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#contents ---- **沖縄マリーンの市街戦訓練。“模擬弾”って言って排莢しながら撃っていたけれど、あれはなんですか?  >サバゲーなみにゼロ距離射撃で、皮膚が裂けたり怪我もしていたけれど。 模擬弾は、木屑を固めたものだと思います #right(){(10:97)} 単なる空包では。スプリングを弱くした銃なら、空包でもちゃんと排莢装填します。 #right(){(10:system)} **12.7mm M2重機関銃の弾種はなにがあるのですか? 普通弾、曳光弾、徹甲弾、焼夷弾、徹甲焼夷弾、模擬弾、訓練弾、空包。 榴弾とか炸裂弾は無いハズ。 http://www.biggerhammer.net/barrett/fas/ #right(){(17:523)} **ソフトポイント弾はホローポイント弾とどう違うんですか? ソフトポイントは弾頭部がジャケットで覆われていない弾の事を言います。 十字に切れ込み…はフルメタルジャケットを威力増加の為に現地加工した ダムダム弾などがそうですね。 #right(){(23:923)} **NATO弾てなに。 NATO(北大西洋条約機構)加盟国の軍隊で標準とされてる弾薬。 7.62mm×51。 #right(){(28:198)} **ショットガンの12番ゲージで、スラッグ弾って日本で市販(もちろん許可必要)されてます? 市販されているよ、主に四つ足(鹿、猪)を撃つため 日本ではライフルの所持が難しかったりするので(まず散弾銃で10年とか) 結構需要がある>スラッグ #right(){(28:448)} **ダムダム弾は戦車をぶちぬけますか? ダムダム弾とは軟頭露出弾のことで非常に柔らかいので装甲貫徹には不向きです。 ダムダム弾は生物のような柔らかい標的にこそ威力を発揮します。 弾頭が変形しそのエネルギーを無駄なく体内に注ぎ込む事が出来るからです。 #right(){(30:760)} **.357マグナムって38口径のマグナムヴァージョンなんですか?あと40S&Wって普通に40口径ってことですか??? .38スペシャル弾(38口径)の『.38inch』は薬莢の外径であり、 .357マグナム弾の『.357inch』はライフルリングの凸から凸の距離であり、実質には同じ口径です。 しかし、.357マグナム弾のカートリッジは.38スペシャル弾のものに対し多少長いです。 で、.357マグナム弾用の銃では.38スペシャル弾使用に何ら問題はありませんが、 逆の場合(.38スペシャル弾用の銃で.357マグナム弾使用)は問題が起きる場合があります。 (.357マグナム弾は.38スペシャル弾に対して装薬の量が多いので銃が耐えられない可能性あり。 その前にカートリッジ長の違いでシリンダに入らないかな?) #right(){(32:408)} **カスール弾というのは如何なる物でしょうか? 通常は454カスール弾のことを指すと思われます。 ものとしては45コルト(ピースメーカーの弾)の薬莢長を長くしたものと思ってください。 注意するべきは454カスールとは弾丸の形状ではなく、薬莢もセットでの呼び名です。 現在市販されているリボルバー拳銃用弾薬としては最強クラスのパワーを持ちます。 連続で射撃すると手首を痛めるそうです(藁 #right(){(32:876)} **マグナム弾と通常弾の違いは初速以外変わらないんでしょうか? そりゃ、弾が違えば貫通力・初速・威力が違うのは当然だと思うが・・・ マグナム弾と通常弾の一般的な大きな違いは薬莢の長さ。マグナム弾は通常弾より薬莢が長い ので、その分中のパウダー量が多い。それであの大きな威力が生まれる。 #right(){(36:213)} **曳光弾を何かの合図(例えば自分の居場所を知らせるため・敵の居場所を知らせるため)等に使う事はありますか? 船に備え付けの信号拳銃が似たような感じです 煙や星(明るく光ってゆっくり落ちる)が色々な色で有ります 信号なのでそれごとに意味があるそうですが打っただけなのでわかりません #right(){(36:予備海士長)} それは信号弾ってやつです。曳光弾とは違います。 そして信号弾を撃つ銃は「信号拳銃」で検索かければ山ほど出てくるので、 そちらを参照してください。 ただし、弾道を煙で尾を引くモノではないです。 有名なのはWW2ドイツのものですね。 #right(){(36:バッチ3)} **Five seveNとかp90とかで使われてるFN社の5.7mmという弾丸は初速が速くほとんど全ての高性能ボディアーマーを貫通してしまうそうですが、ボディアーマーを着けていないとどうなるのでしょう? >トカレフみたいに人体貫通して大したダメージ与えられないなんてことにならないのでしょうか? 基本的に小口径高初速弾は、裸の人体に対してはそのまま貫通してしまうだけで殺傷力は低いと考えられます。 小口径高初速弾の中には脆いために人体侵入後、ばらけて大きな損傷を与える物もありますが、 そのような弾では防弾ジャケットなどを通過したのち、さらに着用者に大きな危害を加える事は不可能です。 やはりエネルギーの大半は後の景色へと去っていく、パターンでしょう。 #right(){(5:688)} 体内に5.7mm弾が突入後、弾丸が横転してからも回転し、組織を広範囲に破壊して大きいダメージを与えるという。 人体内で停弾するようになっている。 #right(){(5:694} **Five-seveN…って弾丸の流通を慎重に管理してるんじゃ無かったでしたっけ? >「警官殺し」ってあだ名がついてるくらいだから、アメリカだと普通に出回ったりしちゃってるんでしょうか? FiveseveNの弾薬は、軍警察用に限定されたSS190とは別に 民間用の貫通力を落したJHP(ジャケッテドホローポイント)や JSP(ジャケッテドソフトポイント)のものが民間用として市販されています ですので所謂「コップキラー(警官殺し)」では無いものになっていますが 基本的に対人用として高威力な弾丸である事に変わりありません。 #right(){(599:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ある海外検屍官小説の拳銃弾に、変形しながら命中した部位の周辺を削る弾頭が登場しましたが、そんな弾頭は実在するのでしょうか? 基本的に銃弾の鉛は変形し内部をぐちゃぐちゃにしますが。 非人道的と言うことになって、貫通しやすいフルメタル弾を使うことが条約で決まってます。 小説は特にダムダム弾のような特に殺傷能力の高い特殊弾の事かもしれません。 #right(){(23:ヘルウイング@漫喫 ◆lUdgC.GY)} **89式はM16と弾の互換性があるの? M16と89式はアモの交換性はあるよ。 どちらも223レミントンのはず。 89式はアーマーライト社のAR18のライセンスじゃないかな。 M16はAR15だから設計元は同じ。 #right(){(9:354)} **パラペラム弾、ホローポイント弾、ダムダム弾それぞれの弾丸の違いを教えてください 順に ・9mm-18mmの弾。多くのSMGとかハンドガンに使われる。 ・弾頭を抉った形にして体内で塑性変形させるように加工された弾の総称。 ・↑に同じ。俗称であって製品名でも商標でもない。 #right(){(36:500)} **パラべラム弾という弾丸はなにか特徴があるのですか? 普通の9mm弾です。 9mmルガー弾、9mmNATO弾、9mm*19といろいろ呼び方はありますがみな同じものを指します。 ちなみに「パラベラム」てのはローマの格言 「Si vis pacem parabellum(平和を欲するなら戦いに備えよ)」 から。 #right(){(46:341)} **ゴム弾という言葉を聞くのですが、どの程度威力なんでしょうか? 俺はパレスチナでゴム弾使用と言う話を聞いたりニュースでみたりはしてないですが、おそらくは 実弾を使用できる火器でそのまま使用できるゴム弾は無いはずです。それ専用の銃を使用してると 思われ。昔、ロシアのゴム弾銃(実弾不可)について簡単な説明を読んだ記憶がありますが、相手 を殺しはしないがダメージを与える程度。としか触れられてなかったです。参考までに。 #right(){(47:521)} **日本の警察はダムダム弾使ってるって聞いたのですが、自衛隊はどうなんでしょ? 警察がダムダム弾を使うのは、犯罪者を殺してもいいから。 (他に、犯人を貫通した銃弾が他の財物を傷つけることをふせぐ意味合いもある) 軍隊がダムダム弾を使わないのは、敵兵は殺すものじゃなくて無力化 するべきものだから。一人殺したら敵兵力は一人減るだけですが、 一人を重傷にできれば怪我人を後送するのに二人は要るから兵力は 三人減ることになる。荒っぽく言えばそういうこと。 #right(){(47:177)} **金属粉を高圧圧縮して弾頭状に形成して、人体に当たっても粉々になるだけで外傷を与えない非殺傷弾ってある? それは多分1992年にデルタ社が開発したDFA (Delta Frangible Ammunition) と呼ばれるものだと推測されます。 元々が警察の公的訓練用に開発されたもので、タングステンなどの金属紛末をナイロンコーティングをしたもので、 当たると粉末になり、貫通力は全く無いようです。 そのため、非致死性弾としての抑止力にも疑問が持たれているため、今では廃れつつあるのが現状のようです。 余談ですが、タングステン弾は、近年の鉛汚染が懸念されている日本の射場でも取り入れられているようです。(散弾銃) #right(){(51:854)} **拳銃弾で弾頭が青色で中に小さい鉛粒がたくさん入っている弾について知りたいのですが 弾頭が青色…。 精密射撃用に弾にモリブデンのコーティングを施した弾が青いというのはありますが、 恐らくそれは拳銃用散弾の識別用に着色されたものではないかと…。 ちょっとよくわかりません。 #right(){(56:239)} 拳銃用のショットシェルでしたっけ? 蛇退治に使われる事があるという話は聞いたことはありますが。 #right(){(56:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} **グレイザーって何ですか? 弾着するまで先端のキャップが外れないようになってる散弾。 当たってから体内に細かい散弾が吹き込まれる。絶対に貫通しない警察用銃弾。 #right(){(56:247)} グレイザー・セイフティー・スラッグは、値段の高さと、(6発で$20前後) 集弾率(グルービング)の悪さで、法執行官やプロは使いません。 アマチュアの自己防衛用としても疑問が残る。私は勧めません。 ホローポイントが改良されてますから。 #right(){(56:260)} **ホローポイント弾って何ですか? 弾頭の先っぽに穴が空いてる弾の事です。 着弾時に潰れて変形し、ダメージを高めるためです。 当然ながら、人体や動物等の「柔らかモノ」専用です。 #right(){(57:922)} **ライフルの弾で30-06とか30-30ってどういう意味? .30-06の前部の".30"は100分の30inchという口径を表し、後部の"06"は開発採用年度を表します。 これは、1906年に米軍の制式ライフルであるM1903ライフル用に開発されたものです。 ちなみに、M1903は通称スプリングフィールドライフルと呼ばれました。 スプリングフィールドは独立戦争時代に創設され、以来一貫して米陸軍の研究開発、生産のメッカと なっていた兵器工廠のことです。 .30-30は前部が口径を表すことは一緒ですが、後部の"30"は火薬が30グレインであることを表します。 開発当時は黒色火薬であり、現在は無煙火薬なので装薬量は違いますが、名称はそのまま引き継がれています。 #right(){(59:839)} **散弾銃の弾で、鹿撃ち弾とか呼ばれる9個の鉛玉が入った弾をダブルオーバック(OOB)と呼ぶそうですが、 >これはなぜ、そのように呼ばれるのでしょうか? ダブルオーは「00」(ゼロ二つ)のことで号数。 「ダブルオー」は散弾ひとつが約8.38mmの号数の散弾を示す。 OOOBはトリプルオー・バックで径が約9.14mmのもの。 号数には7種あって000、00、0、1、2、3、4がある。 重量は、同じと表示されているものは同じ。 #right(){(60:161)} **ダムダム弾てなんですか。 被甲せず、鉛むき出しの弾。その鉛には切れ込みが入っている場合が多い。 体内に鉛の破片が留まる。 #right(){(61:421)} ダムダム弾とは、小口径の火器の弾に、穴を開けたり、十字などに傷をつけたり、 弾の先に鉛を露出させたりして体内に入った場合、弾がすぐにつぶれ、傷害が大きくなるものです。(ストッピングパワーも増す) ハーグ陸戦条約により、軍事用には禁止されております。 ついでに鉛を露出させていないのはフルメタルジャケットと言います。 警察用には貫通しにくい痛覚のないジャンキーも停めれる、跳弾しにくいなどから使われております。 だと思うのですが、軍事板の方々がいる時間にもう一度質問してください。 #right(){(68:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} インドのダムダム兵器廠で初めて製造されたため、このように呼ばれます。 普通、銃弾の弾頭には硬質の金属が被せてあるのですが、 人体に対する殺傷力を増すためにダムダム弾は鉛が剥き出しにされています。 現在ではホロウ・ポイント弾とかソフトポイント弾とか呼ばれる弾がこれに当たります。 戦争で使用する事は国際条約で禁止されています。 #right(){(68:790)} **世界最軽量の弾丸って、どれぐらいの大きさで、どんな兵器に使われていたんでしょう? 最小の弾は確か針を打ち出すカフスボタン状の銃があったと思う。イタリアかどっかで。 #right(){(67:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} **PPSH-41ってどれくらいの殺傷能力なの? シュパギンPPSh-41、7.63mmモーゼル拳銃弾互換ですから、殺傷力は知れています。とはいえ、 近接戦闘では十分使えるでしょう。信頼性も高かったようです。 #right(){(68:26)} **フルメタルジャケットの先端をナイフで削ってホローポイントにするのは、実際に可能なんでしょうか? 可能ですが、精度が落ちます。 また、ホローポイントのほうがオートの銃ではやや誤作動を起こしやすいです。 (銃次第ではありますが)。手作業で作ったようなものなら尚更。 裏家業の人でわざわざそこまでこだわる人ならホローポイント弾を入手するでしょう #right(){(68:806)} **ステアー社の試作小銃の専用弾が装弾筒付きの翼安定弾で、構造がAPFSDSによく似たものだったように記憶していますが、 >この弾(銃)はどのような用途を想定して開発されていたものでしょうか。 http://www.steyr-aug.com/amr.htm これのことかと思いますが、であれば対物狙撃銃であり、APFSDSです。先に述べたように、 高初速、低伸弾道による命中率と有効射程の増大と共に、貫通力も当然強く、800mで40mm の圧延鋼板を貫通可能といわれます。また貫通後に破片となって飛散する加害効果も大きいと されます。戦車砲のAPFSDSとちがって、サボットの他に弾丸後部にプッシャープレートを持ち、 これで加速するようです。 用途は当然、対物狙撃であり(対人では弾代の元が取れません)、レーダーや対空ミサイル、 司令部車両のような、比較的脆弱で高価値な目標を狙撃するのが第一義でしょう。 補足 ちなみに、米軍などが採用しているSLAP (Sabotted Light Armour Piercing)は、APDSであり、有翼では ないようです。また、Steyrの対物ライフルの型式名はIWS 2000です。 #right(){(69:system)} **「ダムダム弾は残酷だから禁止されている」というのはよくわかりません。 ダムダム弾の人体への発砲が禁じられてます。他にも人体へ向かって発砲が禁止されてる大口径 ライフルなんかもあります。まぁ、戦車に向かって撃っても中に人が居るんだから詭弁みたいな もんなんですがね。ダムダム弾が何かわからなければググってみましょう。すぐに判るはずです。 #right(){(69:31)} ちなみにダムダム弾の使用が禁止されているのは人に対してであって 狩猟用としては今でも多く使われています #right(){(88:694)} **XM177E2に使うSS109弾ですが、これってM4カービンと共通ですか? XM177の使用弾はM193で、M855(SS109)とは別物です。 #right(){(69:619)} XM177E2はナム戦時のモデルだからM193用だよ。そりゃM855(SS109)も撃てるけど。 #right(){(69:624)} **ハーグ条約に違反するダムダム弾を戦争に使用した例はあったでしょうか? あんまり詳しくないんだけどとりあえず、 アメリカがベトナム戦争でトレンチガンとして散弾銃を使ったのを、ハーグ条約違反だとベトナムは訴えてたなあ。 #right(){(70:92)} **米政府はDU弾は安全って言っているのに、環境問題で使用中止って…何故 海軍はDU弾使用を止めた理由は特に公表してない。 #right(){(80:249)} **ウルトラマグという管状ブレットが存在すると聞いたのですが、どういったものなんでしょうか? 一端をプラスティックで閉じた真鍮製の 管で、発射直後にプラスティックは外れ、軽量ゆえの高初速を維持します。 防弾チョッキなどを貫通する能力があります。 その手の弾は、米の州法で禁止されているところが多いようです。 現在販売されているウルトラマグ (PMC Ultramag .38)は銅製で 上記のような貫通力を無くしたものとなっています。 そりゃ売れないんじゃ商品にならないでしょう。 #right(){(82:system)} **ダーディック・ピストル弾とはどのようなものでしょうか? ちょっとどういった弾なのかよくわからないのですが、"tround"と呼ばれる プラスティックとアルミで出来た三角形のケースに収められた弾だと紹介されています。 #right(){(87:13)}※リンク先消滅によりリンク削除 **軍用拳銃弾にも色々ありますが何故22LRは軍用弾にならないんでしょうか? ある程度の貫通力やストッピングパワーのバランスを考えると、 9mm・45辺りが主流になっちゃうんですな。 それに、きちんと訓練を受けた軍人が扱うのに(極端でなければ)ある程度の反動は問題になりませんし、 競技をやってるわけじゃないんでmm単位の当てやすさよりは確実な威力を・・・となってくるわけです。 #right(){(97:266)} わざわざ強力なパウダーを開発してまで22LRを軍用にする必要がないです。 それに弾が軽いと風で流されやすくなります。 あと一応軍用でも使われてますよ。22LR あまり表舞台に出てこないけど #right(){(97:267)} **7.62mmNATO弾が選定された経緯について教えてください。 >大戦末期にドイツ軍のStG-44に悩まされた経験から戦勝国はStG-44に倣った自動小銃の開発に注力したのだと思ってました。 >だからこそソ連は、AK47に7.62mm×39採用したんだと思うのです。 >なのに、なんでNATO弾は308ウィンチェスターが選定されたのでしょうか? 一言で言えば、米国の意向ですね。 米国は欧州戦線で(語弊はあるけど)余り大きな犠牲を出さずに大戦を 乗り切りました。 従って、新世代の軍用Rifleは、単にフル・オートマチック切り替えが可能な Rifleであるとしか考えられておらず、突撃銃というものへの理解が足りなかった。 即ち、接近戦での短時間の弾薬投射量による火力制圧ではなく、遠距離射撃 性能に拘った訳です。 この遠距離射撃性能を維持するためには、小型弾ではない、Full Road弾である 7.62mm×51弾を使用するのがベストだと考えました。 そこで、NATO弾として、最大の使用国である米国がこの考えをごり押ししたため、 他のNATO諸国もでかい弾を採用せざるを得なくなったのです。 #right(){(98:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 要するに、米軍のガーランド・ライフルがあまりにも成功作だとみなされたためです。 終戦後に結成されたNATOの諸国が装備の統一標準化を計った際に、統一ライフルとして 米国がT44(ガーランド改良型)、英国がEM-2、ベルギーがFALをそれぞれ提出しました。 このときに提案された弾薬は米国のT65弾と英国の0.280インチ弾です。 EM-2は0.280インチ弾を使用する革新的なブルパップライフルでした。 しかしその革新性ゆえ米国に嫌われ、トライアルから外されることになりました。 結局米国が強く提案したT44用弾薬T65弾がNATO7.62mm×51弾として採用されました。 米国はT44改良型をM14として採用し、またFALもこの弾薬を使用することになります。 スペインのCETMEでは7.92mmクルツ弾に影響を受けた7.92mm×40弾を使用した ライフルを開発しましたが、後にNATO弾に変更されています。 StG-44に使用された7.92mmクルツ弾は米国では射程が短い(400~500m)として 評価が低かったのです。 また、30カービンも同様に殺傷能力が低いとして低い評価を与えられてしまいました。 結局米軍はStG-44の真の革命性に目をつけず、あくまでもフルパワー/長射程に こだわってしまったがゆえの選択だったわけです。 #right(){(98:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **5.56NATO弾の薬莢が先細りなのはバナナマガジンにするためですか? 単に必要な装薬量と弾頭径の組み合わせによるものです。 #right(){(117:952)} **50aeって一発いくらするの? 50AEって拳銃用の.50か? デザートイーグルとか。 20発で24ドルで売ってる。 今のレートだと一発130円。 #right(){(119:202)}※2004年3月時点 **9mmルガー弾は、なんのピストル用に開発されたものなのでしょう・・・ 9mmパラベラム弾は、1902年にゲオルグ・ルガーがドイツ陸軍の要求に 合うよう、7.62mmパラベラム弾のボトルネックを開いて9mmに改造し 強力な9mmとして作ったものです。当初の弾頭形は先端だけ平らな 円錐で途中から円柱に変わるデザインでしたが、サブマシンガンに使用すると ジャミングを起こしやすいため、1917年に滑らかな形に改良されています。 東側では9mmマカロフに相当しますが、ずっと強力です。 #right(){(121:system ◆systemVXQ2)} **7.62mm NATO弾と7.62mm x 39弾ってまったく違うものなの? ライフル弾に限らず、口径が同じでも外寸(特に薬莢の長さ)が違うために使えない、てのはよくある。 薬室デザインの工夫で何とかなることもあればならないこともある。AK-47に7.62mmNATOは無理。 弾薬を正確に表現するには、口径×薬莢の長さ+リムの有無が基本で、さらに特殊な名称がつくこともある。 AK47の弾は7.62×39mm、NATOのは既出の通り7.62×51mm。どちらもRがついてないからリムはないが、 薬莢長が違うからNATOの弾は薬室に収まらず、閉鎖不全となってしまう。 #right(){(482:446)} 弾薬は、口径、薬莢長、ショルダー(ボトルネック)の有無、ショルダーの位置などが すべてある程度の誤差で一致しないと互換性なし。 それでもなお、ライフリングの相性とか、薬莢のリムの形状とか、エキストラクター用の溝とか、 はたまた装薬量とか、細かい点でダメなことがある。 #right(){(364:43)} **ブラックホークダウン(原作)で、5.56ミリだと威力不足とか、スカスカ抜けるとかつかねえぇYO的な描写がありましたが >それより細いAK74の5.45ミリは肉をごっそり持っていかれるような,特異な銃創で重傷を負ったムジャヒディンが続出 >と聞きました。なんで5.56がスカスカ抜けて、AKの5.45は大威力なの? 5.45mm×39の弾丸は、重心位置の調整によってそのような体内弾道を取るように設計されています つまり体内で弾丸が横転する事でその運動エネルギーを解放する事を狙っているのです、 そのためある一定の距離以内ではたとえ貫通したとしても広範囲にダメージが及び、その様な銃創を形成するのです その事が判明してからは5.56mm弾にも改良が加えられ、殺傷能力の向上が図られました。 #right(){(369:362:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **NATO弾って米軍兵がM16本体を失っても、銃弾さえあれば同じNATOに加盟するイギリス軍やドイツ軍の使用する銃を使える、ってことですよね? どっちかというとその逆で弾が切れてもNATOの友軍から弾薬の補給を受けられるってこと 一般兵は他国の銃の取り扱いまで習ってませんから #right{()547:37} 北大西洋条約、と言う軍事に関する協定により小銃弾を共通化しています ですからご想像の通り、基本的に弾薬の融通などを相互に行いやすくする為の規格化なのです 但し、国によって微妙に仕様が異なるので、完全な互換性が無い事もありますね 例えば日本の7.62mm減装弾やスイスの5.56mmNATO弾薬は装薬の量が微妙に増減していて 不完全な互換性のみ有していますが、これは国防上の防衛戦略及び、 装備の運用上の理由から完全な互換性を持たせられないからです。 #right{(547:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **6.8mm・spcの対人有効射程距離って何百メートル位あるんですか? 6.8mmSPCの有効射程は600mから800mと5.56mmNATOと7.62mmNATOの中間程度になります #right(){(550:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **6.8mmSPC弾にフランジブル弾ってありますか? 軍事行動には使用出来ませんが、狩猟・警察任務等の用途に向けて作られた、 ジャケッテド・ソフトポイント等、命中時に変形・破砕する弾丸は在ります。 #right(){(566:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **5.56mm NATO弾が7.62mm×51弾に置き換わったのはなぜですか? >口径が大きいほうが威力が強いのではないのですか? 7.62mm弾は、威力が大きい事がメリットですが ベトナム戦争以降の戦闘においてはその過大な威力から生じる反動が 連続射撃時の命中精度を著しく低下させる事が戦訓となり 反動が小さく全自動射撃でも制御しやすく、銃撃戦を開始する接敵距離を400m以内とし その射程内であれば必要十分な威力を持つ5.56mm弾が新たに制式化されました。 米国の横槍で7.62mm×51がNATOとなった時点で、最新の戦訓は 「大威力と大火力の両方を備えた自動小銃が最良」であった事は事実ですが 英国を始め他国では、それこそ5.56mm×45に近い小口径高速弾こそが 次世代の小銃弾であると認識していたのもまた事実なのです。 #right(){(571:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **5.56NATO弾のマンストッピングパワーについて >カービン銃のバレル長に合わせて装薬を減らしてその分弾頭の薬莢内に収まる部分を大きくして弾頭重量を増したり >いくらかボディーアーマー等に対する不利はあってもスピッツァーの弾頭形状をよりラウンドノーズに近い形に変えれば >応急的にでも装備の更新なしに対応できそうな気がするのですが,そう言ったものは使用ないしは開発されてないのでしょうか? 5.56mm×45のAP弾は、浸撤能力の確保の為には寧ろ 装薬量と弾丸重量を増加した上で、硬質の弾体を使用して 現在の抗弾装備に対する能力を拡大しています この設計思想は、旧来の弾種の小改良で対応出来た為 実質的には新規開発せずに済んでいる上に、前世紀の制式である M16A1でも使用可能な弾種であると言う、一種の互換性の拡大にも寄与しています ですから解答としては、新規に開発する必要が無かった、と言う事になります。 >防弾装備をつけた相手を主眼にしそうでない相手をすっぽ抜けちゃうのはとりあえずほっといて >5.56×45でこれといった対応はしないということでしょうか? 5.56mm×45は抗弾装備の無い人体に命中すると、弾体は回転しながら侵入、破砕し 人体に大きなダメージを与える様に設計されています AP弾の場合は逆に、その重量で柔軟な人体をスッポ抜ける事になりますが 十分な残存速度があれば充分にダメージを与える事が可能で、 それが小口径高速弾の特徴となっています。 #right(){(571:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **米軍では7.62mmNATO弾は反動が強すぎるという理由で5.56mmになりましたが同じ口径を使ってたソ連軍でも似たような苦情はあったのでしょうか? >また米軍とソ連軍の弾が7.62mmと大きさが一致したのは単なる偶然なのでしょうか? >それとも細かく精度を見ると実は大きさが違ってたりするのでしょうか? カラシニコフ小銃の7.62mm×39は、口径こそ同じですが、装薬量は7.62mm×51より少なく 弾丸威力で言うと5.56mm×45(SS109)に近いので反動も比較的弱い為、より撃ちやすいものになって居ます。 実戦において、M14など7.62mm×51を使用する小銃は、大きく取り回しが悪いので、 小型で軽便な7.62mm×39弾を使用するカラシニコフ小銃の有効射程内に容易に侵入され、 その高威力と大射程を活かせ無かった事が戦訓となり、小口径高速弾の開発に繋がります。 #right(){(573:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}  7.62mmNATO弾は7.62mm*51、弾頭は147gr=9.5g。7.62mm*39は119gr=7.7g。 >また米軍とソ連軍の弾が7.62mmと大きさが一致したのは単なる偶然なのでしょうか?  大昔に輸入した銃器用の工作機械がイギリス製だったからだろ。0.3インチだ。7.62mmって のは銃の口径で弾の径じゃない。弾はライフリングのミゾの深さ分大きい。NATO弾が.308イ ンチでロシアが.312インチ。 #right(){(573:394)} **フレシェット弾のような矢を飛ばす銃が考えられたのは何でですか? >APFSDSのように重いならまだしも軽い小銃弾だと風の影響モロに受けるのはわかると思うんですが 弾道特性を良くしようと思ったら、弾体を細長い形にするのが一番良い。 空気抵抗が少なく弾頭重量が稼げる形だから。 しかし弾の断面積が小さいということは銃身内で加速する際に 燃焼ガスの圧力が弾頭を後ろから押す力が小さくなってしまうことに繋がる。 だから細長い弾頭形状を持った銃で高初速を得ようとすると、 どうしても銃身を他の銃に比べて長くしないとならなくなる。 (三八式がまさにそういうコンセプトの銃) そこで生まれたのが、細長い形状の弾頭をサボで包み込んで 銃身内では断面積が大きく、発射された後にサボが外れて弾頭だけが飛んでいく フレシェット弾というわけ。 利点は高い初速からくる低伸弾道と、弾頭形状からくる高い貫通力、 欠点は書かれてるとおり風などによる命中精度の低下。 (サボが外れる時の動揺も精度に悪影響を及ぼす問題があるとか?) あとなんといっても弾そのものが高コストになってしまうこと。 最後のが軍用小銃にフレシェット弾を使用するものがまだ無い最大の理由。 #right(){(585:530)} **ペイント弾は訓練にしか使われてないんですか? 一応、ショットガンの「非致死性弾」(ゴム弾とか呼ばれるアレ、暴動鎮圧などで 撃った相手を殺さないようにするもの(絶対に死なないわけではない)には、 当ると塗料が飛び散るようになってるものがある。 これは犯罪者を射殺はできないが撃つしかない、という時に現場から逃亡されても 判別できるようにと開発された。 #right(){(333:929)} **狙撃銃用の7.62mm弾ってのは存在しますか? >もしあるのなら普通の7.62mmとどう違うのでしょうか? 一つにはマッチグレード、つまり競技用弾薬といわれる類。 弾のパーツにはどうしても誤差が出るもので、完璧に同じものは極端に言えば決して作れない。 しかし許容範囲内であれば不良品ではなく、一定の性能を発揮できるものとして出荷される。 その許容範囲をさらに厳しくして、特にばらつきがないものを選び出したのがマッチグレード。 梱包や出荷後の扱いも品物を傷めないよう、注意されることが多い。これを普通のライフルに使っても 別に不都合は出ないし、その差を活かせるような銃、射手、射撃状況がない限りメリットもない。 もう一つは長距離狙撃に重点を置いて、弾頭重量を重く、あるいは抵抗を減らす形状にしたもの。 風などの外乱を受けにくく、また弾道が直線的になるので距離誤差による弾着のずれも少ない。 必要な初速を与えるために発射薬も増量してたりするので、銃によっては作動不良を起こすかも知れない。 ちなみにフルロードの7.62mmで突撃銃の定義(コントロール可能なフルオート射撃)に当てはまる銃は存在しない。 #right(){(329:164)} **トカレフTTの7.62mm弾って、モーゼル7.62mmのコピーなんですか? トカレフの弾薬はモーゼルと同一のもの 8mm南部はモーゼルを参考にしたと言われているがモーゼルより弱装 #right(){(戦争板初質スレ2:309)} **ゴルゴ13を読んでいたらダイアモンドの弾頭をつかった銃弾が出てきたのですが、実際に存在するのでしょうか? 「ダイヤモンドは硬い」とよく言われますが、物の硬さにもいろいろあります。 ダイヤモンドの場合、硬度(引っ掻きや摩擦に対する強さ)は非常に高い反面、 靭性(割れや欠けに対する強さ)は若干低く、ルビーやサファイヤに劣ります。 そのため、弾頭に使用するには不向きでしょう。 #right(){(328:486)} **NATO弾にGPMGに使うために有効射程2000ヤード(約1800m)を要求したら英国側が最大射程1800mの弾を提案してきたというのが.280の問題だったと思うのですが >本気でイギリス側は.280案を出してきたのでしょうかね。 .280Britishは、当時の先進小銃の為に開発していたもので .30Britishの代替として考えられていたようです なので当時、小隊機関銃向けとしてのGPMG用に提案したのでしょう この時英国は今で言う6.8SPCのような弾種を次期制式弾として考えて居り 現在のSA80(L85)の原型であるインディヴィデュアルウエポンを開発中で これに.280Britishを使用する予定でした。 この頃は前大戦の経験から、小口径で比較的短い射程ながら、 携行弾数を多くする事で従来の戦術ドクトリンを近代化する構想だったのです。 #right(){(610:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **第二次世界大戦のドイツ軍の小銃弾などは7.92mmの物が多いですが、これは何を基準にしてこの大きさが決まっているのですか? >米英ならばインチ単位と解るのですが。 7.92mm×57弾は弾頭直径0.323インチが約8mmで8mmモーゼルとも呼称します。 7.92mmはライフリングの山径でドイツ独特の言い回し。 #right(){(321:710)} **7.62x51mmがNATO規格になる前に、西側でも7.62x39mmのような短薬莢弾が開発されていたと見たような気がするのですが 小口径高速弾、あるいは短小弾の元の設計思想は、旧来の6.5mm系の弾薬に遡りますね フェデロフ式でそのメリットが見出され、本格的な研究が独ソで始まったようです 独逸は軽量で全自動射撃はオマケの、軽便自動小銃(突撃銃)という設計思想 ソビエトでは半自動射撃の精度は二の次、中距離での弾幕優先と言う設計思想で それぞれ完成を見ました。 #right(){(621:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s 投稿日)} **ケースレス弾のメリットとデメリットを教えてください ・メリット  薬莢が要らないので資源を節約できる  薬莢が要らないぶん銃弾の全長を短くできる  排莢の為の機構が要らないのでそのぶん銃の構造を簡略化できる  薬莢の分の重量が浮くのでその分大量の弾薬を携行させる事ができる ・デメリット  水や湿気に弱い  保管するときのコンディションを保つのが面倒  裸火や静電気に弱く自然発火や暴発の危険性が高まる  発砲時の熱を薬莢と共に捨てることができないので銃本体が過熱しやすい #right(){(311:534)} **5.56x45の徹甲弾(M995)ってどういう状況で使用するのですか? >7.62x51の徹甲弾なら、狙撃などの状況下で使用するとかなんとなく想定できるのですが M995はM16/M4やM249SAWを用いる歩兵に、ある程度装甲化された軽車両(に搭乗する兵士)を 攻撃・殺傷する能力を与えるべく作られたもの。 そのため鋼板に対して従来のM885ボールの倍近い貫徹能力を持つ。 同様の弾薬として、M240/M60機関銃などに使われる7.62mmのM993も開発された。 #right(){(310:511)} **Mk262 Mod1はG36Cなどのカービンなどでも使用されるのですか? 装填、発射は勿論可能ですが、至近距離での打倒力以外での性能保証は無いと思いますよ ライフリングピッチ等のマッチングの問題で横転しがちですから 近接射程の条件で、主に減音器(サプレッサー)を使用する場合においては有効でしょう。 #right(){(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s )} **なぜS&WのM36等の38spl弾より9mmパラの方が反動と威力が上になるのでしょうか? 基本的に回転式(リボルバー)ではシリンダーと銃身のギャップにより 発射ガスの一部が必ず抜ける為初速は低くなりがちになり、また 薬莢の全長が異なる、と言う事は薬莢内部の体積が異なる、と言う事で プライマーから点火されて、装薬が燃焼した瞬間、薬莢内部の圧力は 薬莢の内容積が小さい程、つまり9mmPARAの方が急激に上昇します その為弾丸が加速される時間は.38splと比較して短くなる為 反動を受ける時間は短くなり、手に受ける反動は、より強く感じられる、と言う事になり 9mmPARAの標準的な装薬量では.38splの強装弾である.38spl+Pと同等の威力になります ちなみに.38splの薬莢内容積に余分があるのは、金属薬莢が発明されて間もなく 黒色火薬の時代に開発された為で、性能が向上した現代の無煙火薬を 薬莢一杯に装薬を充填すると、銃本体が破損するほどのオーバーロードと成ります #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **7.62は失敗作なのか? >狙撃銃や軽機関銃で使う事を考えたら良いと思ったけど違うのね 7.62mm×51弾が失敗作なのではなく この弾薬を使用する自動小銃が、制式小銃として その用途に適合しないものであった、と言うだけであって 狙撃銃やマークスマンライフルとしての性能は良好であった と言う事でわかっています また5.56mm×45弾(SS109)にしても、制式小銃としての性能は 大変バランスの取れた物である事は議論を待ちません 失敗作であるとするのは、その特性を活かせない状況で 不用意に戦場に持ち込み、その結果として失敗したのです #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **イギリスは、7.62mm NATO弾が連射に適さないということを、最初からわかっていたから採用に反対したのですか? 英国は、第二次大戦後すぐに小口径高速弾とそれを使用する自動小銃の研究を 亜米利加に先んじて開始しています、それがSA80の前身たるEM2、インディヴィデュアルウエポンです 米国が7.62mm×51をゴリ押ししてNATO弾とした為にそれを放り出して 「致し方なく」L1A1を半自動小銃として採用しました その後M14が近代戦に適合しない戦訓を得た亜米利加が、今度は5.56mm×45をNATO弾として ゴリ押しして来たので、英国の小火器開発は絶望的なまでに頓挫してしまったのです その点を無視しては、SA80(L85)の実情と弾薬採用の経緯が理解出来ません #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **弾薬の種類に『狭さく弾』なるものがありますが、こりゃ如何なるものですか? 一般の小銃弾と口径やカートリッジの大きさは同じだが、発射薬量を減らしたり、弾頭が丸くしてある弾。 主として大口径火砲の照準訓練に用いられる。 用法は砲身内に狭窄弾を内蔵した縮射装置を装填し、通常の射撃手順でトリガーを引くと弾が出る仕掛け。 数十m先に設置した小型の的に弾を当て訓練する。 また小銃や機関銃でも使用する場合もある。 #right(){(自衛隊板初質スレ80:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)} **サブソニック弾は本当に音が出ないとか書いている人がいるんですが >http://slashdot.jp/articles/03/12/09/0222205.shtml >本当ですか? 亜音速弾と言っても色々有りますし消音銃にも色々あります また大型のサプレッサーと重量弾の組み合わせで動作する音しか聞こえないような銃というのは 特殊なものを除いてありません、ガスの膨張を伴う限り大なり小なり破裂音は必ず残ります その文章も漫画からのインスパイアで構成されている様ですね ちなみに発射ガスの出ない完全消音の弾薬というのは実在します。 #right(){(301:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ホローポイント弾の窪みに毒を詰めたら殺傷力が上がると思いますが、実際にそのような事が行われた事はあるのでしょうか どのような方法で仕込んだかは忘れたが、KGBが毒(リシン)入り弾丸を 暗殺に使ったことがあるのは有名な話。 毒入り弾丸を戦争で使用するのはハーグ陸戦条約で禁止されておりまする。 マルコフ暗殺事件のときに使われたのは、 こうもり傘に偽装した特殊銃から、射程はごく短いが極めて小さな弾丸を撃ち出すものだったらしい。 マルコフは死の前に「傘を持った紳士の横を通るときに鋭い痛みを感じた」と証言している。 銃の発射方式は今に至るも不明だが、 のちにマルコフの遺体から摘出された弾丸は球形で、毒を入れるスペースが掘ってあり、 おそらくは体温で溶けるような封がしてあって、体内に撃ち込まれるとゆっくりと毒を流し出すようになっていた。 ゆっくりと流し出すのは、暗殺者の追跡を避けるためだったと思われる。 上、記憶違いかもしれないが,封は砂糖でしてあったんじゃなかったっけ? 原書房だかのザ・暗殺術で読んだ記憶がある。 推測だけど,音を小さくする必要があること,小さい弾なので髙威力は不要なことから, CO2ガスあたりを使ったガスガンぽいね。 #right(){(300:535-541)} **5.56ミリSS109弾(それに準ずる弾)と5.45x39ラッシャン弾を比較した場合、それぞれココが良い、ここが優れているというのがあるでしょうか? AR-15(M16)A2系列は一度の戦闘での携行弾数である500発前後で、通常分解と清掃が必要になって来ます これは現在の弾薬のクリーンさを持ってしても解消しきれない構造上の欠点ですが 米軍の行動様式においてはこれでも充分でと言う事です 5.45mm×39はSS109と比較した場合、銃口エネルギーと射程距離で不利な弾薬です 但しAK74系列の銃は反動が小さく、至近距離での制圧射撃においては有利である、とされます。 #right(){(298:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **回転式拳銃弾の一種に38スペシャル弾というのがありますが、どの辺がスペシャルなのでしょうか? .38splは、その原型である.38S&Wと言う弾種の薬莢を延長し、威力を拡大したものです。 ですから正式な商品名は「38口径S&Wスペシャル」と言う事になります、 この弾種がスタンダードとなったのは、丁度9mmPARAと同等の威力であり、 それまでは公用や護身用としては威力不足となっていた.38S&Wを更新するのに十分でした。 喩えて言うなら、缶飲料の250ml缶に対する350ml缶のような経緯で主流となったのです。 #right(){(667:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **.357口径ってマグナムしかないの? .357マグナムは、実際には.38と口径は同じなのですが、.357の方が強力なので、誤って 通常の.38リボルバーに装填しないよう、異なる名称(.357)としているわけです。同様の理由で .357の方が全長を少し長くしており、通常の.38には装填できない~しにくい工夫もされています。 (薬量を稼ぐ意味もありますが)逆に、.357の銃で.38弾を撃つことは、通常可能です。 実は、.38の口径は正確には.357であり、.38は薬莢の径を表わします。そのわけは英文Wikipediaで。 #right(){(677:system ◆systemVXQ2)} **弱装弾は日本のほうが歴史が古いですよね? >フェデロフだって日本の真似だし、それを真似たのがシモノフやトカレフで、 >またそれを真似たのがヘーネルで、またまたそれを真似たのがカラシニコフですよね? おっしゃるとおり、1897年の有坂の30年式小銃の弾薬、6.5x50mmが有名です。 ただし、これは反動の軽減と、弾丸の軽量化による低伸弾道による命中率の 向上を目指したもので、アサルトライフル弾のように、全自動射撃時の コントロール性を目指したものでありません。アサルトライフル弾に対する 先見の明があったわけではなく、違う目的が結果として似たような弾薬に なったというだけのことです。 #right(){(678:system ◆systemVXQ2)} 短小弾を最初に開発したのはドイツで、1930年代に7×33mmを開発。1941年に 7.92×33mmクルツを開発し、それを使用した新しい概念のマシーネカラビナーを ヘーネルとワルサーに競作させMKb42が作られた。それを鹵獲したソ連軍が 1943年に7.62×39mm短小弾を開発し、シモノフカービン(SKS)に採用した。 ドイツはMKb42→MP43→StG.44と進化し、ソ連はM1ガランドの機関部と StG.44の外観を参考にした、7.62×39mm短小弾使用のAKがカラシニコフに よって設計され、1947年制式採用された。 #right(){(678:ジャック天野 ◆ziMrhfH4KY)} **M1/2カービンの弾は7.62mm×33で7.92×33mmクルツとあまり変わらないのにどうして威力不足といわれたのでしょうか。 >分厚い冬服だと弾が服に止められて敵を倒せないこともあったといわれていますが ドイツ軍(ヴェアーマハト)の分厚いコートを貫通できなかった、という のは戦場伝説です。 また、フルオート射撃ができるM2になってから、突撃銃と同じように 弾幕を張る用法ができるようになり、威力が増しました。 #right(){(678:102)} 7.92x33mmは、比較的近距離で、弾の威力を全自動射撃によって補う使用方法を前提に 設計され、使用されました。 7.62xmm、M1カービンは半自動でしたし、尖頭弾でないため射程が開くと弾速、威力が 急速に低下しました。7.92x33mmより少し非力なのも問題でした。 逆にいえば、最初からM2カービンで出発し、もう少しパワーを加えて尖頭弾を使用すれば 20年早いアサルトライフルの登場となっていたのかも知れません。M1カービンのそもそもの発想が、 少し遠くを撃てるピストル、という感じだったのが不運だったかも。 #right(){(678:system ◆systemVXQ2)} 所謂.30Carbine弾は、薬莢がストレート形状な為、7.62mm×39に比較して 外径寸法は小さく、その分装薬量が少ない為、初活力が低く成っています。 その為、非常に撃ち易い火器ではありましたが、自動小銃に対して火力に乏しい事になりました。 しかしM2以降、全自動射撃が可能な点で短機関銃の能力を凌駕しており、 射程距離内であれば、と言う条件付で大変有効であったのです。 #right(){(678:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ケースレス弾を企画した段階でコックオフ現象が発生すると言う事は予想されていたのでしょうか? G11のコックオフ対策はロータリーチャンバーを採用したり 発射速度を調整したりといろいろやっていたようですが 結局軍用としては使い物になるところまでは改良できませんでした ケースレス弾薬にする事で薬室の温度が急上昇する事はおそらく予想はされていたでしょうが 実用化困難だとは考えていなかったのでしょう、 結局ケースレスは狩猟用弾薬として細々と利用されているようです メタルケースは偉いなぁ、ってのが今現在の状況ですね。 #right(){(284:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} HK・G11の場合であれば、ある程度予想されていました。 弾薬試作を担当したのはダイナマイト・ノーベル社ですが、 詳細は公表されていないながら、途中から弾薬形状や火薬組成を変えるなど、相当に苦心していたようです。 ケースレス弾薬というだけならアメリカでも、ボルト・アクション・ライフル用に、 電気着火のものまで一応は市販ベースに乗っていましたが、 やはり軍用銃となれば相当にハードルが高かったようで、 ご存知の通り、最終的には西独軍はG11の開発を断念しています。 ケースレス弾薬のクックオフ(コックオフは意味違う)は予測されており、低感度燃焼薬などで対処されました。 よく誤解されていますが、G11は実用段階まで開発は終わっており、クックオフ問題も弾薬のパッケージと同様に 解決されています。まあ大量生産して実用段階になったらまた問題は起きたかも知れませんが、 少なくともプロトタイプでは解決されていました。配備されなかったのはただただ冷戦終了による需要激減と 東西ドイツ合併に伴う大金欠ゆえ。 #right(){(284:85-90)} **7.62x54Rの装甲貫徹はどれぐらいでしょう? 7.62x54Rはイラクで米車両に対しても使用され、B-6クラス、つまり装甲鉄板で6~6.5mmの 車両を貫通しています。NIJクラスで言えば、IVクラスと考えて良いでしょう。AP(徹甲弾)を使用すると 200m射距離で10mm、650mでも5mmのRHA(均質圧延鋼板)を貫通します。 これ(APでなく通常弾)に対抗できるボディアーマー(用プレート)もありますが、 https://www.entrygear.com/product.asp?id=7750-4 軽量を謳うものでも前面だけで2.5kg。前後に使用したら5kgですか。それに、プレートポケット部含めた、 ボディアーマー自体の重量足すと10kgですむだろうか。 #right(){(691:system ◆systemVXQ2)} **テレスコープ弾が何故従来の弾薬より小型化できるのかよく分からないのですが。 >ボトルネックなしの上に薬莢に弾頭を埋め込んだら装薬が少なくなってしまいませんか? 弾丸を薬莢先端部に埋没させる事で減じる装薬量は、さほどの問題には成りません、 逆に実包の全長が短縮される事で生じる、弾倉の前後長の寸法縮小のメリットは大きいですが、 その利点に対して生じる、弾道性能の不安定化等のデメリットがある為に、 その主流化は阻害されています、また一方露西亜の9mm×39のような解決方法も 昨今は見出されていますね。 #right(){(697:三等自衛業 ◆LiXVy0DO8s)} **ワルシャワ機構の7.62mm弾の方が5.56mmのNATO弾より貫通力は上回っていますよね? いいえ。例えば3.5mmのRHAを5.56mmNATO通常弾(M193)は400mで貫通しますが、 7.62x39mm通常弾(PS)は300m以内に接近しないと貫通できません。貫通力は単純化すると 弾重×初速÷断面積なので、直径が大きい7.62x39mmは不利なのです。 逆に、断面積が大きくても、弾重×初速も大きい7.62mmNATOは同じ板を600mで貫通できます。 とはいえ、7.62x39mm通常弾でも、900m射距離でヘルメットを貫通することが可能です。 #right(){(722:system ◆systemVXQ2)} ----
#contents ---- **沖縄マリーンの市街戦訓練。“模擬弾”って言って排莢しながら撃っていたけれど、あれはなんですか?  >サバゲーなみにゼロ距離射撃で、皮膚が裂けたり怪我もしていたけれど。 模擬弾は、木屑を固めたものだと思います #right(){(10:97)} 単なる空包では。スプリングを弱くした銃なら、空包でもちゃんと排莢装填します。 #right(){(10:system)} **12.7mm M2重機関銃の弾種はなにがあるのですか? 普通弾、曳光弾、徹甲弾、焼夷弾、徹甲焼夷弾、模擬弾、訓練弾、空包。 榴弾とか炸裂弾は無いハズ。 http://www.biggerhammer.net/barrett/fas/ #right(){(17:523)} **ソフトポイント弾はホローポイント弾とどう違うんですか? ソフトポイントは弾頭部がジャケットで覆われていない弾の事を言います。 十字に切れ込み…はフルメタルジャケットを威力増加の為に現地加工した ダムダム弾などがそうですね。 #right(){(23:923)} **NATO弾てなに。 NATO(北大西洋条約機構)加盟国の軍隊で標準とされてる弾薬。 7.62mm×51。 #right(){(28:198)} **ショットガンの12番ゲージで、スラッグ弾って日本で市販(もちろん許可必要)されてます? 市販されているよ、主に四つ足(鹿、猪)を撃つため 日本ではライフルの所持が難しかったりするので(まず散弾銃で10年とか) 結構需要がある>スラッグ #right(){(28:448)} **ダムダム弾は戦車をぶちぬけますか? ダムダム弾とは軟頭露出弾のことで非常に柔らかいので装甲貫徹には不向きです。 ダムダム弾は生物のような柔らかい標的にこそ威力を発揮します。 弾頭が変形しそのエネルギーを無駄なく体内に注ぎ込む事が出来るからです。 #right(){(30:760)} **.357マグナムって38口径のマグナムヴァージョンなんですか?あと40S&Wって普通に40口径ってことですか??? .38スペシャル弾(38口径)の『.38inch』は薬莢の外径であり、 .357マグナム弾の『.357inch』はライフルリングの凸から凸の距離であり、実質には同じ口径です。 しかし、.357マグナム弾のカートリッジは.38スペシャル弾のものに対し多少長いです。 で、.357マグナム弾用の銃では.38スペシャル弾使用に何ら問題はありませんが、 逆の場合(.38スペシャル弾用の銃で.357マグナム弾使用)は問題が起きる場合があります。 (.357マグナム弾は.38スペシャル弾に対して装薬の量が多いので銃が耐えられない可能性あり。 その前にカートリッジ長の違いでシリンダに入らないかな?) #right(){(32:408)} **カスール弾というのは如何なる物でしょうか? 通常は454カスール弾のことを指すと思われます。 ものとしては45コルト(ピースメーカーの弾)の薬莢長を長くしたものと思ってください。 注意するべきは454カスールとは弾丸の形状ではなく、薬莢もセットでの呼び名です。 現在市販されているリボルバー拳銃用弾薬としては最強クラスのパワーを持ちます。 連続で射撃すると手首を痛めるそうです(藁 #right(){(32:876)} **マグナム弾と通常弾の違いは初速以外変わらないんでしょうか? そりゃ、弾が違えば貫通力・初速・威力が違うのは当然だと思うが・・・ マグナム弾と通常弾の一般的な大きな違いは薬莢の長さ。マグナム弾は通常弾より薬莢が長い ので、その分中のパウダー量が多い。それであの大きな威力が生まれる。 #right(){(36:213)} **曳光弾を何かの合図(例えば自分の居場所を知らせるため・敵の居場所を知らせるため)等に使う事はありますか? 船に備え付けの信号拳銃が似たような感じです 煙や星(明るく光ってゆっくり落ちる)が色々な色で有ります 信号なのでそれごとに意味があるそうですが打っただけなのでわかりません #right(){(36:予備海士長)} それは信号弾ってやつです。曳光弾とは違います。 そして信号弾を撃つ銃は「信号拳銃」で検索かければ山ほど出てくるので、 そちらを参照してください。 ただし、弾道を煙で尾を引くモノではないです。 有名なのはWW2ドイツのものですね。 #right(){(36:バッチ3)} **Five seveNとかp90とかで使われてるFN社の5.7mmという弾丸は初速が速くほとんど全ての高性能ボディアーマーを貫通してしまうそうですが、ボディアーマーを着けていないとどうなるのでしょう? >トカレフみたいに人体貫通して大したダメージ与えられないなんてことにならないのでしょうか? 基本的に小口径高初速弾は、裸の人体に対してはそのまま貫通してしまうだけで殺傷力は低いと考えられます。 小口径高初速弾の中には脆いために人体侵入後、ばらけて大きな損傷を与える物もありますが、 そのような弾では防弾ジャケットなどを通過したのち、さらに着用者に大きな危害を加える事は不可能です。 やはりエネルギーの大半は後の景色へと去っていく、パターンでしょう。 #right(){(5:688)} 体内に5.7mm弾が突入後、弾丸が横転してからも回転し、組織を広範囲に破壊して大きいダメージを与えるという。 人体内で停弾するようになっている。 #right(){(5:694} **Five-seveN…って弾丸の流通を慎重に管理してるんじゃ無かったでしたっけ? >「警官殺し」ってあだ名がついてるくらいだから、アメリカだと普通に出回ったりしちゃってるんでしょうか? FiveseveNの弾薬は、軍警察用に限定されたSS190とは別に 民間用の貫通力を落したJHP(ジャケッテドホローポイント)や JSP(ジャケッテドソフトポイント)のものが民間用として市販されています ですので所謂「コップキラー(警官殺し)」では無いものになっていますが 基本的に対人用として高威力な弾丸である事に変わりありません。 #right(){(599:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ある海外検屍官小説の拳銃弾に、変形しながら命中した部位の周辺を削る弾頭が登場しましたが、そんな弾頭は実在するのでしょうか? 基本的に銃弾の鉛は変形し内部をぐちゃぐちゃにしますが。 非人道的と言うことになって、貫通しやすいフルメタル弾を使うことが条約で決まってます。 小説は特にダムダム弾のような特に殺傷能力の高い特殊弾の事かもしれません。 #right(){(23:ヘルウイング@漫喫 ◆lUdgC.GY)} **89式はM16と弾の互換性があるの? M16と89式はアモの交換性はあるよ。 どちらも223レミントンのはず。 89式はアーマーライト社のAR18のライセンスじゃないかな。 M16はAR15だから設計元は同じ。 #right(){(9:354)} **パラペラム弾、ホローポイント弾、ダムダム弾それぞれの弾丸の違いを教えてください 順に ・9mm-18mmの弾。多くのSMGとかハンドガンに使われる。 ・弾頭を抉った形にして体内で塑性変形させるように加工された弾の総称。 ・↑に同じ。俗称であって製品名でも商標でもない。 #right(){(36:500)} **パラべラム弾という弾丸はなにか特徴があるのですか? 普通の9mm弾です。 9mmルガー弾、9mmNATO弾、9mm*19といろいろ呼び方はありますがみな同じものを指します。 ちなみに「パラベラム」てのはローマの格言 「Si vis pacem parabellum(平和を欲するなら戦いに備えよ)」 から。 #right(){(46:341)} **ゴム弾という言葉を聞くのですが、どの程度威力なんでしょうか? 俺はパレスチナでゴム弾使用と言う話を聞いたりニュースでみたりはしてないですが、おそらくは 実弾を使用できる火器でそのまま使用できるゴム弾は無いはずです。それ専用の銃を使用してると 思われ。昔、ロシアのゴム弾銃(実弾不可)について簡単な説明を読んだ記憶がありますが、相手 を殺しはしないがダメージを与える程度。としか触れられてなかったです。参考までに。 #right(){(47:521)} **日本の警察はダムダム弾使ってるって聞いたのですが、自衛隊はどうなんでしょ? 警察がダムダム弾を使うのは、犯罪者を殺してもいいから。 (他に、犯人を貫通した銃弾が他の財物を傷つけることをふせぐ意味合いもある) 軍隊がダムダム弾を使わないのは、敵兵は殺すものじゃなくて無力化 するべきものだから。一人殺したら敵兵力は一人減るだけですが、 一人を重傷にできれば怪我人を後送するのに二人は要るから兵力は 三人減ることになる。荒っぽく言えばそういうこと。 #right(){(47:177)} **金属粉を高圧圧縮して弾頭状に形成して、人体に当たっても粉々になるだけで外傷を与えない非殺傷弾ってある? それは多分1992年にデルタ社が開発したDFA (Delta Frangible Ammunition) と呼ばれるものだと推測されます。 元々が警察の公的訓練用に開発されたもので、タングステンなどの金属紛末をナイロンコーティングをしたもので、 当たると粉末になり、貫通力は全く無いようです。 そのため、非致死性弾としての抑止力にも疑問が持たれているため、今では廃れつつあるのが現状のようです。 余談ですが、タングステン弾は、近年の鉛汚染が懸念されている日本の射場でも取り入れられているようです。(散弾銃) #right(){(51:854)} **拳銃弾で弾頭が青色で中に小さい鉛粒がたくさん入っている弾について知りたいのですが 弾頭が青色…。 精密射撃用に弾にモリブデンのコーティングを施した弾が青いというのはありますが、 恐らくそれは拳銃用散弾の識別用に着色されたものではないかと…。 ちょっとよくわかりません。 #right(){(56:239)} 拳銃用のショットシェルでしたっけ? 蛇退治に使われる事があるという話は聞いたことはありますが。 #right(){(56:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} **グレイザーって何ですか? 弾着するまで先端のキャップが外れないようになってる散弾。 当たってから体内に細かい散弾が吹き込まれる。絶対に貫通しない警察用銃弾。 #right(){(56:247)} グレイザー・セイフティー・スラッグは、値段の高さと、(6発で$20前後) 集弾率(グルービング)の悪さで、法執行官やプロは使いません。 アマチュアの自己防衛用としても疑問が残る。私は勧めません。 ホローポイントが改良されてますから。 #right(){(56:260)} **ホローポイント弾って何ですか? 弾頭の先っぽに穴が空いてる弾の事です。 着弾時に潰れて変形し、ダメージを高めるためです。 当然ながら、人体や動物等の「柔らかモノ」専用です。 #right(){(57:922)} **ライフルの弾で30-06とか30-30ってどういう意味? .30-06の前部の".30"は100分の30inchという口径を表し、後部の"06"は開発採用年度を表します。 これは、1906年に米軍の制式ライフルであるM1903ライフル用に開発されたものです。 ちなみに、M1903は通称スプリングフィールドライフルと呼ばれました。 スプリングフィールドは独立戦争時代に創設され、以来一貫して米陸軍の研究開発、生産のメッカと なっていた兵器工廠のことです。 .30-30は前部が口径を表すことは一緒ですが、後部の"30"は火薬が30グレインであることを表します。 開発当時は黒色火薬であり、現在は無煙火薬なので装薬量は違いますが、名称はそのまま引き継がれています。 #right(){(59:839)} **散弾銃の弾で、鹿撃ち弾とか呼ばれる9個の鉛玉が入った弾をダブルオーバック(OOB)と呼ぶそうですが、 >これはなぜ、そのように呼ばれるのでしょうか? ダブルオーは「00」(ゼロ二つ)のことで号数。 「ダブルオー」は散弾ひとつが約8.38mmの号数の散弾を示す。 OOOBはトリプルオー・バックで径が約9.14mmのもの。 号数には7種あって000、00、0、1、2、3、4がある。 重量は、同じと表示されているものは同じ。 #right(){(60:161)} **ダムダム弾てなんですか。 被甲せず、鉛むき出しの弾。その鉛には切れ込みが入っている場合が多い。 体内に鉛の破片が留まる。 #right(){(61:421)} ダムダム弾とは、小口径の火器の弾に、穴を開けたり、十字などに傷をつけたり、 弾の先に鉛を露出させたりして体内に入った場合、弾がすぐにつぶれ、傷害が大きくなるものです。(ストッピングパワーも増す) ハーグ陸戦条約により、軍事用には禁止されております。 ついでに鉛を露出させていないのはフルメタルジャケットと言います。 警察用には貫通しにくい痛覚のないジャンキーも停めれる、跳弾しにくいなどから使われております。 だと思うのですが、軍事板の方々がいる時間にもう一度質問してください。 #right(){(68:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} インドのダムダム兵器廠で初めて製造されたため、このように呼ばれます。 普通、銃弾の弾頭には硬質の金属が被せてあるのですが、 人体に対する殺傷力を増すためにダムダム弾は鉛が剥き出しにされています。 現在ではホロウ・ポイント弾とかソフトポイント弾とか呼ばれる弾がこれに当たります。 戦争で使用する事は国際条約で禁止されています。 #right(){(68:790)} **世界最軽量の弾丸って、どれぐらいの大きさで、どんな兵器に使われていたんでしょう? 最小の弾は確か針を打ち出すカフスボタン状の銃があったと思う。イタリアかどっかで。 #right(){(67:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} **PPSH-41ってどれくらいの殺傷能力なの? シュパギンPPSh-41、7.63mmモーゼル拳銃弾互換ですから、殺傷力は知れています。とはいえ、 近接戦闘では十分使えるでしょう。信頼性も高かったようです。 #right(){(68:26)} **フルメタルジャケットの先端をナイフで削ってホローポイントにするのは、実際に可能なんでしょうか? 可能ですが、精度が落ちます。 また、ホローポイントのほうがオートの銃ではやや誤作動を起こしやすいです。 (銃次第ではありますが)。手作業で作ったようなものなら尚更。 裏家業の人でわざわざそこまでこだわる人ならホローポイント弾を入手するでしょう #right(){(68:806)} **ステアー社の試作小銃の専用弾が装弾筒付きの翼安定弾で、構造がAPFSDSによく似たものだったように記憶していますが、 >この弾(銃)はどのような用途を想定して開発されていたものでしょうか。 http://www.steyr-aug.com/amr.htm これのことかと思いますが、であれば対物狙撃銃であり、APFSDSです。先に述べたように、 高初速、低伸弾道による命中率と有効射程の増大と共に、貫通力も当然強く、800mで40mm の圧延鋼板を貫通可能といわれます。また貫通後に破片となって飛散する加害効果も大きいと されます。戦車砲のAPFSDSとちがって、サボットの他に弾丸後部にプッシャープレートを持ち、 これで加速するようです。 用途は当然、対物狙撃であり(対人では弾代の元が取れません)、レーダーや対空ミサイル、 司令部車両のような、比較的脆弱で高価値な目標を狙撃するのが第一義でしょう。 補足 ちなみに、米軍などが採用しているSLAP (Sabotted Light Armour Piercing)は、APDSであり、有翼では ないようです。また、Steyrの対物ライフルの型式名はIWS 2000です。 #right(){(69:system)} **「ダムダム弾は残酷だから禁止されている」というのはよくわかりません。 ダムダム弾の人体への発砲が禁じられてます。他にも人体へ向かって発砲が禁止されてる大口径 ライフルなんかもあります。まぁ、戦車に向かって撃っても中に人が居るんだから詭弁みたいな もんなんですがね。ダムダム弾が何かわからなければググってみましょう。すぐに判るはずです。 #right(){(69:31)} ちなみにダムダム弾の使用が禁止されているのは人に対してであって 狩猟用としては今でも多く使われています #right(){(88:694)} **XM177E2に使うSS109弾ですが、これってM4カービンと共通ですか? XM177の使用弾はM193で、M855(SS109)とは別物です。 #right(){(69:619)} XM177E2はナム戦時のモデルだからM193用だよ。そりゃM855(SS109)も撃てるけど。 #right(){(69:624)} **ハーグ条約に違反するダムダム弾を戦争に使用した例はあったでしょうか? あんまり詳しくないんだけどとりあえず、 アメリカがベトナム戦争でトレンチガンとして散弾銃を使ったのを、ハーグ条約違反だとベトナムは訴えてたなあ。 #right(){(70:92)} **米政府はDU弾は安全って言っているのに、環境問題で使用中止って…何故 海軍はDU弾使用を止めた理由は特に公表してない。 #right(){(80:249)} **ウルトラマグという管状ブレットが存在すると聞いたのですが、どういったものなんでしょうか? 一端をプラスティックで閉じた真鍮製の 管で、発射直後にプラスティックは外れ、軽量ゆえの高初速を維持します。 防弾チョッキなどを貫通する能力があります。 その手の弾は、米の州法で禁止されているところが多いようです。 現在販売されているウルトラマグ (PMC Ultramag .38)は銅製で 上記のような貫通力を無くしたものとなっています。 そりゃ売れないんじゃ商品にならないでしょう。 #right(){(82:system)} **ダーディック・ピストル弾とはどのようなものでしょうか? ちょっとどういった弾なのかよくわからないのですが、"tround"と呼ばれる プラスティックとアルミで出来た三角形のケースに収められた弾だと紹介されています。 #right(){(87:13)}※リンク先消滅によりリンク削除 **軍用拳銃弾にも色々ありますが何故22LRは軍用弾にならないんでしょうか? ある程度の貫通力やストッピングパワーのバランスを考えると、 9mm・45辺りが主流になっちゃうんですな。 それに、きちんと訓練を受けた軍人が扱うのに(極端でなければ)ある程度の反動は問題になりませんし、 競技をやってるわけじゃないんでmm単位の当てやすさよりは確実な威力を・・・となってくるわけです。 #right(){(97:266)} わざわざ強力なパウダーを開発してまで22LRを軍用にする必要がないです。 それに弾が軽いと風で流されやすくなります。 あと一応軍用でも使われてますよ。22LR あまり表舞台に出てこないけど #right(){(97:267)} **7.62mmNATO弾が選定された経緯について教えてください。 >大戦末期にドイツ軍のStG-44に悩まされた経験から戦勝国はStG-44に倣った自動小銃の開発に注力したのだと思ってました。 >だからこそソ連は、AK47に7.62mm×39採用したんだと思うのです。 >なのに、なんでNATO弾は308ウィンチェスターが選定されたのでしょうか? 一言で言えば、米国の意向ですね。 米国は欧州戦線で(語弊はあるけど)余り大きな犠牲を出さずに大戦を 乗り切りました。 従って、新世代の軍用Rifleは、単にフル・オートマチック切り替えが可能な Rifleであるとしか考えられておらず、突撃銃というものへの理解が足りなかった。 即ち、接近戦での短時間の弾薬投射量による火力制圧ではなく、遠距離射撃 性能に拘った訳です。 この遠距離射撃性能を維持するためには、小型弾ではない、Full Road弾である 7.62mm×51弾を使用するのがベストだと考えました。 そこで、NATO弾として、最大の使用国である米国がこの考えをごり押ししたため、 他のNATO諸国もでかい弾を採用せざるを得なくなったのです。 #right(){(98:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 要するに、米軍のガーランド・ライフルがあまりにも成功作だとみなされたためです。 終戦後に結成されたNATOの諸国が装備の統一標準化を計った際に、統一ライフルとして 米国がT44(ガーランド改良型)、英国がEM-2、ベルギーがFALをそれぞれ提出しました。 このときに提案された弾薬は米国のT65弾と英国の0.280インチ弾です。 EM-2は0.280インチ弾を使用する革新的なブルパップライフルでした。 しかしその革新性ゆえ米国に嫌われ、トライアルから外されることになりました。 結局米国が強く提案したT44用弾薬T65弾がNATO7.62mm×51弾として採用されました。 米国はT44改良型をM14として採用し、またFALもこの弾薬を使用することになります。 スペインのCETMEでは7.92mmクルツ弾に影響を受けた7.92mm×40弾を使用した ライフルを開発しましたが、後にNATO弾に変更されています。 StG-44に使用された7.92mmクルツ弾は米国では射程が短い(400~500m)として 評価が低かったのです。 また、30カービンも同様に殺傷能力が低いとして低い評価を与えられてしまいました。 結局米軍はStG-44の真の革命性に目をつけず、あくまでもフルパワー/長射程に こだわってしまったがゆえの選択だったわけです。 #right(){(98:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **5.56NATO弾の薬莢が先細りなのはバナナマガジンにするためですか? 単に必要な装薬量と弾頭径の組み合わせによるものです。 #right(){(117:952)} **50aeって一発いくらするの? 50AEって拳銃用の.50か? デザートイーグルとか。 20発で24ドルで売ってる。 今のレートだと一発130円。 #right(){(119:202)}※2004年3月時点 **9mmルガー弾は、なんのピストル用に開発されたものなのでしょう・・・ 9mmパラベラム弾は、1902年にゲオルグ・ルガーがドイツ陸軍の要求に 合うよう、7.62mmパラベラム弾のボトルネックを開いて9mmに改造し 強力な9mmとして作ったものです。当初の弾頭形は先端だけ平らな 円錐で途中から円柱に変わるデザインでしたが、サブマシンガンに使用すると ジャミングを起こしやすいため、1917年に滑らかな形に改良されています。 東側では9mmマカロフに相当しますが、ずっと強力です。 #right(){(121:system ◆systemVXQ2)} **7.63ミリモーゼル拳銃弾(とそのコピーのトカレフ弾)が廃れたのって何故ですか? 反動きつい割に阻止力弱いから #right(){(123:370)} **7.62mm NATO弾と7.62mm x 39弾ってまったく違うものなの? ライフル弾に限らず、口径が同じでも外寸(特に薬莢の長さ)が違うために使えない、てのはよくある。 薬室デザインの工夫で何とかなることもあればならないこともある。AK-47に7.62mmNATOは無理。 弾薬を正確に表現するには、口径×薬莢の長さ+リムの有無が基本で、さらに特殊な名称がつくこともある。 AK47の弾は7.62×39mm、NATOのは既出の通り7.62×51mm。どちらもRがついてないからリムはないが、 薬莢長が違うからNATOの弾は薬室に収まらず、閉鎖不全となってしまう。 #right(){(482:446)} 弾薬は、口径、薬莢長、ショルダー(ボトルネック)の有無、ショルダーの位置などが すべてある程度の誤差で一致しないと互換性なし。 それでもなお、ライフリングの相性とか、薬莢のリムの形状とか、エキストラクター用の溝とか、 はたまた装薬量とか、細かい点でダメなことがある。 #right(){(364:43)} **ブラックホークダウン(原作)で、5.56ミリだと威力不足とか、スカスカ抜けるとかつかねえぇYO的な描写がありましたが >それより細いAK74の5.45ミリは肉をごっそり持っていかれるような,特異な銃創で重傷を負ったムジャヒディンが続出 >と聞きました。なんで5.56がスカスカ抜けて、AKの5.45は大威力なの? 5.45mm×39の弾丸は、重心位置の調整によってそのような体内弾道を取るように設計されています つまり体内で弾丸が横転する事でその運動エネルギーを解放する事を狙っているのです、 そのためある一定の距離以内ではたとえ貫通したとしても広範囲にダメージが及び、その様な銃創を形成するのです その事が判明してからは5.56mm弾にも改良が加えられ、殺傷能力の向上が図られました。 #right(){(369:362:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **NATO弾って米軍兵がM16本体を失っても、銃弾さえあれば同じNATOに加盟するイギリス軍やドイツ軍の使用する銃を使える、ってことですよね? どっちかというとその逆で弾が切れてもNATOの友軍から弾薬の補給を受けられるってこと 一般兵は他国の銃の取り扱いまで習ってませんから #right{()547:37} 北大西洋条約、と言う軍事に関する協定により小銃弾を共通化しています ですからご想像の通り、基本的に弾薬の融通などを相互に行いやすくする為の規格化なのです 但し、国によって微妙に仕様が異なるので、完全な互換性が無い事もありますね 例えば日本の7.62mm減装弾やスイスの5.56mmNATO弾薬は装薬の量が微妙に増減していて 不完全な互換性のみ有していますが、これは国防上の防衛戦略及び、 装備の運用上の理由から完全な互換性を持たせられないからです。 #right{(547:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **6.8mm・spcの対人有効射程距離って何百メートル位あるんですか? 6.8mmSPCの有効射程は600mから800mと5.56mmNATOと7.62mmNATOの中間程度になります #right(){(550:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **6.8mmSPC弾にフランジブル弾ってありますか? 軍事行動には使用出来ませんが、狩猟・警察任務等の用途に向けて作られた、 ジャケッテド・ソフトポイント等、命中時に変形・破砕する弾丸は在ります。 #right(){(566:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **5.56mm NATO弾が7.62mm×51弾に置き換わったのはなぜですか? >口径が大きいほうが威力が強いのではないのですか? 7.62mm弾は、威力が大きい事がメリットですが ベトナム戦争以降の戦闘においてはその過大な威力から生じる反動が 連続射撃時の命中精度を著しく低下させる事が戦訓となり 反動が小さく全自動射撃でも制御しやすく、銃撃戦を開始する接敵距離を400m以内とし その射程内であれば必要十分な威力を持つ5.56mm弾が新たに制式化されました。 米国の横槍で7.62mm×51がNATOとなった時点で、最新の戦訓は 「大威力と大火力の両方を備えた自動小銃が最良」であった事は事実ですが 英国を始め他国では、それこそ5.56mm×45に近い小口径高速弾こそが 次世代の小銃弾であると認識していたのもまた事実なのです。 #right(){(571:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **5.56NATO弾のマンストッピングパワーについて >カービン銃のバレル長に合わせて装薬を減らしてその分弾頭の薬莢内に収まる部分を大きくして弾頭重量を増したり >いくらかボディーアーマー等に対する不利はあってもスピッツァーの弾頭形状をよりラウンドノーズに近い形に変えれば >応急的にでも装備の更新なしに対応できそうな気がするのですが,そう言ったものは使用ないしは開発されてないのでしょうか? 5.56mm×45のAP弾は、浸撤能力の確保の為には寧ろ 装薬量と弾丸重量を増加した上で、硬質の弾体を使用して 現在の抗弾装備に対する能力を拡大しています この設計思想は、旧来の弾種の小改良で対応出来た為 実質的には新規開発せずに済んでいる上に、前世紀の制式である M16A1でも使用可能な弾種であると言う、一種の互換性の拡大にも寄与しています ですから解答としては、新規に開発する必要が無かった、と言う事になります。 >防弾装備をつけた相手を主眼にしそうでない相手をすっぽ抜けちゃうのはとりあえずほっといて >5.56×45でこれといった対応はしないということでしょうか? 5.56mm×45は抗弾装備の無い人体に命中すると、弾体は回転しながら侵入、破砕し 人体に大きなダメージを与える様に設計されています AP弾の場合は逆に、その重量で柔軟な人体をスッポ抜ける事になりますが 十分な残存速度があれば充分にダメージを与える事が可能で、 それが小口径高速弾の特徴となっています。 #right(){(571:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **米軍では7.62mmNATO弾は反動が強すぎるという理由で5.56mmになりましたが同じ口径を使ってたソ連軍でも似たような苦情はあったのでしょうか? >また米軍とソ連軍の弾が7.62mmと大きさが一致したのは単なる偶然なのでしょうか? >それとも細かく精度を見ると実は大きさが違ってたりするのでしょうか? カラシニコフ小銃の7.62mm×39は、口径こそ同じですが、装薬量は7.62mm×51より少なく 弾丸威力で言うと5.56mm×45(SS109)に近いので反動も比較的弱い為、より撃ちやすいものになって居ます。 実戦において、M14など7.62mm×51を使用する小銃は、大きく取り回しが悪いので、 小型で軽便な7.62mm×39弾を使用するカラシニコフ小銃の有効射程内に容易に侵入され、 その高威力と大射程を活かせ無かった事が戦訓となり、小口径高速弾の開発に繋がります。 #right(){(573:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}  7.62mmNATO弾は7.62mm*51、弾頭は147gr=9.5g。7.62mm*39は119gr=7.7g。 >また米軍とソ連軍の弾が7.62mmと大きさが一致したのは単なる偶然なのでしょうか?  大昔に輸入した銃器用の工作機械がイギリス製だったからだろ。0.3インチだ。7.62mmって のは銃の口径で弾の径じゃない。弾はライフリングのミゾの深さ分大きい。NATO弾が.308イ ンチでロシアが.312インチ。 #right(){(573:394)} **フレシェット弾のような矢を飛ばす銃が考えられたのは何でですか? >APFSDSのように重いならまだしも軽い小銃弾だと風の影響モロに受けるのはわかると思うんですが 弾道特性を良くしようと思ったら、弾体を細長い形にするのが一番良い。 空気抵抗が少なく弾頭重量が稼げる形だから。 しかし弾の断面積が小さいということは銃身内で加速する際に 燃焼ガスの圧力が弾頭を後ろから押す力が小さくなってしまうことに繋がる。 だから細長い弾頭形状を持った銃で高初速を得ようとすると、 どうしても銃身を他の銃に比べて長くしないとならなくなる。 (三八式がまさにそういうコンセプトの銃) そこで生まれたのが、細長い形状の弾頭をサボで包み込んで 銃身内では断面積が大きく、発射された後にサボが外れて弾頭だけが飛んでいく フレシェット弾というわけ。 利点は高い初速からくる低伸弾道と、弾頭形状からくる高い貫通力、 欠点は書かれてるとおり風などによる命中精度の低下。 (サボが外れる時の動揺も精度に悪影響を及ぼす問題があるとか?) あとなんといっても弾そのものが高コストになってしまうこと。 最後のが軍用小銃にフレシェット弾を使用するものがまだ無い最大の理由。 #right(){(585:530)} **ペイント弾は訓練にしか使われてないんですか? 一応、ショットガンの「非致死性弾」(ゴム弾とか呼ばれるアレ、暴動鎮圧などで 撃った相手を殺さないようにするもの(絶対に死なないわけではない)には、 当ると塗料が飛び散るようになってるものがある。 これは犯罪者を射殺はできないが撃つしかない、という時に現場から逃亡されても 判別できるようにと開発された。 #right(){(333:929)} **狙撃銃用の7.62mm弾ってのは存在しますか? >もしあるのなら普通の7.62mmとどう違うのでしょうか? 一つにはマッチグレード、つまり競技用弾薬といわれる類。 弾のパーツにはどうしても誤差が出るもので、完璧に同じものは極端に言えば決して作れない。 しかし許容範囲内であれば不良品ではなく、一定の性能を発揮できるものとして出荷される。 その許容範囲をさらに厳しくして、特にばらつきがないものを選び出したのがマッチグレード。 梱包や出荷後の扱いも品物を傷めないよう、注意されることが多い。これを普通のライフルに使っても 別に不都合は出ないし、その差を活かせるような銃、射手、射撃状況がない限りメリットもない。 もう一つは長距離狙撃に重点を置いて、弾頭重量を重く、あるいは抵抗を減らす形状にしたもの。 風などの外乱を受けにくく、また弾道が直線的になるので距離誤差による弾着のずれも少ない。 必要な初速を与えるために発射薬も増量してたりするので、銃によっては作動不良を起こすかも知れない。 ちなみにフルロードの7.62mmで突撃銃の定義(コントロール可能なフルオート射撃)に当てはまる銃は存在しない。 #right(){(329:164)} **トカレフTTの7.62mm弾って、モーゼル7.62mmのコピーなんですか? トカレフの弾薬はモーゼルと同一のもの 8mm南部はモーゼルを参考にしたと言われているがモーゼルより弱装 #right(){(戦争板初質スレ2:309)} **ゴルゴ13を読んでいたらダイアモンドの弾頭をつかった銃弾が出てきたのですが、実際に存在するのでしょうか? 「ダイヤモンドは硬い」とよく言われますが、物の硬さにもいろいろあります。 ダイヤモンドの場合、硬度(引っ掻きや摩擦に対する強さ)は非常に高い反面、 靭性(割れや欠けに対する強さ)は若干低く、ルビーやサファイヤに劣ります。 そのため、弾頭に使用するには不向きでしょう。 #right(){(328:486)} **NATO弾にGPMGに使うために有効射程2000ヤード(約1800m)を要求したら英国側が最大射程1800mの弾を提案してきたというのが.280の問題だったと思うのですが >本気でイギリス側は.280案を出してきたのでしょうかね。 .280Britishは、当時の先進小銃の為に開発していたもので .30Britishの代替として考えられていたようです なので当時、小隊機関銃向けとしてのGPMG用に提案したのでしょう この時英国は今で言う6.8SPCのような弾種を次期制式弾として考えて居り 現在のSA80(L85)の原型であるインディヴィデュアルウエポンを開発中で これに.280Britishを使用する予定でした。 この頃は前大戦の経験から、小口径で比較的短い射程ながら、 携行弾数を多くする事で従来の戦術ドクトリンを近代化する構想だったのです。 #right(){(610:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **第二次世界大戦のドイツ軍の小銃弾などは7.92mmの物が多いですが、これは何を基準にしてこの大きさが決まっているのですか? >米英ならばインチ単位と解るのですが。 7.92mm×57弾は弾頭直径0.323インチが約8mmで8mmモーゼルとも呼称します。 7.92mmはライフリングの山径でドイツ独特の言い回し。 #right(){(321:710)} **7.62x51mmがNATO規格になる前に、西側でも7.62x39mmのような短薬莢弾が開発されていたと見たような気がするのですが 小口径高速弾、あるいは短小弾の元の設計思想は、旧来の6.5mm系の弾薬に遡りますね フェデロフ式でそのメリットが見出され、本格的な研究が独ソで始まったようです 独逸は軽量で全自動射撃はオマケの、軽便自動小銃(突撃銃)という設計思想 ソビエトでは半自動射撃の精度は二の次、中距離での弾幕優先と言う設計思想で それぞれ完成を見ました。 #right(){(621:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s 投稿日)} **ケースレス弾のメリットとデメリットを教えてください ・メリット  薬莢が要らないので資源を節約できる  薬莢が要らないぶん銃弾の全長を短くできる  排莢の為の機構が要らないのでそのぶん銃の構造を簡略化できる  薬莢の分の重量が浮くのでその分大量の弾薬を携行させる事ができる ・デメリット  水や湿気に弱い  保管するときのコンディションを保つのが面倒  裸火や静電気に弱く自然発火や暴発の危険性が高まる  発砲時の熱を薬莢と共に捨てることができないので銃本体が過熱しやすい #right(){(311:534)} **5.56x45の徹甲弾(M995)ってどういう状況で使用するのですか? >7.62x51の徹甲弾なら、狙撃などの状況下で使用するとかなんとなく想定できるのですが M995はM16/M4やM249SAWを用いる歩兵に、ある程度装甲化された軽車両(に搭乗する兵士)を 攻撃・殺傷する能力を与えるべく作られたもの。 そのため鋼板に対して従来のM885ボールの倍近い貫徹能力を持つ。 同様の弾薬として、M240/M60機関銃などに使われる7.62mmのM993も開発された。 #right(){(310:511)} **Mk262 Mod1はG36Cなどのカービンなどでも使用されるのですか? 装填、発射は勿論可能ですが、至近距離での打倒力以外での性能保証は無いと思いますよ ライフリングピッチ等のマッチングの問題で横転しがちですから 近接射程の条件で、主に減音器(サプレッサー)を使用する場合においては有効でしょう。 #right(){(310:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s )} **なぜS&WのM36等の38spl弾より9mmパラの方が反動と威力が上になるのでしょうか? 基本的に回転式(リボルバー)ではシリンダーと銃身のギャップにより 発射ガスの一部が必ず抜ける為初速は低くなりがちになり、また 薬莢の全長が異なる、と言う事は薬莢内部の体積が異なる、と言う事で プライマーから点火されて、装薬が燃焼した瞬間、薬莢内部の圧力は 薬莢の内容積が小さい程、つまり9mmPARAの方が急激に上昇します その為弾丸が加速される時間は.38splと比較して短くなる為 反動を受ける時間は短くなり、手に受ける反動は、より強く感じられる、と言う事になり 9mmPARAの標準的な装薬量では.38splの強装弾である.38spl+Pと同等の威力になります ちなみに.38splの薬莢内容積に余分があるのは、金属薬莢が発明されて間もなく 黒色火薬の時代に開発された為で、性能が向上した現代の無煙火薬を 薬莢一杯に装薬を充填すると、銃本体が破損するほどのオーバーロードと成ります #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **7.62は失敗作なのか? >狙撃銃や軽機関銃で使う事を考えたら良いと思ったけど違うのね 7.62mm×51弾が失敗作なのではなく この弾薬を使用する自動小銃が、制式小銃として その用途に適合しないものであった、と言うだけであって 狙撃銃やマークスマンライフルとしての性能は良好であった と言う事でわかっています また5.56mm×45弾(SS109)にしても、制式小銃としての性能は 大変バランスの取れた物である事は議論を待ちません 失敗作であるとするのは、その特性を活かせない状況で 不用意に戦場に持ち込み、その結果として失敗したのです #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **イギリスは、7.62mm NATO弾が連射に適さないということを、最初からわかっていたから採用に反対したのですか? 英国は、第二次大戦後すぐに小口径高速弾とそれを使用する自動小銃の研究を 亜米利加に先んじて開始しています、それがSA80の前身たるEM2、インディヴィデュアルウエポンです 米国が7.62mm×51をゴリ押ししてNATO弾とした為にそれを放り出して 「致し方なく」L1A1を半自動小銃として採用しました その後M14が近代戦に適合しない戦訓を得た亜米利加が、今度は5.56mm×45をNATO弾として ゴリ押しして来たので、英国の小火器開発は絶望的なまでに頓挫してしまったのです その点を無視しては、SA80(L85)の実情と弾薬採用の経緯が理解出来ません #right(){(639:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **弾薬の種類に『狭さく弾』なるものがありますが、こりゃ如何なるものですか? 一般の小銃弾と口径やカートリッジの大きさは同じだが、発射薬量を減らしたり、弾頭が丸くしてある弾。 主として大口径火砲の照準訓練に用いられる。 用法は砲身内に狭窄弾を内蔵した縮射装置を装填し、通常の射撃手順でトリガーを引くと弾が出る仕掛け。 数十m先に設置した小型の的に弾を当て訓練する。 また小銃や機関銃でも使用する場合もある。 #right(){(自衛隊板初質スレ80:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)} **サブソニック弾は本当に音が出ないとか書いている人がいるんですが >http://slashdot.jp/articles/03/12/09/0222205.shtml >本当ですか? 亜音速弾と言っても色々有りますし消音銃にも色々あります また大型のサプレッサーと重量弾の組み合わせで動作する音しか聞こえないような銃というのは 特殊なものを除いてありません、ガスの膨張を伴う限り大なり小なり破裂音は必ず残ります その文章も漫画からのインスパイアで構成されている様ですね ちなみに発射ガスの出ない完全消音の弾薬というのは実在します。 #right(){(301:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ホローポイント弾の窪みに毒を詰めたら殺傷力が上がると思いますが、実際にそのような事が行われた事はあるのでしょうか どのような方法で仕込んだかは忘れたが、KGBが毒(リシン)入り弾丸を 暗殺に使ったことがあるのは有名な話。 毒入り弾丸を戦争で使用するのはハーグ陸戦条約で禁止されておりまする。 マルコフ暗殺事件のときに使われたのは、 こうもり傘に偽装した特殊銃から、射程はごく短いが極めて小さな弾丸を撃ち出すものだったらしい。 マルコフは死の前に「傘を持った紳士の横を通るときに鋭い痛みを感じた」と証言している。 銃の発射方式は今に至るも不明だが、 のちにマルコフの遺体から摘出された弾丸は球形で、毒を入れるスペースが掘ってあり、 おそらくは体温で溶けるような封がしてあって、体内に撃ち込まれるとゆっくりと毒を流し出すようになっていた。 ゆっくりと流し出すのは、暗殺者の追跡を避けるためだったと思われる。 上、記憶違いかもしれないが,封は砂糖でしてあったんじゃなかったっけ? 原書房だかのザ・暗殺術で読んだ記憶がある。 推測だけど,音を小さくする必要があること,小さい弾なので髙威力は不要なことから, CO2ガスあたりを使ったガスガンぽいね。 #right(){(300:535-541)} **5.56ミリSS109弾(それに準ずる弾)と5.45x39ラッシャン弾を比較した場合、それぞれココが良い、ここが優れているというのがあるでしょうか? AR-15(M16)A2系列は一度の戦闘での携行弾数である500発前後で、通常分解と清掃が必要になって来ます これは現在の弾薬のクリーンさを持ってしても解消しきれない構造上の欠点ですが 米軍の行動様式においてはこれでも充分でと言う事です 5.45mm×39はSS109と比較した場合、銃口エネルギーと射程距離で不利な弾薬です 但しAK74系列の銃は反動が小さく、至近距離での制圧射撃においては有利である、とされます。 #right(){(298:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **回転式拳銃弾の一種に38スペシャル弾というのがありますが、どの辺がスペシャルなのでしょうか? .38splは、その原型である.38S&Wと言う弾種の薬莢を延長し、威力を拡大したものです。 ですから正式な商品名は「38口径S&Wスペシャル」と言う事になります、 この弾種がスタンダードとなったのは、丁度9mmPARAと同等の威力であり、 それまでは公用や護身用としては威力不足となっていた.38S&Wを更新するのに十分でした。 喩えて言うなら、缶飲料の250ml缶に対する350ml缶のような経緯で主流となったのです。 #right(){(667:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **.357口径ってマグナムしかないの? .357マグナムは、実際には.38と口径は同じなのですが、.357の方が強力なので、誤って 通常の.38リボルバーに装填しないよう、異なる名称(.357)としているわけです。同様の理由で .357の方が全長を少し長くしており、通常の.38には装填できない~しにくい工夫もされています。 (薬量を稼ぐ意味もありますが)逆に、.357の銃で.38弾を撃つことは、通常可能です。 実は、.38の口径は正確には.357であり、.38は薬莢の径を表わします。そのわけは英文Wikipediaで。 #right(){(677:system ◆systemVXQ2)} **弱装弾は日本のほうが歴史が古いですよね? >フェデロフだって日本の真似だし、それを真似たのがシモノフやトカレフで、 >またそれを真似たのがヘーネルで、またまたそれを真似たのがカラシニコフですよね? おっしゃるとおり、1897年の有坂の30年式小銃の弾薬、6.5x50mmが有名です。 ただし、これは反動の軽減と、弾丸の軽量化による低伸弾道による命中率の 向上を目指したもので、アサルトライフル弾のように、全自動射撃時の コントロール性を目指したものでありません。アサルトライフル弾に対する 先見の明があったわけではなく、違う目的が結果として似たような弾薬に なったというだけのことです。 #right(){(678:system ◆systemVXQ2)} 短小弾を最初に開発したのはドイツで、1930年代に7×33mmを開発。1941年に 7.92×33mmクルツを開発し、それを使用した新しい概念のマシーネカラビナーを ヘーネルとワルサーに競作させMKb42が作られた。それを鹵獲したソ連軍が 1943年に7.62×39mm短小弾を開発し、シモノフカービン(SKS)に採用した。 ドイツはMKb42→MP43→StG.44と進化し、ソ連はM1ガランドの機関部と StG.44の外観を参考にした、7.62×39mm短小弾使用のAKがカラシニコフに よって設計され、1947年制式採用された。 #right(){(678:ジャック天野 ◆ziMrhfH4KY)} **M1/2カービンの弾は7.62mm×33で7.92×33mmクルツとあまり変わらないのにどうして威力不足といわれたのでしょうか。 >分厚い冬服だと弾が服に止められて敵を倒せないこともあったといわれていますが ドイツ軍(ヴェアーマハト)の分厚いコートを貫通できなかった、という のは戦場伝説です。 また、フルオート射撃ができるM2になってから、突撃銃と同じように 弾幕を張る用法ができるようになり、威力が増しました。 #right(){(678:102)} 7.92x33mmは、比較的近距離で、弾の威力を全自動射撃によって補う使用方法を前提に 設計され、使用されました。 7.62xmm、M1カービンは半自動でしたし、尖頭弾でないため射程が開くと弾速、威力が 急速に低下しました。7.92x33mmより少し非力なのも問題でした。 逆にいえば、最初からM2カービンで出発し、もう少しパワーを加えて尖頭弾を使用すれば 20年早いアサルトライフルの登場となっていたのかも知れません。M1カービンのそもそもの発想が、 少し遠くを撃てるピストル、という感じだったのが不運だったかも。 #right(){(678:system ◆systemVXQ2)} 所謂.30Carbine弾は、薬莢がストレート形状な為、7.62mm×39に比較して 外径寸法は小さく、その分装薬量が少ない為、初活力が低く成っています。 その為、非常に撃ち易い火器ではありましたが、自動小銃に対して火力に乏しい事になりました。 しかしM2以降、全自動射撃が可能な点で短機関銃の能力を凌駕しており、 射程距離内であれば、と言う条件付で大変有効であったのです。 #right(){(678:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **ケースレス弾を企画した段階でコックオフ現象が発生すると言う事は予想されていたのでしょうか? G11のコックオフ対策はロータリーチャンバーを採用したり 発射速度を調整したりといろいろやっていたようですが 結局軍用としては使い物になるところまでは改良できませんでした ケースレス弾薬にする事で薬室の温度が急上昇する事はおそらく予想はされていたでしょうが 実用化困難だとは考えていなかったのでしょう、 結局ケースレスは狩猟用弾薬として細々と利用されているようです メタルケースは偉いなぁ、ってのが今現在の状況ですね。 #right(){(284:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} HK・G11の場合であれば、ある程度予想されていました。 弾薬試作を担当したのはダイナマイト・ノーベル社ですが、 詳細は公表されていないながら、途中から弾薬形状や火薬組成を変えるなど、相当に苦心していたようです。 ケースレス弾薬というだけならアメリカでも、ボルト・アクション・ライフル用に、 電気着火のものまで一応は市販ベースに乗っていましたが、 やはり軍用銃となれば相当にハードルが高かったようで、 ご存知の通り、最終的には西独軍はG11の開発を断念しています。 ケースレス弾薬のクックオフ(コックオフは意味違う)は予測されており、低感度燃焼薬などで対処されました。 よく誤解されていますが、G11は実用段階まで開発は終わっており、クックオフ問題も弾薬のパッケージと同様に 解決されています。まあ大量生産して実用段階になったらまた問題は起きたかも知れませんが、 少なくともプロトタイプでは解決されていました。配備されなかったのはただただ冷戦終了による需要激減と 東西ドイツ合併に伴う大金欠ゆえ。 #right(){(284:85-90)} **7.62x54Rの装甲貫徹はどれぐらいでしょう? 7.62x54Rはイラクで米車両に対しても使用され、B-6クラス、つまり装甲鉄板で6~6.5mmの 車両を貫通しています。NIJクラスで言えば、IVクラスと考えて良いでしょう。AP(徹甲弾)を使用すると 200m射距離で10mm、650mでも5mmのRHA(均質圧延鋼板)を貫通します。 これ(APでなく通常弾)に対抗できるボディアーマー(用プレート)もありますが、 https://www.entrygear.com/product.asp?id=7750-4 軽量を謳うものでも前面だけで2.5kg。前後に使用したら5kgですか。それに、プレートポケット部含めた、 ボディアーマー自体の重量足すと10kgですむだろうか。 #right(){(691:system ◆systemVXQ2)} **テレスコープ弾が何故従来の弾薬より小型化できるのかよく分からないのですが。 >ボトルネックなしの上に薬莢に弾頭を埋め込んだら装薬が少なくなってしまいませんか? 弾丸を薬莢先端部に埋没させる事で減じる装薬量は、さほどの問題には成りません、 逆に実包の全長が短縮される事で生じる、弾倉の前後長の寸法縮小のメリットは大きいですが、 その利点に対して生じる、弾道性能の不安定化等のデメリットがある為に、 その主流化は阻害されています、また一方露西亜の9mm×39のような解決方法も 昨今は見出されていますね。 #right(){(697:三等自衛業 ◆LiXVy0DO8s)} **ワルシャワ機構の7.62mm弾の方が5.56mmのNATO弾より貫通力は上回っていますよね? いいえ。例えば3.5mmのRHAを5.56mmNATO通常弾(M193)は400mで貫通しますが、 7.62x39mm通常弾(PS)は300m以内に接近しないと貫通できません。貫通力は単純化すると 弾重×初速÷断面積なので、直径が大きい7.62x39mmは不利なのです。 逆に、断面積が大きくても、弾重×初速も大きい7.62mmNATOは同じ板を600mで貫通できます。 とはいえ、7.62x39mm通常弾でも、900m射距離でヘルメットを貫通することが可能です。 #right(){(722:system ◆systemVXQ2)} ----

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