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軍隊組織」(2024/03/22 (金) 21:07:32) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- **軍隊組織の中にはなんで音楽隊があるんですか?何かの伝統なんでしょうか? 伝統というのも正解だと思います。軍楽隊は、中世から近世への過渡期、ちょうど戦争が銃火器の発達と 方陣戦術の普及に従って様変わりしていく時に、特に重要な役割を持って発達しました。 当時は無線などの有効な連絡手段がなかったため、兵士たちを一斉に動かすには、楽器の音が、しかも多岐多様な音色によって 様々な命令を伝えることの出来る軍楽隊が、戦闘時のキーマンとして重要な役割を果たしていました。 また個人で鳴らすより音が大きい、というのも軍楽隊の強みの一つです。火薬の発達により、戦争はひどくやかましいものになってしまいましたので・・・ 最前線に命令を伝達する彼らは、自然、指揮官の近くに居ることが多く、そして兵士たちとともに敵火線に曝されることが多いため、 自然と、高給取りのエリートたちになっていきました。 近世から現代、通信手段の発達や、戦術の変化で戦場での軍楽隊の役割は終わりましたが、儀礼の際の主役の座、 そしてエリートとしての誇りは現代になってもなお、失われていません。 #right(){(4:521)} **旧ソ連では軍の管轄外の組織に内務省軍があったけどそういうたぐいの組織が存在するメリットとデメリットって何ですか? 1. メリット 軍が反乱を起こしても守ってくれる安全装置の働きをするものもあるが(Ex. 親衛隊、黒シャツ隊)、 多くは軍隊が出ほども無い、国内向けの治安維持装置と言うことが言えるでしょう。 即ち、ゲリラ戦などに特化した兵器体系を単独で持つことが出来る。 教育体系をそれぞれの軍で一本化できる。 2. デメリット 情報の共有が出来にくい。 セクショナリズムによって、情報が両軍間で円滑に流れない。 どうしてもライバル視してしまい、効率的な兵器体系、戦略体系がとれないなどが有るのではないでしょうか。 #right(){(17:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **軍隊とゲリラと警察の明確な定義とはなんでしょう? 簡単な定義ですが・・・  軍隊・・・国民の生命と財産を、他の武装勢力から守る組織  警察・・・国民の生命と財産を、犯罪勢力から守る組織  ゲリラ・・組織化されてはいるものの、基本的に、ある目的のために       自発的に集まった武装した人達。 で、重武装の警察についてですが、相手となる犯罪勢力が重武装である場合に 警察も対抗上重武装になります。(南米あたりや政情不安な国に多いです) それと軽装の軍隊についてですが、主な理由は「予算なし」「相手がいない」あたりでしょう。 #right(){(17:ulysses)} **軍隊での昇進に要する条件ってのは、上官による評定が最も重要視されるのでしょうか? カナーリ昔米軍の昇進基準を聞いた事ですが。 軍人それぞれに経験ポイントが与えられ、資格を得ると1点、本国から海外駐屯地へ 勤務すると10点、最前線やPKO等の参化で100点と言うような形である。 【点数はあくまでも例ですからね】 経験ポイントがある程度まで達すると、昇進制度の候補生となる。 さらに上司の推薦が得られたときに、昇進試験が受けられる。 ある程度の年数で昇格しない場合は、能力が無しとみなされ首になる場合がある。 (契約期間終了時に再契約できない) また、戦場で戦果を上げてもそれを証明(報告書)出来ないようでは昇進が不利になる。 非戦闘職種はヤヤ昇進が不利とも言えるが、評価方法は変わらないはず(確証はとれないスマソ) #right(){(21:618)} **機甲師団ってなに? 機械化装甲師団の略。戦車部隊と機械化歩兵(装甲車化歩兵) を中心として、砲兵その他も自走化又は自動車化した師団。  「師団」ってのは独立して作戦が出来るように、支援部隊も含めてセットにした軍隊の作戦単位。 最小の戦略単位で最大の戦術単位という言い方もする。 #right(){(22:464)} **「戦略空軍」と「空軍」の違いは、ていうか呼称を分ける理由はなんでしょうか? 「戦略空軍」という組織が存在したのは、戦後のアメリカだけです システムとしては「空軍」の中に「戦略」「戦術」などの軍団がある構図となります 米戦略空軍は当時のサイズが異常に大きかった核爆弾を装備可能な大型爆撃機を 運用するために発足しました B-29(中型)B-50(同)B-36(大型)B-47(中型)B-52(大型)のほか、50年代末まで 護衛用の戦闘機部隊も配属されていました また、ICBMも管理運用しています。今はB-52、B-1、B-2が300機ほどあるだけ、ミサイルも ミニットマンⅢの単弾頭改造型(何基か不詳。矛盾する情報あり)を保持しています これに対する「戦術空軍」は、主に前線で通常兵器を使用する小型戦術機が中心しています ベトナム戦争までは、戦略空軍こそ空軍の主流でしたが、ベトナムに深入りするうちに 戦術空軍がどんどん肥大化し、また戦闘爆撃機の能力が戦略用途に転用可能なほど 向上してきたため、空軍内部の政治的力関係は逆転しています 旧ソ連(ロシア)、中国は「戦略ロケット軍」や「第2砲兵」が弾道弾を管理運用していますが これを「戦略空軍」とみなすには、ムリがあると思います #right(){(23:416)} **”輜重”これはなんと読んでどういった意味なのでしょうか? ロジステッック担当の部隊 #right(){(28:941)} **先任って、なんですか? 軍令承行令に、指揮権継承に関しての規定があります。 第一条 軍令ハ将校官階ノ上下任官ノ先後ニ依リ順次之ヲ承行ス(後略) これが先任です。基本的におっしゃるとおりです。あと同時に進級していても 同期の中では序列がつけられており、序列が高いほうが先任です。 #right(){(30:名無し軍曹)} **CAG機の「CAG」とは何の略でどういう意味でしょうか? CAGはCariier Air Groupの略で航空団司令です。空母に載っている各飛行隊のボスに当たる人で、 空軍で言うと基地司令って感じでしょうか。空母では艦長と同格扱いだったと思います。 通常大佐がこの地位に就いてるようです。 空母搭載の各飛行隊のナンバー00(100とか200)とかはダブルナッツ と言われCAG機と言われています。 #right(){(31:693)} **近衛隊とナチス親衛隊って全くの別物ですか? 全く別物。 近衛隊(日本だと近衛師団)は陸軍組織の配下で、皇族・皇居を警護・警備するのが本来の役目。 戦時には普通の歩兵師団と同様に扱われ、前線に派遣される。 ナチス親衛隊(武装親衛隊)は、もともとナチス党の私兵として結成され、ナチの政権獲得後に軍組織的な拡大を遂げた。 陸軍(国防軍)とは別物で、両者は非常に仲が悪かった。 詳しく言い出すときりないのでこの辺で。 #right(){(32:831)} **フォース21ってなんだ? 今の部隊指揮は、ピラミッド型の命令系統で、各部隊からの情報と命令を 一度司令部に集めて、またそこから各部隊に送る、という形式をとっています。 んで、「フォース21」とは、この命令系統(情報の流れ)をピラミッド型から 多角形型にする構想なのです。すなわち、全ての情報を分隊や兵士個人レベルでも 共有し、各レベルで自由に情報を伝達できるようにするものです。 兵士の個人装備も電子化され、味方の位置や敵の位置の確認、支援攻撃の要請等が兵士個人で可能になるのです。 また、この電子化された個人装備を身につけて戦う歩兵を、ランドウォーリアといいます。 #right(){(34:ハス ◆yPF68LQs)} **海兵隊は国外へ侵攻する軍で海軍は国防専門ですか? 海軍  海で戦争する軍隊。畑も工場も無い海の上での目標は交通路(日本 の食料自給率を考えてほしい)ということになる。  相手の海上交通(陸軍の移動も含む)を阻害し、味方の海上交通を 保護する為に存在する。自給自足で生活してる発展途上国なら沿岸防 衛程度でも良い。 海兵隊  海軍の陸戦部隊の事。上記の目的を達成する為に必要な小規模な陸 上作戦を海軍独自に行う為に存在してる。  「海軍」ってのは「艦隊」と言う言葉で想像されるもので、海兵隊 はソレに付属してる「陸上部隊」だと思えば良い。 #right(){(36:312)} **MPの仕事範囲ってどこまででしょうか MP(ミリタリーポリス)の仕事の範囲は国により違います、 国内の一般犯罪を捜査する国もありますし、軍隊のみしか捜査出来ない 国もあります。 自衛隊の組織には警務隊と言う組織があり自衛隊内のみ捜査できます。 #right(){(53:236)} **軍隊が陸海空とかに分かれてなくて統合軍の形とっている国で最大の兵力を持っている国ってどこなんでしょうか 統合軍の規模としてはカナダが最大ではないでしょうか。 #right(){(63:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **上官が部下を励ますのは映画の中だけでしょうか? 人間社会の組織では普通のこと>上官が部下を励ます 軍隊も組織の一つであり、当然あり得る。 #right(){(63:539)} **中隊で一番偉いのは中隊長ですか? 一番偉いのは中隊長 その下に小隊長などがいる これが正しい中隊の編成ってのは無く、各国色々 同じ軍隊でも、砲兵中隊と歩兵中隊では編成が違ったりするので これまた一概には言えない。時代によっても違う。 #right(){(64:169)} **海軍陸軍空軍、これらの違いというかそれぞれの仕事を教えてください。 ・陸軍  陸上での戦闘を行う軍隊。敵戦力の最終的な撃滅には必須。  敵地の最終的な制圧・占領にはどうしても要る(戦闘機では爆撃・破壊は出来ても占領は出来ない)。  また、日本のような海洋国家の場合、存在することによって敵に大規模な上陸戦闘部隊を用意させ、  その輸送艦を用意させると共に輸送艦護衛に敵軍艦の一部を割かせて海空軍の任務上の負担を軽減  するという役目もある。また、陸の戦場、および戦場に等しい場所の清掃や整理ができるのも陸軍  だけなので、震災などで壊滅した都市における救難活動も大事な仕事。警察や消防と違い、都市の  機能が完全麻痺している場所でも活動できる。 ・海軍  海での戦闘を行う軍隊。海洋国家にとっては特に必須。  民間船舶の海洋通商路の護衛などが大事な任務であり、海が繋がってさえいれば燃料のある限り  どこにでも行けるのが特徴。全面積の七割を海が占める地球上において、行動範囲の広さは随一。  また、大型輸送艦艇による物資輸送も任務のひとつで、大容量の物資を迅速に輸送することができる。  その他、機雷(海洋の地雷)の処分や、災害時の艦艇による民間人輸送なども海軍の大事な仕事。  アメリカの海軍は核弾頭搭載戦略原潜や原子力空母、海兵隊など、アメリカを象徴する陣容を誇る。 ・空軍  空での戦闘を行う軍隊。陸海軍の優位確保には必須。  何よりジェット機の機動力が最大の武器。味方陸海軍の頭上が敵空軍の手で脅かされることのないよう  航空優勢を確保するのが任務。地上部隊支援のために地上の標的を目標とした攻撃を行うこともある。  物資や人員の輸送も任務で、ペイロードこそ海軍の大型輸送艦には負けるものの輸送所要時間は短い。  陸軍の空挺部隊を輸送するのも任務のひとつで、その他、どこの国でも政府専用機はたいてい空軍の管轄。  欠点を挙げるなら、陸上に滑走路が無いと機能しないこと、戦闘機の場合、滞空時間や航続距離の都合上  基地から一定以内の距離にある戦場にしか影響を及ぼせないこと、兵器価格が高額であること、など。 #right(){(64:346)} **特戦隊なんてあるんですか?あるとしたら何をやっていたんですか? 督戦隊(とくせんたい)ってのはあるけどね。 憲兵みたいな軍隊の警察みたいなもんだけど、それより乱暴で前線で「逃げたら殺すぞ」って兵隊脅す役割です。 #right(){(64:854)} あるというかないというか・・・ 特戦隊という言葉は造語です。少なし馴染みのある軍事用語じゃありません。 でも「特別な戦隊」「特殊な戦隊」ということであれば別に珍しい存在じゃありません。 #right(){(64:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **よく治安維持部隊とかの車両でみられるKFORとかIFORはどういう意味でしょうか? IFOR(Implementation Force) 和平履行部隊。国連安保理の承認を受け、ボスニアの平和維持活動に従事し、平和強制のための武力行使も容認されたNATO指揮下の多国籍軍。 KFOR(Kosovo Force) 国際安全保障部隊。国連安保理決議に基づき、コソヴォに展開されたNATO軍を主体とする多国籍軍(99年~)。 #right(){(65:287)} **連隊長と連隊区司令官との違いは何ですか? 連隊長は連隊という野戦部隊の指揮官であり、主として部隊の指揮に関する職務であるのに対し、 連隊区司令官は連隊に割り当てられた隊区の司令官で、主として部隊指揮以外の役割を果たします。 平時においては兼務することが多いようです。 戦時においては連隊長は部隊とともに戦地に赴きますが、 管区司令官は管区内で兵員募集、新兵教育、管区内の警備等を担当します。 国や時期によって制度が異なるので、更に情報が必要な場合はその辺りを明確にしてから調べられると良いと思います。 #right(){(67:84)} **「日露戦争物語」という漫画で作者が「ドイツ参謀本部方式は短期決戦には向くけど長期戦には向かない。」といっていたのですが本当でしょうか? 短期決戦はドイツの立国条件から導き出された 伝統的ドクトリンだが、それと参謀本部との相性に因果関係は無いと思う。 #right(){(67:ミリ屋哲@モバイリ ◆4EZIX.r92I)} **諸外国の軍隊における入隊試験競争倍率あるいは採用試験の難易度ってどのくらいなものでしょうか? 陸軍の歩兵コースなら殆ど誰でも入れるんじゃないの?こういっては悪いが DQN率も高かったり 空軍パイロットとか海軍の船乗りはそれなりの学歴も必要で大変だと思う 確か米軍の潜水艦乗りは理系大学の修士号がいる #right(){(67:542)} そもそも軍隊なんてのは、頭も悪けりゃ手に職も無いような連中を雇うための場所だから 難しいハズがありません。社会落伍者の最後の拠り所ですから。 まあ犯罪者になるよりは軍隊に入れようってなもんです、ハイ。 #right(){(67:543)} 米軍では昔は本当にそれやってたからね。少年犯罪やったやつに陸軍行くか 刑務所行くか、って。で陸軍にDQNが溢れて、流石にこりゃ困ったってんで廃止。 ベトナムの頃まで位だっけ?それでDQNが海外駐留地であちこちで沖縄のような ことをやらかして、顰蹙かいまくってた #right(){(67:547)} **世界規模で成り立っているのに、団長・隊員・志願兵の三階級しかない軍隊というのは実際ちゃんと機能するのでしょうか。 少なくとも 現在の軍隊のようなピラミッド型の組織 (例えば、分隊<小隊<中隊<大隊<連隊<師団<・・・) では有る程度階級が細分化されていないとまともに組織として機能するのは不可能。 ただ、組織としての柔軟性を確保するためにピラミッド型の組織から 脱却しようというような考えも有り、そういう組織ならばまあ、不可能とは言えない。 #right(){(67:752)} 無理でしょう。 軍隊として作戦行動するためには、指揮命令系統の確立が必須です。 その前提として、上位者=階級が必要になるからです。 小部隊で、回り持ちのチームリーダーということも考えられないことは ないでしょうけども、指揮官の資質を全員が持っているとは考えられ ないので、どうしてもリーダーが固定化してきます。 ちなみに、人民解放軍は当初階級制を否定しましたが、結局導入しました。 #right(){(67:755)} **空軍ってなんで独立しているんですか? 最大の利点は一元化による集中運用と合理化により、 同じ軍事費でも投射できる戦力が増えること また空軍としての戦略戦力が整備できること #right(){(67:814)} たとえば陸軍が航空部隊の指揮権を持っていた場合、目の前の敵部隊を叩くのに航空資源を集中させて しまい、敵後方にある工場や橋や発電所を戦略爆撃するのをおろそかにする傾向がでてきます。 実際には戦略爆撃を行った方が敵に与えるダメージが大きいとしても、陸軍の司令官は陸戦の研究に 忙しく、また部下の命大事さにどうしても目先の敵を攻撃したがるんですな。 そういうわけで空軍が独立していた方が有利なことも多いのです。 #right(){(67:818)} 陸軍航空隊だと、どうしても目の前の敵を叩くのに使っちまうから。 滞空時間に制限のある航空機を地上部隊に貼り付けるより、 前線に移動途中の敵や物資集積所や橋なんぞを狙う方が効率的なんだけど、 陸軍の師団レベルで貼り付けてしまうと、どうしたって「師団の仕事」で使ってしまう。 教育等でも共通した部分が少ないんだから、人事的にも他の部署とは係わり合いにならず、 陸軍内でも完全に独立した存在になってしまう訳だ。 独立した空軍でいるのとナニも変わらない訳だよ。 #right(){(86:54)} **NAVYとMARINEの違いって何ですか? 前者は海軍 後者は海兵隊 海兵隊のイメージですが、昔の戦争映画などで、船に乗った兵隊が砂浜から戦いながら上陸したりしますが、 あのイメージでも構わないでしょう。ノルマンディを扱った映画などを見ていただければ、海兵隊のイメージの 一端はつかめると思います。 #right(){(68:なな)} 船乗りと兵隊の違いです。 #right(){(68:283)} >船乗りって戦わないんですか?!両方とも海も上で戦うんですか? 元々、海軍の戦闘方法として大威力の砲を遠距離から撃合うというのは、 19世紀末から20世紀に かけてからでした。 で、それまでは射程が短く、威力の低い砲しかなかったので、 専らラムによる攻撃か、接舷しての 斬込みが主でした。 また、租界などの海外権益の維持管理には、動きの遅い陸軍よりも、 船に乗っている水兵を陸兵 に転用した方が効率的です。 従来は艦船の水兵がその任務を担っていましたが、船の専門家である 水兵を転用した場合、消耗 した場合補充が大変です。 そのうち、その任務を独立して行う部隊が作られました。 これが海兵隊です。 日本の海軍陸戦隊も英国の海兵隊を見習って作られていますので、 海軍の一部隊として存在 していました。 仮設!2ch軍事板用語集 http://banners.cside.biz/army_word1.htm #right(){(68:287)} 海軍は軍艦に乗り組んで、海上で戦ったり、船を動かしたり、 海兵隊は見た目は陸軍で、主に海軍の輸送艦などから陸へ上陸して戦います。 また、海軍・海兵隊ともに航空機を所有している場合もあります。 その場合は海軍機が陸上で、海兵隊機が海上で戦闘を行う場合も 有ると思われます。 #right(){(68:なな)} ちなみに、普通は水兵さんは乗艦が沈没でもしない限り、陸に上がって戦いません。 #right(){(68:290)} 日本の海上自衛隊は海軍と考えてもよろしいかと思いますが、 潜水艦や不審な船などを見張るための哨戒機を所有していて、日夜飛ばしてはパトロールしています。 アメリカ海軍は航空母艦に積む戦闘機や攻撃機、レーダー機などを所有しています。 また、最近の軍艦は潜水艦を探すためのヘリコプターを載せているのが普通だと思います。 海兵隊のイメージですが、昔の戦争映画などで、船に乗った兵隊が砂浜から戦いながら上陸したりしますが、 あのイメージでも構わないでしょう。ノルマンディを扱った映画などを見ていただければ、海兵隊のイメージの 一端はつかめると思います。 #right(){(68:なな)} >>295 あれはほとんど陸軍だったりするけど おおまかいいだろう でも言われているほど上陸戦はしないんだよな #right(){(68:296)} >ARMYの応援っていうわけでもないけど地上でも戦うんですね 海兵隊の歩兵は地上で戦います 細かいところは省略すれば 海軍独自の歩兵という扱いで考えればいいでしょう 陸軍よりも先に戦ってることもしばしばです #right(){(68:298)} 当たり前だ。地上で戦うのが海兵の仕事なんだから。 #right(){(68:299)} **旧日本軍は兵隊の出身地方ごとに部隊をまとめてたそうですが、そうすることのメリットってありますか? >デメリットは? >いまでもどこの国でもやってるもんなんでしょうか? 必ずしも各都道府県に連隊区があったわけではないものの、 1個連隊の兵・下士官が同郷で、出身地に衛戌地を置く方針は変わりありません。 メリットは団結力と対抗意識、それと出身地との密接な信頼関係づくり。 沖縄出身者は、それがあってはならないと九州各地に分散させられました。 全国一律の教育がなされていたので、デメリットはあまり…。 ただ、関西に「また負けたか○連隊、まだ勝てぬか○連隊(←忘れちった)」と 演習のたびに揶揄される連隊があったことは確かです。 後段は詳しい方に丸投げでし。 #right(){(69:名無しトンボ釣り)} >今のアメリカ軍もそうですか? アメリカの場合、現役部隊に関してはそういうことはやってません。現職の人は転勤の嵐です。 予備役、州兵の場合は当然、地域に関連することになりますが、別に地域への帰属意識から くる「団結力と対抗意識、それと出身地との密接な信頼関係づくり」を期待したものではなく、 純粋なる運用上の理由です。 #right(){(69:550)} 蛇足になりますが、州兵の場合、運用上といえば運用上なのですが、大統領令の伴う有事の場合や、一部の特殊な部隊は、合衆国連邦軍の指揮下で運用されますが、基本的に、州の予算で運営される州知事が指揮権をもつ軍隊なので地域密着以外ありえないことになります。 中国の人民解放軍の場合、建前と裏腹に軍閥化しているというか、軍閥時代からの系譜を引き継いでいるので、基本的には、同郷同族を中心に編成されている状態のようです(書き言葉は全国同じでも、発音は地域によって全く互換性がない国情も関係しています) スイス国防軍の場合は、その特殊な国情(地域によって使用する言語がフランス語、ドイツ語、イタリア語に完全に分かれていることや、国民皆兵の在郷防衛軍の伝統)から、下士官、兵に関しては、完全に地域密着型の編成です。 一般的に、地上軍に関して言えば、国土の大小にかかわらす下士官、兵に関しては出身地の近くで兵役につき、幹部(士官 は、全国を移動すると言うケースが多いようです。 #right(){(69:558)} **軍の施設で、警察で言う派出所というか、駐屯地じゃなくて、出先の公的機関みたいな事務所ってありますか? 派出所に当たるものは存在しません #right(){(69:704)} **空挺師団って何ですか? パラシュート師団ってことです。 師団は軍事組織の単位です。 #right(){(71:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} **歩兵師団は、今でも本当に歩いて進むのか? んなわけない。 砂漠だったら歩く。場合による #right(){(72:277)} 単に移動したい時は普通車などに乗りますが、攻撃をしながら移動する時などは歩いて進みます。 #right(){(72:280)} **海兵隊と陸軍の違いって? 海兵隊は元々、艦艇に乗り組み斬り込み戦や上陸戦を行う組織でした>英海兵隊 米海兵隊は独立戦争時代に、英国が海兵隊持っているので、米国も設立しました 第1次世界大戦では、陸戦で勇名を立て その後の中米外交では、各地に介入し 第2次世界大戦では、海上からの強襲上陸戦で日本の島嶼守備隊を圧倒しました。 装備が陸軍と似ているのは、本格的な陸戦を行う任務からです #right(){(73:739)} 海兵隊ってのは、もともと上陸戦専門の部隊です。映画プライベートライアンの上陸シーンみたいな奴。 上陸戦専門なんで、長距離侵攻する装備も重装備も必要ないですが、代わりに自前で航空機部隊も 上陸戦関係の艦船もヘリ空母も持ってたりします。(その方が作戦上便利なため) しかし昨今の兵器の価格高騰により独自の装備を開発保有する金もなく、歩兵レベルの兵器の威力増大から 軽武装で良しと言うわけにも行かなくなってきました。 従って陸軍向けに開発された兵器を購入して、若干の海兵隊向けチューンを施して使用することが多くなっています。 従って素人目には陸軍の装備と海兵隊の装備がよく似ているように見えます。 #right(){(73:742)} >機械化師団・・・装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車などの利用により、火力・機動力を強化した >          歩兵師団。機械化歩兵師団の略称か。  米軍や英軍に関して言えば「準機甲師団」の事。特に米軍の場合は機甲師団 と機械化師団に大差はない。 >騎兵師団については、現在では機動力の高い歩兵部隊(空中機動を含む)の呼称として >使われています。  だから、米軍の場合は機甲師団なんだってば。 #right(){(73:747)} **アグレッサーって何? 軍事用語では戦闘機の格闘戦訓練の相手役を務める専門の部隊・機体のこと。 #right(){(73:913)} **朝鮮戦争時や湾岸戦争時に派遣された軍隊は「多国籍軍」という表記が正しいのでしょうか? 国連ってのは主権国家が作っているクラブみたいなもんで 国家の上に立つ超国家機関ではない。 したがって国連が直接管轄する国連軍なんてナンセンス なお、唯一の国連軍は朝鮮戦争で成立 拒否権を行使可能なソ連がボイコットしたため まあ米軍とその他大勢ってとこで、指揮系統は米軍が独占した。 #right(){(73:959)} 朝鮮戦争時も、国連設立当初に考えられていた機能としての「国連軍」ではなかったはず。 ですから、朝鮮戦争時の国連軍が多国籍軍と呼ばれていたとしても不思議ではありません。 ようするに表面上の呼称の違いだけではないでしょうか。 #right(){(73:962)} 国連と言う舞台で結成された軍隊であって 国連が指揮、あるいは委託した軍隊ではないからでは? #right(){(73:963)} **NATO軍最高司令官は、いつもアメリカの欧州軍司令官が兼任しているんですか? NATO軍最高司令官という地位はありません。 俗にNATO軍最高司令官と呼ばれているのは ACE(連合欧州軍)の司令官ですが、他に同格の連合大西洋軍もあります。 #right(){(76:700)} **空軍というものは何時、何処の国が最初に制度化したんですか? 1918年4月に陸軍航空隊(RFC)と海軍航空隊(RNAS)が合併して誕生したイギリス空軍(RAF)が 世界最初の空軍です。 #right(){(77:351)} **大抵の国では下士官兵で人くくりで下士官と兵の別があるのは日本だけって本当ですか? 厳然と区別されます。 徴兵制のある国では、兵>徴兵された若者 下士官>職業軍人 将校>職業軍人ってところ #right(){(77:379)} 戦時なら徴募兵が下士官になることもあるのでは? #right(){(77:381)} **聯隊から脱走兵が出るとどうなるのですか 戦前の話なら、憲兵が捜します。 #right(){(77:702)} **米軍には従軍神父なるものがいるそうですが、ほかにも聖職者が従軍する国はありますか。 ほとんどの軍に各種宗教者が同行するが、その身分は軍人であったり それぞれの宗教宗派が派遣した民間人だったりする 英軍には軍人としての身分を持つ従軍牧師がいるが、その他の欧州諸国 については調べていないので勘弁 エジプト軍にはイスラムの坊さんがいるそうだが、これも身分は未確認 トルコ軍には多分いない 旧日本軍では一部の戦線に真宗大谷派の僧侶が従軍していたが、これは 大谷派が派遣したものだそうだ #right(){(77:731)} **日本軍には従軍慰安婦なるものがいたそうですが、ほかにも慰安婦が従軍した国はありますか。 >日本軍には従軍慰安婦なるものがいたそうですが、  軍に居た訳じゃないよ。その辺りの感覚は映画「独立愚連隊」でも 借りて見てくれ。 >ほかにも慰安婦が従軍する国はありますか。  フランス軍が有名だけど、まぁ、男だけの集団が長期に渡って同じとこ ろに寝泊りしてりゃ、何処にでも湧いて出てきますな。 #right(){(77:773)} ナチに監禁されてたユダヤ人用の慰安所もあった位で、男が大勢集まる 軍では大抵在る罠。 #right(){(77:774)}  ああ、「コレリ大尉のマンドリン」にも出てくるね。従軍売春婦。 コレもレンタルしてるから見てみれば?。 フランス軍が有名って書いたけど、実際に「元傭兵」の手記にも出てくるから、 現在でもアルジェには居るらしい。 カンボジアにも来てたって噺もあるけど、本当かねぇ?  「独立愚連隊」のついでに「独立愚連隊西へ」やフランキー堺主演の戦争コメディなんかを見れば、 この手の話が60年代までは公然と語られてた事が分る。  まさか、後の世に「軍の関与」なんて話が出てくるなんて、誰も思ってなかったんじゃないの?  当時の認識は「独立愚連隊」に出てくる朝鮮人慰安婦に対するようなモノだよ。 #right(){(77:774)} 従軍ではないんだけど、ヨーロッパ戦線末期に旧東ドイツになだれ込んだソヴェト軍が 各地で強姦・暴行事件を起こしていたのだけれど、地元で語らって慰安婦を出した自治体 では比較的(あくまで「比較的」だけれど)被害を免れたという調査結果が残ってますな。 #right(){(77:海の人●海の砒素)} **国際治安支援部隊(ISAF)って何ですか? >どういった国が、こういった目的で構成しているのでしょうか? アフガンで治安維持支援してる国連がらみの組織。 参加国 Austria, Belgium, Bulgaria, Great Britain, Denmark, Finland, France, Germany, Greece, Italy, the Netherlands, New Zealand, Norway, Portugal, Romania, Spain, Sweden, and Turkey #right(){(79:196)} **兵站部隊における普段の訓練は物資積下ろしとか、トンネル掘りなどでしょうか。 まず兵站部隊といっても 第○兵站中隊というわけでないのでひとくくりにはできませんが 部隊によってはそういう訓練もすると思います しかし兵站というのは有事の際の後方支援の際に取り上げられますが 軍隊は平時でも部隊を維持しなければならないわけですから そういう部隊は必要なわけです 有事ほどの機動性は必要ありませんが 普通に他の部隊の補給や食事、輸送、整備等をしているのです #right(){(79:236)} **「兵卒」は士官学校卒業直後という意味ですか? へいそつ 【兵卒】 (1)旧日本陸軍で、最下級の軍人である「兵」の旧称。 (2)軍人。つわもの。 #right(){(82:212)} >どうして「卒」がついてるの? 実は、「卒」と言う字が、今の兵に当たります。兵と言うのは軍隊に当たります。 #right(){(82:剣恒光@自衛隊板 ◆YR1Hskt.M.)} **野戦憲兵は広義の督戦隊ということになるのではないか? 野戦憲兵は部隊に刑法犯を出さないよう、一定の秩序を与える部隊であり、 部隊兵士を強制的に戦争に参加させる性質を持っている訳ではありません。 従って、督戦隊とは似て非なるものだと思います。 #right(){(83:眠い人 ◆ikaJHtf2)} >脱走兵を取り締まるのも憲兵の任務では? 勿論、脱走兵を捕縛するのも、野戦憲兵の任務ですが、それは督戦という 側面ではなく、軍紀を守る面の方が強いのではないでしょうか。 #right(){(83:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **アグレッサー部隊は、やはり精鋭ぞろいなのですか? 例えば飛行教導隊のパイロットはたいてい1尉以上で他の飛行隊に比べて飛行時間の長い パイロットが配属されています。平均年齢も高いそうです。 #right(){(83:155)} **図上演習は、地図に桝目が切ってあるのですか? 大概はキロ単位でグリッド(桝目線)が入れてあるけど広域地図のように隅に スケールが書いてあって地図本体にはグリッドのない奴もある。縮尺の大きい地図 でやる時はグリッドのない地図が使われてた。まぁそこまで大きいマップで演習やる ことは滅多になかったけど。 >敵味方の駒が一枚の地図に並べられるのですか?  戦闘に参加してる軍(大体は青軍と赤軍。赤が(想定)敵軍、というのが基本)の 数に”統裁部”の人達が使うものを合わせて参加陣営数+1、の地図を使用する。  自軍の陣営の地図には自軍の部隊と”発見した”敵部隊の部隊だけが配置されてる。  ”統裁部”用の地図には、全ての部隊の配置が書いてあります。 >どのくらい時間がかかりますか?  いや様々。半日で終わることもあれば場合によっては1週間くらいかかったり (そんな長い図上演習は滅多にやらないけど)。  演習の想定する”状況”によります。 >何人ぐらい参加しますか?  上と同じく演習で想定される”状況”の規模によって違う。  連隊対抗演習なら連隊司令部(連隊本部管理中隊)X参加陣営数(青軍と赤軍の2部隊 対抗なら2個本管中隊)+統裁部、という人数になる。 >そもそも役に立ちますか?  所詮図上演習だと言ってしまえばそれまでだけど役に立つと思うけどなぁ。  実戦だって司令部レベルでは指揮所で状況地図見て指示出してるだけ(だけと言ってはなんだが) なんだし、そもそも実際に演習場で部隊動かす実地演習は事故を起こさないために 事前にシナリオ書いてその通りに進めるだけ・・・っておっと、以下は検閲削除(苦笑  ちゃんとアクシデントも起きるよ。  統裁部の人達がサイコロ振って決める(ときどき意図的に起こされたり・・・)ん だけど、いきなり「連隊司令部との通信途絶! 各中隊指揮官は独自の判断で行動!」 とか言われたり(笑 航空支援を要請したら誤爆されたとか(笑  勿論実戦やった事がないからなんとも言えないけど役に立ってたと思うけど。  まぁ自分がやってたのはン十年前の話だが。  今は判定にコンピューターとか使ってるのかな・・・? #right(){(84:503-504)} 実動演習って、部隊運動の演練(言ってみりゃ分列行進の延長)って部分が大きいので むしろ幹部にとってみれば、好き勝手に部隊動かして、どんな想定でも試すことができる 図上演習の方が「思考トレーニング」にはなるでしょね:-)  もっとも、「ただいまの命中弾を・・・」とか言い出すバカがいると意味無し芳一ですが これは実動演習でも同じなのであれですな。 #right(){(84:海の人 ◆STEELmK8LQ)} 図上演習は戦闘時の指揮命令系統の円滑化を目指します。 状況は様々ですが、上や下への流れは基本的に変わりません。 また、仮に指揮系統を省略する場合、こうした訓練を参考にして、 約束事を作ったりする事もできます。 状況を与えたり判定を行う人間がいて、その方の自由な意志で流れが突如変わったりします。。 地雷の探索して通過したとしとしても、審判の人間が、 捜索不十分で触発、隊の稼働率が低下したと言われればそうなります。 その時の指揮者の速やかな判断、命令・報告等が訓練になります。 言葉に出す内容は様々でしょうが、行動は何ら変わりません。 特長として、1ヶ月の戦闘でも数週間の訓練に短縮できますので、 長期の戦闘経過の大まかな流れも理解できます。 3次元的な妄想がかなり必要かと。 #right(){(84:夢見る名無しさん)} **共産圏にはパレード専門の部隊が居たと聞きましたが、本当でしょうか? ソ連のカンテミロフ親衛戦車師団とかは事実上そうだったらしい。 #right(){(84:685)} パレード専門と位置づけられているわけではないのですが、 例えば旧ソ連で言うと、 モスクワ郊外の「カンテミロフ親衛戦車師団」や、 「タマン親衛自動車化狙撃師団」のように、 外国の取材陣に見せてよいと判断された範囲内での新型装備で、 (つまり、必ずしも最新の装備ではない)、 年間の訓練のほとんどを、 「革命記念日のパレード」に向けた行進訓練に充てていたため、 実戦部隊としては機能しない部隊になった例があります。 補足。 旧ソ連軍の「見栄張り」については、 原書房刊「ソ連軍の素顔」「ザ・ソ連軍」 スヴォーロフ著(ただし絶版)が、参考になります、御一読あれ。 「ザ・ソ連軍」は、「ザ・ソ連軍」「続・ザ・ソ連軍」の2部構成です。 #right(){(84:686,690,692)} **連隊は普通どのくらいの人数なんでしょうか? 連隊と言っても国や時代、歩兵連隊か砲兵連隊、戦車連隊いろいろあるからな。 #right(){(84:854)} 陸自普通科連隊に至っては、定数で1000人切っているがね #right(){(84:858)} 854さんがおっしゃっているように時代や国によって連隊の定数が異なるので、一概には言えませんが、 第二次大戦当時の米軍やドイツ軍、日本軍などであれば約3000~4000名程度です。 855さんの記述は、一般的な軍事用語としては大幅に誤りがあります。 通常、第二次大戦から現代にかけての陸軍の組織編成は、 戦域軍>軍集団(方面軍)>軍>軍団>師団>連隊(旅団)>大隊>中隊>小隊>分隊>班 で、歩兵師団の定数は9000~26000程度です。 歩兵連隊を構成するのは歩兵大隊×2~3で、加えて、場合によって 重火器中隊、偵察中隊、工兵中隊、対戦車砲中隊、対空砲中隊、司令部中隊 などが配属されています。 各歩兵大隊も3個歩兵中隊+重火器中隊+司令部が一般的で、 歩兵中隊も3個歩兵小隊+重火器小隊、歩兵小隊も3個歩兵分隊+重火器班 というように、どのレベルでも支援兵力が付属するので、 1個分隊が10名だとしても、それで1個連隊=1920名ということにはならないわけです。 ただし、1個連隊3000名のうち、小銃や機関銃を抱えて戦う兵士は1000~1500名程度なので、 連隊の兵力が1600名というのは、激しく消耗した状態だということになります。 #right(){(84:868)} 第二次大戦の日本の歩兵なら3000名以上の部隊だと思ってれば 良い。もっとも、騎兵は二個中隊+機銃中隊でも連隊だから1000 名以下だけど。  時代と兵科と国によって違うとしか言えんのだよ。戦車の無い時代 の歩兵連隊に対戦車砲中隊なんか要らないし、機関銃が発明されてない時代なら機銃小隊や重火器中隊もない。 #right(){(84:875)} **飛行部隊って一部隊で通常どれくらいいるんですか? 時期と国、軍種(海軍か空軍とか)、機種(戦闘機か爆撃機か、とか)によって大きく違う まぁ12機を中心にそれぞれの条件で足したり引いたりすれば大きくは間違わないかも #right(){(85:77)} **軍隊では上司の事をなんと呼ぶんですか? 部隊では普通に「上司」だろうなあ まあそれに類する表現自体しないけどね 上に対しては役職名で呼んでるし #right(){(84:907)} **師団とは別に独立部隊(連隊・大隊級)を設ける意義とは何でしょうか? >また、独立部隊の補給等はどうなるのでしょうか? そういう独立部隊は迅速に部隊を展開させて拠点の占拠などを行ないたい時などに 重装備を外した中規模編成の部隊として編成される事などがあります。 (例えばニューギニアで壊滅した南海支隊や、ガダルカナルで壊滅した一木支隊とか) こうした独立部隊は兵站が付属しておらず、上位部隊(軍や軍団)の支援を仰ぐ事になります。 #right(){(85:477)} 攻城戦をやらない部隊に攻城砲を持たせるのは勿体無いし、必要な場所に 「攻城戦師団」を移動させるよりは「攻城砲連隊」を移動させる方が話が早い。  「必要になる可能性のある能力」をすべての師団に持たせたら遊んでる部隊が多くなるだろ。 年に一回しか使わないようなモノは上級司令部で持ってて必要に応じて派遣した方が無駄が無いんだよ。 >独立部隊の補給等はどうなるのでしょうか? 配属された師団や軍団の兵站組織に頼る。 #right(){(85:478)} **各国とも時代を問わず一個小隊は30~40人程度で、これが3~4個で中隊になるみたいですが、 >この小隊人数や、中隊内の小隊数って合理的な理由があるんでしょうか? 1人の人間が掌握出来るのは、せいぜい8人らしい。 分隊長が8~9人の分隊を率い 小隊長が、2~3人の分隊と4~5人の小隊本部で構成される小隊を掌握 8×3=24+5として29人 中隊長も同じ 数個の小隊と、中隊本部を率いても8人前後を掌握すれば 中隊を指揮出来ることになる。 #right(){(87:280)} **憲兵隊は軍隊のなかの警察組織(法執行)という位置付けで間違っていませんか? 憲兵は、軍隊内の秩序・規範維持のための存在で、検察とか弁護は法務将校が別にいます。 #right(){(90:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **連隊は今でもポピュラーな部隊規模だっけ? 日本国自衛隊には連隊がありますが。 その代わり他の階層がずいぶん抜けてるけど。 ちなみに自衛隊では分隊の下は組ね。 #right(){(90:484)} それ言ったら軍集団は米軍じゃ使ってないとまあ水掛論になるので 伝統的に存在してた単位ですから #right(){(90:485)} **艦隊ってどのような軍艦(できれば艦数も)で構成されているの? 数は別に決まっていないし、国によって違う。 平たく言うと答えようがない。 艦船が0の艦隊もある。(平時は艦隊司令部だけとかいうのがある) #right(){(91:135)} 複数の艦が艦隊行動をとると艦隊と呼ばれる訳だから、 海自の遠洋練習艦隊の練習艦+護衛艦から、 米海軍のCBG(例:CV1+CG2+DDG4+SSN+AOE)まで色々。 #right(){(91:136)} **司令本部(HQ)というのは、軍隊1つ(一カ国)につき1つなんでしょうか? >それとも、陣営ごとに1つなんでしょうか? 各級部隊ごとに存在します 国家の最高司令部は1つですし、WW2の米英などは統合した命令系統を 確立しています(といってもある程度だが) #right(){(92:190)} **日本では連隊は大隊のことですよね? 日本の場合、中隊の上がすぐ連隊のところと、中隊の上が大隊で、大隊の 上に連隊が無く、すぐ師団などの部隊になっている場合があります。 #right(){(93:145)} **小隊長とかって、小銃持って戦うんですか? 小隊長は通常士官ですから軍刀で白兵戦ですが拳銃も携帯します。 これは旧日本軍の場合。他の国では装備が違います。 WW2では刀を前線で携帯していた軍は非常に少なく、まあ一般的に日本軍だけと思ってください。 他の国ではサブマシンガンなどを下士官将校は持っていることが多かった。 #right(){(94:64)} > ってことは、基本的に、将校は武装しないんでしょうか? > 戦場で指揮をする人間は、やっぱり、銃なんて撃ってる暇ないのかなあ。 指揮官の階級にもよります。 小隊長クラスだと、最前線で自ら銃を執り、敵の砲火に身をさらさないと 部下がついてきません。 高級指揮官は、後方の司令部で大所高所にたった判断を下すのが仕事です から、当然銃を射ってる暇なんかありません。 中堅クラスの指揮官だと、自ら戦うこともありますが、やはり戦闘全般を 見守り、適切な命令を下す方が重要ですから、銃を射つ機会は少なくなり ます。 なお、将校の武装については、他に重要な役割が二つあります。 ・回復の見込みがない重傷の部下を安楽死させる ・作戦が失敗に終わったとき、責任をとって自決する  以上。 #right(){(94:68)} 下級指揮官であれば、他の兵士同様に発砲しますよ。 銃を持ってるのに撃たないなんて、そんなもったいないことできません(w ただ、戦闘(銃撃)に専念すればよい一般兵卒と異なり、下士官将校は 周囲を見、状況を判断し、指示を下し、連絡を取り、と非常に忙しい。 その意味では発砲の機会はやや減少し、発砲は自衛目的に偏る傾向はあるでしょう。 でも、いろいろ同時にできないと指揮官の器ではないし、 上級者は当然有能であることを要求されるのです。 (もちろん指揮官全員が有能ならこんなに良いことはないのですが) また、上級指揮官(佐官や将官クラス)でもまれに銃を持って戦うこともありました。 特にドイツ軍ではその傾向が強く、佐官将官の死亡率が高かった。 これは伝統と指揮に関する考え方の違いで、後方にいる指揮官が臆病だというわけではありません。 #right(){(94:77)} **同性愛ってアメリカ軍や自衛隊は禁止したりしてるんですか アメリカ軍のホモセクシャル禁止条文は削除されたと聞きました。 自衛隊はそのような決まりはありません。 もっともどちらも不文律としては存在してますが。 #right(){(95:剣恒光 ◆YR1Hskt.M.)} **軍隊で異性との恋愛 性交渉に関する決まりっててどうなっているんでしょうか 軍隊内の恋愛ですが、恋は盲目といいますか 危機の恋人(男女を問わず)を助けるために無茶をし 合理性を考えず命令無視をするようなことが、恋人間ではあるので 命令を出す側から、嫌われています。 他人の恋人の為に、危機に陥るような経験をすれば 恋愛といえども、時と場所をわきまえて欲しいと思います。 #right(){(95:431)} アイオワの砲塔爆発とか、恋愛がらみの事故って結構有ります。 軍隊の様な組織が、内部に感情的な問題を持ち込まない様に努力するのは当然でしょう。 #right(){(95:433)} 米軍には部下orその家族との結婚を禁じる軍紀があります。 命令に手心を加えたりしていろいろまずいことになるからです。 自衛隊には、夫婦を同じ部隊で勤務させないという不文律があります。 単身赴任は良くないから、同じ駐屯地には置くのですが。 #right(){(95:439)} **ワルシャワ条約機構軍って何ですか? ワルシャワ条約機構軍・・・ 西側諸国のNATOに相当する組織と軍備。 #right(){(96:79)} 【 WTO と NATO の相違点】 (1)全会一致の原則。NATO は理事会を初め,各委員会においては全会一致を原則とし,それに至らない場合は,NATO としての行動に出ることがない。 このためフランスの軍事機構からの脱退や,  キプロス問題をめぐる加盟国であるギリシアとトルコの紛争に適切に対処することができなかった。 WTO においてはソ連の支配力が強く,チェコ事件(1968)においてもルーマニアの意向を無視して, ソ連・東ドイツ・ハンガリー・ブルガリア・ポーランドの五カ国軍による軍事介入が強行された。 (2)独立と主権の尊重。NATO においては,各国の主権が尊重され,内政干渉は認められない。 WTO においては,ワルシャワ条約前文および第8条によって,主権の尊重と内政不干渉が標榜されているにもかかわらず, ハンガリー動乱(1956)・チェコ事件においては,ソ連を主とする他国の軍事力による介入が行われた。 (3)軍縮と核兵器の禁止。ワルシャワ条約は,一般的な軍縮および原子・水素兵器その他の大量破壊兵器について, 効果的な措置をとることに努力する(第2条)と明示しているが,NATO条約にはこのような規定はない。 今日の NATO 軍も WTO 軍も,通常兵器と核兵器を装備しているが,軍縮(たとえば相互兵力削減交渉)や 核兵器の禁止(たとえば核兵器不行使条約の交渉)は,東西の意見が対立して進展していない。 #right(){(96:80)} 1955年に成立した旧ソ連を中心にした軍事同盟(機構)です 参加国はソ連以外では東ドイツ、ポーランド、ルーマニアなど共産圏の東欧諸国です いわゆる「東側」といわれ、アメリカ合衆国を主軸とした「西側」の抵抗勢力であり 冷戦における一方の主役でした 1991年に解散しています #right(){(96:81)} **空軍の指揮規模というのは、どのようになっているのでしょうか? んなことより何時どこの空軍か指定してもらわんとちゃんとした答えが返せんちゅうねん。 一応航空自衛隊だと2機編隊長(エレメントリーダー)は1尉~2尉。 4機編隊長(フライトリーダー)は3佐~1尉って所か。 飛行隊長は2佐が務める。 #right(){(97:878)} **兵科の下級士官まで全滅し、兵科の曹士と特務士官が生存していた場合、指揮は誰がとるのでしょうか? >さすがに特務士官か、それともあくまでも兵科の曹士か? そういう事態が現に存在したので、特務士官にも指揮を執ることを可能に させるよう、執行令が改正されたはずです。 #right(){(98:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 兵科将校→機関将校→予備士官→特務士官の順。  つか、兵科の曹士ってナニ。 陸軍なら「優秀な分隊長は連隊の指揮が取れる」って事もあるかも知れないけど、 「優秀な方位盤射手は戦艦の指揮が取れる」とか、 「優秀な操舵長は空母の指揮が取れる」なんて事があるわきゃ無いのよ。 #right(){(98:49)} 兵科の士官が全滅する状態なら、きっとその艦はきっと戦える状態にないはず。 #right(){(98:51)} **陸軍の戦車搭乗兵は下士官だと思っていい?少尉どのは後方の司令部とか。 陸軍では少尉ってのは小隊長。戦闘職種の場合、「後方の司令部」に居られる地位じゃない。 #right(){(98:205)} **機械化歩兵とか機械化戦車部隊とかの機械化ってどういう意味というか定義なんでしょうか? 機械化歩兵=自動車に乗って移動する歩兵 同意語で「自動車化」というのもありこれは共産圏っぽい言い方。 中国風に「自転車化」というのも……? 機械化戦車部隊ってのは聞いたことないねえ。 #right(){(96:92)} **北朝鮮とかのパレードで歩兵がひざを曲げずに行進してるのは何か意味があるんですか 行進は、まあどこの国でも、整然と颯爽とみたいな感じ。 北はやり過ぎますがね。 行軍はあんな格好ではやりませんよ。 #right(){(98:338)} あの膝を曲げない行進方法は、ナチスドイツや旧ソ連でも行われていましたよ。 現在は非常に少数で、ほとんど見かけませんが。 ああいう大規模な軍事パレード自体、滅多に行われません。 (あの手のパレードは政治的プロパガンダですので、やる必要のある政権が少ないから) #right(){(98:344)} 膝を曲げない行進の仕方は、古代ローマ帝国の真似です。 というか、古代ローマをドイツやソ連が真似し、それをさらにパクったという ことだと思いますが。 #right(){(98:355)} **コンバインドアームズという用語はなんの意味なのでしょうか? 諸兵科連合 単機能の兵科を相互に支援させ、総合戦闘力の向上及び柔軟性を確保する方法 #right(){(98:802)} 種類の違う兵器・部隊を組み合わせて使うことにより 最大の効果を発揮するような軍事上の技術。 たとえば歩兵と戦車と砲兵、とか。 騎兵と砲兵と小銃兵、とか。 じゃんけんで言えばグーとチョキとパーを同時に出すようなもの。 どうあっても大負けはしないのが利点。 #right(){(98:803)} 諸兵連合のこと。諸兵連合というのは、複数の兵科を編合して単一の部隊として 扱うことで、現在ではごく普通に見られる編成の手段です。 複数の兵科を編合する理由は簡単で、単一兵科で編成された部隊には、どうしても 弱点が存在してしまうからです。同時に、複数の兵科を組み合わせることで、それぞれの 兵科の長所を十全に発揮させることもできます。 諸兵連合の起源は、スペインのテルシオに求めることができるのかもしれませんし、 もっと古く、バビロニアやエジプトの、歩兵と戦車と弓兵を組み合わせた部隊に 遡るのかもしれません。 ついでにいい加減なことを記しておくと、諸兵連合の結果編成される部隊は、次第に 小型化される傾向にあるような気がします。 #right(){(98:807)} **何故文民統制というものが必要なのでしょうか? >無能な文民より有能な軍人に任せた方がうまくいくこともあろうかと思うのですが 組織の人間のみに組織の全ての権限を任せると 万が一暴走したときに外からブレーキをかけることが できないから。 #right(){(98:638)} 国家権力の様々な機能を一か所に集中させると、ろくなことにならないというのは 過去の幾多の歴史が証明していますが。 権力の一極集中が、次第に三権分立へと移っていったのと、同じような理由です。 #right(){(98:640)} あなたが右手に拳銃を持っているとしましょう。 そしてあなたの右手は非常に優秀な射手であり、 気配だけで百発百中させる凄腕です。 ところで、その右手があなたの意思に従わず、 自分の好きなとき好きなようにトリガーを引くとしたら どうですか? あなたは安心できますか? #right(){(98:641)} >なるほど。そのほうが部材の点数や工数が減って、 >建造費を節約できるわけですね。 軍艦の工数が減るわけではないですよ。 >>913氏のおっしゃっていることはこういうことだと思います。 商船では、載貨スペースを可能な限り大きく確保してするため(もちろん、儲けのためです)、 船内の隔壁や構造材を可能な限り減らし、その分、構造材の厚さを大きくすることで必要な強度を確保します。 これに対して、軍艦では、商船のように儲けを考慮する必要はありませんから、 隔壁や構造材を多用します。その分だけ、構造材の厚さは小さくすることができます。 したがって、商船用の構造材を軍艦に転用すると、軍艦に本来使用されるものより 分厚く重い、ということがあったのではないでしょうか。 もっとも、戦争後半になると、商船構造を使用した軍艦というのも登場します。 #right(){(98:924)} **準軍事組織という用語がありますが、これには定義というのはあるのですか? 準軍事組織とは警察、警備隊などの非軍事組織により編成された特殊部隊を指す。 これらの組織は、法律の下、人の命を尊重した行動を原則としており、犯人を殺害した場合、正当性が裁判で問われる。 #right(){(99:46)} ひょっとしたら定義はあるのかもしれませんが、それが意識されないくらいに広範に使われている言葉でもあります。 通常はもっぱら国内の治安維持にあたる警察組織と、対外的な実力行使を主務とする軍隊の中間にある 武装組織の総称として使われていることが多いです。例えば、各国の沿岸警備隊、フランス国家憲兵隊、 中国の武警やドイツ国境警備隊、日本の海上保安庁などですね。 しかい、政府に属さないもの、コロンビアの右翼民兵組織やミャンマーの民族系ゲリラ組織を 準軍事組織ということもあります。 #right(){(99:50)} >政府に属さないもの、コロンビアの右翼民兵組織やミャンマーの民族系ゲリラ組織を準軍事組織ということもあります。 そいうのは普通「準軍事組織」とはいわずに「過激派」っていわないか?IRAとか。 「過激派」は武装集団を表す言葉では無い。 ある集団で、過激な行動をする派閥を指す言葉でマスコミ用語。 穏健派で非政府組織の準軍事組織だって沢山有る訳で。 #right(){(99:55)} 「準軍事組織」や「Paramilitary」ぐぐるといわゆる過激派をそう呼んでるものが多い。 グローバルセキュリティは非政府系武装組織のことをParamilitaryと定義してるっぽいが・・・。 #right(){(99:62)} **現代の軍隊では、兵ひとりにつき、何人くらいの後方支援がつくものなのでしょうか? 後方勤務要員の兵力は、前線の兵士とリニアにリンクして増減するものではないので、 厳密に「兵士一人につき」という比較算出はできません。 ただ参考までに申しますと、ベトナム戦争当時米軍は約10個の師団(定数勘定で約20万人)を 現地に送り込みましたが、総兵力は50万を超えていました。 これを見ると前線師団は総兵力の約40%、 師団内の戦闘兵力は師団総兵力の約40%、 よって戦闘支援、および直接後方支援を加えた総兵力対する戦闘要員の比率は、 だいたい16%というところでしょうか。 そうなると単純計算で、前線兵士1人につき、 およそ5人の後方要員がいるということになりますね。 湾岸戦争に至っては総兵力はやはり50万程度でしたが師団数はやや少ないです。 この総兵力には現地の地上部隊と直接支援部隊や航空部隊が含まれていますが、 これに洋上輸送や長距離航空部隊を加えれば、支援部隊はさらに増加するでしょう。 また前線の師団も、そのうちの直接戦闘兵力である歩兵、戦車兵、航空兵は約40%程度 でしょうから、さらに前線兵士に数は減少することになると思います。 #right(){(99:290,292)} **「機甲偵察連隊」とはどのような部隊なんでしょうか?またそのような部隊は日本にはありますか? 偵察を任務とする機甲化された連隊です(まんまや)。特徴としては、任務の性質上 諸兵科連合部隊として編成されていることでしょうか。 アメリカの機甲騎兵大隊などは、編成の中に固有の航空中隊まで含んでいます。 日本では、第七師団下の第七偵察隊が一番近いでしょうかね。 #right(){(100:623)} 機甲偵察部隊は、あらゆる偵察任務に対処可能な編成を取っています。それには 当然、威力偵察も含まれます。 アメリカの機甲騎兵大隊は、戦車と機械化歩兵をその編成に含んでいますし、それは 日本の第七偵察隊も同様です。たいていはこれに砲と工兵までもが固有の編成に 含まれているわけで(上でも述べたように、アメリカではヘリまでが編成に含まれます)、 きわめて自己完結性の高い諸兵連合部隊であることがわかっていただけると思います。 そしてこのような編成を取っているのは、敵部隊との交戦の可能性が高く、そうなった場合に 独力で敵部隊と戦わざるを得ない威力偵察時に備えているがためなのです。 #right(){(100:645)} **アメリカ以外で海兵隊を持っている国ってどれくらいあるんですか? 海軍のある国は、たいてい海兵隊を持ってる。 日本が珍しい例外。 #right(){(100:668)} そんなバカな!っと思ってレスする前に考えてみた。 アメリカ以外で海兵隊がある国。 イギリス・カナダ・フランス・ロシア・(ドイツはどうだろう) アジアでは韓国・台湾・タイ・ミャンマー、中国や北朝鮮、ベトナムにも揚陸専門の軍事組織は多分あるだろうな。 というワケで日本だけ特殊なようですな。 #right(){(100:671)} **陸軍の尉官クラスの将校は比較的部下に信頼されていたようですが >海軍の同クラス将校は兵、下士官に忌み嫌われてる人が多かったと聞きましたが事実はどうなのでしょうか? 別に海兵が陸士よりエリートということはない。第一、所属する組織が違うのだから どちらがよりエリートであるなんて比較できない。 慕われていたかどうかは個人の資質が大きいが、兵士との接点が陸軍の方が多い のでそういった点では陸軍の方がよかったかもしれない。ただ、兵科、役職、部隊に よっていろいろなのでもちろん逆の事例もあるわけだが。 #right(){(101:634)} **NATO軍はいざ有事!という時にはその編成は、 >①戦略単位は各国軍の師団? >それとも >②各国軍が混成されて第○○軍 もしくは、××軍団、△△集団となるのでしょうか? 平時から2です。 #right(){(101:699)} **部隊の単位である”師団”と階級である”元帥”に”師”という似た字が使われているのは関連があるのでしょうか? 周代の編制単位です。転じて軍隊の意。 帥は率いること、転じて指揮官のことですね。これも辞書引けば一発ですが #right(){(101:701)} 元帥、提督、将軍というのは元々は中国の諸王朝の軍制での階級、というか称号で西欧のそれとは微妙に異なる。 それを中国や日本が西欧型の軍制に改革したときに便宜的にあてはめたものだったと思う。 師団(Division)は中世から近代になる過程で軍隊の規模が拡大し、指揮や補給の必要から軍隊を分割(divide)したことでこの名称がついた。 その師団の指揮や補給という一般的(general)な業務を掌握したのが将軍(General)。 提督(Admiral)は元々はアラビア語のアル・アミラーリで、たしかオスマン・トルコでの艦隊の指揮官の階級名。 西欧諸国が地中海の制海権を巡ってオスマン・トルコと争う過程で取り入れられた名前。 以上うろ覚えなんで誤りがあれば訂正を請う。 #right(){(101:708)} **海兵隊員を指す英単語はありますか? Marineが海兵隊だったと。 米海兵隊は俗称でレザー・ネックとか呼んでたりもします。 #right(){(102:383)} **ある国の軍隊を「~軍」と呼んだり「~国軍」と呼んだりしますが、これはどう使い分けてますか? >(~は国名) どこの国の軍隊か識別する場合は「~国軍」 ところがだな中国・台湾・北朝鮮・ベトナムあたりの 特定の政治政党の私軍を国軍とみなす場合は「~軍」と呼ぶ。 人民解放軍だのなんだのってのはその国の都合で勝手に呼称しているにすぎない。 #right(){(102:813)} **モンゴルやヨーロッパの内陸国に海軍があるのは何故ですか? 国によっては「江防艦」というかなり立派な軍艦を配備している所もあるぞ。 #right(){(103:928)} **戦前戦中の日本海軍はシゴキが厳しかったという話をよく見るのですが、当時の他国(英米伊仏)海軍ではどうだったのでしょうか? 海軍のシゴキと言えば、精神注入棒が有名だけど、あれは英国海軍の鞭をモデルにしたと言われてます。 要するに、外国にもシゴキはあったのです #right(){(104:15)} **一般人が兵士になるには、何か特別な教育や訓練を要するものなのでしょうか? >(言い換えると、殺してはいけないという道徳心を超越するには) まあ殺らなきゃ殺られるとかそういうことでしょ #right(){(104:604)} 反復訓練で機械的に行動できるようになるまで訓練するのです。 #right(){(104:605)} 隣の戦友が血に染まった瞬間、道徳心なんて無くなります。 #right(){(104:606)} >じゃあ先制攻撃は出来ないということになるんですか? 相手を殺すと思うだけのイデオロギーがあるなら先制攻撃も行うでしょう #right(){(104:612)} 心理学の有名な実験がありまして、 AとBの二つの部屋があり、Aの部屋からBの部屋の様子をビデオで見ることができる。 Bの部屋には電気椅子とそこに座る人が一人。Aの部屋には電気椅子に電流を流すコントローラーがある。 被験者はAの部屋に指導者と共に入り、指導者の指示に従って電気椅子に電気を流す。 電気ははじめ弱いものを指示されるが、次第に指導者は電気を強くするように指示するようになり、最終的に致死量の電気を流すよう求める。 被験者のうちいったい何割が、指示に従って致死量の電気を流すだろうか? なお、実は電気椅子には本当は電気は流れておらず、座っている人間は演技をしているだけである。 また、被験者には、電気椅子に座る人は心臓に病を持っていると教えられている。 この実験の結果、実に八割の人間が、致死量の電気を流しました。 つまり、人間は命令されれば人殺しくらいやってしまうのが普通なのです。 あ、八割って大袈裟か。記憶に頼って書くもんじゃないね。 #right(){(104:619)} **スポーツやビジネスの世界では、長所を伸ばせという意見と短所をおぎなえという意見が対立し、 >どちらかといえば長所説が主流になりつつあると思います。 >両者とも大事でしょうが、軍事的には強いて言えばどちらに比重があるのでしょうか。 単独部隊の場合、どっちかに偏る事はきわめて危険です。 戦場に置いては相手は必ず此方の優位点を無力化し弱点をついてきます。 出来る限り長所を維持したまま万能化を目指すべきです。 味方や戦友(同僚)の支援を受けれるのなら軍事的には長所を伸ばす方が大事です。 短所は別の部隊(人)の長所で補ってもらいましょう。 これを諸兵科連合と言います。 #right(){(105:151)} **現代の海兵隊って普通の陸軍部隊とどう違いますか? もちろん国によって装備は違いますが、基本的にはその国の陸軍の装備と大差ありません #right(){(105:513)} **航空隊、飛行隊の違いはなんでしょうか? 単に呼び方の問題。 旧軍なら、陸軍が航空隊。 海軍が飛行隊。 #right(){(105:532)} 日本軍の場合、規模の小さい順に 陸軍:  独立飛行中隊<独立飛行隊<飛行戦隊<飛行団<飛行集団<飛行師団<航空軍<航空総軍 海軍:  飛行隊<航空隊<航空戦隊・連合航空隊<航空艦隊 #right(){(105:533)} **戦場における死体の処理って誰がやるんでしょうか? >軍の中に死体処理専門のチームはいないの? 友軍(戦場清掃と呼ぶ)または敵軍(戦果確認と呼ぶ) そうでなかったら現地住民 (敵味方双方の軍から略奪行為と呼ばれ射殺される危険が伴う) #right(){(107:279)} 戦争中と言えど、兵員が長らく駐留する地域では、防疫面で死体や糞尿の始末は重要。 いちいち専門チームなぞ待ってられない。 そんな者を待たなくても、命令されれば下っ端がやらざるを得ない訳だ。 ただし、人権意識的な物が軽視された時代には、懲罰的任務が存在した国があった。 死体埋葬、地雷源突破(≠処理)、逃げることも困難な激戦地へ配置など。 過酷な任務(と言っても特に訓練されたエリートで無くてもこなせる類)専門の部隊が作られることはあった。 #right(){(107:299)} そんな専門処理班がいたとして、平常時は何やるのよ? 普通に兵隊使った方が早いやん。 #right(){(107:296)} WW2のドイツの場合だと戦死と行方不明の区別が厳しいので友軍兵士の 遺体は出来るだけ将校が認識票を確認して、その後に兵士が仮埋葬した。 やはり、汚れ仕事なので最下級の兵隊や主に捕虜の仕事。場合によっては 現地住民を狩り出して行う場合もあった。 その後にそこが後方になると、戦場に仮埋葬された遺体を掘り出して新たな ドイツ軍人用墓地に移設する作業も後方部隊により行われた。 ドイツ軍では部下に行方不明者を多く出した将校は人事考課が悪くなる ために夜間等に敵の制圧下にまで潜んで認識票を取りに行く者も多かった。 #right(){(107:349)} **歩兵の小隊とか中隊とか大隊とか連隊とかって何人で編成されてたんですか? 時代、部隊、状況によって違うが 小隊 数十人 中隊 数十~数百人 大隊 数百~千数百人 連隊 数百~数千人ていうとこ #right(){(108:959)} 大概のとこ、 分隊=10人前後 小隊=分隊×2~4+α 中隊=小隊×2~4+α 大隊=中隊×2~4+α 連隊=大隊×2~4+α というのが目安。 で、時代、部隊、状況に応じて違いがあるために、 概数では>>959の言うとおり。 #right(){(108:963)} **シビリアンコントロールとは文民統制のことであり、軍の最高指揮官は文民でないといけないという事ですよね? そう。軍の最高指揮官は文民、国民から選挙で選ばれた人間でなければなりません。 試験などで採用されてきただけの役人(官僚も軍人も)が国防の首班になってはいけません。 ただ、選挙で国民に信任されていればいいので、元官僚・元軍人が辞職後や引退後に選挙に出馬して文民となり、 国防の首班となるのは別に構いません。当選すれば、ですが。 結局、「国民が選んだ者」を軍の指揮官にするという原則が護られていればいいわけです。 その原則がある限り「全ての最終責任は国民自身にある」という民主制の基本も護られますから。 #right(){(109:352)} また、最高指揮官が口を出せるのは戦略方針のみであり、 >現場の戦闘方法にまで口を出すのは越権行為のはずですよね? 具体的に定められているわけではありません。 ただ、最高指揮官が現場の一々まで全てに口を出していたらきりが無いというだけのことです。 人間一人の能力には限界がありますから、上から把握できるレベルも自ずと限られます。 現場のことは現場にいる専門家に任せたほうが「合理的」であるのは事実でしょうが。 #right(){(109:352)} **支隊というのはどういう編成単位なのですか。 一個連隊程度を基幹にした独立戦闘団。 師団(本隊)から抽出されて編成した部隊だから支隊。 #right(){(109:501)} **兵器削減にかかるコストは軍事費ですか? 削減の意味によりますし、政治的配慮にもよります。 例えば核軍縮のために旧核兵器を廃棄するコストを軍が負担する場合もあれば、 他国がくれる場合もあります。削減のために政治的、経済的妥協が必要であれば、 それは軍事費には計上されないでしょう。 具体的な状況次第である上に、たぶんに恣意的な問題でもあります。一律な答はありません。 #right(){(109:system)} 他国に兵器削減分を売り飛ばす場合もある。 #right(){(109:544)} **現代海軍で陸戦隊が無いのは普通ですか? 一般的にそれは 海 兵 隊 と呼びますわな。 大隊~連隊規模の海兵隊を組織する海軍は少なくないですよ。 #right(){(110:602)} >あれっ、陸戦隊と海兵隊は違うんじゃないですか。 基本的には一緒。 旧帝国海軍だって、「特別陸戦隊」になると常設の海兵隊に近い形だったし。 #right(){(110:605)} **RAF=ロイヤルエアフォースの略ですが、他の君主制の国でもロイヤルを使用しているのですか? 現代の空軍だけでもちょっと調べるだけでこれだけ引っかかります。 オーストラリア空軍(ROYAL AUSTRALIAN AIR FORCE) ニュージーランド空軍(ROYAL NEW ZEALAND AIR FORCE)以上二つは宗主国英国の王を戴く。 王立サウジ空軍(Royal Saudi AIR FORCE) タイ王国空軍(ROYAL THAI AIR FORCE) スウェーデンも王国の名を冠していましたが、最近は外しているようです。 #right(){(111:194)} **よく指揮・統制・通信といいますが、指揮と通信はともかく統制というのはいったい何をしするのかよくわかりません。 複数の部隊が協同作戦を行う場合、指揮系統だけで動くと、煩雑になります。 そういった場合に、統制系統を設けて、柔軟な作戦行動が行えるようにします。 たとえば、戦車隊と歩兵隊が協同作戦をとる場合、本来ならば指揮系統が異なるので、 歩兵隊の隊長の方が階級が上でも、戦車隊に命令を出すことはできません。 作戦命令に「全般の統制は歩兵隊の隊長」という文言を入れておけば、 歩兵隊の隊長が戦車隊に命令を出すことができるようになります。 指揮系統をそっくり変更するよりも、手続きが簡単で、状況の変化にも対応しやすい特徴があります。 #right(){(111:584)} 指揮は指揮権が伴う 統制は指揮権が伴わない 統制はよく統制調整という使い方をする 難しいね ちなみに統制系統なんて聞いたことがない 臨時に指揮下に入れることは配属 指揮下に入れない時は支援 支援でも本来の指揮系統から外す時は直接支援 これは全部指揮の範疇に入る ややこしいね #right(){(111:588-589)} **第一次世界大戦までは、陸の戦場には歩兵と騎兵、大砲が戦争の中心でしたが、 >時代が進むと戦車や装甲車、爆撃機、ヘリと様々な兵器が登場しました。 >砲と砲兵科の戦場における価値は低下してるのでしょうか? イラク戦争をみれば判るでしょ 射程の延伸や誘導弾などで新しい価値を出してますが #right(){(112:251)} してません。それどころか、より重要になっているといってもいいかもしれません。 少なくとも砲熕兵器の開発は、各国で続けられています。 #right(){(112:252)} 今の戦場ではあらゆる兵科を組み合わせて戦うので、 その一角である砲兵の価値が低減することはないでしょう。 問題はこれからの戦場の様相がどのようなものだろうかという点にありますが。 #right(){(112:255)} **どこの国でも、士官学校の授業料がタダなのはなぜですか? 会社に入れば、最初はまず仕事覚えるところから始めなきゃならんが そのとき授業料払えとはフツー言われない。 それどころか給料くれる。 #right(){(112:393)} 貧乏でも優秀な人間を集めたいから。 #right(){(112:396)} >タダなんですか? 国が運営している組織の構成員を教育している以上、勉強するのがお仕事です。 警察学校、気象大学校、海上保安大学校、航空保安大学校も学生だけど公務員。 #right(){(112:399)} **士官学校に入って兵種(ていうのかな)が決まった人間は、別の兵種に変える事は出来ないんですか? >例えば空軍の整備兵が戦闘機のパイロットになるとか。 整備→パイロットのような 極端な変更は技能的にも無理だろ #right(){(112:384)} アメリカなんかでは割とあるよ。 具体的な例だと、例えばチャレンジャーの事故で死んだ宇宙飛行士。 高卒で空軍に入って整備兵→通信教育で大卒資格→輸送機パイロット(士官任官) →テストパイロット(ジェット機乗り)→宇宙飛行士。 #right(){(112:402)} **米軍等では統合参謀本部議長は自衛隊のように陸海空いずれかのトップが兼任しているのでしょうか? >それとも独立して存在しているのでしょうか? 他国については、いろいろあります。 #right(){(112:あなたのTrue/False ◆ItgMVQehA6)} **分隊~師団とかって区分はいつ頃出来たのですか? 歴史的には、烏合の衆によるばらばらな闘争が、指揮系統を持つ組織的な戦いとなったころを、 「戦争の発生」としているので、そういう意味ではいくつかに分割された部隊というものは、 戦争と同時に存在しているといえるでしょう。 そのうえで、現代のような中隊→大隊→連隊→旅団→師団→軍団、 という編成が生まれたのは、おおむね18世紀のことと考えてよいと思います。 #right(){(113:300)} squad, platoon, companyなどの編成単位の用語は、フランス語起源です。companyは ラテン語まで起源をたどれますが、それ以外の二つはわかりません。これらは、ローマ 時代の編制単位に直接さかのぼるものではありません。 ローマ時代の最大の編制単位はlegio(軍団)で、配下に、10のcohortusを持ち、cohortusは 更にcenturiaに分割されてました。そして、それぞれに指揮官が存在していました。 またギリシア時代では、たとえばスパルタでは、全男子はmoraと呼ばれる2000人ほどの 単位に編制され、それが更に下位の編制を持っていました。 もっと前でも、たとえば紀元前1500年頃のカディシュの戦いでは、エジプト軍は三つの 「師団」に分割されていたことがわかっています。 というわけで、近代的な師団はおそらくナポレオンあたりを嚆矢としますが、部隊編制という ことであれば、ずっと以前から存在していることになります。 #right(){(113:315)} カディシュの戦いのエジプト軍なんですが、戦闘の経緯は、 以下のようなものであったと考えられているようです。 行軍中に、オロンテス河を渡河してきたヒッタイト側の攻撃を受けたRe師団が敗北したのち、 ヒッタイト軍は北転してエジプト王直率のAmun師団を攻撃した。 エジプト側は急襲を受けて劣勢に立ったものの、そこに救援のNe'arin(これは師団ではない)が到着、 さらに南から、Re師団の後ろを行軍していたPtah師団が到着して、ヒッタイト軍を挟撃することに成功した。 おっしゃるとおり、この遠征でエジプト王は上の三個師団の他にSutekh師団を配下においていますが、 どうもこの最後の師団は戦闘自体には間に合わなかったようです。 #right(){(113:421)} **師団以上の組織って、軍(アメリカ軍とかじゃなくて第○軍って意味)・軍団・軍集団・兵団どれが一番大きいのですか。 普通、 軍集団>>軍>>軍団>>師団 兵団は普通臨時に編成される単位で、大きさは不定。ただし、 旧日本軍には軍団、軍集団という単位はない。 などいろいろ国情があるので、一概にどうとは言えない。 #right(){(113:316)} 第二次大戦のドイツ軍を例にとれば、  師団<軍団<軍<軍集団 となります。 「軍集団」は、ドイツ軍とロシア軍ぐらいしか使っていないはずです。 他の国にはそこまで巨大な兵力「単位」は不要でしたから。 「兵団」は、旧帝国陸軍が兵力秘匿を目的として使った名称で、 実際は師団の場合も旅団の場合もありました。 指揮官の階級は、戦時にはかなり融通が利いたようです。 平時には、何処の国でも師団長は中将、軍司令官は大将が 一般的でしたが、軍の規模が急激に拡大された大戦末期の 米軍では、准将の師団長、中将の軍団長も珍しくなかったようです。 また、大戦後期の英本国軍やソ連軍のように師団を廃止した国もありました。  英本国軍: 旅団>軍団(実質=師団)>軍  ソ連陸軍: 軍団(実質=師団)>軍(実質=軍団)>方面軍 ややこしいですね。 #right(){(113:319)} 第二次世界大戦時には英米連合軍、および1940年のフランス軍も、軍集団という編成を有していました。 1944年6月のノルマンディー侵攻時の連合軍は米第1軍と英第2軍で第21軍集団を構成していましたし、 8月以降は後に米第1軍と第3軍で第12軍集団、カナダ第1軍と英第2軍とで第21軍集団となりました。 一方、1940年のフランス軍は北東方面軍に第1、第2の2個軍集団を有していました。 それから第二次大戦時のソ連赤軍ですが、師団は「廃止」はされていないようです。 確かに戦車および機械化部隊は旅団<軍団<軍ですが、狙撃師団は連隊<師団の編成を維持しています。 #right(){(113:330)} **旧日本陸軍ではビンタなどの体罰が横行していましたが、現在の自衛隊、他国の軍隊ではどうなのでしょうか? WW2での日米比較として入手しやすいのは「<生還>の軍隊、<玉砕>の軍隊」あたりか。 韓国軍、北朝鮮軍は共に旧日本軍の血を濃く受け継いでいることで有名。 #right(){(113:803)} **砲兵部隊は観測班とか気象班とか輸送とか、いろいろな支援部門が必要だと聴いたことがあるんですが、 >独立して運用できる具体的な最小単位とその編成について教えて頂けませんか? 砲兵部隊が独立して運用されることなど近代の軍隊ではありえません… #right(){(113:548)} 戦闘団に配属されるのは特科大隊が最小と思われ 特科中隊単独だと兵站が苦しい。 もしくは普通科連隊の迫撃砲部隊なら、小隊で運用することもある。 #right(){(113:549)} 射撃実行単位は大隊。しかし、情報は常にデータリンクで「上」に上がってる。 大隊に目標を割り当てるのは「上」の仕事。 #right(){(113:560)} **軍隊と警察の活動内容の違いを教えてください 警察は主権国家以外の組織や犯罪者に対して行動します 軍隊は主権国家やそれに準ずる組織を相手にします 警察は治安維持を目的に、国内法を使います 軍隊は国内法を使う場合もありますが、主権国家相手には戦時国際法を使います #right(){(114:168)} **attachとassignという単語の、うまい訳語が分かりません。 assign/assignment  隷属 attach/attachment  配属 #right(){(114:673)} attach=配属 assign=隷属もしくは所属 accompany=随伴 reinforce=増援 #right(){(114:675)} **軍人に団結権やスト権を認めてる国ってありますか? 団結権を認めている国の例…ドイツ連邦共和国、オランダ共和国など スト権の例は知りませんが、フランスでは、憲兵(Gendarmerie)がストを やったことがあるようです。フランスの憲兵は、業務としては日本の警察 に近いのですが、国防省の指揮下にあります。 #right(){(114:816)} **外国要人を暗殺することも黙認する政府・スパイ組織は、CIA・KGB・MI-6モサド等の他にありますか? >特高・内閣調査室・公安が日本だとそれに該当すると思われますが実態はどうですか? メリットがデメリットよりも大きいと判断すれば、どの政府も黙認する。 特高警察は今存在しない。 日本政府が外国要人の暗殺(自国の組織による)を黙認するとは思われない。 他国の組織ならありそうだが。 #right(){(115:168)} 挙げられている組織の内、二つは現在存在しない。 >特高・内閣調査室・公安が日本だとそれに該当すると思われますが実態はどうですか? 特高は対外情報機関ですらない。 #right(){(115:169)} CIAは1976年から外国要人暗殺禁止命令が出とるよ。 近年解禁が検討されとるが、合意に至ったという話は聞かんなぁ・・・。 #right(){(115:172)} 168氏の申されますように,国益がリスクに勝れば,どこの国でも可能性はありますが, 暗殺だけでは,その後,犯行国の意図とは真逆の方向へ進む場合も しばしばですので,最近では寡聞にして殆ど聞きませんなあ.  北韓の特務機関が金正日の親戚筋の亡命者を暗殺したという話と, パキスタンのハク大統領暗殺がCIAではないかという,非常にソースの怪しい情報があるくらいで.  イラク戦争でイラク高官が暗殺されたという報道もありましたが, これも現時点ではどこまでCIAが関与しているものなのか.  モサッドにせよ,たかがテロ屋の幹部連中を「要人」扱いしていいものかどうか. >特高・内閣調査室・公安が日本だとそれに該当すると思われますが 該当しません. 特別高等警察は戦前の,主として反共取締り(後に,その他の反政府的運動取り締まりに拡大)に 奔走していた組織で,外国人要人を暗殺する理由も手段もありません.  内調は,少し上に書きましたように,些かお粗末な情報収集機関であり, 秘密工作に携われるほどの能力は持ち合わせておりません.  公安は,公安調査庁のことでしたら,内調に輪をかけてポンコツ.  警察庁公安部のことでしたら,これは専ら国内での防諜活動に当たっており, しかも法の壁に泣かされているのが実態.超法規的手段を活動の一つに しているとはとうてい思えません.必要もないしね. #right(){(115:消印所沢@FAQ屋 ◆z3kTlzXTZk)} **軍隊組織で、元教官を教え子が自分の部下として使うということはあるのでしょうか? 国、というか任用区分にもよるがよくある。 士官候補生に対し下士官が教育する場合のみならず、兵として入隊した後に士官の試験に合格し、任官等。 #right(){(115:732)} **大佐の軍司令に少将が師団長の師団が配属される、といった感じの、役職と階級が逆転した指揮系統はあり得るのでしょうか? めったなことではない。 ただ、そういう型破りをやった例がないわけではない。 今手元にないんだが、パウル・カレルの「バルバロッサ作戦」を読むと、 1941年末から1942年の初頭にかけての赤軍の冬季反攻で、 第3突撃軍というエリート部隊の指揮を上級大将であるイェレメンコ(エリョーメンコ)が執り、 その上の正面軍(戦線)の司令官は中将(名前は失念)が執ったみたいな記述にお目にかかれる。 #right(){(115:923)} 西側連合軍では、欧州派遣軍の最高司令が、アイゼンハワー「大将」、 その下の第21軍集団の司令官がモントゴメリー「元帥」だった時期が一時あったかな。 ただ、アイゼンハワー=米軍、モントゴメリー=英軍で、 政治的な事情もあるから、これもかなり特殊な例。 #right(){(115:925)} **主計係というのが軍隊にはあると聞きました。 >軍隊にも会計帳簿はあるのですか >またあるとするなら、発射した弾薬、敵の攻撃による被害は会計上、どの様に処理するのですか。 当然、陸軍、海軍とも軍隊は官僚組織で、兵に現金を支給する必要がありますし、 物品がなければ、兵器は動かせませんから、こういった部署もあります。 日本陸軍の場合経理部と言い、兵科の中将に相当する主計総監がトップです。 経理部は陸軍の経理、被服、建築を担当します。 経理部に対する事務処理面での陸軍部内の信頼はかなり厚かったようです。 この経理部に配属される将校担当官となったのは、兵科将校の内、不健康者、 当該兵科に不満を持つ者、あるいは、大学法経学部、建築学科卒業生、 専門学校卒のいずれかが充当されています。 日本海軍の場合は、主計科と言い、庶務、会計、給与、被服、糧食、厨業を担当します。 この主計士官は、視力の低い海軍志望者の憧れの的でした。 士官担当官教育は、、経理学校で行ないますが、その教育科目は、軍制、庶務、 兵学、衛生学、精神科学、法律学、経済学、財政学、会計経理、会計学、理化学及数学、 文学(国漢・歴史・地理・仏独英語のうちから一つ)でした。 いずれにしても、帳簿はあります。 が、弾薬やら損害やらを扱う訳ではなく、あくまでも兵士の給与や糧食の管理が 主な仕事ですから、その内容は推して知るべしか、と。 #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **隊付ってなんですか? 隊付きってのは、学校以外の部隊での勤務です。 #right(){(116:272)} **米軍、陸自などの歩兵(普通科)部隊の火力を数値化・比較した資料はありますか? 防衛白書見てみたら? #right(){(116:296)} ある。 ただし、信頼できる公開資料は未見。 #right(){(116:299)} **ある国の空軍が、占領した敵国内などに滑走路や基地を建設する際、工事にあたるのはどういう部隊なんですか? そんなの国によって、時代によって、状況によって違う。 占領国の治安が良ければ民間業者が請け負って仕事するかもしれないし。 #right(){(116:642)} **公用語が複数ある国の軍隊ではやはり複数の言語が用いられているのですか? 大抵の国では、軍は公的な言語として第一公用語もしくは標準語を用います。 軍隊と標準語の発達とは切り離せない関係にあるので、真面目に調べる気が あるのなら、社会言語学関係の本でも読んでみてください。 兵隊同士は自分たちの第一言語で話してる可能性がありますよ、もちろん。 #right(){(116:899)} カナダ軍なんかかんぜんにバイリンガルだね。 #right(){(116:901)} **実戦経験すると錬度は落ちるのか? 一般論としては「死んでしまったら練度は0になる」が答え。 弾が飛んでこない「実戦」では、演習並みの「経験」は得られないし、 弾が飛んできて死んでしまった兵隊の練度は0に成る道理。 戦争中、兵士の練度や素質はズルズルと後退し、最後にはボーイスカウトの集団を 速成教育を受けた大学生の将校が指揮するなんてのは、良くある話。 #right(){(117:355)} **「特務機関」なんて名前を付ける特務機関がある? 特務機関という言葉自体は、シベリア出兵の折に、 沢田茂大尉(後中将)が考え出した訳語だったと思う。 #right(){(117:843)} まあ、特務機関だったら、その組織の長の名前をつけて 「○○機関」と呼ぶのがフツーやね。 藤原岩市のは藤原機関、それを略してF機関とか呼ばれていたわけやし。 #right(){(117:843)} **force structureという単語を日本語に訳したいです。 少し文脈も判った方が、適切なアドバイスができると思うが…。 普通、「編制」もしくは「編成」は、organization 「編制する」、もしくは、「編成する」は、organizeで、 制度的に部隊を作り上げる時に「編制」、 そうでない(もっぱら臨時に)部隊を作り上げる時に「編成」の訳語を当てる。 戦力組成の方は、ちと忘れた…。あんまり一般的な用語ではないと思うがね。 「戦力の構成」「戦力の構造」「部(軍)隊の構成」「部隊(軍)の構造」みたいな 一般的な訳ではダメそうな文脈か? #right(){(118:603)} **「諸兵科連合」は英語ではどういう表記になるのでしょうか? Combined armsです #right(){(118:682)} **NATO軍というのは加盟国軍の寄り合い所帯みたいなものなんですか? >軍服もそれぞれ自国軍のものを着てるんですか? NATO軍というのは加盟国軍の寄り合い所帯みたいなもので 軍服もそれぞれ自国軍のものを着てるんです #right(){(119:76)} **映画や小説、漫画などで基地、艦隊司令などが総員にたいして警報を発令するという描写がよくありますが、 >あれにはいったいどういった段階・種類があるのでしょうか。 幾つか参考になることがかかれていると思います。 https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b151012.htm 自衛隊はDEFCON"Defence(Readiness)Condition 防衛準備体制"のことを「警戒態勢」と呼んでいる。 有事には「防空態勢」と呼ばれる5段階の警戒態勢があるということらしいですな。 #right(){(119:901)} **軍事大学のような機関が創設された時代はいつ頃か教えてください。 軍事大学の定義がわからないけど、West Point陸軍士官学校は1802年3月16日に 開校された。ヨーロッパではもっと古いところがあるだろうね。 #right(){(121:227)} 227さんがおっしゃっているとおりですが、 おたずねになっている「防衛大学校」をはじめとするいわゆる士官学校と、 陸軍大学のような軍の大学というのは、一般には異なるものです。 米軍や旧ドイツ軍、旧日本軍などの陸軍大学は参謀養成機関で、 下級士官がより上級の指揮技術や、他兵科の基本などを学ぶところです。 #right(){(121:234)} **義勇軍は何人からという決まりはあるんですか? 一人義勇軍もあり? 素人の武装集団を義勇軍と呼ばない罠 #right(){(121:877)} 義勇軍ってふつうは外国の戦争に勝手に参加する香具師のことじゃないの? #right(){(121:879)} **兵隊になるとなにか特典がありますか? あくまで「公的に保証された軍人の特典」でいけば、 1「兵隊でいればウハウハ派」 公共の場でたいていの料金、代金に軍人割引、特典がある中国人民解放軍など。 2「兵隊でいればおトク派」 公共の場では一般市民と同じ扱いだが、 軍の施設内であれば免税特典や、各種保障制度が完備している米軍など。 3「兵隊稼業じゃ儲からないがその後の人生で有利派」 実はほとんどの義務兵役制国家がそれに当てはまる。 除隊証明書が就職の前提になったり、年金受給の上で決定的に有利になったり、など。 #right{(353:65)} **軍隊では利き手の矯正をしないのでしょうか? アメリカ人には左利きの「矯正」の概念がない。 #right{(496:550)} 衛隊だと全員右利きに矯正されるらしいな #right{(496:551)} 今は矯正やると脳に負担がかかって還って良くないし個性だからってのが主流。 自衛隊だって箸やペンの持ち方まで矯正する訳じゃなかろう。 そもそも左利きを右利きに矯正というのは不可能。 矯正とされてるのは左利きに無理やり右手での使い方を教え込ませてるだけ。 #right{(496:553)} **軍隊では左ききだと不便なの?兵器って右きき用に作られてますよね? 基本的に不便。この手のものだと銃の排莢位置のことでの試行錯誤が有名。 #right{(516:478)} 全ての装備を右利き用左利き用別に調達すると極端な場合、必要な装備数の二倍調達する事に成ります ですから、装備を右利き用に統一し、新兵訓練で右利きに修正します なので最近は右利き左利き両方で同じような操作性を確保した装備も多数あります 銃火器で言えば、ファブリック・ナショナル社のP90やFS2000、シュタイア社のAUG、GIAT社のFA-MASなどがありますね。 #right{(516:482:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **挙手敬礼はどこの誰が考えだしたのですか? ローマ式敬礼なら、カエサルに対して行われたのが最初といわれてる。 #right(){(502:104)} いろいろ説があるんだが、正式に定められたのは、18世紀(19世紀だったかも)のイギリスで。 それまでは敬礼はいちいち帽子を脱ぐという動作を行ってたんだが、何度も何度も帽子を脱いだり 着けたりしてるとすぐに痛んでしまうので、「敬礼は帽子のつばに触れるだけで良い」っていう 決まりが出来たのが最初。 だから、挙手敬礼は帽子を被ってるときしかやらない(まあ今は海外ではそうでもないんだけど)。 他の説としては、中世の騎士が主君の前でバイザーを上げる動作が元だといわれたり、 主君を前にして臣下が「おお眩しゅうございます」って意味で挙手したのが元だといわれたり。 #right(){(502:105)} 中世欧州の騎士道のなごり、バイザーを上げる仕草から #right(){(502:107)} ローマ式敬礼を参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%BC%8F%E6%95%AC%E7%A4%BC #right{(502:117)} 読んでみたが特に矛盾はしないと思われ wikのその項目iはローマ式敬礼について重点的に書いてあるだけで #right(){(502:122)} >>117 そのwikiの記述だと起源は書いてないね おまけに「ローマ皇帝カエサル」と一般的には誤解しやすい記述がされている 代々のローマ皇帝の名に「カエサル」と「アウグストゥス」がつくのは事実だが カエサルといえば普通は三頭政治を行ったガイウス・ユリウス・カエサルを指すが彼は皇帝になっていない ローマ皇帝一般ならいちいちカエサルとつける必要はない また、皇帝の登場より元老院のほうがはるかに早いのだから、 元老院議員相手の行動が皇帝への行動に変わった、というのなら何ら矛盾ない #right(){(502:130)} **海兵隊のような部隊を海軍の科として採用してる国ってありますか? >ある場合なんて名前なんでしょうか?歩兵科とか? ロシアだと海軍歩兵。 海軍歩兵とか海軍陸戦隊とか 海自の陸警隊も、まあ地上戦部隊には違いないな #right{(502:445-447)} **自衛隊をはじめとする諸外国の軍人は、軍人専用の生命保険に入ってるのですか? 多くの保険は、危険な職業の人は断られます、契約条項を見るとわかりますが 注:以下の例のような、危険性がある職業の方は、契約できません。 サーカスで芸をする人、格闘家、レーサー、スタントマン…そして「自衛官」(警察官も) ただし、入隊する前に入ってしまえば、継続は無問題なのが一般的です。 入隊してしばらくすると机とイスのある大部屋に集められ、「隊員用の」保険加入となります。 最低一口は入らなければなりません。強制に近いような気がしますが、条件に対して保険料はむしろ安いくらいでは?と。 (自分の適当な比較ですので、特にここはあくまで参考までに) トータルでは自衛隊に危険性が少ないのと、大量に契約を得られるからでしょう。 「本人死亡時の受け取り人の名前」などに書く内容は、全く強制されませんw (それが当然ですが) 以上、自分の大雑把な記憶と計算と体験からなので。 正確に知りたい場合は、保険板か自衛隊板か防衛庁広報か保険屋とかで調べてください。 #right{(362:891:キルロイ ◆dtIofpVHHg)} **国境警備隊は戦争の際に他国から軍隊が攻めてきたらどうすんの? 最近のある程度しっかりした国の国境警備隊のマニュアルでは 国境に接近したら警告・威嚇・実力行使という段取りはどこも一緒 奇襲を受けてしまった場合は、この段取りで行動するしかない。 敵が攻めてくるのがわかっている場合や可能性が高い場合は、 国境の管理は軍が行うようになる。 ニュースでたまにある国境付近に軍が展開 というのはこういった事態 巻き込まれない限り軍の戦闘に国境警備隊が参加することはまず無いが 避難民の誘導や救護、非戦闘地域の見回り、交通整理、民間人の立ち入り規制 民間人が避難した地域がドサクサ紛れの略奪にあうのを防止する。 こういった仕事を行う #right{(511:309)} **「入隊」の反対語は「退役」じゃないの? 反対語は「除隊」 まずは用語の意味から説明すると ・入隊=軍隊に入る事。これにより文民から軍人になる。 ・除隊=軍隊との縁を切る事。軍人から一般人に戻る。 ・退役=「役」を「退く」。つまり軍人のままでありながら軍隊での仕事を中止して野に下る事。退役軍人は準軍人みたいな身分。 つまり退役の反対とは野に下っていた状態からもう一度軍隊の仕事に従事する事、すなわち「復役」が適切。 #right{(506:889*一部改編)} **軍隊の演習は何処まで細かく設定しているのですか? その演習の規模(参加する部隊の規模)によってさまざま 小隊以下(分隊や班)単位だと敵の立てこもる陣地や家屋に突入するところから状況開始、 敵役を全部倒すか降伏させて(標的なら全部ヒットさせて)完全に制圧するまでが状況オワリ ってこともあるし もっと大きい部隊単位、中隊や連隊なら、演習場に移動するのも、その予定立てる段階から 演習が全部終わって駐屯地に帰ってくるまでのあれこれ段取り全て含めて演習 って事もある 一例として協同転地演習(少し前は北方機動演習)だと、 仮想敵国Aが日本国内の○県に上陸したので、応援に向かう、 移送ルートは鉄道○○線を使い、○○を経由して○○県内の○を目的地にする、 移動予定日数は移動時間を計算して~日の予定、とか 到着後は上陸した敵が○○に進出していると、(我々が移動にかかった時間から)想定するので ○○にて現地方面隊の部隊と合流云々 っていう風なことを想定しながら移送計画を立てる 仮想敵国がどのくらいの戦力を上陸させたかとかは、その都度違うが、 移動先の演習地でまた戦闘等を見立てた演習がある場合は ○○(演習場)まで進出した敵は○隊規模、これに対抗するため我がほうは ○~○間に防衛戦を敷く、みたいな行動予定を立てる 負傷者救助も演目に入ってる場合は、負傷者役の隊員を決めて 救護の訓練を行うし、敵から受けた被害規模ってのも算定して行う #right{(518:938,940)} **軍で行う演習は、本物のボードゲームやコンピュータゲームと、どう違いますか? ボードゲームやコンピューターゲームは対戦型が普通ですが、 図上演習では、対抗演習といって複数の部隊が戦う形式もありますが 一方統裁といって、1つの訓練部隊だけが演習を行い、状況などは統裁部が付与する形式もあります。 通常は「戦場」と呼ばれる隔離された部屋で敵味方の部隊が動かされます。 戦場にいる人員はそこで把握できる彼我の状況や統裁部から付与された状況を元に 各部隊の指揮所に報告をします。 指揮所ではその報告を元に計画を立て行動を命令します。 師団レベルの演習の場合、大抵中隊レベルまでプレーヤーが付いて 自分の部隊を動かします。 #(){(351:317)} **図上演習って具体的にどうやってやるんですか? >ボードゲームみたいなもんですか? 最近の米軍の大規模な図上演習はコンピューターがメイン。 判定者もコンピューター使って監視し、判定してます。 何十台、時には百以上のコンピューターをLANでつないでやってるそうな。 まあオンライン対戦って事か。 #right(){(351:295)} **図上演習のルールや、やり方をおしえてください 実際に戦場の駒を動かし、戦闘結果を判定する審判部も必要 意思決定のプロセスや戦術のスタイル、思考過程について共通の認識がなければならず、 準備だけで結構疲れる上、配役によって仕事量が違うので不平等な共同作業となりやすく 人間関係が崩壊する危険性を含有する おまけに、戦闘は常識的に推移するため、スペクタクルでもカタルシスでもない どうしてもやってみたいのならば、取り敢えず適当なボードゲームで 複数のプレイヤーを師団指揮官、連隊指揮官等に配役し、 それぞれを隔離して審判部が戦場を運営するやり方をお勧めする この際、プレイヤーを絶対戦場に入れてはならない #right{(489:241)} このwikiのぺーじの参考文献として上げられてる本を読め。 ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B5%E6%A3%8B%E6%BC%94%E7%BF%92 #right{(507:356)} 図上演習(戦略) ・甲軍、乙軍、審判の3グループに分かれ、別室に入る。 ・甲軍、乙軍にはそれぞれ作戦目的や自軍の兵力等が教えられる。 ・甲軍、乙軍はそれぞれ作戦を立て、審判に報告する。 ・審判は両軍の作戦の勝敗、優劣を判定し、両軍に伝える。 ・甲軍、乙軍は審判からの結果を元に次の作戦を立て、審判に報告する。 ・以後、繰り返し。 兵棋演習(戦術) ・地図上(盤上)に甲軍、乙軍の兵力を示す駒を置き、その動きによって  戦闘の推移を見る。 ・攻撃の成否は主にサイコロによって決める。 #right(){(341:45)} **軍隊への歌手や女優の慰安訪問はあるのですか? >軍の兵士達の元へ、マリリン・モンローやマドンナが慰安に行き、 >兵士達が狂喜している映像を観た事がありますが、 あります。アメフト(アメラグ)のチアリーダーやら、カントリーウェスタン歌手が戦地訪問しています。 ベトナム戦争だと有名なのはボブ・ホープがやっていたそうです。 地獄の黙示録にもシーンがあったと思います。 故ボブ・ホープは第二次大戦から湾岸戦争まで、半世紀以上にわたって前線の兵士への慰問活動を続けた。 その功績を称えて米海軍には彼の名前をネームシップにしたボブ・ホープ級車両輸送艦というのがある。 旧日本軍でも劇団や落語家や、はては、大相撲の力士まで慰問に行った。 アメリカ軍でも同じで、大きな戦争には必ず慰問に行ってた人が、海軍だと艦名に 空軍だと輸送機の名前まで付けてもらえるくらい軍は、感謝している。 #right{(525:158-170)} **国土防衛用の地対空ミサイルや早期警戒レーダーの管轄が、日本の様に空軍にある場合と、アメリカのように陸軍にある場合がありますが、それぞれどう違うんですか? 日本の航空自衛隊は空軍と言うより防空軍としての性格が強い。 防空軍の任務は自国領内に侵入してくる敵航空勢力の排除が目的だから、 創設の経緯や目的、防空軍としての性格上、 航空自衛隊が早期警戒レーダーや地域防空用の長SAMを管轄することになった。 アメリカ空軍は、元々、核爆弾を敵国に送るための専門部隊として陸軍から独立した組織。 だから、核爆弾の輸送とは関係ない高射任務は空軍の管轄にならなかった。 日本国航空自衛隊、米空軍のどちらも普通の空軍ではないから、 例としてはあまり相応しくない。 #right{(533:644)} **空軍や航空自衛隊の哨戒飛行とか訓練飛行のスケジュールって航空団が決めてるんですか? >それとももっと上のほうから「○○飛行隊は○月○日○○○○時から○○の空域で○時間哨戒飛行」とか命令されるんですか? 空軍に限らず、軍隊組織運用の大原則として「指揮の要諦」ってのがある 曰く 明確な意図の元、適時適切な号令を持って隷下部隊を任務達成に邁進させる。この際、統制事項は最小限に留め、 下級指揮官の自主裁量の余地を残す事が望ましい。 命令に置いて重視されるのは、「明確な意図」の部分 例示されたような命令だと、何のための任務なのかわからん 部下にして見りゃ「言われた時間。言われた場所を飛んできました。任務終了」ってだけになっちゃう 中間指揮官(例えば飛行隊長)なんか「言われた任務をコピペして部下に渡しました」ってだけだろ? その部下が「何しに飛ぶんですか?」って聞いても「わかんねぇ、上から時間と場所だけ指定されてる。 とりあえず飛べ」ってしか答えられないじゃん そんなの指揮とはいわん 予想される脅威を見積もり、それに対する対処の上級部隊の意図を示し、隷下部隊の具体的な任務分担を指定するのが命令だ そうやって示された上級部隊の意図を達成出来、かつ指定された自部隊の任務を完遂出来るよう、自部隊の命令を作成するのが 「自主裁量」の部分 #right{(545:639)} **外国映画などで、軍人さんが胸に長方形の小さなバッチをびっしり付けているのを見かけますが、 >1 一つ一つが勲章だと思いますが、全て違うデザインですか。   >2 全て違うデザインの場合、ものすごい数になるかと思いますが意匠専門の部があるのですか。 >3 制服にバッチを付けるのは義務ですか。(慣例? 数量自慢?) >4 自衛官も付けているのですか。(怪獣映画では見かけますが) 1 勲章の代わりに付ける略綬。そりゃ、種類が違えば、デザインは違う。 2 プロに外注するんでないの。文化勲章は芸大の教授がやったらしい。 3 慣例。規則で決めてる国もあるのかも試練が。   自衛隊では、付けちゃいけない場合(懲罰中とか)や付ける場合の服装については規則あり。 4 付けてる。つぎの3種。 (1)まず、天皇がくれる「勲章」(旭日賞とか)があり、昔は退官将官くらいしかもらえなかったが、    5年ほど前から危険業務従事者という枠で結構もらえるようになった。基本は退官者だけど。 (2)つぎに自衛隊独自の現役自衛官専用の「防衛記念章」があり、特別の功績のほか、    一定の地位につくともらうのや、いわゆる従軍記章(イラク派遣とか)など36種がある。 (3)あと、派遣先などの外国政府からもらった勲章を付けてる人もいる。 防衛記念章について詳しくは以下を参照。 http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1981/ax19811120_00043_000.pdf http://www.bk.dfma.or.jp/~monoshiri/kinensho/ なお、長方形の略綬以外に、バッジ式の防衛功労章や、 勤続隊員がもらう袖に付けるワッペン式の精勤章なんてのもある。ぐぐれ。 #right{(548:493)} **戦後の断絶を経験している日本やドイツとは違い、数百年前から継続して軍隊を保有している米国や英国では古風な伝統もより多く受け継がれているのでしょうか? アメリカは200年ちょっとの歴史しかないが イギリス軍は陸も海も古風な伝統がたくさん残っています。 イギリス陸軍 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E9%99%B8%E8%BB%8D イギリス海軍 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E6%B5%B7%E8%BB%8D 英国の場合、悪しき伝統というか社会のあり方の反映で士官になれる家柄、下士官の家柄 というのが有る程度あるとされる。少なくともそういう見方は続いている。  また、伝統を守るために古式ゆたかな儀仗兵の任務があったりする。LA80を担いでナポレオンの 頃の軍服をきて整然と行進する任務と、北アイルランド派遣任務にドイツでの機甲歩兵任務などを かつてはローテーションでこなしていた。 #right(){(348:25,28)} **東郷元帥の例もあるけど軍人は余計なことは話さず黙々と任務を遂行するのがよしとされてるんじゃないの? 黙々と「任務を遂行」するのが良しとされるかもしれんけど 指揮官は企図を明確にせんと幕僚が優秀でも部隊は動きません。 部下が明確に報告しなければ指揮官は次の命令を発することも出来ません。 #right(){(自衛隊板初質スレ15:無線屋 ◆RADIOAeQ5s)} 必要な時にも無口なのは良くないな。 #right(){(自衛隊板初質スレ15:剣恒光 ◆YR1Hskt.M.)} **日本の軍隊には従軍慰安婦があったそうですが外国の軍隊に同様のものはなかったのでしょうか?軍隊に売春婦がついて歩くのは、伝統があり 中世ヨーロッパでは軍隊よりも、商人、売春婦、洗濯婦、料理人などの 数が多かったことも良くありました。 売春婦が軍属として階級を与えられた例は寡聞にして知りませんが アフリカ民族紛争で少女兵士などがその役割を兼ねているそうです。 >日本の軍隊には従軍慰安婦と言うものがあったそうですが。 名前を変えているようですが、本質的に軍隊を顧客とする売春婦です。 要約 どこの時代、国にもいるよ! #right(){(59:187)} つか、性欲こそ生きるか死ぬかの環境でこそ、最重要問題ですよ。 米軍だって、常に海外でもベースの近くの売春宿で性欲満たすのを、病気の危険性を厳重に警告しつつ黙認しています。  「あの」男性天国バンコクの風俗街を作ったのはベトナム戦争中の米軍なんだがねえ  慰安婦は日本は日清日露において疫病で酷い目に遭っているからその延長。 性病対策。 真面目な話、帝国軍だけでなく売春宿の確保も兵站のうち。もちろん後方での話ね。 場合によっては地元で勢力の強いポン引きに金渡して施設建てることだってあるぞ。 ヒルシュフェルトの「戦争と性」でも読め。 一次大戦のドイツでもフランスでも兵站地にはもれなく良く整備された娼館が作られたって書いてあるぞ。 ドイツの売春施設(FKKとかな)では、NATO派遣の米兵が交代する時期になると、 本国に帰る米兵がここぞとばかりに貸し切ってらんちき騒ぎするため、 しばらくは商売にならんらしい。 「その時期にいっても無駄足だよ」と地元民に教えてもらった。 #right(){(340:758-804)} 中世のヨーロッパの軍隊の行軍には商人や娼婦が後に続いていた。 #right(){(616:)} **日本だけでなく欧米でも軍人はあくまで軍事スペシャリストで、軍政にはタッチしてないのですか? >現在でもどこの国もエリート軍人は軍政畑に進むものだと思ってたんですが。 >アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス等、主要国の内情を知りたいですね。 国によっては当然軍政畑に軍人がくることもある。 と、言うより日本が例外で、普通はそれなりに軍人もいる。 だからといって旧軍のように主要ポスト全てを軍人が握ってるわけじゃあないが。 要するに必要に応じて合理的に、軍人と文官を配置してるのであって、 日本のように、病的に軍人だけとか文官だけなんぞというのが例外。 >現在でもどこの国もエリート軍人は軍政畑に進むものだと思ってたんですが。 何処の軍部でも、エリート軍人は参謀本部に集まるだろう。 米軍だと現場経験が最重要視され、陸軍将官の過半が空挺指揮官資格者だそうな。 これは三十年も前の記録で、今はどうだか知らないけれど現場主義なのは間違いない。 米軍によらず、白人は多かれ少なかれ日本人よりは遥かに現場重視。 むしろ、エリートに現場経験を求めない日本が異常で、儒教文化の残滓なんだな。 そのものずばりマンダリンシンドローム(大官症候群)なんぞと言われてるし。 #right(){(338:553)} **軍隊では、多種多様な職種がありますが、実際の戦闘にかかわる業務以外を外部委託してしまえば経費削減になるのではないですか? 米空軍では航空機の整備を一部民間に委託している。 また、後方輸送任務を委託する、専門の民間航空機チャーター会社が存在する。 #right(){(579:175)} **軍隊(自衛隊)でナイフ術の訓練する時に使われるナイフって本物じゃないですよね? 軍隊でナイフ格闘の訓練をするときは、ゴム製のナイフを使うのが普通。 刃を落としただけの本物を使ったり、鞘を付けたままで練習することもある。 おそらくは特注品だが、芝居の小道具用に似たようなのが売られているかもしれん。 #right(){(337:897)} **軍隊での情報漏洩の罰則はどのようなものなんですか? >また、諸外国の軍隊に比べて自衛隊の罰則は緩いというイメージがあるのですが、これは軍隊ではないという建前があるからでしょうか。 たいていは死刑が最高刑でしょうなあ。 自衛隊の情報管理の問題点として 1 「注意」以下の情報は、漏らしても罰則規定がない。 2 「秘」以上の情報であっても「庁秘」であれば自衛官しか罰則規定がない。 3 「防衛秘密」であっても、最高刑が懲役7年以下である。 特に、1が厄介なんよねえ(笑) 「漏らしても大したことがない」から罰則規定がないならば、なぜ「注意」などという秘密区分があるのかってさね。 「漏らしたらそれなりに困る」ならば、きちんと罰則規定を設けるべきだろうしね。 矛盾だらけなんだよねえ。 あと、面白いことに内部規定で「機密」に接することが許されてるかどうかってのもある。 で、「機密」に接することを許されれば、すべての「機密」情報に接することが規則上可能になる。 その割には、情報本部がやるMRとかには出席者が制限されていたり、潜水艦の行動に関しては制限されてたり するわけだ(笑) アメリカみたいに「機密」でかつ接することができる人間を指定するようなことはしないでおいて「なんとなく」制限してる。 なんの法的根拠もなく「恥ずかしいから秘」とか平気でやるんだよねえ。 情報保全関係の人間が、いかに「分限すれすれの自衛官」ばかり指定されるか、わかるだろう? #right(){(336:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} **軍隊では、自軍の兵士に敵の兵器の使い方を教えているのですか? これは軍事の常識ですが、通常は自国の兵器を使い方に習熟した後に 仮想敵国を始め各国の、最低限小火器の扱い方はカリキュラムに組み込まれています 自衛隊においては、つい最近まで、防衛戦闘は国内で行なわれる前提だったので 基本的に敵勢力が使用する武器の使用法は習得する必要が無かったのは確かですが 海外での訓練に於いて使用する必要があるのでAR-15の取り扱いを習得する機会がありました さらに、昨今は海外での自衛戦闘行動も想定に入って来た為、考え方も他国並になり カラシニコフ小銃の取り扱いも教育課程に含まれているようです。 #right(){(584:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **自衛隊は軍事費の内の半分近くが自衛官の給料になっていますが、外国の軍隊では隊員の給料を軍事費に含まずに別の名目で徴収してると聞いたのですが本当でしょうか? 中国だと軍隊の人件費が公務員の物として計上されてる。 軍事費を少なく見せかけたい中国の事情の為であって、余所の国はイチイチそんな事はしない。 #right(){(585:523)} **他民族国家では軍隊の民族構成をどのようにコントロールしているのでしょうか? 民族以上に国家に帰属意識を持たせる。アメリカなんかはその典型。 特に意識しないこともあるし、「その民族出身の兵隊はその民族の居住地域にしか配属しない」軍隊、 逆に「その民族出身の兵隊はその民族の居住地域には配属しない」軍隊、と国によって色々。 ソビエトの親衛軍(特別に「親衛」の名前を冠することを許されたエリート部隊)は共産党のテーゼ 「我がソビエト連邦は他民族が共生し全ての民族に公平かつ平等な地位を与えている」 を実践している事を示すため、律儀に連邦の民族構成に順じて公平に他民族を部隊に振り分けた。 ・・・そのため、 「こいつは・・・スラブ系じゃないよな? 何人だ?」 「***人です。東アジアの***の出身です」 「ロシア語通じるのか?」 「いえ、彼は***語しか解りません。なので自分が通訳します。ですのでロシア語で彼に命令したい  際は彼ではなく自分にお命じ下さい」 「・・・」 ということが大量に発生し、指揮命令に多大な支障を来たした。 #right(){(587:429,430)} **陸軍に海兵隊みたいな部隊が無いのはなぜ? 陸軍に上陸作戦を主任務にした部隊を創設した例はあった。 ただ、陸軍の場合はあくまで「土地を征圧して確保する」のが仕事で、それを主任務にすることは 陸軍の本来の存在意義から外れるし、そもそもそんな頻繁に上陸作戦が行われることはない。 もし頻繁に行われるのであれば独立させて一つの軍にするかいつも共同作戦をすることになる 海軍とある程度まとめた方が便利だから、陸軍の一部隊としての「海兵隊」が常設されることは あまりない。というか必要ない。 日本の場合、海軍の「海軍陸戦隊」は海軍の基地を防衛したり海外の日本の権益を守ることが 任務であったので、「他国の土地に上陸して占領する」という海兵隊任務をやる部隊ではなく、 またやる気もあまりなかったので上陸作戦はもっぱら陸軍の普通の部隊が行っていたため、 上陸作戦専業の軽装備部隊が創設される動きがあった。 「機動*隊(もしくは師団)」と呼ばれるこれらの部隊は創設されて編成も進んだが、結局 実戦には投入されないまま普通の歩兵部隊に編成替えされている。 >日本陸軍の上陸作戦専業部隊 それを言うなら「海上機動旅団」ね。 陸軍にとって、橋頭堡確保はその後の内陸侵攻のための手段あるいはプロセスであって、目的にはなり得ないから 旧軍5師団や陸自WAiRのような、経海侵攻を意識した部隊もあるが、その目的は海岸線の確保ではなく 海岸線から内陸を確保する事にある 元々海兵隊にしても 「海兵隊が行なえる任務は全て陸軍で行なえる」として その存在意義に疑問を呈する声が少なくなかった。 実際に太平洋における上陸戦において、 日本軍相手に海兵隊は度々全滅判定を受けるほど大きな損害を出していて 比較的少ない陸軍の損害と比較して、役に立たないのではないかという論説がされていた。 つまり陸軍にとっては 従来の陸軍でも上陸戦を十分戦うことができ、 上陸戦の専門部隊など作るまでもないという感覚がある。 それでも海兵隊が残されたのは、1つには軍内部の縄張り争いの結果という面があったことは否めない。 同様に日本陸軍でも、小笠原兵団長の栗林中将は 海軍陸戦隊は陸戦の基礎がなっていないため、 全て解体して陸軍に編入するべきだと主張していた。 #right(){(594:73-77)} **なぜ昔の軍人は長髪だったのでしょうか? それは軍隊というよりローマを除く古代~近世のヨーロッパ、特にゲルマンやケルトの文化圏では男性の長髪が普通だったから。 たとえばローマと同時代の古代ケルトの戦士たちは髪を長く伸ばし、石膏水で固めて逆立てるのが戦場での装いだった。 ゲルマン文化圏では長く美しい髪は戦士や貴族の誇りであり、短髪は奴隷の髪型だった。 中世の傭兵もわざわざド派手で珍奇な飾りのついた服を着て目立とうとしていたので、今の質実剛健な軍服のイメージとはかなり違う。 近世でも男性はかつらを被り、髪粉をふりかけてまで髪を美しく見せようとした。 男性の短髪が主流になるのは19世紀に入ってからで、これはナポレオン帝政期にローマ文化への回帰が流行になったことが大きい。 #right(){(326:583)} **軍隊の法務部隊って、いつ頃から存在したんですか? >ナポレオンや戦国時代や三国志とかは、略奪虐殺し放題で、そんなもんありませんよね?WW1頃ですか? でもない 記録がされない古代から軍の規律は存在する ただ、古代~中世は軍隊の遠征時の兵站を自国で賄うのは困難だったので、 現地調達が前提だったために結果として略奪や徴発を行う事になった しかしそれも、指揮官の正式な命令によって行うもので、 兵士達が統率を勝手に離脱して略奪行為をするのを許していたわけではない それに対する処罰などもしっかり行われている ただ、中世期のいわゆる傭兵という雇用関係で戦争に参加する者たちは 雇用状態にない時期(戦争が休止状態のとき)は給料や収入が無いので 自活のためにあちこちを略奪して回る山賊となる事もあったし、 雇用主が賃金を払えない場合は、領地内もしくは占領先での略奪を認可して 給料の代わりとすることもあった #right(){(606:183)} **C3Iシステムって指揮、統制、通信、インテリジェンスの事だそうですが、通信とインテリジェンスの意味がよくわかりません >通信=司令部または他部隊との連絡 >インテリジェンス=情報収集 >という意味なのでしょうか? おおむね、それでいい。軍隊は 1.情報収集 2.情報の評価・意思決定 3.行動 この三つをぐるぐる繰り返して動く(IDAサイクル) インテリジェンスは1や2に関わる 質の高い情報資料を集め、分析して意思決定に役立てるのがインテリジェンス 通信は3つすべての根幹になる 司令部に情報が集まり、かつ命令が司令部から下へ飛ばないと このサイクルをうまく回せない #right(){(618:414)} **本部中隊とか情報中隊って何をする部隊なのですか? 本部中隊=大隊には戦列に並ぶ中隊の他に大隊本部というのが あってそこでいろんな機能の小隊の面倒をみている。 例えば、偵察小隊、狙撃小隊、通信小隊、衛生小隊、整備小隊 などがぶら下がる。本部中隊とはこれら大隊の固有の小隊を束ねたり、 本部を支援したり、いざというときの予備となったりする中隊。 情報中隊=例えば様々な情報をいろんなところから引っ張って 旅団などで計画に使えるようにする部隊。或いは自身で尋問などや 現地にて情報を獲得してその分析をしたり、各列線部隊から来た 情報を総合して纏め、それを旅団や各部隊に提供する。 #right(){(313:238)} **ドイツ軍やソ連軍の軍隊の表記法について >以下が意味するものについてご教示ください。 >H.Kdo(独軍) >I.R.(独軍) >V.A.(独軍) >Tle.(独軍) >Div+Pz.Verb.(ソ) 一応その本自体に「地図記号、略号一覧」というのが付属していたはず。 H.Kdo = HoeresKommando=兵団(独立軍団)司令部 I.R = 歩兵連隊 V.A = 先遣隊、前衛部隊 Tle = 分遣隊、支隊 Verb = Verband = 編合部隊 #right(){(618:242)} **補給部隊と輸送部隊は厳密には違うんですか? 補給とは、必要なところに必要な量のものを補充する行為のことを言う。 兵站で言う輸送とは、その物をある地点からある地点まで移動する手段のことを言う。 部隊が自分で動くことは「機動」といい、戦略機動と戦術機動に区分される。 兵站とは、補給・整備・輸送・人事・会計・建設・不動産の総称だよ。 ちなみに、自衛隊では給食という概念はない(笑) これは、現物給与ということで会計に含まれ、なんと野外令には項目すら存在しないんだよねえ。 #right(){(312:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} **軍隊は一般に定年は何歳ですか? 時代と階級によって変わります。 例えば、旧日本陸軍の場合なら、兵士は45歳でほぼ兵士としての召集は無くなります。 将校の場合は、現役を去るべき年齢としては、少尉・中尉の45歳から大将の65歳まで様々です。 但し、将校はそれから6年の予備役があり、それを過ぎれば退役になります。 もう一つの例を挙げれば、19世紀の英国海軍の場合は、将校は終身なので、90歳の大将なんて言うのが ぼこぼこいたりします。 #right(){(308:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **正規軍では戦死者が出た場合、葬式などはあるのですか? >武勲を立てた将兵であれば、司令官からねぎらってもらえることもありますか? 米軍でも日本軍でも戦闘後、落ち着いた時点で葬式を執り行います。 将校なら司令官からの労いはあるでしょうが、一兵卒は滅多なことでは司令官からの労いは ありません。 #right(){(307:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **BHQの意味が分からないのですが教えていただけませんか? BHQはBattalion HQ 大隊本部 #right(){(42:704)} **先任士官って軍事用語あるんですが? 存在しますよ 指揮官以外の部隊の将校のリーダ格として行動します。 #right(){(46:322)} **装甲騎兵部隊に配備されてるのは戦車ですか?装甲車ですか? まあ、装甲車は配備されてるな。 戦車が配備されるかどうかは国や時代による。 普段配備されなくても作戦時に増加配備されるかもしれないし。 #right(){(50:85)} **基地航空隊にも、「航空艦隊」って名称が使われますよね。 >第一航空艦隊みたいに、空母主力ってのは解るんですが、どうして「艦隊」が付くのか解りません。 便宜的なものですね。 大雑把にいって、少将指揮:戦隊、中将指揮:艦隊 という部隊規模と指揮官の階級の対応になりますから、 指揮系統をそれにあわせるってことですね。 #right(){(52:434)} 飛行機の世界は伝統的に船の世界の延長と考えられていますので(「空港」とか) たくさんの飛行機が勢ぞろいするさまを「艦隊」と表現したりします。 #right(){(52:435)} **洪思翊中将みたいに植民地から将校が出るということはよくあることなのでしょうか 洪思翊中将の他の半島出身の将校は、韓国の王族出身の方がおられます。 李王垠中将は朝鮮皇帝 李太王(高宗)の第4王子で、終戦時は軍事参議官でした。 彼の甥の李金禺(金ヘンに禺。読めない…)中佐は広島で原爆死しております。 台湾や朝鮮半島では大々的な志願兵募集は昭和17年からです。 軍に入って将校になるためには、一つには士官学校を目指すことです。 また、大学や専門学校などから志願して、幹部候補生を経て士官となる ことも可能ですが、いずれにしても問題なのは言葉の壁ですね。 日本語を覚え、高等教育を治めてわざわざ日本軍に入ろうとする人は少なかったでしょう。 #right(){(55:名無し軍曹} **兵種・兵科・国籍等が異なる「寄せ集め」集団の指揮権の順番について教えてください。 貴族の私兵といっても、現在残っているようなものは伝統等が理由であって、 これは正規の軍隊と言って問題ない。 軍隊として行動するならそれも含めて階級順。 ただ、山賊のような組織が軍を名乗って将軍だ大佐だ名乗った のを認めるかなどは場合によるであろう。 #right(){(55:300)} 私の理解では一般的には地位の一番高い人間が「形式上は」指揮を執ります。 実際にはもっとも実戦経験豊富な人間が指揮権を持っている人間に「提案」を行うでしょう。 陸軍では新人の少尉が小隊長になります。しかし実際には古参の軍曹が少尉に「提案」を 行う事により、失敗をしないような体制になっています。 もっとも「軍規」が乱れた場合には、人間的に一番魅力のある人間が「指揮権」をとると思いますが… 私兵まで入ってくると私には正直、わかりませんが… #right(){(55:301)} 人事権(適材適所の配置配役)を上級者が有し、 その任務に合った人物を選定し任命して指揮権を与える事もできる筈。 最上級者が専門外・自ら不適と思う場合は、上記の行動を取る場合も有ると思います。 責務はあくまで任命した上級者が有してるので、組織的に問題無しになるかと。 (最終決定権は上級者が有す) 実行動に行う場合に置いては、専門職域がそれなりに尊重されると思います。 基本的に階級の関係は絶対ですが、直接的な実動指揮を取らない場合も有ると言う事で。 #right(){(55:390)} **「準軍事組織」という言葉が何を指しているのかがよくわかりません。 むしろ準軍事組織って民間/私的組織の意味で使われるとおもいます 公的なほうは「準軍扱い」とかだったような #right(){(57:714)} **「文民」ではない警察官も存在するのでしょうか? 文民警察とは、シビリアンポリスの和訳で、 ミリタリーポリスの対語です。 ミリタリーポリスはMPと略し、和訳は憲兵だが、直訳なら軍警察 になります。名前の通り軍の警察組織です。 PKOではないのですが、アフガンのISAFでは各国のMPが 現地警察に代わって治安維持に当たっています。 文民警察以外の警察組織が「警察官」をやる例でしょう。 PKOが展開するような場所では、文民警察より重武装のMPの方が より有効であることが多いのです。 #right(){(59:886)} **陸海空わけるメリットってなに? 指揮の一本化 現代戦は陸空や海空の立体的な戦いが行われるが 指揮の統一はその点齟齬が少なく有利になる。 又、補給(食事は陸海空共通)が効率的になったり 人員や施設を節約出来る。 #right(){(61:478)} **軍隊や自衛隊って、年上の部下ができるとやりづらくない? やりづらくなるのが目に見えているので、 どこの軍隊でも士官候補生の人間教育は重視されます。 軍隊だけでなく警察とかも組織そのものがそういう仕組みですから、 慣れるしかないでしょう。 #right(){(62:30)} **今の軍隊で携帯端末はどのように運用されているのですか? >プライベートの端末は持ち込み禁止で、着任時に専用の端末を受け取る、といったかたちでしょうか? 基本的には会社と一緒で、持ち込みは許されることもあるが仕事中に個人の携帯の使用は不可 イスラエル軍の例 地上進攻前に兵士の携帯電話没収、イスラエル軍 http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2554751/3652581 イスラエル兵がSNSで対過激派作戦ばらす、計画中止に http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14180620100304 イスラエルでは、巡回中の軍兵士がピザの宅配注文を携帯電話で行っていて 安全や規律や宗教面(チーズと肉類を一種に食べる)で色々と問題になったこともある。 アフガンやイラクの米軍だと、基地外は敵地なので 個人の携帯電話は基地に置いていくことが多いとか #right(){(648:472)} **演習などで撃破等の判定はどう行うのでしょうか? >ペイント弾食らったら撃破? 演習の種類目的にもよるね。 例えば、連隊検閲とか中隊検閲の場面でそういった判定は重視されない。 「手順」が重要であって、判定はそれが効果的に行われるような内容で付与される。 TESCと呼ばれる演習では、バトラー等の器材をつけてそういった部分の訓練は行うがね。 実戦における射撃判定を重視した訓練は、陸自では行っていないよ。 #right(){(298:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} 少なくとも"空"では、訓練用の撃墜判定システムってのがあって、両軍ともそいつのポッドを 搭載して演習に臨む。地上からの監視や、訓練後のブリーフィングにも「リプレイ」してどのよう にして"撃墜"されたかをリサーチできる。 今は亡きロック岩崎が、その昔F-104で米軍のF-15を"撃墜"した時は、無線で撃墜をコール したし、相手機もレーダーでロックオンされればアラートが鳴るから分かるだろう。大がかりな 演習でない時は上記システムは使われず、そういう感じでやっていると思われる。 また、自衛隊の潜水艦が米軍との合同演習中に米軍の空母を"撃沈"したというエピソードも あり、この場合は艦隊のすぐ脇に浮上したと言う。警戒態勢にあるはずなのに"敵艦"がすぐ 脇に浮上してくるという事は「艦隊はやられた、お前らゲームオーバーだぞ」という宣告をした 形になるわけだ。 いろいろと、実弾を撃たなくても撃墜/破が分かるシステムは構築されている。 #right(){(298:840)} **キリスト教やイスラム教などの影響の強い国の軍隊には、軍施設内などに教会のようなものはあるのですか? 米軍なら基地の中に教会があるよ。行きたい人だけが行くみたいだけど。 キリスト教国の軍隊にはたいてい従軍牧師って制度がありますね。 #right(){(296:569-570)} **長期航海中の軍艦や、前線の兵士のストレス解消法や娯楽にはどのようなものがありますか? 空母のような大型艦だと、艦内に映写室やTV局があって、ニュースやドラマなんかを流していたりする。 後期のソ連/ロシアの原潜には緑の写真や観葉植物、小鳥のかごなどを置いたレクリエーションルームがあって、閉鎖環境下での乗員の精神状態の安定に貢献している。 イラク戦争では基地内に無料でかけられる国際電話のブースやメールのできるPCなどがあって、兵士ができるだけ故郷の家族と連絡できるように配慮していた。 兵士の精神状態の安定は、士気の維持や事故率などに大きく関わっているので、大抵の軍隊ではレクリエーションの充実には努力している。 #right(){(295:883)} **参謀や幕僚の組織編成などについて、詳細を記述した書籍などはあるのでしょうか? 日本のものなら、日本近代史料研究会編「日本陸海軍の制度・組織・人事」(東京 大学出版会)に、主要部隊の参謀、中央機関の所属について書いていますし、世界 のものは、一部ですが、秦郁彦編「世界諸国の制度・組織・人事 1840-1987」(東京 大学出版会)に掲載されています。 ちなみに、ここには、日本駐在大公使館付武官なんてのも掲載されています。 #right(){(294:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **確実に戦死したと確認されるのに行方不明扱いになるって? 跡形も無く吹っ飛んで肉片になるって事 #right(){(667:503)} 戦死確認の事を「ボディカウント」と言って、遺体を確認し認識票を回収します。 その為遺体も認識票も失われるような状況では、しばしばMIA(戦闘中に行方不明)扱いになる事があり、 車体が粉々なのに生きて居る訳も無く、それを揶揄した冗句があった、と言う事です。 #right(){(667:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **現代の野戦でも飲料水や生活用水は現地で確保するのが基本ですか? 渡洋作戦を想定してるなら、作戦の初期に必要な水は船に積んで持っていくよ。 #right(){(669:125)} 湾岸戦争では、米軍は400万リットル近い飲用水を兵站した。 #right(){(669:system ◆systemVXQ2)} 古来、軍隊というのは、三国志の街亭の戦いに見るように、水の確保は最重要事項。 作戦範囲で水が使えるかどうかというのは、今も昔も大きな関心事。 多分水道があるだろう、という想定をすることはあり得ない。 もし水道がなくとも行動できるだけの備えをしない指揮官はまず居ない。 日本軍にあっても、悪名高い731部隊の主任務は、衛生的な給水体制の研究であったことに留意せられたし。 だとすれば、水源を敵に抑えられた状況下、その敵の水道水に頼るような作戦を立案するかどうか、 少しでも想像力を働かせれば理解できると思うがどうか。 水を船で運ぶ話をするなら、日本でも離島なんかで水を水船での輸送に頼ってる島もあるくらい、 水船というのはポピュラーな存在。 タンカーに分類されるんで、資料なんかでもごっちゃにされちゃうんだけど。 ちなみに、1人1日飲料水として約1リットルが最低線。 1個師団で1万人として、1日10t、100日でも1000t。まあ、これは最低限の話だから10倍するとして やっと1万t。船で運ぶなら1隻でお釣りが来る。 #right(){(669:300-321)} **ナチスドイツの兵士が足を高々と上げて独特のリズムで行進する謁兵式の映像を見ましたが >似たような行進は旧日本軍にもありましたか? ガチョウ足行進、いわゆる「グースステップ」について。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97 旧日本軍の場合はグースステップのように脚全体を前に振り出すのではなく、腿を上に高く上げる式の行進が一般的。 なお長く対立が続いたインドとパキスタンの国境検問所の衛兵交代式では、互いに相手を威嚇する為極端なグースステップで異様なくらい力みかえったポーズでの行進が行われる。 ド派手な軍服もあいまって、観光スポットとしても有名。 #right(){(292:427)} **日本陸軍と海軍の不仲さは有名ですが、他国でも国内の軍同士で衝突や確執があったりするのですか? あります。有名なのが、WW2太平洋戦線でのアメリカ. 日本への侵攻ルートを巡って、中部太平洋ルートを押す海軍と ニューギニア~フィリピンルートでせめあがる陸軍とでおおもめしてます. #right(){(289:215)} **地上戦で味方の歩兵が歩けない程の重傷を負った場合、見捨てて行ったり、銃で処分することもありえますか? 基本的に衛生兵が最後まで付き添って呉れる場合もありますが、切羽詰まっている 状況であれば、「仕方なしに」見捨てるケースがあります。 沖縄戦での米軍なんか結構そう言う感じの展開でした。 後者の質問は、「何、その日本軍」って香具師でつね。 #right(){(289:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **自動車化された歩兵部隊とされていない歩兵部隊では、行軍速度は具体的にどれほどの差があったのですか? 2キロ行進と4キロ行進と6キロ行進がある。 基本的には時速4キロの行進だが、山岳地や何かだと疲労によって落伍者が出るから2キロ行進とかにすることもある。 ちなみに、WACの基準は2キロ行進だ。 最初の休憩地点(PP1)では、通常20分から30分の長めの休憩をとる。 これは、半長靴を脱がせて靴下のずれをとったり、いろんな不具合事項を是正するためだ。 車両行進なら、このときに車両点検をしてボルトが緩んでないか、オイルの漏れはないかと点検する。 それ以降は約1時間ごとに10分の休憩をとる。 長く休みすぎると体がこわばってきて辛くなるからだ。 #right(){(287:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} 旧日本軍の場合(作戦要務令より) 諸兵連合の大部隊(日本軍の場合足で歩く歩兵さんも含まれるだろう) 4km/h(休憩含む)で一日24kmというのが行軍距離の基準 一方自動車部隊(中隊)の場合 12~20km/hで一日100km内外 ちなみに騎兵の大部隊は一日40~60kmが行軍距離の基準。 #right(){(287:486)} **自動車化された部隊は何時間毎に休憩を取りながら行進するの? 車両の特性や道路条件にもよるが、おおむね1~2時間に1回の休憩をとる。 高速道路なんかだと、車両故障もそうだがドライバーの疲労回復の意味のほうが大きいので2時間ごとだがな。 #right(){(287:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} **模造兵器を運用するのはどの部隊なのですか? フォーティテュード作戦の時は、欺瞞工作専門の部隊が編成されて、ダミーも彼らが運用しました。 現代でも陣地用にバルーンや木や布、プラスチックで作ったダミーが使われてますが、それ専門の部隊があったり、 支給された現地部隊が設置したりとケースバイケース。 北アフリカのイギリス軍は戦車やトラックに欺瞞工作用の装備を搭載したり、ドイツ軍だと木製ダミー戦車の 図面を配布した例がありました。 #right(){(684:768)} **火力調整所ってなんですか?指揮所と区別がつかないんですが 支援火力調整所:supporting arms coordination center 指揮所:command post 射撃指揮所:Fire Direction Center 火力調整所は上陸作戦のとき海・空軍の支援火力の調整を行います。 指揮所はどっちのことかわからんが、後者なら 射距離の算定や座標点までの方位の指定やらをするところ。 #right(){(32:39)} **号令について教えて下さい >映画か何かで「撃ち方用意!てー!」という掛け声を聞いたんですが。 号令は何をするのか示して準備させる「予令」と、それを実行するタイミングを示す「動令」に区分される。 予令は聞き間違いが無いように、長く明瞭に発音する。 動令はその実行時期が発声した瞬間であるため、短切に発声する。 「しゃげきよ~うい、うて~」だと、「う」で発砲する奴、「~」を聞き終わってから 発砲する奴などが混在すれば一斉射撃にならない。 「ぶんた~い、とまれ~」だと、止まるタイミングがずれて前の奴にぶつかる。 #right(){(280:600)} **現代には廃兵院ってあるの? 傷兵院から国立病院機構と名前が変わった。現在でも何名かの旧軍出身者が生活されているらしい。 廃兵院とはちと違うが、フランス外人部隊には身寄りのない退役軍人のための老人ホームがある。 二三年前にTVが取材していたが、元ドイツ空軍のパイロット(若い頃の写真は騎士十字章をつけていた)が出てきた。 他にも数名元武装SS隊員がいるとのことだった。 #right(){(279:46-71)} **戦争に同士討ちは付き物のようですが、味方を攻撃してしまった兵士はその後どんな処分を受けるのでしょうか? とりあえず、湾岸IIで英軍のトーネードや自軍のF/A-18を 落としたペイトリオットSAMの関係者は、全員お咎め無し でした。湾岸での英軍ウォーリアー爆撃事件も同様だった はず。個人ではなく、システムに問題がある、というのが 基本的な態度です。交戦ルール違反が間違えようなく認められない 限り、兵士は処罰しないというのが原則らしいですね。でないと 引き金引けませんから。そのかわりに交戦ルールや責任の所在が 明確になっているのが現代軍隊の特徴です。自衛隊は遅れてるそうです。 覚醒剤が原因と言われているコソボの結婚式爆撃事件でも、結局 覚醒剤を使用させて軍の体制が問題、ということでお咎め無しになったのでは (公式には。実際には昇進アウトかも)。 #right(){(105:system)} **軍隊で方言の矯正はどうやってるのでしょうか? 矯正する。古くは遊女の「ありんす。」のように職業ごとに独特の言い回しがあるが、あれが日本における「方言の矯正」テクニック。 職場ごとに「実戦投入」前に訓練する必要がある。これは軍隊も同じ。 海外では特に多民族国家が深刻になる。 各地域の出身者ごとにを部隊を構成すればそれぞれの会話に支障はないけど、指揮系統の上に行くほど同一地域出身者だけでは済まなくなる。 世間話・雑談などは訛りまくってもかまわないが、命令・返答の仕方など任務上必要な部分は教育によって叩き込む。 日本の軍隊組織での「であります。」は明治維新前後に”政府軍”を形成した長州人の口調が基準になっている。 各地から集まる新兵との意思疎通のために軍隊内部での標準語を(意図的にかどうかは不明だが)作る必要があり、偉いさんの話し言葉を皆使うようになった。 薩摩はどうなんだ!!と言うと、薩摩弁は江戸時代の幕府隠密に国情を探られないためにわざと難解な話し方を広めたと言われてしまうくらいの言葉なので。 ただし、上の3行は、そう言う説があると言う程度の話と認識して欲しい。 要するに、ここで回答している人間は軍事に関して多少知識を蓄えていても言語の研究まで守備範囲にしてるとは言い難い。 ”軍”と言えば何でもここで聞けば良い訳じゃないんで。そんなとこですかね。 #right(){(276:55)} **相手の場所を知らせる時に言う「5-5-3」という数字は何なのでしょう? 軍隊はGPSコードみたいな地図座標を昔から使ってます。 んで、遠くから砲撃で支援して欲しい場合は、自分達の部隊と砲兵部隊で共通で使っている地図の 地図座標をもとに、砲撃して欲しい地点を砲兵隊に伝えるわけですね。 それがあなたの質問にある「5-5-3」とか、そういう番号なわけです。 ただ、大砲というのはそのときの風や湿度やらなんやらで、いつも狙ったところにどんぴしゃで 命中するとは限りません。だから、実弾を打つ前にどこに弾が落ちたか分かりやすい 発煙弾などを撃って、狙いをつけます。 発煙弾が落ちてくるとその隊長なりあるいは砲兵部隊の観測員(前線の部隊についてきて、 どこに弾が落ちたか観測する人)が発煙弾の落ちてきた地点を見て、 「いまの砲撃は撃ってほしいところから○○○メートル右側、○○○メートル手前だった」 などと、砲兵部隊に伝えます。そうすると砲兵部隊の人はその連絡を元に、火薬の量や 大砲の向きなどを調節して、撃ちなおすわけです。 #right(){(276:66)} **督戦隊は友軍が突撃で全滅した後はどうなるのですか? 督戦隊はその任務の専任ではないので、通常の部隊と同様に戦闘もする。 #right(){(俺初質スレ432:376)} **軍隊が自前の鉄道を保有していることは、世界的には普通の事なのでしょうか >昔、自衛隊には”鉄道隊”というものがあって自前で鉄道を持っていたそうですが 鉄道隊ではなく第101建設隊。 1960年からおよそ6年間だけ存在。この部隊については「幻の鉄道部隊」(かや書房) という本があるので、そちらを見るといいでしょう。 旧軍には鉄道連隊という鉄道建設・運用の専門部隊があって、戦時には軍事輸送の ための軽便鉄道の建設維持にあたりました。平時は民間鉄道会社の鉄道建設に借り 出されることもあったようです。興味があるのでしたら、新京成電鉄について調べて みるといいかもしれません。 後段の質問についてはよくわかりませんが、鉄道というのは一般的に、 ・基盤建設・維持にかかる費用が大 ・輸送能力が大 という特徴があります。旧軍の場合には兵站の大分を馬匹に頼っていましたから、 大規模な軍事作戦における軍用鉄道の重要性というものがどの程度だったかは、 容易に想像できるのではないでしょうか。 #right(){(114:512)} 第101建設隊が出来たのは、当時、輸送力として期待できたのは、船舶か鉄道しか 無かったからです。 1964年頃まで、日本の道路と言えば、国道は酷道、県道は犬道と表されていました。 従って、陸上輸送の主力は、鉄道輸送を用いるしか有りませんでした。 また、当時は国鉄と自衛隊は物資輸送で協調関係を持っていましたが、国鉄労働組合 が先鋭化しつつあり、そのスト発生時には、国鉄職員に代って電車、列車を運転する事 も考慮に入っていました。 軍隊と鉄道との関わりについては、19世紀の欧州で特に重視され、普墺戦争ではプロシア 軍が鉄道を効果的に使用し、迅速な移動を行なって、オーストリア軍を圧倒し、更に普仏戦争 でもフランス軍を圧倒したことで注目されています。 しかしながら、平面の戦いから空をも含む三次元の戦いになると、鉄路は空からの攻撃で寸断 されやすく、修理が追いつかないということもあります。 また、その敷設に当たっては勾配(特に初期の蒸気機関車を用いた簡易軽便軌道の場合など特に)、 曲線を考慮しないといけませんから、自ずと敷設場所が限られ、勾配や曲線をものともしないトラック 輸送に取って代わられていったわけです。 >ロシアにはICBMの発射台になる列車があるとか。日本でも貨車に対艦ミサイルの発射機を積んで運用するというのはどうでしょうか? 先ず無理です。 線路の幅にしても、ロシアの広軌は線路の幅が1520mmで、更に大平原を走りますから大きな車輌も走 ることが可能です。 (とは言え、最近の経済状況では、一々載せ替える手間が発生しているので、鉄道輸送は非効率という  話が出ていますが) 一方の日本のJRは線路の幅が1067mmです。 1067mmでは61式戦車は運べても、90式戦車は運べません。 また、車両限界というのもあり、そのクリアに現状の日本の鉄道は四苦八苦している状況です。 それに、線路が破壊されてしまえば終りですから、余り兵器としての意味がないでしょうね。 #right(){(114:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **軍人の身分証明書のような物は支給されているのでしょうか? 自衛官の友達は、身分証明書持ってたよ。 ジュネーブ条約17条三項  各紛争当事国は、その管轄の下にある者で捕虜となることがあるもののすべてに対し、 その氏名、階級、軍の番号、連隊の番号、個人番号若しくは登録番号又は それらの番号に相当する事項及び生年月日を示す身分証明書を発給しなければならない。 身分証明書には、更に、本人の署名若しくは指紋又は その双方及び紛争当事国が自国の軍隊に属する者に関し 追加することを希望するその他の事項を掲げることができる。 身分証明書は、できる限り、縦横がそれぞれ六・五センチメートル及び 十センチメートルの規格で二部作成するものとする。 捕虜は、要求があった場合には、身分証明書を呈示しなければならない。 但し身分証明書は、いかなる場合にも、取り上げてはならない。 #right(){(273:48-67)} **主計係というのが軍隊にはあると聞きました。軍隊にも会計帳簿はあるのですか? 当然、陸軍、海軍とも軍隊は官僚組織で、兵に現金を支給する必要がありますし、 物品がなければ、兵器は動かせませんから、こういった部署もあります。 日本陸軍の場合経理部と言い、兵科の中将に相当する主計総監がトップです。 経理部は陸軍の経理、被服、建築を担当します。 経理部に対する事務処理面での陸軍部内の信頼はかなり厚かったようです。 この経理部に配属される将校担当官となったのは、兵科将校の内、不健康者、 当該兵科に不満を持つ者、あるいは、大学法経学部、建築学科卒業生、専門学校卒 のいずれかが充当されています。 日本海軍の場合は、主計科と言い、庶務、会計、給与、被服、糧食、厨業を担当 します。 この主計士官は、視力の低い海軍志望者の憧れの的でした。 士官担当官教育は、、経理学校で行ないますが、その教育科目は、軍制、庶務、 兵学、衛生学、精神科学、法律学、経済学、財政学、会計経理、会計学、理化学 及数学、文学(国漢・歴史・地理・仏独英語のうちから一つ)でした。 いずれにしても、帳簿はあります。 が、弾薬やら損害やらを扱う訳ではなく、あくまでも兵士の給与や糧食の管理が 主な仕事ですから、その内容は推して知るべしか、と。 #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **軍隊への慰問団についてですが >1.旧日本軍へはどのような芸人さんが、どこへ行ったんですか? >2.映画「地獄も黙示録」でプレイメイトが米兵を慰問してたシーンがありましたが、あれって実際のことですか? 今月の新潮新書に、玉岡かおる著「タカラジェンヌの太平洋戦争」という本が出ています。 それによれば、日中戦争時、宝塚歌劇団が、陸軍の慰問部隊として、北京、大連、青島、張家口、徐州、石家荘 に派遣されていますし、太平洋戦争中も移動歌劇団として、千島から満州まで各地を回っています。 1944年には満州の主要都市ばかりでなく、満州国境の最前線まで出かけています。 また、新劇出身者と宝塚の女優で構成された移動演劇隊「さくら隊」というのがあります。 これは、広島を拠点に、中国地方を回っていましたが、原爆で9名中、5名が死亡しています。 このほか、歌舞伎、新劇、漫談、歌手など多様な人々が各地を回っています。 徳川夢声の本などにも詳しいです。 米国では第二次大戦中から色んな女優、俳優、歌手などがチームを組んで前線を慰問に訪れています。 代表的なのは、ボブ・ホープですが、マリリン・モンローのジョー・ディマジオとの新婚旅行も、朝鮮戦争で 前線にいた兵士の慰問も兼ねていたかと。 #right(){(136:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現代軍隊にも測量班はあるそうなのですが、どのような機械と技術を用い測量を行うのでしょうか? 特に民間で行う測量技法と方法も機材も変わらない。 あえて言うなら「合成開口レーダー」という、非常に細かく物の形が解る レーダーを航空機や衛星から使ったりもするが、最近では民間でもこれを 使ったりするので(完全に民間用かはちょっとあれだがこの前打ち上げられた 日本の「情報収集衛星」はこれを装備している)完全に軍事用、というものは あまりない。 というか、最初は軍事用途に開発されてもだいたいその後民需用にも転用(スピン オフ、と呼ぶ)されたりしてるので・ 陸上で言えば、今は先進国ではGPS測量がメインはないか。 ただしこれは㎝単位の誤差があるのと、衛星の位置によって使えない時間帯があるが 広範囲の測量を短時間でこなせるというメリットがある。 他にはトータルステーションという機器を使って測量する方法もある。 これは既知の二点間を元に角度、距離を測って座標(世界測地系)に当てはめていくもの。 狭い範囲の測量では精度は高いが、広範囲では精度が落ち、また天候等に左右されやすい 欠点がある。 #right(){(261:337-348)} **自衛隊や旧軍では第1~といういわゆる頭号部隊の長はエリートのポストですか? そうとは限りません。 確かに第1師団や第1海軍区は首都防衛のために最初に設置されたものですが、 第1師団とほかの常設師団の格は同じで全員天皇の拝謁を許されますし、 第1海軍区を統括する横鎮長官は次期海軍大臣候補筆頭ではありますが、 日露戦争まで呉鎮の装備がずば抜けて多かった、という時期もあります。 近衛第1師団は伝統あるエリート部隊ではなく、近衛第2師団が本家ですから、 同格とはいえ、近衛第1師団は近衛第2師団より年季が格段に違います。 第1艦隊は迎撃艦隊、第2艦隊は攻撃艦隊なので、見た目は戦艦が勢揃いする第1艦隊が立派ですが 戦時に最も活躍するのは第2艦隊です。 先兵となる第2水雷戦隊(第2艦隊)は新品の駆逐艦があてがわれ、 第1水雷戦隊(第1艦隊)の駆逐艦は2水戦を追い出された型落ちの駆逐艦が集まってます。 結論を言えば、単なる整理番号です。「1」に「最高級」のニュアンスはありません。 #right(){(191:鷂 ◆Kr61cmWkkQ)} **軍隊にも禁煙の風潮が広まっているのでしょうか? 各国とも、人口の少なからざる割合を占めている軍隊だけ、禁煙対象から 外す理由はないので(そして喫煙の結果生ずる疾患は国の保健予算を食うので)、 軍への禁煙運動も当然行われています。 ttp://www.cbsnews.com/stories/2009/07/15/opinion/main5162131.shtml ttp://military.nosmokingday.org.uk/ ttp://rokdrop.com/2011/07/06/south-korean-military-creates-non-smoking-units/ ヨーロッパ大陸は比較的喫煙に寛容ですね。駅でも普通に葉巻売ってるし。 ちなみに。 少なくとも米海兵隊の「Scout Sniper School」のガイドラインでは、喫煙者は候補生になれません 喫煙によって発見されること、そのため作戦上禁煙することによって平静を保てなくなること、などが理由です。 #right(){(721:system ◆systemVXQ2)} **太平洋戦争の師団編成を見てると師団長中将の下に少将の歩兵団長がいるけど何やってる人でしょうか 歩兵団長の仕事は副師団長と考えて良い。 師団長の幕僚の一人なので基本的に司令部や参謀はつかない。 4個連隊=2個旅団で1個師団を編成していた時代の後に 3個連隊で師団を編成することが多くなって旅団が無くなった ことからできたポスト アメリカやフランスでは3単位編成の師団ができたときには副師団長を 准将のポストとした。 #right(){(俺初質スレ434:56)} **兵士が別の兵科に移籍することはよくあるのでしょうか? あまり多くは無い 例外として憲兵や衛生兵のような専門性の高い兵科の場合、最初は歩兵などの一般兵科として入隊してから選抜する(旧軍の場合) #right(){(俺初質スレ2050:97)} **傭兵や予備士官が、「外人部隊のくせに」「何だ?予備士官か」などと正規の軍人から軽く見られる差別はありえるのでしょうか? 傭兵に関してはある ボスニアでの傭兵部隊の扱いは文字通りいくら死んでもかまわない捨て駒扱いだったと実際にいった人間が言ってる #right(){(俺初質スレ2050:865)} **将官の犯罪ってだれが捜査したり逮捕したりできるんでしょうか >そこらのMPなんかじゃ手出しできませんよね? 憲兵の捜査権は大きいからそういうのは関係ない 戦前吉田茂が逮捕されたときだって、 小沢治三郎の下に渡航手段を聞きに来たことで事情聴取ぐらいはあったそうだし #right(){(俺初質スレ50505:25)} 憲兵なめんな、必要があれば将官だろうが容赦なく取り調べるわ #right(){(俺初質スレ50505:26)} 乃木が旅順攻めのとき階級が下の人から激しく意見いわれたときも 「唾を浴びた程度でどうってことはなかった」ぐらいの意見陳述を求められることがあったっけ #right(){(俺初質スレ50505:27)} 大抵の国では、憲兵隊などの軍内部の捜査機関は、参謀本部や軍大臣などの直属にして、 通常の指揮系統から独立させている 高級将校が階級を振りかざして、捜査を妨害するのを防ぐための措置だ 取り締まる側には、取り締まるだけの権限を与えるのが普通 #right(){(俺初質スレ50505:28)} **軍隊って何故全員正社員化しないのでしょうか? 一般企業より角度のあるピラミッド型の年齢構成にしなきゃいけないから 全員正社員だと釣鐘型になっちゃうだろ #right(){(俺初質スレ436:164-165)} >警察は釣鐘型でもいいの? 軍みたいに戦闘が主目的ではないからねぇ #right(){(俺初質スレ436:168)} **日本軍以外は慰安婦いなかったんですか? 秦郁彦によれば、第二次世界大戦当時の戦地での性政策には大別して自由恋愛型(私娼中心、イギリス・アメリカ) 慰安所型(日本・ドイツ・フランス) レイブ型(ソ連・朝鮮)の3つの類型があったという イギリス インド駐留イギリス軍慰安婦の場合 1893年の調査査では、女性の年齢は14~18歳で、主に売春婦カースト出身 第二次世界大戦時は公認の慰安所は設置せずに、現地の売春婦や売春宿を積極的に黙認した #right(){(俺初質スレ436:841)} ドイツ ドイツ軍は日本軍と非常に類似した国家管理型の慰安婦・慰安所制を導入し500箇所あった 1904年、フランス人売春婦を使い官製の慰安所を始め、後にはポーランドやウクライナの女学校生徒を連行し、慰安婦にした フランス 特にフランス植民地軍では「移動慰安所」という制度があり、第一次世界大戦・第二次世界大戦・インドシナ戦争、アルジェリア戦争の際に存在した アメリカや韓国では、朝鮮戦争やベトナム戦争まで、基地村の売春宿を利用 #right(){(俺初質スレ436:842)} ドイツについては独ソ戦だと占領地からの強制もあるな その対象女性の年齢幅が10~16歳と低いこと低いこと #right(){(俺初質スレ436:845)} ----
#CONTENTS ---- **軍隊組織の中にはなんで音楽隊があるんですか?何かの伝統なんでしょうか? 伝統というのも正解だと思います。軍楽隊は、中世から近世への過渡期、ちょうど戦争が銃火器の発達と 方陣戦術の普及に従って様変わりしていく時に、特に重要な役割を持って発達しました。 当時は無線などの有効な連絡手段がなかったため、兵士たちを一斉に動かすには、楽器の音が、しかも多岐多様な音色によって 様々な命令を伝えることの出来る軍楽隊が、戦闘時のキーマンとして重要な役割を果たしていました。 また個人で鳴らすより音が大きい、というのも軍楽隊の強みの一つです。火薬の発達により、戦争はひどくやかましいものになってしまいましたので・・・ 最前線に命令を伝達する彼らは、自然、指揮官の近くに居ることが多く、そして兵士たちとともに敵火線に曝されることが多いため、 自然と、高給取りのエリートたちになっていきました。 近世から現代、通信手段の発達や、戦術の変化で戦場での軍楽隊の役割は終わりましたが、儀礼の際の主役の座、 そしてエリートとしての誇りは現代になってもなお、失われていません。 #right(){(4:521)} **旧ソ連では軍の管轄外の組織に内務省軍があったけどそういうたぐいの組織が存在するメリットとデメリットって何ですか? 1. メリット 軍が反乱を起こしても守ってくれる安全装置の働きをするものもあるが(Ex. 親衛隊、黒シャツ隊)、 多くは軍隊が出ほども無い、国内向けの治安維持装置と言うことが言えるでしょう。 即ち、ゲリラ戦などに特化した兵器体系を単独で持つことが出来る。 教育体系をそれぞれの軍で一本化できる。 2. デメリット 情報の共有が出来にくい。 セクショナリズムによって、情報が両軍間で円滑に流れない。 どうしてもライバル視してしまい、効率的な兵器体系、戦略体系がとれないなどが有るのではないでしょうか。 #right(){(17:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **軍隊とゲリラと警察の明確な定義とはなんでしょう? 簡単な定義ですが・・・  軍隊・・・国民の生命と財産を、他の武装勢力から守る組織  警察・・・国民の生命と財産を、犯罪勢力から守る組織  ゲリラ・・組織化されてはいるものの、基本的に、ある目的のために       自発的に集まった武装した人達。 で、重武装の警察についてですが、相手となる犯罪勢力が重武装である場合に 警察も対抗上重武装になります。(南米あたりや政情不安な国に多いです) それと軽装の軍隊についてですが、主な理由は「予算なし」「相手がいない」あたりでしょう。 #right(){(17:ulysses)} **軍隊での昇進に要する条件ってのは、上官による評定が最も重要視されるのでしょうか? カナーリ昔米軍の昇進基準を聞いた事ですが。 軍人それぞれに経験ポイントが与えられ、資格を得ると1点、本国から海外駐屯地へ 勤務すると10点、最前線やPKO等の参化で100点と言うような形である。 【点数はあくまでも例ですからね】 経験ポイントがある程度まで達すると、昇進制度の候補生となる。 さらに上司の推薦が得られたときに、昇進試験が受けられる。 ある程度の年数で昇格しない場合は、能力が無しとみなされ首になる場合がある。 (契約期間終了時に再契約できない) また、戦場で戦果を上げてもそれを証明(報告書)出来ないようでは昇進が不利になる。 非戦闘職種はヤヤ昇進が不利とも言えるが、評価方法は変わらないはず(確証はとれないスマソ) #right(){(21:618)} **機甲師団ってなに? 機械化装甲師団の略。戦車部隊と機械化歩兵(装甲車化歩兵) を中心として、砲兵その他も自走化又は自動車化した師団。  「師団」ってのは独立して作戦が出来るように、支援部隊も含めてセットにした軍隊の作戦単位。 最小の戦略単位で最大の戦術単位という言い方もする。 #right(){(22:464)} **「戦略空軍」と「空軍」の違いは、ていうか呼称を分ける理由はなんでしょうか? 「戦略空軍」という組織が存在したのは、戦後のアメリカだけです システムとしては「空軍」の中に「戦略」「戦術」などの軍団がある構図となります 米戦略空軍は当時のサイズが異常に大きかった核爆弾を装備可能な大型爆撃機を 運用するために発足しました B-29(中型)B-50(同)B-36(大型)B-47(中型)B-52(大型)のほか、50年代末まで 護衛用の戦闘機部隊も配属されていました また、ICBMも管理運用しています。今はB-52、B-1、B-2が300機ほどあるだけ、ミサイルも ミニットマンⅢの単弾頭改造型(何基か不詳。矛盾する情報あり)を保持しています これに対する「戦術空軍」は、主に前線で通常兵器を使用する小型戦術機が中心しています ベトナム戦争までは、戦略空軍こそ空軍の主流でしたが、ベトナムに深入りするうちに 戦術空軍がどんどん肥大化し、また戦闘爆撃機の能力が戦略用途に転用可能なほど 向上してきたため、空軍内部の政治的力関係は逆転しています 旧ソ連(ロシア)、中国は「戦略ロケット軍」や「第2砲兵」が弾道弾を管理運用していますが これを「戦略空軍」とみなすには、ムリがあると思います #right(){(23:416)} **”輜重”これはなんと読んでどういった意味なのでしょうか? ロジステッック担当の部隊 #right(){(28:941)} **先任って、なんですか? 軍令承行令に、指揮権継承に関しての規定があります。 第一条 軍令ハ将校官階ノ上下任官ノ先後ニ依リ順次之ヲ承行ス(後略) これが先任です。基本的におっしゃるとおりです。あと同時に進級していても 同期の中では序列がつけられており、序列が高いほうが先任です。 #right(){(30:名無し軍曹)} **CAG機の「CAG」とは何の略でどういう意味でしょうか? CAGはCariier Air Groupの略で航空団司令です。空母に載っている各飛行隊のボスに当たる人で、 空軍で言うと基地司令って感じでしょうか。空母では艦長と同格扱いだったと思います。 通常大佐がこの地位に就いてるようです。 空母搭載の各飛行隊のナンバー00(100とか200)とかはダブルナッツ と言われCAG機と言われています。 #right(){(31:693)} **近衛隊とナチス親衛隊って全くの別物ですか? 全く別物。 近衛隊(日本だと近衛師団)は陸軍組織の配下で、皇族・皇居を警護・警備するのが本来の役目。 戦時には普通の歩兵師団と同様に扱われ、前線に派遣される。 ナチス親衛隊(武装親衛隊)は、もともとナチス党の私兵として結成され、ナチの政権獲得後に軍組織的な拡大を遂げた。 陸軍(国防軍)とは別物で、両者は非常に仲が悪かった。 詳しく言い出すときりないのでこの辺で。 #right(){(32:831)} **フォース21ってなんだ? 今の部隊指揮は、ピラミッド型の命令系統で、各部隊からの情報と命令を 一度司令部に集めて、またそこから各部隊に送る、という形式をとっています。 んで、「フォース21」とは、この命令系統(情報の流れ)をピラミッド型から 多角形型にする構想なのです。すなわち、全ての情報を分隊や兵士個人レベルでも 共有し、各レベルで自由に情報を伝達できるようにするものです。 兵士の個人装備も電子化され、味方の位置や敵の位置の確認、支援攻撃の要請等が兵士個人で可能になるのです。 また、この電子化された個人装備を身につけて戦う歩兵を、ランドウォーリアといいます。 #right(){(34:ハス ◆yPF68LQs)} **海兵隊は国外へ侵攻する軍で海軍は国防専門ですか? 海軍  海で戦争する軍隊。畑も工場も無い海の上での目標は交通路(日本 の食料自給率を考えてほしい)ということになる。  相手の海上交通(陸軍の移動も含む)を阻害し、味方の海上交通を 保護する為に存在する。自給自足で生活してる発展途上国なら沿岸防 衛程度でも良い。 海兵隊  海軍の陸戦部隊の事。上記の目的を達成する為に必要な小規模な陸 上作戦を海軍独自に行う為に存在してる。  「海軍」ってのは「艦隊」と言う言葉で想像されるもので、海兵隊 はソレに付属してる「陸上部隊」だと思えば良い。 #right(){(36:312)} **MPの仕事範囲ってどこまででしょうか MP(ミリタリーポリス)の仕事の範囲は国により違います、 国内の一般犯罪を捜査する国もありますし、軍隊のみしか捜査出来ない 国もあります。 自衛隊の組織には警務隊と言う組織があり自衛隊内のみ捜査できます。 #right(){(53:236)} **軍隊が陸海空とかに分かれてなくて統合軍の形とっている国で最大の兵力を持っている国ってどこなんでしょうか 統合軍の規模としてはカナダが最大ではないでしょうか。 #right(){(63:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **上官が部下を励ますのは映画の中だけでしょうか? 人間社会の組織では普通のこと>上官が部下を励ます 軍隊も組織の一つであり、当然あり得る。 #right(){(63:539)} **中隊で一番偉いのは中隊長ですか? 一番偉いのは中隊長 その下に小隊長などがいる これが正しい中隊の編成ってのは無く、各国色々 同じ軍隊でも、砲兵中隊と歩兵中隊では編成が違ったりするので これまた一概には言えない。時代によっても違う。 #right(){(64:169)} **海軍陸軍空軍、これらの違いというかそれぞれの仕事を教えてください。 ・陸軍  陸上での戦闘を行う軍隊。敵戦力の最終的な撃滅には必須。  敵地の最終的な制圧・占領にはどうしても要る(戦闘機では爆撃・破壊は出来ても占領は出来ない)。  また、日本のような海洋国家の場合、存在することによって敵に大規模な上陸戦闘部隊を用意させ、  その輸送艦を用意させると共に輸送艦護衛に敵軍艦の一部を割かせて海空軍の任務上の負担を軽減  するという役目もある。また、陸の戦場、および戦場に等しい場所の清掃や整理ができるのも陸軍  だけなので、震災などで壊滅した都市における救難活動も大事な仕事。警察や消防と違い、都市の  機能が完全麻痺している場所でも活動できる。 ・海軍  海での戦闘を行う軍隊。海洋国家にとっては特に必須。  民間船舶の海洋通商路の護衛などが大事な任務であり、海が繋がってさえいれば燃料のある限り  どこにでも行けるのが特徴。全面積の七割を海が占める地球上において、行動範囲の広さは随一。  また、大型輸送艦艇による物資輸送も任務のひとつで、大容量の物資を迅速に輸送することができる。  その他、機雷(海洋の地雷)の処分や、災害時の艦艇による民間人輸送なども海軍の大事な仕事。  アメリカの海軍は核弾頭搭載戦略原潜や原子力空母、海兵隊など、アメリカを象徴する陣容を誇る。 ・空軍  空での戦闘を行う軍隊。陸海軍の優位確保には必須。  何よりジェット機の機動力が最大の武器。味方陸海軍の頭上が敵空軍の手で脅かされることのないよう  航空優勢を確保するのが任務。地上部隊支援のために地上の標的を目標とした攻撃を行うこともある。  物資や人員の輸送も任務で、ペイロードこそ海軍の大型輸送艦には負けるものの輸送所要時間は短い。  陸軍の空挺部隊を輸送するのも任務のひとつで、その他、どこの国でも政府専用機はたいてい空軍の管轄。  欠点を挙げるなら、陸上に滑走路が無いと機能しないこと、戦闘機の場合、滞空時間や航続距離の都合上  基地から一定以内の距離にある戦場にしか影響を及ぼせないこと、兵器価格が高額であること、など。 #right(){(64:346)} **特戦隊なんてあるんですか?あるとしたら何をやっていたんですか? 督戦隊(とくせんたい)ってのはあるけどね。 憲兵みたいな軍隊の警察みたいなもんだけど、それより乱暴で前線で「逃げたら殺すぞ」って兵隊脅す役割です。 #right(){(64:854)} あるというかないというか・・・ 特戦隊という言葉は造語です。少なし馴染みのある軍事用語じゃありません。 でも「特別な戦隊」「特殊な戦隊」ということであれば別に珍しい存在じゃありません。 #right(){(64:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **よく治安維持部隊とかの車両でみられるKFORとかIFORはどういう意味でしょうか? IFOR(Implementation Force) 和平履行部隊。国連安保理の承認を受け、ボスニアの平和維持活動に従事し、平和強制のための武力行使も容認されたNATO指揮下の多国籍軍。 KFOR(Kosovo Force) 国際安全保障部隊。国連安保理決議に基づき、コソヴォに展開されたNATO軍を主体とする多国籍軍(99年~)。 #right(){(65:287)} **連隊長と連隊区司令官との違いは何ですか? 連隊長は連隊という野戦部隊の指揮官であり、主として部隊の指揮に関する職務であるのに対し、 連隊区司令官は連隊に割り当てられた隊区の司令官で、主として部隊指揮以外の役割を果たします。 平時においては兼務することが多いようです。 戦時においては連隊長は部隊とともに戦地に赴きますが、 管区司令官は管区内で兵員募集、新兵教育、管区内の警備等を担当します。 国や時期によって制度が異なるので、更に情報が必要な場合はその辺りを明確にしてから調べられると良いと思います。 #right(){(67:84)} **「日露戦争物語」という漫画で作者が「ドイツ参謀本部方式は短期決戦には向くけど長期戦には向かない。」といっていたのですが本当でしょうか? 短期決戦はドイツの立国条件から導き出された 伝統的ドクトリンだが、それと参謀本部との相性に因果関係は無いと思う。 #right(){(67:ミリ屋哲@モバイリ ◆4EZIX.r92I)} **諸外国の軍隊における入隊試験競争倍率あるいは採用試験の難易度ってどのくらいなものでしょうか? 陸軍の歩兵コースなら殆ど誰でも入れるんじゃないの?こういっては悪いが DQN率も高かったり 空軍パイロットとか海軍の船乗りはそれなりの学歴も必要で大変だと思う 確か米軍の潜水艦乗りは理系大学の修士号がいる #right(){(67:542)} そもそも軍隊なんてのは、頭も悪けりゃ手に職も無いような連中を雇うための場所だから 難しいハズがありません。社会落伍者の最後の拠り所ですから。 まあ犯罪者になるよりは軍隊に入れようってなもんです、ハイ。 #right(){(67:543)} 米軍では昔は本当にそれやってたからね。少年犯罪やったやつに陸軍行くか 刑務所行くか、って。で陸軍にDQNが溢れて、流石にこりゃ困ったってんで廃止。 ベトナムの頃まで位だっけ?それでDQNが海外駐留地であちこちで沖縄のような ことをやらかして、顰蹙かいまくってた #right(){(67:547)} **世界規模で成り立っているのに、団長・隊員・志願兵の三階級しかない軍隊というのは実際ちゃんと機能するのでしょうか。 少なくとも 現在の軍隊のようなピラミッド型の組織 (例えば、分隊<小隊<中隊<大隊<連隊<師団<・・・) では有る程度階級が細分化されていないとまともに組織として機能するのは不可能。 ただ、組織としての柔軟性を確保するためにピラミッド型の組織から 脱却しようというような考えも有り、そういう組織ならばまあ、不可能とは言えない。 #right(){(67:752)} 無理でしょう。 軍隊として作戦行動するためには、指揮命令系統の確立が必須です。 その前提として、上位者=階級が必要になるからです。 小部隊で、回り持ちのチームリーダーということも考えられないことは ないでしょうけども、指揮官の資質を全員が持っているとは考えられ ないので、どうしてもリーダーが固定化してきます。 ちなみに、人民解放軍は当初階級制を否定しましたが、結局導入しました。 #right(){(67:755)} **空軍ってなんで独立しているんですか? 最大の利点は一元化による集中運用と合理化により、 同じ軍事費でも投射できる戦力が増えること また空軍としての戦略戦力が整備できること #right(){(67:814)} たとえば陸軍が航空部隊の指揮権を持っていた場合、目の前の敵部隊を叩くのに航空資源を集中させて しまい、敵後方にある工場や橋や発電所を戦略爆撃するのをおろそかにする傾向がでてきます。 実際には戦略爆撃を行った方が敵に与えるダメージが大きいとしても、陸軍の司令官は陸戦の研究に 忙しく、また部下の命大事さにどうしても目先の敵を攻撃したがるんですな。 そういうわけで空軍が独立していた方が有利なことも多いのです。 #right(){(67:818)} 陸軍航空隊だと、どうしても目の前の敵を叩くのに使っちまうから。 滞空時間に制限のある航空機を地上部隊に貼り付けるより、 前線に移動途中の敵や物資集積所や橋なんぞを狙う方が効率的なんだけど、 陸軍の師団レベルで貼り付けてしまうと、どうしたって「師団の仕事」で使ってしまう。 教育等でも共通した部分が少ないんだから、人事的にも他の部署とは係わり合いにならず、 陸軍内でも完全に独立した存在になってしまう訳だ。 独立した空軍でいるのとナニも変わらない訳だよ。 #right(){(86:54)} **NAVYとMARINEの違いって何ですか? 前者は海軍 後者は海兵隊 海兵隊のイメージですが、昔の戦争映画などで、船に乗った兵隊が砂浜から戦いながら上陸したりしますが、 あのイメージでも構わないでしょう。ノルマンディを扱った映画などを見ていただければ、海兵隊のイメージの 一端はつかめると思います。 #right(){(68:なな)} 船乗りと兵隊の違いです。 #right(){(68:283)} >船乗りって戦わないんですか?!両方とも海も上で戦うんですか? 元々、海軍の戦闘方法として大威力の砲を遠距離から撃合うというのは、 19世紀末から20世紀に かけてからでした。 で、それまでは射程が短く、威力の低い砲しかなかったので、 専らラムによる攻撃か、接舷しての 斬込みが主でした。 また、租界などの海外権益の維持管理には、動きの遅い陸軍よりも、 船に乗っている水兵を陸兵 に転用した方が効率的です。 従来は艦船の水兵がその任務を担っていましたが、船の専門家である 水兵を転用した場合、消耗 した場合補充が大変です。 そのうち、その任務を独立して行う部隊が作られました。 これが海兵隊です。 日本の海軍陸戦隊も英国の海兵隊を見習って作られていますので、 海軍の一部隊として存在 していました。 仮設!2ch軍事板用語集 http://banners.cside.biz/army_word1.htm #right(){(68:287)} 海軍は軍艦に乗り組んで、海上で戦ったり、船を動かしたり、 海兵隊は見た目は陸軍で、主に海軍の輸送艦などから陸へ上陸して戦います。 また、海軍・海兵隊ともに航空機を所有している場合もあります。 その場合は海軍機が陸上で、海兵隊機が海上で戦闘を行う場合も 有ると思われます。 #right(){(68:なな)} ちなみに、普通は水兵さんは乗艦が沈没でもしない限り、陸に上がって戦いません。 #right(){(68:290)} 日本の海上自衛隊は海軍と考えてもよろしいかと思いますが、 潜水艦や不審な船などを見張るための哨戒機を所有していて、日夜飛ばしてはパトロールしています。 アメリカ海軍は航空母艦に積む戦闘機や攻撃機、レーダー機などを所有しています。 また、最近の軍艦は潜水艦を探すためのヘリコプターを載せているのが普通だと思います。 海兵隊のイメージですが、昔の戦争映画などで、船に乗った兵隊が砂浜から戦いながら上陸したりしますが、 あのイメージでも構わないでしょう。ノルマンディを扱った映画などを見ていただければ、海兵隊のイメージの 一端はつかめると思います。 #right(){(68:なな)} >>295 あれはほとんど陸軍だったりするけど おおまかいいだろう でも言われているほど上陸戦はしないんだよな #right(){(68:296)} >ARMYの応援っていうわけでもないけど地上でも戦うんですね 海兵隊の歩兵は地上で戦います 細かいところは省略すれば 海軍独自の歩兵という扱いで考えればいいでしょう 陸軍よりも先に戦ってることもしばしばです #right(){(68:298)} 当たり前だ。地上で戦うのが海兵の仕事なんだから。 #right(){(68:299)} **旧日本軍は兵隊の出身地方ごとに部隊をまとめてたそうですが、そうすることのメリットってありますか? >デメリットは? >いまでもどこの国でもやってるもんなんでしょうか? 必ずしも各都道府県に連隊区があったわけではないものの、 1個連隊の兵・下士官が同郷で、出身地に衛戌地を置く方針は変わりありません。 メリットは団結力と対抗意識、それと出身地との密接な信頼関係づくり。 沖縄出身者は、それがあってはならないと九州各地に分散させられました。 全国一律の教育がなされていたので、デメリットはあまり…。 ただ、関西に「また負けたか○連隊、まだ勝てぬか○連隊(←忘れちった)」と 演習のたびに揶揄される連隊があったことは確かです。 後段は詳しい方に丸投げでし。 #right(){(69:名無しトンボ釣り)} >今のアメリカ軍もそうですか? アメリカの場合、現役部隊に関してはそういうことはやってません。現職の人は転勤の嵐です。 予備役、州兵の場合は当然、地域に関連することになりますが、別に地域への帰属意識から くる「団結力と対抗意識、それと出身地との密接な信頼関係づくり」を期待したものではなく、 純粋なる運用上の理由です。 #right(){(69:550)} 蛇足になりますが、州兵の場合、運用上といえば運用上なのですが、大統領令の伴う有事の場合や、一部の特殊な部隊は、合衆国連邦軍の指揮下で運用されますが、基本的に、州の予算で運営される州知事が指揮権をもつ軍隊なので地域密着以外ありえないことになります。 中国の人民解放軍の場合、建前と裏腹に軍閥化しているというか、軍閥時代からの系譜を引き継いでいるので、基本的には、同郷同族を中心に編成されている状態のようです(書き言葉は全国同じでも、発音は地域によって全く互換性がない国情も関係しています) スイス国防軍の場合は、その特殊な国情(地域によって使用する言語がフランス語、ドイツ語、イタリア語に完全に分かれていることや、国民皆兵の在郷防衛軍の伝統)から、下士官、兵に関しては、完全に地域密着型の編成です。 一般的に、地上軍に関して言えば、国土の大小にかかわらす下士官、兵に関しては出身地の近くで兵役につき、幹部(士官 は、全国を移動すると言うケースが多いようです。 #right(){(69:558)} **軍の施設で、警察で言う派出所というか、駐屯地じゃなくて、出先の公的機関みたいな事務所ってありますか? 派出所に当たるものは存在しません #right(){(69:704)} **空挺師団って何ですか? パラシュート師団ってことです。 師団は軍事組織の単位です。 #right(){(71:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} **歩兵師団は、今でも本当に歩いて進むのか? んなわけない。 砂漠だったら歩く。場合による #right(){(72:277)} 単に移動したい時は普通車などに乗りますが、攻撃をしながら移動する時などは歩いて進みます。 #right(){(72:280)} **海兵隊と陸軍の違いって? 海兵隊は元々、艦艇に乗り組み斬り込み戦や上陸戦を行う組織でした>英海兵隊 米海兵隊は独立戦争時代に、英国が海兵隊持っているので、米国も設立しました 第1次世界大戦では、陸戦で勇名を立て その後の中米外交では、各地に介入し 第2次世界大戦では、海上からの強襲上陸戦で日本の島嶼守備隊を圧倒しました。 装備が陸軍と似ているのは、本格的な陸戦を行う任務からです #right(){(73:739)} 海兵隊ってのは、もともと上陸戦専門の部隊です。映画プライベートライアンの上陸シーンみたいな奴。 上陸戦専門なんで、長距離侵攻する装備も重装備も必要ないですが、代わりに自前で航空機部隊も 上陸戦関係の艦船もヘリ空母も持ってたりします。(その方が作戦上便利なため) しかし昨今の兵器の価格高騰により独自の装備を開発保有する金もなく、歩兵レベルの兵器の威力増大から 軽武装で良しと言うわけにも行かなくなってきました。 従って陸軍向けに開発された兵器を購入して、若干の海兵隊向けチューンを施して使用することが多くなっています。 従って素人目には陸軍の装備と海兵隊の装備がよく似ているように見えます。 #right(){(73:742)} >機械化師団・・・装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車などの利用により、火力・機動力を強化した >          歩兵師団。機械化歩兵師団の略称か。  米軍や英軍に関して言えば「準機甲師団」の事。特に米軍の場合は機甲師団 と機械化師団に大差はない。 >騎兵師団については、現在では機動力の高い歩兵部隊(空中機動を含む)の呼称として >使われています。  だから、米軍の場合は機甲師団なんだってば。 #right(){(73:747)} **アグレッサーって何? 軍事用語では戦闘機の格闘戦訓練の相手役を務める専門の部隊・機体のこと。 #right(){(73:913)} **朝鮮戦争時や湾岸戦争時に派遣された軍隊は「多国籍軍」という表記が正しいのでしょうか? 国連ってのは主権国家が作っているクラブみたいなもんで 国家の上に立つ超国家機関ではない。 したがって国連が直接管轄する国連軍なんてナンセンス なお、唯一の国連軍は朝鮮戦争で成立 拒否権を行使可能なソ連がボイコットしたため まあ米軍とその他大勢ってとこで、指揮系統は米軍が独占した。 #right(){(73:959)} 朝鮮戦争時も、国連設立当初に考えられていた機能としての「国連軍」ではなかったはず。 ですから、朝鮮戦争時の国連軍が多国籍軍と呼ばれていたとしても不思議ではありません。 ようするに表面上の呼称の違いだけではないでしょうか。 #right(){(73:962)} 国連と言う舞台で結成された軍隊であって 国連が指揮、あるいは委託した軍隊ではないからでは? #right(){(73:963)} **NATO軍最高司令官は、いつもアメリカの欧州軍司令官が兼任しているんですか? NATO軍最高司令官という地位はありません。 俗にNATO軍最高司令官と呼ばれているのは ACE(連合欧州軍)の司令官ですが、他に同格の連合大西洋軍もあります。 #right(){(76:700)} **空軍というものは何時、何処の国が最初に制度化したんですか? 1918年4月に陸軍航空隊(RFC)と海軍航空隊(RNAS)が合併して誕生したイギリス空軍(RAF)が 世界最初の空軍です。 #right(){(77:351)} **大抵の国では下士官兵で人くくりで下士官と兵の別があるのは日本だけって本当ですか? 厳然と区別されます。 徴兵制のある国では、兵>徴兵された若者 下士官>職業軍人 将校>職業軍人ってところ #right(){(77:379)} 戦時なら徴募兵が下士官になることもあるのでは? #right(){(77:381)} **聯隊から脱走兵が出るとどうなるのですか 戦前の話なら、憲兵が捜します。 #right(){(77:702)} **米軍には従軍神父なるものがいるそうですが、ほかにも聖職者が従軍する国はありますか。 ほとんどの軍に各種宗教者が同行するが、その身分は軍人であったり それぞれの宗教宗派が派遣した民間人だったりする 英軍には軍人としての身分を持つ従軍牧師がいるが、その他の欧州諸国 については調べていないので勘弁 エジプト軍にはイスラムの坊さんがいるそうだが、これも身分は未確認 トルコ軍には多分いない 旧日本軍では一部の戦線に真宗大谷派の僧侶が従軍していたが、これは 大谷派が派遣したものだそうだ #right(){(77:731)} **日本軍には従軍慰安婦なるものがいたそうですが、ほかにも慰安婦が従軍した国はありますか。 >日本軍には従軍慰安婦なるものがいたそうですが、  軍に居た訳じゃないよ。その辺りの感覚は映画「独立愚連隊」でも 借りて見てくれ。 >ほかにも慰安婦が従軍する国はありますか。  フランス軍が有名だけど、まぁ、男だけの集団が長期に渡って同じとこ ろに寝泊りしてりゃ、何処にでも湧いて出てきますな。 #right(){(77:773)} ナチに監禁されてたユダヤ人用の慰安所もあった位で、男が大勢集まる 軍では大抵在る罠。 #right(){(77:774)}  ああ、「コレリ大尉のマンドリン」にも出てくるね。従軍売春婦。 コレもレンタルしてるから見てみれば?。 フランス軍が有名って書いたけど、実際に「元傭兵」の手記にも出てくるから、 現在でもアルジェには居るらしい。 カンボジアにも来てたって噺もあるけど、本当かねぇ?  「独立愚連隊」のついでに「独立愚連隊西へ」やフランキー堺主演の戦争コメディなんかを見れば、 この手の話が60年代までは公然と語られてた事が分る。  まさか、後の世に「軍の関与」なんて話が出てくるなんて、誰も思ってなかったんじゃないの?  当時の認識は「独立愚連隊」に出てくる朝鮮人慰安婦に対するようなモノだよ。 #right(){(77:774)} 従軍ではないんだけど、ヨーロッパ戦線末期に旧東ドイツになだれ込んだソヴェト軍が 各地で強姦・暴行事件を起こしていたのだけれど、地元で語らって慰安婦を出した自治体 では比較的(あくまで「比較的」だけれど)被害を免れたという調査結果が残ってますな。 #right(){(77:海の人●海の砒素)} **国際治安支援部隊(ISAF)って何ですか? >どういった国が、こういった目的で構成しているのでしょうか? アフガンで治安維持支援してる国連がらみの組織。 参加国 Austria, Belgium, Bulgaria, Great Britain, Denmark, Finland, France, Germany, Greece, Italy, the Netherlands, New Zealand, Norway, Portugal, Romania, Spain, Sweden, and Turkey #right(){(79:196)} **兵站部隊における普段の訓練は物資積下ろしとか、トンネル掘りなどでしょうか。 まず兵站部隊といっても 第○兵站中隊というわけでないのでひとくくりにはできませんが 部隊によってはそういう訓練もすると思います しかし兵站というのは有事の際の後方支援の際に取り上げられますが 軍隊は平時でも部隊を維持しなければならないわけですから そういう部隊は必要なわけです 有事ほどの機動性は必要ありませんが 普通に他の部隊の補給や食事、輸送、整備等をしているのです #right(){(79:236)} **「兵卒」は士官学校卒業直後という意味ですか? へいそつ 【兵卒】 (1)旧日本陸軍で、最下級の軍人である「兵」の旧称。 (2)軍人。つわもの。 #right(){(82:212)} >どうして「卒」がついてるの? 実は、「卒」と言う字が、今の兵に当たります。兵と言うのは軍隊に当たります。 #right(){(82:剣恒光@自衛隊板 ◆YR1Hskt.M.)} **野戦憲兵は広義の督戦隊ということになるのではないか? 野戦憲兵は部隊に刑法犯を出さないよう、一定の秩序を与える部隊であり、 部隊兵士を強制的に戦争に参加させる性質を持っている訳ではありません。 従って、督戦隊とは似て非なるものだと思います。 #right(){(83:眠い人 ◆ikaJHtf2)} >脱走兵を取り締まるのも憲兵の任務では? 勿論、脱走兵を捕縛するのも、野戦憲兵の任務ですが、それは督戦という 側面ではなく、軍紀を守る面の方が強いのではないでしょうか。 #right(){(83:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **アグレッサー部隊は、やはり精鋭ぞろいなのですか? 例えば飛行教導隊のパイロットはたいてい1尉以上で他の飛行隊に比べて飛行時間の長い パイロットが配属されています。平均年齢も高いそうです。 #right(){(83:155)} **図上演習は、地図に桝目が切ってあるのですか? 大概はキロ単位でグリッド(桝目線)が入れてあるけど広域地図のように隅に スケールが書いてあって地図本体にはグリッドのない奴もある。縮尺の大きい地図 でやる時はグリッドのない地図が使われてた。まぁそこまで大きいマップで演習やる ことは滅多になかったけど。 >敵味方の駒が一枚の地図に並べられるのですか?  戦闘に参加してる軍(大体は青軍と赤軍。赤が(想定)敵軍、というのが基本)の 数に”統裁部”の人達が使うものを合わせて参加陣営数+1、の地図を使用する。  自軍の陣営の地図には自軍の部隊と”発見した”敵部隊の部隊だけが配置されてる。  ”統裁部”用の地図には、全ての部隊の配置が書いてあります。 >どのくらい時間がかかりますか?  いや様々。半日で終わることもあれば場合によっては1週間くらいかかったり (そんな長い図上演習は滅多にやらないけど)。  演習の想定する”状況”によります。 >何人ぐらい参加しますか?  上と同じく演習で想定される”状況”の規模によって違う。  連隊対抗演習なら連隊司令部(連隊本部管理中隊)X参加陣営数(青軍と赤軍の2部隊 対抗なら2個本管中隊)+統裁部、という人数になる。 >そもそも役に立ちますか?  所詮図上演習だと言ってしまえばそれまでだけど役に立つと思うけどなぁ。  実戦だって司令部レベルでは指揮所で状況地図見て指示出してるだけ(だけと言ってはなんだが) なんだし、そもそも実際に演習場で部隊動かす実地演習は事故を起こさないために 事前にシナリオ書いてその通りに進めるだけ・・・っておっと、以下は検閲削除(苦笑  ちゃんとアクシデントも起きるよ。  統裁部の人達がサイコロ振って決める(ときどき意図的に起こされたり・・・)ん だけど、いきなり「連隊司令部との通信途絶! 各中隊指揮官は独自の判断で行動!」 とか言われたり(笑 航空支援を要請したら誤爆されたとか(笑  勿論実戦やった事がないからなんとも言えないけど役に立ってたと思うけど。  まぁ自分がやってたのはン十年前の話だが。  今は判定にコンピューターとか使ってるのかな・・・? #right(){(84:503-504)} 実動演習って、部隊運動の演練(言ってみりゃ分列行進の延長)って部分が大きいので むしろ幹部にとってみれば、好き勝手に部隊動かして、どんな想定でも試すことができる 図上演習の方が「思考トレーニング」にはなるでしょね:-)  もっとも、「ただいまの命中弾を・・・」とか言い出すバカがいると意味無し芳一ですが これは実動演習でも同じなのであれですな。 #right(){(84:海の人 ◆STEELmK8LQ)} 図上演習は戦闘時の指揮命令系統の円滑化を目指します。 状況は様々ですが、上や下への流れは基本的に変わりません。 また、仮に指揮系統を省略する場合、こうした訓練を参考にして、 約束事を作ったりする事もできます。 状況を与えたり判定を行う人間がいて、その方の自由な意志で流れが突如変わったりします。。 地雷の探索して通過したとしとしても、審判の人間が、 捜索不十分で触発、隊の稼働率が低下したと言われればそうなります。 その時の指揮者の速やかな判断、命令・報告等が訓練になります。 言葉に出す内容は様々でしょうが、行動は何ら変わりません。 特長として、1ヶ月の戦闘でも数週間の訓練に短縮できますので、 長期の戦闘経過の大まかな流れも理解できます。 3次元的な妄想がかなり必要かと。 #right(){(84:夢見る名無しさん)} **共産圏にはパレード専門の部隊が居たと聞きましたが、本当でしょうか? ソ連のカンテミロフ親衛戦車師団とかは事実上そうだったらしい。 #right(){(84:685)} パレード専門と位置づけられているわけではないのですが、 例えば旧ソ連で言うと、 モスクワ郊外の「カンテミロフ親衛戦車師団」や、 「タマン親衛自動車化狙撃師団」のように、 外国の取材陣に見せてよいと判断された範囲内での新型装備で、 (つまり、必ずしも最新の装備ではない)、 年間の訓練のほとんどを、 「革命記念日のパレード」に向けた行進訓練に充てていたため、 実戦部隊としては機能しない部隊になった例があります。 補足。 旧ソ連軍の「見栄張り」については、 原書房刊「ソ連軍の素顔」「ザ・ソ連軍」 スヴォーロフ著(ただし絶版)が、参考になります、御一読あれ。 「ザ・ソ連軍」は、「ザ・ソ連軍」「続・ザ・ソ連軍」の2部構成です。 #right(){(84:686,690,692)} **連隊は普通どのくらいの人数なんでしょうか? 連隊と言っても国や時代、歩兵連隊か砲兵連隊、戦車連隊いろいろあるからな。 #right(){(84:854)} 陸自普通科連隊に至っては、定数で1000人切っているがね #right(){(84:858)} 854さんがおっしゃっているように時代や国によって連隊の定数が異なるので、一概には言えませんが、 第二次大戦当時の米軍やドイツ軍、日本軍などであれば約3000~4000名程度です。 855さんの記述は、一般的な軍事用語としては大幅に誤りがあります。 通常、第二次大戦から現代にかけての陸軍の組織編成は、 戦域軍>軍集団(方面軍)>軍>軍団>師団>連隊(旅団)>大隊>中隊>小隊>分隊>班 で、歩兵師団の定数は9000~26000程度です。 歩兵連隊を構成するのは歩兵大隊×2~3で、加えて、場合によって 重火器中隊、偵察中隊、工兵中隊、対戦車砲中隊、対空砲中隊、司令部中隊 などが配属されています。 各歩兵大隊も3個歩兵中隊+重火器中隊+司令部が一般的で、 歩兵中隊も3個歩兵小隊+重火器小隊、歩兵小隊も3個歩兵分隊+重火器班 というように、どのレベルでも支援兵力が付属するので、 1個分隊が10名だとしても、それで1個連隊=1920名ということにはならないわけです。 ただし、1個連隊3000名のうち、小銃や機関銃を抱えて戦う兵士は1000~1500名程度なので、 連隊の兵力が1600名というのは、激しく消耗した状態だということになります。 #right(){(84:868)} 第二次大戦の日本の歩兵なら3000名以上の部隊だと思ってれば 良い。もっとも、騎兵は二個中隊+機銃中隊でも連隊だから1000 名以下だけど。  時代と兵科と国によって違うとしか言えんのだよ。戦車の無い時代 の歩兵連隊に対戦車砲中隊なんか要らないし、機関銃が発明されてない時代なら機銃小隊や重火器中隊もない。 #right(){(84:875)} **飛行部隊って一部隊で通常どれくらいいるんですか? 時期と国、軍種(海軍か空軍とか)、機種(戦闘機か爆撃機か、とか)によって大きく違う まぁ12機を中心にそれぞれの条件で足したり引いたりすれば大きくは間違わないかも #right(){(85:77)} **軍隊では上司の事をなんと呼ぶんですか? 部隊では普通に「上司」だろうなあ まあそれに類する表現自体しないけどね 上に対しては役職名で呼んでるし #right(){(84:907)} **師団とは別に独立部隊(連隊・大隊級)を設ける意義とは何でしょうか? >また、独立部隊の補給等はどうなるのでしょうか? そういう独立部隊は迅速に部隊を展開させて拠点の占拠などを行ないたい時などに 重装備を外した中規模編成の部隊として編成される事などがあります。 (例えばニューギニアで壊滅した南海支隊や、ガダルカナルで壊滅した一木支隊とか) こうした独立部隊は兵站が付属しておらず、上位部隊(軍や軍団)の支援を仰ぐ事になります。 #right(){(85:477)} 攻城戦をやらない部隊に攻城砲を持たせるのは勿体無いし、必要な場所に 「攻城戦師団」を移動させるよりは「攻城砲連隊」を移動させる方が話が早い。  「必要になる可能性のある能力」をすべての師団に持たせたら遊んでる部隊が多くなるだろ。 年に一回しか使わないようなモノは上級司令部で持ってて必要に応じて派遣した方が無駄が無いんだよ。 >独立部隊の補給等はどうなるのでしょうか? 配属された師団や軍団の兵站組織に頼る。 #right(){(85:478)} **各国とも時代を問わず一個小隊は30~40人程度で、これが3~4個で中隊になるみたいですが、 >この小隊人数や、中隊内の小隊数って合理的な理由があるんでしょうか? 1人の人間が掌握出来るのは、せいぜい8人らしい。 分隊長が8~9人の分隊を率い 小隊長が、2~3人の分隊と4~5人の小隊本部で構成される小隊を掌握 8×3=24+5として29人 中隊長も同じ 数個の小隊と、中隊本部を率いても8人前後を掌握すれば 中隊を指揮出来ることになる。 #right(){(87:280)} **憲兵隊は軍隊のなかの警察組織(法執行)という位置付けで間違っていませんか? 憲兵は、軍隊内の秩序・規範維持のための存在で、検察とか弁護は法務将校が別にいます。 #right(){(90:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **連隊は今でもポピュラーな部隊規模だっけ? 日本国自衛隊には連隊がありますが。 その代わり他の階層がずいぶん抜けてるけど。 ちなみに自衛隊では分隊の下は組ね。 #right(){(90:484)} それ言ったら軍集団は米軍じゃ使ってないとまあ水掛論になるので 伝統的に存在してた単位ですから #right(){(90:485)} **艦隊ってどのような軍艦(できれば艦数も)で構成されているの? 数は別に決まっていないし、国によって違う。 平たく言うと答えようがない。 艦船が0の艦隊もある。(平時は艦隊司令部だけとかいうのがある) #right(){(91:135)} 複数の艦が艦隊行動をとると艦隊と呼ばれる訳だから、 海自の遠洋練習艦隊の練習艦+護衛艦から、 米海軍のCBG(例:CV1+CG2+DDG4+SSN+AOE)まで色々。 #right(){(91:136)} **司令本部(HQ)というのは、軍隊1つ(一カ国)につき1つなんでしょうか? >それとも、陣営ごとに1つなんでしょうか? 各級部隊ごとに存在します 国家の最高司令部は1つですし、WW2の米英などは統合した命令系統を 確立しています(といってもある程度だが) #right(){(92:190)} **日本では連隊は大隊のことですよね? 日本の場合、中隊の上がすぐ連隊のところと、中隊の上が大隊で、大隊の 上に連隊が無く、すぐ師団などの部隊になっている場合があります。 #right(){(93:145)} **小隊長とかって、小銃持って戦うんですか? 小隊長は通常士官ですから軍刀で白兵戦ですが拳銃も携帯します。 これは旧日本軍の場合。他の国では装備が違います。 WW2では刀を前線で携帯していた軍は非常に少なく、まあ一般的に日本軍だけと思ってください。 他の国ではサブマシンガンなどを下士官将校は持っていることが多かった。 #right(){(94:64)} > ってことは、基本的に、将校は武装しないんでしょうか? > 戦場で指揮をする人間は、やっぱり、銃なんて撃ってる暇ないのかなあ。 指揮官の階級にもよります。 小隊長クラスだと、最前線で自ら銃を執り、敵の砲火に身をさらさないと 部下がついてきません。 高級指揮官は、後方の司令部で大所高所にたった判断を下すのが仕事です から、当然銃を射ってる暇なんかありません。 中堅クラスの指揮官だと、自ら戦うこともありますが、やはり戦闘全般を 見守り、適切な命令を下す方が重要ですから、銃を射つ機会は少なくなり ます。 なお、将校の武装については、他に重要な役割が二つあります。 ・回復の見込みがない重傷の部下を安楽死させる ・作戦が失敗に終わったとき、責任をとって自決する  以上。 #right(){(94:68)} 下級指揮官であれば、他の兵士同様に発砲しますよ。 銃を持ってるのに撃たないなんて、そんなもったいないことできません(w ただ、戦闘(銃撃)に専念すればよい一般兵卒と異なり、下士官将校は 周囲を見、状況を判断し、指示を下し、連絡を取り、と非常に忙しい。 その意味では発砲の機会はやや減少し、発砲は自衛目的に偏る傾向はあるでしょう。 でも、いろいろ同時にできないと指揮官の器ではないし、 上級者は当然有能であることを要求されるのです。 (もちろん指揮官全員が有能ならこんなに良いことはないのですが) また、上級指揮官(佐官や将官クラス)でもまれに銃を持って戦うこともありました。 特にドイツ軍ではその傾向が強く、佐官将官の死亡率が高かった。 これは伝統と指揮に関する考え方の違いで、後方にいる指揮官が臆病だというわけではありません。 #right(){(94:77)} **同性愛ってアメリカ軍や自衛隊は禁止したりしてるんですか アメリカ軍のホモセクシャル禁止条文は削除されたと聞きました。 自衛隊はそのような決まりはありません。 もっともどちらも不文律としては存在してますが。 #right(){(95:剣恒光 ◆YR1Hskt.M.)} **軍隊で異性との恋愛 性交渉に関する決まりっててどうなっているんでしょうか 軍隊内の恋愛ですが、恋は盲目といいますか 危機の恋人(男女を問わず)を助けるために無茶をし 合理性を考えず命令無視をするようなことが、恋人間ではあるので 命令を出す側から、嫌われています。 他人の恋人の為に、危機に陥るような経験をすれば 恋愛といえども、時と場所をわきまえて欲しいと思います。 #right(){(95:431)} アイオワの砲塔爆発とか、恋愛がらみの事故って結構有ります。 軍隊の様な組織が、内部に感情的な問題を持ち込まない様に努力するのは当然でしょう。 #right(){(95:433)} 米軍には部下orその家族との結婚を禁じる軍紀があります。 命令に手心を加えたりしていろいろまずいことになるからです。 自衛隊には、夫婦を同じ部隊で勤務させないという不文律があります。 単身赴任は良くないから、同じ駐屯地には置くのですが。 #right(){(95:439)} **ワルシャワ条約機構軍って何ですか? ワルシャワ条約機構軍・・・ 西側諸国のNATOに相当する組織と軍備。 #right(){(96:79)} 【 WTO と NATO の相違点】 (1)全会一致の原則。NATO は理事会を初め,各委員会においては全会一致を原則とし,それに至らない場合は,NATO としての行動に出ることがない。 このためフランスの軍事機構からの脱退や,  キプロス問題をめぐる加盟国であるギリシアとトルコの紛争に適切に対処することができなかった。 WTO においてはソ連の支配力が強く,チェコ事件(1968)においてもルーマニアの意向を無視して, ソ連・東ドイツ・ハンガリー・ブルガリア・ポーランドの五カ国軍による軍事介入が強行された。 (2)独立と主権の尊重。NATO においては,各国の主権が尊重され,内政干渉は認められない。 WTO においては,ワルシャワ条約前文および第8条によって,主権の尊重と内政不干渉が標榜されているにもかかわらず, ハンガリー動乱(1956)・チェコ事件においては,ソ連を主とする他国の軍事力による介入が行われた。 (3)軍縮と核兵器の禁止。ワルシャワ条約は,一般的な軍縮および原子・水素兵器その他の大量破壊兵器について, 効果的な措置をとることに努力する(第2条)と明示しているが,NATO条約にはこのような規定はない。 今日の NATO 軍も WTO 軍も,通常兵器と核兵器を装備しているが,軍縮(たとえば相互兵力削減交渉)や 核兵器の禁止(たとえば核兵器不行使条約の交渉)は,東西の意見が対立して進展していない。 #right(){(96:80)} 1955年に成立した旧ソ連を中心にした軍事同盟(機構)です 参加国はソ連以外では東ドイツ、ポーランド、ルーマニアなど共産圏の東欧諸国です いわゆる「東側」といわれ、アメリカ合衆国を主軸とした「西側」の抵抗勢力であり 冷戦における一方の主役でした 1991年に解散しています #right(){(96:81)} **空軍の指揮規模というのは、どのようになっているのでしょうか? んなことより何時どこの空軍か指定してもらわんとちゃんとした答えが返せんちゅうねん。 一応航空自衛隊だと2機編隊長(エレメントリーダー)は1尉~2尉。 4機編隊長(フライトリーダー)は3佐~1尉って所か。 飛行隊長は2佐が務める。 #right(){(97:878)} **兵科の下級士官まで全滅し、兵科の曹士と特務士官が生存していた場合、指揮は誰がとるのでしょうか? >さすがに特務士官か、それともあくまでも兵科の曹士か? そういう事態が現に存在したので、特務士官にも指揮を執ることを可能に させるよう、執行令が改正されたはずです。 #right(){(98:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 兵科将校→機関将校→予備士官→特務士官の順。  つか、兵科の曹士ってナニ。 陸軍なら「優秀な分隊長は連隊の指揮が取れる」って事もあるかも知れないけど、 「優秀な方位盤射手は戦艦の指揮が取れる」とか、 「優秀な操舵長は空母の指揮が取れる」なんて事があるわきゃ無いのよ。 #right(){(98:49)} 兵科の士官が全滅する状態なら、きっとその艦はきっと戦える状態にないはず。 #right(){(98:51)} **陸軍の戦車搭乗兵は下士官だと思っていい?少尉どのは後方の司令部とか。 陸軍では少尉ってのは小隊長。戦闘職種の場合、「後方の司令部」に居られる地位じゃない。 #right(){(98:205)} **機械化歩兵とか機械化戦車部隊とかの機械化ってどういう意味というか定義なんでしょうか? 機械化歩兵=自動車に乗って移動する歩兵 同意語で「自動車化」というのもありこれは共産圏っぽい言い方。 中国風に「自転車化」というのも……? 機械化戦車部隊ってのは聞いたことないねえ。 #right(){(96:92)} **北朝鮮とかのパレードで歩兵がひざを曲げずに行進してるのは何か意味があるんですか 行進は、まあどこの国でも、整然と颯爽とみたいな感じ。 北はやり過ぎますがね。 行軍はあんな格好ではやりませんよ。 #right(){(98:338)} あの膝を曲げない行進方法は、ナチスドイツや旧ソ連でも行われていましたよ。 現在は非常に少数で、ほとんど見かけませんが。 ああいう大規模な軍事パレード自体、滅多に行われません。 (あの手のパレードは政治的プロパガンダですので、やる必要のある政権が少ないから) #right(){(98:344)} 膝を曲げない行進の仕方は、古代ローマ帝国の真似です。 というか、古代ローマをドイツやソ連が真似し、それをさらにパクったという ことだと思いますが。 #right(){(98:355)} **コンバインドアームズという用語はなんの意味なのでしょうか? 諸兵科連合 単機能の兵科を相互に支援させ、総合戦闘力の向上及び柔軟性を確保する方法 #right(){(98:802)} 種類の違う兵器・部隊を組み合わせて使うことにより 最大の効果を発揮するような軍事上の技術。 たとえば歩兵と戦車と砲兵、とか。 騎兵と砲兵と小銃兵、とか。 じゃんけんで言えばグーとチョキとパーを同時に出すようなもの。 どうあっても大負けはしないのが利点。 #right(){(98:803)} 諸兵連合のこと。諸兵連合というのは、複数の兵科を編合して単一の部隊として 扱うことで、現在ではごく普通に見られる編成の手段です。 複数の兵科を編合する理由は簡単で、単一兵科で編成された部隊には、どうしても 弱点が存在してしまうからです。同時に、複数の兵科を組み合わせることで、それぞれの 兵科の長所を十全に発揮させることもできます。 諸兵連合の起源は、スペインのテルシオに求めることができるのかもしれませんし、 もっと古く、バビロニアやエジプトの、歩兵と戦車と弓兵を組み合わせた部隊に 遡るのかもしれません。 ついでにいい加減なことを記しておくと、諸兵連合の結果編成される部隊は、次第に 小型化される傾向にあるような気がします。 #right(){(98:807)} **何故文民統制というものが必要なのでしょうか? >無能な文民より有能な軍人に任せた方がうまくいくこともあろうかと思うのですが 組織の人間のみに組織の全ての権限を任せると 万が一暴走したときに外からブレーキをかけることが できないから。 #right(){(98:638)} 国家権力の様々な機能を一か所に集中させると、ろくなことにならないというのは 過去の幾多の歴史が証明していますが。 権力の一極集中が、次第に三権分立へと移っていったのと、同じような理由です。 #right(){(98:640)} あなたが右手に拳銃を持っているとしましょう。 そしてあなたの右手は非常に優秀な射手であり、 気配だけで百発百中させる凄腕です。 ところで、その右手があなたの意思に従わず、 自分の好きなとき好きなようにトリガーを引くとしたら どうですか? あなたは安心できますか? #right(){(98:641)} >なるほど。そのほうが部材の点数や工数が減って、 >建造費を節約できるわけですね。 軍艦の工数が減るわけではないですよ。 >>913氏のおっしゃっていることはこういうことだと思います。 商船では、載貨スペースを可能な限り大きく確保してするため(もちろん、儲けのためです)、 船内の隔壁や構造材を可能な限り減らし、その分、構造材の厚さを大きくすることで必要な強度を確保します。 これに対して、軍艦では、商船のように儲けを考慮する必要はありませんから、 隔壁や構造材を多用します。その分だけ、構造材の厚さは小さくすることができます。 したがって、商船用の構造材を軍艦に転用すると、軍艦に本来使用されるものより 分厚く重い、ということがあったのではないでしょうか。 もっとも、戦争後半になると、商船構造を使用した軍艦というのも登場します。 #right(){(98:924)} **準軍事組織という用語がありますが、これには定義というのはあるのですか? 準軍事組織とは警察、警備隊などの非軍事組織により編成された特殊部隊を指す。 これらの組織は、法律の下、人の命を尊重した行動を原則としており、犯人を殺害した場合、正当性が裁判で問われる。 #right(){(99:46)} ひょっとしたら定義はあるのかもしれませんが、それが意識されないくらいに広範に使われている言葉でもあります。 通常はもっぱら国内の治安維持にあたる警察組織と、対外的な実力行使を主務とする軍隊の中間にある 武装組織の総称として使われていることが多いです。例えば、各国の沿岸警備隊、フランス国家憲兵隊、 中国の武警やドイツ国境警備隊、日本の海上保安庁などですね。 しかい、政府に属さないもの、コロンビアの右翼民兵組織やミャンマーの民族系ゲリラ組織を 準軍事組織ということもあります。 #right(){(99:50)} >政府に属さないもの、コロンビアの右翼民兵組織やミャンマーの民族系ゲリラ組織を準軍事組織ということもあります。 そいうのは普通「準軍事組織」とはいわずに「過激派」っていわないか?IRAとか。 「過激派」は武装集団を表す言葉では無い。 ある集団で、過激な行動をする派閥を指す言葉でマスコミ用語。 穏健派で非政府組織の準軍事組織だって沢山有る訳で。 #right(){(99:55)} 「準軍事組織」や「Paramilitary」ぐぐるといわゆる過激派をそう呼んでるものが多い。 グローバルセキュリティは非政府系武装組織のことをParamilitaryと定義してるっぽいが・・・。 #right(){(99:62)} **現代の軍隊では、兵ひとりにつき、何人くらいの後方支援がつくものなのでしょうか? 後方勤務要員の兵力は、前線の兵士とリニアにリンクして増減するものではないので、 厳密に「兵士一人につき」という比較算出はできません。 ただ参考までに申しますと、ベトナム戦争当時米軍は約10個の師団(定数勘定で約20万人)を 現地に送り込みましたが、総兵力は50万を超えていました。 これを見ると前線師団は総兵力の約40%、 師団内の戦闘兵力は師団総兵力の約40%、 よって戦闘支援、および直接後方支援を加えた総兵力対する戦闘要員の比率は、 だいたい16%というところでしょうか。 そうなると単純計算で、前線兵士1人につき、 およそ5人の後方要員がいるということになりますね。 湾岸戦争に至っては総兵力はやはり50万程度でしたが師団数はやや少ないです。 この総兵力には現地の地上部隊と直接支援部隊や航空部隊が含まれていますが、 これに洋上輸送や長距離航空部隊を加えれば、支援部隊はさらに増加するでしょう。 また前線の師団も、そのうちの直接戦闘兵力である歩兵、戦車兵、航空兵は約40%程度 でしょうから、さらに前線兵士に数は減少することになると思います。 #right(){(99:290,292)} **「機甲偵察連隊」とはどのような部隊なんでしょうか?またそのような部隊は日本にはありますか? 偵察を任務とする機甲化された連隊です(まんまや)。特徴としては、任務の性質上 諸兵科連合部隊として編成されていることでしょうか。 アメリカの機甲騎兵大隊などは、編成の中に固有の航空中隊まで含んでいます。 日本では、第七師団下の第七偵察隊が一番近いでしょうかね。 #right(){(100:623)} 機甲偵察部隊は、あらゆる偵察任務に対処可能な編成を取っています。それには 当然、威力偵察も含まれます。 アメリカの機甲騎兵大隊は、戦車と機械化歩兵をその編成に含んでいますし、それは 日本の第七偵察隊も同様です。たいていはこれに砲と工兵までもが固有の編成に 含まれているわけで(上でも述べたように、アメリカではヘリまでが編成に含まれます)、 きわめて自己完結性の高い諸兵連合部隊であることがわかっていただけると思います。 そしてこのような編成を取っているのは、敵部隊との交戦の可能性が高く、そうなった場合に 独力で敵部隊と戦わざるを得ない威力偵察時に備えているがためなのです。 #right(){(100:645)} **アメリカ以外で海兵隊を持っている国ってどれくらいあるんですか? 海軍のある国は、たいてい海兵隊を持ってる。 日本が珍しい例外。 #right(){(100:668)} そんなバカな!っと思ってレスする前に考えてみた。 アメリカ以外で海兵隊がある国。 イギリス・カナダ・フランス・ロシア・(ドイツはどうだろう) アジアでは韓国・台湾・タイ・ミャンマー、中国や北朝鮮、ベトナムにも揚陸専門の軍事組織は多分あるだろうな。 というワケで日本だけ特殊なようですな。 #right(){(100:671)} **陸軍の尉官クラスの将校は比較的部下に信頼されていたようですが >海軍の同クラス将校は兵、下士官に忌み嫌われてる人が多かったと聞きましたが事実はどうなのでしょうか? 別に海兵が陸士よりエリートということはない。第一、所属する組織が違うのだから どちらがよりエリートであるなんて比較できない。 慕われていたかどうかは個人の資質が大きいが、兵士との接点が陸軍の方が多い のでそういった点では陸軍の方がよかったかもしれない。ただ、兵科、役職、部隊に よっていろいろなのでもちろん逆の事例もあるわけだが。 #right(){(101:634)} **NATO軍はいざ有事!という時にはその編成は、 >①戦略単位は各国軍の師団? >それとも >②各国軍が混成されて第○○軍 もしくは、××軍団、△△集団となるのでしょうか? 平時から2です。 #right(){(101:699)} **部隊の単位である”師団”と階級である”元帥”に”師”という似た字が使われているのは関連があるのでしょうか? 周代の編制単位です。転じて軍隊の意。 帥は率いること、転じて指揮官のことですね。これも辞書引けば一発ですが #right(){(101:701)} 元帥、提督、将軍というのは元々は中国の諸王朝の軍制での階級、というか称号で西欧のそれとは微妙に異なる。 それを中国や日本が西欧型の軍制に改革したときに便宜的にあてはめたものだったと思う。 師団(Division)は中世から近代になる過程で軍隊の規模が拡大し、指揮や補給の必要から軍隊を分割(divide)したことでこの名称がついた。 その師団の指揮や補給という一般的(general)な業務を掌握したのが将軍(General)。 提督(Admiral)は元々はアラビア語のアル・アミラーリで、たしかオスマン・トルコでの艦隊の指揮官の階級名。 西欧諸国が地中海の制海権を巡ってオスマン・トルコと争う過程で取り入れられた名前。 以上うろ覚えなんで誤りがあれば訂正を請う。 #right(){(101:708)} **海兵隊員を指す英単語はありますか? Marineが海兵隊だったと。 米海兵隊は俗称でレザー・ネックとか呼んでたりもします。 #right(){(102:383)} **ある国の軍隊を「~軍」と呼んだり「~国軍」と呼んだりしますが、これはどう使い分けてますか? >(~は国名) どこの国の軍隊か識別する場合は「~国軍」 ところがだな中国・台湾・北朝鮮・ベトナムあたりの 特定の政治政党の私軍を国軍とみなす場合は「~軍」と呼ぶ。 人民解放軍だのなんだのってのはその国の都合で勝手に呼称しているにすぎない。 #right(){(102:813)} **モンゴルやヨーロッパの内陸国に海軍があるのは何故ですか? 国によっては「江防艦」というかなり立派な軍艦を配備している所もあるぞ。 #right(){(103:928)} **戦前戦中の日本海軍はシゴキが厳しかったという話をよく見るのですが、当時の他国(英米伊仏)海軍ではどうだったのでしょうか? 海軍のシゴキと言えば、精神注入棒が有名だけど、あれは英国海軍の鞭をモデルにしたと言われてます。 要するに、外国にもシゴキはあったのです #right(){(104:15)} **一般人が兵士になるには、何か特別な教育や訓練を要するものなのでしょうか? >(言い換えると、殺してはいけないという道徳心を超越するには) まあ殺らなきゃ殺られるとかそういうことでしょ #right(){(104:604)} 反復訓練で機械的に行動できるようになるまで訓練するのです。 #right(){(104:605)} 隣の戦友が血に染まった瞬間、道徳心なんて無くなります。 #right(){(104:606)} >じゃあ先制攻撃は出来ないということになるんですか? 相手を殺すと思うだけのイデオロギーがあるなら先制攻撃も行うでしょう #right(){(104:612)} 心理学の有名な実験がありまして、 AとBの二つの部屋があり、Aの部屋からBの部屋の様子をビデオで見ることができる。 Bの部屋には電気椅子とそこに座る人が一人。Aの部屋には電気椅子に電流を流すコントローラーがある。 被験者はAの部屋に指導者と共に入り、指導者の指示に従って電気椅子に電気を流す。 電気ははじめ弱いものを指示されるが、次第に指導者は電気を強くするように指示するようになり、最終的に致死量の電気を流すよう求める。 被験者のうちいったい何割が、指示に従って致死量の電気を流すだろうか? なお、実は電気椅子には本当は電気は流れておらず、座っている人間は演技をしているだけである。 また、被験者には、電気椅子に座る人は心臓に病を持っていると教えられている。 この実験の結果、実に八割の人間が、致死量の電気を流しました。 つまり、人間は命令されれば人殺しくらいやってしまうのが普通なのです。 あ、八割って大袈裟か。記憶に頼って書くもんじゃないね。 #right(){(104:619)} **スポーツやビジネスの世界では、長所を伸ばせという意見と短所をおぎなえという意見が対立し、 >どちらかといえば長所説が主流になりつつあると思います。 >両者とも大事でしょうが、軍事的には強いて言えばどちらに比重があるのでしょうか。 単独部隊の場合、どっちかに偏る事はきわめて危険です。 戦場に置いては相手は必ず此方の優位点を無力化し弱点をついてきます。 出来る限り長所を維持したまま万能化を目指すべきです。 味方や戦友(同僚)の支援を受けれるのなら軍事的には長所を伸ばす方が大事です。 短所は別の部隊(人)の長所で補ってもらいましょう。 これを諸兵科連合と言います。 #right(){(105:151)} **現代の海兵隊って普通の陸軍部隊とどう違いますか? もちろん国によって装備は違いますが、基本的にはその国の陸軍の装備と大差ありません #right(){(105:513)} **航空隊、飛行隊の違いはなんでしょうか? 単に呼び方の問題。 旧軍なら、陸軍が航空隊。 海軍が飛行隊。 #right(){(105:532)} 日本軍の場合、規模の小さい順に 陸軍:  独立飛行中隊<独立飛行隊<飛行戦隊<飛行団<飛行集団<飛行師団<航空軍<航空総軍 海軍:  飛行隊<航空隊<航空戦隊・連合航空隊<航空艦隊 #right(){(105:533)} **戦場における死体の処理って誰がやるんでしょうか? >軍の中に死体処理専門のチームはいないの? 友軍(戦場清掃と呼ぶ)または敵軍(戦果確認と呼ぶ) そうでなかったら現地住民 (敵味方双方の軍から略奪行為と呼ばれ射殺される危険が伴う) #right(){(107:279)} 戦争中と言えど、兵員が長らく駐留する地域では、防疫面で死体や糞尿の始末は重要。 いちいち専門チームなぞ待ってられない。 そんな者を待たなくても、命令されれば下っ端がやらざるを得ない訳だ。 ただし、人権意識的な物が軽視された時代には、懲罰的任務が存在した国があった。 死体埋葬、地雷源突破(≠処理)、逃げることも困難な激戦地へ配置など。 過酷な任務(と言っても特に訓練されたエリートで無くてもこなせる類)専門の部隊が作られることはあった。 #right(){(107:299)} そんな専門処理班がいたとして、平常時は何やるのよ? 普通に兵隊使った方が早いやん。 #right(){(107:296)} WW2のドイツの場合だと戦死と行方不明の区別が厳しいので友軍兵士の 遺体は出来るだけ将校が認識票を確認して、その後に兵士が仮埋葬した。 やはり、汚れ仕事なので最下級の兵隊や主に捕虜の仕事。場合によっては 現地住民を狩り出して行う場合もあった。 その後にそこが後方になると、戦場に仮埋葬された遺体を掘り出して新たな ドイツ軍人用墓地に移設する作業も後方部隊により行われた。 ドイツ軍では部下に行方不明者を多く出した将校は人事考課が悪くなる ために夜間等に敵の制圧下にまで潜んで認識票を取りに行く者も多かった。 #right(){(107:349)} **歩兵の小隊とか中隊とか大隊とか連隊とかって何人で編成されてたんですか? 時代、部隊、状況によって違うが 小隊 数十人 中隊 数十~数百人 大隊 数百~千数百人 連隊 数百~数千人ていうとこ #right(){(108:959)} 大概のとこ、 分隊=10人前後 小隊=分隊×2~4+α 中隊=小隊×2~4+α 大隊=中隊×2~4+α 連隊=大隊×2~4+α というのが目安。 で、時代、部隊、状況に応じて違いがあるために、 概数では>>959の言うとおり。 #right(){(108:963)} **シビリアンコントロールとは文民統制のことであり、軍の最高指揮官は文民でないといけないという事ですよね? そう。軍の最高指揮官は文民、国民から選挙で選ばれた人間でなければなりません。 試験などで採用されてきただけの役人(官僚も軍人も)が国防の首班になってはいけません。 ただ、選挙で国民に信任されていればいいので、元官僚・元軍人が辞職後や引退後に選挙に出馬して文民となり、 国防の首班となるのは別に構いません。当選すれば、ですが。 結局、「国民が選んだ者」を軍の指揮官にするという原則が護られていればいいわけです。 その原則がある限り「全ての最終責任は国民自身にある」という民主制の基本も護られますから。 #right(){(109:352)} また、最高指揮官が口を出せるのは戦略方針のみであり、 >現場の戦闘方法にまで口を出すのは越権行為のはずですよね? 具体的に定められているわけではありません。 ただ、最高指揮官が現場の一々まで全てに口を出していたらきりが無いというだけのことです。 人間一人の能力には限界がありますから、上から把握できるレベルも自ずと限られます。 現場のことは現場にいる専門家に任せたほうが「合理的」であるのは事実でしょうが。 #right(){(109:352)} **支隊というのはどういう編成単位なのですか。 一個連隊程度を基幹にした独立戦闘団。 師団(本隊)から抽出されて編成した部隊だから支隊。 #right(){(109:501)} **兵器削減にかかるコストは軍事費ですか? 削減の意味によりますし、政治的配慮にもよります。 例えば核軍縮のために旧核兵器を廃棄するコストを軍が負担する場合もあれば、 他国がくれる場合もあります。削減のために政治的、経済的妥協が必要であれば、 それは軍事費には計上されないでしょう。 具体的な状況次第である上に、たぶんに恣意的な問題でもあります。一律な答はありません。 #right(){(109:system)} 他国に兵器削減分を売り飛ばす場合もある。 #right(){(109:544)} **現代海軍で陸戦隊が無いのは普通ですか? 一般的にそれは 海 兵 隊 と呼びますわな。 大隊~連隊規模の海兵隊を組織する海軍は少なくないですよ。 #right(){(110:602)} >あれっ、陸戦隊と海兵隊は違うんじゃないですか。 基本的には一緒。 旧帝国海軍だって、「特別陸戦隊」になると常設の海兵隊に近い形だったし。 #right(){(110:605)} **RAF=ロイヤルエアフォースの略ですが、他の君主制の国でもロイヤルを使用しているのですか? 現代の空軍だけでもちょっと調べるだけでこれだけ引っかかります。 オーストラリア空軍(ROYAL AUSTRALIAN AIR FORCE) ニュージーランド空軍(ROYAL NEW ZEALAND AIR FORCE)以上二つは宗主国英国の王を戴く。 王立サウジ空軍(Royal Saudi AIR FORCE) タイ王国空軍(ROYAL THAI AIR FORCE) スウェーデンも王国の名を冠していましたが、最近は外しているようです。 #right(){(111:194)} **よく指揮・統制・通信といいますが、指揮と通信はともかく統制というのはいったい何をしするのかよくわかりません。 複数の部隊が協同作戦を行う場合、指揮系統だけで動くと、煩雑になります。 そういった場合に、統制系統を設けて、柔軟な作戦行動が行えるようにします。 たとえば、戦車隊と歩兵隊が協同作戦をとる場合、本来ならば指揮系統が異なるので、 歩兵隊の隊長の方が階級が上でも、戦車隊に命令を出すことはできません。 作戦命令に「全般の統制は歩兵隊の隊長」という文言を入れておけば、 歩兵隊の隊長が戦車隊に命令を出すことができるようになります。 指揮系統をそっくり変更するよりも、手続きが簡単で、状況の変化にも対応しやすい特徴があります。 #right(){(111:584)} 指揮は指揮権が伴う 統制は指揮権が伴わない 統制はよく統制調整という使い方をする 難しいね ちなみに統制系統なんて聞いたことがない 臨時に指揮下に入れることは配属 指揮下に入れない時は支援 支援でも本来の指揮系統から外す時は直接支援 これは全部指揮の範疇に入る ややこしいね #right(){(111:588-589)} **第一次世界大戦までは、陸の戦場には歩兵と騎兵、大砲が戦争の中心でしたが、 >時代が進むと戦車や装甲車、爆撃機、ヘリと様々な兵器が登場しました。 >砲と砲兵科の戦場における価値は低下してるのでしょうか? イラク戦争をみれば判るでしょ 射程の延伸や誘導弾などで新しい価値を出してますが #right(){(112:251)} してません。それどころか、より重要になっているといってもいいかもしれません。 少なくとも砲熕兵器の開発は、各国で続けられています。 #right(){(112:252)} 今の戦場ではあらゆる兵科を組み合わせて戦うので、 その一角である砲兵の価値が低減することはないでしょう。 問題はこれからの戦場の様相がどのようなものだろうかという点にありますが。 #right(){(112:255)} **どこの国でも、士官学校の授業料がタダなのはなぜですか? 会社に入れば、最初はまず仕事覚えるところから始めなきゃならんが そのとき授業料払えとはフツー言われない。 それどころか給料くれる。 #right(){(112:393)} 貧乏でも優秀な人間を集めたいから。 #right(){(112:396)} >タダなんですか? 国が運営している組織の構成員を教育している以上、勉強するのがお仕事です。 警察学校、気象大学校、海上保安大学校、航空保安大学校も学生だけど公務員。 #right(){(112:399)} **士官学校に入って兵種(ていうのかな)が決まった人間は、別の兵種に変える事は出来ないんですか? >例えば空軍の整備兵が戦闘機のパイロットになるとか。 整備→パイロットのような 極端な変更は技能的にも無理だろ #right(){(112:384)} アメリカなんかでは割とあるよ。 具体的な例だと、例えばチャレンジャーの事故で死んだ宇宙飛行士。 高卒で空軍に入って整備兵→通信教育で大卒資格→輸送機パイロット(士官任官) →テストパイロット(ジェット機乗り)→宇宙飛行士。 #right(){(112:402)} **米軍等では統合参謀本部議長は自衛隊のように陸海空いずれかのトップが兼任しているのでしょうか? >それとも独立して存在しているのでしょうか? 他国については、いろいろあります。 #right(){(112:あなたのTrue/False ◆ItgMVQehA6)} **分隊~師団とかって区分はいつ頃出来たのですか? 歴史的には、烏合の衆によるばらばらな闘争が、指揮系統を持つ組織的な戦いとなったころを、 「戦争の発生」としているので、そういう意味ではいくつかに分割された部隊というものは、 戦争と同時に存在しているといえるでしょう。 そのうえで、現代のような中隊→大隊→連隊→旅団→師団→軍団、 という編成が生まれたのは、おおむね18世紀のことと考えてよいと思います。 #right(){(113:300)} squad, platoon, companyなどの編成単位の用語は、フランス語起源です。companyは ラテン語まで起源をたどれますが、それ以外の二つはわかりません。これらは、ローマ 時代の編制単位に直接さかのぼるものではありません。 ローマ時代の最大の編制単位はlegio(軍団)で、配下に、10のcohortusを持ち、cohortusは 更にcenturiaに分割されてました。そして、それぞれに指揮官が存在していました。 またギリシア時代では、たとえばスパルタでは、全男子はmoraと呼ばれる2000人ほどの 単位に編制され、それが更に下位の編制を持っていました。 もっと前でも、たとえば紀元前1500年頃のカディシュの戦いでは、エジプト軍は三つの 「師団」に分割されていたことがわかっています。 というわけで、近代的な師団はおそらくナポレオンあたりを嚆矢としますが、部隊編制という ことであれば、ずっと以前から存在していることになります。 #right(){(113:315)} カディシュの戦いのエジプト軍なんですが、戦闘の経緯は、 以下のようなものであったと考えられているようです。 行軍中に、オロンテス河を渡河してきたヒッタイト側の攻撃を受けたRe師団が敗北したのち、 ヒッタイト軍は北転してエジプト王直率のAmun師団を攻撃した。 エジプト側は急襲を受けて劣勢に立ったものの、そこに救援のNe'arin(これは師団ではない)が到着、 さらに南から、Re師団の後ろを行軍していたPtah師団が到着して、ヒッタイト軍を挟撃することに成功した。 おっしゃるとおり、この遠征でエジプト王は上の三個師団の他にSutekh師団を配下においていますが、 どうもこの最後の師団は戦闘自体には間に合わなかったようです。 #right(){(113:421)} **師団以上の組織って、軍(アメリカ軍とかじゃなくて第○軍って意味)・軍団・軍集団・兵団どれが一番大きいのですか。 普通、 軍集団>>軍>>軍団>>師団 兵団は普通臨時に編成される単位で、大きさは不定。ただし、 旧日本軍には軍団、軍集団という単位はない。 などいろいろ国情があるので、一概にどうとは言えない。 #right(){(113:316)} 第二次大戦のドイツ軍を例にとれば、  師団<軍団<軍<軍集団 となります。 「軍集団」は、ドイツ軍とロシア軍ぐらいしか使っていないはずです。 他の国にはそこまで巨大な兵力「単位」は不要でしたから。 「兵団」は、旧帝国陸軍が兵力秘匿を目的として使った名称で、 実際は師団の場合も旅団の場合もありました。 指揮官の階級は、戦時にはかなり融通が利いたようです。 平時には、何処の国でも師団長は中将、軍司令官は大将が 一般的でしたが、軍の規模が急激に拡大された大戦末期の 米軍では、准将の師団長、中将の軍団長も珍しくなかったようです。 また、大戦後期の英本国軍やソ連軍のように師団を廃止した国もありました。  英本国軍: 旅団>軍団(実質=師団)>軍  ソ連陸軍: 軍団(実質=師団)>軍(実質=軍団)>方面軍 ややこしいですね。 #right(){(113:319)} 第二次世界大戦時には英米連合軍、および1940年のフランス軍も、軍集団という編成を有していました。 1944年6月のノルマンディー侵攻時の連合軍は米第1軍と英第2軍で第21軍集団を構成していましたし、 8月以降は後に米第1軍と第3軍で第12軍集団、カナダ第1軍と英第2軍とで第21軍集団となりました。 一方、1940年のフランス軍は北東方面軍に第1、第2の2個軍集団を有していました。 それから第二次大戦時のソ連赤軍ですが、師団は「廃止」はされていないようです。 確かに戦車および機械化部隊は旅団<軍団<軍ですが、狙撃師団は連隊<師団の編成を維持しています。 #right(){(113:330)} **旧日本陸軍ではビンタなどの体罰が横行していましたが、現在の自衛隊、他国の軍隊ではどうなのでしょうか? WW2での日米比較として入手しやすいのは「<生還>の軍隊、<玉砕>の軍隊」あたりか。 韓国軍、北朝鮮軍は共に旧日本軍の血を濃く受け継いでいることで有名。 #right(){(113:803)} **砲兵部隊は観測班とか気象班とか輸送とか、いろいろな支援部門が必要だと聴いたことがあるんですが、 >独立して運用できる具体的な最小単位とその編成について教えて頂けませんか? 砲兵部隊が独立して運用されることなど近代の軍隊ではありえません… #right(){(113:548)} 戦闘団に配属されるのは特科大隊が最小と思われ 特科中隊単独だと兵站が苦しい。 もしくは普通科連隊の迫撃砲部隊なら、小隊で運用することもある。 #right(){(113:549)} 射撃実行単位は大隊。しかし、情報は常にデータリンクで「上」に上がってる。 大隊に目標を割り当てるのは「上」の仕事。 #right(){(113:560)} **軍隊と警察の活動内容の違いを教えてください 警察は主権国家以外の組織や犯罪者に対して行動します 軍隊は主権国家やそれに準ずる組織を相手にします 警察は治安維持を目的に、国内法を使います 軍隊は国内法を使う場合もありますが、主権国家相手には戦時国際法を使います #right(){(114:168)} **attachとassignという単語の、うまい訳語が分かりません。 assign/assignment  隷属 attach/attachment  配属 #right(){(114:673)} attach=配属 assign=隷属もしくは所属 accompany=随伴 reinforce=増援 #right(){(114:675)} **軍人に団結権やスト権を認めてる国ってありますか? 団結権を認めている国の例…ドイツ連邦共和国、オランダ共和国など スト権の例は知りませんが、フランスでは、憲兵(Gendarmerie)がストを やったことがあるようです。フランスの憲兵は、業務としては日本の警察 に近いのですが、国防省の指揮下にあります。 #right(){(114:816)} **外国要人を暗殺することも黙認する政府・スパイ組織は、CIA・KGB・MI-6モサド等の他にありますか? >特高・内閣調査室・公安が日本だとそれに該当すると思われますが実態はどうですか? メリットがデメリットよりも大きいと判断すれば、どの政府も黙認する。 特高警察は今存在しない。 日本政府が外国要人の暗殺(自国の組織による)を黙認するとは思われない。 他国の組織ならありそうだが。 #right(){(115:168)} 挙げられている組織の内、二つは現在存在しない。 >特高・内閣調査室・公安が日本だとそれに該当すると思われますが実態はどうですか? 特高は対外情報機関ですらない。 #right(){(115:169)} CIAは1976年から外国要人暗殺禁止命令が出とるよ。 近年解禁が検討されとるが、合意に至ったという話は聞かんなぁ・・・。 #right(){(115:172)} 168氏の申されますように,国益がリスクに勝れば,どこの国でも可能性はありますが, 暗殺だけでは,その後,犯行国の意図とは真逆の方向へ進む場合も しばしばですので,最近では寡聞にして殆ど聞きませんなあ.  北韓の特務機関が金正日の親戚筋の亡命者を暗殺したという話と, パキスタンのハク大統領暗殺がCIAではないかという,非常にソースの怪しい情報があるくらいで.  イラク戦争でイラク高官が暗殺されたという報道もありましたが, これも現時点ではどこまでCIAが関与しているものなのか.  モサッドにせよ,たかがテロ屋の幹部連中を「要人」扱いしていいものかどうか. >特高・内閣調査室・公安が日本だとそれに該当すると思われますが 該当しません. 特別高等警察は戦前の,主として反共取締り(後に,その他の反政府的運動取り締まりに拡大)に 奔走していた組織で,外国人要人を暗殺する理由も手段もありません.  内調は,少し上に書きましたように,些かお粗末な情報収集機関であり, 秘密工作に携われるほどの能力は持ち合わせておりません.  公安は,公安調査庁のことでしたら,内調に輪をかけてポンコツ.  警察庁公安部のことでしたら,これは専ら国内での防諜活動に当たっており, しかも法の壁に泣かされているのが実態.超法規的手段を活動の一つに しているとはとうてい思えません.必要もないしね. #right(){(115:消印所沢@FAQ屋 ◆z3kTlzXTZk)} **軍隊組織で、元教官を教え子が自分の部下として使うということはあるのでしょうか? 国、というか任用区分にもよるがよくある。 士官候補生に対し下士官が教育する場合のみならず、兵として入隊した後に士官の試験に合格し、任官等。 #right(){(115:732)} **大佐の軍司令に少将が師団長の師団が配属される、といった感じの、役職と階級が逆転した指揮系統はあり得るのでしょうか? めったなことではない。 ただ、そういう型破りをやった例がないわけではない。 今手元にないんだが、パウル・カレルの「バルバロッサ作戦」を読むと、 1941年末から1942年の初頭にかけての赤軍の冬季反攻で、 第3突撃軍というエリート部隊の指揮を上級大将であるイェレメンコ(エリョーメンコ)が執り、 その上の正面軍(戦線)の司令官は中将(名前は失念)が執ったみたいな記述にお目にかかれる。 #right(){(115:923)} 西側連合軍では、欧州派遣軍の最高司令が、アイゼンハワー「大将」、 その下の第21軍集団の司令官がモントゴメリー「元帥」だった時期が一時あったかな。 ただ、アイゼンハワー=米軍、モントゴメリー=英軍で、 政治的な事情もあるから、これもかなり特殊な例。 #right(){(115:925)} **主計係というのが軍隊にはあると聞きました。 >軍隊にも会計帳簿はあるのですか >またあるとするなら、発射した弾薬、敵の攻撃による被害は会計上、どの様に処理するのですか。 当然、陸軍、海軍とも軍隊は官僚組織で、兵に現金を支給する必要がありますし、 物品がなければ、兵器は動かせませんから、こういった部署もあります。 日本陸軍の場合経理部と言い、兵科の中将に相当する主計総監がトップです。 経理部は陸軍の経理、被服、建築を担当します。 経理部に対する事務処理面での陸軍部内の信頼はかなり厚かったようです。 この経理部に配属される将校担当官となったのは、兵科将校の内、不健康者、 当該兵科に不満を持つ者、あるいは、大学法経学部、建築学科卒業生、 専門学校卒のいずれかが充当されています。 日本海軍の場合は、主計科と言い、庶務、会計、給与、被服、糧食、厨業を担当します。 この主計士官は、視力の低い海軍志望者の憧れの的でした。 士官担当官教育は、、経理学校で行ないますが、その教育科目は、軍制、庶務、 兵学、衛生学、精神科学、法律学、経済学、財政学、会計経理、会計学、理化学及数学、 文学(国漢・歴史・地理・仏独英語のうちから一つ)でした。 いずれにしても、帳簿はあります。 が、弾薬やら損害やらを扱う訳ではなく、あくまでも兵士の給与や糧食の管理が 主な仕事ですから、その内容は推して知るべしか、と。 #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **隊付ってなんですか? 隊付きってのは、学校以外の部隊での勤務です。 #right(){(116:272)} **米軍、陸自などの歩兵(普通科)部隊の火力を数値化・比較した資料はありますか? 防衛白書見てみたら? #right(){(116:296)} ある。 ただし、信頼できる公開資料は未見。 #right(){(116:299)} **ある国の空軍が、占領した敵国内などに滑走路や基地を建設する際、工事にあたるのはどういう部隊なんですか? そんなの国によって、時代によって、状況によって違う。 占領国の治安が良ければ民間業者が請け負って仕事するかもしれないし。 #right(){(116:642)} **公用語が複数ある国の軍隊ではやはり複数の言語が用いられているのですか? 大抵の国では、軍は公的な言語として第一公用語もしくは標準語を用います。 軍隊と標準語の発達とは切り離せない関係にあるので、真面目に調べる気が あるのなら、社会言語学関係の本でも読んでみてください。 兵隊同士は自分たちの第一言語で話してる可能性がありますよ、もちろん。 #right(){(116:899)} カナダ軍なんかかんぜんにバイリンガルだね。 #right(){(116:901)} **実戦経験すると錬度は落ちるのか? 一般論としては「死んでしまったら練度は0になる」が答え。 弾が飛んでこない「実戦」では、演習並みの「経験」は得られないし、 弾が飛んできて死んでしまった兵隊の練度は0に成る道理。 戦争中、兵士の練度や素質はズルズルと後退し、最後にはボーイスカウトの集団を 速成教育を受けた大学生の将校が指揮するなんてのは、良くある話。 #right(){(117:355)} **「特務機関」なんて名前を付ける特務機関がある? 特務機関という言葉自体は、シベリア出兵の折に、 沢田茂大尉(後中将)が考え出した訳語だったと思う。 #right(){(117:843)} まあ、特務機関だったら、その組織の長の名前をつけて 「○○機関」と呼ぶのがフツーやね。 藤原岩市のは藤原機関、それを略してF機関とか呼ばれていたわけやし。 #right(){(117:843)} **force structureという単語を日本語に訳したいです。 少し文脈も判った方が、適切なアドバイスができると思うが…。 普通、「編制」もしくは「編成」は、organization 「編制する」、もしくは、「編成する」は、organizeで、 制度的に部隊を作り上げる時に「編制」、 そうでない(もっぱら臨時に)部隊を作り上げる時に「編成」の訳語を当てる。 戦力組成の方は、ちと忘れた…。あんまり一般的な用語ではないと思うがね。 「戦力の構成」「戦力の構造」「部(軍)隊の構成」「部隊(軍)の構造」みたいな 一般的な訳ではダメそうな文脈か? #right(){(118:603)} **「諸兵科連合」は英語ではどういう表記になるのでしょうか? Combined armsです #right(){(118:682)} **NATO軍というのは加盟国軍の寄り合い所帯みたいなものなんですか? >軍服もそれぞれ自国軍のものを着てるんですか? NATO軍というのは加盟国軍の寄り合い所帯みたいなもので 軍服もそれぞれ自国軍のものを着てるんです #right(){(119:76)} **映画や小説、漫画などで基地、艦隊司令などが総員にたいして警報を発令するという描写がよくありますが、 >あれにはいったいどういった段階・種類があるのでしょうか。 幾つか参考になることがかかれていると思います。 https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b151012.htm 自衛隊はDEFCON"Defence(Readiness)Condition 防衛準備体制"のことを「警戒態勢」と呼んでいる。 有事には「防空態勢」と呼ばれる5段階の警戒態勢があるということらしいですな。 #right(){(119:901)} **軍事大学のような機関が創設された時代はいつ頃か教えてください。 軍事大学の定義がわからないけど、West Point陸軍士官学校は1802年3月16日に 開校された。ヨーロッパではもっと古いところがあるだろうね。 #right(){(121:227)} 227さんがおっしゃっているとおりですが、 おたずねになっている「防衛大学校」をはじめとするいわゆる士官学校と、 陸軍大学のような軍の大学というのは、一般には異なるものです。 米軍や旧ドイツ軍、旧日本軍などの陸軍大学は参謀養成機関で、 下級士官がより上級の指揮技術や、他兵科の基本などを学ぶところです。 #right(){(121:234)} **義勇軍は何人からという決まりはあるんですか? 一人義勇軍もあり? 素人の武装集団を義勇軍と呼ばない罠 #right(){(121:877)} 義勇軍ってふつうは外国の戦争に勝手に参加する香具師のことじゃないの? #right(){(121:879)} **沿岸海軍、遠洋海軍という言葉を耳にしますがいったいどういう意味なのでしょうか? >また日本の海上自衛隊はどちらに分類されるのでしょう? なんか漁業の分類みたいね。外洋海軍の方が一般的かも。 簡単に言ってしまえば、海軍力をどこまで投射する能力・意志を持っているか、に よる分類です。 海上自衛隊は、まあ沿岸海軍に分類されるんじゃないかと。 #right(){(123:891)} **兵隊になるとなにか特典がありますか? あくまで「公的に保証された軍人の特典」でいけば、 1「兵隊でいればウハウハ派」 公共の場でたいていの料金、代金に軍人割引、特典がある中国人民解放軍など。 2「兵隊でいればおトク派」 公共の場では一般市民と同じ扱いだが、 軍の施設内であれば免税特典や、各種保障制度が完備している米軍など。 3「兵隊稼業じゃ儲からないがその後の人生で有利派」 実はほとんどの義務兵役制国家がそれに当てはまる。 除隊証明書が就職の前提になったり、年金受給の上で決定的に有利になったり、など。 #right{(353:65)} **軍隊では利き手の矯正をしないのでしょうか? アメリカ人には左利きの「矯正」の概念がない。 #right{(496:550)} 衛隊だと全員右利きに矯正されるらしいな #right{(496:551)} 今は矯正やると脳に負担がかかって還って良くないし個性だからってのが主流。 自衛隊だって箸やペンの持ち方まで矯正する訳じゃなかろう。 そもそも左利きを右利きに矯正というのは不可能。 矯正とされてるのは左利きに無理やり右手での使い方を教え込ませてるだけ。 #right{(496:553)} **軍隊では左ききだと不便なの?兵器って右きき用に作られてますよね? 基本的に不便。この手のものだと銃の排莢位置のことでの試行錯誤が有名。 #right{(516:478)} 全ての装備を右利き用左利き用別に調達すると極端な場合、必要な装備数の二倍調達する事に成ります ですから、装備を右利き用に統一し、新兵訓練で右利きに修正します なので最近は右利き左利き両方で同じような操作性を確保した装備も多数あります 銃火器で言えば、ファブリック・ナショナル社のP90やFS2000、シュタイア社のAUG、GIAT社のFA-MASなどがありますね。 #right{(516:482:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **挙手敬礼はどこの誰が考えだしたのですか? ローマ式敬礼なら、カエサルに対して行われたのが最初といわれてる。 #right(){(502:104)} いろいろ説があるんだが、正式に定められたのは、18世紀(19世紀だったかも)のイギリスで。 それまでは敬礼はいちいち帽子を脱ぐという動作を行ってたんだが、何度も何度も帽子を脱いだり 着けたりしてるとすぐに痛んでしまうので、「敬礼は帽子のつばに触れるだけで良い」っていう 決まりが出来たのが最初。 だから、挙手敬礼は帽子を被ってるときしかやらない(まあ今は海外ではそうでもないんだけど)。 他の説としては、中世の騎士が主君の前でバイザーを上げる動作が元だといわれたり、 主君を前にして臣下が「おお眩しゅうございます」って意味で挙手したのが元だといわれたり。 #right(){(502:105)} 中世欧州の騎士道のなごり、バイザーを上げる仕草から #right(){(502:107)} ローマ式敬礼を参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%BC%8F%E6%95%AC%E7%A4%BC #right{(502:117)} 読んでみたが特に矛盾はしないと思われ wikのその項目iはローマ式敬礼について重点的に書いてあるだけで #right(){(502:122)} >>117 そのwikiの記述だと起源は書いてないね おまけに「ローマ皇帝カエサル」と一般的には誤解しやすい記述がされている 代々のローマ皇帝の名に「カエサル」と「アウグストゥス」がつくのは事実だが カエサルといえば普通は三頭政治を行ったガイウス・ユリウス・カエサルを指すが彼は皇帝になっていない ローマ皇帝一般ならいちいちカエサルとつける必要はない また、皇帝の登場より元老院のほうがはるかに早いのだから、 元老院議員相手の行動が皇帝への行動に変わった、というのなら何ら矛盾ない #right(){(502:130)} **海兵隊のような部隊を海軍の科として採用してる国ってありますか? >ある場合なんて名前なんでしょうか?歩兵科とか? ロシアだと海軍歩兵。 海軍歩兵とか海軍陸戦隊とか 海自の陸警隊も、まあ地上戦部隊には違いないな #right{(502:445-447)} **自衛隊をはじめとする諸外国の軍人は、軍人専用の生命保険に入ってるのですか? 多くの保険は、危険な職業の人は断られます、契約条項を見るとわかりますが 注:以下の例のような、危険性がある職業の方は、契約できません。 サーカスで芸をする人、格闘家、レーサー、スタントマン…そして「自衛官」(警察官も) ただし、入隊する前に入ってしまえば、継続は無問題なのが一般的です。 入隊してしばらくすると机とイスのある大部屋に集められ、「隊員用の」保険加入となります。 最低一口は入らなければなりません。強制に近いような気がしますが、条件に対して保険料はむしろ安いくらいでは?と。 (自分の適当な比較ですので、特にここはあくまで参考までに) トータルでは自衛隊に危険性が少ないのと、大量に契約を得られるからでしょう。 「本人死亡時の受け取り人の名前」などに書く内容は、全く強制されませんw (それが当然ですが) 以上、自分の大雑把な記憶と計算と体験からなので。 正確に知りたい場合は、保険板か自衛隊板か防衛庁広報か保険屋とかで調べてください。 #right{(362:891:キルロイ ◆dtIofpVHHg)} **国境警備隊は戦争の際に他国から軍隊が攻めてきたらどうすんの? 最近のある程度しっかりした国の国境警備隊のマニュアルでは 国境に接近したら警告・威嚇・実力行使という段取りはどこも一緒 奇襲を受けてしまった場合は、この段取りで行動するしかない。 敵が攻めてくるのがわかっている場合や可能性が高い場合は、 国境の管理は軍が行うようになる。 ニュースでたまにある国境付近に軍が展開 というのはこういった事態 巻き込まれない限り軍の戦闘に国境警備隊が参加することはまず無いが 避難民の誘導や救護、非戦闘地域の見回り、交通整理、民間人の立ち入り規制 民間人が避難した地域がドサクサ紛れの略奪にあうのを防止する。 こういった仕事を行う #right{(511:309)} **「入隊」の反対語は「退役」じゃないの? 反対語は「除隊」 まずは用語の意味から説明すると ・入隊=軍隊に入る事。これにより文民から軍人になる。 ・除隊=軍隊との縁を切る事。軍人から一般人に戻る。 ・退役=「役」を「退く」。つまり軍人のままでありながら軍隊での仕事を中止して野に下る事。退役軍人は準軍人みたいな身分。 つまり退役の反対とは野に下っていた状態からもう一度軍隊の仕事に従事する事、すなわち「復役」が適切。 #right{(506:889*一部改編)} **軍隊の演習は何処まで細かく設定しているのですか? その演習の規模(参加する部隊の規模)によってさまざま 小隊以下(分隊や班)単位だと敵の立てこもる陣地や家屋に突入するところから状況開始、 敵役を全部倒すか降伏させて(標的なら全部ヒットさせて)完全に制圧するまでが状況オワリ ってこともあるし もっと大きい部隊単位、中隊や連隊なら、演習場に移動するのも、その予定立てる段階から 演習が全部終わって駐屯地に帰ってくるまでのあれこれ段取り全て含めて演習 って事もある 一例として協同転地演習(少し前は北方機動演習)だと、 仮想敵国Aが日本国内の○県に上陸したので、応援に向かう、 移送ルートは鉄道○○線を使い、○○を経由して○○県内の○を目的地にする、 移動予定日数は移動時間を計算して~日の予定、とか 到着後は上陸した敵が○○に進出していると、(我々が移動にかかった時間から)想定するので ○○にて現地方面隊の部隊と合流云々 っていう風なことを想定しながら移送計画を立てる 仮想敵国がどのくらいの戦力を上陸させたかとかは、その都度違うが、 移動先の演習地でまた戦闘等を見立てた演習がある場合は ○○(演習場)まで進出した敵は○隊規模、これに対抗するため我がほうは ○~○間に防衛戦を敷く、みたいな行動予定を立てる 負傷者救助も演目に入ってる場合は、負傷者役の隊員を決めて 救護の訓練を行うし、敵から受けた被害規模ってのも算定して行う #right{(518:938,940)} **軍で行う演習は、本物のボードゲームやコンピュータゲームと、どう違いますか? ボードゲームやコンピューターゲームは対戦型が普通ですが、 図上演習では、対抗演習といって複数の部隊が戦う形式もありますが 一方統裁といって、1つの訓練部隊だけが演習を行い、状況などは統裁部が付与する形式もあります。 通常は「戦場」と呼ばれる隔離された部屋で敵味方の部隊が動かされます。 戦場にいる人員はそこで把握できる彼我の状況や統裁部から付与された状況を元に 各部隊の指揮所に報告をします。 指揮所ではその報告を元に計画を立て行動を命令します。 師団レベルの演習の場合、大抵中隊レベルまでプレーヤーが付いて 自分の部隊を動かします。 #(){(351:317)} **図上演習って具体的にどうやってやるんですか? >ボードゲームみたいなもんですか? 最近の米軍の大規模な図上演習はコンピューターがメイン。 判定者もコンピューター使って監視し、判定してます。 何十台、時には百以上のコンピューターをLANでつないでやってるそうな。 まあオンライン対戦って事か。 #right(){(351:295)} **図上演習のルールや、やり方をおしえてください 実際に戦場の駒を動かし、戦闘結果を判定する審判部も必要 意思決定のプロセスや戦術のスタイル、思考過程について共通の認識がなければならず、 準備だけで結構疲れる上、配役によって仕事量が違うので不平等な共同作業となりやすく 人間関係が崩壊する危険性を含有する おまけに、戦闘は常識的に推移するため、スペクタクルでもカタルシスでもない どうしてもやってみたいのならば、取り敢えず適当なボードゲームで 複数のプレイヤーを師団指揮官、連隊指揮官等に配役し、 それぞれを隔離して審判部が戦場を運営するやり方をお勧めする この際、プレイヤーを絶対戦場に入れてはならない #right{(489:241)} このwikiのぺーじの参考文献として上げられてる本を読め。 ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B5%E6%A3%8B%E6%BC%94%E7%BF%92 #right{(507:356)} 図上演習(戦略) ・甲軍、乙軍、審判の3グループに分かれ、別室に入る。 ・甲軍、乙軍にはそれぞれ作戦目的や自軍の兵力等が教えられる。 ・甲軍、乙軍はそれぞれ作戦を立て、審判に報告する。 ・審判は両軍の作戦の勝敗、優劣を判定し、両軍に伝える。 ・甲軍、乙軍は審判からの結果を元に次の作戦を立て、審判に報告する。 ・以後、繰り返し。 兵棋演習(戦術) ・地図上(盤上)に甲軍、乙軍の兵力を示す駒を置き、その動きによって  戦闘の推移を見る。 ・攻撃の成否は主にサイコロによって決める。 #right(){(341:45)} **軍隊への歌手や女優の慰安訪問はあるのですか? >軍の兵士達の元へ、マリリン・モンローやマドンナが慰安に行き、 >兵士達が狂喜している映像を観た事がありますが、 あります。アメフト(アメラグ)のチアリーダーやら、カントリーウェスタン歌手が戦地訪問しています。 ベトナム戦争だと有名なのはボブ・ホープがやっていたそうです。 地獄の黙示録にもシーンがあったと思います。 故ボブ・ホープは第二次大戦から湾岸戦争まで、半世紀以上にわたって前線の兵士への慰問活動を続けた。 その功績を称えて米海軍には彼の名前をネームシップにしたボブ・ホープ級車両輸送艦というのがある。 旧日本軍でも劇団や落語家や、はては、大相撲の力士まで慰問に行った。 アメリカ軍でも同じで、大きな戦争には必ず慰問に行ってた人が、海軍だと艦名に 空軍だと輸送機の名前まで付けてもらえるくらい軍は、感謝している。 #right{(525:158-170)} **国土防衛用の地対空ミサイルや早期警戒レーダーの管轄が、日本の様に空軍にある場合と、アメリカのように陸軍にある場合がありますが、それぞれどう違うんですか? 日本の航空自衛隊は空軍と言うより防空軍としての性格が強い。 防空軍の任務は自国領内に侵入してくる敵航空勢力の排除が目的だから、 創設の経緯や目的、防空軍としての性格上、 航空自衛隊が早期警戒レーダーや地域防空用の長SAMを管轄することになった。 アメリカ空軍は、元々、核爆弾を敵国に送るための専門部隊として陸軍から独立した組織。 だから、核爆弾の輸送とは関係ない高射任務は空軍の管轄にならなかった。 日本国航空自衛隊、米空軍のどちらも普通の空軍ではないから、 例としてはあまり相応しくない。 #right{(533:644)} **空軍や航空自衛隊の哨戒飛行とか訓練飛行のスケジュールって航空団が決めてるんですか? >それとももっと上のほうから「○○飛行隊は○月○日○○○○時から○○の空域で○時間哨戒飛行」とか命令されるんですか? 空軍に限らず、軍隊組織運用の大原則として「指揮の要諦」ってのがある 曰く 明確な意図の元、適時適切な号令を持って隷下部隊を任務達成に邁進させる。この際、統制事項は最小限に留め、 下級指揮官の自主裁量の余地を残す事が望ましい。 命令に置いて重視されるのは、「明確な意図」の部分 例示されたような命令だと、何のための任務なのかわからん 部下にして見りゃ「言われた時間。言われた場所を飛んできました。任務終了」ってだけになっちゃう 中間指揮官(例えば飛行隊長)なんか「言われた任務をコピペして部下に渡しました」ってだけだろ? その部下が「何しに飛ぶんですか?」って聞いても「わかんねぇ、上から時間と場所だけ指定されてる。 とりあえず飛べ」ってしか答えられないじゃん そんなの指揮とはいわん 予想される脅威を見積もり、それに対する対処の上級部隊の意図を示し、隷下部隊の具体的な任務分担を指定するのが命令だ そうやって示された上級部隊の意図を達成出来、かつ指定された自部隊の任務を完遂出来るよう、自部隊の命令を作成するのが 「自主裁量」の部分 #right{(545:639)} **外国映画などで、軍人さんが胸に長方形の小さなバッチをびっしり付けているのを見かけますが、 >1 一つ一つが勲章だと思いますが、全て違うデザインですか。   >2 全て違うデザインの場合、ものすごい数になるかと思いますが意匠専門の部があるのですか。 >3 制服にバッチを付けるのは義務ですか。(慣例? 数量自慢?) >4 自衛官も付けているのですか。(怪獣映画では見かけますが) 1 勲章の代わりに付ける略綬。そりゃ、種類が違えば、デザインは違う。 2 プロに外注するんでないの。文化勲章は芸大の教授がやったらしい。 3 慣例。規則で決めてる国もあるのかも試練が。   自衛隊では、付けちゃいけない場合(懲罰中とか)や付ける場合の服装については規則あり。 4 付けてる。つぎの3種。 (1)まず、天皇がくれる「勲章」(旭日賞とか)があり、昔は退官将官くらいしかもらえなかったが、    5年ほど前から危険業務従事者という枠で結構もらえるようになった。基本は退官者だけど。 (2)つぎに自衛隊独自の現役自衛官専用の「防衛記念章」があり、特別の功績のほか、    一定の地位につくともらうのや、いわゆる従軍記章(イラク派遣とか)など36種がある。 (3)あと、派遣先などの外国政府からもらった勲章を付けてる人もいる。 防衛記念章について詳しくは以下を参照。 http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1981/ax19811120_00043_000.pdf http://www.bk.dfma.or.jp/~monoshiri/kinensho/ なお、長方形の略綬以外に、バッジ式の防衛功労章や、 勤続隊員がもらう袖に付けるワッペン式の精勤章なんてのもある。ぐぐれ。 #right{(548:493)} **戦後の断絶を経験している日本やドイツとは違い、数百年前から継続して軍隊を保有している米国や英国では古風な伝統もより多く受け継がれているのでしょうか? アメリカは200年ちょっとの歴史しかないが イギリス軍は陸も海も古風な伝統がたくさん残っています。 イギリス陸軍 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E9%99%B8%E8%BB%8D イギリス海軍 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E6%B5%B7%E8%BB%8D 英国の場合、悪しき伝統というか社会のあり方の反映で士官になれる家柄、下士官の家柄 というのが有る程度あるとされる。少なくともそういう見方は続いている。  また、伝統を守るために古式ゆたかな儀仗兵の任務があったりする。LA80を担いでナポレオンの 頃の軍服をきて整然と行進する任務と、北アイルランド派遣任務にドイツでの機甲歩兵任務などを かつてはローテーションでこなしていた。 #right(){(348:25,28)} **東郷元帥の例もあるけど軍人は余計なことは話さず黙々と任務を遂行するのがよしとされてるんじゃないの? 黙々と「任務を遂行」するのが良しとされるかもしれんけど 指揮官は企図を明確にせんと幕僚が優秀でも部隊は動きません。 部下が明確に報告しなければ指揮官は次の命令を発することも出来ません。 #right(){(自衛隊板初質スレ15:無線屋 ◆RADIOAeQ5s)} 必要な時にも無口なのは良くないな。 #right(){(自衛隊板初質スレ15:剣恒光 ◆YR1Hskt.M.)} **日本の軍隊には従軍慰安婦があったそうですが外国の軍隊に同様のものはなかったのでしょうか?軍隊に売春婦がついて歩くのは、伝統があり 中世ヨーロッパでは軍隊よりも、商人、売春婦、洗濯婦、料理人などの 数が多かったことも良くありました。 売春婦が軍属として階級を与えられた例は寡聞にして知りませんが アフリカ民族紛争で少女兵士などがその役割を兼ねているそうです。 >日本の軍隊には従軍慰安婦と言うものがあったそうですが。 名前を変えているようですが、本質的に軍隊を顧客とする売春婦です。 要約 どこの時代、国にもいるよ! #right(){(59:187)} つか、性欲こそ生きるか死ぬかの環境でこそ、最重要問題ですよ。 米軍だって、常に海外でもベースの近くの売春宿で性欲満たすのを、病気の危険性を厳重に警告しつつ黙認しています。  「あの」男性天国バンコクの風俗街を作ったのはベトナム戦争中の米軍なんだがねえ  慰安婦は日本は日清日露において疫病で酷い目に遭っているからその延長。 性病対策。 真面目な話、帝国軍だけでなく売春宿の確保も兵站のうち。もちろん後方での話ね。 場合によっては地元で勢力の強いポン引きに金渡して施設建てることだってあるぞ。 ヒルシュフェルトの「戦争と性」でも読め。 一次大戦のドイツでもフランスでも兵站地にはもれなく良く整備された娼館が作られたって書いてあるぞ。 ドイツの売春施設(FKKとかな)では、NATO派遣の米兵が交代する時期になると、 本国に帰る米兵がここぞとばかりに貸し切ってらんちき騒ぎするため、 しばらくは商売にならんらしい。 「その時期にいっても無駄足だよ」と地元民に教えてもらった。 #right(){(340:758-804)} 中世のヨーロッパの軍隊の行軍には商人や娼婦が後に続いていた。 #right(){(616:)} **日本だけでなく欧米でも軍人はあくまで軍事スペシャリストで、軍政にはタッチしてないのですか? >現在でもどこの国もエリート軍人は軍政畑に進むものだと思ってたんですが。 >アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス等、主要国の内情を知りたいですね。 国によっては当然軍政畑に軍人がくることもある。 と、言うより日本が例外で、普通はそれなりに軍人もいる。 だからといって旧軍のように主要ポスト全てを軍人が握ってるわけじゃあないが。 要するに必要に応じて合理的に、軍人と文官を配置してるのであって、 日本のように、病的に軍人だけとか文官だけなんぞというのが例外。 >現在でもどこの国もエリート軍人は軍政畑に進むものだと思ってたんですが。 何処の軍部でも、エリート軍人は参謀本部に集まるだろう。 米軍だと現場経験が最重要視され、陸軍将官の過半が空挺指揮官資格者だそうな。 これは三十年も前の記録で、今はどうだか知らないけれど現場主義なのは間違いない。 米軍によらず、白人は多かれ少なかれ日本人よりは遥かに現場重視。 むしろ、エリートに現場経験を求めない日本が異常で、儒教文化の残滓なんだな。 そのものずばりマンダリンシンドローム(大官症候群)なんぞと言われてるし。 #right(){(338:553)} **軍隊では、多種多様な職種がありますが、実際の戦闘にかかわる業務以外を外部委託してしまえば経費削減になるのではないですか? 米空軍では航空機の整備を一部民間に委託している。 また、後方輸送任務を委託する、専門の民間航空機チャーター会社が存在する。 #right(){(579:175)} **軍隊(自衛隊)でナイフ術の訓練する時に使われるナイフって本物じゃないですよね? 軍隊でナイフ格闘の訓練をするときは、ゴム製のナイフを使うのが普通。 刃を落としただけの本物を使ったり、鞘を付けたままで練習することもある。 おそらくは特注品だが、芝居の小道具用に似たようなのが売られているかもしれん。 #right(){(337:897)} **軍隊での情報漏洩の罰則はどのようなものなんですか? >また、諸外国の軍隊に比べて自衛隊の罰則は緩いというイメージがあるのですが、これは軍隊ではないという建前があるからでしょうか。 たいていは死刑が最高刑でしょうなあ。 自衛隊の情報管理の問題点として 1 「注意」以下の情報は、漏らしても罰則規定がない。 2 「秘」以上の情報であっても「庁秘」であれば自衛官しか罰則規定がない。 3 「防衛秘密」であっても、最高刑が懲役7年以下である。 特に、1が厄介なんよねえ(笑) 「漏らしても大したことがない」から罰則規定がないならば、なぜ「注意」などという秘密区分があるのかってさね。 「漏らしたらそれなりに困る」ならば、きちんと罰則規定を設けるべきだろうしね。 矛盾だらけなんだよねえ。 あと、面白いことに内部規定で「機密」に接することが許されてるかどうかってのもある。 で、「機密」に接することを許されれば、すべての「機密」情報に接することが規則上可能になる。 その割には、情報本部がやるMRとかには出席者が制限されていたり、潜水艦の行動に関しては制限されてたり するわけだ(笑) アメリカみたいに「機密」でかつ接することができる人間を指定するようなことはしないでおいて「なんとなく」制限してる。 なんの法的根拠もなく「恥ずかしいから秘」とか平気でやるんだよねえ。 情報保全関係の人間が、いかに「分限すれすれの自衛官」ばかり指定されるか、わかるだろう? #right(){(336:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} **軍隊では、自軍の兵士に敵の兵器の使い方を教えているのですか? これは軍事の常識ですが、通常は自国の兵器を使い方に習熟した後に 仮想敵国を始め各国の、最低限小火器の扱い方はカリキュラムに組み込まれています 自衛隊においては、つい最近まで、防衛戦闘は国内で行なわれる前提だったので 基本的に敵勢力が使用する武器の使用法は習得する必要が無かったのは確かですが 海外での訓練に於いて使用する必要があるのでAR-15の取り扱いを習得する機会がありました さらに、昨今は海外での自衛戦闘行動も想定に入って来た為、考え方も他国並になり カラシニコフ小銃の取り扱いも教育課程に含まれているようです。 #right(){(584:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **自衛隊は軍事費の内の半分近くが自衛官の給料になっていますが、外国の軍隊では隊員の給料を軍事費に含まずに別の名目で徴収してると聞いたのですが本当でしょうか? 中国だと軍隊の人件費が公務員の物として計上されてる。 軍事費を少なく見せかけたい中国の事情の為であって、余所の国はイチイチそんな事はしない。 #right(){(585:523)} **他民族国家では軍隊の民族構成をどのようにコントロールしているのでしょうか? 民族以上に国家に帰属意識を持たせる。アメリカなんかはその典型。 特に意識しないこともあるし、「その民族出身の兵隊はその民族の居住地域にしか配属しない」軍隊、 逆に「その民族出身の兵隊はその民族の居住地域には配属しない」軍隊、と国によって色々。 ソビエトの親衛軍(特別に「親衛」の名前を冠することを許されたエリート部隊)は共産党のテーゼ 「我がソビエト連邦は他民族が共生し全ての民族に公平かつ平等な地位を与えている」 を実践している事を示すため、律儀に連邦の民族構成に順じて公平に他民族を部隊に振り分けた。 ・・・そのため、 「こいつは・・・スラブ系じゃないよな? 何人だ?」 「***人です。東アジアの***の出身です」 「ロシア語通じるのか?」 「いえ、彼は***語しか解りません。なので自分が通訳します。ですのでロシア語で彼に命令したい  際は彼ではなく自分にお命じ下さい」 「・・・」 ということが大量に発生し、指揮命令に多大な支障を来たした。 #right(){(587:429,430)} **陸軍に海兵隊みたいな部隊が無いのはなぜ? 陸軍に上陸作戦を主任務にした部隊を創設した例はあった。 ただ、陸軍の場合はあくまで「土地を征圧して確保する」のが仕事で、それを主任務にすることは 陸軍の本来の存在意義から外れるし、そもそもそんな頻繁に上陸作戦が行われることはない。 もし頻繁に行われるのであれば独立させて一つの軍にするかいつも共同作戦をすることになる 海軍とある程度まとめた方が便利だから、陸軍の一部隊としての「海兵隊」が常設されることは あまりない。というか必要ない。 日本の場合、海軍の「海軍陸戦隊」は海軍の基地を防衛したり海外の日本の権益を守ることが 任務であったので、「他国の土地に上陸して占領する」という海兵隊任務をやる部隊ではなく、 またやる気もあまりなかったので上陸作戦はもっぱら陸軍の普通の部隊が行っていたため、 上陸作戦専業の軽装備部隊が創設される動きがあった。 「機動*隊(もしくは師団)」と呼ばれるこれらの部隊は創設されて編成も進んだが、結局 実戦には投入されないまま普通の歩兵部隊に編成替えされている。 >日本陸軍の上陸作戦専業部隊 それを言うなら「海上機動旅団」ね。 陸軍にとって、橋頭堡確保はその後の内陸侵攻のための手段あるいはプロセスであって、目的にはなり得ないから 旧軍5師団や陸自WAiRのような、経海侵攻を意識した部隊もあるが、その目的は海岸線の確保ではなく 海岸線から内陸を確保する事にある 元々海兵隊にしても 「海兵隊が行なえる任務は全て陸軍で行なえる」として その存在意義に疑問を呈する声が少なくなかった。 実際に太平洋における上陸戦において、 日本軍相手に海兵隊は度々全滅判定を受けるほど大きな損害を出していて 比較的少ない陸軍の損害と比較して、役に立たないのではないかという論説がされていた。 つまり陸軍にとっては 従来の陸軍でも上陸戦を十分戦うことができ、 上陸戦の専門部隊など作るまでもないという感覚がある。 それでも海兵隊が残されたのは、1つには軍内部の縄張り争いの結果という面があったことは否めない。 同様に日本陸軍でも、小笠原兵団長の栗林中将は 海軍陸戦隊は陸戦の基礎がなっていないため、 全て解体して陸軍に編入するべきだと主張していた。 #right(){(594:73-77)} **なぜ昔の軍人は長髪だったのでしょうか? それは軍隊というよりローマを除く古代~近世のヨーロッパ、特にゲルマンやケルトの文化圏では男性の長髪が普通だったから。 たとえばローマと同時代の古代ケルトの戦士たちは髪を長く伸ばし、石膏水で固めて逆立てるのが戦場での装いだった。 ゲルマン文化圏では長く美しい髪は戦士や貴族の誇りであり、短髪は奴隷の髪型だった。 中世の傭兵もわざわざド派手で珍奇な飾りのついた服を着て目立とうとしていたので、今の質実剛健な軍服のイメージとはかなり違う。 近世でも男性はかつらを被り、髪粉をふりかけてまで髪を美しく見せようとした。 男性の短髪が主流になるのは19世紀に入ってからで、これはナポレオン帝政期にローマ文化への回帰が流行になったことが大きい。 #right(){(326:583)} **軍隊の法務部隊って、いつ頃から存在したんですか? >ナポレオンや戦国時代や三国志とかは、略奪虐殺し放題で、そんなもんありませんよね?WW1頃ですか? でもない 記録がされない古代から軍の規律は存在する ただ、古代~中世は軍隊の遠征時の兵站を自国で賄うのは困難だったので、 現地調達が前提だったために結果として略奪や徴発を行う事になった しかしそれも、指揮官の正式な命令によって行うもので、 兵士達が統率を勝手に離脱して略奪行為をするのを許していたわけではない それに対する処罰などもしっかり行われている ただ、中世期のいわゆる傭兵という雇用関係で戦争に参加する者たちは 雇用状態にない時期(戦争が休止状態のとき)は給料や収入が無いので 自活のためにあちこちを略奪して回る山賊となる事もあったし、 雇用主が賃金を払えない場合は、領地内もしくは占領先での略奪を認可して 給料の代わりとすることもあった #right(){(606:183)} **C3Iシステムって指揮、統制、通信、インテリジェンスの事だそうですが、通信とインテリジェンスの意味がよくわかりません >通信=司令部または他部隊との連絡 >インテリジェンス=情報収集 >という意味なのでしょうか? おおむね、それでいい。軍隊は 1.情報収集 2.情報の評価・意思決定 3.行動 この三つをぐるぐる繰り返して動く(IDAサイクル) インテリジェンスは1や2に関わる 質の高い情報資料を集め、分析して意思決定に役立てるのがインテリジェンス 通信は3つすべての根幹になる 司令部に情報が集まり、かつ命令が司令部から下へ飛ばないと このサイクルをうまく回せない #right(){(618:414)} **本部中隊とか情報中隊って何をする部隊なのですか? 本部中隊=大隊には戦列に並ぶ中隊の他に大隊本部というのが あってそこでいろんな機能の小隊の面倒をみている。 例えば、偵察小隊、狙撃小隊、通信小隊、衛生小隊、整備小隊 などがぶら下がる。本部中隊とはこれら大隊の固有の小隊を束ねたり、 本部を支援したり、いざというときの予備となったりする中隊。 情報中隊=例えば様々な情報をいろんなところから引っ張って 旅団などで計画に使えるようにする部隊。或いは自身で尋問などや 現地にて情報を獲得してその分析をしたり、各列線部隊から来た 情報を総合して纏め、それを旅団や各部隊に提供する。 #right(){(313:238)} **ドイツ軍やソ連軍の軍隊の表記法について >以下が意味するものについてご教示ください。 >H.Kdo(独軍) >I.R.(独軍) >V.A.(独軍) >Tle.(独軍) >Div+Pz.Verb.(ソ) 一応その本自体に「地図記号、略号一覧」というのが付属していたはず。 H.Kdo = HoeresKommando=兵団(独立軍団)司令部 I.R = 歩兵連隊 V.A = 先遣隊、前衛部隊 Tle = 分遣隊、支隊 Verb = Verband = 編合部隊 #right(){(618:242)} **補給部隊と輸送部隊は厳密には違うんですか? 補給とは、必要なところに必要な量のものを補充する行為のことを言う。 兵站で言う輸送とは、その物をある地点からある地点まで移動する手段のことを言う。 部隊が自分で動くことは「機動」といい、戦略機動と戦術機動に区分される。 兵站とは、補給・整備・輸送・人事・会計・建設・不動産の総称だよ。 ちなみに、自衛隊では給食という概念はない(笑) これは、現物給与ということで会計に含まれ、なんと野外令には項目すら存在しないんだよねえ。 #right(){(312:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} **軍隊は一般に定年は何歳ですか? 時代と階級によって変わります。 例えば、旧日本陸軍の場合なら、兵士は45歳でほぼ兵士としての召集は無くなります。 将校の場合は、現役を去るべき年齢としては、少尉・中尉の45歳から大将の65歳まで様々です。 但し、将校はそれから6年の予備役があり、それを過ぎれば退役になります。 もう一つの例を挙げれば、19世紀の英国海軍の場合は、将校は終身なので、90歳の大将なんて言うのが ぼこぼこいたりします。 #right(){(308:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **正規軍では戦死者が出た場合、葬式などはあるのですか? >武勲を立てた将兵であれば、司令官からねぎらってもらえることもありますか? 米軍でも日本軍でも戦闘後、落ち着いた時点で葬式を執り行います。 将校なら司令官からの労いはあるでしょうが、一兵卒は滅多なことでは司令官からの労いは ありません。 #right(){(307:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **BHQの意味が分からないのですが教えていただけませんか? BHQはBattalion HQ 大隊本部 #right(){(42:704)} **先任士官って軍事用語あるんですが? 存在しますよ 指揮官以外の部隊の将校のリーダ格として行動します。 #right(){(46:322)} **装甲騎兵部隊に配備されてるのは戦車ですか?装甲車ですか? まあ、装甲車は配備されてるな。 戦車が配備されるかどうかは国や時代による。 普段配備されなくても作戦時に増加配備されるかもしれないし。 #right(){(50:85)} **基地航空隊にも、「航空艦隊」って名称が使われますよね。 >第一航空艦隊みたいに、空母主力ってのは解るんですが、どうして「艦隊」が付くのか解りません。 便宜的なものですね。 大雑把にいって、少将指揮:戦隊、中将指揮:艦隊 という部隊規模と指揮官の階級の対応になりますから、 指揮系統をそれにあわせるってことですね。 #right(){(52:434)} 飛行機の世界は伝統的に船の世界の延長と考えられていますので(「空港」とか) たくさんの飛行機が勢ぞろいするさまを「艦隊」と表現したりします。 #right(){(52:435)} **洪思翊中将みたいに植民地から将校が出るということはよくあることなのでしょうか 洪思翊中将の他の半島出身の将校は、韓国の王族出身の方がおられます。 李王垠中将は朝鮮皇帝 李太王(高宗)の第4王子で、終戦時は軍事参議官でした。 彼の甥の李金禺(金ヘンに禺。読めない…)中佐は広島で原爆死しております。 台湾や朝鮮半島では大々的な志願兵募集は昭和17年からです。 軍に入って将校になるためには、一つには士官学校を目指すことです。 また、大学や専門学校などから志願して、幹部候補生を経て士官となる ことも可能ですが、いずれにしても問題なのは言葉の壁ですね。 日本語を覚え、高等教育を治めてわざわざ日本軍に入ろうとする人は少なかったでしょう。 #right(){(55:名無し軍曹} **兵種・兵科・国籍等が異なる「寄せ集め」集団の指揮権の順番について教えてください。 貴族の私兵といっても、現在残っているようなものは伝統等が理由であって、 これは正規の軍隊と言って問題ない。 軍隊として行動するならそれも含めて階級順。 ただ、山賊のような組織が軍を名乗って将軍だ大佐だ名乗った のを認めるかなどは場合によるであろう。 #right(){(55:300)} 私の理解では一般的には地位の一番高い人間が「形式上は」指揮を執ります。 実際にはもっとも実戦経験豊富な人間が指揮権を持っている人間に「提案」を行うでしょう。 陸軍では新人の少尉が小隊長になります。しかし実際には古参の軍曹が少尉に「提案」を 行う事により、失敗をしないような体制になっています。 もっとも「軍規」が乱れた場合には、人間的に一番魅力のある人間が「指揮権」をとると思いますが… 私兵まで入ってくると私には正直、わかりませんが… #right(){(55:301)} 人事権(適材適所の配置配役)を上級者が有し、 その任務に合った人物を選定し任命して指揮権を与える事もできる筈。 最上級者が専門外・自ら不適と思う場合は、上記の行動を取る場合も有ると思います。 責務はあくまで任命した上級者が有してるので、組織的に問題無しになるかと。 (最終決定権は上級者が有す) 実行動に行う場合に置いては、専門職域がそれなりに尊重されると思います。 基本的に階級の関係は絶対ですが、直接的な実動指揮を取らない場合も有ると言う事で。 #right(){(55:390)} **「準軍事組織」という言葉が何を指しているのかがよくわかりません。 むしろ準軍事組織って民間/私的組織の意味で使われるとおもいます 公的なほうは「準軍扱い」とかだったような #right(){(57:714)} **「文民」ではない警察官も存在するのでしょうか? 文民警察とは、シビリアンポリスの和訳で、 ミリタリーポリスの対語です。 ミリタリーポリスはMPと略し、和訳は憲兵だが、直訳なら軍警察 になります。名前の通り軍の警察組織です。 PKOではないのですが、アフガンのISAFでは各国のMPが 現地警察に代わって治安維持に当たっています。 文民警察以外の警察組織が「警察官」をやる例でしょう。 PKOが展開するような場所では、文民警察より重武装のMPの方が より有効であることが多いのです。 #right(){(59:886)} **陸海空わけるメリットってなに? 指揮の一本化 現代戦は陸空や海空の立体的な戦いが行われるが 指揮の統一はその点齟齬が少なく有利になる。 又、補給(食事は陸海空共通)が効率的になったり 人員や施設を節約出来る。 #right(){(61:478)} **軍隊や自衛隊って、年上の部下ができるとやりづらくない? やりづらくなるのが目に見えているので、 どこの軍隊でも士官候補生の人間教育は重視されます。 軍隊だけでなく警察とかも組織そのものがそういう仕組みですから、 慣れるしかないでしょう。 #right(){(62:30)} **今の軍隊で携帯端末はどのように運用されているのですか? >プライベートの端末は持ち込み禁止で、着任時に専用の端末を受け取る、といったかたちでしょうか? 基本的には会社と一緒で、持ち込みは許されることもあるが仕事中に個人の携帯の使用は不可 イスラエル軍の例 地上進攻前に兵士の携帯電話没収、イスラエル軍 http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2554751/3652581 イスラエル兵がSNSで対過激派作戦ばらす、計画中止に http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14180620100304 イスラエルでは、巡回中の軍兵士がピザの宅配注文を携帯電話で行っていて 安全や規律や宗教面(チーズと肉類を一種に食べる)で色々と問題になったこともある。 アフガンやイラクの米軍だと、基地外は敵地なので 個人の携帯電話は基地に置いていくことが多いとか #right(){(648:472)} **演習などで撃破等の判定はどう行うのでしょうか? >ペイント弾食らったら撃破? 演習の種類目的にもよるね。 例えば、連隊検閲とか中隊検閲の場面でそういった判定は重視されない。 「手順」が重要であって、判定はそれが効果的に行われるような内容で付与される。 TESCと呼ばれる演習では、バトラー等の器材をつけてそういった部分の訓練は行うがね。 実戦における射撃判定を重視した訓練は、陸自では行っていないよ。 #right(){(298:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} 少なくとも"空"では、訓練用の撃墜判定システムってのがあって、両軍ともそいつのポッドを 搭載して演習に臨む。地上からの監視や、訓練後のブリーフィングにも「リプレイ」してどのよう にして"撃墜"されたかをリサーチできる。 今は亡きロック岩崎が、その昔F-104で米軍のF-15を"撃墜"した時は、無線で撃墜をコール したし、相手機もレーダーでロックオンされればアラートが鳴るから分かるだろう。大がかりな 演習でない時は上記システムは使われず、そういう感じでやっていると思われる。 また、自衛隊の潜水艦が米軍との合同演習中に米軍の空母を"撃沈"したというエピソードも あり、この場合は艦隊のすぐ脇に浮上したと言う。警戒態勢にあるはずなのに"敵艦"がすぐ 脇に浮上してくるという事は「艦隊はやられた、お前らゲームオーバーだぞ」という宣告をした 形になるわけだ。 いろいろと、実弾を撃たなくても撃墜/破が分かるシステムは構築されている。 #right(){(298:840)} **キリスト教やイスラム教などの影響の強い国の軍隊には、軍施設内などに教会のようなものはあるのですか? 米軍なら基地の中に教会があるよ。行きたい人だけが行くみたいだけど。 キリスト教国の軍隊にはたいてい従軍牧師って制度がありますね。 #right(){(296:569-570)} **長期航海中の軍艦や、前線の兵士のストレス解消法や娯楽にはどのようなものがありますか? 空母のような大型艦だと、艦内に映写室やTV局があって、ニュースやドラマなんかを流していたりする。 後期のソ連/ロシアの原潜には緑の写真や観葉植物、小鳥のかごなどを置いたレクリエーションルームがあって、閉鎖環境下での乗員の精神状態の安定に貢献している。 イラク戦争では基地内に無料でかけられる国際電話のブースやメールのできるPCなどがあって、兵士ができるだけ故郷の家族と連絡できるように配慮していた。 兵士の精神状態の安定は、士気の維持や事故率などに大きく関わっているので、大抵の軍隊ではレクリエーションの充実には努力している。 #right(){(295:883)} **参謀や幕僚の組織編成などについて、詳細を記述した書籍などはあるのでしょうか? 日本のものなら、日本近代史料研究会編「日本陸海軍の制度・組織・人事」(東京 大学出版会)に、主要部隊の参謀、中央機関の所属について書いていますし、世界 のものは、一部ですが、秦郁彦編「世界諸国の制度・組織・人事 1840-1987」(東京 大学出版会)に掲載されています。 ちなみに、ここには、日本駐在大公使館付武官なんてのも掲載されています。 #right(){(294:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **確実に戦死したと確認されるのに行方不明扱いになるって? 跡形も無く吹っ飛んで肉片になるって事 #right(){(667:503)} 戦死確認の事を「ボディカウント」と言って、遺体を確認し認識票を回収します。 その為遺体も認識票も失われるような状況では、しばしばMIA(戦闘中に行方不明)扱いになる事があり、 車体が粉々なのに生きて居る訳も無く、それを揶揄した冗句があった、と言う事です。 #right(){(667:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **現代の野戦でも飲料水や生活用水は現地で確保するのが基本ですか? 渡洋作戦を想定してるなら、作戦の初期に必要な水は船に積んで持っていくよ。 #right(){(669:125)} 湾岸戦争では、米軍は400万リットル近い飲用水を兵站した。 #right(){(669:system ◆systemVXQ2)} 古来、軍隊というのは、三国志の街亭の戦いに見るように、水の確保は最重要事項。 作戦範囲で水が使えるかどうかというのは、今も昔も大きな関心事。 多分水道があるだろう、という想定をすることはあり得ない。 もし水道がなくとも行動できるだけの備えをしない指揮官はまず居ない。 日本軍にあっても、悪名高い731部隊の主任務は、衛生的な給水体制の研究であったことに留意せられたし。 だとすれば、水源を敵に抑えられた状況下、その敵の水道水に頼るような作戦を立案するかどうか、 少しでも想像力を働かせれば理解できると思うがどうか。 水を船で運ぶ話をするなら、日本でも離島なんかで水を水船での輸送に頼ってる島もあるくらい、 水船というのはポピュラーな存在。 タンカーに分類されるんで、資料なんかでもごっちゃにされちゃうんだけど。 ちなみに、1人1日飲料水として約1リットルが最低線。 1個師団で1万人として、1日10t、100日でも1000t。まあ、これは最低限の話だから10倍するとして やっと1万t。船で運ぶなら1隻でお釣りが来る。 #right(){(669:300-321)} **ナチスドイツの兵士が足を高々と上げて独特のリズムで行進する謁兵式の映像を見ましたが >似たような行進は旧日本軍にもありましたか? ガチョウ足行進、いわゆる「グースステップ」について。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97 旧日本軍の場合はグースステップのように脚全体を前に振り出すのではなく、腿を上に高く上げる式の行進が一般的。 なお長く対立が続いたインドとパキスタンの国境検問所の衛兵交代式では、互いに相手を威嚇する為極端なグースステップで異様なくらい力みかえったポーズでの行進が行われる。 ド派手な軍服もあいまって、観光スポットとしても有名。 #right(){(292:427)} **日本陸軍と海軍の不仲さは有名ですが、他国でも国内の軍同士で衝突や確執があったりするのですか? あります。有名なのが、WW2太平洋戦線でのアメリカ. 日本への侵攻ルートを巡って、中部太平洋ルートを押す海軍と ニューギニア~フィリピンルートでせめあがる陸軍とでおおもめしてます. #right(){(289:215)} **地上戦で味方の歩兵が歩けない程の重傷を負った場合、見捨てて行ったり、銃で処分することもありえますか? 基本的に衛生兵が最後まで付き添って呉れる場合もありますが、切羽詰まっている 状況であれば、「仕方なしに」見捨てるケースがあります。 沖縄戦での米軍なんか結構そう言う感じの展開でした。 後者の質問は、「何、その日本軍」って香具師でつね。 #right(){(289:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **自動車化された歩兵部隊とされていない歩兵部隊では、行軍速度は具体的にどれほどの差があったのですか? 2キロ行進と4キロ行進と6キロ行進がある。 基本的には時速4キロの行進だが、山岳地や何かだと疲労によって落伍者が出るから2キロ行進とかにすることもある。 ちなみに、WACの基準は2キロ行進だ。 最初の休憩地点(PP1)では、通常20分から30分の長めの休憩をとる。 これは、半長靴を脱がせて靴下のずれをとったり、いろんな不具合事項を是正するためだ。 車両行進なら、このときに車両点検をしてボルトが緩んでないか、オイルの漏れはないかと点検する。 それ以降は約1時間ごとに10分の休憩をとる。 長く休みすぎると体がこわばってきて辛くなるからだ。 #right(){(287:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} 旧日本軍の場合(作戦要務令より) 諸兵連合の大部隊(日本軍の場合足で歩く歩兵さんも含まれるだろう) 4km/h(休憩含む)で一日24kmというのが行軍距離の基準 一方自動車部隊(中隊)の場合 12~20km/hで一日100km内外 ちなみに騎兵の大部隊は一日40~60kmが行軍距離の基準。 #right(){(287:486)} **自動車化された部隊は何時間毎に休憩を取りながら行進するの? 車両の特性や道路条件にもよるが、おおむね1~2時間に1回の休憩をとる。 高速道路なんかだと、車両故障もそうだがドライバーの疲労回復の意味のほうが大きいので2時間ごとだがな。 #right(){(287:緑装薬4 ◆8R14yKD1/k)} **模造兵器を運用するのはどの部隊なのですか? フォーティテュード作戦の時は、欺瞞工作専門の部隊が編成されて、ダミーも彼らが運用しました。 現代でも陣地用にバルーンや木や布、プラスチックで作ったダミーが使われてますが、それ専門の部隊があったり、 支給された現地部隊が設置したりとケースバイケース。 北アフリカのイギリス軍は戦車やトラックに欺瞞工作用の装備を搭載したり、ドイツ軍だと木製ダミー戦車の 図面を配布した例がありました。 #right(){(684:768)} **火力調整所ってなんですか?指揮所と区別がつかないんですが 支援火力調整所:supporting arms coordination center 指揮所:command post 射撃指揮所:Fire Direction Center 火力調整所は上陸作戦のとき海・空軍の支援火力の調整を行います。 指揮所はどっちのことかわからんが、後者なら 射距離の算定や座標点までの方位の指定やらをするところ。 #right(){(32:39)} **号令について教えて下さい >映画か何かで「撃ち方用意!てー!」という掛け声を聞いたんですが。 号令は何をするのか示して準備させる「予令」と、それを実行するタイミングを示す「動令」に区分される。 予令は聞き間違いが無いように、長く明瞭に発音する。 動令はその実行時期が発声した瞬間であるため、短切に発声する。 「しゃげきよ~うい、うて~」だと、「う」で発砲する奴、「~」を聞き終わってから 発砲する奴などが混在すれば一斉射撃にならない。 「ぶんた~い、とまれ~」だと、止まるタイミングがずれて前の奴にぶつかる。 #right(){(280:600)} **現代には廃兵院ってあるの? 傷兵院から国立病院機構と名前が変わった。現在でも何名かの旧軍出身者が生活されているらしい。 廃兵院とはちと違うが、フランス外人部隊には身寄りのない退役軍人のための老人ホームがある。 二三年前にTVが取材していたが、元ドイツ空軍のパイロット(若い頃の写真は騎士十字章をつけていた)が出てきた。 他にも数名元武装SS隊員がいるとのことだった。 #right(){(279:46-71)} **戦争に同士討ちは付き物のようですが、味方を攻撃してしまった兵士はその後どんな処分を受けるのでしょうか? とりあえず、湾岸IIで英軍のトーネードや自軍のF/A-18を 落としたペイトリオットSAMの関係者は、全員お咎め無し でした。湾岸での英軍ウォーリアー爆撃事件も同様だった はず。個人ではなく、システムに問題がある、というのが 基本的な態度です。交戦ルール違反が間違えようなく認められない 限り、兵士は処罰しないというのが原則らしいですね。でないと 引き金引けませんから。そのかわりに交戦ルールや責任の所在が 明確になっているのが現代軍隊の特徴です。自衛隊は遅れてるそうです。 覚醒剤が原因と言われているコソボの結婚式爆撃事件でも、結局 覚醒剤を使用させて軍の体制が問題、ということでお咎め無しになったのでは (公式には。実際には昇進アウトかも)。 #right(){(105:system)} **軍隊で方言の矯正はどうやってるのでしょうか? 矯正する。古くは遊女の「ありんす。」のように職業ごとに独特の言い回しがあるが、あれが日本における「方言の矯正」テクニック。 職場ごとに「実戦投入」前に訓練する必要がある。これは軍隊も同じ。 海外では特に多民族国家が深刻になる。 各地域の出身者ごとにを部隊を構成すればそれぞれの会話に支障はないけど、指揮系統の上に行くほど同一地域出身者だけでは済まなくなる。 世間話・雑談などは訛りまくってもかまわないが、命令・返答の仕方など任務上必要な部分は教育によって叩き込む。 日本の軍隊組織での「であります。」は明治維新前後に”政府軍”を形成した長州人の口調が基準になっている。 各地から集まる新兵との意思疎通のために軍隊内部での標準語を(意図的にかどうかは不明だが)作る必要があり、偉いさんの話し言葉を皆使うようになった。 薩摩はどうなんだ!!と言うと、薩摩弁は江戸時代の幕府隠密に国情を探られないためにわざと難解な話し方を広めたと言われてしまうくらいの言葉なので。 ただし、上の3行は、そう言う説があると言う程度の話と認識して欲しい。 要するに、ここで回答している人間は軍事に関して多少知識を蓄えていても言語の研究まで守備範囲にしてるとは言い難い。 ”軍”と言えば何でもここで聞けば良い訳じゃないんで。そんなとこですかね。 #right(){(276:55)} **相手の場所を知らせる時に言う「5-5-3」という数字は何なのでしょう? 軍隊はGPSコードみたいな地図座標を昔から使ってます。 んで、遠くから砲撃で支援して欲しい場合は、自分達の部隊と砲兵部隊で共通で使っている地図の 地図座標をもとに、砲撃して欲しい地点を砲兵隊に伝えるわけですね。 それがあなたの質問にある「5-5-3」とか、そういう番号なわけです。 ただ、大砲というのはそのときの風や湿度やらなんやらで、いつも狙ったところにどんぴしゃで 命中するとは限りません。だから、実弾を打つ前にどこに弾が落ちたか分かりやすい 発煙弾などを撃って、狙いをつけます。 発煙弾が落ちてくるとその隊長なりあるいは砲兵部隊の観測員(前線の部隊についてきて、 どこに弾が落ちたか観測する人)が発煙弾の落ちてきた地点を見て、 「いまの砲撃は撃ってほしいところから○○○メートル右側、○○○メートル手前だった」 などと、砲兵部隊に伝えます。そうすると砲兵部隊の人はその連絡を元に、火薬の量や 大砲の向きなどを調節して、撃ちなおすわけです。 #right(){(276:66)} **督戦隊は友軍が突撃で全滅した後はどうなるのですか? 督戦隊はその任務の専任ではないので、通常の部隊と同様に戦闘もする。 #right(){(俺初質スレ432:376)} **軍隊が自前の鉄道を保有していることは、世界的には普通の事なのでしょうか >昔、自衛隊には”鉄道隊”というものがあって自前で鉄道を持っていたそうですが 鉄道隊ではなく第101建設隊。 1960年からおよそ6年間だけ存在。この部隊については「幻の鉄道部隊」(かや書房) という本があるので、そちらを見るといいでしょう。 旧軍には鉄道連隊という鉄道建設・運用の専門部隊があって、戦時には軍事輸送の ための軽便鉄道の建設維持にあたりました。平時は民間鉄道会社の鉄道建設に借り 出されることもあったようです。興味があるのでしたら、新京成電鉄について調べて みるといいかもしれません。 後段の質問についてはよくわかりませんが、鉄道というのは一般的に、 ・基盤建設・維持にかかる費用が大 ・輸送能力が大 という特徴があります。旧軍の場合には兵站の大分を馬匹に頼っていましたから、 大規模な軍事作戦における軍用鉄道の重要性というものがどの程度だったかは、 容易に想像できるのではないでしょうか。 #right(){(114:512)} 第101建設隊が出来たのは、当時、輸送力として期待できたのは、船舶か鉄道しか 無かったからです。 1964年頃まで、日本の道路と言えば、国道は酷道、県道は犬道と表されていました。 従って、陸上輸送の主力は、鉄道輸送を用いるしか有りませんでした。 また、当時は国鉄と自衛隊は物資輸送で協調関係を持っていましたが、国鉄労働組合 が先鋭化しつつあり、そのスト発生時には、国鉄職員に代って電車、列車を運転する事 も考慮に入っていました。 軍隊と鉄道との関わりについては、19世紀の欧州で特に重視され、普墺戦争ではプロシア 軍が鉄道を効果的に使用し、迅速な移動を行なって、オーストリア軍を圧倒し、更に普仏戦争 でもフランス軍を圧倒したことで注目されています。 しかしながら、平面の戦いから空をも含む三次元の戦いになると、鉄路は空からの攻撃で寸断 されやすく、修理が追いつかないということもあります。 また、その敷設に当たっては勾配(特に初期の蒸気機関車を用いた簡易軽便軌道の場合など特に)、 曲線を考慮しないといけませんから、自ずと敷設場所が限られ、勾配や曲線をものともしないトラック 輸送に取って代わられていったわけです。 >ロシアにはICBMの発射台になる列車があるとか。日本でも貨車に対艦ミサイルの発射機を積んで運用するというのはどうでしょうか? 先ず無理です。 線路の幅にしても、ロシアの広軌は線路の幅が1520mmで、更に大平原を走りますから大きな車輌も走 ることが可能です。 (とは言え、最近の経済状況では、一々載せ替える手間が発生しているので、鉄道輸送は非効率という  話が出ていますが) 一方の日本のJRは線路の幅が1067mmです。 1067mmでは61式戦車は運べても、90式戦車は運べません。 また、車両限界というのもあり、そのクリアに現状の日本の鉄道は四苦八苦している状況です。 それに、線路が破壊されてしまえば終りですから、余り兵器としての意味がないでしょうね。 #right(){(114:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **軍人の身分証明書のような物は支給されているのでしょうか? 自衛官の友達は、身分証明書持ってたよ。 ジュネーブ条約17条三項  各紛争当事国は、その管轄の下にある者で捕虜となることがあるもののすべてに対し、 その氏名、階級、軍の番号、連隊の番号、個人番号若しくは登録番号又は それらの番号に相当する事項及び生年月日を示す身分証明書を発給しなければならない。 身分証明書には、更に、本人の署名若しくは指紋又は その双方及び紛争当事国が自国の軍隊に属する者に関し 追加することを希望するその他の事項を掲げることができる。 身分証明書は、できる限り、縦横がそれぞれ六・五センチメートル及び 十センチメートルの規格で二部作成するものとする。 捕虜は、要求があった場合には、身分証明書を呈示しなければならない。 但し身分証明書は、いかなる場合にも、取り上げてはならない。 #right(){(273:48-67)} **主計係というのが軍隊にはあると聞きました。軍隊にも会計帳簿はあるのですか? 当然、陸軍、海軍とも軍隊は官僚組織で、兵に現金を支給する必要がありますし、 物品がなければ、兵器は動かせませんから、こういった部署もあります。 日本陸軍の場合経理部と言い、兵科の中将に相当する主計総監がトップです。 経理部は陸軍の経理、被服、建築を担当します。 経理部に対する事務処理面での陸軍部内の信頼はかなり厚かったようです。 この経理部に配属される将校担当官となったのは、兵科将校の内、不健康者、 当該兵科に不満を持つ者、あるいは、大学法経学部、建築学科卒業生、専門学校卒 のいずれかが充当されています。 日本海軍の場合は、主計科と言い、庶務、会計、給与、被服、糧食、厨業を担当 します。 この主計士官は、視力の低い海軍志望者の憧れの的でした。 士官担当官教育は、、経理学校で行ないますが、その教育科目は、軍制、庶務、 兵学、衛生学、精神科学、法律学、経済学、財政学、会計経理、会計学、理化学 及数学、文学(国漢・歴史・地理・仏独英語のうちから一つ)でした。 いずれにしても、帳簿はあります。 が、弾薬やら損害やらを扱う訳ではなく、あくまでも兵士の給与や糧食の管理が 主な仕事ですから、その内容は推して知るべしか、と。 #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **軍隊への慰問団についてですが >1.旧日本軍へはどのような芸人さんが、どこへ行ったんですか? >2.映画「地獄も黙示録」でプレイメイトが米兵を慰問してたシーンがありましたが、あれって実際のことですか? 今月の新潮新書に、玉岡かおる著「タカラジェンヌの太平洋戦争」という本が出ています。 それによれば、日中戦争時、宝塚歌劇団が、陸軍の慰問部隊として、北京、大連、青島、張家口、徐州、石家荘 に派遣されていますし、太平洋戦争中も移動歌劇団として、千島から満州まで各地を回っています。 1944年には満州の主要都市ばかりでなく、満州国境の最前線まで出かけています。 また、新劇出身者と宝塚の女優で構成された移動演劇隊「さくら隊」というのがあります。 これは、広島を拠点に、中国地方を回っていましたが、原爆で9名中、5名が死亡しています。 このほか、歌舞伎、新劇、漫談、歌手など多様な人々が各地を回っています。 徳川夢声の本などにも詳しいです。 米国では第二次大戦中から色んな女優、俳優、歌手などがチームを組んで前線を慰問に訪れています。 代表的なのは、ボブ・ホープですが、マリリン・モンローのジョー・ディマジオとの新婚旅行も、朝鮮戦争で 前線にいた兵士の慰問も兼ねていたかと。 #right(){(136:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現代軍隊にも測量班はあるそうなのですが、どのような機械と技術を用い測量を行うのでしょうか? 特に民間で行う測量技法と方法も機材も変わらない。 あえて言うなら「合成開口レーダー」という、非常に細かく物の形が解る レーダーを航空機や衛星から使ったりもするが、最近では民間でもこれを 使ったりするので(完全に民間用かはちょっとあれだがこの前打ち上げられた 日本の「情報収集衛星」はこれを装備している)完全に軍事用、というものは あまりない。 というか、最初は軍事用途に開発されてもだいたいその後民需用にも転用(スピン オフ、と呼ぶ)されたりしてるので・ 陸上で言えば、今は先進国ではGPS測量がメインはないか。 ただしこれは㎝単位の誤差があるのと、衛星の位置によって使えない時間帯があるが 広範囲の測量を短時間でこなせるというメリットがある。 他にはトータルステーションという機器を使って測量する方法もある。 これは既知の二点間を元に角度、距離を測って座標(世界測地系)に当てはめていくもの。 狭い範囲の測量では精度は高いが、広範囲では精度が落ち、また天候等に左右されやすい 欠点がある。 #right(){(261:337-348)} **自衛隊や旧軍では第1~といういわゆる頭号部隊の長はエリートのポストですか? そうとは限りません。 確かに第1師団や第1海軍区は首都防衛のために最初に設置されたものですが、 第1師団とほかの常設師団の格は同じで全員天皇の拝謁を許されますし、 第1海軍区を統括する横鎮長官は次期海軍大臣候補筆頭ではありますが、 日露戦争まで呉鎮の装備がずば抜けて多かった、という時期もあります。 近衛第1師団は伝統あるエリート部隊ではなく、近衛第2師団が本家ですから、 同格とはいえ、近衛第1師団は近衛第2師団より年季が格段に違います。 第1艦隊は迎撃艦隊、第2艦隊は攻撃艦隊なので、見た目は戦艦が勢揃いする第1艦隊が立派ですが 戦時に最も活躍するのは第2艦隊です。 先兵となる第2水雷戦隊(第2艦隊)は新品の駆逐艦があてがわれ、 第1水雷戦隊(第1艦隊)の駆逐艦は2水戦を追い出された型落ちの駆逐艦が集まってます。 結論を言えば、単なる整理番号です。「1」に「最高級」のニュアンスはありません。 #right(){(191:鷂 ◆Kr61cmWkkQ)} **軍隊にも禁煙の風潮が広まっているのでしょうか? 各国とも、人口の少なからざる割合を占めている軍隊だけ、禁煙対象から 外す理由はないので(そして喫煙の結果生ずる疾患は国の保健予算を食うので)、 軍への禁煙運動も当然行われています。 ttp://www.cbsnews.com/stories/2009/07/15/opinion/main5162131.shtml ttp://military.nosmokingday.org.uk/ ttp://rokdrop.com/2011/07/06/south-korean-military-creates-non-smoking-units/ ヨーロッパ大陸は比較的喫煙に寛容ですね。駅でも普通に葉巻売ってるし。 ちなみに。 少なくとも米海兵隊の「Scout Sniper School」のガイドラインでは、喫煙者は候補生になれません 喫煙によって発見されること、そのため作戦上禁煙することによって平静を保てなくなること、などが理由です。 #right(){(721:system ◆systemVXQ2)} **太平洋戦争の師団編成を見てると師団長中将の下に少将の歩兵団長がいるけど何やってる人でしょうか 歩兵団長の仕事は副師団長と考えて良い。 師団長の幕僚の一人なので基本的に司令部や参謀はつかない。 4個連隊=2個旅団で1個師団を編成していた時代の後に 3個連隊で師団を編成することが多くなって旅団が無くなった ことからできたポスト アメリカやフランスでは3単位編成の師団ができたときには副師団長を 准将のポストとした。 #right(){(俺初質スレ434:56)} **兵士が別の兵科に移籍することはよくあるのでしょうか? あまり多くは無い 例外として憲兵や衛生兵のような専門性の高い兵科の場合、最初は歩兵などの一般兵科として入隊してから選抜する(旧軍の場合) #right(){(俺初質スレ2050:97)} **傭兵や予備士官が、「外人部隊のくせに」「何だ?予備士官か」などと正規の軍人から軽く見られる差別はありえるのでしょうか? 傭兵に関してはある ボスニアでの傭兵部隊の扱いは文字通りいくら死んでもかまわない捨て駒扱いだったと実際にいった人間が言ってる #right(){(俺初質スレ2050:865)} **将官の犯罪ってだれが捜査したり逮捕したりできるんでしょうか >そこらのMPなんかじゃ手出しできませんよね? 憲兵の捜査権は大きいからそういうのは関係ない 戦前吉田茂が逮捕されたときだって、 小沢治三郎の下に渡航手段を聞きに来たことで事情聴取ぐらいはあったそうだし #right(){(俺初質スレ50505:25)} 憲兵なめんな、必要があれば将官だろうが容赦なく取り調べるわ #right(){(俺初質スレ50505:26)} 乃木が旅順攻めのとき階級が下の人から激しく意見いわれたときも 「唾を浴びた程度でどうってことはなかった」ぐらいの意見陳述を求められることがあったっけ #right(){(俺初質スレ50505:27)} 大抵の国では、憲兵隊などの軍内部の捜査機関は、参謀本部や軍大臣などの直属にして、 通常の指揮系統から独立させている 高級将校が階級を振りかざして、捜査を妨害するのを防ぐための措置だ 取り締まる側には、取り締まるだけの権限を与えるのが普通 #right(){(俺初質スレ50505:28)} **軍隊って何故全員正社員化しないのでしょうか? 一般企業より角度のあるピラミッド型の年齢構成にしなきゃいけないから 全員正社員だと釣鐘型になっちゃうだろ #right(){(俺初質スレ436:164-165)} >警察は釣鐘型でもいいの? 軍みたいに戦闘が主目的ではないからねぇ #right(){(俺初質スレ436:168)} **日本軍以外は慰安婦いなかったんですか? 秦郁彦によれば、第二次世界大戦当時の戦地での性政策には大別して自由恋愛型(私娼中心、イギリス・アメリカ) 慰安所型(日本・ドイツ・フランス) レイブ型(ソ連・朝鮮)の3つの類型があったという イギリス インド駐留イギリス軍慰安婦の場合 1893年の調査査では、女性の年齢は14~18歳で、主に売春婦カースト出身 第二次世界大戦時は公認の慰安所は設置せずに、現地の売春婦や売春宿を積極的に黙認した #right(){(俺初質スレ436:841)} ドイツ ドイツ軍は日本軍と非常に類似した国家管理型の慰安婦・慰安所制を導入し500箇所あった 1904年、フランス人売春婦を使い官製の慰安所を始め、後にはポーランドやウクライナの女学校生徒を連行し、慰安婦にした フランス 特にフランス植民地軍では「移動慰安所」という制度があり、第一次世界大戦・第二次世界大戦・インドシナ戦争、アルジェリア戦争の際に存在した アメリカや韓国では、朝鮮戦争やベトナム戦争まで、基地村の売春宿を利用 #right(){(俺初質スレ436:842)} ドイツについては独ソ戦だと占領地からの強制もあるな その対象女性の年齢幅が10~16歳と低いこと低いこと #right(){(俺初質スレ436:845)} ----

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