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クロノス

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■クロノス   (20巻内「序章の星座宮」より)

  • まだ世界が混沌(カオス)のころ・・・、天地の支配権を手に入れるために自分の父、ウラノスを殺し、その時ウラノスからお前もまた自分の子供に殺される運命になるという、強力な呪詛を受けてしまった。その為、呪詛を恐れ、自分の子供を死ぬまで、時の神殿に閉じ込めるつもりで、次々幽閉したのだった。

  • 好奇心で地下に来たポセイドンを見つけ、「おとなしく過ごしていれば 生かしておいてやったものを!!」と、殺しにかかる。しかし、ハデスが駆けつけ、無事に助け出した。自分の術がはね返されたことに驚きを隠せない。五人の子供を殺すため、時の神殿に刺客を送ったが、次々と返り討ちにあってしまった為、地下の道を通って、神殿を出ようとする五人と、クリュメネーを自ら迎え撃つことにした。

  • 生まれてすぐに殺しておくべきだったと、自分の甘さを後悔。今から、殺すことを五人に宣言。ポセイドンの水の術を受けるが、全く効かない。鼻先で笑うと共に、ポセイドンを攻撃するが、クリュメネーが体ごと盾にして庇ってしまう。そのまま傷ついた彼女に、しがみつかれた形で巻き込まれた爆発で、その場からは逃れたが、傷を負わされることになった。

  • クロノス神殿では、クリュメネーに負わされた傷が完治しないまま、レアが見つからないことに苛立ちを隠せないでいた。レアが子供たちを匿っていることを確信していたのだが、肝心のレアが見つからない。時が経ち、子供たちの成長と共にその力も強くなることを恐れていた。放っておけば、呪詛通りに自分が殺されると思いこみ、一刻も早い発見と皆殺しを望んでいた。

  • 時の神殿から子供たちが脱出してから、約一年近く。いまだに何の手がかりも掴めないままだった。報告に来た部下に怒鳴り散らしていると、プロメテウスから声をかけられた。この際、プロメテウスの予言力で子供達を捜せないかと問うてみるが、彼からは否の答え。役立たず扱いし、さがるように命じるが、去りぎわに「お命をねらっているのは お子だけではないかもしれませぬよ」と忠告される。

  • 子供達が兵をたてて、進軍してきたことを知り、青ざめる。しかも大将にハデス・ポセイドン以外にも、末子を名乗る男神がいることを知り、レアが末の子を自分から隠していたことを知って激昂。即、迎撃命令を出し、自分の神殿に辿りつく前に叩き潰すようにと怒りの形相で怒鳴った。

  • 迎撃軍は次々と潰され、反乱軍は確実に迫ってきているという使者が、精鋭部隊を組んで出撃なされた方が…と言うのを、呪詛に怯えるあまり、自分は安易に動くことすら出来ないと拒んだ。だが、使者からプロメテウスの裏切りが自軍の兵に動揺をきたしているため、早期決着をつけなければ・・・と言葉を重ねられ、逆に切れて黙るよう怒鳴り散らした。呪詛に怯える身では、ただ迎撃隊を次々に送り出すように指示を出すだけであり、兵力の続く限り戦わせ続けるのみだった。

  • 父ウラノスに呪詛をかけられる夢を見て、目覚めてしまう。従者の者が飲み物を持って来たため、戦況を聞くと・・・いぜん変化無しと告げられたが、敵の進軍速度が遅くなっていることだけは変化していた。しかし、それを聞いても敵軍がここに到着し、呪詛通り自分を殺すのは時間の問題だとしか考えられず、従者からは顔色が優れないようなのでもう少し休んだ方が良いと忠告される。妻に裏切られ、子供に怯える日々を、父を倒した報いなのかと自問しながらベッドに横たわる。

  • 眠っているとカーテン越しに起こされた。目を開け、そちらを見ると武装したハデス・ポセイドンがヘカーテを挟んで立っており、驚愕に目を見開きつつ、「きさまら どうやってここへ!!」と向かい合うのだった。

  • 無言のままの自分を見据えるハデス・ポセイドンに、怯えたままの顔で、「ついに私を殺すか? わが子よ」と問いかけるが、ポセイドンにはわが子などと呼ばれたくないと言われ、クリュメネーの敵(かたき)だと襲いかかって来られた。すかさず自分の武器で応戦し、力づくでポセイドンを体ごとふっ飛ばした。それを機に、自分の中で何かが吹っ切れたのか、もう怯えるのをやめると宣言。私がやったように、おまえ達も私を倒すがいいとまで言うが、簡単に殺されるつもりも無かった。

  • ハデスとポセイドンとが、二人がかりで襲ってくるが、本気で戦う覚悟をした自分の力の前には、ほとんど無力だった。たいした成長が見られない様子に失笑するが、そんな自分に、ハデスから疑問を投げかけられる。その疑問をアッサリと否定。呪詛が無くても自身よりも強い力を許せないと言外に述べ、子供達を自身の子として愛しいと思ったことなど無いと告げつつ、「死ねいっ!!」と、ハデス達に襲いかかっていき、返り討ちにあってしまう。
「なぜ呪詛ごときを恐れて自分の子供を殺そうとする?!」
「バカめ・・・ 呪詛などなくとも私以外の 強い力など許せるものか!!  自分の子だと―――? 私は おまえ達を愛しいなどとは一度も思ったことがないわ!!」
こんな発言さえしなければ、殺されたりしなかっただろうに・・・。

■?  (12巻内〔番外編〕「出逢いの星座宮」より)

現世名が不明のため、前世名のみで表記。


  • 現世名不明。

  • 前世での無念をはらすため、冥王ハデスの生まれ変わりを捜していた。

  • ハデスを見つけ、木陰から様子を伺うが、今は覚醒前のただのガキであり、不良からも殴られっぱなしの状態だった。少しは力を使えたようだが、本人も気づかない程度の物であった。改めてすぐに殺そうと決意をする。

  • ハデスが林の中でボンヤリしている所へ、歩み寄っていった。連れていた犬に吠えられ、ケルベロスの生まれ変わりであることに気づいて、律儀に冥王を守っているのかと口にする。

  • ハデスに、「誰だ?」と尋ねられ、自分の顔を見ても、何も思い出さないのか?と逆に問う。そして、クロノスの名と、前世でおまえに殺された者だと名乗った。

  • 何も覚えていない様子のハデスに、おまえのおかげで世界を失った報いを受けろと、力を向けた。驚いていたハデスだったが、攻撃している最中にケルベロスだった犬に噛みつかれ、一瞬作った隙にハデスに石を投げられて逃げられた。

  • 覚醒されては厄介な相手だ。逃がさないために、ハデスの体を浮かせ、自分が浮いていることに驚いているハデスの姿を眺めつつ、人間の身体が少しの高さから落ちただけで死ぬと告げながら、薄笑いを浮かべていた。

  • 背後から犬を追って来た少女がやって来た。浮いているハデスを見て、驚く少女に向かって、邪魔だと攻撃を加えるが、ハデスが彼女を守るために力を発動。

  • 気づくと、彼女を腕に抱いたハデスが眼前に立ち、何かを思い出すように呟きながら、ついにベルセフォネーの名を口にした。全てを思い出し、覚醒したハデスに雷光で打たれ殺られてしまう。
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