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自走砲」(2012/08/28 (火) 11:32:57) の最新版変更点

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#contents ---- **自走砲って何ですか? それまで牽引していた重砲・高射砲などを戦車などの車体に乗せて、 機動力を与えたもの #right(){(27:717)} **クルセイダー砲というのはなんでしょう? クルセイダーは米軍のM109の後継となる自走榴弾砲です。 用途は支援射撃ですね。 #right(){(30:バッチ3)} **自走砲の命中率ってどんな基準なのでしょうか? >たとえば30Km先の目標の範囲10M以内なら命中であるとか・・・ 効力範囲が155mmで45m*20mですから10m以内に落ちれば命中でしょう。 砲兵は中隊以上の単位で面目標を狙いますから、例えば中隊6門で100m*100mの範囲の 穴にもぐってない目標を何分の射撃で制圧できるかといった計算になります。 30kmの射程で常に10m以内に落ちるなら誘導武器並みの精度ですね。 狙撃銃だって1ヤードで1インチの誤差が出ますから。 誤差が1ミル(0.14度 1000mで1m)以下で収まるはずがないと思いますよ。 #right(){(39:487)} **アメリカに輸送する途中で船が沈没して99式自走榴弾砲が海に沈んじゃったけど、これって引き上げられたりしたんでしょうか? 引き上げられたという話は聞きません。 今ごろ、金華山沖で漁礁になってるでしょう。 #right(){(44:社 聖 ◆DASHd/qA)} **自走砲は、砲の角度と装薬を調整することによって二発以上撃った弾を同時弾着させるメリットってあるんですか? 短い時間に大きな火力を集中できるからです。 最近は砲弾をレーダーで捕らえて敵の砲の位置を特定し、その位置を目標にして 味方の砲を撃つとかやりますので、砲を撃ったらさっさと陣地転換をしたいのです。 #right(){(53:167)} **チェコが「ダナ」のみならず後継の「ズザナ」までも装輪の自走砲を採用した理由は何でしょうか? >また他のヨーロッパ諸国が装輪の自走砲を採用しない理由は何でしょうか? >他国で装輪の自走砲といえば南アフリカのライノがありますがこの国の場合、乾季には国土一面が舗装道路のように >なるという特有の事情があるからこそ装輪のメリットが生きているのだろうなと想像がつきますが ・ズザナはダナのバージョンアップ版だから。 ・榴弾砲だから。 ・開発のベースとしてそういう8輪トラックがあったから。 #image(http://www.ebroadcast.com.au/ecars/Mil/Tatra/PiCs37/T815.jpg) ・チェコは以前からモータリゼーションは進んでいたから。  (他の国と比べると) ・悪路走破力より展開力を重視したから。 チェコスロバキアは東欧の国の中では道路網が発達している国土を持っているのと、チェコスロバキア軍は ワルシャワ条約機構の中で東ドイツで戦争が起こった時の「第1援軍」に指定されていたので、高速展開能力が 必要だったから。 装輪式の自走砲は標準的(150mm台)の砲を搭載出来るようにすると装軌式に比べてもやたら巨大な車両に なって、全体的に高価になる。 それを押してまで高価な装輪式にするメリットが、コストパフォーマンス的に見合わないから。 チェコスロバキアの場合は元々大量には装備しない、少数精鋭志向の軍隊だったのでメリットの方を取った。 あと、装輪式のメリットである「高速展開能力」は、東側から国土を防衛することを主眼に軍隊を整備した 戦後の西側にとってはあまり必要性がない。 なので発達しなかった。 #right{(初心者スレ496:221,222)} **自走砲/野砲って何で必要なの? ローテクでも使える 位置がバレにくい(ロケットに比べて) 数が揃えやすい 継続的な砲撃が可能 ってことは? #right(){(5:415)} 両方とも持ってたほうがいいんでないかな ハイテクロケットは凄いけど面倒見るのが大変そうだし #right(){(5:418)} 自走砲とロケットの比較ですが、最近の自走砲はGPSによる定位、高度な射撃管制さらにはセンサー付き誘導弾の使用などで、 かなりの精度を(必要によってはピンポイントの)を持っています。これらの機能を発揮させるためにも大口径の砲弾が好まれます。 ロケット系兵器の最大の問題は、弾量が少ない事です。最初の斉射こそ圧倒的であり、必要な場面もありますが、あとの補給が続きません。 155mm砲弾は装薬込みでも重量、体積が桁違いですから、同じ兵站能力であれば、10倍だか100倍だかの弾量を送り込む事が可能になります。 時間も10倍、100倍かかるかも知れませんが。 この欠点を補うためにこそ、現在の大口径(大弾量)高発射速度、特に最初の3連バーストの同時着弾などが必要とされているわけです。 MLRS軍は確かに最初の攻撃で圧倒的ですが、残存自走砲から反撃を受けても、それに対する反撃ができないでしょう。 #right(){(5:424)} **「戦車の車体に大口径の砲を後ろ向きに固定装備した砲戦車」は実在しますか? 固定装備と限定旋回は違いますので、ご注意あれ。 後ろ向きの限定旋回なら、イギリスに実在します。 17ポンド砲と言う高性能な対戦車砲が完成したけど、それを積める戦車がなかなか完成しないために作られました。 間に合わせのヘッポコ自走砲です。 #right(){(55:871)} **自走砲と野戦砲の運用の違いは? 自走砲(榴弾砲)と野戦砲は用途も射程も照準方式も異なる、全く違う兵器です 自走砲は間接照準射撃と言って標的を目視しない弾道射撃を行なう間接攻撃が任務で、数10キロの比較的長射程で使用します 野戦砲は直接照準と言って目標を目視し直射弾道での射撃を行う近接攻撃が主任務で、通常3000m以内の射程で使用します #right(){(536:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}**西側の小国が次々とPzH2000、99式自走155mm榴弾砲、AS-90など新型の自走榴弾砲を調達していく中、アメリカが未だにM109と言う旧式の自走榴弾砲を使い続けているのは何故でしょうか? 一応、M109にはPIMという近代改修型の開発が行われることになっている。 しかし、HIMARSなどGMLRSという誘導ロケット弾を撃つのがアフガニスタンや イラクで好成績をあげており、かつ弾が同じ誘導出来る砲弾のエクスカリバーに 比べると大変安くかつ射程では上回る状態。 NLOS-CというFCSという計画の一環で開発されてた自走砲は開発が キャンセルされている。 このほか、M777もアフガニスタンでかなり使われており、自走砲と違い 小さな基地にも持ち込めている。 さらにUAVも長時間滞空しつつの捜索と即時攻撃が可能になっている。 それやこれやで、自走榴弾砲もなかなか大変なのです。 後継として計画されていたXM2001クルセイダーが重量やコストの問題でキャンセルされた。 しかし、XM2001の技術をフィードバックさせたM109の近代化改修版のM109A6 パラディンは、 60秒以内の展開・撤収、長砲身化とロケットアシスト砲弾による射程距離の伸長など、西側諸国 の次世代自走砲が備える要素をほぼ満たしており同等の戦力をもつと見てよいと思われます。 #right(){(632:403,404)} **ソ連の自走砲で口径40.6サンチのものがあったと聞いたことがあるのですが、教えていただけませんか? Obiekt-271で開発された、2Pと言う自走砲が1957年に試作され、革命記念日の パレードに出現しました。 手っ取り早い資料としては、グランドパワー'00年2月増刊に掲載されています。 #right(){(306:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ----
#contents ---- **自走砲って何ですか? それまで牽引していた重砲・高射砲などを戦車などの車体に載せて、 機動力を与えたもの #right(){(27:717)} **クルセイダー砲というのはなんでしょう? クルセイダーは米軍のM109の後継となる自走榴弾砲です。 用途は支援射撃ですね。 #right(){(30:バッチ3)} **自走砲の命中率ってどんな基準なのでしょうか? >たとえば30Km先の目標の範囲10M以内なら命中であるとか・・・ 効力範囲が155mmで45m*20mですから10m以内に落ちれば命中でしょう。 砲兵は中隊以上の単位で面目標を狙いますから、例えば中隊6門で100m*100mの範囲の 穴にもぐってない目標を何分の射撃で制圧できるかといった計算になります。 30kmの射程で常に10m以内に落ちるなら誘導武器並みの精度ですね。 狙撃銃だって1ヤードで1インチの誤差が出ますから。 誤差が1ミル(0.14度 1000mで1m)以下で収まるはずがないと思いますよ。 #right(){(39:487)} **アメリカに輸送する途中で船が沈没して99式自走榴弾砲が海に沈んじゃったけど、これって引き揚げられたりしたんでしょうか? 引き揚げられたという話は聞きません。 今ごろ、金華山沖で漁礁になってるでしょう。 #right(){(44:社 聖 ◆DASHd/qA)} **自走砲は、砲の角度と装薬を調整することによって2発以上撃った弾を同時弾着させるメリットってあるんですか? 短い時間に大きな火力を集中できるからです。 最近は砲弾をレーダーで捉えて敵の砲の位置を特定し、その位置を目標にして 味方の砲を撃つとかやりますので、砲を撃ったらさっさと陣地転換をしたいのです。 #right(){(53:167)} **チェコが「ダナ」のみならず後継の「ズザナ」までも装輪の自走砲を採用した理由は何でしょうか? >また他のヨーロッパ諸国が装輪の自走砲を採用しない理由は何でしょうか? >他国で装輪の自走砲といえば南アフリカのライノがありますがこの国の場合、乾季には国土一面が舗装道路のように >なるという特有の事情があるからこそ装輪のメリットが生きているのだろうなと想像がつきますが ・ズザナはダナのバージョンアップ版だから。 ・榴弾砲だから。 ・開発のベースとしてそういう8輪トラックがあったから。 #image(http://www.ebroadcast.com.au/ecars/Mil/Tatra/PiCs37/T815.jpg) ・チェコは以前からモータリゼーションは進んでいたから。  (他の国と比べると) ・悪路走破力より展開力を重視したから。 チェコスロバキアは東欧の国の中では道路網が発達している国土を持っているのと、チェコスロバキア軍は ワルシャワ条約機構の中で東ドイツで戦争が起こった時の「第1援軍」に指定されていたので、高速展開能力が 必要だったから。 装輪式の自走砲は標準的(150mm台)の砲を搭載出来るようにすると装軌式に比べてもやたら巨大な車両に なって、全体的に高価になる。 それを押してまで高価な装輪式にするメリットが、コストパフォーマンス的に見合わないから。 チェコスロバキアの場合は元々大量には装備しない、少数精鋭志向の軍隊だったのでメリットの方を取った。 あと、装輪式のメリットである「高速展開能力」は、東側から国土を防衛することを主眼に軍隊を整備した 戦後の西側にとってはあまり必要性がない。 なので発達しなかった。 #right{(初心者スレ496:221,222)} **自走砲/野砲って何で必要なの? ローテクでも使える 位置がバレにくい(ロケットに比べて) 数が揃えやすい 継続的な砲撃が可能 ってことは? #right(){(5:415)} 両方とも持ってたほうがいいんでないかな ハイテクロケットは凄いけど面倒見るのが大変そうだし #right(){(5:418)} 自走砲とロケットの比較ですが、最近の自走砲はGPSによる定位、高度な射撃管制さらにはセンサー付き誘導弾の使用などで、 かなりの精度を(必要によってはピンポイントの)を持っています。これらの機能を発揮させるためにも大口径の砲弾が好まれます。 ロケット系兵器の最大の問題は、弾量が少ない事です。最初の斉射こそ圧倒的であり、必要な場面もありますが、あとの補給が続きません。 155mm砲弾は装薬込みでも重量、体積が桁違いですから、同じ兵站能力であれば、10倍だか100倍だかの弾量を送り込む事が可能になります。 時間も10倍、100倍かかるかも知れませんが。 この欠点を補うためにこそ、現在の大口径(大弾量)高発射速度、特に最初の3連バーストの同時着弾などが必要とされているわけです。 MLRS軍は確かに最初の攻撃で圧倒的ですが、残存自走砲から反撃を受けても、それに対する反撃ができないでしょう。 #right(){(5:424)} **「戦車の車体に大口径の砲を後ろ向きに固定装備した砲戦車」は実在しますか? 固定装備と限定旋回は違いますので、ご注意あれ。 後ろ向きの限定旋回なら、イギリスに実在します。 17ポンド砲と言う高性能な対戦車砲が完成したけど、それを積める戦車がなかなか完成しないために作られました。 間に合わせのヘッポコ自走砲です。 #right(){(55:871)} **自走砲と野戦砲の運用の違いは? 自走砲(榴弾砲)と野戦砲は用途も射程も照準方式も異なる、全く違う兵器です 自走砲は間接照準射撃と言って標的を目視しない弾道射撃を行なう間接攻撃が任務で、数10キロの比較的長射程で使用します 野戦砲は直接照準と言って目標を目視し直射弾道での射撃を行う近接攻撃が主任務で、通常3000m以内の射程で使用します #right(){(536:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)}**西側の小国が次々とPzH2000、99式自走155mm榴弾砲、AS-90など新型の自走榴弾砲を調達していく中、アメリカが未だにM109と言う旧式の自走榴弾砲を使い続けているのは何故でしょうか? 一応、M109にはPIMという近代改修型の開発が行われることになっている。 しかし、HIMARSなどGMLRSという誘導ロケット弾を撃つのがアフガニスタンや イラクで好成績をあげており、かつ弾が同じ誘導出来る砲弾のエクスカリバーに 比べると大変安くかつ射程では上回る状態。 NLOS-CというFCSという計画の一環で開発されてた自走砲は開発が キャンセルされている。 このほか、M777もアフガニスタンでかなり使われており、自走砲と違い 小さな基地にも持ち込めている。 さらにUAVも長時間滞空しつつの捜索と即時攻撃が可能になっている。 それやこれやで、自走榴弾砲もなかなか大変なのです。 後継として計画されていたXM2001クルセイダーが重量やコストの問題でキャンセルされた。 しかし、XM2001の技術をフィードバックさせたM109の近代化改修版のM109A6 パラディンは、 60秒以内の展開・撤収、長砲身化とロケットアシスト砲弾による射程距離の伸長など、西側諸国 の次世代自走砲が備える要素をほぼ満たしており同等の戦力をもつと見てよいと思われます。 #right(){(632:403,404)} **ソ連の自走砲で口径40.6サンチのものがあったと聞いたことがあるのですが、教えていただけませんか? Obiekt-271で開発された、2Pと言う自走砲が1957年に試作され、革命記念日の パレードに出現しました。 手っ取り早い資料としては、グランドパワー'00年2月増刊に掲載されています。 #right(){(306:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} ----

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