「空母全般2」(2012/10/15 (月) 00:09:30) の最新版変更点
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#CONTENTS
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**着艦するときワイヤーにフックがかからなかったらどうするんですか
>フルパワーでもう一回飛び立つんですか
フルパワーで飛び立ちます。甲板に車輪が着いたと
必ず同時にエンジンをフルパワーにします。無事フックを引っかけてれば
それでも強制的に止まるし、かけ損なっていればそのままもう一度離艦
してやり直しです。空母に限らず、陸上でも着陸装置に不安があるとき
など、一度車輪を滑走路に「ぶつけてみて」そのままフルパワーで浮き上がり、
様子を見ることがあります。
#right(){(56:821)}
**甲板上に飛行機たくさん並べているのを見たんですが四六時中外に出しておくものなんですか
A1
米海軍の空母搭載航空機は
基本的には露天係留(=甲板上に並べておく)です
ハンガーデッキ(=格納庫)には半分も入りません
整備をする時などにハンガーデッキに降ろすことがありますが
ほとんどは雨ざらしです
離艦着艦作業時にはこれらの機体を移動させスペースを確保しますので
一般に言われている離艦着艦を同時にこなすのは困難です
#right(){(56:826)}
**ヘリコプターを何機以上搭載できるとヘリ空母と呼べるのでしょうか?
客観的な基準はありません。
文章化された規則等の有無に関わらず、
その国の海軍が、その艦船をヘリ空母と呼ぼうと決めれば、
それはヘリ空母という艦種になってしまいます。
ただ、これはどう呼ぼうがヘリ空母だよね、
という何となくな基準はあるのかもしれませんが、それも主観です。
#right(){(60:625)}
蛇足ですが、例えば旧ソ連のKiev級は黒海から地中海に出る際に、モントルー
条約の制限で、空母の通過が出来ないため、ヘリ搭載巡洋艦として申告が
為されましたし、英国のインビンシブル級は、政治的な理由(海軍は空母を破棄
しているため)初期構想では、全通甲板型飛行機搭載巡洋艦などと呼ばれていました。
#right(){(60:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
**「艦隊決戦型じゃない空母」ってどんなの?
ジープ空母、軽空母、練習空母、改装空母、飛行機運搬船・・・
#right(){(62:456)}
護衛空母。
船団護衛が主任務。
#right(){(62:457)}
WW2ですと艦隊型空母(正規空母)以外には速度は速いけれども搭載機の少ない
軽空母(米のインディペンデンス級など)、低速で搭載機数の少ない
船団護衛用の護衛空母があります。
軽空母は軍艦(巡洋艦クラス)の船体を流用し、護衛空母は商船やタンカー
の船体を流用していることが多いです。
#right(){(62:459)}
そもそも「艦隊決戦型空母」というような艦種は存在しない。
空母は基本的に「艦隊型」と「それ以外」に分けられる。
「艦隊」を編成したときにこれに追随して戦闘行動が取れるかどうかということだ。
戦艦や巡洋艦と行動をともにできる20ノット以上(敷居は編成に加わる他艦種によ
りケースバイケースだが)の速力を発揮できればおおむね艦隊型である。
エセックス級やアイオワ級と行動をともにできるインディペンデンス級はその意味
で艦隊空母だし(艦種がCVLに呼称変更されたのは43年6月、エセックス級空母が4
隻も竣工してからで、当初はCV)商船改装であっても護衛の戦艦と同速度の飛鷹・
準鷹は実際の運用においては艦隊空母と同列に扱われた。
もとより「決戦」であれば稼動戦力を根こそぎ動員するわけで、マリアナでもレイ
テでも日本海軍は他艦種改装の小型空母も投入したし、Uボート対策として建造さ
れた護衛空母は、上陸作戦において対地攻撃に猛威を振るった。
#right(){(62:520)}
**空母への着艦は大変危険で、100回やるとお祝いだそうですが、最初の一回目ができるようにどうやって訓練するんですか?
地上の滑走路に線を引くなどして空母の飛行甲板に見立てて、
"空母式"の着艦ができるようになるまで何度も何度も繰り返し練習する。
一度「プロ」になってからも、一定期間ごとに試験を受けて合格しなければ
艦上機パイロットの資格を剥奪されてしまう。厚木基地に艦載機が来ると
活発にタッチ&ゴーしているのはこの訓練をしているためだ。
アメリカあたりでは、空母への離着艦もできる練習機や、訓練専用の
空母まで持っていたりした。
#right(){(729:46)}
**米軍が空母にイージスシステムを載せない理由は何ででしょうか?
空母本来の航空機運用に支障が出るから。
イージス艦はレーダーをフルパワー運用すると甲板に人の立ち入りができなくなるんだぞ。
他の十分有能なイージス艦が周りをカバーしてくれてるから、という面もありますね。
中華空母はフェイズドアレーレーダーをブリッジ周りに貼ってますし、
艦隊防空ミサイル艦レベルのレーダーでなければ、空母にフェイズドアレーレーダーもありでしょう。
逆に、空母に艦隊防空ミサイル艦やらせたら、飛行甲板がなくなる罠。
フェーズアレイレーダーを装着する巨大な構造物を嫌うのも一因。
CVN-65は当初フェーズアレイレーダー用の巨大な艦橋を持っていたが、
その当時のフェーズアレイが使えなかった事もあって、
巨大な艦橋は運用上使い勝手が悪い事が大問題になって、改装で小型化した。
空母が装着する必然性よりもデメリットの方が多いって事。
#right(){(741:727-751)}
そこで英の新型空母では、艦橋を2つに分けて、フェイズドアレイレーダー(SMART-Lの派生型)を
搭載しているわけです。
イージス艦は艦隊防空ミサイル艦ですから、空母にその目的で作られたレーダーを
乗せるのは無意味ですが、フェイズドアレイレーダー自体は信頼性、性能が高いレーダーですから、
これからは空母への搭載も増えていく~当然のたしなみになるでしょう。
#right(){(741:system ◆systemUniQ)}
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#CONTENTS
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**着艦するときワイヤーにフックがかからなかったらどうするんですか
>フルパワーでもう一回飛び立つんですか
フルパワーで飛び立ちます。甲板に車輪が着いたと
必ず同時にエンジンをフルパワーにします。無事フックを引っかけてれば
それでも強制的に止まるし、かけ損なっていればそのままもう一度離艦
してやり直しです。空母に限らず、陸上でも着陸装置に不安があるとき
など、一度車輪を滑走路に「ぶつけてみて」そのままフルパワーで浮き上がり、
様子を見ることがあります。
#right(){(56:821)}
**甲板上に飛行機たくさん並べているのを見たんですが四六時中外に出しておくものなんですか
A1
米海軍の空母搭載航空機は
基本的には露天係留(=甲板上に並べておく)です
ハンガーデッキ(=格納庫)には半分も入りません
整備をする時などにハンガーデッキに降ろすことがありますが
ほとんどは雨ざらしです
離艦着艦作業時にはこれらの機体を移動させスペースを確保しますので
一般に言われている離艦着艦を同時にこなすのは困難です
#right(){(56:826)}
**ヘリコプターを何機以上搭載できるとヘリ空母と呼べるのでしょうか?
客観的な基準はありません。
文章化された規則等の有無に関わらず、
その国の海軍が、その艦船をヘリ空母と呼ぼうと決めれば、
それはヘリ空母という艦種になってしまいます。
ただ、これはどう呼ぼうがヘリ空母だよね、
という何となくな基準はあるのかもしれませんが、それも主観です。
#right(){(60:625)}
蛇足ですが、例えば旧ソ連のKiev級は黒海から地中海に出る際に、モントルー
条約の制限で、空母の通過が出来ないため、ヘリ搭載巡洋艦として申告が
為されましたし、英国のインビンシブル級は、政治的な理由(海軍は空母を破棄
しているため)初期構想では、全通甲板型飛行機搭載巡洋艦などと呼ばれていました。
#right(){(60:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}
**「艦隊決戦型じゃない空母」ってどんなの?
ジープ空母、軽空母、練習空母、改装空母、飛行機運搬船・・・
#right(){(62:456)}
護衛空母。
船団護衛が主任務。
#right(){(62:457)}
WW2ですと艦隊型空母(正規空母)以外には速度は速いけれども搭載機の少ない
軽空母(米のインディペンデンス級など)、低速で搭載機数の少ない
船団護衛用の護衛空母があります。
軽空母は軍艦(巡洋艦クラス)の船体を流用し、護衛空母は商船やタンカー
の船体を流用していることが多いです。
#right(){(62:459)}
そもそも「艦隊決戦型空母」というような艦種は存在しない。
空母は基本的に「艦隊型」と「それ以外」に分けられる。
「艦隊」を編成したときにこれに追随して戦闘行動が取れるかどうかということだ。
戦艦や巡洋艦と行動をともにできる20ノット以上(敷居は編成に加わる他艦種によ
りケースバイケースだが)の速力を発揮できればおおむね艦隊型である。
エセックス級やアイオワ級と行動をともにできるインディペンデンス級はその意味
で艦隊空母だし(艦種がCVLに呼称変更されたのは43年6月、エセックス級空母が4
隻も竣工してからで、当初はCV)商船改装であっても護衛の戦艦と同速度の飛鷹・
準鷹は実際の運用においては艦隊空母と同列に扱われた。
もとより「決戦」であれば稼動戦力を根こそぎ動員するわけで、マリアナでもレイ
テでも日本海軍は他艦種改装の小型空母も投入したし、Uボート対策として建造さ
れた護衛空母は、上陸作戦において対地攻撃に猛威を振るった。
#right(){(62:520)}
**艦橋の右左はなにか意味があるのでしょうか?
フネが他のフネをよけるときは、右舷に見えたフネをよけなければ
ならないという規則がありますので、右にあった方がフネの運行上
の安全と言う点からは都合がいいからではないでしょうか。
#right(){(62:701)}
**空母への着艦は大変危険で、100回やるとお祝いだそうですが、最初の一回目ができるようにどうやって訓練するんですか?
地上の滑走路に線を引くなどして空母の飛行甲板に見立てて、
"空母式"の着艦ができるようになるまで何度も何度も繰り返し練習する。
一度「プロ」になってからも、一定期間ごとに試験を受けて合格しなければ
艦上機パイロットの資格を剥奪されてしまう。厚木基地に艦載機が来ると
活発にタッチ&ゴーしているのはこの訓練をしているためだ。
アメリカあたりでは、空母への離着艦もできる練習機や、訓練専用の
空母まで持っていたりした。
#right(){(729:46)}
**米軍が空母にイージスシステムを載せない理由は何ででしょうか?
空母本来の航空機運用に支障が出るから。
イージス艦はレーダーをフルパワー運用すると甲板に人の立ち入りができなくなるんだぞ。
他の十分有能なイージス艦が周りをカバーしてくれてるから、という面もありますね。
中華空母はフェイズドアレーレーダーをブリッジ周りに貼ってますし、
艦隊防空ミサイル艦レベルのレーダーでなければ、空母にフェイズドアレーレーダーもありでしょう。
逆に、空母に艦隊防空ミサイル艦やらせたら、飛行甲板がなくなる罠。
フェーズアレイレーダーを装着する巨大な構造物を嫌うのも一因。
CVN-65は当初フェーズアレイレーダー用の巨大な艦橋を持っていたが、
その当時のフェーズアレイが使えなかった事もあって、
巨大な艦橋は運用上使い勝手が悪い事が大問題になって、改装で小型化した。
空母が装着する必然性よりもデメリットの方が多いって事。
#right(){(741:727-751)}
そこで英の新型空母では、艦橋を2つに分けて、フェイズドアレイレーダー(SMART-Lの派生型)を
搭載しているわけです。
イージス艦は艦隊防空ミサイル艦ですから、空母にその目的で作られたレーダーを
乗せるのは無意味ですが、フェイズドアレイレーダー自体は信頼性、性能が高いレーダーですから、
これからは空母への搭載も増えていく~当然のたしなみになるでしょう。
#right(){(741:system ◆systemUniQ)}
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表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: