげだろう。 -日本に帰る前にハデスと共にポセイドン神殿のある海辺を訪れる。ハデスを庇って、逝ってしまったポセイドンに日本帰省の報告をし、感謝の意を捧げる。そして、次代に目覚めるまで安らかにと・・・・・・・。今迄、ハデスの現世名は“天野”で呼んでいたがはじめて“翔”と呼びかけている。 (20巻内「明日の星座宮」より)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー