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爆薬・炸薬」(2023/12/16 (土) 00:09:38) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- **マグネシウム爆弾について教えて 英国が試作した4ポンド焼夷弾の原型です。 しかし、マグネシウム不足が原因で、テルミットとかゼリー状ガソリンを使ったものに変わりました。 それが今のナパーム弾で、Vietnam戦争時にも使われています。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **未だに黒色火薬とかはないですよね? いまだに手りゅう弾の遅延信管の部分がそうです。 あと、砲弾の発射装薬の点火(起爆)用にも一部使用されてる物もあります。 安価で信頼性があるからと思います。 #right(){(42:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **爆弾は長期保存できますか? 火薬が変質しますかね? 火薬には不可避的に残留酸や時間経過によって発生する酸が含まれ、 これが火薬、容器、着火機構などを浸食します。時には過敏になり、 時には不発になります。また、使用されている金属も内部から、外部から 腐食されますし、バネも弾力を失い、あるいは固着します。 爆弾はけっこう複雑なシステムですから、長期間動態保存するには 特別な処置が必要~しても部品交換なしに確実に行うのは無理なのです。 #right(){(731:system ◆systemVXQ2)} **C4爆薬は誘爆の危険が少ないと言うことですが、なにか特別な方法で起爆させているのでしょうか? 無茶苦茶感度を低くしてあるだけです よって高圧高温を用意するため、雷管のような爆速が速い点火元が必要となり、 誘爆もしにくいわけです #right(){(48:210)} **プラスチック爆薬の起爆装置は特殊な構造をしているのでしょうか? C4プラスチック爆薬も通常の雷管で点火します。というより、工業用爆薬も 安全性のため感度を落としてあるのが普通であり、そのような爆薬を確実に 起爆できるよう、雷管は作られています。逆に、単に火にくべても燃えるだけです。 #right(){(48:216)} **靴底に仕掛けたC4にマッチで火を着けようとした奴が居ましたが、あれで旅客機を爆破する事は出来たのでしょうか? C4に火をつけても、燃えるだけで爆発しません。 爆発させるためには信管が必要です。 #right(){(68:818)} プラスチック爆弾に火をつけても爆発しません。 せいぜいマッチの火がどこかに燃え移る程度でしょう。 #right(){(68:819)} **最近のミサイルや爆弾に搭載されている爆薬はどんなものが使われているのですか? RDX及びそれとTNTとの混合物が多いようです。 #right(){(74:541)} **火器の火薬ならば、粒径の細かい(=表面積が大きく燃焼しやすい)火薬が望ましいと直感的に思うのですが、違う物なのでしょうか? 砲身には耐えられる最大腔圧があり、むやみに燃焼速度の速い火薬を 使うとこの圧を超えてしまうことになります。逆に、砲身長の短い砲に 燃焼速度の遅い火薬を使うと、十分な腔圧が発生する前に砲弾が射出 されてしまいます。また、射程を変えて撃つためには、ある程度の許容域 も必要です。このため、砲身の材質、肉厚、口径、砲身長、ライフリング、 投射する砲弾の重量、耐衝撃強度、スリップバンドの性質などなどの変動 する各要素に対して単一の粒径(あるいは燃焼特性)の火薬では各砲の 最大性能を引き出せないことになるわけです。 #right(){(80:system)} んー、とはいえ、その後の展開はというと、粒径というレベルではなく、 粒子の形状やコーティングなどによってさまざまなバリエーションが 存在すると共に、それらをユニットとして構成したパッケージにも工夫が こらされています。それゆえに、薬包ユニット、砲弾ユニットの作成には 各メーカーの経験、技術が集約されています。「単一の粒径に退歩」という のがいつの時代の話かは知りませんが、現代は 155mm52口径砲と155mm38口径砲で、 使用できる薬包数が異なる(多少の互換性はあるとしても)時代になっています。 #right(){(80:system)} >「粒径が細かい=最密充填的に粒子がパッキングしてしまい、酸素との接触面積が減る」可能性もありますしね。 んーと、火薬ですから酸素との接触面積は考えなくて良いのです。 発生した火焔の効果的な伝播だけ考えれば良いのであって、粒子は 細かくしても必ずスペースが生じるので基本的に粒子が細かいほど 早く燃焼し、不燃も生じにくいのです。 #right(){(80:system)} **ハワイの観光地でやってる実弾射撃というのは弾の火薬をどれくらい抜いているものでしょうか? レンジによって違うので断定できません。 大体、装薬の量を確認する手段がありません。 #right(){(83:83)} 全部じゃないですけど、観光客向けに弱装弾を使用してるガンレンジも少なくないようです。 ですが、あまりにパウダーの量を減らすとジャムが起きまくるので、いくらなんでも半分って 事は無いと思われ。銃によってパウダーを減らす限界にも差があるし。 せいぜい、平均して8~9割程度に減らしてあるって位では? #right(){(83:84)} **小銃とかに使われてる火薬ってなに使ってるの? シングルベース系の火薬 #right(){(83:709)} **セムティック爆弾はC-4と表記しますが、C-4の4はどういう意味なのですか。 C-4 プラスティック爆薬 爆弾の原料がC-4 (composite-4)爆薬だからです。C-4の詳細は下記で。 http://science.howstuffworks.com/c-42.htm #right(){(86:system)} **大砲で発射できるナパーム弾はありますか? 大砲の弾では知りませんが(殺傷/体積効率悪そう)RPGや 肩撃ち無反動砲の弾頭にはナパーム弾頭、熱気圧弾頭があります。 大砲だと、赤燐弾(155mmで4kgの赤燐ペレット搭載)ぐらい ではないでしょうか。155mmはチラシ撒き弾からチャフ撒き弾まで バリエーション豊富ですが、ナパームはないようです。 #right(){(88:system)} **セムテックスとはどういう爆薬なのでしょうか? >私が調べた限りではC-4の事をさすと書いてあるページとまったく別のものであると書いてあるページの2つがありました >実際はどちらなのでしょうか? ともに可塑性があり、比較的鈍感で安全ないわゆる「プラスティック爆薬」 という意味で同じカテゴリーです。最近まで私もイコールだと思っていたの ですが、ふとしたことで調べなおして違うものである事がわかりました。 Composite C4 は91%のRDX (Cyclonite)爆薬と9%のポリイソブチレン(可塑剤)の混合物。 Semtex はおよそ同量のRDXとPETN (Pentaerythrite Tetranitrate)に少量の 可塑剤をくわえた混合物で、もっともポピュラーなSemtex-H は42%のRDXと 41%のPETNを含みます。。従って爆発物の痕跡から、PETNを検出することで 使用された爆薬がSemtexかC4かが判断できると一時考えられましたが、 実際には起爆用の雷管や導爆線などにPETNが使用される事も多く、実際には判別 困難と言われています。 #right(){(88:system)} セムテックスは確か共産圏ので 昔は爆破テロでよく使われたようです。 #right(){(88:一等自営業 ◆BVruYgneoI)} チェコ原産のチェコ名物です。2年続けてチェコに行ったのに ビールばかり飲んで帰ってきました。買ってくれば良かった(笑)。 現在でも製造されておりけっこうテロにも使われているそうです。 ただ、製造といっても工場でパッケージしてテロリストに郵送してるはずはなく、横流しとかでしょう。 草の根工場で作ってた時期もあるそうです(今でも?) 補足 C4プラスティック爆薬の成分、他の資料の方が正確なようです。 RDX - 91% Di(2-ethylhexyl) sebacate - 5.3% Polyisobutylene - 2.1% Motor oil - 1.6% http://science.howstuffworks.com/c-42.htm #right(){(88:system)} **19世紀中頃にはすでに実包があったようですが、それに使用された炸薬、雷管の火薬はなんだったのだろうか 武器―歴史,形,用法,威力 ダイヤグラム・グループ, その他 単行本 (1982/12) マール社 #right(){(92:304)} **日本の化学肥料メーカーが近年、化学肥料開発中に偶然、TNTの1万倍という超高性能の爆薬を開発してしまったという話を聞きました。 >もし本当であれば、自作の小説内で使いたいので、略称をお教え頂けませんでしょうか? ここで与太話決定だな。 例えば核兵器の威力を形容するのに、TNT1000トン=1キロトンとかの単位を用いる。 TNTの1万倍の威力の爆薬があれば、100kgで1キロトンの威力があるわけだ。 たった2トンで広島壊滅だぜ。 ちなみに本物のリトルボーイは5トン弱あった。つまり核兵器よりも強力。 #right(){(93:458)} **下瀬火薬ですが、そんなに凄い火薬だったのでしょうか? 実は下瀬火薬は全く大した事はありません。マンセーどころか欠陥ものです。 日露戦争で日本海軍がまともな火薬を使っていればロシア艦隊はもっと早く壊滅していたでしょう。 バルチック艦隊を打ち破ってしまったが故に、日本軍はその欠陥に気付くどころかマンセーしてしまったと言うのが実情です。 #right(){(102:914)} 下瀬火薬はほぼ純粋なピクリン酸です。 ピクリン酸の威力は、TNTを若干上回る程度ですが、黒色火薬に比べれば かなり強力でした。 安定性に欠けるため、1920年代には使用されなくなっています。 #right(){(102:915)} **ダイナマイトが甘いって本当ですか?食べても死なないのですか? ダイナマイトというか、ニトログリセリンは舐めると甘い味がするらしい。 一応心筋拡張の薬に使ったりはするが、有害ではあったはず。 ダイナマイトの状態では食べられないし甘い味もしないと思います。 #right(){(102:956)} ダイナマイトはニトログリセリンを珪藻土にしみ込ませることで安定させたもの。 珪藻土にはほとんど味がないので、ダイナマイトも甘いようだ。 山奥の工事現場ではダイナマイトを輪切りにして羊羹代わりに食ったなんていう、嘘か本当かわからない話はよく聞くね。 #right(){(102:959)} **ノーベル賞ってノーベルがダイナマイトが戦争に使われるのを悲しみ、自分の遺産を >世界平和&科学の発展に貢献した人にあげようと思ったのがはじまりだったと記憶してますが、 >そのノーベルの関係者が兵器を作ってるのですか? ダイナマイト・ノーベル社がG11のケースレスカートを作ったのだが? 別に火薬作ってもかまわんと思うがねぇ 民生の発破もあるし #right(){(109:948)} 一言だけ言っておきますノーベルの親父は機雷を作って億万長者になりました。 #right(){(109:949)} ノーベル社の公式サイトを見て、ノーベル財団の公式サイトを見て判断して下さい。 #right(){(109:950)} **ダイナマイトを手榴弾で誘爆できるのでしょうか? ダイナマイトを刃物で刺しても爆発しないのと一緒。 爆薬は種類によっては火をつけても爆発しない。 #right(){(110:828)} 条件次第では誘爆する可能性もある、ってとこじゃないのか? ダイナマイトを山積みして、その真ん中で爆発させたらいやでも誘爆するだろ #right(){(110:831)} 破片が高速で当たっただけならまず爆発しないよ 現場で石が飛んで保管してあるダイナマイトに 当たっても何も起こらないもん #right(){(110:833)} 手榴弾をダイナマイトにくくりつける。 これなら衝撃・圧力・熱の三要素がそろって起爆できます。 破片だけじゃ無理でしょう。 #right(){(110:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} 爆薬、火薬類のテストに銃撃感度試験というものがあるぐらいで、飛石ならともかく、 銃弾、あるいはそれに相当するような爆散鉄片では誘爆を起こし得ます。 ダイナマイトは安定化されているとはいえ、軍用に特に作成された低感度爆薬ではないので、 条件と加わる衝撃によって爆轟を起こす可能性は十分あります。 7.62mmでは起爆しなくとも、12.7mmでは起爆することもありますので (脆弱性試験として銃撃感度試験の一部で行われることがある)、 手榴弾の爆発の状態によっては爆発するでしょう。 まあ、必ずしも爆発するとは限らない、とは言って良いかも知れません。 爆発しない、はウソです。 #right(){(110:system)} 土建屋が通常使うダイナマイトは含水爆薬(ダイナマイトじゃなくて)だと思います その場合、破片程度では爆発しないとおもいます #right(){(110:867)} 確かに、スラリーやANFOは簡単には爆発しません。おっしゃる通りです。 でもダイナマイトは含水爆薬とは違うものですし、 さすがに土建屋でも(むしろよけいに)含水爆薬をダイナマイトとは呼ばないでしょう。 余談ですが、硝安系の爆薬は使用環境によって装填時に アンモニアガスの発生があり(特にアルカリ系の環境)、 閉所での使用は評判が悪いのだそうです。 最近改良されつつあるようですが。 安全だし安価ではあるのですが、ある意味ではダイナマイト以上に 設置も起爆も技術が要るもののようです。 #right(){(110:system)} **消炎火薬はどういう効果があるんですか? 二通りあります > 消炎火薬 1. 減熱消炎剤入り火薬(これは正確には爆薬)。塩化カリウム、塩化ナトリウムなどを混合することで、 爆発温度を低くし、爆炎を抑制する。可燃ガスや粉炭の存在下など、誘爆が起きやすい場所で使用する。 2. 消炎剤入り火薬。発射薬の使用時に発生する銃口炎、砲口炎を抑制し、発射場所を発見されにくく するとともに、眩惑をある程度防止する。硫酸カリウム、硝酸カリウムなどを添加する。 補足 オマケ効果ですが、消炎剤入り発射薬は、枯れ野原などの火災を起こしやすい場所で使う時にも便利です。 火事がイヤ、ということもありますが、それによって発見されやすくなるのを嫌う意味もあります。 #right(){(113:system)} **弾薬の種類(主に個人携行武器の弾薬)についてのおすすめの書籍を紹介していただけませんか? Chartwell BooksのIllustrated Encyclopedia of Ammunition 歴史、概要含めてこれに尽きる。 弾道学も含めるとまた変わるけど。 念のために書くけど、日本語の本で要望を満たすものはない。 #right(){(117:436)} >できれば日本語の本でないでしょうか? 残念ながら日本語の本では初心者レベルまでがせいぜいで、 そうした本にしても軍用で使われる弾についてはほんの一部しか 扱っていません。 軍事・兵法・戦記・戦史関連書籍総合スレット 2の http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1065783183/588 ここで紹介されている本と、あとは『銃器使用マニュアル』くらいです。 #right(){(117:443)} 「火器弾薬技術ハンドブック」 防衛技術協会刊 #right(){(117:469)} **WW2時の爆弾の炸薬と現代の爆弾の炸薬では、同重量で威力にどの程度の違いが生じるのでしょう。 一般的な炸薬ならば、WW2以前から現在までTNT(トリニトルトルエン)系が主流。 威力だけが理由ではなく、生産性と保管性でこれに優るものがないためです。 #right(){(119:50)} **弾薬にも特許権があって生産には特許権者へのライセンス料支払いが必要って本当? 弾薬が装薬のことなら、現在主流のTNTですら 19世紀の発明なのでとっくに特許は切れてる。 #right(){(119:729)} **現代の兵器についての資料等の「弾頭:高性能炸薬○○」という場面で使われる高性能炸薬とはHMXのことでしょうか? 高性能爆薬〇トン、というのは、伝統的にTNT換算のようです。 火薬学の分野でも標準爆薬としてよく使用されます。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} 高性能爆薬とは古臭い黒色火薬や綿火薬と区別してつけられた名前で、 現代の軍用爆薬はみな高性能爆薬の範疇にはいります #right(){(122:554)} **焼夷弾って当然炸薬入ってますよね? >某街(東海地方)では、当時空襲を体験した老人の多くが、焼夷弾は >爆発はしなかった(油撒き散らしてしつこく燃え続けるだけ)って話してたんですが 焼夷弾には、油脂燃焼系と金属酸化系があるけど、 油脂系の場合、あまり爆薬量が多いと、気体になり、あまり効果が期待できないので、 液体として付着する程度の弱い飛散効果を狙うんです #right(){(355:256)} 油を撒き散らしてしつこく燃える焼夷弾とは、M69焼夷弾であると思われる。 500lb収束爆弾1発の中に38発の子弾が格納されている。 子弾は径3inch六角形、長さ20inchの鋼鉄製の筒で、中にはTNTの炸薬と、マグネシウムを主とする着火剤、 ナパームジェル入りの布袋が納まり、弾頭部に信管がある。 着弾から約5秒後に炸薬に点火し、着火剤を通してナパームに引火。 ナパームは子弾の尾部を突き破って燃えながら噴出する仕組み。 まれに、着火せず油(ナパームジェル)だけを噴く例もあったようだが、38発1組の収束式なので、 たとえ1発2発子弾が着火に失敗したとしても大きな問題にはならなかった。 #right(){(355:302)} **各種火薬、爆薬をTNTに換算すると? Relative Effectiveness Power (R.E. power)というものに相当します。 同重量のTNTに対してどの程度の爆発力か=TNT相当重量。 TNT:1(当然) 黒色火薬:0.55 ニトログリセリン:1.5 C-4プラスティック爆薬:1.34 C-B(コンポジションB)爆薬:1.1 ダイナマイト(ニトロ40%):0.65 ダイナマイト(ニトロ60%):0.8 ゼラチン・ダイナマイト(ニトロ60%):0.76 #right(){(224:558)} **マグニチュードとTNT火薬の換算表 M0.5  TNT 5.6 kg (12.4 lb)  Hand grenade M1.0  TNT 32 kg (70 lb)   Construction site blast M1.5  TNT 178 kg (392 lb)  WWII conventional bombs M2.0  TNT 1 metric ton    late WWII conventional bombs M2.5  TNT 5.6 metric tons  WWII blockbuster bomb M3.0  TNT 32 metric tons  Massive Ordnance Air Blast bomb M3.5  TNT 178 metric tons  Chernobyl nuclear disaster, 1986 M4.0  TNT 1 kiloton       Small atomic bomb #right(){(313:概算値コピペ)} **TNTを地面に置いたとき、1kgあたりで半径いくらくらいまで爆発するんですか? とりあえず、爆発物単体として、人体に有害な爆圧が及ぶ範囲と言うことであれば、 http://www.eh.doe.gov/nepa/eis/eis0157/EIS0157_d4.html にいいデータがある。ここでは1 psiが人を昏倒させるレベルであり、2 psiでは木造家屋が破損する、 という結果を得ている。これに「Effects of the Explosion」に書いてあるデータと、二乗三乗則を加味すると、 20~40m程度になりそうだ。 #right(){(489:863)} **肥料とオイルを混ぜると爆弾が作れる、というのは本当ですか? 硝酸アンモニウム(硝安)だけでも、導爆が上手くいくと大爆発することがある。 9.11以前ではアメリカ史上最大級のテロ事件だったオクラホマ連邦ビル爆破事件に使われたのがそれ。 ビルの前に停めたトラックに満載した肥料爆弾は、建物を全壊させるほどの威力を発揮している。 #right(){(309:485,486)} **黒色火薬は毎秒4メートルの爆速なの?銃弾を手に持って敵に投げつけた方が強いかもね >13年式村田銃の弾って走ってかわせるんじゃないの? 13年式村田銃の初速は437m/sだけど。 爆速って「爆発の速度」とか「爆発の威力」じゃなく 「爆轟の伝播速度」だぞ 爆轟は気体の急速な熱膨張の速度が音速を超え衝撃波を伴いながら燃焼する現象 低速爆轟と高速爆轟とがあるが、低速爆轟でも2km/s程度ものが定義で これは黒色火薬でも起こるというか、黒色火薬のような火薬のほうが起き易い 高速爆轟は3~9km/sだが、低速爆轟を起こしやすい火薬は 小さな衝撃波であっても、燃焼、爆燃から容易に低速爆轟へ転移し、低速爆轟を経て高速爆轟に転移する >爆轟の伝播速度が毎秒4mって音速でもなんでも無いのでは? 爆轟の伝播速度って言うのは物凄く簡単に言うと 薬室(or薬莢)の中の火薬の一粒が爆発し、それが隣の一粒に連鎖する速度 のようなもの 薬室は数センチの長さしか無いものだから、秒速4mで伝播してもあっという間に 全火薬が燃焼し、その爆発エネルギーの総計で銃弾に音速を超えさせる (大昔の火薬というか銃は音速超えないのも多いけどね) >低速爆轟は毎秒2000mってことなら黒色火薬はその500分の1じゃん なにをどう勘違いしてるのかしらないが、爆速変わっても爆轟そのものの速度は変わらんぞ? >燃焼速度は最大4mって書いてるぞ >何でそれが2000mになるんだ 爆速は「火薬の全てに火が付く速度」 例えば4m×4m×4mの体積の山積みになった火薬でも 1秒で全部が燃えて大爆発を起こす、というようなもの 爆轟はその起こった爆発の威力が秒速2000mぐらいって事 そして、その爆発威力によって銃身から押し出されて発射される弾丸の速度が秒速437mになるというわけ #right(){(643:730-752)} **炸薬は今後も進化するのでしょうか? >爆弾が小型化されて飛行機の爆弾搭載量が飛躍的に増えることはないのでしょうか さまざまな高エネルギー物質が作られており、小型化できる可能性はあります。しかし、 1. 現在のところ高価であり、大量に作る方法も確立されていないものがほとんど。 2. 兵器として使用するには単に出力が大きいだけではなく、安全性が必要。   現用爆薬より高性能でしかも適度に鈍感な物質がなかなか作れない。 3. 現代の爆弾は周辺被害を抑えるため誘導爆弾として使用されることが大変多い。   爆薬そのものを減量できても、センサー、誘導装置があるのでサイズはそのまま小型にはならない。 4. なんだかんだ言っても、世界的に軍事予算は縮小傾向にあり、爆薬という基本部品交代は   開発、生産、兵站、インフラ更新を含めて巨額の費用が予想されるため、なかなか実行されない。 といった理由で、今のところ研究段階で足踏みです。 ミサイルの弾頭に使用される炸薬などは、軽量高出力が特に要求されますし、 全体が高価ですから爆薬のコストの比率は目立ちません。 今後、新爆薬が使用されるとしたら、この分野から拡がると思われます。 #right(){(302:411-412)} **ジャンボジェットが燃料満載してたらそれが爆発しただけで戦術核並みのエネルギーが出るんじゃなかったっけか? 日経サイエンス 2001年12月号 p13 世界貿易センター2棟の崩壊エネルギー 2×10^12J (TNT 500t) ジェット機2機の爆発エネルギー 9×10^11J (TNT 180t) 燃料の燃焼エネルギー 5×10^12J (TNT 990t) (34000kcal/gal × 3000gal) 運動エネルギー2機分 9×10^9J (TNT 2t) 戦術核300-1000t 広島原爆 20000t #right(){(649:477)} **高性能爆薬の「高性能」ってどういう意味ですか? >単に爆発が高威力ってこと?だとしたらその基準ってあるんですか? 爆発力が強いという意味。これには、発生するエネルギー量、爆圧などの測定による実際の威力、 爆轟速度などが含まれる。発生エネルギー量が多くても、ゆっくりしか放出されなければ ガソリンと同じで爆薬とは言えない。短時間で反応が終わるためには爆轟速度が速い必要がある。 したがって、爆轟速度が速く、単位体積あるいは重量あたりの発生エネルギー量が大きいものが 原則として高性能爆薬ということになる。実際には時間圧力試験、弾動臼砲試験、 鋼管試験などを行う。より実際的なデータを得る場合には、一定量の爆薬を起爆させ、 一定距離においた圧センサーで爆圧を記録して、ピーク値と積算値から爆薬の威力を比較する。 #right(){(662:system ◆systemVXQ2)} **ニトロセルロースも爆轟するのに、TNTなどと違って推進薬に使えるのはなぜですか? >他にももっと燃焼速度の遅い爆薬はありますよね。それらは使えるんですか? ニトロセルローズは「爆轟することもあり得る」だけなので、乾燥圧搾する、 あるいは圧搾して起爆薬を併用するなどの条件下で爆轟を起こさせない限り、 推進薬、発射薬として安全に使用できます。 燃焼速度ではなく、爆轟速度のことだと思いますが、いくら遅くても 爆轟(遅いものでも2000m/sec以上)は、爆燃(早いものでも数百m/sec)より ずっと早く進み、圧上昇も急ですから、発射薬、推進薬には使用しません。 爆燃することを保証できる火薬が発射薬、推進薬として使用できるわけです。 理論的には、銃砲、弾丸を強固にし、ライフリング等も工夫すれば、 爆薬を発射薬として使用することができますし、爆薬を推進薬とするロケットも 想像できますが(ダイダロスとか)、どちらも実用的とはまったく言えません。 #right(){(676:system ◆systemVXQ2)} **第二次世界大戦の頃の炸薬と現代の炸薬って破壊力に差はあるのですか? 使用される爆薬自体は、第二次大戦頃からRDXやTNT、それらの混合薬などが 登場しており、戦後画期的にシーンが変わったわけではありません。 定番爆薬トルトナル(TNT80%+アルミ20%)の使用が1945頃から開始されており、 これは一応戦後の爆薬と考えた方がよいのかな。HMXは1950年以降なのでこれは はっきり戦後の爆薬です。TNTの爆速6950、爆轟圧17.7、RDXの同8950、34.1に 比較してHMXは9110、39.5と優れていますが、格段の差と言うわけではありませんね。 最近の爆薬は爆発力もですが、むしろ安全性、易充填性、保存性などに 重点が置かれ、特に安全性が今の流行りです。米のPBXはじめ、フランスなども 積極的に取り組んでいますが、成分はHMX、RDX、アルミなどで鈍感剤を加えた上、 充填方法や用途によって組み合わせを変えています。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **ハープーンなどで使用してるDestexとはどんな爆薬でしょう? DestexはTNT75%、アルミ20%およびワックスの混合爆薬です。トリトナルにワックスを加えた感じですね。 個々のミサイルについてはわからないですが、ミサイルの爆薬としてはTNTにRDXやHMXを混合して 破片加速能力を向上させたり、さらにワックスを加えて安全性を増したりしたものが使用されているようです。 メジャーなところでは、TNT25%+RDX75%のCyclotol、TNT30%+HMX70%のOctol(それぞれ配合比に バリエーションあり)などが使用されているようです。 最近では被弾や火災、事故による爆発、誘爆を防ぐため、安全性を重視した弾薬 (IM : Insensitive Munitions)が増加しつつあります。米では樹脂を加えることでこれを実現したPBX (Plastic Bonded Exploseve)を開発、採用しています。これらの組成は、HMX+樹脂、RDX+アルミ+樹脂、 RDX+アルミ+過塩素酸アンモニウムなど、多様です。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **圧力容器試験とは何を調べる実験なのでしょうか? >ちなみに、bombe manome´triqueでぐぐると、このような写真が出て参ります。 >http://www.chez.com/thiot/#Bombm ご質問の試験、器具ですが、「圧力容器試験(またはケーネン試験)」、圧力容器、というのが正しい名称のようです。 圧力容器内の資料を外部からの加熱で燃焼させ、熱分解の激しさを測定するものです。 爆薬の特性測定にも用いられます。 火薬類の性能試験中、静的効果の試験、に分類されるようです。 圧力容器試験は外部から熱を加えて試料に熱分解を起こさせる装置ですが、 例のサイトの写真と説明、特に6000気圧とか12000気圧とかいう耐圧を見ると、 おそらく内部で実際に信管と起爆薬を用いて爆轟を起こさせる装置だと思います。 その際に発生する圧とその時間変化を記録する装置かと。 爆弾そのものだと破片などで容器が損壊しますから、薬品だけを使うんだと思います。 爆薬の性能はどれだけ短時間に爆轟が終了し、最大圧力に達するかが問題になりますから、 当然そのような装置は有益だと思います。一般的なカロリーメーターでは爆薬単体の性質はわかっても、 爆発系列(信管/伝爆薬/爆薬)として構成したときの能力はわかりませんから。 私の憶測に過ぎませんし、そのような装置に対する日本語の専門用語は(あるかどうかも)わかりません。 #right(){(246:859-921)} **起爆薬は自作できますか? 雷汞は水銀を硝酸に溶かしこれに酒精を加えて化合させたものです。 白色或いは灰白色の微細な結晶体で有毒、一寸の摩擦や衝動で忽ち爆発します。 少量を雷管に圧搾填実すれば、安全である。 同様に使われるもので、金属ナトリウムに乾アンモニアを作用して得たアミド曹達に亜酸化窒素瓦斯を 通じ、更にこれに硝酸を以て中和した溶液中に、硝酸鉛を加えて作ったもので、雷汞より鈍感であるが、 起爆力は大。 ちなみに、子供向け百科事典の内容だったりするのだが。 #right(){(242:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **日本は小銃用の無煙火薬をドイツのクルップ社から盗んで開発したというエピソードがありました。 小銃用の無煙火薬は、1885年にフランスでB火薬(綿火薬と基剤とする帯状火薬)が発明されたのですが、 その年に同国を訪問した大山巌陸軍大臣に試料が贈呈され、その研究に着手、1890年に試製に成功し、 1892年より製造開始となっています。 ちなみに、同火薬は、31年式野山砲の制式火薬であり、クルップから導入したものではありません。 海軍は紐状火薬を採用していますが、長らく輸入品となっています。 #right(){(240:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **弾薬とかにも賞味期限というか、使用期限みたいな物はあるんでしょうか? 管理が悪い場合や製品に問題がある場合には火薬、爆薬が湿気ることもある。 しかし、それでは短期間でも雨降りが続いたり、現場で濡れたら使えないことになり、 昔ならともかく、現代ではそれはふつー許されない。問題なのは火薬や爆薬の 物理的、化学的不安定さ。物理的にいえば、推進薬、発射薬は火薬をさまざまに 加工して粒状にしていることが多く、その粒の形状や粗さによって燃焼状態が変わる。 振動や時間経過、温度変化でこの物理的性質が変化すると、所定の燃焼特性が得られず、 最悪の場合は銃身、砲身の破裂を招く。化学的不安定さは特に高温にされされた場合に 火薬、爆薬の分子が分解し、不安定な中間化合物を作ることによる。最悪の場合、 自然発火に至る。いずれにせよ、長期間の温度変化、物理的振動などにさらされた 弾薬は所定の振る舞いが期待できず、使用に耐えなくなる。 問題は、たいていの弾薬は発射薬を含んでおり、このニトロセルローズが経年変化して 不安定になること。1999年のフィンランドでの弾薬庫爆発も、多量に貯蔵されていた 製造後20年(ものによっては50年に至る)40mm高射砲弾の発射薬が自然発火したためと 言われている。この他にも、1989年米ホーソン陸軍弾薬貯蔵所、1996年米レッドリバー弾薬貯蔵所、 1997年米ホーソン弾薬貯蔵所、1998年プリメックス弾薬庫など、老朽化弾薬の発火によると思われる 事故は多発している。このため、老朽化弾薬を周辺危害、環境汚染することなく処理する方法の開発と 施設の建造が進んでいる。 #right(){(170:377-433)} **液体火薬は実用化されているのでしょうか? >たしか米軍で、レーザー点火だったような? 液体火薬は別にレーザー点火する必要はありません。 モジュールを個数単位で追加して射程調整する固体装薬と違って 液体では連続可変で好きなように量を変えられる上、固体装薬のように 射程に応じて何種類かのモジュールを持つ必要もありません。兵站は楽で ムダがない。また燃焼中にさらに追加することで砲身内圧を局部的に上げることなく 大射程を得ることもできます。被弾時の安全性などは液体固体ではなく火薬次第。 いいことづくめに聞こえますが、液体火薬を均質に着火することが難しく (ここで苦し紛れにレーザー点火とか、プラズマ点火とか出てくる) 火薬が分解して燃焼する過程で砲身内部を浸食しやすいといった欠点があります。 このため各国、特に米はかなり費用を投じたものの、結局あきらめて 将来の課題としています。 液体装薬には二つの考え方がある。一つは現在の装薬同様、 火薬自体に燃焼に必要な酸素を含んでいるもの。ただ、黒色火薬以来、 長い歴史によって開発されてきた固体装薬と違って、液体火薬では 爆燃はするが爆轟しない、という発射薬に必要な性質を持ち、 かつ温度変化(気温、砲身内温度)に対して安定なものがない。 また被弾などに対してはむしろ不安定なものが多く、新物質の開発もなかなか進まない。 もう一つは火薬は酸素を持たず、あるいはかなり不足していて、空気中の酸素を利用するもの。 つまり燃料気化爆弾のイメージ。これだと被弾しても安全だし、空気を使える分、 燃料重量あたりの出力を稼げる。しかし自動車のエンジンの効率アップが大変なのと同様、 空気と最適比で混合し(温度、気圧を補正しつつ)、発射の短時間で完全に燃焼させるのは至難。 燃焼にムラができて温度、圧力的に砲身に部分的な負担がかかるところができやすい。 #right(){(215:54-56)} **ANFO爆薬は軍事としては使用されてないのですか? ANFOは重量、体積当たり威力が弱いので軍用にはあまり適していません。 爆発力が非線形、つまり使用量を半分にした場合、威力が半分にならず、 半分以下になって予測しにくいという欠点や、保存中に油分との分離、不均一が 起きるなど、面倒な点も多いのです。ただ、物資が不足した際、TNTと ANを混合して言わば水増し用に使われたことはあります(一次、二次大戦中の「アマトール」)。 半流体の爆薬は、大量を簡易に充填するのには便利なのですが、 その場合、軍用にはスラリー爆薬(水性エマルジョン爆薬)が使用されるのが普通のようです。 それも、一時的に、という感じで。 #right(){(699:system ◆systemVXQ2)} **ANFOを起爆させる時は親ダイするみたいですが何故直接ANFOに雷管だけをセットしないんですか? >ANFOは雷管だけでも十分起爆できると思うのですが。 >あと起爆薬の量がどれだけ少なくとも伝爆するんでしょうか? ANFOは非常に起爆しにくい、非常に安全な爆薬です。伝爆薬(ブースター)を使っても 形状(管径など)によっては起爆しないことがあり、雷管だけで確実に起爆することはまず不可能です。 容器の壁による衝撃波の反射まで考えて、一種の爆縮焦点を作れば点火はできるかも知れませんが、 安定した爆轟波の発生、完全な爆轟は困難です。 伝爆薬を使用しても、スケールが小さすぎると爆発しないことがあります。 爆轟波が安定するまでに容器の壁に達してしまうと、そこで終わってしまう感じかな。 十分量の伝爆薬による強力、確実な衝撃波の発生と、それを安定した爆轟波に変えるだけの サイズがあって、はじめてANFOは確実な爆発を起こします。 #right(){(741:system ◆systemUniQ)} **セムテックという爆薬について プラスチック爆薬の一つです。 プラスチック爆薬とは、爆薬をグリースで固めて、粘土のような 可塑性(ぐにぐにとして形の変わる性質=プラスチック)を持たせた爆薬のことです。 なお、爆薬は火をつけるだけでは爆発しません。 信管を使わずに爆薬に火をつけても、燃えるだけです。 似たようなものに、C4という爆薬があります。 #right(){(24:800)} >セムテックとC4の違いは? セムテックは東欧で開発された爆薬で、冷戦中のテロはこれが主流だった。 プラスチック爆薬と呼ばれるC4は、RDXと可塑性物質(ワックス)あるいは 合成樹脂の混合物で鈍感剤の役目もある。 C4との特性比較は不明。TNTを1.00とした場合C3は1.33. C4は似たようなものと思われる。 #right(){(24:一等自営業 ◆kawD31MU)} **主に銃砲弾の発射薬に使用されているニトロセルロースを、榴弾の炸薬に使ってTNTなどの爆薬なみの殺傷力を出すのは不可能でしょうか? ニトロセルロースと黒色火薬 ともに火薬であり、爆燃はするが爆轟(衝撃波発生を伴う超音速の燃焼)は 起きないのが原則です。その意味で、両方とも炸薬として使用するには不適当 です。ただ、火薬も条件次第では爆轟することがあり、ニトロセルロースに ついても数年前の火薬工場の爆発事故調査の際に、爆轟可能であることが証明 されています。すなわち、適当な条件(密度、容器、雷管など)を整えれば ニトロセルロースも炸薬として使用可能です。 炸薬としての黒色火薬との比較は資料がありませんが、ニトロセルロースは酸素 バランスがマイナス側であり、火薬に望ましい弱プラスに調整可能な黒色火薬より 不利になると思われます。製造はまったく別問題で、原料入手が用意で、混合するまで 安定な黒色火薬と、濃硫酸や温度管理が必要で、作成後も十分不純物を取らないと 劣化、自然発火の恐れがあるニトロセルロースとでは比較になりません。製作効率は 黒色火薬の圧勝でしょう。 #right(){(50:279-280)} **弾薬はどのように保存するのが理想的なのでしょうか? 参考になればいいんだけど。ググって見つけた海上自衛隊の火薬類の取扱いに関する達(抜粋) 第13条 無煙火薬並びにこれを内蔵した弾薬及び火工品を貯蔵する場所は、原則として温度5℃以上38℃以 下及び湿度80パーセント以下に保つものとする。ただし、貯蔵する場所の温度が、次の表の左欄に掲げる温度 に上昇したときは、当該場所に貯蔵中の弾薬及び火工品は優先的に消費するものとし、その時間の累計がそ れぞれ右欄に掲げる時間に達したものは、臨時検査を行わなければならない。 温度の範囲           累計時間数 40℃を超え49℃以下のとき  500時間 49℃を超え54℃以下のとき  100時間 54℃を超えたとき         直ちに #right(){(293:756)} **花火用の火薬は銃砲に使用できますか? 煙火用の火薬は単に発色剤が混合してあるだけでなく、 緩徐に燃焼するような助剤も含んでいることが多いので、 銃砲に転用すると威力が落ちるでしょう。 また、発射薬に使用する場合は、粒径も威力や その安定性に大きく影響します。煙火用火薬を 銃砲に使用することは可能でしょうが、ある程度の レベルで実用しようとすれば、トライアンドエラーが かなり必要になると思います。私なら溶出、再結晶・・・ 花火用の火薬というと、黒色火薬が頭に浮かぶのですが、玩具用花火では酸化剤として 硝酸カリウムの他に、発色を兼ねて硝酸バリウムや硝酸ストロンチウム、過塩素酸アンモニウムや、 場合によっては酸化鉄、鉛丹まで使われることもあります。 従って、黒色火薬に比べるとかなり威力は低く、それも花火の種類によって大きく異なります。 もっとも黒色火薬に近いの(あるいはそのもの)は打ち上げ花火の打揚火薬でしょう。 #right(){(669:system ◆systemVXQ2)} **ナパームの燃料はガソリンにラテックスなどを溶かし込んだものですか? ナパームに配合されているのはポリスチレンなどで、ラテックスは二次大戦中の 火焔放射器燃料には使用されましたが、ナパームには使用されていません。 これには、ラテックスの原料である天然ゴムの供給が不足したため、ハーバード大学が デュポン社などと共同研究して、脂肪酸とかナフテン酸のアルミ塩をガソリン(ナフサ)に 混合する方法を開発したという経緯があります。現代のナパームはさらに変更され、 ポリスチレン、ベンゼンなどをガソリンに混合したもの(Napalm-B)になっています。 #right(){(670:system ◆systemVXQ2)} **湿気に弱いというのはTNT・黒色・無煙など火薬全般に共通する問題ですか? 水に着けたら発火しないのと、勝手に空気中の水吸って発火しなくなるのとはまったく違うから。 黒色火薬はその傾向があり、だから現在普及してるのはTNT、無煙火薬。TNTは水につけても起爆するし。 ただ、ニポリトが普及しないのは、戦時の廃物利用には適していても、性能自体が オリジナルの爆薬に劣る点が問題。きちんと作る余裕のあるときに、わざわざ低性能の 爆薬使うヤツはいないわけです。だからプラスティック爆薬が普及している。 #right(){(703:system ◆systemVXQ2)} **アンホ爆薬の爆破動画がようつべにありますけど、何十キロもの爆薬を何処から調達してるのですか? AN自体は肥料ですから、いくらでも手に入ります。黒色や無煙火薬も銃の薬莢用雷管も 普通に売られていますから、上手に組めば、それで起爆させることもできるでしょう。 もっとも、起爆雷管の類もアメリカでは日本より遙かにぬるい管理(合法か違法か知りませんが)を されているようなので、入手する気になればなんとでもなるのでしょう。 #right(){(703:system ◆systemVXQ2)} **手榴弾は起爆薬に黒色火薬を使用するみたいですが黒色火薬はデトネーションを起こさないのに起爆に使えるのですか? 起爆そのものは他の火薬だ! 黒色火薬は爆発までの時間を遅らせるための、いわば導火線として使っているだけだ! #right(){(俺初質スレ711:22)} **弾薬にも使用期限があると思いますが、使用期限が来たらどうするんですか? 一応、使える分にはせっかくの実弾なので訓練に供しますが・・・ http://patent.astamuse.com/ja/granted/JP/No/4120884 こういうもんが特許とるくらいなんで 神戸製鋼所、こんだけ色々特許取ってるってこた、かなりの爆破処理請け負ってますな #right(){(723:ゆうか 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 ◆u8WC078ef5ch)} 昔は積んで爆破したり、海に捨てたりすることも多かったのですが、 最近は環境汚染や安全性の問題がうるさく、正しくエコに処理しないとだめということで、 排ガス、廃水、音響、震動などで周りに迷惑をかけず、できるだけ再利用できる形で 処理するのがたしなみとされています。 このため、高効率に弾薬を処理するシステムが開発され、 生の弾薬を機械的に分解し、中身を分離し、爆薬は化学的に処理して 再生、あるいは無害化するコンビナートが各国で作られています。 ついでに言えば、鉛の散弾が禁止された流れで、雷管中の雷薬も 鉛フリーの成分が要求され、練習用の弾も鉛フリーがたしなみに なりつつあります。企業の広告を見ても鉛フリーの弾薬とか、 手榴弾とか言う文句が目につきます。 #right(){(723:system ◆systemVXQ2)} **雷管に使用される過酸化アセトンやライコウ等は非常に鋭敏な爆薬ですが、どうやって雷管に詰め込むのでしょうか? 湿らした状態で扱い、乾燥させます。 #right(){(735:system ◆systemVXQ2)} **C4プラスチック爆薬は火にくべても銃で撃っても爆発しない事で有名ですが >逆に言えばその他の爆薬の大多数は火にくべたり銃で撃てば爆発するという事ですか? 爆薬大多数はは燃えるだけです #right(){(俺初質スレ2049:906)} むしろ、その程度で爆発するような爆薬は、危なっかしくて実用的じゃない #right(){(俺初質スレ2049:909)} 誘爆事故は少なからずあります。 爆薬は銃弾ぐらいではまず爆発しませんが、火災の火炎は非常に危険です。以下のリンク先をご覧下さい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E5%BC%BE http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E5%BC%95%E3%81%8D%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%A0%B8%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BB%A5%E5%A4%96%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%88%86%E7%99%BA%E4%B8%80%E8%A6%A7 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1484200444 **初期の九三式酸素魚雷は九七式爆薬以外のものを使っているのでしょうか? >>438 使ってるとしたら、94式爆薬でしょうね。 #right(){(俺初質スレ435:439)} **C4って粘土のような形態をしているんじゃなかったですか? 粘土状なのは樹脂を混ぜているから #right(){(俺初質スレ435:910)} **ANFOは戦場で使用されてるの? アンホは安全だけど爆発威力では劣るし、雷管で爆発しないのはかえって不便 でも一次大戦や二次大戦ではTNTなどの爆薬不足から、硝安を代用爆薬に使ったりはしていた 現代では正規軍でなく、テロリストや反政府ゲリラのような貧者が代用爆薬を使う事はある #right(){(俺初質スレ436:692)} 硝安は身近に存在するからね 多分普通の人が一番簡単に製造出来る爆薬なんじゃないかな #right(){(俺初質スレ436:693)} **ANFOは工夫次第で雷管起爆も可能ってこと? アンホは雷管では起爆されないことが法規上の絶対条件であるが、有機防結剤の添加は法規上0.2%以下と規定されてる 有機物があると硝安の爆発性が増し危険なためであり、鋭感剤などを添加すれば爆発感度も上がる #right(){(俺初質スレ436:685)} 発射薬に使用されるような爆薬は鈍感なのでは ANFOだって雷管程度では起爆出来ないでしょう #right(){(俺初質スレ436:675)} ANFOは安全性の為に、わざと雷管では起爆できないように調整してるが 装薬は不発では困るから、ちゃんと作動するように調整されている それと装薬は炸薬と違って推進薬だからな ロケットの固体燃料みたいなもんだ(元はどちらも黒色火薬だった) #right(){(俺初質スレ436:676)} 急冷剤の硝安には尿素が添加されてるけどこいつはつまり0,2%以下ってことだね しかし金属粉を混ぜると能力が上がると聞いたことはあるが有機物も駄目なのか しかし何の為の尿素なんだろ?食塩が添加されてるのは理解出来るが… #right(){(俺初質スレ436:686)} 冷却剤に使う硝安や尿素は、水に溶かすと吸熱反応を起こすから 鋭感剤ははニトロ化合物で、アルミ粉とかは爆速を上げる効果 #right(){(俺初質スレ436:688)} 硝安だけで吸熱性があるんだから一本化すれば良いんじゃ? 有機物を混ぜると感度上がるなら尚更ね #right(){(俺初質スレ436:689)} 一本化してる冷却剤もあるけど、たぶん合わせた方が冷却効果が大きいんじゃないかな 黒色火薬の硝酸カリウムやアンホの硝酸アンモニウムは酸化剤で、木炭や軽油が燃焼剤になる 燃焼剤(軽油)や鋭感剤(ニトロ化合物)がなければ、硝安自体そんなに過敏じゃないし 雷管で起爆しなければそんな簡単に爆発まではしない(肥料でたまに爆発事故が起きるが) #right(){(俺初質スレ436:690)} ----
#CONTENTS ---- **マグネシウム爆弾について教えて 英国が試作した4ポンド焼夷弾の原型です。 しかし、マグネシウム不足が原因で、テルミットとかゼリー状ガソリンを使ったものに変わりました。 それが今のナパーム弾で、Vietnam戦争時にも使われています。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **未だに黒色火薬とかはないですよね? いまだに手りゅう弾の遅延信管の部分がそうです。 あと、砲弾の発射装薬の点火(起爆)用にも一部使用されてる物もあります。 安価で信頼性があるからと思います。 #right(){(42:一等自営業 ◆O8gZHKO.)} **爆弾は長期保存できますか? 火薬が変質しますかね? 火薬には不可避的に残留酸や時間経過によって発生する酸が含まれ、 これが火薬、容器、着火機構などを浸食します。時には過敏になり、 時には不発になります。また、使用されている金属も内部から、外部から 腐食されますし、バネも弾力を失い、あるいは固着します。 爆弾はけっこう複雑なシステムですから、長期間動態保存するには 特別な処置が必要~しても部品交換なしに確実に行うのは無理なのです。 #right(){(731:system ◆systemVXQ2)} **C4爆薬は誘爆の危険が少ないと言うことですが、なにか特別な方法で起爆させているのでしょうか? 無茶苦茶感度を低くしてあるだけです よって高圧高温を用意するため、雷管のような爆速が速い点火元が必要となり、 誘爆もしにくいわけです #right(){(48:210)} **プラスチック爆薬の起爆装置は特殊な構造をしているのでしょうか? C4プラスチック爆薬も通常の雷管で点火します。というより、工業用爆薬も 安全性のため感度を落としてあるのが普通であり、そのような爆薬を確実に 起爆できるよう、雷管は作られています。逆に、単に火にくべても燃えるだけです。 #right(){(48:216)} **靴底に仕掛けたC4にマッチで火を着けようとした奴が居ましたが、あれで旅客機を爆破する事は出来たのでしょうか? C4に火をつけても、燃えるだけで爆発しません。 爆発させるためには信管が必要です。 #right(){(68:818)} プラスチック爆弾に火をつけても爆発しません。 せいぜいマッチの火がどこかに燃え移る程度でしょう。 #right(){(68:819)} **最近のミサイルや爆弾に搭載されている爆薬はどんなものが使われているのですか? RDX及びそれとTNTとの混合物が多いようです。 #right(){(74:541)} **火器の火薬ならば、粒径の細かい(=表面積が大きく燃焼しやすい)火薬が望ましいと直感的に思うのですが、違う物なのでしょうか? 砲身には耐えられる最大腔圧があり、むやみに燃焼速度の速い火薬を 使うとこの圧を超えてしまうことになります。逆に、砲身長の短い砲に 燃焼速度の遅い火薬を使うと、十分な腔圧が発生する前に砲弾が射出 されてしまいます。また、射程を変えて撃つためには、ある程度の許容域 も必要です。このため、砲身の材質、肉厚、口径、砲身長、ライフリング、 投射する砲弾の重量、耐衝撃強度、スリップバンドの性質などなどの変動 する各要素に対して単一の粒径(あるいは燃焼特性)の火薬では各砲の 最大性能を引き出せないことになるわけです。 #right(){(80:system)} んー、とはいえ、その後の展開はというと、粒径というレベルではなく、 粒子の形状やコーティングなどによってさまざまなバリエーションが 存在すると共に、それらをユニットとして構成したパッケージにも工夫が こらされています。それゆえに、薬包ユニット、砲弾ユニットの作成には 各メーカーの経験、技術が集約されています。「単一の粒径に退歩」という のがいつの時代の話かは知りませんが、現代は 155mm52口径砲と155mm38口径砲で、 使用できる薬包数が異なる(多少の互換性はあるとしても)時代になっています。 #right(){(80:system)} >「粒径が細かい=最密充填的に粒子がパッキングしてしまい、酸素との接触面積が減る」可能性もありますしね。 んーと、火薬ですから酸素との接触面積は考えなくて良いのです。 発生した火焔の効果的な伝播だけ考えれば良いのであって、粒子は 細かくしても必ずスペースが生じるので基本的に粒子が細かいほど 早く燃焼し、不燃も生じにくいのです。 #right(){(80:system)} **ハワイの観光地でやってる実弾射撃というのは弾の火薬をどれくらい抜いているものでしょうか? レンジによって違うので断定できません。 大体、装薬の量を確認する手段がありません。 #right(){(83:83)} 全部じゃないですけど、観光客向けに弱装弾を使用してるガンレンジも少なくないようです。 ですが、あまりにパウダーの量を減らすとジャムが起きまくるので、いくらなんでも半分って 事は無いと思われ。銃によってパウダーを減らす限界にも差があるし。 せいぜい、平均して8~9割程度に減らしてあるって位では? #right(){(83:84)} **小銃とかに使われてる火薬ってなに使ってるの? シングルベース系の火薬 #right(){(83:709)} **セムティック爆弾はC-4と表記しますが、C-4の4はどういう意味なのですか。 C-4 プラスティック爆薬 爆弾の原料がC-4 (composite-4)爆薬だからです。C-4の詳細は下記で。 http://science.howstuffworks.com/c-42.htm #right(){(86:system)} **大砲で発射できるナパーム弾はありますか? 大砲の弾では知りませんが(殺傷/体積効率悪そう)RPGや 肩撃ち無反動砲の弾頭にはナパーム弾頭、熱気圧弾頭があります。 大砲だと、赤燐弾(155mmで4kgの赤燐ペレット搭載)ぐらい ではないでしょうか。155mmはチラシ撒き弾からチャフ撒き弾まで バリエーション豊富ですが、ナパームはないようです。 #right(){(88:system)} **セムテックスとはどういう爆薬なのでしょうか? >私が調べた限りではC-4の事をさすと書いてあるページとまったく別のものであると書いてあるページの2つがありました >実際はどちらなのでしょうか? ともに可塑性があり、比較的鈍感で安全ないわゆる「プラスティック爆薬」 という意味で同じカテゴリーです。最近まで私もイコールだと思っていたの ですが、ふとしたことで調べなおして違うものである事がわかりました。 Composite C4 は91%のRDX (Cyclonite)爆薬と9%のポリイソブチレン(可塑剤)の混合物。 Semtex はおよそ同量のRDXとPETN (Pentaerythrite Tetranitrate)に少量の 可塑剤をくわえた混合物で、もっともポピュラーなSemtex-H は42%のRDXと 41%のPETNを含みます。。従って爆発物の痕跡から、PETNを検出することで 使用された爆薬がSemtexかC4かが判断できると一時考えられましたが、 実際には起爆用の雷管や導爆線などにPETNが使用される事も多く、実際には判別 困難と言われています。 #right(){(88:system)} セムテックスは確か共産圏ので 昔は爆破テロでよく使われたようです。 #right(){(88:一等自営業 ◆BVruYgneoI)} チェコ原産のチェコ名物です。2年続けてチェコに行ったのに ビールばかり飲んで帰ってきました。買ってくれば良かった(笑)。 現在でも製造されておりけっこうテロにも使われているそうです。 ただ、製造といっても工場でパッケージしてテロリストに郵送してるはずはなく、横流しとかでしょう。 草の根工場で作ってた時期もあるそうです(今でも?) 補足 C4プラスティック爆薬の成分、他の資料の方が正確なようです。 RDX - 91% Di(2-ethylhexyl) sebacate - 5.3% Polyisobutylene - 2.1% Motor oil - 1.6% http://science.howstuffworks.com/c-42.htm #right(){(88:system)} **19世紀中頃にはすでに実包があったようですが、それに使用された炸薬、雷管の火薬はなんだったのだろうか 武器―歴史,形,用法,威力 ダイヤグラム・グループ, その他 単行本 (1982/12) マール社 #right(){(92:304)} **日本の化学肥料メーカーが近年、化学肥料開発中に偶然、TNTの1万倍という超高性能の爆薬を開発してしまったという話を聞きました。 >もし本当であれば、自作の小説内で使いたいので、略称をお教え頂けませんでしょうか? ここで与太話決定だな。 例えば核兵器の威力を形容するのに、TNT1000トン=1キロトンとかの単位を用いる。 TNTの1万倍の威力の爆薬があれば、100kgで1キロトンの威力があるわけだ。 たった2トンで広島壊滅だぜ。 ちなみに本物のリトルボーイは5トン弱あった。つまり核兵器よりも強力。 #right(){(93:458)} **下瀬火薬ですが、そんなに凄い火薬だったのでしょうか? 実は下瀬火薬は全く大した事はありません。マンセーどころか欠陥ものです。 日露戦争で日本海軍がまともな火薬を使っていればロシア艦隊はもっと早く壊滅していたでしょう。 バルチック艦隊を打ち破ってしまったが故に、日本軍はその欠陥に気付くどころかマンセーしてしまったと言うのが実情です。 #right(){(102:914)} 下瀬火薬はほぼ純粋なピクリン酸です。 ピクリン酸の威力は、TNTを若干上回る程度ですが、黒色火薬に比べれば かなり強力でした。 安定性に欠けるため、1920年代には使用されなくなっています。 #right(){(102:915)} **ダイナマイトが甘いって本当ですか?食べても死なないのですか? ダイナマイトというか、ニトログリセリンは舐めると甘い味がするらしい。 一応心筋拡張の薬に使ったりはするが、有害ではあったはず。 ダイナマイトの状態では食べられないし甘い味もしないと思います。 #right(){(102:956)} ダイナマイトはニトログリセリンを珪藻土にしみ込ませることで安定させたもの。 珪藻土にはほとんど味がないので、ダイナマイトも甘いようだ。 山奥の工事現場ではダイナマイトを輪切りにして羊羹代わりに食ったなんていう、嘘か本当かわからない話はよく聞くね。 #right(){(102:959)} **ノーベル賞ってノーベルがダイナマイトが戦争に使われるのを悲しみ、自分の遺産を >世界平和&科学の発展に貢献した人にあげようと思ったのがはじまりだったと記憶してますが、 >そのノーベルの関係者が兵器を作ってるのですか? ダイナマイト・ノーベル社がG11のケースレスカートを作ったのだが? 別に火薬作ってもかまわんと思うがねぇ 民生の発破もあるし #right(){(109:948)} 一言だけ言っておきますノーベルの親父は機雷を作って億万長者になりました。 #right(){(109:949)} ノーベル社の公式サイトを見て、ノーベル財団の公式サイトを見て判断して下さい。 #right(){(109:950)} **ダイナマイトを手榴弾で誘爆できるのでしょうか? ダイナマイトを刃物で刺しても爆発しないのと一緒。 爆薬は種類によっては火をつけても爆発しない。 #right(){(110:828)} 条件次第では誘爆する可能性もある、ってとこじゃないのか? ダイナマイトを山積みして、その真ん中で爆発させたらいやでも誘爆するだろ #right(){(110:831)} 破片が高速で当たっただけならまず爆発しないよ 現場で石が飛んで保管してあるダイナマイトに 当たっても何も起こらないもん #right(){(110:833)} 手榴弾をダイナマイトにくくりつける。 これなら衝撃・圧力・熱の三要素がそろって起爆できます。 破片だけじゃ無理でしょう。 #right(){(110:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.)} 爆薬、火薬類のテストに銃撃感度試験というものがあるぐらいで、飛石ならともかく、 銃弾、あるいはそれに相当するような爆散鉄片では誘爆を起こし得ます。 ダイナマイトは安定化されているとはいえ、軍用に特に作成された低感度爆薬ではないので、 条件と加わる衝撃によって爆轟を起こす可能性は十分あります。 7.62mmでは起爆しなくとも、12.7mmでは起爆することもありますので (脆弱性試験として銃撃感度試験の一部で行われることがある)、 手榴弾の爆発の状態によっては爆発するでしょう。 まあ、必ずしも爆発するとは限らない、とは言って良いかも知れません。 爆発しない、はウソです。 #right(){(110:system)} 土建屋が通常使うダイナマイトは含水爆薬(ダイナマイトじゃなくて)だと思います その場合、破片程度では爆発しないとおもいます #right(){(110:867)} 確かに、スラリーやANFOは簡単には爆発しません。おっしゃる通りです。 でもダイナマイトは含水爆薬とは違うものですし、 さすがに土建屋でも(むしろよけいに)含水爆薬をダイナマイトとは呼ばないでしょう。 余談ですが、硝安系の爆薬は使用環境によって装填時に アンモニアガスの発生があり(特にアルカリ系の環境)、 閉所での使用は評判が悪いのだそうです。 最近改良されつつあるようですが。 安全だし安価ではあるのですが、ある意味ではダイナマイト以上に 設置も起爆も技術が要るもののようです。 #right(){(110:system)} **消炎火薬はどういう効果があるんですか? 二通りあります > 消炎火薬 1. 減熱消炎剤入り火薬(これは正確には爆薬)。塩化カリウム、塩化ナトリウムなどを混合することで、 爆発温度を低くし、爆炎を抑制する。可燃ガスや粉炭の存在下など、誘爆が起きやすい場所で使用する。 2. 消炎剤入り火薬。発射薬の使用時に発生する銃口炎、砲口炎を抑制し、発射場所を発見されにくく するとともに、眩惑をある程度防止する。硫酸カリウム、硝酸カリウムなどを添加する。 補足 オマケ効果ですが、消炎剤入り発射薬は、枯れ野原などの火災を起こしやすい場所で使う時にも便利です。 火事がイヤ、ということもありますが、それによって発見されやすくなるのを嫌う意味もあります。 #right(){(113:system)} **弾薬の種類(主に個人携行武器の弾薬)についてのおすすめの書籍を紹介していただけませんか? Chartwell BooksのIllustrated Encyclopedia of Ammunition 歴史、概要含めてこれに尽きる。 弾道学も含めるとまた変わるけど。 念のために書くけど、日本語の本で要望を満たすものはない。 #right(){(117:436)} >できれば日本語の本でないでしょうか? 残念ながら日本語の本では初心者レベルまでがせいぜいで、 そうした本にしても軍用で使われる弾についてはほんの一部しか 扱っていません。 軍事・兵法・戦記・戦史関連書籍総合スレット 2の http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1065783183/588 ここで紹介されている本と、あとは『銃器使用マニュアル』くらいです。 #right(){(117:443)} 「火器弾薬技術ハンドブック」 防衛技術協会刊 #right(){(117:469)} **WW2時の爆弾の炸薬と現代の爆弾の炸薬では、同重量で威力にどの程度の違いが生じるのでしょう。 一般的な炸薬ならば、WW2以前から現在までTNT(トリニトルトルエン)系が主流。 威力だけが理由ではなく、生産性と保管性でこれに優るものがないためです。 #right(){(119:50)} **弾薬にも特許権があって生産には特許権者へのライセンス料支払いが必要って本当? 弾薬が装薬のことなら、現在主流のTNTですら 19世紀の発明なのでとっくに特許は切れてる。 #right(){(119:729)} **現代の兵器についての資料等の「弾頭:高性能炸薬○○」という場面で使われる高性能炸薬とはHMXのことでしょうか? 高性能爆薬〇トン、というのは、伝統的にTNT換算のようです。 火薬学の分野でも標準爆薬としてよく使用されます。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} 高性能爆薬とは古臭い黒色火薬や綿火薬と区別してつけられた名前で、 現代の軍用爆薬はみな高性能爆薬の範疇にはいります #right(){(122:554)} **ハープーンやPAC-3、AMRAAMの弾頭の炸薬の種類を教えていただけますか? DestexはTNT75%、アルミ20%およびワックスの混合爆薬です。トリトナルにワックスを加えた感じですね。 個々のミサイルについてはわからないですが、ミサイルの爆薬としてはTNTにRDXやHMXを混合して 破片加速能力を向上させたり、さらにワックスを加えて安全性を増したりしたものが使用されているようです。 メジャーなところでは、TNT25%+RDX75%のCyclotol、TNT30%+HMX70%のOctol(それぞれ配合比に バリエーションあり)などが使用されているようです。 先に述べたように、最近では被弾や火災、事故による爆発、誘爆を防ぐため、安全性を重視した弾薬 (IM : Insensitive Munitions)が増加しつつあります。米では樹脂を加えることでこれを実現したPBX (Plastic Bonded Exploseve)を開発、採用しています。これらの組成は、HMX+樹脂、RDX+アルミ+樹脂、 RDX+アルミ+過塩素酸アンモニウムなど、多様です。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **焼夷弾って当然炸薬入ってますよね? >某街(東海地方)では、当時空襲を体験した老人の多くが、焼夷弾は >爆発はしなかった(油撒き散らしてしつこく燃え続けるだけ)って話してたんですが 焼夷弾には、油脂燃焼系と金属酸化系があるけど、 油脂系の場合、あまり爆薬量が多いと、気体になり、あまり効果が期待できないので、 液体として付着する程度の弱い飛散効果を狙うんです #right(){(355:256)} 油を撒き散らしてしつこく燃える焼夷弾とは、M69焼夷弾であると思われる。 500lb収束爆弾1発の中に38発の子弾が格納されている。 子弾は径3inch六角形、長さ20inchの鋼鉄製の筒で、中にはTNTの炸薬と、マグネシウムを主とする着火剤、 ナパームジェル入りの布袋が納まり、弾頭部に信管がある。 着弾から約5秒後に炸薬に点火し、着火剤を通してナパームに引火。 ナパームは子弾の尾部を突き破って燃えながら噴出する仕組み。 まれに、着火せず油(ナパームジェル)だけを噴く例もあったようだが、38発1組の収束式なので、 たとえ1発2発子弾が着火に失敗したとしても大きな問題にはならなかった。 #right(){(355:302)} **各種火薬、爆薬をTNTに換算すると? Relative Effectiveness Power (R.E. power)というものに相当します。 同重量のTNTに対してどの程度の爆発力か=TNT相当重量。 TNT:1(当然) 黒色火薬:0.55 ニトログリセリン:1.5 C-4プラスティック爆薬:1.34 C-B(コンポジションB)爆薬:1.1 ダイナマイト(ニトロ40%):0.65 ダイナマイト(ニトロ60%):0.8 ゼラチン・ダイナマイト(ニトロ60%):0.76 #right(){(224:558)} **マグニチュードとTNT火薬の換算表 M0.5  TNT 5.6 kg (12.4 lb)  Hand grenade M1.0  TNT 32 kg (70 lb)   Construction site blast M1.5  TNT 178 kg (392 lb)  WWII conventional bombs M2.0  TNT 1 metric ton    late WWII conventional bombs M2.5  TNT 5.6 metric tons  WWII blockbuster bomb M3.0  TNT 32 metric tons  Massive Ordnance Air Blast bomb M3.5  TNT 178 metric tons  Chernobyl nuclear disaster, 1986 M4.0  TNT 1 kiloton       Small atomic bomb #right(){(313:概算値コピペ)} **TNTを地面に置いたとき、1kgあたりで半径いくらくらいまで爆発するんですか? とりあえず、爆発物単体として、人体に有害な爆圧が及ぶ範囲と言うことであれば、 http://www.eh.doe.gov/nepa/eis/eis0157/EIS0157_d4.html にいいデータがある。ここでは1 psiが人を昏倒させるレベルであり、2 psiでは木造家屋が破損する、 という結果を得ている。これに「Effects of the Explosion」に書いてあるデータと、二乗三乗則を加味すると、 20~40m程度になりそうだ。 #right(){(489:863)} **肥料とオイルを混ぜると爆弾が作れる、というのは本当ですか? 硝酸アンモニウム(硝安)だけでも、導爆が上手くいくと大爆発することがある。 9.11以前ではアメリカ史上最大級のテロ事件だったオクラホマ連邦ビル爆破事件に使われたのがそれ。 ビルの前に停めたトラックに満載した肥料爆弾は、建物を全壊させるほどの威力を発揮している。 #right(){(309:485,486)} **黒色火薬は毎秒4メートルの爆速なの?銃弾を手に持って敵に投げつけた方が強いかもね >13年式村田銃の弾って走ってかわせるんじゃないの? 13年式村田銃の初速は437m/sだけど。 爆速って「爆発の速度」とか「爆発の威力」じゃなく 「爆轟の伝播速度」だぞ 爆轟は気体の急速な熱膨張の速度が音速を超え衝撃波を伴いながら燃焼する現象 低速爆轟と高速爆轟とがあるが、低速爆轟でも2km/s程度ものが定義で これは黒色火薬でも起こるというか、黒色火薬のような火薬のほうが起き易い 高速爆轟は3~9km/sだが、低速爆轟を起こしやすい火薬は 小さな衝撃波であっても、燃焼、爆燃から容易に低速爆轟へ転移し、低速爆轟を経て高速爆轟に転移する >爆轟の伝播速度が毎秒4mって音速でもなんでも無いのでは? 爆轟の伝播速度って言うのは物凄く簡単に言うと 薬室(or薬莢)の中の火薬の一粒が爆発し、それが隣の一粒に連鎖する速度 のようなもの 薬室は数センチの長さしか無いものだから、秒速4mで伝播してもあっという間に 全火薬が燃焼し、その爆発エネルギーの総計で銃弾に音速を超えさせる (大昔の火薬というか銃は音速超えないのも多いけどね) >低速爆轟は毎秒2000mってことなら黒色火薬はその500分の1じゃん なにをどう勘違いしてるのかしらないが、爆速変わっても爆轟そのものの速度は変わらんぞ? >燃焼速度は最大4mって書いてるぞ >何でそれが2000mになるんだ 爆速は「火薬の全てに火が付く速度」 例えば4m×4m×4mの体積の山積みになった火薬でも 1秒で全部が燃えて大爆発を起こす、というようなもの 爆轟はその起こった爆発の威力が秒速2000mぐらいって事 そして、その爆発威力によって銃身から押し出されて発射される弾丸の速度が秒速437mになるというわけ #right(){(643:730-752)} **炸薬は今後も進化するのでしょうか? >爆弾が小型化されて飛行機の爆弾搭載量が飛躍的に増えることはないのでしょうか さまざまな高エネルギー物質が作られており、小型化できる可能性はあります。しかし、 1. 現在のところ高価であり、大量に作る方法も確立されていないものがほとんど。 2. 兵器として使用するには単に出力が大きいだけではなく、安全性が必要。   現用爆薬より高性能でしかも適度に鈍感な物質がなかなか作れない。 3. 現代の爆弾は周辺被害を抑えるため誘導爆弾として使用されることが大変多い。   爆薬そのものを減量できても、センサー、誘導装置があるのでサイズはそのまま小型にはならない。 4. なんだかんだ言っても、世界的に軍事予算は縮小傾向にあり、爆薬という基本部品交代は   開発、生産、兵站、インフラ更新を含めて巨額の費用が予想されるため、なかなか実行されない。 といった理由で、今のところ研究段階で足踏みです。 ミサイルの弾頭に使用される炸薬などは、軽量高出力が特に要求されますし、 全体が高価ですから爆薬のコストの比率は目立ちません。 今後、新爆薬が使用されるとしたら、この分野から拡がると思われます。 #right(){(302:411-412)} **ジャンボジェットが燃料満載してたらそれが爆発しただけで戦術核並みのエネルギーが出るんじゃなかったっけか? 日経サイエンス 2001年12月号 p13 世界貿易センター2棟の崩壊エネルギー 2×10^12J (TNT 500t) ジェット機2機の爆発エネルギー 9×10^11J (TNT 180t) 燃料の燃焼エネルギー 5×10^12J (TNT 990t) (34000kcal/gal × 3000gal) 運動エネルギー2機分 9×10^9J (TNT 2t) 戦術核300-1000t 広島原爆 20000t #right(){(649:477)} **高性能爆薬の「高性能」ってどういう意味ですか? >単に爆発が高威力ってこと?だとしたらその基準ってあるんですか? 爆発力が強いという意味。これには、発生するエネルギー量、爆圧などの測定による実際の威力、 爆轟速度などが含まれる。発生エネルギー量が多くても、ゆっくりしか放出されなければ ガソリンと同じで爆薬とは言えない。短時間で反応が終わるためには爆轟速度が速い必要がある。 したがって、爆轟速度が速く、単位体積あるいは重量あたりの発生エネルギー量が大きいものが 原則として高性能爆薬ということになる。実際には時間圧力試験、弾動臼砲試験、 鋼管試験などを行う。より実際的なデータを得る場合には、一定量の爆薬を起爆させ、 一定距離においた圧センサーで爆圧を記録して、ピーク値と積算値から爆薬の威力を比較する。 #right(){(662:system ◆systemVXQ2)} **ニトロセルロースも爆轟するのに、TNTなどと違って推進薬に使えるのはなぜですか? >他にももっと燃焼速度の遅い爆薬はありますよね。それらは使えるんですか? ニトロセルローズは「爆轟することもあり得る」だけなので、乾燥圧搾する、 あるいは圧搾して起爆薬を併用するなどの条件下で爆轟を起こさせない限り、 推進薬、発射薬として安全に使用できます。 燃焼速度ではなく、爆轟速度のことだと思いますが、いくら遅くても 爆轟(遅いものでも2000m/sec以上)は、爆燃(早いものでも数百m/sec)より ずっと早く進み、圧上昇も急ですから、発射薬、推進薬には使用しません。 爆燃することを保証できる火薬が発射薬、推進薬として使用できるわけです。 理論的には、銃砲、弾丸を強固にし、ライフリング等も工夫すれば、 爆薬を発射薬として使用することができますし、爆薬を推進薬とするロケットも 想像できますが(ダイダロスとか)、どちらも実用的とはまったく言えません。 #right(){(676:system ◆systemVXQ2)} **第二次世界大戦の頃の炸薬と現代の炸薬って破壊力に差はあるのですか? 使用される爆薬自体は、第二次大戦頃からRDXやTNT、それらの混合薬などが 登場しており、戦後画期的にシーンが変わったわけではありません。 定番爆薬トルトナル(TNT80%+アルミ20%)の使用が1945頃から開始されており、 これは一応戦後の爆薬と考えた方がよいのかな。HMXは1950年以降なのでこれは はっきり戦後の爆薬です。TNTの爆速6950、爆轟圧17.7、RDXの同8950、34.1に 比較してHMXは9110、39.5と優れていますが、格段の差と言うわけではありませんね。 最近の爆薬は爆発力もですが、むしろ安全性、易充填性、保存性などに 重点が置かれ、特に安全性が今の流行りです。米のPBXはじめ、フランスなども 積極的に取り組んでいますが、成分はHMX、RDX、アルミなどで鈍感剤を加えた上、 充填方法や用途によって組み合わせを変えています。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **ハープーンなどで使用してるDestexとはどんな爆薬でしょう? DestexはTNT75%、アルミ20%およびワックスの混合爆薬です。トリトナルにワックスを加えた感じですね。 個々のミサイルについてはわからないですが、ミサイルの爆薬としてはTNTにRDXやHMXを混合して 破片加速能力を向上させたり、さらにワックスを加えて安全性を増したりしたものが使用されているようです。 メジャーなところでは、TNT25%+RDX75%のCyclotol、TNT30%+HMX70%のOctol(それぞれ配合比に バリエーションあり)などが使用されているようです。 最近では被弾や火災、事故による爆発、誘爆を防ぐため、安全性を重視した弾薬 (IM : Insensitive Munitions)が増加しつつあります。米では樹脂を加えることでこれを実現したPBX (Plastic Bonded Exploseve)を開発、採用しています。これらの組成は、HMX+樹脂、RDX+アルミ+樹脂、 RDX+アルミ+過塩素酸アンモニウムなど、多様です。 #right(){(122:system ◆systemVXQ2)} **圧力容器試験とは何を調べる実験なのでしょうか? >ちなみに、bombe manome´triqueでぐぐると、このような写真が出て参ります。 >http://www.chez.com/thiot/#Bombm ご質問の試験、器具ですが、「圧力容器試験(またはケーネン試験)」、圧力容器、というのが正しい名称のようです。 圧力容器内の資料を外部からの加熱で燃焼させ、熱分解の激しさを測定するものです。 爆薬の特性測定にも用いられます。 火薬類の性能試験中、静的効果の試験、に分類されるようです。 圧力容器試験は外部から熱を加えて試料に熱分解を起こさせる装置ですが、 例のサイトの写真と説明、特に6000気圧とか12000気圧とかいう耐圧を見ると、 おそらく内部で実際に信管と起爆薬を用いて爆轟を起こさせる装置だと思います。 その際に発生する圧とその時間変化を記録する装置かと。 爆弾そのものだと破片などで容器が損壊しますから、薬品だけを使うんだと思います。 爆薬の性能はどれだけ短時間に爆轟が終了し、最大圧力に達するかが問題になりますから、 当然そのような装置は有益だと思います。一般的なカロリーメーターでは爆薬単体の性質はわかっても、 爆発系列(信管/伝爆薬/爆薬)として構成したときの能力はわかりませんから。 私の憶測に過ぎませんし、そのような装置に対する日本語の専門用語は(あるかどうかも)わかりません。 #right(){(246:859-921)} **起爆薬は自作できますか? 雷汞は水銀を硝酸に溶かしこれに酒精を加えて化合させたものです。 白色或いは灰白色の微細な結晶体で有毒、一寸の摩擦や衝動で忽ち爆発します。 少量を雷管に圧搾填実すれば、安全である。 同様に使われるもので、金属ナトリウムに乾アンモニアを作用して得たアミド曹達に亜酸化窒素瓦斯を 通じ、更にこれに硝酸を以て中和した溶液中に、硝酸鉛を加えて作ったもので、雷汞より鈍感であるが、 起爆力は大。 ちなみに、子供向け百科事典の内容だったりするのだが。 #right(){(242:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **日本は小銃用の無煙火薬をドイツのクルップ社から盗んで開発したというエピソードがありました。 小銃用の無煙火薬は、1885年にフランスでB火薬(綿火薬と基剤とする帯状火薬)が発明されたのですが、 その年に同国を訪問した大山巌陸軍大臣に試料が贈呈され、その研究に着手、1890年に試製に成功し、 1892年より製造開始となっています。 ちなみに、同火薬は、31年式野山砲の制式火薬であり、クルップから導入したものではありません。 海軍は紐状火薬を採用していますが、長らく輸入品となっています。 #right(){(240:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **弾薬とかにも賞味期限というか、使用期限みたいな物はあるんでしょうか? 管理が悪い場合や製品に問題がある場合には火薬、爆薬が湿気ることもある。 しかし、それでは短期間でも雨降りが続いたり、現場で濡れたら使えないことになり、 昔ならともかく、現代ではそれはふつー許されない。問題なのは火薬や爆薬の 物理的、化学的不安定さ。物理的にいえば、推進薬、発射薬は火薬をさまざまに 加工して粒状にしていることが多く、その粒の形状や粗さによって燃焼状態が変わる。 振動や時間経過、温度変化でこの物理的性質が変化すると、所定の燃焼特性が得られず、 最悪の場合は銃身、砲身の破裂を招く。化学的不安定さは特に高温にされされた場合に 火薬、爆薬の分子が分解し、不安定な中間化合物を作ることによる。最悪の場合、 自然発火に至る。いずれにせよ、長期間の温度変化、物理的振動などにさらされた 弾薬は所定の振る舞いが期待できず、使用に耐えなくなる。 問題は、たいていの弾薬は発射薬を含んでおり、このニトロセルローズが経年変化して 不安定になること。1999年のフィンランドでの弾薬庫爆発も、多量に貯蔵されていた 製造後20年(ものによっては50年に至る)40mm高射砲弾の発射薬が自然発火したためと 言われている。この他にも、1989年米ホーソン陸軍弾薬貯蔵所、1996年米レッドリバー弾薬貯蔵所、 1997年米ホーソン弾薬貯蔵所、1998年プリメックス弾薬庫など、老朽化弾薬の発火によると思われる 事故は多発している。このため、老朽化弾薬を周辺危害、環境汚染することなく処理する方法の開発と 施設の建造が進んでいる。 #right(){(170:377-433)} **液体火薬は実用化されているのでしょうか? >たしか米軍で、レーザー点火だったような? 液体火薬は別にレーザー点火する必要はありません。 モジュールを個数単位で追加して射程調整する固体装薬と違って 液体では連続可変で好きなように量を変えられる上、固体装薬のように 射程に応じて何種類かのモジュールを持つ必要もありません。兵站は楽で ムダがない。また燃焼中にさらに追加することで砲身内圧を局部的に上げることなく 大射程を得ることもできます。被弾時の安全性などは液体固体ではなく火薬次第。 いいことづくめに聞こえますが、液体火薬を均質に着火することが難しく (ここで苦し紛れにレーザー点火とか、プラズマ点火とか出てくる) 火薬が分解して燃焼する過程で砲身内部を浸食しやすいといった欠点があります。 このため各国、特に米はかなり費用を投じたものの、結局あきらめて 将来の課題としています。 液体装薬には二つの考え方がある。一つは現在の装薬同様、 火薬自体に燃焼に必要な酸素を含んでいるもの。ただ、黒色火薬以来、 長い歴史によって開発されてきた固体装薬と違って、液体火薬では 爆燃はするが爆轟しない、という発射薬に必要な性質を持ち、 かつ温度変化(気温、砲身内温度)に対して安定なものがない。 また被弾などに対してはむしろ不安定なものが多く、新物質の開発もなかなか進まない。 もう一つは火薬は酸素を持たず、あるいはかなり不足していて、空気中の酸素を利用するもの。 つまり燃料気化爆弾のイメージ。これだと被弾しても安全だし、空気を使える分、 燃料重量あたりの出力を稼げる。しかし自動車のエンジンの効率アップが大変なのと同様、 空気と最適比で混合し(温度、気圧を補正しつつ)、発射の短時間で完全に燃焼させるのは至難。 燃焼にムラができて温度、圧力的に砲身に部分的な負担がかかるところができやすい。 #right(){(215:54-56)} **ANFO爆薬は軍事としては使用されてないのですか? ANFOは重量、体積当たり威力が弱いので軍用にはあまり適していません。 爆発力が非線形、つまり使用量を半分にした場合、威力が半分にならず、 半分以下になって予測しにくいという欠点や、保存中に油分との分離、不均一が 起きるなど、面倒な点も多いのです。ただ、物資が不足した際、TNTと ANを混合して言わば水増し用に使われたことはあります(一次、二次大戦中の「アマトール」)。 半流体の爆薬は、大量を簡易に充填するのには便利なのですが、 その場合、軍用にはスラリー爆薬(水性エマルジョン爆薬)が使用されるのが普通のようです。 それも、一時的に、という感じで。 #right(){(699:system ◆systemVXQ2)} **ANFOを起爆させる時は親ダイするみたいですが何故直接ANFOに雷管だけをセットしないんですか? >ANFOは雷管だけでも十分起爆できると思うのですが。 >あと起爆薬の量がどれだけ少なくとも伝爆するんでしょうか? ANFOは非常に起爆しにくい、非常に安全な爆薬です。伝爆薬(ブースター)を使っても 形状(管径など)によっては起爆しないことがあり、雷管だけで確実に起爆することはまず不可能です。 容器の壁による衝撃波の反射まで考えて、一種の爆縮焦点を作れば点火はできるかも知れませんが、 安定した爆轟波の発生、完全な爆轟は困難です。 伝爆薬を使用しても、スケールが小さすぎると爆発しないことがあります。 爆轟波が安定するまでに容器の壁に達してしまうと、そこで終わってしまう感じかな。 十分量の伝爆薬による強力、確実な衝撃波の発生と、それを安定した爆轟波に変えるだけの サイズがあって、はじめてANFOは確実な爆発を起こします。 #right(){(741:system ◆systemUniQ)} **セムテックという爆薬について プラスチック爆薬の一つです。 プラスチック爆薬とは、爆薬をグリースで固めて、粘土のような 可塑性(ぐにぐにとして形の変わる性質=プラスチック)を持たせた爆薬のことです。 なお、爆薬は火をつけるだけでは爆発しません。 信管を使わずに爆薬に火をつけても、燃えるだけです。 似たようなものに、C4という爆薬があります。 #right(){(24:800)} >セムテックとC4の違いは? セムテックは東欧で開発された爆薬で、冷戦中のテロはこれが主流だった。 プラスチック爆薬と呼ばれるC4は、RDXと可塑性物質(ワックス)あるいは 合成樹脂の混合物で鈍感剤の役目もある。 C4との特性比較は不明。TNTを1.00とした場合C3は1.33. C4は似たようなものと思われる。 #right(){(24:一等自営業 ◆kawD31MU)} **主に銃砲弾の発射薬に使用されているニトロセルロースを、榴弾の炸薬に使ってTNTなどの爆薬なみの殺傷力を出すのは不可能でしょうか? ニトロセルロースと黒色火薬 ともに火薬であり、爆燃はするが爆轟(衝撃波発生を伴う超音速の燃焼)は 起きないのが原則です。その意味で、両方とも炸薬として使用するには不適当 です。ただ、火薬も条件次第では爆轟することがあり、ニトロセルロースに ついても数年前の火薬工場の爆発事故調査の際に、爆轟可能であることが証明 されています。すなわち、適当な条件(密度、容器、雷管など)を整えれば ニトロセルロースも炸薬として使用可能です。 炸薬としての黒色火薬との比較は資料がありませんが、ニトロセルロースは酸素 バランスがマイナス側であり、火薬に望ましい弱プラスに調整可能な黒色火薬より 不利になると思われます。製造はまったく別問題で、原料入手が用意で、混合するまで 安定な黒色火薬と、濃硫酸や温度管理が必要で、作成後も十分不純物を取らないと 劣化、自然発火の恐れがあるニトロセルロースとでは比較になりません。製作効率は 黒色火薬の圧勝でしょう。 #right(){(50:279-280)} **弾薬はどのように保存するのが理想的なのでしょうか? 参考になればいいんだけど。ググって見つけた海上自衛隊の火薬類の取扱いに関する達(抜粋) 第13条 無煙火薬並びにこれを内蔵した弾薬及び火工品を貯蔵する場所は、原則として温度5℃以上38℃以 下及び湿度80パーセント以下に保つものとする。ただし、貯蔵する場所の温度が、次の表の左欄に掲げる温度 に上昇したときは、当該場所に貯蔵中の弾薬及び火工品は優先的に消費するものとし、その時間の累計がそ れぞれ右欄に掲げる時間に達したものは、臨時検査を行わなければならない。 温度の範囲           累計時間数 40℃を超え49℃以下のとき  500時間 49℃を超え54℃以下のとき  100時間 54℃を超えたとき         直ちに #right(){(293:756)} **花火用の火薬は銃砲に使用できますか? 煙火用の火薬は単に発色剤が混合してあるだけでなく、 緩徐に燃焼するような助剤も含んでいることが多いので、 銃砲に転用すると威力が落ちるでしょう。 また、発射薬に使用する場合は、粒径も威力や その安定性に大きく影響します。煙火用火薬を 銃砲に使用することは可能でしょうが、ある程度の レベルで実用しようとすれば、トライアンドエラーが かなり必要になると思います。私なら溶出、再結晶・・・ 花火用の火薬というと、黒色火薬が頭に浮かぶのですが、玩具用花火では酸化剤として 硝酸カリウムの他に、発色を兼ねて硝酸バリウムや硝酸ストロンチウム、過塩素酸アンモニウムや、 場合によっては酸化鉄、鉛丹まで使われることもあります。 従って、黒色火薬に比べるとかなり威力は低く、それも花火の種類によって大きく異なります。 もっとも黒色火薬に近いの(あるいはそのもの)は打ち上げ花火の打揚火薬でしょう。 #right(){(669:system ◆systemVXQ2)} **ナパームの燃料はガソリンにラテックスなどを溶かし込んだものですか? ナパームに配合されているのはポリスチレンなどで、ラテックスは二次大戦中の 火焔放射器燃料には使用されましたが、ナパームには使用されていません。 これには、ラテックスの原料である天然ゴムの供給が不足したため、ハーバード大学が デュポン社などと共同研究して、脂肪酸とかナフテン酸のアルミ塩をガソリン(ナフサ)に 混合する方法を開発したという経緯があります。現代のナパームはさらに変更され、 ポリスチレン、ベンゼンなどをガソリンに混合したもの(Napalm-B)になっています。 #right(){(670:system ◆systemVXQ2)} **湿気に弱いというのはTNT・黒色・無煙など火薬全般に共通する問題ですか? 水に着けたら発火しないのと、勝手に空気中の水吸って発火しなくなるのとはまったく違うから。 黒色火薬はその傾向があり、だから現在普及してるのはTNT、無煙火薬。TNTは水につけても起爆するし。 ただ、ニポリトが普及しないのは、戦時の廃物利用には適していても、性能自体が オリジナルの爆薬に劣る点が問題。きちんと作る余裕のあるときに、わざわざ低性能の 爆薬使うヤツはいないわけです。だからプラスティック爆薬が普及している。 #right(){(703:system ◆systemVXQ2)} **アンホ爆薬の爆破動画がようつべにありますけど、何十キロもの爆薬を何処から調達してるのですか? AN自体は肥料ですから、いくらでも手に入ります。黒色や無煙火薬も銃の薬莢用雷管も 普通に売られていますから、上手に組めば、それで起爆させることもできるでしょう。 もっとも、起爆雷管の類もアメリカでは日本より遙かにぬるい管理(合法か違法か知りませんが)を されているようなので、入手する気になればなんとでもなるのでしょう。 #right(){(703:system ◆systemVXQ2)} **手榴弾は起爆薬に黒色火薬を使用するみたいですが黒色火薬はデトネーションを起こさないのに起爆に使えるのですか? 起爆そのものは他の火薬だ! 黒色火薬は爆発までの時間を遅らせるための、いわば導火線として使っているだけだ! #right(){(俺初質スレ711:22)} **弾薬にも使用期限があると思いますが、使用期限が来たらどうするんですか? 一応、使える分にはせっかくの実弾なので訓練に供しますが・・・ http://patent.astamuse.com/ja/granted/JP/No/4120884 こういうもんが特許とるくらいなんで 神戸製鋼所、こんだけ色々特許取ってるってこた、かなりの爆破処理請け負ってますな #right(){(723:ゆうか 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 ◆u8WC078ef5ch)} 昔は積んで爆破したり、海に捨てたりすることも多かったのですが、 最近は環境汚染や安全性の問題がうるさく、正しくエコに処理しないとだめということで、 排ガス、廃水、音響、震動などで周りに迷惑をかけず、できるだけ再利用できる形で 処理するのがたしなみとされています。 このため、高効率に弾薬を処理するシステムが開発され、 生の弾薬を機械的に分解し、中身を分離し、爆薬は化学的に処理して 再生、あるいは無害化するコンビナートが各国で作られています。 ついでに言えば、鉛の散弾が禁止された流れで、雷管中の雷薬も 鉛フリーの成分が要求され、練習用の弾も鉛フリーがたしなみに なりつつあります。企業の広告を見ても鉛フリーの弾薬とか、 手榴弾とか言う文句が目につきます。 #right(){(723:system ◆systemVXQ2)} **雷管に使用される過酸化アセトンやライコウ等は非常に鋭敏な爆薬ですが、どうやって雷管に詰め込むのでしょうか? 湿らした状態で扱い、乾燥させます。 #right(){(735:system ◆systemVXQ2)} **C4プラスチック爆薬は火にくべても銃で撃っても爆発しない事で有名ですが >逆に言えばその他の爆薬の大多数は火にくべたり銃で撃てば爆発するという事ですか? 爆薬大多数はは燃えるだけです #right(){(俺初質スレ2049:906)} むしろ、その程度で爆発するような爆薬は、危なっかしくて実用的じゃない #right(){(俺初質スレ2049:909)} 誘爆事故は少なからずあります。 爆薬は銃弾ぐらいではまず爆発しませんが、火災の火炎は非常に危険です。以下のリンク先をご覧下さい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E5%BC%BE http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%82%88%E3%81%A3%E3%81%A6%E5%BC%95%E3%81%8D%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%A0%B8%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BB%A5%E5%A4%96%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%88%86%E7%99%BA%E4%B8%80%E8%A6%A7 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1484200444 **初期の九三式酸素魚雷は九七式爆薬以外のものを使っているのでしょうか? >>438 使ってるとしたら、94式爆薬でしょうね。 #right(){(俺初質スレ435:439)} **C4って粘土のような形態をしているんじゃなかったですか? 粘土状なのは樹脂を混ぜているから #right(){(俺初質スレ435:910)} **ANFOは戦場で使用されてるの? アンホは安全だけど爆発威力では劣るし、雷管で爆発しないのはかえって不便 でも一次大戦や二次大戦ではTNTなどの爆薬不足から、硝安を代用爆薬に使ったりはしていた 現代では正規軍でなく、テロリストや反政府ゲリラのような貧者が代用爆薬を使う事はある #right(){(俺初質スレ436:692)} 硝安は身近に存在するからね 多分普通の人が一番簡単に製造出来る爆薬なんじゃないかな #right(){(俺初質スレ436:693)} **ANFOは工夫次第で雷管起爆も可能ってこと? アンホは雷管では起爆されないことが法規上の絶対条件であるが、有機防結剤の添加は法規上0.2%以下と規定されてる 有機物があると硝安の爆発性が増し危険なためであり、鋭感剤などを添加すれば爆発感度も上がる #right(){(俺初質スレ436:685)} 発射薬に使用されるような爆薬は鈍感なのでは ANFOだって雷管程度では起爆出来ないでしょう #right(){(俺初質スレ436:675)} ANFOは安全性の為に、わざと雷管では起爆できないように調整してるが 装薬は不発では困るから、ちゃんと作動するように調整されている それと装薬は炸薬と違って推進薬だからな ロケットの固体燃料みたいなもんだ(元はどちらも黒色火薬だった) #right(){(俺初質スレ436:676)} 急冷剤の硝安には尿素が添加されてるけどこいつはつまり0,2%以下ってことだね しかし金属粉を混ぜると能力が上がると聞いたことはあるが有機物も駄目なのか しかし何の為の尿素なんだろ?食塩が添加されてるのは理解出来るが… #right(){(俺初質スレ436:686)} 冷却剤に使う硝安や尿素は、水に溶かすと吸熱反応を起こすから 鋭感剤ははニトロ化合物で、アルミ粉とかは爆速を上げる効果 #right(){(俺初質スレ436:688)} 硝安だけで吸熱性があるんだから一本化すれば良いんじゃ? 有機物を混ぜると感度上がるなら尚更ね #right(){(俺初質スレ436:689)} 一本化してる冷却剤もあるけど、たぶん合わせた方が冷却効果が大きいんじゃないかな 黒色火薬の硝酸カリウムやアンホの硝酸アンモニウムは酸化剤で、木炭や軽油が燃焼剤になる 燃焼剤(軽油)や鋭感剤(ニトロ化合物)がなければ、硝安自体そんなに過敏じゃないし 雷管で起爆しなければそんな簡単に爆発まではしない(肥料でたまに爆発事故が起きるが) #right(){(俺初質スレ436:690)} ----

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