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#contents ---- **船全部そうなのかも知れませんが-船底が赤く塗装されているのはなぜですか? フジツボが付くのを防止するための塗料です。 #right(){(3:97)} 塗料に混ぜる防錆剤の色だったと思いますけど。 #right(){(3:98)} 金属塗装用のプライマーの色。 プライマーにもいろいろあるが、赤い物は広く使われていてる。 なお、大戦末期のドイツ戦車の赤みの強い茶色も、プライマーのみ塗ったものとされている。 #right(){(110:734)} ええと、船底は当然ほとんど水中にあるわけで、そこはフジツボなど 定着性海洋生物の絶好の住処になります これはこれで地球にやさしくていいんですが、水中抵抗が増大して速力が落ち、 なにより燃費の悪化で経済性が悪くなります そこで水中に沈む部分の塗料には有毒物が混ぜてあって取り付こうとする生物を殺す役割が 期待されているのですが、これは当然船底を塗る作業員にも有毒なので 普通の塗料と見分けが付くように赤色にして危険を警告しておるわけですな それに船用の下塗り塗料はジンクロを使う事が多く、こいつの色はグレーがフツーでつ #right(){(110:756)} **軍艦で「……」級(Class)となっているフネ(例:「ニミッツ」級)と「……」型(Type)になっているフネ(例:「こんごう」型)がありますよね? >あれって何か理由があるんでしょうか? 無自覚で使われている場合も多々ありますが、基本的に   級(Class) → 同型艦や同種の艦を緩やかにまとめて言う場合   型(Type) → 設計レベルで同一艦形であるフネをまとめていう場合 となります。  たとえば、xx級( xx Class)という系列の艦があったとして、中には対空重視のyy型(Type yy)、対戦重視のzz型(Type zz)がある、というような使い方です。  ただ、これは厳密に制式採用時のクラス分けに関する話であって、「級」にはほかにも「ド級」というように、 もっと大きなくくりでまとめる場合の使い方もありますです。 #right(){(7:海の人)} 海軍・海自の正式用語は、「型」です。 #right(){(117:897)} 戦前なら日本の艦船でも「級」 #right(){(117:909)} 海外ではclassとtypeは混同されることがあり、 日本でも外国の軍用艦について級と型はしばしば同じ意味で使われてる。 答えと言うと「色々あって明確な決まりはない」 日本の艦は歴史的に見ても、もっぱら型ですけどね。 #right(){(117:910)} もともとはドレッドノート級、超ドレッドノート級のように、排水量をもとに 同じぐらいの大きさの戦艦で他国のもの、あるいは同系艦ではない自国のものをさす時に「級」 と言っていたのが次第に混同されるようになったというあたりだと思うが。 #right(){(117:917)} 型と級の違いについては戦鳥さんが詳しいかと。 http://www.warbirds.jp/ansq/22/B2002291.html **儀装員って、何する人ですか? 艤装員とは新造艦の就役後の乗組み予定者なのですが、艦の建造中に 装備品の取り付けなどに意見を述べたり調査をしたりするのが役目です。 また、艦の就役前に艦に取り付けられる装備に関する知識や運用に関して 学んでおき、引渡し後に速やかに艦を運航することも重要です。 完工前にはさまざまな試験が行われますので、それに立ち会ったりもします。 艤装員は進水前には艦長以下機関長・補給長など4~5人に過ぎませんが、 進水後・完工前などに分かれて順に着任します。 艦長予定者を艤装員長と呼び、艤装に関する要望を海幕長に具申することが出来ます。 他国のことは知りませんが、海上自衛隊ではこういうシステムになってますです。 #right(){(107:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **「内火艇」とはどんな船なのでしょうか。 辞書ひいてみた? 「内燃機関で走る小艇」って載ってるよ。 要するにエンジン付きのボート。言葉としても現物としても、現在でも使われている。 #right(){(108:499)} **アイオワ級などの「級」は英語ではどう表現されてるのでしょうか? class http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/bb-61.htm #right(){(108:382)} 級はclass 式と型はtype #right(){(108:383)} **ホパークラフトについてる浮き輪みたいなのは何て名称なの? そのまんま”スカート”で通じます。 #right(){(109:116)} **現代の空母や、昔の戦艦等の巨大艦船って、艦内移動用の乗り物(自転車等)が一つくらいは用意されているのでしょうか? アメリカの空母には自転車が装備? されているそうだが、危険なので当然飛行甲板での使用は禁止されている。 停泊している時に格納庫の中を移動する時専用で、もっぱらエアロバイクとして使われているそうな。 戦艦に艦内移動用乗り物があったという話は聞かない。 そもそも、軍艦の通路は狭いし、頻繁に水密隔壁があるので自転車などでは移動できません。 それに、広いと言っても戦艦なら艦尾から艦首まで歩いてもせいぜい250m、空母なら300mというところ。 その程度の距離を歩きまわってて「疲労」するような軟弱者は兵として不適格ということでしょう。 #right(){(109:404)} **現代の海軍の艦船にも伝声管ってついてるんでしょうか? ロシアやフランスの艦には残ってるよ。 #right(){(109:959)} 自衛隊の護衛艦の場合 一番上の上部指揮所とその下の舵輪のある艦橋との間にあるようです #right(){(109:961)} こんごう以降は無いですな #right(){(109:962)} **軍艦内は国家の一部(領土)ではないの? 基本的に、軍艦には、その所属する国家以外の官憲は、 その艦の船長の許可なしには立ち入ることはできませんし、艦内にいる人間には、 その所属する国家以外の管轄権は及びません。 また、艦内で生じた出来事の処理は、当然その所属する国家の管轄権に属し、 艦においては、慣習的・歴史的な経緯からその管轄権の実行者は艦長です。 もちろん、どの程度管轄権を船長に委ねるかは国家によって違いがあります。 そういう意味では、艦はそれが所属する国家の一部ですが、国際法で言うところの「領土」とは異なります。 領土はあくまでも陸地のことですから。 #right(){(110:409)} **艦種記号で護衛駆逐艦、巡洋艦はそれぞれDとCが1つだけですが、これには何か意味があるんでしょうか。 艦の性格を現わす上で、適当な用語の頭文字を組み合わせているのが米海軍方式で、 特にDが一つ、Cが一つというのに余り意味がありません。 単に文字を重ねるのは、語呂が良いから、 それから、間違いを防ぐようにしていたかと記憶しています。 #right(){(110:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **旧日本海軍の主だった艦艇の機関にディーゼルエンジンを使わなかった理由は何でしょうか? 国産大型・大出力ディーゼル機関の信頼性の問題。 潜水艦や海防艦ではディーゼル使いまくり。 #right(){(111:155)} **退役した艦は有効使用されているの? ・予備艦として保管(有事の際に戦力が増える) ・他国海軍に売却(金が儲かる) ・標的として、兵器の実験・訓練に使用(味方の能力向上に役立つ) ・解体業者に売却(やはり金が儲かる) いずれにせよ、海軍にとって不利にはなりません #right(){(111:569)} >解体業者ってどこから解体料を得るのだ? くず鉄を製鉄業者に売って利益を得ます 製鉄業者は鉄鉱石から製鉄するより安価に鉄鋼を生産できます #right(){(111:573)} **いくらなんでも自国の艦に外国の言葉を使った例はないですよね。 イギリス海軍は奪った敵艦の名前を自分とこの新造艦に名付けていたらしいぞ さすが紳士の海軍(嫌み) #right(){(113:458)} ロシアは「朝鮮人」とか「満州人」とか付けてるよ。 ロシア読みだけど。 #right(){(113:462)} アメリカ陸軍の場合ヘリコプターは騎兵科の装備とされていたので (実際にヘリコプター強襲部隊に改編された騎兵部隊もある)、 騎兵の戦歴からの連想でインディアン(敢えてこの名称を使います)の 部族の名から愛称をとることになった。 インディアンの部族の名前、というよりは自分たちが戦い勝利をおさめた相手の名、 という感覚なのかも。 AH-1だけは”コブラ(ヒュイコブラ)”であってインディアンの部族の名前じゃないけど、 これは確か非公式の愛称が定着しちゃったということで例外扱いのはず。 #right(){(113:493)} **原子力潜水艦や空母が撃沈された場合、どれ位の放射能汚染が発生するのでしょうか? んで撃沈のショックでコナゴナにならなかった分はまとめて海底に沈むわけだし。 よほどの浅海でもないかいぎり…やっぱり「場合による」か。 #right(){(114:582)} 炉心まわりはパッケージングされてて深海に沈没しても大丈夫だったんじゃないかな。 但し、パッケージングが破壊されて動いたままの炉心が海水に接すると爆発→汚染→マズーだったと思う。 #right(){(114:593)} 炉心周りは「SSMの直撃に耐えられる設計だ」と言う話ではあるけどね。 #right(){(114:594)} **太平洋戦争当時に、今の護衛艦のエンジンに合う燃料はあったのでしょうか? 日本の護衛艦が搭載しているエンジンは、ガスタービンエンジンです。 これは、軽油を燃料としています。(細かい成分は別にして) 当時でもディーゼルエンジン用の軽油はありますから、問題は少ないかと。 #right(){(115:175)} **軍事板でよく使われる『被害担当艦』とは本来どういう意味だったのですか 敵の空襲を一手に引き受け、部隊全体の損害を相対的に減らす艦のこと レイテ沖海戦のでの栗田部隊の戦艦武蔵などが好例です。 (一説には塗色も他艦よりはるかに目立つ色調にしていたとのこと) #right(){(84:213)} かつて捷一号作戦の際に戦艦「武蔵」が敵を引き付ける形で攻撃を受けて沈没し、 後世『被害担当艦』だったと言われるようになった故事に倣ったものです。 http://www.warbirds.jp/ansq_old/B1000335.html もちろん、軍事板の『被害担当艦』はそんなに格好のいいものではありませんが・・・。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} >現在の海戦でも装甲が厚い艦に被害を集中させるといったような戦術はあるのでしょうか 現在、装甲の厚い戦闘艦を保有している海軍はありません。 攻撃力が防御力を上回っているので、攻撃を喰らう前に何とかするのが現在の船です。 #right(){(115:39)} **軍艦に魚雷などが当たって艦内に海水が入ってきても魚雷一発で沈んだりしてないですよね? 魚雷一発で沈む場合もあれば沈まない場合もあります。 軍艦は艦内が細かく区分けされていて、 それぞれの区画は隔壁とハッチで密閉することが可能です。 浸水の際には浸水区画を密閉してそれ以上の水の侵入を防ぐのです。 映画『Uボート』においてを締めると浸水が止まっているように見えるのは、 単に浸水している部分のボルトを増し締めしているだけです。 (部品と部品の接続部分、特にパイプの接続がもっとも浸水を招きやすい部分です) さらに必要な場合は充填材と呼ばれる角材をあてがって補強します。 #right(){(115:288)} **ビキニ環礁で吹っ飛ばされた艦隊は、どのくらいだったのでしょうか 詳しくは、こちらのリストを見てください。 https://www.history.navy.mil/research/library/online-reading-room/title-list-alphabetically/o/operation-crossroads/composition-of-joint-task-force-one.html#anchor90660 Task Group 1.2 (Target Vessel Group)と書かれているのが標的艦です。 実に、戦艦5隻・巡洋艦4隻・空母2隻・駆逐艦13隻・潜水艦8隻・LST6隻 その他という多数の艦艇からなっています。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **原子力推進の軍艦は、被弾時に原子炉が損傷する危険性があると思うのですが、その点はどうなってるのでしょうか? どうなってるって言われても、損傷して放射線撒き散らして 乗員被曝させる危険性があります。 #right(){(117:550)} 当然危険性はあります。 緊急原子炉閉鎖を行えば、放射能汚染を防げる可能性が高くなります。 それゆえ、原子力艦スタッフの訓練では原子炉閉鎖の演習を徹底して行います。 ただ、原子炉そのものが破壊されて飛散してしまう可能性は大いにあります。 そうなったら、汚染されるだけです。 #right(){(117:551)} >ところで、なぜそんなリスクを背負ってまで原子力推進にしたのでしょうか? どのみちそんな事になるぐらいなら 地上でも核が使われてひどい事になってると思う 原子力推進はそれほどまでしても魅力のある推進方法 #right(){(117:557)} 水に困らない 長期航海可能 等々 #right(){(117:561)} 後続距離が無限に近い原子力空母を護衛する巡洋艦が通常動力じゃ 足手まといになりかねないって考えがあった。 #right(){(117:563)} 航空母艦の場合の原子力推進のメリットは 1.化石燃料を使った機関(ガスタービンや蒸気タービン、ディーゼル等)と比べ、熱を  持った排気を出さないので、それによる気流の乱れを生じさせない為、航空機の  運用に好都合である(早い話が煙突が無くて済む)。 2.自艦の航行用の燃料を搭載しなくてよい為、その分、搭載機用の燃料や弾薬を多く  積める。 3.航続距離が事実上無限である。  などが有ります。 潜水艦の場合は、説明しなくても良いでしょう。で、一番メリットが有るのが潜水艦、次は 空母と言う事になり、結局は現役の原子力推進艦はこの2艦種だけに成っています。 #right(){(117:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)} 原子力空母の場合は、原子力推進にすると機関スペースをコンパクトに出来る上に 燃料庫が必要無いので、その分のスペースを搭載機向けスペースや弾薬庫なんかに向けられる。 ニミッツ級になると随伴艦に燃料を補給まで出来ます。 #right(){(117:566)} **ステルス性能を重視したのっぺりした外見の水上艦がよく作られているようですが、 >表面の素材は別として艦橋側面の角度を微妙に変えるといった工夫も比較的最近になって出てきたのはなぜですか? レーダー波には鋭角部による回析と反射いう複雑な問題がありまして それを完全に把握できる理論と計算可能なコンピュータが登場するまでに 時間がかかったのです #right(){(119:441)} **「総員退艦せよ」は英語ではどう言うのですか? abandan ship #right(){(120:869)} **島型艦橋の島は飛行甲板が海で艦橋が島っていう意味ですか? 米空母でも艦橋をアイランドと言いますしねえー #right(){(120:767)} 航空母艦のスタイルで艦橋が飛行甲板より上にあるタイプ 反対はフラッシュデッキ #right(){(120:774)} 貴方が書いたように >島型艦橋の島は飛行甲板が海で艦橋が島っていう意味です。 反対に、龍驤や瑞鳳、祥鳳の様に、飛行甲板上にアンテナマスト以外の構造物が 一切無い空母を、平甲板(フラッシュ・デッキ)型と言います。 ちなみに、蒼龍、飛龍や、翔鶴、瑞鶴の日本の空母の様に、煙突と艦橋が別れており、 煙突が飛行甲板より下に有る物は、文献により準島型と言ったり、 島型に分類する物が有ったりとまちまちです。 #right(){(120:凄腕蒲田の三等兵。 ◆UkUFfcwWIs)} **○○級ミサイル巡洋艦とか○○級ミサイルフリゲイトのように名前に「ミサイル」がつくのはどういう理由からでしょうか? 対艦ミサイルの有無ではなく、対空ミサイルの種類での区別 近距離艦対空ミサイル(例:シースパロー)搭載 = 護衛艦 長距離艦対空ミサイル(例:スタンダード)搭載 = ミサイル護衛艦 #right(){(121:511)} **今でも発光信号は使われているそうですが、今でも全部手動発信、目視読込なんでしょうか? WW II 時代だと 二式哨信儀(通称:97式山川燈) 海上自衛隊だとOAC-1/2通信機(哨信儀) 赤外線使用による秘匿性を目的にして開発されてるみたいだが、機密性が高くて資料がろくにない 敵味方識別を目的にしている部分があるためかもしれない 技術的には民生品の赤外線レーザーを使ってのLANで通信速度は100Mbps 10キロ弱まで通信可能 もちろん気象条件によっては転送速度や通信距離に影響は受けますが シャッター付き探照燈は新鋭艦にも装備されており、有効に使われている模様です #right(){(122:113)}※2004年時点の情報 **船の形が同じで全長全幅吃水が同じなら、装甲の厚さに関係なく滿載排水量は同じですよね? 軍艦と一般船舶の排水量を比較するのは無意味。 #right(){(122:66)} 容積トンでの記述か排水トンでの記述かで数字が変わる #right(){(122:67)} その通りです。 #right(){(122:69)} 船体の形状が同一で全長・全幅が同じということは、 水線下の船体形状も同一同寸ということになります。 この条件で「吃水」が同じということは、船の重さも 同じということになります。 したがって、内部区画の配置や用途に関係しない 「満載排水量」は同じです。 もちろん、装甲や機関は船の自重に含まれますから 関係ありません。 まあ、上の条件で装甲厚だけが違うというのも 難しいでしょうが...。 #right(){(122:79)} **軍艦の写真を見て思ったのですが、木製の甲板の場合は鉄不足が理由ですか? 火災を防ぐため。 正確には、静電気による火災発生を防ぐため。 って、ミズーリ記念館のオッチャンに教えてもらったが。 #right(){(122:iwsjnf[Vice Admiral])} あと木はクッションと滑り止めを兼ねてくれるからな 今の鉄板アスファルト舗装は足腰にイクナイ #right(){(122:821)} 鋼だとしゃれにならない温度になるからってのもあると思う。 木製といっても装甲が足りないので木で間に合わせているというわけではない。 設計上十分と思われるだけの装甲を施してからその上に木を張っているだけ。 #right(){(122:824)} ただ火災の原因になるのはたしか>木甲板 でも日本海軍みたいにリノリウム(合成樹脂の一種)貼ったりすると、更に火災の危険度が…。 日本海軍は戦争後期にはリノリウムは火災時に危険、ということで剥がしてたけど (そのせいで南方へ派遣された艦は艦内炎熱地獄と化したそうな) 今は鉄板に滑止塗装をするか強化モルタルを塗るようになって、木甲板は廃れたね・・・。 #right(){(122:825)} 木甲板を用いる目的は防熱、防音、歩行の便利のため(無いと船内が暑くなって大変) 暴露甲板の場合で水密を求める場合はビームとの間にテーパーライナーを入れて「よろい張」するのが標準(リベット構造の場合) 装甲=甲板でないことに注意 上に木甲板を張る場合は「内外張」として甲板鋼に段付加工するのが標準(甲板リベットのコーキングは行わない) また、ビームの上に直接に木甲板を張る場合も有る(裏に鋼甲板の無いタイプ) 木甲板の厚さは鋼甲板の上に張る場合で50~65mm以上 甲板ビーム上に直接張る場合で50~75mm以上 (厚みの幅があるのは、木材の種類によって違いが有るため) 木甲板の材料として用いられるのはチーク、ケヤキといった硬材、 ヒノキ、杉、米松といった軟材がある 固定方法はボルト止めで、ボルト穴はシールし木材で栓をする 木材の間はOakum(麻縄)を打ち込み、パテかピッチ(Black Marine Glue)を流してコーキングする(寿命は1~2年) #right(){(122:826)} ----
#contents ---- **船全部そうなのかも知れませんが-船底が赤く塗装されているのはなぜですか? フジツボが付くのを防止するための塗料です。 #right(){(3:97)} 塗料に混ぜる防錆剤の色だったと思いますけど。 #right(){(3:98)} 金属塗装用のプライマーの色。 プライマーにもいろいろあるが、赤い物は広く使われていてる。 なお、大戦末期のドイツ戦車の赤みの強い茶色も、プライマーのみ塗ったものとされている。 #right(){(110:734)} ええと、船底は当然ほとんど水中にあるわけで、そこはフジツボなど 定着性海洋生物の絶好の住処になります これはこれで地球にやさしくていいんですが、水中抵抗が増大して速力が落ち、 なにより燃費の悪化で経済性が悪くなります そこで水中に沈む部分の塗料には有毒物が混ぜてあって取り付こうとする生物を殺す役割が 期待されているのですが、これは当然船底を塗る作業員にも有毒なので 普通の塗料と見分けが付くように赤色にして危険を警告しておるわけですな それに船用の下塗り塗料はジンクロを使う事が多く、こいつの色はグレーがフツーでつ #right(){(110:756)} **軍艦で「……」級(Class)となっているフネ(例:「ニミッツ」級)と「……」型(Type)になっているフネ(例:「こんごう」型)がありますよね? >あれって何か理由があるんでしょうか? 無自覚で使われている場合も多々ありますが、基本的に   級(Class) → 同型艦や同種の艦を緩やかにまとめて言う場合   型(Type) → 設計レベルで同一艦形であるフネをまとめていう場合 となります。  たとえば、xx級( xx Class)という系列の艦があったとして、中には対空重視のyy型(Type yy)、対戦重視のzz型(Type zz)がある、というような使い方です。  ただ、これは厳密に制式採用時のクラス分けに関する話であって、「級」にはほかにも「ド級」というように、 もっと大きなくくりでまとめる場合の使い方もありますです。 #right(){(7:海の人)} 海軍・海自の正式用語は、「型」です。 #right(){(117:897)} 戦前なら日本の艦船でも「級」 #right(){(117:909)} 海外ではclassとtypeは混同されることがあり、 日本でも外国の軍用艦について級と型はしばしば同じ意味で使われてる。 答えと言うと「色々あって明確な決まりはない」 日本の艦は歴史的に見ても、もっぱら型ですけどね。 #right(){(117:910)} もともとはドレッドノート級、超ドレッドノート級のように、排水量をもとに 同じぐらいの大きさの戦艦で他国のもの、あるいは同系艦ではない自国のものをさす時に「級」 と言っていたのが次第に混同されるようになったというあたりだと思うが。 #right(){(117:917)} 型と級の違いについては戦鳥さんが詳しいかと。 http://www.warbirds.jp/ansq/22/B2002291.html **儀装員って、何する人ですか? 艤装員とは新造艦の就役後の乗組み予定者なのですが、艦の建造中に 装備品の取り付けなどに意見を述べたり調査をしたりするのが役目です。 また、艦の就役前に艦に取り付けられる装備に関する知識や運用に関して 学んでおき、引渡し後に速やかに艦を運航することも重要です。 完工前にはさまざまな試験が行われますので、それに立ち会ったりもします。 艤装員は進水前には艦長以下機関長・補給長など4~5人に過ぎませんが、 進水後・完工前などに分かれて順に着任します。 艦長予定者を艤装員長と呼び、艤装に関する要望を海幕長に具申することが出来ます。 他国のことは知りませんが、海上自衛隊ではこういうシステムになってますです。 #right(){(107:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **「内火艇」とはどんな船なのでしょうか。 辞書ひいてみた? 「内燃機関で走る小艇」って載ってるよ。 要するにエンジン付きのボート。言葉としても現物としても、現在でも使われている。 #right(){(108:499)} **アイオワ級などの「級」は英語ではどう表現されてるのでしょうか? class http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/bb-61.htm #right(){(108:382)} 級はclass 式と型はtype #right(){(108:383)} **ホパークラフトについてる浮き輪みたいなのは何て名称なの? そのまんま”スカート”で通じます。 #right(){(109:116)} **現代の空母や、昔の戦艦等の巨大艦船って、艦内移動用の乗り物(自転車等)が一つくらいは用意されているのでしょうか? アメリカの空母には自転車が装備? されているそうだが、危険なので当然飛行甲板での使用は禁止されている。 停泊している時に格納庫の中を移動する時専用で、もっぱらエアロバイクとして使われているそうな。 戦艦に艦内移動用乗り物があったという話は聞かない。 そもそも、軍艦の通路は狭いし、頻繁に水密隔壁があるので自転車などでは移動できません。 それに、広いと言っても戦艦なら艦尾から艦首まで歩いてもせいぜい250m、空母なら300mというところ。 その程度の距離を歩きまわってて「疲労」するような軟弱者は兵として不適格ということでしょう。 #right(){(109:404)} **現代の海軍の艦船にも伝声管ってついてるんでしょうか? ロシアやフランスの艦には残ってるよ。 #right(){(109:959)} 自衛隊の護衛艦の場合 一番上の上部指揮所とその下の舵輪のある艦橋との間にあるようです #right(){(109:961)} こんごう以降は無いですな #right(){(109:962)} **軍艦内は国家の一部(領土)ではないの? 基本的に、軍艦には、その所属する国家以外の官憲は、 その艦の船長の許可なしには立ち入ることはできませんし、艦内にいる人間には、 その所属する国家以外の管轄権は及びません。 また、艦内で生じた出来事の処理は、当然その所属する国家の管轄権に属し、 艦においては、慣習的・歴史的な経緯からその管轄権の実行者は艦長です。 もちろん、どの程度管轄権を船長に委ねるかは国家によって違いがあります。 そういう意味では、艦はそれが所属する国家の一部ですが、国際法で言うところの「領土」とは異なります。 領土はあくまでも陸地のことですから。 #right(){(110:409)} **艦種記号で護衛駆逐艦、巡洋艦はそれぞれDとCが1つだけですが、これには何か意味があるんでしょうか。 艦の性格を現わす上で、適当な用語の頭文字を組み合わせているのが米海軍方式で、 特にDが一つ、Cが一つというのに余り意味がありません。 単に文字を重ねるのは、語呂が良いから、 それから、間違いを防ぐようにしていたかと記憶しています。 #right(){(110:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **旧日本海軍の主だった艦艇の機関にディーゼルエンジンを使わなかった理由は何でしょうか? 国産大型・大出力ディーゼル機関の信頼性の問題。 潜水艦や海防艦ではディーゼル使いまくり。 #right(){(111:155)} **退役した艦は有効使用されているの? ・予備艦として保管(有事の際に戦力が増える) ・他国海軍に売却(金が儲かる) ・標的として、兵器の実験・訓練に使用(味方の能力向上に役立つ) ・解体業者に売却(やはり金が儲かる) いずれにせよ、海軍にとって不利にはなりません #right(){(111:569)} >解体業者ってどこから解体料を得るのだ? くず鉄を製鉄業者に売って利益を得ます 製鉄業者は鉄鉱石から製鉄するより安価に鉄鋼を生産できます #right(){(111:573)} **いくらなんでも自国の艦に外国の言葉を使った例はないですよね。 イギリス海軍は奪った敵艦の名前を自分とこの新造艦に名付けていたらしいぞ さすが紳士の海軍(嫌み) #right(){(113:458)} ロシアは「朝鮮人」とか「満州人」とか付けてるよ。 ロシア読みだけど。 #right(){(113:462)} アメリカ陸軍の場合ヘリコプターは騎兵科の装備とされていたので (実際にヘリコプター強襲部隊に改編された騎兵部隊もある)、 騎兵の戦歴からの連想でインディアン(敢えてこの名称を使います)の 部族の名から愛称をとることになった。 インディアンの部族の名前、というよりは自分たちが戦い勝利をおさめた相手の名、 という感覚なのかも。 AH-1だけは”コブラ(ヒュイコブラ)”であってインディアンの部族の名前じゃないけど、 これは確か非公式の愛称が定着しちゃったということで例外扱いのはず。 #right(){(113:493)} **原子力潜水艦や空母が撃沈された場合、どれ位の放射能汚染が発生するのでしょうか? んで撃沈のショックでコナゴナにならなかった分はまとめて海底に沈むわけだし。 よほどの浅海でもないかいぎり…やっぱり「場合による」か。 #right(){(114:582)} 炉心まわりはパッケージングされてて深海に沈没しても大丈夫だったんじゃないかな。 但し、パッケージングが破壊されて動いたままの炉心が海水に接すると爆発→汚染→マズーだったと思う。 #right(){(114:593)} 炉心周りは「SSMの直撃に耐えられる設計だ」と言う話ではあるけどね。 #right(){(114:594)} **太平洋戦争当時に、今の護衛艦のエンジンに合う燃料はあったのでしょうか? 日本の護衛艦が搭載しているエンジンは、ガスタービンエンジンです。 これは、軽油を燃料としています。(細かい成分は別にして) 当時でもディーゼルエンジン用の軽油はありますから、問題は少ないかと。 #right(){(115:175)} **軍事板でよく使われる『被害担当艦』とは本来どういう意味だったのですか 敵の空襲を一手に引き受け、部隊全体の損害を相対的に減らす艦のこと レイテ沖海戦のでの栗田部隊の戦艦武蔵などが好例です。 (一説には塗色も他艦よりはるかに目立つ色調にしていたとのこと) #right(){(84:213)} かつて捷一号作戦の際に戦艦「武蔵」が敵を引き付ける形で攻撃を受けて沈没し、 後世『被害担当艦』だったと言われるようになった故事に倣ったものです。 http://www.warbirds.jp/ansq_old/B1000335.html もちろん、軍事板の『被害担当艦』はそんなに格好のいいものではありませんが・・・。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} >現在の海戦でも装甲が厚い艦に被害を集中させるといったような戦術はあるのでしょうか 現在、装甲の厚い戦闘艦を保有している海軍はありません。 攻撃力が防御力を上回っているので、攻撃を喰らう前に何とかするのが現在の船です。 #right(){(115:39)} **軍艦に魚雷などが当たって艦内に海水が入ってきても魚雷一発で沈んだりしてないですよね? 魚雷一発で沈む場合もあれば沈まない場合もあります。 軍艦は艦内が細かく区分けされていて、 それぞれの区画は隔壁とハッチで密閉することが可能です。 浸水の際には浸水区画を密閉してそれ以上の水の侵入を防ぐのです。 映画『Uボート』においてを締めると浸水が止まっているように見えるのは、 単に浸水している部分のボルトを増し締めしているだけです。 (部品と部品の接続部分、特にパイプの接続がもっとも浸水を招きやすい部分です) さらに必要な場合は充填材と呼ばれる角材をあてがって補強します。 #right(){(115:288)} **ビキニ環礁で吹っ飛ばされた艦隊は、どのくらいだったのでしょうか 詳しくは、こちらのリストを見てください。 https://www.history.navy.mil/research/library/online-reading-room/title-list-alphabetically/o/operation-crossroads/composition-of-joint-task-force-one.html#anchor90660 Task Group 1.2 (Target Vessel Group)と書かれているのが標的艦です。 実に、戦艦5隻・巡洋艦4隻・空母2隻・駆逐艦13隻・潜水艦8隻・LST6隻 その他という多数の艦艇からなっています。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **原子力推進の軍艦は、被弾時に原子炉が損傷する危険性があると思うのですが、その点はどうなってるのでしょうか? どうなってるって言われても、損傷して放射線撒き散らして 乗員被曝させる危険性があります。 #right(){(117:550)} 当然危険性はあります。 緊急原子炉閉鎖を行えば、放射能汚染を防げる可能性が高くなります。 それゆえ、原子力艦スタッフの訓練では原子炉閉鎖の演習を徹底して行います。 ただ、原子炉そのものが破壊されて飛散してしまう可能性は大いにあります。 そうなったら、汚染されるだけです。 #right(){(117:551)} >ところで、なぜそんなリスクを背負ってまで原子力推進にしたのでしょうか? どのみちそんな事になるぐらいなら 地上でも核が使われてひどい事になってると思う 原子力推進はそれほどまでしても魅力のある推進方法 #right(){(117:557)} 水に困らない 長期航海可能 等々 #right(){(117:561)} 後続距離が無限に近い原子力空母を護衛する巡洋艦が通常動力じゃ 足手まといになりかねないって考えがあった。 #right(){(117:563)} 航空母艦の場合の原子力推進のメリットは 1.化石燃料を使った機関(ガスタービンや蒸気タービン、ディーゼル等)と比べ、熱を  持った排気を出さないので、それによる気流の乱れを生じさせない為、航空機の  運用に好都合である(早い話が煙突が無くて済む)。 2.自艦の航行用の燃料を搭載しなくてよい為、その分、搭載機用の燃料や弾薬を多く  積める。 3.航続距離が事実上無限である。  などが有ります。 潜水艦の場合は、説明しなくても良いでしょう。で、一番メリットが有るのが潜水艦、次は 空母と言う事になり、結局は現役の原子力推進艦はこの2艦種だけに成っています。 #right(){(117:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)} 原子力空母の場合は、原子力推進にすると機関スペースをコンパクトに出来る上に 燃料庫が必要無いので、その分のスペースを搭載機向けスペースや弾薬庫なんかに向けられる。 ニミッツ級になると随伴艦に燃料を補給まで出来ます。 #right(){(117:566)} **ステルス性能を重視したのっぺりした外見の水上艦がよく作られているようですが、 >表面の素材は別として艦橋側面の角度を微妙に変えるといった工夫も比較的最近になって出てきたのはなぜですか? レーダー波には鋭角部による回析と反射いう複雑な問題がありまして それを完全に把握できる理論と計算可能なコンピュータが登場するまでに 時間がかかったのです #right(){(119:441)} **「総員退艦せよ」は英語ではどう言うのですか? abandan ship #right(){(120:869)} **島型艦橋の島は飛行甲板が海で艦橋が島っていう意味ですか? 米空母でも艦橋をアイランドと言いますしねえー #right(){(120:767)} 航空母艦のスタイルで艦橋が飛行甲板より上にあるタイプ 反対はフラッシュデッキ #right(){(120:774)} 貴方が書いたように >島型艦橋の島は飛行甲板が海で艦橋が島っていう意味です。 反対に、龍驤や瑞鳳、祥鳳の様に、飛行甲板上にアンテナマスト以外の構造物が 一切無い空母を、平甲板(フラッシュ・デッキ)型と言います。 ちなみに、蒼龍、飛龍や、翔鶴、瑞鶴の日本の空母の様に、煙突と艦橋が別れており、 煙突が飛行甲板より下に有る物は、文献により準島型と言ったり、 島型に分類する物が有ったりとまちまちです。 #right(){(120:凄腕蒲田の三等兵。 ◆UkUFfcwWIs)} **○○級ミサイル巡洋艦とか○○級ミサイルフリゲイトのように名前に「ミサイル」がつくのはどういう理由からでしょうか? 対艦ミサイルの有無ではなく、対空ミサイルの種類での区別 近距離艦対空ミサイル(例:シースパロー)搭載 = 護衛艦 長距離艦対空ミサイル(例:スタンダード)搭載 = ミサイル護衛艦 #right(){(121:511)} **今でも発光信号は使われているそうですが、今でも全部手動発信、目視読込なんでしょうか? WW II 時代だと 二式哨信儀(通称:97式山川燈) 海上自衛隊だとOAC-1/2通信機(哨信儀) 赤外線使用による秘匿性を目的にして開発されてるみたいだが、機密性が高くて資料がろくにない 敵味方識別を目的にしている部分があるためかもしれない 技術的には民生品の赤外線レーザーを使ってのLANで通信速度は100Mbps 10キロ弱まで通信可能 もちろん気象条件によっては転送速度や通信距離に影響は受けますが シャッター付き探照燈は新鋭艦にも装備されており、有効に使われている模様です #right(){(122:113)}※2004年時点の情報 **船の形が同じで全長全幅吃水が同じなら、装甲の厚さに関係なく滿載排水量は同じですよね? 軍艦と一般船舶の排水量を比較するのは無意味。 #right(){(122:66)} 容積トンでの記述か排水トンでの記述かで数字が変わる #right(){(122:67)} その通りです。 #right(){(122:69)} 船体の形状が同一で全長・全幅が同じということは、 水線下の船体形状も同一同寸ということになります。 この条件で「吃水」が同じということは、船の重さも 同じということになります。 したがって、内部区画の配置や用途に関係しない 「満載排水量」は同じです。 もちろん、装甲や機関は船の自重に含まれますから 関係ありません。 まあ、上の条件で装甲厚だけが違うというのも 難しいでしょうが...。 #right(){(122:79)} **軍艦の写真を見て思ったのですが、木製の甲板の場合は鉄不足が理由ですか? 火災を防ぐため。 正確には、静電気による火災発生を防ぐため。 って、ミズーリ記念館のオッチャンに教えてもらったが。 #right(){(122:iwsjnf[Vice Admiral])} あと木はクッションと滑り止めを兼ねてくれるからな 今の鉄板アスファルト舗装は足腰にイクナイ #right(){(122:821)} 鋼だとしゃれにならない温度になるからってのもあると思う。 木製といっても装甲が足りないので木で間に合わせているというわけではない。 設計上十分と思われるだけの装甲を施してからその上に木を張っているだけ。 #right(){(122:824)} ただ火災の原因になるのはたしか>木甲板 でも日本海軍みたいにリノリウム(合成樹脂の一種)貼ったりすると、更に火災の危険度が…。 日本海軍は戦争後期にはリノリウムは火災時に危険、ということで剥がしてたけど (そのせいで南方へ派遣された艦は艦内炎熱地獄と化したそうな) 今は鉄板に滑止塗装をするか強化モルタルを塗るようになって、木甲板は廃れたね・・・。 #right(){(122:825)} 木甲板を用いる目的は防熱、防音、歩行の便利のため(無いと船内が暑くなって大変) 暴露甲板の場合で水密を求める場合はビームとの間にテーパーライナーを入れて「よろい張」するのが標準(リベット構造の場合) 装甲=甲板でないことに注意 上に木甲板を張る場合は「内外張」として甲板鋼に段付加工するのが標準(甲板リベットのコーキングは行わない) また、ビームの上に直接に木甲板を張る場合も有る(裏に鋼甲板の無いタイプ) 木甲板の厚さは鋼甲板の上に張る場合で50~65mm以上 甲板ビーム上に直接張る場合で50~75mm以上 (厚みの幅があるのは、木材の種類によって違いが有るため) 木甲板の材料として用いられるのはチーク、ケヤキといった硬材、 ヒノキ、杉、米松といった軟材がある 固定方法はボルト止めで、ボルト穴はシールし木材で栓をする 木材の間はOakum(麻縄)を打ち込み、パテかピッチ(Black Marine Glue)を流してコーキングする(寿命は1~2年) #right(){(122:826)} **旧海軍の艦は型なのでしょうか級なのでしょうか? 旧海軍も型だよ。 #right(){(123:113)} ----

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