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パイロット」(2024/03/25 (月) 00:15:57) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- **現代において、軍用プロペラ機を撃墜しても、パイロットにとって撃墜記録は、付くのでしょうか? >これでエースになった方は、居ますか? 別に気球を撃墜しても、飛行船を撃墜しても撃墜記録はつくと思いますが…。 空を飛ぶものを落とすのですから…。 ただ、軍用プロペラ機そのものが少ないので、エースになったのは朝鮮戦争まででしょうね。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **旧ソ連のパイロットの訓練時間ってどれくらいですか?いまのロシアよりは多いのですか? 年間で平均数十時間というのが定説です でも、旧ソ連時代はエリートが集中訓練を受けて、その他のパイロットは ほとんど飛行すらできなかったそうで、同じシステムが継続しているなら ロシアパイロットを甘く見るのは禁物 アクロ機の飛びっぷりを見ると、年間1000時間近い飛行をする超エリートと 飛行場の草むしりが仕事の一般パイロット、という図式が浮かびます #right(){(24:896)} **F-15は、ズーム上昇で限界まで上がると、パイロットが低圧で死ぬって本当? じゃなくて、地対空&空対空ミサイルの性能があがったのでその高度まで上がる必要がなくなり、 F-104やF-4のような与圧装備がいらなくなったということ。 F-104だけでなくF-4にも宇宙服のような専用与圧服による高々度迎撃ミッションがあったそうだ。 #right(){(24:952)} **現代の戦闘機の流れっていうのは、あんまり個人の技量に頼らない方向なんじゃないの? そんなこと言ったらパイロットに殺されるよ(ww 現代でも戦闘機はドッグファイトの訓練は十分にやる。 むしろ、機動性が上がっている分Gはものすごく、 体中の毛細血管が切れてアザだらけになっているそうだ。 電子機器も相当数搭載してるし、それらを的確に素早く操作しなければならない。 むしろ昔のパイロットよりも負担は上がってるんじゃないの。 #right(){(28:876)} **戦闘機のパイロットは機種が変わっても操縦できるのですか? アメリカ海軍の場合、操縦する機体を変える場合には、機種転換訓練をします。 大体、2週間~3ヶ月かけて行ないます。 FRSと呼ばれていますが転換訓練をする部隊も常設されています。 #right(){(30:146)} **戦闘機のパイロットを1人養成するのにどれくらいの資金が必要なのですか? >またそのパイロットの能力を維持するには年間でどれほどの費用がかかるのですか? ちょっと資料が古い(約10年前)のですが、航空自衛隊の場合で F-15ドライバーになるまでに約5億円分の燃料を消費するそうです F-15操縦の技量維持には年間約1億円といわれていますが、 こっちは燃料費だけとすると計算が合わないので、給与なども含んでいるのだろうと思います #right(){(34:77)} **復座戦闘機のパイロットの役割分担って、操縦と攻撃でしたっけ? 普通、前席が操縦で、後席が、レーダー等の操作です。 #right(){(37:866)} **HUDに映し出される像は焦点が無限大になっているので頭を動かしても移っている像は動かないと聞いたのですが、これどうやっているんですか? HUDに映っている画像は、HUDの下から投影していて その部分が、表示部とレンズの組み合わせでできている レンズの組み合わせの部分で、無限遠に調整しています #right(){(38:674)} **戦闘機のパイロット同士が交信する時、相手の呼び名が色々とありますよね? >あれって何か決まり事とかってあるんですか? 空自では、コールサイン(TACネーム)は他と紛らわしくなく発音しやすければ 決まり事など無くどんな名前でもよかったと思います。 #right(){(38:305)} **エースと呼ばれるには何機撃墜すればよいのですか? エースと呼ばれるには通常5機のの撃墜が必要です。 時々、地上撃破も撃墜数に入れてる国もあるみたいですが……。 #right(){(39:大渦よりの来訪者 ◆Bzr3neko)} 「エース」という呼び名は元々第1次大戦の仏空軍からスタートした慣習で(当初は3機撃墜) ドイツの場合は10機以上公認撃墜者を「エクスペルテン」と呼んでいたようです #right(){(39:311)} **昔のパイロットは、飛行機から自力で飛び出し、落下傘降下をしたのですか? 背面飛行で飛び出す。 水平飛行から操縦桿を前倒して飛び出す。 という方法が昔の本には書いてありました。 ドイツの夜間戦闘機で射出座席(火薬)がありました。 #right(){(40:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **日本の政府専用機のパイロットは、どんな人がなるんでしょうか? 航空自衛隊のパイロットがなります。輸送機のパイロットから転向しているものと思われます。 ジャンボ機の操縦訓練はJALかANAで受けています。 輸送機のパイロットはパイロットになった当初から輸送機を担当している人、当初は戦闘機の パイロットだったものの体力の関係で戦闘機から降りる事となり輸送機パイロットに転向した 人とにわかれます。 ですので中には戦闘訓練を受けたパイロットもいるはずです。 しかしながら、B747ではどんな動きをしても戦闘機に狙われたら逃げようがありません。 #right(){(42:281)} **現代戦闘機のパイロットって階級どのくらいの人が乗っているんでしょう。 戦闘機のパイロットは現在はどこの国でも士官が操縦すると思います。 自衛隊を例にとって見ると、 飛行隊長 2佐 4機編隊長資格者 3佐~1尉 2機編隊長資格者 1尉~2尉 3等空尉に任官して飛行隊に配属されて3~4年、30歳くらいが一番脂が乗ってくるころですね。 #right(){(42:363)} **戦闘機のパイロットは空軍所属のほかの隊員(整備とか管制とか)より給料高いですか 戦闘機にかぎらず、搭乗員、潜水艦乗員は給料高いのが普通 志願制の国では艦艇乗員も給料高いな。海自と韓国海軍の兵員の給与格差はすごいぞ。 #right(){(60:107)} **撃墜王とかいますが、あれは本当にそんな数を撃墜してたんですか? 多くの戦史を総合すると英米の主張撃墜数は実際の撃墜数の3倍 日本の主張撃墜数は実際の約5倍になりますが、いわゆる「撃墜王」たちに ついては多くの研究家が検証を重ねた結果、ほぼ信頼できると思われる 撃墜数が広く流布しています(本人主張とは大きく隔たる例も、特に 日本人撃墜王については珍しくないけれど) #right(){(64:125)} **戦闘機パイロットに必須の能力といえばどういったものがありますか? 状況を素早く読み、素早く行動する能力も必要です。 #right(){(64:612)} 視力です。 坂井三郎氏は先手を取られた事が無かったそうです。 #right(){(64:615)} 当時は有視界戦闘がメインだったので、敵よりも先に相手を見つける視力と注意力が重要でした。 坂井氏は自著で「敵よりも先に相手を見つけたら勝ったも同然だ」みたいなことを書いてましたしね。 #right(){(64:616)} レシプロ飛行機にせよ、ジェット戦闘機にせよ、移動しつづける敵機に合わせて 自分の未来位置を考え、そこに行くまでの機動を即座に頭の中で組み立てなければ なりません。他にも彼我の戦力差、残燃料等にとうても常に注意を払う必要があります。 ですから「戦闘機パイロットに必須の能力」は視力だけではありません。 坂井氏が卓越していたのは視力ではありますが、現在米軍のパイロットはパイロットに なってからの視力低下を眼鏡で補うことは容認されています。 #right(){(64:617)} 坂井三郎ではありませんがこんなものを見つけました。 http://www.warbirds.jp/truth/ace.html #right(){(64:雪風 ◆MZR7PEYUKI)} **戦闘機の操縦ってそんなに難しいんですか? >どうしてもっと簡単に操縦できる戦闘機を作らないんですか? 最近の戦闘機は「操縦」自体は非常に簡単だと思います。 というか、飛ばすだけなら簡単だと。 ですが、戦闘機に乗る以上、「戦闘」をするわけで、そのためには 各種特殊な飛行方法や、機種ごとに異なる各種の電子装置や戦術 に習熟しなければなりません。 そこにお金や時間がかかるのだと思います。 #right(){(65:870)} 素人考えだけど、高価な戦闘機に基礎だけ覚えたパイロットを乗せて無駄にするより、 金かけて大事に運用した方がいいんでないかね。 #right(){(65:871)} 簡単に操縦できる戦闘機を作る試みは成されています。 しかし、自動車は二次元の動きで済むのに飛行機は三次元で動く為、 そもそものハードルが高い場所になる傾向があります。 さらに、戦闘機は一回飛ばすだけでもお金がとてもかかる上に、 簡単に飛ばせる飛行機は非常に低性能になりがちです。 一般の乗用車とかで例えれば、 フェラーリの最高級車なんてクラッチを繋ぐだけで偉い苦労しますが、 トルコンの軽トラならそれこそ無免許でも運転できてしまうといった所かな? #right(){(65:大渦よりの来訪者 ◆KVBzr3neko)} **エース級のパイロットは同じ機体でも性能のいいものが支給されたりするんでしょうか 第二次大戦頃までは戦闘機パイロットなどが自分の機体を自分の好みに 合わせて小改造する事がありましたが、兵器が複雑化するにつれ工場以外で 改造するのは不可能になりました。よって現在では基本的に兵器は大量生産品 であり誰が使う物も同じです。 部隊の中で特別な役目を負う兵器にそれに合わせた機能が装備される事はあります。 (隊長機に指揮管制機能を搭載したりなど。) #right(){(68:364)} 普通、戦闘機などは特定のパイロット専用のモノじゃないので無意味です。 #right(){(68:368)} 戦闘機に関しては、クルーの組み合わせは原則的に固定です ただし、休暇や転属等で変わることも珍しくないでしょう 機体については、搭乗機はあまり決まっていないようです 一応、キャノピーフレームに名前が書いてありますが… #right(){(68:468)} **15メートルまで接近できる戦闘機パイロットは練度が高いと見るべきなんでしょうか 普通。 #right(){(68:860)} 編隊飛行できたら非常に高いです #right(){(68:861)} **戦闘機等のパイロットはメガネとかコンタクトじゃ駄目ですか? 一応大丈夫だけど・・・・・・ 空自の飛行要員募集要項では 両眼とも遠距離裸眼視力が0.8以上で矯正視力1.0以上、 近距離視力が裸眼で1.0以上のもの 近距離視力ってのが問題だな #right(){(71:264)} メガネのF-15パイロットというのもいるよ #right(){(71:266)} 過去、エアレスで同様の質問が出た際に空自人事部の方が「募集要領の規定はどうあれ 合格者は裸眼で1.0以上の者ばかり」「視力規定の緩和は既にパイロットになっている 隊員で(ゲームなんかのやりすぎで?)視力が落ちた者の救済が目的」と書いておられますた #right(){(71:275)} **アメリカ軍の航空機にはパイロットの名前が書かれてますが、大抵1人しか書かれていません。 >航空機1機につき1人のパイロットだと休憩、睡眠の時間を考えると効率が悪すぎだと思いますが、実際にはどうやって運用されているのでしょうか? あれは書いてあるだけでその人の専用機でもなんでもないです。 普通、機体の数以上のパイロットがいます。 #right(){(73:73)} いくつかの部隊がローテーションを組んで作戦を遂行します。 それに、1つの機体を複数のパイロットが使うようにしても、整備や 兵装搭載の手間を考えるとそれほど効率的にはなりません。 #right(){(73:75)} 大丈夫だ。一日に2ソーティ以上をこなしたらパイロットが睡眠を取る間に 整備が終わらんから。 #right(){(73:84)} コクピット左右で別の名前が書いてあったりします。 #right(){(73:95)} **戦闘機のミサイルなんかの組み合わせは出撃前にパイロットが選択できるんですか? >それとも上層部が決めてしまうんですかね? 攻撃隊を編成する段階で、それぞれの機体の任務が決定されます。 個々の機体に装備する兵装もその段階で決定されます。 つまり、パイロットが選ぶわけではありません。 #right(){(76:687,691)} >そしたら「俺はサイドワインダーが多い方が良い」とか「俺はアムラームが好みだ」とかは言えないんですか。 制空任務でAWACSの支援が受けられるのなら、アムラームが装備されるだろうし 戦闘爆撃任務で、爆装するなら、サイドワインダーだろうし任務がすべて。 #right(){(76:693)} **本職パイロットは「マッハ」のことを「マック」と言うのでしょうか? MACHを英語読みするとマックになる。 航空自衛隊はアメリカ空軍流で教育しているからマックと読む。 #right(){(79:6)} **有名な被撃墜王が居たら教えて下さい。 ベトナム戦争で1日に3回撃墜されたパイロットがいたけど・・・ #right(){(79:45)} 「ついてない」ニルス・カタヤイネンは? 小林源文氏がマンガに描いてました。 #right(){(79:54)} ちょっと調べたところ、ドイツ空軍では撃墜スコア第33位(152機)のペーター・デュトマン少尉が 被撃墜19回の記録を持っています。 その他同第7位(224機)のエーリッヒ・ルドルファー少佐は被撃墜16回。 面白いところでは、同40位のルドルフ・トレンケン大尉は10日間に5回落下傘降下したことがあるとか。 #right(){(79:名無し軍曹)} 戦闘機乗りじゃないけど、ハンス・ルーデル大佐は被撃墜30回の記録を 持っています。 #right(){(79:81)} 実はルーデルは5機以上の撃墜をしていたりする。よってエース。 #right(){(79:82)} 戦闘機パイロットの被撃墜王なら、 ・ペーター・デュドマン少尉:19回 ・エーリッヒ・ルドルファー少佐:16回 エーリッヒ・ハルトマン少佐も16回不時着しましたが、半分は自分が撃墜した 敵機の破片にあたったためとか。 #right(){(85:名無し軍曹)} カタヤイネン(ニルス・エドヴァルド・カタヤイネン フィンランド空軍)  この人の場合、「ついてない人」って形容の方がしっくり来る。  出撃の度にエンジン不調、機体不調、火災などを起こしつつも、機体を捨てることなく 持ち帰ってきた苦労人。 #right(){(85:376)} 不時着した先でソ連軍に捕まりそうになり、必死になって逃げ帰ってきたり。 撃墜された時に重傷を負い、片足を切断したりと、色々と大変だったようです>ルーデル大佐 しかしまぁ義足になってまで出撃してるってところが凄いですが(笑 #right(){(85:374)} **一般的に戦闘機のパイロットは士官じゃないとなれないでものですが、ヘリや輸送機等のパイロットはいかがなものでしょうか? 例えばアメリカ陸軍のヘリコプターだと、パイロットは准尉(Warrant Officer)。 #right(){(80:178)} **軍のパイロットの視力の基準を知りたいんですが、日本以外の国の基準はどんなもんなんでしょうか? 米軍はもっと緩い 眼鏡使用で1.0以上 他は知らない 日本もタテマエでは眼鏡使用で1.0以上だが 実際には裸眼で1.0以上でないと落される #right(){(80:179)} **アメリカ軍のパイロットは出撃前に麻薬をやらされるんでしょうか? 長時間連続の任務に就く前に,一種の精神興奮剤のようなものを 使用しているのは事実ですが,麻薬ではないですよ. ただやはり長時間休息なしに行動していると,どうしても判断力が落ち 誤爆などの原因になるようです. #right(){(80:764)} **一回の出撃で最も多くの撃墜スコアを記録したのは誰で、何機だったのですか? 一回の出撃となると、「アフリカの星」ハンス・ヨアヒム・マルセイユ大尉が 1942年9月1日の出撃で記録した10分間に8機という記録がありますね。 この日一日のトータルスコアは17機となっています。 一日最高はエミール・ランク大尉の18機です。 #right(){(82:名無し軍曹)} **これからさらに戦闘機の性能が上がったら人間がGに耐えられなくなると思うんですが? 耐Gスーツがあろうがなかろうが、人間の限界超す機体なんて以前からありますが。 #right(){(82:272)} 最高速度とGの大きさには直接の関係は無いでそ。 んで、人間の限界を無視した機体が、人間の限界を無視した運用を されることは(普通は)ない。 だって中身がぐちゃぐちゃになっちゃったら意味ないから。 あと何十年かかるやら分からないけど、遠隔操作式や自律式の UAVが有人機以上の活躍をするようになる日が来るかもしれませんがね。 #right(){(82:273)} **過去・現在において、戦闘機パイロットになれる最低階級はどれくらいでしょうか? 日本海軍では、下士官どころか水兵の戦闘機パイロットがいました。 太平洋戦争開戦の日、フィリピンのクラークフィールドを攻撃した、 台南空の45機の零戦のうち、7名のパイロットが水兵でした。 #right(){(86:446)} 陸軍では操縦者は伍長から 偵察員は兵長ってのもいます とある兵長の偵察員は16歳で武功徽章を賜った #right(){(86:449)} 旧海軍では下士官搭乗員がメインだったそうな #right(){(86:なな)} 小泉兵長ですね! #right(){(86:451)} **戦闘機や攻撃機のパイロットのサバイバルキットの中身は携帯用の食料や飲料水の他に何が入っているのですか? 医薬品とか護身用の銃など #right(){(88:412)} あとお金も(ドルか現地通貨か忘れた) #right(){(88:413)} **イラク戦へ展開したF-15の部隊は14時間かけて米本土から直接湾岸地域へ向かったという記事を読んだのですが、その間の食事・トイレ・睡眠はどう処理したのでしょうか? トイレはオムツをしています。食事は特別の固形食 (カロリーメイトの軍事版)、睡眠は当然ナシです。 #right(){(90:487)} **早期警戒管制機等の登場により戦闘機のパイロットの負担は減ったのでしょうか? 仕事がちがうので用済みにはなりません。 パイロットの負担は減っています #right(){(91:878)} 複座の戦闘機の後部座席要員は その仕事が自動化された機種には必要ないだけであり 複座機として設計されている機種は 早期警戒管制機等に関わりなく必要です #right(){(91:879)} 航空機を操縦し(特に脅威下で低空飛行や夜間飛行など)、周囲を警戒し、 あらかじめ与えられた、あるいはネットワークで提供され、 自機のEWで得られた脅威情報を見ながら危険地域を避けて、 目標上空に定められた時間に定められた方向から定められた高度、 速度で侵入するだけで熟練したパイロットすら手一杯です。 そこに、他機とのデータ通信、兵器へのデータ更新、目標が敵か味方かはたまた民間かの識別、 発射されたらしいSAMへの対応、電子戦、対電子戦などが加わると、 とても1人では十分な仕事ができない、 あるいは1出撃で最低限の仕事しかできない結果になります。 本当はすべての戦闘攻撃機を複座にしたいぐらいでしょうが(イスラエルの基本方針はそう) 予算的に(複座機はとても高い)、人材的に難しい。 自動化はせっせと進めてますが人がやっても味方の上に爆弾を落とすような状況で、 どこまで機械を信用できるか。 複座機の後部座席要員は、 時にパイロットを運転手として本当の仕事をするプロであったりするわけです。 #right(){(91:system)} **アニメの主人公は特別性能のいい機体に乗っている場合がありますが、実際の軍隊もこうゆうことってやるのでしょうか 精鋭パイロットに、良い装備の航空機を使わせるのはよくあることです 北朝鮮のMig-29(稼働品)などは、北朝鮮空軍の最高技量(+忠誠)パイロットが乗っているでしょう #right(){(92:456)} 軍隊では一部の特殊部隊を除いて、個人に合わせた特殊兵器が 供給される事はまずありません #right(){(92:457)} 良いパイロットに良い装備を、ならあるが 間違っても~~専用戦闘機なんてものは開発されないのであしからず。 #right(){(92:460)} 本格的な専用機はあり得ません。 ただ一台を運用するために修理や定期交換に用いる部品を生産するのは無駄が有りすぎます。 ただし、量産品を改造した例は多々あります。 #right(){(92:488)} 特定の人物が、特に性能の良い装備を使う、ということは通常ありません。 不平等とかそういう以前に、補給や整備など、運用面で問題が出ます。 量産型の中に1機だけ特別仕様があったら、そのための部品をわざわざ供給しなければならない。 もっとも、量産機の中にも調子の良い悪いがあり、調子の良いものをベテランが優先的に 使用するということは「部分的に」あったようです。性能面で大差はありません。 また、兵器装備は消耗品であることを忘れてはなりません。 古くなるか、修復不能なほど壊れたら廃棄される運命です。 それに、一機か二機だけ性能向上型が存在しても、戦局には全く影響がありません。 数機の性能向上型を作るくらいなら、同じ性能の機体を量産すればいいでしょ? 試作機だからといって性能がよい、ということもあり得ません。 試作機とは量産する前にその問題点を洗い出すことを目的としており、 量産機は試作機よりも改良されているのです。 #right(){(92:494)} >アドルフ・ガーランドは専用に改造された機体に乗ってたと聞いた。武装を強化したんだっけ? いい燃料を使ってたの #right(){(92:501)} F型の武装強化型。 機首の7.92ミリ機銃を13.1ミリに換装、主翼に20ミリを積んだ。 #right(){(92:503)} **旧日本軍で、戦闘機のパイロットになれる最低の階級は何でしょうか? 陸軍の場合は兵長。 海軍の場合は一等飛行兵。 なお、後者は1941年6月1日の階級制度改正までは一等航空兵と呼ばれて いたし、1942年11月1日からは飛行兵長と改称されているので、戦記など を読むときには注意が必要。 #right(){(92:515)} >一等飛行兵は一等水兵と同等でしょうか? 同等。 #right(){(92:679)} **現在の戦闘機乗りは興奮剤とか覚醒剤とか服用してますか? あるわけなかろう。 #right(){(93:17)} 釣りかもしれませんが、あえて 往時の戦闘機搭乗員の名誉のために一言。 彼らは好き好んで自ら覚醒剤を打ったのではありません。 特攻隊員に選ばれた者だけが「飛行中の眠気を防ぐ薬」として、 軍医の手で注射されたのです。 彼らのほとんどは、それがどんな薬か知らなかったことでしょう。 敗戦により軍紀が崩壊し、闇市場に横流しされたヒロポンが、 戦後日本の裏社会に巨大な麻薬市場を形作ったのは、 決して彼らの罪ではありません。 若い人の誤解を招くような書き方をしないようにお願いします。 #right(){(93:19)} 使われていた。 ただし、ヒロポンは当時副作用の危険性を認識されていなかった。 今我々がコンビニで買うようなドリンク剤と同じ感覚で 精力剤として使われていた。 これは軍に限ったことではない。 夜間戦闘機パイロットには 「暗視ホルモン」という薬が用いられた。 夜目が利くようにするための注射だったが 効果は無かったらしい。 当該パイロットは戦後に後遺症が出て 医師の診療のと調査の結果 「暗視ホルモン」が覚せい剤と判明した。 やはり、ヒロポン同様に有害性は認識されないままに使われていた。 #right(){(93:29)} >米軍は使ってなかったっけ? デキストロ・アンフェタミン、通称スピードといわれる覚醒剤を、 軍医が処方しているという話はあるようです。 #right(){(93:30)} **アクロ飛行中のブルーインパルスに素人が乗って手加減なしで飛ばれたら失神しますか? 何の訓練も受けていない素人を乗せて、手加減なしのアクロをやったら、 おそらく気絶するかと。心臓の弱い人だったら、かなりヤバいことになるかも知れません。 #right(){(94:398)} **確かGロックってGがかから無くなったら回復するんですよね? >と言うことはGロック→回復→Gロック→回復の無限ループ? 気絶して気絶から回復する前にあぼんすることもあり そもそもGロックは急激に高いGがかかってきたからかかるのであり、 何度も何度もGロックに陥るというものでは・・・ 何度もGロックになるってパイロットの意思が相当固くないとできないような #right(){(94:404)} G-LOC(G-induced Loss of Consciousness)とブラックアウトとはまったく違うからね。 ブラックアウトは視野が狭まり、暗くなるなどの自覚症状があって、 気合いを入れる、機動を緩める等の対策を講じる時間もある。 Gロックはより急激なGの上昇で、いきなりぷっつんと意識が途切れる。 従ってそのまま操縦不能で墜落する場合も多い。 #right(){(94:424)} **パイロットって攻撃受けて敵地に墜落した場合に備えて戦闘機内にM16とかのアサルトライフルとかを装備しているんですか >また サバイバル訓練や拷問に対する訓練を受けたりするんですか 機内スペースの問題があるので、あまり大型の武器は持ち込めません。 せいぜい拳銃かサブマシンガン程度。 サバイバル訓練は当然受けています。 #right(){(94:876)} 拳銃を持ちます。 アサルトライフルの短縮型ですとか、ブッシュマスターなんかが開発されましたが、今一つのようですね。 何より、重量物を持って脱出すると、着地の時危険ですから。 サバイバル訓練ですが、救助を待つまでの対処法くらいは学びます。 拷問は「末端の兵士に機密事項は教えない」ことで対処します。 ただ、それ以前に、敵地に乗り込む米軍なんかだと、敵が拷問を行うような連中かどうかを問わず、最高の救助体制を取る訳ですけどね。 #right(){(94:896)} 拳銃(.45の)ですよ。 #right(){(105:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 持つ銃はケースバイケースのようです。 パイロットの好みによりますし。 SIGP228は空軍でM11として制式採用もされてます。 #right(){(105:663)} パイロットにSMGなんぞを持たせるくらいなら、R&R(捜索と救助)に力を入れた方が良いですね。 敵地に墜落した後、  1.SMGと予備マガジンを携行して、安全地帯まで敵と戦いながら逃げる。  2.すぐに味方が周辺の敵を掃討し、救助ヘリを寄越してくれるので軽装で良い。 どっちが良いですか? 2の場合、仮に敵の行動の方が素早ければ、下手に抵抗せず、捕虜になっちゃう訳ですが、 SMGで抵抗しまくってから捕虜になる方がお好みですか? #right(){(105:673)} **アメリカのファントムは海軍は後席に操縦機能を持たせなかったが空軍は持たせていたと聞きました >後席も操縦できるメリット デメリットとかってあったのでしょうか ・後席でも操縦できるメリット   1、訓練にも使える(もったいないからフツーはそんなことはしない)  2、前席が負傷または死亡したときも後席の操縦で帰還できるかも(死傷率はなぜか後席の方が高いようだが)  3、メーカが儲かる ・後席でも操縦できるデメリット   1、装備が増えるので価格が高くなる  2、同じ理由で重くなる(ファントムはたしか500kgぐらい)  3、スペースの関係上、操縦用計器のフル装備は不可能なので、実際にちゃんと操縦できるか疑問  4、レーダー関連機器、航法計器、爆撃用機器も積まなきゃいけないので前方視界が無くなる ・どっちが優先  前席が優先 ・前席が怪我した場合  脱出する(規則でそうしろと命令されている) ・空自  後席にも操縦桿はある #right(){(105:596)} 一つ勘違いしちゃあイカンのが、米海軍機の後席に乗るのはパイロットじゃなくて、RIO。 操縦すべき人では無いし、操縦資格も持たない人も多いから操縦桿は無いんですな。 その代わり、遠距離ミサイル戦ではパイロットはRIO様の誘導に従う運転手と化すんです。 F4導入当時の米空軍は、F111までの繋ぎとして対地攻撃にも使いたがってましたので、 生存性を重視して後席にも操縦桿を付けた物と思われます。 #right(){(105:618)} >618 重箱の隅で申し訳ないが、米海軍機にはパイロットは乗らないよ。 #right(){(105:626)} >618 そこまで書くなら米空軍のF-4も導入後すぐに後ろの人はパイロット資格を持たぬ 下士官(GIB)になったことも付記すべきではないか? #right(){(105:685)} **映画 トップガンみたいに脱出したときキャノピーに頭打ちつけるような事故が起きたことがあるんですか あれは、実際に起きた事故に基づいた描写です。 そのため、特にヨーロッパの軍用機では、キャノピー自体は投棄せず、 火薬でガラス部分を割る形式のものが多用されています。 #right(){(106:429)} >また 脱出時上に向かってどれくらいの初速ってあるんでしょうか 10Gくらい掛かります。 ご承知の通り、戦闘機のキャノピーは防弾ガラスでできているので、 ああいった事故が発生すると間違いなく首の骨を折ります。 #right(){(106:431)} ふつうであればキャノピー投棄すれば風圧で吹っ飛ぶんだけど、 トップガンの状況は機体が水平錐揉みに入っていたので、 うまくキャノピーが機体から離れなかった、という説明になっていたかと。 #right(){(106:446)} 射出座席については、 www.ejectionsite.com/ が、データから写真、体験談まで豊富なので是非ごらんください。 文字通り、射出する座席ですから、安全性は墜落するよりマシ、という ものです。とはいえ、敬意を表するに値する努力がされており、技術の 結晶でもあります。デジタルでカバーできない領域だけに、味わい深い ものがあります。ロシアの射出座席がなかなかあなどれないと言われて いまして、F-35に採用する、しないという論争がしばらくあったぐらい (参加国考えたら無理に決まってる)ですが。 #right(){(106:system)} 現代のジェット戦闘機のキャノピーは「防弾ガラス」製ではなく、ただのアクリル系樹脂だ #right(){(106:513)} **アメリカ軍関連の操縦士はメガネ着用でもいいの? 飛行資格を取るためには今でも裸眼で1.0以上が求められますが(規定そのものは廃止されている) 飛行資格を得た後に視力が1.0以下になっても資格は剥奪されず、メガネ使用が認められています (戦闘機パイロットも同様) ただしハードコンタクトレンズはハイGで眼球を傷つける恐れがあるため認められていません #right(){(107:275)} **乗機を操縦ミスで壊した戦闘機パイロットにはどのような罰があるのでしょうか? 故意の破壊とかよほどのポカでないかぎり、軍事法廷とか「罰」とかはない。 まあパイロットからデスクワークに回されるとかの人事がないとは限らないがな。 #right(){(109:145)} 「昇進が遅れる」つーある意味最大の罰が科せられる まぁ回復も可能だが #right(){(109:160)} **戦闘機の映像を見ると大抵左側から乗り降りしているように見えますがこれは統一ルールなんですか? 統一ルールというか、単なる慣習でしょ。 飛行場で必ず左旋回するのと同じで、絶対的な理由があるわけじゃないと思う。 #right(){(115:784)} 統一ルールなんかではありません。 日本も配備していたF-104の様に、右から乗り降りする機種も有ります。 #right(){(115:802)} たいていの飛行機は左から乗り降りするのは、船の習慣を引き継いでいるから。 昔の船は、左舷を岸壁に横付けして、そこから乗り降りした。 船が左舷側を岸壁に着けていたのは、古代北欧の船は船体の右側に舵があったから。 #right(){(115:817)} **航空機の幹部搭乗主義って、そう決まった理由がなんかあるんでしょうか? 第2次世界大戦以降の米軍の話に限定するけど 基本的には、核兵器を投下する可能性があるため。 あとは第2次世界大戦後、軍用機の数が減ったため #right(){(98:20)} **軍のパイロットって、大空を自由に飛べて嬉しいと思っているのか >それとも自分は戦争の道具にすぎないと思っているのか かの故坂井三郎氏は パイロットは空を飛ぶのが好きであり、平時でも戦時でも 飛びたくないと思った日は一日もない、 それほどまでに空はすばらしい、という内容のことを有名な著作で書いています。 パイロット全員がそうだとはいえませんが、 彼ら「天人」は普通の人とは意識が違うようです。 #right(){(98:132)} **下士官でもパイロットになれるもんなんでしょうか? 第2次世界大戦以降の米軍の話に限定するけど パイロットにはなれないけど、レーダ担当など他の形では搭乗している。 #right(){(98:178)} **空母艦載機の搭乗員って、空母艦内ではどんな待遇なんでしょうか? >空母の主力兵器は飛行機なわけですから、「俺たちが主役だ」って王様気分で艦内を闊歩してるのかな? そっくり返ってるか隅で小さくなっているかのどちらかなどではなく もう少し普通なんではないか・・・>>空母パイロット 朝日ソノラマ「空母パイロット」ポール・T・ギルクリスト など読んでみると雰囲気がわかるかも? #right(){(106:671)} 横須賀母港のキティ・ホーク乗り組みの下士官に実際聞いたことがあります。 (彼は航空機整備担当。詳しくは教えてくれないけど) やはり空母の主役は航空機搭乗員。音楽で言えばステージに上がって演奏するのが彼ら。 では整備、機関、航海などの他兵科はどうなのかというと、裏方という意識はあるようです。 バックステージで働いている気分だそうな。 でも、裏方には裏方の誇りとやりがいがあり、搭乗員との衝突はほとんど無いそうです。 搭乗員も裏方に偉そうに振る舞っては仕事が成り立たないので、仲良くしてるそうな。 飛行機の機器の調子が悪いとどやされることはあるが、それは自分たちが悪いので 反論はしないとか。 ただ、搭乗員にも二通りいて、ほとんど整備科とコミュニケーション持たない人と、 整備員と積極的に交流し、意見を述べる人とがいるらしい。 個人同士では仲の良し悪しというのはあるけれど、兵科間での対立はあまり無い。 もっとも、他兵科とはあまり交流がないのでけんかもないって話。 空母ってのは大所帯なので、知らない人が8割だそうです。 #right(){(106:672)} **練習機/攻撃機兼用の機体を攻撃に使うときのパイロットってどうするんですか? 国によって違いますが ・専用の要員 ・戦闘機部隊の要員(兼任) のどちらかでしょう #right(){(110:516)} **戦闘機のパイロットが100%自分の過失で戦闘機を墜落させてしまった場合、全額賠償しなければならないのでしょうか? 100%自分の過失などありえません #right(){(110:574)} 100%自らの過失は犯罪目的以外では無いような気がするのだが。 #right(){(110:575)} **出撃した戦闘機が戦闘中に母艦に一度帰って補給したり休んだりするのはパイロットの判断によるものなんですか? 判断も命令も何も、何時に出て何をしていつ帰ってくるか 全部決めてから出て行くわけでつ。 #right(){(110:586)} >じゃ予定外に弾切れおこしても帰ってきちゃいかんのか? 何かアクシデントがあればそりゃ近場の基地に降りるなり 途中で引き返すなりするさ。もちろん、母艦とは連絡とってからね。 #right(){(110:592)} その時はケースバイケースでしょう。何の為に通信装備が有るのですか? #right(){(110:593)} 要は「どれだけ弾(爆弾)をばら撒くか」ではなく、「何を破壊するか」が任務でしょう。 持っていった弾や爆弾を全部使っても、目標が破壊出来無い場合はその空域に留まっても 無駄でしょうから、基地や母艦に戻って補給するでしょうし、目標が破壊されたのに残弾が ある場合は、他の目標に向かうか、そのまま帰るかは上の指揮官の判断になるだろうし。 #right(){(110:594)} **戦闘機のパイロットは少尉以上じゃないとなれないって聞いたんですけど本当なんですか? 現在のアメリカ空軍や海軍はそう。 #right(){(112:951)} **「敵機を5機落とせばエースパイロット」という話をよく聞きますが、 >兵器の性能と価格が跳ね上がり、配備数が二次大戦時に比べ減少した現代では、 >1人のパイロットが5機落とすどころか、5機と戦うこと自体が困難なのではないかと思います。 >これではエースなど今の空軍には一人もいなくなってしまいそうな気がするのですが、 >現在はエースの条件は緩和されているのでしょうか? それは仕方がない エースの称号は、名誉あるものであって 軍事組織に必要不可欠な職務でも、機能でもないので。 #right(){(114:208)} 208に補足させていただきますと,今日ではエースの存在を隠す傾向もありますので, エースが生まれなくても問題は全くありません. エースは今日ではテロの対象になり易いからです. イスラエルでは比較的最近(およそ10年前から?)になるまで, 氏名は公表されておりませんでしたし,現在でも顔写真は公表されておりません. 印パ戦争では数名のエースが生まれたと言われていますが,これも詳細は別っておりません. #right(){(114:消印所沢@FAQ屋 ◆z3kTlzXTZk)}※レス番号が違っていると思われるため修正 **レシプロからジェット機への移行期のパイロットは、ジェット機についてどう思っていたのでしょうか。 目撃したパイロットが自分の精神状態を疑ったりという例ならばあります。 テストパイロットは常にテスト対象の機体を疑うものです。 #right(){(114:769)} レシプロで育ったパイロットは、ほとんどがジェットを「なんて醜い飛行機なんだ」と思っていたようだ。 ドイツのMe262なんかは「美しい」と評価されてたけれども・・・。 「本当にこいつ、飛ぶのか?」ということについては、「まぁ実際目の前で飛んでるしな」ということで、 それで疑問は持たない。まる。 以上の事を考える人はあまりいなかった模様。 レシプロ機のパイロットにとっては、なんといってもジェット機の高い加速性、 レシプロの制限を軽々と越えた最高速度が高い魅力で、「一度乗ったらもう病みつき」になるぐらいの魅力があった模様。 ただ初期のジェット機はレシプロ機に比べて遥かに運動性で劣る為、そこに不満を感じるパイロットもまた多かった模様。 「とにかく早い」「加速性が高い」でも「運動性が悪い」「操縦性が悪い」「機械的信頼性が低い」というのが 共通した見解だった模様。 #right(){(114:770)} 時代を限らずとも、それまであったものとは違う新しい何かに触れた時、人が不安を感じるのは必然では。 私情ですが。身近なところでは何から何まで電子制御化された近頃のクルマに触れる度、 航空機ファンとしては高度なステルス性を纏った新鋭機の姿を写真で目にする度、 「これは違う。なにかが違う」と漠然とした、やるせない感情を覚えますです ・・・それが新しいと言うことなんだと理解したつもりでもね。 当時の人々も同じだったのではないでしょうか。 と、回答にもならないレスを付けてみる。 #right(){(114:778)} **アメリカの戦闘機パイロットが敵機をロックオンした時に「アガットール」って言ってる様に聞こえるのですが、 >これは'I've got all"なのでしょうか? アガットールなら"I've got all"でいいと思います。 #right(){(115:458)} **古今東西、戦闘機エースの話はよく聞きます。 >またWW2ドイツの急降下爆撃機エースの話も聞いた事があります。 >しかしながら『雷撃機エース』なるものを未だ耳にした事がありません。 >記録に残っている雷撃機エースをご存じの方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。 ルーデル大佐は…? ただ何もかもが別格な↑の人を除けば、たしかにあんまし聞かないね。 損耗率が高いからだろうか。 #right(){(117:158)} **空軍にももちろん階級がありますが、階級は搭乗する機種などに関係あるのでしょうか。 昔と違って、現在の航空機は高価ですので、 パイロットは基本的に何処の国でも尉官です。 #right(){(117:922)} もちろんある。 アメリカ軍と自衛隊は操縦資格者は全員将校(幹部)。 (将校じゃないとパイロットになれない、ということではなく パイロットの訓練を終了した段階で尉官に任命される) あと、大型機のように複数搭乗員が乗っている機で、機長が少尉(3尉)ということもありえない。 (理由は言わなくても解かるね?) ただ、「この機種に乗るにはこの階級以上でないといけない」ということはないが、 操縦資格を取った段階で少尉なら、機種転換訓練等を終了して実戦部隊に配属された時点で いくらか昇進はしているわけで、少尉のまま実戦部隊で戦闘機に乗っているような人はまずいない、 ということになる。 F-22のような最新鋭機はまず教導部隊に配備されるから、経験豊富な人間でなければ 配置されない教導部隊には当然少尉のまま・・・という人はいるわけもなく、 当然、ある程度高いの階級のパイロットが搭乗していることになる。 空自の場合防衛大を出て幹部候補生学校を出た頃には、 パイロットには年齢制限を超しているからなれないような・・・?(このへんうろ覚え) #right(){(117:925)} 乗れる階級が決まっているわけではないが、 乗るための訓練を重ねていれば、自ずと一定以上の階級まで昇進している。 いつまでも昇進できないよな奴に高級兵器を任せられるわけもない。 #right(){(117:927)} **トップガンみたいな脱出時の事故って、実際にあり得るのですか? 射出座席による脱出は生か死かという状況における非常手段な訳で、 脊椎損傷や手足を持っていかれるという様な事はよく有ります。 もちろん技術も進んでいて、最近の物はどんどん安全になっていますが。 「トップガン」ではフラットスピン中でキャノピー分離不全のままの射出での事故でしたね。 #right(){(118:820)} **エースパイロットになった後、撃墜され味方に救助された場合撃墜マークはどうなるんですか? >一からやり直しですか? 自分が落とされても過去の撃墜数は有効なので、 その後戦線に復帰しさらに撃墜を重ねれば通算して勘定する。 英米独には数回撃墜された経験を持つエースも数多くいる。 #right(){(118:695)} **「戦闘」に投入されない軍用機、輸送機や早期警戒機といった機種の搭乗員は、緊急脱出用のパラシュートを装備しているのですか? 当たり前。「船に救命胴衣が装備されているんですか?」っていうのと同じくらい常識を知らない質問。 #right(){(118:799)} P-3Cにもパラシュートはあるし、脱出訓練もちゃんとやっとるよ。 #right(){(118:805)} 現用機なら、射出座席に座る搭乗員は座席にパラシュート等一式が入ってますので、 昔のように「背負う」事はないです。 もちろん古いものでは背負うタイプもありますが。(T-2とか) 射出座席に座らない搭乗員は、機内の所定の位置に置いてあるパラシュートを脱出時に装着します。 #right(){(118:808)} **今現在現役のエースパイロットはいるのでしょうか? 「現役」の定義論争は避けたいがイスラエル空軍の将官に 複数のエースがいると広く信じられている。 しかしテロ対策で名前等は公表されていない。 #right(){(118:697)} **パイロットとドライバーの違いはなんですか? パイロットとはもともと港に入る船に乗り込んで船長を指揮する水先案内人のことです。 その海事用語が航空機の操縦士にも使用されるようになったわけです。 航空機を操縦することから、ドライバーと呼ぶこともありますし (これは誇りをこめて自称する場合が多いようです)、 航空機の乗員をクルーと総称することもあります。 #right(){(118:973)} ドイツ語では"Pilot"(ピロート)は航空機の操縦士と 自動車レーサーの両方の意味があります。 #right(){(118:974)} **米軍の軍用機って、飛行機自体と乗員の両方にコールサインがあると思いますが、 >交信時にはどういう風に使い分けてるんですか? AWACSや地上の管制などと会話をする場合、任務に関する話を 作戦機どうしでする場合は機体のコールサイン。 雑談(といっても認められる範囲内の。 というか後で上司に怒られないくらいの)などをする場合は乗員のコールサイン。 #right(){(123:802)} 雑談以外にも交戦中にも使うでしょ・・・ #right(){(123:803)} **敵国上空で撃墜され、脱出した戦闘機パイロットが、下にいる敵兵や民衆にブチ殺された例はありますか? >敵軍人ならともかく、空襲で家族を失い、怒り狂った民衆に刃物を持って追い回されたりしたら、 >拳銃一丁ではどうにもならず、国際法も話も通じずもう終わりなんてこともありえますか? ドイツ軍の対ソ連戦、いわゆる東部戦線ではソ連側の戦線の後方に不時着した多数の ドイツ軍パイロットがその後消息を絶っています。 捕虜になったものもいたかもしれませんが、その多くが地上で敵兵やパルチザンに 惨殺されたであろうことは想像に難くありません。 一例を挙げると、188機のスコアを上げて柏葉騎士十字章を獲得したヨアヒム・キルシュナー大尉は 1943年12月17日に撃墜されてパラシュートで脱出しましたが、降り立ったクロアチア地方で パルチザンに捕われ射殺されています。 ついでに。 日本では本土防空戦で落下傘降下した戦闘機搭乗員が、住民に敵兵と思われて襲撃され 死亡するという事件がおきています。 これは昭和20年2月17日のことで、殺害されたのは横須賀空の山崎卓上飛曹です。 このため、3月には陸海軍共に味方識別のために飛行帽や右袖に日の丸を縫いつけることが 通達されました。 #right(){(初心者スレ487:337,名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **緊急時に戦闘機のパイロットは脱出すると思うんですけど脱出の訓練もしているのですか? 射出座席の操作法と脱出後のサバイバル訓練を受ける。 ただ射出座席は脱出は出来ても背骨を痛める可能性が高いので、実際に作動させて飛行中の航空機から脱出する実技訓練はしない。 パラシュートの操作と扱い方は一通りやる。 ハーネスつけて鉄塔から吊るしたり実際にパラシュートで飛び降りるといった訓練もやります。  射出座席のシミュレータってのもあります。 射出プロシージャー実施後 数m飛び上がる物で、実際の十数Gは出ませんが、やった人はかなりビビルそうです。 #right(){(355:308,330)} **昔の戦闘機パイロットは風を感じるために風防を開けていたそうですが現代の戦闘機で同じことをするとどうなりますか? >風防を開けてても大丈夫な速度は最高でも400km/hくらいなんでしょうか? キャノピーがふっとびます。また、パイロットは、強烈な風圧で、心身の機能が低下します。 #right(){(494:355)} 死にます。 よほど低速飛行中でなければ。 とくに超音速時にキャノピー開けたら衝撃波でスプラッタします。 #right(){(494:356)} 時速四百キロくらいが限界ですね。現在の飛行機ではそんなに遅く飛ぶことはまずない。 それでも風速百メートルだから呼吸が苦しいし、身動きに支障が出ます。 ちなみにバイクで三百キロ出したら、体を起こすことが出来ません。起こしたら体が飛んでいきます。 #right(){(494:360)} **なんで戦闘機は有人じゃなきゃダメなの? 無人のを誰がどこでどうやってコントロールするんですか? #right(){(くだらない質問はここに書け!:231)} 任務は限定されるが無人戦闘機は研究されてます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/X-47_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29 http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams07/ucav.html **戦闘機のパイロットが口からぶっといチューブみたいなの延ばしてますがあれって何ですか? 酸素マスク。 飛行機に乗ってて、トラブルで急な減圧なんかが起こると酸素マスクをしてないとあっという間に意識を失う。 旅客機なんかじゃ緊急時のみに付ける様になってるけど、戦闘機は運用目的が目的なだけに、戦闘中は常にマスクを着けてたりする。 #right(){(俺初質スレ430:192)} 高々度では高圧酸素を無理矢理肺に叩き込まないと脳に酸素が十分に届かないので 数分で気絶しちゃうんだよ。 #right(){(297:334)} >戦闘機って与圧してないんですか? 旅客機のような完全与圧はしてない(与圧していないわけではない)。 だがそういうことではなく、激しい戦闘機動をすると通常の人間の呼吸では 肉体や脳の機能を維持できるだけの酸素量を確保できない。 なので強制的に酸素摂取量を上げる必要がある。 #right(){(297:345)} **今のところ,戦闘機のパイロットが耐えられる最高Gは? >技術革新かトレーニング方法の開発か何かで,今以上に伸びる可能性はないのでしょうか? 個人差があるが耐Gスーツを使っても9Gくらいが肉体的な限界に近いとされる もちろんごく短時間であれば12Gや15Gに耐える人もいるが下手すると体に障害がでるおそれすらある 今の技術の延長線上ではここから急激に肉体の耐G性能があがることはないだろう 血液の流れを制御するのではなく肉体にかかるGを軽減できる方法ができればいいが #right(){(270:954)} 一応、液体式Gスーツの開発はあちこちで進められています。 Gセンサと空気バルブの組み合わせよりレスポンスタイムが短い(と言うかGが掛ると同時に圧力が掛る)メリットがあります。 重いと言う問題がありますが。 #right(){(技本・技術実証機とかを語るPart10:TFR ◆ItgMVQehA6)} ただし、これが実現したところでG耐性が飛躍的に向上するというものでも無い。 G耐性はおいそれと上がらないので、逆に低い旋回Gでも高い機動が行える いわゆる「超機動」が空戦機動の主流になりつつある。従来のセオリーでは 機体の運動エネルギーを維持したまま高速、高Gで旋回したり(維持旋回)、 運動エネルギーを一旦位置エネルギーに変換して減速後旋回したり (ヨーヨー)していたが、超機動では余剰推力に任せて減速後、低Gで旋回、 その後再加速を行う。高い推重比を持った機体にしか出来ない芸当では あるが。 #right(){(270:958)} **戦闘機のパイロットって強烈なGがかかると,内出血とか打撲みたいな症状が起きるものなのでしょうか? >後,出来れば戦闘機パイロットの職業病を一覧してくれれば幸いです.  打撲みたいな症状ってのが,内出血の事.  航空機に乗っていて過激な機動をすると,強烈なGが掛かって心臓の血液送り出し能力よりもGによる遠心力などが勝るため、体内の血液循環が阻害され体の一部に血液が偏るという現象が起きる.  足先や手の先に血液が偏ると頭・・・というか脳に廻る血液が減って,脳が上手く回転しなくなったり視力が極端に落ちる。  この状態に陥ると視界が暗くなるためこれを「ブラックアウト」と呼ぶ.  また逆に頭に血液が偏ると,頭部の毛細血管の破裂や脳温上昇などの障害が起きる.  この時は眼球の毛細血管が過剰に充血するので視界が赤くなり,「レッドアウト」と呼ばれる.  激しい機動をしたら鼻や耳の血管が破裂して鼻血や耳血が・・・という人は結構いるらしい.  このような傷害を防ぐ為,戦闘機パイロットは「対Gスーツ」というものを着用している.  これは戦闘機の機動に合わせて体の各所を締めつけたり解放したりして,血液の偏りを防ぐもの.  戦闘機パイロットは強烈なGが掛かる環境で日々生きているので,様様な持病・・・というか障害に悩む事に.  一番多いのは肩凝り・・・というか首の筋肉と首の骨(頚椎)の異常.  頚椎は重い頭を貧弱な骨と筋肉で支えてるので,障害が起きやすい.  その次は心臓の異常.何故かは上を読めば分かると思う.  4G辺りまではジェットコースターみたいで心地良いが,5G辺りからは降りた後にかなり疲労する.  20歳で戦闘機パイロットになったとすると,五体満足なままでいられるのはせいぜい30代前半までとか.  あと当然ながら?,実際にそこまで体に負担が掛かるような機動をする時というのは,基本的に空中戦の最中なので,その状態で敵機を捉え,自機と敵機の位置を確認し,機関砲やミサイルの操作を・・・,といった事をしなくてはならない.  当然脳細胞フル回転なわけで,脳の血管に負荷が掛かった状態で,さらに脳を回転させるその状態は,他人に説明するのが困難なほどの極限状態とか. **戦闘機1機につきパイロットの定数はどれぐらい必要なのですか? >労働時間が1日1人8時間として3人ぐらいかなと思ってるんですが・・ 松村劭によれば、作戦機のパイロット数は保有機数の3倍以上を現役で確保しておくのが世界の常識だそうな。 でも自衛隊では1機につき1.5人未満になってるらしい。 #right(){(468:518)} **戦闘機のパイロットはどのように仲間と連携するのでしょうか?無線だと敵に居場所がばれたり、盗聴されたりしない? 危険空域(と言うか、安全が確保されてない空域)に入るまでは普通に無線を使い、危険空域に近付くと無線封止。 危険空域内での作戦行動計画は、無線を使わなくても済むようにブリーフィングで徹底される。 #right(){(474:911)} F-35は機体の数ヶ所に設置した小型のAESAを使用して、指向性の高い(もちろんレーザーほどでないが) 低出力、周波数拡散の低探知性無線データ通信を行う。F-22も同様らしい。 米のネットワークセントリック戦略においては、やはり無線通信は不可欠ということだろう。 まあ、潜入して既定の高脅威目標に一発落として帰ってくるような「1日目」攻撃では 完全な無線封止もあるかもしれないが。 #right(){(474:938)} **複座の戦闘機の後部の人の役割は? >レーダーとかミサイルとかですか?機銃のボタンは押すんでしょうか? 機種によって違うので一概にはいえないが、レーダーその他の操作、 航法なんてのが主な任務。第2次世界大戦までの複座戦闘機だと、 通信、旋回機銃の操作なんかも担当する。 #right(){(91:526)} 航法、索敵、武器選択使用、第二の見張り、希に操縦。 大体こんな所。 #right(){(91:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} F-15EやF-14A&Dの場合は、航法・火器管制官です。 #right(){(91:531)} F-15DやF-16Dなんかは、訓練用に作られた機体なので、後部座席には教官が 座ります。で、前部座席の訓練生をシゴく、と。 #right(){(91:537)} 戦闘機の機銃は(昔々の回転式銃座を持った「戦闘機」や何かの実験機などでなければ)固定されているので、 操縦している人しか狙えない。よって操縦している人が機銃のボタンを押すよ #right(){(367:719)} 複座の戦闘機の前席は操縦手で、後席は航法士もしくは電子機器・爆撃担当のオペレーター。 基本的に後席は空対空兵装を扱うことは無い、発射はできるだろうが。それは前席のパイロットの役目。 つうか、後席のオペレーターってパイロット資格持ってないし。 日本のF-15DJみたいに両席にパイロットを乗せるのはある意味とても贅沢な運用。 #right(){(367:721)} **零戦パイロットは真珠湾爆撃時に握り飯を持たされたと聞きますが、現代機パイロットは搭乗中はどんな食べ物を携行するのでしょうか? 自衛隊に話を限れば、戦闘機のパイロットは携行しない。 海上自衛隊の対潜哨戒機など、大型機が長時間のフライトに当たる場合、 基地の糧食班が作った弁当を携行する。 弁当はコンビニ弁当のようなもので長い時には2食分 メニューのチョイスは不可だがカップ麺の持込も可能とのこと #right(){(364:127,133)} **パイロットは決まった乗機はあるんでしょうか? 航空自衛隊の場合、特に決まった乗機はない。 「アサイン」といって、その日にどの機体に乗るか割り当てられる。 他国でも似たり寄ったり。 通常は状態の良い機体に状態の良い人員が振り分けられます。 いわゆる愛機、専用機は運用上無駄が多いです まともな軍隊なら陸海空問わずそうなっているはずです #right{(364:140,142)} **軍隊のパイロットが陥りやすいバーティゴ=空間識失調は何故防げないのでしょうか? >背面飛行が水平飛行だと思い込むなんて信じられません >一機数百億がパイロットの誤操作でパーになるのはもったいない話で、対策が講じられない事こそが税金の無駄使いだと思いますが・・。 いかなる姿勢からも水平飛行にすると言う「パニック・ボタン」的な自動操縦装置が付いている機体も存在する。 もちろん、パイロットは自分の感覚より計器を信じろって教え込まれるらしい。 とはいえ明らかに直観的ではないので、感覚に逆らえずに事故を起こした?という例はどうしても出る #right{(495:756,758)} **戦闘機に撃墜マークが描かれていますが、普通の軍隊ではパイロット個人専用の戦闘機はありえないですよね。 >だとしたら、戦闘機に描かれている撃墜マークは何の数なんですか? 例えば米海軍の場合、ある機にはパイロットと整備員が割り当てられ、名前がキャノピー付近に書かれる そのパイロットが撃墜を記録したら、その機にマークが書かれることもある だがこれは管理上の慣習であるため、その機にいつも同じパイロットが乗るわけではない 逆に第2次世界大戦中のドイツではガーランドなど有名エースは専用機を3機から4機確保していた そのうち整備が完了してるのに乗って出撃してる #right{(535:307)} **パイロットの死亡認定方法 >航空機部隊が作戦終了し、帰投した際に未帰還機があった場合、 >救援ヘリを飛ばすか否かの判断や死亡認定などはどのように行うのですか? まずはパイロットがが、墜落する機から脱出したかどうかの報告が問題になるわな。 戦闘機などなら脱出シートがあるから、パラシュートの目撃の有無で生存が確認できる。 輸送機の場合は絶望的だが、後々チームを派遣して残骸の状況確認などを行ったりする。 後はパイロットや乗員自身の緊急通信があるか無いか、が大きな決め手になる。 パイロットは緊急用の無線機を持っているから、それでベースなり上空の友軍なりに連絡を取る。 でも電波を発信すると敵側の捜索チームに逆探される恐れもあるから、通信は慎重にやらないといけない。 最後は最も不確実だが、情報機関などからの報告を待つ。 #right(){(349:85)} **女性の戦闘機パイロットを採用している国はアメリカ、韓国以外にありますか? あります。 イギリス、ドイツ、ロシアなどです。 下記、女性パイロット候補生、戦闘機の訓練にを参照ください。 ttp://japanese.china.org.cn/life/txt/2008-07/08/content_15972594.htm #right(){(553:霞ヶ浦の住人 ◆SJ6H1biwJ2)} **WWⅡ後、最もスコアが多い撃墜王は? イスラエル空軍のGiora Epstein。 シリア空軍にもエースはいるけど数はイスラエルが圧倒的だな。 ttp://en.wikipedia.org/wiki/Giora_Epstein Epstein was credited with 17 kills, all against Egyptian aircraft. #right(){(イスラエル国防軍スレ12:353)} **パイロットが一人前(任務に付ける)までにかかるコストって、どれくらいかかるんでしょうか? 日本の民間大型旅客機のパイロットで機長クラスになるまで3億、空自のF-15パイロットで5億以上と言われる。 #right(){(562:447)} **エースパイロットが撃墜した機体の部隊名、機種名、パイロット名などは判明してるの? ハルトマンが撃墜したのでそこまでわかってるの6機だけだよ。 坂井の撃墜されたとされるので確認されているのは4機のみ 米のリチャード・ボングのは3機しか判明してないがなw ポクルィシュキンは1機のみ判明 #right(){(15対1の伝説の空中戦)} **戦闘機って凄いGがかかりますけど、出撃前のパイロットって食事制限かかったりするんですか? >消化いいものとか?あとスクランブル待機のパイロットはもっと厳しかったりする? 他国の空軍はどうか知らんが空自は一般隊員と同じ むしろ体力が必要だからジェット過給食とかで一般隊員より少し多い つってもバナナ1本とかヨーグルト1個とかだけど 特に自衛隊としての食事制限は聞いたことないが 単に個人的な体調管理として飛ぶ前の日には あまりおならがでやすくなるようなものは食べないとかいうのは聞いたことがある スクランブルではカップラーメン食べてるときにスクランブルが入ってえらいこっちゃとかいう話とか #right(){(345:687,689)} **ドイツのアドルフ・ガーランドの愛機はカスタム化されていたそうですが実際には何が一般機と異なっていたのでしょうか? 1940年、柏葉騎士十字章受賞当時の乗機Bf109E-4/Nの写真が残っていますが、 前部風防に特注の筒状のZFR4望遠照準器が取り付けられており、通常の ReviC-12D光像式照準器もそれに並ぶ形で取り付けられているのが特徴です。 望遠照準器は確か索敵用だったと思います。 #right(){(344:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **台湾の中華航空のパイロットは軍隊あがりが多いそうですが、日本でもそうですか? >また、パイロットって再就職は容易なんですか? 航空機パイロットは特殊技能です。特殊な技能を持っている人には同業に 付く限り困らないと思います。ただパイロットといっても戦闘機パイロットから 輸送機パイロットなど幅広くいます。性格上民間航空機の操縦が向き不向きって言うのもあります。 また、旅客機でも機種ごとのライセンス取得が必要です。その適応力も個人差があります。 軍人上がりのパイロットは時代によって比率が違いますね。 航空会社としても教育のコストが省けることもありますので、その部分は○。しかし下手に経験がある分だけ 民間航空としての適応能力にかける人もいるのですべて歓迎って訳ではないようです。 一般的に、大きな戦争などがあった後は軍は大量にパイロットを育成するのでその後の縮小などで民間行きって ことで増える傾向にあります。 日本の航空会社でも1970年代ぐらいまでは旧軍→自衛隊出身が多かったようです。 アメリカでは予備役として日頃はエアライナーを飛ばして、週末は州軍機を飛ばしている週末兵士も多くいます。 軍出身はとっさのトラブルに強いようで、エアロフロートなどは機材はボロいが、パイロットは軍上がりで腕が良いと言われてます。 #right(){(567:878)} **パイロットスーツの色はどんな理由で決まってるのか? >米軍=緑、自衛隊=緑(古い写真などではオレンジ色)、ロシア=水色の物を見かけるのですが、 >これら服装の色が異なるのは何か各国それぞれ理由があるのでしょうか? パイロットの着てる服の色に関しては、その国の趣味(と言っては変だけど)かな 自衛隊のオレンジ色の飛行服は、墜落時の救難目的の為に目立つ色にしてあった だけど空中戦(特に格闘戦)の訓練をするとコックピットがオレンジ色で目立つ為に緑色にされた……らしい 米軍がオレンジ系のパイロットスーツ着てたのは訓練の時だけ。 実戦用はグリーン系だった。 で今度は逆に「救助に来たがパイロットがどこにいるのかよくわからん」と いうことになり、表がグリーンで裏がオレンジのリバーシブルタイプになった。 でも戦闘機の塗装がグレイ系の迷彩になると、グリーン系は妙に目立つので 近頃はグレイ系に。 また、ヘルメットも白は目立つのでグレイになり、ヘルメットに救難視認用に 反射テープを張ったり個人個人がステッカーでドレスアップするのも禁止に なった。 #right(){(820-823)} **旧日本軍のパイロットは練度が高かったのか? >マリアナ沖海戦だけ日本の航空部隊は練度が低かった。そのことを殊更に持ち上げる情報弱者乙 なんたら弱者って言い方は朝鮮日報がよくするけどね。 予科練第一期って、79名しか採用していない。これが10期のころには1000名、 開戦後の12期とかになると3200名になるわけだけど、開戦前とはいえ10倍以 上に膨らんだパイロット候補生を、まともに教育することができたわけ? だいたい「マリアナ沖だけ」とか言うなら、なんで日本は空母の建造を止めた? 瀬戸内海に浮かぶ未完成空母の、工事打ち切りの理由は? >日本軍の航空部隊の熟達は世界一。 世界に伍する技量の持ち主もいた、というだけの話。ヨーロッパでサッカー選 手やる日本人がいたからと、日本がWCで優勝できるわけではない。 >そうでないと、特攻で敵艦に体当たりなんてできない。 なら、のべ2500機の特攻をやって、目標とした主要艦艇でいえば正規空母9機、 軽空母2機、護衛空母16機、戦艦15機という「体当たりの結果」はなんなんだ? >戦闘機や爆撃機の操縦性が向上して、わずかな訓練でも飛べるようになったから、採用を増やしたんだよ いや、戦闘機や爆撃機は馬力や重量が大きくなったから当然操縦は難しくなってる 大量養成された粗製濫造の新人パイロットは時速200km程度の練習機で特攻したんだ その蛮勇はたたえられるべきだな。出撃命令をだした連中は死刑に値するがほとんど 全員が戦争を生き延び、恩給をもらって安楽に生涯を終えた #right(){(572:695-701)} **アニメみたいに特別にカスタマイズされたエース専用機はあるの? 坂井三郎が自分の機体を改造してたのは有名。 といっても使えないから邪魔だとアンテナ切って無線機を捨てただけだが。 マルセイユは愛機のエンジンを特別にチューンアップさせて高機動が楽に出来る ようにしてたが、おそらくそのせいもあって帰還途中エンジントラブルで墜落死。 そこまでいかなくても、エースはエンジンの出来のいい機体を優先にあてがって もらえて専用機扱いできるくらいの特別待遇はどこでもあった。 別の例では、バルクホルンはBf109F2型の機動性とプロペラ軸内15ミリ機関砲が やたらお気に入りで、補修に支障をきたすぎりぎりまで一人だけG型に乗り換えなかった。 日本の場合古参と言えど下士官に専用の機体割り当てるような余裕なかったので、 それはやったとしても他のパイロットも同じようにしてたから可能だったと思われ。 坂井氏は撃墜機数の真偽はともかくベテランだけに操縦技能がやたら高かったので、 逆に燃費がよくない出来の悪い機体に乗せられることも多かったと聞いている。 ドイツ空軍の場合、アドルフ・ガランドがBf109F型に 特注の武装強化型を提供してもらった例がある。 ヘルマン・グラーフも特注の車輪カバーつき・バックミラーつきの Bf109G-6に派手な赤いチューリップを描いたのを提供してもらった。 生きた広告塔として国民にヒーローをPRするのを兼ねていた。 ハルトマンは新米に自機の「黒いチューリップ」印をつけさせ、敵が怖がって寄ってこないようにしてる。 まあ実際マークが見えるほど近づいたときにはすでに撃墜される寸前。 第2次世界大戦以降のエースの空中戦ってのはほとんどそういうものだ。 ただ、ドイツ軍は有名エースを軍の媒体に掲載して積極的に宣伝してたので、 それを見たソ連側が媒体にあった写真のマークに賞金をかけることもあったといわれてる。 その賞金がかかったことまでドイツ側が宣伝に使ったので記録が残ってるのだけど、 マークを視認できる距離だともう引き金に指かかっていつでも撃てる状態のはずで、 かけた賞金に意味があったとはまったく思えない。 #right(){(創作質問スレ50:213-221)} **戦闘機パイロットはGに耐えるべくどのような訓練を受けていますか? >これをやったら失神する危険性があるとかで禁止されている飛行法などもありますか?  体を鍛えます、筋肉質の体は耐G性を高めます。 絶対的なGの高さによる脳への血流不足による失神はある程度予想が利きますが、 急激なGの上昇はGロックによる不意の失神を招きます。(最近はFBWで制限を掛けてい場合も) ネガティブGは人にも飛行機にも優しくないです。 #right(){(336:169)} **現代の空中戦では格闘戦にはいる前には中長距離ミサイルで既に片が付いていると聞きましたが、パイロットの技量は昔ほど必要とされていないと言うことですか? 視程外を攻撃できるミサイルは諸般の事情で使える状況が限られていたり、 発射しても全部の敵を撃破できるとは限らないため、格闘戦ができないようでは芳しくない。 事実ベトナム戦争では当初米軍パイロットが格闘戦に慣れていなかったため、 小回りの利く敵と格闘戦に入って後れを取る事が多く、トップガン(≒空戦訓練部隊)や 本格的な仮想敵部隊の設立の遠因ともなっている。 ミサイルを発射する為により優位な位置(敵機よりも高い高度、敵機の後方等)を占位する為の機動もパイロットの高い技量が必要とされます。 高い高度から撃ち下ろす方がミサイルのエネルギー損失は少なくて済み、より長い時間或いはより多くの進路変更(回数や大角度)が可能になるので、敵機をロストする可能性は幾分少なくなり、 後方から追走する方が敵機の未来位置予測が比較的容易で進路に先回りする時間的余裕もあるから、 ミサイルを発射する為の位置取りは大変重要です。 #right(){(584:743,757)} **第2次世界大戦の日本軍では戦闘機パイロットはチビじゃないとなれなかったと聞きましたが、それは同時期の他国でも同様でしたか? 西沢広義など、身長180cm以上の戦闘機搭乗員は何人もいるので「チビじゃないとなれない」なんてことはない。 ただ、エースパイロットは小柄でずんぐり体型(Gに強い)人が多いとは言われてる。 #right(){(592:30)} **第2次世界大戦中の日本におけるパイロットの救難体制について教えてください。 一応、太平洋戦争初期の頃は、予め救難地点が設定されていて、其処に潜水艦が待機。 潜水艦を見つけることが出来れば、その近くに不時着水と言う手順で、救難が行われています。 但し、機位を失したら終わりです。 また、運が良ければ、水上偵察機もしくは飛行艇で、乗員を探しに来ることもありました。 流石に末期になると、そんな悠長なことをしておりませんが。 #right(){(331:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **パラシュートで脱出したパイロットを攻撃して殺害しても国際法では問題ないですよね? http://www1.umn.edu/humanrts/japanese/J1923a.htm 1922年にヘーグにおいて「空戦に関する規則案」という条文が策定されています。 これによれば、 ・第二〇条[落下傘の使用] 航空機がその行動の自由を失った場合、機上にあった者が落下傘で避難しようと 試みるときは、その下降中攻撃されることがあってはならない。 として明確に脱出した搭乗員に対する攻撃が禁止されています。 これは実際に調印された条約ではなく、あくまでも規則案なんですが、 現在では国際的に慣習法としてある一定の支持を受けています。 #right(){(593:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 着地したあとは、ハーグ陸戦条約その他の条約に沿って行動します。 降伏するも交戦するも、パイロットの判断次第です。 #right(){(328:625)} **年取って戦闘機を操縦出来なくなったパイロットってどうするんですか? >地上勤務になると思うんですけど、どんなことやるんですか? まず質問の前提が間違っていて、パイロットが肉体的限界で操縦できなくなるはるかに前に 本人の意思に関わりなくデスクワークに回される。それがいやなら辞めて民間に行く。 四十五十でも飛ぶことは出来るが、四十五十の第一線パイロットはいない。 デスクワークの内容はいろいろだ。指揮や作戦や情報や研究や、いちがいには答えられない。 営業マンが第一線から退いたら会社でどんな仕事をするんですかと言うのと同じような質問。 日本の空自には割愛(かつあい)っつー制度があって、空自側がパイロットの民間流出を制限してる #right(){(330:783,793)} **中等練習機ってどんなことを練習するんですか? 一概にはいえないけど、ジェット戦闘機のパイロットを目指している場合、ジェット機の飛行感覚を学ぶ。 初等練習機では航法を学ぶのが目的で、中等練習機からは亜音速の飛行を体験する事により音速機への転換を目指す。 #right(){(330:824)} **新型航空機の操縦資格がどのように波及するのか教えてください。 >試作機を飛ばしてた数人のテストパイロットは無条件に量産機の操縦資格を得て最初の教官になるんでしょうか? テストパイロットは通常、テスト専従。 ある新型機の開発が終了しても、別の機体・別の目的の試験飛行に従事しなければならない。 最初の教官要員は、テストパイロットと別枠で養成されることが多いかと。 >では、最初の教官要員は誰に指導を受けて教官になるんですか? 教育訓練部隊や、最初に新型機を配備する予定の部隊のパイロット(および地上要員)が、 メーカーなどに出向いて必要な教育を受ける例が多いかと。 #right(){(325:769,772)} **飲酒状態で、迎撃のために航空機を飛ばす事態は考えられますか? 45/3/20に独のヘルムート リプフェルトがBf109を駆って il-2を落とした記録がある(ソ連側損失記録との照合結果は知らん) このとき彼は従軍記者としこたま葡萄酒を飲んで酔っ払っていたらしい。 あと真珠湾攻撃の日、第47戦闘飛行隊のブラウン小尉とデインズ小尉は日曜朝から飲んだくれていたが 事態を悟ると飛行場に車で駆けつけ、タキシードの ズボン(前日にダンパがあった)とパジャマのままP-36で出撃、99艦爆を撃墜した。 こちらは日本側の記録でも裏がとれている。 まだ訓練中だったホルムズ・フォスの両中尉も二日酔いによる体調不良ながら、 P-36で迎撃に参加しているが、彼らは撃墜戦果はあげていない。 #right(){(607:二人兄弟の墓 ◆OYxT9PNEKpHC)} **戦闘機パイロットが緊急脱出するとき怪我をすることはあるのですか? 脱出時の衝撃で気絶して意識を取り戻さないまま着水して死亡とかあります かなり危険です 現代だと戦闘機から脱出して、また復帰できる確率は1/3だという話も 脱出の際にスピンに入っていたりすると、遠心力が働いて、 足をうまく座席に密着させられないことがある。 すると計器板の端で足を傷つけたり、最悪ばっさり切断とか。 あとは首がうまくヘッドレストに固定されていないと、 首の骨折って即死とか、死ななくても下半身不随とか。 着水した後パラシュートを切り離せないで、 水を吸ったパラシュートに巻きつかれて溺死とか。 ベイルアウトってのはほんとに最後の最後の手段だということが分かる。 #right(){(323:440-441)} **映画の戦闘機のパイロットって時々酸素マスク外してますが >敵との戦闘になりそうなときにはマスクを付けるのですか? 飛行中は常に酸素マスクしてます。 外してるのは、俳優の顔が見えるようにするための演出。 戦闘機のコクピット内は最低限の与圧しかされていないので、マスクを外せば酸欠で失神したりする。 「トップガン」ではパイロットがマスクを苦しげにむしり取ってプハッと息をつく描写があったように記憶するが、 実際は外したほうが苦しい(w。 またマスク内には無線のマイクもあることが多いので、外してしまったら他機はおろか 同じ機内の前後席の会話もできない。 #right(){(320:705,720)} **空母艦載機のパイロットは、発着の訓練は地上にカタパルトやワイヤを実際の空母と同じように設置して訓練するのですか? 空母での航空機運用の難しいのは着陸。発艦は主にカタパルトの能力なので、 その為の訓練は陸上ではやらない。 米海軍では新人の時にFLOLSを備えた陸上施設で着陸訓練を繰り返し後に、 練習空母で訓練。実戦部隊配備後も空母入港後は陸上施設で繰り返し着陸訓練を 繰り返す。ワイヤー張ってフックランディングまですることはめったにない。 滑走路に目印があってそれをワイヤーに見たてて着陸するのが普通。 #right(){(620:635)} **各国の戦闘機パイロットの訓練課程はどの様になっていますか? >航空自衛隊のFパイロットの訓練課程は、初等練習機(レシプロ)→中等練習機(亜音速ジェット)→戦闘機の複座練習機型→戦闘機 >となっていますが、米空軍や米海軍など、他国のFパイロットの訓練課程はどの様になっていますか? 手元の資料が四半世紀以上前のものですが、シミュレータの適用拡大と機種の変更くらいだと思いますので、参考までに。 豪州空軍:基本練習機(60h)→MB326H(225h)→転換練習機(25~30h) ベルギー:基本練習機(150h)→アルファジェット(150h)→転換練習機(75h) フランス:基本練習機(20h)→中間練習機(135h)→アルファジェット(120h)→戦技練習機(100h) ドイツ:基本練習機(25h)→初級練習機(123h)→高等練習機(138h)→転換練習機(80~110h) イタリア:基本練習機(20h)→M.B.339(240h)→転換練習機 英国:基本練習機(20h)→ジェット・プロボスト(160h)→ホーク(130h)→転換練習機 米国空軍:T-41(30h)→T-37(90h)→T-38(120h)→T-38B(36h)→転換練習機 米国海軍:T-34C(70h)→T-2C(96h)→TA-4J(105h) #right(){(318:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **パイロットは、飛行機に乗る何時間前から飲酒は禁止とかの規定ってあるのですか? JALとかだと乗務12時間前から飲酒禁止するとかの規準があるので、各国でそれなりの規則は当然あるだろ。 #right(){(311:146)} **第2次世界大戦時の日本のベテランパイロットが乗った雷撃機などは海面から何メートルの高さを飛んでいたんですか? >「プロペラで海面を叩く」「海の匍匐前進」「舷側の下を飛んでいた」とよく言われたり、聞いたりしますが 海面上十数メートルですでに並大抵のレベルじゃない。 日本の超ベテランだと3~5メートルという、もはや神業としか思えない領域にいる。 ちなみに3~5メートルってのは、ちょっと海が荒れてるともろに波をかぶって墜落するレベルです。 とりあえず信頼の出来る頁です。 http://www.warbirds.jp/senri/05hiyakuri/hiyakuri1.html #right(){(310:32-33)} >アメリカ軍はどれくらいだったのですか? あとイギリスも 米軍のTBMなら、大体高度30m程度で魚雷を投下しています。 最大で240mくらい。 英軍のSwordfishの場合は30mよりもう少し低く飛んでいたか、と記憶していますが、数字が出てきません。 #right(){(310:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **F-117は電波封鎖で無線も使わないので、パイロットはヘッドホンステレオを持ちこんで道中の暇を潰してたとか聞きますが、どうやって聞いていたのでしょうか? >まさか飛行中にヘルメット外して、イヤフォンはめて……なんてやっていたとは思えませんし パイロットのヘルメットに内蔵されてるヘッドセットは、コネクタで 機の通信装置と繋がってるわけで。 当然搭乗した後にコネクタを繋ぐわけだから、それを持ち込んだヘッドホン ステレオに繋げばいいだけ。 離着陸時に航空管制が必要なときはコンソールに繋ぎなおせばいい。 #right(){(308:282)} **パイロットは視力が悪いと駄目ですか? >眼鏡とかコンタクトかけて活躍しているような人はいる? 米軍戦闘機パイロットで眼鏡かけてるのは普通にいるぞ 航空雑誌めくればぞろぞろいる 視力矯正も空自は不可だが米軍はOK!らしい 過去、エアレスで話題になってた コンタクトはGでずれるので不可だとか 空自の戦闘機パイロットにも眼鏡使用者はいる 杉山隆男著「兵士を見よ」に眼鏡使用者の記述があったはずです ただ裸眼視力0.8の人らしいから視力が悪いかというと微妙だが #right(){(304:573-578)} **耐Gスーツとはどんな仕組みで着用者を守っているんですか? Gがかかったときに末端、特に下半身を圧縮空気で圧迫することでGによって血が下に行ってしまうことを防ぎ、 これによって脳が貧血に陥ることを防ぎます。スーツの足、太ももの部分に言わばしぼんだタイヤがあり、 Gがかかるとこれをふくらませて圧迫します。 最近は全身をカバーするスーツに液体を満たし、GがかかるとGの方向に液体が勝手に移動して 結果としてその部分の身体を圧迫し、血液がそちらに溜まらないようにするスーツも作られています。 動力が要らない上、耐G性能も向上しているようです。 #right(){(297:424)} **某スレで「飛行時間7000時間とか神じゃね?」と言われたのですが、戦時中の搭乗員の平均飛行時間って大体どれ位だったんでしょうか? 当時、新兵を一人前のパイロットに一人前まで訓練するのに理想的だと言われたのは400~500時間。 実際には300~400時間で戦場に出されることが多く。 末期の神風攻撃隊あたりだと、飛行時間100時間以下なんていうのがゴロゴロしていた。 つまり、訓練が400としてさらに実戦で+600時間、合計1000時間ともなれば 十分に一流のベテラン。7000っていう数字が如何にとんでもないかがよくわかる。 http://www.warbirds.jp/ansq/8/H2000024.html #right(){(296:784-789)}  俺の知ってる限りで最短なのは、大戦末期の飛行免許(陸だったか海だったか忘れた) で、20時間で飛行免許をもらったという記述がある。 勿論飛行免許なだけで、普通の実戦ならそこから戦技訓練に移るのだが、 特攻ならそのままに近い形のまま実戦に行ったと思われる。 #right(){(296:フェチ ◆kK77XB6/ug)} **普通の戦闘機パイロットがVTOL機に機種転換するとしたらどれくらいの訓練期間が必要? 英空軍は1ヶ月(ヘリでのホバリング訓練含む) 米海兵隊は2ヶ月(訓練の内容不明)といわれています ただし、これは1970年代にハリアーが配備された当初の話 現在では変わっている可能性大です #right(){(45:325)} **ジェット戦闘機を体験操縦できる国ってどこですか? アメリカは金持ちなんか払い下げの戦闘機まで所持出来たよ。 911以降は飛行訓練にもかなりの神経が使われるようになり、飛行許可を貰うだけでも かなりの書類審査等が必要になったので、難しいでしょう。 #right(){(45:679)} 体験搭乗ならあるんだけどねぇ。 ロシア機搭乗ツアー モスクワまでの足代入れて、200万円+αくらいかねぇ。 #right(){(45:681)} **戦闘機の近くでミサイルが爆発して機体その物に損害は無かったんですがパイロットが死亡していました。これって死因はなんなのでしょうか? 衝撃波、とか言いたいとこですが、それは無理。破片がキャノピーなり なんなりを貫通してパイロットを殺したとゆーのが正解でしょう。小さな 穴しか残ってなくて、一見無傷であったとゆー。さもなければ密室殺人(笑) です。物理的な破片以外でパイロットを殺せるミサイルは(現状)ありません。 #right(){(48:8)} **プロのジェット戦闘機乗りの人達は、どういう風にしてブラックアウトを起こさないようにしているのですか? いきんだりして、Gスーツプラス自分の筋肉でなんとかしてる みたいですよ。だからすげぇ疲労するわけ。健康には悪いよなあ。 まあ、いきむのやめると、命に悪いけど(笑) #right(){(48:163)} **F/A18やF-4などの艦載戦闘機は発艦時にパイロットが手放ししてるらしいですがこれは何故ですか? 手をかけているとGで操縦桿を引いてしまい 機首age→失速→墜落のダメスパイラルとなってしまうため #right(){(53:501)} **領空侵犯機へのスクランブル待機中以外のとき戦闘機パイロットはいったい何をしているのでしょうか? 基本は休暇と再訓練。 年単位とかいった長期戦列離脱だと転属も有り得る、てとこかな。 #right(){(54:ゆうか ◆9a1boPv5wk) 士官としての付随する仕事を行い、さらに可能な限りシミュレータ訓練を行って コクピット内のスィッチに通じるようにするとか手元の本に書いてあります。 Gに耐えられるように体を鍛えるのも大事でしょう。 #right(){(55:431)} **戦闘機作ってるメーカーに勤務しているテストパイロットって、どういう人達でしょうか? 現在の日米英では軍隊(空自)を経て、それぞれの社で正規採用された方々です 戦前に遡ればいろんなケースがあります ロシア、中国など他の国については知りません #right(){(55:224)} **WWⅡでの撃墜数No1のエースパイロットって誰ですか? ドイツ空軍のエーリヒ・ハルトマン 352機撃墜 #right(){(57:28)} **戦闘機パイロットは女性には向かない職業なのでしょうか? ま、一般論として男性の肉体能力のキャパシティーは同じ条件で育った女性より大きいから、 それをして向き不向きと言えないでもない。 しかし、女性のスポーツ選手は運動しない男性より遥かに運動能力があるし、 数ある軍務の中で1-2を争うほど肉体的に厳しいであろう戦闘機パイロットに 実際になっている人間がいるからして、 どうにもならないほどの適性の差というのは無いと思われる #right(){(59:843)} 戦闘機というのは (今までの戦闘機パイロットを基にした) 戦闘機パイロットが扱うことを基準に作られている 今までの戦闘機パイロットは男性がほとんどだから 必然的に男性を基準とすることになる よって女性には厳しい条件になる部分もある #right(){(59:849)} **よく国ごとのパイロット年平均訓練時間とか話題になりますがエリートと下っ端では訓練時間が全然違うのですか? 中国とかでMiG-21部隊よりSu-27部隊のほうに 訓練予算が多く割り当てられ、飛行時間が長いとか そういったことはありうる。 #right(){(60:99)} **戦闘機乗りが起こすシンバルロック現象はどう言うものか教えて下さい。 「ジンバルロック」は機械式ジャイロのジンバル(ジャイロを支えるリング)が固まってしまう (「ジャイロ=地球ゴマ」のリングが同一平面状になった時に生じる)ことです。 CGの世界では似てはいるが異なる現象のことですが。 「G-Lock」は急激なGの増加によってパイロットの意識が失われるような症状です。 #right(){(60:790)} 空間識矢調(バーディゴ)というのも有名ですね。これに陥ると 計器が示しているのと全く異なる姿勢で飛んでいるような感覚に襲われるそうです。 #right(){(60:794)} **空自のパイロットの質は米軍以上って聞いたのですが、米空軍のパイロットの質って各国の空軍と相対してどの程度ですか? 年度によって違ったり具体的な数字は正式に発表されてなかったりするから 資料によって数値はバラバラだが 基本的に米軍のパイロットの年間飛行時間は他国より数十時間高い 自衛隊を始めとする先進国、中国の第4世代機、パキスタンなどのパイロットは一般的に年間150~200時間 韓国や中国の旧型機などのパイロットは年間130時間飛行すると言われてる 米軍のパイロットは他の先進国より数十時間多く(250時間とか)飛行してると言われてる 何故空自のパイロットは米軍より質が高いと言われるかというと 米軍のパイロットは訓練時間が長くとも対地攻撃などの訓練もしなくてはならないが 対地攻撃能力が元々低い空自は主に空対空戦闘の訓練が中心なので 結果的に空対空では米軍より質が高いのではないかと思われてるから 実際どうなのかは戦ってみないことにはわからん 演習などで一部のパイロット同士による対決じゃ全体のレベルは判断できないからな 演習じゃ何らかの制限下である場合が多いし米軍機と自衛隊機じゃ性能や武装に差があるし 何より実戦と演習じゃ精神状態も含めて何もかもが訓練とは違うしな #right(){(675:375)} **プロペラ戦闘機の時代には、戦闘において、現代よりもパイロットの技量の差が顕著だったのですか? 第2次世界大戦のアメリカ軍のデータで、エース(5機以上撃墜。全パイロットの5%程度) の撃墜数を合計すると、全撃墜数の40%を超えるという数字があったはずです(ソース失念) 単純な計算だと 40/5:60/95≒8:0.63 エースパイロットと一般パイロットの差はこれだけあるわけです。 ミサイル戦闘時代である現代でもパイロットの経験・技量は依然軽視はできませんが、 おそらくこれほどの差にはならないと思います。 #right(){(290:517)} **映画ではよくみますが、パイロットは仲間同士ではあだ名で呼び合ったりしているのですか? 別にパイロットに限らず、敵が傍受しているかもしれない無線で音声通信をするときは、 互いに本名や階級を秘匿してコールサインで呼び合うものです。 万一、敵に傍受されて長期間通話内容を記録されていた場合、指揮官の名前や階級から 部隊の規模や兵力、作戦意図などを推定されてしまいかねません。 「仲間同士」ではなく部隊内 「あだ名」ではなくTACネーム。 TACネームで呼ぶのはパイロット個人の素性が外部に漏れたり パイロットの軍内部のローテーションがバレたりといった不都合を防止するため。 部隊運用上の規則です。 #right(){(285:364-368)} **戦闘機パイロットはGに耐えるための呼吸法を身につけてるそうですが、本当でしょうか? ありますし、よく知られています。ヴァルサルヴァ呼吸法が有名ですが、 吸った息を溜めて「いきむ」感じです。検索されるといろいろひっかかるでしょう。 潜水や声楽にも使われる呼吸法です。 同時に、Anti-G Straining Manoeuvres (AGSM)を行います。これは 筋肉を力を込めて収縮させることによって、血液を絞り出し、 頭に血を回す方法です。ヴァルサルヴァ呼吸法も同様なので、 Gロックは防げるかも知れませんが、通常の状態で行うと 脳出血などのリスクが増すでしょう。 #right(){(690:system ◆systemVXQ2)} **F-15のパイロットになるにはどれくらいのセレクションが待っているのでしょうか? 日米イスラエル、サウジアラビアみんな違うけど、F-15の操縦席に座る資格を手に入れるまでで 3段階から5段階ぐらい 初等中等各訓練段階では訓練生の3割は落後するらしい F-15部隊に潜り込んだ後でも毎年チェックがあって、2、3人程度は撥ねられるみたい #right(){(282:815)} **パイロットは何キロ先の敵機を視認できるの? 戦闘機サイズですと 視認出来るのは条件が良くて20km程度、条件が悪くなればどんどん縮まります。 空戦用ミサイルであるサイドワインダーなどは、基本的に視認して撃ちますが、 視程外(BVR)での使用を基本にした中・長射程ミサイルは、レーダ等で敵を確認して撃ちます。 #right(){(101:515)} **パイロットは小銃や拳銃の射撃訓練はするのでしょうか 使い方についていえば、基本的な事(装填の仕方、安全装置など)は基礎で当然仕込まれているはず。 下手だけど。 救出されたパイロットが敵地脱出中に「オレも手伝うよ」と言ったら、銃を取り上げられたとかは ベトナムあたりで良くあった話。「味方を撃たないでくれるのが一番の手伝いだ」。 #right(){(279:938)} **北ヴェトナム空軍戦闘機部隊にはエースがゴロゴロいたのでしょうか? 航空ファンの92年1月~12月のA.J.バルク氏の連載「ベトナム航空史」、1998年に 出版された洋書、"Air War over Viet Nam,The Vietnamese People's Air Force 1949-77" (スコードロン社刊)に詳しく掲載されています。 米軍機撃墜数は、Viet Nam資料では320機となっています(米軍主張は94機)。 これは、無人偵察機も含んだ数字と言われています。 これらの話は、世傑のMiG-21にも掲載されていますので、一読されては如何でしょう。 #right(){(115:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} こちらのページをどうぞ。北ヴェトナム空軍のエースを紹介しています。 http://www.acepilots.com/vietnam/viet_aces.html 興味深いことに、かつて北ヴェトナム空軍のトップエースといわれていた 「トーン大佐」Col. Tombが実は架空のパイロットであったことが記述されています。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **大戦末期、日本のパイロットは速成教育で飛行100時間で初陣とありましたが、それは年月にしてどの程度のでしょうか? >つまり、一般人が仮に陸軍に入隊して実戦機で出撃するまで速成教育の場合どのくらいかかりますか? 日本陸軍の場合は、1942年7月22日操縦開始、1943年5月31日卒業祝賀飛行で合計操縦時間130時間以上。 この航空士官学校56期が、まともな教育を受けた最後のクラスです。 これから後、期間6ヶ月の戦技訓練に入っています。 その後、部隊に配備される前に該当機種で転換訓練を4ヶ月60時間程度受け、実戦部隊に配備となります。 此処までの総飛行時間は340時間、赤とんぼから1年9ヶ月掛っています。 57期からは、操縦訓練がいきなり高等練習機課程からとなり、6ヶ月60時間の訓練になりました。 日本陸軍の場合は、従って、1943年からとなります。 (但し、56期は54期までのように実用機未習教育を終了して実施学校からいきなり  実用機に進む訳ではなく、未習教育が廃止されているので若干の簡略化は行われ  ていますが) #right(){(262:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **米軍のパイロット養成システムについて教えて下さい 資料は20年前のものであることに留意されたし。 米空軍  T-41(飛行時間30時間)→T-37(同90時間)→T-38(同120時間)→T-38B(同36時間)  なお、戦技訓練としては元々F-4で120時間の訓練があったが、T-38Bの訓練に変更された。  これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。  ちなみに、空自の場合は、戦闘操縦課程までの飛行時間が395時間なので、空自は100時間  以上訓練時間が多い。 米海軍・海兵隊  T-34C(飛行時間70時間)→T-2C(同96時間)→TA-4J(同105時間)  なお、現在はT-45の訓練課程がT-2C/TA-4Jの訓練課程に変わっているので、飛行時間は  変わっていると思われ。  これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。  #right(){(260:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦闘機で敵戦闘機を撃墜したら、金一封などが出るのでしょうか? ソ連なんかでは、撃墜すると賞金が貰えました。 英国空軍の操縦士が、ソ連でHurricaneの操縦訓練を行うついでに迎撃戦闘や 援護戦闘を行い、相手の機体を撃墜した際に可成りの賞金を貰ったと言う話が あります。 1機1000ルーブルで、彼等は最終的に16000ルーブルを稼ぎ、持って帰った賞金 は英国空軍に寄付したそうです。 #right(){(237:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **第2次世界大戦の時、各国はパイロットをどう増強したの? 米陸軍航空隊は、大戦開始時に保有機21,500機に対し、操縦士30,000名。 1944年には73,000余機まで保有機は増えています。 米海軍航空隊は、大戦開始時で、保有機5,233機、操縦士5,900名です。 大戦終結時には、この保有機が58,000機に達しています。 こうした拡大に従って、操縦士養成も拡大しています。 特に旅客機操縦士は基より、農業機パイロット、大学生など民間にいる軽飛行機の操縦士を 徴募することで、急速に養成が可能となっている訳です。 英国の場合、空軍の第一線機は開戦時で全世界に1,911機(全保有機2,600機、ちなみにドイツ は4,161機)でした。 操縦士の不足はBattle of Britainがピークで、1940年6月5日の時点で、第一線機466機、操縦 士の定数1,456名に対し、6月15日の時点で1,094名しかいません。 このため、増強に努め、253名を他機種などから促成教育し、56名が海軍から移籍しています。 大戦終結時には、全保有機9,200機、搭乗員(操縦士だけではないですが)193,313名に上っています。 英国海軍は大戦開始時、第一線機232機でしたが、終了時はその20倍の機体を保有しています。 英国の場合は、1936年から養成プログラムの拡充に着手し、元来から有る英国、エジプト、カナダの育成 部隊に加え、豪州、ニュージーランドが加わり、1939年から南ローデシア、ケニアでも育成が開始されました。 これにより、1942年半ばには、年間11,000名の操縦士、17,000名の搭乗員が養成可能となっていました。 ソ連は欧州に13,000機、極東に2,000機、海軍機700機で、終戦時には欧州の第一線機だけで7,500機以上に 達しています。 ソ連は、極東から回す他、元来、学生航空などの団体や民間、農業用の機体の操縦士を回すことが出来て います。(ちなみに、ソ連邦英雄の数は2,420名) ちなみに、日本陸軍が1,500機、海軍が1,610機。 1942年7月22日~43年5月31日まで行われた航空士官学校56期教育では、130時間の飛行時間で基本操縦 を行っていましたが、57期からは初練、中練課程を飛ばして、高練のみの6ヶ月60時間に短縮されました。 その内訳は、単独飛行に至る前までに、25時間余、単独飛行、特殊飛行、編隊飛行などで、86時間余、高練 課程が43時間余だったそうです。 戦闘機課程では、期間6ヶ月、飛行時間は120時間余。 戦闘機操縦士として、曲がりなりにも役に立つのは、初等練習から1年9ヶ月、飛行時間340時間となります。 旧軍関係者の指摘では、米国に比べ、本格的計器飛行が出来る練習機が無く、リンクトレーナーも普及して いなかったこと、また、教官陣の計器飛行能力にも問題があったこと(練習機部隊の教官は、大抵が第一線 部隊を落第した操縦士の行き先という考えでした)、計器飛行に関しては、一部練習機に設備はありましたが、 人工水準器、ジャイロコンパス、無線の無い機体での費用対効果は低いと言わざるを得ない。 訓練プロシージャーがきちんと決められておらず、各人に任されている。 戦闘機の場合、編隊空戦が後に取り入れられますが、97戦でやるのは余り意味がない。 などを指摘されています。 海軍の場合は、霞ヶ浦で6ヶ月の期間、基本150時間で、単独飛行になるのは6時間程度から。 戦闘機教育の場合は、その後大分に移動して、6ヶ月、150時間でした。 旧軍との違いとして、海軍時代は例えば、失速に入れるなとは繰り返し教え込まれたのですが、 失速そのものの教育は受けません。 米国式の場合は、「頭ではなく身体で覚えよ」と言う方式で、失速のあらゆる状況を実際に体験させ、 回復法を練習すると言った実用本位の考え方です。 また、海軍と米国式でも計器飛行について、旧海軍の関係者は、米国の計器飛行は水平儀を中心 としてあらゆる飛行計器を使う「フル・パネル」式に対し、旧海軍のそれは、旋回計の針と玉、磁気コ ンパスのみを使う「パーシャル・パネル」式で、前者は、チェックする契機の数は多い反面、スキャニ ングさえきちんとすれば、機の姿勢変化を確実に読み取ることが出来る、万人向き、後者は、計器の 数は少ない代わりに、機の傾きなどが判らず、機位を失する可能性が高いと言うものでした。 #right(){(198:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **第二次世界大戦時の飛行機はフライ・バイ・ワイヤが主流の現代と違って操縦桿を介して半ば人力で補助翼とか動かしてたみたいだけど >昔のパイロットは腕の筋肉がモリモリだったりするの? その通り 70年代まで女性戦闘機パイロットがほとんどでなかったのは、主に筋肉量の問題があったからだ #right(){(俺初質スレ2051:972)} **爆撃機のパイロットってどういう動機でなりたがるのかが気になります 時代や国によって変わるとしか言いようがないが・・・ 志望動機に関しては一例としてWWIIのドイツを挙げると ゲーリングの肝いりでエリート扱いを受けられる上に 戦闘機に護衛されてるから生還率が高いってのが 志望動機の上位だったみたいだが。 #right(){(俺初質スレ20501:606)} アメリカの場合、親父も爺さんもB-52の搭乗員やってたからという 理由で志願する人がいるらしい。 #right(){(俺初質スレ20501:606)} 米空軍の場合、操縦士養成課程で最優秀な成績を収めたものが戦略爆撃機、次の階層は攻撃任務の戦術戦闘機や輸送機の部隊に回され 性格的に問題があるものが制空任務の戦術戦闘機部隊に行くことになるそう #right(){(俺初質スレ20501:619)} **日本軍は戦争末期には熟練したパイロットの不足が原因で敗退を繰り返しましたが、他国では同じ問題は無かったのでしょうか? 当然ある。ドイツは大戦末期になると搭乗員が払底して日本と同じく少数のベテランと大多数の新人というアンバランスな構成になってる アメリカあたりはパイロットが消耗しきる前に、一定の期間や回数出撃した時点で後方へ下げて 休養や配置転換したのでガダルカナルなど一部の例外はあれどベテランが払底するような事態にはなっていない #right(){(俺初質スレ50505:590)} **戦闘機のパイロットってパラシュートの降下訓練ってやってるんですか? やってないわけがない #right(){(俺初質スレ436:186)} ちなみに米空軍や空自では年1回の降下訓練によるライセンスの更新が求められる #right(){(俺初質スレ436:187)} 降下塔からの降下だけを行う 航空機からの降下はやらない #right(){(俺初質スレ436:201)} ----
#CONTENTS ---- **現代において、軍用プロペラ機を撃墜しても、パイロットにとって撃墜記録は、付くのでしょうか? >これでエースになった方は、居ますか? 別に気球を撃墜しても、飛行船を撃墜しても撃墜記録はつくと思いますが…。 空を飛ぶものを落とすのですから…。 ただ、軍用プロペラ機そのものが少ないので、エースになったのは朝鮮戦争まででしょうね。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **旧ソ連のパイロットの訓練時間ってどれくらいですか?いまのロシアよりは多いのですか? 年間で平均数十時間というのが定説です でも、旧ソ連時代はエリートが集中訓練を受けて、その他のパイロットは ほとんど飛行すらできなかったそうで、同じシステムが継続しているなら ロシアパイロットを甘く見るのは禁物 アクロ機の飛びっぷりを見ると、年間1000時間近い飛行をする超エリートと 飛行場の草むしりが仕事の一般パイロット、という図式が浮かびます #right(){(24:896)} **F-15は、ズーム上昇で限界まで上がると、パイロットが低圧で死ぬって本当? じゃなくて、地対空&空対空ミサイルの性能があがったのでその高度まで上がる必要がなくなり、 F-104やF-4のような与圧装備がいらなくなったということ。 F-104だけでなくF-4にも宇宙服のような専用与圧服による高々度迎撃ミッションがあったそうだ。 #right(){(24:952)} **現代の戦闘機の流れっていうのは、あんまり個人の技量に頼らない方向なんじゃないの? そんなこと言ったらパイロットに殺されるよ(ww 現代でも戦闘機はドッグファイトの訓練は十分にやる。 むしろ、機動性が上がっている分Gはものすごく、 体中の毛細血管が切れてアザだらけになっているそうだ。 電子機器も相当数搭載してるし、それらを的確に素早く操作しなければならない。 むしろ昔のパイロットよりも負担は上がってるんじゃないの。 #right(){(28:876)} **戦闘機のパイロットは機種が変わっても操縦できるのですか? アメリカ海軍の場合、操縦する機体を変える場合には、機種転換訓練をします。 大体、2週間~3ヶ月かけて行ないます。 FRSと呼ばれていますが転換訓練をする部隊も常設されています。 #right(){(30:146)} **戦闘機のパイロットを1人養成するのにどれくらいの資金が必要なのですか? >またそのパイロットの能力を維持するには年間でどれほどの費用がかかるのですか? ちょっと資料が古い(約10年前)のですが、航空自衛隊の場合で F-15ドライバーになるまでに約5億円分の燃料を消費するそうです F-15操縦の技量維持には年間約1億円といわれていますが、 こっちは燃料費だけとすると計算が合わないので、給与なども含んでいるのだろうと思います #right(){(34:77)} **復座戦闘機のパイロットの役割分担って、操縦と攻撃でしたっけ? 普通、前席が操縦で、後席が、レーダー等の操作です。 #right(){(37:866)} **HUDに映し出される像は焦点が無限大になっているので頭を動かしても移っている像は動かないと聞いたのですが、これどうやっているんですか? HUDに映っている画像は、HUDの下から投影していて その部分が、表示部とレンズの組み合わせでできている レンズの組み合わせの部分で、無限遠に調整しています #right(){(38:674)} **戦闘機のパイロット同士が交信する時、相手の呼び名が色々とありますよね? >あれって何か決まり事とかってあるんですか? 空自では、コールサイン(TACネーム)は他と紛らわしくなく発音しやすければ 決まり事など無くどんな名前でもよかったと思います。 #right(){(38:305)} **エースと呼ばれるには何機撃墜すればよいのですか? エースと呼ばれるには通常5機のの撃墜が必要です。 時々、地上撃破も撃墜数に入れてる国もあるみたいですが……。 #right(){(39:大渦よりの来訪者 ◆Bzr3neko)} 「エース」という呼び名は元々第1次大戦の仏空軍からスタートした慣習で(当初は3機撃墜) ドイツの場合は10機以上公認撃墜者を「エクスペルテン」と呼んでいたようです #right(){(39:311)} **昔のパイロットは、飛行機から自力で飛び出し、落下傘降下をしたのですか? 背面飛行で飛び出す。 水平飛行から操縦桿を前倒して飛び出す。 という方法が昔の本には書いてありました。 ドイツの夜間戦闘機で射出座席(火薬)がありました。 #right(){(40:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **日本の政府専用機のパイロットは、どんな人がなるんでしょうか? 航空自衛隊のパイロットがなります。輸送機のパイロットから転向しているものと思われます。 ジャンボ機の操縦訓練はJALかANAで受けています。 輸送機のパイロットはパイロットになった当初から輸送機を担当している人、当初は戦闘機の パイロットだったものの体力の関係で戦闘機から降りる事となり輸送機パイロットに転向した 人とにわかれます。 ですので中には戦闘訓練を受けたパイロットもいるはずです。 しかしながら、B747ではどんな動きをしても戦闘機に狙われたら逃げようがありません。 #right(){(42:281)} **現代戦闘機のパイロットって階級どのくらいの人が乗っているんでしょう。 戦闘機のパイロットは現在はどこの国でも士官が操縦すると思います。 自衛隊を例にとって見ると、 飛行隊長 2佐 4機編隊長資格者 3佐~1尉 2機編隊長資格者 1尉~2尉 3等空尉に任官して飛行隊に配属されて3~4年、30歳くらいが一番脂が乗ってくるころですね。 #right(){(42:363)} **戦闘機のパイロットは空軍所属のほかの隊員(整備とか管制とか)より給料高いですか 戦闘機にかぎらず、搭乗員、潜水艦乗員は給料高いのが普通 志願制の国では艦艇乗員も給料高いな。海自と韓国海軍の兵員の給与格差はすごいぞ。 #right(){(60:107)} **撃墜王とかいますが、あれは本当にそんな数を撃墜してたんですか? 多くの戦史を総合すると英米の主張撃墜数は実際の撃墜数の3倍 日本の主張撃墜数は実際の約5倍になりますが、いわゆる「撃墜王」たちに ついては多くの研究家が検証を重ねた結果、ほぼ信頼できると思われる 撃墜数が広く流布しています(本人主張とは大きく隔たる例も、特に 日本人撃墜王については珍しくないけれど) #right(){(64:125)} **戦闘機パイロットに必須の能力といえばどういったものがありますか? 状況を素早く読み、素早く行動する能力も必要です。 #right(){(64:612)} 視力です。 坂井三郎氏は先手を取られた事が無かったそうです。 #right(){(64:615)} 当時は有視界戦闘がメインだったので、敵よりも先に相手を見つける視力と注意力が重要でした。 坂井氏は自著で「敵よりも先に相手を見つけたら勝ったも同然だ」みたいなことを書いてましたしね。 #right(){(64:616)} レシプロ飛行機にせよ、ジェット戦闘機にせよ、移動しつづける敵機に合わせて 自分の未来位置を考え、そこに行くまでの機動を即座に頭の中で組み立てなければ なりません。他にも彼我の戦力差、残燃料等にとうても常に注意を払う必要があります。 ですから「戦闘機パイロットに必須の能力」は視力だけではありません。 坂井氏が卓越していたのは視力ではありますが、現在米軍のパイロットはパイロットに なってからの視力低下を眼鏡で補うことは容認されています。 #right(){(64:617)} 坂井三郎ではありませんがこんなものを見つけました。 http://www.warbirds.jp/truth/ace.html #right(){(64:雪風 ◆MZR7PEYUKI)} **戦闘機の操縦ってそんなに難しいんですか? >どうしてもっと簡単に操縦できる戦闘機を作らないんですか? 最近の戦闘機は「操縦」自体は非常に簡単だと思います。 というか、飛ばすだけなら簡単だと。 ですが、戦闘機に乗る以上、「戦闘」をするわけで、そのためには 各種特殊な飛行方法や、機種ごとに異なる各種の電子装置や戦術 に習熟しなければなりません。 そこにお金や時間がかかるのだと思います。 #right(){(65:870)} 素人考えだけど、高価な戦闘機に基礎だけ覚えたパイロットを乗せて無駄にするより、 金かけて大事に運用した方がいいんでないかね。 #right(){(65:871)} 簡単に操縦できる戦闘機を作る試みは成されています。 しかし、自動車は二次元の動きで済むのに飛行機は三次元で動く為、 そもそものハードルが高い場所になる傾向があります。 さらに、戦闘機は一回飛ばすだけでもお金がとてもかかる上に、 簡単に飛ばせる飛行機は非常に低性能になりがちです。 一般の乗用車とかで例えれば、 フェラーリの最高級車なんてクラッチを繋ぐだけで偉い苦労しますが、 トルコンの軽トラならそれこそ無免許でも運転できてしまうといった所かな? #right(){(65:大渦よりの来訪者 ◆KVBzr3neko)} **エース級のパイロットは同じ機体でも性能のいいものが支給されたりするんでしょうか 第二次大戦頃までは戦闘機パイロットなどが自分の機体を自分の好みに 合わせて小改造する事がありましたが、兵器が複雑化するにつれ工場以外で 改造するのは不可能になりました。よって現在では基本的に兵器は大量生産品 であり誰が使う物も同じです。 部隊の中で特別な役目を負う兵器にそれに合わせた機能が装備される事はあります。 (隊長機に指揮管制機能を搭載したりなど。) #right(){(68:364)} 普通、戦闘機などは特定のパイロット専用のモノじゃないので無意味です。 #right(){(68:368)} 戦闘機に関しては、クルーの組み合わせは原則的に固定です ただし、休暇や転属等で変わることも珍しくないでしょう 機体については、搭乗機はあまり決まっていないようです 一応、キャノピーフレームに名前が書いてありますが… #right(){(68:468)} **15メートルまで接近できる戦闘機パイロットは練度が高いと見るべきなんでしょうか 普通。 #right(){(68:860)} 編隊飛行できたら非常に高いです #right(){(68:861)} **戦闘機等のパイロットはメガネとかコンタクトじゃ駄目ですか? 一応大丈夫だけど・・・・・・ 空自の飛行要員募集要項では 両眼とも遠距離裸眼視力が0.8以上で矯正視力1.0以上、 近距離視力が裸眼で1.0以上のもの 近距離視力ってのが問題だな #right(){(71:264)} メガネのF-15パイロットというのもいるよ #right(){(71:266)} 過去、エアレスで同様の質問が出た際に空自人事部の方が「募集要領の規定はどうあれ 合格者は裸眼で1.0以上の者ばかり」「視力規定の緩和は既にパイロットになっている 隊員で(ゲームなんかのやりすぎで?)視力が落ちた者の救済が目的」と書いておられますた #right(){(71:275)} **アメリカ軍の航空機にはパイロットの名前が書かれてますが、大抵1人しか書かれていません。 >航空機1機につき1人のパイロットだと休憩、睡眠の時間を考えると効率が悪すぎだと思いますが、実際にはどうやって運用されているのでしょうか? あれは書いてあるだけでその人の専用機でもなんでもないです。 普通、機体の数以上のパイロットがいます。 #right(){(73:73)} いくつかの部隊がローテーションを組んで作戦を遂行します。 それに、1つの機体を複数のパイロットが使うようにしても、整備や 兵装搭載の手間を考えるとそれほど効率的にはなりません。 #right(){(73:75)} 大丈夫だ。一日に2ソーティ以上をこなしたらパイロットが睡眠を取る間に 整備が終わらんから。 #right(){(73:84)} コクピット左右で別の名前が書いてあったりします。 #right(){(73:95)} **戦闘機のミサイルなんかの組み合わせは出撃前にパイロットが選択できるんですか? >それとも上層部が決めてしまうんですかね? 攻撃隊を編成する段階で、それぞれの機体の任務が決定されます。 個々の機体に装備する兵装もその段階で決定されます。 つまり、パイロットが選ぶわけではありません。 #right(){(76:687,691)} >そしたら「俺はサイドワインダーが多い方が良い」とか「俺はアムラームが好みだ」とかは言えないんですか。 制空任務でAWACSの支援が受けられるのなら、アムラームが装備されるだろうし 戦闘爆撃任務で、爆装するなら、サイドワインダーだろうし任務がすべて。 #right(){(76:693)} **本職パイロットは「マッハ」のことを「マック」と言うのでしょうか? MACHを英語読みするとマックになる。 航空自衛隊はアメリカ空軍流で教育しているからマックと読む。 #right(){(79:6)} **有名な被撃墜王が居たら教えて下さい。 ベトナム戦争で1日に3回撃墜されたパイロットがいたけど・・・ #right(){(79:45)} 「ついてない」ニルス・カタヤイネンは? 小林源文氏がマンガに描いてました。 #right(){(79:54)} ちょっと調べたところ、ドイツ空軍では撃墜スコア第33位(152機)のペーター・デュトマン少尉が 被撃墜19回の記録を持っています。 その他同第7位(224機)のエーリッヒ・ルドルファー少佐は被撃墜16回。 面白いところでは、同40位のルドルフ・トレンケン大尉は10日間に5回落下傘降下したことがあるとか。 #right(){(79:名無し軍曹)} 戦闘機乗りじゃないけど、ハンス・ルーデル大佐は被撃墜30回の記録を 持っています。 #right(){(79:81)} 実はルーデルは5機以上の撃墜をしていたりする。よってエース。 #right(){(79:82)} 戦闘機パイロットの被撃墜王なら、 ・ペーター・デュドマン少尉:19回 ・エーリッヒ・ルドルファー少佐:16回 エーリッヒ・ハルトマン少佐も16回不時着しましたが、半分は自分が撃墜した 敵機の破片にあたったためとか。 #right(){(85:名無し軍曹)} カタヤイネン(ニルス・エドヴァルド・カタヤイネン フィンランド空軍)  この人の場合、「ついてない人」って形容の方がしっくり来る。  出撃の度にエンジン不調、機体不調、火災などを起こしつつも、機体を捨てることなく 持ち帰ってきた苦労人。 #right(){(85:376)} 不時着した先でソ連軍に捕まりそうになり、必死になって逃げ帰ってきたり。 撃墜された時に重傷を負い、片足を切断したりと、色々と大変だったようです>ルーデル大佐 しかしまぁ義足になってまで出撃してるってところが凄いですが(笑 #right(){(85:374)} **一般的に戦闘機のパイロットは士官じゃないとなれないでものですが、ヘリや輸送機等のパイロットはいかがなものでしょうか? 例えばアメリカ陸軍のヘリコプターだと、パイロットは准尉(Warrant Officer)。 #right(){(80:178)} **軍のパイロットの視力の基準を知りたいんですが、日本以外の国の基準はどんなもんなんでしょうか? 米軍はもっと緩い 眼鏡使用で1.0以上 他は知らない 日本もタテマエでは眼鏡使用で1.0以上だが 実際には裸眼で1.0以上でないと落される #right(){(80:179)} **アメリカ軍のパイロットは出撃前に麻薬をやらされるんでしょうか? 長時間連続の任務に就く前に,一種の精神興奮剤のようなものを 使用しているのは事実ですが,麻薬ではないですよ. ただやはり長時間休息なしに行動していると,どうしても判断力が落ち 誤爆などの原因になるようです. #right(){(80:764)} **一回の出撃で最も多くの撃墜スコアを記録したのは誰で、何機だったのですか? 一回の出撃となると、「アフリカの星」ハンス・ヨアヒム・マルセイユ大尉が 1942年9月1日の出撃で記録した10分間に8機という記録がありますね。 この日一日のトータルスコアは17機となっています。 一日最高はエミール・ランク大尉の18機です。 #right(){(82:名無し軍曹)} **これからさらに戦闘機の性能が上がったら人間がGに耐えられなくなると思うんですが? 耐Gスーツがあろうがなかろうが、人間の限界超す機体なんて以前からありますが。 #right(){(82:272)} 最高速度とGの大きさには直接の関係は無いでそ。 んで、人間の限界を無視した機体が、人間の限界を無視した運用を されることは(普通は)ない。 だって中身がぐちゃぐちゃになっちゃったら意味ないから。 あと何十年かかるやら分からないけど、遠隔操作式や自律式の UAVが有人機以上の活躍をするようになる日が来るかもしれませんがね。 #right(){(82:273)} **過去・現在において、戦闘機パイロットになれる最低階級はどれくらいでしょうか? 日本海軍では、下士官どころか水兵の戦闘機パイロットがいました。 太平洋戦争開戦の日、フィリピンのクラークフィールドを攻撃した、 台南空の45機の零戦のうち、7名のパイロットが水兵でした。 #right(){(86:446)} 陸軍では操縦者は伍長から 偵察員は兵長ってのもいます とある兵長の偵察員は16歳で武功徽章を賜った #right(){(86:449)} 旧海軍では下士官搭乗員がメインだったそうな #right(){(86:なな)} 小泉兵長ですね! #right(){(86:451)} **戦闘機や攻撃機のパイロットのサバイバルキットの中身は携帯用の食料や飲料水の他に何が入っているのですか? 医薬品とか護身用の銃など #right(){(88:412)} あとお金も(ドルか現地通貨か忘れた) #right(){(88:413)} **イラク戦へ展開したF-15の部隊は14時間かけて米本土から直接湾岸地域へ向かったという記事を読んだのですが、その間の食事・トイレ・睡眠はどう処理したのでしょうか? トイレはオムツをしています。食事は特別の固形食 (カロリーメイトの軍事版)、睡眠は当然ナシです。 #right(){(90:487)} **早期警戒管制機等の登場により戦闘機のパイロットの負担は減ったのでしょうか? 仕事がちがうので用済みにはなりません。 パイロットの負担は減っています #right(){(91:878)} 複座の戦闘機の後部座席要員は その仕事が自動化された機種には必要ないだけであり 複座機として設計されている機種は 早期警戒管制機等に関わりなく必要です #right(){(91:879)} 航空機を操縦し(特に脅威下で低空飛行や夜間飛行など)、周囲を警戒し、 あらかじめ与えられた、あるいはネットワークで提供され、 自機のEWで得られた脅威情報を見ながら危険地域を避けて、 目標上空に定められた時間に定められた方向から定められた高度、 速度で侵入するだけで熟練したパイロットすら手一杯です。 そこに、他機とのデータ通信、兵器へのデータ更新、目標が敵か味方かはたまた民間かの識別、 発射されたらしいSAMへの対応、電子戦、対電子戦などが加わると、 とても1人では十分な仕事ができない、 あるいは1出撃で最低限の仕事しかできない結果になります。 本当はすべての戦闘攻撃機を複座にしたいぐらいでしょうが(イスラエルの基本方針はそう) 予算的に(複座機はとても高い)、人材的に難しい。 自動化はせっせと進めてますが人がやっても味方の上に爆弾を落とすような状況で、 どこまで機械を信用できるか。 複座機の後部座席要員は、 時にパイロットを運転手として本当の仕事をするプロであったりするわけです。 #right(){(91:system)} **アニメの主人公は特別性能のいい機体に乗っている場合がありますが、実際の軍隊もこうゆうことってやるのでしょうか 精鋭パイロットに、良い装備の航空機を使わせるのはよくあることです 北朝鮮のMig-29(稼働品)などは、北朝鮮空軍の最高技量(+忠誠)パイロットが乗っているでしょう #right(){(92:456)} 軍隊では一部の特殊部隊を除いて、個人に合わせた特殊兵器が 供給される事はまずありません #right(){(92:457)} 良いパイロットに良い装備を、ならあるが 間違っても~~専用戦闘機なんてものは開発されないのであしからず。 #right(){(92:460)} 本格的な専用機はあり得ません。 ただ一台を運用するために修理や定期交換に用いる部品を生産するのは無駄が有りすぎます。 ただし、量産品を改造した例は多々あります。 #right(){(92:488)} 特定の人物が、特に性能の良い装備を使う、ということは通常ありません。 不平等とかそういう以前に、補給や整備など、運用面で問題が出ます。 量産型の中に1機だけ特別仕様があったら、そのための部品をわざわざ供給しなければならない。 もっとも、量産機の中にも調子の良い悪いがあり、調子の良いものをベテランが優先的に 使用するということは「部分的に」あったようです。性能面で大差はありません。 また、兵器装備は消耗品であることを忘れてはなりません。 古くなるか、修復不能なほど壊れたら廃棄される運命です。 それに、一機か二機だけ性能向上型が存在しても、戦局には全く影響がありません。 数機の性能向上型を作るくらいなら、同じ性能の機体を量産すればいいでしょ? 試作機だからといって性能がよい、ということもあり得ません。 試作機とは量産する前にその問題点を洗い出すことを目的としており、 量産機は試作機よりも改良されているのです。 #right(){(92:494)} >アドルフ・ガーランドは専用に改造された機体に乗ってたと聞いた。武装を強化したんだっけ? いい燃料を使ってたの #right(){(92:501)} F型の武装強化型。 機首の7.92ミリ機銃を13.1ミリに換装、主翼に20ミリを積んだ。 #right(){(92:503)} **旧日本軍で、戦闘機のパイロットになれる最低の階級は何でしょうか? 陸軍の場合は兵長。 海軍の場合は一等飛行兵。 なお、後者は1941年6月1日の階級制度改正までは一等航空兵と呼ばれて いたし、1942年11月1日からは飛行兵長と改称されているので、戦記など を読むときには注意が必要。 #right(){(92:515)} >一等飛行兵は一等水兵と同等でしょうか? 同等。 #right(){(92:679)} **現在の戦闘機乗りは興奮剤とか覚醒剤とか服用してますか? あるわけなかろう。 #right(){(93:17)} 釣りかもしれませんが、あえて 往時の戦闘機搭乗員の名誉のために一言。 彼らは好き好んで自ら覚醒剤を打ったのではありません。 特攻隊員に選ばれた者だけが「飛行中の眠気を防ぐ薬」として、 軍医の手で注射されたのです。 彼らのほとんどは、それがどんな薬か知らなかったことでしょう。 敗戦により軍紀が崩壊し、闇市場に横流しされたヒロポンが、 戦後日本の裏社会に巨大な麻薬市場を形作ったのは、 決して彼らの罪ではありません。 若い人の誤解を招くような書き方をしないようにお願いします。 #right(){(93:19)} 使われていた。 ただし、ヒロポンは当時副作用の危険性を認識されていなかった。 今我々がコンビニで買うようなドリンク剤と同じ感覚で 精力剤として使われていた。 これは軍に限ったことではない。 夜間戦闘機パイロットには 「暗視ホルモン」という薬が用いられた。 夜目が利くようにするための注射だったが 効果は無かったらしい。 当該パイロットは戦後に後遺症が出て 医師の診療のと調査の結果 「暗視ホルモン」が覚せい剤と判明した。 やはり、ヒロポン同様に有害性は認識されないままに使われていた。 #right(){(93:29)} >米軍は使ってなかったっけ? デキストロ・アンフェタミン、通称スピードといわれる覚醒剤を、 軍医が処方しているという話はあるようです。 #right(){(93:30)} **アクロ飛行中のブルーインパルスに素人が乗って手加減なしで飛ばれたら失神しますか? 何の訓練も受けていない素人を乗せて、手加減なしのアクロをやったら、 おそらく気絶するかと。心臓の弱い人だったら、かなりヤバいことになるかも知れません。 #right(){(94:398)} **確かGロックってGがかから無くなったら回復するんですよね? >と言うことはGロック→回復→Gロック→回復の無限ループ? 気絶して気絶から回復する前にあぼんすることもあり そもそもGロックは急激に高いGがかかってきたからかかるのであり、 何度も何度もGロックに陥るというものでは・・・ 何度もGロックになるってパイロットの意思が相当固くないとできないような #right(){(94:404)} G-LOC(G-induced Loss of Consciousness)とブラックアウトとはまったく違うからね。 ブラックアウトは視野が狭まり、暗くなるなどの自覚症状があって、 気合いを入れる、機動を緩める等の対策を講じる時間もある。 Gロックはより急激なGの上昇で、いきなりぷっつんと意識が途切れる。 従ってそのまま操縦不能で墜落する場合も多い。 #right(){(94:424)} **パイロットって攻撃受けて敵地に墜落した場合に備えて戦闘機内にM16とかのアサルトライフルとかを装備しているんですか >また サバイバル訓練や拷問に対する訓練を受けたりするんですか 機内スペースの問題があるので、あまり大型の武器は持ち込めません。 せいぜい拳銃かサブマシンガン程度。 サバイバル訓練は当然受けています。 #right(){(94:876)} 拳銃を持ちます。 アサルトライフルの短縮型ですとか、ブッシュマスターなんかが開発されましたが、今一つのようですね。 何より、重量物を持って脱出すると、着地の時危険ですから。 サバイバル訓練ですが、救助を待つまでの対処法くらいは学びます。 拷問は「末端の兵士に機密事項は教えない」ことで対処します。 ただ、それ以前に、敵地に乗り込む米軍なんかだと、敵が拷問を行うような連中かどうかを問わず、最高の救助体制を取る訳ですけどね。 #right(){(94:896)} 拳銃(.45の)ですよ。 #right(){(105:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 持つ銃はケースバイケースのようです。 パイロットの好みによりますし。 SIGP228は空軍でM11として制式採用もされてます。 #right(){(105:663)} パイロットにSMGなんぞを持たせるくらいなら、R&R(捜索と救助)に力を入れた方が良いですね。 敵地に墜落した後、  1.SMGと予備マガジンを携行して、安全地帯まで敵と戦いながら逃げる。  2.すぐに味方が周辺の敵を掃討し、救助ヘリを寄越してくれるので軽装で良い。 どっちが良いですか? 2の場合、仮に敵の行動の方が素早ければ、下手に抵抗せず、捕虜になっちゃう訳ですが、 SMGで抵抗しまくってから捕虜になる方がお好みですか? #right(){(105:673)} **アメリカのファントムは海軍は後席に操縦機能を持たせなかったが空軍は持たせていたと聞きました >後席も操縦できるメリット デメリットとかってあったのでしょうか ・後席でも操縦できるメリット   1、訓練にも使える(もったいないからフツーはそんなことはしない)  2、前席が負傷または死亡したときも後席の操縦で帰還できるかも(死傷率はなぜか後席の方が高いようだが)  3、メーカが儲かる ・後席でも操縦できるデメリット   1、装備が増えるので価格が高くなる  2、同じ理由で重くなる(ファントムはたしか500kgぐらい)  3、スペースの関係上、操縦用計器のフル装備は不可能なので、実際にちゃんと操縦できるか疑問  4、レーダー関連機器、航法計器、爆撃用機器も積まなきゃいけないので前方視界が無くなる ・どっちが優先  前席が優先 ・前席が怪我した場合  脱出する(規則でそうしろと命令されている) ・空自  後席にも操縦桿はある #right(){(105:596)} 一つ勘違いしちゃあイカンのが、米海軍機の後席に乗るのはパイロットじゃなくて、RIO。 操縦すべき人では無いし、操縦資格も持たない人も多いから操縦桿は無いんですな。 その代わり、遠距離ミサイル戦ではパイロットはRIO様の誘導に従う運転手と化すんです。 F4導入当時の米空軍は、F111までの繋ぎとして対地攻撃にも使いたがってましたので、 生存性を重視して後席にも操縦桿を付けた物と思われます。 #right(){(105:618)} >618 重箱の隅で申し訳ないが、米海軍機にはパイロットは乗らないよ。 #right(){(105:626)} >618 そこまで書くなら米空軍のF-4も導入後すぐに後ろの人はパイロット資格を持たぬ 下士官(GIB)になったことも付記すべきではないか? #right(){(105:685)} **映画 トップガンみたいに脱出したときキャノピーに頭打ちつけるような事故が起きたことがあるんですか あれは、実際に起きた事故に基づいた描写です。 そのため、特にヨーロッパの軍用機では、キャノピー自体は投棄せず、 火薬でガラス部分を割る形式のものが多用されています。 #right(){(106:429)} >また 脱出時上に向かってどれくらいの初速ってあるんでしょうか 10Gくらい掛かります。 ご承知の通り、戦闘機のキャノピーは防弾ガラスでできているので、 ああいった事故が発生すると間違いなく首の骨を折ります。 #right(){(106:431)} ふつうであればキャノピー投棄すれば風圧で吹っ飛ぶんだけど、 トップガンの状況は機体が水平錐揉みに入っていたので、 うまくキャノピーが機体から離れなかった、という説明になっていたかと。 #right(){(106:446)} 射出座席については、 www.ejectionsite.com/ が、データから写真、体験談まで豊富なので是非ごらんください。 文字通り、射出する座席ですから、安全性は墜落するよりマシ、という ものです。とはいえ、敬意を表するに値する努力がされており、技術の 結晶でもあります。デジタルでカバーできない領域だけに、味わい深い ものがあります。ロシアの射出座席がなかなかあなどれないと言われて いまして、F-35に採用する、しないという論争がしばらくあったぐらい (参加国考えたら無理に決まってる)ですが。 #right(){(106:system)} 現代のジェット戦闘機のキャノピーは「防弾ガラス」製ではなく、ただのアクリル系樹脂だ #right(){(106:513)} **アメリカ軍関連の操縦士はメガネ着用でもいいの? 飛行資格を取るためには今でも裸眼で1.0以上が求められますが(規定そのものは廃止されている) 飛行資格を得た後に視力が1.0以下になっても資格は剥奪されず、メガネ使用が認められています (戦闘機パイロットも同様) ただしハードコンタクトレンズはハイGで眼球を傷つける恐れがあるため認められていません #right(){(107:275)} **乗機を操縦ミスで壊した戦闘機パイロットにはどのような罰があるのでしょうか? 故意の破壊とかよほどのポカでないかぎり、軍事法廷とか「罰」とかはない。 まあパイロットからデスクワークに回されるとかの人事がないとは限らないがな。 #right(){(109:145)} 「昇進が遅れる」つーある意味最大の罰が科せられる まぁ回復も可能だが #right(){(109:160)} **戦闘機の映像を見ると大抵左側から乗り降りしているように見えますがこれは統一ルールなんですか? 統一ルールというか、単なる慣習でしょ。 飛行場で必ず左旋回するのと同じで、絶対的な理由があるわけじゃないと思う。 #right(){(115:784)} 統一ルールなんかではありません。 日本も配備していたF-104の様に、右から乗り降りする機種も有ります。 #right(){(115:802)} たいていの飛行機は左から乗り降りするのは、船の習慣を引き継いでいるから。 昔の船は、左舷を岸壁に横付けして、そこから乗り降りした。 船が左舷側を岸壁に着けていたのは、古代北欧の船は船体の右側に舵があったから。 #right(){(115:817)} **航空機の幹部搭乗主義って、そう決まった理由がなんかあるんでしょうか? 第2次世界大戦以降の米軍の話に限定するけど 基本的には、核兵器を投下する可能性があるため。 あとは第2次世界大戦後、軍用機の数が減ったため #right(){(98:20)} **軍のパイロットって、大空を自由に飛べて嬉しいと思っているのか >それとも自分は戦争の道具にすぎないと思っているのか かの故坂井三郎氏は パイロットは空を飛ぶのが好きであり、平時でも戦時でも 飛びたくないと思った日は一日もない、 それほどまでに空はすばらしい、という内容のことを有名な著作で書いています。 パイロット全員がそうだとはいえませんが、 彼ら「天人」は普通の人とは意識が違うようです。 #right(){(98:132)} **下士官でもパイロットになれるもんなんでしょうか? 第2次世界大戦以降の米軍の話に限定するけど パイロットにはなれないけど、レーダ担当など他の形では搭乗している。 #right(){(98:178)} **空母艦載機の搭乗員って、空母艦内ではどんな待遇なんでしょうか? >空母の主力兵器は飛行機なわけですから、「俺たちが主役だ」って王様気分で艦内を闊歩してるのかな? そっくり返ってるか隅で小さくなっているかのどちらかなどではなく もう少し普通なんではないか・・・>>空母パイロット 朝日ソノラマ「空母パイロット」ポール・T・ギルクリスト など読んでみると雰囲気がわかるかも? #right(){(106:671)} 横須賀母港のキティ・ホーク乗り組みの下士官に実際聞いたことがあります。 (彼は航空機整備担当。詳しくは教えてくれないけど) やはり空母の主役は航空機搭乗員。音楽で言えばステージに上がって演奏するのが彼ら。 では整備、機関、航海などの他兵科はどうなのかというと、裏方という意識はあるようです。 バックステージで働いている気分だそうな。 でも、裏方には裏方の誇りとやりがいがあり、搭乗員との衝突はほとんど無いそうです。 搭乗員も裏方に偉そうに振る舞っては仕事が成り立たないので、仲良くしてるそうな。 飛行機の機器の調子が悪いとどやされることはあるが、それは自分たちが悪いので 反論はしないとか。 ただ、搭乗員にも二通りいて、ほとんど整備科とコミュニケーション持たない人と、 整備員と積極的に交流し、意見を述べる人とがいるらしい。 個人同士では仲の良し悪しというのはあるけれど、兵科間での対立はあまり無い。 もっとも、他兵科とはあまり交流がないのでけんかもないって話。 空母ってのは大所帯なので、知らない人が8割だそうです。 #right(){(106:672)} **練習機/攻撃機兼用の機体を攻撃に使うときのパイロットってどうするんですか? 国によって違いますが ・専用の要員 ・戦闘機部隊の要員(兼任) のどちらかでしょう #right(){(110:516)} **戦闘機のパイロットが100%自分の過失で戦闘機を墜落させてしまった場合、全額賠償しなければならないのでしょうか? 100%自分の過失などありえません #right(){(110:574)} 100%自らの過失は犯罪目的以外では無いような気がするのだが。 #right(){(110:575)} **出撃した戦闘機が戦闘中に母艦に一度帰って補給したり休んだりするのはパイロットの判断によるものなんですか? 判断も命令も何も、何時に出て何をしていつ帰ってくるか 全部決めてから出て行くわけでつ。 #right(){(110:586)} >じゃ予定外に弾切れおこしても帰ってきちゃいかんのか? 何かアクシデントがあればそりゃ近場の基地に降りるなり 途中で引き返すなりするさ。もちろん、母艦とは連絡とってからね。 #right(){(110:592)} その時はケースバイケースでしょう。何の為に通信装備が有るのですか? #right(){(110:593)} 要は「どれだけ弾(爆弾)をばら撒くか」ではなく、「何を破壊するか」が任務でしょう。 持っていった弾や爆弾を全部使っても、目標が破壊出来無い場合はその空域に留まっても 無駄でしょうから、基地や母艦に戻って補給するでしょうし、目標が破壊されたのに残弾が ある場合は、他の目標に向かうか、そのまま帰るかは上の指揮官の判断になるだろうし。 #right(){(110:594)} **戦闘機のパイロットは少尉以上じゃないとなれないって聞いたんですけど本当なんですか? 現在のアメリカ空軍や海軍はそう。 #right(){(112:951)} **「敵機を5機落とせばエースパイロット」という話をよく聞きますが、 >兵器の性能と価格が跳ね上がり、配備数が二次大戦時に比べ減少した現代では、 >1人のパイロットが5機落とすどころか、5機と戦うこと自体が困難なのではないかと思います。 >これではエースなど今の空軍には一人もいなくなってしまいそうな気がするのですが、 >現在はエースの条件は緩和されているのでしょうか? それは仕方がない エースの称号は、名誉あるものであって 軍事組織に必要不可欠な職務でも、機能でもないので。 #right(){(114:208)} 208に補足させていただきますと,今日ではエースの存在を隠す傾向もありますので, エースが生まれなくても問題は全くありません. エースは今日ではテロの対象になり易いからです. イスラエルでは比較的最近(およそ10年前から?)になるまで, 氏名は公表されておりませんでしたし,現在でも顔写真は公表されておりません. 印パ戦争では数名のエースが生まれたと言われていますが,これも詳細は別っておりません. #right(){(114:消印所沢@FAQ屋 ◆z3kTlzXTZk)}※レス番号が違っていると思われるため修正 **レシプロからジェット機への移行期のパイロットは、ジェット機についてどう思っていたのでしょうか。 目撃したパイロットが自分の精神状態を疑ったりという例ならばあります。 テストパイロットは常にテスト対象の機体を疑うものです。 #right(){(114:769)} レシプロで育ったパイロットは、ほとんどがジェットを「なんて醜い飛行機なんだ」と思っていたようだ。 ドイツのMe262なんかは「美しい」と評価されてたけれども・・・。 「本当にこいつ、飛ぶのか?」ということについては、「まぁ実際目の前で飛んでるしな」ということで、 それで疑問は持たない。まる。 以上の事を考える人はあまりいなかった模様。 レシプロ機のパイロットにとっては、なんといってもジェット機の高い加速性、 レシプロの制限を軽々と越えた最高速度が高い魅力で、「一度乗ったらもう病みつき」になるぐらいの魅力があった模様。 ただ初期のジェット機はレシプロ機に比べて遥かに運動性で劣る為、そこに不満を感じるパイロットもまた多かった模様。 「とにかく早い」「加速性が高い」でも「運動性が悪い」「操縦性が悪い」「機械的信頼性が低い」というのが 共通した見解だった模様。 #right(){(114:770)} 時代を限らずとも、それまであったものとは違う新しい何かに触れた時、人が不安を感じるのは必然では。 私情ですが。身近なところでは何から何まで電子制御化された近頃のクルマに触れる度、 航空機ファンとしては高度なステルス性を纏った新鋭機の姿を写真で目にする度、 「これは違う。なにかが違う」と漠然とした、やるせない感情を覚えますです ・・・それが新しいと言うことなんだと理解したつもりでもね。 当時の人々も同じだったのではないでしょうか。 と、回答にもならないレスを付けてみる。 #right(){(114:778)} **アメリカの戦闘機パイロットが敵機をロックオンした時に「アガットール」って言ってる様に聞こえるのですが、 >これは'I've got all"なのでしょうか? アガットールなら"I've got all"でいいと思います。 #right(){(115:458)} **古今東西、戦闘機エースの話はよく聞きます。 >またWW2ドイツの急降下爆撃機エースの話も聞いた事があります。 >しかしながら『雷撃機エース』なるものを未だ耳にした事がありません。 >記録に残っている雷撃機エースをご存じの方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。 ルーデル大佐は…? ただ何もかもが別格な↑の人を除けば、たしかにあんまし聞かないね。 損耗率が高いからだろうか。 #right(){(117:158)} **空軍にももちろん階級がありますが、階級は搭乗する機種などに関係あるのでしょうか。 昔と違って、現在の航空機は高価ですので、 パイロットは基本的に何処の国でも尉官です。 #right(){(117:922)} もちろんある。 アメリカ軍と自衛隊は操縦資格者は全員将校(幹部)。 (将校じゃないとパイロットになれない、ということではなく パイロットの訓練を終了した段階で尉官に任命される) あと、大型機のように複数搭乗員が乗っている機で、機長が少尉(3尉)ということもありえない。 (理由は言わなくても解かるね?) ただ、「この機種に乗るにはこの階級以上でないといけない」ということはないが、 操縦資格を取った段階で少尉なら、機種転換訓練等を終了して実戦部隊に配属された時点で いくらか昇進はしているわけで、少尉のまま実戦部隊で戦闘機に乗っているような人はまずいない、 ということになる。 F-22のような最新鋭機はまず教導部隊に配備されるから、経験豊富な人間でなければ 配置されない教導部隊には当然少尉のまま・・・という人はいるわけもなく、 当然、ある程度高いの階級のパイロットが搭乗していることになる。 空自の場合防衛大を出て幹部候補生学校を出た頃には、 パイロットには年齢制限を超しているからなれないような・・・?(このへんうろ覚え) #right(){(117:925)} 乗れる階級が決まっているわけではないが、 乗るための訓練を重ねていれば、自ずと一定以上の階級まで昇進している。 いつまでも昇進できないよな奴に高級兵器を任せられるわけもない。 #right(){(117:927)} **トップガンみたいな脱出時の事故って、実際にあり得るのですか? 射出座席による脱出は生か死かという状況における非常手段な訳で、 脊椎損傷や手足を持っていかれるという様な事はよく有ります。 もちろん技術も進んでいて、最近の物はどんどん安全になっていますが。 「トップガン」ではフラットスピン中でキャノピー分離不全のままの射出での事故でしたね。 #right(){(118:820)} **エースパイロットになった後、撃墜され味方に救助された場合撃墜マークはどうなるんですか? >一からやり直しですか? 自分が落とされても過去の撃墜数は有効なので、 その後戦線に復帰しさらに撃墜を重ねれば通算して勘定する。 英米独には数回撃墜された経験を持つエースも数多くいる。 #right(){(118:695)} **「戦闘」に投入されない軍用機、輸送機や早期警戒機といった機種の搭乗員は、緊急脱出用のパラシュートを装備しているのですか? 当たり前。「船に救命胴衣が装備されているんですか?」っていうのと同じくらい常識を知らない質問。 #right(){(118:799)} P-3Cにもパラシュートはあるし、脱出訓練もちゃんとやっとるよ。 #right(){(118:805)} 現用機なら、射出座席に座る搭乗員は座席にパラシュート等一式が入ってますので、 昔のように「背負う」事はないです。 もちろん古いものでは背負うタイプもありますが。(T-2とか) 射出座席に座らない搭乗員は、機内の所定の位置に置いてあるパラシュートを脱出時に装着します。 #right(){(118:808)} **今現在現役のエースパイロットはいるのでしょうか? 「現役」の定義論争は避けたいがイスラエル空軍の将官に 複数のエースがいると広く信じられている。 しかしテロ対策で名前等は公表されていない。 #right(){(118:697)} **パイロットとドライバーの違いはなんですか? パイロットとはもともと港に入る船に乗り込んで船長を指揮する水先案内人のことです。 その海事用語が航空機の操縦士にも使用されるようになったわけです。 航空機を操縦することから、ドライバーと呼ぶこともありますし (これは誇りをこめて自称する場合が多いようです)、 航空機の乗員をクルーと総称することもあります。 #right(){(118:973)} ドイツ語では"Pilot"(ピロート)は航空機の操縦士と 自動車レーサーの両方の意味があります。 #right(){(118:974)} **米軍の軍用機って、飛行機自体と乗員の両方にコールサインがあると思いますが、 >交信時にはどういう風に使い分けてるんですか? AWACSや地上の管制などと会話をする場合、任務に関する話を 作戦機どうしでする場合は機体のコールサイン。 雑談(といっても認められる範囲内の。 というか後で上司に怒られないくらいの)などをする場合は乗員のコールサイン。 #right(){(123:802)} 雑談以外にも交戦中にも使うでしょ・・・ #right(){(123:803)} んでも交戦中は機体のコールサインのが多いかと #right(){(123:806)} **敵国上空で撃墜され、脱出した戦闘機パイロットが、下にいる敵兵や民衆にブチ殺された例はありますか? >敵軍人ならともかく、空襲で家族を失い、怒り狂った民衆に刃物を持って追い回されたりしたら、 >拳銃一丁ではどうにもならず、国際法も話も通じずもう終わりなんてこともありえますか? ドイツ軍の対ソ連戦、いわゆる東部戦線ではソ連側の戦線の後方に不時着した多数の ドイツ軍パイロットがその後消息を絶っています。 捕虜になったものもいたかもしれませんが、その多くが地上で敵兵やパルチザンに 惨殺されたであろうことは想像に難くありません。 一例を挙げると、188機のスコアを上げて柏葉騎士十字章を獲得したヨアヒム・キルシュナー大尉は 1943年12月17日に撃墜されてパラシュートで脱出しましたが、降り立ったクロアチア地方で パルチザンに捕われ射殺されています。 ついでに。 日本では本土防空戦で落下傘降下した戦闘機搭乗員が、住民に敵兵と思われて襲撃され 死亡するという事件がおきています。 これは昭和20年2月17日のことで、殺害されたのは横須賀空の山崎卓上飛曹です。 このため、3月には陸海軍共に味方識別のために飛行帽や右袖に日の丸を縫いつけることが 通達されました。 #right(){(初心者スレ487:337,名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **緊急時に戦闘機のパイロットは脱出すると思うんですけど脱出の訓練もしているのですか? 射出座席の操作法と脱出後のサバイバル訓練を受ける。 ただ射出座席は脱出は出来ても背骨を痛める可能性が高いので、実際に作動させて飛行中の航空機から脱出する実技訓練はしない。 パラシュートの操作と扱い方は一通りやる。 ハーネスつけて鉄塔から吊るしたり実際にパラシュートで飛び降りるといった訓練もやります。  射出座席のシミュレータってのもあります。 射出プロシージャー実施後 数m飛び上がる物で、実際の十数Gは出ませんが、やった人はかなりビビルそうです。 #right(){(355:308,330)} **昔の戦闘機パイロットは風を感じるために風防を開けていたそうですが現代の戦闘機で同じことをするとどうなりますか? >風防を開けてても大丈夫な速度は最高でも400km/hくらいなんでしょうか? キャノピーがふっとびます。また、パイロットは、強烈な風圧で、心身の機能が低下します。 #right(){(494:355)} 死にます。 よほど低速飛行中でなければ。 とくに超音速時にキャノピー開けたら衝撃波でスプラッタします。 #right(){(494:356)} 時速四百キロくらいが限界ですね。現在の飛行機ではそんなに遅く飛ぶことはまずない。 それでも風速百メートルだから呼吸が苦しいし、身動きに支障が出ます。 ちなみにバイクで三百キロ出したら、体を起こすことが出来ません。起こしたら体が飛んでいきます。 #right(){(494:360)} **なんで戦闘機は有人じゃなきゃダメなの? 無人のを誰がどこでどうやってコントロールするんですか? #right(){(くだらない質問はここに書け!:231)} 任務は限定されるが無人戦闘機は研究されてます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/X-47_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29 http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams07/ucav.html **戦闘機のパイロットが口からぶっといチューブみたいなの延ばしてますがあれって何ですか? 酸素マスク。 飛行機に乗ってて、トラブルで急な減圧なんかが起こると酸素マスクをしてないとあっという間に意識を失う。 旅客機なんかじゃ緊急時のみに付ける様になってるけど、戦闘機は運用目的が目的なだけに、戦闘中は常にマスクを着けてたりする。 #right(){(俺初質スレ430:192)} 高々度では高圧酸素を無理矢理肺に叩き込まないと脳に酸素が十分に届かないので 数分で気絶しちゃうんだよ。 #right(){(297:334)} >戦闘機って与圧してないんですか? 旅客機のような完全与圧はしてない(与圧していないわけではない)。 だがそういうことではなく、激しい戦闘機動をすると通常の人間の呼吸では 肉体や脳の機能を維持できるだけの酸素量を確保できない。 なので強制的に酸素摂取量を上げる必要がある。 #right(){(297:345)} **今のところ,戦闘機のパイロットが耐えられる最高Gは? >技術革新かトレーニング方法の開発か何かで,今以上に伸びる可能性はないのでしょうか? 個人差があるが耐Gスーツを使っても9Gくらいが肉体的な限界に近いとされる もちろんごく短時間であれば12Gや15Gに耐える人もいるが下手すると体に障害がでるおそれすらある 今の技術の延長線上ではここから急激に肉体の耐G性能があがることはないだろう 血液の流れを制御するのではなく肉体にかかるGを軽減できる方法ができればいいが #right(){(270:954)} 一応、液体式Gスーツの開発はあちこちで進められています。 Gセンサと空気バルブの組み合わせよりレスポンスタイムが短い(と言うかGが掛ると同時に圧力が掛る)メリットがあります。 重いと言う問題がありますが。 #right(){(技本・技術実証機とかを語るPart10:TFR ◆ItgMVQehA6)} ただし、これが実現したところでG耐性が飛躍的に向上するというものでも無い。 G耐性はおいそれと上がらないので、逆に低い旋回Gでも高い機動が行える いわゆる「超機動」が空戦機動の主流になりつつある。従来のセオリーでは 機体の運動エネルギーを維持したまま高速、高Gで旋回したり(維持旋回)、 運動エネルギーを一旦位置エネルギーに変換して減速後旋回したり (ヨーヨー)していたが、超機動では余剰推力に任せて減速後、低Gで旋回、 その後再加速を行う。高い推重比を持った機体にしか出来ない芸当では あるが。 #right(){(270:958)} **戦闘機のパイロットって強烈なGがかかると,内出血とか打撲みたいな症状が起きるものなのでしょうか? >後,出来れば戦闘機パイロットの職業病を一覧してくれれば幸いです.  打撲みたいな症状ってのが,内出血の事.  航空機に乗っていて過激な機動をすると,強烈なGが掛かって心臓の血液送り出し能力よりもGによる遠心力などが勝るため、体内の血液循環が阻害され体の一部に血液が偏るという現象が起きる.  足先や手の先に血液が偏ると頭・・・というか脳に廻る血液が減って,脳が上手く回転しなくなったり視力が極端に落ちる。  この状態に陥ると視界が暗くなるためこれを「ブラックアウト」と呼ぶ.  また逆に頭に血液が偏ると,頭部の毛細血管の破裂や脳温上昇などの障害が起きる.  この時は眼球の毛細血管が過剰に充血するので視界が赤くなり,「レッドアウト」と呼ばれる.  激しい機動をしたら鼻や耳の血管が破裂して鼻血や耳血が・・・という人は結構いるらしい.  このような傷害を防ぐ為,戦闘機パイロットは「対Gスーツ」というものを着用している.  これは戦闘機の機動に合わせて体の各所を締めつけたり解放したりして,血液の偏りを防ぐもの.  戦闘機パイロットは強烈なGが掛かる環境で日々生きているので,様様な持病・・・というか障害に悩む事に.  一番多いのは肩凝り・・・というか首の筋肉と首の骨(頚椎)の異常.  頚椎は重い頭を貧弱な骨と筋肉で支えてるので,障害が起きやすい.  その次は心臓の異常.何故かは上を読めば分かると思う.  4G辺りまではジェットコースターみたいで心地良いが,5G辺りからは降りた後にかなり疲労する.  20歳で戦闘機パイロットになったとすると,五体満足なままでいられるのはせいぜい30代前半までとか.  あと当然ながら?,実際にそこまで体に負担が掛かるような機動をする時というのは,基本的に空中戦の最中なので,その状態で敵機を捉え,自機と敵機の位置を確認し,機関砲やミサイルの操作を・・・,といった事をしなくてはならない.  当然脳細胞フル回転なわけで,脳の血管に負荷が掛かった状態で,さらに脳を回転させるその状態は,他人に説明するのが困難なほどの極限状態とか. **戦闘機1機につきパイロットの定数はどれぐらい必要なのですか? >労働時間が1日1人8時間として3人ぐらいかなと思ってるんですが・・ 松村劭によれば、作戦機のパイロット数は保有機数の3倍以上を現役で確保しておくのが世界の常識だそうな。 でも自衛隊では1機につき1.5人未満になってるらしい。 #right(){(468:518)} **戦闘機のパイロットはどのように仲間と連携するのでしょうか?無線だと敵に居場所がばれたり、盗聴されたりしない? 危険空域(と言うか、安全が確保されてない空域)に入るまでは普通に無線を使い、危険空域に近付くと無線封止。 危険空域内での作戦行動計画は、無線を使わなくても済むようにブリーフィングで徹底される。 #right(){(474:911)} F-35は機体の数ヶ所に設置した小型のAESAを使用して、指向性の高い(もちろんレーザーほどでないが) 低出力、周波数拡散の低探知性無線データ通信を行う。F-22も同様らしい。 米のネットワークセントリック戦略においては、やはり無線通信は不可欠ということだろう。 まあ、潜入して既定の高脅威目標に一発落として帰ってくるような「1日目」攻撃では 完全な無線封止もあるかもしれないが。 #right(){(474:938)} **複座の戦闘機の後部の人の役割は? >レーダーとかミサイルとかですか?機銃のボタンは押すんでしょうか? 機種によって違うので一概にはいえないが、レーダーその他の操作、 航法なんてのが主な任務。第2次世界大戦までの複座戦闘機だと、 通信、旋回機銃の操作なんかも担当する。 #right(){(91:526)} 航法、索敵、武器選択使用、第二の見張り、希に操縦。 大体こんな所。 #right(){(91:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} F-15EやF-14A&Dの場合は、航法・火器管制官です。 #right(){(91:531)} F-15DやF-16Dなんかは、訓練用に作られた機体なので、後部座席には教官が 座ります。で、前部座席の訓練生をシゴく、と。 #right(){(91:537)} 戦闘機の機銃は(昔々の回転式銃座を持った「戦闘機」や何かの実験機などでなければ)固定されているので、 操縦している人しか狙えない。よって操縦している人が機銃のボタンを押すよ #right(){(367:719)} 複座の戦闘機の前席は操縦手で、後席は航法士もしくは電子機器・爆撃担当のオペレーター。 基本的に後席は空対空兵装を扱うことは無い、発射はできるだろうが。それは前席のパイロットの役目。 つうか、後席のオペレーターってパイロット資格持ってないし。 日本のF-15DJみたいに両席にパイロットを乗せるのはある意味とても贅沢な運用。 #right(){(367:721)} **零戦パイロットは真珠湾爆撃時に握り飯を持たされたと聞きますが、現代機パイロットは搭乗中はどんな食べ物を携行するのでしょうか? 自衛隊に話を限れば、戦闘機のパイロットは携行しない。 海上自衛隊の対潜哨戒機など、大型機が長時間のフライトに当たる場合、 基地の糧食班が作った弁当を携行する。 弁当はコンビニ弁当のようなもので長い時には2食分 メニューのチョイスは不可だがカップ麺の持込も可能とのこと #right(){(364:127,133)} **パイロットは決まった乗機はあるんでしょうか? 航空自衛隊の場合、特に決まった乗機はない。 「アサイン」といって、その日にどの機体に乗るか割り当てられる。 他国でも似たり寄ったり。 通常は状態の良い機体に状態の良い人員が振り分けられます。 いわゆる愛機、専用機は運用上無駄が多いです まともな軍隊なら陸海空問わずそうなっているはずです #right{(364:140,142)} **軍隊のパイロットが陥りやすいバーティゴ=空間識失調は何故防げないのでしょうか? >背面飛行が水平飛行だと思い込むなんて信じられません >一機数百億がパイロットの誤操作でパーになるのはもったいない話で、対策が講じられない事こそが税金の無駄使いだと思いますが・・。 いかなる姿勢からも水平飛行にすると言う「パニック・ボタン」的な自動操縦装置が付いている機体も存在する。 もちろん、パイロットは自分の感覚より計器を信じろって教え込まれるらしい。 とはいえ明らかに直観的ではないので、感覚に逆らえずに事故を起こした?という例はどうしても出る #right{(495:756,758)} **戦闘機に撃墜マークが描かれていますが、普通の軍隊ではパイロット個人専用の戦闘機はありえないですよね。 >だとしたら、戦闘機に描かれている撃墜マークは何の数なんですか? 例えば米海軍の場合、ある機にはパイロットと整備員が割り当てられ、名前がキャノピー付近に書かれる そのパイロットが撃墜を記録したら、その機にマークが書かれることもある だがこれは管理上の慣習であるため、その機にいつも同じパイロットが乗るわけではない 逆に第2次世界大戦中のドイツではガーランドなど有名エースは専用機を3機から4機確保していた そのうち整備が完了してるのに乗って出撃してる #right{(535:307)} **パイロットの死亡認定方法 >航空機部隊が作戦終了し、帰投した際に未帰還機があった場合、 >救援ヘリを飛ばすか否かの判断や死亡認定などはどのように行うのですか? まずはパイロットがが、墜落する機から脱出したかどうかの報告が問題になるわな。 戦闘機などなら脱出シートがあるから、パラシュートの目撃の有無で生存が確認できる。 輸送機の場合は絶望的だが、後々チームを派遣して残骸の状況確認などを行ったりする。 後はパイロットや乗員自身の緊急通信があるか無いか、が大きな決め手になる。 パイロットは緊急用の無線機を持っているから、それでベースなり上空の友軍なりに連絡を取る。 でも電波を発信すると敵側の捜索チームに逆探される恐れもあるから、通信は慎重にやらないといけない。 最後は最も不確実だが、情報機関などからの報告を待つ。 #right(){(349:85)} **女性の戦闘機パイロットを採用している国はアメリカ、韓国以外にありますか? あります。 イギリス、ドイツ、ロシアなどです。 下記、女性パイロット候補生、戦闘機の訓練にを参照ください。 ttp://japanese.china.org.cn/life/txt/2008-07/08/content_15972594.htm #right(){(553:霞ヶ浦の住人 ◆SJ6H1biwJ2)} **WWⅡ後、最もスコアが多い撃墜王は? イスラエル空軍のGiora Epstein。 シリア空軍にもエースはいるけど数はイスラエルが圧倒的だな。 ttp://en.wikipedia.org/wiki/Giora_Epstein Epstein was credited with 17 kills, all against Egyptian aircraft. #right(){(イスラエル国防軍スレ12:353)} **パイロットが一人前(任務に付ける)までにかかるコストって、どれくらいかかるんでしょうか? 日本の民間大型旅客機のパイロットで機長クラスになるまで3億、空自のF-15パイロットで5億以上と言われる。 #right(){(562:447)} **エースパイロットが撃墜した機体の部隊名、機種名、パイロット名などは判明してるの? ハルトマンが撃墜したのでそこまでわかってるの6機だけだよ。 坂井の撃墜されたとされるので確認されているのは4機のみ 米のリチャード・ボングのは3機しか判明してないがなw ポクルィシュキンは1機のみ判明 #right(){(15対1の伝説の空中戦)} **戦闘機って凄いGがかかりますけど、出撃前のパイロットって食事制限かかったりするんですか? >消化いいものとか?あとスクランブル待機のパイロットはもっと厳しかったりする? 他国の空軍はどうか知らんが空自は一般隊員と同じ むしろ体力が必要だからジェット過給食とかで一般隊員より少し多い つってもバナナ1本とかヨーグルト1個とかだけど 特に自衛隊としての食事制限は聞いたことないが 単に個人的な体調管理として飛ぶ前の日には あまりおならがでやすくなるようなものは食べないとかいうのは聞いたことがある スクランブルではカップラーメン食べてるときにスクランブルが入ってえらいこっちゃとかいう話とか #right(){(345:687,689)} **ドイツのアドルフ・ガーランドの愛機はカスタム化されていたそうですが実際には何が一般機と異なっていたのでしょうか? 1940年、柏葉騎士十字章受賞当時の乗機Bf109E-4/Nの写真が残っていますが、 前部風防に特注の筒状のZFR4望遠照準器が取り付けられており、通常の ReviC-12D光像式照準器もそれに並ぶ形で取り付けられているのが特徴です。 望遠照準器は確か索敵用だったと思います。 #right(){(344:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **台湾の中華航空のパイロットは軍隊あがりが多いそうですが、日本でもそうですか? >また、パイロットって再就職は容易なんですか? 航空機パイロットは特殊技能です。特殊な技能を持っている人には同業に 付く限り困らないと思います。ただパイロットといっても戦闘機パイロットから 輸送機パイロットなど幅広くいます。性格上民間航空機の操縦が向き不向きって言うのもあります。 また、旅客機でも機種ごとのライセンス取得が必要です。その適応力も個人差があります。 軍人上がりのパイロットは時代によって比率が違いますね。 航空会社としても教育のコストが省けることもありますので、その部分は○。しかし下手に経験がある分だけ 民間航空としての適応能力にかける人もいるのですべて歓迎って訳ではないようです。 一般的に、大きな戦争などがあった後は軍は大量にパイロットを育成するのでその後の縮小などで民間行きって ことで増える傾向にあります。 日本の航空会社でも1970年代ぐらいまでは旧軍→自衛隊出身が多かったようです。 アメリカでは予備役として日頃はエアライナーを飛ばして、週末は州軍機を飛ばしている週末兵士も多くいます。 軍出身はとっさのトラブルに強いようで、エアロフロートなどは機材はボロいが、パイロットは軍上がりで腕が良いと言われてます。 #right(){(567:878)} **パイロットスーツの色はどんな理由で決まってるのか? >米軍=緑、自衛隊=緑(古い写真などではオレンジ色)、ロシア=水色の物を見かけるのですが、 >これら服装の色が異なるのは何か各国それぞれ理由があるのでしょうか? パイロットの着てる服の色に関しては、その国の趣味(と言っては変だけど)かな 自衛隊のオレンジ色の飛行服は、墜落時の救難目的の為に目立つ色にしてあった だけど空中戦(特に格闘戦)の訓練をするとコックピットがオレンジ色で目立つ為に緑色にされた……らしい 米軍がオレンジ系のパイロットスーツ着てたのは訓練の時だけ。 実戦用はグリーン系だった。 で今度は逆に「救助に来たがパイロットがどこにいるのかよくわからん」と いうことになり、表がグリーンで裏がオレンジのリバーシブルタイプになった。 でも戦闘機の塗装がグレイ系の迷彩になると、グリーン系は妙に目立つので 近頃はグレイ系に。 また、ヘルメットも白は目立つのでグレイになり、ヘルメットに救難視認用に 反射テープを張ったり個人個人がステッカーでドレスアップするのも禁止に なった。 #right(){(820-823)} **旧日本軍のパイロットは練度が高かったのか? >マリアナ沖海戦だけ日本の航空部隊は練度が低かった。そのことを殊更に持ち上げる情報弱者乙 なんたら弱者って言い方は朝鮮日報がよくするけどね。 予科練第一期って、79名しか採用していない。これが10期のころには1000名、 開戦後の12期とかになると3200名になるわけだけど、開戦前とはいえ10倍以 上に膨らんだパイロット候補生を、まともに教育することができたわけ? だいたい「マリアナ沖だけ」とか言うなら、なんで日本は空母の建造を止めた? 瀬戸内海に浮かぶ未完成空母の、工事打ち切りの理由は? >日本軍の航空部隊の熟達は世界一。 世界に伍する技量の持ち主もいた、というだけの話。ヨーロッパでサッカー選 手やる日本人がいたからと、日本がWCで優勝できるわけではない。 >そうでないと、特攻で敵艦に体当たりなんてできない。 なら、のべ2500機の特攻をやって、目標とした主要艦艇でいえば正規空母9機、 軽空母2機、護衛空母16機、戦艦15機という「体当たりの結果」はなんなんだ? >戦闘機や爆撃機の操縦性が向上して、わずかな訓練でも飛べるようになったから、採用を増やしたんだよ いや、戦闘機や爆撃機は馬力や重量が大きくなったから当然操縦は難しくなってる 大量養成された粗製濫造の新人パイロットは時速200km程度の練習機で特攻したんだ その蛮勇はたたえられるべきだな。出撃命令をだした連中は死刑に値するがほとんど 全員が戦争を生き延び、恩給をもらって安楽に生涯を終えた #right(){(572:695-701)} **アニメみたいに特別にカスタマイズされたエース専用機はあるの? 坂井三郎が自分の機体を改造してたのは有名。 といっても使えないから邪魔だとアンテナ切って無線機を捨てただけだが。 マルセイユは愛機のエンジンを特別にチューンアップさせて高機動が楽に出来る ようにしてたが、おそらくそのせいもあって帰還途中エンジントラブルで墜落死。 そこまでいかなくても、エースはエンジンの出来のいい機体を優先にあてがって もらえて専用機扱いできるくらいの特別待遇はどこでもあった。 別の例では、バルクホルンはBf109F2型の機動性とプロペラ軸内15ミリ機関砲が やたらお気に入りで、補修に支障をきたすぎりぎりまで一人だけG型に乗り換えなかった。 日本の場合古参と言えど下士官に専用の機体割り当てるような余裕なかったので、 それはやったとしても他のパイロットも同じようにしてたから可能だったと思われ。 坂井氏は撃墜機数の真偽はともかくベテランだけに操縦技能がやたら高かったので、 逆に燃費がよくない出来の悪い機体に乗せられることも多かったと聞いている。 ドイツ空軍の場合、アドルフ・ガランドがBf109F型に 特注の武装強化型を提供してもらった例がある。 ヘルマン・グラーフも特注の車輪カバーつき・バックミラーつきの Bf109G-6に派手な赤いチューリップを描いたのを提供してもらった。 生きた広告塔として国民にヒーローをPRするのを兼ねていた。 ハルトマンは新米に自機の「黒いチューリップ」印をつけさせ、敵が怖がって寄ってこないようにしてる。 まあ実際マークが見えるほど近づいたときにはすでに撃墜される寸前。 第2次世界大戦以降のエースの空中戦ってのはほとんどそういうものだ。 ただ、ドイツ軍は有名エースを軍の媒体に掲載して積極的に宣伝してたので、 それを見たソ連側が媒体にあった写真のマークに賞金をかけることもあったといわれてる。 その賞金がかかったことまでドイツ側が宣伝に使ったので記録が残ってるのだけど、 マークを視認できる距離だともう引き金に指かかっていつでも撃てる状態のはずで、 かけた賞金に意味があったとはまったく思えない。 #right(){(創作質問スレ50:213-221)} **戦闘機パイロットはGに耐えるべくどのような訓練を受けていますか? >これをやったら失神する危険性があるとかで禁止されている飛行法などもありますか?  体を鍛えます、筋肉質の体は耐G性を高めます。 絶対的なGの高さによる脳への血流不足による失神はある程度予想が利きますが、 急激なGの上昇はGロックによる不意の失神を招きます。(最近はFBWで制限を掛けてい場合も) ネガティブGは人にも飛行機にも優しくないです。 #right(){(336:169)} **現代の空中戦では格闘戦にはいる前には中長距離ミサイルで既に片が付いていると聞きましたが、パイロットの技量は昔ほど必要とされていないと言うことですか? 視程外を攻撃できるミサイルは諸般の事情で使える状況が限られていたり、 発射しても全部の敵を撃破できるとは限らないため、格闘戦ができないようでは芳しくない。 事実ベトナム戦争では当初米軍パイロットが格闘戦に慣れていなかったため、 小回りの利く敵と格闘戦に入って後れを取る事が多く、トップガン(≒空戦訓練部隊)や 本格的な仮想敵部隊の設立の遠因ともなっている。 ミサイルを発射する為により優位な位置(敵機よりも高い高度、敵機の後方等)を占位する為の機動もパイロットの高い技量が必要とされます。 高い高度から撃ち下ろす方がミサイルのエネルギー損失は少なくて済み、より長い時間或いはより多くの進路変更(回数や大角度)が可能になるので、敵機をロストする可能性は幾分少なくなり、 後方から追走する方が敵機の未来位置予測が比較的容易で進路に先回りする時間的余裕もあるから、 ミサイルを発射する為の位置取りは大変重要です。 #right(){(584:743,757)} **第2次世界大戦の日本軍では戦闘機パイロットはチビじゃないとなれなかったと聞きましたが、それは同時期の他国でも同様でしたか? 西沢広義など、身長180cm以上の戦闘機搭乗員は何人もいるので「チビじゃないとなれない」なんてことはない。 ただ、エースパイロットは小柄でずんぐり体型(Gに強い)人が多いとは言われてる。 #right(){(592:30)} **第2次世界大戦中の日本におけるパイロットの救難体制について教えてください。 一応、太平洋戦争初期の頃は、予め救難地点が設定されていて、其処に潜水艦が待機。 潜水艦を見つけることが出来れば、その近くに不時着水と言う手順で、救難が行われています。 但し、機位を失したら終わりです。 また、運が良ければ、水上偵察機もしくは飛行艇で、乗員を探しに来ることもありました。 流石に末期になると、そんな悠長なことをしておりませんが。 #right(){(331:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **パラシュートで脱出したパイロットを攻撃して殺害しても国際法では問題ないですよね? http://www1.umn.edu/humanrts/japanese/J1923a.htm 1922年にヘーグにおいて「空戦に関する規則案」という条文が策定されています。 これによれば、 ・第二〇条[落下傘の使用] 航空機がその行動の自由を失った場合、機上にあった者が落下傘で避難しようと 試みるときは、その下降中攻撃されることがあってはならない。 として明確に脱出した搭乗員に対する攻撃が禁止されています。 これは実際に調印された条約ではなく、あくまでも規則案なんですが、 現在では国際的に慣習法としてある一定の支持を受けています。 #right(){(593:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 着地したあとは、ハーグ陸戦条約その他の条約に沿って行動します。 降伏するも交戦するも、パイロットの判断次第です。 #right(){(328:625)} **年取って戦闘機を操縦出来なくなったパイロットってどうするんですか? >地上勤務になると思うんですけど、どんなことやるんですか? まず質問の前提が間違っていて、パイロットが肉体的限界で操縦できなくなるはるかに前に 本人の意思に関わりなくデスクワークに回される。それがいやなら辞めて民間に行く。 四十五十でも飛ぶことは出来るが、四十五十の第一線パイロットはいない。 デスクワークの内容はいろいろだ。指揮や作戦や情報や研究や、いちがいには答えられない。 営業マンが第一線から退いたら会社でどんな仕事をするんですかと言うのと同じような質問。 日本の空自には割愛(かつあい)っつー制度があって、空自側がパイロットの民間流出を制限してる #right(){(330:783,793)} **中等練習機ってどんなことを練習するんですか? 一概にはいえないけど、ジェット戦闘機のパイロットを目指している場合、ジェット機の飛行感覚を学ぶ。 初等練習機では航法を学ぶのが目的で、中等練習機からは亜音速の飛行を体験する事により音速機への転換を目指す。 #right(){(330:824)} **新型航空機の操縦資格がどのように波及するのか教えてください。 >試作機を飛ばしてた数人のテストパイロットは無条件に量産機の操縦資格を得て最初の教官になるんでしょうか? テストパイロットは通常、テスト専従。 ある新型機の開発が終了しても、別の機体・別の目的の試験飛行に従事しなければならない。 最初の教官要員は、テストパイロットと別枠で養成されることが多いかと。 >では、最初の教官要員は誰に指導を受けて教官になるんですか? 教育訓練部隊や、最初に新型機を配備する予定の部隊のパイロット(および地上要員)が、 メーカーなどに出向いて必要な教育を受ける例が多いかと。 #right(){(325:769,772)} **飲酒状態で、迎撃のために航空機を飛ばす事態は考えられますか? 45/3/20に独のヘルムート リプフェルトがBf109を駆って il-2を落とした記録がある(ソ連側損失記録との照合結果は知らん) このとき彼は従軍記者としこたま葡萄酒を飲んで酔っ払っていたらしい。 あと真珠湾攻撃の日、第47戦闘飛行隊のブラウン小尉とデインズ小尉は日曜朝から飲んだくれていたが 事態を悟ると飛行場に車で駆けつけ、タキシードの ズボン(前日にダンパがあった)とパジャマのままP-36で出撃、99艦爆を撃墜した。 こちらは日本側の記録でも裏がとれている。 まだ訓練中だったホルムズ・フォスの両中尉も二日酔いによる体調不良ながら、 P-36で迎撃に参加しているが、彼らは撃墜戦果はあげていない。 #right(){(607:二人兄弟の墓 ◆OYxT9PNEKpHC)} **戦闘機パイロットが緊急脱出するとき怪我をすることはあるのですか? 脱出時の衝撃で気絶して意識を取り戻さないまま着水して死亡とかあります かなり危険です 現代だと戦闘機から脱出して、また復帰できる確率は1/3だという話も 脱出の際にスピンに入っていたりすると、遠心力が働いて、 足をうまく座席に密着させられないことがある。 すると計器板の端で足を傷つけたり、最悪ばっさり切断とか。 あとは首がうまくヘッドレストに固定されていないと、 首の骨折って即死とか、死ななくても下半身不随とか。 着水した後パラシュートを切り離せないで、 水を吸ったパラシュートに巻きつかれて溺死とか。 ベイルアウトってのはほんとに最後の最後の手段だということが分かる。 #right(){(323:440-441)} **映画の戦闘機のパイロットって時々酸素マスク外してますが >敵との戦闘になりそうなときにはマスクを付けるのですか? 飛行中は常に酸素マスクしてます。 外してるのは、俳優の顔が見えるようにするための演出。 戦闘機のコクピット内は最低限の与圧しかされていないので、マスクを外せば酸欠で失神したりする。 「トップガン」ではパイロットがマスクを苦しげにむしり取ってプハッと息をつく描写があったように記憶するが、 実際は外したほうが苦しい(w。 またマスク内には無線のマイクもあることが多いので、外してしまったら他機はおろか 同じ機内の前後席の会話もできない。 #right(){(320:705,720)} **空母艦載機のパイロットは、発着の訓練は地上にカタパルトやワイヤを実際の空母と同じように設置して訓練するのですか? 空母での航空機運用の難しいのは着陸。発艦は主にカタパルトの能力なので、 その為の訓練は陸上ではやらない。 米海軍では新人の時にFLOLSを備えた陸上施設で着陸訓練を繰り返し後に、 練習空母で訓練。実戦部隊配備後も空母入港後は陸上施設で繰り返し着陸訓練を 繰り返す。ワイヤー張ってフックランディングまですることはめったにない。 滑走路に目印があってそれをワイヤーに見たてて着陸するのが普通。 #right(){(620:635)} **各国の戦闘機パイロットの訓練課程はどの様になっていますか? >航空自衛隊のFパイロットの訓練課程は、初等練習機(レシプロ)→中等練習機(亜音速ジェット)→戦闘機の複座練習機型→戦闘機 >となっていますが、米空軍や米海軍など、他国のFパイロットの訓練課程はどの様になっていますか? 手元の資料が四半世紀以上前のものですが、シミュレータの適用拡大と機種の変更くらいだと思いますので、参考までに。 豪州空軍:基本練習機(60h)→MB326H(225h)→転換練習機(25~30h) ベルギー:基本練習機(150h)→アルファジェット(150h)→転換練習機(75h) フランス:基本練習機(20h)→中間練習機(135h)→アルファジェット(120h)→戦技練習機(100h) ドイツ:基本練習機(25h)→初級練習機(123h)→高等練習機(138h)→転換練習機(80~110h) イタリア:基本練習機(20h)→M.B.339(240h)→転換練習機 英国:基本練習機(20h)→ジェット・プロボスト(160h)→ホーク(130h)→転換練習機 米国空軍:T-41(30h)→T-37(90h)→T-38(120h)→T-38B(36h)→転換練習機 米国海軍:T-34C(70h)→T-2C(96h)→TA-4J(105h) #right(){(318:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **パイロットは、飛行機に乗る何時間前から飲酒は禁止とかの規定ってあるのですか? JALとかだと乗務12時間前から飲酒禁止するとかの規準があるので、各国でそれなりの規則は当然あるだろ。 #right(){(311:146)} **第2次世界大戦時の日本のベテランパイロットが乗った雷撃機などは海面から何メートルの高さを飛んでいたんですか? >「プロペラで海面を叩く」「海の匍匐前進」「舷側の下を飛んでいた」とよく言われたり、聞いたりしますが 海面上十数メートルですでに並大抵のレベルじゃない。 日本の超ベテランだと3~5メートルという、もはや神業としか思えない領域にいる。 ちなみに3~5メートルってのは、ちょっと海が荒れてるともろに波をかぶって墜落するレベルです。 とりあえず信頼の出来る頁です。 http://www.warbirds.jp/senri/05hiyakuri/hiyakuri1.html #right(){(310:32-33)} >アメリカ軍はどれくらいだったのですか? あとイギリスも 米軍のTBMなら、大体高度30m程度で魚雷を投下しています。 最大で240mくらい。 英軍のSwordfishの場合は30mよりもう少し低く飛んでいたか、と記憶していますが、数字が出てきません。 #right(){(310:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **F-117は電波封鎖で無線も使わないので、パイロットはヘッドホンステレオを持ちこんで道中の暇を潰してたとか聞きますが、どうやって聞いていたのでしょうか? >まさか飛行中にヘルメット外して、イヤフォンはめて……なんてやっていたとは思えませんし パイロットのヘルメットに内蔵されてるヘッドセットは、コネクタで 機の通信装置と繋がってるわけで。 当然搭乗した後にコネクタを繋ぐわけだから、それを持ち込んだヘッドホン ステレオに繋げばいいだけ。 離着陸時に航空管制が必要なときはコンソールに繋ぎなおせばいい。 #right(){(308:282)} **パイロットは視力が悪いと駄目ですか? >眼鏡とかコンタクトかけて活躍しているような人はいる? 米軍戦闘機パイロットで眼鏡かけてるのは普通にいるぞ 航空雑誌めくればぞろぞろいる 視力矯正も空自は不可だが米軍はOK!らしい 過去、エアレスで話題になってた コンタクトはGでずれるので不可だとか 空自の戦闘機パイロットにも眼鏡使用者はいる 杉山隆男著「兵士を見よ」に眼鏡使用者の記述があったはずです ただ裸眼視力0.8の人らしいから視力が悪いかというと微妙だが #right(){(304:573-578)} **耐Gスーツとはどんな仕組みで着用者を守っているんですか? Gがかかったときに末端、特に下半身を圧縮空気で圧迫することでGによって血が下に行ってしまうことを防ぎ、 これによって脳が貧血に陥ることを防ぎます。スーツの足、太ももの部分に言わばしぼんだタイヤがあり、 Gがかかるとこれをふくらませて圧迫します。 最近は全身をカバーするスーツに液体を満たし、GがかかるとGの方向に液体が勝手に移動して 結果としてその部分の身体を圧迫し、血液がそちらに溜まらないようにするスーツも作られています。 動力が要らない上、耐G性能も向上しているようです。 #right(){(297:424)} **某スレで「飛行時間7000時間とか神じゃね?」と言われたのですが、戦時中の搭乗員の平均飛行時間って大体どれ位だったんでしょうか? 当時、新兵を一人前のパイロットに一人前まで訓練するのに理想的だと言われたのは400~500時間。 実際には300~400時間で戦場に出されることが多く。 末期の神風攻撃隊あたりだと、飛行時間100時間以下なんていうのがゴロゴロしていた。 つまり、訓練が400としてさらに実戦で+600時間、合計1000時間ともなれば 十分に一流のベテラン。7000っていう数字が如何にとんでもないかがよくわかる。 http://www.warbirds.jp/ansq/8/H2000024.html #right(){(296:784-789)}  俺の知ってる限りで最短なのは、大戦末期の飛行免許(陸だったか海だったか忘れた) で、20時間で飛行免許をもらったという記述がある。 勿論飛行免許なだけで、普通の実戦ならそこから戦技訓練に移るのだが、 特攻ならそのままに近い形のまま実戦に行ったと思われる。 #right(){(296:フェチ ◆kK77XB6/ug)} **普通の戦闘機パイロットがVTOL機に機種転換するとしたらどれくらいの訓練期間が必要? 英空軍は1ヶ月(ヘリでのホバリング訓練含む) 米海兵隊は2ヶ月(訓練の内容不明)といわれています ただし、これは1970年代にハリアーが配備された当初の話 現在では変わっている可能性大です #right(){(45:325)} **ジェット戦闘機を体験操縦できる国ってどこですか? アメリカは金持ちなんか払い下げの戦闘機まで所持出来たよ。 911以降は飛行訓練にもかなりの神経が使われるようになり、飛行許可を貰うだけでも かなりの書類審査等が必要になったので、難しいでしょう。 #right(){(45:679)} 体験搭乗ならあるんだけどねぇ。 ロシア機搭乗ツアー モスクワまでの足代入れて、200万円+αくらいかねぇ。 #right(){(45:681)} **戦闘機の近くでミサイルが爆発して機体その物に損害は無かったんですがパイロットが死亡していました。これって死因はなんなのでしょうか? 衝撃波、とか言いたいとこですが、それは無理。破片がキャノピーなり なんなりを貫通してパイロットを殺したとゆーのが正解でしょう。小さな 穴しか残ってなくて、一見無傷であったとゆー。さもなければ密室殺人(笑) です。物理的な破片以外でパイロットを殺せるミサイルは(現状)ありません。 #right(){(48:8)} **プロのジェット戦闘機乗りの人達は、どういう風にしてブラックアウトを起こさないようにしているのですか? いきんだりして、Gスーツプラス自分の筋肉でなんとかしてる みたいですよ。だからすげぇ疲労するわけ。健康には悪いよなあ。 まあ、いきむのやめると、命に悪いけど(笑) #right(){(48:163)} **F/A18やF-4などの艦載戦闘機は発艦時にパイロットが手放ししてるらしいですがこれは何故ですか? 手をかけているとGで操縦桿を引いてしまい 機首age→失速→墜落のダメスパイラルとなってしまうため #right(){(53:501)} **領空侵犯機へのスクランブル待機中以外のとき戦闘機パイロットはいったい何をしているのでしょうか? 基本は休暇と再訓練。 年単位とかいった長期戦列離脱だと転属も有り得る、てとこかな。 #right(){(54:ゆうか ◆9a1boPv5wk) 士官としての付随する仕事を行い、さらに可能な限りシミュレータ訓練を行って コクピット内のスィッチに通じるようにするとか手元の本に書いてあります。 Gに耐えられるように体を鍛えるのも大事でしょう。 #right(){(55:431)} **戦闘機作ってるメーカーに勤務しているテストパイロットって、どういう人達でしょうか? 現在の日米英では軍隊(空自)を経て、それぞれの社で正規採用された方々です 戦前に遡ればいろんなケースがあります ロシア、中国など他の国については知りません #right(){(55:224)} **WWⅡでの撃墜数No1のエースパイロットって誰ですか? ドイツ空軍のエーリヒ・ハルトマン 352機撃墜 #right(){(57:28)} **戦闘機パイロットは女性には向かない職業なのでしょうか? ま、一般論として男性の肉体能力のキャパシティーは同じ条件で育った女性より大きいから、 それをして向き不向きと言えないでもない。 しかし、女性のスポーツ選手は運動しない男性より遥かに運動能力があるし、 数ある軍務の中で1-2を争うほど肉体的に厳しいであろう戦闘機パイロットに 実際になっている人間がいるからして、 どうにもならないほどの適性の差というのは無いと思われる #right(){(59:843)} 戦闘機というのは (今までの戦闘機パイロットを基にした) 戦闘機パイロットが扱うことを基準に作られている 今までの戦闘機パイロットは男性がほとんどだから 必然的に男性を基準とすることになる よって女性には厳しい条件になる部分もある #right(){(59:849)} **よく国ごとのパイロット年平均訓練時間とか話題になりますがエリートと下っ端では訓練時間が全然違うのですか? 中国とかでMiG-21部隊よりSu-27部隊のほうに 訓練予算が多く割り当てられ、飛行時間が長いとか そういったことはありうる。 #right(){(60:99)} **戦闘機乗りが起こすシンバルロック現象はどう言うものか教えて下さい。 「ジンバルロック」は機械式ジャイロのジンバル(ジャイロを支えるリング)が固まってしまう (「ジャイロ=地球ゴマ」のリングが同一平面状になった時に生じる)ことです。 CGの世界では似てはいるが異なる現象のことですが。 「G-Lock」は急激なGの増加によってパイロットの意識が失われるような症状です。 #right(){(60:790)} 空間識矢調(バーディゴ)というのも有名ですね。これに陥ると 計器が示しているのと全く異なる姿勢で飛んでいるような感覚に襲われるそうです。 #right(){(60:794)} **空自のパイロットの質は米軍以上って聞いたのですが、米空軍のパイロットの質って各国の空軍と相対してどの程度ですか? 年度によって違ったり具体的な数字は正式に発表されてなかったりするから 資料によって数値はバラバラだが 基本的に米軍のパイロットの年間飛行時間は他国より数十時間高い 自衛隊を始めとする先進国、中国の第4世代機、パキスタンなどのパイロットは一般的に年間150~200時間 韓国や中国の旧型機などのパイロットは年間130時間飛行すると言われてる 米軍のパイロットは他の先進国より数十時間多く(250時間とか)飛行してると言われてる 何故空自のパイロットは米軍より質が高いと言われるかというと 米軍のパイロットは訓練時間が長くとも対地攻撃などの訓練もしなくてはならないが 対地攻撃能力が元々低い空自は主に空対空戦闘の訓練が中心なので 結果的に空対空では米軍より質が高いのではないかと思われてるから 実際どうなのかは戦ってみないことにはわからん 演習などで一部のパイロット同士による対決じゃ全体のレベルは判断できないからな 演習じゃ何らかの制限下である場合が多いし米軍機と自衛隊機じゃ性能や武装に差があるし 何より実戦と演習じゃ精神状態も含めて何もかもが訓練とは違うしな #right(){(675:375)} **プロペラ戦闘機の時代には、戦闘において、現代よりもパイロットの技量の差が顕著だったのですか? 第2次世界大戦のアメリカ軍のデータで、エース(5機以上撃墜。全パイロットの5%程度) の撃墜数を合計すると、全撃墜数の40%を超えるという数字があったはずです(ソース失念) 単純な計算だと 40/5:60/95≒8:0.63 エースパイロットと一般パイロットの差はこれだけあるわけです。 ミサイル戦闘時代である現代でもパイロットの経験・技量は依然軽視はできませんが、 おそらくこれほどの差にはならないと思います。 #right(){(290:517)} **映画ではよくみますが、パイロットは仲間同士ではあだ名で呼び合ったりしているのですか? 別にパイロットに限らず、敵が傍受しているかもしれない無線で音声通信をするときは、 互いに本名や階級を秘匿してコールサインで呼び合うものです。 万一、敵に傍受されて長期間通話内容を記録されていた場合、指揮官の名前や階級から 部隊の規模や兵力、作戦意図などを推定されてしまいかねません。 「仲間同士」ではなく部隊内 「あだ名」ではなくTACネーム。 TACネームで呼ぶのはパイロット個人の素性が外部に漏れたり パイロットの軍内部のローテーションがバレたりといった不都合を防止するため。 部隊運用上の規則です。 #right(){(285:364-368)} **戦闘機パイロットはGに耐えるための呼吸法を身につけてるそうですが、本当でしょうか? ありますし、よく知られています。ヴァルサルヴァ呼吸法が有名ですが、 吸った息を溜めて「いきむ」感じです。検索されるといろいろひっかかるでしょう。 潜水や声楽にも使われる呼吸法です。 同時に、Anti-G Straining Manoeuvres (AGSM)を行います。これは 筋肉を力を込めて収縮させることによって、血液を絞り出し、 頭に血を回す方法です。ヴァルサルヴァ呼吸法も同様なので、 Gロックは防げるかも知れませんが、通常の状態で行うと 脳出血などのリスクが増すでしょう。 #right(){(690:system ◆systemVXQ2)} **F-15のパイロットになるにはどれくらいのセレクションが待っているのでしょうか? 日米イスラエル、サウジアラビアみんな違うけど、F-15の操縦席に座る資格を手に入れるまでで 3段階から5段階ぐらい 初等中等各訓練段階では訓練生の3割は落後するらしい F-15部隊に潜り込んだ後でも毎年チェックがあって、2、3人程度は撥ねられるみたい #right(){(282:815)} **パイロットは何キロ先の敵機を視認できるの? 戦闘機サイズですと 視認出来るのは条件が良くて20km程度、条件が悪くなればどんどん縮まります。 空戦用ミサイルであるサイドワインダーなどは、基本的に視認して撃ちますが、 視程外(BVR)での使用を基本にした中・長射程ミサイルは、レーダ等で敵を確認して撃ちます。 #right(){(101:515)} **パイロットは小銃や拳銃の射撃訓練はするのでしょうか 使い方についていえば、基本的な事(装填の仕方、安全装置など)は基礎で当然仕込まれているはず。 下手だけど。 救出されたパイロットが敵地脱出中に「オレも手伝うよ」と言ったら、銃を取り上げられたとかは ベトナムあたりで良くあった話。「味方を撃たないでくれるのが一番の手伝いだ」。 #right(){(279:938)} **北ヴェトナム空軍戦闘機部隊にはエースがゴロゴロいたのでしょうか? 航空ファンの92年1月~12月のA.J.バルク氏の連載「ベトナム航空史」、1998年に 出版された洋書、"Air War over Viet Nam,The Vietnamese People's Air Force 1949-77" (スコードロン社刊)に詳しく掲載されています。 米軍機撃墜数は、Viet Nam資料では320機となっています(米軍主張は94機)。 これは、無人偵察機も含んだ数字と言われています。 これらの話は、世傑のMiG-21にも掲載されていますので、一読されては如何でしょう。 #right(){(115:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} こちらのページをどうぞ。北ヴェトナム空軍のエースを紹介しています。 http://www.acepilots.com/vietnam/viet_aces.html 興味深いことに、かつて北ヴェトナム空軍のトップエースといわれていた 「トーン大佐」Col. Tombが実は架空のパイロットであったことが記述されています。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **大戦末期、日本のパイロットは速成教育で飛行100時間で初陣とありましたが、それは年月にしてどの程度のでしょうか? >つまり、一般人が仮に陸軍に入隊して実戦機で出撃するまで速成教育の場合どのくらいかかりますか? 日本陸軍の場合は、1942年7月22日操縦開始、1943年5月31日卒業祝賀飛行で合計操縦時間130時間以上。 この航空士官学校56期が、まともな教育を受けた最後のクラスです。 これから後、期間6ヶ月の戦技訓練に入っています。 その後、部隊に配備される前に該当機種で転換訓練を4ヶ月60時間程度受け、実戦部隊に配備となります。 此処までの総飛行時間は340時間、赤とんぼから1年9ヶ月掛っています。 57期からは、操縦訓練がいきなり高等練習機課程からとなり、6ヶ月60時間の訓練になりました。 日本陸軍の場合は、従って、1943年からとなります。 (但し、56期は54期までのように実用機未習教育を終了して実施学校からいきなり  実用機に進む訳ではなく、未習教育が廃止されているので若干の簡略化は行われ  ていますが) #right(){(262:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **米軍のパイロット養成システムについて教えて下さい 資料は20年前のものであることに留意されたし。 米空軍  T-41(飛行時間30時間)→T-37(同90時間)→T-38(同120時間)→T-38B(同36時間)  なお、戦技訓練としては元々F-4で120時間の訓練があったが、T-38Bの訓練に変更された。  これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。  ちなみに、空自の場合は、戦闘操縦課程までの飛行時間が395時間なので、空自は100時間  以上訓練時間が多い。 米海軍・海兵隊  T-34C(飛行時間70時間)→T-2C(同96時間)→TA-4J(同105時間)  なお、現在はT-45の訓練課程がT-2C/TA-4Jの訓練課程に変わっているので、飛行時間は  変わっていると思われ。  これで、基本戦技訓練まで終了し、実用機転換訓練に入る。  #right(){(260:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦闘機で敵戦闘機を撃墜したら、金一封などが出るのでしょうか? ソ連なんかでは、撃墜すると賞金が貰えました。 英国空軍の操縦士が、ソ連でHurricaneの操縦訓練を行うついでに迎撃戦闘や 援護戦闘を行い、相手の機体を撃墜した際に可成りの賞金を貰ったと言う話が あります。 1機1000ルーブルで、彼等は最終的に16000ルーブルを稼ぎ、持って帰った賞金 は英国空軍に寄付したそうです。 #right(){(237:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **第2次世界大戦の時、各国はパイロットをどう増強したの? 米陸軍航空隊は、大戦開始時に保有機21,500機に対し、操縦士30,000名。 1944年には73,000余機まで保有機は増えています。 米海軍航空隊は、大戦開始時で、保有機5,233機、操縦士5,900名です。 大戦終結時には、この保有機が58,000機に達しています。 こうした拡大に従って、操縦士養成も拡大しています。 特に旅客機操縦士は基より、農業機パイロット、大学生など民間にいる軽飛行機の操縦士を 徴募することで、急速に養成が可能となっている訳です。 英国の場合、空軍の第一線機は開戦時で全世界に1,911機(全保有機2,600機、ちなみにドイツ は4,161機)でした。 操縦士の不足はBattle of Britainがピークで、1940年6月5日の時点で、第一線機466機、操縦 士の定数1,456名に対し、6月15日の時点で1,094名しかいません。 このため、増強に努め、253名を他機種などから促成教育し、56名が海軍から移籍しています。 大戦終結時には、全保有機9,200機、搭乗員(操縦士だけではないですが)193,313名に上っています。 英国海軍は大戦開始時、第一線機232機でしたが、終了時はその20倍の機体を保有しています。 英国の場合は、1936年から養成プログラムの拡充に着手し、元来から有る英国、エジプト、カナダの育成 部隊に加え、豪州、ニュージーランドが加わり、1939年から南ローデシア、ケニアでも育成が開始されました。 これにより、1942年半ばには、年間11,000名の操縦士、17,000名の搭乗員が養成可能となっていました。 ソ連は欧州に13,000機、極東に2,000機、海軍機700機で、終戦時には欧州の第一線機だけで7,500機以上に 達しています。 ソ連は、極東から回す他、元来、学生航空などの団体や民間、農業用の機体の操縦士を回すことが出来て います。(ちなみに、ソ連邦英雄の数は2,420名) ちなみに、日本陸軍が1,500機、海軍が1,610機。 1942年7月22日~43年5月31日まで行われた航空士官学校56期教育では、130時間の飛行時間で基本操縦 を行っていましたが、57期からは初練、中練課程を飛ばして、高練のみの6ヶ月60時間に短縮されました。 その内訳は、単独飛行に至る前までに、25時間余、単独飛行、特殊飛行、編隊飛行などで、86時間余、高練 課程が43時間余だったそうです。 戦闘機課程では、期間6ヶ月、飛行時間は120時間余。 戦闘機操縦士として、曲がりなりにも役に立つのは、初等練習から1年9ヶ月、飛行時間340時間となります。 旧軍関係者の指摘では、米国に比べ、本格的計器飛行が出来る練習機が無く、リンクトレーナーも普及して いなかったこと、また、教官陣の計器飛行能力にも問題があったこと(練習機部隊の教官は、大抵が第一線 部隊を落第した操縦士の行き先という考えでした)、計器飛行に関しては、一部練習機に設備はありましたが、 人工水準器、ジャイロコンパス、無線の無い機体での費用対効果は低いと言わざるを得ない。 訓練プロシージャーがきちんと決められておらず、各人に任されている。 戦闘機の場合、編隊空戦が後に取り入れられますが、97戦でやるのは余り意味がない。 などを指摘されています。 海軍の場合は、霞ヶ浦で6ヶ月の期間、基本150時間で、単独飛行になるのは6時間程度から。 戦闘機教育の場合は、その後大分に移動して、6ヶ月、150時間でした。 旧軍との違いとして、海軍時代は例えば、失速に入れるなとは繰り返し教え込まれたのですが、 失速そのものの教育は受けません。 米国式の場合は、「頭ではなく身体で覚えよ」と言う方式で、失速のあらゆる状況を実際に体験させ、 回復法を練習すると言った実用本位の考え方です。 また、海軍と米国式でも計器飛行について、旧海軍の関係者は、米国の計器飛行は水平儀を中心 としてあらゆる飛行計器を使う「フル・パネル」式に対し、旧海軍のそれは、旋回計の針と玉、磁気コ ンパスのみを使う「パーシャル・パネル」式で、前者は、チェックする契機の数は多い反面、スキャニ ングさえきちんとすれば、機の姿勢変化を確実に読み取ることが出来る、万人向き、後者は、計器の 数は少ない代わりに、機の傾きなどが判らず、機位を失する可能性が高いと言うものでした。 #right(){(198:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **第二次世界大戦時の飛行機はフライ・バイ・ワイヤが主流の現代と違って操縦桿を介して半ば人力で補助翼とか動かしてたみたいだけど >昔のパイロットは腕の筋肉がモリモリだったりするの? その通り 70年代まで女性戦闘機パイロットがほとんどでなかったのは、主に筋肉量の問題があったからだ #right(){(俺初質スレ2051:972)} **爆撃機のパイロットってどういう動機でなりたがるのかが気になります 時代や国によって変わるとしか言いようがないが・・・ 志望動機に関しては一例としてWWIIのドイツを挙げると ゲーリングの肝いりでエリート扱いを受けられる上に 戦闘機に護衛されてるから生還率が高いってのが 志望動機の上位だったみたいだが。 #right(){(俺初質スレ20501:606)} アメリカの場合、親父も爺さんもB-52の搭乗員やってたからという 理由で志願する人がいるらしい。 #right(){(俺初質スレ20501:606)} 米空軍の場合、操縦士養成課程で最優秀な成績を収めたものが戦略爆撃機、次の階層は攻撃任務の戦術戦闘機や輸送機の部隊に回され 性格的に問題があるものが制空任務の戦術戦闘機部隊に行くことになるそう #right(){(俺初質スレ20501:619)} **日本軍は戦争末期には熟練したパイロットの不足が原因で敗退を繰り返しましたが、他国では同じ問題は無かったのでしょうか? 当然ある。ドイツは大戦末期になると搭乗員が払底して日本と同じく少数のベテランと大多数の新人というアンバランスな構成になってる アメリカあたりはパイロットが消耗しきる前に、一定の期間や回数出撃した時点で後方へ下げて 休養や配置転換したのでガダルカナルなど一部の例外はあれどベテランが払底するような事態にはなっていない #right(){(俺初質スレ50505:590)} **戦闘機のパイロットってパラシュートの降下訓練ってやってるんですか? やってないわけがない #right(){(俺初質スレ436:186)} ちなみに米空軍や空自では年1回の降下訓練によるライセンスの更新が求められる #right(){(俺初質スレ436:187)} 降下塔からの降下だけを行う 航空機からの降下はやらない #right(){(俺初質スレ436:201)} ----

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