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デメテル

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■デメテル
  • 大地の女神。
  • クロノスとレアの次女。


幼少時~オリンポスを出る迄 (20巻内「序章の星座宮」より)


  • 幼少の頃は、闇に包まれた時の神殿で過ごす。小さい時からハデスの良き理解者。当初は自身が何者なのか知らず、両親についてどんな人なのか多少の楽しみはあった。しかし、クリュメネーがハデスに打ち明けた自分達の生い立ちを聞き、兄弟と共に、父にクロノスと戦うことを選択。神殿脱出のため地震を起こしたりもした。

  • ポセイドンを庇ったクリュメネーとクロノスがそのまま消えたのを見て、顔を覆いつつ、彼女の命を無駄にせぬように促され、新しい世界へ。時の神殿を出て、初めて地上へ。太陽のまぶしさにただ立ち尽くすばかりだったが、母を名乗る女神レアと、自分より年長に見えるが、弟だと名乗るゼウスが迎えに来た。時の神殿と地上では、光や大気の影響で成長速度が違うのだという説明を受け、自身もすぐ成長すると告げられた後、皆と共に何処かの神殿へと招かれる。

  • クロノスは大怪我だが生きている事を知る。しかし、クリュメネーは逝っただろうとの言うレアの言葉にショックを受け涙する。そんな中、平和に生きていくためにクロノスを打倒せよとレアに言われる。父クロノスとの戦いにポセイドンを参加させたくないと言うハデスの言葉に、あなたも辛いはずだと言うが、弟妹のためだ微笑むその心中を察し、かける言葉が見つからない。

  • 打倒クロノスを告げられ、約1年近く。少女から可憐で優しげな女性に成長を遂げていた。神殿からヘラと共に、クロノス神殿への出撃の軍を見送っていたが、男兄弟3人と共に、ヘスティアも行ったことを知った。ヘラに彼女は戦力になれる冷静に答えられて、兵を率いて行ったハデスの心配をするのだった。

  • 後から自分も軍を追いかけてしまう。戦力にはならないが、天幕の間で兵士の傷の手当て等をしていると、ハデスに「おまえには 戦など無理だ戻れ!!」と、すぐ神殿に帰るよう言われてしまう。だが、戦いに向いてないのはハデスも同じだと、戻ることを強固に拒んだ。涙を流しながら、少しでもハデスの助けになりたいと訴えた。
「だからお願い・・・ ひとりで苦しまないで・・・ 少しでもあなたの助けになりたいの・・・」
「デメテル・・・」
少しでも、ハデスの支えになれればという思いからだったのだろう。

  • ある夜、ヘカーテやポセイドンと共にハデスが歩いていたが、ヘカーテの言葉でハデス達が、日の出前に出発するを知るが、共に、「生きて帰れる保証は無いわ」という言葉を聞き、思わずよろけて音を立ててしまう。その音で、自分に気付いたハデスに、抱き寄りそんな危険なことはしないようにと泣きついてしまう。だが、必ず帰るから心配しないようにと宥められ、これが終わり平和になれば、一緒に暮らそうというハデスの言葉とキスに心配しつつも黙って見送るしか無かった。

  • 出発しようとするハデス達に、ただ声をかけることもできず、心配そうな顔で見送ることが精一杯だった。去っていく彼らを見送りつつ、彼女の胸の前ではその心中を表すように、祈るように手が組まれていた。

  • 無事ハデス達がクロノスに勝利した後、オリンポスと名付けられた新しい神殿で、兄弟皆と共に天地の支配権を持つ神として暮らすことになった。しかしある日、夜分の神殿内が急に兵士達がバタバタとにわかに慌ただしくなった。

  • 何事が起こったのか判じかねていた所へヘスティアがやって来て、ハデスとポセイドンが、反逆罪の罪を着せられたことを知らされ動揺する。ヘスティアから、もちろんワナだと説明されるが、とにかく二人をここから逃がさなくてはならないとを告げられ、逃亡用の一角獣の用意を頼まれる。

  • 指示通り、門の外に一角獣を連れて行き、ハデス達を逃がす手はずを整えた。神殿の門の外では、ハデス達が、オリンポス神殿から脱出する準備ができていた。ハデスを見つめつつ、泣きながらも約束を口にし、自分は一緒に暮らせるその時を待つからあなたも忘れないでとハデスの頬を包んだ。そんな彼女をハデスは抱きしめるが、兵士達が近づいて来た音に気付いたヘスティアに促されて神殿を脱出して行った。ハデス達の後ろ姿を泣きながら見送りつつ、心中ではハデスの名を叫んでいた。

  • ハデス達が去った後、顔を覆って泣きじゃくる彼女に、ヘスティアがしっかりするようにと声をかける。その内に、自分達もオリンポスを出ることを提案してきたのだった。


オリンポスを出てから


  • 久々に地上でのハデスとの待ち合わせ。彼との時間はしばしのやすらぎの時だった。どこなのとハデスを探す声に、木陰から返事が聞こえた。ハデスを見つけ、「会いたかったわ どのくらい久しぶりなのかしら―――」と、嬉しげに微笑みかけると、そうそう冥府を空けるわけにはいかないからなと告げられた。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • そんなハデスに、本来ならあなたが一族の長をつとめるべき神なのにともらすのだが、ハデスはどうせ権力などに興味はないと答えられた。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • ただハデスから、この地上に一つだけ思い残すものがあること述べられた、「思い残すもの?」と不思議気に問い返すと、それは自分だった。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • ハデスから一緒に冥府へと誘われた。その言葉どおりにできればどんなにいいか、どんなにいいか。しかし、大地の女神である自分が地上を離れれば、この美しい大地がたちまち凍てつき、全てが死に絶えてしまう。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • 苦しい想いから、どんになにハデスを愛していても冥府には行けないと、うつむいたままハデスの誘いを断った。その後、「許してくださいハデス――― 私は この地上を見捨てられない・・・」と、涙をこぼしながら謝罪しつつも、顔を上げて真っ直ぐハデスを見つめたのだった。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • 自分にとってハデスはふたりといない愛しい人だった。本当になにもかも捨てて、ハデスについて行ければ・・・と、思い悩む背後から、ハデスのことなど忘れてしまえと声をかけてきた者が居た。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • 振り返ると、ゼウスの姿があった。「あなたを招いた覚えはありません」と、拒否の言葉で避けようとしたが、そう冷たくするなと言うゼウスは、自分の顔を覗きこみ、その美しさを褒める言葉を口にした。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • 身の危険を察知し、「放しなさい!! 無礼なマネは許しません」と、大声を出して身をよじったのだが、ゼウスからは、「私に逆らえる者など この世にいない」と落ちついた声で応じられた。それでも、「誰かっ・・・」と助けを求める声も虚しく、心の中ではハデスの名を叫んでいた。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • 自分のか弱い抵抗も虚しく、力づくで手折れてしまった後、身支度を整えたゼウスからは、ハデスには二度と会わないようにと命令され、終生大地を守ってゆくようにと告げられた。その間、手折られた姿のままで涙するしかできなかった。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • ゼウスの行為によって、ハデスとは完全に引き離された。そのうち、ゼウスの子をうみおとしたのが、ベルセフォネーだった。皮肉なことに、ベルセフォネーは、ハデスを愛することさえも許されなくなった自分にとって、唯一の宝となったのだった。  (5巻内「悪戯の星座宮」より)

  • 女官が、自分の名を慌てて呼びながら、「ベ、ベルセフォネー様が」と言うのを聞き、娘がどうかしたのかと慌てるが、ベルセフォネーを抱きかかえ、連れて来たハデスの姿を見て驚く。子供があんなに大声で泣くとは、と少々呆れ顔のハデスに、その子は元気がよすぎて困ってるくらいだと述べつつ、ベルセフォネーに向かってこちらに来るように言い、手を差し伸べるが、ハデスの所が良いと拒まれる。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • 娘ベルセフォネーは余程ハデスを気に入ったようだった。ハデスには、彼がゼウスとヘラの奸計に嵌ってしまっただけであること、誰も彼のことを恐れたりはしてないことを告げるのだが、ハデスからは一族でそんなことを口にするのはおまえだけだと自嘲の笑みを浮かべられる。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • ハデスが、もう戻らねばならないからと、ベルセフォネーに自分の所に行くようにといった。その後、神殿を出て、ハデスと共に歩きながら、一国の王がいつまでも独り身でも良いのかと尋ねるが、自分が娘を産んだ時にあきらめたと答えられて、返答に詰まる。そんな自分を見たハデスは、おまえを責めているわけではないからそんな顔をするなと告げてきた。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • ゼウスに奪われる前に、なぜ自分を冥府にさらわなかったのか悔やんでいるだけだと言いつつも、今更遅いなと最後にもらし、冥府へと帰って行った。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • 自国へと帰る、ハデスの後ろ姿を見送りながら、ゼウスさえ居なければ自分達は幸せになれていたかもしれないと思いを馳せる。しかし、もう既に終わってしまったことだった・・・。だがハデスには、今からでも幸せな時間を作って欲しいと望んでいた。  (2巻内「偽りの星座宮」より)


ベルセフォネーが成長してから


  • 病気で臥せっていたが、娘ベルセフォネーが生まれてこの方、一度も来たことのなかったゼウスの訪問を受け、どういう風の吹き回しかと、とまどっていると、ベルセフォネーが「母さま 起きてる?」と、部屋に元気に飛び込んできた。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • 自分を母と呼ぶことで、ゼウスはベルセフォネーに気づいた様子で、ベルセフォネーに話しかけたのだが、怯える仕草のベルセフォネーの後ろから、ハデスが現れ、ハデスとゼウスの双方が共に驚いた様子を見せた。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • ゼウスとハデスが、短い言葉の応酬をした後で、ゼウスは本題はこちらだと娘ベルセフォネーに話しかけた。そして、自分と一緒にオリンポスへ来いとベルセフォネーに告げるゼウスに、慌てて、「なっ・・・何を言うのです?!ゼウス・・・」驚き、抗議するが無視される。ベルセフォネーは、ハデスの横に擦り寄っていき肩を抱いてもらっていたが、そんなことに構わず、どんどん話しを具体化し進めるゼウス。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • そこへ、ハデスが一言口を挟んでくれた。そんなハデスにおまえは関係ないと言うゼウスに、ベルセフォネーが、「かっ関係あるわっ」と反論。そして娘の口から、ハデスを好きなことを告げられて、驚いていると、いずれは冥府へ嫁ぐためオリンポスには行かないと力説された。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • 夜になり、ハデスに相談をする。ゼウスが諦めないのは分かっていたが、娘のベルセフォネーに、自分の二の舞をさせたくはないと独白し、冥府ならゼウスも手出しはできないだろうし、ベルセフォネーがそれを望むならばとも思ったが、ハデスはどうなのか・・・それで本当に良いのかと尋ねると、ハデスは微笑みながら、少々気は強いが少女のころのおまえにそっくりだと答え、肯定の意を表わした。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • 自分の神殿に、ハデスの来訪を受け慌てて駆け寄った。伝令で状況は把握していたため、ゼウスがひどいことを、と言う自分に対し、ハデスは自分の力が及ばなかったことを謝罪してきた。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • ハデスにオリンポスへ行く気なのかと尋ねると、そうするつもりの意を伝えらる。ハデスはヘスティアを呼び出し、彼女に協力を仰ぎ、ヘスティアからこれきりという条件と、後のことは一切関知しないことを告げられつつ、炎と共にオリンポスへ送られて消えた。  (2巻内「偽りの星座宮」より)

  • 炎もハデスも共に姿が消えたと、ヘスティアに告げると、ヘスティアから今の炎はオリンポスの燭に通じるものだと説明があった。そして、ほどなくオリンポスへ潜入できるだろうと告げてくれた。説明を受けながら、ハデスの名を心の中で呟いていた。  (2巻内「偽りの星座宮」より)


■香月 ゆりえ(こうづき ゆりえ)
  • 32歳。4月23日生まれ、牡牛座。A型。好きな色は、淡い緑。
  • 女流カメラマン。風景写真で有名。 (6巻内「哀愁の星座宮」内キャラプロフより)
  • 亜里沙(ベルセフォネー)の叔母(母親の妹)でいまだ独身。

※注)記憶の無い亜里沙と違い、前世の記憶は持ち合わせているため、皆を前世名で表記。必要を感じた場合&亜里沙が同行している時等は現世名の方をカッコ内に表記。

  • 仕事で大阪に居たが、ベルセフォネー(亜里沙)が事故にあったとの知らせを、姉沙織から受けて急いで飛んで戻って来た。考えこんでいた様子のベルセフォネー(亜里沙)に、「亜里沙?!」と声をかけ、心配気に質問を繰り出した。 (2巻内「魔性の星座宮」より)
  • 大丈夫そうだと分かり、「気をつけなくちゃだめじゃない 亜里沙は私の大事な姪っ子なのよ」と、注意していると、ベルセフォネー(亜里沙)の友人達が見舞いに来た。自分にはやらなければならない仕事があることを告げ、にこやかに立ち去った。 (2巻内「魔性の星座宮」より)
  • 病院の廊下を出口に向かい歩きながら、神代の星が動き始め、ゼウスやヘラがまたベルセフォネーを狙って来ていることを考えていたが、可愛いベルセフォネーを今度は絶対に、誰にも手放す気は無かった。 (2巻内「魔性の星座宮」より)
  • 病院入り口でハデスの姿を見かけるが、たとえ冥府の王ハデスでも、ベルセフォネーを渡す気はなく、ハデスの真ん前でその顔を見上げながら、心中で渡さないわ―――と呟いてからスッと道を空けてそのまま通りすぎた。 (2巻内「魔性の星座宮」より)
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