「カタパルト」(2012/06/06 (水) 00:22:57) の最新版変更点
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#CONTENTS
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**現用空母とかのカタパルトってどうゆう原理で動いてるんでしょうか。
スチームカタパルトでっせ
ボイラーなり、原子炉なりで作り出した高温高圧の蒸気の力でどっか~んと打ち出すのですよ
#right(){(15:273)}
**米空母に「カタパルト」と言う物が有りますよね?この技術はとても難しい物なのでしょうか?
あれは蒸気を利用した年代物の技術で出来てる。
もう古い技術なんでアメリカ以外は造れない。技術が残ってない。
自分の国で開発するなら電気でモーターを駆動するとか新しい方式を新規に開発したほうがいいけど、
それは完全に世界初の開発になる。ちょっと二の足を踏むね。
#right(){(17:748)}
**スチームカタパルトってそんなに難しい技術なんですか?
たとえるならエアガン(シリンダーと蒸気)と弾(ピストン)です
高圧蒸気をため、発射する機体重量に合わせ減圧し
ピストン上部に航空機前輪に有るフックを架ける
蒸気を放出しピストンをを前進させる、航空機すっ飛ぶ
蒸気の技術は戦中戦後の艦では使っていたので(まだ一部有り)問題ないと
あとはあの長いシリンダーの技術が無いのでしょう
軽空母なら航空機の重量とスペースからスキージャンプを選びます。
#right(){(21:予備海士長)}
**スチームカタパルトってのは、要するにでっかいボイラーなんでしょうか?
水鉄砲とか、ペットボトルロケットの方がイメージ的に近いです
使用する蒸気は空母の主機関から抜いてくるので、通常動力の空母は
連続射出をすると速力が大幅に低下するそうな
#right(){(44:79)}
**空母のNo.1、No.2カタパルトの先端に上から見ると突起物のような出っ張りが付いているものがありますが、あれは何か効果があるんでしょうか?
その写真が古いものであるならば、カタパルトと機体をくっつけるブライドルの回収装置。
カタパルトが改良された最近の空母にはついてない。
#right(){(327:492)}
CVN-68は就役時にはブライドル・リトリーバーは3基ありました。
しかし、後続のCVN-69以降の艦は就役時すでにブライドルを必要としない搭載機が増えたので
当初からブライドル・リトリーバーは1基に減らされています。
CVN-68のブライドル・リトリーバーは80年代に入ってからの近代化改修の際に撤去されたようです。
ちなみにブライドル・リトリーバーが撤廃されたのはCVN-71以降です。
#right(){(327:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
**ブライドルケーブルとはどんなもので、何に使うのですか?
簡単に言うと、カタパルトは前脚を引っ張って加速しているのです。
今は前脚にカタパルトを引っかけるバーがあるが
昔はワイヤーでカタパルトと機体をつなげていた
#right(){(324:304,309)}
**カタパルトって飛行機以外の物…極端な話、人一人載っけてもぶっ飛ばすことって出来ますか?
米国の航空母艦はカタパルトのテストで自動車等を投げ飛ばします。
↑カタパルトのテストで投げ飛ばすのは艦載機と同じ重量のコンテナだよ
>クルマを射出すると2kmくらい飛ばせるんだっけ?>カタパルト
キャデラック カタパルト で検索すると面白いと思う
#right(){(319:158-167)}
**スキージャンプとカタパルトのメリット&デメリットを教えてください。
スキージャンプ
・設備が簡単。設計のノウハウも割と簡単に入手できる
・重い艦載機が発艦できない
カタパルト
・重い艦載機も発艦できる
・カタパルトや(今のところ)蒸気発生器が必要なうえ、その設計が難しい
#right(){(333:225)}
**日本の火薬カタパルトは4㌧まで飛ばせたそうですが、米英の油圧カタパルトや今の蒸気カタパルトは飛ばせるんですか?
えっとですね、正直言っちゃって、火薬カタパルトよりも油圧式カタパルトの方が能力は上なんですよ。
で、現代の蒸気カタパルトは前述の二種類をはるかに凌駕する能力を持っています。
第二次世界大戦中の米空母で使用されていたH-4油圧式カタパルト
これは7.2トンの物体を毎時144キロメートルで射出できました。
現代の蒸気カタパルトはもっとパワフルです。原子力空母に使用されているC-13型蒸気カタパルトは
重量34.5トンの物体を毎時255キロメートルまで加速する能力を持っています。
パワーは桁違いですね。
#right(){(347:576)}
**米国とかの空母ってカタパルトが船体に斜めになってるんですが、船体に対して平行(昔の空母はそうだった)にしたほうが単純に助走距離が長くとれるじゃないんですか?
>甲板の先端はただの駐機場なってるんですか? 教えて!
それほど長くなくても必要な離陸速度を確保できます。
艦首・斜め甲板の各カタパルトがそれぞれ微妙にずれた角度で
装備されているのは連続して発艦を行うためです。
格納庫のスペースには限りがありますし、整備等も行われている
ので艦首に限らず空いているスペースは駐機場と化します。
斜め甲板に駐機したままだと着艦作業に支障が生じまずが、
艦首ならそういう心配もありません。
#right(){(9:system)}
**ニミッツ級等の蒸気カタパルトによる発艦の際は時速何kmまで加速されているのでしょうか?
>また、カタパルトが作動する時間は何秒程ですか?
作動時間3秒で時速265kmだそうだ。
ニミッツ級の前期型までのC13Mod-1の場合、
30tほどの航空機を2.5秒程度で時速250km強まで加速して射出する能力がある。
作動時間・射出時の速度は機種・機体重量ごとに微妙に変わるようですが、大略上の通り。
http://www.americanheritage.com/articles/magazine/it/2006/4/2006_4_26.shtml
#right{(541:850,851)}
**原子力空母以外で蒸気カタパルトを使うと空母本体の速力は落ちるの?
SCB-125改修を受けたエセックス改級空母ぐらいだよ。速度が落ちる何って。
当初からスチームカタパルト運用をしていたフォレスタル級以降のいわゆる
スーパーキャリアは充分スチームストック容量をもちそのような弊害はなかった。
SCB-125改修を受けたミッドウエイはボイラー換装までしているので、フォレスタル級並みの能力を持っていた。
#right(){(658:659)}
**蒸気カタパルトは何が難しいの?
蒸気カタパルトは1938年に英国で発明され、特許申請がされています。
実用化されたのは第二次大戦後で、まず1951年に英空母パーシューズが搭載しました。
しかしこれは試作型に過ぎず、最初に量産型を運用したのは米海軍でした。
(米海軍は1954年、エセックス級ハンコックに初の実用蒸気カタパルトを搭載)
英海軍の実用蒸気カタパルト搭載艦は1955年のアーク・ロイアルからです。
蒸気カタパルトの技術的に難しい所は、
蒸気で押し出すシリンダーを前に打ち出すと共に密閉していく技術もさることながら、
そもそも20トン以上に達する事もある空母搭載機を秒速80mの速度まで加速出来る、
極めて取り扱いが難しい高圧蒸気の生成と制御そのものです。
高圧蒸気を作れるボイラーを作れなければカタパルトを動かせません。
(例:海上自衛隊の蒸気タービン艦DDHはるな型で60kg/cm平方 480℃)
(こういう蒸気を高圧タービンや乾燥機を通す前、生の蒸気をカタパルトに使用する)
通常機関で蒸気タービンを回すという技術は別に目新しい技術でもないので簡単と思うかも知れませんが、
ロシアの空母が蒸気カタパルトを搭載出来なかったのは、
主機の蒸気タービンの出力や信頼性などが不足していた為と考えられます。
(ソブレメンヌイ級駆逐艦も主機である蒸気タービンの信頼性の低さが問題になっている)
(第二次大戦中の蒸気タービン艦の蒸気は20~40kg/cm平方 300~400℃)
現在の英海軍V/STOL空母はガスタービン機関なのでそもそも蒸気がありません。
仏海軍にはカタパルトまでも自主開発する予算がありません。
(シャルル・ドゴールは主機からして原潜の流用で出力不足が問題になっている)
そういった事から蒸気カタパルトは米海軍のC-13型とその派生型で占められています。
#right(){(197:367)}
**空母についてるカタパルトって、戦闘機を押し飛ばした後、どうやって減速とかしてるんですか?
>結構なスピードとパワーがあると思うんですが、ブレーキでもついてるんですか?
空母のカタパルトの減速にはウオーター・ブレーキと言う機構が用いられています。
カタパルトのピストンの先端部には、ピストンスピアーという槍状の部品が
取り付けられています。
これをカタパルト最先端部にあるウオーター・ブレーキシリンダーという
内部に水が満たされたシリンダーに突入させ、その抵抗で減速します。
#right(){(204:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
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#CONTENTS
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**現用空母とかのカタパルトってどうゆう原理で動いてるんでしょうか。
スチームカタパルトでっせ
ボイラーなり、原子炉なりで作り出した高温高圧の蒸気の力でどっか~んと打ち出すのですよ
#right(){(15:273)}
**米空母に「カタパルト」と言う物が有りますよね?この技術はとても難しい物なのでしょうか?
あれは蒸気を利用した年代物の技術で出来てる。
もう古い技術なんでアメリカ以外は造れない。技術が残ってない。
自分の国で開発するなら電気でモーターを駆動するとか新しい方式を新規に開発したほうがいいけど、
それは完全に世界初の開発になる。ちょっと二の足を踏むね。
#right(){(17:748)}
**スチームカタパルトってそんなに難しい技術なんですか?
たとえるならエアガン(シリンダーと蒸気)と弾(ピストン)です
高圧蒸気をため、発射する機体重量に合わせ減圧し
ピストン上部に航空機前輪に有るフックを架ける
蒸気を放出しピストンをを前進させる、航空機すっ飛ぶ
蒸気の技術は戦中戦後の艦では使っていたので(まだ一部有り)問題ないと
あとはあの長いシリンダーの技術が無いのでしょう
軽空母なら航空機の重量とスペースからスキージャンプを選びます。
#right(){(21:予備海士長)}
**スチームカタパルトってのは、要するにでっかいボイラーなんでしょうか?
水鉄砲とか、ペットボトルロケットの方がイメージ的に近いです
使用する蒸気は空母の主機関から抜いてくるので、通常動力の空母は
連続射出をすると速力が大幅に低下するそうな
#right(){(44:79)}
**空母で運用するプロレラ機(E2Cとか)も離着陸は戦闘機と同じ カタパルトと着艦フックを使ってやるんですか
E2Cがカタパルトと着艦フックを使用している映像を見たことが
ありますので使いますよ。
#right(){(60:72)}
**空母のNo.1、No.2カタパルトの先端に上から見ると突起物のような出っ張りが付いているものがありますが、あれは何か効果があるんでしょうか?
その写真が古いものであるならば、カタパルトと機体をくっつけるブライドルの回収装置。
カタパルトが改良された最近の空母にはついてない。
#right(){(327:492)}
CVN-68は就役時にはブライドル・リトリーバーは3基ありました。
しかし、後続のCVN-69以降の艦は就役時すでにブライドルを必要としない搭載機が増えたので
当初からブライドル・リトリーバーは1基に減らされています。
CVN-68のブライドル・リトリーバーは80年代に入ってからの近代化改修の際に撤去されたようです。
ちなみにブライドル・リトリーバーが撤廃されたのはCVN-71以降です。
#right(){(327:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
**ブライドルケーブルとはどんなもので、何に使うのですか?
簡単に言うと、カタパルトは前脚を引っ張って加速しているのです。
今は前脚にカタパルトを引っかけるバーがあるが
昔はワイヤーでカタパルトと機体をつなげていた
#right(){(324:304,309)}
**カタパルトって飛行機以外の物…極端な話、人一人載っけてもぶっ飛ばすことって出来ますか?
米国の航空母艦はカタパルトのテストで自動車等を投げ飛ばします。
↑カタパルトのテストで投げ飛ばすのは艦載機と同じ重量のコンテナだよ
>クルマを射出すると2kmくらい飛ばせるんだっけ?>カタパルト
キャデラック カタパルト で検索すると面白いと思う
#right(){(319:158-167)}
**スキージャンプとカタパルトのメリット&デメリットを教えてください。
スキージャンプ
・設備が簡単。設計のノウハウも割と簡単に入手できる
・重い艦載機が発艦できない
カタパルト
・重い艦載機も発艦できる
・カタパルトや(今のところ)蒸気発生器が必要なうえ、その設計が難しい
#right(){(333:225)}
**日本の火薬カタパルトは4㌧まで飛ばせたそうですが、米英の油圧カタパルトや今の蒸気カタパルトは飛ばせるんですか?
えっとですね、正直言っちゃって、火薬カタパルトよりも油圧式カタパルトの方が能力は上なんですよ。
で、現代の蒸気カタパルトは前述の二種類をはるかに凌駕する能力を持っています。
第二次世界大戦中の米空母で使用されていたH-4油圧式カタパルト
これは7.2トンの物体を毎時144キロメートルで射出できました。
現代の蒸気カタパルトはもっとパワフルです。原子力空母に使用されているC-13型蒸気カタパルトは
重量34.5トンの物体を毎時255キロメートルまで加速する能力を持っています。
パワーは桁違いですね。
#right(){(347:576)}
**米国とかの空母ってカタパルトが船体に斜めになってるんですが、船体に対して平行(昔の空母はそうだった)にしたほうが単純に助走距離が長くとれるじゃないんですか?
>甲板の先端はただの駐機場なってるんですか? 教えて!
それほど長くなくても必要な離陸速度を確保できます。
艦首・斜め甲板の各カタパルトがそれぞれ微妙にずれた角度で
装備されているのは連続して発艦を行うためです。
格納庫のスペースには限りがありますし、整備等も行われている
ので艦首に限らず空いているスペースは駐機場と化します。
斜め甲板に駐機したままだと着艦作業に支障が生じまずが、
艦首ならそういう心配もありません。
#right(){(9:system)}
**ニミッツ級等の蒸気カタパルトによる発艦の際は時速何kmまで加速されているのでしょうか?
>また、カタパルトが作動する時間は何秒程ですか?
作動時間3秒で時速265kmだそうだ。
ニミッツ級の前期型までのC13Mod-1の場合、
30tほどの航空機を2.5秒程度で時速250km強まで加速して射出する能力がある。
作動時間・射出時の速度は機種・機体重量ごとに微妙に変わるようですが、大略上の通り。
http://www.americanheritage.com/articles/magazine/it/2006/4/2006_4_26.shtml
#right{(541:850,851)}
**原子力空母以外で蒸気カタパルトを使うと空母本体の速力は落ちるの?
SCB-125改修を受けたエセックス改級空母ぐらいだよ。速度が落ちる何って。
当初からスチームカタパルト運用をしていたフォレスタル級以降のいわゆる
スーパーキャリアは充分スチームストック容量をもちそのような弊害はなかった。
SCB-125改修を受けたミッドウエイはボイラー換装までしているので、フォレスタル級並みの能力を持っていた。
#right(){(658:659)}
**蒸気カタパルトは何が難しいの?
蒸気カタパルトは1938年に英国で発明され、特許申請がされています。
実用化されたのは第二次大戦後で、まず1951年に英空母パーシューズが搭載しました。
しかしこれは試作型に過ぎず、最初に量産型を運用したのは米海軍でした。
(米海軍は1954年、エセックス級ハンコックに初の実用蒸気カタパルトを搭載)
英海軍の実用蒸気カタパルト搭載艦は1955年のアーク・ロイアルからです。
蒸気カタパルトの技術的に難しい所は、
蒸気で押し出すシリンダーを前に打ち出すと共に密閉していく技術もさることながら、
そもそも20トン以上に達する事もある空母搭載機を秒速80mの速度まで加速出来る、
極めて取り扱いが難しい高圧蒸気の生成と制御そのものです。
高圧蒸気を作れるボイラーを作れなければカタパルトを動かせません。
(例:海上自衛隊の蒸気タービン艦DDHはるな型で60kg/cm平方 480℃)
(こういう蒸気を高圧タービンや乾燥機を通す前、生の蒸気をカタパルトに使用する)
通常機関で蒸気タービンを回すという技術は別に目新しい技術でもないので簡単と思うかも知れませんが、
ロシアの空母が蒸気カタパルトを搭載出来なかったのは、
主機の蒸気タービンの出力や信頼性などが不足していた為と考えられます。
(ソブレメンヌイ級駆逐艦も主機である蒸気タービンの信頼性の低さが問題になっている)
(第二次大戦中の蒸気タービン艦の蒸気は20~40kg/cm平方 300~400℃)
現在の英海軍V/STOL空母はガスタービン機関なのでそもそも蒸気がありません。
仏海軍にはカタパルトまでも自主開発する予算がありません。
(シャルル・ドゴールは主機からして原潜の流用で出力不足が問題になっている)
そういった事から蒸気カタパルトは米海軍のC-13型とその派生型で占められています。
#right(){(197:367)}
**空母についてるカタパルトって、戦闘機を押し飛ばした後、どうやって減速とかしてるんですか?
>結構なスピードとパワーがあると思うんですが、ブレーキでもついてるんですか?
空母のカタパルトの減速にはウオーター・ブレーキと言う機構が用いられています。
カタパルトのピストンの先端部には、ピストンスピアーという槍状の部品が
取り付けられています。
これをカタパルト最先端部にあるウオーター・ブレーキシリンダーという
内部に水が満たされたシリンダーに突入させ、その抵抗で減速します。
#right(){(204:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)}
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