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#contents ---- **アメリカのM1が自動装填じゃないのはなぜですか?現代では人力装填のメリットは全くないと思うのですが。 >それにいくら減口径弾とはいえ120ミリ砲弾は相当重いと思うのですが・・ 米兵はデカイよ。 #right(){(7:667)} 漏れが聞いたことあるのは、戦車乗員にスペアを用意しておくとかいう説。 自動装填装置を採用すれば装填手はクビに出来るけど、その分保守整備をやる人数が減るから面倒だとか、そういったもの #right(){(7:670)} ちょうど軍事研究誌にT-72との比較で載っていたが、自動装填装置はコンスタントに装填できるが、 手動は最初の3発ぐらいを勢いまかせにどんどん装填できる。平均発射速度は同じでも、最初の3発バーストが速い方が有利だ、という話。 また、自動装填装置採用の大きな理由は乗員削減だが、戦車乗員は同時に戦車メンテ/応急修理係であり、 3人乗員では保たない、という考えも以前からある。自動装填装置付き戦車に4人乗ると1人は余ってしまう。 それなら手動装填でいいじゃないか、という話もある。 もっとも、140mm戦車砲になると、さすがに人力では厳しいらしく、自動装填装置が必須といわれている。 #right(){(7:679)} **米軍のシェリダン「空挺」戦車ってパラシュートかなんかで空挺出来るって意味ですか? シェリちゃんはオールアルミで超軽量です なので、パラシュート投下可能です 実際にC-5から落としたこともあったはず 他の戦車は鉄で出来とります また、シェリは砲からミサイルを撃つことも可能です でも、燃え易かったので役立たずでした (以上、タミヤの解説から引用) #right(){(31:179)} **ガスタービンエンジンのアイドリング時の燃料消費量は走行時とさほどかわらないという話をきいたのですが、本当なのでしょうか? M1のアイドリング時消費燃料は45リットル/時とも60リットル/時とも言われます。 一方、走行時燃費は舗装面を最良燃費速度で走行して4.3リットル/km(戦車では燃料/距離で表すのが普通)。 アイドリング1時間の燃料で7~10km走れる事になります。 しかし、路面が不整地だと走行速度はほぼ半減するようですから、 アイドリング時/走行時の燃料消費比率は50%近くに達する可能性があります。 #right(){(31:317)} **M1A1は燃費が悪いって聞きましたが 燃費が悪いのは確かなのですが、 それはガスタービンエンジンがアイドリングから全開まで ほとんど燃料消費が変わらない、つまりエンジンをかけた状態で 待機しているとバカスカ燃料がなくなる、という点に要因があるようです。 エンジンをかけていないと各種の電子機器が使えない今の戦車では、これは非常にまずい。 だから現行のM1シリーズは砲塔後の外部に補助発電用エンジンがついています。 #right(){(40:205)} **M46に採用されて革新的な性能を示した”クロスドライブ式変速機”って、どういう機構なんでしょう? 車でいうトランスアクスルのように、トランスミッションと操向装置が一体化した 当時としては画期的なミッションです。 コンパクトに作れるため、後方エンジン/後方駆動が実現し、車体のスペース確保と 低車高化に大きな役割を果たしました。 名前の由来は、入力軸と出力軸が十文字に交差するからだそうです。 #right(){(42:名無し軍曹)} **朝鮮戦争ごろのアメリカ戦車には、「怪物の顔」みたいなのが描いてありますがあれはなんのためのものなんでしょうか? 敵を威嚇するためです。 しかしながら本気でそれに相手がビビると思った訳ではありません。 要するに自他に対する闘争心の誇示と考えればいいでしょう。 自分を少しでも強そうに見せたいというその発想の根源は珍走団と 似たり寄ったりですね。 #right(){(44:182)} 特に、朝鮮半島の人間は虎を恐れるという認識が広まったためです。 #right(){(44:190)} **アメリカの軽戦車ってM-551で打止め? 攻撃ヘリの能力が向上してきた現在では、所詮どっちつかずの能力しか 無い空挺戦車の必要性は薄れてきました。とりあえず今は、攻撃ヘリが 任務を代替えしたいます。 ただし、今後RMAの研究成果によって変わって来るとの説も有りますが。 (輪装式車両3両に、M1の能力を分散する予定との事ですが・・・) #right(){(50:いやなヴァンツァー ◆RSKL58RGDs)} **湾岸戦争で戦ったM1エイブラムズ戦車もエアコンがついてなかったんですか? 60年も前に北アフリカでも戦車戦が展開されていますが、無論エアコンなんぞついとりませんよ。 砂漠などの乾燥しきった場所では、直射日光をさえぎっていれば実は意外と快適と言う罠。 もちろん水分補給や換気などの必要はありますけど、ジメジメした暑さよりはマシだと思われ。 二次大戦の北アフリカの写真で、コートを着込んでいる兵士がいるが、あれも直射日光や外気をさえぎれば、 体温のほうが低くて快適とかいう理由だったと思った(記憶モードのため間違ってたらスマソ) #right(){(51:817)} 中東戦争でソ連製戦車を使ったエジプト軍、シリア軍では、 西側戦車に比べて劣悪な居住環境の戦車だったため、 倒れる戦車兵が続出。 これを捕獲したイスラエル軍も、さすがに即時投入はいやがった。 #right(){(51:817)} ソ連側も「これではマズい」と考え、後の中東向け戦車には 扇風機がつくようになりました。 #right(){(51:T-34/76 ◆RRg0QOD7sE)} **M1戦車は、チェチェンゲリラがT72相手にやったようなRPGの集中射撃で撃破できますか?  RPGにもいろいろな型がある。タンデム弾頭のものなどは貫徹できる可能性が他よりも高いと思われる。 また、M1戦車も装甲は正面が厚めにできており、その分側面、背面、上面は薄い。  従って、建造物上層階から上面に撃ち下ろすなどすれば可能性はさらに高まるだろう。  また、戦車といえど、都市治安戦などでは車長や装填手、砲手などは車体外に上半身を出して監視している ことが少なくない。防弾シールドなどが追加されているが車体の装甲を貫けなくても車体の外に体を出している 乗員に破片や爆風が当たることはありえる。  だが、RPG射手はそれなりの覚悟が必要。また、実際には仕掛け爆弾のほうが多用されているのではないかと思える。 #right(){(537:312)} **M1A1の中の人が砲弾装填するたびにとか叫んでる言葉の意味は? 「Save on!」って叫んでる。 装填手は装填が終わったら速やかに砲尾から離れて安全な位置に移動しないと、 発砲後に後座してきた砲にどつかれる。 なので砲手は装填手が退避したのを確認しないと発砲しない(してはいけない) 事になっている。 なので装填が完了したらすぐに砲尾から離れて「退避よし!」と申告する。 #right(){(346:597)} **アメリカ陸軍のM60ってWW2のM26の直系の子孫なんですか?車体は余り変わってないように見えるんですが。 M26パーシングからマイナーチェンジでM46へ。ここから大改修されてM47/48へ。 ここで105mm砲装備にまでパワーアップされて更なる改修でM60へ。基本デザインは変わっていない。 #right(){(7:372)} **アメリカの戦後戦車のニックネームについて教えてください。 >M46  パットン >M47  パットンⅡ >M48  パットンⅢ >M48A5 >M60  スーパーパットン >M60A1 シャイアン >M60A2 チェロキー >アメリカの戦車はたしか将軍の名前がつくのだと記憶しています。 >しかし、シャイアンやチェロキーという将軍はいませんよね? M47、M48、M60とPattonで合ってます。 基本的に米国の戦車はそのサブタイプには愛称を付けませんので、 M60A1とかM48A5については例え付いてたとしても、非公式な渾名 にしかなりません。 #right(){(102:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **M60戦車が昔「走る棺桶」と言われてたのは本当ですか? M60が走る棺桶ということではない。 ヨム・キプル戦争時、シナイ半島でイスラエル軍のM60がAT-3サガー対戦車ミサイルにボコられたため、 「今やミサイルの時代、戦車なんか走る棺桶だ」と言われたのが元。 実際にはイスラエル側の用兵に問題があったわけで、移動要塞としての戦車の価値は未だに高い。 #right(){(493:301)} >イスラエル側の用兵に問題があったわけで、とはどんな問題ですか? 随伴歩兵もなく、戦車の群が、対戦車ミサイルがたくさん隠れていそうな地形に ためらいもなくずんずん突っ込んでいった。 今の機甲師団には歩兵戦闘車が随伴し、ヤバそうな地形があれば歩兵が先行して偵察、安全を確保してから進行する。 #right(){(493:306)} **戦闘機や銃器の軍制式コンペってのは行われている様ですが、エイブラムズの時にはどのような競争があったんでしょうか。 M-1戦車は、クライスラー防衛事業部とジェネラル・モーターズ社 デトロイト・ディーゼル・アリソン事業部の二社の競作によって開発されました。 両社に提示された条件は、 ・M-60戦車の性能をすべての面で上回ること ・整備性・稼動性・耐久性の向上 ・生産価格が3,300輌を生産するとして1輌辺り507,790ドル(1972年当時)を上回らないこと などです。 1973年6月に両社に対してそれぞれ682万ドルと870万ドルでXM-1戦車の開発契約が結ばれました。 この競合契約の内容は、試作戦車を1輌、車両試験装置を1基、さらに弾道試験のための 車体と砲塔各1基を製作して引き渡すと言うものでした。 ところがその一方で、陸軍省は1974年12月に西ドイツ(当時)との間に次期主力戦車のテストに関する 協定を締結していました。これはレオパルド2戦車とXM-1戦車の評価試験を行い、 優れているほうを米軍のMBTとして採用すると言うものです。 さらに、後には両国の戦車の武装、装備の共通化を図る旨の覚書が追加されています。 クライスラー社とGM社の試作車は1976年1月31日に陸軍当局に引き渡され、アバディーンとフォート・ノックスで 試験が始められました。この結果、11月12日に陸軍長官によって公式ににクライスラー社の案が 採用されると発表されました。 しかし、このテスト中には上記の覚書に基づいた仕様変更を両社は求められたりしています。 採用が決定したクライスラー案に基づくXM-1戦車はさらに11輌が生産され、より詳細なテストが続けられました。 この間にアメリカにレオパルド2AV(レオパルド2戦車の装甲強化型)戦車がアメリカに持ち込まれて比較され、 一部の性能ではXM-1を上回ったとされます。 しかし最終的に1977年に両車の比較競作は中止とされ、米独のMBT共通化はなりませんでした。 #right(){(352:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **何故アメリカは戦車後進国から戦車先進国になれたんですか? >M1エイブラムスを開発するまでアメリカは戦車後進国だったのですが。MBT-70で西ドイツの優秀な戦車技術を得られたからですか? まず、西ドイツが優秀と言うこともありません。 レオパルド1はM48から技術的に習得した部分も多々あります。 M48は、元々は朝鮮戦争でT34/85に対して有利に戦える戦車として短期間で開発した戦車であり、その前に 短期開発したM47のさらなるバージョンアップのつもりの戦車に過ぎません。 実際、自衛隊の61式開発時点でも、目標はT34/85であり、T54・T55は意識していないとされています。 また、欧州では重戦車M103との併用しており、あくまで主力中戦車であってMBT思想で設計された戦車では ないし、JS3・JS4・T10などと比較しても仕方ありません。 M60も登場時点の他国の戦車や、登場時点で考えていた運用期間(MBT70との交代を考えていた)からすれば 優秀です。 大柄な割にエンジン出力が小さいとも言われますが、当時のアメリカはステレオ測距器を使った停車戦闘を 考えていたので、機動戦はしませんし。一応、軽合金の多用でドンガラの割には軽量に仕上げる努力もして います。 そも、あのエンジンは航続距離の延伸を目指して突貫開発したものであり、本当に短期間しか使うつもり が無かったことが判ります。 MBT70の失敗で延命させてしまったために、時代遅れなどと思われるのでしょう。 M48もM60も配備時点では優秀な戦車です。 むしろ迷走が始まったのはM60A2やMBT70を開発し始めた時期です。当時のアメリカはT62の性能を極端に 誤解してしまい、通常の戦車では優位に立てないと言う誤解があのような仕様の戦車開発に向かわせたと 言われています。 (その後、イスラエルから現物を手に入れる前ぐらいには誤解は解けていたようです。) ちなみにフルシチョフ時代のソ連でもミサイル万能論によるミサイル戦車の開発や、成形炸薬弾による戦車 砲の強化が実施されています。 ちなみにレオパルド1は高速で対戦車ミサイルを避けながら戦うなどと言った誤解もありますが、初期型は やはりステレオ測距器を用い、砲安定装置も装備しておらず、実はM48同様、行進間射撃には対応しておらず、 開発途中でMBT70計画の参加も始まっており、実はレオパルド1の開発途中で既に西ドイツは運用・設計思想 の転換を始めています。 #right(){(583:427)} **M1には砲弾が爆発したとき爆風を外に逃がす機構があると聞きましたがどういうものなんですか? 内側からの圧力に比較的弱いパネルがあってそこが吹っ飛ぶことで爆風を逃がす。 砲塔の後部に砲弾を収納しているが、 この部分の上面が若干弱く作ってある。 ブローオフパネルという #right(){(586:788-790)} **M1とM1A1て、どれくらい違うの? M1エイブラムズとIP-M1が「M68A1」105mmライフル砲  M1A1以下、M1A1HA、M1A1D、M1A2、M1A2SEPが「M256」120mm滑空砲を装備 装弾数は 105mmライフル砲  105mm砲弾×55発 120mm滑腔砲    120mm劣化ウラン徹甲弾×40発(SEP42発) となる 副兵装の12.7mm機関銃ないし7.62mm機関銃を装備している場合 弾数は1000発 / 12000発となっている あとは6連装発煙弾発射機2基があり、発煙弾24発を発射できる ほかにもヴェトロニクス・FCS射撃統制装置に始まる 電子装置及びシステムは大幅に改修・近代化が施されており CITV(Commander's Independent Thermal Viewer)車長用独立熱線映像装置の車長用独立熱線映像装置や M1A2から搭載され、同車が約60両がリアルタイムで情報を共有出来る IVIS(Intervehicular Information System)車両間情報システムのMMU(Mass Memory Unit)大容量記憶処理装置 あと、POS/NAV(Position/Navigation)自己位置測定/航法装置 M1A2SEP及びM1A1Dに搭載されている最新型のデジタル情報通信データーリンクシステムである FBCB2こと「フォース21旅団・部隊用戦闘指揮システム」 同じく、M1A1D型とM1A2SEP型で最初に採用されたアイセーフレーザー測距装置などなど #right(){(332:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **アメリカの戦車は「M○A○」って名前がついてますが、このMやAってのは何かの頭文字なんですか? Mが「モデル」。 Aが「アドヴァンス」何回改修されたかの意。 #right(){(312:561)} **M1エイブラムズが市街戦に投入される場合、HEAT対策としてどのような装備をするのでしょうか? 一応HEAT弾というかRPG-7に対応する手として以下のような改修キットの 話がある。 出典は http://www.fprado.com/armorsite/abrams.htm 戦車市街戦生残性向上改修キット(The Tank Urban Survival Kit, TUSK) M1A2に装着する。目的は市街環境における戦闘力の向上。 全周の防御向上に留意し、また敵が近距離、上面から戦車の装甲の弱点を撃つ 可能性を考慮。 具体的には 車体側面にリアクティブアーマー 車体後部に鳥篭装甲。 操縦手用7.62mm機銃に防盾と熱線視界装置。車長用12.7mm重機関銃を車内から ハッチ閉鎖したままで操作可能に改善。歩兵との通話とのため外部に電話を搭載。 このキットは整備廠でなく野外で取り付け可能。 ただしこれがどの程度使われているかは不明なり。 #right(){(286:30)} **米軍は60年代にガンランチャーに執心していますが、将来戦車の武装をミサイル主体で統一するつもりだったのですか? 主目的は旧式の装甲戦闘車両の簡易即席な火力増大を目指したものでした 結局普通に最強の戦車を作れば良いって事に気付いて止めたのが真相らしいです。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ----
#contents ---- **アメリカのM1が自動装填じゃないのはなぜですか?現代では人力装填のメリットは全くないと思うのですが。 >それにいくら減口径弾とはいえ120ミリ砲弾は相当重いと思うのですが・・ 米兵はデカイよ。 #right(){(7:667)} 漏れが聞いたことあるのは、戦車乗員にスペアを用意しておくとかいう説。 自動装填装置を採用すれば装填手はクビに出来るけど、その分保守整備をやる人数が減るから面倒だとか、そういったもの #right(){(7:670)} ちょうど軍事研究誌にT-72との比較で載っていたが、自動装填装置はコンスタントに装填できるが、 手動は最初の3発ぐらいを勢いまかせにどんどん装填できる。平均発射速度は同じでも、最初の3発バーストが速い方が有利だ、という話。 また、自動装填装置採用の大きな理由は乗員削減だが、戦車乗員は同時に戦車メンテ/応急修理係であり、 3人乗員では保たない、という考えも以前からある。自動装填装置付き戦車に4人乗ると1人は余ってしまう。 それなら手動装填でいいじゃないか、という話もある。 もっとも、140mm戦車砲になると、さすがに人力では厳しいらしく、自動装填装置が必須といわれている。 #right(){(7:679)} **米軍のシェリダン「空挺」戦車ってパラシュートかなんかで空挺出来るって意味ですか? シェリちゃんはオールアルミで超軽量です なので、パラシュート投下可能です 実際にC-5から落としたこともあったはず 他の戦車は鉄で出来とります また、シェリは砲からミサイルを撃つことも可能です でも、燃え易かったので役立たずでした (以上、タミヤの解説から引用) #right(){(31:179)} **ガスタービンエンジンのアイドリング時の燃料消費量は走行時とさほどかわらないという話をきいたのですが、本当なのでしょうか? M1のアイドリング時消費燃料は45リットル/時とも60リットル/時とも言われます。 一方、走行時燃費は舗装面を最良燃費速度で走行して4.3リットル/km(戦車では燃料/距離で表すのが普通)。 アイドリング1時間の燃料で7~10km走れる事になります。 しかし、路面が不整地だと走行速度はほぼ半減するようですから、 アイドリング時/走行時の燃料消費比率は50%近くに達する可能性があります。 #right(){(31:317)} **M1A1は燃費が悪いって聞きましたが 燃費が悪いのは確かなのですが、 それはガスタービンエンジンがアイドリングから全開まで ほとんど燃料消費が変わらない、つまりエンジンをかけた状態で 待機しているとバカスカ燃料がなくなる、という点に要因があるようです。 エンジンをかけていないと各種の電子機器が使えない今の戦車では、これは非常にまずい。 だから現行のM1シリーズは砲塔後の外部に補助発電用エンジンがついています。 #right(){(40:205)} **M46に採用されて革新的な性能を示した”クロスドライブ式変速機”って、どういう機構なんでしょう? 車でいうトランスアクスルのように、トランスミッションと操向装置が一体化した 当時としては画期的なミッションです。 コンパクトに作れるため、後方エンジン/後方駆動が実現し、車体のスペース確保と 低車高化に大きな役割を果たしました。 名前の由来は、入力軸と出力軸が十文字に交差するからだそうです。 #right(){(42:名無し軍曹)} **朝鮮戦争ごろのアメリカ戦車には、「怪物の顔」みたいなのが描いてありますがあれはなんのためのものなんでしょうか? 敵を威嚇するためです。 しかしながら本気でそれに相手がビビると思った訳ではありません。 要するに自他に対する闘争心の誇示と考えればいいでしょう。 自分を少しでも強そうに見せたいというその発想の根源は珍走団と 似たり寄ったりですね。 #right(){(44:182)} 特に、朝鮮半島の人間は虎を恐れるという認識が広まったためです。 #right(){(44:190)} **アメリカの軽戦車ってM-551で打止め? 攻撃ヘリの能力が向上してきた現在では、所詮どっちつかずの能力しか 無い空挺戦車の必要性は薄れてきました。とりあえず今は、攻撃ヘリが 任務を代替えしたいます。 ただし、今後RMAの研究成果によって変わって来るとの説も有りますが。 (輪装式車両3両に、M1の能力を分散する予定との事ですが・・・) #right(){(50:いやなヴァンツァー ◆RSKL58RGDs)} **湾岸戦争で戦ったM1エイブラムズ戦車もエアコンがついてなかったんですか? 60年も前に北アフリカでも戦車戦が展開されていますが、無論エアコンなんぞついとりませんよ。 砂漠などの乾燥しきった場所では、直射日光をさえぎっていれば実は意外と快適と言う罠。 もちろん水分補給や換気などの必要はありますけど、ジメジメした暑さよりはマシだと思われ。 二次大戦の北アフリカの写真で、コートを着込んでいる兵士がいるが、あれも直射日光や外気をさえぎれば、 体温のほうが低くて快適とかいう理由だったと思った(記憶モードのため間違ってたらスマソ) #right(){(51:817)} 中東戦争でソ連製戦車を使ったエジプト軍、シリア軍では、 西側戦車に比べて劣悪な居住環境の戦車だったため、 倒れる戦車兵が続出。 これを捕獲したイスラエル軍も、さすがに即時投入はいやがった。 #right(){(51:817)} ソ連側も「これではマズい」と考え、後の中東向け戦車には 扇風機がつくようになりました。 #right(){(51:T-34/76 ◆RRg0QOD7sE)} **朝鮮戦争時のアメリカの戦車の写真を見ると車体や砲塔の前面に怪獣みたいな絵が描いてあるんですけど何なのでしょうか? >(ゴ*ラやガ*ラのことではなく西洋人が絵本なんかに書くような怪獣) 敵の恐怖心を煽るためのもんです。当然迷彩のためではありません。 まぁ確かに恐いんですが、それだけの意味しかないのでその後とっとと廃れました。 #right(){(58:688)} **M1戦車は、チェチェンゲリラがT72相手にやったようなRPGの集中射撃で撃破できますか?  RPGにもいろいろな型がある。タンデム弾頭のものなどは貫徹できる可能性が他よりも高いと思われる。 また、M1戦車も装甲は正面が厚めにできており、その分側面、背面、上面は薄い。  従って、建造物上層階から上面に撃ち下ろすなどすれば可能性はさらに高まるだろう。  また、戦車といえど、都市治安戦などでは車長や装填手、砲手などは車体外に上半身を出して監視している ことが少なくない。防弾シールドなどが追加されているが車体の装甲を貫けなくても車体の外に体を出している 乗員に破片や爆風が当たることはありえる。  だが、RPG射手はそれなりの覚悟が必要。また、実際には仕掛け爆弾のほうが多用されているのではないかと思える。 #right(){(537:312)} **M1A1の中の人が砲弾装填するたびにとか叫んでる言葉の意味は? 「Save on!」って叫んでる。 装填手は装填が終わったら速やかに砲尾から離れて安全な位置に移動しないと、 発砲後に後座してきた砲にどつかれる。 なので砲手は装填手が退避したのを確認しないと発砲しない(してはいけない) 事になっている。 なので装填が完了したらすぐに砲尾から離れて「退避よし!」と申告する。 #right(){(346:597)} **アメリカ陸軍のM60ってWW2のM26の直系の子孫なんですか?車体は余り変わってないように見えるんですが。 M26パーシングからマイナーチェンジでM46へ。ここから大改修されてM47/48へ。 ここで105mm砲装備にまでパワーアップされて更なる改修でM60へ。基本デザインは変わっていない。 #right(){(7:372)} **アメリカの戦後戦車のニックネームについて教えてください。 >M46  パットン >M47  パットンⅡ >M48  パットンⅢ >M48A5 >M60  スーパーパットン >M60A1 シャイアン >M60A2 チェロキー >アメリカの戦車はたしか将軍の名前がつくのだと記憶しています。 >しかし、シャイアンやチェロキーという将軍はいませんよね? M47、M48、M60とPattonで合ってます。 基本的に米国の戦車はそのサブタイプには愛称を付けませんので、 M60A1とかM48A5については例え付いてたとしても、非公式な渾名 にしかなりません。 #right(){(102:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **M60戦車が昔「走る棺桶」と言われてたのは本当ですか? M60が走る棺桶ということではない。 ヨム・キプル戦争時、シナイ半島でイスラエル軍のM60がAT-3サガー対戦車ミサイルにボコられたため、 「今やミサイルの時代、戦車なんか走る棺桶だ」と言われたのが元。 実際にはイスラエル側の用兵に問題があったわけで、移動要塞としての戦車の価値は未だに高い。 #right(){(493:301)} >イスラエル側の用兵に問題があったわけで、とはどんな問題ですか? 随伴歩兵もなく、戦車の群が、対戦車ミサイルがたくさん隠れていそうな地形に ためらいもなくずんずん突っ込んでいった。 今の機甲師団には歩兵戦闘車が随伴し、ヤバそうな地形があれば歩兵が先行して偵察、安全を確保してから進行する。 #right(){(493:306)} **戦闘機や銃器の軍制式コンペってのは行われている様ですが、エイブラムズの時にはどのような競争があったんでしょうか。 M-1戦車は、クライスラー防衛事業部とジェネラル・モーターズ社 デトロイト・ディーゼル・アリソン事業部の二社の競作によって開発されました。 両社に提示された条件は、 ・M-60戦車の性能をすべての面で上回ること ・整備性・稼動性・耐久性の向上 ・生産価格が3,300輌を生産するとして1輌辺り507,790ドル(1972年当時)を上回らないこと などです。 1973年6月に両社に対してそれぞれ682万ドルと870万ドルでXM-1戦車の開発契約が結ばれました。 この競合契約の内容は、試作戦車を1輌、車両試験装置を1基、さらに弾道試験のための 車体と砲塔各1基を製作して引き渡すと言うものでした。 ところがその一方で、陸軍省は1974年12月に西ドイツ(当時)との間に次期主力戦車のテストに関する 協定を締結していました。これはレオパルド2戦車とXM-1戦車の評価試験を行い、 優れているほうを米軍のMBTとして採用すると言うものです。 さらに、後には両国の戦車の武装、装備の共通化を図る旨の覚書が追加されています。 クライスラー社とGM社の試作車は1976年1月31日に陸軍当局に引き渡され、アバディーンとフォート・ノックスで 試験が始められました。この結果、11月12日に陸軍長官によって公式ににクライスラー社の案が 採用されると発表されました。 しかし、このテスト中には上記の覚書に基づいた仕様変更を両社は求められたりしています。 採用が決定したクライスラー案に基づくXM-1戦車はさらに11輌が生産され、より詳細なテストが続けられました。 この間にアメリカにレオパルド2AV(レオパルド2戦車の装甲強化型)戦車がアメリカに持ち込まれて比較され、 一部の性能ではXM-1を上回ったとされます。 しかし最終的に1977年に両車の比較競作は中止とされ、米独のMBT共通化はなりませんでした。 #right(){(352:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **何故アメリカは戦車後進国から戦車先進国になれたんですか? >M1エイブラムスを開発するまでアメリカは戦車後進国だったのですが。MBT-70で西ドイツの優秀な戦車技術を得られたからですか? まず、西ドイツが優秀と言うこともありません。 レオパルド1はM48から技術的に習得した部分も多々あります。 M48は、元々は朝鮮戦争でT34/85に対して有利に戦える戦車として短期間で開発した戦車であり、その前に 短期開発したM47のさらなるバージョンアップのつもりの戦車に過ぎません。 実際、自衛隊の61式開発時点でも、目標はT34/85であり、T54・T55は意識していないとされています。 また、欧州では重戦車M103との併用しており、あくまで主力中戦車であってMBT思想で設計された戦車では ないし、JS3・JS4・T10などと比較しても仕方ありません。 M60も登場時点の他国の戦車や、登場時点で考えていた運用期間(MBT70との交代を考えていた)からすれば 優秀です。 大柄な割にエンジン出力が小さいとも言われますが、当時のアメリカはステレオ測距器を使った停車戦闘を 考えていたので、機動戦はしませんし。一応、軽合金の多用でドンガラの割には軽量に仕上げる努力もして います。 そも、あのエンジンは航続距離の延伸を目指して突貫開発したものであり、本当に短期間しか使うつもり が無かったことが判ります。 MBT70の失敗で延命させてしまったために、時代遅れなどと思われるのでしょう。 M48もM60も配備時点では優秀な戦車です。 むしろ迷走が始まったのはM60A2やMBT70を開発し始めた時期です。当時のアメリカはT62の性能を極端に 誤解してしまい、通常の戦車では優位に立てないと言う誤解があのような仕様の戦車開発に向かわせたと 言われています。 (その後、イスラエルから現物を手に入れる前ぐらいには誤解は解けていたようです。) ちなみにフルシチョフ時代のソ連でもミサイル万能論によるミサイル戦車の開発や、成形炸薬弾による戦車 砲の強化が実施されています。 ちなみにレオパルド1は高速で対戦車ミサイルを避けながら戦うなどと言った誤解もありますが、初期型は やはりステレオ測距器を用い、砲安定装置も装備しておらず、実はM48同様、行進間射撃には対応しておらず、 開発途中でMBT70計画の参加も始まっており、実はレオパルド1の開発途中で既に西ドイツは運用・設計思想 の転換を始めています。 #right(){(583:427)} **M1には砲弾が爆発したとき爆風を外に逃がす機構があると聞きましたがどういうものなんですか? 内側からの圧力に比較的弱いパネルがあってそこが吹っ飛ぶことで爆風を逃がす。 砲塔の後部に砲弾を収納しているが、 この部分の上面が若干弱く作ってある。 ブローオフパネルという #right(){(586:788-790)} **M1とM1A1て、どれくらい違うの? M1エイブラムズとIP-M1が「M68A1」105mmライフル砲  M1A1以下、M1A1HA、M1A1D、M1A2、M1A2SEPが「M256」120mm滑空砲を装備 装弾数は 105mmライフル砲  105mm砲弾×55発 120mm滑腔砲    120mm劣化ウラン徹甲弾×40発(SEP42発) となる 副兵装の12.7mm機関銃ないし7.62mm機関銃を装備している場合 弾数は1000発 / 12000発となっている あとは6連装発煙弾発射機2基があり、発煙弾24発を発射できる ほかにもヴェトロニクス・FCS射撃統制装置に始まる 電子装置及びシステムは大幅に改修・近代化が施されており CITV(Commander's Independent Thermal Viewer)車長用独立熱線映像装置の車長用独立熱線映像装置や M1A2から搭載され、同車が約60両がリアルタイムで情報を共有出来る IVIS(Intervehicular Information System)車両間情報システムのMMU(Mass Memory Unit)大容量記憶処理装置 あと、POS/NAV(Position/Navigation)自己位置測定/航法装置 M1A2SEP及びM1A1Dに搭載されている最新型のデジタル情報通信データーリンクシステムである FBCB2こと「フォース21旅団・部隊用戦闘指揮システム」 同じく、M1A1D型とM1A2SEP型で最初に採用されたアイセーフレーザー測距装置などなど #right(){(332:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **アメリカの戦車は「M○A○」って名前がついてますが、このMやAってのは何かの頭文字なんですか? Mが「モデル」。 Aが「アドヴァンス」何回改修されたかの意。 #right(){(312:561)} **M1エイブラムズが市街戦に投入される場合、HEAT対策としてどのような装備をするのでしょうか? 一応HEAT弾というかRPG-7に対応する手として以下のような改修キットの 話がある。 出典は http://www.fprado.com/armorsite/abrams.htm 戦車市街戦生残性向上改修キット(The Tank Urban Survival Kit, TUSK) M1A2に装着する。目的は市街環境における戦闘力の向上。 全周の防御向上に留意し、また敵が近距離、上面から戦車の装甲の弱点を撃つ 可能性を考慮。 具体的には 車体側面にリアクティブアーマー 車体後部に鳥篭装甲。 操縦手用7.62mm機銃に防盾と熱線視界装置。車長用12.7mm重機関銃を車内から ハッチ閉鎖したままで操作可能に改善。歩兵との通話とのため外部に電話を搭載。 このキットは整備廠でなく野外で取り付け可能。 ただしこれがどの程度使われているかは不明なり。 #right(){(286:30)} **米軍は60年代にガンランチャーに執心していますが、将来戦車の武装をミサイル主体で統一するつもりだったのですか? 主目的は旧式の装甲戦闘車両の簡易即席な火力増大を目指したものでした 結局普通に最強の戦車を作れば良いって事に気付いて止めたのが真相らしいです。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} ----

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