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各国の戦車」(2024/01/11 (木) 00:12:24) の最新版変更点

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#contents ---- **Leopard/Type90D死ぬほど似てます。訴えられませんか? 兵器の世界にはんなもん存在しません。 第三国に輸出する他国の荷物を勝手にバラしてちょろまかしたりするのが日常の世界で デザインが似ている程度のことなど問題のうちには入りませんので。 #right(){(9:249)} **光文社文庫400「世界の戦車」の中に、「シミター(30mmアデン砲装備)は優れた 対空戦車のひとつに数えられる。」って書いてあるんだけど、シミターって対空戦車? 対空戦車ではなく、偵察戦車で正解です。 何かと勘違いしているのでしょうね。 #right(){(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} **楔形の砲塔乗っけたイスラエル戦車って何?M60改造型なの? 写真ないのでははっきりしたことはいえませんが、多分そうでしょう。 イスラエルはその政治的・外交的事情から 外国の最新兵器の購入を常にあてにできるような国ではないため 過去の兵器を近代化改装する技術に長けています。 いわゆる「マガフ」戦車は有名ですな。 ほかにもその技術を生かして外貨稼ぎをやるために作られた、 M60系の改修キット「サブラ」なんかもありますから。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **スウェーデンのIkv.91の「Ikv」とはスウェーデン語のどの単語の略で、日本語ではどういった意味ですか? Infanterikanonvagnの略です。 Infanteri:歩兵 Kanon:砲 Vagn:車 となり、歩兵戦闘車、IFVが近い訳でしょう。しかし、Kanonと称するだけあって、 搭載砲は90mmと強力です。 余談ですが、ウクライナが今度プロトを作った、MTBR-84(T-84MTBRだったかな?怪しい)は T-84の125mm砲塔をそのままに、携行弾数を減らし、エンジンは1200馬力のままコンパクト化 して、5人分の歩兵収容力を作り出した力業の歩兵戦闘車で、当然MBTと同じ戦闘力、装甲です。 ここまで来ると、立派な砲車ですね。 #right(){(13:system)} >歩兵戦闘車は別種の兵器でしょう。 おお、確かにIkv91はクルー4名で歩兵乗り組みはないのですね。訳で 錯覚してしまいましたが、これは駆逐戦車、tank destroyerと考えるべき なのかな。重量16.3t、90mm低圧砲ですから、むしろ軽戦車、か。 確かに歩兵戦闘車ではありませんね。指摘ありがとうございます。 #right(){(13:system)} **メルカバの砲塔の後ろにジャラジャラとぶら下げられた鉄球は、結局実戦で何かの役に立ったのでしょうか? 多分吸着地雷とか、対戦車ロケットを避けるものではないかと思います。 第二次世界大戦当時のドイツ戦車はコンクリートコーティングと、金網が張られていましたから、それの応用系でしょう。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **イスラエルの戦車や装甲車にはよく白い「V」のマークがペイントされていますが、あれは何のマークでしょうか? 味方識別マーク。 #right(){(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **メルカバは対人戦闘に特化した戦車だそうですが、どんなところが特化してあるのですか? 別に対人戦闘に特化したわけじゃなくて、対人戦闘能力を強化した、でしょう。 迫撃砲積んだり、機銃いっぱいつけたり。 イスラエル軍は戦車にクレイモアつけて近づく歩兵なぎたおしたりしてた。 #right(){(26:61)} **韓国の戦車は、日本の戦車より優秀だといわれました。本当ですか? パルパル戦車ですね。これは米軍の次期主力戦車開発で負けた クライスラー社の原設計を、小型化(韓国用)にした物です。 私はこの戦車が好きでソウルの博物館で、韓国の出版社と共同で 取材してきました。博物館には正面と内部に展示してあります。 戦車装甲は複合ではありません。スペースドアーマー方式です。 これじゃ成形炸薬弾対応で、現用の戦車砲弾(90式)には対応出来ません。 パルパルの側面は特に弱いです。北朝鮮の戦車には十分対応可能です。 >命中率はどうでしょうか? 更に追加しますと、この場合は正面戦闘です。パルパルは側面はT72では五分五分かな。 T62にはなんとか持ちそう。北朝鮮の火器管制装置(照準)はソビエト製ですので、 距離1.500まではまあまあですが、それ以上は性能悪化です。 パルパルは2.000くらいはOKでしょう。 90式は3.000以上、たぶん4.000でも90%以上の命中率はあるはずです。 知り合いが開発に関わってますが軍事機密なので教えてくれませんが、他の情報では見えない距離と聞きます。 アリゾナで実証試験やってます。 韓国のイタイのはエンジンはクライスラーからの輸入なんです。 更に突っ込めば自動車エンジンの 自主開発は不可能なのです。 マツダからの輸入品で、エンジン一個一万か一万五千円で乗せてるはずです。 で、マツダは赤字です・・・・ #right(){(29:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **メルカバの後ろの砲塔に何十本とぶらさがっているものは何? 鉄の鎖です。対HEAT用。 #right(){(30:バッチ3)} **北朝鮮がT-72戦車を保有しているのは本当でしょうか。また、北朝鮮が国産戦車を開発したというのは本当でしょうか。 何年か前に入ってきたビデオで「北朝鮮の軍事パレード」がありました。この中に新型戦車の映像が入ってました。 T-55か62の砲塔に増加装甲で補強したタイプでした。 今回も同じようで、62の砲塔に加工して80か90シリーズに似せてるようです。 新型なんて無理ムリ・・・・ #right(){(33:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} 軍事研究によると、北朝鮮の最新戦車、MBT(T-72)を所有しているが、 性能は、70年代のものであり、イラク軍の同型車と同じ運命をたどるのは、必至であると書かれている。 開発したんではなくて、改造では? あの国の工業力は、想像をはるかに超える下級です。 中戦車級クラスは自主開発しておりますが、現在の主力は、自走迫撃砲、自走野砲などです。 #right(){(36:932)} **レオパルド2、チャレンジャーのメーカはどこ? レオパルド2→クラウス・マッファイ チャレンジャー2→ヴィッカース・ディフェンス・システムズ (チャレンジャー1は王立陸軍兵器廠) #right(){(41:眠い人 ◆ikaJHtf)} **なぜイスラエル軍はメルカバを前輪駆動にしたんでしょうか? 昔の戦車はリアエンジン・フロントドライブだったから前輪駆動だった。 メリットはキャタピラが外れにくいって事。 コレをRRかFFにすれば当然、容積的にはメリットが大きい。 戦車ってのは装甲板と砲でどうしても前が重くなる。重たいエンジンは後ろに置いた方がバランス的には良い。 というわけで、RRが普通に成ったんだ。 イスラエルはロシア戦車の照準機がヘタレだと言う事に目をつけた。 500m以上じゃ当たらない。そして想定戦場では1500m以上の戦闘が多い。 なおかつ、遠距離ではモンキーモデルのタングステンじゃない鋼製徹甲弾は威力を失う。 問題はheatの戦車砲弾とミサイルだ。 となれば、エンジンルームを空間装甲として使うアイデアが生きてくる。 多少、バランスに苦労してサイズと重量がオーバーしても割に合うと考えたのさ。 #right(){(42:815)} **イスラエルの105mm砲を装備したシャーマンてスーパーシャーマンでしたっけ? シャーマンにフランス製長砲身75mm砲を載せたのが”スーパーシャーマン”。 105mm砲を載せたのが”アィシャーマン”。 #right(){(46:274)} 1.国内ではスーパーシャーマン・アイシャーマンの表記はまちまち 2.英語サイトでも同様。(.milサイトでも) 3.イスラエルのサイトではシャーマン自体への言及が少なく   断定できない #right(){(46:293)} そこら辺のサイトの写真でも分かるんだけど、イスラエルのシャーマンってベースは初期型なんだよ。 エンジンをフランス製に変えた奴て、サスをスクラップヤードから拾ってきたHVSSに 変更した奴は原則的に全部「スーパーシャーマン」だった筈。 #right(){(46:295)} イスラエルは、アメリカが鉄くずとして放出した76.2mmタイプも大量に購入していた。 (屑鉄と言っても砲身にガス抜き穴を開けたにすぎない代物で、簡単に修理できた) 足回りとエンジンの換装だけで済ませた奴は76.2mm砲搭載タイプであり、初期型ではない。 オリジナル75mm砲のタイプはフランス製の主砲に交換したが、その時点で76.2mm砲搭載タイプは 戦力として有効なのでそのまま使っている。 こちらが後に105mmタイプになっている。 ただ、どちらもスーパーと読んでいたという点は私の手持ち文献と一致します。 #right(){(46:338)} **スウェーデンのStrv.103戦車ってB型とC型では外見上どの程度違いますか? 照明弾発射機 サイドスカート兼用増加燃料タンク 車体前面増加装甲 #right(){(51:494) **スウェーデンのSタンクって世間的評論ってどんなもんでしょ? コンパクトにまとめられることは悪くないが、現在持つなら砲塔の付いたMBTってとこ かの国が某研デザインのステルス戦車へと走ったなら一時代きずいたかもしれん #right(){(52:561)} まぁ、変わり者だね。って感じ。実戦経験がないので評価も難しい。スペックだけで 語れる車両でもないし。 ただ、いざとなれば1名だけで動かして戦闘も出来るって思想はなかなか良いと思う。 特にスウェーデンみたいな軍隊だと。 #right(){(52:562)} **Sタンクの側面に何本も取り付けてあるフレームパイプ状のものは何でしょうか。組み立ててテントになるとか? 浮航用のフロート・スクリーンを展開するための渡河キットの装備です。 これを使って周囲にカンバスを張り、浮力を確保します。 Strv 103はフロートスカートを装備しており、30分以内に渡河準備ができるように なっているそうです。 #right(){(53:130)} **レオパルド2って評価が高いのでしょうか? 評価が高いも何も、レオパルド2は実戦経験してないから分からないというのが 正味のところでしょう。大体第3世代戦車というもの自体が M1、レオパルド2、90式、チャレンジャー2、ルクレール、T80、K1A1 と数えるほどしかない。 この中で本格的に実戦参加したのはM1、チャレンジャー2 後チェチェンでT80ですか。 だから他は能力的には未知数です。レオパルド2は能力が証明されたM1と同等の装備を備えている事、 90式に比べ増加装甲を施した改良版が作れる発展性(逆にいうと増加装甲が必要ということでもあるかな)から 評価が高くなっているんだと思います #right(){(62:735)} **メルカバMK.2のサスペンションってT-34そっくりなのに、何でクリスティー型じゃなくてホルストマン型? クリスティー型もホルストマン型もコイルスプリングでアームを受けてます。 違いは、クリスティー型(の定義)はスプリングが車内に内蔵されること。 スプリングが邪魔にならない分、ストロークが大きく、不整地走破性が高くなる訳です。 メルカバMK.2の場合、スプリングはあくまで車外にあります。 だからホルストマン型です。 メルカバMK.2は、本来の車体側面装甲の外に、もう一枚増加装甲を被せており、 そのためスプリングが内蔵されてるように見えるだけなのです。 #right(){(65:223)} **北朝鮮の国力で、実際稼働している戦車は何両ほどなんでしょう? 稼働率はどこの国でも最高機密なのでわからない。 #right(){(67:376)} **M48戦車のステレオサイトって砲と連動してる図解を見たんですが、地面が平らじゃない時はどうするんでしょう? 見た限り、地面が水平でないと連動機構は使えなさそうですね。 元々、ステレオ式測距器と砲が直接連動している訳では無いので、不都合はありません。 主砲自動照準器という機械式の連動装置があり、そいつをONにした時だけ連動します。 朝鮮戦争中~1970年代まで、アメリカは戦車を停車させてHEAT弾で 精密射撃する戦法を重視してます。 そのために高度なFCSが必要だったってだけで、いつでも主砲を連動させ てた訳ではないですよ。 >また、被弾とかで精度が落ちた時ってどうするんですか?(例えば明確に100m狂ったって認識できる場合) 元々、M48のステレオ照準器は煩雑で人気が無く、単眼式の照準器で目測 で距離を測ったあと、距離を射撃コンピュータに入力する射撃方法が好まれています。 つまり、ステレオ式が壊れてなくても、主に単眼式の方が使われてます。 そのため、後のM60に本格的な「光像合致式」照準器が装備されています。 #right(){(67:686本物)} >「地面が水平でないと連動機構は使えなさそう」の、その理論と理由がわからない。 >コンピュータが存在すれば、全ての誤差は計算で補正が可能と思われるので。 確かにM47では測距器から直接コンピューターに測定結果が送られてますね。 しかし、その場合弾道計算によるタイムラグが発生し、連動はしないようです。 (なんせ1950年代ですし) M48の連動機構は測距器と主砲を機械的に結合し、距離に合わせて主砲を上げ下げする物です。 ただの金属アームでリンクしてるだけ。計算機は介在していません。 (弾種ごとに形状の違うアームを選ぶことはできます。) #right(){(67:686本物)} **チャレンジャーはどうやって命中率を高めたのでしょうか? NATOの射撃大会の時の状況と湾岸戦争時の状況なども比べないと 一概に技術的/人的変化があったとは言えない。 #right(){(70:20)} **ライフル砲と滑腔砲を比較した場合の、メリット・デメリットを教えてください。 >英軍は何でライフル砲にこだわるんですか? 滑腔砲:砲身にライフルが刻んでいないため砲弾が回転しない。     このためAPFSDS弾やHEATFS弾などの有翼弾を発射するのに適している。     砲身寿命がライフル砲と比べて長い。     ただし有翼弾は長距離射撃で風の影響を受けやすい。 ライフル砲:砲身にライフルが刻んである砲。砲弾に回転を与えられるため弾道が安定し    ている。     ただしそれゆえAPFSDS弾などの有翼弾を発射するのに適していない。     (スリップリングを使えば使用可能)また砲身寿命が短い。 イギリス軍が何ゆえライフル砲にこだわるかというと、英軍戦車はHEAT弾ではなく HESH弾(粘着榴弾)を使用しているからです。 HESHは命中後に遅延信管が作動し、張り付いた弾頭の爆発の衝撃で装甲内部を 剥離・破壊する弾頭です。対戦車戦闘用としては英軍以外ではまったく廃れた弾種ですが、 英軍はHEAT-MP弾では榴弾としての効果に疑問があるとして、弾頭の炸薬量が多い HESH弾を使用しています。 ライフル砲ならHESH弾を含む滑腔砲より多くの弾種が選択できるため有用であると 判断しているそうです。 #right(){(74:名無し軍曹)} ->メンテナンスの面では、やはりライフル砲の方が大変ですか? -陸自の人ではないのでメンテの事までは分かりませんが、砲身命数が低いと言うことは -当然交換回数も多くなるわけで。 -あと書き忘れた滑腔砲の長所として、 - -ライフル溝の抵抗が少ない分初速が高い。 -製作が容易で軽量である。       などもあります。 -#right(){(74:名無し軍曹)} **おフランスのルクレルク戦車1両のお値段はいかほどですか。 ルクレルクの価格 4億円 アラブ首長国連邦への輸出価格のようです。 #right(){(75:system)} **レオパルト2戦車の同軸機銃の装備位置、及びショト装甲を付けた型では同軸機銃が装備されているかどうか レオ2の同軸機銃は砲の左上方、正面から見て防盾の右上にある。 ショト装甲型でも同軸機銃はあるし位置も同じ。 #right(){(76:505)} 大概の戦車の同軸機銃は装填手席のある側にある。理由は、って書くまでもないので省略。 まぁ例外もあるけどね・・・。 M1エイブラムスみたいに機銃本体は右側にあるけど弾薬箱は左側にある、っていうのもある。 #right(){(76:505補足)} **イギリスのチャレンジャー戦車120ミリライフル砲弾が弾頭と装薬の二つに分離した形で搭載されているのはなぜ? そっちの方がたくさんつめるから。 一体型だとかさばるけど、分離しとけばいろんなとこに詰め込めるでしょ? 一体型の利点は、APFSDSの弾体が長く出来て、貫徹力が高まるからじゃない? #right(){(80:ななしさん)} **イタリアのアリエテって戦車は性能いいの? カタログデータ上可も無く不可も無いような戦車 第三世代の要点は全て抑えているが特別な利点とか欠点が見当たらない #right(){(92:272)} スペック的には一応現代MBTの列に並ぶものです。安定化火器管制、昼夜間サイトなど。 車両間通信などは大したことなさそうですが。それ以上の評価はわかりません。 実戦にも投入されたことはなかったんじゃないかなあ。 補足 うんにゃ、コソボのKFORにイタリアのAriete機甲旅団が逝ったはずでは、 とふと思いついてみたのだけど、なぜかAriete戦車は本国に残しての赴任だったそうです。 仮に持って行ってても実戦経験とはほど遠いでしょうけど。 #right(){(92:system)} **西ドイツ軍は、レオパルトやその他の車両を国産開発するまでは、どんな車両を使っていたのでしょうか。 ドイツ国防軍は1955年成立です。 既に、第二次大戦から10年過ぎ、ナチスドイツの車輌はフランス、東欧な どの非占領国に接収されて、集団で使用できなくなっています。 MBTは、大戦のお古ではなく、米国から新品のM47を1956年から1,000両、 M48が1958年から供給されています。 そのM48ファミリーで、架橋戦車、戦車修理車も供与されていました。 これらは、現在、Turkeyに引き渡されて、未だに使用されています。 対空戦車はM42、軽戦車として1956年にM41が供与されています。 最初の生産装甲車輌は、フランスのHotchkissが開発したSPz11で、これは1,600両 生産され、また、装甲兵員輸送車として同じくスイスのHispano-Suizaが開発した対空 自走砲HS30を原型にしたSPz12が生産されました。 自走砲はM44/52/55が1957年から供与され、これも後にTurkeyで使用されています。 ソフトスキンは流石に国産車で、AutoUnion(今のAudi)のF91、Volkswagen Iltis、 Mercedes-Benz Unimog、MAN L2A、Magirus Jupiterが使用されています。 #right(){(94:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **フランスのルクレールは何故ここまで高くなってしまったのでしょうか? 何よりも生産数の少なさが原因です。 アジアの某島国の戦車と事情は同じですね。 #right(){(96:562)} **メルカバ戦車は世界最高の性能で、アメリカのM1より強いですか? イスラエルの国情と砂漠戦闘に特化した強力な戦車ですが、世界最強というようなものではありません。 想定された能力を120%発揮できる戦場では、世界最強戦車とタメを張れる、というようなものでしょう。 #right(){(98:280)} **イスラエルの戦車、メルカバってどういう意味なのですか? 神の車 #right(){(101:254)} **メルカバ戦車の前部エンジン小型砲塔などのレイアウトについて >雑誌やネットでは非常に良い評価ばかりなのに他国の戦車がこの形を採用しないのはどうしてですか。 戦車は、重量バランスの悪い乗り物です 砲や正面装甲が重量を全面に偏らせます。 そのためせめてエンジンを後方において調整するのが一般的ですし 後方だと整備も簡単です。 メルカバなどの、前部エンジンは .装甲厚が加算される .後部ハッチが利用できる などの利点が有りますが、前述の欠点が大きいため 他国では採用しないようです。 #right(){(107:10)} **イスラエルの戦車のメルカバってアルファベットだとどう書くんですか? Merkava #right(){(107:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ちなみに日本語で言うと「戦車」 ただし現在の戦車ではなく古代の戦車(Chariot)、映画の「ベン・ハー」なんかに出てくる二輪馬車のこと #right(){(107:261)} **ドイツが戦後開発したレオパルドシリーズの戦車にはWW2での虎や豹の技術は受け継がれているのでせうか? 間接的に受けがれている、と言うべきでしょうか。 戦後開発されたレオパルドは、ティーガーⅠ→パンターの延長線上と言うより 足回りはM41、M47と言った米戦車の影響の方が強いですし、 砲は英国製の105mmライフル砲L7を使用しています。 エンジンは戦前、戦中のガソリンからディーゼルに成っていますし、 戦車の開発の肝であるトランスミッションは全くの新規開発と成っています。 しかし、戦後15年近く経っているとは言え、戦中に腕を振るった技術者達も当然開発に携っている訳で、 細かく見ていくと独戦車らしい所も随所に見られ、 (試作車はもっとドイツ臭が強かったですが)米戦車+独戦車/2=レオパルドⅠと言った所です。 #right(){(118:524)} **メルカバは重量級戦車であるため機動力、走破性が低いというのは本当? メルカバMk4     65トン、1500馬力、トン当たり23馬力 M1A2エイブラムズ 63トン、1500馬力、トン当たり23馬力 チャレンジャー2   62トン、1200馬力、トン当たり19馬力 レオパルド2A6    60トン、1500馬力、トン当たり25馬力 T-90          46トン、840馬力、トン当たり18馬力 不整地の突破能力については馬力以上にサスペンションの 性能が重要になるという認識で開発したメルカバのパワーウ ェイトレシオが他国の戦車と並んだ以上、馬力と重量だけで 機動性を見るのは単純が過ぎます。 ちなみに陸上自衛隊は61式戦車の開発に当たって、機動力 と重量の関連をM24軽戦車とM4E8中戦車を使って検証した 結果、M4のほうが「重いために不整地の機動力は上である」 として「機動力で防護する」という発想の25トン級を、本格的 な装甲を備えた36トン級に変更しました。 #right(){(初心者質問スレ481:427)} アメリカ軍も、軽い戦車の方が、不整地の機動力は上であると、誤った考えを持っていました。 ベトナム戦争で、アメリカ軍はM48戦車を投入しました。 これは、間違いから起きたことでした。 ジャングルや水田の多いベトナムの戦場では、重い戦車は役に立たないと、アメリカ軍は考えていました。 そこで、ベトナムへ派遣する部隊の編成から、M48戦車は除いていました。 ある部隊が、間違えて、M48戦車を持ったまま、ベトナムへ行きました。 ところが、実際にベトナムで使ってみると、軽戦車より不整地の機動力は上であると分かりました。 その後、M48戦車はベトナムの戦場で使われることとなりました。 装甲兵員輸送車についても、同じことが言えます。 M113装甲兵員輸送車より軽い装甲兵員輸送車がありました。 しかし、不整地の機動力は、重いM113装甲兵員輸送車の方が上だったそうです。 #right(){(初心者質問スレ481:霞ヶ浦の住人 ◆tL07zEn.bU)} M113より軽量な装甲車の例ですが、不整地の機動力については 重量でもってキャタピラをしっかりと地面にかみ合わせるほかに、キャタピラの 長さからくる色々な事情も関係するように思いますがどうでしょうか。 #right(){(初心者質問スレ481:437)} わざと「間違えた」のさ 送られていくもののリストとその現物を、管理する複数の人間が、すべて把握しているわけでもないので。 目の前にあっても「リストに無い」のを知らないか見落とすかすれば、見過ごされる。 リストに無いって事を誰かが知ってても、知ってる人間が「無いはずの現物が積み込まれる」現場を 目撃しなければ、気づかれないまま送られる。 こいうことは逆に「持って行くはずなのに、何故か積み忘れている」って事もあったし。 物品にICタグが貼られて輸送物がコンピュータ管理している現代とは違ったしね (それでも現代でも、人間のほうの入力ミスで手違いが時々起こる) #right(){(初心者質問スレ485:29-30)} ベトナムのときは戦車なんてあまり役に立たないという考えから 当時新型のM60ではなく旧式で軽いM48が意図的に投入されたんだが。 大規模に間違えちゃった例としては中国の架空師団が有名だがな。 #right(){(初心者質問スレ485:32)} 「間違えて」と言うのは言葉の綾だが、海兵隊としては戦車の有用性を論議することもなく、 正規の編成装備の中に戦車があると言う理由でベトナムの戦車を持って行ったのだと言う。 要するに積極的に持って行くとしたと言うより、持って行かない理由を思いつかなかった。 これは確か海兵隊自身が編纂したベトナム戦史にあったと思う。 #right(){(初心者質問スレ485:36)} **メルカバ戦車って乗員の生存率高めた設計て聞くけど、その分なんらかの機能を犠牲にしてたりするんですか? フロントエンジン方式は機動性に劣る。 メルカバは機動力を重視した戦争に使うには向かない戦車。 アメリカがイラク戦争の劈頭でやったような電撃戦には使えない。 あと、メルカバは重量の割には武装が貧弱。 あくまで相対的な話だが、あの重量なら防御よりも攻撃に比重を置けばもう一クラス大きな口径の主砲が積めるだろう。 逆に言えば、攻撃力だけ求めるならメルカバよりもはるかに軽量な戦車が作れる。 #right(){(531:903)} **中国の98/99式戦車の評価は? 中国の軍事関連掲示板における98/99式戦車論議 「解放軍の98/99式戦車の失敗についての試談」 ttp://www.zgjunshi.com/bbs/dispbbs.asp?boardid=4&star=1&replyid=285273&id=28226&skin=0&page=1 スレ主が98/99式戦車の10の失敗点について指摘。 1、98式は数の優位を頼むソ連式戦車の設計思想であり、単体の性 能は簡易化され量産性を優先している 2、外形設計は洗練されておらず、砲塔小型化も世界の趨勢に逆行 3、原型は70年代のT-72(モンキーバージョン)、エンジンの小型化 が出来ず車体が1m以上長くなってしまった 4、動力は騒音が大きく燃費も西側戦車より悪い 5、125mm砲は西側の120mm砲に劣るだけでなく、85式の125mm砲はパ キスタンでの試験で命中率が7割と高くなかったためにパキスタンはT-80 購入に走った 6、対空機関砲の性能は良くないが、工場の関係で採用させている 7、射撃統制システム、安定装置、暗視装置の性能で海外と大きな差がある 8、防御力は、小さな砲塔、長い車体、洗練されてない外形から問題がある 99式でレオパルト2のような楔形装甲が付加されたことは軍が98式の装甲 に満足していない証明であるが、99式の装甲も西側とは格差がある 9、標準化の水準は低く、日米の戦車の武器の共通性との差は歴然 10、製造技術の水準が低く、冶金、鋼材では国外と大差があり、工場での 管理、労働者の素質の問題から、生産が遅れたり設計通りに生産できな い問題がある 教育水準の問題から、近代的装備を運用するには西欧や日本に比べて差が ある。コストの問題からしばらくは59式が軍の主力であり続ける #right(){(J10や87式や99式等について語るスレ:365)} **M1戦車はイラクで何両も損失してますがチャレンジャー戦車が全損した事はあるのでしょうか? これが、湾岸では300両のイラク軍戦車を撃破して損害ゼロ。 イラク戦争でも友軍のチャレンジャー2による誤射で1両損失した以外は損失ゼロ。 ソースは丸7月号竹内修氏の記事。 #right(){(573:199)} **メルカバの各型の簡単な見分け方って? 砲身真ん中の太い部分(排煙器)にジャケットの止め金三つついているのが105mm砲なので1か2。 砲塔側面が垂直で、砲塔リング(回転する場所)に球形の出っ張りが目立つのも識別点。 Mk.2はその出っ張り以外の砲塔側面に増加装甲がボルトでとめてある。Mk.1はボルト無し。 105mm砲を積んでいるのに砲塔側面がひし形に出っ張っている型はMk.2を最近改修した奴。 砲身真ん中の排煙器がつるっとしているのは120mm砲を積んだ3か4、砲塔が低めでかっちょいいのが3。 側面が垂直なら3の初期型、ひし形は後期の。 砲塔真ん中が高く見えてかっちょわるいのが4。 #right(){(イスラエル軍スレ13:552)} **WW2後の西ドイツが駆逐戦車を運用し続けた理由は? 単純に戦力不足。 成形炸薬弾の発達により、他国の中戦車と同程度の主砲を積まなくても敵戦車を撃破可能になっていたこともあり、 90mmクラスの砲を軽量な車体に積めば、安価に敵戦車を撃破可能な車輌が作れた。 ただ、この辺は国ごとにアプローチが異なる。 ソ連では、BMP-1の低圧砲(サガーミサイルだけではなく)に西側の主だった戦車が撃破出来る能力を求めている。 米国ではオントスのような無反動砲装備車を開発し、日本も60式自走無反動砲を開発している。 他方で、開発当時、米英はソ連のJS3重戦車を過大評価してしまったり、核兵器使用下で残された重要拠点の取り 合いを模索(重戦車を開発したり、中戦車の航続距離を伸ばしたり)していた。 三つばかり注意点を挙げますな。 1.当時の西ドイツは、かつての「ならず者国家」としての遠慮と西側諸国最前線と言う事情から、人的被害と 引き換えに国土を守り抜く気概などが絡み合って、能力を限定した兵器の調達をする傾向があった。 (まあ我が国も戦闘機の空中給油や射爆性能に制限を加えるとかやってますように、あちらさんもそう言うこと を対外的にやって見せたがるところがあった訳です。) 2.カノーネタイプの駆逐戦車については、実は砲のブリーチが大きいので、戦闘室内で振れなくなるとか、 長砲身が地面に使えて戦術的に効果的な待ち伏せポイントに到着しにくくなるとか、様々に問題がある。 実は砲塔を装備した方が大口径長砲身砲を搭載しやすい。(砲にも拠りますよ。) 3.駆逐戦車自体がドイツ機甲科の予算・兵器調達上の名称に過ぎず、他国では自走砲に水平射撃で戦車を 撃破可能な砲弾を開発させるとか、中国の89式120ミリ対戦車自走砲の要な例もある。 全周旋回可能な砲塔を装備した戦車以外に、対戦車砲弾を発砲可能な自走車輌を開発する可能性は今後もある。 #right(){(608:818)} **メルカバって後ろにドアがついてるってほんとですか? メルカバはフロントエンジンレイアウトの恩恵で後部ハッチがつけられました ココには6名の歩兵は搭乗することが可能で、負傷した兵員の後送にも使えるのです これはそれまでの戦訓もありますが、米国以上に「友軍兵士を見捨てない」方針の現れです。 #right(){(298:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **北朝鮮のT55、T62、T72に対して韓国保有M48の90mm砲って役にたつの? >もし使えるならK1も120mmなんて不必要なモノは捨てていっその事90mm砲にしたらどうだろうか? 韓国のM48はA5で105mm砲にアップデートした型式。 FCSの能力で言えばM48はステレオ測距器に機械的に主砲をリンクさせた程度の 代物で地面の傾斜にも対応出来ないと言われており、その場合は単眼式の照準器を使う。 と言うより、アメリカではステレオ式は使いにくいので、もっぱら単眼式の照準器を 使っていたと言う。その場合の射撃精度はT55やT62と大差無いだろう。 (工業製品としての精度の差は出るかも知れない。) 基本的にはイスラエルが第3次中東戦争頃に使ってた物の技術や部品をアメリカが 逆輸入して州軍などに配備していたような、韓国に配備された時点で2流3流品。 韓国のM48A5がどの程度マイナーチェンジされているかは不明。サイドスカート の採用など、外見からすればいじくってるのは明らかではある。 ただ旧ソ連戦車の輸出仕様も負けず劣らずなので、似たり寄ったりかと。 #right(){(297:119)} **メルガバの回転砲塔の後部の下端からチェーンを下げて暖簾状になってるの見たんですけど、どういう意味があるんですか? 対戦車ロケット避けのおまじない 対戦車ミサイルなどを撃ち込まれたとき、あの鎖に当たって信管が作動するので、 中の人に被害が及ばない。 実際には気休め程度という意見もある。 あと、最近の対戦車ミサイル/ロケットは、空間装甲対策を取っている物もあって、 (タンデム弾頭など)そういう物に対しては効果は薄いと思われる。 #right(){(291:151-156)} **メルカバ戦車はイスラエル軍の運用や砂漠に適合した戦車だそうですが、逆にレオパルド・ルクレール・90式などはイスラエルでは本来の性能を生かしきれないものでしょうか? とりあえずいい例として、1960年代に、 イスラエルがイギリスのセンチュリオンを購入した例がある。 主力戦車として期待されたセンチュリオンだけど、 いざ機種転換を始めたら、空冷フィルターが砂塵で詰まってあっという間にオーバーヒートするわ、 砂丘のアップダウン(砂漠は平坦なように見えて、実は勾配がかなり厳しい) でトランスミッションが焼けるわと散々。 「こりゃあ使い物にならん」ということで、イスラエル得意の魔改造発動。 エンジンからトランスミッションから測量システムまで入れ替えて、 見事砂漠戦仕様主力戦車として返り咲き。 #right(){(290:725)} **現代の技術でStrv103のような無砲塔戦車を作ったとして、日本の防衛に通用しますか? 構造上トップアタックに弱いし行進間射撃できないし視野狭いしあまりメリットない というかそんなに高性能だったら新型戦車を開発してる 日中ロ印韓全部が採用しようとしなかったのもスウェーデンも後継型のStrv.2000には砲塔っぽいのつけてるのも説明つかないわな そのStrv103の後継で中止になったのがStrv2000だが http://alternathistory.org.ua/files/241009_strv2000.jpg http://strv102r.tripod.com/strv_2000.htm どうみても無砲塔ではなく無人砲塔だよ #right(){(677:620-623)} **戦後ドイツのラインメタル社やクラウス・マッファイ社は兵器開発を禁止されていたのに、なぜ後のレオパルドI・IIを開発できたのでしょうか? 1950年代にフランスなんかと戦車の共同開発をしていました。 また、米軍戦車の修理などで技術を吸収していますし、米国製戦車が入ってきて、それなりに技術レベルを 挙げることが出来たのも大きいです。 #right(){(276:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現代の戦車の主流は第三世代MBTですが、アフリカや中南米の国家はどのような戦車を保有しているのでしょうか? 南アフリカはイギリス製のセンチュリオン中戦車をベースにして、これを近代化改修したオリファント戦車を経て、 砲こそ105mmだが第三世代MBTの能力を持つTTD試作戦車を開発し世界的な水準に達したそうで。 が、財政事情などから国産には至らず外国製の導入になるとか 南米ではブラジルがEE-T1オソリオ戦車 ただ、これは射撃関係はフランス製、パワープラント関係はドイツ製のコンポーネントが主用されている 砲塔もヴィカーズ社によって設計されたもの。半国産に近い。 アルゼンチンにもTAM戦車がありますがこれは1974年にアルゼンチン政府から出された要望に沿って、 西ドイツのティッセン・ヘンシェル社(現ヘンシェル・ヴェアテクニク社)がアルゼンチン陸軍向けに開発した 戦闘重量30tクラスのMBT。 重量と開発コストを低く抑える目的から、ティッセン・ヘンシェル社は、当時実用化していたマルダー歩兵戦闘車の 車体とコンポーネントを流用して開発 まあ間違っても第三世代MBTではないですね #right(){(221:996)} **イスラエルのIシャーマンって、防御力はM4のままなのに、どうして活躍できたんですか? イスラエルの戦車兵の練度が高かったからだ! つまり敵より速く目標に弾を当てて撃破したから防御が弱くても活躍出来た 攻撃力はアラブ側のT-55やT-62さらにはセンチュリオンでも撃破出来るくらい向上してたから 長距離で先制射撃して先に撃破すればいいんだ 砂漠や荒野が多い中東戦争ならではの事情だ! …でも対戦車ミサイルを壕を掘って使用されたり レバノン侵攻みたいな市街戦では脆いので さすがに退役が進んだぞ! #right(){(俺初質スレ2049:286)} *米軍戦車 **アメリカのM1が自動装填じゃないのはなぜですか?現代では人力装填のメリットは全くないと思うのですが。 >それにいくら減口径弾とはいえ120ミリ砲弾は相当重いと思うのですが・・ 米兵はデカイよ。 #right(){(7:667)} 漏れが聞いたことあるのは、戦車乗員にスペアを用意しておくとかいう説。 自動装填装置を採用すれば装填手はクビに出来るけど、その分保守整備をやる人数が減るから面倒だとか、そういったもの #right(){(7:670)} ちょうど軍事研究誌にT-72との比較で載っていたが、自動装填装置はコンスタントに装填できるが、 手動は最初の3発ぐらいを勢いまかせにどんどん装填できる。平均発射速度は同じでも、最初の3発バーストが速い方が有利だ、という話。 また、自動装填装置採用の大きな理由は乗員削減だが、戦車乗員は同時に戦車メンテ/応急修理係であり、 3人乗員では保たない、という考えも以前からある。自動装填装置付き戦車に4人乗ると1人は余ってしまう。 それなら手動装填でいいじゃないか、という話もある。 もっとも、140mm戦車砲になると、さすがに人力では厳しいらしく、自動装填装置が必須といわれている。 #right(){(7:679)} **米軍のシェリダン「空挺」戦車ってパラシュートかなんかで空挺出来るって意味ですか? シェリちゃんはオールアルミで超軽量です なので、パラシュート投下可能です 実際にC-5から落としたこともあったはず 他の戦車は鉄で出来とります また、シェリは砲からミサイルを撃つことも可能です でも、燃え易かったので役立たずでした (以上、タミヤの解説から引用) #right(){(31:179)} **ガスタービンエンジンのアイドリング時の燃料消費量は走行時とさほどかわらないという話をきいたのですが、本当なのでしょうか? M1のアイドリング時消費燃料は45リットル/時とも60リットル/時とも言われます。 一方、走行時燃費は舗装面を最良燃費速度で走行して4.3リットル/km(戦車では燃料/距離で表すのが普通)。 アイドリング1時間の燃料で7~10km走れる事になります。 しかし、路面が不整地だと走行速度はほぼ半減するようですから、 アイドリング時/走行時の燃料消費比率は50%近くに達する可能性があります。 #right(){(31:317)} **M1A1は燃費が悪いって聞きましたが 燃費が悪いのは確かなのですが、 それはガスタービンエンジンがアイドリングから全開まで ほとんど燃料消費が変わらない、つまりエンジンをかけた状態で 待機しているとバカスカ燃料がなくなる、という点に要因があるようです。 エンジンをかけていないと各種の電子機器が使えない今の戦車では、これは非常にまずい。 だから現行のM1シリーズは砲塔後の外部に補助発電用エンジンがついています。 #right(){(40:205)} **M46に採用されて革新的な性能を示した”クロスドライブ式変速機”って、どういう機構なんでしょう? 車でいうトランスアクスルのように、トランスミッションと操向装置が一体化した 当時としては画期的なミッションです。 コンパクトに作れるため、後方エンジン/後方駆動が実現し、車体のスペース確保と 低車高化に大きな役割を果たしました。 名前の由来は、入力軸と出力軸が十文字に交差するからだそうです。 #right(){(42:名無し軍曹)} **朝鮮戦争ごろのアメリカ戦車には、「怪物の顔」みたいなのが描いてありますがあれはなんのためのものなんでしょうか? 敵を威嚇するためです。 しかしながら本気でそれに相手がビビると思った訳ではありません。 要するに自他に対する闘争心の誇示と考えればいいでしょう。 自分を少しでも強そうに見せたいというその発想の根源は珍走団と 似たり寄ったりですね。 #right(){(44:182)} 特に、朝鮮半島の人間は虎を恐れるという認識が広まったためです。 #right(){(44:190)} **アメリカの軽戦車ってM-551で打止め? 攻撃ヘリの能力が向上してきた現在では、所詮どっちつかずの能力しか 無い空挺戦車の必要性は薄れてきました。とりあえず今は、攻撃ヘリが 任務を代替えしたいます。 ただし、今後RMAの研究成果によって変わって来るとの説も有りますが。 (輪装式車両3両に、M1の能力を分散する予定との事ですが・・・) #right(){(50:いやなヴァンツァー ◆RSKL58RGDs)} **湾岸戦争で戦ったM1エイブラムズ戦車もエアコンがついてなかったんですか? 60年も前に北アフリカでも戦車戦が展開されていますが、無論エアコンなんぞついとりませんよ。 砂漠などの乾燥しきった場所では、直射日光をさえぎっていれば実は意外と快適と言う罠。 もちろん水分補給や換気などの必要はありますけど、ジメジメした暑さよりはマシだと思われ。 二次大戦の北アフリカの写真で、コートを着込んでいる兵士がいるが、あれも直射日光や外気をさえぎれば、 体温のほうが低くて快適とかいう理由だったと思った(記憶モードのため間違ってたらスマソ) #right(){(51:817)} 中東戦争でソ連製戦車を使ったエジプト軍、シリア軍では、 西側戦車に比べて劣悪な居住環境の戦車だったため、 倒れる戦車兵が続出。 これを捕獲したイスラエル軍も、さすがに即時投入はいやがった。 #right(){(51:817)} ソ連側も「これではマズい」と考え、後の中東向け戦車には 扇風機がつくようになりました。 #right(){(51:T-34/76 ◆RRg0QOD7sE)} **朝鮮戦争時のアメリカの戦車の写真を見ると車体や砲塔の前面に怪獣みたいな絵が描いてあるんですけど何なのでしょうか? >(ゴ*ラやガ*ラのことではなく西洋人が絵本なんかに書くような怪獣) 敵の恐怖心を煽るためのもんです。当然迷彩のためではありません。 まぁ確かに恐いんですが、それだけの意味しかないのでその後とっとと廃れました。 #right(){(58:688)} **M1A1は、いまだに全更新されてないんですか。 州兵は米陸軍のお下がり装備を使っている事が多く、また予算がつかなければ 更新せずそのままと言う事も十分あると思います。 #right(){(64:336)} **アメリカ陸軍の昔の開発計画で、ADATSと同じ頃に計画された安価な戦闘車両の名前がわかりません。 多分それはM8リッジウェイAGS(Armored Gun System)軽戦車のことではないかと。 M8AGSは第82空挺師団などに配備する空輸可能な近接支援/対装甲用軽装甲車両として 1985年から開発がはじまった車両です。 配備寸前まで開発は進みましたがポスト冷戦の予算削減により生産の予算が承認されず 開発は1997年に終了しました。 ・全長9.37m:全高2,78m:全幅2.69m:戦闘重量19.5t ・武装:105mm低反動砲×1・7.62mm機銃×1 ・エンジン:552HPディーゼルエンジン #right(){(64:537)} MGS MOBILE GUN SYSTEMというピラーニャⅢの派生型の車体に105mm砲を 搭載した車両の配備が進められています。 #right(){(64:543)}※修正有り **M48戦車のステレオサイトって砲と連動してる図解を見たんですが、地面が平らじゃない時はどうするんでしょう? M48戦車のステレオサイトって砲と連動してる 左右は砲塔と同時に回り、上下が砲と連動してると言う事でしょうか。 >地面が平らじゃない時はどうするんでしょう? 傾いていても使えますよ。極端に言えば、縦方向になっても使えます。 昔のカメラには、この装置が付いてましたが、縦にかまえても、 距離測定は出来たはずです。 >被弾とかで精度が落ちた時ってどうするんですか? CSTVで見たものは、M60のレーザー式の調整だったようですが、 基本的には、レーザー式もステレオ式も、同じだと思います。 まず砲口に、焦点合わせ用の光学的な器具?を取り付けて、 決められた距離にある「的」の方向に、「砲口軸」と「レーザー光軸」 を、それぞれ合わせてる見たいでしたね。 >左右の像が重ならないまま撃つの? もし戦闘中に、ステレオ測距装置などが被弾した場合は、大抵の場合、 「単眼鏡」が砲と同軸に付けられていると思いますので、 それを使用するのだと思います。 最近のレーザー式などでは、取替えが容易になっているものも、 有るのかも知れませんね。 #right(){(67:☆≡ 6等兵 ≡☆)} **M60からM1へとアメリカのMBTは進化したと思うのですが、なぜ急にあんなに強くなったのでしょうか? ベトナム戦争のせいで開発に回す予算が足りなくなり、装備品の更新 が遅れた為です。で、M60を改良して使い回していた訳です。MBT-70 の開発も失敗しましたし。 空軍が、基本は50年代設計のファントムを改良して使っていたのと同じです。 F-4とM60の後継であるF-15、16&M1がほぼ同時期に出てきたので、 その因果関係は判ると思います。 #right(){(71:668)} 西側第3世代MBTの先駆けになったのは西ドイツ(当時)のレオパルド2。 それ以降に採用された無印M1はM60と同様の105ミリライフル砲を装備していた。 レオパルド2と同等の砲を装備するようになるのはさらにその後のM1A1から。 #right(){(71:672)} **イラク戦争では、旧式のM60戦車にリアクティブアーマーをコテコテにくっ付けた奴は出たのでしょうか? もう海兵隊でもM60は退役しちゃったからね・・・。 #right(){(73:471)} **M1A1とM1A2はどこが違うんですか? M-1A1とM-1A2の違い: ベトロニクスの換装が主な改造なので外見的な違いはほとんどなし。 ・車長用独立熱線視察装置CITV搭載(装填手ハッチ前)←見た目はこれくらいしか差がない。 ・車内情報システム搭載 ・自己位置/航法システムPOS/NAV搭載 ・主砲スタビライザーの水平/垂直二軸安定サイト化 ・通信装置のデジタル化 ・デジタルエンジン制御システムDSU搭載 #right(){(75:260)} **イラク軍の兵器でアメリカの主力戦車を倒すことはできるのですか? 対空砲の水平撃ちで何両かのM1を撃破してるらしいですね。 まあ、後部を狙ったらしいですが。 #right(){(75:545)} 第三世代戦車が対空砲で撃ちぬけるとは到底思えんが・・・ BBCとかABC曰くロシア製の新型対戦車ミサイル(スマン形式不明)で撃破されたらしい。 ABCでは対エイブラムス用ミサイルと言ってた。 それと少数の戦車と装甲兵員輸送車が対戦車地雷の餌食になってるらしい #right(){(75:548)} **パットン戦車の車体底部は何だか丸まってますが何かメリットが有ったのでしょうか? 鋳造製のようなので、 丸い方が「冷却時の応力が、少なくなる」と考えられます。 #right(){(77:( - 。-))} 地雷の爆発力を逃がすためです。 M26~M47は平板の溶接で船型を構成していました。 溶接部分は弱点となりますので、一体成形としたようです。 M60やM48Kは前面を平板にしてますね。 手持ちの資料だと、鋳物とされてますが、昔、熱間鍛造であると言う説もありましたので、製法の断言は避けます。 #right(){(77:321)} パットン戦車の車体底部は何だか丸まってますが M48の場合は、「板かまぼこ」を裏返しにしたような形状ですが、 M60では、「台形」を逆さまにした形状に変えられているようですね。 しかし共に、その断面形状の角の部分は、「曲面形状」に作られていて、 鋳造の可能性は高そうです。 特にM48の車体前部には、砲塔に近い、優雅とも言える形状の、 球面的な形状で作られていますので、少なくともこの部分においては、 砲塔と同様、「鋳造以外は考え難い」と思われます。 しかし、M60の前面のみが、「平たい板の溶接?」に変えられた理由は、 「耐弾性の良い防弾鋼板を使いたかった」と言う事では無いのでしょうか?。 「鋳造」が好まれたのは、《 量産に向く 》と言う理由からだと思います。 #right(){(77:≡ 6等兵 ≡)} >曲面は鋳造以外に作成方法はありませんか? プレス、削り出し、叩き出し等、他にも手段はある。 鋳造になるのはコストと強度の兼ね合いから。 #right(){(77:362)} M48戦車の丸い車体前面部が継承されなかった理由質問された方(前スレ?)継続調査してみたよ。 M60戦車の車体も全て鋳物です。(前面は圧延鋼板かも?と回答してしまいましたが間違いでした。ごめんなさい。) 内部図解によると、前面装甲がそれなりに厚くなり、主砲弾収納チューブのラックや45口径弾ケース(乗員の自衛火器用ですね)に囲まれる形でドライバー席があり、操縦機器がギリギリ収まってます。 要するにM60が角張ったのは、車内容積の確保のためのようです。 (装甲強化&砲弾大型化対応) #right(){(77:937)} **イラク戦争でM1戦車に乗っていて水死した人がいるらしいのですが詳細を教えてください チグリス川だかユーフラテス川の橋の上で戦闘中、被弾して戦車が川に墜落。 脱出できずに車内で溺死、だったはず。 砂漠の戦争で水死なんて話だけ聞いてるとギャグマンガだけど、 これほど悲惨な死に方もなかなかない・・・。 「うぅっ、戦車の中で水死は嫌だぁあああ!!」(by大滝よしざえもん&おおのやすゆき) #right(){(80:832)} >NBC防御だー >気密だー >潜水渡河だー >ってよく聞くので、落ちても平気かとおもってたのです・・・  確かにNBC防御能力があり潜水渡渉能力がある車両なら、水密性はあるが それはあくまでそういう準備をした上での話。  いきなり水中に落ちたら水密が充分でないことはあるし、なによりそういった 能力は車両がちゃんと水平状態を保ってればの話。逆さまになったりしたら 水密性の確保は保証の限りではない。  戦闘で損傷した結果水没したなら車体がどこかしら痛んでいる可能性もあるし、 ハッチを開けていたりしたらそれまで。  ちなみにM1には完全潜水能力はありません。  車体が水没するくらいの水深が限度。 #right(){(80:843)} NBC防御は外気の清浄化や放射線の遮蔽を指します。特別な準備なしで使えます。 (ただし、乗員はガスマスクや防護服を着用すべき) NBC防御を準備しても水密性は得られません。 #right(){(80:850)} **イラク戦争で出動した第3歩兵師団と海兵隊のエイブラムズはどの程度M1A2に改修されていたのでしょうか? http://www.globalsecurity.org/military/systems/ground/m1-specs.htm こちらのデータでは M1IP(初期型 105mm砲搭載)は陸、海兵とも無し M1A1は陸4393両 海兵403両 M1A2は陸に586両 M1A2SEPは陸に588両となっています。 第3歩兵師団については1個旅団が90年代を通じて常にクウェート展開 していました。この1個旅団については不明ですが、イラク戦争で増援されてきた2個旅団 については事前備蓄装備を使用し、人員だけを輸送したという話がありますので 使用車両はどの型か不明です。 第4歩兵師団については、米大陸本土から装備を輸送した船舶がトルコ沖合いで 暫し停泊していたことをご存知の方も多いと思います。 全車両M1A2かM1A2SEPだと思います。 #M1A1からM1A2への改修が現地で行われる可能性もあるので詳しいところは 書籍か議会報告などを待つ必要があると思います。当座としては上のHPを あちらこちら覗いては如何でしょうか。 #right(){(90:15)} M1A1のフォース21対応型がM1A1Dで、 M1A2のフォース21対応型がM1A2SEPだとリンク先に書かれています。 従ってM1A1の場合現地改修をしたのならばM1A1D、第4歩兵師団については M1A2SEPだと考えるのが筋だと思います。 #right(){(90:22)} 更に追加 事前集積について質問された方はイラク戦争に参加した陸軍 海兵隊装備の戦車の種類について質問?がりだと思いますが。 損傷を受けたM1は全てM1A1であるとしている英文ソースがあります。 URLは http://www.csis.org/features/iraq_instantlessons.pdf PDFファイルなので翻訳サイトに掛けるには多少手間がかかるかと思いますが 参考にどうぞ。 #right(){(90:31)} 追加。M1A1Dでググルと以下のURLが有りました。 http://www.hood.army.mil/4id/equipment/content/m1a2_sep.asp 第4歩兵師団の公式HPです。M1A2SEP装備部隊は第67機甲連隊第1大隊 第67機甲連隊第3大隊 第10騎兵連隊第1大隊の3つ http://www.hood.army.mil/4id/equipment/content/m1a1d.asp M1A1D装備部隊は第66機甲連隊第1大隊 M1アップリケ装備部隊は第66機甲連隊第3大隊 となっています。 大隊名については http://www.globalsecurity.org/military/agency/army/4id.htm ここの各旅団隷下の大隊と食い違いもあるようですが。 #right(){(90:34)} **イラク戦争で、M1戦車はなんで破壊されちゃったのですか? 故障のため擱座・放棄したものを破壊したようです。(回収用のバーがついているでしょ) ただこれ以外にバグダッド市内で対空砲の水平射撃で後部を貫通され 撃破されたM1があると聞いています。 #right(){(90:883)} **M48戦車の中に、車体前面が角張ってる物と丸い物があるのは何故ですか? M48は皆鋳造車体なので車体前面は丸い筈。 あなたが言っている”車体前面の角張っているM48”とは、M60か台湾のM48H勇虎 戦車(M60A3型の車体にM48A5型の砲塔を載せたもの)だと思います。 #right(){(94:552)} 地雷の爆風を逃がすためと、エッグシェルを形成するために、丸くしました。 しかし、主砲が105mmになって砲弾がでかくなったので、M60で車体を広げました。 それを用いたM48が存在するためです。 #right(){(94:558)} **高倉健さんの「野生の証明」に出た戦車は米軍の物らしいですが、型式は何ですか? 「野生の証明」に登場したのはM60かM48A5戦車のどちらかでしょう。 M48の90mm砲を105mm砲に載せ換えたのが、M48A5です (他にも細かいところが変わっていますけれど) #right(){(94:552)} 映画の方は、M60と発表されてました。 #right(){(94:558)} **M1A1戦車は「世界最強の戦車」なのにどうしてイラク戦争で破壊されたのでしょうか。 最強という呼称自体胡散臭いものですし (最強ではない、というのではなく最強というものが存在しないのが兵器) 最強=絶対壊れないという意味でもありません。 #right(){(98:757)} 対戦車戦で失ったものは無いよ。 待ち伏せや後ろからの不意打ちなんかで破壊されたケースが殆ど。 さすがにM1でもそういう攻撃を近距離から受ければ破壊はされますよ。 #right(){(98:760)} 煽りっぽいのだが・・・マジレスする。 破壊された2両は携帯対戦車火器および機械故障によって行動不能になった。 米軍は回収・牽引を試みたものの諦め、機密保持のために味方の手によって 爆破・破壊された。 損傷を受けたものの破壊に至らなかった他のM1に比べ、 動けなくなった場所や状況がまずかったのが原因。 #right(){(98:762)} **M1エイブラムスって誰に由来しているのですか? バストーニュ一番乗りを果たしたクレイトン・エイブラムス中佐(バルジ作戦37TKBN) #right(){(101:254)} **センチュリオンは1962年まで生産され続けていましたが、最終型のセンチュリオンMk.13は >その当時の新鋭戦車に十分対抗しうる能力を持ち合わせていたのでしょうか? センチュリオンが優秀な戦車だった理由として改良が容易にできたと言う事が挙げられます。 つまりそれだけ兵器として拡張性が意図したかどうかは別としてあったと言う事です。 #right(){(103:147)} **メルカバMk1、Mk2の違いって何でしょう? レバノン内戦の戦訓から改良されたのがMk2で、 砲塔正面と側面に増加装甲、車体前面装甲を強化、新型トランスミッションへの換装、 60mm迫撃砲を砲塔内装備に、射撃統制装置の改良などを行いました。 #right(){(110:813)} **メルカバが他の戦車より市街戦に特化している要素とは? RPG-7に対する全周間接防御とか #right(){(111:704)} メルカバの防御性能や迫撃砲は、オールタンク・ドクトリンやタル・ドクトリンと呼ばれる 陸軍の運用思想の反動であり、市街戦に特化した物ではありません。 現実には半固定陣地だらけの戦場(≠市街地)を歩兵の援護が少なくても突破出来る様に考えられた物です。 #right(){(111:709)} 機銃を山ほど載っけてるし、歩兵も収容できますな。>メルカヴァ あとは機動力よりも装甲を重視してる点とか… でもこれって市街戦対策というより、味方の人命重視という意味合いの方が強い気が。 #right(){(111:710)} 収容するのは歩兵ではなく、僚車が破壊された時にその乗員を救助する。 また、そのために余剰スペースを常設している訳ではなく、基本的に物資の収納スペースを開放すれば人が乗れると言う程度の物。 メルカバについては80年代~90年代に伝わった誤報が広まりすぎて払拭できていない感があるので注意のこと。 #right(){(111:717)} 基本的に正しいが、最近の報道写真で、歩兵を運用しているのが確認されている。 例外的事例ではあるが、一応確認されたい。 #right(){(111:721)} ガリラヤの平和作戦(1982年のレバノン侵攻作戦)にて M113がRPGにとても弱いことが明らかとなったときにも、 メルカヴァで歩兵を輸送している事例があったとしている資料があります。  この作戦では南レヴァノンの確保をし、シリアを排除するのまではできたのですが、 ベイルートの市街地でPLOと市街戦となりました。 ここで様々な戦訓を学んで、例えば、60mm迫撃砲については取り付け位置が変更になっています。 これから考えると市街地での運用も考慮していると言えるかと思います。  また、近年大型地雷などが巡回路を埋設し直下にて爆発させる攻撃が行われるまでは 市街地において絶大な威力を発揮していたと言えるかと。 #right(){(111:744)} **M1戦車に使われているガスタービンの燃料は? 上記のとおり、JP-8に切り替わっています。 #right(){(116:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **アメリカのM48の丸っこい車体は何故M60に継承されなかったのですか? M48の鋳造車体は、(M48に限らずだが)耐弾性が低く、また装甲厚を増やすのが 鋳造では技術的に難しかった為。 それと、M48の丸形の車体前面は、車内容積が少なく、スペースに無駄が出る。 #right(){(122:179)} **メルカバ戦車はフロントエンジンであることがダメなポイントとしてよく挙げられていますが、フロントエンジンの戦車にはなにか致命的な問題があるのでしょうか? 戦車ってのは装甲と砲で前が重くなる傾向が強いから重量バランス的に後ろに 重量物を持って行きたい訳だ。エンジンとトランスミッションはその典型。 ソレが前に有る以上、バランスを取る為に無駄に重量を食う事になる。 利点としてはエンジンルーム自体がスペースドアーマーとして機能して HEATに対する防御力が増すという点がある。 歩兵の対戦車火器には無敵に近くなる訳だ。 後部が歩兵の輸送に使えるというのはホラ話だから信じないように、 被弾した戦車の乗員の回収などに使われる事はあるが、基本的には弾薬庫だ。 #right(){(122:550)} **M1戦車は、チェチェンゲリラがT-72相手にやったようなRPGの集中射撃で撃破できますか?  RPGにもいろいろな型がある。タンデム弾頭のものなどは貫徹できる可能性が他よりも高いと思われる。 また、M1戦車も装甲は正面が厚めにできており、その分側面、背面、上面は薄い。  従って、建造物上層階から上面に撃ち下ろすなどすれば可能性はさらに高まるだろう。  また、戦車といえど、都市治安戦などでは車長や装填手、砲手などは車体外に上半身を出して監視している ことが少なくない。防弾シールドなどが追加されているが車体の装甲を貫けなくても車体の外に体を出している 乗員に破片や爆風が当たることはありえる。  だが、RPG射手はそれなりの覚悟が必要。また、実際には仕掛け爆弾のほうが多用されているのではないかと思える。 #right(){(537:312)} **M1A1の中の人が砲弾装填するたびにとか叫んでる言葉の意味は? 「Save on!」って叫んでる。 装填手は装填が終わったら速やかに砲尾から離れて安全な位置に移動しないと、 発砲後に後座してきた砲にどつかれる。 なので砲手は装填手が退避したのを確認しないと発砲しない(してはいけない) 事になっている。 なので装填が完了したらすぐに砲尾から離れて「退避よし!」と申告する。 #right(){(346:597)} **アメリカ陸軍のM60ってWW2のM26の直系の子孫なんですか?車体は余り変わってないように見えるんですが。 M26パーシングからマイナーチェンジでM46へ。ここから大改修されてM47/48へ。 ここで105mm砲装備にまでパワーアップされて更なる改修でM60へ。基本デザインは変わっていない。 #right(){(7:372)} **アメリカの戦後戦車のニックネームについて教えてください。 >M46  パットン >M47  パットンⅡ >M48  パットンⅢ >M48A5 >M60  スーパーパットン >M60A1 シャイアン >M60A2 チェロキー >アメリカの戦車はたしか将軍の名前がつくのだと記憶しています。 >しかし、シャイアンやチェロキーという将軍はいませんよね? M47、M48、M60とPattonで合ってます。 基本的に米国の戦車はそのサブタイプには愛称を付けませんので、 M60A1とかM48A5については例え付いてたとしても、非公式な渾名 にしかなりません。 #right(){(102:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **アメリカの戦車はたしか将軍の名前がつくのだと記憶しています。 >M60A1シャイアン・M60A2チェロキーはそういう名前の将軍がいたのでしょうか? M47、M48、M60とPattonで合ってます。 基本的に米国の戦車はそのサブタイプには愛称を付けませんので、 M60A1とかM48A5については例え付いてたとしても、非公式な渾名にしかなりません。 #right(){(102:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 公式には M46~48 パットン M60 シャイアン です。 ただ、前線の将兵はおろか、公式な文書まで、マイナーチェンジ的な物は名称を混用しています。 M46 パーシング M60 パットンとする記述は、なかば公認的に使用されていたようです。 (逆に言えば、こだわるほど重要な意味のある名称では無い。) また、輸出相手国が区別をしない場合もあり、混用が増殖する一因となっています。 目くじら立てても無駄な部類のお話です。 #right(){(102:160)} **イスラエルのマガフは、機銃が3つも付いているのはなんででしょうか? 機銃が多く付いているのは市街戦対策です。 #right(){(103:214)} ご参考のお話。 昔、タルドクトリンって思想がイスラエルにありました。 戦車の機動力に物を言わせて一気に敵の拠点を落とそうって発想です。 ぶっちゃけ只の「いけいけどんどん」ですが、第三次中東戦争でなまじっか成功したんで、 第四次中東戦争でも同じことをやったら、対戦車ミサイルに大損害を受けてしまいました。 以来、歩兵との近接戦闘、および成形炸薬弾への対策を徹底的に重視しています。 また、国力の面で人的被害を嫌うので、イスラエルの戦車は、 他国に比べて戦車の自衛戦闘用の火器を重用する傾向があります。 #right(){(103:217)} **最初75mm砲だったのに最終的には105mm砲を積んでるAMX-13は、よほど最初の設計が優秀だったということなのでしょうか。 装甲が薄い機動性だけの車輌に大きな砲を載せて喜んでるフランス人はよく解らん。 #right(){(119:905)} 基本設計はもちろん大変重要です。ただ、兵器に対する要求は日々変わっていますから、 基本設計が優れていてもクルセーダー自走砲のように使用要求自体が消滅して 装備が費用に見合わなくなることも少なくありません。 AMX-13は空輸可能という条件を最初から盛り込んだ時点で、現代にもまだ通用しているわけですが、 設計当時に現代のような迅速展開部隊の必要性がどこまで予測されていたのか。 ある程度の幸運も必要なのかも知れませんね。 #right(){(119:system)} 根本的な話だが、緊急展開用で様々な難点があるAMX-13を購入する時点で、敵対する国が弱いとか、あるいは深刻な敵対関係にある国自体が無いとか。 あるいは貧乏な国。 当然、その後、敵対国の脅威や自国の経済力に変化が無ければ、おいそれと装備の更新は出来ない。 異常に物持ちが良くなる。 まず、あなたが勘違いされてるのは、105mm砲に換装したAMX-13では当時の東側の戦車に対して、 まったくもって力不足である点です。 #right(){(119:907)} AMX-13は75mmにしろ、105mmに変えたにしろ、射撃精度という点ではMBTに遠く及ばないわけだ。 もちろん元からそんな要求されてないわけだが、その程度の要求だからこそ、 そんなに大きな変更しなくても大口径化できたんだろう。 #right(){(119:909)} 揺動式砲塔と言うハンデと引き替えに自動装填を実現してますんで、装填手の居住性を考えなくて良く、 砲弾は砲塔後部に集中配置しているので砲弾が多少大きくなっても余所のスペースを圧迫しません。 従って、砲尾と反動がデカくならない限り、大口径化はしやすいでしょう。 搭載砲弾の少なさや耐弾性の低さ、視察装置まで俯仰してしまう使い難さと引き替え。 低圧砲弾の命中率を上げるための高度なFCSの搭載スペースもない。 ライフリング削った90mm滑腔砲化も、弾丸は飛翔体としての理想形にはほど遠い物だったでしょう。 #right(){(119:931)} **M1A2がM1A2の主砲をくらったら何発ぐらいで潰れる物なのでしょうか? 砲塔についていえば、後からなら一発で。正面からならだいぶ撃たないとダメみたい。 側面も数発で抜けるかどうか。ベタな装甲は撃たれ強そう。 車体部なら正面以外は一発でおシャカでしょう。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **メルカバ戦車はフロントエンジンであることがダメなポイントとしてよく挙げられていますが、フロントエンジンの戦車にはなにか致命的な問題があるのでしょうか? 実戦経験があってその後も新バージョンが開発されてる戦車に 簡単に一言で言えるような致命的な欠陥はないのです。 (Ⅲにはあるという話もあるがそれはフロント自体の問題ではない) 撃った時に反動をきっちり受け止められないとかそんなとこかな。 確かにメルカバは同じ世代のMBTに比べて評判が良くないけど 一応、兵員輸送も出来るわけだからMBT同士のガチンコの撃ち合いだけでは ちょっと評価しにくいところもある。 兵員輸送能力が必要かどうかは別として。 #right(){(122:546)} **M60戦車が昔「走る棺桶」と言われてたのは本当ですか? M60が走る棺桶ということではない。 ヨム・キプル戦争時、シナイ半島でイスラエル軍のM60がAT-3サガー対戦車ミサイルにボコられたため、 「今やミサイルの時代、戦車なんか走る棺桶だ」と言われたのが元。 実際にはイスラエル側の用兵に問題があったわけで、移動要塞としての戦車の価値は未だに高い。 #right(){(493:301)} >イスラエル側の用兵に問題があったわけで、とはどんな問題ですか? 随伴歩兵もなく、戦車の群が、対戦車ミサイルがたくさん隠れていそうな地形に ためらいもなくずんずん突っ込んでいった。 今の機甲師団には歩兵戦闘車が随伴し、ヤバそうな地形があれば歩兵が先行して偵察、安全を確保してから進行する。 #right(){(493:306)} **戦闘機や銃器の軍制式コンペってのは行われている様ですが、エイブラムズの時にはどのような競争があったんでしょうか。 M-1戦車は、クライスラー防衛事業部とジェネラル・モーターズ社 デトロイト・ディーゼル・アリソン事業部の二社の競作によって開発されました。 両社に提示された条件は、 ・M-60戦車の性能をすべての面で上回ること ・整備性・稼動性・耐久性の向上 ・生産価格が3,300輌を生産するとして1輌辺り507,790ドル(1972年当時)を上回らないこと などです。 1973年6月に両社に対してそれぞれ682万ドルと870万ドルでXM-1戦車の開発契約が結ばれました。 この競合契約の内容は、試作戦車を1輌、車両試験装置を1基、さらに弾道試験のための 車体と砲塔各1基を製作して引き渡すと言うものでした。 ところがその一方で、陸軍省は1974年12月に西ドイツ(当時)との間に次期主力戦車のテストに関する 協定を締結していました。これはレオパルド2戦車とXM-1戦車の評価試験を行い、 優れているほうを米軍のMBTとして採用すると言うものです。 さらに、後には両国の戦車の武装、装備の共通化を図る旨の覚書が追加されています。 クライスラー社とGM社の試作車は1976年1月31日に陸軍当局に引き渡され、アバディーンとフォート・ノックスで 試験が始められました。この結果、11月12日に陸軍長官によって公式ににクライスラー社の案が 採用されると発表されました。 しかし、このテスト中には上記の覚書に基づいた仕様変更を両社は求められたりしています。 採用が決定したクライスラー案に基づくXM-1戦車はさらに11輌が生産され、より詳細なテストが続けられました。 この間にアメリカにレオパルド2AV(レオパルド2戦車の装甲強化型)戦車がアメリカに持ち込まれて比較され、 一部の性能ではXM-1を上回ったとされます。 しかし最終的に1977年に両車の比較競作は中止とされ、米独のMBT共通化はなりませんでした。 #right(){(352:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **何故アメリカは戦車後進国から戦車先進国になれたんですか? >M1エイブラムスを開発するまでアメリカは戦車後進国だったのですが。MBT-70で西ドイツの優秀な戦車技術を得られたからですか? まず、西ドイツが優秀と言うこともありません。 レオパルド1はM48から技術的に習得した部分も多々あります。 M48は、元々は朝鮮戦争でT34/85に対して有利に戦える戦車として短期間で開発した戦車であり、その前に 短期開発したM47のさらなるバージョンアップのつもりの戦車に過ぎません。 実際、自衛隊の61式開発時点でも、目標はT34/85であり、T54・T55は意識していないとされています。 また、欧州では重戦車M103との併用しており、あくまで主力中戦車であってMBT思想で設計された戦車では ないし、JS3・JS4・T10などと比較しても仕方ありません。 M60も登場時点の他国の戦車や、登場時点で考えていた運用期間(MBT70との交代を考えていた)からすれば 優秀です。 大柄な割にエンジン出力が小さいとも言われますが、当時のアメリカはステレオ測距器を使った停車戦闘を 考えていたので、機動戦はしませんし。一応、軽合金の多用でドンガラの割には軽量に仕上げる努力もして います。 そも、あのエンジンは航続距離の延伸を目指して突貫開発したものであり、本当に短期間しか使うつもり が無かったことが判ります。 MBT70の失敗で延命させてしまったために、時代遅れなどと思われるのでしょう。 M48もM60も配備時点では優秀な戦車です。 むしろ迷走が始まったのはM60A2やMBT70を開発し始めた時期です。当時のアメリカはT62の性能を極端に 誤解してしまい、通常の戦車では優位に立てないと言う誤解があのような仕様の戦車開発に向かわせたと 言われています。 (その後、イスラエルから現物を手に入れる前ぐらいには誤解は解けていたようです。) ちなみにフルシチョフ時代のソ連でもミサイル万能論によるミサイル戦車の開発や、成形炸薬弾による戦車 砲の強化が実施されています。 ちなみにレオパルド1は高速で対戦車ミサイルを避けながら戦うなどと言った誤解もありますが、初期型は やはりステレオ測距器を用い、砲安定装置も装備しておらず、実はM48同様、行進間射撃には対応しておらず、 開発途中でMBT70計画の参加も始まっており、実はレオパルド1の開発途中で既に西ドイツは運用・設計思想 の転換を始めています。 #right(){(583:427)} **M1には砲弾が爆発したとき爆風を外に逃がす機構があると聞きましたがどういうものなんですか? 内側からの圧力に比較的弱いパネルがあってそこが吹っ飛ぶことで爆風を逃がす。 砲塔の後部に砲弾を収納しているが、 この部分の上面が若干弱く作ってある。 ブローオフパネルという #right(){(586:788-790)} **M1とM1A1て、どれくらい違うの? M1エイブラムズとIP-M1が「M68A1」105mmライフル砲  M1A1以下、M1A1HA、M1A1D、M1A2、M1A2SEPが「M256」120mm滑空砲を装備 装弾数は 105mmライフル砲  105mm砲弾×55発 120mm滑腔砲    120mm劣化ウラン徹甲弾×40発(SEP42発) となる 副兵装の12.7mm機関銃ないし7.62mm機関銃を装備している場合 弾数は1000発 / 12000発となっている あとは6連装発煙弾発射機2基があり、発煙弾24発を発射できる ほかにもヴェトロニクス・FCS射撃統制装置に始まる 電子装置及びシステムは大幅に改修・近代化が施されており CITV(Commander's Independent Thermal Viewer)車長用独立熱線映像装置の車長用独立熱線映像装置や M1A2から搭載され、同車が約60両がリアルタイムで情報を共有出来る IVIS(Intervehicular Information System)車両間情報システムのMMU(Mass Memory Unit)大容量記憶処理装置 あと、POS/NAV(Position/Navigation)自己位置測定/航法装置 M1A2SEP及びM1A1Dに搭載されている最新型のデジタル情報通信データーリンクシステムである FBCB2こと「フォース21旅団・部隊用戦闘指揮システム」 同じく、M1A1D型とM1A2SEP型で最初に採用されたアイセーフレーザー測距装置などなど #right(){(332:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **アメリカの戦車は「M○A○」って名前がついてますが、このMやAってのは何かの頭文字なんですか? Mが「モデル」。 Aが「アドヴァンス」何回改修されたかの意。 #right(){(312:561)} **M1エイブラムズが市街戦に投入される場合、HEAT対策としてどのような装備をするのでしょうか? 一応HEAT弾というかRPG-7に対応する手として以下のような改修キットの 話がある。 出典は http://www.fprado.com/armorsite/abrams.htm 戦車市街戦生残性向上改修キット(The Tank Urban Survival Kit, TUSK) M1A2に装着する。目的は市街環境における戦闘力の向上。 全周の防御向上に留意し、また敵が近距離、上面から戦車の装甲の弱点を撃つ 可能性を考慮。 具体的には 車体側面にリアクティブアーマー 車体後部に鳥篭装甲。 操縦手用7.62mm機銃に防盾と熱線視界装置。車長用12.7mm重機関銃を車内から ハッチ閉鎖したままで操作可能に改善。歩兵との通話とのため外部に電話を搭載。 このキットは整備廠でなく野外で取り付け可能。 ただしこれがどの程度使われているかは不明なり。 #right(){(286:30)} **米軍は60年代にガンランチャーに執心していますが、将来戦車の武装をミサイル主体で統一するつもりだったのですか? 主目的は旧式の装甲戦闘車両の簡易即席な火力増大を目指したものでした 結局普通に最強の戦車を作れば良いって事に気付いて止めたのが真相らしいです。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **アメリカの結局配備されなかった対空戦車、サージャント・ヨークは何故M48がベースだったのでしょうか? 傍系の存在である対空戦車に、当時の主力戦車であるM60の車体を使うよりは、 旧式化したM48戦車の再利用の方が良いと考えられたから (我が国の87式自走高射機関砲も、当初は61式戦車の車体を再利用する予定だった 結局、砲塔に対して車体が小さすぎるのが明らかになり、74式戦車ベースになったけど) #right(){(俺初質スレ436:107)} *ロシア・旧ソ連戦車 **ロシアのT-72系の戦車の一部はミサイルが撃てますが、これは何のためなんでしょうか? 対戦車ミサイルも対空ミサイルも撃てます。 最大のメリットは攻撃可能距離の底上げで、 これによって「計算上は」T-72系列の最新型ならM1を撃破できる、と 販売側は言っているようですが…… 同口径の砲では西側に勝てないロシア戦車の苦肉の策とも言えましょう。 #right(){(27:746)} **T-72とかT-80ってなんであんなに軽いの? 足周りが複雑になって整備が……信頼性が…… 数をそろえないといけないのに値段が…… 値段が上がったから数が出なくて更に値段が…… 重量が上がると燃料も喰うようになるから更にお金が…… こんな風に。 #right(){(36:大渦よりの来訪者 ◆Bzr3neko)} **T-80が装備しているATMにはトップアタック機能はついているのでしょうか? ついていない。砲内発射で半自動式(操縦するのではなく指定した目標に向かう)誘導し、 西側第2世代戦車なら正面装甲を撃ち抜けるとされる。 #right(){(37:72)} **T-80UM VS T-90どちらが強いのでしょうか。 装備は殆ど同じだから車体性能以外に違いはないと思われる 強いて言えば専用に 開発された車体に乗ったT-80の方が車体の装甲性能や機動性は上回るかもしれない #right(){(45:281)} 事実です。T-90はT-72の戦闘装備(主に電子装備)をT-80同等に置き換えたもので、 直接的な戦闘能力は同等ですが専用車体により強力なエンジンを載せた T-80のほうが性能は上回ります。しかしT-90はT-80よりも安価であるので、 輸出市場ではT-80より好成績を収めています。 #right(){(99:386)} 露軍の「公式」見解では、砲塔の直接防護力はT-90の方が優れており、 機動性についても燃費・信頼性ではT-90が優位としている。火力は同等なのは>>386の通り。 それ故、露軍の「主力戦車」としてはT-90が選定された。 ただし露軍機甲局長(副長だったかも、記憶に頼るため人物は不確実)は新聞のインタビューで、 「性能上、T-80UはT-90より優れた点が多く、先の決定は問題がある」という趣旨の発言。 なお、T-80Uにも各種性能を向上させたUMがあり、T-90にもT-72M1の改造型等があり、戦闘力比較には注意が必要。 #right(){(99:398)} **旧ソ連のT-64戦車はなぜ輸出されなかったの 当時の最新鋭技術を詰めこんだ虎の子だったからです。T-64が輸出しても大丈夫な頃には T-72があったのでそちらを輸出しました #right(){(46:626)} **T-54/55またはT-62はキングタイガーの正面装甲を撃ち抜けますか? >キングタイガーは逆に正面からT-62と打ち合ったらどうでしょうか? 装甲厚および傾斜角と徹甲弾の貫徹力で単純比較してみました。 T-62>キングタイガー ほぼ貫徹可能 キングタイガー>T-62 距離および命中箇所により貫通可能性あり T-54/55>キングタイガー 距離により貫徹可能性あり キングタイガー>T-54/55 距離および命中箇所により貫通可能性あり 砲弾の進歩や機動力を考えると、T-62>T-54/55>キングタイガーでしょうか。 #right(){(67:926)} **T-55戦車がチェコ、ポーランドでライセンス生産された時期を教えて下さい。 チェコ・スロヴァキアの場合、1950年代後期から1973年までと思われます。 ポーランドは、1950年代後期からいつまで生産されたかは不明です。 #right(){(68:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **T-55の第一転輪は他の転輪と離れてますが何の意味があるんですか? 重量配分の問題と違うのかな。M1戦車も、離れてたように思いますが。 転輪サスペンションアームの向きが、反対取り付けになってる箇所でも、 離れる傾向になる場合は、多いようですが。 #right(){(78:≡ 6等兵 ≡)} **スターリン戦車はいつ頃まで使われていたのでしょうか? >T34より早く全面的に引退したとすればそれはなぜでしょうか。 T-10(IS-10)系は八〇年代までソ連で使われてましたなあ。 #right(){(78:745)} JS-2は戦後中国に供給されており、朝鮮戦争でも使用されたようです。 その他インドシナ戦争でもヴェトナム軍が使用したり、キューバや北朝鮮でも使用されました。 (キューバでは海岸線のトーチカとして使用されているとか) ソ連で最後に使用が確認されたのは1982年のオデッサ軍管区の演習での事だったそうです。 JS-3がソ連の制式装備から外されたのは1963年で、一部は東欧諸国や中東に 供給されており、1967年の中東戦争でも使用されたとのことです。 #right(){(78:名無し軍曹)} **T-64A以降、T-72と同じ分離装填式装填装置? T-64の115mm砲の弾薬は分離装薬。 ソースはグランドパワー2003/6号。 #right(){(80:323)} **北朝鮮がしばしばロシアから戦車を買ってるそうですがT-80UやT-90のような比較的新しいものなんでしょうか? 少なくともT-90は売ってもらえなかった。 つーか最近は買って無いみたいだな 最後に買ったのはミグ29かな? #right(){(82:901)} **韓国がどうしてロシア製の戦車をもっているのですか。 債務の肩代わり。 #right(){(96:755)} **T-72って強いんですか? ロシア軍が保有しているT72は複合装甲を装備しているので一線級で使用できると 思います。輸出モデルは通常装甲のモンキーモデルが中心なので、最新鋭の 運動エネルギー弾が発射化の西側戦車(含む90式)の敵ではないでしょう。 #right(){(100:186)} ええと、マジレスしますと… T-72は第2世代の戦車です。日本の90式戦車やM1A1といった第3世代の戦車と比べると 劣っていると考えるのが自然でしょう。 実際に、T-72は湾岸戦争でアメリカのM1A1に一方的にぼこぼこにされました。 ただし、イラクのT-72はモンキーモデルであった可能性も指摘されていますので、ロシアが 保有しているT-72はもう少しまともかもしれません。 #right(){(100:187)} T-72に関しては、総合的な戦闘能力(暗視能力・データリンク等) で西側の最新の戦車より劣っているのは間違い無いです。 ただし、一部改善はされており運用によっては危険な敵です。 ただ軍板では、T-72最強説を使用しているネタスレがあり そこでは T-72は宇宙最強ということになっています。 軍板ではこのようなネタスレが複数あり T-72とチハと60式とガチャピンが最強と答える人が何人かいます。 #right(){(100:188)} T-72の開発に関して・・・。 T-72は元々革新的なT-64のバックアップとして開発された戦車です。 T-64が不調だったため、T-64のコンポーネンツを流用して実績のあるエンジン(V-45)を 搭載した車両がObiekt172と呼ばれる車両で、1970年に開発されました。 翌年、サスペンション・転輪を一新し、改良型エンジンを搭載した車両がObiekt172Mと呼ばれ、 さらに試験を重ねた車両が1972年に登場します。 これがT-72であり、73年に制式化されました。 生産は74年からはじまり、77年11月の革命記念日パレードでベールを脱ぐことになります。 (もっともその一月前にフランスのブールジェ国防相に対して親衛師団のT-72を披露しています) ただ、他のTシリーズも必ずしも開発年度が番号になっているわけではないので、 (T-54は1947年、T-62は57年)だいたいの年度くらいに思ったほうがいいかと。 #right(){(100:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **T-64の現在の価格っていくらなんですか? T-64は、80年代後半に製造が終わっていますし、量産されている最中でも海外への輸出実績は有りませんから、 これからl国際市場に出回る事は考えられませんから、 (売られるとしたら、スクラップ扱い)戦車としては不明でしょう。 #right(){(100:313)} **ソ連戦車のミサイル防御装置の名「ドロズド」や「アレナ」って単なる頭文字を並べただけの略称なのですか? >日本語訳するとどういった意味があるのでしょうか? Арена(Arena)はアリーナ、Дрозд(Drozd)はツグミ。 #right(){(100:890)} **T-72の通常弾でM1A2の正面装甲を打ちぬくためには、何メートルぐらいにまで接近すれば可能ですか。 正面装甲の正貫なら無理 ただ付言すると、 カタログデータのみから判断する限りであるが、 湾岸当時の旧タイプの120mm徹甲弾では、T-72B以降の正面装甲は貫徹不可能 #right(){(102:15)} **T-72などのロシア戦車のケツについてる丸太の意味は? イザというとき燃料になるぽ #right(){(102:441)} >よく「泥濘地脱出用に使われる」って解説を見るけど、実際にはどう使うのですか? 一応、きちんとしたやり方は戦車乗りできちんと教習の授業があるような内容なので 言い表せません。ってか俺も知りません。ケースバイケースですし。 要するにキャラビラがぬかるんだ地面でずるずる滑るような時にそれを噛ませて一気 に脱出したり・・・とそういう使い方をしたりするんですな。 #right(){(102:442)} 冬将軍と行動を共にするには必須ですな #right(){(102:443)} 戦車がスタックした時、適当な石を持ってきてスタック個所の近くにおいて、 車体と石の間に丸太を突っ込み、石を支点として戦車を持ち上げる時に使う。 1人では持ち上がらないけど、車長・砲手・装填手の3人がかりなら持ち上がる。 #right(){(102:444)} **IS-3が戦後、90年代まで予備装備だったと聞いたんですが状態はどうだったんでしょう? ソビエトが崩壊したころまでクリル列島の海岸沿いにの平野には トーチカ替わりにころがしてあったとか(北方墓参団の写真に写っているのがある)。 大陸中国国境にも同じようにトーチカとしてころがしてあったらしい。 そういう使い方が主で、稼動状態にあったものはほとんどなかった筈。 ソビエトの国鉄(にあたる組織)では砲塔を外したIS-3を トラクターとして90年代に入ってもバリバリ現役で使っていたらしいが・・・。 #right(){(111:47)} **T-72はどうしてあんなに人気があるのですか? >他のスレッドをみても人気があるわりに理由が書かれていないので・・・ T-72の人気の理由はさまざまでしょうが、常識的に考えてみると、 1.スタイルが独自  西欧型の弁当箱スタイルと一線を画した、ロシア流の丸い、平たい  スタイルが好き 2.数が多い  安価なのと、旧ソ連圏に普及したのとでとにかくどこにでもあります。  画像などを通じて目にふれる機会も多い。でも一般人はけっこう知らない。 3.一応戦車  というとナニですが、使い方、環境によっては十分に強力です。 AK-47とはちょっと違う部分もありますが、なにか重なってる印象が強いなあ。 スホーイSu-27もかな。ちょっと通っぽい? #right(){(111:system)} **ソビエトのT-55やT-62には、サーチライトが何個もついているんですが、これは何故なんでしょうか? >白色光 ようするにフィルターのない普通のサーチライトです。 >主砲脇に大きなライトが一つ 主砲用の主投光器L-2G。主砲と連動して俯仰します。 >ステーの下に小型のライトが一つ 操縦用の補助赤外光投光器です。 この他に前面装甲板の波切り板のすぐ後ろに二つ白光/赤外光のヘッドライトがあります。 >戦車長用キューポラに小さなライトが一つ 車長専用のOU3GK白光/赤外光切り替え式のサーチライトです。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **T-72の改良型がT-74(T-72M)だと思ってたんだが今の分類は違うのか? T-74は存在しない。 いまでもそのように記述している資料は古いので処分すること。 T-72AとかT-80とかについて、資料不足の時期に西側資料上で「出現」した。 SMT1989とか今でも言ってれば、知識不足と断定し得るだろうが、これも同類。 なお、T-72Mは、T-72の改良型であるT-72Aの輸出型(性能は低い)。 #right(){(115:870)} **T-90に西側の通信技術を導入しようとしたら、改良にでれくらいの費用がかかるんでしょうか? どれくらいかかるかは導入する国の技術力、 要求により異なりますから一概には言えません #right(){(116:47)} **ロシア、旧ソ連の戦車はT-○○といわれますが、これはフランカーなどのようにNATO側が勝手につけた名前なのでしょうか それはコードネームとは違い、東側の正式名称なのですが、 冷戦時代はいちいちソ連が新兵器の発表をしてたわけではないので、 外見や登場時期から西側が予測した番号が、実際とずれていたことはあります。 もちろん、それは「勝手につけた名前」とは意味が違うので、すぐ修正されてます。 #right(){(119:527)} **T-34やT-72のように旧ソ連系の戦車につけられる「T」は何の略でしょうか? 戦車の T だと思うけど? ロシア語でも読みは「タンク」でよかったと思う。 スペルは TAHK だったかと。 #right(){(122:120)} **オブイェークトとはどういった意味なのでしょうか?検索してもいまいち要領を得ません ソ連の戦車開発計画につけられたコードネーム。“Объект”と表記し、本来はロシア語で「製品」。 たとえばT-72は「オブイェークト172」として開発されていた。 #right(){(461:139)} **戦後第三世代のT-72は弾道計算機を備えているにも拘らず、戦後第二世代のレオパルト1に命中率で劣っているのは何故ですか? T-72は近距離で高速徹甲弾で戦闘することを考えてるので精密射撃をあんまり重視してない。 西側の戦車は遠距離でHEAT弾で戦闘することを前提にしていたため、精密な弾道計算と 射撃管制が重視された。 近距離で高速徹甲弾で撃ち合うなら、大概はまず「狙ったところに飛んでく」ので複雑な 射撃管制は要らない。 遠距離目標にはちっとも当たらなくなるけど、「確実に当たる距離」まで突撃すればOK, という考え方。 数で圧すのが前提だから、距離を詰める間に何両かやられても構わない、と。 HEAT弾は弾速がトロいので遠距離射撃がしたかったら精密な射撃管制装置が必要になる。 特に冷戦時代の西側戦車は数で勝る相手に防御戦を強いられるのが前提だったので、 「初弾必中」を求めたから、命中精度に拘った。 #right(){(489:768)} **ロシア戦車は、なぜ今でも狭いお椀型砲塔に拘ってるんでしょうか >砲塔デザインを再検討するプランは無かったのですか? ・敵に晒す面積を減らせる ・軽い ・APFSDS以外の砲弾なら弾けるかもしれない そして広大な国境線を抱えているから数が必要 今でも高級なT-80Uの代わりにT-90を生産している訳で ソ連構成国として戦車開発のインフラを持つウクライナではT-84というT-80の発展型を生産しているが その中に西側仕様の120mm砲塔を備えたものがある #right(){(365:356)} **90年代のユーゴ内戦でT-34戦車が現役だったと聞いたんですが今でも使われているT-34ってあります? お隣の北朝鮮では今でもT-34が主力戦車の一つで現役です。 #right{(496:525)}※現在は第一線からは退いたと考えられている **ソ連のMBTはパラシュートで空挺降下はできるのでしょうか? 無理。普通の車両は着地の大衝撃に耐えられずぶっ壊れる。 少なくともすぐに戦闘に参加できないぐらいの機械的故障が発生する。 投下できるのはBMDシリーズのような空挺戦闘車や空挺戦車と言った特殊な車両のみ。 それすらも着地に失敗することがあるので空中投下せず飛行場で着地して降ろされることが多い #right{(495:モッティ ◆uSDglizB3o)} **もしイラク軍のT-72がダウングレードの輸出型でなくロシア本国型ならM1戦車相手にどうなっていましたか? 本国軍仕様のT-72だと、時期にもよるけど複合装甲やレーザーレンジ ファインダーなんかも装備してるみたい。 APFSDSも輸出用の鋼鉄弾芯のモンキーモデルは本国軍仕様のタングステンAPFSDSの半分の貫徹力 しかないとかいう話もあるので、T-72でも本国軍仕様ならもうちょっとM1の損害も増えたかも。 戦車本体の性能差も絶望的だが、何より弾薬の差で止めを刺された。 イラク側のT-72はM1戦車の装甲に全く歯が立たなかった。 そりゃ鉄で作った徹甲弾じゃ複合装甲は貫けないし、口径の差もあった。 対するM1の劣化ウランAPFSDSはT-72の装甲を紙みたいに貫いた。 #right(){(345:634,625)} **イラク仕様のT-72ってホントにモンキーモデルだったのかね? イラク軍のT-72については軍事研究の2008年4月号で詳細について触れられている。 イラク軍が海外から調達したT-72は、輸出向けのT-72M、T-72M1。T-72M はTPDK-1レーザー測遠器を搭載したタイプで、T-72M1は砲塔の装甲厚を 増加したタイプ。ただし、本国版とは異なり複合装甲は搭載されていない。 また、前述の通りFCSの自動化も本国版より一歩劣っており、諸元を手動入 力する必要がある。 そしてイラク国内で製造したT-72「アサド・バビロ」は、T-72M1をベースに改 良を加えた車両で、チェコの支援により建設された戦車組立工場で生産され たタイプ。イラン・イラク戦争の戦訓を加味して、280mmの正面装甲の上に 30mmの追加装甲を中空式に装着。性能の良いフランス製自動消火装置、 アクティブ防禦システムのはしりともいえる「ダズラー」赤外線パルス発信装 置、ベルギー製暗視装置(一部の車両のみ)を搭載するなど独自の改良が 加えられている。 ダズラーは、イラン・イラク戦争でイラン軍が使用するTOW対戦車ミサイルに よって大損害を喫した事により、ソ連技術者の助言を受けて開発された装置。 前方左右30度の角度に赤外線パルスを発射し、ミサイルの照準を狂わせる 機能があり、TOWによる被害を大きく減少させる事に繋がったとされる。 アサド・バビロの最大装甲厚は軍事研究を見ると鋳造装甲280mm+中空 +30mm装甲で、傾斜しているので実質的な防御力は運動エネルギー弾 に対してRHA410mm、HEAT弾に対してRHA450mm。 使用する砲弾は、旧式の3BM9 APFSDS-T(鋼製弾芯)が射程1000mでRHA 300mmの貫通力、より新しい3BM22 APFSDS-T(鋼鉄+タングステン弾芯)が 射程2000mでRHA380mmの貫通力、3BK14M HEAT-FSは、距離に関係なく RHA450mmの貫通力。ただし、実際の有効射程はFCSの能力の問題から砲 弾自体の射程よりもやや短い1800m程度。 なお、M1A1HAの防御力は運動エネルギー弾に対してRHA600mm。 装甲換装前のM1A1は、RHA350mmであったため、M1A1HAへの改造 が急がれる事となった。 >湾岸戦争では、本国仕様のT-72でも土台相手にならないM1A1に、マイナー改良モデルとモンキーモデルでぶつかってコテンパンって感じかね ソ連本国でも西側第三世代戦車に対抗するにはT-72の能力を向上させ る必要があることは認識されており、1980年代中盤にはT-72Bが登場し ている。 西側戦車に対して射程で劣るのを解消するため、砲発射式ミサイルの運 用能力が付与され、9M120ATM(最大射程4000m、貫通力RHA700mm)に よるアウトレンジが可能となる。 これにあわせて射撃統制装置の能力向上が図られ、毎分8発の発射速度 をフルに生かす事が可能となり、時速30km程度での精度の高い行進間射 撃が可能となった。(しかし、相変わらず輸出型のT-72Sでは一段低いレベ ルのFCSが搭載されていた。) 従来RHA500mm(運動エネルギー弾)程度だった防御力についても、、複合 装甲をさらに増厚すると共にコンタクトEDZを装着することで改善が図られた。 ただし、第一世代のEDZはHEAT弾への対応が中心で運動エネルギー弾へ の対処も可能となるのはコンタクト5の登場を待つ必要がある。 ソ連/ロシアの125mmAPFSDS弾の種類とスペック。 http://www.russianarmor.info/Tanks/ARM/apfsds/ammo.html 砲弾についても改良が進むが、これらが他国にも提供されるようになるのは ソ連の崩壊後の話。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:255-259)} **T-64とT-72とT-80ってどうやって見分ければいいんですか? 一番明確な違いは T-64は赤外線投光器(砲塔主砲の横についてる丸いやつ)が 正面から見てT-64は右についてる。 T-72は同じく赤外線投光器が正面から見てT-64の逆の左についてる。 T-80はT-64、72に比べて砲塔上面のハッチ周辺(特に正面右上)に レーザ測距離儀(だったか?)などの細々した装置が搭載されている。 あと点輪がゴム付きになったのはT-80だけだったような気がした。 #right(){(343:119)} **T72等ソ連系戦車の砲弾庫が砲塔基部にあり、被弾・誘爆した場合には車内で爆発する事になり極めて危険というのは、いつ頃知られるようになった事でしょうか? T-72の誘爆のしやすさの原因である自動装填装置はT-64以降から搭載されるようになった。 ソ連戦車としてはグレードが高い部類なので紛争にはあまり出てこなかった T-72の初陣は確かレバノン内戦だったと思うがイスラエル軍にボコボコにされて評判を落としてる 知ってる人は知っていたと思われるが、人口に膾炙したのはやはり湾岸戦争時。オブイエクト #right(){(569:モッティ ◆uSDglizB3o)} 民間レベルにはなかなか実状は判らなかった。 80年代後半になっても、まだT-74と表記したプラモが発売されるくらいで。 東西冷戦期、ソ連が公開した内部図解などでは、今思えば絶対にありえないくらい装甲 が厚く描かれてたり、時速100km出るだの吹きまくっていた。 かと思ったらレバノン紛争などは、当初、あたかもメルカバが一方的にT-72を撃破した と伝わったくらいで。 はっきり言って、T-72に関しては、アメリカのM60A3なんぞより相当に強そうだと言う 認識で、砲弾が貫通したらどうなるか?なんてとこまで考えてる人はそんないなかった でしょう。 と言うかね。中東戦争の戦訓で、砲塔に即用弾積んでると危険とか、砲塔旋回に高圧の オイルモーター使うと(高圧のオイルは高温化して、如何に作動油とは言え発火しやすい ので、)危険なんて話は伝わってて。 要は西側の戦車も砲塔リング周辺まで貫通弾が 到達すればアウトでした。 はい。 (M60とかドライバーの周辺に弾庫あるし。) #right(){(570:222)} **湾岸のT-72は簡単に砲弾が誘爆して砲塔が派手に吹き飛んでましたが T-72が被弾すると砲塔が派手に飛んでしまうのは、弾薬庫が砲塔の真下にある 構造だから(自動装填装置をコンパクトにまとめるためなのでしょうがない)。 日本の90式や自動装填式ではないがアメリカのM1エイブラムスなんかは、 砲塔の後部に弾薬庫を置き、弾薬庫の真上の天井をわざとボルトで弱く 止めただけにして、弾薬が誘爆すると天井の方が先に吹き飛んで爆発の エネルギーが外に逃げるような構造になってる。  #right(){(342:637)} **旧ソ連の戦車でキャタピラが四本あるものがあったと思いますが オブイェクト279試作重戦車だね。 これだ。 http://www3.kcn.ne.jp/~a400lbs/sfs/page009.html #right(){(342:726)} **ソ連・ロシア製戦車ですが、砲塔基部に砲弾を並べる方式は被弾誘爆した場合、危険と分かっていながら、いまだにその方式が採用されている理由は何でしょうか? >なぜ、西側第3世代戦車の様に、砲塔後部に弾薬庫を設け、弾薬庫と乗員室の間は装甲板で仕切る方式にしないのでしょうか? 危険きわまりなくもないからです。 簡単に言っちゃうと、第3世代の開発当時、中東戦争などの戦訓で、戦車が直撃弾くらって戦闘不能になる可能性としては、 やはり車体より砲塔の方が危険性が高いと言うことが言われました。 乗員の死傷確率や砲塔旋回装置の作動油の火災など、砲弾の誘爆以外のファクターもあるのですが、やはり砲塔後部の弾庫 への直撃弾はまずいと言う話になりました。 とは言え、砲塔後部の弾庫は砲弾の搭載数を確保する上でも、長砲身砲や砲塔前面装甲とのカウンターバランスとしても 有効(砲弾の重さより、弾庫の張り出しと後面装甲の重さ)です。 で、西側は弾庫を隔壁で多い、天井板から爆風を逃がす方式を採用しました。 ソ連/ロシアは始めから砲塔後部には砲弾を搭載していません。 そう言うことです。 また、車体に被弾して砲弾が誘爆してしまう危険性ですが、地形を生かしてなるべく車体は晒さないように 戦うものですし、装填手を省き、車体を小型化することで被弾率そのものを下げると言う意図もあった訳です。 ソ連/ロシアの場合、自国の厳冬期や泥濘期の路外走行や道路事情が悪い地域・支援装備が貧弱な友好国への 配備など考えるとおいそれと戦車を大型化できない背景もあります。 また、砲身から発射するミサイルの開発により、西側の戦車をアウトレンジで撃破出来ると彼らは主張しています から、現用の方式が西側の戦車と比較して劣っていると言う意識も無いのかも知れません。 海外への売り込みは苦闘してますけどね。 #right(){(575:627)} **ソビエト戦車は遠距離射撃が苦手の為中東戦争で活躍できなかったそうですが、 >T-90やT-80など現在配備されている戦車においても苦手には変わらないのでしょうか? 中東戦争やレバノン紛争に投入されたT62・T72などはソ連本国に配備された形式より性能が劣る。 射撃統制装置・・・ソ連国内版のT72はレーザーで測定した距離が弾道コンピューターにそのまま入力          される方式。同時期の74式戦車より進んでいる。 エンジン・・・・・T62では過給器の性能など、ソ連国内版より輸出版の機動性は落ちたようだ。 装甲・・・・・・・ソ連国内版のT72はハト胸と言うかドリーバートン胸の中にいろいろ内緒が詰まって          いる。 で、レバノン紛争については日本国内の民間レベルにはメルカバやM60が圧勝したかのような情報が 入っていたのだが、(イスラエルの戦車を過大評価する余り、メルカバのホルストマン式サスペンション まで誉めだす始末)軍事情報筋や当のソ連は「ソ連に配備された戦車なら」と言うことはちゃんと判って いたはず。 #right(){(577:500)} **T-72やT-80のような戦車はFCS?の交換で西側の戦車と互角に撃ちあえるレベルにすることは可能なのでしょうか その「西側の戦車」ってのが、どの程度のレベルかによるが 第3世代を想定してるんなら無理・・ちゅうか無意味 元々、旧ソ連の全縦深同時打撃ドクトリンに特化した設計であり、圧倒的な砲兵火力の支援下、数と速度で敵陣を押し流す鉄津波が売りなんだから 敵戦車と互角に撃ち合うことなんか考えてない 一方、西側第三世代戦車は、ベラボーな戦力比で押し寄せるワルシャワパクトの鉄津波を少数のNATO軍で押しとどめるために、これまた互角に撃ち合っちゃならねぇレベルのキルレシオを要求されて作ってる で、前者に後者の能力を付与するってことは、前者がせっかくもってる安価・軽量・高速って有利な点をスポイルして、それでも後者に迫るだけで優越はできない中途半端なシロモノができあがる しかも改造費だけで後者が買えちゃうし んなもったいないマネするよりは、自分でも書いてるように、あくまで「自軍機甲戦力の足し」=速度や軽さを活かした補完的運用に限定するほうが合理的 ただ、戦車の製造ラインってのは限られていて、特に車体が簡単に増産できない バスタブ状になったハルを持ち上げたりひっくり返して加工する機械が、日本には一台しかないし、米ソだって各工場に一台しかないから だから、どうしても戦車が急遽大量に要る!って事態に備えて、車体の新造なしに旧世代戦車を新型と互角とまではいかないまでも、とりあえず一線での使用に耐えうるレベルに機能向上させる研究は各国行っている 74改とかね #right(){(創作質問55:400)} 輸出用ならともかく、本国仕様のT-72はあなどれんぞ。 T-80は…あえて改修する?韓国はそのまま使ってるぜ? #right(){(創作質問55:399)} ウクライナはT-84に西側仕様の砲塔に120mm砲載っけたタイプを輸出用に作ったりしてますね。 #right(){(創作質問55:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)} **イラクで、T-72M1じゃなくT-72B戦車だったらM1エイブラムズ戦車の劣化ウラン砲弾をなんとか防げたんじゃない? >イラク軍の戦車兵は何とか助かったのではなかろうか? T-72Bの砲塔装甲(複合装甲装備型)のRHA値は対APFSDS弾で 530mm、対HEAT弾換算で520mmとされている。 輸出向けのT-72M1「アサド・バビロ」の場合は複合装甲をオミットし た鋳造装甲でありRHA値は410mm(対APFSDS弾)。輸出向けのT- 72M1の一部は複合装甲を使用したバージョンもあったが、これは イラクには提供されていないと見られている。 湾岸戦争時のエイブラムズが使用したM829A1の貫通力が540mm だったので、T-72Bであれば遠距離から射撃された場合の生存性は T-72M1よりはましだったかもしれない。 さらに、T-72BはT-72M1の弱点であったFCSの能力が大幅に向上し ており、射程5000mの砲発射ATMの運用能力も確保しているので本 国版のAPFSDS弾とあわせて使用できれば一矢報いることができた 局面もあったかもしれない。 しかし、現実にはT-72Bの輸出型であるT-72Sにしても、複合装甲 とERAはそのまま装備されたが、射撃統制装置のレベルがかなり ダウンされ、本国版APFSDSや砲発射ATMは提供されないなどの措 置が採られていることから、モンキーモデルである限りエイブ ラムズに先手を打たれることは変わらなかったであろう。 なお、T-72Bの砲塔装甲(複合装甲装備型)のRHA値、対APFSDS弾で 530mm、対HEAT弾換算で520mmというのはERA未装着時の状態。ソ連 第一世代のERA「コンタクト」が装着された場合、HEAT弾に対する 防御力は向上するがAPFSDS弾に対する効果はあまり無いとされる。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:296,297)} **T72Bがチェチェンゲリラ相手に損害を出しているのは運用のまずさか? 市街地での対戦車伏撃戦術(チェチェン軍対戦車歩兵戦闘群) http://web.archive.org/web/20051230070048/http://angrif.hp.infoseek.co.jp/atc.htm 第一次チェチェン戦争での大きな被害の原因としては ・市街地へ、ろくな準備無く戦車単独で市街地に投入した上層部の戦術ミス ・初期に投入された戦車はEAR未搭載の物が多かった事。 ・チェチェン側がロシアの戦車について精通しており、何処を攻撃すれば 撃破できるかを熟知していた。またRPGの一斉発射、エンジングリルなど の弱点攻撃などに徹したなど戦術面での優位。 >ロシア軍はT72とT80を投入しており、最初の一ヶ月で62両が破壊された。 >そのうちの61両(98%)は反応装甲で覆われていない場所を破壊されてい >た。また、紛争初期の頃ロシア戦車は反応装甲なしで戦闘に投入された。こ >れらはとくに正面からの攻撃にも脆弱であった。(6) その後、ロシア側は以下の様な対策を講じる事で被害を減らす事に成功 している。 ①行列にZSU23-4と2S6という装軌対空車両を配備した。(9) ②歩兵を下車随行させ、装甲車両の前方に展開させ、装甲車両を歩兵の  戦闘予備・戦闘援護にあてた。 ③その上で、一軒一軒、一ブロック一ブロック調整された前進を都市で行った。 ④ロシアの車両のいくつかには、成形炸薬弾の防御・モロトフカクテル・爆発  物を収束したものに対抗すべく、車体から25-30cm離れたところにワイ  ヤーメッシュ上の固まりを装着した。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:299)} **チェチェンでの戦訓を盛り込んだT-72Bのアップグレード型は? T-72BM http://www.otvaga2004.narod.ru/xlopotov_8/tank_t72ba_01.htm 1980年代から90年代初めにかけてに生産されたT-72Bを暗視装置以外をT- 90並に能力向上を測った戦車。車体のオーバーホールに合わせて、FCS、エ ンジン、砲安定装置を換装、「コンタクト5」ERAを装着、9M119/9M119M砲発射 ATMの運用能力付与など。ただし、改修の規模が大きいた予算もその分掛か り、これまでに改修を受けた車輌はそれほど多くない。 T-72B「Rogatka」 http://btvt.narod.ru/5/rogatka/rogatka.htm 2006年に初公開されたT-72Bのアップグレード型。火力、防御力、機動力、指 揮管制のあらゆる分野での能力向上が図られている。新型のERA「レリークト」 の装着により、800mm/1200mm(対APFSDS/HEAT)、車体で750mm/1100mmとなっ ている。チェチェンでの戦訓から車体後部にはスラットアーマーが装着され ており、地雷対策に電磁防護システムも採用されている。 T-72B「Rogatka」はこれまでに最大155両が改修を受けているとされる。 http://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A2-72 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:300)} **湾岸でガタ落ちしたT-72の名誉を挽回できる機会はあるのだろうか 湾岸戦争でT-72の評価ががた落ちした事は確かであるが、皮肉な事 に、それによって(冷戦終結後のT-72の大量退役もあって)T-72の 輸出価格が下がり、それなりの性能の戦車を格安な価格で購入でき ることになり、1990年代において最も国際的な取引が行われた戦車 となった。 ロシアでの生産が終了した後もT-72の売買は続いており、最近では ベネズエラが100両のT-72を購入する事を決定している。 しかし、メーカーのウラルヴァゴンザヴォードにとっては中古車の 近代化は新車の輸出に比べてうまみが少ないため、複雑な気持ちの ようだ。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:304)} **T-72Bの砲塔正面の装甲は、M1A1やM1A2戦車の劣化ウラン弾だと、どれくらいの近距離まで耐えられるか? http://bbs.tiexue.net/post2_1290555_1.html T-72Bに近い防御能力を有するT-90の場合、3VBM-17 125mmAPFSDS を正面装甲に打ち込む対弾試験を行ったところ、ERA未装着のT-90は複 合装甲の外側は貫通されたが、内側の装甲は貫通を免れ、車内装備に は破損は見られなかった。 3VBM-17の性能は以下の通り L/D値16。2A46M2 125mm滑腔砲から1500m の距離で発射。貫通力は1500mで580~600mm、2000mで520mm。 その性能はアメリカの120mm砲用のAPFSDS弾M829A1/A2に近い性能 であり、T-90の正面装甲はM829A1/A2の射撃に耐えられると見られる。 1996年にアメリカでコンタクト5を装備したT-72(型番は不明)に対して行 われた射撃試験では、1500mの距離で発射されたM829A1(1500mで RHA600mm貫通可能)は、複合装甲に達したものの内側の装甲を貫通 するには至らないという、今回と同様の試験結果が得られているとされる。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:306)} **T-90戦車はT-72B戦車をT-80UD戦車の性能にまで引き上げた(近づけた)と見て良いでしょうか? ソ連では1980年代末にT-72Bの改良型であるT-72BMを開発していた。 T-72BMは、運用コストが安く部隊での評判の高いT-72シリーズの戦闘 力をT-80シリーズと同等にアップグレードして大量配備する事を目指し て開発された戦車であり、砲発射ATMや新型FCSの搭載、「コンタクト5」 ERAの装着などが行われた。 そのT-72BMをベースにしてさらなる改良型である「オブィェクト188」が開 発され、これが1992年にT-90として正式採用された。T-90では、T-72BM よりも能力の高い射撃統制装置+赤外線暗視装置の採用、貫通力の高い APFSDS弾の運用能力の付与、「シトーラ」アクティブ防御システムの搭載 などの改良が行われている。 T-90シリーズはその後も砲塔の換装などの能力向上が続けられた結果、現 在ではT-80UDよりも能力の高い戦車になっていると見られる。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:307)} **ロシア製戦車ってなんでいつも弾薬庫配置が危険なものになっているのでしょうか? 砲塔容積が小さく出来るから。 その分手間やコストを掛けず装甲を厚くしたり、重量出力比を上げる事が出来る。 長大な国境線を抱える国なので、出来るだけ安く、大量に、しかし高性能な兵器を求める傾向がある。 また、簡単にカタログスペックを良くする事が出来る。 軍の要求を満たせなきゃ失脚したりシベリア送りなので、 そう言う旧日本軍戦車開発陣のような反則的設計に走る傾向にある。 #right(){(305:223)} **T-80の自動装填装置ってどんな仕組みで自動装填するんでしたっけ? >砲弾がリボルバーのように並んでるんでしたっけ? T-80のALSはT-64で使われている「コルジナ」の改良型です。 砲塔底部の回転式トレイに弾頭・薬莢が搭載されており、砲尾下に運ばれた弾頭をラマーで薬莢と共に装填し、 それと同時に空薬莢は元の収納位置に再収納される仕組みになっています。 http://armor.kiev.ua/fofanov/Tanks/EQP/al-80.html #right(){(296:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)} **T-72が神戦車と呼ばれるのは何故ですか? >あまり強いとは言えないですよね…? T-72が初めて登場したときは今までにない未来的な外見だったので この戦車はきっととんでもなく強いに違いないと西側諸国を震え上がらせたので ちょっとした伝説になった 湾岸戦争でモンキーモデルだった事、第2世代なので既に若干時代遅れだった事 しかも砲弾を収納する場所が悪かった事が相まって 西側の戦車にボッコボコにされて逆にちょっとした伝説になった という来歴なのでネタにされて一部から神と崇められるようになった まぁ、第2世代としては性能は良い方なんだけどね #right(){(682:568)} **オブィェークト279とは? ソ連(当時)が1957年に試作開発した戦車です。 「核爆発後の強烈な爆風に耐え、戦闘継続が可能であること」と「西側が装備する 高速徹甲弾や成型炸薬弾に抗し得る防御力を持つこと」を目的として開発された そうです。(沼地克服のための車体形状という話もあるようです) 足回りは油気圧式で、爆発時には車高を下げて地面にへばりつくようにして爆風を 避けることも出来るように考慮されていました。また、車体重量は60tでしたが、接地 圧はT-62(重量35.6t)より低いものでした。 #ま、接地圧を下げるために4本履帯なんて足回りになったんでしょうけど。 結局のところ、不具合を克服できずに試作のままで終わってしまったとのことです。 #right(){(112:ちゃぎ ◆fSfdiYoeFc)} **今だ世界の紛争地でみかけるT-34ですが、50年以上前の戦車のパーツや砲弾の調達はどうやっているのでしょうか? まず、50年前のものをそのまま使っていることは滅多にありません。 戦後、それなりに改良が加えられ、既存のものもアップデートされています。 また、ポーランドとかチェコスロヴァキアでライセンス生産されたものは、1959年まで作られています。 戦車のパーツに関しては、例えばエンジンは、オリジナルのV-2-34からV-34-M11に換装され、冷却機構、 オイル潤滑機構が改良されています。 このほか、発電機、無線など内部の部品が近代化されています。 これが1960年に行われた改修で、それから、1969年にはT-55/62の部品との互換性を高める改修が行われ ています。 従って、部品に関しては、オリジナルの部品が底を付いても、T-55/62系列の戦車が有る限り、それなりに 整備は出来ます。 最悪は共食いで食いつなぐことも可能です。 砲弾に関しては、85mm砲はつい最近(今もかな)まで中国などでも製造されていましたから、弾薬についても 十分余裕があると思いますよ。 #right(){(160:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ----
#contents ---- **Leopard/Type90D死ぬほど似てます。訴えられませんか? 兵器の世界にはんなもん存在しません。 第三国に輸出する他国の荷物を勝手にバラしてちょろまかしたりするのが日常の世界で デザインが似ている程度のことなど問題のうちには入りませんので。 #right(){(9:249)} **光文社文庫400「世界の戦車」の中に、「シミター(30mmアデン砲装備)は優れた 対空戦車のひとつに数えられる。」って書いてあるんだけど、シミターって対空戦車? 対空戦車ではなく、偵察戦車で正解です。 何かと勘違いしているのでしょうね。 #right(){(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} **楔形の砲塔乗っけたイスラエル戦車って何?M60改造型なの? 写真ないのでははっきりしたことはいえませんが、多分そうでしょう。 イスラエルはその政治的・外交的事情から 外国の最新兵器の購入を常にあてにできるような国ではないため 過去の兵器を近代化改装する技術に長けています。 いわゆる「マガフ」戦車は有名ですな。 ほかにもその技術を生かして外貨稼ぎをやるために作られた、 M60系の改修キット「サブラ」なんかもありますから。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **スウェーデンのIkv.91の「Ikv」とはスウェーデン語のどの単語の略で、日本語ではどういった意味ですか? Infanterikanonvagnの略です。 Infanteri:歩兵 Kanon:砲 Vagn:車 となり、歩兵戦闘車、IFVが近い訳でしょう。しかし、Kanonと称するだけあって、 搭載砲は90mmと強力です。 余談ですが、ウクライナが今度プロトを作った、MTBR-84(T-84MTBRだったかな?怪しい)は T-84の125mm砲塔をそのままに、携行弾数を減らし、エンジンは1200馬力のままコンパクト化 して、5人分の歩兵収容力を作り出した力業の歩兵戦闘車で、当然MBTと同じ戦闘力、装甲です。 ここまで来ると、立派な砲車ですね。 #right(){(13:system)} >歩兵戦闘車は別種の兵器でしょう。 おお、確かにIkv91はクルー4名で歩兵乗り組みはないのですね。訳で 錯覚してしまいましたが、これは駆逐戦車、tank destroyerと考えるべき なのかな。重量16.3t、90mm低圧砲ですから、むしろ軽戦車、か。 確かに歩兵戦闘車ではありませんね。指摘ありがとうございます。 #right(){(13:system)} **メルカバの砲塔の後ろにジャラジャラとぶら下げられた鉄球は、結局実戦で何かの役に立ったのでしょうか? 多分吸着地雷とか、対戦車ロケットを避けるものではないかと思います。 第二次世界大戦当時のドイツ戦車はコンクリートコーティングと、金網が張られていましたから、それの応用系でしょう。 #right(){(16:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **イスラエルの戦車や装甲車にはよく白い「V」のマークがペイントされていますが、あれは何のマークでしょうか? 味方識別マーク。 #right(){(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **メルカバは対人戦闘に特化した戦車だそうですが、どんなところが特化してあるのですか? 別に対人戦闘に特化したわけじゃなくて、対人戦闘能力を強化した、でしょう。 迫撃砲積んだり、機銃いっぱいつけたり。 イスラエル軍は戦車にクレイモアつけて近づく歩兵なぎたおしたりしてた。 #right(){(26:61)} **韓国の戦車は、日本の戦車より優秀だといわれました。本当ですか? パルパル戦車ですね。これは米軍の次期主力戦車開発で負けた クライスラー社の原設計を、小型化(韓国用)にした物です。 私はこの戦車が好きでソウルの博物館で、韓国の出版社と共同で 取材してきました。博物館には正面と内部に展示してあります。 戦車装甲は複合ではありません。スペースドアーマー方式です。 これじゃ成形炸薬弾対応で、現用の戦車砲弾(90式)には対応出来ません。 パルパルの側面は特に弱いです。北朝鮮の戦車には十分対応可能です。 >命中率はどうでしょうか? 更に追加しますと、この場合は正面戦闘です。パルパルは側面はT72では五分五分かな。 T62にはなんとか持ちそう。北朝鮮の火器管制装置(照準)はソビエト製ですので、 距離1.500まではまあまあですが、それ以上は性能悪化です。 パルパルは2.000くらいはOKでしょう。 90式は3.000以上、たぶん4.000でも90%以上の命中率はあるはずです。 知り合いが開発に関わってますが軍事機密なので教えてくれませんが、他の情報では見えない距離と聞きます。 アリゾナで実証試験やってます。 韓国のイタイのはエンジンはクライスラーからの輸入なんです。 更に突っ込めば自動車エンジンの 自主開発は不可能なのです。 マツダからの輸入品で、エンジン一個一万か一万五千円で乗せてるはずです。 で、マツダは赤字です・・・・ #right(){(29:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **メルカバの後ろの砲塔に何十本とぶらさがっているものは何? 鉄の鎖です。対HEAT用。 #right(){(30:バッチ3)} **北朝鮮がT-72戦車を保有しているのは本当でしょうか。また、北朝鮮が国産戦車を開発したというのは本当でしょうか。 何年か前に入ってきたビデオで「北朝鮮の軍事パレード」がありました。この中に新型戦車の映像が入ってました。 T-55か62の砲塔に増加装甲で補強したタイプでした。 今回も同じようで、62の砲塔に加工して80か90シリーズに似せてるようです。 新型なんて無理ムリ・・・・ #right(){(33:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} 軍事研究によると、北朝鮮の最新戦車、MBT(T-72)を所有しているが、 性能は、70年代のものであり、イラク軍の同型車と同じ運命をたどるのは、必至であると書かれている。 開発したんではなくて、改造では? あの国の工業力は、想像をはるかに超える下級です。 中戦車級クラスは自主開発しておりますが、現在の主力は、自走迫撃砲、自走野砲などです。 #right(){(36:932)} **レオパルド2、チャレンジャーのメーカはどこ? レオパルド2→クラウス・マッファイ チャレンジャー2→ヴィッカース・ディフェンス・システムズ (チャレンジャー1は王立陸軍兵器廠) #right(){(41:眠い人 ◆ikaJHtf)} **なぜイスラエル軍はメルカバを前輪駆動にしたんでしょうか? 昔の戦車はリアエンジン・フロントドライブだったから前輪駆動だった。 メリットはキャタピラが外れにくいって事。 コレをRRかFFにすれば当然、容積的にはメリットが大きい。 戦車ってのは装甲板と砲でどうしても前が重くなる。重たいエンジンは後ろに置いた方がバランス的には良い。 というわけで、RRが普通に成ったんだ。 イスラエルはロシア戦車の照準機がヘタレだと言う事に目をつけた。 500m以上じゃ当たらない。そして想定戦場では1500m以上の戦闘が多い。 なおかつ、遠距離ではモンキーモデルのタングステンじゃない鋼製徹甲弾は威力を失う。 問題はheatの戦車砲弾とミサイルだ。 となれば、エンジンルームを空間装甲として使うアイデアが生きてくる。 多少、バランスに苦労してサイズと重量がオーバーしても割に合うと考えたのさ。 #right(){(42:815)} **イスラエルの105mm砲を装備したシャーマンてスーパーシャーマンでしたっけ? シャーマンにフランス製長砲身75mm砲を載せたのが”スーパーシャーマン”。 105mm砲を載せたのが”アィシャーマン”。 #right(){(46:274)} 1.国内ではスーパーシャーマン・アイシャーマンの表記はまちまち 2.英語サイトでも同様。(.milサイトでも) 3.イスラエルのサイトではシャーマン自体への言及が少なく   断定できない #right(){(46:293)} そこら辺のサイトの写真でも分かるんだけど、イスラエルのシャーマンってベースは初期型なんだよ。 エンジンをフランス製に変えた奴て、サスをスクラップヤードから拾ってきたHVSSに 変更した奴は原則的に全部「スーパーシャーマン」だった筈。 #right(){(46:295)} イスラエルは、アメリカが鉄くずとして放出した76.2mmタイプも大量に購入していた。 (屑鉄と言っても砲身にガス抜き穴を開けたにすぎない代物で、簡単に修理できた) 足回りとエンジンの換装だけで済ませた奴は76.2mm砲搭載タイプであり、初期型ではない。 オリジナル75mm砲のタイプはフランス製の主砲に交換したが、その時点で76.2mm砲搭載タイプは 戦力として有効なのでそのまま使っている。 こちらが後に105mmタイプになっている。 ただ、どちらもスーパーと読んでいたという点は私の手持ち文献と一致します。 #right(){(46:338)} **スウェーデンのStrv.103戦車ってB型とC型では外見上どの程度違いますか? 照明弾発射機 サイドスカート兼用増加燃料タンク 車体前面増加装甲 #right(){(51:494) **スウェーデンのSタンクって世間的評論ってどんなもんでしょ? コンパクトにまとめられることは悪くないが、現在持つなら砲塔の付いたMBTってとこ かの国が某研デザインのステルス戦車へと走ったなら一時代きずいたかもしれん #right(){(52:561)} まぁ、変わり者だね。って感じ。実戦経験がないので評価も難しい。スペックだけで 語れる車両でもないし。 ただ、いざとなれば1名だけで動かして戦闘も出来るって思想はなかなか良いと思う。 特にスウェーデンみたいな軍隊だと。 #right(){(52:562)} **Sタンクの側面に何本も取り付けてあるフレームパイプ状のものは何でしょうか。組み立ててテントになるとか? 浮航用のフロート・スクリーンを展開するための渡河キットの装備です。 これを使って周囲にカンバスを張り、浮力を確保します。 Strv 103はフロートスカートを装備しており、30分以内に渡河準備ができるように なっているそうです。 #right(){(53:130)} **レオパルド2って評価が高いのでしょうか? 評価が高いも何も、レオパルド2は実戦経験してないから分からないというのが 正味のところでしょう。大体第3世代戦車というもの自体が M1、レオパルド2、90式、チャレンジャー2、ルクレール、T80、K1A1 と数えるほどしかない。 この中で本格的に実戦参加したのはM1、チャレンジャー2 後チェチェンでT80ですか。 だから他は能力的には未知数です。レオパルド2は能力が証明されたM1と同等の装備を備えている事、 90式に比べ増加装甲を施した改良版が作れる発展性(逆にいうと増加装甲が必要ということでもあるかな)から 評価が高くなっているんだと思います #right(){(62:735)} **メルカバMK.2のサスペンションってT-34そっくりなのに、何でクリスティー型じゃなくてホルストマン型? クリスティー型もホルストマン型もコイルスプリングでアームを受けてます。 違いは、クリスティー型(の定義)はスプリングが車内に内蔵されること。 スプリングが邪魔にならない分、ストロークが大きく、不整地走破性が高くなる訳です。 メルカバMK.2の場合、スプリングはあくまで車外にあります。 だからホルストマン型です。 メルカバMK.2は、本来の車体側面装甲の外に、もう一枚増加装甲を被せており、 そのためスプリングが内蔵されてるように見えるだけなのです。 #right(){(65:223)} **北朝鮮の国力で、実際稼働している戦車は何両ほどなんでしょう? 稼働率はどこの国でも最高機密なのでわからない。 #right(){(67:376)} **M48戦車のステレオサイトって砲と連動してる図解を見たんですが、地面が平らじゃない時はどうするんでしょう? 見た限り、地面が水平でないと連動機構は使えなさそうですね。 元々、ステレオ式測距器と砲が直接連動している訳では無いので、不都合はありません。 主砲自動照準器という機械式の連動装置があり、そいつをONにした時だけ連動します。 朝鮮戦争中~1970年代まで、アメリカは戦車を停車させてHEAT弾で 精密射撃する戦法を重視してます。 そのために高度なFCSが必要だったってだけで、いつでも主砲を連動させ てた訳ではないですよ。 >また、被弾とかで精度が落ちた時ってどうするんですか?(例えば明確に100m狂ったって認識できる場合) 元々、M48のステレオ照準器は煩雑で人気が無く、単眼式の照準器で目測 で距離を測ったあと、距離を射撃コンピュータに入力する射撃方法が好まれています。 つまり、ステレオ式が壊れてなくても、主に単眼式の方が使われてます。 そのため、後のM60に本格的な「光像合致式」照準器が装備されています。 #right(){(67:686本物)} >「地面が水平でないと連動機構は使えなさそう」の、その理論と理由がわからない。 >コンピュータが存在すれば、全ての誤差は計算で補正が可能と思われるので。 確かにM47では測距器から直接コンピューターに測定結果が送られてますね。 しかし、その場合弾道計算によるタイムラグが発生し、連動はしないようです。 (なんせ1950年代ですし) M48の連動機構は測距器と主砲を機械的に結合し、距離に合わせて主砲を上げ下げする物です。 ただの金属アームでリンクしてるだけ。計算機は介在していません。 (弾種ごとに形状の違うアームを選ぶことはできます。) #right(){(67:686本物)} **チャレンジャーはどうやって命中率を高めたのでしょうか? NATOの射撃大会の時の状況と湾岸戦争時の状況なども比べないと 一概に技術的/人的変化があったとは言えない。 #right(){(70:20)} **ライフル砲と滑腔砲を比較した場合の、メリット・デメリットを教えてください。 >英軍は何でライフル砲にこだわるんですか? 滑腔砲:砲身にライフルが刻んでいないため砲弾が回転しない。     このためAPFSDS弾やHEATFS弾などの有翼弾を発射するのに適している。     砲身寿命がライフル砲と比べて長い。     ただし有翼弾は長距離射撃で風の影響を受けやすい。 ライフル砲:砲身にライフルが刻んである砲。砲弾に回転を与えられるため弾道が安定し    ている。     ただしそれゆえAPFSDS弾などの有翼弾を発射するのに適していない。     (スリップリングを使えば使用可能)また砲身寿命が短い。 イギリス軍が何ゆえライフル砲にこだわるかというと、英軍戦車はHEAT弾ではなく HESH弾(粘着榴弾)を使用しているからです。 HESHは命中後に遅延信管が作動し、張り付いた弾頭の爆発の衝撃で装甲内部を 剥離・破壊する弾頭です。対戦車戦闘用としては英軍以外ではまったく廃れた弾種ですが、 英軍はHEAT-MP弾では榴弾としての効果に疑問があるとして、弾頭の炸薬量が多い HESH弾を使用しています。 ライフル砲ならHESH弾を含む滑腔砲より多くの弾種が選択できるため有用であると 判断しているそうです。 #right(){(74:名無し軍曹)} ->メンテナンスの面では、やはりライフル砲の方が大変ですか? -陸自の人ではないのでメンテの事までは分かりませんが、砲身命数が低いと言うことは -当然交換回数も多くなるわけで。 -あと書き忘れた滑腔砲の長所として、 - -ライフル溝の抵抗が少ない分初速が高い。 -製作が容易で軽量である。       などもあります。 -#right(){(74:名無し軍曹)} **おフランスのルクレルク戦車1両のお値段はいかほどですか。 ルクレルクの価格 4億円 アラブ首長国連邦への輸出価格のようです。 #right(){(75:system)} **レオパルト2戦車の同軸機銃の装備位置、及びショト装甲を付けた型では同軸機銃が装備されているかどうか レオ2の同軸機銃は砲の左上方、正面から見て防盾の右上にある。 ショト装甲型でも同軸機銃はあるし位置も同じ。 #right(){(76:505)} 大概の戦車の同軸機銃は装填手席のある側にある。理由は、って書くまでもないので省略。 まぁ例外もあるけどね・・・。 M1エイブラムスみたいに機銃本体は右側にあるけど弾薬箱は左側にある、っていうのもある。 #right(){(76:505補足)} **イギリスのチャレンジャー戦車120ミリライフル砲弾が弾頭と装薬の二つに分離した形で搭載されているのはなぜ? そっちの方がたくさんつめるから。 一体型だとかさばるけど、分離しとけばいろんなとこに詰め込めるでしょ? 一体型の利点は、APFSDSの弾体が長く出来て、貫徹力が高まるからじゃない? #right(){(80:ななしさん)} **イタリアのアリエテって戦車は性能いいの? カタログデータ上可も無く不可も無いような戦車 第三世代の要点は全て抑えているが特別な利点とか欠点が見当たらない #right(){(92:272)} スペック的には一応現代MBTの列に並ぶものです。安定化火器管制、昼夜間サイトなど。 車両間通信などは大したことなさそうですが。それ以上の評価はわかりません。 実戦にも投入されたことはなかったんじゃないかなあ。 補足 うんにゃ、コソボのKFORにイタリアのAriete機甲旅団が逝ったはずでは、 とふと思いついてみたのだけど、なぜかAriete戦車は本国に残しての赴任だったそうです。 仮に持って行ってても実戦経験とはほど遠いでしょうけど。 #right(){(92:system)} **西ドイツ軍は、レオパルトやその他の車両を国産開発するまでは、どんな車両を使っていたのでしょうか。 ドイツ国防軍は1955年成立です。 既に、第二次大戦から10年過ぎ、ナチスドイツの車輌はフランス、東欧な どの非占領国に接収されて、集団で使用できなくなっています。 MBTは、大戦のお古ではなく、米国から新品のM47を1956年から1,000両、 M48が1958年から供給されています。 そのM48ファミリーで、架橋戦車、戦車修理車も供与されていました。 これらは、現在、Turkeyに引き渡されて、未だに使用されています。 対空戦車はM42、軽戦車として1956年にM41が供与されています。 最初の生産装甲車輌は、フランスのHotchkissが開発したSPz11で、これは1,600両 生産され、また、装甲兵員輸送車として同じくスイスのHispano-Suizaが開発した対空 自走砲HS30を原型にしたSPz12が生産されました。 自走砲はM44/52/55が1957年から供与され、これも後にTurkeyで使用されています。 ソフトスキンは流石に国産車で、AutoUnion(今のAudi)のF91、Volkswagen Iltis、 Mercedes-Benz Unimog、MAN L2A、Magirus Jupiterが使用されています。 #right(){(94:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **フランスのルクレールは何故ここまで高くなってしまったのでしょうか? 何よりも生産数の少なさが原因です。 アジアの某島国の戦車と事情は同じですね。 #right(){(96:562)} **メルカバ戦車は世界最高の性能で、アメリカのM1より強いですか? イスラエルの国情と砂漠戦闘に特化した強力な戦車ですが、世界最強というようなものではありません。 想定された能力を120%発揮できる戦場では、世界最強戦車とタメを張れる、というようなものでしょう。 #right(){(98:280)} **イスラエルの戦車、メルカバってどういう意味なのですか? 神の車 #right(){(101:254)} **メルカバ戦車の前部エンジン小型砲塔などのレイアウトについて >雑誌やネットでは非常に良い評価ばかりなのに他国の戦車がこの形を採用しないのはどうしてですか。 戦車は、重量バランスの悪い乗り物です 砲や正面装甲が重量を全面に偏らせます。 そのためせめてエンジンを後方において調整するのが一般的ですし 後方だと整備も簡単です。 メルカバなどの、前部エンジンは .装甲厚が加算される .後部ハッチが利用できる などの利点が有りますが、前述の欠点が大きいため 他国では採用しないようです。 #right(){(107:10)} **イスラエルの戦車のメルカバってアルファベットだとどう書くんですか? Merkava #right(){(107:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ちなみに日本語で言うと「戦車」 ただし現在の戦車ではなく古代の戦車(Chariot)、映画の「ベン・ハー」なんかに出てくる二輪馬車のこと #right(){(107:261)} **ドイツが戦後開発したレオパルドシリーズの戦車にはWW2での虎や豹の技術は受け継がれているのでせうか? 間接的に受けがれている、と言うべきでしょうか。 戦後開発されたレオパルドは、ティーガーⅠ→パンターの延長線上と言うより 足回りはM41、M47と言った米戦車の影響の方が強いですし、 砲は英国製の105mmライフル砲L7を使用しています。 エンジンは戦前、戦中のガソリンからディーゼルに成っていますし、 戦車の開発の肝であるトランスミッションは全くの新規開発と成っています。 しかし、戦後15年近く経っているとは言え、戦中に腕を振るった技術者達も当然開発に携っている訳で、 細かく見ていくと独戦車らしい所も随所に見られ、 (試作車はもっとドイツ臭が強かったですが)米戦車+独戦車/2=レオパルドⅠと言った所です。 #right(){(118:524)} **メルカバは重量級戦車であるため機動力、走破性が低いというのは本当? メルカバMk4     65トン、1500馬力、トン当たり23馬力 M1A2エイブラムズ 63トン、1500馬力、トン当たり23馬力 チャレンジャー2   62トン、1200馬力、トン当たり19馬力 レオパルド2A6    60トン、1500馬力、トン当たり25馬力 T-90          46トン、840馬力、トン当たり18馬力 不整地の突破能力については馬力以上にサスペンションの 性能が重要になるという認識で開発したメルカバのパワーウ ェイトレシオが他国の戦車と並んだ以上、馬力と重量だけで 機動性を見るのは単純が過ぎます。 ちなみに陸上自衛隊は61式戦車の開発に当たって、機動力 と重量の関連をM24軽戦車とM4E8中戦車を使って検証した 結果、M4のほうが「重いために不整地の機動力は上である」 として「機動力で防護する」という発想の25トン級を、本格的 な装甲を備えた36トン級に変更しました。 #right(){(初心者質問スレ481:427)} アメリカ軍も、軽い戦車の方が、不整地の機動力は上であると、誤った考えを持っていました。 ベトナム戦争で、アメリカ軍はM48戦車を投入しました。 これは、間違いから起きたことでした。 ジャングルや水田の多いベトナムの戦場では、重い戦車は役に立たないと、アメリカ軍は考えていました。 そこで、ベトナムへ派遣する部隊の編成から、M48戦車は除いていました。 ある部隊が、間違えて、M48戦車を持ったまま、ベトナムへ行きました。 ところが、実際にベトナムで使ってみると、軽戦車より不整地の機動力は上であると分かりました。 その後、M48戦車はベトナムの戦場で使われることとなりました。 装甲兵員輸送車についても、同じことが言えます。 M113装甲兵員輸送車より軽い装甲兵員輸送車がありました。 しかし、不整地の機動力は、重いM113装甲兵員輸送車の方が上だったそうです。 #right(){(初心者質問スレ481:霞ヶ浦の住人 ◆tL07zEn.bU)} M113より軽量な装甲車の例ですが、不整地の機動力については 重量でもってキャタピラをしっかりと地面にかみ合わせるほかに、キャタピラの 長さからくる色々な事情も関係するように思いますがどうでしょうか。 #right(){(初心者質問スレ481:437)} わざと「間違えた」のさ 送られていくもののリストとその現物を、管理する複数の人間が、すべて把握しているわけでもないので。 目の前にあっても「リストに無い」のを知らないか見落とすかすれば、見過ごされる。 リストに無いって事を誰かが知ってても、知ってる人間が「無いはずの現物が積み込まれる」現場を 目撃しなければ、気づかれないまま送られる。 こいうことは逆に「持って行くはずなのに、何故か積み忘れている」って事もあったし。 物品にICタグが貼られて輸送物がコンピュータ管理している現代とは違ったしね (それでも現代でも、人間のほうの入力ミスで手違いが時々起こる) #right(){(初心者質問スレ485:29-30)} ベトナムのときは戦車なんてあまり役に立たないという考えから 当時新型のM60ではなく旧式で軽いM48が意図的に投入されたんだが。 大規模に間違えちゃった例としては中国の架空師団が有名だがな。 #right(){(初心者質問スレ485:32)} 「間違えて」と言うのは言葉の綾だが、海兵隊としては戦車の有用性を論議することもなく、 正規の編成装備の中に戦車があると言う理由でベトナムの戦車を持って行ったのだと言う。 要するに積極的に持って行くとしたと言うより、持って行かない理由を思いつかなかった。 これは確か海兵隊自身が編纂したベトナム戦史にあったと思う。 #right(){(初心者質問スレ485:36)} **メルカバ戦車って乗員の生存率高めた設計て聞くけど、その分なんらかの機能を犠牲にしてたりするんですか? フロントエンジン方式は機動性に劣る。 メルカバは機動力を重視した戦争に使うには向かない戦車。 アメリカがイラク戦争の劈頭でやったような電撃戦には使えない。 あと、メルカバは重量の割には武装が貧弱。 あくまで相対的な話だが、あの重量なら防御よりも攻撃に比重を置けばもう一クラス大きな口径の主砲が積めるだろう。 逆に言えば、攻撃力だけ求めるならメルカバよりもはるかに軽量な戦車が作れる。 #right(){(531:903)} **中国の98/99式戦車の評価は? 中国の軍事関連掲示板における98/99式戦車論議 「解放軍の98/99式戦車の失敗についての試談」 ttp://www.zgjunshi.com/bbs/dispbbs.asp?boardid=4&star=1&replyid=285273&id=28226&skin=0&page=1 スレ主が98/99式戦車の10の失敗点について指摘。 1、98式は数の優位を頼むソ連式戦車の設計思想であり、単体の性 能は簡易化され量産性を優先している 2、外形設計は洗練されておらず、砲塔小型化も世界の趨勢に逆行 3、原型は70年代のT-72(モンキーバージョン)、エンジンの小型化 が出来ず車体が1m以上長くなってしまった 4、動力は騒音が大きく燃費も西側戦車より悪い 5、125mm砲は西側の120mm砲に劣るだけでなく、85式の125mm砲はパ キスタンでの試験で命中率が7割と高くなかったためにパキスタンはT-80 購入に走った 6、対空機関砲の性能は良くないが、工場の関係で採用させている 7、射撃統制システム、安定装置、暗視装置の性能で海外と大きな差がある 8、防御力は、小さな砲塔、長い車体、洗練されてない外形から問題がある 99式でレオパルト2のような楔形装甲が付加されたことは軍が98式の装甲 に満足していない証明であるが、99式の装甲も西側とは格差がある 9、標準化の水準は低く、日米の戦車の武器の共通性との差は歴然 10、製造技術の水準が低く、冶金、鋼材では国外と大差があり、工場での 管理、労働者の素質の問題から、生産が遅れたり設計通りに生産できな い問題がある 教育水準の問題から、近代的装備を運用するには西欧や日本に比べて差が ある。コストの問題からしばらくは59式が軍の主力であり続ける #right(){(J10や87式や99式等について語るスレ:365)} **M1戦車はイラクで何両も損失してますがチャレンジャー戦車が全損した事はあるのでしょうか? これが、湾岸では300両のイラク軍戦車を撃破して損害ゼロ。 イラク戦争でも友軍のチャレンジャー2による誤射で1両損失した以外は損失ゼロ。 ソースは丸7月号竹内修氏の記事。 #right(){(573:199)} **メルカバの各型の簡単な見分け方って? 砲身真ん中の太い部分(排煙器)にジャケットの止め金三つついているのが105mm砲なので1か2。 砲塔側面が垂直で、砲塔リング(回転する場所)に球形の出っ張りが目立つのも識別点。 Mk.2はその出っ張り以外の砲塔側面に増加装甲がボルトでとめてある。Mk.1はボルト無し。 105mm砲を積んでいるのに砲塔側面がひし形に出っ張っている型はMk.2を最近改修した奴。 砲身真ん中の排煙器がつるっとしているのは120mm砲を積んだ3か4、砲塔が低めでかっちょいいのが3。 側面が垂直なら3の初期型、ひし形は後期の。 砲塔真ん中が高く見えてかっちょわるいのが4。 #right(){(イスラエル軍スレ13:552)} **WW2後の西ドイツが駆逐戦車を運用し続けた理由は? 単純に戦力不足。 成形炸薬弾の発達により、他国の中戦車と同程度の主砲を積まなくても敵戦車を撃破可能になっていたこともあり、 90mmクラスの砲を軽量な車体に積めば、安価に敵戦車を撃破可能な車輌が作れた。 ただ、この辺は国ごとにアプローチが異なる。 ソ連では、BMP-1の低圧砲(サガーミサイルだけではなく)に西側の主だった戦車が撃破出来る能力を求めている。 米国ではオントスのような無反動砲装備車を開発し、日本も60式自走無反動砲を開発している。 他方で、開発当時、米英はソ連のJS3重戦車を過大評価してしまったり、核兵器使用下で残された重要拠点の取り 合いを模索(重戦車を開発したり、中戦車の航続距離を伸ばしたり)していた。 三つばかり注意点を挙げますな。 1.当時の西ドイツは、かつての「ならず者国家」としての遠慮と西側諸国最前線と言う事情から、人的被害と 引き換えに国土を守り抜く気概などが絡み合って、能力を限定した兵器の調達をする傾向があった。 (まあ我が国も戦闘機の空中給油や射爆性能に制限を加えるとかやってますように、あちらさんもそう言うこと を対外的にやって見せたがるところがあった訳です。) 2.カノーネタイプの駆逐戦車については、実は砲のブリーチが大きいので、戦闘室内で振れなくなるとか、 長砲身が地面に使えて戦術的に効果的な待ち伏せポイントに到着しにくくなるとか、様々に問題がある。 実は砲塔を装備した方が大口径長砲身砲を搭載しやすい。(砲にも拠りますよ。) 3.駆逐戦車自体がドイツ機甲科の予算・兵器調達上の名称に過ぎず、他国では自走砲に水平射撃で戦車を 撃破可能な砲弾を開発させるとか、中国の89式120ミリ対戦車自走砲の要な例もある。 全周旋回可能な砲塔を装備した戦車以外に、対戦車砲弾を発砲可能な自走車輌を開発する可能性は今後もある。 #right(){(608:818)} **メルカバって後ろにドアがついてるってほんとですか? メルカバはフロントエンジンレイアウトの恩恵で後部ハッチがつけられました ココには6名の歩兵は搭乗することが可能で、負傷した兵員の後送にも使えるのです これはそれまでの戦訓もありますが、米国以上に「友軍兵士を見捨てない」方針の現れです。 #right(){(298:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **北朝鮮のT55、T62、T72に対して韓国保有M48の90mm砲って役にたつの? >もし使えるならK1も120mmなんて不必要なモノは捨てていっその事90mm砲にしたらどうだろうか? 韓国のM48はA5で105mm砲にアップデートした型式。 FCSの能力で言えばM48はステレオ測距器に機械的に主砲をリンクさせた程度の 代物で地面の傾斜にも対応出来ないと言われており、その場合は単眼式の照準器を使う。 と言うより、アメリカではステレオ式は使いにくいので、もっぱら単眼式の照準器を 使っていたと言う。その場合の射撃精度はT55やT62と大差無いだろう。 (工業製品としての精度の差は出るかも知れない。) 基本的にはイスラエルが第3次中東戦争頃に使ってた物の技術や部品をアメリカが 逆輸入して州軍などに配備していたような、韓国に配備された時点で2流3流品。 韓国のM48A5がどの程度マイナーチェンジされているかは不明。サイドスカート の採用など、外見からすればいじくってるのは明らかではある。 ただ旧ソ連戦車の輸出仕様も負けず劣らずなので、似たり寄ったりかと。 #right(){(297:119)} **メルガバの回転砲塔の後部の下端からチェーンを下げて暖簾状になってるの見たんですけど、どういう意味があるんですか? 対戦車ロケット避けのおまじない 対戦車ミサイルなどを撃ち込まれたとき、あの鎖に当たって信管が作動するので、 中の人に被害が及ばない。 実際には気休め程度という意見もある。 あと、最近の対戦車ミサイル/ロケットは、空間装甲対策を取っている物もあって、 (タンデム弾頭など)そういう物に対しては効果は薄いと思われる。 #right(){(291:151-156)} **メルカバ戦車はイスラエル軍の運用や砂漠に適合した戦車だそうですが、逆にレオパルド・ルクレール・90式などはイスラエルでは本来の性能を生かしきれないものでしょうか? とりあえずいい例として、1960年代に、 イスラエルがイギリスのセンチュリオンを購入した例がある。 主力戦車として期待されたセンチュリオンだけど、 いざ機種転換を始めたら、空冷フィルターが砂塵で詰まってあっという間にオーバーヒートするわ、 砂丘のアップダウン(砂漠は平坦なように見えて、実は勾配がかなり厳しい) でトランスミッションが焼けるわと散々。 「こりゃあ使い物にならん」ということで、イスラエル得意の魔改造発動。 エンジンからトランスミッションから測量システムまで入れ替えて、 見事砂漠戦仕様主力戦車として返り咲き。 #right(){(290:725)} **現代の技術でStrv103のような無砲塔戦車を作ったとして、日本の防衛に通用しますか? 構造上トップアタックに弱いし行進間射撃できないし視野狭いしあまりメリットない というかそんなに高性能だったら新型戦車を開発してる 日中ロ印韓全部が採用しようとしなかったのもスウェーデンも後継型のStrv.2000には砲塔っぽいのつけてるのも説明つかないわな そのStrv103の後継で中止になったのがStrv2000だが http://alternathistory.org.ua/files/241009_strv2000.jpg http://strv102r.tripod.com/strv_2000.htm どうみても無砲塔ではなく無人砲塔だよ #right(){(677:620-623)} **戦後ドイツのラインメタル社やクラウス・マッファイ社は兵器開発を禁止されていたのに、なぜ後のレオパルドI・IIを開発できたのでしょうか? 1950年代にフランスなんかと戦車の共同開発をしていました。 また、米軍戦車の修理などで技術を吸収していますし、米国製戦車が入ってきて、それなりに技術レベルを 挙げることが出来たのも大きいです。 #right(){(276:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **現代の戦車の主流は第三世代MBTですが、アフリカや中南米の国家はどのような戦車を保有しているのでしょうか? 南アフリカはイギリス製のセンチュリオン中戦車をベースにして、これを近代化改修したオリファント戦車を経て、 砲こそ105mmだが第三世代MBTの能力を持つTTD試作戦車を開発し世界的な水準に達したそうで。 が、財政事情などから国産には至らず外国製の導入になるとか 南米ではブラジルがEE-T1オソリオ戦車 ただ、これは射撃関係はフランス製、パワープラント関係はドイツ製のコンポーネントが主用されている 砲塔もヴィカーズ社によって設計されたもの。半国産に近い。 アルゼンチンにもTAM戦車がありますがこれは1974年にアルゼンチン政府から出された要望に沿って、 西ドイツのティッセン・ヘンシェル社(現ヘンシェル・ヴェアテクニク社)がアルゼンチン陸軍向けに開発した 戦闘重量30tクラスのMBT。 重量と開発コストを低く抑える目的から、ティッセン・ヘンシェル社は、当時実用化していたマルダー歩兵戦闘車の 車体とコンポーネントを流用して開発 まあ間違っても第三世代MBTではないですね #right(){(221:996)} **イスラエルのIシャーマンって、防御力はM4のままなのに、どうして活躍できたんですか? イスラエルの戦車兵の練度が高かったからだ! つまり敵より速く目標に弾を当てて撃破したから防御が弱くても活躍出来た 攻撃力はアラブ側のT-55やT-62さらにはセンチュリオンでも撃破出来るくらい向上してたから 長距離で先制射撃して先に撃破すればいいんだ 砂漠や荒野が多い中東戦争ならではの事情だ! …でも対戦車ミサイルを壕を掘って使用されたり レバノン侵攻みたいな市街戦では脆いので さすがに退役が進んだぞ! #right(){(俺初質スレ2049:286)} *米軍戦車 **アメリカのM1が自動装填じゃないのはなぜですか?現代では人力装填のメリットは全くないと思うのですが。 >それにいくら減口径弾とはいえ120ミリ砲弾は相当重いと思うのですが・・ 米兵はデカイよ。 #right(){(7:667)} 漏れが聞いたことあるのは、戦車乗員にスペアを用意しておくとかいう説。 自動装填装置を採用すれば装填手はクビに出来るけど、その分保守整備をやる人数が減るから面倒だとか、そういったもの #right(){(7:670)} ちょうど軍事研究誌にT-72との比較で載っていたが、自動装填装置はコンスタントに装填できるが、 手動は最初の3発ぐらいを勢いまかせにどんどん装填できる。平均発射速度は同じでも、最初の3発バーストが速い方が有利だ、という話。 また、自動装填装置採用の大きな理由は乗員削減だが、戦車乗員は同時に戦車メンテ/応急修理係であり、 3人乗員では保たない、という考えも以前からある。自動装填装置付き戦車に4人乗ると1人は余ってしまう。 それなら手動装填でいいじゃないか、という話もある。 もっとも、140mm戦車砲になると、さすがに人力では厳しいらしく、自動装填装置が必須といわれている。 #right(){(7:679)} **米軍のシェリダン「空挺」戦車ってパラシュートかなんかで空挺出来るって意味ですか? シェリちゃんはオールアルミで超軽量です なので、パラシュート投下可能です 実際にC-5から落としたこともあったはず 他の戦車は鉄で出来とります また、シェリは砲からミサイルを撃つことも可能です でも、燃え易かったので役立たずでした (以上、タミヤの解説から引用) #right(){(31:179)} **ガスタービンエンジンのアイドリング時の燃料消費量は走行時とさほどかわらないという話をきいたのですが、本当なのでしょうか? M1のアイドリング時消費燃料は45リットル/時とも60リットル/時とも言われます。 一方、走行時燃費は舗装面を最良燃費速度で走行して4.3リットル/km(戦車では燃料/距離で表すのが普通)。 アイドリング1時間の燃料で7~10km走れる事になります。 しかし、路面が不整地だと走行速度はほぼ半減するようですから、 アイドリング時/走行時の燃料消費比率は50%近くに達する可能性があります。 #right(){(31:317)} **M1A1は燃費が悪いって聞きましたが 燃費が悪いのは確かなのですが、 それはガスタービンエンジンがアイドリングから全開まで ほとんど燃料消費が変わらない、つまりエンジンをかけた状態で 待機しているとバカスカ燃料がなくなる、という点に要因があるようです。 エンジンをかけていないと各種の電子機器が使えない今の戦車では、これは非常にまずい。 だから現行のM1シリーズは砲塔後の外部に補助発電用エンジンがついています。 #right(){(40:205)} **M46に採用されて革新的な性能を示した”クロスドライブ式変速機”って、どういう機構なんでしょう? 車でいうトランスアクスルのように、トランスミッションと操向装置が一体化した 当時としては画期的なミッションです。 コンパクトに作れるため、後方エンジン/後方駆動が実現し、車体のスペース確保と 低車高化に大きな役割を果たしました。 名前の由来は、入力軸と出力軸が十文字に交差するからだそうです。 #right(){(42:名無し軍曹)} **朝鮮戦争ごろのアメリカ戦車には、「怪物の顔」みたいなのが描いてありますがあれはなんのためのものなんでしょうか? 敵を威嚇するためです。 しかしながら本気でそれに相手がビビると思った訳ではありません。 要するに自他に対する闘争心の誇示と考えればいいでしょう。 自分を少しでも強そうに見せたいというその発想の根源は珍走団と 似たり寄ったりですね。 #right(){(44:182)} 特に、朝鮮半島の人間は虎を恐れるという認識が広まったためです。 #right(){(44:190)} **アメリカの軽戦車ってM-551で打止め? 攻撃ヘリの能力が向上してきた現在では、所詮どっちつかずの能力しか 無い空挺戦車の必要性は薄れてきました。とりあえず今は、攻撃ヘリが 任務を代替えしたいます。 ただし、今後RMAの研究成果によって変わって来るとの説も有りますが。 (輪装式車両3両に、M1の能力を分散する予定との事ですが・・・) #right(){(50:いやなヴァンツァー ◆RSKL58RGDs)} **湾岸戦争で戦ったM1エイブラムズ戦車もエアコンがついてなかったんですか? 60年も前に北アフリカでも戦車戦が展開されていますが、無論エアコンなんぞついとりませんよ。 砂漠などの乾燥しきった場所では、直射日光をさえぎっていれば実は意外と快適と言う罠。 もちろん水分補給や換気などの必要はありますけど、ジメジメした暑さよりはマシだと思われ。 二次大戦の北アフリカの写真で、コートを着込んでいる兵士がいるが、あれも直射日光や外気をさえぎれば、 体温のほうが低くて快適とかいう理由だったと思った(記憶モードのため間違ってたらスマソ) #right(){(51:817)} 中東戦争でソ連製戦車を使ったエジプト軍、シリア軍では、 西側戦車に比べて劣悪な居住環境の戦車だったため、 倒れる戦車兵が続出。 これを捕獲したイスラエル軍も、さすがに即時投入はいやがった。 #right(){(51:817)} ソ連側も「これではマズい」と考え、後の中東向け戦車には 扇風機がつくようになりました。 #right(){(51:T-34/76 ◆RRg0QOD7sE)} **朝鮮戦争時のアメリカの戦車の写真を見ると車体や砲塔の前面に怪獣みたいな絵が描いてあるんですけど何なのでしょうか? >(ゴ*ラやガ*ラのことではなく西洋人が絵本なんかに書くような怪獣) 敵の恐怖心を煽るためのもんです。当然迷彩のためではありません。 まぁ確かに恐いんですが、それだけの意味しかないのでその後とっとと廃れました。 #right(){(58:688)} **M1A1は、いまだに全更新されてないんですか。 州兵は米陸軍のお下がり装備を使っている事が多く、また予算がつかなければ 更新せずそのままと言う事も十分あると思います。 #right(){(64:336)} **アメリカ陸軍の昔の開発計画で、ADATSと同じ頃に計画された安価な戦闘車両の名前がわかりません。 多分それはM8リッジウェイAGS(Armored Gun System)軽戦車のことではないかと。 M8AGSは第82空挺師団などに配備する空輸可能な近接支援/対装甲用軽装甲車両として 1985年から開発がはじまった車両です。 配備寸前まで開発は進みましたがポスト冷戦の予算削減により生産の予算が承認されず 開発は1997年に終了しました。 ・全長9.37m:全高2,78m:全幅2.69m:戦闘重量19.5t ・武装:105mm低反動砲×1・7.62mm機銃×1 ・エンジン:552HPディーゼルエンジン #right(){(64:537)} MGS MOBILE GUN SYSTEMというピラーニャⅢの派生型の車体に105mm砲を 搭載した車両の配備が進められています。 #right(){(64:543)}※修正有り **M48戦車のステレオサイトって砲と連動してる図解を見たんですが、地面が平らじゃない時はどうするんでしょう? M48戦車のステレオサイトって砲と連動してる 左右は砲塔と同時に回り、上下が砲と連動してると言う事でしょうか。 >地面が平らじゃない時はどうするんでしょう? 傾いていても使えますよ。極端に言えば、縦方向になっても使えます。 昔のカメラには、この装置が付いてましたが、縦にかまえても、 距離測定は出来たはずです。 >被弾とかで精度が落ちた時ってどうするんですか? CSTVで見たものは、M60のレーザー式の調整だったようですが、 基本的には、レーザー式もステレオ式も、同じだと思います。 まず砲口に、焦点合わせ用の光学的な器具?を取り付けて、 決められた距離にある「的」の方向に、「砲口軸」と「レーザー光軸」 を、それぞれ合わせてる見たいでしたね。 >左右の像が重ならないまま撃つの? もし戦闘中に、ステレオ測距装置などが被弾した場合は、大抵の場合、 「単眼鏡」が砲と同軸に付けられていると思いますので、 それを使用するのだと思います。 最近のレーザー式などでは、取替えが容易になっているものも、 有るのかも知れませんね。 #right(){(67:☆≡ 6等兵 ≡☆)} **M60からM1へとアメリカのMBTは進化したと思うのですが、なぜ急にあんなに強くなったのでしょうか? ベトナム戦争のせいで開発に回す予算が足りなくなり、装備品の更新 が遅れた為です。で、M60を改良して使い回していた訳です。MBT-70 の開発も失敗しましたし。 空軍が、基本は50年代設計のファントムを改良して使っていたのと同じです。 F-4とM60の後継であるF-15、16&M1がほぼ同時期に出てきたので、 その因果関係は判ると思います。 #right(){(71:668)} 西側第3世代MBTの先駆けになったのは西ドイツ(当時)のレオパルド2。 それ以降に採用された無印M1はM60と同様の105ミリライフル砲を装備していた。 レオパルド2と同等の砲を装備するようになるのはさらにその後のM1A1から。 #right(){(71:672)} **イラク戦争では、旧式のM60戦車にリアクティブアーマーをコテコテにくっ付けた奴は出たのでしょうか? もう海兵隊でもM60は退役しちゃったからね・・・。 #right(){(73:471)} **M1A1とM1A2はどこが違うんですか? M-1A1とM-1A2の違い: ベトロニクスの換装が主な改造なので外見的な違いはほとんどなし。 ・車長用独立熱線視察装置CITV搭載(装填手ハッチ前)←見た目はこれくらいしか差がない。 ・車内情報システム搭載 ・自己位置/航法システムPOS/NAV搭載 ・主砲スタビライザーの水平/垂直二軸安定サイト化 ・通信装置のデジタル化 ・デジタルエンジン制御システムDSU搭載 #right(){(75:260)} **イラク軍の兵器でアメリカの主力戦車を倒すことはできるのですか? 対空砲の水平撃ちで何両かのM1を撃破してるらしいですね。 まあ、後部を狙ったらしいですが。 #right(){(75:545)} 第三世代戦車が対空砲で撃ちぬけるとは到底思えんが・・・ BBCとかABC曰くロシア製の新型対戦車ミサイル(スマン形式不明)で撃破されたらしい。 ABCでは対エイブラムス用ミサイルと言ってた。 それと少数の戦車と装甲兵員輸送車が対戦車地雷の餌食になってるらしい #right(){(75:548)} **パットン戦車の車体底部は何だか丸まってますが何かメリットが有ったのでしょうか? 鋳造製のようなので、 丸い方が「冷却時の応力が、少なくなる」と考えられます。 #right(){(77:( - 。-))} 地雷の爆発力を逃がすためです。 M26~M47は平板の溶接で船型を構成していました。 溶接部分は弱点となりますので、一体成形としたようです。 M60やM48Kは前面を平板にしてますね。 手持ちの資料だと、鋳物とされてますが、昔、熱間鍛造であると言う説もありましたので、製法の断言は避けます。 #right(){(77:321)} パットン戦車の車体底部は何だか丸まってますが M48の場合は、「板かまぼこ」を裏返しにしたような形状ですが、 M60では、「台形」を逆さまにした形状に変えられているようですね。 しかし共に、その断面形状の角の部分は、「曲面形状」に作られていて、 鋳造の可能性は高そうです。 特にM48の車体前部には、砲塔に近い、優雅とも言える形状の、 球面的な形状で作られていますので、少なくともこの部分においては、 砲塔と同様、「鋳造以外は考え難い」と思われます。 しかし、M60の前面のみが、「平たい板の溶接?」に変えられた理由は、 「耐弾性の良い防弾鋼板を使いたかった」と言う事では無いのでしょうか?。 「鋳造」が好まれたのは、《 量産に向く 》と言う理由からだと思います。 #right(){(77:≡ 6等兵 ≡)} >曲面は鋳造以外に作成方法はありませんか? プレス、削り出し、叩き出し等、他にも手段はある。 鋳造になるのはコストと強度の兼ね合いから。 #right(){(77:362)} M48戦車の丸い車体前面部が継承されなかった理由質問された方(前スレ?)継続調査してみたよ。 M60戦車の車体も全て鋳物です。(前面は圧延鋼板かも?と回答してしまいましたが間違いでした。ごめんなさい。) 内部図解によると、前面装甲がそれなりに厚くなり、主砲弾収納チューブのラックや45口径弾ケース(乗員の自衛火器用ですね)に囲まれる形でドライバー席があり、操縦機器がギリギリ収まってます。 要するにM60が角張ったのは、車内容積の確保のためのようです。 (装甲強化&砲弾大型化対応) #right(){(77:937)} **イラク戦争でM1戦車に乗っていて水死した人がいるらしいのですが詳細を教えてください チグリス川だかユーフラテス川の橋の上で戦闘中、被弾して戦車が川に墜落。 脱出できずに車内で溺死、だったはず。 砂漠の戦争で水死なんて話だけ聞いてるとギャグマンガだけど、 これほど悲惨な死に方もなかなかない・・・。 「うぅっ、戦車の中で水死は嫌だぁあああ!!」(by大滝よしざえもん&おおのやすゆき) #right(){(80:832)} >NBC防御だー >気密だー >潜水渡河だー >ってよく聞くので、落ちても平気かとおもってたのです・・・  確かにNBC防御能力があり潜水渡渉能力がある車両なら、水密性はあるが それはあくまでそういう準備をした上での話。  いきなり水中に落ちたら水密が充分でないことはあるし、なによりそういった 能力は車両がちゃんと水平状態を保ってればの話。逆さまになったりしたら 水密性の確保は保証の限りではない。  戦闘で損傷した結果水没したなら車体がどこかしら痛んでいる可能性もあるし、 ハッチを開けていたりしたらそれまで。  ちなみにM1には完全潜水能力はありません。  車体が水没するくらいの水深が限度。 #right(){(80:843)} NBC防御は外気の清浄化や放射線の遮蔽を指します。特別な準備なしで使えます。 (ただし、乗員はガスマスクや防護服を着用すべき) NBC防御を準備しても水密性は得られません。 #right(){(80:850)} **イラク戦争で出動した第3歩兵師団と海兵隊のエイブラムズはどの程度M1A2に改修されていたのでしょうか? http://www.globalsecurity.org/military/systems/ground/m1-specs.htm こちらのデータでは M1IP(初期型 105mm砲搭載)は陸、海兵とも無し M1A1は陸4393両 海兵403両 M1A2は陸に586両 M1A2SEPは陸に588両となっています。 第3歩兵師団については1個旅団が90年代を通じて常にクウェート展開 していました。この1個旅団については不明ですが、イラク戦争で増援されてきた2個旅団 については事前備蓄装備を使用し、人員だけを輸送したという話がありますので 使用車両はどの型か不明です。 第4歩兵師団については、米大陸本土から装備を輸送した船舶がトルコ沖合いで 暫し停泊していたことをご存知の方も多いと思います。 全車両M1A2かM1A2SEPだと思います。 #M1A1からM1A2への改修が現地で行われる可能性もあるので詳しいところは 書籍か議会報告などを待つ必要があると思います。当座としては上のHPを あちらこちら覗いては如何でしょうか。 #right(){(90:15)} M1A1のフォース21対応型がM1A1Dで、 M1A2のフォース21対応型がM1A2SEPだとリンク先に書かれています。 従ってM1A1の場合現地改修をしたのならばM1A1D、第4歩兵師団については M1A2SEPだと考えるのが筋だと思います。 #right(){(90:22)} 更に追加 事前集積について質問された方はイラク戦争に参加した陸軍 海兵隊装備の戦車の種類について質問?がりだと思いますが。 損傷を受けたM1は全てM1A1であるとしている英文ソースがあります。 URLは http://www.csis.org/features/iraq_instantlessons.pdf PDFファイルなので翻訳サイトに掛けるには多少手間がかかるかと思いますが 参考にどうぞ。 #right(){(90:31)} 追加。M1A1Dでググルと以下のURLが有りました。 http://www.hood.army.mil/4id/equipment/content/m1a2_sep.asp 第4歩兵師団の公式HPです。M1A2SEP装備部隊は第67機甲連隊第1大隊 第67機甲連隊第3大隊 第10騎兵連隊第1大隊の3つ http://www.hood.army.mil/4id/equipment/content/m1a1d.asp M1A1D装備部隊は第66機甲連隊第1大隊 M1アップリケ装備部隊は第66機甲連隊第3大隊 となっています。 大隊名については http://www.globalsecurity.org/military/agency/army/4id.htm ここの各旅団隷下の大隊と食い違いもあるようですが。 #right(){(90:34)} **イラク戦争で、M1戦車はなんで破壊されちゃったのですか? 故障のため擱座・放棄したものを破壊したようです。(回収用のバーがついているでしょ) ただこれ以外にバグダッド市内で対空砲の水平射撃で後部を貫通され 撃破されたM1があると聞いています。 #right(){(90:883)} **M48戦車の中に、車体前面が角張ってる物と丸い物があるのは何故ですか? M48は皆鋳造車体なので車体前面は丸い筈。 あなたが言っている”車体前面の角張っているM48”とは、M60か台湾のM48H勇虎 戦車(M60A3型の車体にM48A5型の砲塔を載せたもの)だと思います。 #right(){(94:552)} 地雷の爆風を逃がすためと、エッグシェルを形成するために、丸くしました。 しかし、主砲が105mmになって砲弾がでかくなったので、M60で車体を広げました。 それを用いたM48が存在するためです。 #right(){(94:558)} **高倉健さんの「野生の証明」に出た戦車は米軍の物らしいですが、型式は何ですか? 「野生の証明」に登場したのはM60かM48A5戦車のどちらかでしょう。 M48の90mm砲を105mm砲に載せ換えたのが、M48A5です (他にも細かいところが変わっていますけれど) #right(){(94:552)} 映画の方は、M60と発表されてました。 #right(){(94:558)} **M1A1戦車は「世界最強の戦車」なのにどうしてイラク戦争で破壊されたのでしょうか。 最強という呼称自体胡散臭いものですし (最強ではない、というのではなく最強というものが存在しないのが兵器) 最強=絶対壊れないという意味でもありません。 #right(){(98:757)} 対戦車戦で失ったものは無いよ。 待ち伏せや後ろからの不意打ちなんかで破壊されたケースが殆ど。 さすがにM1でもそういう攻撃を近距離から受ければ破壊はされますよ。 #right(){(98:760)} 煽りっぽいのだが・・・マジレスする。 破壊された2両は携帯対戦車火器および機械故障によって行動不能になった。 米軍は回収・牽引を試みたものの諦め、機密保持のために味方の手によって 爆破・破壊された。 損傷を受けたものの破壊に至らなかった他のM1に比べ、 動けなくなった場所や状況がまずかったのが原因。 #right(){(98:762)} **M1エイブラムスって誰に由来しているのですか? バストーニュ一番乗りを果たしたクレイトン・エイブラムス中佐(バルジ作戦37TKBN) #right(){(101:254)} **センチュリオンは1962年まで生産され続けていましたが、最終型のセンチュリオンMk.13は >その当時の新鋭戦車に十分対抗しうる能力を持ち合わせていたのでしょうか? センチュリオンが優秀な戦車だった理由として改良が容易にできたと言う事が挙げられます。 つまりそれだけ兵器として拡張性が意図したかどうかは別としてあったと言う事です。 #right(){(103:147)} **メルカバMk1、Mk2の違いって何でしょう? レバノン内戦の戦訓から改良されたのがMk2で、 砲塔正面と側面に増加装甲、車体前面装甲を強化、新型トランスミッションへの換装、 60mm迫撃砲を砲塔内装備に、射撃統制装置の改良などを行いました。 #right(){(110:813)} **メルカバが他の戦車より市街戦に特化している要素とは? RPG-7に対する全周間接防御とか #right(){(111:704)} メルカバの防御性能や迫撃砲は、オールタンク・ドクトリンやタル・ドクトリンと呼ばれる 陸軍の運用思想の反動であり、市街戦に特化した物ではありません。 現実には半固定陣地だらけの戦場(≠市街地)を歩兵の援護が少なくても突破出来る様に考えられた物です。 #right(){(111:709)} 機銃を山ほど載っけてるし、歩兵も収容できますな。>メルカヴァ あとは機動力よりも装甲を重視してる点とか… でもこれって市街戦対策というより、味方の人命重視という意味合いの方が強い気が。 #right(){(111:710)} 収容するのは歩兵ではなく、僚車が破壊された時にその乗員を救助する。 また、そのために余剰スペースを常設している訳ではなく、基本的に物資の収納スペースを開放すれば人が乗れると言う程度の物。 メルカバについては80年代~90年代に伝わった誤報が広まりすぎて払拭できていない感があるので注意のこと。 #right(){(111:717)} 基本的に正しいが、最近の報道写真で、歩兵を運用しているのが確認されている。 例外的事例ではあるが、一応確認されたい。 #right(){(111:721)} ガリラヤの平和作戦(1982年のレバノン侵攻作戦)にて M113がRPGにとても弱いことが明らかとなったときにも、 メルカヴァで歩兵を輸送している事例があったとしている資料があります。  この作戦では南レヴァノンの確保をし、シリアを排除するのまではできたのですが、 ベイルートの市街地でPLOと市街戦となりました。 ここで様々な戦訓を学んで、例えば、60mm迫撃砲については取り付け位置が変更になっています。 これから考えると市街地での運用も考慮していると言えるかと思います。  また、近年大型地雷などが巡回路を埋設し直下にて爆発させる攻撃が行われるまでは 市街地において絶大な威力を発揮していたと言えるかと。 #right(){(111:744)} **M1戦車に使われているガスタービンの燃料は? 上記のとおり、JP-8に切り替わっています。 #right(){(116:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **アメリカのM48の丸っこい車体は何故M60に継承されなかったのですか? M48の鋳造車体は、(M48に限らずだが)耐弾性が低く、また装甲厚を増やすのが 鋳造では技術的に難しかった為。 それと、M48の丸形の車体前面は、車内容積が少なく、スペースに無駄が出る。 #right(){(122:179)} **メルカバ戦車はフロントエンジンであることがダメなポイントとしてよく挙げられていますが、フロントエンジンの戦車にはなにか致命的な問題があるのでしょうか? 戦車ってのは装甲と砲で前が重くなる傾向が強いから重量バランス的に後ろに 重量物を持って行きたい訳だ。エンジンとトランスミッションはその典型。 ソレが前に有る以上、バランスを取る為に無駄に重量を食う事になる。 利点としてはエンジンルーム自体がスペースドアーマーとして機能して HEATに対する防御力が増すという点がある。 歩兵の対戦車火器には無敵に近くなる訳だ。 後部が歩兵の輸送に使えるというのはホラ話だから信じないように、 被弾した戦車の乗員の回収などに使われる事はあるが、基本的には弾薬庫だ。 #right(){(122:550)} 被弾し易いフロントにエンジン積み下ろし用のハッチがある点も指摘されているよ。 フロントが重いから超壕能力が・・・という話も聞いたことがある。 イスラエル軍用に特化しすぎていて他の国が買ってくれないって所が一番のイタイ 点かもしれないね。 実戦経験はメチャクチャあるのに。 #right(){(122:558)} **M1戦車は、チェチェンゲリラがT-72相手にやったようなRPGの集中射撃で撃破できますか?  RPGにもいろいろな型がある。タンデム弾頭のものなどは貫徹できる可能性が他よりも高いと思われる。 また、M1戦車も装甲は正面が厚めにできており、その分側面、背面、上面は薄い。  従って、建造物上層階から上面に撃ち下ろすなどすれば可能性はさらに高まるだろう。  また、戦車といえど、都市治安戦などでは車長や装填手、砲手などは車体外に上半身を出して監視している ことが少なくない。防弾シールドなどが追加されているが車体の装甲を貫けなくても車体の外に体を出している 乗員に破片や爆風が当たることはありえる。  だが、RPG射手はそれなりの覚悟が必要。また、実際には仕掛け爆弾のほうが多用されているのではないかと思える。 #right(){(537:312)} **M1A1の中の人が砲弾装填するたびにとか叫んでる言葉の意味は? 「Save on!」って叫んでる。 装填手は装填が終わったら速やかに砲尾から離れて安全な位置に移動しないと、 発砲後に後座してきた砲にどつかれる。 なので砲手は装填手が退避したのを確認しないと発砲しない(してはいけない) 事になっている。 なので装填が完了したらすぐに砲尾から離れて「退避よし!」と申告する。 #right(){(346:597)} **アメリカ陸軍のM60ってWW2のM26の直系の子孫なんですか?車体は余り変わってないように見えるんですが。 M26パーシングからマイナーチェンジでM46へ。ここから大改修されてM47/48へ。 ここで105mm砲装備にまでパワーアップされて更なる改修でM60へ。基本デザインは変わっていない。 #right(){(7:372)} **アメリカの戦後戦車のニックネームについて教えてください。 >M46  パットン >M47  パットンⅡ >M48  パットンⅢ >M48A5 >M60  スーパーパットン >M60A1 シャイアン >M60A2 チェロキー >アメリカの戦車はたしか将軍の名前がつくのだと記憶しています。 >しかし、シャイアンやチェロキーという将軍はいませんよね? M47、M48、M60とPattonで合ってます。 基本的に米国の戦車はそのサブタイプには愛称を付けませんので、 M60A1とかM48A5については例え付いてたとしても、非公式な渾名 にしかなりません。 #right(){(102:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **アメリカの戦車はたしか将軍の名前がつくのだと記憶しています。 >M60A1シャイアン・M60A2チェロキーはそういう名前の将軍がいたのでしょうか? M47、M48、M60とPattonで合ってます。 基本的に米国の戦車はそのサブタイプには愛称を付けませんので、 M60A1とかM48A5については例え付いてたとしても、非公式な渾名にしかなりません。 #right(){(102:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 公式には M46~48 パットン M60 シャイアン です。 ただ、前線の将兵はおろか、公式な文書まで、マイナーチェンジ的な物は名称を混用しています。 M46 パーシング M60 パットンとする記述は、なかば公認的に使用されていたようです。 (逆に言えば、こだわるほど重要な意味のある名称では無い。) また、輸出相手国が区別をしない場合もあり、混用が増殖する一因となっています。 目くじら立てても無駄な部類のお話です。 #right(){(102:160)} **イスラエルのマガフは、機銃が3つも付いているのはなんででしょうか? 機銃が多く付いているのは市街戦対策です。 #right(){(103:214)} ご参考のお話。 昔、タルドクトリンって思想がイスラエルにありました。 戦車の機動力に物を言わせて一気に敵の拠点を落とそうって発想です。 ぶっちゃけ只の「いけいけどんどん」ですが、第三次中東戦争でなまじっか成功したんで、 第四次中東戦争でも同じことをやったら、対戦車ミサイルに大損害を受けてしまいました。 以来、歩兵との近接戦闘、および成形炸薬弾への対策を徹底的に重視しています。 また、国力の面で人的被害を嫌うので、イスラエルの戦車は、 他国に比べて戦車の自衛戦闘用の火器を重用する傾向があります。 #right(){(103:217)} **最初75mm砲だったのに最終的には105mm砲を積んでるAMX-13は、よほど最初の設計が優秀だったということなのでしょうか。 装甲が薄い機動性だけの車輌に大きな砲を載せて喜んでるフランス人はよく解らん。 #right(){(119:905)} 基本設計はもちろん大変重要です。ただ、兵器に対する要求は日々変わっていますから、 基本設計が優れていてもクルセーダー自走砲のように使用要求自体が消滅して 装備が費用に見合わなくなることも少なくありません。 AMX-13は空輸可能という条件を最初から盛り込んだ時点で、現代にもまだ通用しているわけですが、 設計当時に現代のような迅速展開部隊の必要性がどこまで予測されていたのか。 ある程度の幸運も必要なのかも知れませんね。 #right(){(119:system)} 根本的な話だが、緊急展開用で様々な難点があるAMX-13を購入する時点で、敵対する国が弱いとか、あるいは深刻な敵対関係にある国自体が無いとか。 あるいは貧乏な国。 当然、その後、敵対国の脅威や自国の経済力に変化が無ければ、おいそれと装備の更新は出来ない。 異常に物持ちが良くなる。 まず、あなたが勘違いされてるのは、105mm砲に換装したAMX-13では当時の東側の戦車に対して、 まったくもって力不足である点です。 #right(){(119:907)} AMX-13は75mmにしろ、105mmに変えたにしろ、射撃精度という点ではMBTに遠く及ばないわけだ。 もちろん元からそんな要求されてないわけだが、その程度の要求だからこそ、 そんなに大きな変更しなくても大口径化できたんだろう。 #right(){(119:909)} 揺動式砲塔と言うハンデと引き替えに自動装填を実現してますんで、装填手の居住性を考えなくて良く、 砲弾は砲塔後部に集中配置しているので砲弾が多少大きくなっても余所のスペースを圧迫しません。 従って、砲尾と反動がデカくならない限り、大口径化はしやすいでしょう。 搭載砲弾の少なさや耐弾性の低さ、視察装置まで俯仰してしまう使い難さと引き替え。 低圧砲弾の命中率を上げるための高度なFCSの搭載スペースもない。 ライフリング削った90mm滑腔砲化も、弾丸は飛翔体としての理想形にはほど遠い物だったでしょう。 #right(){(119:931)} **M1A2がM1A2の主砲をくらったら何発ぐらいで潰れる物なのでしょうか? 砲塔についていえば、後からなら一発で。正面からならだいぶ撃たないとダメみたい。 側面も数発で抜けるかどうか。ベタな装甲は撃たれ強そう。 車体部なら正面以外は一発でおシャカでしょう。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **メルカバ戦車はフロントエンジンであることがダメなポイントとしてよく挙げられていますが、フロントエンジンの戦車にはなにか致命的な問題があるのでしょうか? 実戦経験があってその後も新バージョンが開発されてる戦車に 簡単に一言で言えるような致命的な欠陥はないのです。 (Ⅲにはあるという話もあるがそれはフロント自体の問題ではない) 撃った時に反動をきっちり受け止められないとかそんなとこかな。 確かにメルカバは同じ世代のMBTに比べて評判が良くないけど 一応、兵員輸送も出来るわけだからMBT同士のガチンコの撃ち合いだけでは ちょっと評価しにくいところもある。 兵員輸送能力が必要かどうかは別として。 #right(){(122:546)} **M60戦車が昔「走る棺桶」と言われてたのは本当ですか? M60が走る棺桶ということではない。 ヨム・キプル戦争時、シナイ半島でイスラエル軍のM60がAT-3サガー対戦車ミサイルにボコられたため、 「今やミサイルの時代、戦車なんか走る棺桶だ」と言われたのが元。 実際にはイスラエル側の用兵に問題があったわけで、移動要塞としての戦車の価値は未だに高い。 #right(){(493:301)} >イスラエル側の用兵に問題があったわけで、とはどんな問題ですか? 随伴歩兵もなく、戦車の群が、対戦車ミサイルがたくさん隠れていそうな地形に ためらいもなくずんずん突っ込んでいった。 今の機甲師団には歩兵戦闘車が随伴し、ヤバそうな地形があれば歩兵が先行して偵察、安全を確保してから進行する。 #right(){(493:306)} **戦闘機や銃器の軍制式コンペってのは行われている様ですが、エイブラムズの時にはどのような競争があったんでしょうか。 M-1戦車は、クライスラー防衛事業部とジェネラル・モーターズ社 デトロイト・ディーゼル・アリソン事業部の二社の競作によって開発されました。 両社に提示された条件は、 ・M-60戦車の性能をすべての面で上回ること ・整備性・稼動性・耐久性の向上 ・生産価格が3,300輌を生産するとして1輌辺り507,790ドル(1972年当時)を上回らないこと などです。 1973年6月に両社に対してそれぞれ682万ドルと870万ドルでXM-1戦車の開発契約が結ばれました。 この競合契約の内容は、試作戦車を1輌、車両試験装置を1基、さらに弾道試験のための 車体と砲塔各1基を製作して引き渡すと言うものでした。 ところがその一方で、陸軍省は1974年12月に西ドイツ(当時)との間に次期主力戦車のテストに関する 協定を締結していました。これはレオパルド2戦車とXM-1戦車の評価試験を行い、 優れているほうを米軍のMBTとして採用すると言うものです。 さらに、後には両国の戦車の武装、装備の共通化を図る旨の覚書が追加されています。 クライスラー社とGM社の試作車は1976年1月31日に陸軍当局に引き渡され、アバディーンとフォート・ノックスで 試験が始められました。この結果、11月12日に陸軍長官によって公式ににクライスラー社の案が 採用されると発表されました。 しかし、このテスト中には上記の覚書に基づいた仕様変更を両社は求められたりしています。 採用が決定したクライスラー案に基づくXM-1戦車はさらに11輌が生産され、より詳細なテストが続けられました。 この間にアメリカにレオパルド2AV(レオパルド2戦車の装甲強化型)戦車がアメリカに持ち込まれて比較され、 一部の性能ではXM-1を上回ったとされます。 しかし最終的に1977年に両車の比較競作は中止とされ、米独のMBT共通化はなりませんでした。 #right(){(352:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **何故アメリカは戦車後進国から戦車先進国になれたんですか? >M1エイブラムスを開発するまでアメリカは戦車後進国だったのですが。MBT-70で西ドイツの優秀な戦車技術を得られたからですか? まず、西ドイツが優秀と言うこともありません。 レオパルド1はM48から技術的に習得した部分も多々あります。 M48は、元々は朝鮮戦争でT34/85に対して有利に戦える戦車として短期間で開発した戦車であり、その前に 短期開発したM47のさらなるバージョンアップのつもりの戦車に過ぎません。 実際、自衛隊の61式開発時点でも、目標はT34/85であり、T54・T55は意識していないとされています。 また、欧州では重戦車M103との併用しており、あくまで主力中戦車であってMBT思想で設計された戦車では ないし、JS3・JS4・T10などと比較しても仕方ありません。 M60も登場時点の他国の戦車や、登場時点で考えていた運用期間(MBT70との交代を考えていた)からすれば 優秀です。 大柄な割にエンジン出力が小さいとも言われますが、当時のアメリカはステレオ測距器を使った停車戦闘を 考えていたので、機動戦はしませんし。一応、軽合金の多用でドンガラの割には軽量に仕上げる努力もして います。 そも、あのエンジンは航続距離の延伸を目指して突貫開発したものであり、本当に短期間しか使うつもり が無かったことが判ります。 MBT70の失敗で延命させてしまったために、時代遅れなどと思われるのでしょう。 M48もM60も配備時点では優秀な戦車です。 むしろ迷走が始まったのはM60A2やMBT70を開発し始めた時期です。当時のアメリカはT62の性能を極端に 誤解してしまい、通常の戦車では優位に立てないと言う誤解があのような仕様の戦車開発に向かわせたと 言われています。 (その後、イスラエルから現物を手に入れる前ぐらいには誤解は解けていたようです。) ちなみにフルシチョフ時代のソ連でもミサイル万能論によるミサイル戦車の開発や、成形炸薬弾による戦車 砲の強化が実施されています。 ちなみにレオパルド1は高速で対戦車ミサイルを避けながら戦うなどと言った誤解もありますが、初期型は やはりステレオ測距器を用い、砲安定装置も装備しておらず、実はM48同様、行進間射撃には対応しておらず、 開発途中でMBT70計画の参加も始まっており、実はレオパルド1の開発途中で既に西ドイツは運用・設計思想 の転換を始めています。 #right(){(583:427)} **M1には砲弾が爆発したとき爆風を外に逃がす機構があると聞きましたがどういうものなんですか? 内側からの圧力に比較的弱いパネルがあってそこが吹っ飛ぶことで爆風を逃がす。 砲塔の後部に砲弾を収納しているが、 この部分の上面が若干弱く作ってある。 ブローオフパネルという #right(){(586:788-790)} **M1とM1A1て、どれくらい違うの? M1エイブラムズとIP-M1が「M68A1」105mmライフル砲  M1A1以下、M1A1HA、M1A1D、M1A2、M1A2SEPが「M256」120mm滑空砲を装備 装弾数は 105mmライフル砲  105mm砲弾×55発 120mm滑腔砲    120mm劣化ウラン徹甲弾×40発(SEP42発) となる 副兵装の12.7mm機関銃ないし7.62mm機関銃を装備している場合 弾数は1000発 / 12000発となっている あとは6連装発煙弾発射機2基があり、発煙弾24発を発射できる ほかにもヴェトロニクス・FCS射撃統制装置に始まる 電子装置及びシステムは大幅に改修・近代化が施されており CITV(Commander's Independent Thermal Viewer)車長用独立熱線映像装置の車長用独立熱線映像装置や M1A2から搭載され、同車が約60両がリアルタイムで情報を共有出来る IVIS(Intervehicular Information System)車両間情報システムのMMU(Mass Memory Unit)大容量記憶処理装置 あと、POS/NAV(Position/Navigation)自己位置測定/航法装置 M1A2SEP及びM1A1Dに搭載されている最新型のデジタル情報通信データーリンクシステムである FBCB2こと「フォース21旅団・部隊用戦闘指揮システム」 同じく、M1A1D型とM1A2SEP型で最初に採用されたアイセーフレーザー測距装置などなど #right(){(332:名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM)} **アメリカの戦車は「M○A○」って名前がついてますが、このMやAってのは何かの頭文字なんですか? Mが「モデル」。 Aが「アドヴァンス」何回改修されたかの意。 #right(){(312:561)} **M1エイブラムズが市街戦に投入される場合、HEAT対策としてどのような装備をするのでしょうか? 一応HEAT弾というかRPG-7に対応する手として以下のような改修キットの 話がある。 出典は http://www.fprado.com/armorsite/abrams.htm 戦車市街戦生残性向上改修キット(The Tank Urban Survival Kit, TUSK) M1A2に装着する。目的は市街環境における戦闘力の向上。 全周の防御向上に留意し、また敵が近距離、上面から戦車の装甲の弱点を撃つ 可能性を考慮。 具体的には 車体側面にリアクティブアーマー 車体後部に鳥篭装甲。 操縦手用7.62mm機銃に防盾と熱線視界装置。車長用12.7mm重機関銃を車内から ハッチ閉鎖したままで操作可能に改善。歩兵との通話とのため外部に電話を搭載。 このキットは整備廠でなく野外で取り付け可能。 ただしこれがどの程度使われているかは不明なり。 #right(){(286:30)} **米軍は60年代にガンランチャーに執心していますが、将来戦車の武装をミサイル主体で統一するつもりだったのですか? 主目的は旧式の装甲戦闘車両の簡易即席な火力増大を目指したものでした 結局普通に最強の戦車を作れば良いって事に気付いて止めたのが真相らしいです。 #right(){(279:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **アメリカの結局配備されなかった対空戦車、サージャント・ヨークは何故M48がベースだったのでしょうか? 傍系の存在である対空戦車に、当時の主力戦車であるM60の車体を使うよりは、 旧式化したM48戦車の再利用の方が良いと考えられたから (我が国の87式自走高射機関砲も、当初は61式戦車の車体を再利用する予定だった 結局、砲塔に対して車体が小さすぎるのが明らかになり、74式戦車ベースになったけど) #right(){(俺初質スレ436:107)} *ロシア・旧ソ連戦車 **ロシアのT-72系の戦車の一部はミサイルが撃てますが、これは何のためなんでしょうか? 対戦車ミサイルも対空ミサイルも撃てます。 最大のメリットは攻撃可能距離の底上げで、 これによって「計算上は」T-72系列の最新型ならM1を撃破できる、と 販売側は言っているようですが…… 同口径の砲では西側に勝てないロシア戦車の苦肉の策とも言えましょう。 #right(){(27:746)} **T-72とかT-80ってなんであんなに軽いの? 足周りが複雑になって整備が……信頼性が…… 数をそろえないといけないのに値段が…… 値段が上がったから数が出なくて更に値段が…… 重量が上がると燃料も喰うようになるから更にお金が…… こんな風に。 #right(){(36:大渦よりの来訪者 ◆Bzr3neko)} **T-80が装備しているATMにはトップアタック機能はついているのでしょうか? ついていない。砲内発射で半自動式(操縦するのではなく指定した目標に向かう)誘導し、 西側第2世代戦車なら正面装甲を撃ち抜けるとされる。 #right(){(37:72)} **T-80UM VS T-90どちらが強いのでしょうか。 装備は殆ど同じだから車体性能以外に違いはないと思われる 強いて言えば専用に 開発された車体に乗ったT-80の方が車体の装甲性能や機動性は上回るかもしれない #right(){(45:281)} 事実です。T-90はT-72の戦闘装備(主に電子装備)をT-80同等に置き換えたもので、 直接的な戦闘能力は同等ですが専用車体により強力なエンジンを載せた T-80のほうが性能は上回ります。しかしT-90はT-80よりも安価であるので、 輸出市場ではT-80より好成績を収めています。 #right(){(99:386)} 露軍の「公式」見解では、砲塔の直接防護力はT-90の方が優れており、 機動性についても燃費・信頼性ではT-90が優位としている。火力は同等なのは>>386の通り。 それ故、露軍の「主力戦車」としてはT-90が選定された。 ただし露軍機甲局長(副長だったかも、記憶に頼るため人物は不確実)は新聞のインタビューで、 「性能上、T-80UはT-90より優れた点が多く、先の決定は問題がある」という趣旨の発言。 なお、T-80Uにも各種性能を向上させたUMがあり、T-90にもT-72M1の改造型等があり、戦闘力比較には注意が必要。 #right(){(99:398)} **旧ソ連のT-64戦車はなぜ輸出されなかったの 当時の最新鋭技術を詰めこんだ虎の子だったからです。T-64が輸出しても大丈夫な頃には T-72があったのでそちらを輸出しました #right(){(46:626)} **T-54/55またはT-62はキングタイガーの正面装甲を撃ち抜けますか? >キングタイガーは逆に正面からT-62と打ち合ったらどうでしょうか? 装甲厚および傾斜角と徹甲弾の貫徹力で単純比較してみました。 T-62>キングタイガー ほぼ貫徹可能 キングタイガー>T-62 距離および命中箇所により貫通可能性あり T-54/55>キングタイガー 距離により貫徹可能性あり キングタイガー>T-54/55 距離および命中箇所により貫通可能性あり 砲弾の進歩や機動力を考えると、T-62>T-54/55>キングタイガーでしょうか。 #right(){(67:926)} **T-55戦車がチェコ、ポーランドでライセンス生産された時期を教えて下さい。 チェコ・スロヴァキアの場合、1950年代後期から1973年までと思われます。 ポーランドは、1950年代後期からいつまで生産されたかは不明です。 #right(){(68:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **T-55の第一転輪は他の転輪と離れてますが何の意味があるんですか? 重量配分の問題と違うのかな。M1戦車も、離れてたように思いますが。 転輪サスペンションアームの向きが、反対取り付けになってる箇所でも、 離れる傾向になる場合は、多いようですが。 #right(){(78:≡ 6等兵 ≡)} **スターリン戦車はいつ頃まで使われていたのでしょうか? >T34より早く全面的に引退したとすればそれはなぜでしょうか。 T-10(IS-10)系は八〇年代までソ連で使われてましたなあ。 #right(){(78:745)} JS-2は戦後中国に供給されており、朝鮮戦争でも使用されたようです。 その他インドシナ戦争でもヴェトナム軍が使用したり、キューバや北朝鮮でも使用されました。 (キューバでは海岸線のトーチカとして使用されているとか) ソ連で最後に使用が確認されたのは1982年のオデッサ軍管区の演習での事だったそうです。 JS-3がソ連の制式装備から外されたのは1963年で、一部は東欧諸国や中東に 供給されており、1967年の中東戦争でも使用されたとのことです。 #right(){(78:名無し軍曹)} **T-64A以降、T-72と同じ分離装填式装填装置? T-64の115mm砲の弾薬は分離装薬。 ソースはグランドパワー2003/6号。 #right(){(80:323)} **北朝鮮がしばしばロシアから戦車を買ってるそうですがT-80UやT-90のような比較的新しいものなんでしょうか? 少なくともT-90は売ってもらえなかった。 つーか最近は買って無いみたいだな 最後に買ったのはミグ29かな? #right(){(82:901)} **韓国がどうしてロシア製の戦車をもっているのですか。 債務の肩代わり。 #right(){(96:755)} **T-72って強いんですか? ロシア軍が保有しているT72は複合装甲を装備しているので一線級で使用できると 思います。輸出モデルは通常装甲のモンキーモデルが中心なので、最新鋭の 運動エネルギー弾が発射化の西側戦車(含む90式)の敵ではないでしょう。 #right(){(100:186)} ええと、マジレスしますと… T-72は第2世代の戦車です。日本の90式戦車やM1A1といった第3世代の戦車と比べると 劣っていると考えるのが自然でしょう。 実際に、T-72は湾岸戦争でアメリカのM1A1に一方的にぼこぼこにされました。 ただし、イラクのT-72はモンキーモデルであった可能性も指摘されていますので、ロシアが 保有しているT-72はもう少しまともかもしれません。 #right(){(100:187)} T-72に関しては、総合的な戦闘能力(暗視能力・データリンク等) で西側の最新の戦車より劣っているのは間違い無いです。 ただし、一部改善はされており運用によっては危険な敵です。 ただ軍板では、T-72最強説を使用しているネタスレがあり そこでは T-72は宇宙最強ということになっています。 軍板ではこのようなネタスレが複数あり T-72とチハと60式とガチャピンが最強と答える人が何人かいます。 #right(){(100:188)} T-72の開発に関して・・・。 T-72は元々革新的なT-64のバックアップとして開発された戦車です。 T-64が不調だったため、T-64のコンポーネンツを流用して実績のあるエンジン(V-45)を 搭載した車両がObiekt172と呼ばれる車両で、1970年に開発されました。 翌年、サスペンション・転輪を一新し、改良型エンジンを搭載した車両がObiekt172Mと呼ばれ、 さらに試験を重ねた車両が1972年に登場します。 これがT-72であり、73年に制式化されました。 生産は74年からはじまり、77年11月の革命記念日パレードでベールを脱ぐことになります。 (もっともその一月前にフランスのブールジェ国防相に対して親衛師団のT-72を披露しています) ただ、他のTシリーズも必ずしも開発年度が番号になっているわけではないので、 (T-54は1947年、T-62は57年)だいたいの年度くらいに思ったほうがいいかと。 #right(){(100:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **T-64の現在の価格っていくらなんですか? T-64は、80年代後半に製造が終わっていますし、量産されている最中でも海外への輸出実績は有りませんから、 これからl国際市場に出回る事は考えられませんから、 (売られるとしたら、スクラップ扱い)戦車としては不明でしょう。 #right(){(100:313)} **ソ連戦車のミサイル防御装置の名「ドロズド」や「アレナ」って単なる頭文字を並べただけの略称なのですか? >日本語訳するとどういった意味があるのでしょうか? Арена(Arena)はアリーナ、Дрозд(Drozd)はツグミ。 #right(){(100:890)} **T-72の通常弾でM1A2の正面装甲を打ちぬくためには、何メートルぐらいにまで接近すれば可能ですか。 正面装甲の正貫なら無理 ただ付言すると、 カタログデータのみから判断する限りであるが、 湾岸当時の旧タイプの120mm徹甲弾では、T-72B以降の正面装甲は貫徹不可能 #right(){(102:15)} **T-72などのロシア戦車のケツについてる丸太の意味は? イザというとき燃料になるぽ #right(){(102:441)} >よく「泥濘地脱出用に使われる」って解説を見るけど、実際にはどう使うのですか? 一応、きちんとしたやり方は戦車乗りできちんと教習の授業があるような内容なので 言い表せません。ってか俺も知りません。ケースバイケースですし。 要するにキャラビラがぬかるんだ地面でずるずる滑るような時にそれを噛ませて一気 に脱出したり・・・とそういう使い方をしたりするんですな。 #right(){(102:442)} 冬将軍と行動を共にするには必須ですな #right(){(102:443)} 戦車がスタックした時、適当な石を持ってきてスタック個所の近くにおいて、 車体と石の間に丸太を突っ込み、石を支点として戦車を持ち上げる時に使う。 1人では持ち上がらないけど、車長・砲手・装填手の3人がかりなら持ち上がる。 #right(){(102:444)} **IS-3が戦後、90年代まで予備装備だったと聞いたんですが状態はどうだったんでしょう? ソビエトが崩壊したころまでクリル列島の海岸沿いにの平野には トーチカ替わりにころがしてあったとか(北方墓参団の写真に写っているのがある)。 大陸中国国境にも同じようにトーチカとしてころがしてあったらしい。 そういう使い方が主で、稼動状態にあったものはほとんどなかった筈。 ソビエトの国鉄(にあたる組織)では砲塔を外したIS-3を トラクターとして90年代に入ってもバリバリ現役で使っていたらしいが・・・。 #right(){(111:47)} **T-72はどうしてあんなに人気があるのですか? >他のスレッドをみても人気があるわりに理由が書かれていないので・・・ T-72の人気の理由はさまざまでしょうが、常識的に考えてみると、 1.スタイルが独自  西欧型の弁当箱スタイルと一線を画した、ロシア流の丸い、平たい  スタイルが好き 2.数が多い  安価なのと、旧ソ連圏に普及したのとでとにかくどこにでもあります。  画像などを通じて目にふれる機会も多い。でも一般人はけっこう知らない。 3.一応戦車  というとナニですが、使い方、環境によっては十分に強力です。 AK-47とはちょっと違う部分もありますが、なにか重なってる印象が強いなあ。 スホーイSu-27もかな。ちょっと通っぽい? #right(){(111:system)} **ソビエトのT-55やT-62には、サーチライトが何個もついているんですが、これは何故なんでしょうか? >白色光 ようするにフィルターのない普通のサーチライトです。 >主砲脇に大きなライトが一つ 主砲用の主投光器L-2G。主砲と連動して俯仰します。 >ステーの下に小型のライトが一つ 操縦用の補助赤外光投光器です。 この他に前面装甲板の波切り板のすぐ後ろに二つ白光/赤外光のヘッドライトがあります。 >戦車長用キューポラに小さなライトが一つ 車長専用のOU3GK白光/赤外光切り替え式のサーチライトです。 #right(){(115:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **T-72の改良型がT-74(T-72M)だと思ってたんだが今の分類は違うのか? T-74は存在しない。 いまでもそのように記述している資料は古いので処分すること。 T-72AとかT-80とかについて、資料不足の時期に西側資料上で「出現」した。 SMT1989とか今でも言ってれば、知識不足と断定し得るだろうが、これも同類。 なお、T-72Mは、T-72の改良型であるT-72Aの輸出型(性能は低い)。 #right(){(115:870)} **T-90に西側の通信技術を導入しようとしたら、改良にでれくらいの費用がかかるんでしょうか? どれくらいかかるかは導入する国の技術力、 要求により異なりますから一概には言えません #right(){(116:47)} **ロシア、旧ソ連の戦車はT-○○といわれますが、これはフランカーなどのようにNATO側が勝手につけた名前なのでしょうか それはコードネームとは違い、東側の正式名称なのですが、 冷戦時代はいちいちソ連が新兵器の発表をしてたわけではないので、 外見や登場時期から西側が予測した番号が、実際とずれていたことはあります。 もちろん、それは「勝手につけた名前」とは意味が違うので、すぐ修正されてます。 #right(){(119:527)} **T-34やT-72のように旧ソ連系の戦車につけられる「T」は何の略でしょうか? 戦車の T だと思うけど? ロシア語でも読みは「タンク」でよかったと思う。 スペルは TAHK だったかと。 #right(){(122:120)} **オブイェークトとはどういった意味なのでしょうか?検索してもいまいち要領を得ません ソ連の戦車開発計画につけられたコードネーム。“Объект”と表記し、本来はロシア語で「製品」。 たとえばT-72は「オブイェークト172」として開発されていた。 #right(){(461:139)} **戦後第三世代のT-72は弾道計算機を備えているにも拘らず、戦後第二世代のレオパルト1に命中率で劣っているのは何故ですか? T-72は近距離で高速徹甲弾で戦闘することを考えてるので精密射撃をあんまり重視してない。 西側の戦車は遠距離でHEAT弾で戦闘することを前提にしていたため、精密な弾道計算と 射撃管制が重視された。 近距離で高速徹甲弾で撃ち合うなら、大概はまず「狙ったところに飛んでく」ので複雑な 射撃管制は要らない。 遠距離目標にはちっとも当たらなくなるけど、「確実に当たる距離」まで突撃すればOK, という考え方。 数で圧すのが前提だから、距離を詰める間に何両かやられても構わない、と。 HEAT弾は弾速がトロいので遠距離射撃がしたかったら精密な射撃管制装置が必要になる。 特に冷戦時代の西側戦車は数で勝る相手に防御戦を強いられるのが前提だったので、 「初弾必中」を求めたから、命中精度に拘った。 #right(){(489:768)} **ロシア戦車は、なぜ今でも狭いお椀型砲塔に拘ってるんでしょうか >砲塔デザインを再検討するプランは無かったのですか? ・敵に晒す面積を減らせる ・軽い ・APFSDS以外の砲弾なら弾けるかもしれない そして広大な国境線を抱えているから数が必要 今でも高級なT-80Uの代わりにT-90を生産している訳で ソ連構成国として戦車開発のインフラを持つウクライナではT-84というT-80の発展型を生産しているが その中に西側仕様の120mm砲塔を備えたものがある #right(){(365:356)} **90年代のユーゴ内戦でT-34戦車が現役だったと聞いたんですが今でも使われているT-34ってあります? お隣の北朝鮮では今でもT-34が主力戦車の一つで現役です。 #right{(496:525)}※現在は第一線からは退いたと考えられている **ソ連のMBTはパラシュートで空挺降下はできるのでしょうか? 無理。普通の車両は着地の大衝撃に耐えられずぶっ壊れる。 少なくともすぐに戦闘に参加できないぐらいの機械的故障が発生する。 投下できるのはBMDシリーズのような空挺戦闘車や空挺戦車と言った特殊な車両のみ。 それすらも着地に失敗することがあるので空中投下せず飛行場で着地して降ろされることが多い #right{(495:モッティ ◆uSDglizB3o)} **もしイラク軍のT-72がダウングレードの輸出型でなくロシア本国型ならM1戦車相手にどうなっていましたか? 本国軍仕様のT-72だと、時期にもよるけど複合装甲やレーザーレンジ ファインダーなんかも装備してるみたい。 APFSDSも輸出用の鋼鉄弾芯のモンキーモデルは本国軍仕様のタングステンAPFSDSの半分の貫徹力 しかないとかいう話もあるので、T-72でも本国軍仕様ならもうちょっとM1の損害も増えたかも。 戦車本体の性能差も絶望的だが、何より弾薬の差で止めを刺された。 イラク側のT-72はM1戦車の装甲に全く歯が立たなかった。 そりゃ鉄で作った徹甲弾じゃ複合装甲は貫けないし、口径の差もあった。 対するM1の劣化ウランAPFSDSはT-72の装甲を紙みたいに貫いた。 #right(){(345:634,625)} **イラク仕様のT-72ってホントにモンキーモデルだったのかね? イラク軍のT-72については軍事研究の2008年4月号で詳細について触れられている。 イラク軍が海外から調達したT-72は、輸出向けのT-72M、T-72M1。T-72M はTPDK-1レーザー測遠器を搭載したタイプで、T-72M1は砲塔の装甲厚を 増加したタイプ。ただし、本国版とは異なり複合装甲は搭載されていない。 また、前述の通りFCSの自動化も本国版より一歩劣っており、諸元を手動入 力する必要がある。 そしてイラク国内で製造したT-72「アサド・バビロ」は、T-72M1をベースに改 良を加えた車両で、チェコの支援により建設された戦車組立工場で生産され たタイプ。イラン・イラク戦争の戦訓を加味して、280mmの正面装甲の上に 30mmの追加装甲を中空式に装着。性能の良いフランス製自動消火装置、 アクティブ防禦システムのはしりともいえる「ダズラー」赤外線パルス発信装 置、ベルギー製暗視装置(一部の車両のみ)を搭載するなど独自の改良が 加えられている。 ダズラーは、イラン・イラク戦争でイラン軍が使用するTOW対戦車ミサイルに よって大損害を喫した事により、ソ連技術者の助言を受けて開発された装置。 前方左右30度の角度に赤外線パルスを発射し、ミサイルの照準を狂わせる 機能があり、TOWによる被害を大きく減少させる事に繋がったとされる。 アサド・バビロの最大装甲厚は軍事研究を見ると鋳造装甲280mm+中空 +30mm装甲で、傾斜しているので実質的な防御力は運動エネルギー弾 に対してRHA410mm、HEAT弾に対してRHA450mm。 使用する砲弾は、旧式の3BM9 APFSDS-T(鋼製弾芯)が射程1000mでRHA 300mmの貫通力、より新しい3BM22 APFSDS-T(鋼鉄+タングステン弾芯)が 射程2000mでRHA380mmの貫通力、3BK14M HEAT-FSは、距離に関係なく RHA450mmの貫通力。ただし、実際の有効射程はFCSの能力の問題から砲 弾自体の射程よりもやや短い1800m程度。 なお、M1A1HAの防御力は運動エネルギー弾に対してRHA600mm。 装甲換装前のM1A1は、RHA350mmであったため、M1A1HAへの改造 が急がれる事となった。 >湾岸戦争では、本国仕様のT-72でも土台相手にならないM1A1に、マイナー改良モデルとモンキーモデルでぶつかってコテンパンって感じかね ソ連本国でも西側第三世代戦車に対抗するにはT-72の能力を向上させ る必要があることは認識されており、1980年代中盤にはT-72Bが登場し ている。 西側戦車に対して射程で劣るのを解消するため、砲発射式ミサイルの運 用能力が付与され、9M120ATM(最大射程4000m、貫通力RHA700mm)に よるアウトレンジが可能となる。 これにあわせて射撃統制装置の能力向上が図られ、毎分8発の発射速度 をフルに生かす事が可能となり、時速30km程度での精度の高い行進間射 撃が可能となった。(しかし、相変わらず輸出型のT-72Sでは一段低いレベ ルのFCSが搭載されていた。) 従来RHA500mm(運動エネルギー弾)程度だった防御力についても、、複合 装甲をさらに増厚すると共にコンタクトEDZを装着することで改善が図られた。 ただし、第一世代のEDZはHEAT弾への対応が中心で運動エネルギー弾へ の対処も可能となるのはコンタクト5の登場を待つ必要がある。 ソ連/ロシアの125mmAPFSDS弾の種類とスペック。 http://www.russianarmor.info/Tanks/ARM/apfsds/ammo.html 砲弾についても改良が進むが、これらが他国にも提供されるようになるのは ソ連の崩壊後の話。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:255-259)} **T-64とT-72とT-80ってどうやって見分ければいいんですか? 一番明確な違いは T-64は赤外線投光器(砲塔主砲の横についてる丸いやつ)が 正面から見てT-64は右についてる。 T-72は同じく赤外線投光器が正面から見てT-64の逆の左についてる。 T-80はT-64、72に比べて砲塔上面のハッチ周辺(特に正面右上)に レーザ測距離儀(だったか?)などの細々した装置が搭載されている。 あと点輪がゴム付きになったのはT-80だけだったような気がした。 #right(){(343:119)} **T72等ソ連系戦車の砲弾庫が砲塔基部にあり、被弾・誘爆した場合には車内で爆発する事になり極めて危険というのは、いつ頃知られるようになった事でしょうか? T-72の誘爆のしやすさの原因である自動装填装置はT-64以降から搭載されるようになった。 ソ連戦車としてはグレードが高い部類なので紛争にはあまり出てこなかった T-72の初陣は確かレバノン内戦だったと思うがイスラエル軍にボコボコにされて評判を落としてる 知ってる人は知っていたと思われるが、人口に膾炙したのはやはり湾岸戦争時。オブイエクト #right(){(569:モッティ ◆uSDglizB3o)} 民間レベルにはなかなか実状は判らなかった。 80年代後半になっても、まだT-74と表記したプラモが発売されるくらいで。 東西冷戦期、ソ連が公開した内部図解などでは、今思えば絶対にありえないくらい装甲 が厚く描かれてたり、時速100km出るだの吹きまくっていた。 かと思ったらレバノン紛争などは、当初、あたかもメルカバが一方的にT-72を撃破した と伝わったくらいで。 はっきり言って、T-72に関しては、アメリカのM60A3なんぞより相当に強そうだと言う 認識で、砲弾が貫通したらどうなるか?なんてとこまで考えてる人はそんないなかった でしょう。 と言うかね。中東戦争の戦訓で、砲塔に即用弾積んでると危険とか、砲塔旋回に高圧の オイルモーター使うと(高圧のオイルは高温化して、如何に作動油とは言え発火しやすい ので、)危険なんて話は伝わってて。 要は西側の戦車も砲塔リング周辺まで貫通弾が 到達すればアウトでした。 はい。 (M60とかドライバーの周辺に弾庫あるし。) #right(){(570:222)} **湾岸のT-72は簡単に砲弾が誘爆して砲塔が派手に吹き飛んでましたが T-72が被弾すると砲塔が派手に飛んでしまうのは、弾薬庫が砲塔の真下にある 構造だから(自動装填装置をコンパクトにまとめるためなのでしょうがない)。 日本の90式や自動装填式ではないがアメリカのM1エイブラムスなんかは、 砲塔の後部に弾薬庫を置き、弾薬庫の真上の天井をわざとボルトで弱く 止めただけにして、弾薬が誘爆すると天井の方が先に吹き飛んで爆発の エネルギーが外に逃げるような構造になってる。  #right(){(342:637)} **旧ソ連の戦車でキャタピラが四本あるものがあったと思いますが オブイェクト279試作重戦車だね。 これだ。 http://www3.kcn.ne.jp/~a400lbs/sfs/page009.html #right(){(342:726)} **ソ連・ロシア製戦車ですが、砲塔基部に砲弾を並べる方式は被弾誘爆した場合、危険と分かっていながら、いまだにその方式が採用されている理由は何でしょうか? >なぜ、西側第3世代戦車の様に、砲塔後部に弾薬庫を設け、弾薬庫と乗員室の間は装甲板で仕切る方式にしないのでしょうか? 危険きわまりなくもないからです。 簡単に言っちゃうと、第3世代の開発当時、中東戦争などの戦訓で、戦車が直撃弾くらって戦闘不能になる可能性としては、 やはり車体より砲塔の方が危険性が高いと言うことが言われました。 乗員の死傷確率や砲塔旋回装置の作動油の火災など、砲弾の誘爆以外のファクターもあるのですが、やはり砲塔後部の弾庫 への直撃弾はまずいと言う話になりました。 とは言え、砲塔後部の弾庫は砲弾の搭載数を確保する上でも、長砲身砲や砲塔前面装甲とのカウンターバランスとしても 有効(砲弾の重さより、弾庫の張り出しと後面装甲の重さ)です。 で、西側は弾庫を隔壁で多い、天井板から爆風を逃がす方式を採用しました。 ソ連/ロシアは始めから砲塔後部には砲弾を搭載していません。 そう言うことです。 また、車体に被弾して砲弾が誘爆してしまう危険性ですが、地形を生かしてなるべく車体は晒さないように 戦うものですし、装填手を省き、車体を小型化することで被弾率そのものを下げると言う意図もあった訳です。 ソ連/ロシアの場合、自国の厳冬期や泥濘期の路外走行や道路事情が悪い地域・支援装備が貧弱な友好国への 配備など考えるとおいそれと戦車を大型化できない背景もあります。 また、砲身から発射するミサイルの開発により、西側の戦車をアウトレンジで撃破出来ると彼らは主張しています から、現用の方式が西側の戦車と比較して劣っていると言う意識も無いのかも知れません。 海外への売り込みは苦闘してますけどね。 #right(){(575:627)} **ソビエト戦車は遠距離射撃が苦手の為中東戦争で活躍できなかったそうですが、 >T-90やT-80など現在配備されている戦車においても苦手には変わらないのでしょうか? 中東戦争やレバノン紛争に投入されたT62・T72などはソ連本国に配備された形式より性能が劣る。 射撃統制装置・・・ソ連国内版のT72はレーザーで測定した距離が弾道コンピューターにそのまま入力          される方式。同時期の74式戦車より進んでいる。 エンジン・・・・・T62では過給器の性能など、ソ連国内版より輸出版の機動性は落ちたようだ。 装甲・・・・・・・ソ連国内版のT72はハト胸と言うかドリーバートン胸の中にいろいろ内緒が詰まって          いる。 で、レバノン紛争については日本国内の民間レベルにはメルカバやM60が圧勝したかのような情報が 入っていたのだが、(イスラエルの戦車を過大評価する余り、メルカバのホルストマン式サスペンション まで誉めだす始末)軍事情報筋や当のソ連は「ソ連に配備された戦車なら」と言うことはちゃんと判って いたはず。 #right(){(577:500)} **T-72やT-80のような戦車はFCS?の交換で西側の戦車と互角に撃ちあえるレベルにすることは可能なのでしょうか その「西側の戦車」ってのが、どの程度のレベルかによるが 第3世代を想定してるんなら無理・・ちゅうか無意味 元々、旧ソ連の全縦深同時打撃ドクトリンに特化した設計であり、圧倒的な砲兵火力の支援下、数と速度で敵陣を押し流す鉄津波が売りなんだから 敵戦車と互角に撃ち合うことなんか考えてない 一方、西側第三世代戦車は、ベラボーな戦力比で押し寄せるワルシャワパクトの鉄津波を少数のNATO軍で押しとどめるために、これまた互角に撃ち合っちゃならねぇレベルのキルレシオを要求されて作ってる で、前者に後者の能力を付与するってことは、前者がせっかくもってる安価・軽量・高速って有利な点をスポイルして、それでも後者に迫るだけで優越はできない中途半端なシロモノができあがる しかも改造費だけで後者が買えちゃうし んなもったいないマネするよりは、自分でも書いてるように、あくまで「自軍機甲戦力の足し」=速度や軽さを活かした補完的運用に限定するほうが合理的 ただ、戦車の製造ラインってのは限られていて、特に車体が簡単に増産できない バスタブ状になったハルを持ち上げたりひっくり返して加工する機械が、日本には一台しかないし、米ソだって各工場に一台しかないから だから、どうしても戦車が急遽大量に要る!って事態に備えて、車体の新造なしに旧世代戦車を新型と互角とまではいかないまでも、とりあえず一線での使用に耐えうるレベルに機能向上させる研究は各国行っている 74改とかね #right(){(創作質問55:400)} 輸出用ならともかく、本国仕様のT-72はあなどれんぞ。 T-80は…あえて改修する?韓国はそのまま使ってるぜ? #right(){(創作質問55:399)} ウクライナはT-84に西側仕様の砲塔に120mm砲載っけたタイプを輸出用に作ったりしてますね。 #right(){(創作質問55:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)} **イラクで、T-72M1じゃなくT-72B戦車だったらM1エイブラムズ戦車の劣化ウラン砲弾をなんとか防げたんじゃない? >イラク軍の戦車兵は何とか助かったのではなかろうか? T-72Bの砲塔装甲(複合装甲装備型)のRHA値は対APFSDS弾で 530mm、対HEAT弾換算で520mmとされている。 輸出向けのT-72M1「アサド・バビロ」の場合は複合装甲をオミットし た鋳造装甲でありRHA値は410mm(対APFSDS弾)。輸出向けのT- 72M1の一部は複合装甲を使用したバージョンもあったが、これは イラクには提供されていないと見られている。 湾岸戦争時のエイブラムズが使用したM829A1の貫通力が540mm だったので、T-72Bであれば遠距離から射撃された場合の生存性は T-72M1よりはましだったかもしれない。 さらに、T-72BはT-72M1の弱点であったFCSの能力が大幅に向上し ており、射程5000mの砲発射ATMの運用能力も確保しているので本 国版のAPFSDS弾とあわせて使用できれば一矢報いることができた 局面もあったかもしれない。 しかし、現実にはT-72Bの輸出型であるT-72Sにしても、複合装甲 とERAはそのまま装備されたが、射撃統制装置のレベルがかなり ダウンされ、本国版APFSDSや砲発射ATMは提供されないなどの措 置が採られていることから、モンキーモデルである限りエイブ ラムズに先手を打たれることは変わらなかったであろう。 なお、T-72Bの砲塔装甲(複合装甲装備型)のRHA値、対APFSDS弾で 530mm、対HEAT弾換算で520mmというのはERA未装着時の状態。ソ連 第一世代のERA「コンタクト」が装着された場合、HEAT弾に対する 防御力は向上するがAPFSDS弾に対する効果はあまり無いとされる。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:296,297)} **T72Bがチェチェンゲリラ相手に損害を出しているのは運用のまずさか? 市街地での対戦車伏撃戦術(チェチェン軍対戦車歩兵戦闘群) http://web.archive.org/web/20051230070048/http://angrif.hp.infoseek.co.jp/atc.htm 第一次チェチェン戦争での大きな被害の原因としては ・市街地へ、ろくな準備無く戦車単独で市街地に投入した上層部の戦術ミス ・初期に投入された戦車はEAR未搭載の物が多かった事。 ・チェチェン側がロシアの戦車について精通しており、何処を攻撃すれば 撃破できるかを熟知していた。またRPGの一斉発射、エンジングリルなど の弱点攻撃などに徹したなど戦術面での優位。 >ロシア軍はT72とT80を投入しており、最初の一ヶ月で62両が破壊された。 >そのうちの61両(98%)は反応装甲で覆われていない場所を破壊されてい >た。また、紛争初期の頃ロシア戦車は反応装甲なしで戦闘に投入された。こ >れらはとくに正面からの攻撃にも脆弱であった。(6) その後、ロシア側は以下の様な対策を講じる事で被害を減らす事に成功 している。 ①行列にZSU23-4と2S6という装軌対空車両を配備した。(9) ②歩兵を下車随行させ、装甲車両の前方に展開させ、装甲車両を歩兵の  戦闘予備・戦闘援護にあてた。 ③その上で、一軒一軒、一ブロック一ブロック調整された前進を都市で行った。 ④ロシアの車両のいくつかには、成形炸薬弾の防御・モロトフカクテル・爆発  物を収束したものに対抗すべく、車体から25-30cm離れたところにワイ  ヤーメッシュ上の固まりを装着した。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:299)} **チェチェンでの戦訓を盛り込んだT-72Bのアップグレード型は? T-72BM http://www.otvaga2004.narod.ru/xlopotov_8/tank_t72ba_01.htm 1980年代から90年代初めにかけてに生産されたT-72Bを暗視装置以外をT- 90並に能力向上を測った戦車。車体のオーバーホールに合わせて、FCS、エ ンジン、砲安定装置を換装、「コンタクト5」ERAを装着、9M119/9M119M砲発射 ATMの運用能力付与など。ただし、改修の規模が大きいた予算もその分掛か り、これまでに改修を受けた車輌はそれほど多くない。 T-72B「Rogatka」 http://btvt.narod.ru/5/rogatka/rogatka.htm 2006年に初公開されたT-72Bのアップグレード型。火力、防御力、機動力、指 揮管制のあらゆる分野での能力向上が図られている。新型のERA「レリークト」 の装着により、800mm/1200mm(対APFSDS/HEAT)、車体で750mm/1100mmとなっ ている。チェチェンでの戦訓から車体後部にはスラットアーマーが装着され ており、地雷対策に電磁防護システムも採用されている。 T-72B「Rogatka」はこれまでに最大155両が改修を受けているとされる。 http://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A2-72 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:300)} **湾岸でガタ落ちしたT-72の名誉を挽回できる機会はあるのだろうか 湾岸戦争でT-72の評価ががた落ちした事は確かであるが、皮肉な事 に、それによって(冷戦終結後のT-72の大量退役もあって)T-72の 輸出価格が下がり、それなりの性能の戦車を格安な価格で購入でき ることになり、1990年代において最も国際的な取引が行われた戦車 となった。 ロシアでの生産が終了した後もT-72の売買は続いており、最近では ベネズエラが100両のT-72を購入する事を決定している。 しかし、メーカーのウラルヴァゴンザヴォードにとっては中古車の 近代化は新車の輸出に比べてうまみが少ないため、複雑な気持ちの ようだ。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:304)} **T-72Bの砲塔正面の装甲は、M1A1やM1A2戦車の劣化ウラン弾だと、どれくらいの近距離まで耐えられるか? http://bbs.tiexue.net/post2_1290555_1.html T-72Bに近い防御能力を有するT-90の場合、3VBM-17 125mmAPFSDS を正面装甲に打ち込む対弾試験を行ったところ、ERA未装着のT-90は複 合装甲の外側は貫通されたが、内側の装甲は貫通を免れ、車内装備に は破損は見られなかった。 3VBM-17の性能は以下の通り L/D値16。2A46M2 125mm滑腔砲から1500m の距離で発射。貫通力は1500mで580~600mm、2000mで520mm。 その性能はアメリカの120mm砲用のAPFSDS弾M829A1/A2に近い性能 であり、T-90の正面装甲はM829A1/A2の射撃に耐えられると見られる。 1996年にアメリカでコンタクト5を装備したT-72(型番は不明)に対して行 われた射撃試験では、1500mの距離で発射されたM829A1(1500mで RHA600mm貫通可能)は、複合装甲に達したものの内側の装甲を貫通 するには至らないという、今回と同様の試験結果が得られているとされる。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:306)} **T-90戦車はT-72B戦車をT-80UD戦車の性能にまで引き上げた(近づけた)と見て良いでしょうか? ソ連では1980年代末にT-72Bの改良型であるT-72BMを開発していた。 T-72BMは、運用コストが安く部隊での評判の高いT-72シリーズの戦闘 力をT-80シリーズと同等にアップグレードして大量配備する事を目指し て開発された戦車であり、砲発射ATMや新型FCSの搭載、「コンタクト5」 ERAの装着などが行われた。 そのT-72BMをベースにしてさらなる改良型である「オブィェクト188」が開 発され、これが1992年にT-90として正式採用された。T-90では、T-72BM よりも能力の高い射撃統制装置+赤外線暗視装置の採用、貫通力の高い APFSDS弾の運用能力の付与、「シトーラ」アクティブ防御システムの搭載 などの改良が行われている。 T-90シリーズはその後も砲塔の換装などの能力向上が続けられた結果、現 在ではT-80UDよりも能力の高い戦車になっていると見られる。 #right(){(今こそ湾岸戦争を検証する:307)} **ロシア製戦車ってなんでいつも弾薬庫配置が危険なものになっているのでしょうか? 砲塔容積が小さく出来るから。 その分手間やコストを掛けず装甲を厚くしたり、重量出力比を上げる事が出来る。 長大な国境線を抱える国なので、出来るだけ安く、大量に、しかし高性能な兵器を求める傾向がある。 また、簡単にカタログスペックを良くする事が出来る。 軍の要求を満たせなきゃ失脚したりシベリア送りなので、 そう言う旧日本軍戦車開発陣のような反則的設計に走る傾向にある。 #right(){(305:223)} **T-80の自動装填装置ってどんな仕組みで自動装填するんでしたっけ? >砲弾がリボルバーのように並んでるんでしたっけ? T-80のALSはT-64で使われている「コルジナ」の改良型です。 砲塔底部の回転式トレイに弾頭・薬莢が搭載されており、砲尾下に運ばれた弾頭をラマーで薬莢と共に装填し、 それと同時に空薬莢は元の収納位置に再収納される仕組みになっています。 http://armor.kiev.ua/fofanov/Tanks/EQP/al-80.html #right(){(296:丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM)} **T-72が神戦車と呼ばれるのは何故ですか? >あまり強いとは言えないですよね…? T-72が初めて登場したときは今までにない未来的な外見だったので この戦車はきっととんでもなく強いに違いないと西側諸国を震え上がらせたので ちょっとした伝説になった 湾岸戦争でモンキーモデルだった事、第2世代なので既に若干時代遅れだった事 しかも砲弾を収納する場所が悪かった事が相まって 西側の戦車にボッコボコにされて逆にちょっとした伝説になった という来歴なのでネタにされて一部から神と崇められるようになった まぁ、第2世代としては性能は良い方なんだけどね #right(){(682:568)} **オブィェークト279とは? ソ連(当時)が1957年に試作開発した戦車です。 「核爆発後の強烈な爆風に耐え、戦闘継続が可能であること」と「西側が装備する 高速徹甲弾や成型炸薬弾に抗し得る防御力を持つこと」を目的として開発された そうです。(沼地克服のための車体形状という話もあるようです) 足回りは油気圧式で、爆発時には車高を下げて地面にへばりつくようにして爆風を 避けることも出来るように考慮されていました。また、車体重量は60tでしたが、接地 圧はT-62(重量35.6t)より低いものでした。 #ま、接地圧を下げるために4本履帯なんて足回りになったんでしょうけど。 結局のところ、不具合を克服できずに試作のままで終わってしまったとのことです。 #right(){(112:ちゃぎ ◆fSfdiYoeFc)} **今だ世界の紛争地でみかけるT-34ですが、50年以上前の戦車のパーツや砲弾の調達はどうやっているのでしょうか? まず、50年前のものをそのまま使っていることは滅多にありません。 戦後、それなりに改良が加えられ、既存のものもアップデートされています。 また、ポーランドとかチェコスロヴァキアでライセンス生産されたものは、1959年まで作られています。 戦車のパーツに関しては、例えばエンジンは、オリジナルのV-2-34からV-34-M11に換装され、冷却機構、 オイル潤滑機構が改良されています。 このほか、発電機、無線など内部の部品が近代化されています。 これが1960年に行われた改修で、それから、1969年にはT-55/62の部品との互換性を高める改修が行われ ています。 従って、部品に関しては、オリジナルの部品が底を付いても、T-55/62系列の戦車が有る限り、それなりに 整備は出来ます。 最悪は共食いで食いつなぐことも可能です。 砲弾に関しては、85mm砲はつい最近(今もかな)まで中国などでも製造されていましたから、弾薬についても 十分余裕があると思いますよ。 #right(){(160:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ----

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