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#CONTENTS ---- *手榴弾 **手榴弾の有効殺傷半径ってどのくらいなんですか? 手榴弾の有効半径は概ね15mと言われています。 が、伏せていると数mの距離でも戦闘続行可能な場合が有るらしいです。 #right(){(6:海の人)} 手榴弾の爆発によって発生した負傷の世界最高記録は炸裂地点から500メートル 眼球に小さな破片が入ったらしい たまにはそういう運の悪い奴もいるってことで・・・・ #right(){(6:343)} **映画などで見られるような、「ピンを抜いて脅す」というのは実は意味がないんでしょうか。ピンを抜くとカウントダウンが始まって戻すと止まるような種類の手榴弾があるんでしょうか? ピンは先が開いたヘアピン風の形をしています。一旦抜くと、穴に戻すのは手間がかかる。 少なくとも、片手に手榴弾握ったままでは不可能です。また、握った手が離れれば、例えば撃たれれば、レバーははじけ飛んで爆発します。 いわゆるデッドマンスイッチ、死ねば入る自爆スイッチを持っている事になります。 レバー自体のバネの力もあれば、汗ばんだ手がすべる事もあり、横で見ているとけっこう盛り上がってしまう状況ではあるでしょう。 対策は、抜いたピンの曲がりをまっすぐ伸ばすか、あるいは適当な細い棒を見つけて、レバーの穴に突っ込ませてもらう。 そのまま相手の手をガムテープでぐるぐる巻きする、などです。 繰り返しになりますが、ピンを抜く事自体は単なる安全装置解除です。ただ、一旦そうなるとごく簡単に点火される所がミソなわけです。 #right(){(7:23)} **昔の映画では手榴弾で戦車を破壊してましたが、本当に破壊できるものでしょうか? 破壊する場所にも拠りますが、昔の戦車には無線機が積まれていないものがありましたので、 車長が外部を確認していました。 従って、車長を倒して内部に手榴弾を放り込めば、中の乗員はやられます。 また、車体底部の装甲は非常に薄いですから、ここに手榴弾を放り込んでも、破壊を期待することが出来ます。 但し、車体に投げつけても、エンジンに向かって投げても、当たり所によってはあまり効果がない場合もあります。 ま、装甲車くらいなら破壊できるかも知れませんね。 #right(){(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)} 昔の戦車は底部弱いです 現在の第三世代戦車は対地雷装甲を施していたり、それを考慮した設計になっているので 手榴弾はおろか地雷ですら破壊は難しいかもしれません ただ、ある程度の威力に到達すれば先日のイスラエル軍のメルカバMk3戦車みたいに吹き飛ぶ可能性があります #right(){(29:622)} **飛距離が長い棒型手榴弾が廃れたのは何故ですか? コスト・効率の問題。棒形手榴弾は投擲距離が伸びるという 特徴があるが、その数割の遠方投擲のために倍以上の大きさの手榴弾を 作るメリットが薄い。重く、大きく、高価。 #right(){(38:39)} **手りゅう弾が爆発する原理を教えてください。 たとえば、米軍のM26などの場合ですと・・・ ピンを抜く→レバーが外れる→レバーに押さえられていたハンマーがヒューズを点火→ →ヒューズが燃焼(数秒間・・・手榴弾の種類により差異あり)→炸薬へ点火→あぼ~ん といった按配になります。 「ピンを抜くとレバーが外れる」と言うわけではなく、「ピンを抜くとレバーを外せるようになる」というのが妥当 な表現かと。(レバーを握らずにピンをぬくと、そのままレバーも外れる) 通常は、レバーを握ったままピンを抜き、投擲と同時にレバーが外れるようにするそうです。 #right(){(41:ちゃぎ ◆O6.vzjpM)} **旧帝国陸軍の手留弾はヘルメットにぶつけてフューズに点火してから投げたと思うのですが バネ式レバー以前には、叩きつけ式着火信管もありました。その場合、 安全ピンは叩きつけピストンを串刺しにして止める仕掛けになっていました。 しかし実戦であわてていると、叩きつけが不十分とか忘れるとかで 失敗も多く、いわば自動式のバネ付きレバーになったわけです。 #right(){(41:106)} 旧陸軍では手榴弾を十年式擲弾筒で飛ばすことができる設計にしてましたので、 フライオフレバー形式)は採用できなかったんです。 また、装填作業のため投擲専用より遅延時間も長く設定してありました。 投擲を行わない柄付き手榴弾では、ドイツのものに範を取った摩擦着火もあります。 #right(){(41:108)} **兵隊がぶら下げてる手榴弾に、戦闘中敵の銃弾があたって爆発するなんてことはないんでしょうか。 有り得ませんね。中心部の起爆信管に命中した場合は爆発を誘発します。 軍用爆薬は安定性が高いのです。有名なC4などでもハンマーで叩いても 結晶化するだけです。火をつけても固形燃料のように燃えるだけです。 爆発は起爆信管による効果、つまり熱・圧力・衝撃が揃わないと爆発(専門的には爆轟)しません。 #right(){(53:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} **手榴弾が地面に落ちて3m以内にいない場合は伏せれば致命傷は負いません。なぜなら、破片は地面から30度の角度で飛散するからです。 >韓国の放出品店で買った米陸軍教本に書いてるんですが本当に死なないんですか? 一般的な手榴弾の威力半径は約15メートル。死亡に至らしめるのは半径5メートル。 しかし3メートルで確実に伏せているのなら破片が当たる確立は低いと思われ。 #right(){(63:967)} **アニメとかで黒い鉄の丸い塊に導火線がついている爆弾って実在したのでしょうか? 帆船時代の「先込め式の大砲の焼夷弾」には有ったかも>導火線 丸い弾体に導火線というと他の例は知らないなあ。 #right(){(79:209)} 元ネタは多分18世紀以前の擲弾でしょう。 ナポレオン戦争時には、既に廃れていましたが、擲弾兵という名称だけは残りました。 #right(){(79:210)} ハンドグレネードとして、球体に導火線を付けた物はかなり昔からあります。 それこそ中世から。 日本でも戦国時代に現在の花火の玉のような爆弾が使われています。 #right(){(79:211)} そういえば元寇の絵巻モノに描かれてたような気がする。 #right(){(79:212)} あったね。確か中学の教科書に載ってた。 相手を殺傷させるというよりも、馬を驚かせて混乱させるために使ってたらしい #right(){(79:213)} >>210 の説明のとおり、中世のころの擲弾です。 大ぶりな果物位の大きさで赤い火を出して爆発(はじける)ので イスパニア語ではグレナディン(ざくろ)と呼ばれていました。  これを扱う兵はフリードリッヒ大王の擲弾兵の様に「擲弾兵は勇猛 である」との評判が立ち、エリート部隊扱いされた時期もあります。 (ロンドンの宮殿衛兵の襟章は火のついた擲弾をデザインしたものです。) 銃の有効射程が伸びるにしたがって使われない忘れられた兵器に なりましたが、南北戦争のころでも「豆の空き缶に小石と火薬を詰めた 手作り爆弾」に形にかえて登場しました。  各国の工場で規格生産されるようになったのは、日露戦争の観戦武官 の報告を得た後だったと思います。 #right(){(79:217)} **手榴弾と手投弾ってどう違うんですか? 「てなげだん」 ま、同じもの。 榴弾なんて言っても何のことかわからないだろうし、さらに榴の字が使えず 手りゅう弾などと書かれてはますますわからん。 #right(){(79:336)} **もし自分が居る塹壕に手榴弾を投げ込まれてしまったら、その手榴弾を穴に落とし、穴を自分の足で踏んでふさいでしまえば助かる? その手の穴は、個人用掩体には必ず設けるようになっていますが 足で塞ぐのは自殺行為です 穴の開放部分が、別な方を向くように構築するのが普通です。 #right(){(82:477)} 戦前の手榴弾だと破壊力がないからその程度で大丈夫かもしれません。 手前が持っております教本には手榴弾を鉄兜で覆って全体重をかければ 大丈夫と書いてあります。 #right(){(82:478)} **chemical grenadeの日本語訳はなんとすべきでしょうか? >とある映画で「ケミカル手投げ弾」となってて??と思ったのですが。 ケミカルグレネード、直訳してケミカル手投げ弾はそれほど間違っていないと思います。 一般には、催涙ガスを噴射する手榴弾を示し、暴徒鎮圧や排除、あるいは警察部隊の突入援護などに使われます。 ) #right({(91:12)} **手榴弾の破壊力ってどれくらいなんですか? ものによりけりだけど、ごく普通の対人・軟目標手榴弾は爆発そのものの破壊力じゃなく、 それによって飛び散るケースの破片で標的を破壊するので「大爆発して炎に包まれたり」はしない。 大体半径15-20mの球が有効範囲だけど、それ以上離れた場所でも破片の密度が十分以下に減るだけで、 飛び散った破片は数百m位まで殺傷力があることもある。 押し競饅頭の状態で手榴弾を使えば集団自決はもちろん可能。 #right(){(96:184)} **手榴弾程度の爆発物が水中で爆発した場合、衝撃波の伝達効率は空中よりもはるかに上回るのでしょうか? 音の伝道効率は高いですが衝撃波は高くないはずです。 #right(){(99:632)} **攻撃用手榴弾と、防御用手榴弾はどう違うのですか? 攻撃用:爆圧で制圧するため火薬多め、破片少なめ 防御用:障害物に隠れて攻撃するため、破片多め #right(){(99:771)} **WWⅡに関する映画なんかだと、手榴弾をボールのように投げず、ドッジボールを投げるように投げるのはなぜ? 手首の返しを間違えて、足下に投げかねないからです。 #right(){(107:817)} ・重さの関係 ・伏せた姿勢から投げる為 等々 #right(){(107:831)} 塹壕等から投げる場合は、敵方に身をなるべく晒さない為に 放物線状を描いた感じになる。 (肘を使って投げると胸が起きやすい) 野球見たいなフォームで不意に投擲をすると 肩に来る場合がありますよ。 基本は余り遠くに投げる物では無いですね。 沢村投手見たいな事はあるだろうけど。 #right(){(107:夢見る名無しさん)} **M67手榴弾って、ベトナム戦で使われてたんですか? M67 "Baseball style" はベトナムで使用されたようです。 #right(){(114:system)} M67ハンドグレネード”アップルボム”は1960年代後半に制式採用。 ヴェトナム戦でも使われてる。 #right(){(114:724)} **BHDでハンドグレネードにテーピングしてる場面がありましたがどういう効果があるのでしょう? 思いつくのは なにかのはずみで安全ピンが抜けてしまっても爆発しないように。 なにかのはずみでピンを抜いてしまったグレネードが起爆しないように。 ピンを外してテープだけで止め、ブービートラップなどとして使用。 #right(){(115:system)} **柄付の手榴弾が廃れたのってなぜですか? 重くてかさばるのでたくさん携行できないことと、投げ方にコツが必要で 不慣れな兵士が投弾モーションに入って”ポロッ”と足元に落とす、という事故がよく起きる為。 あと、生産性が悪い(柄がある分当然)のでコストもかさむし 戦時の大量生産に向かない、っていうのもあった。 ただ、遠くに投げるのが楽、というメリットは大きい>柄付き手榴弾 #right(){(121:216)} だって、ほら。 柄がついてると、握りを変えて球筋に変化がつけられなくなるし・・。 #right(){(121:218)} 手のひらに引っかかったりしやすくて意外に投げにくい 着地後に転がってくれにくい >>218 鉄の玉を変化させるのは人間には無理。 #right(){(121:263)} 柄つきじゃなくて、棒状のはあるがな #right(){(121:264)} 別に廃れた訳では無いと思うが。 旧共産圏ではまだ現役なはず >柄付き手榴弾 手で握れるタイプだと取り扱いに便利なメリットもある反面、大きさに制限が あり、炸薬量に限界がある。 たとえば、日中戦争では戦闘で手榴弾の投げ合いになり、柄付で 炸薬量が大きい中国軍の手榴弾の威力に日本軍はたびたび苦戦している。 あと、発火機構が複雑で無ければ、柄付き手榴弾でも一概に生産性は 悪いとは言い切れない。 #right(){(121:319)} **爆裂手榴弾は攻撃用手榴弾、破片手榴弾は防御用手榴弾という別名があると聞きましたが何故でしょうか? 攻撃用手榴弾=その名の通り攻撃時に使用。        飛び散る破片が少ない。        時限信管を使用(これは必ずしも全てがそうではない) 防御用手榴弾=投弾者が塹壕や掩蔽壕に身を隠せることが前提となっている手榴弾。        飛び散る破片が多く威力半径が攻撃型に比べて大きい。        衝撃信管や電気信管を使用し、投弾後地面に落ちるとすぐ爆発する        (攻撃用と同じく必ずしも全てがそうとは限らない) #right(){(121:223)} >攻撃用と防御用を両方持ち歩くことはあるんでしょうか? >間違って使用してしまう可能性もあると思うんですが 間違えたら自分も傷つくね。それだけ。 #right(){(121:225)} 防御用は基本的には持ち歩かないものだろう。 攻撃用と両手に持つ奴なんてよほどの凄腕か新兵だけだと思われ。 #right(){(121:226)} **手榴弾は目的別の種類があるそうでが。 かつて手榴弾は防御型と攻撃型に分けられていた時代がありまして、 炸薬による破壊力を重視したのが攻撃型、破片による殺傷効果を狙ったのが 防御型というようになっていました。 俗に言う「パイナップル手榴弾」や英国のミルズ手榴弾の表面の刻みは 破片による殺傷効果を高めるためのものでした。 しかし、実際には刻み目の通りに均一な破片として飛散することはあまり無く、 現在では内部にぎざぎざのワイヤーコイルを仕込んだものが主流です。 (だからM26A1手榴弾は表面がつるりとしています) #right(){(160:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **手榴弾には防御型と攻撃型があると聞きましたが、M67とMk3A2では破片数はどの程度違うのでしょうか? 防御型手榴弾と攻撃型手榴弾の違いは炸裂したときの被害半径。 内蔵された破片の数ではない。 防御型手榴弾は投げ手が防護された環境(塹壕の中とか)から投げつけることを前提にしてるので通常手榴弾を 投げつけられるであろう距離よりも被害半径のほうが大きいものが多い。 また、時限信管の延期時間も短い(時限信管ではなく投げて地面に落ちると衝撃ですぐ炸裂するようになってることが多い) 手榴弾が爆発したときどれくらいの破片がどれくらいの範囲に飛び散るのか、なんてことは事前には分かりません。 実際にテストをしても必ずしもそのテスト通りの結果が毎回安定して出るとは限らないので。 なので時と場合と次第によってはとんでもない所まで破片が飛ぶことも。 #right(){(初心者スレ365:498)} **日本兵の持っていた手榴弾は、底を固い物に打ち付けると点火したようです。こういうのは当時は一般的だったんですか? >また、現在の手榴弾はどんな点火方式ですか? 日本軍の手榴弾はかなり特殊。 激発方式についてはイカのページの信管の項目を参照。 http://gyokusaiclub.hp.infoseek.co.jp/hi-ho_gr.html #right{(507:753)} **閃光手榴弾ってあらかじめ来るのがわかってた場合、気をしっかり保っていればなんとか耐えられない? フラッシュパックは投入地点から離れ後ろを向きしっかり目を閉じて持続時間の間耐えればやりすごせるが 特殊部隊は投入にあわせて突入してクリアを試みてくるのでその間は致命的な隙になるぞ 対策をするなら生身でいるより色の濃いサングラスや本格的な対閃光装備などで目を保護した方が遥かに有利 #right(){(初心者スレ482:683)} **閃光弾って目を瞑れば凌げるものですか? 閃光その物は凌げる可能性がありますが 破裂音と爆風によって強烈なショックを受けますのでそうそう凌げません #right(){(330:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **1個の手榴弾で何人が自決できるんですか? >沖縄では多くの民間人が軍人から手榴弾を渡されて自決させられた、なんて話があります。 >軍も貴重な武器をホイホイと民間人にたくさん渡すわけにはいきませんよね。 1個で数人が死ぬのは可能。 日本軍の手榴弾は爆薬は少なめだが、それでも爆発時に破片が飛び散るので、 近くにいれば即死はしないまでも重傷を負える。腹などやられれば、じきに死ぬ。 日本兵が手榴弾で自殺する場合、通常は一発を腹に抱えて一人で死んだ。 しかし、数人で車座になって死んだ例もあるし、二人で抱き合って一発で死んだ例もある。 民間人が手榴弾を使用した例でも、たいした数がないので一家数人が車座になったり、 人が密集してるあたりへ適当に投げて、生き残りはかみそりなどで自殺というケースも。 なお集団自決が発生したのは確かで、その中で手榴弾を使用した例があるのも確実。 争いがあるのは、自殺が政府・軍による強制的なものであったかどうか。 #right{(658:927)} **ドイツの柄付き手榴弾は爆薬量重視の手榴弾だったといいますが、一体どういう運用思想で作られたんでしょうか? >一般に榴弾の危害半径は破片>>>爆圧ですよね。 >手榴弾サイズの爆薬なら尚更危害半径の狭さが目立つと思いますが、 あの形は投げる時に振りかぶると遠心力が働いてより遠くに投げられる。 多少重く作っても遠くまで投げ易いので、威力を大きく出来た。 その代わり、投げようと振りかぶった時にちょうど一番重い部分が下向きになるので、 後方や自分の背中に落っことしてしまう事故もよく起きた。 あと、柄付き手榴弾に限らず、手榴弾には「防御用」と「攻撃用」の2種がある。 「防御用」は塹壕等に身を隠せる状態で向かってくる敵に投げる事を前提にしているので、 想定投擲距離よりも被害可能半径の方が大きく設計され、またそれでいい事になっている。 #right{(520:683)} 先人に補足すると、破片殺傷効果を増すために後から弾体に被せて使うジャケットが 開発されている。 表面にチェッカリングの入った薄い金属筒だが、これを装着すると破片が 変なとこまで飛んだりするので、使い勝手が悪いと不評だった。 #right(){(520:684)} **手榴弾が転がってきて投げ返す時間も無い場合、ヘルメットを被せて押さえつけるという方法で防げるでしょうか? それではヘルメットを脱いでいる時間もないはずです。 最良の対処法は手榴弾に覆い被さることです。 手榴弾に足を向けてうつ伏せに寝ろ。 だから塹壕には溝と穴が掘ってあり、手榴弾をそこに蹴りこむ。 米軍の塹壕設営マニュアルな。 ttp://www.armystudyguide.com/images2/a0337.gif 自衛隊の小銃掩体にも手榴弾が放り込まれたときに入れる穴がある。 手榴弾なんか破片が危険なだけで炸薬の量はちょっとしかないから。 #right(){(352:430-441)} **手榴弾って、野球のボールみたいな真球にしようという発想はなかったんですか? 丸い手榴弾もある。 ただよく考えれば分かると思うが、人間の手の大きさには限度があるので、球形にすると ある程度以上大きくしたら握れない。 無理やり握れてもしっかり握れないから、遠くに投げ辛くなるし、点火した後取り落として 足元に落としたりしたら大変な事になる。 そうなると、楕円系というか卵状の形状が、握りやすく容積を確保するためにはベスト。 一部の手榴弾は普通に丸い。むしろ、漫画などで良く見る「黒くて丸くて導火線がパチパチと燃える」タイプの 手榴弾がかつての主流だったのが、破砕効果を高めることを狙ったり持ちやすさを優先したりした結果、いわゆる 「パイナップル型」と呼ばれるスタイルや、現在の形の手榴弾になっていった。 実際に「野球に馴染んでるから」という理由で丸い着発信管型のを作ったが、こっちは結局不採用。 現在使われてるM67は以前のパイナップル型よりは丸いデザインになってる。 #right(){(549:322-324)} **GP30やM203などの便利な擲弾発射器があるのに、いまだに手榴弾が廃れないのは何故でしょうか? 遮蔽物越しに投げたり、塹壕に投げ込んだり、室内に投げ込んだりするのは擲弾発射器じゃできないから。 グレネードランチャーでは塹壕に火力を撃ちこむ事ができないが、 手榴弾なら放物線を描いて飛んでいくので塹壕に直接投げ込む事ができる それに塀の向こう側にいる敵兵を攻撃したいとするとグレネードランチャーでは飛び過ぎるが、 手榴弾なら軽く放り込む事ができる。 だから柔軟性の高い手榴弾はまだまだ現役。 それに何よりも、市街戦では手榴弾ほど重宝する武器は無い。 歩兵の教本では建物内を掃討する際、 まずドアの隙間越しに手榴弾を一発ぶち込んでから突入するよう書かれている。 うまくいけば一発で敵を全滅されられるかもしれないし、 死ななかったとしても爆音でしばらく動きを止められるから。 #right(){(348:337-348)} **白燐手榴弾を、明らかに焼夷効果を狙って使用しているシーンがありました。 >手元にあるのは集英社・オメガJ・97年初版・113ページ。 >麻薬カルテルとの戦いで、夜中にカルテルの兵隊と出くわした際に使用。 >ただし2発目は元SASに率いられた部隊との交戦中、煙幕を張るために使用。 >90年代には、白燐弾を、スモークマーカー以外の使い方として、焼夷効果を狙ったと見ていいのでしょうか? 発煙手榴弾は水に放り込んでも燃え続けるくらいなので焼夷弾の代わりには 充分なる。 90年代どころか白リンを使用した発煙弾が開発された頃から焼夷弾の代わりに なることは知られてたし代用焼夷弾として普通に使われていた。 白リンを使用した発煙弾は赤外線探知を妨害できないため、90年代の後半あたり からは赤リンを使用した発煙弾に取って代わられつつある。 赤リンを使用した発煙手榴弾は高温燃焼する時間が僅かなので代用焼夷弾としての 有用性は低い。 #right(){(581:46)} **映画で特殊部隊の兵士が戦闘前の準備のときに手榴弾のピンを抜いて?テープでその部分をぐるぐる巻きにする描写があったんだけど、それには何の意味があるの? アメリカ軍を始め世界で一般的に使われてる形式の手榴弾(ミルズ式という)は、ピンを抜いた あと投げると安全レバーが外れて撃発状態になる(普通は遅延信管によってそのあと数秒で 爆発する)。 それを逆用して、手榴弾をレバーをテープで巻き付けて固定しピンだけ抜けば 「テープが外れればすぐに作動する爆弾」 が作れる。 あとはトラップとして「引っかかったらテープが解ける」ようにしとけばよい。 >『ブラックホークダウン』でデルタがやっていたんだ。トラップと言うよりも安全対策のようにも見えたんだが 車両に乗ったりヘリに乗ったりして移動する時、車内や機内の何かに手榴弾引っ掛けると 危ないので、そう言う風にレバーを固定して更なる安全策にすることがある。 一般部隊でそれをやると「剥がすの忘れて投げた」「いざ必要な時に剥がすのに手間取って 投擲のタイミングを逃す」果ては「テープを剥がしたらレバーも取れて暴爆した」という 事故が起きるから禁止することが多い(乗車時等は手榴弾は回収して一括して持ち運ぶ)が、 特殊部隊等は練度高いので普通にやっている。 #right(){(590:702,705)} **音響手榴弾は大きな音が出ますが、その音量は破片型手榴弾と比べてどうでしょうか? >もちろん、破片型だと音より先に破片が威力を発揮しますが、音の大きさだけを比べるとどうでしょうか? 音響(閃光)手榴弾、所謂スタングリネードは主に閉鎖空間での非殺傷制圧能力を目的に作られた物です 炸薬量に関して言えば寧ろ破片手榴弾よりは少ないものが多く、影響範囲その物は破片型よりも小さいです 音の質について言えば、燃焼速度を調整している場合破裂音はやや持続する性質があるようで 文字通り音質が異なる為一概には言えませんが感覚への刺激の強さで言えば破片型よりも影響は大きいでしょう。 #right(){(331:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **スタングレネードなるものを、仮に自分の足元で炸裂させると、どうなりますか?やっぱ鼓膜が破裂したりする? >体に影響が無いならコレ↓を自分に試してみたいんだが >http://www.sheriff.co.jp/Gun%27sWay/gunswaycqb.html 大火傷します、実際投擲する前に破裂する事故も起きています。 #right(){(324:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **手榴弾はどのような兵士が何発ぐらい持つんですか? 米軍の場合、 手榴弾の数は特に決まっていないようですが、2~4発程度が相場のようです。 4発持つ場合には、そのうち1発は発煙手榴弾にして、味方の航空機に対して 目標を指示するのに使用するのが通のやり方のようです。 #right(){(321:970)} **手榴弾やグレネード弾の、純粋な爆風の威力ってどのくらいあるのでしょうか? 爆風の衝撃と爆発閃光とその音響で一時的に行動不能に成る程度で、 被害半径は数mとなっており、その特性は室内制圧用の音響閃光手榴弾 スタングリネードまたはフラッシュバングとして利用されています。 #right(){(617:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **手榴弾って輸送中や作戦中にピンが抜けたりしないのでしょうか? 自衛隊に関して言うなら、問題はないでしょう。 安全ピンの引き抜き力はかなり強く、ピンの先が広がった状態では、映画のように簡単に引き抜くことは、 かなり困難です(やろうとすれば、事前にピンの先をすぼめる必要あり)。 また、手榴弾は、弾体と信管を別の缶に入れて保管されており、この状態での安全性は、落下試験、 ジョルト・ジャンブル試験により証明されています(これは、米軍も同様)。 ちなみに、自衛隊では手榴弾を原因とする事故は、発生していません。 #right(){(314:45)} **刃物が届く範囲内で、爆発した手榴弾の破片って、どれくらいの威力があるのですか? 大抵の手榴弾は10g前後の破片が最も多く生成されるように設計されていて、それは破片の重量と飛翔距離との相関関係から、破片の持つ殺傷効果が最も大きい値だと導き出されたもので、 それは拳銃弾の弾頭重量と近似している。 数cm~10数cmの距離であれば破片の存速は高く、ライフル弾並みの貫通力を持つ。 #right(){(645:324)} **手榴弾では敵はなかなか死なないのですか? 手榴弾の殺傷力は基本的に破片が主だから 爆風で首や頭が吹っ飛ぶとか、狭い場所や覆いかぶさる形で破片をモロに喰らわなければ即死はない もちろん大量出血してれば手当てして後送しないと死ぬ #right(){(俺初質スレ432:662)} 手榴弾による。フラグメントに殺傷力を高めるためにいろいろな 金属物を入れているものもあるし。まあ、半径10メートル以内の 致死率は高いだろう、一般的に。 #right(){(俺初質スレ432:663)} **スモークグレネードはどういう時に使うのですか? 狙撃や銃撃で釘付けにされているときとかに移動するために使う 色付きなら主に友軍(飛行機とか)への信号 #right(){(俺初質スレ432:902)} **M34白燐焼夷手榴弾とM14特殊焼夷手榴弾について、効果と用法などを教えて下さい。  AN-M14手榴弾は装備を破壊するためのもので、もちろん敵の装備にも使用しますが、 むしろ自軍の兵器を敵に利用できないよう破壊するためによく使用されます。 イラク戦争でも行動不能になったM1A1に対して使用されましたし、不時着したヘリなどで 機密部分の多い電子機器などを破壊するために、機から離れる際に使用されます。 M14はテルミットの改良品ですから、高温は発するものの飛散しにくく、 薄い鉄板を溶かす、燃焼産物の液化鉄が火災、焼損を引き起こすと同時に 部品を溶接して使用不能にするといったものです。燃焼ガスはあまり出ないため、 二次火災を起こさない限り一ヶ所にホットスポットを作るだけで、暗視装置妨害効果は限られるでしょう。  M34が白燐手榴弾です。半径35mが危害、焼夷半径になります。内容物の白燐が燃焼しながら飛び散り、 燃焼ガスも熱を帯びて拡散しますから暗視装置への妨害効果は大きいでしょう。濃い白煙を発しますから、 可視光に対する妨害効果も期待できます。このため、焼夷手榴弾と同時に、自軍へのマーカー、煙幕としても 使用されます。米陸軍マニュアル↓ではM34は旧式兵器に分類されています。可投距離より危害半径の方が大きいため、 投擲者は遮蔽を取る必要があります。 http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/3-23-30/ch1.htm http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/3-23-30/appe.htm 極論するとAN-M14は対人殺傷力なし、延焼性なし。 単純に言えば溶鉱炉の溶けた鉄を発火地点に注ぐようなものなので、そりゃその真下にいれば死ぬだろうし、 至近にいれば滴飛ぶし赤外線火傷ぐらいするかもしれませんがちょっと離れていれば安全(1m?)。 一点で高熱源を発生するので、そりゃ可燃物があれば延焼しますが、 基本的には溶けた鉄が流れ落ちる狭い範囲を焼損、溶接するための手榴弾です。 M34は全然別で、書いたとおり破片手榴弾よりも危害半径が大きいぐらいです。 しかも人体にくい込んだ破片が燃え続けるし。ただそれなりの防備をしている相手だと 効果はとても落ちます。いい加減な服しか着てないゲリラ相手ならなかなか凶悪に効きそう。 #right(){(234:25-31)} **満州で限定的に生産された以外に日本に柄付手榴弾あったっけ? 九八式が柄つきですね。 ただ柄つきはかさばるので、あまり好まれなかったようです #right(){(俺初質スレ2049:877)} 日本は手榴弾投げるより、擲弾筒使ってたから #right(){(俺初質スレ2049:878)} **手投げ弾ですが相手に投げ返されないように、時限式ではなくて投弾後に接触したら即爆発するようには作れないんですか? そういうタイプのもあるよ、WW2イタリア軍のとか #right(){(俺初質スレ30501:213)} 手投げ弾は壁にぶち当てて反射させて敵の潜んでるところに転がすメリットもあるし、 ジャングルで木に当たった瞬間爆発したら効果なくて困る 直で爆発させたいなら今はグレネード弾の方がいい #right(){(俺初質スレ30501:214)} 技術的には可能だし、213のように実例もあるが、実用性が低い 214が指摘した問題の他にも、下が柔らかい土や草むらだと不発になりやすいとか、 投げ損ねて足元に落としたら、そこで人生終了になるなどの欠点があり、廃れた (数秒後に炸裂するタイプなら、素早く拾って投げ直したり、安全地帯に逃げる余裕がある) #right(){(俺初質スレ30501:218)} **手榴弾を2つ携行してる兵士が、手榴弾の1つを身に付けたまま爆発させた場合、もう1つの手榴弾も誘爆しますか? >戦時中に柄付手榴弾を束ねた収束手榴弾があったけど、あれって1個を爆発させて他を誘爆させるって事なんかな >安全装置付いてたら誘爆しなさそうな気もするんだが 柄付手榴弾は導火線起爆で、しかも弾体自体は 弾殻が比較的薄い火薬缶みたいなものだから。   元の>355については、多くの場合は密着してなければ誘爆することなく 飛ばされるだけだろうけど、比較的弾殻の厚い安全ピンの付いている 信管起爆の卵形手榴弾でもケースバイケースで誘爆することは皆無ではないとは思う。 #right(){(俺初質スレ436:359-360)} **手榴弾にも欠陥品ってのはありますかね? 信管の不具合と言うか、 調定時間が長すぎて敵が投げ返して来て被害が出るとか また、短すぎて投げる前に爆発してしまうとか 装薬が少なくて威力が足りない、など 運用上の問題点を指摘されて仕様を変える事は良くありました #right(){(俺初質スレ436:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} イタリア軍 赤い悪魔でググれ。 #right(){(俺初質スレ436:380)} *燃料気化爆弾 **燃料気化爆弾。威力は凄そうですが、どういった目標に使用するのでしょうか? >あと、酸欠で死に至らしめる効果があると聞いたのですが、ほんとうですか? ベトナム戦争中にヘリの発着場の啓開用として、最初に使用されました。 湾岸戦争中は地雷原啓開用に、イラク軍陣地の破壊にも。有名な“死の街道”も燃料気化爆弾ではないか、という話もあります。 #right(){(7:一等自営業)} 酸欠ではなく、爆圧で肺が潰れて酸欠死ではないでしょうか。(燃焼ガスはすぐに上昇してしまいます) #right(){(7:G_Tomo)} **気化爆弾の規制とかの話はないのだろうか。今度大戦があったらどの国も使いたい放題だと思うのだが。。。 燃料気化爆弾は、単なるでかい爆弾ですから、特別に規制の対象にはなりません。 なる見込みもないでしょう。 #right(){(7:224)} **FAEとはどんな兵器なのですか。核兵器なみの威力をもっているのでしょうか? 気化爆弾ですね。 内部にブタンなどの気体を詰めて、時限信管で爆発させるもの。 #right(){(8:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} 燃料気化爆弾。燃料を目標地点で飛散させ、遅れて点火させます。 酸化剤を自前で持たなくて済むため、重量のわりに爆発力が大きくなります。 爆発圧による破壊が主であり、大きな通常爆弾以上の効果はありません。 #right(){(8:system)} http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/cbu-72.htm FAEってのは、まあこんな武器です。小さいのもあるってことですね。 大型のものでBLU-82というのもあります。こちらは15000ポンドの燃料 を搭載し、危害半径は4海里程度だそうです。禁止の動きがあると言うのもわかりますね。 こんなのも見つけました。 http://www.deoxy.org/wc/wc-myth.htm #right(){(11:415)} FAEの発生させる爆圧は、人間が耐えることができる圧力の数十倍に達するそうです。 ソースが不明なのでちょっと問題あるのですが、圧力に耐え切れないために、身体に 重大な損傷を蒙る可能性のほうが高いのではないでしょうか。 #right(){(11:600)} **高地で気化爆弾使うと酸素不足で威力は低下するのか?巡航ミサイル搭載型の気化爆弾は存在するのか? 燃料気化爆弾は面制圧兵器です。面展開ともっともかけ離れているのが まっとうなゲリラだとしたら、たぶんそうですが、燃料気化爆弾の使用は あまり賢明ではないでしょう。ただ、前にも書きましたが、今回のアメリカの 攻撃はショーです。であれば、燃料気化爆弾は見せるためだけにでも使われる 可能性はあります。情けねえ。 で、高地で使えば威力は低下すると思われます。酸素濃度低下による点火タイミング の問題もあるでしょう。でもこれは調整可能ではないかな。しかし低気圧下では否応なく 燃料気化爆弾の爆圧効果は減衰しますし、平坦地でないゆえの威力低下もあるでしょう。 しかし、最初に書いたとおり、本質的にどうでもいいことです。 また、巡航ミサイルどころか、RPG、つまり歩兵携行ロケット弾規模のFAEすら存在します。 しかし、FAEはソフトスキン、つまり防御の薄い対象にしか効果がありませんから、高い巡航 ミサイルの対象になる、高価値固定目標に対して使うのはムダと言うものでしょう。 #right(){(9:system)} **燃料気化爆弾は敵の酸欠を目的としたものなんでしょうか? 酸欠というのは燃焼ガス(直ぐに上昇する)による事ではなく、爆圧により肺が潰れる為だと思われます。 #right(){(9:名無しさん@G_Tomo)} **燃料気化爆弾は通常兵器の中では一番有用性が高いって聞いたんですが実際どうなんでしょう? 通常弾頭の中では、重量あたりの発生エネルギーが高い(空気中の酸素を利用できるため)というのは事実。 しかし殺傷力を爆燃による圧力に頼っているため、ある程度の気密性を持った装甲には無効。 多目的子弾をばらまくクラスター爆弾の方がはるかに有効。 露出した歩兵や洞窟内の人間相手であれば有用性が高い。 #right(){(31:452)} **燃料気化爆弾っていつ使っても関係ないんでしょうか。雨の日(小雨もしくは土砂降り)とか、風の強い日とか。 代表的なFAEの一次爆発(燃料散布のための破裂)から二次爆発(点火)までの 時間遅れは0.15秒ほどであり、このため気象にはほとんど影響されません。 #right(){(41:929)} **燃料気化爆弾(CBU-72など)を市街戦のさなかの市街地に向けて投下した場合、平地で使うよりも敵部隊に与える被害がへったりするのでしょうか。 市街戦の最中に使っては味方を巻き込む気がしますが。 気体力学的に範囲が狭くなるかは知りませんが、気化爆弾は酸欠 により死に至らしめるので、建物の中にいれば平気という物では在りません。 専門の設備でもなければ #right(){(44:機甲自転車 ◆OLMrOd1JGM)} **サーモバリック弾てなんですか? 地下貫通爆弾の中に燃料を詰めたものです。洞穴にぶち込み、燃料が ほどよく拡散した頃に点火。洞穴内部で粉塵爆発を引き起こし、人員を根こそぎ 殺します。 #right(){(54:668)} >サーモバリック爆薬PBXIH-135は、アルミニウムを主成分とする >fuel-rich(酸素と燃料の理想的な燃焼混合比に比べて燃料の多い状態) >な固体混合爆薬で、目標内部の酸素を利用して爆発する。 >一部雑誌等で、BLU-118/Bは液体燃料を使用しているとする記事も >あるが、これは誤りである。なぜなら、液体燃料は、弾着時の衝撃により、 >洞窟やトンネル内部に到達する前に爆発する可能性が高く、貫通爆弾の爆 >薬としては不適当だ。 #right(){(54:671)} **気化爆弾について教えてください。 >戦術核並みの威力だとか言われてるけど本当ですか? >なぜ気化爆弾をもっと使わないんでしょうか。 >どういった使い方ができるのか、特徴・長所・欠点、なんでもいいので教えて下さい。 いわゆる、気化爆弾ですが… 威力は他の爆弾に比べてそれほど優れているわけではありません。 こちらの絵をごらんになってください。 #image(http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/images/faeanim.gif) 世間一般で核爆弾並の気化爆弾と誤解されているのは、BLU-82(デイジーカッター)というスラリー 爆薬を用いた爆弾で気化爆弾ではありません。 こいつの威力は6トンの爆薬を積んでいる事から来ています。 まぁ、巨大な爆弾ですので爆発すると巨大なキノコ雲ができます。湾岸戦争の時に英国の特殊部隊 が戦術核兵器が使用されたのかと勘違いしたそうですが、爆弾の威力は核兵器の1/100以下です。 #right(){(55:159)} **よく気化爆弾は小型核並の威力があるとか聞くのですが本当のところ威力はどうなんでしょう? それは大嘘。 重さの割には威力が大きい、広い地域を破壊できる爆弾というだけのこと。 #right(){(113:57)} ついでに言うと、核爆弾の威力は全然ケタが違う。 MOABでさえ、言ってみればただの10t爆弾にすぎないが、核は一番小型の野砲で撃てる大きさのものさえ、 TNT換算で数百㌧級の破壊力があり、おまけに放射線の被害まである。 #right(){(113:59)} **湾岸戦争で使用された一発の気化爆弾でイラクの一旅団が一瞬にして消えた? 数千人規模の旅団が1発のFAEで消滅したのなら、 彼らはきっと押しくら饅頭でもしてたんでしょうね。 #right(){(115:206)} うろ覚えで書きますと、最大のFAEでも無防備な人間相手の加害範囲は 数百メートル×数百メートルの単位だったと思います。 その範囲に詰め込まれた裸の兵力は確かにFAE一発で全滅する可能性はあります。 何人死んだかは兵員密度で決まります。 実際の所、クラスター爆弾の方が一航過で落とせる量を考えると はるかに破壊的(軽装甲は役に立たない)だったと思います。 #right(){(115:system)} FASとかの記述によると、重量15000lbのBLU-82でも、危害範囲は、 せいぜい半径300-900feetと言うところらしいです。 FAEは、最大でも重量2000lbですから、危害半径ははるかに小さいでしょう。 #right(){(115:228)} んーと、BLU-82は通常爆弾であり、衝撃波で殺傷しますから爆心から離れると殺傷力は急激に低下します。 FAEは空中の酸素を利用できるという利点があるので、同一重量あたりの破壊力をかなり稼げます。 また、点で爆発するのではなく、面で爆圧を発生させるため、殺傷効率も良いのです。 #right(){(115:system)} 湾岸戦争で旅団規模の敵兵力が気化爆弾の一撃で消滅したと言う話は聞かない。 そもそも、その後アメリカ軍は気化爆弾を廃棄した。クラスター爆弾の方が効率的だと判断された為。 #right(){(115:258)} **燃料気化爆弾で窒息死するというのは本当なのでしょうか? 人が窒息死するには数秒~数十秒を要する。 高濃度の一酸化炭素を含む空気を吸い込むと即座に意識を失う事はあるが、瞬時に生命活動が停止するわけではない。 FAEは強大な爆圧を発生させる物であり、その圧力は一呼吸をする間もない程瞬時に人の生命活動を停止させるに足るもの。 この事から「無酸素状態になるから窒息云々」 が無意味な理屈であるのは解ると思う。 FAEの爆圧でも「瞬時に」死んだりはしません。 空気を含む体腔とその周囲組織を破壊することによって殺すわけですから、 鼻腔、副鼻腔等、肺胞、腸管等を破壊して出血させ、失血あるいは窒息によって死に至ります。 中枢神経内には空洞はありませんから(脳室内は脳脊髄液で満たされている)、破壊されません。 したがって、窒息にせよ失血にせよ、死ぬまでには時間がかかります。 ただし、一見、窒息死に見えるかもしれませんし、肺胞の破壊による死亡は、 言わば自分の血液に溺死するわけで、窒息死と呼べます。 一酸化炭素云々は、閉所で使用された場合に限るでしょう。 #right{(495:233,234)} **燃料気化爆弾は、戦後日本でのプロパンガスの爆発事故をヒントに作られてるというのは本当? まことしやかにそう伝えられているが、実際は化学工場や精粉所、金属切削工場での爆発事故が相次ぎ、 その原因を調べると「粉塵と空気が混ざった状態では爆発しやすい」と言う粉塵爆発のメカニズムが解明され、 それがヒントになった。 しかし、金属粉末での粉塵爆発を利用するには条件が難しく、代わりに燃料と空気を撹拌して着火させる方法になった。  昔から粉挽き小屋の親父が、小麦の目方をごまかしたため悪魔に連れらされるという話はあったのです。  そいと、イギリスでは炭鉱に照明を持ち込むのに安全ランプを開発していたりしますね。 粉塵爆発やガス爆発の存在自体はかなり昔から知られていたのだと思います。 #right(){(350:965,966)} *クラスター爆弾 **クラスター爆弾の弾子1個の破壊力ってどのくらいなんですか? クラスター爆弾の子弾は直径5cm足らず、厚さ1.5cm足らずの小さなものから、 テニスボール大で対人危害半径13mのもの、さらには誘導センサー内蔵で 車両を自ら発見、破壊するものまであります。 クラスター爆弾の有効範囲は、子弾の種類と数によって異なり、半径50m程度から 数百mとバリエーションがあります。湾岸やコソボで使われた代表的なクラスター爆弾CBU-87の場合、 カバーする範囲は200m×400m、子弾には17cmの装甲貫徹力があるとされています。 #right(){(12:system)} **集束(クラスター)爆弾ってなに? >"米軍が強力な殺傷能力を持つ集束爆弾を使用したのを確認..."と記事にありましたが、そんなにものすごい威力があるのですか。 対人・軽装甲にはね、とはいえごく普通に使われる形式の爆弾だよ。 昔から「ボール爆弾」とか言われて「ヒトを効率よく殺すって」非難はされてるけどね、兵器だしね。 #right(){(13:G_Tomo)} **クラスター爆弾ってわざと1割程不発にさせといて、対人地雷的な役割があるって本当ですか? 嘘でーす。つーか、クラスター爆弾用の子爆弾に「対人地雷」 ってのが有るので、普通の子爆弾にそんな機能を持たせる意味が有りません。 #right(){(45:383)} **中国軍ってクラスター爆弾を持っているんですか? 持ってます。 250-3型クラスター爆弾というのを保有していて、Q-5攻撃機やJ-8B戦闘機に搭載可能という事です。 (旧ソ連のRBK-250クラスター爆弾のコピーかな) #right(){(78:名無し軍曹)} **クラスター爆弾って国内で作ってるんですか? クラスター爆弾は国内では石川製作所でつくられていました すでに調達は終了しており、現在は製造されておりません #right(){(88:899)} **自衛隊がクラスター爆弾をなくすらしいですが、そもそもクラスター爆弾って他の兵器に比べてもそんなに不発弾が出るものなんですか? 1発の爆弾が仮に1%の割合で不発になるとする。 ということは、100発落として1発が不発。 しかしクラスター爆弾の場合、その1発の中に何十、何百発の小型「爆弾」が入っている。 だから同じ1%の不発率なら1発クラスター爆弾を落とせば確実に数発の不発弾が出るわけだ。 つまり母数の問題よ。 母数の問題は大きいが、同時に小型化、コストダウンのため、信管はあまり上等になっていない。 普通の爆弾よりもふんわり落ちることも多い。だから不発率が高くなって相乗効果。 #right(){(473:153,167)} ある程度のサイズの爆弾は不発を防ぐために弾頭、弾底の双方に信管を設けたり、 RPG-7の弾のように発射後時限信管が作動し、当たらなくても自爆するように作られたりしています。 従って、クラスター爆弾の子弾のように、5%の不発は仕様でOK、など飛んでもない話です。 適切でない方法で投下した場合、2割から3割の不発が出るとか聞いた事がある。 イラクで使用されたロックアイIIでは30~40%近い不発子弾が生じたという信じられないような報告もあります。 ttp://mcc.org/clusterbombs/resources/research/death/chapter1.html 信管の改良などで不発子弾の発生率は1%以下に、さらに自然放電して無効になる電気信管を採用すれば かなりゼロに近いところまで、不発率は減らせるようです。問題は俄然高価になること、在庫損をどうするのかということ。 #right{(352:205-207)} 旧世代の安物クラスター爆弾の不発弾については、 ttp://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/cluster.htm に詳しい。末尾の方にあるけど、仕様では5%以下の不発は許容されている。 しかし実際の運用では他の要素もからんで(樹木や落葉で緩衝されるなど) 最大15%に達することもあると言われている。 で、不発弾の40%は爆発の可能性がある危険な不発弾であり、不発弾を踏んだりした場合、 爆発する可能性は13%程度なのだそうだ。 世論の反対はもちろん、自軍にも危険、戦後統治も混乱するので時限信管の併用や、 一定時間で爆発力がなくなる電気信管の採用によって不発弾の危険性を減らす努力がされている。 #right(){(349:143)} 問題になるのは、クラスター爆弾の子爆弾は真っ直ぐ落ちない可能性があること。 子爆弾は円筒形で、フィンの代わりにバリュート開いて安定させたりする。 #image(http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/cbu87_30.gif) ただ、重量そのものが軽いんで風の影響その他でなかなかしっかりと真っ直ぐに落ちてくれない。 それに成形炸薬の子弾だと信管は弾頭じゃなくて底部だったりするしね。 というわけで、作動せずに着地して、それを拾って触って信管が作動してしまったりするわけだ。 同様の理由で、40mmグレネードなんかも不発率が高いとか。 #right(){(349:202)} **クラスター爆弾禁止でなぜ軍事板の人は欝になってるの? まず中国やロシアが禁止条約に参加してないから。 基本的に全周を海で囲まれた島国であるがために、自衛隊のドクトリンにおいて 着上陸侵攻対処が占めるウェイトは非常に大きいわけです。 基本的には、まず敵が洋上に居る間に阻止を図りますが、敵がこれを突破し、 陸自が水際での阻止にも失敗した際、上陸した敵の橋頭堡への打撃、並びに それ以上の進出の阻止のためにクラスター爆弾を使用します。(以前はこの役割を、 対人地雷が担っていた面があるのですが、これも条約により使用が制限されているために クラスター爆弾を使用するようになりました。) クラスター爆弾は広い面制圧能力を持っており、着上陸して間もない、 狭い空間に集中して存在する敵兵を叩くのに非常に効率が良い武器です。 これが使えず、また対人地雷も使えないとなると、敵の橋頭堡・勢力範囲の拡大を 阻止することが難しくなります。その結果、相対的に国民の財産と、自衛官の生命が 危険に晒されるわけです。また、条約の批准に伴う装備の改編には当然予算が 必要になりますが、これらが防衛費を圧迫し、自衛隊の活動やその他の装備の 拡充を制限する可能性があります。 #right(){(初心者スレ474:120)} **燃料気化爆弾ではクラスター爆弾の代わりは無理ですか? 燃料気化爆弾は装甲車両に対する効果が同規模のクラスター爆弾に比べて小さいので不可能です。 燃料気化爆弾にせよ、サーモバリックにせよ、ソフトスキンには有効だが、 車両の中に入ってそこそこフタを閉めてると効果は激減。 車両自体に対する損傷はわずか。 今時の機械化歩兵部隊に使用した場合、効果はガタ落ちる。 #right(){(473:166,167)} **クラスター弾が禁止になりますが、面制圧兵器としてナパーム弾のようなもので代用はできないのでしょうか? クラスター爆弾の子弾は成形炸薬を使用しており、対装甲としても十分使用えます。 実際、イラク戦争でも湾岸戦争でも機甲師団、機械化歩兵師団相手に威力を発揮しています。 ナパームの対車両効果は大変限定的です。 #right(){(474:117)} **日本はクラスター禁止に賛成してる西欧諸国と事情が違うってどういうこと? 【回答】 森本敏氏によると、日本の場合周辺国が禁止条約に参加してないこと。また西欧諸国の場合は仮想敵であるロシア と国境を接する東欧諸国において使用すれば問題ないため賛成してるとのこと。 以下引用 言うまでもなくわが国は海岸線が長く、自衛隊員も限られた人員しかない。この兵器は本土防衛だけでなく離島防衛にも有効である。 フォークランド紛争ではイギリスがこれを使用して作戦を有利に導いた例もある。 わが国にどこから侵略があるのかという議論をする人がいるが、クラスター弾を保有している中国、韓国、北朝鮮、ロシア、米国は 禁止条約に参加もせず、条約を議論する会合にさえ出ていない。 これらの国には侵略の脅威があり、わが国に侵略がないと考えるのは現実世界を理解しない空想主義である。 こういう人に国家の防衛や安全保障を語る資格はない。 欧州諸国でこの条約に参加する国が多いが、例えば、東欧諸国など禁止条約に参加しない地域においてクラスター弾を使用すれば問題はなく、 NATO (北大西洋条約機構) の軍事作戦に大きな支障はない。 NATO は冷戦後に参加国の領域を守るのではなく、領域外に多国籍軍を編成・派遣して作戦を行うことによって欧州の安全を 維持する任務に従事している。 アジアのように自国周辺に脅威や危険がある地域の安全保障を欧州と同じ論理で論じられない。 しかも、今回はかつての対人地雷禁止条約において活躍した NGO (非政府組織) が猛烈な禁止条約採決運動を行っているのに 各国政権が迎合しているに過ぎない。 ドイツなどはクラスター弾の定義から技術的に高度なものを例外扱いにすべく提案したが、この例外扱いになる爆弾を 製造しているのはドイツであり、クラスター弾が禁止された後のドイツ製兵器の売り込みが理由である。 拓殖大学大学院教授・森本敏 「クラスター禁止条約」参加に反対 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080606/plc0806060322000-n1.htm #right(){(軍事板wikiFAQ作成本部3)} 日本の地勢上極めて長大である国境防衛において、敵勢力の海岸線での上陸阻止に 非常に効果的な迎撃手段であるクラスター爆弾を、国是が専守防衛なので使用するのは あくまで日本の領土内であるにも関わらず、他国にばらまくことを前提に禁止を 唱えてる連中に迎合して代替案もなく安易に放棄するのはお人好しにもほどがある、 っつー話しだろ。 #right(){(俺初質スレ434:735)} **自衛隊所有のクラスター爆弾はどうなりますか? クラスター爆弾保有国は原則として8年以内に廃棄することになる。 #right(){(自衛隊板初質スレ109:626)} **対人クラスター爆弾の子爆弾の信管はどうなっているのでしょうか? 子弾の種類による 成型炸薬弾なら着発だし、センサーで探知する場合もある 子弾は焼夷弾やら地雷やら、いろんな種類があるからそれぞれで違う #right(){(俺初質スレ436:103)} *その他 **デイジーカッターはミサイルでは運用できないのですか? http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/blu-82.htm 7tと重いのでミサイルの弾頭につけるのは不可能 #right(){(32:81)} **数年前に近所で不発弾が発見されました(1t爆弾)。 >撤去のときに、半径500m内の住民が避難させられましたが、実際どの程度の威力があるんでしょう。 爆発の具合にもよるけれど、高性能爆薬の詰まった爆弾なら殺傷力のある破片を500mくらい は余裕で飛ばす力があるので退避は十分意味のあること。焼夷弾ならば爆発の危険は多分ない と思うが、万が一を考えてのことだろう。 TNT系の爆薬は時間によって劣化しにくいけれど、比較的新しいダブルベース系の爆薬だと次第 に構造が壊れて分解する。ただし地中に埋まっていた不発弾の場合は爆薬その物の劣化よりも 爆弾の本体や信管が腐食している危険の方が大きい。ちなみに信管の爆発だけでも半径100m 程度に破片を飛ばす力があるから不発弾撤去のときは素直に どこかへ遊びにいった方がいいのかもしれない。 #right(){(44:214)} **戦時中に日本が作った風船爆弾、届いたモノについて詳しく教えてください メンドなので本の紹介のコピペで勘弁を でもコレ、ちょっと事実と違っている部分があるかな  風船爆弾 著:鈴木俊平 (光人社NF文庫)  本書はコンニャク糊で和紙を張り合わせた風船に爆弾を吊り下げた兵器による地味な作戦とその製作の実体を描いている。  アメリカ合衆国が対外戦争で大陸本土を攻撃された事例は、潜水艦による砲撃などの小規模な物(余談ですがこの攻撃も  日本軍の所業)を除くと過去から現代に至るすべての歴史において「皆無」ですが・・・ただ一点「風船に爆弾をぶら下  げて太平洋を横断させる」という馬鹿げた手段によってそれを成し遂げたのが我々「日本人」なのです。  アメリカで確認されている落下事例は100余り、数カ所の山火事、死者はたった6人という微々たる戦果ではあるの  ですがこの事実が当時のアメリカを少なからず慌てさせた様です。 まあ、戦争は彼岸の事と平和を謳歌しつつ戦争して  いたのが当時の米本土であるなら当然の反応ですね。誰も太平洋の反対側から爆弾が飛んで来るなどと想像もしなかった  のですから・・・ #right(){(45:597)} **バンカーバスターって先端がドリル? 潜ると言っても、別に地中を進む訳では無く、弾頭の先端を加工して硬く した重量爆弾を地中にめり込ませ、地中で爆発させる爆弾です。 #right(){(72:588)} **ペイブウェイの誘導に使うレーザーは目に見えるんですか? タンホア鉄橋やっつけた初期型はルビーレーザーで赤色可視光のはずです 現在使われてるのは近赤外線で不可視だったとおもうけど、うろ覚え #right(){(108:820)} 波長1.06マイクロメートル。近赤外域だから目には見えない。 #right(){(108:824)} >昔は可視光線だったのが今は近赤外線になったというのはどのような理由からなのでしょうか? ルビーレーザーの発見というか発明が1960年 Nd-YAGレーザーが1964年 ルビーレーザーは連続発振できずに断続光になること、Nd-YAGレーザーは連続発振可能 このあたりじゃないかなぁ ルビーレーザー使ってたのは最初期型だけだったはずです あとは水蒸気に対する吸収率と機器のサイズの問題だとは思うけど #right(){(108:848)} 見えない方が良いってのもあるだろうが、レーザーの種類からの説明を試みるならば。 使えそうなレーザーは、およそ3種類に類別される。固体、気体、半導体レーザーの3つ。 このうち、半導体レーザーが一番簡便かつ小型にできるが、いかんせん、パワーが取れない。 気体レーザー、特にCO2レーザーはパワーが取れる。が、次の固体レーザーに比べ装置が大きくなる。 さて、固体レーザーだが、気体レーザーに比べ、小型高効率で連続発振でも結構パワーが取れる。 ということで固体レーザーになるんだろうが、固体レーザーを、もうちょっと細かく見ると。 ルビー、YAG、ガラスレーザーくらいになる。 ここで、この3つの発振波長を書くと。 ルビー 0.6943 YAG 1.06 ガラス 1.06 ともに単位はμm でもって、ルビーは発振させるのに極めて大きなパワーが必要なんで、すたれたんだろう。 残るは、1.06μmしかなかったりするんで、必然的に赤外。 #right(){(108:876)} **40mmグレネードの現行の一般的なHEタイプでの殺傷範囲は、どれぐらいなのでしょうか? >また、威力の範囲って具体的に直径か半径か書いてない場合はどちらの場合が一般的ですか? グレネードは種類は問わず半径5m以内が「必殺」15mは「加害」とされるのが標準かな 着弾点から何メートル離れていれば安全か?という問題なので直径であらわされてもその数字に意味は無い 核爆弾の破壊力の例で直径数キロのクレーターが云々という場合は別だが #right(){(548:506)} **デイジーカッター6.6KGは輸送機で落とすらしいが、救援物資投下みたいな落とし方なの? パラシュートで後ろ向きにランプウェイから引っ張り出して落っことすんだって。 多分、其処らへんで調整して落っことすんだろうけど、 制空権がないとまるで蝿のようにぽとぽとと叩き落されそうな気が…。 #right(){(16:大渦よりの来訪者 ◆8An/neko)} **c4の爆発力は、TNTの何倍位ですか? とりあえず、両者を比較すると、 TNT 爆速:約6900m/sec 爆発熱:925cal/g 爆発生成ガス容積:730リットル/kg コンポジションC-4(主成分:RDX(トリメチレントリニトロアミン)) 爆速:約8350m/sec 爆発熱:1300cal/g 爆発生成ガス容積:908リットル/kg です。 出典:素晴らしき爆弾の世界(ttp://webclub.kcom.ne.jp/mb/ginga/bomb/bomb.htm) #right(){(23:水瀬禾火子)} **現代の兵器として風船爆弾は使えそうですか? んで、安く大量にばらまけるからBCばらまくなら使えるかもしれんが、 通常の爆薬積んでとばしたところで金の無駄。 #right(){(26:262)} **走行中の戦車や装甲車に、航空機からのレーザー誘導爆弾を直撃させられますか? 不可能とは言えませんが、推進力を持たない自由落下爆弾の場合、 相手の機動性が高いと追従しきれず、外れる可能性が大です。 本気で逃げ回られたら、レーザーをなんとか追尾させても爆弾が追いつかないでしょう。 #right(){(27:288)} **太平洋戦争のときに日本艦爆や艦攻がナパーム系の爆弾を使ってみたら結構面白かったと自分は思いますが それに類するものは実用化されていました。 これを三号爆弾と言います。 油脂じゃなく(ガソリン一滴は血の一滴)、黄燐を詰めたもので、敵爆撃機編隊の 上空で投下し、時限信管により破裂。 高温の黄燐が付近一帯にばらまかれ、爆撃機の表面で燃えて撃墜すると言う代物でした。 沖縄では確か、飛行場攻撃に使ったはずです。 #right(){(36:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **ナパームはガソリンが入ってるんでしたっけ ベンジン+ガソリン+濃縮ポリスチレン だったかと。 > ナパームの成分 #right(){(36:ちゃぎ ◆O6.vzjpM)} **太平洋戦争時の機雷について聞きたいのですが、例えば10キロの海峡を封鎖しようと思えば、何個くらいの機雷が必要なのですか? 一応の目安として旧海軍が外洋の対潜機雷網として設置した機雷の数は、 ・三陸沖1,500個 ・宗谷海峡2,200個 ・津軽海峡東口2,500個 ・対馬海峡4,700個 その他東シナ海・台湾海峡に設置された機雷(いずれも係維機雷)は 12,000個に達したそうです。 ちなみにB-29が日本に投下した機雷は一万個に達します。 その数字から類推しては? #right(){(41:名無し軍曹)} **JSOWとか米国のGPS利用の誘導爆弾で1発どれくらいの値段なのでごじゃるか? 軍事研究によると、JDAM(2000ポンド)は 2万5千ドル以下で調達可能というのが要求仕様だそうな。 ちなみに普通の爆弾は重さ1ポンドあたり2ドルが相場で、 レーザー誘導爆弾のペイブウェイIII(2000ポンド)は 12000ドル(92年調達価格)ぐらいらしい。 #right(){(42:バッチ3)} **フトン爆弾で、戦車に自爆攻撃と言いますが、フトン爆弾とは実際どのように使うのですか? 構造的には黄色火薬(TNT)を布団に積めたものです。 多分、起爆用の導火線か信管はあったと思います。 この布団を持って、戦車の下に潜り込み、発火させてもろとも自爆するものです。 インパールとか、満州で使用されています。 #right(){(42:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **爆雷で潜水艦を攻撃する場合、爆撃になるのでしょうか? >それとも雷撃になるのでしょうか? 爆撃です。雷撃は魚雷を使用したときの言葉です。 #right(){(43:970)} **GPSガイド爆弾は妨害しにくいのはなぜですか? GPSも妨害は不可能ではない。ただしあまり広大な範囲を妨害するのが難しいという事と 妨害に対抗できる仕組がある「らしい」ので大丈夫だと言われているのだと思う。 ユーゴでGPS誘導の爆弾が使われていたが妨害に成功したという話は出てこないんだよね。 ユーゴではロシアや中国がひそかにユーゴ軍を支援して、 アメリカ製兵器の妨害方法を研究していたのだが…。 #right(){(46:138)} 一般のGPSナビは小電力で簡単に妨害できることが公表されています。このため 軍用のGPSにはジャミングに強いコーディングがされていますが、それでも十分 妨害される恐れがあり、最近のGPS兵器にはさらに抗堪性を強くする改造(内容不詳) とともに、GPS衛星自体を改良して戦域に集中した電波を送って信号を強める、 GPSの信号帯域を変えて対ジャミング性を高めるなどの改良が計画されています。 ただ、GPS爆弾ではおっしゃる通り、投下の一瞬にジャミングをかけねばならず (ということは妨害電波垂れ流しっぱなしでいい的になる)、爆弾のアンテナが 指向性を持っていれば上空からジャミングせねばならず、しかも通常は慣性誘導 が同時に使用されていますから、有効高度に入ってからGPSを妨害してもすでに 爆弾は目標めがけてまっしぐら、ということになりそうです。 #right(){(46:174)} **フトン爆弾とはなんですか? これ、けっこういろんな説がある。代表的なのは座布団程度の大きさの、平らな爆薬で対戦車用 のもの、というのだが #right(){(47:876)} **機雷って何? 機雷には係累機雷、磁気機雷、音響機雷、感圧機雷などがあります。 図示されているのは係累機雷です。 こういったものを用いて機雷堰というものを作り、狭い海峡、特定海面を封鎖します。 掃海しない限り、船舶の航行は不可能なので、船舶輸送は不可能になります。 反面、こういった係累機雷は触発信管なので、船体が信管に触れない限り爆発しま せん。 また、位置も分かり易く、掃海も容易です。 其処で、海底に鎮座し、艦体の磁場に感応して爆発する磁気機雷、スクリュー、ター ビンなどの音に感応して爆発する音響機雷、船舶の航行する波の圧力に感応して 爆発する感圧機雷が作られました。 最近では、更に高性能になっており、音と圧力など複合要因で爆発するもの、敵の 潜水艦のスクリューにのみ反応して爆発するもの、船舶が何度か通ると爆発するもの など極めて多岐に渡っています。 #right(){(52:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **「テルミット」ってなんなんですか? テルミット反応を利用した焼夷弾。 原料はアルミ粉と鉄粉。 #right(){(54:794)} **刺突爆雷って使用者もアボーンしちゃうんですよね? 伏龍特別攻撃隊のことなら、敵上陸艇を攻撃しても爆沈に巻き込まれて戦死は確実でしょう。 そもそも潜水服の工作不良から訓練中に死者が出た代物だし…。 #right(){(55:280)} 対舟艇用だろうが対戦車用だろうが、数キロの爆薬が一メートルほど前で爆発して 無事で済むはずはないと思われ。(一応成形炸薬弾だけど。) #right(){(55:298)} **ダイナマイトをそのまま投げつけられ爆発しても死にません。 >耳が痛いだけです。何故なら虚空で爆発したダイナマイトのエネルギーは、雲散霧消してしまうからです。 >ということですが、マジなんですか? どの程度の爆薬量と爆発の位置かによると思われます。 人体を充分に移動させるだけの風圧(爆風)を発生させるダイナマイトの量がどの程度のもになるかは、 具体に計算が必要ですが、それに足るだけの風圧が生じ、その位置如何によっては、 床、壁などに叩き付けられたりして、手酷い打撲傷を被ることになるかもしれません。 また、その際の衝撃により骨折を生ずる、内臓が破裂する、くも膜下出血を起こす、 などなど、人体に与える悪影響は計り知れません。 さらに、音響によって鼓膜が破れるようなことになれば、耳が痛いどころではありません。 下手すれば、意識を失います。その際に、転倒してケガをするとかも考えられます。 虚空で爆発しても、狭い部屋だったり、家具がたくさんあったり、構造が弱かったりすれば、 それらの破壊、散乱に巻き込まれ、あるいは、破片が高速で突き刺さったりして、 大怪我の元になるでしょう。 「虚空」ではなく、「真空」中、しかも、だだっ広いところ、重力の影響もない、というくらいの条件だったら、 かなり正しいです。その場合は、ダイナマイトを直に抱いていない限り、耳さえ痛くならないでしょう。 #right(){(66:424)} 爆圧で肺胞破裂、内臓破裂(空気で殴りつけるのと同じだから)を 起こしても良いし、衝撃波で脳挫傷起こさせても、爆風で首の骨折ってもいいです。 爆風が強ければ首ちぎることも可能ですね。 #right(){(66:425)} ダイナマイトの爆速は6000m/s 空気中を素早く衝撃波が伝わりソニックウェーブで体は木っ端みじんに。 ちなみに水中で爆弾を爆発させると衝撃はかなり伝わりやすいよ。 500ミリリットルのペットボトルに水を3分の1入れてドライアイスを入れて地上で爆発させると対したことないんだけど、 ステンレス製の風呂に水入れて爆発させると浴そうがめちゃめちゃになる。 これは厨房氏の報告。修理に8万円かかったらしい。 #right(){(66:爆弾マニア)} **デイジーカッターは巡航ミサイルに搭載できますか? ディジーカッターは大型過ぎて(全長5m以上・重さ約6t) 巡航ミサイルにつむ事は不可能です。 #right(){(66:748)} **小麦粉をふりまいてそれに火をつけたらマイクロデイジーカッターになりますか? それはいわゆる「粉塵爆発」というモノです>小麦粉爆弾 空気中に浮遊するサイズの微粒子で急速に燃焼するモノなら 何でも起こりますが、特に威力が大きいのは密閉された炭坑の 切羽で石炭粉に引火する場合。世界中の炭坑でそういう事故が 起きてます(もちろん今は対策も進んでますが)。 デイジーカッターは超大型の液体火薬爆弾。 燃料気化爆弾は空気中の酸素を有効に使う為に広い範囲に 燃焼物質をばら撒いてから着火するものです。 粉塵爆発とはメカニズムが違いますので同じ物とは言えません。 ただ最小限の燃焼物質で大きな爆発効果を上げる為に広い空間 の酸素を急激に消費する点は似てるとも言えます。 #right(){(66:672)} デイジーカッター(正確にはBLU-82B。デイジーカッターは信管の呼称で、爆弾自体を指す呼称はない)は そのとおり、液体(むしろ泥状)火薬で、爆発に空気中の酸素を必要としない。 粉塵爆発は空気中の酸素に全面的に依存する。FAE(燃料気化爆弾:液体、または気体の燃料を使用 するもの)も酸化剤は含んでいないので、似たような面がある(実際には燃料分子中に酸素を持っている ものもある) サーモバリック弾頭は、米軍が使用しているものは微粉状の燃料で、酸化剤を含んでいるが、空気中の酸素 も利用する。さて、そうなると固体という意味ではサーモバリック爆弾は粉塵爆発に類似した部分があり、 空気中の酸素に全面的に依存するという点では、FAEの一部が粉塵爆発に類似する。ともあれ、BLU-82Bは まったく別物、ということ。 #right(){(66:684)} **急降下爆撃機の使う爆弾の250キロや500キロ爆弾は砲弾と比べると戦艦の主砲何センチぐらいの威力に相当するのですか? おおよそ・・・25番は25サンチ砲相当、50番は34cm砲相当。 #right(){(67:フェチ ◆kK77XB6/ug)} **ナパーム弾はガソリンをゲル化させたものと読んだ事がありますが、ガソリンそのものとゲル化させたものとでどれ程違いが出るのでしょうか? 一番主な理由は、書かれているようにガソリンでは一瞬燃えるだけで 終わってしまい、地面にも多くしみ込んでムダになるという事です。 ゼリー状の方が長時間無駄なく燃えて、たくさん焼いてくれます。 #right(){(70:system) **日本には地下基地や厚いコンクリートで固められた要塞などは攻撃できるミサイルやバンカーバスターなどの強力な対地爆弾が無いって本当? 本当です。っていうか、専守防衛という単語聞いたことない? #right(){(70:312)} **MOABはニュースではMother of all bombの略だといっていましたがネットで調べると Massive Ordnance Air Blast となっています。 >どっちが正しいのですか? 後者、前者は同じ略語となるコジツケの愛称 #right(){(71:526)} **電子爆弾ってどんなものなのでしょうか? 磁場を爆薬で圧縮して電磁波パルスを発生させるようですが、イマイチ 使い物にならなかったというのが現在の定説だと思います。 詳細は、http://www.ncoic.com/empbomb/apjemp.htm 出力や指向性に再現性がなかなか得られなかったようです。 #right(){(73:system)} **日本って誘導爆弾もってるのか? 持ってない。 だって、持ってても意味がないでしょ。専守防衛が国是なんだから。 艦船相手なら対艦ミサイル、地上部隊相手なら無誘導の通常爆弾でいいし。 #right(){(73:361)} GCS-1(91式爆弾用誘導装置)がありますよ。 MK-82 500ポンド爆弾やJM-117 340kg爆弾に装着される誘導爆弾用のキットです。 ただし、日本では対舟艇用ということになっています。 #right(){(73:363)} **MOABが誘導装置付きって聞いたんですが、ミサイルと違って、投下する爆弾をどうやって誘導するのですか? 小さな翼がついてまして、それで調節します。 よくある方式で、無動力の誘導爆弾で数10キロの射程をもつ ものもあります。 #right(){(74:268)} **BLU-82って燃料気化爆弾ですか? 中身はテルミット #right(){(74:860)} 気化爆弾ではありません。 #right(){(74:864)} **WWⅡで使われた焼夷弾とベトナムで使われたナパーム弾は原理的に同じものですか? >違うとしたらどのような点が違うのでしょうか? 焼夷弾は油脂。火を噴き出しますが、鉄柱状のケースが破壊されない 限り、飛散しません。ナパームはゼリー化ガソリン。飛散して広範囲を焼きます。 #right(){(75:system)} 油脂焼夷弾はパーム油等の油をゲル状にしたものを入れて燃焼力を増した爆弾。 ナパームは油脂焼夷弾を更に極悪にしたもの。確かゲル状の油にマグネシウム かなんかの粉が入れてある。下にいる人はたまんないよ。油といっしょに八百度 位の金属粉(マグネシウムは水とでも反応するくらい燃えやすい軽金属だ)降って くるんだから。体にくっつくと骨まで達して中から燃える。その苦痛は想像のレベル を遥かに越えていてたやすく人を発狂させるほどのものであると言う。 #right(){(75:376)} ハーバード大学の科学者達や、アーサー・D・リトル社とヌオウデックス・プロダクト社の スタッフはガソリンの濃縮剤としてのナフタリン化アルミニウムの研究から、 ナパームを開発したんだそうです。 だから、アルミ化合物は含まれているでしょう。 詳しい物性についてはよく判らりませんが、私はナパームの降り注ぐ下にはいたくありませんな #right(){(75:383)} ほれナパームのソース。 http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/mk77.htm 成分はガソリン、ベンジン、ポリスチレン。アルミ粉末は入ってないみたいだね。 #right(){(75:385)} >>383 ナフテン酸アルミニウムとパルチミン酸の混合爆弾。 #right(){(75:386)} **デイジーカッターって、結局落とすだけなのになんでパラシュート付けるのですか?  普通に落とすと慣性で飛行機と同じ速度で前に進む。結果、飛行機の真下 で爆発する。飛行機が爆発の影響を受ける。  からだと思われ。普通の爆弾でも低空爆撃の時はバルートやスネークアイ のような減速装置を付ける。 #right(){(76:73)} BLU-82は空力的にダメな格好なので、デイジーカッター信管をまっすぐ下に 向けて落とすためにもパラシュートが必要だったのでしょう。また、投下する C-130にはちゃんとした爆撃用照準器などは搭載されていなかったでしょうから、 低空から落とす事で爆撃精度を得るしかなく、投下機を守るために、パラシュートで ゆっくり落とす必要もあったのだと思います。風で多少流される可能性はありますが、 爆弾の重量が大きいですから、影響は比較的小さかったものと思います。 #right(){(76:system)} **バンカーバスターに熱核弾頭を搭載して投下することはできないのでしょうか? 技術的に貫通爆弾に小型核を搭載することは可能と思われる。 #right(){(76:727)} 核ならバンカーバスターにする必要ないです。 普通の核爆弾を地表で爆発させればイイだけです。 #right(){(76:バーナー保守員● ◆UpHosyuUiU)} バンカーバスターではありませんが、既にそのようなコンセプトの核爆弾は存在します B61-11 10~500キロトンの威力を持つB61核爆弾を堅牢化するとともに遅延信管を装着したものです #right(){(76:名無しAPG ◆T8Jo8csczo)} **バンカーバスターは劣化ウラン弾使ってるって本当ですか? バンカーバスター(GBU-27)は、203mm榴弾砲の余剰砲身を弾殻として利用して作成された 誘導爆弾であり、弾殻の材質および炸薬の内容物として劣化ウランが使われているというこ とはなかったように思われます。 #right(){(77:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} **アニメとかで黒い鉄の丸い塊に導火線がついている爆弾って実在したのでしょうか? 帆船時代の「先込め式の大砲の焼夷弾」には有ったかも>導火線 丸い弾体に導火線というと他の例は知らないなあ。 #right(){(79:209)} **C4に代表されるプラスティック爆弾ですが、通常の火薬とは違い電気で着火すると聞いたのですが、本当でしょうか? 正確にはC4を電気で着火させるのではなく、C4に付けた電気雷管に 電気を流すとまず雷管が爆発し、其れによりC4本体が爆発するというわけです。 今使われている火薬はアジ化鉛とかごく一部を除き、衝撃とか電気で爆発する物は ないはずです。 #right(){(79:631)} C4に限らず大抵の爆薬は信管という爆破装置を 使って連鎖的に爆発させるというものがほとんどです。 C4に関して言えば信管がなければ固形燃料として 使えるほど安全な反応しか起こしません。 >電気で着火すると聞いたのですが、 というのはこの信管の部分の発火形式の事です。 電気で熱を発生させて爆発しやすい火薬を爆発させる というものです。 >電気着火であるとして、(極端な例ですが)プラスティック爆弾に >雷や静電気など不規則な量の電気が流れた場合も爆発するのでしょうか? 静電気はちょっと無理な場合がありますが雷だったらまず信管が反応して 爆発するでしょう。 追加 >631さんの言ってる雷管=信管です。 #right(){(79:633)} 信管:所望の時期・場所に置いて砲爆弾等を起爆させる物 雷管:安定度の高い炸薬を、連鎖によって爆ごうさせるための起爆装置の一種 だから、この場合は雷管が正しいね。 #right(){(79:ミリ屋哲 ◆qmwryStCos)} **対潜爆弾と対潜爆雷ってどう違うの? おなじ #right(){(85:547)} **空自の兵器に誘導爆弾があるそうですがこれは対地攻撃用ではなく、対艦誘導弾で弱らせた敵艦に止めを刺すための兵器である、と聞いた事がありますが本当でしょうか。 空自の誘導爆弾は、赤外線誘導式の対艦用です。 なお、エンジンなどの赤外線を追うのではなく、海面と船との温度差で 目標を追尾するとのこと。 #right(){(90:546)} **ランボーは弓矢の先に爆弾をつけてヘリコプターを撃墜したね。 >あのような弓矢爆弾は実際にあるのかい? 有るんだな,これがまた。 簡易投擲器弓 試製強力弓 #right(){(95:940)} 旧陸軍の制式装備に「爆矢」というのが対人用と対物用の2種類あった。 矢の先にボール紙で巻いた爆薬・信管・雷管をつけ、弓かボウガンで発射する。 #right(){(95:941)} **投下型無誘導爆弾の先に小さなプロペラがついているのはなぜですか。 安全装置の解除に使用しているのではなかったかな? 投下後、一定の回転をすると最終安全装置が外れると聞いた記憶が。 #right(){(98:42)} >投下前にはプロペラは回転しないんだ? 一般的には針金で固定してあるのよ 爆弾をリリースするとこの針金がちぎれ飛ぶ仕掛け #right(){(98:44)} **ナパーム弾最近あまり聞かないんですがどうなったんですか >使用禁止になった?実は使っている? >ほかにいいものができたのでそっちを使っている? 後者です。クラスター爆弾や燃料気化爆弾、熱気圧弾頭などの方が効果的だからです。 ロシアのRPGには弾頭に一種のナパームを使ったものもあります。 現在ではこれも熱気圧弾頭に置き換えられつつあるようです。 #right(){101:system)} **旧陸軍の桜弾について教えてください ドイツから技術導入した成型炸薬弾頭。 特攻用に飛龍のコクピット後方に直径2m重量2t程の弾頭を装備。 訓練まで行われるが実戦には使われず。 #right(){(105:412)} **旧日本海軍が研究していたと誘導弾の制式名称教えてください 「奮龍」のことかな I型は地対艦誘導弾(コマンド誘導) II型以降は地対空誘導弾(ビームライダー誘導) だったはずです 陸軍はイ号空対艦誘導弾 搭載誘導母機によってI型とII型があったはず あと、空対地誘導爆弾ケ号(赤外線誘導自由落下爆弾)ってやつがあります #right(){(110:656)} エロ爆弾はイ号のほうだな。 #right(){(110:658)} **C4プラスチック爆弾は、威力の高い銃で撃つと爆発したりするのでしょうか。 信管がなければ爆発しません。 適当な大きさに切って固形燃料として使うこともできます。 #right(){(111:691)} **自衛隊ってテルミット焼夷手榴弾を装備しているんでしょうか? 少なくとも、自衛隊装備年鑑には載ってない #right(){(113:ギコ猫ソフト ◆GOa3cju/wk)} **米軍が投下したエレクトロン爆弾とはいったいどのような種類の爆弾なのでしょうか? 油脂焼夷弾もマグネシウム(エレクトロン)焼夷弾も使われている。 うちの婆さんの家が空襲で丸焼けになったときには、天井突き破って畳に刺さった焼夷弾が 「電気花火みたいに銀色の炎を吹き上げていた」と言ってるから、マグネシウム焼夷弾だったに違いない。 でもナパーム弾ってのはそれらとは別で、タンクにジェリー状のガソリン詰めて、 地上にぶちまけて点火するものだから、都市爆撃には使われていないはず。 #right(){(113:369)} エレクトロン爆弾は焼夷弾の一種です。 B-29などの爆撃機からコンテナで投下され、ある一定の高度に達すると、そのコンテナから子爆弾として 2kg、5kg、10kg、20kg、50kg、60kg、100kgといった中に詰められた各弾子が飛び出し、 それが燃えながら家屋の屋根を突き破って、家屋に火を放つものです。 ちなみに、日本の都市空襲で多く使われたのは、2、5、10kgのもの。 エレクトロン焼夷弾とはマグネシウム96%とアルミニウム4%の割合で作った合金 (これをエレクトロンと言います)の筒の中に、テルミット(酸化鉄粉76%+アルミニウム粉24%の混合物)を 詰めたもので、発火すると、外側の筒は2000度、テルミットは3000度の熱を発しながら燃えます。 この高温は発火後20秒から1分くらい発生し、以後は燃え尽きるまで10~15分発火し続けます。 また、発火時に0.5~2mくらいの火を噴き、火花は14畳程度の広さまで飛び散ります。 日本の空襲で使用されたテルミット焼夷弾は、AN-M17A1と言う500lb集束焼夷弾に入っており、 日本に投下された焼夷弾の4分の1がこれです。 AN-M17A1は、1発の中にAN-M50、4lbテルミット、マグネシウム焼夷弾(直径5cm、長さ35cmの六角棒状のもの)を 合計110発詰め込んだもので、貫徹力が強く、濃密な火点を得られるため、 先導機が良く搭載していたようです。 >>369 ナパーム弾も都市空襲では使われています。 しかも、都市空襲で使われた3分の2の焼夷弾がこれです。 集束焼夷弾AN-M19と言う500lb焼夷弾では、中にAN-M69と言う6lb焼夷弾が48発詰め込まれていました。 AN-M69は、直径約8cm、長さ約50cmの六角棒状の鉄製筒の中に、ナパーム剤が詰め込まれています。 そして、AN-M19は投下後、リボンを棚引かせながら減速、1500mの高度で解束散開するようになっています。 AN-M19の他に、焼夷弾の全体の約10%を占めるE48(AN-M47油脂焼夷弾、10lb黄燐焼夷弾、ナパームなど 38発集束)、E28、E36に詰め込まれていました。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} まぁ、用語の問題であろうが…。 油脂焼夷弾と言うのは、一般的にパラフィンとベンジンを混ぜて固めた油脂を、 中一杯に詰めて、それにテルミットを少し混ぜているものです。 テルミット点火薬によりテルミットに点火された炎が油脂に燃え移り、 炎を激しく吹き上げながら、油脂が流れ出て一帯に燃え広がるものです。 ナパーム剤は、ご存知かと思いますが、ナフサネートと、亜鉛、パーム油、 ガソリンを混ぜ、ゼリー状にしたものですから、油脂とは微妙に異なります。 ちなみに、AN-M76焼夷弾は正味重量480lbの焼夷弾で、 中にナパーム剤とマグネシウムが充填されています。 も一つ、ついでに。 日本の防空において、焼夷弾の対策として以下の様にしなさいと…。 1. 防空従事者は速やかに防火に当ると共に、近隣に大声で知らせる。 2. 防火は最初の一分間が大切で、周囲の燃えやすいものに水を掛けるのが第一であるが、   エレクトロン焼夷弾には筵類を濡らして掛けるか、砂袋を投げつける。   油脂焼夷弾も筵類を濡らして掛けるか、水を掛けるか、バケツやシャベルで砂や土をかけて火焔を消す。   黄燐焼夷弾も塊って燃えるのは油脂と同様にし、飛び散った黄燐は、水で濡らした火叩きで叩き消すか、   水を掛けて消す。 3. 焼夷弾が天井裏や屋根裏に留まったら、鳶口か長棒で突き落とす。防火に不便な場合も、これで移動する。   小火焔や火の粉は火叩きで叩き消す。 4. 黄燐は長く燃え、一旦消しても再燃するから安全な所で燃焼させる。 5. 焼夷弾は何処に落ちてくるか分らない。天井、押入、物置、床下に注意する。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **Mkシリーズの爆弾が一般家屋に直撃したらどれくらい全壊したり死亡する確率があるんですか? 500lb爆弾が路地(舗装無し)の表面で爆発するとだいたい直径10m、深さ5mの穴が開く この事実から推定すれ #right(){(121:859)} Mk82は500ポンド普通爆弾です。およそ225kg。 戦中の日本の防空について書かれた資料によれば 250kg爆弾で半径25m内は爆圧ないし破片で死亡する 可能性が極めて高いと言うことになっています。 まあ、当時のとMk82ではだいぶ違うわけですが Mk82程度でも耐えられるような家屋は普通の民家ではありません。 例え貴方の家が鉄筋コンクリ製のビルだろうと死ねるでしょう。 #right(){(121:860)} **第二次大戦当時の対潜弾、ヘッジホッグは水上目標に使用することはできたのですか? >また、一般的な爆雷を水上目標に使用した場合効果は期待できますか? ヘッジホッグは二段信管(2回作動しないと爆発しない)ので、 そのまんま水上目標にぶつけても爆発しない。 よしんば一段式の着発信管にしたとしても、水上目標相手には 射程距離が短すぎるので、ヘッジホッグで攻撃するくらいなら 艦砲で撃った方がマシだろう。 沈下爆雷を直接水上目標にぶつけるのは無茶だしそもそも信管が 作動しないが、深度1mで作動するようにして目標の至近に放り投げ 着水後即座に爆発するようにすれば、相当の被害は与えられる。 これもやっぱり射程距離からして艦砲で撃った方が早いと思うけど。 #right(){(576:303)} **プライベートライアンの最初の上陸作戦で、味方が何かパイプのようなものを繋げ、敵陣に入れて爆発させてましたが、何という名前の武器ですか? 爆導索(ばくどうさく)と呼ぶ。 兵器ではなく、工兵隊が障害物や地雷を処理するための工兵用器材。 ノルマンディで米軍が使ったのはM1A1 Bangalore Torpedoという制式名称のバンガロール爆薬筒。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%88%86%E8%96%AC%E7%AD%92 #right(){(592:230,232)} **米軍の装備でもIEDの爆弾テロに耐えることは何故できないのでしょうか IEDは治外法権だから、M1A2すら撃破できる。世の中に物理法則がある限り、 いくら米軍ががんばってもオレの目の黒いうちにIED無敵の車両は作れない。 もっとも米軍の貴重な電子戦機の資産の半分がイラクではIEDの防止に使われており、 努力しない場合に比べて被害は半分以下になっているという話もある。 無敵にはなれないが、固い的になることはできる。 とはいえ、最終的には兵員積んで移動して輸送可能でなければならない車両に対し、 IEDは好きなとこに好きなだけ盛り上げて、適当にあぼんすればよく、 しかも誰も通らなければ適当に放置したり、適当にお持ち帰りしたらよいわけで、 こんな勝負に勝てるはずがない。 仕様もへったくれもなく、相手がでかければ積み上げるだけ積んでいい。 不発でも気にしない。放置して没収されてもかまわない。信頼性とか整備性とか安全性とか考えない。 輸送とか兵站とか互換性とかも関係ない。まさに治外法権のおそるべき無法兵器。それがIEDなのだ >電子戦機でIED防止とは? うん。やってるから。貴重ななんちゃらコンパスとか、そのために張り付けられてる。 もちろん傍受とかもやってるわけだが、IED操作に使われる携帯のモニターとか、 UAVがジャミングできない場合の妨害補助とか、ジャミング用のデータ収集とか。 #right(){(327:515-524)} **燃料気化爆弾とデイジーカッターってどう違うんですか? 厳密に言うと「燃料気化爆弾」は爆発物の種類であり、空中に揮発性の可燃物を散布し、 大気中の酸素と適切な混合比で混じり合ったところで遅発信管で着火、 一般的な爆弾より(相対的に)長時間持続する高圧を広範囲に及ぼして人体を加害します。 「デイジーカッター」は信管の種類であり、爆弾の先端に棒などをつけることによって 爆弾本体が着弾する前に地上一定距離(棒の長さ分)で起爆させるものです。 これによって着弾後よりも広範囲に破片、衝撃波を及ぼすことが可能です。 したがって125kgデイジーカッター爆弾、というものもあり得ますが、一般に「デイジーカッター」と 呼ばれているのはBLU-82B大型爆弾です。ベトナム戦争時、ヘリの着地点を啓開するために デイジーカッター信管と大量の泥状爆薬を用いて衝撃波で木々をなぎ倒すために使われました。 これが大変印象的だったため、デイジーカッターという名称がこの爆弾の俗称となっています。 ただし泥状(スラリー)爆薬は形態が少し変わっていますが通常の爆薬の一種であり、 燃料気化爆弾ではありません。デイジーカッター信管付き燃料気化爆弾、というものも作れるでしょうが、 起爆高度が低すぎてうまく爆発しないと思われます。 #right(){(298:936)} **米国のMK82(8X)に相当するロシアの航空爆弾は? OFABですね。 http://warfare.ru/?lang=&catid=345&linkid=2509 まあこのあたりが一般的な無誘導爆弾なので、強いて言えばMk82類似かと。 500Uだと形状もそこそこ似てますが重量が4倍ですな。 500ポンド無誘導爆弾と考えるとOFAB-250-270になりますが、ずんぐり型だねえ。 #right(){(296:168)} **WW2時代、戦艦に対して行われた急降下爆撃で用いられた爆弾というのはどのようなものだったのでしょうか >装甲を貫徹するために弾殻が強靭な素材で厚く少量の爆薬が内包されていたのか、 >それとも装甲貫徹は落下速度で稼ぎ、弾殻は薄く、可能な限り大量の爆薬を内包していたのでしょうか? 急降下爆撃用ではないが日本海軍が艦攻に搭載して真珠湾で戦艦めがけて落とした 徹甲爆弾は戦艦用の40cm徹甲弾に安定用のヒレをつけたもの。 それと、爆弾というものは外殻を頑丈にすればするほど爆発力が大きくなる。 もちろん爆薬の爆発圧力よりも頑丈にしたら外殻が変形するだけで炸裂しなくなって しまうが、外殻が硬ければ硬いほど爆弾の威力は増す、と覚えて間違いない。 #right(){(295:738)} **C4のようなプラスチック爆弾(信管なし)って金属探知機に反応するものなのですか? 金属探知機にゃ反応しない。 しかし、分子スペクトル分析には簡単に引っ掛かる。 後、犬の鼻にも。 #right(){(294:691)} **VBIEDはどのようにして作っているのですか? 文字通り improviseしたものですから、多様です。 とはいえ、基本的には巨大な単一の装置ではなく、多数の爆発物を同時に起爆させることで 強い爆発力を得ています。 硝安油薬をタンクローリーなどに充填する手もありますが、イラクなどで使用されているのはもっと簡易で、 砲弾、爆弾の類を積み重ねたり、導爆線でつないで同時起爆したりして大きな爆発力を得ています。 プロパンガスのボンベを縛り付けることもあるようです。 漏斗型の銅板とプラスティック爆薬などを組み合わせて 大口径の自己鍛造弾発射機を作ることもあります。 #right(){(289:100)} **「デイジーカッター」の名前の由来を教えて下さい これは長い話になってしまいますが、もともとは第一次大戦時に、砲弾用の瞬発信管 (あるいはそれを装備した砲弾)をデイジーカッターと呼んだことから始まります。 現代の「デイジーカッター」はベトナム戦争時、エア・アメリカ(ラオス領内で作戦行動を していた米軍、CIA)の1人が、夜みんなで飲んでいるときに思いついたもので、ジャングルに 投下した爆弾が地面にめり込んでから爆発するため、殺傷効果が少ないという問題を、 信管を延ばして空中爆発させるというアイデアです。弾頭の弾尾の両方に信管が 付いている爆弾(不発防止のため、普通にある)の弾頭の信管を取り除き、そこに 航空機銃の廃用銃身を溶接したのが始まり。初期の「デイジーカッター」爆弾は この様にして作られた250~500ポンド爆弾であり、その写真も残っています。 このアイデアが、ヘリ降着場の啓開に応用されることになり、初期は余剰のM121 10000ポンド爆弾を CH-54ヘリから使用する事になっていたのですが、その運用のためにC-130で派遣された将校が C-130から落とすことはできるだろうか、むしろヘリより適しているのではないか、と発案し、 この大型爆弾を使用する作戦をCommando Vaultとしたのがいわゆる「デイジーカッター爆弾」のはじまりです。 つまり、特定の爆弾を指すものではなく、爆弾を地面直上で起爆するシステム、信管の一般名称なのです。 #right(){(686:system ◆systemVXQ2)} **ダイナマイトは発破用の爆薬という印象がありますが、ノーベルが発明した時代、ダイナマイトを投げて攻撃したりしたのでしょうか? 珍兵器に近いですがダイナマイトを圧搾空気で打ち出すダイナマイト砲は存在しました。 また切羽詰まった国やテロリストが手榴弾や地雷、対戦車兵器がわりに使うこともあり、 我が国でも大戦末期にいくつか考案されています。 またニトロセルロースなどニトロ系火薬も(とりわけダブルベースは)ノーベルの発明から発達し、 広義のダイナマイト系火薬に含まれることもあります。 ノーベルが気に病んだと伝えられているのは後者です。 #right(){(695:20)} **ダイナマイトに銃弾や破片が当たったら爆発しますか? 爆薬、火薬類のテストに銃撃感度試験というものがあるぐらいで、飛石ならともかく、銃弾、あるいは それに相当するような爆散鉄片では誘爆を起こし得ます。ダイナマイトは安定化されているとは いえ、軍用に特に作成された低感度爆薬ではないので、条件と加わる衝撃によって爆轟を起こす 可能性は十分あります。7.62mmでは起爆しなくとも、12.7mmでは起爆することもありますので (脆弱性試験として銃撃感度試験の一部で行われることがある)、手榴弾の爆発の状態によっては 爆発するでしょう。まあ、必ずしも爆発するとは限らない、とは言って良いかも知れません。 >土建屋が通常使うダイナマイトは含水爆薬(ダイナマイトじゃなくて)だと思います その場合、破片程度では爆発しないとおもいます 確かに、スラリーやANFOは簡単には爆発しません。おっしゃる 通りです。でもダイナマイトは含水爆薬とは違うものですし、 さすがに土建屋でも(むしろよけいに)含水爆薬をダイナマイトとは 呼ばないでしょう。余談ですが、硝安系の爆薬は使用環境によって 装填時にアンモニアガスの発生があり(特にアルカリ系の環境)、 閉所での使用は評判が悪いのだそうです。最近改良されつつあるよう ですが。安全だし安価ではあるのですが、ある意味ではダイナマイト以上に 設置も起爆も技術が要るもののようです。 #right(){(110:system)} **バンカーバスターの威力って? >地下60mほどの貫けるとのことですが、それは強化コンクリと土で60m? シェルターと土?? それうそでしょ? バンカーバスター(GBU-28)の貫通力は地中100フィート(約30m)、 あるいはコンクリートで20フィート(約6m)ですよ。 ttp://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/gbu-28-specs.htm 60m貫通するのはGBU-28じゃなくてMOPだよ。長さ6m、重量13.6t、炸薬量2.7t。貫徹力は土質で60m、強度27000kg/cm^2の強化コンクリートで8m。 ソースは江畑謙介著『日本に足りない軍事力』 >バンカーバスターとは、特定の爆弾の名称なのですか?地中貫徹爆弾=バンカーバスターだと思っていました。 バンカーバスターと言うのは地中貫通爆弾の総称では無くて、GBU-28の愛称だよ。 米軍でもBLU-109弾体を使ったGBU-24やB61-11もBunkerBusterと呼んでいる。 確かにGBU-28(愛称DeepThroat)はBunkerBusterの代表格だが、 BunkerBusterが硬目標用貫通爆弾を指す普通名詞であるのは確かだ。 先程からGBU-28との形式が出てるが、GBU-28とは爆弾に取り付ける誘導キットの形式なので、 貫通爆弾の事を指すならBLU-113とした方が間違いは少ない。 #right{(505:278-293)} **白燐弾て「焼ける発煙弾」みたいなもんだから焼夷弾としても使える? 焼夷弾(焼夷兵器)の定義 目標に投射された物質の化学反応によって生ずる火炎、熱又はこれらの複合作用により、 物に火炎を生じさせ又は人に火傷を負わせることを第一義的な目的として設計された武器又は弾薬類 だからまぁ、建物に火をつけないまでも 人に火傷を負わせることが第一の目的として設計されてるなら焼夷弾にはなる。 ただ白燐弾の場合被害者数の割合が全死傷者の1%て そら確かに燃えた白燐で火傷をおった人がいるのは確かだが、 火傷を負わせる目的で使ったとしたらあまりにも効率が悪すぎる #right{(イスラエル軍スレ9:112)} 特定通常兵器使用禁止制限条約だと、 (b) 焼夷兵器には、次のものを含めない。 (i) 焼夷効果が付随的である弾薬類。例えば、照明弾、曳光弾、発煙弾又は信号弾 (ii) 貫通、爆風又は破片による効果と付加的な焼夷効果とが複合するように設計された弾薬類。 例えば、徹甲弾、破片弾、炸薬爆弾その他これらと同様の複合効果を有する弾薬類であって、 焼夷効果により、人に負わせることを特に目的としておらず、装甲車両、航空機、構築物その他の 施設のような軍事目標にたいして使用されるもの #right{(イスラエル軍スレ9:119)} **白燐弾はイスラエル軍や米軍しか使ってないの? いいえ。あちこちの軍隊で使っています。 白燐弾自体は古くから使われてきた弾薬で、煙幕を張るのに使われる。 ガザ侵攻で非難されているのは人口密集地で空中炸裂させ、地上に燃え尽きないまま の白燐が落下し、人体に付着し激しい火傷を負わせたり、火災が生じたことによるもの。 #right{(536:911)} **自衛隊って白燐弾持ってるんですか? 持ってます。もちろん、発煙弾としてね。 黄燐弾とも呼ばれますが、黄燐とは白燐に赤燐の膜が生じたものなので、基本的には同じもの。 総火演では一般客の目の前で思いっきり使ってます。 #right(){(532:82:神゛聖\(^o^)/オワタ帝國 ◆u8nX3fKy0k)} 白燐弾なんて第一次大戦から使われてるけどね。第二次大戦では戦車砲弾にも使われ、パウル・カレルの「彼らは来た」で、 白燐弾で火傷した兵が戦車の後ろに乗せられて運ばれていくシーンがあったな。 #right(){(532:83)} **「汚い爆弾」って核兵器になるんでしょうか? >それとも放射性物質の有毒性を利用するので化学兵器になるんでしょうか? 化学兵器ではありません。radiological weaponと記述するのが 普通だと思いますが、これはnuclear weapon=核爆弾とは区別された 表記です。日本語にするなら放射性兵器、でしょうか。つまり 放射性物質を散布する「汚い爆弾」は核爆弾でも化学兵器でもありません。 #right(){(137:system ◆systemVXQ2)} **阻塞弾って何ですか? 旧日本陸軍が開発していた兵器にそういうものがあって、これは 低空から地上攻撃してくる敵戦闘機や爆撃機等を阻止するための空中爆雷でした。 パラシュートが付いた爆雷を地上から打ち上げ、これに敵機を絡ませて 破壊する仕組みでした。 #right(){(260:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **今も対潜爆雷って使うことあるの? >装備してる船やら飛行機ってなんかある?  今でも「ヘッジホッグ(多連装対潜爆雷)」を装備した中古艦艇を装備してる国は 結構ある。  海上自衛隊も、「ヘッジホッグ」の後継である「ボフォース四連装対潜ロケット砲」 を装備した護衛艦をまだ現役で使っている(実戦で役に立つと考えてるとは思えんが)。  で、現代で実戦で使うことがあるかどうかは・・・察して。  ただ、原子力潜水艦相手だとあまり役に立たないだろうが、世の中原子力潜水艦しか いなくなったわけではないので。  あと、少し前の「漢級潜水艦領海侵犯事件」のような時は「警告用」として使うこと はできる。 #right(){(259:182)} **ナパームBにベンゼンを混合させるのは何故なんですか? ポリスチレン溶かすためだそうだ #right(){(俺初質スレ435:601)} **1t爆弾は半径20m以内の建物が全壊するとのことですが、爆心から同一直線上に建物が連なっていても20m以内であれば破壊され得るということですか? 1000kg爆弾の爆風殺傷半径は、20M以内即死、50M以上で安全 破片殺傷半径は、150M以内即死、500M以上で安全 家屋倒壊半径は、40M以内倒壊、80M以内半壊、160M以上で安全なのだが 正直建物(木造か鉄筋か)にもよるし、途中に障害物があれば威力も減少するだろう 数字はあくまで目安に過ぎないのだが、可能性はあると思った方がいい #right(){(俺初質スレ436:408)} ----
#CONTENTS ---- *手榴弾 **手榴弾の有効殺傷半径ってどのくらいなんですか? 手榴弾の有効半径は概ね15mと言われています。 が、伏せていると数mの距離でも戦闘続行可能な場合が有るらしいです。 #right(){(6:海の人)} 手榴弾の爆発によって発生した負傷の世界最高記録は炸裂地点から500メートル 眼球に小さな破片が入ったらしい たまにはそういう運の悪い奴もいるってことで・・・・ #right(){(6:343)} **映画などで見られるような、「ピンを抜いて脅す」というのは実は意味がないんでしょうか。ピンを抜くとカウントダウンが始まって戻すと止まるような種類の手榴弾があるんでしょうか? ピンは先が開いたヘアピン風の形をしています。一旦抜くと、穴に戻すのは手間がかかる。 少なくとも、片手に手榴弾握ったままでは不可能です。また、握った手が離れれば、例えば撃たれれば、レバーははじけ飛んで爆発します。 いわゆるデッドマンスイッチ、死ねば入る自爆スイッチを持っている事になります。 レバー自体のバネの力もあれば、汗ばんだ手がすべる事もあり、横で見ているとけっこう盛り上がってしまう状況ではあるでしょう。 対策は、抜いたピンの曲がりをまっすぐ伸ばすか、あるいは適当な細い棒を見つけて、レバーの穴に突っ込ませてもらう。 そのまま相手の手をガムテープでぐるぐる巻きする、などです。 繰り返しになりますが、ピンを抜く事自体は単なる安全装置解除です。ただ、一旦そうなるとごく簡単に点火される所がミソなわけです。 #right(){(7:23)} **昔の映画では手榴弾で戦車を破壊してましたが、本当に破壊できるものでしょうか? 破壊する場所にも拠りますが、昔の戦車には無線機が積まれていないものがありましたので、 車長が外部を確認していました。 従って、車長を倒して内部に手榴弾を放り込めば、中の乗員はやられます。 また、車体底部の装甲は非常に薄いですから、ここに手榴弾を放り込んでも、破壊を期待することが出来ます。 但し、車体に投げつけても、エンジンに向かって投げても、当たり所によってはあまり効果がない場合もあります。 ま、装甲車くらいなら破壊できるかも知れませんね。 #right(){(29:眠い人 ◆ikaJHtf2)} 昔の戦車は底部弱いです 現在の第三世代戦車は対地雷装甲を施していたり、それを考慮した設計になっているので 手榴弾はおろか地雷ですら破壊は難しいかもしれません ただ、ある程度の威力に到達すれば先日のイスラエル軍のメルカバMk3戦車みたいに吹き飛ぶ可能性があります #right(){(29:622)} **飛距離が長い棒型手榴弾が廃れたのは何故ですか? コスト・効率の問題。棒形手榴弾は投擲距離が伸びるという 特徴があるが、その数割の遠方投擲のために倍以上の大きさの手榴弾を 作るメリットが薄い。重く、大きく、高価。 #right(){(38:39)} **手りゅう弾が爆発する原理を教えてください。 たとえば、米軍のM26などの場合ですと・・・ ピンを抜く→レバーが外れる→レバーに押さえられていたハンマーがヒューズを点火→ →ヒューズが燃焼(数秒間・・・手榴弾の種類により差異あり)→炸薬へ点火→あぼ~ん といった按配になります。 「ピンを抜くとレバーが外れる」と言うわけではなく、「ピンを抜くとレバーを外せるようになる」というのが妥当 な表現かと。(レバーを握らずにピンをぬくと、そのままレバーも外れる) 通常は、レバーを握ったままピンを抜き、投擲と同時にレバーが外れるようにするそうです。 #right(){(41:ちゃぎ ◆O6.vzjpM)} **旧帝国陸軍の手留弾はヘルメットにぶつけてフューズに点火してから投げたと思うのですが バネ式レバー以前には、叩きつけ式着火信管もありました。その場合、 安全ピンは叩きつけピストンを串刺しにして止める仕掛けになっていました。 しかし実戦であわてていると、叩きつけが不十分とか忘れるとかで 失敗も多く、いわば自動式のバネ付きレバーになったわけです。 #right(){(41:106)} 旧陸軍では手榴弾を十年式擲弾筒で飛ばすことができる設計にしてましたので、 フライオフレバー形式)は採用できなかったんです。 また、装填作業のため投擲専用より遅延時間も長く設定してありました。 投擲を行わない柄付き手榴弾では、ドイツのものに範を取った摩擦着火もあります。 #right(){(41:108)} **兵隊がぶら下げてる手榴弾に、戦闘中敵の銃弾があたって爆発するなんてことはないんでしょうか。 有り得ませんね。中心部の起爆信管に命中した場合は爆発を誘発します。 軍用爆薬は安定性が高いのです。有名なC4などでもハンマーで叩いても 結晶化するだけです。火をつけても固形燃料のように燃えるだけです。 爆発は起爆信管による効果、つまり熱・圧力・衝撃が揃わないと爆発(専門的には爆轟)しません。 #right(){(53:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} **手榴弾が地面に落ちて3m以内にいない場合は伏せれば致命傷は負いません。なぜなら、破片は地面から30度の角度で飛散するからです。 >韓国の放出品店で買った米陸軍教本に書いてるんですが本当に死なないんですか? 一般的な手榴弾の威力半径は約15メートル。死亡に至らしめるのは半径5メートル。 しかし3メートルで確実に伏せているのなら破片が当たる確立は低いと思われ。 #right(){(63:967)} **アニメとかで黒い鉄の丸い塊に導火線がついている爆弾って実在したのでしょうか? 帆船時代の「先込め式の大砲の焼夷弾」には有ったかも>導火線 丸い弾体に導火線というと他の例は知らないなあ。 #right(){(79:209)} 元ネタは多分18世紀以前の擲弾でしょう。 ナポレオン戦争時には、既に廃れていましたが、擲弾兵という名称だけは残りました。 #right(){(79:210)} ハンドグレネードとして、球体に導火線を付けた物はかなり昔からあります。 それこそ中世から。 日本でも戦国時代に現在の花火の玉のような爆弾が使われています。 #right(){(79:211)} そういえば元寇の絵巻モノに描かれてたような気がする。 #right(){(79:212)} あったね。確か中学の教科書に載ってた。 相手を殺傷させるというよりも、馬を驚かせて混乱させるために使ってたらしい #right(){(79:213)} >>210 の説明のとおり、中世のころの擲弾です。 大ぶりな果物位の大きさで赤い火を出して爆発(はじける)ので イスパニア語ではグレナディン(ざくろ)と呼ばれていました。  これを扱う兵はフリードリッヒ大王の擲弾兵の様に「擲弾兵は勇猛 である」との評判が立ち、エリート部隊扱いされた時期もあります。 (ロンドンの宮殿衛兵の襟章は火のついた擲弾をデザインしたものです。) 銃の有効射程が伸びるにしたがって使われない忘れられた兵器に なりましたが、南北戦争のころでも「豆の空き缶に小石と火薬を詰めた 手作り爆弾」に形にかえて登場しました。  各国の工場で規格生産されるようになったのは、日露戦争の観戦武官 の報告を得た後だったと思います。 #right(){(79:217)} **手榴弾と手投弾ってどう違うんですか? 「てなげだん」 ま、同じもの。 榴弾なんて言っても何のことかわからないだろうし、さらに榴の字が使えず 手りゅう弾などと書かれてはますますわからん。 #right(){(79:336)} **もし自分が居る塹壕に手榴弾を投げ込まれてしまったら、その手榴弾を穴に落とし、穴を自分の足で踏んでふさいでしまえば助かる? その手の穴は、個人用掩体には必ず設けるようになっていますが 足で塞ぐのは自殺行為です 穴の開放部分が、別な方を向くように構築するのが普通です。 #right(){(82:477)} 戦前の手榴弾だと破壊力がないからその程度で大丈夫かもしれません。 手前が持っております教本には手榴弾を鉄兜で覆って全体重をかければ 大丈夫と書いてあります。 #right(){(82:478)} **chemical grenadeの日本語訳はなんとすべきでしょうか? >とある映画で「ケミカル手投げ弾」となってて??と思ったのですが。 ケミカルグレネード、直訳してケミカル手投げ弾はそれほど間違っていないと思います。 一般には、催涙ガスを噴射する手榴弾を示し、暴徒鎮圧や排除、あるいは警察部隊の突入援護などに使われます。 ) #right({(91:12)} **手榴弾の破壊力ってどれくらいなんですか? ものによりけりだけど、ごく普通の対人・軟目標手榴弾は爆発そのものの破壊力じゃなく、 それによって飛び散るケースの破片で標的を破壊するので「大爆発して炎に包まれたり」はしない。 大体半径15-20mの球が有効範囲だけど、それ以上離れた場所でも破片の密度が十分以下に減るだけで、 飛び散った破片は数百m位まで殺傷力があることもある。 押し競饅頭の状態で手榴弾を使えば集団自決はもちろん可能。 #right(){(96:184)} **手榴弾程度の爆発物が水中で爆発した場合、衝撃波の伝達効率は空中よりもはるかに上回るのでしょうか? 音の伝道効率は高いですが衝撃波は高くないはずです。 #right(){(99:632)} **攻撃用手榴弾と、防御用手榴弾はどう違うのですか? 攻撃用:爆圧で制圧するため火薬多め、破片少なめ 防御用:障害物に隠れて攻撃するため、破片多め #right(){(99:771)} **WWⅡに関する映画なんかだと、手榴弾をボールのように投げず、ドッジボールを投げるように投げるのはなぜ? 手首の返しを間違えて、足下に投げかねないからです。 #right(){(107:817)} ・重さの関係 ・伏せた姿勢から投げる為 等々 #right(){(107:831)} 塹壕等から投げる場合は、敵方に身をなるべく晒さない為に 放物線状を描いた感じになる。 (肘を使って投げると胸が起きやすい) 野球見たいなフォームで不意に投擲をすると 肩に来る場合がありますよ。 基本は余り遠くに投げる物では無いですね。 沢村投手見たいな事はあるだろうけど。 #right(){(107:夢見る名無しさん)} **M67手榴弾って、ベトナム戦で使われてたんですか? M67 "Baseball style" はベトナムで使用されたようです。 #right(){(114:system)} M67ハンドグレネード”アップルボム”は1960年代後半に制式採用。 ヴェトナム戦でも使われてる。 #right(){(114:724)} **BHDでハンドグレネードにテーピングしてる場面がありましたがどういう効果があるのでしょう? 思いつくのは なにかのはずみで安全ピンが抜けてしまっても爆発しないように。 なにかのはずみでピンを抜いてしまったグレネードが起爆しないように。 ピンを外してテープだけで止め、ブービートラップなどとして使用。 #right(){(115:system)} **柄付の手榴弾が廃れたのってなぜですか? 重くてかさばるのでたくさん携行できないことと、投げ方にコツが必要で 不慣れな兵士が投弾モーションに入って”ポロッ”と足元に落とす、という事故がよく起きる為。 あと、生産性が悪い(柄がある分当然)のでコストもかさむし 戦時の大量生産に向かない、っていうのもあった。 ただ、遠くに投げるのが楽、というメリットは大きい>柄付き手榴弾 #right(){(121:216)} だって、ほら。 柄がついてると、握りを変えて球筋に変化がつけられなくなるし・・。 #right(){(121:218)} 手のひらに引っかかったりしやすくて意外に投げにくい 着地後に転がってくれにくい >>218 鉄の玉を変化させるのは人間には無理。 #right(){(121:263)} 柄つきじゃなくて、棒状のはあるがな #right(){(121:264)} 別に廃れた訳では無いと思うが。 旧共産圏ではまだ現役なはず >柄付き手榴弾 手で握れるタイプだと取り扱いに便利なメリットもある反面、大きさに制限が あり、炸薬量に限界がある。 たとえば、日中戦争では戦闘で手榴弾の投げ合いになり、柄付で 炸薬量が大きい中国軍の手榴弾の威力に日本軍はたびたび苦戦している。 あと、発火機構が複雑で無ければ、柄付き手榴弾でも一概に生産性は 悪いとは言い切れない。 #right(){(121:319)} **爆裂手榴弾は攻撃用手榴弾、破片手榴弾は防御用手榴弾という別名があると聞きましたが何故でしょうか? 攻撃用手榴弾=その名の通り攻撃時に使用。        飛び散る破片が少ない。        時限信管を使用(これは必ずしも全てがそうではない) 防御用手榴弾=投弾者が塹壕や掩蔽壕に身を隠せることが前提となっている手榴弾。        飛び散る破片が多く威力半径が攻撃型に比べて大きい。        衝撃信管や電気信管を使用し、投弾後地面に落ちるとすぐ爆発する        (攻撃用と同じく必ずしも全てがそうとは限らない) #right(){(121:223)} >攻撃用と防御用を両方持ち歩くことはあるんでしょうか? >間違って使用してしまう可能性もあると思うんですが 間違えたら自分も傷つくね。それだけ。 #right(){(121:225)} 防御用は基本的には持ち歩かないものだろう。 攻撃用と両手に持つ奴なんてよほどの凄腕か新兵だけだと思われ。 #right(){(121:226)} **手榴弾は目的別の種類があるそうでが。 かつて手榴弾は防御型と攻撃型に分けられていた時代がありまして、 炸薬による破壊力を重視したのが攻撃型、破片による殺傷効果を狙ったのが 防御型というようになっていました。 俗に言う「パイナップル手榴弾」や英国のミルズ手榴弾の表面の刻みは 破片による殺傷効果を高めるためのものでした。 しかし、実際には刻み目の通りに均一な破片として飛散することはあまり無く、 現在では内部にぎざぎざのワイヤーコイルを仕込んだものが主流です。 (だからM26A1手榴弾は表面がつるりとしています) #right(){(160:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **手榴弾には防御型と攻撃型があると聞きましたが、M67とMk3A2では破片数はどの程度違うのでしょうか? 防御型手榴弾と攻撃型手榴弾の違いは炸裂したときの被害半径。 内蔵された破片の数ではない。 防御型手榴弾は投げ手が防護された環境(塹壕の中とか)から投げつけることを前提にしてるので通常手榴弾を 投げつけられるであろう距離よりも被害半径のほうが大きいものが多い。 また、時限信管の延期時間も短い(時限信管ではなく投げて地面に落ちると衝撃ですぐ炸裂するようになってることが多い) 手榴弾が爆発したときどれくらいの破片がどれくらいの範囲に飛び散るのか、なんてことは事前には分かりません。 実際にテストをしても必ずしもそのテスト通りの結果が毎回安定して出るとは限らないので。 なので時と場合と次第によってはとんでもない所まで破片が飛ぶことも。 #right(){(初心者スレ365:498)} **日本兵の持っていた手榴弾は、底を固い物に打ち付けると点火したようです。こういうのは当時は一般的だったんですか? >また、現在の手榴弾はどんな点火方式ですか? 日本軍の手榴弾はかなり特殊。 激発方式についてはイカのページの信管の項目を参照。 http://gyokusaiclub.hp.infoseek.co.jp/hi-ho_gr.html #right{(507:753)} **閃光手榴弾ってあらかじめ来るのがわかってた場合、気をしっかり保っていればなんとか耐えられない? フラッシュパックは投入地点から離れ後ろを向きしっかり目を閉じて持続時間の間耐えればやりすごせるが 特殊部隊は投入にあわせて突入してクリアを試みてくるのでその間は致命的な隙になるぞ 対策をするなら生身でいるより色の濃いサングラスや本格的な対閃光装備などで目を保護した方が遥かに有利 #right(){(初心者スレ482:683)} **閃光弾って目を瞑れば凌げるものですか? 閃光その物は凌げる可能性がありますが 破裂音と爆風によって強烈なショックを受けますのでそうそう凌げません #right(){(330:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **1個の手榴弾で何人が自決できるんですか? >沖縄では多くの民間人が軍人から手榴弾を渡されて自決させられた、なんて話があります。 >軍も貴重な武器をホイホイと民間人にたくさん渡すわけにはいきませんよね。 1個で数人が死ぬのは可能。 日本軍の手榴弾は爆薬は少なめだが、それでも爆発時に破片が飛び散るので、 近くにいれば即死はしないまでも重傷を負える。腹などやられれば、じきに死ぬ。 日本兵が手榴弾で自殺する場合、通常は一発を腹に抱えて一人で死んだ。 しかし、数人で車座になって死んだ例もあるし、二人で抱き合って一発で死んだ例もある。 民間人が手榴弾を使用した例でも、たいした数がないので一家数人が車座になったり、 人が密集してるあたりへ適当に投げて、生き残りはかみそりなどで自殺というケースも。 なお集団自決が発生したのは確かで、その中で手榴弾を使用した例があるのも確実。 争いがあるのは、自殺が政府・軍による強制的なものであったかどうか。 #right{(658:927)} **ドイツの柄付き手榴弾は爆薬量重視の手榴弾だったといいますが、一体どういう運用思想で作られたんでしょうか? >一般に榴弾の危害半径は破片>>>爆圧ですよね。 >手榴弾サイズの爆薬なら尚更危害半径の狭さが目立つと思いますが、 あの形は投げる時に振りかぶると遠心力が働いてより遠くに投げられる。 多少重く作っても遠くまで投げ易いので、威力を大きく出来た。 その代わり、投げようと振りかぶった時にちょうど一番重い部分が下向きになるので、 後方や自分の背中に落っことしてしまう事故もよく起きた。 あと、柄付き手榴弾に限らず、手榴弾には「防御用」と「攻撃用」の2種がある。 「防御用」は塹壕等に身を隠せる状態で向かってくる敵に投げる事を前提にしているので、 想定投擲距離よりも被害可能半径の方が大きく設計され、またそれでいい事になっている。 #right{(520:683)} 先人に補足すると、破片殺傷効果を増すために後から弾体に被せて使うジャケットが 開発されている。 表面にチェッカリングの入った薄い金属筒だが、これを装着すると破片が 変なとこまで飛んだりするので、使い勝手が悪いと不評だった。 #right(){(520:684)} **手榴弾が転がってきて投げ返す時間も無い場合、ヘルメットを被せて押さえつけるという方法で防げるでしょうか? それではヘルメットを脱いでいる時間もないはずです。 最良の対処法は手榴弾に覆い被さることです。 手榴弾に足を向けてうつ伏せに寝ろ。 だから塹壕には溝と穴が掘ってあり、手榴弾をそこに蹴りこむ。 米軍の塹壕設営マニュアルな。 ttp://www.armystudyguide.com/images2/a0337.gif 自衛隊の小銃掩体にも手榴弾が放り込まれたときに入れる穴がある。 手榴弾なんか破片が危険なだけで炸薬の量はちょっとしかないから。 #right(){(352:430-441)} **手榴弾って、野球のボールみたいな真球にしようという発想はなかったんですか? 丸い手榴弾もある。 ただよく考えれば分かると思うが、人間の手の大きさには限度があるので、球形にすると ある程度以上大きくしたら握れない。 無理やり握れてもしっかり握れないから、遠くに投げ辛くなるし、点火した後取り落として 足元に落としたりしたら大変な事になる。 そうなると、楕円系というか卵状の形状が、握りやすく容積を確保するためにはベスト。 一部の手榴弾は普通に丸い。むしろ、漫画などで良く見る「黒くて丸くて導火線がパチパチと燃える」タイプの 手榴弾がかつての主流だったのが、破砕効果を高めることを狙ったり持ちやすさを優先したりした結果、いわゆる 「パイナップル型」と呼ばれるスタイルや、現在の形の手榴弾になっていった。 実際に「野球に馴染んでるから」という理由で丸い着発信管型のを作ったが、こっちは結局不採用。 現在使われてるM67は以前のパイナップル型よりは丸いデザインになってる。 #right(){(549:322-324)} **GP30やM203などの便利な擲弾発射器があるのに、いまだに手榴弾が廃れないのは何故でしょうか? 遮蔽物越しに投げたり、塹壕に投げ込んだり、室内に投げ込んだりするのは擲弾発射器じゃできないから。 グレネードランチャーでは塹壕に火力を撃ちこむ事ができないが、 手榴弾なら放物線を描いて飛んでいくので塹壕に直接投げ込む事ができる それに塀の向こう側にいる敵兵を攻撃したいとするとグレネードランチャーでは飛び過ぎるが、 手榴弾なら軽く放り込む事ができる。 だから柔軟性の高い手榴弾はまだまだ現役。 それに何よりも、市街戦では手榴弾ほど重宝する武器は無い。 歩兵の教本では建物内を掃討する際、 まずドアの隙間越しに手榴弾を一発ぶち込んでから突入するよう書かれている。 うまくいけば一発で敵を全滅されられるかもしれないし、 死ななかったとしても爆音でしばらく動きを止められるから。 #right(){(348:337-348)} **白燐手榴弾を、明らかに焼夷効果を狙って使用しているシーンがありました。 >手元にあるのは集英社・オメガJ・97年初版・113ページ。 >麻薬カルテルとの戦いで、夜中にカルテルの兵隊と出くわした際に使用。 >ただし2発目は元SASに率いられた部隊との交戦中、煙幕を張るために使用。 >90年代には、白燐弾を、スモークマーカー以外の使い方として、焼夷効果を狙ったと見ていいのでしょうか? 発煙手榴弾は水に放り込んでも燃え続けるくらいなので焼夷弾の代わりには 充分なる。 90年代どころか白リンを使用した発煙弾が開発された頃から焼夷弾の代わりに なることは知られてたし代用焼夷弾として普通に使われていた。 白リンを使用した発煙弾は赤外線探知を妨害できないため、90年代の後半あたり からは赤リンを使用した発煙弾に取って代わられつつある。 赤リンを使用した発煙手榴弾は高温燃焼する時間が僅かなので代用焼夷弾としての 有用性は低い。 #right(){(581:46)} **映画で特殊部隊の兵士が戦闘前の準備のときに手榴弾のピンを抜いて?テープでその部分をぐるぐる巻きにする描写があったんだけど、それには何の意味があるの? アメリカ軍を始め世界で一般的に使われてる形式の手榴弾(ミルズ式という)は、ピンを抜いた あと投げると安全レバーが外れて撃発状態になる(普通は遅延信管によってそのあと数秒で 爆発する)。 それを逆用して、手榴弾をレバーをテープで巻き付けて固定しピンだけ抜けば 「テープが外れればすぐに作動する爆弾」 が作れる。 あとはトラップとして「引っかかったらテープが解ける」ようにしとけばよい。 >『ブラックホークダウン』でデルタがやっていたんだ。トラップと言うよりも安全対策のようにも見えたんだが 車両に乗ったりヘリに乗ったりして移動する時、車内や機内の何かに手榴弾引っ掛けると 危ないので、そう言う風にレバーを固定して更なる安全策にすることがある。 一般部隊でそれをやると「剥がすの忘れて投げた」「いざ必要な時に剥がすのに手間取って 投擲のタイミングを逃す」果ては「テープを剥がしたらレバーも取れて暴爆した」という 事故が起きるから禁止することが多い(乗車時等は手榴弾は回収して一括して持ち運ぶ)が、 特殊部隊等は練度高いので普通にやっている。 #right(){(590:702,705)} **音響手榴弾は大きな音が出ますが、その音量は破片型手榴弾と比べてどうでしょうか? >もちろん、破片型だと音より先に破片が威力を発揮しますが、音の大きさだけを比べるとどうでしょうか? 音響(閃光)手榴弾、所謂スタングリネードは主に閉鎖空間での非殺傷制圧能力を目的に作られた物です 炸薬量に関して言えば寧ろ破片手榴弾よりは少ないものが多く、影響範囲その物は破片型よりも小さいです 音の質について言えば、燃焼速度を調整している場合破裂音はやや持続する性質があるようで 文字通り音質が異なる為一概には言えませんが感覚への刺激の強さで言えば破片型よりも影響は大きいでしょう。 #right(){(331:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **スタングレネードなるものを、仮に自分の足元で炸裂させると、どうなりますか?やっぱ鼓膜が破裂したりする? >体に影響が無いならコレ↓を自分に試してみたいんだが >http://www.sheriff.co.jp/Gun%27sWay/gunswaycqb.html 大火傷します、実際投擲する前に破裂する事故も起きています。 #right(){(324:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **手榴弾はどのような兵士が何発ぐらい持つんですか? 米軍の場合、 手榴弾の数は特に決まっていないようですが、2~4発程度が相場のようです。 4発持つ場合には、そのうち1発は発煙手榴弾にして、味方の航空機に対して 目標を指示するのに使用するのが通のやり方のようです。 #right(){(321:970)} **手榴弾やグレネード弾の、純粋な爆風の威力ってどのくらいあるのでしょうか? 爆風の衝撃と爆発閃光とその音響で一時的に行動不能に成る程度で、 被害半径は数mとなっており、その特性は室内制圧用の音響閃光手榴弾 スタングリネードまたはフラッシュバングとして利用されています。 #right(){(617:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **手榴弾って輸送中や作戦中にピンが抜けたりしないのでしょうか? 自衛隊に関して言うなら、問題はないでしょう。 安全ピンの引き抜き力はかなり強く、ピンの先が広がった状態では、映画のように簡単に引き抜くことは、 かなり困難です(やろうとすれば、事前にピンの先をすぼめる必要あり)。 また、手榴弾は、弾体と信管を別の缶に入れて保管されており、この状態での安全性は、落下試験、 ジョルト・ジャンブル試験により証明されています(これは、米軍も同様)。 ちなみに、自衛隊では手榴弾を原因とする事故は、発生していません。 #right(){(314:45)} **刃物が届く範囲内で、爆発した手榴弾の破片って、どれくらいの威力があるのですか? 大抵の手榴弾は10g前後の破片が最も多く生成されるように設計されていて、それは破片の重量と飛翔距離との相関関係から、破片の持つ殺傷効果が最も大きい値だと導き出されたもので、 それは拳銃弾の弾頭重量と近似している。 数cm~10数cmの距離であれば破片の存速は高く、ライフル弾並みの貫通力を持つ。 #right(){(645:324)} **手榴弾では敵はなかなか死なないのですか? 手榴弾の殺傷力は基本的に破片が主だから 爆風で首や頭が吹っ飛ぶとか、狭い場所や覆いかぶさる形で破片をモロに喰らわなければ即死はない もちろん大量出血してれば手当てして後送しないと死ぬ #right(){(俺初質スレ432:662)} 手榴弾による。フラグメントに殺傷力を高めるためにいろいろな 金属物を入れているものもあるし。まあ、半径10メートル以内の 致死率は高いだろう、一般的に。 #right(){(俺初質スレ432:663)} **スモークグレネードはどういう時に使うのですか? 狙撃や銃撃で釘付けにされているときとかに移動するために使う 色付きなら主に友軍(飛行機とか)への信号 #right(){(俺初質スレ432:902)} **M34白燐焼夷手榴弾とM14特殊焼夷手榴弾について、効果と用法などを教えて下さい。  AN-M14手榴弾は装備を破壊するためのもので、もちろん敵の装備にも使用しますが、 むしろ自軍の兵器を敵に利用できないよう破壊するためによく使用されます。 イラク戦争でも行動不能になったM1A1に対して使用されましたし、不時着したヘリなどで 機密部分の多い電子機器などを破壊するために、機から離れる際に使用されます。 M14はテルミットの改良品ですから、高温は発するものの飛散しにくく、 薄い鉄板を溶かす、燃焼産物の液化鉄が火災、焼損を引き起こすと同時に 部品を溶接して使用不能にするといったものです。燃焼ガスはあまり出ないため、 二次火災を起こさない限り一ヶ所にホットスポットを作るだけで、暗視装置妨害効果は限られるでしょう。  M34が白燐手榴弾です。半径35mが危害、焼夷半径になります。内容物の白燐が燃焼しながら飛び散り、 燃焼ガスも熱を帯びて拡散しますから暗視装置への妨害効果は大きいでしょう。濃い白煙を発しますから、 可視光に対する妨害効果も期待できます。このため、焼夷手榴弾と同時に、自軍へのマーカー、煙幕としても 使用されます。米陸軍マニュアル↓ではM34は旧式兵器に分類されています。可投距離より危害半径の方が大きいため、 投擲者は遮蔽を取る必要があります。 http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/3-23-30/ch1.htm http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/3-23-30/appe.htm 極論するとAN-M14は対人殺傷力なし、延焼性なし。 単純に言えば溶鉱炉の溶けた鉄を発火地点に注ぐようなものなので、そりゃその真下にいれば死ぬだろうし、 至近にいれば滴飛ぶし赤外線火傷ぐらいするかもしれませんがちょっと離れていれば安全(1m?)。 一点で高熱源を発生するので、そりゃ可燃物があれば延焼しますが、 基本的には溶けた鉄が流れ落ちる狭い範囲を焼損、溶接するための手榴弾です。 M34は全然別で、書いたとおり破片手榴弾よりも危害半径が大きいぐらいです。 しかも人体にくい込んだ破片が燃え続けるし。ただそれなりの防備をしている相手だと 効果はとても落ちます。いい加減な服しか着てないゲリラ相手ならなかなか凶悪に効きそう。 #right(){(234:25-31)} **満州で限定的に生産された以外に日本に柄付手榴弾あったっけ? 九八式が柄つきですね。 ただ柄つきはかさばるので、あまり好まれなかったようです #right(){(俺初質スレ2049:877)} 日本は手榴弾投げるより、擲弾筒使ってたから #right(){(俺初質スレ2049:878)} **手投げ弾ですが相手に投げ返されないように、時限式ではなくて投弾後に接触したら即爆発するようには作れないんですか? そういうタイプのもあるよ、WW2イタリア軍のとか #right(){(俺初質スレ30501:213)} 手投げ弾は壁にぶち当てて反射させて敵の潜んでるところに転がすメリットもあるし、 ジャングルで木に当たった瞬間爆発したら効果なくて困る 直で爆発させたいなら今はグレネード弾の方がいい #right(){(俺初質スレ30501:214)} 技術的には可能だし、213のように実例もあるが、実用性が低い 214が指摘した問題の他にも、下が柔らかい土や草むらだと不発になりやすいとか、 投げ損ねて足元に落としたら、そこで人生終了になるなどの欠点があり、廃れた (数秒後に炸裂するタイプなら、素早く拾って投げ直したり、安全地帯に逃げる余裕がある) #right(){(俺初質スレ30501:218)} **手榴弾を2つ携行してる兵士が、手榴弾の1つを身に付けたまま爆発させた場合、もう1つの手榴弾も誘爆しますか? >戦時中に柄付手榴弾を束ねた収束手榴弾があったけど、あれって1個を爆発させて他を誘爆させるって事なんかな >安全装置付いてたら誘爆しなさそうな気もするんだが 柄付手榴弾は導火線起爆で、しかも弾体自体は 弾殻が比較的薄い火薬缶みたいなものだから。   元の>355については、多くの場合は密着してなければ誘爆することなく 飛ばされるだけだろうけど、比較的弾殻の厚い安全ピンの付いている 信管起爆の卵形手榴弾でもケースバイケースで誘爆することは皆無ではないとは思う。 #right(){(俺初質スレ436:359-360)} **手榴弾にも欠陥品ってのはありますかね? 信管の不具合と言うか、 調定時間が長すぎて敵が投げ返して来て被害が出るとか また、短すぎて投げる前に爆発してしまうとか 装薬が少なくて威力が足りない、など 運用上の問題点を指摘されて仕様を変える事は良くありました #right(){(俺初質スレ436:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} イタリア軍 赤い悪魔でググれ。 #right(){(俺初質スレ436:380)} *燃料気化爆弾 **燃料気化爆弾。威力は凄そうですが、どういった目標に使用するのでしょうか? >あと、酸欠で死に至らしめる効果があると聞いたのですが、ほんとうですか? ベトナム戦争中にヘリの発着場の啓開用として、最初に使用されました。 湾岸戦争中は地雷原啓開用に、イラク軍陣地の破壊にも。有名な“死の街道”も燃料気化爆弾ではないか、という話もあります。 #right(){(7:一等自営業)} 酸欠ではなく、爆圧で肺が潰れて酸欠死ではないでしょうか。(燃焼ガスはすぐに上昇してしまいます) #right(){(7:G_Tomo)} **気化爆弾の規制とかの話はないのだろうか。今度大戦があったらどの国も使いたい放題だと思うのだが。。。 燃料気化爆弾は、単なるでかい爆弾ですから、特別に規制の対象にはなりません。 なる見込みもないでしょう。 #right(){(7:224)} **FAEとはどんな兵器なのですか。核兵器なみの威力をもっているのでしょうか? 気化爆弾ですね。 内部にブタンなどの気体を詰めて、時限信管で爆発させるもの。 #right(){(8:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} 燃料気化爆弾。燃料を目標地点で飛散させ、遅れて点火させます。 酸化剤を自前で持たなくて済むため、重量のわりに爆発力が大きくなります。 爆発圧による破壊が主であり、大きな通常爆弾以上の効果はありません。 #right(){(8:system)} http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/cbu-72.htm FAEってのは、まあこんな武器です。小さいのもあるってことですね。 大型のものでBLU-82というのもあります。こちらは15000ポンドの燃料 を搭載し、危害半径は4海里程度だそうです。禁止の動きがあると言うのもわかりますね。 こんなのも見つけました。 http://www.deoxy.org/wc/wc-myth.htm #right(){(11:415)} FAEの発生させる爆圧は、人間が耐えることができる圧力の数十倍に達するそうです。 ソースが不明なのでちょっと問題あるのですが、圧力に耐え切れないために、身体に 重大な損傷を蒙る可能性のほうが高いのではないでしょうか。 #right(){(11:600)} **高地で気化爆弾使うと酸素不足で威力は低下するのか?巡航ミサイル搭載型の気化爆弾は存在するのか? 燃料気化爆弾は面制圧兵器です。面展開ともっともかけ離れているのが まっとうなゲリラだとしたら、たぶんそうですが、燃料気化爆弾の使用は あまり賢明ではないでしょう。ただ、前にも書きましたが、今回のアメリカの 攻撃はショーです。であれば、燃料気化爆弾は見せるためだけにでも使われる 可能性はあります。情けねえ。 で、高地で使えば威力は低下すると思われます。酸素濃度低下による点火タイミング の問題もあるでしょう。でもこれは調整可能ではないかな。しかし低気圧下では否応なく 燃料気化爆弾の爆圧効果は減衰しますし、平坦地でないゆえの威力低下もあるでしょう。 しかし、最初に書いたとおり、本質的にどうでもいいことです。 また、巡航ミサイルどころか、RPG、つまり歩兵携行ロケット弾規模のFAEすら存在します。 しかし、FAEはソフトスキン、つまり防御の薄い対象にしか効果がありませんから、高い巡航 ミサイルの対象になる、高価値固定目標に対して使うのはムダと言うものでしょう。 #right(){(9:system)} **燃料気化爆弾は敵の酸欠を目的としたものなんでしょうか? 酸欠というのは燃焼ガス(直ぐに上昇する)による事ではなく、爆圧により肺が潰れる為だと思われます。 #right(){(9:名無しさん@G_Tomo)} **燃料気化爆弾は通常兵器の中では一番有用性が高いって聞いたんですが実際どうなんでしょう? 通常弾頭の中では、重量あたりの発生エネルギーが高い(空気中の酸素を利用できるため)というのは事実。 しかし殺傷力を爆燃による圧力に頼っているため、ある程度の気密性を持った装甲には無効。 多目的子弾をばらまくクラスター爆弾の方がはるかに有効。 露出した歩兵や洞窟内の人間相手であれば有用性が高い。 #right(){(31:452)} **燃料気化爆弾っていつ使っても関係ないんでしょうか。雨の日(小雨もしくは土砂降り)とか、風の強い日とか。 代表的なFAEの一次爆発(燃料散布のための破裂)から二次爆発(点火)までの 時間遅れは0.15秒ほどであり、このため気象にはほとんど影響されません。 #right(){(41:929)} **燃料気化爆弾(CBU-72など)を市街戦のさなかの市街地に向けて投下した場合、平地で使うよりも敵部隊に与える被害がへったりするのでしょうか。 市街戦の最中に使っては味方を巻き込む気がしますが。 気体力学的に範囲が狭くなるかは知りませんが、気化爆弾は酸欠 により死に至らしめるので、建物の中にいれば平気という物では在りません。 専門の設備でもなければ #right(){(44:機甲自転車 ◆OLMrOd1JGM)} **サーモバリック弾てなんですか? 地下貫通爆弾の中に燃料を詰めたものです。洞穴にぶち込み、燃料が ほどよく拡散した頃に点火。洞穴内部で粉塵爆発を引き起こし、人員を根こそぎ 殺します。 #right(){(54:668)} >サーモバリック爆薬PBXIH-135は、アルミニウムを主成分とする >fuel-rich(酸素と燃料の理想的な燃焼混合比に比べて燃料の多い状態) >な固体混合爆薬で、目標内部の酸素を利用して爆発する。 >一部雑誌等で、BLU-118/Bは液体燃料を使用しているとする記事も >あるが、これは誤りである。なぜなら、液体燃料は、弾着時の衝撃により、 >洞窟やトンネル内部に到達する前に爆発する可能性が高く、貫通爆弾の爆 >薬としては不適当だ。 #right(){(54:671)} **気化爆弾について教えてください。 >戦術核並みの威力だとか言われてるけど本当ですか? >なぜ気化爆弾をもっと使わないんでしょうか。 >どういった使い方ができるのか、特徴・長所・欠点、なんでもいいので教えて下さい。 いわゆる、気化爆弾ですが… 威力は他の爆弾に比べてそれほど優れているわけではありません。 こちらの絵をごらんになってください。 #image(http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/images/faeanim.gif) 世間一般で核爆弾並の気化爆弾と誤解されているのは、BLU-82(デイジーカッター)というスラリー 爆薬を用いた爆弾で気化爆弾ではありません。 こいつの威力は6トンの爆薬を積んでいる事から来ています。 まぁ、巨大な爆弾ですので爆発すると巨大なキノコ雲ができます。湾岸戦争の時に英国の特殊部隊 が戦術核兵器が使用されたのかと勘違いしたそうですが、爆弾の威力は核兵器の1/100以下です。 #right(){(55:159)} **よく気化爆弾は小型核並の威力があるとか聞くのですが本当のところ威力はどうなんでしょう? それは大嘘。 重さの割には威力が大きい、広い地域を破壊できる爆弾というだけのこと。 #right(){(113:57)} ついでに言うと、核爆弾の威力は全然ケタが違う。 MOABでさえ、言ってみればただの10t爆弾にすぎないが、核は一番小型の野砲で撃てる大きさのものさえ、 TNT換算で数百㌧級の破壊力があり、おまけに放射線の被害まである。 #right(){(113:59)} **湾岸戦争で使用された一発の気化爆弾でイラクの一旅団が一瞬にして消えた? 数千人規模の旅団が1発のFAEで消滅したのなら、 彼らはきっと押しくら饅頭でもしてたんでしょうね。 #right(){(115:206)} うろ覚えで書きますと、最大のFAEでも無防備な人間相手の加害範囲は 数百メートル×数百メートルの単位だったと思います。 その範囲に詰め込まれた裸の兵力は確かにFAE一発で全滅する可能性はあります。 何人死んだかは兵員密度で決まります。 実際の所、クラスター爆弾の方が一航過で落とせる量を考えると はるかに破壊的(軽装甲は役に立たない)だったと思います。 #right(){(115:system)} FASとかの記述によると、重量15000lbのBLU-82でも、危害範囲は、 せいぜい半径300-900feetと言うところらしいです。 FAEは、最大でも重量2000lbですから、危害半径ははるかに小さいでしょう。 #right(){(115:228)} んーと、BLU-82は通常爆弾であり、衝撃波で殺傷しますから爆心から離れると殺傷力は急激に低下します。 FAEは空中の酸素を利用できるという利点があるので、同一重量あたりの破壊力をかなり稼げます。 また、点で爆発するのではなく、面で爆圧を発生させるため、殺傷効率も良いのです。 #right(){(115:system)} 湾岸戦争で旅団規模の敵兵力が気化爆弾の一撃で消滅したと言う話は聞かない。 そもそも、その後アメリカ軍は気化爆弾を廃棄した。クラスター爆弾の方が効率的だと判断された為。 #right(){(115:258)} **燃料気化爆弾で窒息死するというのは本当なのでしょうか? 人が窒息死するには数秒~数十秒を要する。 高濃度の一酸化炭素を含む空気を吸い込むと即座に意識を失う事はあるが、瞬時に生命活動が停止するわけではない。 FAEは強大な爆圧を発生させる物であり、その圧力は一呼吸をする間もない程瞬時に人の生命活動を停止させるに足るもの。 この事から「無酸素状態になるから窒息云々」 が無意味な理屈であるのは解ると思う。 FAEの爆圧でも「瞬時に」死んだりはしません。 空気を含む体腔とその周囲組織を破壊することによって殺すわけですから、 鼻腔、副鼻腔等、肺胞、腸管等を破壊して出血させ、失血あるいは窒息によって死に至ります。 中枢神経内には空洞はありませんから(脳室内は脳脊髄液で満たされている)、破壊されません。 したがって、窒息にせよ失血にせよ、死ぬまでには時間がかかります。 ただし、一見、窒息死に見えるかもしれませんし、肺胞の破壊による死亡は、 言わば自分の血液に溺死するわけで、窒息死と呼べます。 一酸化炭素云々は、閉所で使用された場合に限るでしょう。 #right{(495:233,234)} **燃料気化爆弾は、戦後日本でのプロパンガスの爆発事故をヒントに作られてるというのは本当? まことしやかにそう伝えられているが、実際は化学工場や精粉所、金属切削工場での爆発事故が相次ぎ、 その原因を調べると「粉塵と空気が混ざった状態では爆発しやすい」と言う粉塵爆発のメカニズムが解明され、 それがヒントになった。 しかし、金属粉末での粉塵爆発を利用するには条件が難しく、代わりに燃料と空気を撹拌して着火させる方法になった。  昔から粉挽き小屋の親父が、小麦の目方をごまかしたため悪魔に連れらされるという話はあったのです。  そいと、イギリスでは炭鉱に照明を持ち込むのに安全ランプを開発していたりしますね。 粉塵爆発やガス爆発の存在自体はかなり昔から知られていたのだと思います。 #right(){(350:965,966)} *クラスター爆弾 **クラスター爆弾の弾子1個の破壊力ってどのくらいなんですか? クラスター爆弾の子弾は直径5cm足らず、厚さ1.5cm足らずの小さなものから、 テニスボール大で対人危害半径13mのもの、さらには誘導センサー内蔵で 車両を自ら発見、破壊するものまであります。 クラスター爆弾の有効範囲は、子弾の種類と数によって異なり、半径50m程度から 数百mとバリエーションがあります。湾岸やコソボで使われた代表的なクラスター爆弾CBU-87の場合、 カバーする範囲は200m×400m、子弾には17cmの装甲貫徹力があるとされています。 #right(){(12:system)} **集束(クラスター)爆弾ってなに? >"米軍が強力な殺傷能力を持つ集束爆弾を使用したのを確認..."と記事にありましたが、そんなにものすごい威力があるのですか。 対人・軽装甲にはね、とはいえごく普通に使われる形式の爆弾だよ。 昔から「ボール爆弾」とか言われて「ヒトを効率よく殺すって」非難はされてるけどね、兵器だしね。 #right(){(13:G_Tomo)} **クラスター爆弾ってわざと1割程不発にさせといて、対人地雷的な役割があるって本当ですか? 嘘でーす。つーか、クラスター爆弾用の子爆弾に「対人地雷」 ってのが有るので、普通の子爆弾にそんな機能を持たせる意味が有りません。 #right(){(45:383)} **中国軍ってクラスター爆弾を持っているんですか? 持ってます。 250-3型クラスター爆弾というのを保有していて、Q-5攻撃機やJ-8B戦闘機に搭載可能という事です。 (旧ソ連のRBK-250クラスター爆弾のコピーかな) #right(){(78:名無し軍曹)} **クラスター爆弾って国内で作ってるんですか? クラスター爆弾は国内では石川製作所でつくられていました すでに調達は終了しており、現在は製造されておりません #right(){(88:899)} **自衛隊がクラスター爆弾をなくすらしいですが、そもそもクラスター爆弾って他の兵器に比べてもそんなに不発弾が出るものなんですか? 1発の爆弾が仮に1%の割合で不発になるとする。 ということは、100発落として1発が不発。 しかしクラスター爆弾の場合、その1発の中に何十、何百発の小型「爆弾」が入っている。 だから同じ1%の不発率なら1発クラスター爆弾を落とせば確実に数発の不発弾が出るわけだ。 つまり母数の問題よ。 母数の問題は大きいが、同時に小型化、コストダウンのため、信管はあまり上等になっていない。 普通の爆弾よりもふんわり落ちることも多い。だから不発率が高くなって相乗効果。 #right(){(473:153,167)} ある程度のサイズの爆弾は不発を防ぐために弾頭、弾底の双方に信管を設けたり、 RPG-7の弾のように発射後時限信管が作動し、当たらなくても自爆するように作られたりしています。 従って、クラスター爆弾の子弾のように、5%の不発は仕様でOK、など飛んでもない話です。 適切でない方法で投下した場合、2割から3割の不発が出るとか聞いた事がある。 イラクで使用されたロックアイIIでは30~40%近い不発子弾が生じたという信じられないような報告もあります。 ttp://mcc.org/clusterbombs/resources/research/death/chapter1.html 信管の改良などで不発子弾の発生率は1%以下に、さらに自然放電して無効になる電気信管を採用すれば かなりゼロに近いところまで、不発率は減らせるようです。問題は俄然高価になること、在庫損をどうするのかということ。 #right{(352:205-207)} 旧世代の安物クラスター爆弾の不発弾については、 ttp://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/cluster.htm に詳しい。末尾の方にあるけど、仕様では5%以下の不発は許容されている。 しかし実際の運用では他の要素もからんで(樹木や落葉で緩衝されるなど) 最大15%に達することもあると言われている。 で、不発弾の40%は爆発の可能性がある危険な不発弾であり、不発弾を踏んだりした場合、 爆発する可能性は13%程度なのだそうだ。 世論の反対はもちろん、自軍にも危険、戦後統治も混乱するので時限信管の併用や、 一定時間で爆発力がなくなる電気信管の採用によって不発弾の危険性を減らす努力がされている。 #right(){(349:143)} 問題になるのは、クラスター爆弾の子爆弾は真っ直ぐ落ちない可能性があること。 子爆弾は円筒形で、フィンの代わりにバリュート開いて安定させたりする。 #image(http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/cbu87_30.gif) ただ、重量そのものが軽いんで風の影響その他でなかなかしっかりと真っ直ぐに落ちてくれない。 それに成形炸薬の子弾だと信管は弾頭じゃなくて底部だったりするしね。 というわけで、作動せずに着地して、それを拾って触って信管が作動してしまったりするわけだ。 同様の理由で、40mmグレネードなんかも不発率が高いとか。 #right(){(349:202)} **クラスター爆弾禁止でなぜ軍事板の人は欝になってるの? まず中国やロシアが禁止条約に参加してないから。 基本的に全周を海で囲まれた島国であるがために、自衛隊のドクトリンにおいて 着上陸侵攻対処が占めるウェイトは非常に大きいわけです。 基本的には、まず敵が洋上に居る間に阻止を図りますが、敵がこれを突破し、 陸自が水際での阻止にも失敗した際、上陸した敵の橋頭堡への打撃、並びに それ以上の進出の阻止のためにクラスター爆弾を使用します。(以前はこの役割を、 対人地雷が担っていた面があるのですが、これも条約により使用が制限されているために クラスター爆弾を使用するようになりました。) クラスター爆弾は広い面制圧能力を持っており、着上陸して間もない、 狭い空間に集中して存在する敵兵を叩くのに非常に効率が良い武器です。 これが使えず、また対人地雷も使えないとなると、敵の橋頭堡・勢力範囲の拡大を 阻止することが難しくなります。その結果、相対的に国民の財産と、自衛官の生命が 危険に晒されるわけです。また、条約の批准に伴う装備の改編には当然予算が 必要になりますが、これらが防衛費を圧迫し、自衛隊の活動やその他の装備の 拡充を制限する可能性があります。 #right(){(初心者スレ474:120)} **燃料気化爆弾ではクラスター爆弾の代わりは無理ですか? 燃料気化爆弾は装甲車両に対する効果が同規模のクラスター爆弾に比べて小さいので不可能です。 燃料気化爆弾にせよ、サーモバリックにせよ、ソフトスキンには有効だが、 車両の中に入ってそこそこフタを閉めてると効果は激減。 車両自体に対する損傷はわずか。 今時の機械化歩兵部隊に使用した場合、効果はガタ落ちる。 #right(){(473:166,167)} **クラスター弾が禁止になりますが、面制圧兵器としてナパーム弾のようなもので代用はできないのでしょうか? クラスター爆弾の子弾は成形炸薬を使用しており、対装甲としても十分使用えます。 実際、イラク戦争でも湾岸戦争でも機甲師団、機械化歩兵師団相手に威力を発揮しています。 ナパームの対車両効果は大変限定的です。 #right(){(474:117)} **日本はクラスター禁止に賛成してる西欧諸国と事情が違うってどういうこと? 【回答】 森本敏氏によると、日本の場合周辺国が禁止条約に参加してないこと。また西欧諸国の場合は仮想敵であるロシア と国境を接する東欧諸国において使用すれば問題ないため賛成してるとのこと。 以下引用 言うまでもなくわが国は海岸線が長く、自衛隊員も限られた人員しかない。この兵器は本土防衛だけでなく離島防衛にも有効である。 フォークランド紛争ではイギリスがこれを使用して作戦を有利に導いた例もある。 わが国にどこから侵略があるのかという議論をする人がいるが、クラスター弾を保有している中国、韓国、北朝鮮、ロシア、米国は 禁止条約に参加もせず、条約を議論する会合にさえ出ていない。 これらの国には侵略の脅威があり、わが国に侵略がないと考えるのは現実世界を理解しない空想主義である。 こういう人に国家の防衛や安全保障を語る資格はない。 欧州諸国でこの条約に参加する国が多いが、例えば、東欧諸国など禁止条約に参加しない地域においてクラスター弾を使用すれば問題はなく、 NATO (北大西洋条約機構) の軍事作戦に大きな支障はない。 NATO は冷戦後に参加国の領域を守るのではなく、領域外に多国籍軍を編成・派遣して作戦を行うことによって欧州の安全を 維持する任務に従事している。 アジアのように自国周辺に脅威や危険がある地域の安全保障を欧州と同じ論理で論じられない。 しかも、今回はかつての対人地雷禁止条約において活躍した NGO (非政府組織) が猛烈な禁止条約採決運動を行っているのに 各国政権が迎合しているに過ぎない。 ドイツなどはクラスター弾の定義から技術的に高度なものを例外扱いにすべく提案したが、この例外扱いになる爆弾を 製造しているのはドイツであり、クラスター弾が禁止された後のドイツ製兵器の売り込みが理由である。 拓殖大学大学院教授・森本敏 「クラスター禁止条約」参加に反対 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080606/plc0806060322000-n1.htm #right(){(軍事板wikiFAQ作成本部3)} 日本の地勢上極めて長大である国境防衛において、敵勢力の海岸線での上陸阻止に 非常に効果的な迎撃手段であるクラスター爆弾を、国是が専守防衛なので使用するのは あくまで日本の領土内であるにも関わらず、他国にばらまくことを前提に禁止を 唱えてる連中に迎合して代替案もなく安易に放棄するのはお人好しにもほどがある、 っつー話しだろ。 #right(){(俺初質スレ434:735)} **自衛隊所有のクラスター爆弾はどうなりますか? クラスター爆弾保有国は原則として8年以内に廃棄することになる。 #right(){(自衛隊板初質スレ109:626)} **対人クラスター爆弾の子爆弾の信管はどうなっているのでしょうか? 子弾の種類による 成型炸薬弾なら着発だし、センサーで探知する場合もある 子弾は焼夷弾やら地雷やら、いろんな種類があるからそれぞれで違う #right(){(俺初質スレ436:103)} *その他 **デイジーカッターはミサイルでは運用できないのですか? http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/blu-82.htm 7tと重いのでミサイルの弾頭につけるのは不可能 #right(){(32:81)} **数年前に近所で不発弾が発見されました(1t爆弾)。 >撤去のときに、半径500m内の住民が避難させられましたが、実際どの程度の威力があるんでしょう。 爆発の具合にもよるけれど、高性能爆薬の詰まった爆弾なら殺傷力のある破片を500mくらい は余裕で飛ばす力があるので退避は十分意味のあること。焼夷弾ならば爆発の危険は多分ない と思うが、万が一を考えてのことだろう。 TNT系の爆薬は時間によって劣化しにくいけれど、比較的新しいダブルベース系の爆薬だと次第 に構造が壊れて分解する。ただし地中に埋まっていた不発弾の場合は爆薬その物の劣化よりも 爆弾の本体や信管が腐食している危険の方が大きい。ちなみに信管の爆発だけでも半径100m 程度に破片を飛ばす力があるから不発弾撤去のときは素直に どこかへ遊びにいった方がいいのかもしれない。 #right(){(44:214)} **戦時中に日本が作った風船爆弾、届いたモノについて詳しく教えてください メンドなので本の紹介のコピペで勘弁を でもコレ、ちょっと事実と違っている部分があるかな  風船爆弾 著:鈴木俊平 (光人社NF文庫)  本書はコンニャク糊で和紙を張り合わせた風船に爆弾を吊り下げた兵器による地味な作戦とその製作の実体を描いている。  アメリカ合衆国が対外戦争で大陸本土を攻撃された事例は、潜水艦による砲撃などの小規模な物(余談ですがこの攻撃も  日本軍の所業)を除くと過去から現代に至るすべての歴史において「皆無」ですが・・・ただ一点「風船に爆弾をぶら下  げて太平洋を横断させる」という馬鹿げた手段によってそれを成し遂げたのが我々「日本人」なのです。  アメリカで確認されている落下事例は100余り、数カ所の山火事、死者はたった6人という微々たる戦果ではあるの  ですがこの事実が当時のアメリカを少なからず慌てさせた様です。 まあ、戦争は彼岸の事と平和を謳歌しつつ戦争して  いたのが当時の米本土であるなら当然の反応ですね。誰も太平洋の反対側から爆弾が飛んで来るなどと想像もしなかった  のですから・・・ #right(){(45:597)} **バンカーバスターって先端がドリル? 潜ると言っても、別に地中を進む訳では無く、弾頭の先端を加工して硬く した重量爆弾を地中にめり込ませ、地中で爆発させる爆弾です。 #right(){(72:588)} **ペイブウェイの誘導に使うレーザーは目に見えるんですか? タンホア鉄橋やっつけた初期型はルビーレーザーで赤色可視光のはずです 現在使われてるのは近赤外線で不可視だったとおもうけど、うろ覚え #right(){(108:820)} 波長1.06マイクロメートル。近赤外域だから目には見えない。 #right(){(108:824)} >昔は可視光線だったのが今は近赤外線になったというのはどのような理由からなのでしょうか? ルビーレーザーの発見というか発明が1960年 Nd-YAGレーザーが1964年 ルビーレーザーは連続発振できずに断続光になること、Nd-YAGレーザーは連続発振可能 このあたりじゃないかなぁ ルビーレーザー使ってたのは最初期型だけだったはずです あとは水蒸気に対する吸収率と機器のサイズの問題だとは思うけど #right(){(108:848)} 見えない方が良いってのもあるだろうが、レーザーの種類からの説明を試みるならば。 使えそうなレーザーは、およそ3種類に類別される。固体、気体、半導体レーザーの3つ。 このうち、半導体レーザーが一番簡便かつ小型にできるが、いかんせん、パワーが取れない。 気体レーザー、特にCO2レーザーはパワーが取れる。が、次の固体レーザーに比べ装置が大きくなる。 さて、固体レーザーだが、気体レーザーに比べ、小型高効率で連続発振でも結構パワーが取れる。 ということで固体レーザーになるんだろうが、固体レーザーを、もうちょっと細かく見ると。 ルビー、YAG、ガラスレーザーくらいになる。 ここで、この3つの発振波長を書くと。 ルビー 0.6943 YAG 1.06 ガラス 1.06 ともに単位はμm でもって、ルビーは発振させるのに極めて大きなパワーが必要なんで、すたれたんだろう。 残るは、1.06μmしかなかったりするんで、必然的に赤外。 #right(){(108:876)} **40mmグレネードの現行の一般的なHEタイプでの殺傷範囲は、どれぐらいなのでしょうか? >また、威力の範囲って具体的に直径か半径か書いてない場合はどちらの場合が一般的ですか? グレネードは種類は問わず半径5m以内が「必殺」15mは「加害」とされるのが標準かな 着弾点から何メートル離れていれば安全か?という問題なので直径であらわされてもその数字に意味は無い 核爆弾の破壊力の例で直径数キロのクレーターが云々という場合は別だが #right(){(548:506)} **デイジーカッター6.6KGは輸送機で落とすらしいが、救援物資投下みたいな落とし方なの? パラシュートで後ろ向きにランプウェイから引っ張り出して落っことすんだって。 多分、其処らへんで調整して落っことすんだろうけど、 制空権がないとまるで蝿のようにぽとぽとと叩き落されそうな気が…。 #right(){(16:大渦よりの来訪者 ◆8An/neko)} **c4の爆発力は、TNTの何倍位ですか? とりあえず、両者を比較すると、 TNT 爆速:約6900m/sec 爆発熱:925cal/g 爆発生成ガス容積:730リットル/kg コンポジションC-4(主成分:RDX(トリメチレントリニトロアミン)) 爆速:約8350m/sec 爆発熱:1300cal/g 爆発生成ガス容積:908リットル/kg です。 出典:素晴らしき爆弾の世界(ttp://webclub.kcom.ne.jp/mb/ginga/bomb/bomb.htm) #right(){(23:水瀬禾火子)} **現代の兵器として風船爆弾は使えそうですか? んで、安く大量にばらまけるからBCばらまくなら使えるかもしれんが、 通常の爆薬積んでとばしたところで金の無駄。 #right(){(26:262)} **走行中の戦車や装甲車に、航空機からのレーザー誘導爆弾を直撃させられますか? 不可能とは言えませんが、推進力を持たない自由落下爆弾の場合、 相手の機動性が高いと追従しきれず、外れる可能性が大です。 本気で逃げ回られたら、レーザーをなんとか追尾させても爆弾が追いつかないでしょう。 #right(){(27:288)} **太平洋戦争のときに日本艦爆や艦攻がナパーム系の爆弾を使ってみたら結構面白かったと自分は思いますが それに類するものは実用化されていました。 これを三号爆弾と言います。 油脂じゃなく(ガソリン一滴は血の一滴)、黄燐を詰めたもので、敵爆撃機編隊の 上空で投下し、時限信管により破裂。 高温の黄燐が付近一帯にばらまかれ、爆撃機の表面で燃えて撃墜すると言う代物でした。 沖縄では確か、飛行場攻撃に使ったはずです。 #right(){(36:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **ナパームはガソリンが入ってるんでしたっけ ベンジン+ガソリン+濃縮ポリスチレン だったかと。 > ナパームの成分 #right(){(36:ちゃぎ ◆O6.vzjpM)} **太平洋戦争時の機雷について聞きたいのですが、例えば10キロの海峡を封鎖しようと思えば、何個くらいの機雷が必要なのですか? 一応の目安として旧海軍が外洋の対潜機雷網として設置した機雷の数は、 ・三陸沖1,500個 ・宗谷海峡2,200個 ・津軽海峡東口2,500個 ・対馬海峡4,700個 その他東シナ海・台湾海峡に設置された機雷(いずれも係維機雷)は 12,000個に達したそうです。 ちなみにB-29が日本に投下した機雷は一万個に達します。 その数字から類推しては? #right(){(41:名無し軍曹)} **JSOWとか米国のGPS利用の誘導爆弾で1発どれくらいの値段なのでごじゃるか? 軍事研究によると、JDAM(2000ポンド)は 2万5千ドル以下で調達可能というのが要求仕様だそうな。 ちなみに普通の爆弾は重さ1ポンドあたり2ドルが相場で、 レーザー誘導爆弾のペイブウェイIII(2000ポンド)は 12000ドル(92年調達価格)ぐらいらしい。 #right(){(42:バッチ3)} **フトン爆弾で、戦車に自爆攻撃と言いますが、フトン爆弾とは実際どのように使うのですか? 構造的には黄色火薬(TNT)を布団に積めたものです。 多分、起爆用の導火線か信管はあったと思います。 この布団を持って、戦車の下に潜り込み、発火させてもろとも自爆するものです。 インパールとか、満州で使用されています。 #right(){(42:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **爆雷で潜水艦を攻撃する場合、爆撃になるのでしょうか? >それとも雷撃になるのでしょうか? 爆撃です。雷撃は魚雷を使用したときの言葉です。 #right(){(43:970)} **GPSガイド爆弾は妨害しにくいのはなぜですか? GPSも妨害は不可能ではない。ただしあまり広大な範囲を妨害するのが難しいという事と 妨害に対抗できる仕組がある「らしい」ので大丈夫だと言われているのだと思う。 ユーゴでGPS誘導の爆弾が使われていたが妨害に成功したという話は出てこないんだよね。 ユーゴではロシアや中国がひそかにユーゴ軍を支援して、 アメリカ製兵器の妨害方法を研究していたのだが…。 #right(){(46:138)} 一般のGPSナビは小電力で簡単に妨害できることが公表されています。このため 軍用のGPSにはジャミングに強いコーディングがされていますが、それでも十分 妨害される恐れがあり、最近のGPS兵器にはさらに抗堪性を強くする改造(内容不詳) とともに、GPS衛星自体を改良して戦域に集中した電波を送って信号を強める、 GPSの信号帯域を変えて対ジャミング性を高めるなどの改良が計画されています。 ただ、GPS爆弾ではおっしゃる通り、投下の一瞬にジャミングをかけねばならず (ということは妨害電波垂れ流しっぱなしでいい的になる)、爆弾のアンテナが 指向性を持っていれば上空からジャミングせねばならず、しかも通常は慣性誘導 が同時に使用されていますから、有効高度に入ってからGPSを妨害してもすでに 爆弾は目標めがけてまっしぐら、ということになりそうです。 #right(){(46:174)} **フトン爆弾とはなんですか? これ、けっこういろんな説がある。代表的なのは座布団程度の大きさの、平らな爆薬で対戦車用 のもの、というのだが #right(){(47:876)} **機雷って何? 機雷には係累機雷、磁気機雷、音響機雷、感圧機雷などがあります。 図示されているのは係累機雷です。 こういったものを用いて機雷堰というものを作り、狭い海峡、特定海面を封鎖します。 掃海しない限り、船舶の航行は不可能なので、船舶輸送は不可能になります。 反面、こういった係累機雷は触発信管なので、船体が信管に触れない限り爆発しま せん。 また、位置も分かり易く、掃海も容易です。 其処で、海底に鎮座し、艦体の磁場に感応して爆発する磁気機雷、スクリュー、ター ビンなどの音に感応して爆発する音響機雷、船舶の航行する波の圧力に感応して 爆発する感圧機雷が作られました。 最近では、更に高性能になっており、音と圧力など複合要因で爆発するもの、敵の 潜水艦のスクリューにのみ反応して爆発するもの、船舶が何度か通ると爆発するもの など極めて多岐に渡っています。 #right(){(52:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **「テルミット」ってなんなんですか? テルミット反応を利用した焼夷弾。 原料はアルミ粉と鉄粉。 #right(){(54:794)} **刺突爆雷って使用者もアボーンしちゃうんですよね? 伏龍特別攻撃隊のことなら、敵上陸艇を攻撃しても爆沈に巻き込まれて戦死は確実でしょう。 そもそも潜水服の工作不良から訓練中に死者が出た代物だし…。 #right(){(55:280)} 対舟艇用だろうが対戦車用だろうが、数キロの爆薬が一メートルほど前で爆発して 無事で済むはずはないと思われ。(一応成形炸薬弾だけど。) #right(){(55:298)} **ダイナマイトをそのまま投げつけられ爆発しても死にません。 >耳が痛いだけです。何故なら虚空で爆発したダイナマイトのエネルギーは、雲散霧消してしまうからです。 >ということですが、マジなんですか? どの程度の爆薬量と爆発の位置かによると思われます。 人体を充分に移動させるだけの風圧(爆風)を発生させるダイナマイトの量がどの程度のもになるかは、 具体に計算が必要ですが、それに足るだけの風圧が生じ、その位置如何によっては、 床、壁などに叩き付けられたりして、手酷い打撲傷を被ることになるかもしれません。 また、その際の衝撃により骨折を生ずる、内臓が破裂する、くも膜下出血を起こす、 などなど、人体に与える悪影響は計り知れません。 さらに、音響によって鼓膜が破れるようなことになれば、耳が痛いどころではありません。 下手すれば、意識を失います。その際に、転倒してケガをするとかも考えられます。 虚空で爆発しても、狭い部屋だったり、家具がたくさんあったり、構造が弱かったりすれば、 それらの破壊、散乱に巻き込まれ、あるいは、破片が高速で突き刺さったりして、 大怪我の元になるでしょう。 「虚空」ではなく、「真空」中、しかも、だだっ広いところ、重力の影響もない、というくらいの条件だったら、 かなり正しいです。その場合は、ダイナマイトを直に抱いていない限り、耳さえ痛くならないでしょう。 #right(){(66:424)} 爆圧で肺胞破裂、内臓破裂(空気で殴りつけるのと同じだから)を 起こしても良いし、衝撃波で脳挫傷起こさせても、爆風で首の骨折ってもいいです。 爆風が強ければ首ちぎることも可能ですね。 #right(){(66:425)} ダイナマイトの爆速は6000m/s 空気中を素早く衝撃波が伝わりソニックウェーブで体は木っ端みじんに。 ちなみに水中で爆弾を爆発させると衝撃はかなり伝わりやすいよ。 500ミリリットルのペットボトルに水を3分の1入れてドライアイスを入れて地上で爆発させると対したことないんだけど、 ステンレス製の風呂に水入れて爆発させると浴そうがめちゃめちゃになる。 これは厨房氏の報告。修理に8万円かかったらしい。 #right(){(66:爆弾マニア)} **デイジーカッターは巡航ミサイルに搭載できますか? ディジーカッターは大型過ぎて(全長5m以上・重さ約6t) 巡航ミサイルにつむ事は不可能です。 #right(){(66:748)} **小麦粉をふりまいてそれに火をつけたらマイクロデイジーカッターになりますか? それはいわゆる「粉塵爆発」というモノです>小麦粉爆弾 空気中に浮遊するサイズの微粒子で急速に燃焼するモノなら 何でも起こりますが、特に威力が大きいのは密閉された炭坑の 切羽で石炭粉に引火する場合。世界中の炭坑でそういう事故が 起きてます(もちろん今は対策も進んでますが)。 デイジーカッターは超大型の液体火薬爆弾。 燃料気化爆弾は空気中の酸素を有効に使う為に広い範囲に 燃焼物質をばら撒いてから着火するものです。 粉塵爆発とはメカニズムが違いますので同じ物とは言えません。 ただ最小限の燃焼物質で大きな爆発効果を上げる為に広い空間 の酸素を急激に消費する点は似てるとも言えます。 #right(){(66:672)} デイジーカッター(正確にはBLU-82B。デイジーカッターは信管の呼称で、爆弾自体を指す呼称はない)は そのとおり、液体(むしろ泥状)火薬で、爆発に空気中の酸素を必要としない。 粉塵爆発は空気中の酸素に全面的に依存する。FAE(燃料気化爆弾:液体、または気体の燃料を使用 するもの)も酸化剤は含んでいないので、似たような面がある(実際には燃料分子中に酸素を持っている ものもある) サーモバリック弾頭は、米軍が使用しているものは微粉状の燃料で、酸化剤を含んでいるが、空気中の酸素 も利用する。さて、そうなると固体という意味ではサーモバリック爆弾は粉塵爆発に類似した部分があり、 空気中の酸素に全面的に依存するという点では、FAEの一部が粉塵爆発に類似する。ともあれ、BLU-82Bは まったく別物、ということ。 #right(){(66:684)} **急降下爆撃機の使う爆弾の250キロや500キロ爆弾は砲弾と比べると戦艦の主砲何センチぐらいの威力に相当するのですか? おおよそ・・・25番は25サンチ砲相当、50番は34cm砲相当。 #right(){(67:フェチ ◆kK77XB6/ug)} **ナパーム弾はガソリンをゲル化させたものと読んだ事がありますが、ガソリンそのものとゲル化させたものとでどれ程違いが出るのでしょうか? 一番主な理由は、書かれているようにガソリンでは一瞬燃えるだけで 終わってしまい、地面にも多くしみ込んでムダになるという事です。 ゼリー状の方が長時間無駄なく燃えて、たくさん焼いてくれます。 #right(){(70:system) **日本には地下基地や厚いコンクリートで固められた要塞などは攻撃できるミサイルやバンカーバスターなどの強力な対地爆弾が無いって本当? 本当です。っていうか、専守防衛という単語聞いたことない? #right(){(70:312)} **MOABはニュースではMother of all bombの略だといっていましたがネットで調べると Massive Ordnance Air Blast となっています。 >どっちが正しいのですか? 後者、前者は同じ略語となるコジツケの愛称 #right(){(71:526)} **電子爆弾ってどんなものなのでしょうか? 磁場を爆薬で圧縮して電磁波パルスを発生させるようですが、イマイチ 使い物にならなかったというのが現在の定説だと思います。 詳細は、http://www.ncoic.com/empbomb/apjemp.htm 出力や指向性に再現性がなかなか得られなかったようです。 #right(){(73:system)} **日本って誘導爆弾もってるのか? 持ってない。 だって、持ってても意味がないでしょ。専守防衛が国是なんだから。 艦船相手なら対艦ミサイル、地上部隊相手なら無誘導の通常爆弾でいいし。 #right(){(73:361)} GCS-1(91式爆弾用誘導装置)がありますよ。 MK-82 500ポンド爆弾やJM-117 340kg爆弾に装着される誘導爆弾用のキットです。 ただし、日本では対舟艇用ということになっています。 #right(){(73:363)} **MOABが誘導装置付きって聞いたんですが、ミサイルと違って、投下する爆弾をどうやって誘導するのですか? 小さな翼がついてまして、それで調節します。 よくある方式で、無動力の誘導爆弾で数10キロの射程をもつ ものもあります。 #right(){(74:268)} **BLU-82って燃料気化爆弾ですか? 中身はテルミット #right(){(74:860)} 気化爆弾ではありません。 #right(){(74:864)} **WWⅡで使われた焼夷弾とベトナムで使われたナパーム弾は原理的に同じものですか? >違うとしたらどのような点が違うのでしょうか? 焼夷弾は油脂。火を噴き出しますが、鉄柱状のケースが破壊されない 限り、飛散しません。ナパームはゼリー化ガソリン。飛散して広範囲を焼きます。 #right(){(75:system)} 油脂焼夷弾はパーム油等の油をゲル状にしたものを入れて燃焼力を増した爆弾。 ナパームは油脂焼夷弾を更に極悪にしたもの。確かゲル状の油にマグネシウム かなんかの粉が入れてある。下にいる人はたまんないよ。油といっしょに八百度 位の金属粉(マグネシウムは水とでも反応するくらい燃えやすい軽金属だ)降って くるんだから。体にくっつくと骨まで達して中から燃える。その苦痛は想像のレベル を遥かに越えていてたやすく人を発狂させるほどのものであると言う。 #right(){(75:376)} ハーバード大学の科学者達や、アーサー・D・リトル社とヌオウデックス・プロダクト社の スタッフはガソリンの濃縮剤としてのナフタリン化アルミニウムの研究から、 ナパームを開発したんだそうです。 だから、アルミ化合物は含まれているでしょう。 詳しい物性についてはよく判らりませんが、私はナパームの降り注ぐ下にはいたくありませんな #right(){(75:383)} ほれナパームのソース。 http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/mk77.htm 成分はガソリン、ベンジン、ポリスチレン。アルミ粉末は入ってないみたいだね。 #right(){(75:385)} >>383 ナフテン酸アルミニウムとパルチミン酸の混合爆弾。 #right(){(75:386)} **デイジーカッターって、結局落とすだけなのになんでパラシュート付けるのですか?  普通に落とすと慣性で飛行機と同じ速度で前に進む。結果、飛行機の真下 で爆発する。飛行機が爆発の影響を受ける。  からだと思われ。普通の爆弾でも低空爆撃の時はバルートやスネークアイ のような減速装置を付ける。 #right(){(76:73)} BLU-82は空力的にダメな格好なので、デイジーカッター信管をまっすぐ下に 向けて落とすためにもパラシュートが必要だったのでしょう。また、投下する C-130にはちゃんとした爆撃用照準器などは搭載されていなかったでしょうから、 低空から落とす事で爆撃精度を得るしかなく、投下機を守るために、パラシュートで ゆっくり落とす必要もあったのだと思います。風で多少流される可能性はありますが、 爆弾の重量が大きいですから、影響は比較的小さかったものと思います。 #right(){(76:system)} **バンカーバスターに熱核弾頭を搭載して投下することはできないのでしょうか? 技術的に貫通爆弾に小型核を搭載することは可能と思われる。 #right(){(76:727)} 核ならバンカーバスターにする必要ないです。 普通の核爆弾を地表で爆発させればイイだけです。 #right(){(76:バーナー保守員● ◆UpHosyuUiU)} バンカーバスターではありませんが、既にそのようなコンセプトの核爆弾は存在します B61-11 10~500キロトンの威力を持つB61核爆弾を堅牢化するとともに遅延信管を装着したものです #right(){(76:名無しAPG ◆T8Jo8csczo)} **バンカーバスターは劣化ウラン弾使ってるって本当ですか? バンカーバスター(GBU-27)は、203mm榴弾砲の余剰砲身を弾殻として利用して作成された 誘導爆弾であり、弾殻の材質および炸薬の内容物として劣化ウランが使われているというこ とはなかったように思われます。 #right(){(77:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} **アニメとかで黒い鉄の丸い塊に導火線がついている爆弾って実在したのでしょうか? 帆船時代の「先込め式の大砲の焼夷弾」には有ったかも>導火線 丸い弾体に導火線というと他の例は知らないなあ。 #right(){(79:209)} **C4に代表されるプラスティック爆弾ですが、通常の火薬とは違い電気で着火すると聞いたのですが、本当でしょうか? 正確にはC4を電気で着火させるのではなく、C4に付けた電気雷管に 電気を流すとまず雷管が爆発し、其れによりC4本体が爆発するというわけです。 今使われている火薬はアジ化鉛とかごく一部を除き、衝撃とか電気で爆発する物は ないはずです。 #right(){(79:631)} C4に限らず大抵の爆薬は信管という爆破装置を 使って連鎖的に爆発させるというものがほとんどです。 C4に関して言えば信管がなければ固形燃料として 使えるほど安全な反応しか起こしません。 >電気で着火すると聞いたのですが、 というのはこの信管の部分の発火形式の事です。 電気で熱を発生させて爆発しやすい火薬を爆発させる というものです。 >電気着火であるとして、(極端な例ですが)プラスティック爆弾に >雷や静電気など不規則な量の電気が流れた場合も爆発するのでしょうか? 静電気はちょっと無理な場合がありますが雷だったらまず信管が反応して 爆発するでしょう。 追加 >631さんの言ってる雷管=信管です。 #right(){(79:633)} 信管:所望の時期・場所に置いて砲爆弾等を起爆させる物 雷管:安定度の高い炸薬を、連鎖によって爆ごうさせるための起爆装置の一種 だから、この場合は雷管が正しいね。 #right(){(79:ミリ屋哲 ◆qmwryStCos)} **対潜爆弾と対潜爆雷ってどう違うの? おなじ #right(){(85:547)} **空自の兵器に誘導爆弾があるそうですがこれは対地攻撃用ではなく、対艦誘導弾で弱らせた敵艦に止めを刺すための兵器である、と聞いた事がありますが本当でしょうか。 空自の誘導爆弾は、赤外線誘導式の対艦用です。 なお、エンジンなどの赤外線を追うのではなく、海面と船との温度差で 目標を追尾するとのこと。 #right(){(90:546)} **ランボーは弓矢の先に爆弾をつけてヘリコプターを撃墜したね。 >あのような弓矢爆弾は実際にあるのかい? 有るんだな,これがまた。 簡易投擲器弓 試製強力弓 #right(){(95:940)} 旧陸軍の制式装備に「爆矢」というのが対人用と対物用の2種類あった。 矢の先にボール紙で巻いた爆薬・信管・雷管をつけ、弓かボウガンで発射する。 #right(){(95:941)} **投下型無誘導爆弾の先に小さなプロペラがついているのはなぜですか。 安全装置の解除に使用しているのではなかったかな? 投下後、一定の回転をすると最終安全装置が外れると聞いた記憶が。 #right(){(98:42)} >投下前にはプロペラは回転しないんだ? 一般的には針金で固定してあるのよ 爆弾をリリースするとこの針金がちぎれ飛ぶ仕掛け #right(){(98:44)} **ナパーム弾最近あまり聞かないんですがどうなったんですか >使用禁止になった?実は使っている? >ほかにいいものができたのでそっちを使っている? 後者です。クラスター爆弾や燃料気化爆弾、熱気圧弾頭などの方が効果的だからです。 ロシアのRPGには弾頭に一種のナパームを使ったものもあります。 現在ではこれも熱気圧弾頭に置き換えられつつあるようです。 #right(){101:system)} **旧陸軍の桜弾について教えてください ドイツから技術導入した成型炸薬弾頭。 特攻用に飛龍のコクピット後方に直径2m重量2t程の弾頭を装備。 訓練まで行われるが実戦には使われず。 #right(){(105:412)} **旧日本海軍が研究していたと誘導弾の制式名称教えてください 「奮龍」のことかな I型は地対艦誘導弾(コマンド誘導) II型以降は地対空誘導弾(ビームライダー誘導) だったはずです 陸軍はイ号空対艦誘導弾 搭載誘導母機によってI型とII型があったはず あと、空対地誘導爆弾ケ号(赤外線誘導自由落下爆弾)ってやつがあります #right(){(110:656)} エロ爆弾はイ号のほうだな。 #right(){(110:658)} **C4プラスチック爆弾は、威力の高い銃で撃つと爆発したりするのでしょうか。 信管がなければ爆発しません。 適当な大きさに切って固形燃料として使うこともできます。 #right(){(111:691)} **自衛隊ってテルミット焼夷手榴弾を装備しているんでしょうか? 少なくとも、自衛隊装備年鑑には載ってない #right(){(113:ギコ猫ソフト ◆GOa3cju/wk)} **米軍が投下したエレクトロン爆弾とはいったいどのような種類の爆弾なのでしょうか? 油脂焼夷弾もマグネシウム(エレクトロン)焼夷弾も使われている。 うちの婆さんの家が空襲で丸焼けになったときには、天井突き破って畳に刺さった焼夷弾が 「電気花火みたいに銀色の炎を吹き上げていた」と言ってるから、マグネシウム焼夷弾だったに違いない。 でもナパーム弾ってのはそれらとは別で、タンクにジェリー状のガソリン詰めて、 地上にぶちまけて点火するものだから、都市爆撃には使われていないはず。 #right(){(113:369)} エレクトロン爆弾は焼夷弾の一種です。 B-29などの爆撃機からコンテナで投下され、ある一定の高度に達すると、そのコンテナから子爆弾として 2kg、5kg、10kg、20kg、50kg、60kg、100kgといった中に詰められた各弾子が飛び出し、 それが燃えながら家屋の屋根を突き破って、家屋に火を放つものです。 ちなみに、日本の都市空襲で多く使われたのは、2、5、10kgのもの。 エレクトロン焼夷弾とはマグネシウム96%とアルミニウム4%の割合で作った合金 (これをエレクトロンと言います)の筒の中に、テルミット(酸化鉄粉76%+アルミニウム粉24%の混合物)を 詰めたもので、発火すると、外側の筒は2000度、テルミットは3000度の熱を発しながら燃えます。 この高温は発火後20秒から1分くらい発生し、以後は燃え尽きるまで10~15分発火し続けます。 また、発火時に0.5~2mくらいの火を噴き、火花は14畳程度の広さまで飛び散ります。 日本の空襲で使用されたテルミット焼夷弾は、AN-M17A1と言う500lb集束焼夷弾に入っており、 日本に投下された焼夷弾の4分の1がこれです。 AN-M17A1は、1発の中にAN-M50、4lbテルミット、マグネシウム焼夷弾(直径5cm、長さ35cmの六角棒状のもの)を 合計110発詰め込んだもので、貫徹力が強く、濃密な火点を得られるため、 先導機が良く搭載していたようです。 >>369 ナパーム弾も都市空襲では使われています。 しかも、都市空襲で使われた3分の2の焼夷弾がこれです。 集束焼夷弾AN-M19と言う500lb焼夷弾では、中にAN-M69と言う6lb焼夷弾が48発詰め込まれていました。 AN-M69は、直径約8cm、長さ約50cmの六角棒状の鉄製筒の中に、ナパーム剤が詰め込まれています。 そして、AN-M19は投下後、リボンを棚引かせながら減速、1500mの高度で解束散開するようになっています。 AN-M19の他に、焼夷弾の全体の約10%を占めるE48(AN-M47油脂焼夷弾、10lb黄燐焼夷弾、ナパームなど 38発集束)、E28、E36に詰め込まれていました。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} まぁ、用語の問題であろうが…。 油脂焼夷弾と言うのは、一般的にパラフィンとベンジンを混ぜて固めた油脂を、 中一杯に詰めて、それにテルミットを少し混ぜているものです。 テルミット点火薬によりテルミットに点火された炎が油脂に燃え移り、 炎を激しく吹き上げながら、油脂が流れ出て一帯に燃え広がるものです。 ナパーム剤は、ご存知かと思いますが、ナフサネートと、亜鉛、パーム油、 ガソリンを混ぜ、ゼリー状にしたものですから、油脂とは微妙に異なります。 ちなみに、AN-M76焼夷弾は正味重量480lbの焼夷弾で、 中にナパーム剤とマグネシウムが充填されています。 も一つ、ついでに。 日本の防空において、焼夷弾の対策として以下の様にしなさいと…。 1. 防空従事者は速やかに防火に当ると共に、近隣に大声で知らせる。 2. 防火は最初の一分間が大切で、周囲の燃えやすいものに水を掛けるのが第一であるが、   エレクトロン焼夷弾には筵類を濡らして掛けるか、砂袋を投げつける。   油脂焼夷弾も筵類を濡らして掛けるか、水を掛けるか、バケツやシャベルで砂や土をかけて火焔を消す。   黄燐焼夷弾も塊って燃えるのは油脂と同様にし、飛び散った黄燐は、水で濡らした火叩きで叩き消すか、   水を掛けて消す。 3. 焼夷弾が天井裏や屋根裏に留まったら、鳶口か長棒で突き落とす。防火に不便な場合も、これで移動する。   小火焔や火の粉は火叩きで叩き消す。 4. 黄燐は長く燃え、一旦消しても再燃するから安全な所で燃焼させる。 5. 焼夷弾は何処に落ちてくるか分らない。天井、押入、物置、床下に注意する。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **Mkシリーズの爆弾が一般家屋に直撃したらどれくらい全壊したり死亡する確率があるんですか? 500lb爆弾が路地(舗装無し)の表面で爆発するとだいたい直径10m、深さ5mの穴が開く この事実から推定すれ #right(){(121:859)} Mk82は500ポンド普通爆弾です。およそ225kg。 戦中の日本の防空について書かれた資料によれば 250kg爆弾で半径25m内は爆圧ないし破片で死亡する 可能性が極めて高いと言うことになっています。 まあ、当時のとMk82ではだいぶ違うわけですが Mk82程度でも耐えられるような家屋は普通の民家ではありません。 例え貴方の家が鉄筋コンクリ製のビルだろうと死ねるでしょう。 #right(){(121:860)} 地下室ならワインセラーなんかでも1t爆弾に耐えると思うけどね。 直撃しなければ。 #right(){(121:863)} **第二次大戦当時の対潜弾、ヘッジホッグは水上目標に使用することはできたのですか? >また、一般的な爆雷を水上目標に使用した場合効果は期待できますか? ヘッジホッグは二段信管(2回作動しないと爆発しない)ので、 そのまんま水上目標にぶつけても爆発しない。 よしんば一段式の着発信管にしたとしても、水上目標相手には 射程距離が短すぎるので、ヘッジホッグで攻撃するくらいなら 艦砲で撃った方がマシだろう。 沈下爆雷を直接水上目標にぶつけるのは無茶だしそもそも信管が 作動しないが、深度1mで作動するようにして目標の至近に放り投げ 着水後即座に爆発するようにすれば、相当の被害は与えられる。 これもやっぱり射程距離からして艦砲で撃った方が早いと思うけど。 #right(){(576:303)} **プライベートライアンの最初の上陸作戦で、味方が何かパイプのようなものを繋げ、敵陣に入れて爆発させてましたが、何という名前の武器ですか? 爆導索(ばくどうさく)と呼ぶ。 兵器ではなく、工兵隊が障害物や地雷を処理するための工兵用器材。 ノルマンディで米軍が使ったのはM1A1 Bangalore Torpedoという制式名称のバンガロール爆薬筒。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%88%86%E8%96%AC%E7%AD%92 #right(){(592:230,232)} **米軍の装備でもIEDの爆弾テロに耐えることは何故できないのでしょうか IEDは治外法権だから、M1A2すら撃破できる。世の中に物理法則がある限り、 いくら米軍ががんばってもオレの目の黒いうちにIED無敵の車両は作れない。 もっとも米軍の貴重な電子戦機の資産の半分がイラクではIEDの防止に使われており、 努力しない場合に比べて被害は半分以下になっているという話もある。 無敵にはなれないが、固い的になることはできる。 とはいえ、最終的には兵員積んで移動して輸送可能でなければならない車両に対し、 IEDは好きなとこに好きなだけ盛り上げて、適当にあぼんすればよく、 しかも誰も通らなければ適当に放置したり、適当にお持ち帰りしたらよいわけで、 こんな勝負に勝てるはずがない。 仕様もへったくれもなく、相手がでかければ積み上げるだけ積んでいい。 不発でも気にしない。放置して没収されてもかまわない。信頼性とか整備性とか安全性とか考えない。 輸送とか兵站とか互換性とかも関係ない。まさに治外法権のおそるべき無法兵器。それがIEDなのだ >電子戦機でIED防止とは? うん。やってるから。貴重ななんちゃらコンパスとか、そのために張り付けられてる。 もちろん傍受とかもやってるわけだが、IED操作に使われる携帯のモニターとか、 UAVがジャミングできない場合の妨害補助とか、ジャミング用のデータ収集とか。 #right(){(327:515-524)} **燃料気化爆弾とデイジーカッターってどう違うんですか? 厳密に言うと「燃料気化爆弾」は爆発物の種類であり、空中に揮発性の可燃物を散布し、 大気中の酸素と適切な混合比で混じり合ったところで遅発信管で着火、 一般的な爆弾より(相対的に)長時間持続する高圧を広範囲に及ぼして人体を加害します。 「デイジーカッター」は信管の種類であり、爆弾の先端に棒などをつけることによって 爆弾本体が着弾する前に地上一定距離(棒の長さ分)で起爆させるものです。 これによって着弾後よりも広範囲に破片、衝撃波を及ぼすことが可能です。 したがって125kgデイジーカッター爆弾、というものもあり得ますが、一般に「デイジーカッター」と 呼ばれているのはBLU-82B大型爆弾です。ベトナム戦争時、ヘリの着地点を啓開するために デイジーカッター信管と大量の泥状爆薬を用いて衝撃波で木々をなぎ倒すために使われました。 これが大変印象的だったため、デイジーカッターという名称がこの爆弾の俗称となっています。 ただし泥状(スラリー)爆薬は形態が少し変わっていますが通常の爆薬の一種であり、 燃料気化爆弾ではありません。デイジーカッター信管付き燃料気化爆弾、というものも作れるでしょうが、 起爆高度が低すぎてうまく爆発しないと思われます。 #right(){(298:936)} **米国のMK82(8X)に相当するロシアの航空爆弾は? OFABですね。 http://warfare.ru/?lang=&catid=345&linkid=2509 まあこのあたりが一般的な無誘導爆弾なので、強いて言えばMk82類似かと。 500Uだと形状もそこそこ似てますが重量が4倍ですな。 500ポンド無誘導爆弾と考えるとOFAB-250-270になりますが、ずんぐり型だねえ。 #right(){(296:168)} **WW2時代、戦艦に対して行われた急降下爆撃で用いられた爆弾というのはどのようなものだったのでしょうか >装甲を貫徹するために弾殻が強靭な素材で厚く少量の爆薬が内包されていたのか、 >それとも装甲貫徹は落下速度で稼ぎ、弾殻は薄く、可能な限り大量の爆薬を内包していたのでしょうか? 急降下爆撃用ではないが日本海軍が艦攻に搭載して真珠湾で戦艦めがけて落とした 徹甲爆弾は戦艦用の40cm徹甲弾に安定用のヒレをつけたもの。 それと、爆弾というものは外殻を頑丈にすればするほど爆発力が大きくなる。 もちろん爆薬の爆発圧力よりも頑丈にしたら外殻が変形するだけで炸裂しなくなって しまうが、外殻が硬ければ硬いほど爆弾の威力は増す、と覚えて間違いない。 #right(){(295:738)} **C4のようなプラスチック爆弾(信管なし)って金属探知機に反応するものなのですか? 金属探知機にゃ反応しない。 しかし、分子スペクトル分析には簡単に引っ掛かる。 後、犬の鼻にも。 #right(){(294:691)} **VBIEDはどのようにして作っているのですか? 文字通り improviseしたものですから、多様です。 とはいえ、基本的には巨大な単一の装置ではなく、多数の爆発物を同時に起爆させることで 強い爆発力を得ています。 硝安油薬をタンクローリーなどに充填する手もありますが、イラクなどで使用されているのはもっと簡易で、 砲弾、爆弾の類を積み重ねたり、導爆線でつないで同時起爆したりして大きな爆発力を得ています。 プロパンガスのボンベを縛り付けることもあるようです。 漏斗型の銅板とプラスティック爆薬などを組み合わせて 大口径の自己鍛造弾発射機を作ることもあります。 #right(){(289:100)} **「デイジーカッター」の名前の由来を教えて下さい これは長い話になってしまいますが、もともとは第一次大戦時に、砲弾用の瞬発信管 (あるいはそれを装備した砲弾)をデイジーカッターと呼んだことから始まります。 現代の「デイジーカッター」はベトナム戦争時、エア・アメリカ(ラオス領内で作戦行動を していた米軍、CIA)の1人が、夜みんなで飲んでいるときに思いついたもので、ジャングルに 投下した爆弾が地面にめり込んでから爆発するため、殺傷効果が少ないという問題を、 信管を延ばして空中爆発させるというアイデアです。弾頭の弾尾の両方に信管が 付いている爆弾(不発防止のため、普通にある)の弾頭の信管を取り除き、そこに 航空機銃の廃用銃身を溶接したのが始まり。初期の「デイジーカッター」爆弾は この様にして作られた250~500ポンド爆弾であり、その写真も残っています。 このアイデアが、ヘリ降着場の啓開に応用されることになり、初期は余剰のM121 10000ポンド爆弾を CH-54ヘリから使用する事になっていたのですが、その運用のためにC-130で派遣された将校が C-130から落とすことはできるだろうか、むしろヘリより適しているのではないか、と発案し、 この大型爆弾を使用する作戦をCommando Vaultとしたのがいわゆる「デイジーカッター爆弾」のはじまりです。 つまり、特定の爆弾を指すものではなく、爆弾を地面直上で起爆するシステム、信管の一般名称なのです。 #right(){(686:system ◆systemVXQ2)} **ダイナマイトは発破用の爆薬という印象がありますが、ノーベルが発明した時代、ダイナマイトを投げて攻撃したりしたのでしょうか? 珍兵器に近いですがダイナマイトを圧搾空気で打ち出すダイナマイト砲は存在しました。 また切羽詰まった国やテロリストが手榴弾や地雷、対戦車兵器がわりに使うこともあり、 我が国でも大戦末期にいくつか考案されています。 またニトロセルロースなどニトロ系火薬も(とりわけダブルベースは)ノーベルの発明から発達し、 広義のダイナマイト系火薬に含まれることもあります。 ノーベルが気に病んだと伝えられているのは後者です。 #right(){(695:20)} **ダイナマイトに銃弾や破片が当たったら爆発しますか? 爆薬、火薬類のテストに銃撃感度試験というものがあるぐらいで、飛石ならともかく、銃弾、あるいは それに相当するような爆散鉄片では誘爆を起こし得ます。ダイナマイトは安定化されているとは いえ、軍用に特に作成された低感度爆薬ではないので、条件と加わる衝撃によって爆轟を起こす 可能性は十分あります。7.62mmでは起爆しなくとも、12.7mmでは起爆することもありますので (脆弱性試験として銃撃感度試験の一部で行われることがある)、手榴弾の爆発の状態によっては 爆発するでしょう。まあ、必ずしも爆発するとは限らない、とは言って良いかも知れません。 >土建屋が通常使うダイナマイトは含水爆薬(ダイナマイトじゃなくて)だと思います その場合、破片程度では爆発しないとおもいます 確かに、スラリーやANFOは簡単には爆発しません。おっしゃる 通りです。でもダイナマイトは含水爆薬とは違うものですし、 さすがに土建屋でも(むしろよけいに)含水爆薬をダイナマイトとは 呼ばないでしょう。余談ですが、硝安系の爆薬は使用環境によって 装填時にアンモニアガスの発生があり(特にアルカリ系の環境)、 閉所での使用は評判が悪いのだそうです。最近改良されつつあるよう ですが。安全だし安価ではあるのですが、ある意味ではダイナマイト以上に 設置も起爆も技術が要るもののようです。 #right(){(110:system)} **バンカーバスターの威力って? >地下60mほどの貫けるとのことですが、それは強化コンクリと土で60m? シェルターと土?? それうそでしょ? バンカーバスター(GBU-28)の貫通力は地中100フィート(約30m)、 あるいはコンクリートで20フィート(約6m)ですよ。 ttp://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/gbu-28-specs.htm 60m貫通するのはGBU-28じゃなくてMOPだよ。長さ6m、重量13.6t、炸薬量2.7t。貫徹力は土質で60m、強度27000kg/cm^2の強化コンクリートで8m。 ソースは江畑謙介著『日本に足りない軍事力』 >バンカーバスターとは、特定の爆弾の名称なのですか?地中貫徹爆弾=バンカーバスターだと思っていました。 バンカーバスターと言うのは地中貫通爆弾の総称では無くて、GBU-28の愛称だよ。 米軍でもBLU-109弾体を使ったGBU-24やB61-11もBunkerBusterと呼んでいる。 確かにGBU-28(愛称DeepThroat)はBunkerBusterの代表格だが、 BunkerBusterが硬目標用貫通爆弾を指す普通名詞であるのは確かだ。 先程からGBU-28との形式が出てるが、GBU-28とは爆弾に取り付ける誘導キットの形式なので、 貫通爆弾の事を指すならBLU-113とした方が間違いは少ない。 #right{(505:278-293)} **白燐弾て「焼ける発煙弾」みたいなもんだから焼夷弾としても使える? 焼夷弾(焼夷兵器)の定義 目標に投射された物質の化学反応によって生ずる火炎、熱又はこれらの複合作用により、 物に火炎を生じさせ又は人に火傷を負わせることを第一義的な目的として設計された武器又は弾薬類 だからまぁ、建物に火をつけないまでも 人に火傷を負わせることが第一の目的として設計されてるなら焼夷弾にはなる。 ただ白燐弾の場合被害者数の割合が全死傷者の1%て そら確かに燃えた白燐で火傷をおった人がいるのは確かだが、 火傷を負わせる目的で使ったとしたらあまりにも効率が悪すぎる #right{(イスラエル軍スレ9:112)} 特定通常兵器使用禁止制限条約だと、 (b) 焼夷兵器には、次のものを含めない。 (i) 焼夷効果が付随的である弾薬類。例えば、照明弾、曳光弾、発煙弾又は信号弾 (ii) 貫通、爆風又は破片による効果と付加的な焼夷効果とが複合するように設計された弾薬類。 例えば、徹甲弾、破片弾、炸薬爆弾その他これらと同様の複合効果を有する弾薬類であって、 焼夷効果により、人に負わせることを特に目的としておらず、装甲車両、航空機、構築物その他の 施設のような軍事目標にたいして使用されるもの #right{(イスラエル軍スレ9:119)} **白燐弾はイスラエル軍や米軍しか使ってないの? いいえ。あちこちの軍隊で使っています。 白燐弾自体は古くから使われてきた弾薬で、煙幕を張るのに使われる。 ガザ侵攻で非難されているのは人口密集地で空中炸裂させ、地上に燃え尽きないまま の白燐が落下し、人体に付着し激しい火傷を負わせたり、火災が生じたことによるもの。 #right{(536:911)} **自衛隊って白燐弾持ってるんですか? 持ってます。もちろん、発煙弾としてね。 黄燐弾とも呼ばれますが、黄燐とは白燐に赤燐の膜が生じたものなので、基本的には同じもの。 総火演では一般客の目の前で思いっきり使ってます。 #right(){(532:82:神゛聖\(^o^)/オワタ帝國 ◆u8nX3fKy0k)} 白燐弾なんて第一次大戦から使われてるけどね。第二次大戦では戦車砲弾にも使われ、パウル・カレルの「彼らは来た」で、 白燐弾で火傷した兵が戦車の後ろに乗せられて運ばれていくシーンがあったな。 #right(){(532:83)} **「汚い爆弾」って核兵器になるんでしょうか? >それとも放射性物質の有毒性を利用するので化学兵器になるんでしょうか? 化学兵器ではありません。radiological weaponと記述するのが 普通だと思いますが、これはnuclear weapon=核爆弾とは区別された 表記です。日本語にするなら放射性兵器、でしょうか。つまり 放射性物質を散布する「汚い爆弾」は核爆弾でも化学兵器でもありません。 #right(){(137:system ◆systemVXQ2)} **阻塞弾って何ですか? 旧日本陸軍が開発していた兵器にそういうものがあって、これは 低空から地上攻撃してくる敵戦闘機や爆撃機等を阻止するための空中爆雷でした。 パラシュートが付いた爆雷を地上から打ち上げ、これに敵機を絡ませて 破壊する仕組みでした。 #right(){(260:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **今も対潜爆雷って使うことあるの? >装備してる船やら飛行機ってなんかある?  今でも「ヘッジホッグ(多連装対潜爆雷)」を装備した中古艦艇を装備してる国は 結構ある。  海上自衛隊も、「ヘッジホッグ」の後継である「ボフォース四連装対潜ロケット砲」 を装備した護衛艦をまだ現役で使っている(実戦で役に立つと考えてるとは思えんが)。  で、現代で実戦で使うことがあるかどうかは・・・察して。  ただ、原子力潜水艦相手だとあまり役に立たないだろうが、世の中原子力潜水艦しか いなくなったわけではないので。  あと、少し前の「漢級潜水艦領海侵犯事件」のような時は「警告用」として使うこと はできる。 #right(){(259:182)} **ナパームBにベンゼンを混合させるのは何故なんですか? ポリスチレン溶かすためだそうだ #right(){(俺初質スレ435:601)} **1t爆弾は半径20m以内の建物が全壊するとのことですが、爆心から同一直線上に建物が連なっていても20m以内であれば破壊され得るということですか? 1000kg爆弾の爆風殺傷半径は、20M以内即死、50M以上で安全 破片殺傷半径は、150M以内即死、500M以上で安全 家屋倒壊半径は、40M以内倒壊、80M以内半壊、160M以上で安全なのだが 正直建物(木造か鉄筋か)にもよるし、途中に障害物があれば威力も減少するだろう 数字はあくまで目安に過ぎないのだが、可能性はあると思った方がいい #right(){(俺初質スレ436:408)} ----

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