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兵器全般」(2024/04/05 (金) 22:02:55) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- **兵器搭載コンピュータの性能ってどれくらいのものでしょうか? >だとすると、ロケット発射の技術・設備が必要ですよね?打ち上げ失敗とかってないんでしょうか? 軍用コンピュータに誤動作等があってはなりませんから、一般的に言って非常に枯れた技術が使用されていると思われます。 弾道弾の誘導部には、確かZ-80の軍用バージョンが使用されていたものがあったと思います。 速さよりも信頼性を取るのが大事な分野もあるということで。 #right(){(8:162)} F-15Eはi286相当のCPUを使ってるって話です。680x系のも結構使われてるようで。 既に指摘されていますが、安定性>性能という優先順位です。 #right(){(8:176)} **IFFって敵味方識別装置ですよね。ということはスティンガーでアパッチは落とせないということですか? IFF/SFIは質問を自由に変えられる つまり「あんただれさ」という質問に トランスポンダが答えられなかったら敵と判断する だから、同一軍であっても、敵と誤認されることはありうるし 実際に湾岸戦争では、使用すべき質問と回答ペアの伝達ミスから IFF/SFIが作動していたにもかかわらず 米陸軍のヘリが米空軍機に3機ばかり撃墜されている #right(){(9:491)} なにかの小説で、スティンガーのIFFのため、米軍機に向かって撃てない、という描写があったのですが、根拠が定かでありません。 IFFの実際の処理部は、発射機やミサイルでなく、射手の腰のベルトにセットされているようです。 もしIFFが発射に必須だとすると、この射手しか撃てないことになり、またその処理部が故障したら撃てなくなります。ジャミング環境下でも撃てません。 さらに、IFF確認に要する1秒足らずの時間が問題になることもありそうです。 したがって、IFF確認は発射手順には含まれるが、省略可能でははないかと憶測しているのですが、定かでありません。 参考までに、スティンガーの発射手順を引用しておきます。 射手は発射チューブを肩に乗せ、冷却ガスと化学バッテリーが入ったグリップ(これがBCUです)をセットして、 IFFアンテナを拡げ、発射チューブのフタを外す。 照準機を拡げ、グリップに腰のIFFユニットからのケーブルを接続する。I FF確認スイッチを押すと、敵か味方かが0.7秒後にイアホーンへの音響信号として伝えられる。 発射する際には、インパルス発生スイッチを押す。これによってミサイルのIRシーカーに冷却用アルゴンガスが供給され、 グリップ内の化学バッテリーが最低45秒作動する。3~5秒の間にシーカーは冷却され、 同時にシーカー冷却システム、ジャイロの作動、誘導系、ミサイル内の熱電池や発射装薬への電力が供給される。 標的から十分な赤外線サインが得られると発射が可能になり、イアホーンに音響信号が送られる。 この間、6秒程度である。スティンガーのバージョンによっては、距離によってチューブを少し上に向ける必要がある。 発射ボタンを押すと、ミサイルとの連結ケーブルが外れ、発射装薬が点火される。この間1.7秒である。 発射装薬の推力の一部はミサイルを回転させるために用いられる。 ミサイル及び排気によって発射チューブ前後の破砕性カバーが破られ、ミサイルが飛び出す。 発射装薬はミサイルがチューブから出る前に燃え尽きるため、射手に排気が当たることはない。 発射されると前翼4枚(うち2枚は操縦翼)と尾翼4枚が展開され、発射装薬部が分離される。 安全距離まで離れるための一定時間後、固体燃料ロケットが点火され、 1秒後、一定の加速が終了した段階で信管が作動状態になり、同時に自爆タイマーが作動する。 ミサイルは赤外センサーによって標的が正面に来るよう誘導され、十分近づくと、標的の側面に突入するよう進路を調整し、 1kgの高性能炸薬を用いた破片弾頭によって破壊する。標的が8Gの回避運動を行っても追従可能である。 米陸軍ではスティンガー運用資格取得に136時間の訓練が必要であると定めている。 #right(){(9:system)} **ミサイルとロケット弾(ロケット砲)の違いを教えてください。 誘導できるもの→ミサイル(誘導弾) ロケット弾→誘導できないもの。 最近のMLRSとかはロケット弾ですが、誘導できるのでその辺の境界が曖昧。 #right(){(10:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} 普通、西側の兵器体系では無誘導の物をロケットと言います。 誘導装置つきだとミサイルになるわけですね。 東側については余り詳しくないんですが(従って眉唾だと思って聞くべし) 確かロケット推進の物は全てロケット扱いになり、 大陸間弾道弾なんかも戦略ロケット軍が管理しているそうです。 #right(){(10:大渦よりの来訪者 ◆8An/neko)} 使い分けは厳密でありません。 例えばATM( Anti-Tank Missile)と言えば、RPGのような無誘導ロケットではなく、誘導ロケットを指しますし、 AAM(Air to Air Missile)やSAM、ASMもそれぞれ誘導ロケットを指すのが普通です。 従って、単にMissileと言えば誘導ロケットを意味する、というのが基本的な感覚です。 しかし、ATMをわざわざATGM(Anti-Tank Guided Missile)と呼んだり、誘導でないロケット弾を unguided rocketと明示して表記することもあり、このあたりは一定していません。 また、ミサイルの推進部分はもちろん「ロケット」モーターと呼ばれます。 理屈ではロケットは推進手段であり、ミサイルは投射物を指しますが、現代の軍事用語の使われ方では、 上記の通り、弾薬については無誘導ロケットが「ロケット」、誘導ロケットが「ミサイル」と呼ばれるのが 一般的、ただしそうでない書き方もある、ということでしょう。 #right(){(339:909)} **湾岸戦争のように大規模な派兵があるとして湾岸以降に実用化された兵器で注目に値するものってどんなものがあげられるのでしょうか? 動目標相手のセンサー・シューターの連携システム。つまり、 センサーを搭載した航空機が敵の移動目標を探知し、シューター役の兵器を搭載した 航空機に位置を送る。センサー機は敵の移動に連れて位置情報を刻々と更新し、 シューターから発射された兵器を移動目標に確実に命中させる、というものです。 複数のセンサー機を使用することで、比較的遠距離から正確な指示、誘導が 可能になります。今回は固定目標より移動目標に対する攻撃が必要になるでしょう から、先日実験に成功したばかりのこのシステムが実験されるかもと思っています。 #right(){(10:system)} **今朝の新聞によると、収集したデータを複数のイージス艦のコンピュータで並行処理することで処理能力を上げる旨のことが書いてあったけど、そんなこと本当に出来るの? CEC(Cooperative Engagement Capability)だったかな、複数のレーダデータを合成してより正確な 統一レーダ像を得る仕掛けのことでしょう。コンピュータの処理を2艦に分散して 高速化するというものではないと思いますよ。 AEWのレーダーデータと合成することもでき、実験に成功しています。 #right(){(10:system)} **軍艦や戦車の鉄は、普通のと、違うんですか? ただの軟鉄ではなく、圧延鋼や表面硬化鋼が使われるようです。簡単にいえば、硬い鉄です。 浸炭鋼やモリブデン鋼などが有名ですね。 #right(){(12:375-376)} **飛行機とか戦車は、全てイコールコンディションなのでしょうか? 松島航空祭で整備の方から聞いた話ですが・・・ やはり一部の機体には固有の癖は微妙にあるそうです。 そういった機体は教官機になることが多いそうです (訓練生に癖のある機体には乗せられない。万が一があるからね) 航空機のみのレスですがよろしいですか? #right(){(13:ulysses)} **アビオニクスって何? 簡単に言えば、コンピューターのことッス~。 最近の戦車や戦闘機は、コンピューター無しだと戦力にならんッス。 F-16戦闘機なんかは、コンピューターが壊れると水平飛行も難しいらしいッスね。 電子装備一般のことを指すのが普通かと。 #right(){(14:450)} **兵器のコンピューターも数年おきに更新するのでしょうか? 大体において、内部的に急激な変化はないと思います。 日進月歩のPCの世界と違ってどちらかというとマターリ進んでいくことが多いようです。 基本的に動いてナンボの世界ですから、信頼性第一で最新機能は二の次です。 従って、大改装とかをしない限り、せいぜいバグフィックスくらいでしょう。 改装に関しては、原子力空母エンタープライズが良い例でしょう。 元々、艦橋四方にSPS-32/33フェーズドアレイレーダーのどでかいのを付けていましたが、 1979年にそのレーダーを撤去して、艦橋を小型化しました。 この間、何と18年掛かっています。 大体において艦船の場合は近代化改装の際にそういう電子装備の更新を行うことが多いようです。 また、撤去したと言ってもその間に実用化された諸装備を搭載すると、相殺されるのではないでしょうか。 #right(){(15:眠い人 ◆ikaJHtf2)} かつて軍事技術は最先端であり民間技術に優越していましたが 軍用装備の更新サイクルが伸びた事、 枯れた(バグフィックスされた)軍用規格の素子を少数使っている事 民間の技術更新サイクルが加速している事などから 民間技術の方が優越する場合が増えてきました(特にコンピューター・通信分野では)。 その為最近では軍用でも、COTSといって民間の技術・製品を積極的に採用する事が増えています。 しかしその反面、かつて使用中は保証された(これがメーカーには苦痛だったらしい)部品の供給が保証されないという事態が、 その為、採用後もすぐに中身の改善プロジェクトが立ち上げられるようになってきました。 (更にはウインドウズNTをテストしたイージス艦が漂流するという笑えない事態も…) #right(){(15:G_Tomo)} ミサイルや戦闘機などのバージョンアップの間隔を見ていると、大体早くても5年以上、 普通は10年近い単位で電子兵装の更新が行われているようです。 電子兵装は兵器というシステムの一部に過ぎませんから、パソコンのようにCPUを 変えたら単純にシステムの性能が上がるというものではありません。このため、 電子装置に関係するシステムとしての改装が必要ですし、従来の部分との互換性や信頼性テストも必要です。 改装中の兵器は使用できませんから、数のやりくりを考える必要があり、新装備の整備員や兵員への教育も必要です。 なかなか時間と費用がかかるため、他の部分の改装などのタイミングを待って、まとめて行うことが多いのです。 無駄なく道路工事をしようとすると簡単にはできない、ようなものです。 改装進行中は複数のバージョンが存在するため、運用、整備が複雑になります。 全兵器のバージョンアップが終わるまでに次のバージョンアップを始めてしまうと、 多数のバージョンが存在してしまい混乱を招きます。このため、一つの改装が完了するまで次の改装には手を付けません。 改装中の数のやり繰り、予算、教育などが足かせとなって改装完了には期間を要し、結構待たさせることになります。 小型化が進んだ分は、より高性能なものを積むことが多いのですが(装置への要求もその間に増えているので)、 空いた場所、重量を他の装備や燃料の搭載に振り分ける事もあります。 赤外誘導AAMに対する指向照射妨害装置(DIRCM)は、電子装置の小型化によって 航空機に搭載可能になった兵装の例です。また、LANTIRNのような赤外線テレビ航法装置と、 レーザー目標指示装置は、別のポッドで航空機に搭載されていましたが、 電子装置の進歩によって一つのポッドで済むようになりました。 空いたハードポイントは、電子防御装置やミサイルなどの搭載に使えるわけです。 #right(){(15:system)} **兵器を国産出来る事による他国に与える影響力(抑止力?)や兵器を輸出する事によって輸入国に与える影響力(圧力?)とはどの様なものですか? 軍事的観点だけから言えば、輸入国は輸出国に隷属することになります。 陸海空どの分野でもそうですが、兵器というのは単品では戦力となりません。 いわゆる諸兵科連合というやつですね。 そのため、何らかの兵器を他国からの輸入に頼っている場合、輸出国が輸出を停止した場合、 バランスのとれた装備を整えることが出来ず、戦力は大幅に低下します。 つまり輸出国は輸入国に対し「文句があるんだったら輸出をやめるぞ」と脅しをかけることが出来るわけです。 その場合、他の国から輸入するという手もありますが、同種の兵器を複数種配備するのは ありとあらゆる面で非効率で、軍備が常に予算に縛られることを考えれば非現実的といえます。 また抑止力的観点から言えば、輸出国はその兵器の性能を当然知り尽くしているので、 輸入国の実際の軍事力を正確に把握することができ、輸入国は軍事的に丸裸となります。 ただ実際には政治面、経済面などからも影響を受ける問題ですので、そう簡単に割り切れる問題ではありません。 それに付け加えてアフターケアの問題もある。 輸出国がその兵器の生産を中止した場合の問題もある。 #right(){(15:907-908)} **何故兵器の値段は安くならないのでしょうか? 設計するために高性能なコンピュータ大量に導入したらその導入費用がかさむ 技術革新によって製造コスト下がるパーツがあっても、新しい工法採用して高くなるパーツもある 矢張り電子兵装が一番金かかる部分だね。 あとは兵器の構造が複雑になって単純なものが減っている、ってのもある #right(){(16:85)} **軍事用品と特許の関係について知りたいのですが 軍事機密という単語を企業秘密と読み替えれば問題は解決しませんか? 軍事機密の場合、50年たっても他国にとっては大変有益な情報の可能性があります。 (マンハッタン計画の研究資料なんて、核兵器製造をもくろむ人間にとっては宝の山です) #right(){(16:353)} **特殊部隊や工作員等が水中行動を行うことって多いと思うのですが、水中戦になった場合使用される武器にはどんなものがあるのでしょうか? 少なくとも米海軍はナイフだけです #right(){(16:822)} ソビエトには水中自動小銃というのがあったよ! 水中でもフルオートで撃てて、有効射程は20mとかだった。 ドイツのH&K社にはP11という水中拳銃があるよ! この手の装備は情報があまり無いね #right(){(16:名無し海兵隊員)} **終戦後、アメリカが持ちかえった日本兵器の中で驚いた物て酸素魚雷以外に何があるのだろう… 影響を与えたものとしては、伊-400(ドイツのV-1と組み合わせてミサイル潜水艦を製作。)くらいでしょう。 あとは秋月級駆逐艦とか。 日本の機体に関しては、大戦中に多数ろ獲しているため、余り高い評価を得ていないようです。 強いて上げれば、雷電と紫電改、それに疾風程度でしょうか。 #right(){(17:眠い人 ◆ikaJHtf2)} 伊400型が与えた影響など無いでしょう。最初に潜水艦に航空機を載せて爆撃を行ったのはドイツですし、格納筒を設けようとしたのもドイツです (実際に最初に作ったのはアメリカですが)。格納筒がある潜水艦に航空機を搭載して浮上⇒組み立て⇒発進⇒着水⇒収容⇒潜航のプロセスを最初に行ったのはアメリカで、最初に潜水艦にカタパルトを搭載して発艦させたのはイギリスです。 上記の潜水艦に爆撃・偵察用の航空機を搭載する、格納筒を設置する、カタパルトを搭載する、これら全ての発想・設計・実践は1910-20年代には既に存在しており伊400型はそれらを各国が行って放棄した物の延長線上の潜水艦でしかありません。そもそも潜水艦にミサイルを搭載しようと最初に構想したのはドイツです。 V-1を参考にしたといわれる&u(){JB-2 Loon}とその発展型の&u(){SSM-N-8 Regulus}を潜水艦から最初に発射したのはそれぞれバラオ級の&u(){SS-348 USS Cusk}とガトー級の&u(){SS-282 USS Tunny}で第2次大戦時の潜水艦に格納筒設置しただけのものですし、レギュラス運用のために設計されたグレイバック級もいたって普通の構造です。 秋月型は何故挙げられてるのかわからないレベルなんですが。 #right(){(17:---)} **ハードポイントっていうのは、武器をくっつけるところのことですか? ハードポイントは、書かれているとおり武器をくっつけるところです。 文字通りの意味で「Hardware」(この場合兵器を指す)を取り付けるPoint(点)という意味になります。 #right(){(18:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **敵の兵器をコピーして生産するというのは問題ある行為なのでしょうか? 著作権ってのは平時の概念でして、 戦争やってるなら「そんなの知ったことじゃねえ」、ってのが現実。 また、戦争中の無断コピーは契約上の行為じゃないですので ライセンス料の支払いの義務も当然ながら発生しません。 戦争前に敵国企業とライセンス契約結んでたってのなら話は別ですが…… #right(){(21:235)} 訴えられたら支払わないといけないかとも思いますね。 ただ、訴えられたときは「この部分機能変更しました」と言って誤魔化せばいいと思って いるのかもしれませんね。(例えば、B-29→Tu-4) ただ、勝利した場合だと、敵国の技術をそのまま接収する(V1→Rune)といったケース もありますし、それに対してライセンス料が支払われたといった話も聞きませんので、 こういった場合は技術料を支払わなくても良いのかもしれません。 スウェーデン、フィンランドがP&Wのエンジンを無断コピーしたときは、戦後きちんと弁済を行っています。 まぁ、この場合は戦後も継続生産する必要があったためにこういう方式を採ったのでしょうけど。 #right(){(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **光ファイバTVM赤外線画像誘導方式とはどういったものですか? 通信に光ファイバを用いて、情報として赤外線画像を用いれば光ファイバTVM赤外線誘導。 光ファイバを用いることで、高速で大容量の情報を送ることが出来る。 また、有線光通信のため妨害を受けにくい。 #right(){(21:954)} **西側、イスラエルや日本の米国製兵器は輸出仕様に性能を落としているのでしょうか? 基本的にソ連時代の輸出向け航空兵器は性能を落とした廉価版です。 なので、東欧だろうがヴェトナムだろうが変わり有りません。 多分、亡命されることで中身をさらけ出されるのを嫌ったのだと思います。 西側の兵器でも、発展途上国で輸出国との関係が希薄な場合は、性能を落とすことがあり得ます。 尤も、この場合は金額を安くするために、グレードをダウンするのですが。 #right(){(22:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **ヴァルタータービンは、なぜ戦後広く採用されなかったのでしょうか? 使用する過酸化水素の取り扱いが難しかったから。 爆発するは、タンクが腐食するは…… イギリスは積極的に研究したけど、原子力潜水艦の登場で取って代わられたんだよ。 今のAIPの研究でも、過酸化水素を利用するものの話は聞かないね。 #right(){(22:水瀬禾火子)} 魚雷には過酸化水素使ったものもあるぞ。 #right(){(22:922)} **雑誌を読んでいて「スタンドオフ兵器」という言葉を良く見かけるんですけど、どのような兵器なのでしょう? stand off(離れている、~を避ける)。 相手の対抗手段より射程の長い兵器という意味。 #right(){(24:617)} **タンクやヘリコ等の動力になっているガスタービンエンジンとはどのような仕組みになっているのでしょうか ジェットエンジンと丸きり同じです もっと細かい型式分けをお望みなんでしょうか? ヘリの場合、遠心式と軸流式の長所をくみ合わせたハイブリット型が主流のようです 戦車はよく知りません。どなたかフォローを 燃料は現在は灯油に成分が似ているモノが普通ですがガソリン系といわれるモノもあります M1などは灯油からガソリンまで、何でも使えるようですが後のメンテが大変だという話です #right(){(23:569)} **爆薬筒っていうのは、どういう時に使い、どういう効果があるのですか? 今は使われてるか知らないけど。 障害物の側に(場合によっては穴を空けたりして)爆薬筒を差し込んで点火!・・・ 筒の中の爆薬が障害物を吹っ飛ばして、そこを攻めるわけです。 #right(){(24:689)} **ペリスコープってなんですか? 一言で言えば『潜望鏡』 車内(もしくは歩兵が塹壕の中)から外部を見るための光学機具。 #right(){(25:452)} **ICBMなどの戦略兵器は全天候型兵器なんですか? 戦略兵器だろうと、戦術兵器だろうと、兵器は基本的には全天候。 雨の日には戦争を休んでいたのはずっと昔の話。 #right(){(38:415)} **モスボールって何ですか? 長期間保存可能な休眠状態のことです。具体的にはオイルなどを最小限まで抜き、 消耗部品が傷まないようにします。現役状態で保つには多大な予算がかかるため、 このようないわば冷凍保存状態にすることをモスボールといいます。 復帰したり、転売したり、あとは運命のままです。 プラスチック製の樹脂膜で密封すること 旧式化して使わないんだけど機能を維持したい航空機等とかによくやる 語源はモスボール、つまり防虫剤でくるんでしまい込んだ衣類。 防錆用の処置を施して船体を保存することだよ。 保存の利かない、あるいはそのままでは保守管理が 出来ない機器は陸にあげてしまう。 復帰させるには、あんがい時間がかかるそうだ。 #right(){(2:620-623)} 再使用を前提に、パネルの継ぎ目部分を樹脂で埋めたり、 重要な機材などはカバーをするなどして 異物の混入や材質の劣化を極力抑えるようにして保存すること。 #right(){(86:677)} 汚れをおとし、整備し、カバーをつけて長期保存に耐えるようにすることです。 #right(){(86:678)} 長期間保存するための対策を施す、ということです。 戦車ではバッテリーを外し、油脂類を抜き取り、 錆び止めの塗料やコーティングを施します。 #right(){(86:680)} **核や毒ガス、生物兵器の総称について質問です。 >ABCやNBCと略されていたのがCBRに変わっていっているようですが、 >何故変わったのかご存知の方教えて下さい。 いわゆるダーティボムなどのように臨界を超えずに放射線や放射能を使う兵器がでてきたため #right(){(63:186)} ABCやNBCはご存じのようにAtomic/Nuclear Biological and Chemicalの略です。 核・生物・化学兵器のことになるわけです。 冷戦終結後、核反応を起こす核兵器は作れないものの放射性物質を入手したテロリストが、 放射性物質をばらまくという危険性がでてきました。 そう言う意味でNuclear(核)よりはRadiological(放射性)という単語の方がより適切だと判断されて CBR(chemical, biological, and radiological)という単語を使うようになったのでしょう。 #right(){(63:192)} **シェルターなどに使用される軍事用の「強化コンクリート」とは、一般のコンクリートとどう違うのでしょうか。 強化コンクリート reinforced concrete (RC)のことを言っておられるのだと思いますが、 そうであれば、単に「鉄筋コンクリート」の事です。普通のコンクリートを 指す場合には「plain concrete」と言います。 軍事的に強度、防御力を要するところに使う場合(航空機バンカーなど)には、 鉄筋の太さを増したり、密度を上げたりします。バンカーバスター兵器の テストでは、時にreinforced bar (steel)の太さや密度に言及している こともあります。 #right(){(63:427)} **フランス軍の兵器は軍ヲタさん的にどう評価されてますか? >アメリガ軍の兵器に比フランス製兵器はカッコ良くて安い フランス製兵器はカッコ良くて安い 性能はそれなり #right(){(63:478)} フランス軍スレがありましたけど(涙。 時代によって評価は変わります。 最新のものはそれなりに、米軍の兵器に対抗できるものであると思います。 とは言え、AMX30戦車のようにかなりの割り切りをしているのも少なからずありますが。 ただ、何時の時代でも小銃だけは糞だそうです。 核戦力に限りある予算を奪い取られて、通常兵力まで予算が回ってきませんから。 #right(){(63:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **電磁波にはソリットステートより真空管の方が強いって本当ですか? 電磁波パルスにはソリッドステートつまりトランジスタより真空管の方が強いです。 パソコン部品が静電気を嫌うのを見ればおわかりの通り、トランジスタは小さく、 静電容量も小さいために、少しの電荷でも高電圧がかかると 絶縁破壊を起こしてしまいます。このため、電磁パルスに対して弱いわけです。 真空管はそれ自体が大きな容量を持つため、少々の電荷では高電圧が 発生せず、絶縁破壊を起こすために大きな電荷を必要とするため、トランジスターよりタフです。 最近ではトランジスターにも大電流を扱え、また静電気対策を特にしなくても大丈夫なように、 高負荷に耐える設計をされたものが登場してきています。 また、遮蔽によってもある程度対策できます。 しかしサイズが小さい限り、どうしてもある程度の脆弱性が残るでしょう。 #right(){(63:549)} **ミサイルなど誘導兵器類は弾体前部が誘導装置で炸薬は真ん中に搭載されていますが先っぽに炸薬を搭載する場合と比べて目標に対する破壊力は劣らないのでしょうか? 近接信管使うタイプのミサイル(対空ミサイル等)は、炸薬が中央部でも先端でも違いは無いでしょう。 対戦車ミサイルなどのHEAT弾だと、先端は空洞で信管は弾底にあるし。 #right(){(64:353)} **TOWにフレアは有効ではないのですか? 意味がありません。TOWは赤外線センサーで誘導されるわけではないので… #right(){(64:607)} TOWの半自動指令照準線誘導では、ミサイルの位置を把握するのにクセノンランプを使っています。 #right(){(64:661)} **なぜ第2次大戦当時の兵器は、エンジンを頻繁に、換えまくったのでしょう その生産段階で入手できるものは何でも載せたからだと思います。 艦船でも、護衛駆逐艦クラスは、種々雑多な機関を載せたりしていますし。 #right(){(65:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **圧力信管って、具体的にはどんなものなんでしょうね? 通常は長い有線を引いて手動でSW投入です 通常の起爆セット(タイマーなど)は全て使えます #right(){(65:181)} **密度が高いのはもちろんのこと、劣化ウランは硬度も高いのですよね? 密度が高いのはもちろんのこと、劣化ウランは硬度も高い 「原子番号74番 タングステン W」 ・ 融点:3407℃  ・ 密度:19.30g/cm3 (20℃) ・ 他には鋼に添加することで強度を高めることが出来る。また、 ・ 炭化タングステン(WC)は、ダイヤモンド、炭化ホウ素(B4C)についで堅く、 ・ 切削工具としての利用がなされている。 「原子番号92番 ウラン U」 ・ 融点:1132℃ ・ 密度:19.05g/cm3 (25℃) 「ネットで百科@Home」 劣化ウラン → ウラン ・ ウラン濃縮の際に生じる,235U の割合が天然のものよりも少なく ・ 238U の割合が多くなったものを減損ウランあるいは劣化ウラン ・ depeted uraniumと呼ぶ。 ウランに付いてウエブや特許などを調べても、硬さを利用する記事など皆無 でしたので、少なくとも(純タングステンより硬くは無い)と言えそうです。 また融点も、純タングステンの「1/3程度」しかないことがわかりますね。 この下の記事↓などが、判り易いかと。。。 「戦史研究」 http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta02ss.htm ・ APFSDS(装弾筒付き翼安定徹甲弾)の解説 ・ 貫通現象... ・ 超高速の衝突は、通常の砲弾の貫通とかなり違った現象になります... ・ (硬質装甲はバターやワックスと同じになり、) ・ (長弾心は消耗しながら貫通孔を開けていきます...) #right(){(65:☆≡ 6等兵 ≡☆)} **米軍や自衛隊の兵器類は外見が変わらなくとも絶えず改良を続けているとは良く聞きますが、ロシアの兵器はどの程度改良が重ねられているのでしょうか? 予算さえあれば必要に応じてちゃんと改良しています。頻度なんて要求と実装の 変更によっていくらでも変わるので計っても意味はありません。重要なのは要求と 実装がきちんと合うように改良がなされているかということです。 #right(){(68:734)} **世界中の兵器について書いてある本はありますか? >ジェーン年鑑以外で てか、せっかくネット環境があるんだから、知りたい兵器関係の事柄をキーワードに サーチエンジンで検索しまくって読み漁れば(まあゴミも沢山ありますけど)、それ だけでもそこそこの知恵は付きますよ。 それから自分で読みたい本を探してもいいんじゃありませんか? まともな本だと1冊2~3千円の出費にはなりますよ。 #right(){(68:607)} 基本的に何でも書いてある都合のいい本はありません。 必要な物ごとにそろえる必要があります。 自衛隊なら学研から出てる陸自、海自、空自で1冊づつでてるパーフェクトガイド や朝雲新聞社(確か)から出てる自衛隊装備年鑑(こんなような名前だったはず)が手頃。 ドイツならhttp://www.bundesregierung.de/の国防省のサイトを参考にどうぞ。 現代の艦船ならhttp://www.hazegray.org/が便利。 ただどんな本や資料にも言えることだけどソースは複数確認しないと痛い目見るから注意。 #right(){(68:618)} **雷管を歯でcrimp clamp?するってどういう意味でしょう? 外部掲示板(現在ログ消滅)からコピペ。 19 名前: 2LLtaolOow(LtaolOow) 投稿日: 2003/02/23(日) 10:04 [ TQizP3h2 ] えっと「クリンプ」ですけど、しらべてきました。 ttp://www2.odn.ne.jp/~cdh17500/Untiku/Tama.htm 弾の話っていうページです。 ここの「弾についての四方山話」っていうところで ちょこっとでてましたので、勝手にコピペしときます。 ※ケースを良く見ると、弾頭が刺さっている辺りをカシメてあるような跡が残っているものもあります。 これは「クリンプ」と呼ばれています。火薬が燃えるまでの一瞬の間、弾頭が動き出さない様にカシメているはずです。抜弾効力。 #right(){(69:754)} 点火装置に雷管をセットし、プライアでかしめて固定すべきとこを 歯で噛んだんでしょうね。点火装置+雷管セットを爆薬にさらにセットして 準備完了となるわけです。雰囲気では6号雷管ぐらい爆発力かと。 点火装置、雷管、爆薬は別々にしてあることが普通です。おそらく 工兵的作業だったのでは。 #right(){(69:system)} (電気式除く) 雷管は円筒形で前部に火薬が詰まっていて、 後部が鉛筆のキャップの用に空洞になっています。 そこに導火線(タバコより若干細い位の太さ?)を差し込んで、 口締器と言う雷管を挟む道具で締めて導火線を固定します。 その行為を口で行ったと言う事でしょうね。 締める時は必ず、顔やなるべく体から離して、締める用に徹底されます。 #right(){(69:823)} **熱風よりは衝撃波のほうが安定的に遠くまで行く? 性質上、衝撃波は短距離にしか到達しません。爆風はもう少し遠く、 そして破片は最も遠く届きます。面積は半径の自乗に比例するゆえ、 通常殺傷効果は破片がもっとも大、となります。衝撃波は最小。 #right(){(70:system)} **AK47とはカラシニコフのことですか? カラシニコフの名前を冠した火器はたくさんあります。カラシニコフの 中にAK-47も含まれる、というのが正確でしょう。ソ連/ロシアでは 欧米と違って設計者の名前を兵器の正式名に使用するのが普通であり、 これがソ連/ロシアの兵器に突出したものがしばしば見られることの 理由の1つだとすら言われています。確かにやる気になるでしょうね。 個人主義が売りの西側の兵器が没個性的に記号だけというのが、なんだか 逆説的だね、とはA. Williamsの言葉です。 #right(){(71:system)} **新しくNATOに加盟した旧東側諸国は兵器体系を西側のものに切り替えているのですか? 比較的お金の有るポーランドは、MiG-29の後継としてF-16を採用しました。 ハンガリーもグリペンを採用した。 それほど金の無いルーマニアはアビオニクスを西側に喚装する計画があります。 軍事研究の記事によると、陸軍も(AFV等の車体はともかく)通信機など西側規格の物を採用する計画の様です。 #right(){(70:907)}ハンガリーのグリペン採用を白紙→採用に修正 **「最初から兵器として開発され」、陸海空それぞれの分野で「最大」「最少」の兵器はなんですか? 陸海空どこにはいるかしれないけれど、最大な物はインターネットだろ。それこそほぼ全世界。 それを除いても防空システムや指揮システムだろう。 最小はウィルスか、毒素だろうな。 それを除くと確かミクロン単位の毒素用カプセルを作ってなかったかな。 #right(){(70:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} **ジェット燃料と軽油って大体同じじゃないんでしょうか? 全然違います。現在使われているジェット燃料は、ガソリン系のJP-4(空自、陸自、海自の一部)と 灯油系のJP-5(海自、米海軍)、JP-8(米空軍、空自の一部)、JetA-1(民間)の4種多く使われております。 軽油は、凝固点が非常に高く、上空では気温が低いために凍ってしまい航空燃料として使うことはできません (種類にもよるが、0度ぐらいからパラフィンが析出する。) #right(){(70:667)} **大量破壊兵器って具体的に何を指すのですか? 核、生物、化学武器 大量殺略武器とするのが正しいと思うがね。破壊破壊しないのも有るし。 #right(){(71:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} 簡単に言えばNBCR兵器です N:核 B:生物 C:化学 R:放射性物質 #right(){(71:807)} **戦艦の砲の先っぽや、非稼動中の戦闘機のバーナー?の先にカバーというか膜というか、 >とりあえず何かしらで塞いである画像を良く見かけますが、それぞれどのような意図があってのものなんでしょうか? 異物、雨水などの浸入防止。 #right(){(72:system)} **爆薬の電波信管ですが、ジャマーか何かで妨害して爆発させないことってできるのでしょうか? まず、普通に電波信管と言ったら近接電波信管の事を指します。無線式の起爆スイッチ とは別物なので御注意。 結局は電波を使ってますから、強力な電磁波の元では誤作動する事もあるでしょう。 そういう意味では、ジャマーで妨害する事は可能です。 #right(){(72:370)} **非人道兵器と普通の兵器の区別方法はなんですか? クラスター爆弾は、炸裂しなかった小爆弾が地雷になるものがあります。 また、不発になるものも多く、それを触った子供が吹き飛ばされるという事故も多発しています。 それゆえに非人道兵器と言われるのです。 一般的に非人道兵器と言われるものは、以下の特徴があります。 見た目が兵器に見えない(偽装されている)。 不必要に使用された兵士に苦痛を与える。もしくは障害を残す。 過去にはダムダム弾やナパーム弾・そしていまは対人地雷やクラスター爆弾・さらには 劣化ウラン弾や燃料気化爆弾などがそう呼ばれています。 #right(){(72:775)} **自衛隊の陸式装備やミサイルなどには採用年度と種別で表された制式名がありますが航空機やヘリにはこういった名称がついてないんでしょうか? 航空自衛隊や海上自衛隊の航空機には「~式」の名前はありません #right(){(73:580)} **自分達のようなただの一般人にも各種兵器のスペック等がわかるようになってますが、基本的には隠さないより隠す方が好都合では無いんですか? ・そりゃ隠すほうがいいのでしょうが、旧ソ連や独裁国家のような 統制された国家でない限り情報の広がりを防止するのは難しいです。 ・資本主義・自由主義系の国では、予算の獲得やら国民の理解 のための情報開示がかかせない。 ・カタログスペック程度ならたいして問題ないかと。 ほんとうに出てはまずい情報は出してないです。あたりまえですが。 #right(){(74:210)} **車の場合、グレードやオプションなど様々な選択肢の中から欲しい構成を決めますが、軍事的な利用をする車両(戦車含)や航空機にもそのようなものはあるんですか? 輸出用の戦闘車両・航空機では、相手国の環境・脅威対象に応じたオプションを持つ物が多いですね。 場合によっては主兵装やエンジンを変更する事も有ります。 #right(){(75:115)} 兵器のオプション あります、とゆーか、兵器では納入国、下手すると納入部隊ごとに オプションや仕様が変わったりします。極地仕様、熱帯仕様、砂漠仕様 といったとこから始まって、装甲の厚さをどうするか、どのエンジンを使うか、 どの砲にするか、通信機器、ミッション、観測装置、火器管制などなど それによって値段も性能もどんどん変わります。車のオプションより遙かに 実用上意味があるものです。また、輸入武器なんかだと、そうやってなんとか 一部だけでも自国製の部分を作って、国内還元を図ろうとしたりします。 それが失敗の大原因になる事もまた多いのですが。インドの得意技だったり。 #right(){(75:system)} **信管が作動して爆発するタイプの爆弾やミサイルや砲弾などの信管がうまく作動しなかったのを何と言うの? ミスファイアというやつです スライドなりボルトを引いてそのまま排夾します ただしこの場合遅発(送れて発火する)の可能性もあるので、しばらく目標を 指向した状態を保って様子を見るほうが良いです(と大昔Gun誌で読みました) #right(){(75:294)} **戦場で鹵獲した兵器・弾薬・装具類などはそのあとどうなるんでしょうか? スクラップしてくず鉄にします。 鹵獲兵器でありませんが、東京タワーの鉄骨は朝鮮戦争が終わって不要になったシャーマン戦車 をスクラップにして作ったものです。 #right(){(77:416)} 補足 正確には、戦車のスクラップも東京タワーに使われた、です。 #right(){(77:system)} **ステルスって、どういう意味ですか? ステルス [stealth] 〔隠密の意〕航空機・ミサイルなどに電波吸収材としてフェライトを塗ったりするなどして、 レーダーによる早期発見を困難にさせること。 「―技術」「―戦闘機」 #right(){(77:名無し軍曹)} レーダーに映りにくい・探知されにくいよう工夫を施したもの、 もしくはそういう工夫の技術のこと。電波吸収剤を塗ったり、突起物を なくして平面だけでボディを構成したり。最近は戦闘機や軍艦で流行中。 #right(){(77:803)} **兵器と武器の違いは? 兵器と武器の違い。 ●へいき 1 【兵器】● 航空機・火器・通信機材・車両など、戦闘用のすべての資材。 狭義には、敵を殺傷・破壊する器材をいう。武器。 「核―」「化学―」「―庫」 ●ぶき 1 【武器】● (1)戦いに用いる道具。 敵を倒したり身を守ったりするための兵器や武具。 刀・鎧(よろい)・兜(かぶと)・銃などの類。 「―をとる」 (2)何かを行うための有力な手段となるもの。 「語学力を―に海外で活躍する」「涙は女の―」 個人的には 兵器>兵隊さんが戦争に使用する 武器>兵器などを個人が使用する と言う使い分け方をしています。 #right(){(78:957)} **兵器は保険に入ってますか? 確かに戦時には保険が掛けられませんが…。 ちょっとちがいますが、戦前の保険会社の最大の売り上げを占める保険というのは、 徴兵保険であり、徴兵時に死亡した人に対して保険金を支払うと言うものです。 現在の富国生命(旧富国徴兵保険)とかやまと生命(日本徴兵保険)、 消滅した東邦生命(第一徴兵保険)、第百生命(旧第百徴兵保険)、はそれらの保険で成長しています。 翻って、そのほかの兵器については、壊すのが前提ですので、保険対象になり得ないはずです。 しかし、海外で建造した軍艦を国内に回航する場合、それが平時である場合には、保険を掛けます。 その昔、軍艦畝傍が行方不明になったとき、その保険金で代替の軍艦を建造しています。 #right(){(80:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} もちろん戦闘で破壊されることに対して保険はかけられませんが、平時の輸送時 などには兵器にも保険がかけられます。 アメリカで演習するために輸送中の、陸自の自走榴弾砲が貨物船ごと海没した事件 がありましたが、あれも保険で保障されます。 #right(){(80:729)} 平時の輸送中なんかだと保険が適用されてたりする。 戦争による被害については普通の保険は地震などと同様、常識的に範囲外。 民間ではそれでも天災保険があるのと同様、戦争保険というものもあった。 しかし戦時の軍事兵器の損害保険を受ける業者は知る限りで存在しない。 #right(){(365:527)} **敵がいないのに兵器が消費されることなんてありえないですよね? 訓練などで定期的に弾薬や爆弾は消費されるし 弾薬は賞味期限があります 装備兵器を更新するためわざわざ撃破されに行く馬鹿はいないでしょう。 #right(){(80:694)} ミサイル等の賞味期限が切れて廃棄される事はある。 #right(){(80:695)} 消費というか、レーガン政権時の軍拡で空母を維持できずに 削減する事はある。 要はランニングコストが莫大な場合は消費というか廃棄あるいは 売却する事はある。 #right(){(80:696)} 目立つところだと、戦争状態で無いにもかかわらず空自では毎年のように 機材の消耗が続いていますが? #right(){(80:697)} **戦車や戦闘機に保有国のマークをつける事は国際法か何かで義務づけられているのでしょうか? 戦車は兎も角、飛行機に関しては、戦闘の際、船籍を明示しなければならないと言う ハーグ海戦条約の援用だったかと思います。 #right(){(82:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} http://www1.umn.edu/humanrts/japanese/J1923a.htm こういう国際条約があります。 #right(){(82:209)} 破片分布が最適化されるため、航空機、ミサイルなどの撃墜確率が上がります。 #right(){(82:system)} **Although Japan is the appearance to which robot technology is progressing very much, >Is robot technology used also in the direction of military affairs positively? ナニを持ってロボットと定義するかによります。UAV、UCAV、あるいは 機雷処理ロボットなど、ロボットはとっくに軍事に広く使用されています。 #right(){(83:system)} **「64式自動小銃」「74式戦車」「90式戦車」「97式自動砲」の数字はいったい何? それら自衛隊の装備の場合は西暦の下二桁 旧軍になると明治の年号(38式歩兵銃等)、 神武紀元(零戦等)など時期により変化します。 #right(){(83:734-735)} 兵器として制式化された年、ってのが書いてあればもっと親切。 #right(){(83:741)} **C4Iって英語だとなんと読むんでしょうか? シー・クォータブル・アイと読みます #right(){(85:対潜臼砲 ◆embTH1EblY)} **戦闘機とかその他色々なコンピュータの画面が緑の文字で表示されていることが多いのはなぜでしょうか? 昔(1980年頃まで)はカラーディスプレイなんぞなくて、黒地に緑で表示する「グリーン ディスプレイ」が普通だったんよ。  白黒より目が疲れにくい、とされていたの。 (ただし、実際には眼にはよくなかった) #right(){(85:385)} 類似品にアンバースクリーンというのもあったね。 あれも疲れるんだ。輝度が高けりゃどうしようもないな。 #right(){(85:413)} **現実世界の兵器で、量産機が試作機より性能的に劣ってしまうってことはありますか? ある。試作機は丁寧に部品を厳選して作ったが、量産時に問題が出た場合とか。 ただ、ジムとガンダムのように試作機と量産機がそもそも別のレベルの機体ということはない #right(){(85:623)} 戦闘機などは、試作機でのテストの結果判明した、様々な不具合を修正してから量産に入るので、 必ずしも性能劣化するわけではない。 アニメの場合、モンキー・モデル(廉価版)と量産機とを混同していると思われ。 #right(){(85:625)} いやまあ有るんだけどね、試作機の方が「一部」性能が高いって事。 2次大戦の頃は量産機の品質低下が主な要因だが、 現代でも戦闘に必要と思われる装備を追加していくにつれ、重量増により旋回性能等が低下する事は良くある。 F-16もミサイル無しでドッグファイトだけならYF-16が一番だろう。 #right(){(85:627)} **光波ECMってなんのことですか? 第2研究所第3部がやってる研究と思われ 具体的内容はわからんが光波通信やレーザー誘導弾の妨害方法の研究と想像される #right(){(85:794)} **潜水艦の「ハンター・キラー戦術」戦車の「ハンター・キラー能力」ってどういう意味なのでしょうか? 要は狩る者(目標発見)と仕留める者を分ける事を「ハンターキラー」と呼びます。 その内容や理由は使われる局面で様々で、潜水艦(というか対潜水艦戦:ASW)と戦車じゃぜんぜん違います。 ASWでは、最初空母から運用する対潜機にキャパが無くて対潜機材と攻撃機材を分けたのが「ハンターキラー」の最初でした。 戦車で言うハンターキラー能力は、車長とガンナーに独立したサイトを与え目標のハンドリングを円滑に行う事です。 #right(){(85:880)} **cocuring bonding technology って、日本語に訳すとなんていうんでしょうか 訳語は知らないが、複雑な形状の複合材料製の部品を接着して一体にしてオーブンで焼き上げる技術と思われ。 #right(){(86:457)} **戦車の主砲射撃や誘導ミサイルの正確さをあらわすと思われるmilって単位はどのような単位なのでしょうか? milは、射撃、砲撃などの精度を表す場合は距離1000に対する 誤差1を指します。1000mにおいて1mの精度が1mil、という事です。 mil自体は1/1000を指すので、距離として1/1000インチ、角度として 1/1000秒を意味する事もあります。射撃等の精度を指す場合には 誤差/距離=1/1000を1 milと呼ぶのが普通なだけです。 #right(){(87:system)} 360度は6400ミルになります。つまり、1度は17.78ミルですね。 (ただし誤差はあり。大きい角度になったら要注意) 「手をまっすぐに伸ばしたとき、指一本の幅で30ミル」というように覚えておくと便利です。 例えば全長6mの車両が指1本の幅に見えたら6÷30×1000=200mの距離だ、と言うことです。 #right(){(87:659)} **「グレネード」とはどういうものをいうんでしょう? 擲弾(グレネード)・・・・つまり手榴弾です。 #right(){(87:一等自営業 ◆BVruYgneoI)} 擲弾発射機(グレネードランチャー)から発射される弾のことでもあります #right(){(87:893)} 正確には手榴弾はハンドグレネードだぞ。 #right(){(87:894)} >弾や発射装置や使用目的などに、明確な定義はあります? 元々手で投げるグレネードというものがあって、面制圧に有効でしたが 飛距離を伸ばしたいという要求があってライフルグレネードやグレネードランチャー (とその弾のグレネード)が生まれたようです グレネードランチャーは米軍が好みますが、ジャングルなどグレネードの障害となる ものが多い所では敵まで届かないとか跳ね返って友軍に被害ということもあるようです 現在では単にグレネードと言うと「ハンドグレネード」と「グレネードランチャーの弾」の両方を指すのでしょう #right(){(87:897)} **第二次世界大戦~50年代くらいまでのいろいろな兵器、その他知識を 広く浅く知れる本でオススメは何かありますでしょうか。 光人社という戦記専門の出版社のNF文庫というシリーズがお勧めです。 文庫だから安くて写真も多いですよ。 戦闘機→軍用機開発物語 土井 武夫ほか     零戦開発物語 小福田晧文 戦車→戦車戦入門(世界編)/戦車戦入門(日本編) 木俣滋郎 著 銃器→ドイツの小銃拳銃機関銃──歩兵兵器の徹底研究 広田厚司著    日本軍兵器の比較研究 三野正洋 著 etc・・・ その他多数ありますので、一度書店に足を運んでみてください。 #right(){(87:944)} 広く浅くならコーエーの名鑑シリーズとか #right(){(87:947)} **歩兵携行可能な火器から対空機関砲ぐらいまでで、集弾効果ががどれくらい貫徹能力に影響するのか教えていただけませんでしょうか。 装甲車両等への機関銃砲の有効性についての問題だと受け取ります。 「重機関銃に耐えられる装甲」の値は集弾効果を織り込んだ値をさして いますよね。これと単発の貫通力を比較すれば大まかな値が 得られると思います。 さらに知りたければ材料力学を学べば良いでしょう #right(){(88:機甲自転車@)} **兵器のコピーって、そんな簡単にコピーできるものなのでしょうか? >銃器程度ならともかく、戦闘機やミサイルのコピーって難しくないんでしょうか? 兵器のコピーなら現物があればある程度までは簡単にできます。 ただし大抵の場合本家より性能が落ちます。 #right(){(88:386)} もちろん難しくて、今の中国は正式にライセンス供与を受けた Su-27をまともに生産できません 某エバケン氏の説によれば、リバースエンジニアリングで兵器の コピー生産が出来るのは70年代に開発されたものまでだそうな #right(){(88:392)} 実のところJ-6(MiG-19)はライセンス生産なんですよ。 それでも中ソ対立でソ連の援助を得られなくなったJ-7の生産を軌道に乗せるのに、10年程苦しみました。 #right(){(88:394)} **有効射程距離って命中する確率の問題、とどこかで聞いたのですが本当ですか 本当です。ほかに殺傷能力(兵器としての効力を発揮するか)も関わってきます。 弾体の最大飛距離ではないということです。 #right(){(88:623)} **(2003年時点の技術で)遠隔操作出来る戦闘機&戦車って有効なんですかねぇ? ほぼ確実に使い物になりません。 直接人間が操作する兵器の方が圧倒的に反応速度が速いです。 いっそ某研閣下のおっしゃるAI式のほうがはるかに現実的です。 そんなものが開発できたら、の話ですが。   人間(質の良いAI)なら 敵はけーん→攻撃準備→照準成功→発射→あぼーん   誘導兵器 敵はけーん→情報送信→パイロットの操作→情報伝達→攻撃準備→攻撃準備が整った事を送信 →照準→情報伝達→発射→あぼーん と確実に人間が操縦するより遅れます。 しかも情報伝達中に急激な機動をとられた場合、まず攻撃が当たる事は無いでしょう。 誘導方式にしても無線式ならチャフなどで無力化されますし 最悪 ハッキングで乗っ取られる可能性すらあります。 有線式なら有線ちょん切れば無力化できますし 大体 有線にするなら乗り込めばいいですし 有線を伝っていけば操縦者も発見できます。 大体、無人式にして戦闘機、戦車のコストが少しくらい安くなった所で大量生産すれば大金がかかります。 それを開発するにしても、それを戦力化する為に整備部隊も増やさなければなりませんし。 結論 確実に 今より金がかかる上に役に立たない。 #right(){(91:324)} **日本の兵器は改良されないという意見を良く見るんですが、みなさんはどう思われますか? 日本の兵器の改修を妨げている最大の要因は、予算執行のシステムです。 また兵器の改修は、一部の人が思っているほどCPが高くないのも実態です。 #right(){(92:194)} もう少し優しく答えると、全然改良されないというわけではないのです。 大戦前でいうと、艦船では数次にわたる大改修が施されたのが普通でしたし、 航空機も可能な限りの性能向上が図られています。 ただ、米英独などと比べるとその改良速度、そして進歩の速度が遅いと感じるのは 致し方ないでしょう。それだけ技術工業基盤が遅れていたのは事実です。 また、戦後の自衛隊装備が大幅な改良を経ずに新型へと代替わりしているのも事実です。 イスラエルのような物持ちの良さは、自衛隊には見て取りがたい。 それは戦前の事情と異なり、>>194のいうとおり予算執行、 つまりわかりやすくいうと改良よりも新型への代替のほうが予算が通りやすい。 1億円かけて性能向上を図るより、5億円で新型を購入する方が予算が取りやすいのが 日本の役所のシステムです。他の分野でも同じ。 学校などの施設も、リフォームより建て替えをしたがるでしょ? その要因は突き詰めれば国民性(新しいものを尊ぶ)へ突き当たるという指摘も 部分的にはそういえますが、それだけではない、複雑な要因があるのです。 ただ、改良すればまだまだ使える自衛隊の装備がポンポン捨てられているように感じ、 歯がゆいという気持ちは理解できます。 #right(){(92:197)} **どうして「不発」という事が起こるんですか? 不発というのは要するに「故障」です。 例えば私たちが今使っているパソコンが確率的に必ず故障するのと同じことです。 #right(){(92:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} 理由は色々考えられます。砲弾・爆弾であれば ・信管の安全装置が解除されなかった ・信管を作動させるための圧力不足 ・信管の伝爆薬の不良         などが考えられます。 砲弾・爆弾は発射(投下)されたときに信管の安全装置が解除されるようになっていますが、 これが上手く作動しないと信管自体が作動しません。 また信管に着弾時に想定された圧力がかからないと作動しません。 いわゆるクラスター爆弾に不発弾が多いといわれるのは、子爆弾自体の重量が軽いため 風などの影響でまっすぐに落ちず信管が作動しない事があるためです。 #right(){(92:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 信管がブッ壊れてるとか火薬が湿気てるとか色々。 #right(){(92:597)} >>595と>>596で回答があるように不発というのは確率的に必ず発生する現象。 昔は自陣地に落下した不発弾をそのまま敵陣に撃ち返すこともあった。 このため、信管を敏感にして不発が発生しにくくするようになった。 すると、今度は「とうはつ」(砲身内で砲弾が爆発してしまう事故)などの過早爆発が頻発。 事故を防ぐため、今度は信管を鈍目にして仮想爆発に対処。 昔より過早爆発事故は減ったが、不発弾は増えた。 と、いう話もある。 #right(){(92:607)} 「不発」 「不発」の反対の「暴発」が頻発するのとどっちがマシか、 というキューキョクの選択でしょう。 #right(){(92:626)} **今現在の兵器(陸海空すべて)に、自爆装置って装備してるの? 拳銃に自爆装置が必要か考えてみそ? もちろん、電子戦機とか早期警戒機とか艦艇の暗号機などに 緊急破壊機能がついていることは簡単に予想出来る。 結論:モノによる #right(){(93:168)} **データリンクシステムですが、周波数やデータのコードが筒抜けだった場合傍受やハッキングする事は可能なんでしょうか? 仮に傍受できたとして、暗号化されたデータを解読するという難事業が次に待ってます。 #right(){(94:7)} データリンクシステムの傍受、解読は原理的には不可能ではないでしょう。 ただ、リアルタイムでそれをやるのは現実には無理ではないかと。 ましてや偽の信号を送り込んで敵を騙すなどは。 データリンクで送られるのは即時性が要求されるデータばかりなので、 時間が経ってから解読に成功しても、ほとんど意味がないのです。 #right(){(94:10)} **何でこんなに古い兵器が!?と愕然としてしまう兵器売ったり使っている国があるようなのですが、 >どうして新しい性能の良い兵器を使わないのですか? >ただ単にお金の問題なのでしょうか? だいたいそうです #right(){(95:465)} 兵器の売却には政治的問題も絡んできます。 例えば台湾では、保有していた潜水艦がかつて米の改ガピー級の二隻しかなく 80年代にオランダから二隻の潜水艦を買い付けました。 当然追加して入手を望みましたが、中国の横槍により実現せず 結局合計4隻しか潜水艦を保有できませんでした。 (海竜級[蘭 ズヴァールドヴィス改級]×2隻 海獅級[米 ガピー級]×2隻) おそらく今でも訓練用として深度を制限してガピー級少なくとも1隻を使用しているはずです。 #right(){(95:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} ロシアがアフガニスタンの北部同盟にT-80を供与しようとした際、 北部同盟側は、むしろ旧式のT-62を求めたと言う話もあります。 最新兵器も動かなければ役に立ちませんので、整備する側のレベルに 合ったものじゃなければ困ります。TVもまともにないような国には、 弾道コンピュータ搭載の戦車よりも、旧式な光学照準の戦車の方が遥かに有用だと言うことです。 #right(){(95:468)} **ゲリラ戦になっても対砲迫?レーダーと言うものがあってどこから銃撃されたかなんてすぐに分かる? まず、当然ながら対砲迫レーダーを設置していなくてはなりません。 安いものではないので、配備数は限られていますし、自己の位置から 敵の位置を計算するシステムのため、移動しながら使用できるものは 私の知る限りありません。停止し、固定してから作動する必要があります。 また、レーダーの視野は比較的狭く、方向が予測されていなくてはなりません。 次に、発見できるのは砲弾サイズまでです。対狙撃手対策としてミリ波レーダー も研究されていますが、実用化されていません。従って、仮に迫撃砲に よるゲリラ攻撃であっても、対砲迫レーダーが配備され、設置され、都合良く そっちを向いていなければならず、しかも銃弾には無効です。 #right(){(95:system)} 520に補足。 一般的には、複数のマイクで発射音を探知し、その時間差から発射地点を割り出す 音源評定と組み合わせて使います。 #right(){(95:社聖 ◆REH634FRNQ)} **兵器にも特許ってあるんですか? そりゃあります。 #right(){(96:system)} 兵器製造による特許とか現在ある特許から兵器を作るとかもあるから #right(){(96:264)} ジェットエンジンやロケットエンジンだって特許があったぞい #right(){(96:265)} **IFFってどういう仕組みになっているのでしょう? 正しい誰何信号を確認すると応答信号を発信します。ご指摘通り、 敵味方は固定していませんから、IFFは定期的に更新されます。また複数のモードがあります。 誤ったIFFを発信する~誤ったモードに設定する~オンにしなかった~故 などの理由で味方に撃墜された機は少なくありません。 #right(){(96:system)} **磁気信管(磁気機雷など)は外部の磁界に反応するのでしょうか? まず、磁気信管は艦船が通過する際の磁場の乱れを関知して爆発します。 つまり、完全なパッシブ型です。 #right(){(98:696)} **米軍は有効射程=被害半径という冗談のような兵器をこしらえたことがある、と聞きましたが、どのような兵器でしょうか? アスロックじゃない? 射程距離10kmしかないのに、核搭載が可能だったバージョンがある。 #right(){(99:133)} もちろん地雷として使います 地平線まで戦車で地面が見えないというソの大攻勢を対象にしているので 別に大袈裟という訳じゃないのです #right(){(99:134)} 冷戦たけなわの頃に考えられた兵器です。 核地雷のほうは、敵軍の侵攻が間近に迫ったと判断された時点で 国境地帯に埋設し、侵攻してきた戦車が踏んだら機甲師団ごと吹き飛ばそうというものです。 実戦配備されたのかどうかは知りませんが、 構想だけでも牽制する効果はあると思われたのではないでしょうか? 「有効射程=被害半径」というのは、おそらく「デビー・クロケット」のことでしょう。 ジープに積んで運べる無誘導のロケット砲で、小型の戦術核弾頭を装備していました。 「原子戦」時代の米陸軍師団の最後の切り札として各師団に配備されました。 追い詰められたときの「最後の切り札」ですから、「有効射程=被害半径」 でもやむをえなかったのでしょう。 その後、より射程が長く、誘導可能な「ランス」ミサイルに交代されました。 #right(){(99:135)} どっちかっていうと核バズーカと呼ばれた迫撃砲デビー・クロケットじゃないの? 射程も最大で4キロしかないし。 #right(){(99:138)} 核地雷ADM(MADM/SADM)は、韓国とヨーロッパに展開されていた事が知られてます。 #right(){(99:139)} **架空の生き物の名前をつけた兵器ってありますか スウェーデンの戦闘機なんかが有名 #right(){(99:463)} **ガソリンや軽油・重油の場合、長期間保存するとどのくらいで劣化し使い物にならなくなってしまうのでしょうか。 使い物にならないわけではない。ただし、燃料効率が落ちていくのは否めない 重油、軽油も同じ。軽油が一番長持ち(重油は例外) ガソリンの場合、保存容器―例えばタンク車と仮定するとやはりガソリンを完全に保存する事は出来ない。 ガソリンは何か燃料効率に関わる分子(だっけ?とにかく『ハイオク』とかそんなもん) が自然に分裂していく。 しかし、実際問題軍隊などや実生活の中でもそんなに長期にわたってガソリンを貯蔵する事は少ないので問題は無いと思う #right(){(99:646)} とりあえず保存用のガソリンの缶詰ってのがあって保存期間が3年だそうだ 普通の容器で長期保存した場合の品質は保存方法や状況によるのでなんともいえない #right(){(99:648)} >グリフォンとかドラゴンとかペガサスとか グリフォンエンジン ドラゴン対戦車ミサイル ペガサスエンジン #right(){(99:466)} **NBC対策ってなんですか? NBC=汚い爆弾 #right(){(100:477)} NBC防護 放射能・生物・化学兵器に対する防護手段。 生物・化学兵器に関しては使用に際して極めて簡易でコスト面で優れているので 真っ先に使用される可能性がある為第一線で戦う戦車・装甲車等に普通に装備されている。 放射能防護でもソビエトでは鉛の内張りや鉛を付着させた布を車内に貼ったりしてる。 #right(){(100:478)} 核と生物と化学。これぐらいぐぐったら出るよう。 なお、核兵器の場合は汚染された大気を 取り込まないようにするためのもので、 核爆発そのものにじゅうぶん耐えうるという意味では無いでつ。 念のため。 #right(){(100:479)} #image(http://www.7tak.co.jp/images/z_alf_saratoga2.gif) ↑NBC兵器の防護について歩兵はみたいなのを付ける #right(){(100:480)} **自衛隊とか米軍の兵器の価格を調べたい場合どう言った資料を調べればよろしいですか 自衛隊に関しては防衛省のサイトを丹念に覗いて調達価格を調べる事。 米軍ならこんな本もあるので買ってもいいかも。 「ペンタゴン・カタログ 戦争のお値段」構成 西村直紀 文林堂 #right(){(100:691)} 米軍の兵器ならFAS調べれば大体わかりますし、自衛隊なら防衛白書 見ておけば大丈夫なんじゃないですか。 #right(){(100:692)} **古いミサイルやロケット弾を装備している軍隊の場合、推進剤が経年劣化したりしないのでしょうか? 推進剤だけでなく、弾頭につまっている炸薬や、誘導装置の電子部品 なども経年変化で劣化し、最終的には使えなくなります。 何年で使えなくなるかは、ものによって異なるので一概にはいえません。 古くなったものは整備して劣化した部分だけを交換したり、訓練で使用 したり、そのまま廃棄したりします。 あと、採用年度が古くても、現在でも生産されている兵器もあるので、 一概に昔から使われている兵器=ポンコツとは限りません。 #right(){(101:430)} 実際のところ、兵器、推進剤の種類等で大きく変わるので、ピンキリです。 ロシアは当初設定されていた耐用年数を過ぎた大陸間弾道弾を再テストした結果、 当初の予定より5年長く保持できると改編して核戦力の減少を遅らせています。 #right(){(101:431)} 既に書かれているが、各種色々。 一般に、部隊にて使用可能な状態を維持できるのは数年。(メーカー保証期間) その間は部隊でマニュアルにしたがって、調整したり部品を交換したりする。 その期間を超えても使うような兵器の場合、一旦メーカーに送って全分解検査調整をして、再出荷される。 #right(){(101:451) **スーパーチャージャーとターボの違いを教えてください。 エンジンに加圧した空気を送り込むのかスーパーチャージャー。 よく加給機と書く者がいるが、正しくは過給機。 んでもって、エンジンの出力で圧縮機を駆動するのが機械式過給機(メカニカル・スーパーチャージャー)。 エンジンの排気でタービンを回して圧縮機を駆動するのが排気過給機(ターボスーパーチャージャー)。 だから厳密には対比されるのはメカニカルスーパーチャージャーとターボスーパーチャージャー(略してターボチャージャー)であって、 スーパーチャージャーとターボチャージャーではない(ターボチャージャーもスーパーチャージャーの一種)。 ただし俗にメカニカルスーパーチャージャーのみをスーパーチャージャーと呼ぶことはある。 #right(){(104:416)} スーパーチャージャーは機械的に駆動されます ×出力が低下する(過給するので結果的には出力が上昇するけど)  高回転では駆動損失が過給による出力増加を上回る可能性が有る ○回転数が変動しても過給圧が追従するので回転数の変動が多い場合有利  過給機が高温に晒されないので、材料的厳しくない ターボチャージャーは排気圧力によって駆動されます ×過給機が高温に晒されるので、熱的に苦しい  回転数の変動に追従できずにターボラグと言われるものがある(車関連で調べると出てきます) ○本来は捨てる排気のエネルギーを利用してるので、効率が上がる 船のような定速回転する機関ではターボ有利 戦車のような回転数が変動する機関ではスーパーチャージャー有利の傾向があります 航空機の場合、スーパーチャージャーも気圧変動に応じた回転数制御が必要なため無段継手とか必要です WW2に関してはターボチャージャーは耐熱合金でタービンを作ることが難しかったので、実践配備できてたのは米国だけだったっけ? 今は小口径ターボとかも有るので、利点欠点は大分改善されてます 自動車関連で探すとイヤというほど検索に引っかかってきます #right(){(104:420)} 戦車は、レスポンス云々ではなく、サイズや整備性によってルーツブロワーを選択しているようだよ。 実際問題として、戦車の場合、比較的に大味な構成にしのためか、 ルーツブロワーであってもかなりのターボラグが発生しているとのこと。 どうも、エンジン単体の圧縮比は下げておき、過給器で混みでディーゼル特有の高い圧縮比を作り出しており、 そのため、回転が上がり出すまで、パワーが出ない物も多いようだ。 NAのガソリンエンジンに対し、レスポンスがかなり悪いとのこと。 #right(){(104:442)} **元祖誘導兵器といわれるものは、いつぐらいにどこの国で開発されたのですか? 多分、WWIIドイツ軍のヘンシェルHs293「フリッツX」ではないかと。 イタリアの降伏後、連合国に接収されるイタリア戦艦ローマを撃沈したのが おそらく誘導ミサイルの初戦果だと思います。 ドイツ軍は、他にヴァッサーファールとか非常に進んだ誘導兵器をほぼ実用段階まで開発していました。 ちなみに、日本軍にもイ号一型甲とか試作誘導弾がありました。 #right(){(105:361)} WW2の時にほぼ平行して各国で開発されています。 誘導方法も無線誘導やレーダー誘導、熱感知等多種多様な物が開発されています。 実戦導入したのはドイツのフリッツXが最初だったと記憶しています。 個人的に面白いのが日本軍の試作ケ号誘導爆弾ですね。 #right(){(105:363)} ちなみに”レーザー誘導爆弾”は、アメリカ空軍がベトナム戦争の時に開発したもの。 #right(){(105:366)} >フリッツXよりミソサザイの方が先のような気がしないか? ツァウンケーニヒ(T5音響魚雷)は正確には誘導兵器じゃないでしょ。 それに実戦導入された誘導弾ならフリッツXよりもHs293の方が先。 #right(){(105:372)} **オリーブドラブ、オリーブドライ、どちらが一般的なんでしょうか? オリーブドラブはOlivedrab drabはくすんだの意味で、くすんだオリーブ色という意味。 オリーブドライは初めて聞いたのでぐぐってみましたが、「オリーブ、ドライトマト」っつーのばっかヒットしてますが。。。 #right(){(105:454)} **オーバーホールってどういう意味(行為)ですか? 例えばエンジンなんかだと、分解して洗浄、消耗部品を新品交換して、 納入当初と同等(あるいはそれ以上)の性能にすること。 分解整備の一種だが、特に壊れているわけで無くても定期的に行われる。 #right(){(106:823)} 英語では overhaul n(分解修理・精密検査) vt(n~をする) 軍事じゃなくても一般に、日常点検・修理(maintenance)より高度・徹底した修理や検査を行うことをさす 元々は船を陸に引っ張り(haul)上げてする、大掛かりな修理・点検作業からきたものではないかと 思うのだが、海関係の詳しい人応援求む #right(){(106:824)} **戦車や戦闘機などの乗り物系兵器(?)がコピー生産されて運用された事実はありますか? 有名なところで、ソビエトのTu-4:アメリカのB-29を弾痕までコピー。 イスラエルのクフィル:ミラージュ5の無断コピー、国際スパイ暗躍。 #right(){(107:224)} ソ連時代の兵器は、発展途上国で死ぬほどコピーされています。 #right(){(107:226)} **FCSというもののイメージが今一つつかめないのですが >主砲の照準をつけたり、ミサイルを誘導するシステムの総称ということでいいのでしょうか? Firearms Control Systemの略なんで、広い意味ではその解釈で間違ってませんよ。 大抵はレーダーとソフトウェアとかが組み合わされた照準システムの事を指すの事が多いですけど。 #right(){(107:734)} **兵器の資料・サイトのなかで東側兵器について「頑丈で信頼性に富み…」という記述によくぶつかります。 >東側の製品は工作精度が低い・作りが雑といわれています >中国とかロシアの兵器ってそんなに頑丈なんでしょうか? 東ドイツで製造されたAKはソ連製より暴発率が少なかったので現在プレミア価格がついてる。 #right(){(107:883)} 故障は多いが、直しやすい(車両・大型火器等)、 弾は確実に出るが、命中精度に劣る(小火器等)、 評価は色々ある。 装備の種類や、開発・製造時期によっても色々あるので、一概に言えない。 付言すると、まともに動かない(あるいはその可能性がある)ものが配備された事例もある(ミサイル関係等)。 #right(){(107:888)} きっちり精度を出して組まれた兵器はわずかな変形、異物で故障します。 精度が出せないことを前提に、ガタを考慮して組まれた兵器は逆に 多少のことでは故障しません。ただし、精度が低いわけですから性能自体は やや劣るでしょう。顕微鏡手術用のピンセットと外科用ピンセットの違い みたいな・・・って喩えが変(笑)。 #right(){(107:system)} **可視光線以外もレーザーって呼んでいいんですよね? 可視光以外でもレーザーと呼びます。γ線レーザーやらX線レーザーやらもあります。 ただ、歴史的にメーザーと対比して可視光域のものを限定して指していた時期があったやもしれません。 とは、いえ、当時でも可視、赤外域での発振を念頭に置いて研究してたような… #right(){(108:888)} **ロケットモーターって、モーターなんですか? モーターで電気モーターを連想しているのかもしれないが、 モーターは本来「原動機」なんだから、動力で物を動かすのはなんでもモーター。 ちなみにロケット・モーターと呼ぶのは固体推進剤の場合が多く、 液体推進剤ロケットはエンジンと呼ぶ場合が多い。ただし絶対ではない。 #right(){(109:34)} ロケット・モーターのモーターですが、英語のMotorには原動機や内燃機関という意味があります。 だからこの場合のモーターは、エンジンの類語として考えると良いと思います。 当然ですが電動モーターではありません。 #right(){(109:35)} **軍事兵器が実戦で使用されて実績があることを、通常はなんという言葉で表現することが多いのでしょうか? 「Combat Proven」 #right(){(109:277)} コンバットプローブンあるいはバトルプルーフ(battle proof)が正解ではないかと #right(){(109:279)} **猿と言う意味の名前の兵器ないですか? 私が知っているものでは、サルムソン2A-2がありますね。 この機体はフランスのサルムソン社が1917年から量産した偵察機で、 総計3,200機も生産された優秀な機体です。 日本では大正8年に輸入されて以来1,000機以上がライセンス生産されて 陸軍や民間で多数が使用されました。 どこが猿だって? 実は日本では駄洒落というか当て字で この機体の名を「猿六村」と読んでいたそうです。 #right(){(110:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 軍事の世界では輸出用に性能をグレードダウンした兵器を(人類に能力が劣る意味から) 「モンキーモデル」と呼んでいることもあり、敢えて自分のところの製品に 猿の仲間の名前を付ける兵器メーカーはないのではないかと愚考します。 #right(){(110:534)} **日本製の89式小銃などはハチキュー式と呼ばれていますが >海外製の場合、数字はどのようにして呼んだら良いのでしょうか? 日本では個人の自由です、まあ兵器名の〇〇と言う方が良いが。 #right(){(111:150)} 以前沖縄の海兵キャンプに行ったときは、海兵隊員はM16を"M-sixteen"と、 また、米空軍の整備兵はF-15を"F-fifteen"と発音していました。 まあ、ご参考までに。 #right(){(111:151)} **日本軍は大戦中、無線の研究はしていなかったのですか? してますが戦況が長引くにつれて真空管の性能が劣悪になった為 基本的に使えなかった。 #right(){(112:79)} 単座機の無線通話は当てに成らなかった。 モールス頼りなんだけど、緊急時にそんな事できると思えないしね。 マトモな真空管は敵国からの輸入品で、航空機に設置した場合の アースの取り方も良く分かりませんなんて状況で戦争始めちゃ逝けませんよね。 要はエンジンのプラグの火花でノイズ出まくりな訳ですよ。 ソレを拾って流してしまえば通話なんて聞こえる訳ないっつーか。 トンツーなら通じるけどね。 #right(){(112:81)} 真空管の品質以前に絶縁不良な設置方法のせいで ノイズ乗りまくり。 無線機そのものは米軍からの評価も ”うち等のコピーな上に旧式だけど性能は悪くは無い” 程度の品質は有った。 #right(){(112:82)} 堀栄三氏の「大本営参謀の情報戦記」に載っていた話だったと思うが、 日本軍機の通信機の配線は銅線に油紙を巻きつけて布で覆うという代物だったそうだ。 漏電しまくりの雑音ひろいまくりで、諸氏がレスしているようにまともに使えなかった。 編隊を組んだ飛行機同士の意思の疎通は、主に手振りや小さな黒板に書いたメッセージで交わしていた。 #right(){(112:86)} **戦車とか戦闘機とかヘリに自爆装置が付いているんでしょうか ありません<自爆装置 重量増加になりますし、コストも増える。しかも誤作動したら危険です。 デメリットばかりでメリットがほとんどありませんから。 敵に兵器が鹵獲され、機密が漏れた例は大昔から山のようにあります。 #right(){(112:162)} 中国のF-8にどつかれて強制着陸させられたEP-3電子偵察機は 電子戦装備の重要部分に関しては着陸前に破壊したとの噂もある 機密性高い機体ですしあくまでも噂の域ですけど 自爆ってほど強力な爆薬積んだら重くて性能劣化&危なくって運用しにくいのが普通 #right(){(112:163)} ソ連のミグ戦闘機には自爆装置が搭載されていました アメリカではかつてこれを解除する専門チームを維持していて、函館のミグ亡命事件では 急遽日本に駆けつけております >163 EP-3については、まず電子的にデータ、プログラムを消去する装置があり、その後手作業で 機器を物理的に使用不能にする手順だそうです 具体的には手斧でぶち壊すとか #right(){(112:167)} >自爆装置が付いてない機体を機密保持のため壊す必要が生じた場合、弾薬とかを爆発させたりするんでしょうか 戦闘機などの場合は放火します 飛行機はとってもよく燃えるのですよ 船の場合は艦艇にキングストンピンというのが付いていて、 これを取ると水がどんどん入ってきて自沈します #right(){(112:171)} 米機でも機密性の高いものには自爆(というか焼夷破壊)装置が付いているようです。 #right(){(112:system)} **「最大射程」とは具体的にどのようなものなのでしょうか? 最大射程は弾が飛ぶ最大の距離です。 が、最大有効射程(効果がある最大の距離)の場合もあります。 それと各種条件でいずれの距離も変動するので 必ずしもそれが限界と定まっているわけではないので注意して下さい。 使用弾を変えただけで、あるいは風があっただけで変わるものです。 #right(){(112:534)} **ゼンマイを用いた兵器は有ったのですか? 時限信管にはゼンマイが使われているものがあったと思う。 #right(){(113:255)} ドラムマガジン ゼンマイは兎も角、バネ鋼を用いる兵器は数えきれない程あります。 #right(){(113:256)} パーカッションの後の小銃にもそういうのがあったはず。 #right(){(113:257)} **http://html2.free.fr/canons/k5.htm >これの真ん中からやや下らへんの写真に写っているコンクリ製の建物は何なのでしょうか? 格納ハンガーではないかと推測。 文字は、"Musee"って書かれているのではないかな。 多分、フランス語でMuseumのことでは? #right(){(114:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} Musee du mur de l'Atlantique(大西洋の壁博物館?)にある280mm列車砲の写真らしいので、眠い人氏が書いたように格納ハンガー。 それも大戦中にドイツが建設したものと思われる。 文字に関しては上記のことからMUSEE(博物館)で間違いないだろう。 この列車砲は二両が現存し、もう一両はアンツィオ・アニーと米兵から呼ばれたもので現在はアバディーンにあるとのこと。 ちょうどアーマーモデリング誌で高橋慶史氏が連載でアニーのことを書いているので、興味があればそれを読むのがよいだろう。 #right(){(114:52)} **M1戦車やM16のMって何の略ですか? model #right(){(115:549)} **潜水艦や大型の航空機が敵の攻撃によって破損し、沈没(墜落)まで数十分ほどの時間がある場合、 >乗員は全員脱出することは可能なのでしょうか? 全員脱出することは可能でしょう。 全員が傷ついていないとか、通路が破壊されていないとかの要因が無ければ。 #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **ABC兵器とNBC兵器、どちらが正しい表記なの? どっちも正しい アトミックとニュークリアの違いだけ。 #right(){(116:15)} どっちかってーと、昔ABC、その後NBC、現代はまとめて突っ込んでWMD(大量破壊兵器)。 #right(){(116:system)} **軍艦、飛行機、船、その他乗り物に”命名”する慣わしがありますが、どういった文化的背景があるんでしょうか? 文化的背景と言えるかどうかは解りませんが… 軍艦に名前を付けるのは、一隻一隻を区別するためです。 同じ型の艦でも仕様や装備が若干異なる事もありますからね。 「○○級何番艦」と言うだけでも通じるでしょうが、 戦闘時の混乱の中で間違える危険性もありますので。 航空機や車両の場合、愛称を付けた方が搭乗員や整備士に解りやすい事もあるのでしょう。 あるいは最近の軍用機は商業的意味合いが強いので、かっこいい名前を付ける事によって 商品的価値を高めるといった狙いもあるのかもしれません。 ただし、航空機や車両については名前を付けない場合も多々あります。 例えば有名なゼロ戦は「零式艦上戦闘機」の略で、愛称はありません。 また自衛隊の最新式戦車である90式戦車にも愛称はありません。 ただ、両ケースとも現場では「ゼロ戦」「きゅうまる」等と略称で呼ばれていますので 結局、愛称もしくは略称は必要であるとも言えるでしょう。 また上記の例とは別に、個々の航空機に搭乗員が名前を付けるといった事もあります。 例えば広島に原爆を投下したB-29には「エノラ・ゲイ」という愛称が付いていました。 こういったケースは、その乗り物に対する搭乗員の愛着を深める、といった意味合いが強いものと思われます。 #right(){(117:761)} >日本では○○号と名付ける習慣があると思っていたのでゼロ戦に愛称がないのは以外でした、、 補足しますと、 当初、海軍には航空機に愛称を付ける風習はありませんでした。 ところが、陸軍が一式戦闘機に「隼」という愛称を付け、 この新型機を用いて活躍した「加藤隼戦闘隊」の活躍を大々的に 宣伝したため、以降、海軍も対抗して航空機に愛称を付けるようになりました。 #right(){(117:765)} ちなみに、大正時代に日本は八八艦隊建造計画と言う大規模な艦隊建造計画を立てたのですが、 その際に補助艦艇である駆逐艦の名前が足りなくなり、 一時期番号で呼んでいた事があったのですが、不評だった為に 以前と同様にキチンと名前を付ける様に戻りました。 #right(){(117:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)} **戦闘機とか、艦船とか、戦車にはOSって積んであるのでしょうか? 米海軍の駆逐艦(イージスだったかどうか忘れましたが)のメインコンピュータのOSは、 WindowsNT4.0で、これがクラッシュしたので艦が動かなかったという話があるくらいでつ。 大体、戦闘機とか艦船、戦車のコンピュータには、最新のOSなんぞは搭載していません。 武人の蛮用に耐える為、かなり使い込まれたものが搭載されています。 精々、FAに使う位のものではなかったかと記憶しておりますが…。 #right(){(117:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} メインコンピュータではなかったような気も。 トラブルが重大なものだったというのは確かなようですが。 HOTWIRED JAPANのどこかにその件の記事があったはず。 #right(){(117:829)} ええと、なんか名前を忘れたけど米軍は簡単な自作OSを持っていたな #right(){(117:830)} アレは確か人員削減のためのスマートシップ計画とかそういう事情で 追加導入された香具師で、火器管制はやってなかったと思われ 火器管制はUnix系だったと思う。(うろ覚え) 90年代中頃の「世界の艦艇」で艦艇に乗ってる情報処理系の特集やってた記憶が有るが #right(){(117:836)} 90式戦車のOSは、どこぞのRTOSをいじったものだと言う話もどこかで聞いたことがあります。 RTOSじゃないと役に立たないってのは、まあ常識的に考えれば分かるレベルですよね。 #right(){(117:849)} ※2004年のログです **世界で初めて冷房をつけた戦車・軍艦は何なのか教えてください たぶん九七式中戦車が最初だと思う #right(){(118:356)} 最初の冷房付き戦車は中東諸国に輸出された戦後型戦車ではないぞ。 九七式中戦車(後に撤去)で初めて装備されたと思いますが #right(){(118:368)} 今、手元に資料がないのですが、日本の場合は、潜水艦(伊号6か15辺りかな)が フレオン式冷媒を用いた冷房機を取り付けた軍艦の最初だったか、と記憶していま す。 後、能取呂にもあったかもしれません。 給糧艦は、冷蔵設備にフレオン式冷媒を用いていたかも知れませんが。 アンモニア式冷媒を用いていたものも多分あったのでしょう。 いずれ、時間があれば調べてみませう。 戦車に関しては、第二次大戦後、NBC防御を行なうようになってから考えられて いるので、もっと新しいはずです。 中東諸国に輸出された戦後型戦車が最初かも知れません。 #right(){(118:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} としても、現代のクーラーの様なフレオンを冷媒とした冷房装置では無いですね。 昭和13年頃に投入された南海のフレオン冷媒の冷房車は、相当大掛かりな装置 (車体の屋根の約半分位を空調機器が占めている)ものですから、フレオンを冷媒 とする冷房装置は戦車には搭載出来ませんね。 とすると、矢張りアンモニアで冷却する形式でしょうか(他にも二酸化硫黄とか 使えるみたいですが)。 アンモニアの冷凍機なら、1873年に開発されていますから、その技術を応用 出来たかも知れませんね。 #right(){(118:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}※南方作戦の指揮官用に、気化熱を利用して冷風を出す装置が用意されていたとする説あり 時の首相、東条英機が、 「ビルマは暑かろうて。そんな暑い中、鉄の塊に乗って戦う戦車の中の人も大変じゃろうに」 という、老婆心により中隊長以上の戦車に搭載されたとか。 ソース的には「戦車兵よもやま話」 あと他の本でも読んだけど、その本のタイトルは忘れた。 #right(){(118:ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E)} 灯油ストーブくらいの大きさであまり効果がなかったから 装備してない車両のほうが多かった、とやはり戦車兵よもやま話に出てたぞ。 イラストにはオイルヒーター状の物体が描かれているが触媒などは不明。 #right(){(118:477)} **携SAMと牽引地対空機関砲を比べた場合、それぞれの向き不向き、あるいは長所短所は何でしょうか? >携SAMの性能向上による牽引地対空機関砲無用論みたいな話は無いでしょうか? ミサイルよりも弾幕のほうが有利な場合がある #right(){(119:956)} 牽引式どころか自走対空砲さえ、近年は新規配備はほとんどないけど。 #right(){(119:957)} SAMの性能向上に伴い機関砲の廃止が高射学校でも唱えられていたのですが、 対応時間の問題や、機関砲による弾幕が優位な状況もあると言う事で 次期機関砲も開発する事になりました。 携SAMは常時構えてるのがきついので機関砲と同一線上で語るのはどうかと 近SAMなら任務が重複してますがね。 #right(){(119:剣恒光 ◆yl213OWCWU)} >機関砲は常時構えてられるのか? 独ドルニエ社がスティンガーを2基乗せることが出来る簡便な三脚を出してますね。 商品名はトライポッド・アダプテッド・スティンガー。ドイツ軍で採用されてます。 長時間監視用だそうです。 #right(){(119:963)} まあ、ミストラルやRBS70みたいにハナから架台に乗せるようにしてるヤツもあるしな。 #right(){(119:964)} それは存じていますが、それにしても構えてなくては成らないのですね。 携SAMの重複武器はHMGだと思います。 で、携SAMはSAMとしての機能しかないのですが重機関銃はその他にも汎用が聞きますので、無くならないのだと思います。 #right(){(119:剣恒光 ◆yl213OWCWU)} 携行SAMで敵機は落ちるかもしれないが、HMGは自分の位置を教えるだけだろう。 #right(){(119:968)} 重機は対空火器ではない。 #right(){(119:969)} そうなんだが、陸自ではホーク陣地の自己防衛防空火器はHMGなんだな。 40kmと、800m _| ̄|○ #right(){(119:剣恒光 ◆yl213OWCWU)} 91式携帯地対空誘導弾やスティンガーの様な携SAMと、VADSやL90では照準方式が違い ますので、それぞれ条件によってという考え方が出来るかもしれません。 #right(){(119:973)} **兵器開発の過程などを細かく記した書物やHPはありませんか? それは漠然としすぎていて回答しがたいものがあります。 「工業製品の開発の過程を記した資料」を尋ねているのとほとんど同義です。 特定の兵器についての開発の実態についてでしたら この板の人間も多くの資料を示せますが・・・。 例えばAmazon.co.jpで「兵器開発」といれて検索するだけでも 無数の本がヒットするでしょう。それら以外にも無数に本はあります。 兵器全般について知りたいと言われると幅がありすぎて回答できないのです。 #right(){(121:753)} **敵味方識別装置は誤魔化して敵に自分を味方だと誤認させることは可能でしょうか? 誤認させることは相手の識別信号を完全に把握し、敵機の飛行ルートに沿って飛べばデムパの上では可能ですが、 そんなに敵機に近づくと視認で撃墜されちゃいます。混戦中だったら味方に撃墜されます。 #right(){(121:865)} まずこっちから暗号化した数字を送信 受け取った側が事前に知らされた数字(公開キー)とそれを繰り上がり無しの足し算をして さらに当日指定のキー(こっちは秘密。毎日変えるのが普通)を繰り上がり無しで足して返信 答えが一致すれば「味方」、不一致なら「ボギー」 この方法で事実上解読不能なそうな だから「ごまかして」誤認させるのは事実上無理 仮に可能だったとして国際法的には無問題 #right(){(121:867)} 67の補足になるけど 万が一誤魔化す方法があるとすればその暗号を作る側 (当日指定キーの方ね)の関係者になって情報をリークするしか無い。 情報を送れるタイミングの問題等から考えればまず出来ないけどね。 #right(){(121:881)} ちなみに米軍の場合、当日出撃前に少尉以上の地上作業員が操縦席横の JTIDS用メモリーカードスロットにIFF用暗号データを転送し その後、パイロットが飛行に関するデータが入った メモリーカードを挿入します。 ベトナム戦争前後は直接IFFモジュールに数字で構成されたパターンの暗号を入力してた。 #right(){(121:886)} **劣化ウランってどれ位硬いんですか? 固くないよ。すっげー重い(密度が高い)の。 #right(){(123:23)} ウランは硬いよ。 セラミックなんかと比べると重量のわりには弱いかも知れないが硬いのは確か。 ただ、装甲の場合は割れると嫌なので硬けりゃ良いってものでもない。 砲弾の場合は高速で標的に当たると砲弾も壊れて液状の動きをするので 硬さというよりは密度の方が重視されているはず。 あと、劣化ウランといっても性格には劣化ウランの合金なので ウランとはやや性質が異なる。 #right(){(123:61)} **コリオリの力は軍事的事柄にも大分影響を与えるのですか? 特に大射程の砲の照準を行う際には、コリオリの力は無視できない影響を与えます。 そもそもコリオリの力を発見したのは、大射程の砲による射撃の際に、計算された 弾着点と実際の弾着がずれる現象を分析したフランスの軍人ですし。 #right(){(123:143)} **スーパーチャージャーと排気タービンって同じだよね? 違う。 スーパーチャージャー(過給機)には、 メカニカル・スーパーチャージャー(機械式過給機)と ターボ・スーパーチャージャー(排気タービン式過給機)とがあって、 後者を短くターボチャージャーとも言う。 メカニカル・スーパーチャージャーを単にスーパーチャージャーと呼ぶこともある。 いずれにしろ「スーパーチャージャーと排気タービンって同じ」ではない。 #right(){(123:307)} 厳密にはイコールではありません。 排気タービン(いわゆるターボ)は、エンジンが生み出すエネルギーの一部 (この場合は排気)によってタービンを回転させ、 その力でシリンダーに送り込む空気を圧縮して出力を高めるという スーパーチャージャーの一種ですが、 スーパーチャージャーには排気を利用してタービンを回転させるのではなく、 エンジンの軸回転を利用してタービンを回すものもあります。 一般的には、この後者をスーパーチャージャーと呼び、 排気タービンをターボチャージャーと呼んで区別しているようです。 #right(){(123:308)} **タングステンカーバイトはWWIあたりでも徹甲弾に使用されてる? タングステンカーバイトの加工技術が工業的に利用可能になるのは、 1920年代になってからです。 >当時はロストワックス製法が出来たばかりの状態でHRC65以上の >タングステンカーバイトを加工する技術があったのでしょうか? タングステンカーバイトの加工技術自体は、前述のようにWWII以前からあります。 taper-bore gunの砲弾にはその技術が用いられています。 ロストワックス法というのが何かは知りませんが。 >徹甲弾はやはり戦車が大活躍したWWIIからでしょうか? >やはりハイスチール鋼(高速度鋼)程度のものが使われていたのでしょうか? WWI以前からあります。鋼製だけど。 #right(){(123:839)} WWⅠにおいて、ドイツ軍が対戦車用にタングステン弾を用いました。 小銃兵には5発、機関銃には50発づつ支給されたそうです。 初期の菱形戦車は実は軟鋼製なのでけっこう効いたようです。 #right(){(123:841)} タングステンは確かに強力なのだが量が少ない。 今と違って砲撃の精度が低かった時代ならなおさら。 だからWWⅡの時でもタングステンに統一できた軍隊は無いはず。 タングステンは産出場所が限られているから 戦争になると輸入が出来なくて手に入らなくなる事も多いし、 20世紀中ごろまではタングステンは一部で使われていた贅沢品と考えた方が良い。 (ごく一部というほどでもないけど) 今は先進国ならDU使用の国を除くと標準装備だが イラクは二一世紀に入ってからだって使えなかったんだから。 #right(){(123:845)} **なぜ現代では兵器開発が度々迷走するの? 簡単にいえば情勢と技術の変化に兵器開発のテンポが付いていけない。 現代兵器はシステムをさらに組み上げたシステムという構造なので、複雑怪奇相互干渉、まともに動かせるまでにえらい時間がかかるのが最大の原因。 そのために開発開始時と兵器に対する要求が変わってきてしまい、後付けで別機能を要求したり要らない機能が出てきたり。また技術の進歩が早く、 しかし完全には予想できないため開発開始時よりもずっと安くて良いパーツが登場して、それを組み込もうとしてみたり、 逆にその頃にはこれぐらいできてるだろうという技術が実は全然できてなかったり。 それやこれやで開発期間が延びる=単価が上がる=そのままでは取得数が少なくなって足りない。 となると、そのために作りやら工程やらいじる必要が出てみたり、高機能化してカバーしようとしてまた開発地獄に逆戻りしたりと・・・ #right(){(初心者スレ481)} **原潜や空母保有論でよく「最低三隻必要」(訓練,整備,配備)と言われてますが、どのような兵器であれ運用するには最低三つ揃える必要があるんですか? 海上自衛隊の護衛隊群だと1個護衛隊群を即応にするためとして4セットになってましたね。 何セット必要になるかはその兵器の調達数量やメンテナンスに必要な手間数で変化するかと思います。 1時間もあれば徹底した分解整備が終わる小銃を兵士一人あたま3丁も用意する必要はありませんし、戦闘機部隊としての定数を満たした上で 整備のために工場に送り返す飛行機はどのくらい必要かという話のとき、航空自衛隊であれば以前は定数プラス3割でした。 艦艇はもともと数が少なく、いったん整備にかかると数ヶ月、改装や(原子力推進の場合)炉心交換などで年単位になったりします。 なので「まったく使えない期間を無くそう」とするならば3セット欲しいということです。 ただしイギリス海軍の場合だとインヴィンシブル級のハリアー空母では経費削減のため3隻のうち1隻は予備艦扱いでしたし、 今度建造するクイーンエリザベス級は2隻でローテーションを組みます。 逆にアメリカみたいに空母を10隻も持つと炉心交換でドック入りする空母の「全体に対する比率」というのは低下したりもします。 #right(){(初心者スレ481:ふみ)} **西側兵器には東側みたいなダウングレードモデルは無かったんですか? ちゃんとある。 というか、ソビエトから各国に「与えられる」東側兵器と違い、西側の兵器は 使用国の好みに応じて仕様を変更するのが普通だったので、ダウングレードというか 「うちの国の使い方だとそんな高い部品は要りません」「じゃあ一ランク下ので いいですね」とか、そういう感じになるが。 例えば、日本が買ったF-4ファントムには政治問題になったので爆撃コンピューターと 空中給油装置が付いていませんし、西ドイツの買ったF-4にはレーダー誘導ミサイル (スパロー)の搭載能力と火器管制装置がついてません。 また、陸戦兵器でも「うちの国は核戦争なんかしないからNBC防護装置要らない」とか 「そんな高い照準装置要らない」とかでグレードダウンしてるのを買う(売る)って のはフランスがよくやってました。 #right(){(369:732)} 自衛隊が米国から兵器を導入するとき、米軍が苦労して仕上げて得たデータやノウハウの詰まった部分まで 買えるわけではないのです。  例えばP-3C対潜哨戒機の場合、米軍が収集、分類してきた様々な音紋のデータライブラリは貰えなかったし、 F-15戦闘機の場合、電子妨害装置は貰えなかった。 #right(){(369:735)} ちなみにモンキーモデルとは違うが、兵器を始めから後進国向けに開発する場合もある。 F-5 FREEDOM FIGHTER / TIGER II とか有名で、整備が楽で色々な任務にそれなりに使えてなにより安い。 だけど高級な機体にはかなわないってものだった。 海外供与用機じゃないけどF-16なんかも同じような理由で大ヒットしてる。 #right(){(369:739)} **第二次世界大戦中の兵器を、まだ配備してる国って、けっこうあるのですか? 物の大小にもよりますが、結構あります。 小さいものでは、たとえば日本。 陸上自衛隊の儀仗隊が持っているライフルですが、M1ガーランドです。 http://www.nda.ac.jp/ed/goh/ 大きいものでは、台湾。 1945年に建造された潜水艦を使用中です。 http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/%b3%a4%bb%e2%b5%e9%c0%f8%bf%e5%b4%cf%a1%ca%a5%c6%a5%f3%a5%c1%b5%e9%a1%cb #right(){(491:795)} **敵味方識別装置というのがありますが、味方を攻撃することは出来ないのですか? 一般にIFFとロックオンは別系統。全自動の場合は別だが、基本的にはロックオンして発射命令する系統に IFFが割り込む(発射を禁止する)ことはない。その判断は人間が行う。 #right{(363:195)} **ドレッドノートとかVT信管とかイージス機能とか命中率が格段に上がったシステムがあるのですが,実際どれくらい跳ね上がったのでしょうか? イージス艦は同時処理目標数10~12くらいとよく言われる(詳細は不明というか機密)。 これに対して在来の防空艦は分かりやすく、イルミネータの数=同時処理目標数。 VT信管は在来砲弾の3倍程度。これは有名なモリソン戦史なんかで米海軍の評価(1機撃墜破するための所要弾数) という形で比較されている。 ドレッドノートは…ありゃドレッドノートだから、ではなく統制射撃だからになる。 んでこれは命中率というより砲戦距離の延伸の効果が大きい。 #right{(初心者スレ501:501)} **EMP兵器は電磁パルスによる電子機器の破壊が目的だが、シールドしてればレーダーや無線そのものの動作に影響はないでしょうか? レーダーや無線はシールドしたら使い物にならないので、一種のブレーカー~フィルターのようなもので保護しているらしい。 それらで少なくとも一部はEMP対応しているので、EMP兵器を使用されても限定的な能力は残ることになっている。 #right{(502:)} **VT信管っていまでも使われているのですか? >戦闘機の機関砲をVT信管のにしたらどうなりますか つーか今の対空砲弾の信管は全てVTの発展型と思っていい。 ただし機関砲はいってみれば金属の塊。 これはつまり小さな機関砲弾を炸裂させても有効な打撃力をもった破片にならないため。 #right{(505:508)} 近接信管という意味でなら現在でも使われているが 用語的にはVariable Time Fuzeは最早廃れてProximity Fuzeが広まってる。 機構的には第二次世界大戦当時に米軍が開発した素朴で洗練されてないものは過去の遺産。 >戦闘機の機関砲をVT信管のにしたらどうなりますか 戦闘機の対空機関砲は複数発の直撃をもって敵戦闘機への損害を期待する程度の威力なので 根本的な問題として近接信管を組み込むメリットが見出せない。 #right{(505:509)} **携帯電話の電波をキャッチしてミサイルを打ち込めるって? 携帯電話の電波で照準…てのは10年以上も前からある話だろ? 今更疑問を差し挟む余地はないと思うけどな。 #right{(イスラエル軍スレ7:11)} イスラエルや米国、無人飛行機で個人をターゲット攻撃 http://wiredvision.jp/news/200803/2008031418.html この記事によると携帯電話使用者を攻撃可能らしい。以下引用  上空に無人偵察機を見つけると、武装勢力の兵士たちはトランシーバー経由で、携帯電話の 電源を切ってバッテリーを外すようにと仲間たちに警告する。イスラエルのハイテク装備によって 自分たちの居場所を突き止められるのを恐れてのことだ。  ガザ地区南部の出身でイスラム聖戦グループに属する兵士によると、無人偵察機が使われるのは、 主に個人を標的にする場合で、建物は狙わないとのことだ。  無人偵察機はたいてい、有人飛行機よりもはるかに高い上空を旋回飛行する。発射されるミサイルは 非常に破壊力が高いものが多く、着弾地点には深い溝ができるという。  無人偵察機が標的とするのはたいてい、歩いている人や、道にできた穴を避けるために減速している 車などの低速で動く対象物だと、この兵士は語った。 「無人偵察機は上空に小さな円を描いて飛んでいるように見えるが、ミサイルを発射する直前になると 減速する。他の飛行機とは全く違う。ミサイルが発射された跡も見えないし、音もほとんどしない」と 兵士は述べた。 #right{(イスラエル軍スレ7:10:ロボ-7c7c ◆Robo.gBH9M*一部改編)} >最近も、タリバンが「多国籍軍が携帯電話を位置確定に使ってるから、夜の間は停波せー!」 >言うたりしてたのは知ってるんですが、複数の基地局から最小でも100m範囲くらいの位置確定は >可能でも、ピンポイント爆撃の誘導装置としては使えるレベルなんでしょか…  携帯で大体の位置割り出したらあとはUAVにヘルファイア抱かせて飛ばして 辛抱強く上空で待ち伏せですかねぇ。  イスラエルだとアパッチがヘルファイア持って飛んで相手が車に乗ったらどかんだけど。 #right{(イスラエル軍スレ7:16)} どこの基地局の辺りにいるかは電源ONならいつでもわかる。 近くまで行ったUAVが基地局のフリして呼び出す。 呼び出しに応答した携帯は誘導電波を出してるようなもの。 当たらん方がどうかしてる。 #right{(イスラエル軍スレ7:17)} 問題は光学的手段で確認せずに携帯電波だけで攻撃するなんて ケースがどれだけ実際にあるかだろ。 #right{(イスラエル軍スレ7:18)} **中古の兵器の流通システムを教えてください。 >中古車屋ならぬ、中古兵器を専門に扱う商社なんてあるんですか? あります。 軍から払い下げられた中古兵器を民間会社が転売します。 国家から国家へ直接、中古兵器が渡される場合には、兵器商は仲介しません。 第二次世界大戦後、日本がアメリカから中古兵器を渡されたような場合です。 しかし、国家の体面上、そういったことができない場合があります。 旧西ドイツは、中古のM48戦車をイスラエルに売却しました。 しかし、その中間に何段階か経ています。 それに、中古兵器のセールスは商売人のほうが上手です。 長崎観光の目玉、グラバー邸のグラバーは、兵器商人でした。 アメリカの南北戦争が終わって余剰となった中古兵器や、ヨーロッパの中古兵器を幕末の動乱していた日本へ売り込み、大儲けしました。 中古兵器の商社では、インターアームズ社が有名です。 新品兵器も扱っているので、「中古兵器を専門に扱う商社」ではありまりせんが。 参考図書。 戦争商売―兵器売買の内幕 (1972年) ジョージ・セイヤー 田口 憲一 (- - 1972) 下記、ウィキペディアのトーマス・ブレーク・グラバーを参照ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC #right{(513:660 名前:霞ヶ浦の住人 ◆iOtf3Y3z8I)} **兵器の量産効果って大きいんですか? >90式戦車は300両の生産で価格が12億から8億に落ちたらしいけど、これは量産効果によるものなんでしょうか? >3割減ってあまりにも効き過ぎなような。 兵器は開発費用がすげぇでかく、その割に調達数が少ないので、数が減ると極端に一機価格が高くなります。 B-2でもF-22でもごく普通に見られる現象で、全然不思議ではありません。 #right{(356:259)} 開発費が100で、本体の原価が1の兵器があった場合、 調達数が10だと1台あたりの調達価格は11だけど、 100台調達すると1台あたり2になる。という理屈。 開発費以外にも生産ラインの設備費とかもあるしねー。 #right{(356:260*一部修正)} **近代兵器・現代兵器の定義ってありますか? 一応、軍事史的には ・第1次世界大戦で存在が確立された兵器(機関銃・軍事用航空機・装甲戦闘車両・潜水艦) が「近代兵器」。 ・第2次世界大戦~ベトナム戦争で存在が確立された兵器(航空母艦・核兵器・各種誘導兵器) が「現代兵器」。 ただ戦略爆撃機とかどっちに分類していいのかハッキリしないものもあったりする。 #right{(522:412)} 近代兵器・・・連発式または自動式の火器及び、動力を備え機動力を持つ兵器 現代兵器・・・近代兵器にFCS・ヴェトロニクス・アヴィオニクスのソフトパワー、メカトロニクスなど電子的・機械的補助により         高精度・長射程を達成し、尚且つ精密誘導が可能であったり、能力を大幅に拡張された近代兵器 #right{(522:421,三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **戦争が始まると新兵器の開発と現行の主力機種の増産では、どちらが優先されますか? この爆弾は湾岸戦争で空爆を開始して、イラクの強化バンカーを貫通できないことから 急ピッチで開発し、地上戦が始まってから届いて、2発実戦で使用したそうです。 http://www.fas.org/man/dod-101/sys/smart/gbu-28.htm イラク戦争についていえば、通常戦が終わって治安戦の現段階では現行の主力戦闘車両で戦争で 酷使したものの再生整備と現在の装備体系では不安な分野の大増産が並行して行われています。 後者の好例がMRAP、つまり仕掛け爆弾に耐えられる装輪装甲車やUAV(無人飛翔体)です。 #right{(532:91)} **兵器と兵器を物々交換した取引の例ってありますか? 第二次世界大戦中に逆レンドリースってのがあります。 レンドリースは米国から連合各国への武器援助だが、代償の一部として米国へ兵器提供。 例えばスピットファイアやモスキート、オースチン救急車なんかですね。 #right{(543:◆yoOjLET6cE)} **F-22とかイージスのコンピュータは家庭用のパソコンとは違う(古い)とはどういう意味ですか? >OSが違うだけなのか?それとも物理的に構造が違うのか? 民生品と違い、軍用品の電子機器は、一般市場ではすでに「枯れた」技術が使われる。 これは、軍用品と民生品に求められる条件が違うからで、軍用品はまず何よりも信頼性と耐久性、 過酷な条件下でも作動するタフネスさが要求される。これは性能よりも優先する。 ので、軍事兵器に使われているプロセッサなんかは、民間では考えられないような性能の低いものだったりする。 (ただし、それでも兵器を動かすには十分すぎるほどの能力がある。反対に言えば、民生品で求められるスペックが異常、っつうわけだが) #right(){(350:409)} **兵器の未来予想図が当たらないのはなぜ? >古い軍事雑誌をみると、「21世紀の海軍の予想」として「艦船の潜水艦化」や「誘導兵器の発達による航空機の無用化(若しくは無人化)」 >などが挙げられて>います。これらの未来予想図が成立せず、今のような方向性に兵器が発達していったのはどのような要因によるのでしょうか 予想時点では全く想像もしていなかった技術体系の要素が実際には絡むのが1つ。 例えばステルス技術ですが 一昔前の予想では全体的なフォルムに丸みをもたせ、一方向への反射波を低減するものと考えられていました。 しかし実際に現れたステルス技術は反射波を特定方向にまとめてしまうものでした。 このように登場すると思われていた技術でさえ、想像と現実の間には大きな乖離が存在することがままあります。 もう一つの要素は冷戦終結に代表される戦略環境の変化です。 予想時点で想定されていた任務の優先順位が全く変わってしまったのです。 故に求めるべき最優先の性能が変わり、その性能に合わせた最適設計が行われた結果がフォルムの変化となって表れています。 #right(){(561:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **GPS爆弾など最近はGPSを組み込んだ兵器が出始めていますが、GPSは電子妨害に強いのでしょうか。 本当かどうかは知りませんが、GPSの電波は天から降ってくるので 妨害が困難であると書いた記事は読んだことがあります 原理、内容は私には理解できませんでしたが… まぁこれまでの実績を見ると、従来型ECM機器では妨害困難であることは間違いないようです #right(){(30:746)} **測遠のためのレーザーが兵士の目に照射されると網膜が焼ける可能性はありますか? レーザーは危険なんで目に近づけてはいけません。 オプトエレクトロニクスの科目担当教授に拠れば、 網膜に数カ所火傷が出来るだけで済むそうですが(その部分が見えなくなる) 私は失明の可能性は相当高いと思います。 あと旧ソ連が戦車防御用の失明レーザー銃を開発していたはず。 でも、使い物にならなかったと聞いた覚えがあるです。 #right(){(31:大渦よりの来訪者 ◆Bzr3neko)} **米海軍の155mmAGSを単発のランチャーに詰めてゲリラ運用出来ないんですかね? 無誘導ですが、第二次世界大戦の末期に日本陸軍が、四式20センチ噴進弾と言うものを作っていました。 ロケット自体巡洋艦の砲弾を改造したもので、発射機は梯子みたいなものです。 これは硫黄島などで利用され、米軍はこれを「バッフリーワッフリー」と呼ばれ、恐れられました。 また、陸上自衛隊でも、敵陣地への急襲を目的として直径30センチの67式 30型地対地ロケット弾と言うものを装備していました。 これは二連装で、装輪トラックに搭載して移動します。 面制圧というのからすると効率が悪いと判断したのかも知れませんが。 #right(){(31:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **催涙ガスが撒かれるような事態になった時、なるべくまきぞえを食わないための対処法を教えて下さい 暴徒鎮圧のために街中で使われるが、慣れると意外と平気 涙と鼻水が流れっぱなしだからちょっとかっこわるい 皮膚が刺激されるが絶対に触らないこと 痒くなることもあるが、掻きむしるなど論外 水道の蛇口等で洗い流すべし #right(){(31:122)} **モンキーモデルって何ですか? 輸出用の手抜き品です #right(){(32:703)} **戦車でよくある静油圧変速機ってどういう変速機なんですか? ポンプ等を介さずシリンダtoシリンダで閉鎖系を構成する油圧系です #right(){(32:390)} **銃身とか薬莢なんかに良く使われる真鍮(鋳鉄?)って鉄と比べて何が違うのですか? 真鍮(黄銅)は銅と亜鉛の合金です 十円玉(銅)と五円玉(黄銅)を見比べて 分かるように真鍮は空気中腐食しにくく美しい色合いを保ちます、 但し、海水や酸アルカリには弱いので海軍関係には使われないのではないでしょうか。 そして、冷間加工性(熱しなくても加工できる度)が高く 良く加工硬化するので古くから親しまれた金属です。 鋳鉄は鋼より多い炭素と含む鉄の合金で湯流れ等が良いため文字通り鋳造に適してます。 #right(){(34:機甲自転車)} 真鍮(黄銅)は、深絞りと言う加工に適しています。 薬莢のような、深いカップ状で、しかも口先がくびれた形状は、 伸びの良い金属でなければ、加工できません。 ただし、黄銅の中でも快削黄銅というものは、伸びは無く、 その代わり、切削加工に適しています。 #right(){(34:469)} **兵器の「ブラックボックス」って具体的にどんな状態ですか? 軍用品に限らず民間航空機などでも企業機密の部分は ユーザーの方で整備することができずメーカー修理になったりします。ただ、全てがきっちり 箱で囲ってあるわけではなく例えばイージスシステムならその装置全体あるいは一部分が機密 指定になっていて触れない状態を指して「ブラックボックス状態」と呼んでいることの方が多いでしょうね #right(){(45:748)} モノホンの「ブラックボックス」になると、電子部品や基盤の一部を完全に樹脂で 固めて樹脂を削ろうとすると基板が割れたり素子がとれたりというレベルで封印 してあるのもありますが、大概は鉄板でガード板がついてて、ネジのところに 封印シールが貼ってあったりとか、ソフトウェアに関しては特別なコネクタと 特別な吸い出しツールがないとコードにアクセスできなかったりとか、そういう レベルなので、こじあけて中身を見たり、盗んだりするのは割合簡単にできます。  ただ、当然の事ながら、そういう事実が発覚すれば国と国との問題になりますから 国家レベルでのペナルティ(賠償、とか継続した部品引き渡しの停止、とか実行者の 刑事訴追・犯罪人引き渡しとか)が課せられますので、よほどのバカでない限りはそんな損なことはしないです。 #right(){(45:海の人●海の砒素)} **RDXとはどんなもの? トリメチレントリニトロアミンが正式名称の爆薬。 #right(){(45:名無し軍曹)} **現在でもどこら辺に真空管がどの様に使われてるのか教えてください。 真空管の機能は完全にダイオードで代替出来るから 趣味の範囲、骨董品の交換部品とか #right(){(36:機甲自転車)}] **あと軍事機器全般って保険は入れるのでしょうか? 兵器は元々、破壊される事が前提なので 戦車や戦闘機、軍艦等は保険には入れません。 衛星は知りませんが。 #right(){(39:594)} **「MEKO」とはどういう意味でしょう? Mehrzweck-Kombinationtypeで”多数(多目的)の組み合わせ”という意味。 兵装のモジュール化が進んでいて、輸入国の様々なオーダーに対応できます。 イメージ的には、DELLコンピューターのようなものと思ってください。 #right(){(39:941)} **ミサイルランチャーとかロケットポッドとかの「ランチャー」と「ポッド」ってどう違うんですか? launcher 1 発射筒[機]. 2 (ミサイル・宇宙船などの)発射装置. pod 〔空〕 ポッド 《燃料・エンジン・弾薬などを納めるための翼下に取りつけた細長い容器》 #right(){(41:眠い人 ◆ikaJHtf)} **屑鉄屋が廃兵器を買うことってどれくらいあるんですか? 佐世保や呉だと、自衛隊の廃棄兵器を買い取ってスクラップにしている屑鉄屋が あるようですね。 一般の銃砲は、必ず銃砲店で使えないような状態にしてから廃棄するそうです。 (その後警察に廃棄届を出さなくてはいけない) #right(){(43:17)} **巡航ミサイルのジャイロに使われているベアリングの精度は家庭用ビデオデッキのものよりも低いというのは本当ですか? 事実かどうかは知らないが、軍用品は民生品と規格が違って耐衝撃性や耐久性に 関しての要求がはるかに厳しい。 そうだとしても精度よりも信頼性を重視しただけのこと。 #right(){(43:134)} **戦車や装甲車,ヘリコプターの燃料は車に使うような普通のガソリンと同じ者なのでしょうか? 戦車、装甲車は主に軽油。 ヘリは灯油系の通称「ジェット燃料」。 ・一部に例外あり どちらにせよ爆発しやすいガソリンではない。 #right(){(44:バーナー保守員 ◆HosyuUiU)} **油気圧サスペンションって油と空気はそれぞれ何に使われてますか? 簡単に言えば、油と空気(窒素ガスらしい)は車のサスペンションの それぞれダンパーとバネに相当します。 油圧シリンダーから油を出し入れすることで車高の調節をするのです。 #right(){(45:名無し軍曹)} **ブラックボックスだからといって解析をまったくしないということはあるのでしょうか? その装置の働きを外的に観察してその後の参考にすることは当然やってます。 しかし直接的に手を出してしまい、もしばれでもしたら目ん玉飛び出るほどの違反料とられ 信用を完全に失ってしまいます。またそれなりの金額を保険金として相手国に 預けていますが、それも返ってこなくなることもあり、その金額を考えると得策ではないです。 昔韓国かどっかがやってえらいことになったことがあったと記憶している。 ちなみに軍用品の場合ですが、機械が故障して、どうもそれがブラックボックス回りだと いうことになった場合、当然輸出元の国の技官を呼んで見てもらうことになるのですが、 故障してるかどうかに関係なく、「見てもらう」だけでベラボーな金を請求されまし、 もし故障でもしていたら、もう大変んなことになってしまいます。 輸入すれば安くなると思ってる人はこのへんのこと、どう思ってるんでしょうね? #right(){(45:755)} **弾薬などがどのくらい持つものか教えくれませんか。 物にもよりますがミサイル(海)で15年くらいでしょうか。 例として、英海軍のタイプ22型フリゲートHMS SHEFFIELDは、搭載していたMM38エクゾセミサイルを 耐用年数切れとして先年撤去しています。(艦の就役は86年) 処分の方法ですが、実際のところ燃料を燃やしてしまう(つまり使ってしまう) のが一番手っ取り早いようで、訓練名目でロシアSSBNがSLBMを弾頭外して発射したとか、 某空軍が期限切れ70mmロケット弾を大量にばら撒いたとかそんな話を聞いた事があります。 ついでに、廃弾薬は専用の施設で処理してるみたいですね。 #right(){(45:名無し軍曹)} 先進国などの普通の国の軍隊は、定期的に弾薬を民間に放出します。 安全保障の一環で、弾丸メーカーに、毎年一定量の生産を保証した上で、備蓄し、 自ら定めた基準の年限をすぎたら、市場に安く放出。というパターンです。 本当の意味での使用期限は、ワルシャワパクトのカンヅメでの保管されている弾丸が この先どれだけ品質が保たれるか、未来の検証を待たなければならないのかも。 #right(){(45:980)} **兵器の呼称決めの際、他国への配慮というものはあるのでしょうか? まったく問題ありません 兵器の呼称は、それぞれの国内問題です 例えば、ファントムにF-4Jというのがありましたが、日本は文句をいわないでしょ? イスラエルに輸出されるタイプも欧米では「J」をつける例が多いけど、イスラエルも F-4Jにクレームはつけていません #right(){(46:48)} **航空機を撃墜できる→対艦ミサイル等を撃墜できる→ミサイルを撃墜できる→ICBMを撃墜できる、ということになりませんか? ICBMの場合は弾しか落ちてきません。弾道飛行させる分には加速が終わってしまえば他の部分は邪魔なだけです。 「弾」だけが落ちてくるんですから、近接信管を起爆しても飛行を中断する訳じゃありません。  直撃して運動エネルギーで破壊しなければならないわけで、大気圏外で空力制御が使えない=スラスターで制御する弾頭の 開発等の技術的なネックが存在する訳です。 #right(){(46:216)} **VT雷管って何ですか? だれかがVT fuzeというのを訳し間違えたんでしょう。 VT stands for variable timeですが、これは防諜上の欺瞞手段でして、 小型の真空管と電波発信受信機能を組み込んだ近接信管です。調時機能はありません #right(){(46:359)} **人体に触れると溶けるという厄介な燃料があるそうですがどういう感じに溶けるのでしょうか? おそらくそれは、Me163などに用いられた「ヒドラジン」だと思います。 ヒドラジンの人体に対する影響は「商品安全データシート」に書かれています。 #right(){(46:801)} **ワルター機関って簡単に答えるとなんなんでしょうか? 過酸化水素を触媒分解して酸素を発生させた後は、燃料を燃焼させて発生したガスで ガスタービンを駆動させまする。 #right(){(48:57)} **軍事兵器で燃料電池使っているものってあるんですか 水素酸素の電子移動が基本ですが、アルコールを分解して水素を得る方法も あり、また電子移動が可能であれば水素酸素に限る必要もありません。まあ 効率と運営の都合上、液体酸素とアルコールや天然ガスの類というのが流行り そうです。軍事的には潜水艦のバッテリーに替わる長期駆動可能な動力源として 注目されています。原子炉ほどではないので、数週間、低速で動ける程度ですが、 原子力潜水艦よりずっと静粛なので、近海での潜水艦戦にとっては、原子炉より 有利とも言われています。終生コストでは原子力潜水艦より安価でもあります。 #right(){(50:895)} 魚雷などでは海水を電解液に使う海水電池も使われる。 海中に投射されたあとで海水を取り入れて発電開始。 #right(){(50:906)} **軍用の航空機や艦船は多くが灰色の塗装がされていますよね。どういう意味があるのでしょうか? 航空機にとり灰色が一番空にとけ込む色であり、艦船にとり灰色が一番海にとけ込む色なんです。 低空を飛行する航空機の場合、下面は灰色にしてありますが上面は上空敵機から目立たないように カーキ色や緑色になっているものもありますが。 #right(){(71:385)} 航空機の色は一種の迷彩です。そして殆どの空に対応できる灰色が主流です。 ロシア機だと青とか水色の迷彩も行われています。 艦船の迷彩はかつて行われていました。今では行う必要が無いので塗られていません。 #right(){(71:386)} **現在の世の中で武器として作られたものがお役御免になったあと生活用具なり日常の道具の代わりに第二のご奉公を果たすケースってありますか? 艦船なら、英国が建造したフラワー級のコルベットとか、カースル級のコルベットは 商船構造だったりするので、商船に改造されて使われたりしました。 関西汽船が第一次大戦後運航した客船も、元は、第一次大戦中に建造されたフラ ワー級コルベットだったりします。 他に、護衛空母として建造されたものが商船に転じたりもしていますね。 航空機だとランカスターがランカストリアンに改造されて貨物輸送機となったり、米国 などではS-2やらP-2Hなど爆弾倉を有している機体が森の消火機に転身したり、 ヘリコプターが交通渋滞の監視機になったりしています。 #right(){(585:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 軍艦が商船に変身する話は探せば結構あります。 日清戦争の黄海海戦において艦長が戦死するほどの苦闘を強いられた砲艦「赤城」は、 海軍から除籍後に民間に買い取られて主機を換装し、尼崎汽船の貨物船「赤城丸」として 長期間活躍しました。昭和26年に廃船になった時の船齢は通算で63年でした。 アメリカでは、第一次世界大戦中に量産した平甲板型駆逐艦、いわゆるフラッシュ・デッカー のうちの4隻が民間に売却され、バナナ・ボートとして活躍しました。 #right(){(585:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **軍艦や戦闘機、戦車などはH&Kが作ったXM-8みたいにモジュールを交換することで用途に合わせて変更できる兵器ってあります? >たとえば主力戦車の対戦車用の砲塔を対空砲塔に交換など モジュールごとと言うのはちょっと違うかもですが、軍艦ならMk41VLSなどが 中身を変えることで対地対空対潜と何でもござれです 対空戦車を開発する際に主力戦車の車体を流用することはあるが、最初から交換可能になっているものは無い もしできるようにしてもXM8などと違って前線でできる改造ではないので意味が無い 戦車とかはファミリー化など車体を共通にして対空車両を作ってる例がある。 ドイツのレオパルド1の車体を使ったゲパルト、74式戦車の車体を使った87式とか。 艦船ではドイツのMEKO型フリゲートファミリーがある。 どっちにしろ現地で武装の換装なんて事はやれないけど。 #right(){(587:644-646)} 米軍の37mm M3対戦車砲にはM51B1徹甲弾のほかに、M63榴弾、M2キャニスター弾が 使用可能でした。 キャニスター弾とは対人用の散弾で、M2キャニスター弾の弾頭重量は0.88kgあり、 約300m飛翔した後に炸裂し、122個の散弾を飛散させました。 M3対戦車砲は、対日戦においては対戦車砲としてよりその高初速を生かして特火点への 集中射などに用いられています。 #right(){(587:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **献納兵器って日本以外にもあるんですか? >あと軍艦は献納されてないんでしょうか? ww2のソビエトにはあったぞ。 後、軍艦では無いけど韓国が海上警察の巡視艇を民間ファンドで 費用集めて建造するという話が有りました。 #right(){(333:370)} 蛇足ですが、英国の戦艦Queen Elizabeth級は元々計画が4艦だけだったのですが、Malay植民地からの 献金で5番艦Malayaが建造されました。 巡洋艦なんかでも結構あったりします。 Ottoman Empireなんかでは、自国の海軍艦艇があまりにもしょぼいので、国民挙っての軍艦献納運動と 言うのを行い、そうして導入された駆逐艦4隻には、「国民の精神」とかなんかそういう名前がついていた と記憶しています。 後、Finlandの冬戦争やSpain内戦の時には、他国から寄付と言う形で飛行機などの献納を受けています。 #right(){(333:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **国産装備品の名称ですが、64式はロクヨン式、90式ならキュウマル式と発音しますよね。では01式はなんと言うのでしょうか。 昔の陸軍や海軍の飛行機が参考になんじゃない? 00零式戦闘機(レイシキ)ゼロ戦(れいせん) 01一式陸上攻撃機 01一式戦闘機(イチシキ)隼 02二式戦闘機(ニシキ)鍾馗 01はイッシキでもイチシキでもいい気がするんだけど。 #right(){(自衛隊板初質スレ12:74)} 00式の読み方は「マルマルシキ」 01式の読み方は「マルイチシキ」 #right(){(自衛隊板初質スレ12:77)} **兵器国産にする必要あるの?外注の方がやすいなら、外注の方がええやん。 兵器調達については通用しない。 弾薬・交換部品が安定供給されるか、軍事的緊張が高まったり、戦時消耗が 激しくなった際に追加調達が容易であるか、等の観点があるため。 国産であれば心配がなくなるため、主要兵器は国内生産が望ましい。 #right(){(324:344)} **CIWSは防空に有効という話を聞きますが、建物の屋上や車両搭載の地上発射型のCIWSってないんですか? ファランクスだとユニットの重量で6t VADSでぐぐってみり。 中国軍がゴールキーパーCIWSのコピーを車載化している ほかにもロシアのカシュタンとツングースカとかスイスのミレニアムとスカイシールドとか #right(){(321:54-65)} **兵器を改修していてもベースの旧式化でコスト的に見合わなくなってくるってことはあることらしいですが、AIM-9XやAH-1Zみたいに別モンになるまで改修するのは何でですか? 民主主義国家であれば、新規に開発すると、議会などを説得するのが大変に なりますが、改良型ということにしておけば、元々、量産の為に予算を出してい る訳なので、余計な説明や資料を出す必要もなく、議会を通りやすい訳です。 古い例ですが、昔、日本のFXをF-104と争ったF11Fは、議会対策の為にF9F-9 として開発予算を取得していますし、他にもその様な例は多数あります。 #right(){(321:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 眠い人のなかなかうがった回答も一面だと思いますが、メカ的に言うと・・・ ベースの旧式化といってもミサイルなどでは下手に大改革するとインフラ(発射レールとか母機の特性とか)から 全部変えねばならないので、基本的な外寸、重量等を可能な限り変えないように新型を作ります。 すると、ロケットエンジンは大巾に改良され、弾頭は破壊力が増し、 誘導装置はまったく別物になって、ベクタードスラストまで追加されても 外形は同じ、メーカーは同じ、ということになり、特にそれまで定評のあるミサイルであれば、 改良型とするほうが、いろいろな意味で簡単(実際改良型だし)になります。 逆にいえば、別物を最初から作ろうとすると、インフラへの適応を考えれば なんだか改良型と変わらんものになり、徹底的に変えればインフラから大規模な投資、冒険が 必要になる。まして新参メーカーでは基礎的な開発からノウハウの蓄積、信用を得るまで大変。 それやこれやで、同じメーカーの改良品がシェアを占め続けるわけです。 ミサイルは消耗品だから、改修といっても結局新品作るわけだし。 潜水艦みたいなデリケートで使用条件によって大きく性能が低下してしまうものになると、 改修ではなく新造(あるいは改良型新作)の方がベターだったりします。 #right(){(321:701)} **IFF(敵味方識別装置)って、装置が特定の電波を受信して、味方を特定してるんですよね。 >じゃあ同じ電波を発信すれば簡単に味方のふりができちゃうんですか? 電波を出せばそれで良いのではなく、特定のコードに対して相応したコードを返さないと無効です。 コードは変更されますし、同一時期でもいくつかのモードが併用され、「今日はこのモード」と指定されます。 この設定を間違って同士討ちで落とされた米軍機もあります。 IFF Questions & Answers Some Frequently asked Questions about the History and Development of IFF Systems ttp://www.dean-boys.com/extras/iff/iffqa.html #right(){(319:349,350)} **一つの兵器の取扱説明書ってどれくらいの量でしょうか? >モノによっては書斎一つができそうなくらいあると聞きましたが。 兵器として使うには、単に引き金がここ、だけではだめで、戦場での使用方法から訓練方法、 訓練をクリアしたかどうかのテスト方法から放棄するときのこわし方まで必要になります。 一例を挙げると http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/23-31/index.html ただ、これは使用側の取説であり、メンテ側になると、特に複雑な兵器システムになると、 また違うレベルのものになります。 http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/navy/nrtc/14110_ch7.pdf イージス艦で(アーレイ・バークかタイコかは知りませんが)20トン、という説があります。 #right(){(319:765,766)} **模擬武器ってみんな青なの? >ニュースで訓練の映像を見たらM16の青い模擬銃を使ってましたが >たしかAAM-3の模擬弾も青だった気がするんですが カラーコードとして、訓練用の安全な機材、と言う意味で青色に塗られて居ます。 青色の模擬銃はトレーニングガンと呼ばれ、安全な取り扱いをレクチャーする際に 危険な取り回しを実演する時に、安全なものであるこれらの機材を使用します 取り扱いの訓練では、実弾が出ない安全な模擬銃でないと事故に直結する為で 訓練機材としての青いカラーリングは万国共通です。 #right(){(623:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **同じ品質の鉄板(装甲)でも分厚い一枚板と薄い鉄板を何枚も張り合わせたのでは被弾時の防御力に差が表れるものでしょうか? >例えば厚さ「10センチの一枚鉄板」と、「厚さ1センチの鉄板10枚はり合わせ」。 大きな差がでる 着弾の衝撃は構造の弱いところ、この場合では重ねた鉄板を接合したリベット穴に集中し、板が吹っ飛んで周囲の味方に大損害を与える 何十cmもある分厚い鉄塊よりも薄い鉄板の方が扱い易い。 同じ効果が期待できるなら、戦艦の装甲も積層鉄板で作ってたはずだわな。 #right(){(315:17,26)} **試作っつーのはその時ありえる最高性能の物を積み込んで、量産型はそれを省いているから、試作機の方が強い? >とガンオタの人が言ってましたが本当ですか? 試作時にはいろいろな不具合が出ます。 ひとまず動かないとどこが不具合かすらわかりませんから、 安全係数をかなり大きく取って作ります。 その後、過剰な部分を削り、量産上面倒な部分を省き、あるいは変更し、 メンテが面倒な部分を省き、あるいは変更して量産品にたどり着きます。 量産時のコストを考えてスペックダウンすることもあります。 量産機でも改良を重ねた最終型ぐらいになると、技術進歩による性能向上もあって 最強近くなるでしょうが、初期量産型だとそうはいかない。あとはその機種と開発、製作方針しだい。 #right(){(314:356)} **軍が自軍の兵器を役に立たなかったと明言してる資料などあるのですか? なんぼでもあります。 例えばフェアリー・アルバコアがソードフィッシュに戻されたのは現場のそういう評価・報告がとても 無視できない内容・量提出されたからです。 それでなくともある程度時間を置いて冷静な目で見直し、役立たずの烙印を押された事例はいっぱいあります。 軍が、自分の手で、欠陥を認めた文書を残しているのです。 #right(){(618:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)} **UAEが買ったルクレールや、オーストラリアが買ったM1A1の弾薬や予備部品は、その国で製造しているのでしょうか? >それとも購入元の国からその都度購入しているのでしょうか? 豪州くらいなら製造はするかもしれませんが、発展途上国では、余程のことがない限り、 部品、弾薬は輸入です。 一応、ストックはしますが、逆に言えば、政治体制などが変わってしまって、その供給国 からの部品供給が絶たれてしまえば、その国の装備体系は致命的なことになる訳です…。 #right(){(309:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦闘機や戦車などがロールアウトされたといった場合、それはすぐに導入、実戦配備が可能ということでしょうか? >それとも一応完成はしたけどまだ配備には時間がかかるということでしょうか? それが試作機であるならば、それから実用試験をして改修して、やっと実戦配備となります。 完成機であっても、一通りの試験を実施しなければ、実戦配備出来ません。 てことで、配備までに時間が掛かると言うことで。 #right(){(306:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **資産家や貴族が軍用機を買って国に寄付するってのがありましたが、あれ国としては嬉しいの? >数機ばかりでなにか変わるとは思えないんですけど・・・ 市民とか団体の寄付を集めて買うケースもよくあったが、つまりは「国の勝利のために皆が協力してる」というイメージが大切。 日本の場合、報国号・愛国号という形で献納運動があったらしい。 団体で行う例が多かったようだ。 http://www.ne.jp/asahi/aikokuki/aikokuki-top/Aikokuki_Top.html ちなみに貴族がやったのというと、スウェーデンのローゼン伯爵が有名だが それなりにフィンランドで感謝されているらしいので、嬉しかったんではなかろうか。 #right(){(639:30-31)} 戦争には金が要ります。増税して戦費をまかないましたが、それでも足りません。 国民が飛行機を買うとして、国に金を寄付してくれれば、助かります。 なお、形の上では、1機分の金を寄付したようになっていますが、それは宣伝と想像します。 零戦で当時の金で11万円しました。とても個人が寄付できる金額ではありません。 少尉の月給が75円でした。年額900円。122年分の年収が必要です。 下記、陸軍愛国号献納機調査報告を参照ください。 http://www2.ezbbs.net/18/aikokuki/ #right(){(639:霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk.)} >民間人が軍用機買ってそれを現物奉納してるのですか? 申し出があった段階で陸海軍と協議し案分して献納機として納入されてます。 軍経由で注文して軍に納品、本人には機体番号の書かれた献納証書が 届くんだけど。当然、寄附は1機体1口で。 愛国126号 中島式輸送連絡機 片倉兼太郎が19万円を寄贈(出典 航空時代昭和12年9月号) 愛国130号 95式戦闘機 宮澤松三郎が7万5千円の小切手で戦闘機献納を申出(出典 航空時代昭和12年9月号) 個人での献納はさすがに多くはないがゼロでもない 10万円出せば飛行機1機買えた時代にそのくらいポンと出せる大金持ちは確かにいた http://www.e-tmm.info/gakugei-6.htm 2.飛行機献納申出書(控)に 荒野権四郎が個人名義で艦上爆撃機1機を献納したく代金10万円を納めるつう書類が見れるぞ ちなみに現代のおカネにして約3000万円とも書いてあるな #right(){(639:148-152)} **2つの兵器を、1つの兵器でまかなおうとして新兵器を開発したものの、中途半端になってしまい役に立たなかった…という例はどのようなものがあるでしょうか? フランス空軍が1933年頃に爆撃機、戦闘機、偵察機を統合した汎用機を作ろうとしたBCR構想とか。 結局中途半端な性能しか満たせず、爆撃機や偵察機として使われた。 http://military.sakura.ne.jp/world/w_potez63.htm http://en.wikipedia.org/wiki/Breguet_693 F-111は米空軍のF-105後継の戦闘爆撃機と米海軍のF6D(開発中にキャンセル)後継の 艦隊防空戦闘機の開発計画を統合したものだが、海軍版は重量超過等によりキャンセル された。この計画の要素技術を流用して再計画したものがF-14。 空軍型は一応実用化されたものの、空対空戦闘能力はほぼ皆無((前任のF-105は結構な 対空戦果をあげている)となった。攻撃機/小型爆撃機としての評価は相当高いけど。 日本陸軍の92式歩兵砲。 従来の平射歩兵砲(37mm)と曲射歩兵砲(70mm)を統合しようとして作られたが 出来上がった70mmの砲はあまりの砲身短縮化により発砲音がものすごく、簡単に位置を暴露する上弾道も不安定 とても平射用途には使えず、曲射でも命中率が悪く射程も短かった おまけに信管の脱戻(要するに撃ったときやら命中したときの衝撃で外れて落ちる)が頻発し、不発が異様に多かった それでも普通の形式の砲としては非常に軽量だったことと、命中率が悪いといっても迫撃砲よりはマシだったので最後まで使われた #right(){(646:555-557)} **各国の軍隊には武器や兵器を整備する武器科という兵科(職種)がありますが、そもそも使用後の武器や兵器の整備というのは使用した本人がやるものではないでしょうか? >兵士でも直せないような状態だったらメーカーに送ったほうがいい気がしますが 武器科と呼ばれるものが無い国も多いぞ。 あと「武器」と言ったって、ピストルから空母まで様々なんだから一概には言えない。 例えば戦車だと(時代や車種によるが)点検整備や野戦修理程度なら戦車兵がやることが多く、 エンジン交換や被弾箇所の修理などは整備班、大破したものなどは持ち帰って工場で修理となる。 #right(){(649:484)} **爆薬・砲弾等に取り付ける雷管だの信管だのは人が歯で噛んだだけで爆発するほど爆発しやすい物なのでしょうか?  「歯で噛む」というのなら爆破用の「雷管」でしょうね。 TNTやC4等の爆薬や爆索に装着して爆発させる雷管には主に「電気式」(コードを引いてキーを回すと回路に電気が流れて起爆する)と「非電気式」(導火線のモンロー効果で起爆する)がありますがどちらの信管も強い衝撃が加わると暴発する可能性があります。 非電気式の場合、導火線と接続する際に雷管の尻と導火線の口とを工具で締め付けて固定しますが、工具や時間が無い場合や横着者は歯で噛んで固定することがあります。 この際運悪く強い衝撃を与えてしまって暴発することがあるようです。 ちなみに暴発しても致命傷を負うことは稀ですが、手の中でなら5指を吹き飛ばすくらいの威力はありますので口の中ではさらに酷いことになるでしょう。 まあ、あくまで「強い衝撃を与えたら・・・」のことなので頻繁に暴発が起こるわけではありません。 (そうでないと工業品として扱えない) 一つ蛇足を、  雷管は「衝撃」だけでなく「静電気」でも暴発する可能性が有ります。 (だから爆薬や雷管(信管)を扱う場合は作業前に必ずアースします。) #right(){(294:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)} **兵器のOSでWindows使ってるやつあるんですか? 中国軍が使ってるのはフリーのBSDシリーズをベースにした銀河麒麟ってOS LSBに対応してる珍しいOSのためLinuxとの互換性が高い ただ麒麟が完成したのは最近だからまだLinuxも残ってるかな? そもそも軍隊が普通のパソコンとかで使うならともかく システムをWindowsにするのは稀 #right(){(684:162)} アメリカはWindowsをけっこう基本OSに使ってた気がしますが。少し古い話ですが、 米のイージス艦、ヨークタウンがWindows NT不調のため、帰港(確かタグボートに引かれてではなかったか) せざるを得なかったというニュースを見た憶えがあります。確か2000年前後。 最近はLynuxに移行したらしい? http://www.strategypage.com/htmw/htiw/articles/20081225.aspx で、上記にも出てくる英海軍はXPのバリエーションにウイルス食らって、トラブったらしい。 http://www.linuxjournal.com/content/newstradamus-reports-navy-nailed-virus #right(){(684:system ◆systemVXQ2)} Windowsの不具合については色んな噂が飛び交ったが、結局の所、無理矢理短期間で納品させたソフトウェアで 通常運用と違うケースのテストをやったら、2時間半程度復旧しなかったってのが実際の所らしい。 #right(){(684:173)} **兵器の命名基準について >日本製兵器の名に使われる数字は、正式採用された年、あるいはF1→F2支援戦闘機の様に同種兵器で採用された順番に並んでいます。 >一方外国製兵器には、採用年を使ったり、採用順通りの物もありますが、どこから湧いてきたのか分からない数字も多いです。 兵器の名称が、事務的に決められるようになったのは、銃器のように工業製品の一つとして 量産され、軍用はもとより広く民間にも販売されるようになってからの事です。 それまでは、軍艦のように、国家の威信を代表するようなものにのみ、 命名基準のような決まり事が早くからあったようです。 近代以降、自らの発明した武器を軍隊に採用させた場合、例えばガットリング銃の様に、 個人名が武器の識別記号のように用いられる時期もありましたが、 ソビエトでは優れた武器を発明した報償として、武器の名前に個人名がついたりします。 また他の国では、武器の製造者が企業になってからは、採用するにあたり、 テストによってふるいにかける必要が出て来た事から、主に採用した年度、 すなわち開発完了し調達を決定・予算化した年度を名称に取り入れるようになりました。 これは主に銃火器についてのお話ですが、他の兵器も似たり寄ったりで、 日本のように西暦と皇紀とを混用した為、百式だの零式だの十四年式だのと、 混乱を来たした例は多数あり、現在は国ごとにある程度の基準が決められて居ます。 米軍の場合、隠し番号が結構あります、 例えばM16はM14からAR-15の仮採用から制式採用にあたり決まりました。 ちなみに改良型のM16A2は隠し番号がM17で、H&KのXM-8が採用された場合 間違いなくM-18或いはM-8となって居た事でしょう。 有名なM4はM1カービンの改良型であるM3の次に採用されたのでM4、 H&KMk23(SocomPistol)はMk22(ハッシュパピー)の次に採用された 特殊任務用装備となっています。 #right(){(684:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **JDAM表面についてるギザギザはなんですか? ギザギザってJDAMの胴体の真ん中についているこの緑色の板のことでしょうか? #image(http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/images/jdam.jpg) これはストレーキだそうです。 http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/jdam.htm >Weapon maneuverability and range are enhanced by fixed aerodynamic surfaces >(mid-body strakes) attached to the bomb body. とのことですので、爆弾の姿勢を安定させ、飛距離をのばし運動性をあげるための 小さな固定式の翼だと思ってください。 #right(){(56:FFH 331 ◆3.CSSBl9VA)} **兵器にも肖像権とか、著作権ってありますかね? オフィシャルのメーカーあるいは国防省の宣伝用写真は、宣伝用ですので 自由使用です。例外としては無断使用禁ずと明記してある場合はしかるべき 所へしかるべき手続きが必要となるでしょう。 個人のポートレートは著作権が派生します。 #right(){(57:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.) **作りが簡単で町工場レベルで完成させられるほどの武器とかってありますでしょうか 町工場レベルというのがよくわかりませんが… ほとんどのカスタムガンファクトリーが町工場だったと思います。とくにハンドガンは。 個人的にはAK-47などならそこそこの設備投資があれば町工場レベルで生産可能だと思うのですが。 #right(){(57:93)} **レーダーなどで追尾、探知、識別とありますがどう違うのでしょうか? 探知というのはレーダーで目標の反射波を捕らえること 追尾というのは(移動目標なら)その移動状況を捉え続けること 識別というのは捕らえた目標の正体が何であるか確認すること つーか、国語辞典の通りでよいわけで別に迷うことじゃないと思うが #right(){(58:220)} 探知追尾識別 探知だけなら簡単、追尾は探知し続ける必要があり、識別は解像度が高くないと あるいはドップラーなどの付加機能がないと困難。というわけで、探知、追尾、識別の順で レーダーに対する要求はキツくなります。追尾、をロックオンの意味で使用する場合には ミサイルを誘導するに十分な距離方位分解能が必要ですから、探知レーダーより 短い波長のレーダーを使わなければなりません。 #right(){(58:222)} **炸薬とか信管って何なのですか? 信管:砲弾、爆弾等を所望の時期に爆発させる機能を有する構成物。 炸薬:弾頭、爆弾等に入っている、破壊力の元となる爆発物 装薬:弾丸を発射することを目的とした構成物 #right(){(58:370)} >炸薬  砲弾・爆弾・ロケット弾・ミサイル・地雷等につめられた爆薬のこと。 一般的には、味方を吹っ飛ばさないよう、きわめて鈍感な爆薬を使う。 >信管  (砲弾、爆弾、・ロケット弾・ミサイル・地雷等の)炸薬を爆発させるための装置。 (味方を吹っ飛ばさないための)安全装置、 撃発機構、炸薬をうまく燃焼させるための伝爆薬、等からできている。 撃発の仕方は、 一定以上のショックで即機能し炸薬を爆発させる「瞬発」、 機能後、一定時間後炸薬を爆発させる「時限」・「遅延」、 弾が目標の至近になったときに炸薬を爆発させる「近接破裂=VT」 等、様々なものがあり、 この機能の仕方によっても、信管の種類が区分されます。 #right(){(58:373)} **「信管VT!装薬4号赤!」ってど~ういうことを指示されてるんでしょう? VT信管で装薬4号赤(または炸薬4号で、識別のために赤い印がついている)の弾を使え、 または装填しろということ。 #right(){(58:354)} 信管は事故防止をかねて、通常使用直前まで取り付けられていません。 そこで装薬4号を装填された(識別色赤が塗られた)弾体を持ってきて、 それにVT信管(近接信管)をセットして撃てって事です。 #right(){(58:364)} **先進国で退役した軍艦や航空機を途上国に売却することがありますが >整備されてるとはいえ、十数年以上酷使した中古品にはガタがきたり調子が時々悪くなるなど問題はないのでしょうか? 売る前にオーバーホールします。それにちょっとぐらい調子が悪くても 新品を買えないんですからしょうがないです。 #right(){(58:801)} そりゃありますが 売る側がそれしか売ってくれなきゃしょうがありません #right(){(58:802)} 買えない最新型よりも買える中古品のほうが役に立ちます 一般的に弾薬、支援装置等もつけても新品の半分以下もざらです #right(){(58:812)} **間接照準と、直接照準の、違いを教えてください。 大まかに逝って、自分の砲側の照準器で直接敵を狙うのが、直接照準、 観測点からの連絡により、射撃地点を決め、砲撃を行うのが、間接照準です。 #right(){(60:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 見えない的を地図と射表を見て撃つのが間接射撃。 #right(){(60:602)} 前後左右の精密な照準をして、精密な方向を求める。 次にレーザー測距などにより、精密な距離の測定を行う。 そして、コンピュターで弾道の軌跡を計算した結果として、 「砲の仰角や方向の修正」などが、機械的に制御される。 例えば、山の上にいる敵や、空を飛ぶヘリコプターを撃つ場合 上下方向の精密な照準が出来てない状態で、何を基準として、 砲仰角の設定をするかを考えてみれば、その矛盾がわかるはず。 #right(){(60:644)} **液体酸素はどうやって貯蔵しとくんですか 極低温に保った状態でタンクに保存しています。 実際問題として、液体の状態でしか酸素を搭載できないのはAIP潜水艦にとって大きな問題です。 漏洩や爆発の危険に配慮して液体酸素のタンクは耐圧船殻の外に独立して設けられています。 #right(){(61:名無し軍曹)} **ドップラー効果を利用した近接信管について気になったことがあります。 >目標が、電波を発信する方向の前方にある場合はうまく感知できそうですが、 >目標が電波を発信する方向の前方にない場合、狭い範囲しか感知できないと思うんですけど、実際のとこどうなんですか? 基本的には受信アンテナの特性に依存し、受信できた電波で信管が作動します よって送信方向に関係なく受信できない方向のものには信管が作動しません また爆発時の危害範囲の形状が球ではないため、全方向で信管が作動する必要もありません #right(){(62:10)} **VT信管は、砲に装填されたり、発射薬が爆発して砲口から飛び出すまでの間にまわりの砲身を探知して爆発したりしないのはなぜなんですか? VT信管は、発射した衝撃で電解液を入れた容器が壊れて電池が活性化し、 信管の装置を作動させます。 また、電流作動時間を制御する安全装置が組み込まれており、発射後0.4秒ほどで 解除されます。 このため、発射後1~2秒ほどは信管は作動しないのです。 #right(){(67:名無し軍曹)} **兵器のリコールってあるの? >配備が一通り済んでから、修理が済むまで使用禁止になるような欠陥が明らかになったとか? 航空機なんかでは結構あるんですが、一例として。 米空軍のノースアメリカンF-100スーパーセイバーは1954年から引渡しが始まりましたが、 特定の飛行条件で機体のロールやヨーによって機体の変形による破損が発生し、 54年10月12日にはテストパイロットのウェルチが死亡しました。 原因は機体の激しいヨーにより急降下から引き起こす際に操縦不能になることで、 これが突き止められるまでF-100は飛行停止になりました。 このとき、F-100は70機が配備されており、その他に96機が引渡し前でした。 対策として垂直安定版を試作機で試された高いものに交換し、全幅を66cm増す改造が すべての製造済機体に施されました。 当初から改良された機体の引渡しは55年春から始まっています。 #right(){(130:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 大戦中では…。 ・米国陸軍航空隊のB-26初期型   → 着陸速度が高い為、事故が続発、未亡人製造機と言われ、メーカーも回収を提案したがそのまま生産 ・英国空軍のタイフーン戦闘機   → エンジンの故障、高々度性能が悪く、上昇力は貧弱、離陸に癖がある、尾翼構造に欠陥が…。      それでも製造され、エンジンと尾翼だけで、戦闘で喪われたよりも多くの損失を出す。      前線から引き上げる寸前まで行ったが、9ヶ月後にやっと対策が取られる。 ・米国海軍のSB2Cヘルダイバー爆撃機   → 安定性不足、構造脆弱で、実戦に耐えずと判定され、2年間かけて改修。 ・米国海軍のSO3C観測機   → 馬力不足、脚取付時の操縦性、安定性不足で事故続出し、300機生産した機体は      無線操縦標的機に改造。 ・米国陸軍のA-35ベンジャンス攻撃機   → 「金と労力と資源の無駄」と1943年の報告書に書かれる。 後、英国陸軍のカビナンター戦車(冷却不足で機械故障多発)とか、戦後だとF-100、F3Hとか 枚挙に暇がありません。 #right(){(130:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} リコール的事例としては、米軍が今現在使用してるピストルがそう。 ベレッタM92Fの初期のロットはスライドの割れが発生した。 トライアル中はそんなことは無かったのであからさまな製造ミスと言え、 メーカー側の工程や品証体制の改善後、再納入となった。 当時、アメリカ製が選ばれなかったトライアル結果に対する不満とか、 45口径に対する愛着からこの不具合に対する評価は殊更に厳しかった 様だ。 #right(){(130:584)} **非常に優れた性能を発揮しながらコストだけを理由にキャンセルされた兵器はあるのでしょうか 少々意味合いは異なりますが、XB-70ヴァルキリー戦略爆撃機とか、アブロCF105アロー戦闘機 最近ではRAH-66コマンチ偵察ヘリとか例はあまた有ります。 まあ、単にコストだけの問題では無く、戦略環境が変わったとか、戦術思想が変わったとか、様々な 理由が複雑に絡んでいるのですが。 で、その様な機体が前線に出て来ることは、まず有りません(前大戦ではマウス重戦車が使われた との記録も有りますが、異例です)。 メンテナンス用の部品も治具も、たった一機(あるいは少数機)の為に、特別あしらえする事は、非効率 この上ないですし、要員の教育も大変でしょう。 大抵は、開発メーカーでデータを取られて、倉庫で眠りに付くのがオチです。 #right(){(259:新所沢の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)} **兵器を購入する時、生産国から新品を買わずに第3国が使用している中古を譲り受ける場合は、買い手と売り手の2カ国が合意するだけで良いのですか? 基本的には装備譲渡の場合は、売り手と買い手の譲渡契約で済みます。 が、エンジンの様な部品が第三国のものであれば(またはライセンス契約に基づく 生産品など)、原生産国の許可が必要となります。 これは、特に米国の場合に起こりうるもので、例えば、イスラエルのクフィル戦闘機を Colombia辺りに輸出しようとしたときに、装備エンジンであるJ79の輸出を認めなかった 為、その輸出は中止になりました。 ちょっと例は違いますが、AeritaliaがG.222輸送機をリビアに売却する事になった時、 元のエンジンはGE製だったのですが、輸出が認められないことを見越して、RR製に 換装したりしています。 >そのような縛りは米国以外の国ではあまり厳しくないのですか? 武器の輸出入管理は、国家対国家なら或程度の縛りを入れることが出来ます(フラ ンスの対イスラエル禁輸とか英国の対アルゼンチン禁輸とかが有名)が、例えば、 スクラップとして売り払ったものを何処かの国が買い込んで、装備するとか、密輸など、 民間(を装った)業者が介在すると何処がどうなったかと言うのが判らない訳で。 でもって、実際上は米国くらいしか縛りを掛けている国は無いです。 Russiaについては、其の昔、中国がF-7(MiG-21擬き)を外国に売るときにヽ(*`Д´)ノゴルァ したりしていますが、中古兵器の場合は目くじらを立てていません。 ただ、弾道ミサイルに関しては、MTCR(ミサイル関連技術輸出規制)で、或程度の規制は 行われており、中古兵器でも移転が規制されます。 とは言え、MTCRの規制は、500kgの搭載量を持つ射程300km以上のミサイルということに なっていますので、RussiaのScudBや、中国のM-11の輸出は規制出来ません。 ちなみに、MTCRは自主規制なので、北朝鮮は入ってません。 ついでに、通常兵器で、その縛りに類するものとしては、通常兵器の国連登録制度が1993 年から実施されています。 これについても、実効性は乏しく、報告書の提出が遅れたり、欠落箇所があったりするなど、 僅かに59カ国からしか報告が提出されていません。 ちなみに、北朝鮮は此処でも報告書の提出を行ってません。 #right(){(258:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦車や航空機などには、核や放射能に対応するための装置はあるのですか? 戦車なんかは車内を与圧して放射能を含んだ塵が進入しないようにできます。 基地から発着する車両や航空機はNBC兵器に対する密閉性があるだけで、 除去は前進基地や専用基地に帰着後、専用車両や施設を用いて行います。 艦船はいちいち基地に寄港していられませんし、周囲には十分な水がある上、 洗浄装置を積む余裕もありますから、自分で洗います。 最新とかではなく、冷戦時代から装備されています。 #right(){(247:715-717)} **レーザー誘導弾が間違った探知でレーザー照射機の場所に飛んでくるというのはあり得るのでしょうか? あの手のレーザー誘導弾は反射波にしか反応しない。 なので無問題。 #right(){(244:48)} **開発開始から量産開始・実戦配備までもっとも短かった兵器を教えて下さい。 ソビエトのSU-152自走砲はわずか25日で設計完了、3ヶ月で 量産されて実戦投入されてる。 まぁ一から作ったわけではなくて既存の戦車の車体に新しく作った 部分が載っかってるだけだが。 飛行機ならドイツのHe-162戦闘機が、 1944年9月30日にドイツ空軍省とハインケル社が契約 同年10月29日2設計完了 同年12月6日に初飛行、翌年1月にはテスト部隊に納入 という速さで開発されてる。 #right(){(231:581)} **歩兵が霧中でデシグネーターを照射したら、レーザーは散乱しますよね? おっしゃるとおりです。ただ霧による散乱光は目標からの反射光より遥かに弱いので、 センサー側のフィルタリングで排除されます。逆に目標からの反射光と比べるぐらい 霧による散乱光が多い状況であれば、そもそもレーザー照準自体が役に立ちません。 また霧による散乱光は一点から反射するわけではなく、棒状の光源になりますから、 センサーによる誤ロックオンを防ぐことになるでしょう。なぜかデジグネーターの直近のみ 濃い霧がごく狭い範囲に立ち込め、しかも照準手が目標の不適当な箇所にレーザーを 照射してしまったような(窓とか)例外的な場合には、誤誘導が起きるかもしれません。 これもGPSとのデュアル誘導兵器では、発射前にセーフティゾーンを設定し、 その地域内にはロックオンしないよう設定できる、だかそのように開発中だかしてます。 #right(){(194:28)} **ガソリンやエタノールなど、可燃性の液体燃料の推進力を使った弾薬は存在しないのでしょうか? 液体装薬といって研究はされている #right(){(俺初質スレ2049:33)} **敵国が新たに配備した新兵器の名称が解らない場合、通称・渾名が公式の仮名称になるのでしょうか? >その後正式名称が判明した場合、各部隊に通達されるのでしょうか? NATOコードネームみたいに識別するために統一的な名称をつける場合が多い 後でその国での制式名称が判明した場合でもそれを使うかどうかはケースバイケース #right(){(俺初質スレ2050:77)} **旧ソ連の兵器類って西側での呼称の方が一般的で、生産国の正式名称がないがしろにされているのは何故なのでしょうか? 冷戦時代はカーテンの向こうでなんて呼んでるかなんて分からなかったからです カーテンが開いてからもみんな面倒なので定着した通称(NATOコードといいます) で呼ぶことにしました #right(){(63:173)} 冷戦後はあちらの制式名称も残らず判明しているので、 最近は向こうの専門家はNATOコードネームあまり使ってないよ。 ガンストンのロシア機大辞典なんか、NATOコードネーム載せるの止めようとして、 編集にぜひ載せてと言われてしぶしぶ載せたくらい。 #right(){(63:174)} **近代の兵器はできるだけ背を低く造るのがセオリーですが、兵器の全高は最大どのくらいまで許されるのでしょうか? 出来るだけ小さい方が望ましいのであって、越えちゃいけない大きさがあるわけではない まぁトンネル潜れないとか運用上のバランスとかでの制限はかかってくるけど、それはケースバイケース #right(){(戦争板初質スレ7:350)} **発光装置にある緑・青・赤などの色ガラスは何に使う物ですか? 色を変えることによって、各種の通信・信号に 具体的にどの色が何を意味するかは、そのときによって異なる 赤フィルターは、夜間、暗視力に影響を与えにくく、遠方からも見えにくいので、 地図を見たり、機器の操作等の際の照明にも使用する #right(){(俺初質スレ20501:364)} **人間は50Jのエネルギーで死ぬって本当? 狩猟用空気銃で強力なのが50Jくらいだが、ケガはしても死ぬまでは難しいと思うけど #right(){(俺初質スレ436:121)} *迷彩 迷彩服の話題は[[軍服>http://www6.atwiki.jp/army2ch/pages/121.html]]を参照して下さい。 **ステルス迷彩について詳しく教えてください。 ステルス迷彩は従来の光学迷彩に加えて、基本的には赤外域での迷彩も考慮したものです。 具体的には、周囲の植生等にあわせて、衣服や車両の赤外放射にパターンを作り、赤外パッシブの暗視装置に対して、これまでより見えにくくするものです。 単に赤外放射を減衰し、長波長化してセンサーにかかりにくくするだけではなく、背景のノイズパターンに紛れやすくする工夫もされています。 ミリ波レーダーの普及に伴って、ミリ波領域でのステルス(主として吸収)も対策されつつあります。 #right(){(6:system)} **塗装による迷彩の事を光学迷彩って言うんですか? 可視光迷彩、従来の塗装などによる迷彩って思ってください。 英語だと区別して表現するときにoptical、って付けますから、直訳だと光学、になるんですが視覚的迷彩と訳した方がいいかな。 #right(){(6:system)} **航空機のカラーリングで、幾何学模様のヤツは「スプリッター迷彩?」それとも「スプリンター迷彩?」どっちでしょうか? スプリッター迷彩の語源は知りませんが、(機体を「断ち切る」様に塗装し、外形の判別を難しくするくらいの意ではないかと愚考する) スプリッター迷彩に似たフェリス・カモフラージュで有名な航空画家は、「キース・フェリス」氏です。 #right(){(18:G_Tomo)} **スプリッター迷彩の効果について教えてください。 スプリッター迷彩って要するに、機体を周囲に溶け込ませる目的のモノではなくて、 機体の外形ラインを判別しにくくする目的のモノです。 #right(){(25:53)} **第二次世界大戦ごろの英国軍兵器に施された迷彩は他国と違って「発見されにくくする迷彩」ではなく「目の錯覚で弾を逸らせる迷彩」が多いのは何故ですか? 艦船の敵は主に魚雷です。(ドイツの水上艦自体が少なかったのと、前大戦でも酷い目にあったため) で、魚雷は艦長が潜望鏡で確認した情報を元に、機械式計算機で未来位置を 推測し、その範囲に収まるように扇形に発射します。 では、魚雷の照準を逸らすには、どうすればいいか。 最も効果的なのは、潜望鏡で確認している相手の艦の速度を間違えさせることです。 このため、発見されにくくするための迷彩ではなく、発見されても良いから、 発見時に相手の照準を狂わせる迷彩が採用されたのです。 最近ではこういう照準そのものをコンピュータで行いますから、迷彩の効果はあまりないと思いますけど。 #right(){(38:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **黒系の色の迷彩ってどっかで(陸海空問わず)ありますか? 航空機で夜間迷彩なら黒一色、というものは結構ある(例:ベトナムでの夜間攻撃専門のF-4とか。これは下面のみ) 潜水艦の色が黒いのも、海水の色に合わせてある、という話もある。これも海域によってはグレー系のものもある。 陸上では真っ黒というものはめったに無いので、迷彩効果はあまり期待できない。 (忍者の衣装が実は黒くないのと同じ) 対テロ特殊部隊なんかで黒い戦闘服を着ているのは迷彩というよりは、威嚇効果を狙っているという話である。 寝ぼけながら書いているので、なんか自分でもよく分からんがこんな感じ。 #right(){(38:362)} **黒と灰色の迷彩っていうのをどこかでみたように思うんですが. それは、あれね、通称「都市迷彩」とか言われとる奴ですね。 アレは確か軍装品屋(今は無き東京ファントム)のオリジナル商品のはずで 実際に制式化された物ではない筈。雰囲気はいいんだけど。 もともとは米軍の迷彩パターン(場所によって色の割合が違う)を グレー系でプリントしたものです。実際の効果はどんなもんだか・・・ #right(){(38:383)} **一次大戦中の独機で使用されていた色とりどりの四角形の模様を貼り付けた迷彩法について、その名称と実戦での評判はどうだったのか ローゼンジ迷彩は遠くから見た場合には色が混ざり合ったように見えて 機体の輪郭とかがボヤける効果があります。 また地上など背景の色が、迷彩の中の同系色を際立たせる効果があるようで 背景に溶け込むような視覚的錯覚を起こすそうです。 さらに、迷彩をプリントした布を張る方法は、塗料を塗るより軽量にできたそうです。 と、なかなか考えられたものなのですが、国籍マークが迷彩効果をブチ壊したんだそうですわ。 #right(){(43:631)} **迷彩模様に著作権ってありますか? 民間のものなら、勝手に使うと著作権不正使用で訴えられる ごく最近までデザイナーズブランドで迷彩柄が流行していた #right(){(62:124)} >民間じゃなきゃ問題なしということですね。 軍のモノも勝手に使うと、多分いろいろ問題が起きるぞ 特に自衛隊のモノは注意が必要だ #right(){(62:126)} **戦闘服に糊付けかアイロンがけのプレスをすると赤外線暗視装置で発見されやすくなるので、最近は禁止されていると聞きました。 >どういった点が赤外線暗視装置による発見性を高めるのでしょうか? >・ 糊の成分 >・ アイロンがけして布地の平面が増えるから〔服がしわくちゃの方がいい?) >・ アイロンの熱で戦闘服の布地〔赤外線防止機能)が痛む。 答えは3番(布地が傷む)です。 某国の軍隊と言っちゃいけない軍隊では、「どうせ痛むなら」と対赤外線効果の 無い布地に戻してます。 (つまり、有事の必要より平時のアイロン掛け優先) #right(){(85:名無し整備兵)} **ステルス加工ってなによ? コピペでスマソ http://www2s.biglobe.ne.jp/~nachi/data/kongou.html ”艦橋構造物上に搭載しているSPY-1Dフェーズド・アレイ・レーダーの  視界を妨げることがないように煙突を含む後部上構は逆V字形にテーパーさ  せ ているが、これは対電波のステルス対策にも有用である” ということ。 #right(){(87:519)} 普通、それは「ステルス加工」とは言わない 加工とは設計された物になにか工程を加えたもので 例えば塗料などのことでは? この場合>>519はステルス性の高い「設計」では? #right(){(87:530)} **迷彩模様について詳しいサイト知りませんか? 鴨の迷彩コレクション http://www2.ttcn.ne.jp/~camouflage/ #right(){(93:643)} 迷彩については日本語サイトではコレクション的なものしかない。 こんなのは検索すれば分かるだろう。 海外のサイトでは歴史について触れてるのがあるが、その根拠まで 触れてるのはまず見ない。ちゃんとした書籍や論文で見ないと。 で、色の話だけど見た目じゃなくて輝度パターンで近似のものを使ったり コントラストを利用したりするので、単純な印象だけで考えないほうが良い。 #right(){(93:645)} **研究されてるといわれる光学迷彩で透明人間になれますか? 1研究者の端くれとして・・・ ・全周囲の映像を取り込み ・特定方向からの観察に、特定方向の画像を返し ・提示する画像の輝度・コントラストは現実と同レベル 今の視覚装置において、このいずれも満足なレベルで達成しているものは無い。 そういう意味では、開発中ではあるけれど、世間一般で思われているような 「透明人間」が完全な形で達成されることはそうすぐにはありえない。 それに、そこまでして通常の迷彩服に対してメリットがあるか? という根本的な命題もある。たとえば、夜間活動であれば、可視光 ステルスの意味は無く、赤外線ステルスのほうがよほど重要になるし。 #right(){(316:459)} **兵士が顔に迷彩ペイントしているやつ、あれって何を塗っているんでしょうか? ドーランですよ。化粧の一種。自衛隊が使ってるのは資生堂製のやつです。 #right(){(321:203)} **米軍の写真などで、迷彩塗装されたM4などをよく見かけますが、あれは塗装方法や柄などに決まりはあるのでしょうか? 車両の迷彩塗装はマニュアルに詳しく規定されていて、勝手にパターンを 変えてはいけないことになっている。 応急の冬季迷彩なんかはその限りではないけど。 特殊部隊や狙撃兵が自分の装備に行うカモフラージュペイントは作戦内容に 合わせて個人の判断とセンスで行う。 勿論経験者が指導するけど。 #right(){(338:855)} **航空機の迷彩塗装はどういった要素を元に選定されるのでしょうか? どんな環境で使うか。 ちなみにF-2は洋上を低空で飛ぶので上空から見下ろされたとき海に紛れるようにあの色になってる。 F-15Cはヨーロッパの雲の大目の日中で空に溶け込むように、F-15Eは攻撃機なので夜間飛行した際に目立たず、 かつ日中でもそれなりに迷彩効果があるように暗めのグレーで迷彩されている。 #right(){(365:641)} **ヘイヘの写真なんですが、グローブや銃はなぜ色を塗られていないのですが? >http://ansaikuropedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%98 銃や手袋などの装備に擬装が施されていない理由についてですが、 塗料や染料の発達した現在になってやっと、銃などの装備に着色し、 ある程度戦闘行動に適応出来ていますが、当時、銃や手袋を着色する行為も含め、 ギリースーツや迷彩服に相当する擬装すら、軍事行動においては主流ではありませんでした。 冬季の雪中における擬装は、簡易に準備出来、尚且つシモ・ヘイヘは猟師出身である事から、 最低限で有効な擬装を施した結果が、あのような写真に写ったものなのです。 実際、あの装備で雪原にてアンブッシュされた場合、野生動物すら欺瞞出来た事でしょう。 #right(){(646:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **迷彩って歴史浅いものなの? 車輌や火砲の迷彩なら日本軍でも一般的だから、戦闘服まで迷彩にする必要性をあまり感じてなかったのかもしれない これは他国も一緒 米軍も自衛隊も60年代まではOD一色の戦闘服じゃなかったかな? #right(){(俺初質スレ2050:672)} WW2で迷彩使用でもっとも進んでいたと思われるドイツでも大戦初期から 迷彩服を使用したのは武装親衛隊の一部と空軍パラシュート部隊くらい。 国防軍(陸軍)は敗戦まで基本的には単色。ただし迷彩幕(ポンチョ)は 広く用いられていたけどね。 #right(){(俺初質スレ2050:678)} ----
#CONTENTS ---- **兵器搭載コンピュータの性能ってどれくらいのものでしょうか? >だとすると、ロケット発射の技術・設備が必要ですよね?打ち上げ失敗とかってないんでしょうか? 軍用コンピュータに誤動作等があってはなりませんから、一般的に言って非常に枯れた技術が使用されていると思われます。 弾道弾の誘導部には、確かZ-80の軍用バージョンが使用されていたものがあったと思います。 速さよりも信頼性を取るのが大事な分野もあるということで。 #right(){(8:162)} F-15Eはi286相当のCPUを使ってるって話です。680x系のも結構使われてるようで。 既に指摘されていますが、安定性>性能という優先順位です。 #right(){(8:176)} **IFFって敵味方識別装置ですよね。ということはスティンガーでアパッチは落とせないということですか? IFF/SFIは質問を自由に変えられる つまり「あんただれさ」という質問に トランスポンダが答えられなかったら敵と判断する だから、同一軍であっても、敵と誤認されることはありうるし 実際に湾岸戦争では、使用すべき質問と回答ペアの伝達ミスから IFF/SFIが作動していたにもかかわらず 米陸軍のヘリが米空軍機に3機ばかり撃墜されている #right(){(9:491)} なにかの小説で、スティンガーのIFFのため、米軍機に向かって撃てない、という描写があったのですが、根拠が定かでありません。 IFFの実際の処理部は、発射機やミサイルでなく、射手の腰のベルトにセットされているようです。 もしIFFが発射に必須だとすると、この射手しか撃てないことになり、またその処理部が故障したら撃てなくなります。ジャミング環境下でも撃てません。 さらに、IFF確認に要する1秒足らずの時間が問題になることもありそうです。 したがって、IFF確認は発射手順には含まれるが、省略可能でははないかと憶測しているのですが、定かでありません。 参考までに、スティンガーの発射手順を引用しておきます。 射手は発射チューブを肩に乗せ、冷却ガスと化学バッテリーが入ったグリップ(これがBCUです)をセットして、 IFFアンテナを拡げ、発射チューブのフタを外す。 照準機を拡げ、グリップに腰のIFFユニットからのケーブルを接続する。I FF確認スイッチを押すと、敵か味方かが0.7秒後にイアホーンへの音響信号として伝えられる。 発射する際には、インパルス発生スイッチを押す。これによってミサイルのIRシーカーに冷却用アルゴンガスが供給され、 グリップ内の化学バッテリーが最低45秒作動する。3~5秒の間にシーカーは冷却され、 同時にシーカー冷却システム、ジャイロの作動、誘導系、ミサイル内の熱電池や発射装薬への電力が供給される。 標的から十分な赤外線サインが得られると発射が可能になり、イアホーンに音響信号が送られる。 この間、6秒程度である。スティンガーのバージョンによっては、距離によってチューブを少し上に向ける必要がある。 発射ボタンを押すと、ミサイルとの連結ケーブルが外れ、発射装薬が点火される。この間1.7秒である。 発射装薬の推力の一部はミサイルを回転させるために用いられる。 ミサイル及び排気によって発射チューブ前後の破砕性カバーが破られ、ミサイルが飛び出す。 発射装薬はミサイルがチューブから出る前に燃え尽きるため、射手に排気が当たることはない。 発射されると前翼4枚(うち2枚は操縦翼)と尾翼4枚が展開され、発射装薬部が分離される。 安全距離まで離れるための一定時間後、固体燃料ロケットが点火され、 1秒後、一定の加速が終了した段階で信管が作動状態になり、同時に自爆タイマーが作動する。 ミサイルは赤外センサーによって標的が正面に来るよう誘導され、十分近づくと、標的の側面に突入するよう進路を調整し、 1kgの高性能炸薬を用いた破片弾頭によって破壊する。標的が8Gの回避運動を行っても追従可能である。 米陸軍ではスティンガー運用資格取得に136時間の訓練が必要であると定めている。 #right(){(9:system)} **ミサイルとロケット弾(ロケット砲)の違いを教えてください。 誘導できるもの→ミサイル(誘導弾) ロケット弾→誘導できないもの。 最近のMLRSとかはロケット弾ですが、誘導できるのでその辺の境界が曖昧。 #right(){(10:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} 普通、西側の兵器体系では無誘導の物をロケットと言います。 誘導装置つきだとミサイルになるわけですね。 東側については余り詳しくないんですが(従って眉唾だと思って聞くべし) 確かロケット推進の物は全てロケット扱いになり、 大陸間弾道弾なんかも戦略ロケット軍が管理しているそうです。 #right(){(10:大渦よりの来訪者 ◆8An/neko)} 使い分けは厳密でありません。 例えばATM( Anti-Tank Missile)と言えば、RPGのような無誘導ロケットではなく、誘導ロケットを指しますし、 AAM(Air to Air Missile)やSAM、ASMもそれぞれ誘導ロケットを指すのが普通です。 従って、単にMissileと言えば誘導ロケットを意味する、というのが基本的な感覚です。 しかし、ATMをわざわざATGM(Anti-Tank Guided Missile)と呼んだり、誘導でないロケット弾を unguided rocketと明示して表記することもあり、このあたりは一定していません。 また、ミサイルの推進部分はもちろん「ロケット」モーターと呼ばれます。 理屈ではロケットは推進手段であり、ミサイルは投射物を指しますが、現代の軍事用語の使われ方では、 上記の通り、弾薬については無誘導ロケットが「ロケット」、誘導ロケットが「ミサイル」と呼ばれるのが 一般的、ただしそうでない書き方もある、ということでしょう。 #right(){(339:909)} **湾岸戦争のように大規模な派兵があるとして湾岸以降に実用化された兵器で注目に値するものってどんなものがあげられるのでしょうか? 動目標相手のセンサー・シューターの連携システム。つまり、 センサーを搭載した航空機が敵の移動目標を探知し、シューター役の兵器を搭載した 航空機に位置を送る。センサー機は敵の移動に連れて位置情報を刻々と更新し、 シューターから発射された兵器を移動目標に確実に命中させる、というものです。 複数のセンサー機を使用することで、比較的遠距離から正確な指示、誘導が 可能になります。今回は固定目標より移動目標に対する攻撃が必要になるでしょう から、先日実験に成功したばかりのこのシステムが実験されるかもと思っています。 #right(){(10:system)} **今朝の新聞によると、収集したデータを複数のイージス艦のコンピュータで並行処理することで処理能力を上げる旨のことが書いてあったけど、そんなこと本当に出来るの? CEC(Cooperative Engagement Capability)だったかな、複数のレーダデータを合成してより正確な 統一レーダ像を得る仕掛けのことでしょう。コンピュータの処理を2艦に分散して 高速化するというものではないと思いますよ。 AEWのレーダーデータと合成することもでき、実験に成功しています。 #right(){(10:system)} **軍艦や戦車の鉄は、普通のと、違うんですか? ただの軟鉄ではなく、圧延鋼や表面硬化鋼が使われるようです。簡単にいえば、硬い鉄です。 浸炭鋼やモリブデン鋼などが有名ですね。 #right(){(12:375-376)} **飛行機とか戦車は、全てイコールコンディションなのでしょうか? 松島航空祭で整備の方から聞いた話ですが・・・ やはり一部の機体には固有の癖は微妙にあるそうです。 そういった機体は教官機になることが多いそうです (訓練生に癖のある機体には乗せられない。万が一があるからね) 航空機のみのレスですがよろしいですか? #right(){(13:ulysses)} **アビオニクスって何? 簡単に言えば、コンピューターのことッス~。 最近の戦車や戦闘機は、コンピューター無しだと戦力にならんッス。 F-16戦闘機なんかは、コンピューターが壊れると水平飛行も難しいらしいッスね。 電子装備一般のことを指すのが普通かと。 #right(){(14:450)} **兵器のコンピューターも数年おきに更新するのでしょうか? 大体において、内部的に急激な変化はないと思います。 日進月歩のPCの世界と違ってどちらかというとマターリ進んでいくことが多いようです。 基本的に動いてナンボの世界ですから、信頼性第一で最新機能は二の次です。 従って、大改装とかをしない限り、せいぜいバグフィックスくらいでしょう。 改装に関しては、原子力空母エンタープライズが良い例でしょう。 元々、艦橋四方にSPS-32/33フェーズドアレイレーダーのどでかいのを付けていましたが、 1979年にそのレーダーを撤去して、艦橋を小型化しました。 この間、何と18年掛かっています。 大体において艦船の場合は近代化改装の際にそういう電子装備の更新を行うことが多いようです。 また、撤去したと言ってもその間に実用化された諸装備を搭載すると、相殺されるのではないでしょうか。 #right(){(15:眠い人 ◆ikaJHtf2)} かつて軍事技術は最先端であり民間技術に優越していましたが 軍用装備の更新サイクルが伸びた事、 枯れた(バグフィックスされた)軍用規格の素子を少数使っている事 民間の技術更新サイクルが加速している事などから 民間技術の方が優越する場合が増えてきました(特にコンピューター・通信分野では)。 その為最近では軍用でも、COTSといって民間の技術・製品を積極的に採用する事が増えています。 しかしその反面、かつて使用中は保証された(これがメーカーには苦痛だったらしい)部品の供給が保証されないという事態が、 その為、採用後もすぐに中身の改善プロジェクトが立ち上げられるようになってきました。 (更にはウインドウズNTをテストしたイージス艦が漂流するという笑えない事態も…) #right(){(15:G_Tomo)} ミサイルや戦闘機などのバージョンアップの間隔を見ていると、大体早くても5年以上、 普通は10年近い単位で電子兵装の更新が行われているようです。 電子兵装は兵器というシステムの一部に過ぎませんから、パソコンのようにCPUを 変えたら単純にシステムの性能が上がるというものではありません。このため、 電子装置に関係するシステムとしての改装が必要ですし、従来の部分との互換性や信頼性テストも必要です。 改装中の兵器は使用できませんから、数のやりくりを考える必要があり、新装備の整備員や兵員への教育も必要です。 なかなか時間と費用がかかるため、他の部分の改装などのタイミングを待って、まとめて行うことが多いのです。 無駄なく道路工事をしようとすると簡単にはできない、ようなものです。 改装進行中は複数のバージョンが存在するため、運用、整備が複雑になります。 全兵器のバージョンアップが終わるまでに次のバージョンアップを始めてしまうと、 多数のバージョンが存在してしまい混乱を招きます。このため、一つの改装が完了するまで次の改装には手を付けません。 改装中の数のやり繰り、予算、教育などが足かせとなって改装完了には期間を要し、結構待たさせることになります。 小型化が進んだ分は、より高性能なものを積むことが多いのですが(装置への要求もその間に増えているので)、 空いた場所、重量を他の装備や燃料の搭載に振り分ける事もあります。 赤外誘導AAMに対する指向照射妨害装置(DIRCM)は、電子装置の小型化によって 航空機に搭載可能になった兵装の例です。また、LANTIRNのような赤外線テレビ航法装置と、 レーザー目標指示装置は、別のポッドで航空機に搭載されていましたが、 電子装置の進歩によって一つのポッドで済むようになりました。 空いたハードポイントは、電子防御装置やミサイルなどの搭載に使えるわけです。 #right(){(15:system)} **兵器を国産出来る事による他国に与える影響力(抑止力?)や兵器を輸出する事によって輸入国に与える影響力(圧力?)とはどの様なものですか? 軍事的観点だけから言えば、輸入国は輸出国に隷属することになります。 陸海空どの分野でもそうですが、兵器というのは単品では戦力となりません。 いわゆる諸兵科連合というやつですね。 そのため、何らかの兵器を他国からの輸入に頼っている場合、輸出国が輸出を停止した場合、 バランスのとれた装備を整えることが出来ず、戦力は大幅に低下します。 つまり輸出国は輸入国に対し「文句があるんだったら輸出をやめるぞ」と脅しをかけることが出来るわけです。 その場合、他の国から輸入するという手もありますが、同種の兵器を複数種配備するのは ありとあらゆる面で非効率で、軍備が常に予算に縛られることを考えれば非現実的といえます。 また抑止力的観点から言えば、輸出国はその兵器の性能を当然知り尽くしているので、 輸入国の実際の軍事力を正確に把握することができ、輸入国は軍事的に丸裸となります。 ただ実際には政治面、経済面などからも影響を受ける問題ですので、そう簡単に割り切れる問題ではありません。 それに付け加えてアフターケアの問題もある。 輸出国がその兵器の生産を中止した場合の問題もある。 #right(){(15:907-908)} **何故兵器の値段は安くならないのでしょうか? 設計するために高性能なコンピュータ大量に導入したらその導入費用がかさむ 技術革新によって製造コスト下がるパーツがあっても、新しい工法採用して高くなるパーツもある 矢張り電子兵装が一番金かかる部分だね。 あとは兵器の構造が複雑になって単純なものが減っている、ってのもある #right(){(16:85)} **軍事用品と特許の関係について知りたいのですが 軍事機密という単語を企業秘密と読み替えれば問題は解決しませんか? 軍事機密の場合、50年たっても他国にとっては大変有益な情報の可能性があります。 (マンハッタン計画の研究資料なんて、核兵器製造をもくろむ人間にとっては宝の山です) #right(){(16:353)} **特殊部隊や工作員等が水中行動を行うことって多いと思うのですが、水中戦になった場合使用される武器にはどんなものがあるのでしょうか? 少なくとも米海軍はナイフだけです #right(){(16:822)} ソビエトには水中自動小銃というのがあったよ! 水中でもフルオートで撃てて、有効射程は20mとかだった。 ドイツのH&K社にはP11という水中拳銃があるよ! この手の装備は情報があまり無いね #right(){(16:名無し海兵隊員)} **終戦後、アメリカが持ちかえった日本兵器の中で驚いた物て酸素魚雷以外に何があるのだろう… 影響を与えたものとしては、伊-400(ドイツのV-1と組み合わせてミサイル潜水艦を製作。)くらいでしょう。 あとは秋月級駆逐艦とか。 日本の機体に関しては、大戦中に多数ろ獲しているため、余り高い評価を得ていないようです。 強いて上げれば、雷電と紫電改、それに疾風程度でしょうか。 #right(){(17:眠い人 ◆ikaJHtf2)} 伊400型が与えた影響など無いでしょう。最初に潜水艦に航空機を載せて爆撃を行ったのはドイツですし、格納筒を設けようとしたのもドイツです (実際に最初に作ったのはアメリカですが)。格納筒がある潜水艦に航空機を搭載して浮上⇒組み立て⇒発進⇒着水⇒収容⇒潜航のプロセスを最初に行ったのはアメリカで、最初に潜水艦にカタパルトを搭載して発艦させたのはイギリスです。 上記の潜水艦に爆撃・偵察用の航空機を搭載する、格納筒を設置する、カタパルトを搭載する、これら全ての発想・設計・実践は1910-20年代には既に存在しており伊400型はそれらを各国が行って放棄した物の延長線上の潜水艦でしかありません。そもそも潜水艦にミサイルを搭載しようと最初に構想したのはドイツです。 V-1を参考にしたといわれる&u(){JB-2 Loon}とその発展型の&u(){SSM-N-8 Regulus}を潜水艦から最初に発射したのはそれぞれバラオ級の&u(){SS-348 USS Cusk}とガトー級の&u(){SS-282 USS Tunny}で第2次大戦時の潜水艦に格納筒設置しただけのものですし、レギュラス運用のために設計されたグレイバック級もいたって普通の構造です。 秋月型は何故挙げられてるのかわからないレベルなんですが。 #right(){(17:---)} **ハードポイントっていうのは、武器をくっつけるところのことですか? ハードポイントは、書かれているとおり武器をくっつけるところです。 文字通りの意味で「Hardware」(この場合兵器を指す)を取り付けるPoint(点)という意味になります。 #right(){(18:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **敵の兵器をコピーして生産するというのは問題ある行為なのでしょうか? 著作権ってのは平時の概念でして、 戦争やってるなら「そんなの知ったことじゃねえ」、ってのが現実。 また、戦争中の無断コピーは契約上の行為じゃないですので ライセンス料の支払いの義務も当然ながら発生しません。 戦争前に敵国企業とライセンス契約結んでたってのなら話は別ですが…… #right(){(21:235)} 訴えられたら支払わないといけないかとも思いますね。 ただ、訴えられたときは「この部分機能変更しました」と言って誤魔化せばいいと思って いるのかもしれませんね。(例えば、B-29→Tu-4) ただ、勝利した場合だと、敵国の技術をそのまま接収する(V1→Rune)といったケース もありますし、それに対してライセンス料が支払われたといった話も聞きませんので、 こういった場合は技術料を支払わなくても良いのかもしれません。 スウェーデン、フィンランドがP&Wのエンジンを無断コピーしたときは、戦後きちんと弁済を行っています。 まぁ、この場合は戦後も継続生産する必要があったためにこういう方式を採ったのでしょうけど。 #right(){(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **光ファイバTVM赤外線画像誘導方式とはどういったものですか? 通信に光ファイバを用いて、情報として赤外線画像を用いれば光ファイバTVM赤外線誘導。 光ファイバを用いることで、高速で大容量の情報を送ることが出来る。 また、有線光通信のため妨害を受けにくい。 #right(){(21:954)} **西側、イスラエルや日本の米国製兵器は輸出仕様に性能を落としているのでしょうか? 基本的にソ連時代の輸出向け航空兵器は性能を落とした廉価版です。 なので、東欧だろうがヴェトナムだろうが変わり有りません。 多分、亡命されることで中身をさらけ出されるのを嫌ったのだと思います。 西側の兵器でも、発展途上国で輸出国との関係が希薄な場合は、性能を落とすことがあり得ます。 尤も、この場合は金額を安くするために、グレードをダウンするのですが。 #right(){(22:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **ヴァルタータービンは、なぜ戦後広く採用されなかったのでしょうか? 使用する過酸化水素の取り扱いが難しかったから。 爆発するは、タンクが腐食するは…… イギリスは積極的に研究したけど、原子力潜水艦の登場で取って代わられたんだよ。 今のAIPの研究でも、過酸化水素を利用するものの話は聞かないね。 #right(){(22:水瀬禾火子)} 魚雷には過酸化水素使ったものもあるぞ。 #right(){(22:922)} **雑誌を読んでいて「スタンドオフ兵器」という言葉を良く見かけるんですけど、どのような兵器なのでしょう? stand off(離れている、~を避ける)。 相手の対抗手段より射程の長い兵器という意味。 #right(){(24:617)} **タンクやヘリコ等の動力になっているガスタービンエンジンとはどのような仕組みになっているのでしょうか ジェットエンジンと丸きり同じです もっと細かい型式分けをお望みなんでしょうか? ヘリの場合、遠心式と軸流式の長所をくみ合わせたハイブリット型が主流のようです 戦車はよく知りません。どなたかフォローを 燃料は現在は灯油に成分が似ているモノが普通ですがガソリン系といわれるモノもあります M1などは灯油からガソリンまで、何でも使えるようですが後のメンテが大変だという話です #right(){(23:569)} **爆薬筒っていうのは、どういう時に使い、どういう効果があるのですか? 今は使われてるか知らないけど。 障害物の側に(場合によっては穴を空けたりして)爆薬筒を差し込んで点火!・・・ 筒の中の爆薬が障害物を吹っ飛ばして、そこを攻めるわけです。 #right(){(24:689)} **ペリスコープってなんですか? 一言で言えば『潜望鏡』 車内(もしくは歩兵が塹壕の中)から外部を見るための光学機具。 #right(){(25:452)} **ICBMなどの戦略兵器は全天候型兵器なんですか? 戦略兵器だろうと、戦術兵器だろうと、兵器は基本的には全天候。 雨の日には戦争を休んでいたのはずっと昔の話。 #right(){(38:415)} **モスボールって何ですか? 長期間保存可能な休眠状態のことです。具体的にはオイルなどを最小限まで抜き、 消耗部品が傷まないようにします。現役状態で保つには多大な予算がかかるため、 このようないわば冷凍保存状態にすることをモスボールといいます。 復帰したり、転売したり、あとは運命のままです。 プラスチック製の樹脂膜で密封すること 旧式化して使わないんだけど機能を維持したい航空機等とかによくやる 語源はモスボール、つまり防虫剤でくるんでしまい込んだ衣類。 防錆用の処置を施して船体を保存することだよ。 保存の利かない、あるいはそのままでは保守管理が 出来ない機器は陸にあげてしまう。 復帰させるには、あんがい時間がかかるそうだ。 #right(){(2:620-623)} 再使用を前提に、パネルの継ぎ目部分を樹脂で埋めたり、 重要な機材などはカバーをするなどして 異物の混入や材質の劣化を極力抑えるようにして保存すること。 #right(){(86:677)} 汚れをおとし、整備し、カバーをつけて長期保存に耐えるようにすることです。 #right(){(86:678)} 長期間保存するための対策を施す、ということです。 戦車ではバッテリーを外し、油脂類を抜き取り、 錆び止めの塗料やコーティングを施します。 #right(){(86:680)} **核や毒ガス、生物兵器の総称について質問です。 >ABCやNBCと略されていたのがCBRに変わっていっているようですが、 >何故変わったのかご存知の方教えて下さい。 いわゆるダーティボムなどのように臨界を超えずに放射線や放射能を使う兵器がでてきたため #right(){(63:186)} ABCやNBCはご存じのようにAtomic/Nuclear Biological and Chemicalの略です。 核・生物・化学兵器のことになるわけです。 冷戦終結後、核反応を起こす核兵器は作れないものの放射性物質を入手したテロリストが、 放射性物質をばらまくという危険性がでてきました。 そう言う意味でNuclear(核)よりはRadiological(放射性)という単語の方がより適切だと判断されて CBR(chemical, biological, and radiological)という単語を使うようになったのでしょう。 #right(){(63:192)} **シェルターなどに使用される軍事用の「強化コンクリート」とは、一般のコンクリートとどう違うのでしょうか。 強化コンクリート reinforced concrete (RC)のことを言っておられるのだと思いますが、 そうであれば、単に「鉄筋コンクリート」の事です。普通のコンクリートを 指す場合には「plain concrete」と言います。 軍事的に強度、防御力を要するところに使う場合(航空機バンカーなど)には、 鉄筋の太さを増したり、密度を上げたりします。バンカーバスター兵器の テストでは、時にreinforced bar (steel)の太さや密度に言及している こともあります。 #right(){(63:427)} **フランス軍の兵器は軍ヲタさん的にどう評価されてますか? >アメリガ軍の兵器に比フランス製兵器はカッコ良くて安い フランス製兵器はカッコ良くて安い 性能はそれなり #right(){(63:478)} フランス軍スレがありましたけど(涙。 時代によって評価は変わります。 最新のものはそれなりに、米軍の兵器に対抗できるものであると思います。 とは言え、AMX30戦車のようにかなりの割り切りをしているのも少なからずありますが。 ただ、何時の時代でも小銃だけは糞だそうです。 核戦力に限りある予算を奪い取られて、通常兵力まで予算が回ってきませんから。 #right(){(63:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **電磁波にはソリットステートより真空管の方が強いって本当ですか? 電磁波パルスにはソリッドステートつまりトランジスタより真空管の方が強いです。 パソコン部品が静電気を嫌うのを見ればおわかりの通り、トランジスタは小さく、 静電容量も小さいために、少しの電荷でも高電圧がかかると 絶縁破壊を起こしてしまいます。このため、電磁パルスに対して弱いわけです。 真空管はそれ自体が大きな容量を持つため、少々の電荷では高電圧が 発生せず、絶縁破壊を起こすために大きな電荷を必要とするため、トランジスターよりタフです。 最近ではトランジスターにも大電流を扱え、また静電気対策を特にしなくても大丈夫なように、 高負荷に耐える設計をされたものが登場してきています。 また、遮蔽によってもある程度対策できます。 しかしサイズが小さい限り、どうしてもある程度の脆弱性が残るでしょう。 #right(){(63:549)} **ミサイルなど誘導兵器類は弾体前部が誘導装置で炸薬は真ん中に搭載されていますが先っぽに炸薬を搭載する場合と比べて目標に対する破壊力は劣らないのでしょうか? 近接信管使うタイプのミサイル(対空ミサイル等)は、炸薬が中央部でも先端でも違いは無いでしょう。 対戦車ミサイルなどのHEAT弾だと、先端は空洞で信管は弾底にあるし。 #right(){(64:353)} **TOWにフレアは有効ではないのですか? 意味がありません。TOWは赤外線センサーで誘導されるわけではないので… #right(){(64:607)} TOWの半自動指令照準線誘導では、ミサイルの位置を把握するのにクセノンランプを使っています。 #right(){(64:661)} **なぜ第2次大戦当時の兵器は、エンジンを頻繁に、換えまくったのでしょう その生産段階で入手できるものは何でも載せたからだと思います。 艦船でも、護衛駆逐艦クラスは、種々雑多な機関を載せたりしていますし。 #right(){(65:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **圧力信管って、具体的にはどんなものなんでしょうね? 通常は長い有線を引いて手動でSW投入です 通常の起爆セット(タイマーなど)は全て使えます #right(){(65:181)} **密度が高いのはもちろんのこと、劣化ウランは硬度も高いのですよね? 密度が高いのはもちろんのこと、劣化ウランは硬度も高い 「原子番号74番 タングステン W」 ・ 融点:3407℃  ・ 密度:19.30g/cm3 (20℃) ・ 他には鋼に添加することで強度を高めることが出来る。また、 ・ 炭化タングステン(WC)は、ダイヤモンド、炭化ホウ素(B4C)についで堅く、 ・ 切削工具としての利用がなされている。 「原子番号92番 ウラン U」 ・ 融点:1132℃ ・ 密度:19.05g/cm3 (25℃) 「ネットで百科@Home」 劣化ウラン → ウラン ・ ウラン濃縮の際に生じる,235U の割合が天然のものよりも少なく ・ 238U の割合が多くなったものを減損ウランあるいは劣化ウラン ・ depeted uraniumと呼ぶ。 ウランに付いてウエブや特許などを調べても、硬さを利用する記事など皆無 でしたので、少なくとも(純タングステンより硬くは無い)と言えそうです。 また融点も、純タングステンの「1/3程度」しかないことがわかりますね。 この下の記事↓などが、判り易いかと。。。 「戦史研究」 http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta02ss.htm ・ APFSDS(装弾筒付き翼安定徹甲弾)の解説 ・ 貫通現象... ・ 超高速の衝突は、通常の砲弾の貫通とかなり違った現象になります... ・ (硬質装甲はバターやワックスと同じになり、) ・ (長弾心は消耗しながら貫通孔を開けていきます...) #right(){(65:☆≡ 6等兵 ≡☆)} **米軍や自衛隊の兵器類は外見が変わらなくとも絶えず改良を続けているとは良く聞きますが、ロシアの兵器はどの程度改良が重ねられているのでしょうか? 予算さえあれば必要に応じてちゃんと改良しています。頻度なんて要求と実装の 変更によっていくらでも変わるので計っても意味はありません。重要なのは要求と 実装がきちんと合うように改良がなされているかということです。 #right(){(68:734)} **世界中の兵器について書いてある本はありますか? >ジェーン年鑑以外で てか、せっかくネット環境があるんだから、知りたい兵器関係の事柄をキーワードに サーチエンジンで検索しまくって読み漁れば(まあゴミも沢山ありますけど)、それ だけでもそこそこの知恵は付きますよ。 それから自分で読みたい本を探してもいいんじゃありませんか? まともな本だと1冊2~3千円の出費にはなりますよ。 #right(){(68:607)} 基本的に何でも書いてある都合のいい本はありません。 必要な物ごとにそろえる必要があります。 自衛隊なら学研から出てる陸自、海自、空自で1冊づつでてるパーフェクトガイド や朝雲新聞社(確か)から出てる自衛隊装備年鑑(こんなような名前だったはず)が手頃。 ドイツならhttp://www.bundesregierung.de/の国防省のサイトを参考にどうぞ。 現代の艦船ならhttp://www.hazegray.org/が便利。 ただどんな本や資料にも言えることだけどソースは複数確認しないと痛い目見るから注意。 #right(){(68:618)} **雷管を歯でcrimp clamp?するってどういう意味でしょう? 外部掲示板(現在ログ消滅)からコピペ。 19 名前: 2LLtaolOow(LtaolOow) 投稿日: 2003/02/23(日) 10:04 [ TQizP3h2 ] えっと「クリンプ」ですけど、しらべてきました。 ttp://www2.odn.ne.jp/~cdh17500/Untiku/Tama.htm 弾の話っていうページです。 ここの「弾についての四方山話」っていうところで ちょこっとでてましたので、勝手にコピペしときます。 ※ケースを良く見ると、弾頭が刺さっている辺りをカシメてあるような跡が残っているものもあります。 これは「クリンプ」と呼ばれています。火薬が燃えるまでの一瞬の間、弾頭が動き出さない様にカシメているはずです。抜弾効力。 #right(){(69:754)} 点火装置に雷管をセットし、プライアでかしめて固定すべきとこを 歯で噛んだんでしょうね。点火装置+雷管セットを爆薬にさらにセットして 準備完了となるわけです。雰囲気では6号雷管ぐらい爆発力かと。 点火装置、雷管、爆薬は別々にしてあることが普通です。おそらく 工兵的作業だったのでは。 #right(){(69:system)} (電気式除く) 雷管は円筒形で前部に火薬が詰まっていて、 後部が鉛筆のキャップの用に空洞になっています。 そこに導火線(タバコより若干細い位の太さ?)を差し込んで、 口締器と言う雷管を挟む道具で締めて導火線を固定します。 その行為を口で行ったと言う事でしょうね。 締める時は必ず、顔やなるべく体から離して、締める用に徹底されます。 #right(){(69:823)} **熱風よりは衝撃波のほうが安定的に遠くまで行く? 性質上、衝撃波は短距離にしか到達しません。爆風はもう少し遠く、 そして破片は最も遠く届きます。面積は半径の自乗に比例するゆえ、 通常殺傷効果は破片がもっとも大、となります。衝撃波は最小。 #right(){(70:system)} **AK47とはカラシニコフのことですか? カラシニコフの名前を冠した火器はたくさんあります。カラシニコフの 中にAK-47も含まれる、というのが正確でしょう。ソ連/ロシアでは 欧米と違って設計者の名前を兵器の正式名に使用するのが普通であり、 これがソ連/ロシアの兵器に突出したものがしばしば見られることの 理由の1つだとすら言われています。確かにやる気になるでしょうね。 個人主義が売りの西側の兵器が没個性的に記号だけというのが、なんだか 逆説的だね、とはA. Williamsの言葉です。 #right(){(71:system)} **新しくNATOに加盟した旧東側諸国は兵器体系を西側のものに切り替えているのですか? 比較的お金の有るポーランドは、MiG-29の後継としてF-16を採用しました。 ハンガリーもグリペンを採用した。 それほど金の無いルーマニアはアビオニクスを西側に喚装する計画があります。 軍事研究の記事によると、陸軍も(AFV等の車体はともかく)通信機など西側規格の物を採用する計画の様です。 #right(){(70:907)}ハンガリーのグリペン採用を白紙→採用に修正 **「最初から兵器として開発され」、陸海空それぞれの分野で「最大」「最少」の兵器はなんですか? 陸海空どこにはいるかしれないけれど、最大な物はインターネットだろ。それこそほぼ全世界。 それを除いても防空システムや指揮システムだろう。 最小はウィルスか、毒素だろうな。 それを除くと確かミクロン単位の毒素用カプセルを作ってなかったかな。 #right(){(70:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} **ジェット燃料と軽油って大体同じじゃないんでしょうか? 全然違います。現在使われているジェット燃料は、ガソリン系のJP-4(空自、陸自、海自の一部)と 灯油系のJP-5(海自、米海軍)、JP-8(米空軍、空自の一部)、JetA-1(民間)の4種多く使われております。 軽油は、凝固点が非常に高く、上空では気温が低いために凍ってしまい航空燃料として使うことはできません (種類にもよるが、0度ぐらいからパラフィンが析出する。) #right(){(70:667)} **大量破壊兵器って具体的に何を指すのですか? 核、生物、化学武器 大量殺略武器とするのが正しいと思うがね。破壊破壊しないのも有るし。 #right(){(71:剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU)} 簡単に言えばNBCR兵器です N:核 B:生物 C:化学 R:放射性物質 #right(){(71:807)} **戦艦の砲の先っぽや、非稼動中の戦闘機のバーナー?の先にカバーというか膜というか、 >とりあえず何かしらで塞いである画像を良く見かけますが、それぞれどのような意図があってのものなんでしょうか? 異物、雨水などの浸入防止。 #right(){(72:system)} **爆薬の電波信管ですが、ジャマーか何かで妨害して爆発させないことってできるのでしょうか? まず、普通に電波信管と言ったら近接電波信管の事を指します。無線式の起爆スイッチ とは別物なので御注意。 結局は電波を使ってますから、強力な電磁波の元では誤作動する事もあるでしょう。 そういう意味では、ジャマーで妨害する事は可能です。 #right(){(72:370)} **非人道兵器と普通の兵器の区別方法はなんですか? クラスター爆弾は、炸裂しなかった小爆弾が地雷になるものがあります。 また、不発になるものも多く、それを触った子供が吹き飛ばされるという事故も多発しています。 それゆえに非人道兵器と言われるのです。 一般的に非人道兵器と言われるものは、以下の特徴があります。 見た目が兵器に見えない(偽装されている)。 不必要に使用された兵士に苦痛を与える。もしくは障害を残す。 過去にはダムダム弾やナパーム弾・そしていまは対人地雷やクラスター爆弾・さらには 劣化ウラン弾や燃料気化爆弾などがそう呼ばれています。 #right(){(72:775)} **自衛隊の陸式装備やミサイルなどには採用年度と種別で表された制式名がありますが航空機やヘリにはこういった名称がついてないんでしょうか? 航空自衛隊や海上自衛隊の航空機には「~式」の名前はありません #right(){(73:580)} **自分達のようなただの一般人にも各種兵器のスペック等がわかるようになってますが、基本的には隠さないより隠す方が好都合では無いんですか? ・そりゃ隠すほうがいいのでしょうが、旧ソ連や独裁国家のような 統制された国家でない限り情報の広がりを防止するのは難しいです。 ・資本主義・自由主義系の国では、予算の獲得やら国民の理解 のための情報開示がかかせない。 ・カタログスペック程度ならたいして問題ないかと。 ほんとうに出てはまずい情報は出してないです。あたりまえですが。 #right(){(74:210)} **車の場合、グレードやオプションなど様々な選択肢の中から欲しい構成を決めますが、軍事的な利用をする車両(戦車含)や航空機にもそのようなものはあるんですか? 輸出用の戦闘車両・航空機では、相手国の環境・脅威対象に応じたオプションを持つ物が多いですね。 場合によっては主兵装やエンジンを変更する事も有ります。 #right(){(75:115)} 兵器のオプション あります、とゆーか、兵器では納入国、下手すると納入部隊ごとに オプションや仕様が変わったりします。極地仕様、熱帯仕様、砂漠仕様 といったとこから始まって、装甲の厚さをどうするか、どのエンジンを使うか、 どの砲にするか、通信機器、ミッション、観測装置、火器管制などなど それによって値段も性能もどんどん変わります。車のオプションより遙かに 実用上意味があるものです。また、輸入武器なんかだと、そうやってなんとか 一部だけでも自国製の部分を作って、国内還元を図ろうとしたりします。 それが失敗の大原因になる事もまた多いのですが。インドの得意技だったり。 #right(){(75:system)} **信管が作動して爆発するタイプの爆弾やミサイルや砲弾などの信管がうまく作動しなかったのを何と言うの? ミスファイアというやつです スライドなりボルトを引いてそのまま排夾します ただしこの場合遅発(送れて発火する)の可能性もあるので、しばらく目標を 指向した状態を保って様子を見るほうが良いです(と大昔Gun誌で読みました) #right(){(75:294)} **戦場で鹵獲した兵器・弾薬・装具類などはそのあとどうなるんでしょうか? スクラップしてくず鉄にします。 鹵獲兵器でありませんが、東京タワーの鉄骨は朝鮮戦争が終わって不要になったシャーマン戦車 をスクラップにして作ったものです。 #right(){(77:416)} 補足 正確には、戦車のスクラップも東京タワーに使われた、です。 #right(){(77:system)} **ステルスって、どういう意味ですか? ステルス [stealth] 〔隠密の意〕航空機・ミサイルなどに電波吸収材としてフェライトを塗ったりするなどして、 レーダーによる早期発見を困難にさせること。 「―技術」「―戦闘機」 #right(){(77:名無し軍曹)} レーダーに映りにくい・探知されにくいよう工夫を施したもの、 もしくはそういう工夫の技術のこと。電波吸収剤を塗ったり、突起物を なくして平面だけでボディを構成したり。最近は戦闘機や軍艦で流行中。 #right(){(77:803)} **兵器と武器の違いは? 兵器と武器の違い。 ●へいき 1 【兵器】● 航空機・火器・通信機材・車両など、戦闘用のすべての資材。 狭義には、敵を殺傷・破壊する器材をいう。武器。 「核―」「化学―」「―庫」 ●ぶき 1 【武器】● (1)戦いに用いる道具。 敵を倒したり身を守ったりするための兵器や武具。 刀・鎧(よろい)・兜(かぶと)・銃などの類。 「―をとる」 (2)何かを行うための有力な手段となるもの。 「語学力を―に海外で活躍する」「涙は女の―」 個人的には 兵器>兵隊さんが戦争に使用する 武器>兵器などを個人が使用する と言う使い分け方をしています。 #right(){(78:957)} **兵器は保険に入ってますか? 確かに戦時には保険が掛けられませんが…。 ちょっとちがいますが、戦前の保険会社の最大の売り上げを占める保険というのは、 徴兵保険であり、徴兵時に死亡した人に対して保険金を支払うと言うものです。 現在の富国生命(旧富国徴兵保険)とかやまと生命(日本徴兵保険)、 消滅した東邦生命(第一徴兵保険)、第百生命(旧第百徴兵保険)、はそれらの保険で成長しています。 翻って、そのほかの兵器については、壊すのが前提ですので、保険対象になり得ないはずです。 しかし、海外で建造した軍艦を国内に回航する場合、それが平時である場合には、保険を掛けます。 その昔、軍艦畝傍が行方不明になったとき、その保険金で代替の軍艦を建造しています。 #right(){(80:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} もちろん戦闘で破壊されることに対して保険はかけられませんが、平時の輸送時 などには兵器にも保険がかけられます。 アメリカで演習するために輸送中の、陸自の自走榴弾砲が貨物船ごと海没した事件 がありましたが、あれも保険で保障されます。 #right(){(80:729)} 平時の輸送中なんかだと保険が適用されてたりする。 戦争による被害については普通の保険は地震などと同様、常識的に範囲外。 民間ではそれでも天災保険があるのと同様、戦争保険というものもあった。 しかし戦時の軍事兵器の損害保険を受ける業者は知る限りで存在しない。 #right(){(365:527)} **敵がいないのに兵器が消費されることなんてありえないですよね? 訓練などで定期的に弾薬や爆弾は消費されるし 弾薬は賞味期限があります 装備兵器を更新するためわざわざ撃破されに行く馬鹿はいないでしょう。 #right(){(80:694)} ミサイル等の賞味期限が切れて廃棄される事はある。 #right(){(80:695)} 消費というか、レーガン政権時の軍拡で空母を維持できずに 削減する事はある。 要はランニングコストが莫大な場合は消費というか廃棄あるいは 売却する事はある。 #right(){(80:696)} 目立つところだと、戦争状態で無いにもかかわらず空自では毎年のように 機材の消耗が続いていますが? #right(){(80:697)} **戦車や戦闘機に保有国のマークをつける事は国際法か何かで義務づけられているのでしょうか? 戦車は兎も角、飛行機に関しては、戦闘の際、船籍を明示しなければならないと言う ハーグ海戦条約の援用だったかと思います。 #right(){(82:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} http://www1.umn.edu/humanrts/japanese/J1923a.htm こういう国際条約があります。 #right(){(82:209)} 破片分布が最適化されるため、航空機、ミサイルなどの撃墜確率が上がります。 #right(){(82:system)} **Although Japan is the appearance to which robot technology is progressing very much, >Is robot technology used also in the direction of military affairs positively? ナニを持ってロボットと定義するかによります。UAV、UCAV、あるいは 機雷処理ロボットなど、ロボットはとっくに軍事に広く使用されています。 #right(){(83:system)} **「64式自動小銃」「74式戦車」「90式戦車」「97式自動砲」の数字はいったい何? それら自衛隊の装備の場合は西暦の下二桁 旧軍になると明治の年号(38式歩兵銃等)、 神武紀元(零戦等)など時期により変化します。 #right(){(83:734-735)} 兵器として制式化された年、ってのが書いてあればもっと親切。 #right(){(83:741)} **C4Iって英語だとなんと読むんでしょうか? シー・クォータブル・アイと読みます #right(){(85:対潜臼砲 ◆embTH1EblY)} **戦闘機とかその他色々なコンピュータの画面が緑の文字で表示されていることが多いのはなぜでしょうか? 昔(1980年頃まで)はカラーディスプレイなんぞなくて、黒地に緑で表示する「グリーン ディスプレイ」が普通だったんよ。  白黒より目が疲れにくい、とされていたの。 (ただし、実際には眼にはよくなかった) #right(){(85:385)} 類似品にアンバースクリーンというのもあったね。 あれも疲れるんだ。輝度が高けりゃどうしようもないな。 #right(){(85:413)} **現実世界の兵器で、量産機が試作機より性能的に劣ってしまうってことはありますか? ある。試作機は丁寧に部品を厳選して作ったが、量産時に問題が出た場合とか。 ただ、ジムとガンダムのように試作機と量産機がそもそも別のレベルの機体ということはない #right(){(85:623)} 戦闘機などは、試作機でのテストの結果判明した、様々な不具合を修正してから量産に入るので、 必ずしも性能劣化するわけではない。 アニメの場合、モンキー・モデル(廉価版)と量産機とを混同していると思われ。 #right(){(85:625)} いやまあ有るんだけどね、試作機の方が「一部」性能が高いって事。 2次大戦の頃は量産機の品質低下が主な要因だが、 現代でも戦闘に必要と思われる装備を追加していくにつれ、重量増により旋回性能等が低下する事は良くある。 F-16もミサイル無しでドッグファイトだけならYF-16が一番だろう。 #right(){(85:627)} **光波ECMってなんのことですか? 第2研究所第3部がやってる研究と思われ 具体的内容はわからんが光波通信やレーザー誘導弾の妨害方法の研究と想像される #right(){(85:794)} **潜水艦の「ハンター・キラー戦術」戦車の「ハンター・キラー能力」ってどういう意味なのでしょうか? 要は狩る者(目標発見)と仕留める者を分ける事を「ハンターキラー」と呼びます。 その内容や理由は使われる局面で様々で、潜水艦(というか対潜水艦戦:ASW)と戦車じゃぜんぜん違います。 ASWでは、最初空母から運用する対潜機にキャパが無くて対潜機材と攻撃機材を分けたのが「ハンターキラー」の最初でした。 戦車で言うハンターキラー能力は、車長とガンナーに独立したサイトを与え目標のハンドリングを円滑に行う事です。 #right(){(85:880)} **cocuring bonding technology って、日本語に訳すとなんていうんでしょうか 訳語は知らないが、複雑な形状の複合材料製の部品を接着して一体にしてオーブンで焼き上げる技術と思われ。 #right(){(86:457)} **戦車の主砲射撃や誘導ミサイルの正確さをあらわすと思われるmilって単位はどのような単位なのでしょうか? milは、射撃、砲撃などの精度を表す場合は距離1000に対する 誤差1を指します。1000mにおいて1mの精度が1mil、という事です。 mil自体は1/1000を指すので、距離として1/1000インチ、角度として 1/1000秒を意味する事もあります。射撃等の精度を指す場合には 誤差/距離=1/1000を1 milと呼ぶのが普通なだけです。 #right(){(87:system)} 360度は6400ミルになります。つまり、1度は17.78ミルですね。 (ただし誤差はあり。大きい角度になったら要注意) 「手をまっすぐに伸ばしたとき、指一本の幅で30ミル」というように覚えておくと便利です。 例えば全長6mの車両が指1本の幅に見えたら6÷30×1000=200mの距離だ、と言うことです。 #right(){(87:659)} **「グレネード」とはどういうものをいうんでしょう? 擲弾(グレネード)・・・・つまり手榴弾です。 #right(){(87:一等自営業 ◆BVruYgneoI)} 擲弾発射機(グレネードランチャー)から発射される弾のことでもあります #right(){(87:893)} 正確には手榴弾はハンドグレネードだぞ。 #right(){(87:894)} >弾や発射装置や使用目的などに、明確な定義はあります? 元々手で投げるグレネードというものがあって、面制圧に有効でしたが 飛距離を伸ばしたいという要求があってライフルグレネードやグレネードランチャー (とその弾のグレネード)が生まれたようです グレネードランチャーは米軍が好みますが、ジャングルなどグレネードの障害となる ものが多い所では敵まで届かないとか跳ね返って友軍に被害ということもあるようです 現在では単にグレネードと言うと「ハンドグレネード」と「グレネードランチャーの弾」の両方を指すのでしょう #right(){(87:897)} **第二次世界大戦~50年代くらいまでのいろいろな兵器、その他知識を 広く浅く知れる本でオススメは何かありますでしょうか。 光人社という戦記専門の出版社のNF文庫というシリーズがお勧めです。 文庫だから安くて写真も多いですよ。 戦闘機→軍用機開発物語 土井 武夫ほか     零戦開発物語 小福田晧文 戦車→戦車戦入門(世界編)/戦車戦入門(日本編) 木俣滋郎 著 銃器→ドイツの小銃拳銃機関銃──歩兵兵器の徹底研究 広田厚司著    日本軍兵器の比較研究 三野正洋 著 etc・・・ その他多数ありますので、一度書店に足を運んでみてください。 #right(){(87:944)} 広く浅くならコーエーの名鑑シリーズとか #right(){(87:947)} **歩兵携行可能な火器から対空機関砲ぐらいまでで、集弾効果ががどれくらい貫徹能力に影響するのか教えていただけませんでしょうか。 装甲車両等への機関銃砲の有効性についての問題だと受け取ります。 「重機関銃に耐えられる装甲」の値は集弾効果を織り込んだ値をさして いますよね。これと単発の貫通力を比較すれば大まかな値が 得られると思います。 さらに知りたければ材料力学を学べば良いでしょう #right(){(88:機甲自転車@)} **兵器のコピーって、そんな簡単にコピーできるものなのでしょうか? >銃器程度ならともかく、戦闘機やミサイルのコピーって難しくないんでしょうか? 兵器のコピーなら現物があればある程度までは簡単にできます。 ただし大抵の場合本家より性能が落ちます。 #right(){(88:386)} もちろん難しくて、今の中国は正式にライセンス供与を受けた Su-27をまともに生産できません 某エバケン氏の説によれば、リバースエンジニアリングで兵器の コピー生産が出来るのは70年代に開発されたものまでだそうな #right(){(88:392)} 実のところJ-6(MiG-19)はライセンス生産なんですよ。 それでも中ソ対立でソ連の援助を得られなくなったJ-7の生産を軌道に乗せるのに、10年程苦しみました。 #right(){(88:394)} **有効射程距離って命中する確率の問題、とどこかで聞いたのですが本当ですか 本当です。ほかに殺傷能力(兵器としての効力を発揮するか)も関わってきます。 弾体の最大飛距離ではないということです。 #right(){(88:623)} **(2003年時点の技術で)遠隔操作出来る戦闘機&戦車って有効なんですかねぇ? ほぼ確実に使い物になりません。 直接人間が操作する兵器の方が圧倒的に反応速度が速いです。 いっそ某研閣下のおっしゃるAI式のほうがはるかに現実的です。 そんなものが開発できたら、の話ですが。   人間(質の良いAI)なら 敵はけーん→攻撃準備→照準成功→発射→あぼーん   誘導兵器 敵はけーん→情報送信→パイロットの操作→情報伝達→攻撃準備→攻撃準備が整った事を送信 →照準→情報伝達→発射→あぼーん と確実に人間が操縦するより遅れます。 しかも情報伝達中に急激な機動をとられた場合、まず攻撃が当たる事は無いでしょう。 誘導方式にしても無線式ならチャフなどで無力化されますし 最悪 ハッキングで乗っ取られる可能性すらあります。 有線式なら有線ちょん切れば無力化できますし 大体 有線にするなら乗り込めばいいですし 有線を伝っていけば操縦者も発見できます。 大体、無人式にして戦闘機、戦車のコストが少しくらい安くなった所で大量生産すれば大金がかかります。 それを開発するにしても、それを戦力化する為に整備部隊も増やさなければなりませんし。 結論 確実に 今より金がかかる上に役に立たない。 #right(){(91:324)} **日本の兵器は改良されないという意見を良く見るんですが、みなさんはどう思われますか? 日本の兵器の改修を妨げている最大の要因は、予算執行のシステムです。 また兵器の改修は、一部の人が思っているほどCPが高くないのも実態です。 #right(){(92:194)} もう少し優しく答えると、全然改良されないというわけではないのです。 大戦前でいうと、艦船では数次にわたる大改修が施されたのが普通でしたし、 航空機も可能な限りの性能向上が図られています。 ただ、米英独などと比べるとその改良速度、そして進歩の速度が遅いと感じるのは 致し方ないでしょう。それだけ技術工業基盤が遅れていたのは事実です。 また、戦後の自衛隊装備が大幅な改良を経ずに新型へと代替わりしているのも事実です。 イスラエルのような物持ちの良さは、自衛隊には見て取りがたい。 それは戦前の事情と異なり、>>194のいうとおり予算執行、 つまりわかりやすくいうと改良よりも新型への代替のほうが予算が通りやすい。 1億円かけて性能向上を図るより、5億円で新型を購入する方が予算が取りやすいのが 日本の役所のシステムです。他の分野でも同じ。 学校などの施設も、リフォームより建て替えをしたがるでしょ? その要因は突き詰めれば国民性(新しいものを尊ぶ)へ突き当たるという指摘も 部分的にはそういえますが、それだけではない、複雑な要因があるのです。 ただ、改良すればまだまだ使える自衛隊の装備がポンポン捨てられているように感じ、 歯がゆいという気持ちは理解できます。 #right(){(92:197)} **どうして「不発」という事が起こるんですか? 不発というのは要するに「故障」です。 例えば私たちが今使っているパソコンが確率的に必ず故障するのと同じことです。 #right(){(92:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} 理由は色々考えられます。砲弾・爆弾であれば ・信管の安全装置が解除されなかった ・信管を作動させるための圧力不足 ・信管の伝爆薬の不良         などが考えられます。 砲弾・爆弾は発射(投下)されたときに信管の安全装置が解除されるようになっていますが、 これが上手く作動しないと信管自体が作動しません。 また信管に着弾時に想定された圧力がかからないと作動しません。 いわゆるクラスター爆弾に不発弾が多いといわれるのは、子爆弾自体の重量が軽いため 風などの影響でまっすぐに落ちず信管が作動しない事があるためです。 #right(){(92:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 信管がブッ壊れてるとか火薬が湿気てるとか色々。 #right(){(92:597)} >>595と>>596で回答があるように不発というのは確率的に必ず発生する現象。 昔は自陣地に落下した不発弾をそのまま敵陣に撃ち返すこともあった。 このため、信管を敏感にして不発が発生しにくくするようになった。 すると、今度は「とうはつ」(砲身内で砲弾が爆発してしまう事故)などの過早爆発が頻発。 事故を防ぐため、今度は信管を鈍目にして仮想爆発に対処。 昔より過早爆発事故は減ったが、不発弾は増えた。 と、いう話もある。 #right(){(92:607)} 「不発」 「不発」の反対の「暴発」が頻発するのとどっちがマシか、 というキューキョクの選択でしょう。 #right(){(92:626)} **今現在の兵器(陸海空すべて)に、自爆装置って装備してるの? 拳銃に自爆装置が必要か考えてみそ? もちろん、電子戦機とか早期警戒機とか艦艇の暗号機などに 緊急破壊機能がついていることは簡単に予想出来る。 結論:モノによる #right(){(93:168)} **データリンクシステムですが、周波数やデータのコードが筒抜けだった場合傍受やハッキングする事は可能なんでしょうか? 仮に傍受できたとして、暗号化されたデータを解読するという難事業が次に待ってます。 #right(){(94:7)} データリンクシステムの傍受、解読は原理的には不可能ではないでしょう。 ただ、リアルタイムでそれをやるのは現実には無理ではないかと。 ましてや偽の信号を送り込んで敵を騙すなどは。 データリンクで送られるのは即時性が要求されるデータばかりなので、 時間が経ってから解読に成功しても、ほとんど意味がないのです。 #right(){(94:10)} **何でこんなに古い兵器が!?と愕然としてしまう兵器売ったり使っている国があるようなのですが、 >どうして新しい性能の良い兵器を使わないのですか? >ただ単にお金の問題なのでしょうか? だいたいそうです #right(){(95:465)} 兵器の売却には政治的問題も絡んできます。 例えば台湾では、保有していた潜水艦がかつて米の改ガピー級の二隻しかなく 80年代にオランダから二隻の潜水艦を買い付けました。 当然追加して入手を望みましたが、中国の横槍により実現せず 結局合計4隻しか潜水艦を保有できませんでした。 (海竜級[蘭 ズヴァールドヴィス改級]×2隻 海獅級[米 ガピー級]×2隻) おそらく今でも訓練用として深度を制限してガピー級少なくとも1隻を使用しているはずです。 #right(){(95:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} ロシアがアフガニスタンの北部同盟にT-80を供与しようとした際、 北部同盟側は、むしろ旧式のT-62を求めたと言う話もあります。 最新兵器も動かなければ役に立ちませんので、整備する側のレベルに 合ったものじゃなければ困ります。TVもまともにないような国には、 弾道コンピュータ搭載の戦車よりも、旧式な光学照準の戦車の方が遥かに有用だと言うことです。 #right(){(95:468)} **ゲリラ戦になっても対砲迫?レーダーと言うものがあってどこから銃撃されたかなんてすぐに分かる? まず、当然ながら対砲迫レーダーを設置していなくてはなりません。 安いものではないので、配備数は限られていますし、自己の位置から 敵の位置を計算するシステムのため、移動しながら使用できるものは 私の知る限りありません。停止し、固定してから作動する必要があります。 また、レーダーの視野は比較的狭く、方向が予測されていなくてはなりません。 次に、発見できるのは砲弾サイズまでです。対狙撃手対策としてミリ波レーダー も研究されていますが、実用化されていません。従って、仮に迫撃砲に よるゲリラ攻撃であっても、対砲迫レーダーが配備され、設置され、都合良く そっちを向いていなければならず、しかも銃弾には無効です。 #right(){(95:system)} 520に補足。 一般的には、複数のマイクで発射音を探知し、その時間差から発射地点を割り出す 音源評定と組み合わせて使います。 #right(){(95:社聖 ◆REH634FRNQ)} **兵器にも特許ってあるんですか? そりゃあります。 #right(){(96:system)} 兵器製造による特許とか現在ある特許から兵器を作るとかもあるから #right(){(96:264)} ジェットエンジンやロケットエンジンだって特許があったぞい #right(){(96:265)} **IFFってどういう仕組みになっているのでしょう? 正しい誰何信号を確認すると応答信号を発信します。ご指摘通り、 敵味方は固定していませんから、IFFは定期的に更新されます。また複数のモードがあります。 誤ったIFFを発信する~誤ったモードに設定する~オンにしなかった~故 などの理由で味方に撃墜された機は少なくありません。 #right(){(96:system)} **磁気信管(磁気機雷など)は外部の磁界に反応するのでしょうか? まず、磁気信管は艦船が通過する際の磁場の乱れを関知して爆発します。 つまり、完全なパッシブ型です。 #right(){(98:696)} **米軍は有効射程=被害半径という冗談のような兵器をこしらえたことがある、と聞きましたが、どのような兵器でしょうか? アスロックじゃない? 射程距離10kmしかないのに、核搭載が可能だったバージョンがある。 #right(){(99:133)} もちろん地雷として使います 地平線まで戦車で地面が見えないというソの大攻勢を対象にしているので 別に大袈裟という訳じゃないのです #right(){(99:134)} 冷戦たけなわの頃に考えられた兵器です。 核地雷のほうは、敵軍の侵攻が間近に迫ったと判断された時点で 国境地帯に埋設し、侵攻してきた戦車が踏んだら機甲師団ごと吹き飛ばそうというものです。 実戦配備されたのかどうかは知りませんが、 構想だけでも牽制する効果はあると思われたのではないでしょうか? 「有効射程=被害半径」というのは、おそらく「デビー・クロケット」のことでしょう。 ジープに積んで運べる無誘導のロケット砲で、小型の戦術核弾頭を装備していました。 「原子戦」時代の米陸軍師団の最後の切り札として各師団に配備されました。 追い詰められたときの「最後の切り札」ですから、「有効射程=被害半径」 でもやむをえなかったのでしょう。 その後、より射程が長く、誘導可能な「ランス」ミサイルに交代されました。 #right(){(99:135)} どっちかっていうと核バズーカと呼ばれた迫撃砲デビー・クロケットじゃないの? 射程も最大で4キロしかないし。 #right(){(99:138)} 核地雷ADM(MADM/SADM)は、韓国とヨーロッパに展開されていた事が知られてます。 #right(){(99:139)} **架空の生き物の名前をつけた兵器ってありますか スウェーデンの戦闘機なんかが有名 #right(){(99:463)} **ガソリンや軽油・重油の場合、長期間保存するとどのくらいで劣化し使い物にならなくなってしまうのでしょうか。 使い物にならないわけではない。ただし、燃料効率が落ちていくのは否めない 重油、軽油も同じ。軽油が一番長持ち(重油は例外) ガソリンの場合、保存容器―例えばタンク車と仮定するとやはりガソリンを完全に保存する事は出来ない。 ガソリンは何か燃料効率に関わる分子(だっけ?とにかく『ハイオク』とかそんなもん) が自然に分裂していく。 しかし、実際問題軍隊などや実生活の中でもそんなに長期にわたってガソリンを貯蔵する事は少ないので問題は無いと思う #right(){(99:646)} とりあえず保存用のガソリンの缶詰ってのがあって保存期間が3年だそうだ 普通の容器で長期保存した場合の品質は保存方法や状況によるのでなんともいえない #right(){(99:648)} >グリフォンとかドラゴンとかペガサスとか グリフォンエンジン ドラゴン対戦車ミサイル ペガサスエンジン #right(){(99:466)} **NBC対策ってなんですか? NBC=汚い爆弾 #right(){(100:477)} NBC防護 放射能・生物・化学兵器に対する防護手段。 生物・化学兵器に関しては使用に際して極めて簡易でコスト面で優れているので 真っ先に使用される可能性がある為第一線で戦う戦車・装甲車等に普通に装備されている。 放射能防護でもソビエトでは鉛の内張りや鉛を付着させた布を車内に貼ったりしてる。 #right(){(100:478)} 核と生物と化学。これぐらいぐぐったら出るよう。 なお、核兵器の場合は汚染された大気を 取り込まないようにするためのもので、 核爆発そのものにじゅうぶん耐えうるという意味では無いでつ。 念のため。 #right(){(100:479)} #image(http://www.7tak.co.jp/images/z_alf_saratoga2.gif) ↑NBC兵器の防護について歩兵はみたいなのを付ける #right(){(100:480)} **自衛隊とか米軍の兵器の価格を調べたい場合どう言った資料を調べればよろしいですか 自衛隊に関しては防衛省のサイトを丹念に覗いて調達価格を調べる事。 米軍ならこんな本もあるので買ってもいいかも。 「ペンタゴン・カタログ 戦争のお値段」構成 西村直紀 文林堂 #right(){(100:691)} 米軍の兵器ならFAS調べれば大体わかりますし、自衛隊なら防衛白書 見ておけば大丈夫なんじゃないですか。 #right(){(100:692)} **古いミサイルやロケット弾を装備している軍隊の場合、推進剤が経年劣化したりしないのでしょうか? 推進剤だけでなく、弾頭につまっている炸薬や、誘導装置の電子部品 なども経年変化で劣化し、最終的には使えなくなります。 何年で使えなくなるかは、ものによって異なるので一概にはいえません。 古くなったものは整備して劣化した部分だけを交換したり、訓練で使用 したり、そのまま廃棄したりします。 あと、採用年度が古くても、現在でも生産されている兵器もあるので、 一概に昔から使われている兵器=ポンコツとは限りません。 #right(){(101:430)} 実際のところ、兵器、推進剤の種類等で大きく変わるので、ピンキリです。 ロシアは当初設定されていた耐用年数を過ぎた大陸間弾道弾を再テストした結果、 当初の予定より5年長く保持できると改編して核戦力の減少を遅らせています。 #right(){(101:431)} 既に書かれているが、各種色々。 一般に、部隊にて使用可能な状態を維持できるのは数年。(メーカー保証期間) その間は部隊でマニュアルにしたがって、調整したり部品を交換したりする。 その期間を超えても使うような兵器の場合、一旦メーカーに送って全分解検査調整をして、再出荷される。 #right(){(101:451) **スーパーチャージャーとターボの違いを教えてください。 エンジンに加圧した空気を送り込むのかスーパーチャージャー。 よく加給機と書く者がいるが、正しくは過給機。 んでもって、エンジンの出力で圧縮機を駆動するのが機械式過給機(メカニカル・スーパーチャージャー)。 エンジンの排気でタービンを回して圧縮機を駆動するのが排気過給機(ターボスーパーチャージャー)。 だから厳密には対比されるのはメカニカルスーパーチャージャーとターボスーパーチャージャー(略してターボチャージャー)であって、 スーパーチャージャーとターボチャージャーではない(ターボチャージャーもスーパーチャージャーの一種)。 ただし俗にメカニカルスーパーチャージャーのみをスーパーチャージャーと呼ぶことはある。 #right(){(104:416)} スーパーチャージャーは機械的に駆動されます ×出力が低下する(過給するので結果的には出力が上昇するけど)  高回転では駆動損失が過給による出力増加を上回る可能性が有る ○回転数が変動しても過給圧が追従するので回転数の変動が多い場合有利  過給機が高温に晒されないので、材料的厳しくない ターボチャージャーは排気圧力によって駆動されます ×過給機が高温に晒されるので、熱的に苦しい  回転数の変動に追従できずにターボラグと言われるものがある(車関連で調べると出てきます) ○本来は捨てる排気のエネルギーを利用してるので、効率が上がる 船のような定速回転する機関ではターボ有利 戦車のような回転数が変動する機関ではスーパーチャージャー有利の傾向があります 航空機の場合、スーパーチャージャーも気圧変動に応じた回転数制御が必要なため無段継手とか必要です WW2に関してはターボチャージャーは耐熱合金でタービンを作ることが難しかったので、実践配備できてたのは米国だけだったっけ? 今は小口径ターボとかも有るので、利点欠点は大分改善されてます 自動車関連で探すとイヤというほど検索に引っかかってきます #right(){(104:420)} 戦車は、レスポンス云々ではなく、サイズや整備性によってルーツブロワーを選択しているようだよ。 実際問題として、戦車の場合、比較的に大味な構成にしのためか、 ルーツブロワーであってもかなりのターボラグが発生しているとのこと。 どうも、エンジン単体の圧縮比は下げておき、過給器で混みでディーゼル特有の高い圧縮比を作り出しており、 そのため、回転が上がり出すまで、パワーが出ない物も多いようだ。 NAのガソリンエンジンに対し、レスポンスがかなり悪いとのこと。 #right(){(104:442)} **元祖誘導兵器といわれるものは、いつぐらいにどこの国で開発されたのですか? 多分、WWIIドイツ軍のヘンシェルHs293「フリッツX」ではないかと。 イタリアの降伏後、連合国に接収されるイタリア戦艦ローマを撃沈したのが おそらく誘導ミサイルの初戦果だと思います。 ドイツ軍は、他にヴァッサーファールとか非常に進んだ誘導兵器をほぼ実用段階まで開発していました。 ちなみに、日本軍にもイ号一型甲とか試作誘導弾がありました。 #right(){(105:361)} WW2の時にほぼ平行して各国で開発されています。 誘導方法も無線誘導やレーダー誘導、熱感知等多種多様な物が開発されています。 実戦導入したのはドイツのフリッツXが最初だったと記憶しています。 個人的に面白いのが日本軍の試作ケ号誘導爆弾ですね。 #right(){(105:363)} ちなみに”レーザー誘導爆弾”は、アメリカ空軍がベトナム戦争の時に開発したもの。 #right(){(105:366)} >フリッツXよりミソサザイの方が先のような気がしないか? ツァウンケーニヒ(T5音響魚雷)は正確には誘導兵器じゃないでしょ。 それに実戦導入された誘導弾ならフリッツXよりもHs293の方が先。 #right(){(105:372)} **オリーブドラブ、オリーブドライ、どちらが一般的なんでしょうか? オリーブドラブはOlivedrab drabはくすんだの意味で、くすんだオリーブ色という意味。 オリーブドライは初めて聞いたのでぐぐってみましたが、「オリーブ、ドライトマト」っつーのばっかヒットしてますが。。。 #right(){(105:454)} **オーバーホールってどういう意味(行為)ですか? 例えばエンジンなんかだと、分解して洗浄、消耗部品を新品交換して、 納入当初と同等(あるいはそれ以上)の性能にすること。 分解整備の一種だが、特に壊れているわけで無くても定期的に行われる。 #right(){(106:823)} 英語では overhaul n(分解修理・精密検査) vt(n~をする) 軍事じゃなくても一般に、日常点検・修理(maintenance)より高度・徹底した修理や検査を行うことをさす 元々は船を陸に引っ張り(haul)上げてする、大掛かりな修理・点検作業からきたものではないかと 思うのだが、海関係の詳しい人応援求む #right(){(106:824)} **戦車や戦闘機などの乗り物系兵器(?)がコピー生産されて運用された事実はありますか? 有名なところで、ソビエトのTu-4:アメリカのB-29を弾痕までコピー。 イスラエルのクフィル:ミラージュ5の無断コピー、国際スパイ暗躍。 #right(){(107:224)} ソ連時代の兵器は、発展途上国で死ぬほどコピーされています。 #right(){(107:226)} **FCSというもののイメージが今一つつかめないのですが >主砲の照準をつけたり、ミサイルを誘導するシステムの総称ということでいいのでしょうか? Firearms Control Systemの略なんで、広い意味ではその解釈で間違ってませんよ。 大抵はレーダーとソフトウェアとかが組み合わされた照準システムの事を指すの事が多いですけど。 #right(){(107:734)} **兵器の資料・サイトのなかで東側兵器について「頑丈で信頼性に富み…」という記述によくぶつかります。 >東側の製品は工作精度が低い・作りが雑といわれています >中国とかロシアの兵器ってそんなに頑丈なんでしょうか? 東ドイツで製造されたAKはソ連製より暴発率が少なかったので現在プレミア価格がついてる。 #right(){(107:883)} 故障は多いが、直しやすい(車両・大型火器等)、 弾は確実に出るが、命中精度に劣る(小火器等)、 評価は色々ある。 装備の種類や、開発・製造時期によっても色々あるので、一概に言えない。 付言すると、まともに動かない(あるいはその可能性がある)ものが配備された事例もある(ミサイル関係等)。 #right(){(107:888)} きっちり精度を出して組まれた兵器はわずかな変形、異物で故障します。 精度が出せないことを前提に、ガタを考慮して組まれた兵器は逆に 多少のことでは故障しません。ただし、精度が低いわけですから性能自体は やや劣るでしょう。顕微鏡手術用のピンセットと外科用ピンセットの違い みたいな・・・って喩えが変(笑)。 #right(){(107:system)} **可視光線以外もレーザーって呼んでいいんですよね? 可視光以外でもレーザーと呼びます。γ線レーザーやらX線レーザーやらもあります。 ただ、歴史的にメーザーと対比して可視光域のものを限定して指していた時期があったやもしれません。 とは、いえ、当時でも可視、赤外域での発振を念頭に置いて研究してたような… #right(){(108:888)} **ロケットモーターって、モーターなんですか? モーターで電気モーターを連想しているのかもしれないが、 モーターは本来「原動機」なんだから、動力で物を動かすのはなんでもモーター。 ちなみにロケット・モーターと呼ぶのは固体推進剤の場合が多く、 液体推進剤ロケットはエンジンと呼ぶ場合が多い。ただし絶対ではない。 #right(){(109:34)} ロケット・モーターのモーターですが、英語のMotorには原動機や内燃機関という意味があります。 だからこの場合のモーターは、エンジンの類語として考えると良いと思います。 当然ですが電動モーターではありません。 #right(){(109:35)} **軍事兵器が実戦で使用されて実績があることを、通常はなんという言葉で表現することが多いのでしょうか? 「Combat Proven」 #right(){(109:277)} コンバットプローブンあるいはバトルプルーフ(battle proof)が正解ではないかと #right(){(109:279)} **猿と言う意味の名前の兵器ないですか? 私が知っているものでは、サルムソン2A-2がありますね。 この機体はフランスのサルムソン社が1917年から量産した偵察機で、 総計3,200機も生産された優秀な機体です。 日本では大正8年に輸入されて以来1,000機以上がライセンス生産されて 陸軍や民間で多数が使用されました。 どこが猿だって? 実は日本では駄洒落というか当て字で この機体の名を「猿六村」と読んでいたそうです。 #right(){(110:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 軍事の世界では輸出用に性能をグレードダウンした兵器を(人類に能力が劣る意味から) 「モンキーモデル」と呼んでいることもあり、敢えて自分のところの製品に 猿の仲間の名前を付ける兵器メーカーはないのではないかと愚考します。 #right(){(110:534)} **日本製の89式小銃などはハチキュー式と呼ばれていますが >海外製の場合、数字はどのようにして呼んだら良いのでしょうか? 日本では個人の自由です、まあ兵器名の〇〇と言う方が良いが。 #right(){(111:150)} 以前沖縄の海兵キャンプに行ったときは、海兵隊員はM16を"M-sixteen"と、 また、米空軍の整備兵はF-15を"F-fifteen"と発音していました。 まあ、ご参考までに。 #right(){(111:151)} **日本軍は大戦中、無線の研究はしていなかったのですか? してますが戦況が長引くにつれて真空管の性能が劣悪になった為 基本的に使えなかった。 #right(){(112:79)} 単座機の無線通話は当てに成らなかった。 モールス頼りなんだけど、緊急時にそんな事できると思えないしね。 マトモな真空管は敵国からの輸入品で、航空機に設置した場合の アースの取り方も良く分かりませんなんて状況で戦争始めちゃ逝けませんよね。 要はエンジンのプラグの火花でノイズ出まくりな訳ですよ。 ソレを拾って流してしまえば通話なんて聞こえる訳ないっつーか。 トンツーなら通じるけどね。 #right(){(112:81)} 真空管の品質以前に絶縁不良な設置方法のせいで ノイズ乗りまくり。 無線機そのものは米軍からの評価も ”うち等のコピーな上に旧式だけど性能は悪くは無い” 程度の品質は有った。 #right(){(112:82)} 堀栄三氏の「大本営参謀の情報戦記」に載っていた話だったと思うが、 日本軍機の通信機の配線は銅線に油紙を巻きつけて布で覆うという代物だったそうだ。 漏電しまくりの雑音ひろいまくりで、諸氏がレスしているようにまともに使えなかった。 編隊を組んだ飛行機同士の意思の疎通は、主に手振りや小さな黒板に書いたメッセージで交わしていた。 #right(){(112:86)} **戦車とか戦闘機とかヘリに自爆装置が付いているんでしょうか ありません<自爆装置 重量増加になりますし、コストも増える。しかも誤作動したら危険です。 デメリットばかりでメリットがほとんどありませんから。 敵に兵器が鹵獲され、機密が漏れた例は大昔から山のようにあります。 #right(){(112:162)} 中国のF-8にどつかれて強制着陸させられたEP-3電子偵察機は 電子戦装備の重要部分に関しては着陸前に破壊したとの噂もある 機密性高い機体ですしあくまでも噂の域ですけど 自爆ってほど強力な爆薬積んだら重くて性能劣化&危なくって運用しにくいのが普通 #right(){(112:163)} ソ連のミグ戦闘機には自爆装置が搭載されていました アメリカではかつてこれを解除する専門チームを維持していて、函館のミグ亡命事件では 急遽日本に駆けつけております >163 EP-3については、まず電子的にデータ、プログラムを消去する装置があり、その後手作業で 機器を物理的に使用不能にする手順だそうです 具体的には手斧でぶち壊すとか #right(){(112:167)} >自爆装置が付いてない機体を機密保持のため壊す必要が生じた場合、弾薬とかを爆発させたりするんでしょうか 戦闘機などの場合は放火します 飛行機はとってもよく燃えるのですよ 船の場合は艦艇にキングストンピンというのが付いていて、 これを取ると水がどんどん入ってきて自沈します #right(){(112:171)} 米機でも機密性の高いものには自爆(というか焼夷破壊)装置が付いているようです。 #right(){(112:system)} **「最大射程」とは具体的にどのようなものなのでしょうか? 最大射程は弾が飛ぶ最大の距離です。 が、最大有効射程(効果がある最大の距離)の場合もあります。 それと各種条件でいずれの距離も変動するので 必ずしもそれが限界と定まっているわけではないので注意して下さい。 使用弾を変えただけで、あるいは風があっただけで変わるものです。 #right(){(112:534)} **ゼンマイを用いた兵器は有ったのですか? 時限信管にはゼンマイが使われているものがあったと思う。 #right(){(113:255)} ドラムマガジン ゼンマイは兎も角、バネ鋼を用いる兵器は数えきれない程あります。 #right(){(113:256)} パーカッションの後の小銃にもそういうのがあったはず。 #right(){(113:257)} **http://html2.free.fr/canons/k5.htm >これの真ん中からやや下らへんの写真に写っているコンクリ製の建物は何なのでしょうか? 格納ハンガーではないかと推測。 文字は、"Musee"って書かれているのではないかな。 多分、フランス語でMuseumのことでは? #right(){(114:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} Musee du mur de l'Atlantique(大西洋の壁博物館?)にある280mm列車砲の写真らしいので、眠い人氏が書いたように格納ハンガー。 それも大戦中にドイツが建設したものと思われる。 文字に関しては上記のことからMUSEE(博物館)で間違いないだろう。 この列車砲は二両が現存し、もう一両はアンツィオ・アニーと米兵から呼ばれたもので現在はアバディーンにあるとのこと。 ちょうどアーマーモデリング誌で高橋慶史氏が連載でアニーのことを書いているので、興味があればそれを読むのがよいだろう。 #right(){(114:52)} **M1戦車やM16のMって何の略ですか? model #right(){(115:549)} **潜水艦や大型の航空機が敵の攻撃によって破損し、沈没(墜落)まで数十分ほどの時間がある場合、 >乗員は全員脱出することは可能なのでしょうか? 全員脱出することは可能でしょう。 全員が傷ついていないとか、通路が破壊されていないとかの要因が無ければ。 #right(){(116:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **ABC兵器とNBC兵器、どちらが正しい表記なの? どっちも正しい アトミックとニュークリアの違いだけ。 #right(){(116:15)} どっちかってーと、昔ABC、その後NBC、現代はまとめて突っ込んでWMD(大量破壊兵器)。 #right(){(116:system)} **軍艦、飛行機、船、その他乗り物に”命名”する慣わしがありますが、どういった文化的背景があるんでしょうか? 文化的背景と言えるかどうかは解りませんが… 軍艦に名前を付けるのは、一隻一隻を区別するためです。 同じ型の艦でも仕様や装備が若干異なる事もありますからね。 「○○級何番艦」と言うだけでも通じるでしょうが、 戦闘時の混乱の中で間違える危険性もありますので。 航空機や車両の場合、愛称を付けた方が搭乗員や整備士に解りやすい事もあるのでしょう。 あるいは最近の軍用機は商業的意味合いが強いので、かっこいい名前を付ける事によって 商品的価値を高めるといった狙いもあるのかもしれません。 ただし、航空機や車両については名前を付けない場合も多々あります。 例えば有名なゼロ戦は「零式艦上戦闘機」の略で、愛称はありません。 また自衛隊の最新式戦車である90式戦車にも愛称はありません。 ただ、両ケースとも現場では「ゼロ戦」「きゅうまる」等と略称で呼ばれていますので 結局、愛称もしくは略称は必要であるとも言えるでしょう。 また上記の例とは別に、個々の航空機に搭乗員が名前を付けるといった事もあります。 例えば広島に原爆を投下したB-29には「エノラ・ゲイ」という愛称が付いていました。 こういったケースは、その乗り物に対する搭乗員の愛着を深める、といった意味合いが強いものと思われます。 #right(){(117:761)} >日本では○○号と名付ける習慣があると思っていたのでゼロ戦に愛称がないのは以外でした、、 補足しますと、 当初、海軍には航空機に愛称を付ける風習はありませんでした。 ところが、陸軍が一式戦闘機に「隼」という愛称を付け、 この新型機を用いて活躍した「加藤隼戦闘隊」の活躍を大々的に 宣伝したため、以降、海軍も対抗して航空機に愛称を付けるようになりました。 #right(){(117:765)} ちなみに、大正時代に日本は八八艦隊建造計画と言う大規模な艦隊建造計画を立てたのですが、 その際に補助艦艇である駆逐艦の名前が足りなくなり、 一時期番号で呼んでいた事があったのですが、不評だった為に 以前と同様にキチンと名前を付ける様に戻りました。 #right(){(117:蒲田の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)} **戦闘機とか、艦船とか、戦車にはOSって積んであるのでしょうか? 米海軍の駆逐艦(イージスだったかどうか忘れましたが)のメインコンピュータのOSは、 WindowsNT4.0で、これがクラッシュしたので艦が動かなかったという話があるくらいでつ。 大体、戦闘機とか艦船、戦車のコンピュータには、最新のOSなんぞは搭載していません。 武人の蛮用に耐える為、かなり使い込まれたものが搭載されています。 精々、FAに使う位のものではなかったかと記憶しておりますが…。 #right(){(117:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} メインコンピュータではなかったような気も。 トラブルが重大なものだったというのは確かなようですが。 HOTWIRED JAPANのどこかにその件の記事があったはず。 #right(){(117:829)} ええと、なんか名前を忘れたけど米軍は簡単な自作OSを持っていたな #right(){(117:830)} アレは確か人員削減のためのスマートシップ計画とかそういう事情で 追加導入された香具師で、火器管制はやってなかったと思われ 火器管制はUnix系だったと思う。(うろ覚え) 90年代中頃の「世界の艦艇」で艦艇に乗ってる情報処理系の特集やってた記憶が有るが #right(){(117:836)} 90式戦車のOSは、どこぞのRTOSをいじったものだと言う話もどこかで聞いたことがあります。 RTOSじゃないと役に立たないってのは、まあ常識的に考えれば分かるレベルですよね。 #right(){(117:849)} ※2004年のログです **世界で初めて冷房をつけた戦車・軍艦は何なのか教えてください たぶん九七式中戦車が最初だと思う #right(){(118:356)} 最初の冷房付き戦車は中東諸国に輸出された戦後型戦車ではないぞ。 九七式中戦車(後に撤去)で初めて装備されたと思いますが #right(){(118:368)} 今、手元に資料がないのですが、日本の場合は、潜水艦(伊号6か15辺りかな)が フレオン式冷媒を用いた冷房機を取り付けた軍艦の最初だったか、と記憶していま す。 後、能取呂にもあったかもしれません。 給糧艦は、冷蔵設備にフレオン式冷媒を用いていたかも知れませんが。 アンモニア式冷媒を用いていたものも多分あったのでしょう。 いずれ、時間があれば調べてみませう。 戦車に関しては、第二次大戦後、NBC防御を行なうようになってから考えられて いるので、もっと新しいはずです。 中東諸国に輸出された戦後型戦車が最初かも知れません。 #right(){(118:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} としても、現代のクーラーの様なフレオンを冷媒とした冷房装置では無いですね。 昭和13年頃に投入された南海のフレオン冷媒の冷房車は、相当大掛かりな装置 (車体の屋根の約半分位を空調機器が占めている)ものですから、フレオンを冷媒 とする冷房装置は戦車には搭載出来ませんね。 とすると、矢張りアンモニアで冷却する形式でしょうか(他にも二酸化硫黄とか 使えるみたいですが)。 アンモニアの冷凍機なら、1873年に開発されていますから、その技術を応用 出来たかも知れませんね。 #right(){(118:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}※南方作戦の指揮官用に、気化熱を利用して冷風を出す装置が用意されていたとする説あり 時の首相、東条英機が、 「ビルマは暑かろうて。そんな暑い中、鉄の塊に乗って戦う戦車の中の人も大変じゃろうに」 という、老婆心により中隊長以上の戦車に搭載されたとか。 ソース的には「戦車兵よもやま話」 あと他の本でも読んだけど、その本のタイトルは忘れた。 #right(){(118:ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E)} 灯油ストーブくらいの大きさであまり効果がなかったから 装備してない車両のほうが多かった、とやはり戦車兵よもやま話に出てたぞ。 イラストにはオイルヒーター状の物体が描かれているが触媒などは不明。 #right(){(118:477)} **携SAMと牽引地対空機関砲を比べた場合、それぞれの向き不向き、あるいは長所短所は何でしょうか? >携SAMの性能向上による牽引地対空機関砲無用論みたいな話は無いでしょうか? ミサイルよりも弾幕のほうが有利な場合がある #right(){(119:956)} 牽引式どころか自走対空砲さえ、近年は新規配備はほとんどないけど。 #right(){(119:957)} SAMの性能向上に伴い機関砲の廃止が高射学校でも唱えられていたのですが、 対応時間の問題や、機関砲による弾幕が優位な状況もあると言う事で 次期機関砲も開発する事になりました。 携SAMは常時構えてるのがきついので機関砲と同一線上で語るのはどうかと 近SAMなら任務が重複してますがね。 #right(){(119:剣恒光 ◆yl213OWCWU)} >機関砲は常時構えてられるのか? 独ドルニエ社がスティンガーを2基乗せることが出来る簡便な三脚を出してますね。 商品名はトライポッド・アダプテッド・スティンガー。ドイツ軍で採用されてます。 長時間監視用だそうです。 #right(){(119:963)} まあ、ミストラルやRBS70みたいにハナから架台に乗せるようにしてるヤツもあるしな。 #right(){(119:964)} それは存じていますが、それにしても構えてなくては成らないのですね。 携SAMの重複武器はHMGだと思います。 で、携SAMはSAMとしての機能しかないのですが重機関銃はその他にも汎用が聞きますので、無くならないのだと思います。 #right(){(119:剣恒光 ◆yl213OWCWU)} 携行SAMで敵機は落ちるかもしれないが、HMGは自分の位置を教えるだけだろう。 #right(){(119:968)} 重機は対空火器ではない。 #right(){(119:969)} そうなんだが、陸自ではホーク陣地の自己防衛防空火器はHMGなんだな。 40kmと、800m _| ̄|○ #right(){(119:剣恒光 ◆yl213OWCWU)} 91式携帯地対空誘導弾やスティンガーの様な携SAMと、VADSやL90では照準方式が違い ますので、それぞれ条件によってという考え方が出来るかもしれません。 #right(){(119:973)} **兵器開発の過程などを細かく記した書物やHPはありませんか? それは漠然としすぎていて回答しがたいものがあります。 「工業製品の開発の過程を記した資料」を尋ねているのとほとんど同義です。 特定の兵器についての開発の実態についてでしたら この板の人間も多くの資料を示せますが・・・。 例えばAmazon.co.jpで「兵器開発」といれて検索するだけでも 無数の本がヒットするでしょう。それら以外にも無数に本はあります。 兵器全般について知りたいと言われると幅がありすぎて回答できないのです。 #right(){(121:753)} **敵味方識別装置は誤魔化して敵に自分を味方だと誤認させることは可能でしょうか? 誤認させることは相手の識別信号を完全に把握し、敵機の飛行ルートに沿って飛べばデムパの上では可能ですが、 そんなに敵機に近づくと視認で撃墜されちゃいます。混戦中だったら味方に撃墜されます。 #right(){(121:865)} まずこっちから暗号化した数字を送信 受け取った側が事前に知らされた数字(公開キー)とそれを繰り上がり無しの足し算をして さらに当日指定のキー(こっちは秘密。毎日変えるのが普通)を繰り上がり無しで足して返信 答えが一致すれば「味方」、不一致なら「ボギー」 この方法で事実上解読不能なそうな だから「ごまかして」誤認させるのは事実上無理 仮に可能だったとして国際法的には無問題 #right(){(121:867)} 67の補足になるけど 万が一誤魔化す方法があるとすればその暗号を作る側 (当日指定キーの方ね)の関係者になって情報をリークするしか無い。 情報を送れるタイミングの問題等から考えればまず出来ないけどね。 #right(){(121:881)} ちなみに米軍の場合、当日出撃前に少尉以上の地上作業員が操縦席横の JTIDS用メモリーカードスロットにIFF用暗号データを転送し その後、パイロットが飛行に関するデータが入った メモリーカードを挿入します。 ベトナム戦争前後は直接IFFモジュールに数字で構成されたパターンの暗号を入力してた。 #right(){(121:886)} **劣化ウランってどれ位硬いんですか? 固くないよ。すっげー重い(密度が高い)の。 #right(){(123:23)} ウランは硬いよ。 セラミックなんかと比べると重量のわりには弱いかも知れないが硬いのは確か。 ただ、装甲の場合は割れると嫌なので硬けりゃ良いってものでもない。 砲弾の場合は高速で標的に当たると砲弾も壊れて液状の動きをするので 硬さというよりは密度の方が重視されているはず。 あと、劣化ウランといっても性格には劣化ウランの合金なので ウランとはやや性質が異なる。 #right(){(123:61)} **コリオリの力は軍事的事柄にも大分影響を与えるのですか? 特に大射程の砲の照準を行う際には、コリオリの力は無視できない影響を与えます。 そもそもコリオリの力を発見したのは、大射程の砲による射撃の際に、計算された 弾着点と実際の弾着がずれる現象を分析したフランスの軍人ですし。 #right(){(123:143)} **スーパーチャージャーと排気タービンって同じだよね? 違う。 スーパーチャージャー(過給機)には、 メカニカル・スーパーチャージャー(機械式過給機)と ターボ・スーパーチャージャー(排気タービン式過給機)とがあって、 後者を短くターボチャージャーとも言う。 メカニカル・スーパーチャージャーを単にスーパーチャージャーと呼ぶこともある。 いずれにしろ「スーパーチャージャーと排気タービンって同じ」ではない。 #right(){(123:307)} 厳密にはイコールではありません。 排気タービン(いわゆるターボ)は、エンジンが生み出すエネルギーの一部 (この場合は排気)によってタービンを回転させ、 その力でシリンダーに送り込む空気を圧縮して出力を高めるという スーパーチャージャーの一種ですが、 スーパーチャージャーには排気を利用してタービンを回転させるのではなく、 エンジンの軸回転を利用してタービンを回すものもあります。 一般的には、この後者をスーパーチャージャーと呼び、 排気タービンをターボチャージャーと呼んで区別しているようです。 #right(){(123:308)} **タングステンカーバイトはWWIあたりでも徹甲弾に使用されてる? タングステンカーバイトの加工技術が工業的に利用可能になるのは、 1920年代になってからです。 >当時はロストワックス製法が出来たばかりの状態でHRC65以上の >タングステンカーバイトを加工する技術があったのでしょうか? タングステンカーバイトの加工技術自体は、前述のようにWWII以前からあります。 taper-bore gunの砲弾にはその技術が用いられています。 ロストワックス法というのが何かは知りませんが。 >徹甲弾はやはり戦車が大活躍したWWIIからでしょうか? >やはりハイスチール鋼(高速度鋼)程度のものが使われていたのでしょうか? WWI以前からあります。鋼製だけど。 #right(){(123:839)} WWⅠにおいて、ドイツ軍が対戦車用にタングステン弾を用いました。 小銃兵には5発、機関銃には50発づつ支給されたそうです。 初期の菱形戦車は実は軟鋼製なのでけっこう効いたようです。 #right(){(123:841)} タングステンは確かに強力なのだが量が少ない。 今と違って砲撃の精度が低かった時代ならなおさら。 だからWWⅡの時でもタングステンに統一できた軍隊は無いはず。 タングステンは産出場所が限られているから 戦争になると輸入が出来なくて手に入らなくなる事も多いし、 20世紀中ごろまではタングステンは一部で使われていた贅沢品と考えた方が良い。 (ごく一部というほどでもないけど) 今は先進国ならDU使用の国を除くと標準装備だが イラクは二一世紀に入ってからだって使えなかったんだから。 #right(){(123:845)} **サンチとセンチって何が違うの? 英語かフランス語か #right(){(124:212)} **なぜ現代では兵器開発が度々迷走するの? 簡単にいえば情勢と技術の変化に兵器開発のテンポが付いていけない。 現代兵器はシステムをさらに組み上げたシステムという構造なので、複雑怪奇相互干渉、まともに動かせるまでにえらい時間がかかるのが最大の原因。 そのために開発開始時と兵器に対する要求が変わってきてしまい、後付けで別機能を要求したり要らない機能が出てきたり。また技術の進歩が早く、 しかし完全には予想できないため開発開始時よりもずっと安くて良いパーツが登場して、それを組み込もうとしてみたり、 逆にその頃にはこれぐらいできてるだろうという技術が実は全然できてなかったり。 それやこれやで開発期間が延びる=単価が上がる=そのままでは取得数が少なくなって足りない。 となると、そのために作りやら工程やらいじる必要が出てみたり、高機能化してカバーしようとしてまた開発地獄に逆戻りしたりと・・・ #right(){(初心者スレ481)} **原潜や空母保有論でよく「最低三隻必要」(訓練,整備,配備)と言われてますが、どのような兵器であれ運用するには最低三つ揃える必要があるんですか? 海上自衛隊の護衛隊群だと1個護衛隊群を即応にするためとして4セットになってましたね。 何セット必要になるかはその兵器の調達数量やメンテナンスに必要な手間数で変化するかと思います。 1時間もあれば徹底した分解整備が終わる小銃を兵士一人あたま3丁も用意する必要はありませんし、戦闘機部隊としての定数を満たした上で 整備のために工場に送り返す飛行機はどのくらい必要かという話のとき、航空自衛隊であれば以前は定数プラス3割でした。 艦艇はもともと数が少なく、いったん整備にかかると数ヶ月、改装や(原子力推進の場合)炉心交換などで年単位になったりします。 なので「まったく使えない期間を無くそう」とするならば3セット欲しいということです。 ただしイギリス海軍の場合だとインヴィンシブル級のハリアー空母では経費削減のため3隻のうち1隻は予備艦扱いでしたし、 今度建造するクイーンエリザベス級は2隻でローテーションを組みます。 逆にアメリカみたいに空母を10隻も持つと炉心交換でドック入りする空母の「全体に対する比率」というのは低下したりもします。 #right(){(初心者スレ481:ふみ)} **西側兵器には東側みたいなダウングレードモデルは無かったんですか? ちゃんとある。 というか、ソビエトから各国に「与えられる」東側兵器と違い、西側の兵器は 使用国の好みに応じて仕様を変更するのが普通だったので、ダウングレードというか 「うちの国の使い方だとそんな高い部品は要りません」「じゃあ一ランク下ので いいですね」とか、そういう感じになるが。 例えば、日本が買ったF-4ファントムには政治問題になったので爆撃コンピューターと 空中給油装置が付いていませんし、西ドイツの買ったF-4にはレーダー誘導ミサイル (スパロー)の搭載能力と火器管制装置がついてません。 また、陸戦兵器でも「うちの国は核戦争なんかしないからNBC防護装置要らない」とか 「そんな高い照準装置要らない」とかでグレードダウンしてるのを買う(売る)って のはフランスがよくやってました。 #right(){(369:732)} 自衛隊が米国から兵器を導入するとき、米軍が苦労して仕上げて得たデータやノウハウの詰まった部分まで 買えるわけではないのです。  例えばP-3C対潜哨戒機の場合、米軍が収集、分類してきた様々な音紋のデータライブラリは貰えなかったし、 F-15戦闘機の場合、電子妨害装置は貰えなかった。 #right(){(369:735)} ちなみにモンキーモデルとは違うが、兵器を始めから後進国向けに開発する場合もある。 F-5 FREEDOM FIGHTER / TIGER II とか有名で、整備が楽で色々な任務にそれなりに使えてなにより安い。 だけど高級な機体にはかなわないってものだった。 海外供与用機じゃないけどF-16なんかも同じような理由で大ヒットしてる。 #right(){(369:739)} **第二次世界大戦中の兵器を、まだ配備してる国って、けっこうあるのですか? 物の大小にもよりますが、結構あります。 小さいものでは、たとえば日本。 陸上自衛隊の儀仗隊が持っているライフルですが、M1ガーランドです。 http://www.nda.ac.jp/ed/goh/ 大きいものでは、台湾。 1945年に建造された潜水艦を使用中です。 http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/%b3%a4%bb%e2%b5%e9%c0%f8%bf%e5%b4%cf%a1%ca%a5%c6%a5%f3%a5%c1%b5%e9%a1%cb #right(){(491:795)} **敵味方識別装置というのがありますが、味方を攻撃することは出来ないのですか? 一般にIFFとロックオンは別系統。全自動の場合は別だが、基本的にはロックオンして発射命令する系統に IFFが割り込む(発射を禁止する)ことはない。その判断は人間が行う。 #right{(363:195)} **ドレッドノートとかVT信管とかイージス機能とか命中率が格段に上がったシステムがあるのですが,実際どれくらい跳ね上がったのでしょうか? イージス艦は同時処理目標数10~12くらいとよく言われる(詳細は不明というか機密)。 これに対して在来の防空艦は分かりやすく、イルミネータの数=同時処理目標数。 VT信管は在来砲弾の3倍程度。これは有名なモリソン戦史なんかで米海軍の評価(1機撃墜破するための所要弾数) という形で比較されている。 ドレッドノートは…ありゃドレッドノートだから、ではなく統制射撃だからになる。 んでこれは命中率というより砲戦距離の延伸の効果が大きい。 #right{(初心者スレ501:501)} **EMP兵器は電磁パルスによる電子機器の破壊が目的だが、シールドしてればレーダーや無線そのものの動作に影響はないでしょうか? レーダーや無線はシールドしたら使い物にならないので、一種のブレーカー~フィルターのようなもので保護しているらしい。 それらで少なくとも一部はEMP対応しているので、EMP兵器を使用されても限定的な能力は残ることになっている。 #right{(502:)} **VT信管っていまでも使われているのですか? >戦闘機の機関砲をVT信管のにしたらどうなりますか つーか今の対空砲弾の信管は全てVTの発展型と思っていい。 ただし機関砲はいってみれば金属の塊。 これはつまり小さな機関砲弾を炸裂させても有効な打撃力をもった破片にならないため。 #right{(505:508)} 近接信管という意味でなら現在でも使われているが 用語的にはVariable Time Fuzeは最早廃れてProximity Fuzeが広まってる。 機構的には第二次世界大戦当時に米軍が開発した素朴で洗練されてないものは過去の遺産。 >戦闘機の機関砲をVT信管のにしたらどうなりますか 戦闘機の対空機関砲は複数発の直撃をもって敵戦闘機への損害を期待する程度の威力なので 根本的な問題として近接信管を組み込むメリットが見出せない。 #right{(505:509)} **携帯電話の電波をキャッチしてミサイルを打ち込めるって? 携帯電話の電波で照準…てのは10年以上も前からある話だろ? 今更疑問を差し挟む余地はないと思うけどな。 #right{(イスラエル軍スレ7:11)} イスラエルや米国、無人飛行機で個人をターゲット攻撃 http://wiredvision.jp/news/200803/2008031418.html この記事によると携帯電話使用者を攻撃可能らしい。以下引用  上空に無人偵察機を見つけると、武装勢力の兵士たちはトランシーバー経由で、携帯電話の 電源を切ってバッテリーを外すようにと仲間たちに警告する。イスラエルのハイテク装備によって 自分たちの居場所を突き止められるのを恐れてのことだ。  ガザ地区南部の出身でイスラム聖戦グループに属する兵士によると、無人偵察機が使われるのは、 主に個人を標的にする場合で、建物は狙わないとのことだ。  無人偵察機はたいてい、有人飛行機よりもはるかに高い上空を旋回飛行する。発射されるミサイルは 非常に破壊力が高いものが多く、着弾地点には深い溝ができるという。  無人偵察機が標的とするのはたいてい、歩いている人や、道にできた穴を避けるために減速している 車などの低速で動く対象物だと、この兵士は語った。 「無人偵察機は上空に小さな円を描いて飛んでいるように見えるが、ミサイルを発射する直前になると 減速する。他の飛行機とは全く違う。ミサイルが発射された跡も見えないし、音もほとんどしない」と 兵士は述べた。 #right{(イスラエル軍スレ7:10:ロボ-7c7c ◆Robo.gBH9M*一部改編)} >最近も、タリバンが「多国籍軍が携帯電話を位置確定に使ってるから、夜の間は停波せー!」 >言うたりしてたのは知ってるんですが、複数の基地局から最小でも100m範囲くらいの位置確定は >可能でも、ピンポイント爆撃の誘導装置としては使えるレベルなんでしょか…  携帯で大体の位置割り出したらあとはUAVにヘルファイア抱かせて飛ばして 辛抱強く上空で待ち伏せですかねぇ。  イスラエルだとアパッチがヘルファイア持って飛んで相手が車に乗ったらどかんだけど。 #right{(イスラエル軍スレ7:16)} どこの基地局の辺りにいるかは電源ONならいつでもわかる。 近くまで行ったUAVが基地局のフリして呼び出す。 呼び出しに応答した携帯は誘導電波を出してるようなもの。 当たらん方がどうかしてる。 #right{(イスラエル軍スレ7:17)} 問題は光学的手段で確認せずに携帯電波だけで攻撃するなんて ケースがどれだけ実際にあるかだろ。 #right{(イスラエル軍スレ7:18)} **中古の兵器の流通システムを教えてください。 >中古車屋ならぬ、中古兵器を専門に扱う商社なんてあるんですか? あります。 軍から払い下げられた中古兵器を民間会社が転売します。 国家から国家へ直接、中古兵器が渡される場合には、兵器商は仲介しません。 第二次世界大戦後、日本がアメリカから中古兵器を渡されたような場合です。 しかし、国家の体面上、そういったことができない場合があります。 旧西ドイツは、中古のM48戦車をイスラエルに売却しました。 しかし、その中間に何段階か経ています。 それに、中古兵器のセールスは商売人のほうが上手です。 長崎観光の目玉、グラバー邸のグラバーは、兵器商人でした。 アメリカの南北戦争が終わって余剰となった中古兵器や、ヨーロッパの中古兵器を幕末の動乱していた日本へ売り込み、大儲けしました。 中古兵器の商社では、インターアームズ社が有名です。 新品兵器も扱っているので、「中古兵器を専門に扱う商社」ではありまりせんが。 参考図書。 戦争商売―兵器売買の内幕 (1972年) ジョージ・セイヤー 田口 憲一 (- - 1972) 下記、ウィキペディアのトーマス・ブレーク・グラバーを参照ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC #right{(513:660 名前:霞ヶ浦の住人 ◆iOtf3Y3z8I)} **兵器の量産効果って大きいんですか? >90式戦車は300両の生産で価格が12億から8億に落ちたらしいけど、これは量産効果によるものなんでしょうか? >3割減ってあまりにも効き過ぎなような。 兵器は開発費用がすげぇでかく、その割に調達数が少ないので、数が減ると極端に一機価格が高くなります。 B-2でもF-22でもごく普通に見られる現象で、全然不思議ではありません。 #right{(356:259)} 開発費が100で、本体の原価が1の兵器があった場合、 調達数が10だと1台あたりの調達価格は11だけど、 100台調達すると1台あたり2になる。という理屈。 開発費以外にも生産ラインの設備費とかもあるしねー。 #right{(356:260*一部修正)} **近代兵器・現代兵器の定義ってありますか? 一応、軍事史的には ・第1次世界大戦で存在が確立された兵器(機関銃・軍事用航空機・装甲戦闘車両・潜水艦) が「近代兵器」。 ・第2次世界大戦~ベトナム戦争で存在が確立された兵器(航空母艦・核兵器・各種誘導兵器) が「現代兵器」。 ただ戦略爆撃機とかどっちに分類していいのかハッキリしないものもあったりする。 #right{(522:412)} 近代兵器・・・連発式または自動式の火器及び、動力を備え機動力を持つ兵器 現代兵器・・・近代兵器にFCS・ヴェトロニクス・アヴィオニクスのソフトパワー、メカトロニクスなど電子的・機械的補助により         高精度・長射程を達成し、尚且つ精密誘導が可能であったり、能力を大幅に拡張された近代兵器 #right{(522:421,三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **戦争が始まると新兵器の開発と現行の主力機種の増産では、どちらが優先されますか? この爆弾は湾岸戦争で空爆を開始して、イラクの強化バンカーを貫通できないことから 急ピッチで開発し、地上戦が始まってから届いて、2発実戦で使用したそうです。 http://www.fas.org/man/dod-101/sys/smart/gbu-28.htm イラク戦争についていえば、通常戦が終わって治安戦の現段階では現行の主力戦闘車両で戦争で 酷使したものの再生整備と現在の装備体系では不安な分野の大増産が並行して行われています。 後者の好例がMRAP、つまり仕掛け爆弾に耐えられる装輪装甲車やUAV(無人飛翔体)です。 #right{(532:91)} **兵器と兵器を物々交換した取引の例ってありますか? 第二次世界大戦中に逆レンドリースってのがあります。 レンドリースは米国から連合各国への武器援助だが、代償の一部として米国へ兵器提供。 例えばスピットファイアやモスキート、オースチン救急車なんかですね。 #right{(543:◆yoOjLET6cE)} **F-22とかイージスのコンピュータは家庭用のパソコンとは違う(古い)とはどういう意味ですか? >OSが違うだけなのか?それとも物理的に構造が違うのか? 民生品と違い、軍用品の電子機器は、一般市場ではすでに「枯れた」技術が使われる。 これは、軍用品と民生品に求められる条件が違うからで、軍用品はまず何よりも信頼性と耐久性、 過酷な条件下でも作動するタフネスさが要求される。これは性能よりも優先する。 ので、軍事兵器に使われているプロセッサなんかは、民間では考えられないような性能の低いものだったりする。 (ただし、それでも兵器を動かすには十分すぎるほどの能力がある。反対に言えば、民生品で求められるスペックが異常、っつうわけだが) #right(){(350:409)} **兵器の未来予想図が当たらないのはなぜ? >古い軍事雑誌をみると、「21世紀の海軍の予想」として「艦船の潜水艦化」や「誘導兵器の発達による航空機の無用化(若しくは無人化)」 >などが挙げられて>います。これらの未来予想図が成立せず、今のような方向性に兵器が発達していったのはどのような要因によるのでしょうか 予想時点では全く想像もしていなかった技術体系の要素が実際には絡むのが1つ。 例えばステルス技術ですが 一昔前の予想では全体的なフォルムに丸みをもたせ、一方向への反射波を低減するものと考えられていました。 しかし実際に現れたステルス技術は反射波を特定方向にまとめてしまうものでした。 このように登場すると思われていた技術でさえ、想像と現実の間には大きな乖離が存在することがままあります。 もう一つの要素は冷戦終結に代表される戦略環境の変化です。 予想時点で想定されていた任務の優先順位が全く変わってしまったのです。 故に求めるべき最優先の性能が変わり、その性能に合わせた最適設計が行われた結果がフォルムの変化となって表れています。 #right(){(561:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **GPS爆弾など最近はGPSを組み込んだ兵器が出始めていますが、GPSは電子妨害に強いのでしょうか。 本当かどうかは知りませんが、GPSの電波は天から降ってくるので 妨害が困難であると書いた記事は読んだことがあります 原理、内容は私には理解できませんでしたが… まぁこれまでの実績を見ると、従来型ECM機器では妨害困難であることは間違いないようです #right(){(30:746)} **測遠のためのレーザーが兵士の目に照射されると網膜が焼ける可能性はありますか? レーザーは危険なんで目に近づけてはいけません。 オプトエレクトロニクスの科目担当教授に拠れば、 網膜に数カ所火傷が出来るだけで済むそうですが(その部分が見えなくなる) 私は失明の可能性は相当高いと思います。 あと旧ソ連が戦車防御用の失明レーザー銃を開発していたはず。 でも、使い物にならなかったと聞いた覚えがあるです。 #right(){(31:大渦よりの来訪者 ◆Bzr3neko)} **米海軍の155mmAGSを単発のランチャーに詰めてゲリラ運用出来ないんですかね? 無誘導ですが、第二次世界大戦の末期に日本陸軍が、四式20センチ噴進弾と言うものを作っていました。 ロケット自体巡洋艦の砲弾を改造したもので、発射機は梯子みたいなものです。 これは硫黄島などで利用され、米軍はこれを「バッフリーワッフリー」と呼ばれ、恐れられました。 また、陸上自衛隊でも、敵陣地への急襲を目的として直径30センチの67式 30型地対地ロケット弾と言うものを装備していました。 これは二連装で、装輪トラックに搭載して移動します。 面制圧というのからすると効率が悪いと判断したのかも知れませんが。 #right(){(31:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **催涙ガスが撒かれるような事態になった時、なるべくまきぞえを食わないための対処法を教えて下さい 暴徒鎮圧のために街中で使われるが、慣れると意外と平気 涙と鼻水が流れっぱなしだからちょっとかっこわるい 皮膚が刺激されるが絶対に触らないこと 痒くなることもあるが、掻きむしるなど論外 水道の蛇口等で洗い流すべし #right(){(31:122)} **モンキーモデルって何ですか? 輸出用の手抜き品です #right(){(32:703)} **戦車でよくある静油圧変速機ってどういう変速機なんですか? ポンプ等を介さずシリンダtoシリンダで閉鎖系を構成する油圧系です #right(){(32:390)} **銃身とか薬莢なんかに良く使われる真鍮(鋳鉄?)って鉄と比べて何が違うのですか? 真鍮(黄銅)は銅と亜鉛の合金です 十円玉(銅)と五円玉(黄銅)を見比べて 分かるように真鍮は空気中腐食しにくく美しい色合いを保ちます、 但し、海水や酸アルカリには弱いので海軍関係には使われないのではないでしょうか。 そして、冷間加工性(熱しなくても加工できる度)が高く 良く加工硬化するので古くから親しまれた金属です。 鋳鉄は鋼より多い炭素と含む鉄の合金で湯流れ等が良いため文字通り鋳造に適してます。 #right(){(34:機甲自転車)} 真鍮(黄銅)は、深絞りと言う加工に適しています。 薬莢のような、深いカップ状で、しかも口先がくびれた形状は、 伸びの良い金属でなければ、加工できません。 ただし、黄銅の中でも快削黄銅というものは、伸びは無く、 その代わり、切削加工に適しています。 #right(){(34:469)} **兵器の「ブラックボックス」って具体的にどんな状態ですか? 軍用品に限らず民間航空機などでも企業機密の部分は ユーザーの方で整備することができずメーカー修理になったりします。ただ、全てがきっちり 箱で囲ってあるわけではなく例えばイージスシステムならその装置全体あるいは一部分が機密 指定になっていて触れない状態を指して「ブラックボックス状態」と呼んでいることの方が多いでしょうね #right(){(45:748)} モノホンの「ブラックボックス」になると、電子部品や基盤の一部を完全に樹脂で 固めて樹脂を削ろうとすると基板が割れたり素子がとれたりというレベルで封印 してあるのもありますが、大概は鉄板でガード板がついてて、ネジのところに 封印シールが貼ってあったりとか、ソフトウェアに関しては特別なコネクタと 特別な吸い出しツールがないとコードにアクセスできなかったりとか、そういう レベルなので、こじあけて中身を見たり、盗んだりするのは割合簡単にできます。  ただ、当然の事ながら、そういう事実が発覚すれば国と国との問題になりますから 国家レベルでのペナルティ(賠償、とか継続した部品引き渡しの停止、とか実行者の 刑事訴追・犯罪人引き渡しとか)が課せられますので、よほどのバカでない限りはそんな損なことはしないです。 #right(){(45:海の人●海の砒素)} **RDXとはどんなもの? トリメチレントリニトロアミンが正式名称の爆薬。 #right(){(45:名無し軍曹)} **現在でもどこら辺に真空管がどの様に使われてるのか教えてください。 真空管の機能は完全にダイオードで代替出来るから 趣味の範囲、骨董品の交換部品とか #right(){(36:機甲自転車)}] **あと軍事機器全般って保険は入れるのでしょうか? 兵器は元々、破壊される事が前提なので 戦車や戦闘機、軍艦等は保険には入れません。 衛星は知りませんが。 #right(){(39:594)} **「MEKO」とはどういう意味でしょう? Mehrzweck-Kombinationtypeで”多数(多目的)の組み合わせ”という意味。 兵装のモジュール化が進んでいて、輸入国の様々なオーダーに対応できます。 イメージ的には、DELLコンピューターのようなものと思ってください。 #right(){(39:941)} **ミサイルランチャーとかロケットポッドとかの「ランチャー」と「ポッド」ってどう違うんですか? launcher 1 発射筒[機]. 2 (ミサイル・宇宙船などの)発射装置. pod 〔空〕 ポッド 《燃料・エンジン・弾薬などを納めるための翼下に取りつけた細長い容器》 #right(){(41:眠い人 ◆ikaJHtf)} **屑鉄屋が廃兵器を買うことってどれくらいあるんですか? 佐世保や呉だと、自衛隊の廃棄兵器を買い取ってスクラップにしている屑鉄屋が あるようですね。 一般の銃砲は、必ず銃砲店で使えないような状態にしてから廃棄するそうです。 (その後警察に廃棄届を出さなくてはいけない) #right(){(43:17)} **巡航ミサイルのジャイロに使われているベアリングの精度は家庭用ビデオデッキのものよりも低いというのは本当ですか? 事実かどうかは知らないが、軍用品は民生品と規格が違って耐衝撃性や耐久性に 関しての要求がはるかに厳しい。 そうだとしても精度よりも信頼性を重視しただけのこと。 #right(){(43:134)} **戦車や装甲車,ヘリコプターの燃料は車に使うような普通のガソリンと同じ者なのでしょうか? 戦車、装甲車は主に軽油。 ヘリは灯油系の通称「ジェット燃料」。 ・一部に例外あり どちらにせよ爆発しやすいガソリンではない。 #right(){(44:バーナー保守員 ◆HosyuUiU)} **油気圧サスペンションって油と空気はそれぞれ何に使われてますか? 簡単に言えば、油と空気(窒素ガスらしい)は車のサスペンションの それぞれダンパーとバネに相当します。 油圧シリンダーから油を出し入れすることで車高の調節をするのです。 #right(){(45:名無し軍曹)} **ブラックボックスだからといって解析をまったくしないということはあるのでしょうか? その装置の働きを外的に観察してその後の参考にすることは当然やってます。 しかし直接的に手を出してしまい、もしばれでもしたら目ん玉飛び出るほどの違反料とられ 信用を完全に失ってしまいます。またそれなりの金額を保険金として相手国に 預けていますが、それも返ってこなくなることもあり、その金額を考えると得策ではないです。 昔韓国かどっかがやってえらいことになったことがあったと記憶している。 ちなみに軍用品の場合ですが、機械が故障して、どうもそれがブラックボックス回りだと いうことになった場合、当然輸出元の国の技官を呼んで見てもらうことになるのですが、 故障してるかどうかに関係なく、「見てもらう」だけでベラボーな金を請求されまし、 もし故障でもしていたら、もう大変んなことになってしまいます。 輸入すれば安くなると思ってる人はこのへんのこと、どう思ってるんでしょうね? #right(){(45:755)} **弾薬などがどのくらい持つものか教えくれませんか。 物にもよりますがミサイル(海)で15年くらいでしょうか。 例として、英海軍のタイプ22型フリゲートHMS SHEFFIELDは、搭載していたMM38エクゾセミサイルを 耐用年数切れとして先年撤去しています。(艦の就役は86年) 処分の方法ですが、実際のところ燃料を燃やしてしまう(つまり使ってしまう) のが一番手っ取り早いようで、訓練名目でロシアSSBNがSLBMを弾頭外して発射したとか、 某空軍が期限切れ70mmロケット弾を大量にばら撒いたとかそんな話を聞いた事があります。 ついでに、廃弾薬は専用の施設で処理してるみたいですね。 #right(){(45:名無し軍曹)} 先進国などの普通の国の軍隊は、定期的に弾薬を民間に放出します。 安全保障の一環で、弾丸メーカーに、毎年一定量の生産を保証した上で、備蓄し、 自ら定めた基準の年限をすぎたら、市場に安く放出。というパターンです。 本当の意味での使用期限は、ワルシャワパクトのカンヅメでの保管されている弾丸が この先どれだけ品質が保たれるか、未来の検証を待たなければならないのかも。 #right(){(45:980)} **兵器の呼称決めの際、他国への配慮というものはあるのでしょうか? まったく問題ありません 兵器の呼称は、それぞれの国内問題です 例えば、ファントムにF-4Jというのがありましたが、日本は文句をいわないでしょ? イスラエルに輸出されるタイプも欧米では「J」をつける例が多いけど、イスラエルも F-4Jにクレームはつけていません #right(){(46:48)} **航空機を撃墜できる→対艦ミサイル等を撃墜できる→ミサイルを撃墜できる→ICBMを撃墜できる、ということになりませんか? ICBMの場合は弾しか落ちてきません。弾道飛行させる分には加速が終わってしまえば他の部分は邪魔なだけです。 「弾」だけが落ちてくるんですから、近接信管を起爆しても飛行を中断する訳じゃありません。  直撃して運動エネルギーで破壊しなければならないわけで、大気圏外で空力制御が使えない=スラスターで制御する弾頭の 開発等の技術的なネックが存在する訳です。 #right(){(46:216)} **VT雷管って何ですか? だれかがVT fuzeというのを訳し間違えたんでしょう。 VT stands for variable timeですが、これは防諜上の欺瞞手段でして、 小型の真空管と電波発信受信機能を組み込んだ近接信管です。調時機能はありません #right(){(46:359)} **人体に触れると溶けるという厄介な燃料があるそうですがどういう感じに溶けるのでしょうか? おそらくそれは、Me163などに用いられた「ヒドラジン」だと思います。 ヒドラジンの人体に対する影響は「商品安全データシート」に書かれています。 #right(){(46:801)} **ワルター機関って簡単に答えるとなんなんでしょうか? 過酸化水素を触媒分解して酸素を発生させた後は、燃料を燃焼させて発生したガスで ガスタービンを駆動させまする。 #right(){(48:57)} **軍事兵器で燃料電池使っているものってあるんですか 水素酸素の電子移動が基本ですが、アルコールを分解して水素を得る方法も あり、また電子移動が可能であれば水素酸素に限る必要もありません。まあ 効率と運営の都合上、液体酸素とアルコールや天然ガスの類というのが流行り そうです。軍事的には潜水艦のバッテリーに替わる長期駆動可能な動力源として 注目されています。原子炉ほどではないので、数週間、低速で動ける程度ですが、 原子力潜水艦よりずっと静粛なので、近海での潜水艦戦にとっては、原子炉より 有利とも言われています。終生コストでは原子力潜水艦より安価でもあります。 #right(){(50:895)} 魚雷などでは海水を電解液に使う海水電池も使われる。 海中に投射されたあとで海水を取り入れて発電開始。 #right(){(50:906)} **軍用の航空機や艦船は多くが灰色の塗装がされていますよね。どういう意味があるのでしょうか? 航空機にとり灰色が一番空にとけ込む色であり、艦船にとり灰色が一番海にとけ込む色なんです。 低空を飛行する航空機の場合、下面は灰色にしてありますが上面は上空敵機から目立たないように カーキ色や緑色になっているものもありますが。 #right(){(71:385)} 航空機の色は一種の迷彩です。そして殆どの空に対応できる灰色が主流です。 ロシア機だと青とか水色の迷彩も行われています。 艦船の迷彩はかつて行われていました。今では行う必要が無いので塗られていません。 #right(){(71:386)} **現在の世の中で武器として作られたものがお役御免になったあと生活用具なり日常の道具の代わりに第二のご奉公を果たすケースってありますか? 艦船なら、英国が建造したフラワー級のコルベットとか、カースル級のコルベットは 商船構造だったりするので、商船に改造されて使われたりしました。 関西汽船が第一次大戦後運航した客船も、元は、第一次大戦中に建造されたフラ ワー級コルベットだったりします。 他に、護衛空母として建造されたものが商船に転じたりもしていますね。 航空機だとランカスターがランカストリアンに改造されて貨物輸送機となったり、米国 などではS-2やらP-2Hなど爆弾倉を有している機体が森の消火機に転身したり、 ヘリコプターが交通渋滞の監視機になったりしています。 #right(){(585:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 軍艦が商船に変身する話は探せば結構あります。 日清戦争の黄海海戦において艦長が戦死するほどの苦闘を強いられた砲艦「赤城」は、 海軍から除籍後に民間に買い取られて主機を換装し、尼崎汽船の貨物船「赤城丸」として 長期間活躍しました。昭和26年に廃船になった時の船齢は通算で63年でした。 アメリカでは、第一次世界大戦中に量産した平甲板型駆逐艦、いわゆるフラッシュ・デッカー のうちの4隻が民間に売却され、バナナ・ボートとして活躍しました。 #right(){(585:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **軍艦や戦闘機、戦車などはH&Kが作ったXM-8みたいにモジュールを交換することで用途に合わせて変更できる兵器ってあります? >たとえば主力戦車の対戦車用の砲塔を対空砲塔に交換など モジュールごとと言うのはちょっと違うかもですが、軍艦ならMk41VLSなどが 中身を変えることで対地対空対潜と何でもござれです 対空戦車を開発する際に主力戦車の車体を流用することはあるが、最初から交換可能になっているものは無い もしできるようにしてもXM8などと違って前線でできる改造ではないので意味が無い 戦車とかはファミリー化など車体を共通にして対空車両を作ってる例がある。 ドイツのレオパルド1の車体を使ったゲパルト、74式戦車の車体を使った87式とか。 艦船ではドイツのMEKO型フリゲートファミリーがある。 どっちにしろ現地で武装の換装なんて事はやれないけど。 #right(){(587:644-646)} 米軍の37mm M3対戦車砲にはM51B1徹甲弾のほかに、M63榴弾、M2キャニスター弾が 使用可能でした。 キャニスター弾とは対人用の散弾で、M2キャニスター弾の弾頭重量は0.88kgあり、 約300m飛翔した後に炸裂し、122個の散弾を飛散させました。 M3対戦車砲は、対日戦においては対戦車砲としてよりその高初速を生かして特火点への 集中射などに用いられています。 #right(){(587:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **献納兵器って日本以外にもあるんですか? >あと軍艦は献納されてないんでしょうか? ww2のソビエトにはあったぞ。 後、軍艦では無いけど韓国が海上警察の巡視艇を民間ファンドで 費用集めて建造するという話が有りました。 #right(){(333:370)} 蛇足ですが、英国の戦艦Queen Elizabeth級は元々計画が4艦だけだったのですが、Malay植民地からの 献金で5番艦Malayaが建造されました。 巡洋艦なんかでも結構あったりします。 Ottoman Empireなんかでは、自国の海軍艦艇があまりにもしょぼいので、国民挙っての軍艦献納運動と 言うのを行い、そうして導入された駆逐艦4隻には、「国民の精神」とかなんかそういう名前がついていた と記憶しています。 後、Finlandの冬戦争やSpain内戦の時には、他国から寄付と言う形で飛行機などの献納を受けています。 #right(){(333:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **国産装備品の名称ですが、64式はロクヨン式、90式ならキュウマル式と発音しますよね。では01式はなんと言うのでしょうか。 昔の陸軍や海軍の飛行機が参考になんじゃない? 00零式戦闘機(レイシキ)ゼロ戦(れいせん) 01一式陸上攻撃機 01一式戦闘機(イチシキ)隼 02二式戦闘機(ニシキ)鍾馗 01はイッシキでもイチシキでもいい気がするんだけど。 #right(){(自衛隊板初質スレ12:74)} 00式の読み方は「マルマルシキ」 01式の読み方は「マルイチシキ」 #right(){(自衛隊板初質スレ12:77)} **兵器国産にする必要あるの?外注の方がやすいなら、外注の方がええやん。 兵器調達については通用しない。 弾薬・交換部品が安定供給されるか、軍事的緊張が高まったり、戦時消耗が 激しくなった際に追加調達が容易であるか、等の観点があるため。 国産であれば心配がなくなるため、主要兵器は国内生産が望ましい。 #right(){(324:344)} **CIWSは防空に有効という話を聞きますが、建物の屋上や車両搭載の地上発射型のCIWSってないんですか? ファランクスだとユニットの重量で6t VADSでぐぐってみり。 中国軍がゴールキーパーCIWSのコピーを車載化している ほかにもロシアのカシュタンとツングースカとかスイスのミレニアムとスカイシールドとか #right(){(321:54-65)} **兵器を改修していてもベースの旧式化でコスト的に見合わなくなってくるってことはあることらしいですが、AIM-9XやAH-1Zみたいに別モンになるまで改修するのは何でですか? 民主主義国家であれば、新規に開発すると、議会などを説得するのが大変に なりますが、改良型ということにしておけば、元々、量産の為に予算を出してい る訳なので、余計な説明や資料を出す必要もなく、議会を通りやすい訳です。 古い例ですが、昔、日本のFXをF-104と争ったF11Fは、議会対策の為にF9F-9 として開発予算を取得していますし、他にもその様な例は多数あります。 #right(){(321:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 眠い人のなかなかうがった回答も一面だと思いますが、メカ的に言うと・・・ ベースの旧式化といってもミサイルなどでは下手に大改革するとインフラ(発射レールとか母機の特性とか)から 全部変えねばならないので、基本的な外寸、重量等を可能な限り変えないように新型を作ります。 すると、ロケットエンジンは大巾に改良され、弾頭は破壊力が増し、 誘導装置はまったく別物になって、ベクタードスラストまで追加されても 外形は同じ、メーカーは同じ、ということになり、特にそれまで定評のあるミサイルであれば、 改良型とするほうが、いろいろな意味で簡単(実際改良型だし)になります。 逆にいえば、別物を最初から作ろうとすると、インフラへの適応を考えれば なんだか改良型と変わらんものになり、徹底的に変えればインフラから大規模な投資、冒険が 必要になる。まして新参メーカーでは基礎的な開発からノウハウの蓄積、信用を得るまで大変。 それやこれやで、同じメーカーの改良品がシェアを占め続けるわけです。 ミサイルは消耗品だから、改修といっても結局新品作るわけだし。 潜水艦みたいなデリケートで使用条件によって大きく性能が低下してしまうものになると、 改修ではなく新造(あるいは改良型新作)の方がベターだったりします。 #right(){(321:701)} **IFF(敵味方識別装置)って、装置が特定の電波を受信して、味方を特定してるんですよね。 >じゃあ同じ電波を発信すれば簡単に味方のふりができちゃうんですか? 電波を出せばそれで良いのではなく、特定のコードに対して相応したコードを返さないと無効です。 コードは変更されますし、同一時期でもいくつかのモードが併用され、「今日はこのモード」と指定されます。 この設定を間違って同士討ちで落とされた米軍機もあります。 IFF Questions & Answers Some Frequently asked Questions about the History and Development of IFF Systems ttp://www.dean-boys.com/extras/iff/iffqa.html #right(){(319:349,350)} **一つの兵器の取扱説明書ってどれくらいの量でしょうか? >モノによっては書斎一つができそうなくらいあると聞きましたが。 兵器として使うには、単に引き金がここ、だけではだめで、戦場での使用方法から訓練方法、 訓練をクリアしたかどうかのテスト方法から放棄するときのこわし方まで必要になります。 一例を挙げると http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/23-31/index.html ただ、これは使用側の取説であり、メンテ側になると、特に複雑な兵器システムになると、 また違うレベルのものになります。 http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/navy/nrtc/14110_ch7.pdf イージス艦で(アーレイ・バークかタイコかは知りませんが)20トン、という説があります。 #right(){(319:765,766)} **模擬武器ってみんな青なの? >ニュースで訓練の映像を見たらM16の青い模擬銃を使ってましたが >たしかAAM-3の模擬弾も青だった気がするんですが カラーコードとして、訓練用の安全な機材、と言う意味で青色に塗られて居ます。 青色の模擬銃はトレーニングガンと呼ばれ、安全な取り扱いをレクチャーする際に 危険な取り回しを実演する時に、安全なものであるこれらの機材を使用します 取り扱いの訓練では、実弾が出ない安全な模擬銃でないと事故に直結する為で 訓練機材としての青いカラーリングは万国共通です。 #right(){(623:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **同じ品質の鉄板(装甲)でも分厚い一枚板と薄い鉄板を何枚も張り合わせたのでは被弾時の防御力に差が表れるものでしょうか? >例えば厚さ「10センチの一枚鉄板」と、「厚さ1センチの鉄板10枚はり合わせ」。 大きな差がでる 着弾の衝撃は構造の弱いところ、この場合では重ねた鉄板を接合したリベット穴に集中し、板が吹っ飛んで周囲の味方に大損害を与える 何十cmもある分厚い鉄塊よりも薄い鉄板の方が扱い易い。 同じ効果が期待できるなら、戦艦の装甲も積層鉄板で作ってたはずだわな。 #right(){(315:17,26)} **試作っつーのはその時ありえる最高性能の物を積み込んで、量産型はそれを省いているから、試作機の方が強い? >とガンオタの人が言ってましたが本当ですか? 試作時にはいろいろな不具合が出ます。 ひとまず動かないとどこが不具合かすらわかりませんから、 安全係数をかなり大きく取って作ります。 その後、過剰な部分を削り、量産上面倒な部分を省き、あるいは変更し、 メンテが面倒な部分を省き、あるいは変更して量産品にたどり着きます。 量産時のコストを考えてスペックダウンすることもあります。 量産機でも改良を重ねた最終型ぐらいになると、技術進歩による性能向上もあって 最強近くなるでしょうが、初期量産型だとそうはいかない。あとはその機種と開発、製作方針しだい。 #right(){(314:356)} **軍が自軍の兵器を役に立たなかったと明言してる資料などあるのですか? なんぼでもあります。 例えばフェアリー・アルバコアがソードフィッシュに戻されたのは現場のそういう評価・報告がとても 無視できない内容・量提出されたからです。 それでなくともある程度時間を置いて冷静な目で見直し、役立たずの烙印を押された事例はいっぱいあります。 軍が、自分の手で、欠陥を認めた文書を残しているのです。 #right(){(618:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)} **UAEが買ったルクレールや、オーストラリアが買ったM1A1の弾薬や予備部品は、その国で製造しているのでしょうか? >それとも購入元の国からその都度購入しているのでしょうか? 豪州くらいなら製造はするかもしれませんが、発展途上国では、余程のことがない限り、 部品、弾薬は輸入です。 一応、ストックはしますが、逆に言えば、政治体制などが変わってしまって、その供給国 からの部品供給が絶たれてしまえば、その国の装備体系は致命的なことになる訳です…。 #right(){(309:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦闘機や戦車などがロールアウトされたといった場合、それはすぐに導入、実戦配備が可能ということでしょうか? >それとも一応完成はしたけどまだ配備には時間がかかるということでしょうか? それが試作機であるならば、それから実用試験をして改修して、やっと実戦配備となります。 完成機であっても、一通りの試験を実施しなければ、実戦配備出来ません。 てことで、配備までに時間が掛かると言うことで。 #right(){(306:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **資産家や貴族が軍用機を買って国に寄付するってのがありましたが、あれ国としては嬉しいの? >数機ばかりでなにか変わるとは思えないんですけど・・・ 市民とか団体の寄付を集めて買うケースもよくあったが、つまりは「国の勝利のために皆が協力してる」というイメージが大切。 日本の場合、報国号・愛国号という形で献納運動があったらしい。 団体で行う例が多かったようだ。 http://www.ne.jp/asahi/aikokuki/aikokuki-top/Aikokuki_Top.html ちなみに貴族がやったのというと、スウェーデンのローゼン伯爵が有名だが それなりにフィンランドで感謝されているらしいので、嬉しかったんではなかろうか。 #right(){(639:30-31)} 戦争には金が要ります。増税して戦費をまかないましたが、それでも足りません。 国民が飛行機を買うとして、国に金を寄付してくれれば、助かります。 なお、形の上では、1機分の金を寄付したようになっていますが、それは宣伝と想像します。 零戦で当時の金で11万円しました。とても個人が寄付できる金額ではありません。 少尉の月給が75円でした。年額900円。122年分の年収が必要です。 下記、陸軍愛国号献納機調査報告を参照ください。 http://www2.ezbbs.net/18/aikokuki/ #right(){(639:霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk.)} >民間人が軍用機買ってそれを現物奉納してるのですか? 申し出があった段階で陸海軍と協議し案分して献納機として納入されてます。 軍経由で注文して軍に納品、本人には機体番号の書かれた献納証書が 届くんだけど。当然、寄附は1機体1口で。 愛国126号 中島式輸送連絡機 片倉兼太郎が19万円を寄贈(出典 航空時代昭和12年9月号) 愛国130号 95式戦闘機 宮澤松三郎が7万5千円の小切手で戦闘機献納を申出(出典 航空時代昭和12年9月号) 個人での献納はさすがに多くはないがゼロでもない 10万円出せば飛行機1機買えた時代にそのくらいポンと出せる大金持ちは確かにいた http://www.e-tmm.info/gakugei-6.htm 2.飛行機献納申出書(控)に 荒野権四郎が個人名義で艦上爆撃機1機を献納したく代金10万円を納めるつう書類が見れるぞ ちなみに現代のおカネにして約3000万円とも書いてあるな #right(){(639:148-152)} **2つの兵器を、1つの兵器でまかなおうとして新兵器を開発したものの、中途半端になってしまい役に立たなかった…という例はどのようなものがあるでしょうか? フランス空軍が1933年頃に爆撃機、戦闘機、偵察機を統合した汎用機を作ろうとしたBCR構想とか。 結局中途半端な性能しか満たせず、爆撃機や偵察機として使われた。 http://military.sakura.ne.jp/world/w_potez63.htm http://en.wikipedia.org/wiki/Breguet_693 F-111は米空軍のF-105後継の戦闘爆撃機と米海軍のF6D(開発中にキャンセル)後継の 艦隊防空戦闘機の開発計画を統合したものだが、海軍版は重量超過等によりキャンセル された。この計画の要素技術を流用して再計画したものがF-14。 空軍型は一応実用化されたものの、空対空戦闘能力はほぼ皆無((前任のF-105は結構な 対空戦果をあげている)となった。攻撃機/小型爆撃機としての評価は相当高いけど。 日本陸軍の92式歩兵砲。 従来の平射歩兵砲(37mm)と曲射歩兵砲(70mm)を統合しようとして作られたが 出来上がった70mmの砲はあまりの砲身短縮化により発砲音がものすごく、簡単に位置を暴露する上弾道も不安定 とても平射用途には使えず、曲射でも命中率が悪く射程も短かった おまけに信管の脱戻(要するに撃ったときやら命中したときの衝撃で外れて落ちる)が頻発し、不発が異様に多かった それでも普通の形式の砲としては非常に軽量だったことと、命中率が悪いといっても迫撃砲よりはマシだったので最後まで使われた #right(){(646:555-557)} **各国の軍隊には武器や兵器を整備する武器科という兵科(職種)がありますが、そもそも使用後の武器や兵器の整備というのは使用した本人がやるものではないでしょうか? >兵士でも直せないような状態だったらメーカーに送ったほうがいい気がしますが 武器科と呼ばれるものが無い国も多いぞ。 あと「武器」と言ったって、ピストルから空母まで様々なんだから一概には言えない。 例えば戦車だと(時代や車種によるが)点検整備や野戦修理程度なら戦車兵がやることが多く、 エンジン交換や被弾箇所の修理などは整備班、大破したものなどは持ち帰って工場で修理となる。 #right(){(649:484)} **爆薬・砲弾等に取り付ける雷管だの信管だのは人が歯で噛んだだけで爆発するほど爆発しやすい物なのでしょうか?  「歯で噛む」というのなら爆破用の「雷管」でしょうね。 TNTやC4等の爆薬や爆索に装着して爆発させる雷管には主に「電気式」(コードを引いてキーを回すと回路に電気が流れて起爆する)と「非電気式」(導火線のモンロー効果で起爆する)がありますがどちらの信管も強い衝撃が加わると暴発する可能性があります。 非電気式の場合、導火線と接続する際に雷管の尻と導火線の口とを工具で締め付けて固定しますが、工具や時間が無い場合や横着者は歯で噛んで固定することがあります。 この際運悪く強い衝撃を与えてしまって暴発することがあるようです。 ちなみに暴発しても致命傷を負うことは稀ですが、手の中でなら5指を吹き飛ばすくらいの威力はありますので口の中ではさらに酷いことになるでしょう。 まあ、あくまで「強い衝撃を与えたら・・・」のことなので頻繁に暴発が起こるわけではありません。 (そうでないと工業品として扱えない) 一つ蛇足を、  雷管は「衝撃」だけでなく「静電気」でも暴発する可能性が有ります。 (だから爆薬や雷管(信管)を扱う場合は作業前に必ずアースします。) #right(){(294:ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA)} **兵器のOSでWindows使ってるやつあるんですか? 中国軍が使ってるのはフリーのBSDシリーズをベースにした銀河麒麟ってOS LSBに対応してる珍しいOSのためLinuxとの互換性が高い ただ麒麟が完成したのは最近だからまだLinuxも残ってるかな? そもそも軍隊が普通のパソコンとかで使うならともかく システムをWindowsにするのは稀 #right(){(684:162)} アメリカはWindowsをけっこう基本OSに使ってた気がしますが。少し古い話ですが、 米のイージス艦、ヨークタウンがWindows NT不調のため、帰港(確かタグボートに引かれてではなかったか) せざるを得なかったというニュースを見た憶えがあります。確か2000年前後。 最近はLynuxに移行したらしい? http://www.strategypage.com/htmw/htiw/articles/20081225.aspx で、上記にも出てくる英海軍はXPのバリエーションにウイルス食らって、トラブったらしい。 http://www.linuxjournal.com/content/newstradamus-reports-navy-nailed-virus #right(){(684:system ◆systemVXQ2)} Windowsの不具合については色んな噂が飛び交ったが、結局の所、無理矢理短期間で納品させたソフトウェアで 通常運用と違うケースのテストをやったら、2時間半程度復旧しなかったってのが実際の所らしい。 #right(){(684:173)} **兵器の命名基準について >日本製兵器の名に使われる数字は、正式採用された年、あるいはF1→F2支援戦闘機の様に同種兵器で採用された順番に並んでいます。 >一方外国製兵器には、採用年を使ったり、採用順通りの物もありますが、どこから湧いてきたのか分からない数字も多いです。 兵器の名称が、事務的に決められるようになったのは、銃器のように工業製品の一つとして 量産され、軍用はもとより広く民間にも販売されるようになってからの事です。 それまでは、軍艦のように、国家の威信を代表するようなものにのみ、 命名基準のような決まり事が早くからあったようです。 近代以降、自らの発明した武器を軍隊に採用させた場合、例えばガットリング銃の様に、 個人名が武器の識別記号のように用いられる時期もありましたが、 ソビエトでは優れた武器を発明した報償として、武器の名前に個人名がついたりします。 また他の国では、武器の製造者が企業になってからは、採用するにあたり、 テストによってふるいにかける必要が出て来た事から、主に採用した年度、 すなわち開発完了し調達を決定・予算化した年度を名称に取り入れるようになりました。 これは主に銃火器についてのお話ですが、他の兵器も似たり寄ったりで、 日本のように西暦と皇紀とを混用した為、百式だの零式だの十四年式だのと、 混乱を来たした例は多数あり、現在は国ごとにある程度の基準が決められて居ます。 米軍の場合、隠し番号が結構あります、 例えばM16はM14からAR-15の仮採用から制式採用にあたり決まりました。 ちなみに改良型のM16A2は隠し番号がM17で、H&KのXM-8が採用された場合 間違いなくM-18或いはM-8となって居た事でしょう。 有名なM4はM1カービンの改良型であるM3の次に採用されたのでM4、 H&KMk23(SocomPistol)はMk22(ハッシュパピー)の次に採用された 特殊任務用装備となっています。 #right(){(684:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **JDAM表面についてるギザギザはなんですか? ギザギザってJDAMの胴体の真ん中についているこの緑色の板のことでしょうか? #image(http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/images/jdam.jpg) これはストレーキだそうです。 http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/jdam.htm >Weapon maneuverability and range are enhanced by fixed aerodynamic surfaces >(mid-body strakes) attached to the bomb body. とのことですので、爆弾の姿勢を安定させ、飛距離をのばし運動性をあげるための 小さな固定式の翼だと思ってください。 #right(){(56:FFH 331 ◆3.CSSBl9VA)} **兵器にも肖像権とか、著作権ってありますかね? オフィシャルのメーカーあるいは国防省の宣伝用写真は、宣伝用ですので 自由使用です。例外としては無断使用禁ずと明記してある場合はしかるべき 所へしかるべき手続きが必要となるでしょう。 個人のポートレートは著作権が派生します。 #right(){(57:一等自営業 ◆JYO8gZHKO.) **作りが簡単で町工場レベルで完成させられるほどの武器とかってありますでしょうか 町工場レベルというのがよくわかりませんが… ほとんどのカスタムガンファクトリーが町工場だったと思います。とくにハンドガンは。 個人的にはAK-47などならそこそこの設備投資があれば町工場レベルで生産可能だと思うのですが。 #right(){(57:93)} **レーダーなどで追尾、探知、識別とありますがどう違うのでしょうか? 探知というのはレーダーで目標の反射波を捕らえること 追尾というのは(移動目標なら)その移動状況を捉え続けること 識別というのは捕らえた目標の正体が何であるか確認すること つーか、国語辞典の通りでよいわけで別に迷うことじゃないと思うが #right(){(58:220)} 探知追尾識別 探知だけなら簡単、追尾は探知し続ける必要があり、識別は解像度が高くないと あるいはドップラーなどの付加機能がないと困難。というわけで、探知、追尾、識別の順で レーダーに対する要求はキツくなります。追尾、をロックオンの意味で使用する場合には ミサイルを誘導するに十分な距離方位分解能が必要ですから、探知レーダーより 短い波長のレーダーを使わなければなりません。 #right(){(58:222)} **炸薬とか信管って何なのですか? 信管:砲弾、爆弾等を所望の時期に爆発させる機能を有する構成物。 炸薬:弾頭、爆弾等に入っている、破壊力の元となる爆発物 装薬:弾丸を発射することを目的とした構成物 #right(){(58:370)} >炸薬  砲弾・爆弾・ロケット弾・ミサイル・地雷等につめられた爆薬のこと。 一般的には、味方を吹っ飛ばさないよう、きわめて鈍感な爆薬を使う。 >信管  (砲弾、爆弾、・ロケット弾・ミサイル・地雷等の)炸薬を爆発させるための装置。 (味方を吹っ飛ばさないための)安全装置、 撃発機構、炸薬をうまく燃焼させるための伝爆薬、等からできている。 撃発の仕方は、 一定以上のショックで即機能し炸薬を爆発させる「瞬発」、 機能後、一定時間後炸薬を爆発させる「時限」・「遅延」、 弾が目標の至近になったときに炸薬を爆発させる「近接破裂=VT」 等、様々なものがあり、 この機能の仕方によっても、信管の種類が区分されます。 #right(){(58:373)} **「信管VT!装薬4号赤!」ってど~ういうことを指示されてるんでしょう? VT信管で装薬4号赤(または炸薬4号で、識別のために赤い印がついている)の弾を使え、 または装填しろということ。 #right(){(58:354)} 信管は事故防止をかねて、通常使用直前まで取り付けられていません。 そこで装薬4号を装填された(識別色赤が塗られた)弾体を持ってきて、 それにVT信管(近接信管)をセットして撃てって事です。 #right(){(58:364)} **先進国で退役した軍艦や航空機を途上国に売却することがありますが >整備されてるとはいえ、十数年以上酷使した中古品にはガタがきたり調子が時々悪くなるなど問題はないのでしょうか? 売る前にオーバーホールします。それにちょっとぐらい調子が悪くても 新品を買えないんですからしょうがないです。 #right(){(58:801)} そりゃありますが 売る側がそれしか売ってくれなきゃしょうがありません #right(){(58:802)} 買えない最新型よりも買える中古品のほうが役に立ちます 一般的に弾薬、支援装置等もつけても新品の半分以下もざらです #right(){(58:812)} **間接照準と、直接照準の、違いを教えてください。 大まかに逝って、自分の砲側の照準器で直接敵を狙うのが、直接照準、 観測点からの連絡により、射撃地点を決め、砲撃を行うのが、間接照準です。 #right(){(60:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 見えない的を地図と射表を見て撃つのが間接射撃。 #right(){(60:602)} 前後左右の精密な照準をして、精密な方向を求める。 次にレーザー測距などにより、精密な距離の測定を行う。 そして、コンピュターで弾道の軌跡を計算した結果として、 「砲の仰角や方向の修正」などが、機械的に制御される。 例えば、山の上にいる敵や、空を飛ぶヘリコプターを撃つ場合 上下方向の精密な照準が出来てない状態で、何を基準として、 砲仰角の設定をするかを考えてみれば、その矛盾がわかるはず。 #right(){(60:644)} **液体酸素はどうやって貯蔵しとくんですか 極低温に保った状態でタンクに保存しています。 実際問題として、液体の状態でしか酸素を搭載できないのはAIP潜水艦にとって大きな問題です。 漏洩や爆発の危険に配慮して液体酸素のタンクは耐圧船殻の外に独立して設けられています。 #right(){(61:名無し軍曹)} **ドップラー効果を利用した近接信管について気になったことがあります。 >目標が、電波を発信する方向の前方にある場合はうまく感知できそうですが、 >目標が電波を発信する方向の前方にない場合、狭い範囲しか感知できないと思うんですけど、実際のとこどうなんですか? 基本的には受信アンテナの特性に依存し、受信できた電波で信管が作動します よって送信方向に関係なく受信できない方向のものには信管が作動しません また爆発時の危害範囲の形状が球ではないため、全方向で信管が作動する必要もありません #right(){(62:10)} **VT信管は、砲に装填されたり、発射薬が爆発して砲口から飛び出すまでの間にまわりの砲身を探知して爆発したりしないのはなぜなんですか? VT信管は、発射した衝撃で電解液を入れた容器が壊れて電池が活性化し、 信管の装置を作動させます。 また、電流作動時間を制御する安全装置が組み込まれており、発射後0.4秒ほどで 解除されます。 このため、発射後1~2秒ほどは信管は作動しないのです。 #right(){(67:名無し軍曹)} **兵器のリコールってあるの? >配備が一通り済んでから、修理が済むまで使用禁止になるような欠陥が明らかになったとか? 航空機なんかでは結構あるんですが、一例として。 米空軍のノースアメリカンF-100スーパーセイバーは1954年から引渡しが始まりましたが、 特定の飛行条件で機体のロールやヨーによって機体の変形による破損が発生し、 54年10月12日にはテストパイロットのウェルチが死亡しました。 原因は機体の激しいヨーにより急降下から引き起こす際に操縦不能になることで、 これが突き止められるまでF-100は飛行停止になりました。 このとき、F-100は70機が配備されており、その他に96機が引渡し前でした。 対策として垂直安定版を試作機で試された高いものに交換し、全幅を66cm増す改造が すべての製造済機体に施されました。 当初から改良された機体の引渡しは55年春から始まっています。 #right(){(130:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} 大戦中では…。 ・米国陸軍航空隊のB-26初期型   → 着陸速度が高い為、事故が続発、未亡人製造機と言われ、メーカーも回収を提案したがそのまま生産 ・英国空軍のタイフーン戦闘機   → エンジンの故障、高々度性能が悪く、上昇力は貧弱、離陸に癖がある、尾翼構造に欠陥が…。      それでも製造され、エンジンと尾翼だけで、戦闘で喪われたよりも多くの損失を出す。      前線から引き上げる寸前まで行ったが、9ヶ月後にやっと対策が取られる。 ・米国海軍のSB2Cヘルダイバー爆撃機   → 安定性不足、構造脆弱で、実戦に耐えずと判定され、2年間かけて改修。 ・米国海軍のSO3C観測機   → 馬力不足、脚取付時の操縦性、安定性不足で事故続出し、300機生産した機体は      無線操縦標的機に改造。 ・米国陸軍のA-35ベンジャンス攻撃機   → 「金と労力と資源の無駄」と1943年の報告書に書かれる。 後、英国陸軍のカビナンター戦車(冷却不足で機械故障多発)とか、戦後だとF-100、F3Hとか 枚挙に暇がありません。 #right(){(130:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} リコール的事例としては、米軍が今現在使用してるピストルがそう。 ベレッタM92Fの初期のロットはスライドの割れが発生した。 トライアル中はそんなことは無かったのであからさまな製造ミスと言え、 メーカー側の工程や品証体制の改善後、再納入となった。 当時、アメリカ製が選ばれなかったトライアル結果に対する不満とか、 45口径に対する愛着からこの不具合に対する評価は殊更に厳しかった 様だ。 #right(){(130:584)} **非常に優れた性能を発揮しながらコストだけを理由にキャンセルされた兵器はあるのでしょうか 少々意味合いは異なりますが、XB-70ヴァルキリー戦略爆撃機とか、アブロCF105アロー戦闘機 最近ではRAH-66コマンチ偵察ヘリとか例はあまた有ります。 まあ、単にコストだけの問題では無く、戦略環境が変わったとか、戦術思想が変わったとか、様々な 理由が複雑に絡んでいるのですが。 で、その様な機体が前線に出て来ることは、まず有りません(前大戦ではマウス重戦車が使われた との記録も有りますが、異例です)。 メンテナンス用の部品も治具も、たった一機(あるいは少数機)の為に、特別あしらえする事は、非効率 この上ないですし、要員の教育も大変でしょう。 大抵は、開発メーカーでデータを取られて、倉庫で眠りに付くのがオチです。 #right(){(259:新所沢の三等兵 ◆UkUFfcwWIs)} **兵器を購入する時、生産国から新品を買わずに第3国が使用している中古を譲り受ける場合は、買い手と売り手の2カ国が合意するだけで良いのですか? 基本的には装備譲渡の場合は、売り手と買い手の譲渡契約で済みます。 が、エンジンの様な部品が第三国のものであれば(またはライセンス契約に基づく 生産品など)、原生産国の許可が必要となります。 これは、特に米国の場合に起こりうるもので、例えば、イスラエルのクフィル戦闘機を Colombia辺りに輸出しようとしたときに、装備エンジンであるJ79の輸出を認めなかった 為、その輸出は中止になりました。 ちょっと例は違いますが、AeritaliaがG.222輸送機をリビアに売却する事になった時、 元のエンジンはGE製だったのですが、輸出が認められないことを見越して、RR製に 換装したりしています。 >そのような縛りは米国以外の国ではあまり厳しくないのですか? 武器の輸出入管理は、国家対国家なら或程度の縛りを入れることが出来ます(フラ ンスの対イスラエル禁輸とか英国の対アルゼンチン禁輸とかが有名)が、例えば、 スクラップとして売り払ったものを何処かの国が買い込んで、装備するとか、密輸など、 民間(を装った)業者が介在すると何処がどうなったかと言うのが判らない訳で。 でもって、実際上は米国くらいしか縛りを掛けている国は無いです。 Russiaについては、其の昔、中国がF-7(MiG-21擬き)を外国に売るときにヽ(*`Д´)ノゴルァ したりしていますが、中古兵器の場合は目くじらを立てていません。 ただ、弾道ミサイルに関しては、MTCR(ミサイル関連技術輸出規制)で、或程度の規制は 行われており、中古兵器でも移転が規制されます。 とは言え、MTCRの規制は、500kgの搭載量を持つ射程300km以上のミサイルということに なっていますので、RussiaのScudBや、中国のM-11の輸出は規制出来ません。 ちなみに、MTCRは自主規制なので、北朝鮮は入ってません。 ついでに、通常兵器で、その縛りに類するものとしては、通常兵器の国連登録制度が1993 年から実施されています。 これについても、実効性は乏しく、報告書の提出が遅れたり、欠落箇所があったりするなど、 僅かに59カ国からしか報告が提出されていません。 ちなみに、北朝鮮は此処でも報告書の提出を行ってません。 #right(){(258:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **戦車や航空機などには、核や放射能に対応するための装置はあるのですか? 戦車なんかは車内を与圧して放射能を含んだ塵が進入しないようにできます。 基地から発着する車両や航空機はNBC兵器に対する密閉性があるだけで、 除去は前進基地や専用基地に帰着後、専用車両や施設を用いて行います。 艦船はいちいち基地に寄港していられませんし、周囲には十分な水がある上、 洗浄装置を積む余裕もありますから、自分で洗います。 最新とかではなく、冷戦時代から装備されています。 #right(){(247:715-717)} **レーザー誘導弾が間違った探知でレーザー照射機の場所に飛んでくるというのはあり得るのでしょうか? あの手のレーザー誘導弾は反射波にしか反応しない。 なので無問題。 #right(){(244:48)} **開発開始から量産開始・実戦配備までもっとも短かった兵器を教えて下さい。 ソビエトのSU-152自走砲はわずか25日で設計完了、3ヶ月で 量産されて実戦投入されてる。 まぁ一から作ったわけではなくて既存の戦車の車体に新しく作った 部分が載っかってるだけだが。 飛行機ならドイツのHe-162戦闘機が、 1944年9月30日にドイツ空軍省とハインケル社が契約 同年10月29日2設計完了 同年12月6日に初飛行、翌年1月にはテスト部隊に納入 という速さで開発されてる。 #right(){(231:581)} **歩兵が霧中でデシグネーターを照射したら、レーザーは散乱しますよね? おっしゃるとおりです。ただ霧による散乱光は目標からの反射光より遥かに弱いので、 センサー側のフィルタリングで排除されます。逆に目標からの反射光と比べるぐらい 霧による散乱光が多い状況であれば、そもそもレーザー照準自体が役に立ちません。 また霧による散乱光は一点から反射するわけではなく、棒状の光源になりますから、 センサーによる誤ロックオンを防ぐことになるでしょう。なぜかデジグネーターの直近のみ 濃い霧がごく狭い範囲に立ち込め、しかも照準手が目標の不適当な箇所にレーザーを 照射してしまったような(窓とか)例外的な場合には、誤誘導が起きるかもしれません。 これもGPSとのデュアル誘導兵器では、発射前にセーフティゾーンを設定し、 その地域内にはロックオンしないよう設定できる、だかそのように開発中だかしてます。 #right(){(194:28)} **ガソリンやエタノールなど、可燃性の液体燃料の推進力を使った弾薬は存在しないのでしょうか? 液体装薬といって研究はされている #right(){(俺初質スレ2049:33)} **敵国が新たに配備した新兵器の名称が解らない場合、通称・渾名が公式の仮名称になるのでしょうか? >その後正式名称が判明した場合、各部隊に通達されるのでしょうか? NATOコードネームみたいに識別するために統一的な名称をつける場合が多い 後でその国での制式名称が判明した場合でもそれを使うかどうかはケースバイケース #right(){(俺初質スレ2050:77)} **旧ソ連の兵器類って西側での呼称の方が一般的で、生産国の正式名称がないがしろにされているのは何故なのでしょうか? 冷戦時代はカーテンの向こうでなんて呼んでるかなんて分からなかったからです カーテンが開いてからもみんな面倒なので定着した通称(NATOコードといいます) で呼ぶことにしました #right(){(63:173)} 冷戦後はあちらの制式名称も残らず判明しているので、 最近は向こうの専門家はNATOコードネームあまり使ってないよ。 ガンストンのロシア機大辞典なんか、NATOコードネーム載せるの止めようとして、 編集にぜひ載せてと言われてしぶしぶ載せたくらい。 #right(){(63:174)} **近代の兵器はできるだけ背を低く造るのがセオリーですが、兵器の全高は最大どのくらいまで許されるのでしょうか? 出来るだけ小さい方が望ましいのであって、越えちゃいけない大きさがあるわけではない まぁトンネル潜れないとか運用上のバランスとかでの制限はかかってくるけど、それはケースバイケース #right(){(戦争板初質スレ7:350)} **発光装置にある緑・青・赤などの色ガラスは何に使う物ですか? 色を変えることによって、各種の通信・信号に 具体的にどの色が何を意味するかは、そのときによって異なる 赤フィルターは、夜間、暗視力に影響を与えにくく、遠方からも見えにくいので、 地図を見たり、機器の操作等の際の照明にも使用する #right(){(俺初質スレ20501:364)} **人間は50Jのエネルギーで死ぬって本当? 狩猟用空気銃で強力なのが50Jくらいだが、ケガはしても死ぬまでは難しいと思うけど #right(){(俺初質スレ436:121)} *迷彩 迷彩服の話題は[[軍服>http://www6.atwiki.jp/army2ch/pages/121.html]]を参照して下さい。 **ステルス迷彩について詳しく教えてください。 ステルス迷彩は従来の光学迷彩に加えて、基本的には赤外域での迷彩も考慮したものです。 具体的には、周囲の植生等にあわせて、衣服や車両の赤外放射にパターンを作り、赤外パッシブの暗視装置に対して、これまでより見えにくくするものです。 単に赤外放射を減衰し、長波長化してセンサーにかかりにくくするだけではなく、背景のノイズパターンに紛れやすくする工夫もされています。 ミリ波レーダーの普及に伴って、ミリ波領域でのステルス(主として吸収)も対策されつつあります。 #right(){(6:system)} **塗装による迷彩の事を光学迷彩って言うんですか? 可視光迷彩、従来の塗装などによる迷彩って思ってください。 英語だと区別して表現するときにoptical、って付けますから、直訳だと光学、になるんですが視覚的迷彩と訳した方がいいかな。 #right(){(6:system)} **航空機のカラーリングで、幾何学模様のヤツは「スプリッター迷彩?」それとも「スプリンター迷彩?」どっちでしょうか? スプリッター迷彩の語源は知りませんが、(機体を「断ち切る」様に塗装し、外形の判別を難しくするくらいの意ではないかと愚考する) スプリッター迷彩に似たフェリス・カモフラージュで有名な航空画家は、「キース・フェリス」氏です。 #right(){(18:G_Tomo)} **スプリッター迷彩の効果について教えてください。 スプリッター迷彩って要するに、機体を周囲に溶け込ませる目的のモノではなくて、 機体の外形ラインを判別しにくくする目的のモノです。 #right(){(25:53)} **第二次世界大戦ごろの英国軍兵器に施された迷彩は他国と違って「発見されにくくする迷彩」ではなく「目の錯覚で弾を逸らせる迷彩」が多いのは何故ですか? 艦船の敵は主に魚雷です。(ドイツの水上艦自体が少なかったのと、前大戦でも酷い目にあったため) で、魚雷は艦長が潜望鏡で確認した情報を元に、機械式計算機で未来位置を 推測し、その範囲に収まるように扇形に発射します。 では、魚雷の照準を逸らすには、どうすればいいか。 最も効果的なのは、潜望鏡で確認している相手の艦の速度を間違えさせることです。 このため、発見されにくくするための迷彩ではなく、発見されても良いから、 発見時に相手の照準を狂わせる迷彩が採用されたのです。 最近ではこういう照準そのものをコンピュータで行いますから、迷彩の効果はあまりないと思いますけど。 #right(){(38:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **黒系の色の迷彩ってどっかで(陸海空問わず)ありますか? 航空機で夜間迷彩なら黒一色、というものは結構ある(例:ベトナムでの夜間攻撃専門のF-4とか。これは下面のみ) 潜水艦の色が黒いのも、海水の色に合わせてある、という話もある。これも海域によってはグレー系のものもある。 陸上では真っ黒というものはめったに無いので、迷彩効果はあまり期待できない。 (忍者の衣装が実は黒くないのと同じ) 対テロ特殊部隊なんかで黒い戦闘服を着ているのは迷彩というよりは、威嚇効果を狙っているという話である。 寝ぼけながら書いているので、なんか自分でもよく分からんがこんな感じ。 #right(){(38:362)} **黒と灰色の迷彩っていうのをどこかでみたように思うんですが. それは、あれね、通称「都市迷彩」とか言われとる奴ですね。 アレは確か軍装品屋(今は無き東京ファントム)のオリジナル商品のはずで 実際に制式化された物ではない筈。雰囲気はいいんだけど。 もともとは米軍の迷彩パターン(場所によって色の割合が違う)を グレー系でプリントしたものです。実際の効果はどんなもんだか・・・ #right(){(38:383)} **一次大戦中の独機で使用されていた色とりどりの四角形の模様を貼り付けた迷彩法について、その名称と実戦での評判はどうだったのか ローゼンジ迷彩は遠くから見た場合には色が混ざり合ったように見えて 機体の輪郭とかがボヤける効果があります。 また地上など背景の色が、迷彩の中の同系色を際立たせる効果があるようで 背景に溶け込むような視覚的錯覚を起こすそうです。 さらに、迷彩をプリントした布を張る方法は、塗料を塗るより軽量にできたそうです。 と、なかなか考えられたものなのですが、国籍マークが迷彩効果をブチ壊したんだそうですわ。 #right(){(43:631)} **迷彩模様に著作権ってありますか? 民間のものなら、勝手に使うと著作権不正使用で訴えられる ごく最近までデザイナーズブランドで迷彩柄が流行していた #right(){(62:124)} >民間じゃなきゃ問題なしということですね。 軍のモノも勝手に使うと、多分いろいろ問題が起きるぞ 特に自衛隊のモノは注意が必要だ #right(){(62:126)} **戦闘服に糊付けかアイロンがけのプレスをすると赤外線暗視装置で発見されやすくなるので、最近は禁止されていると聞きました。 >どういった点が赤外線暗視装置による発見性を高めるのでしょうか? >・ 糊の成分 >・ アイロンがけして布地の平面が増えるから〔服がしわくちゃの方がいい?) >・ アイロンの熱で戦闘服の布地〔赤外線防止機能)が痛む。 答えは3番(布地が傷む)です。 某国の軍隊と言っちゃいけない軍隊では、「どうせ痛むなら」と対赤外線効果の 無い布地に戻してます。 (つまり、有事の必要より平時のアイロン掛け優先) #right(){(85:名無し整備兵)} **ステルス加工ってなによ? コピペでスマソ http://www2s.biglobe.ne.jp/~nachi/data/kongou.html ”艦橋構造物上に搭載しているSPY-1Dフェーズド・アレイ・レーダーの  視界を妨げることがないように煙突を含む後部上構は逆V字形にテーパーさ  せ ているが、これは対電波のステルス対策にも有用である” ということ。 #right(){(87:519)} 普通、それは「ステルス加工」とは言わない 加工とは設計された物になにか工程を加えたもので 例えば塗料などのことでは? この場合>>519はステルス性の高い「設計」では? #right(){(87:530)} **迷彩模様について詳しいサイト知りませんか? 鴨の迷彩コレクション http://www2.ttcn.ne.jp/~camouflage/ #right(){(93:643)} 迷彩については日本語サイトではコレクション的なものしかない。 こんなのは検索すれば分かるだろう。 海外のサイトでは歴史について触れてるのがあるが、その根拠まで 触れてるのはまず見ない。ちゃんとした書籍や論文で見ないと。 で、色の話だけど見た目じゃなくて輝度パターンで近似のものを使ったり コントラストを利用したりするので、単純な印象だけで考えないほうが良い。 #right(){(93:645)} **研究されてるといわれる光学迷彩で透明人間になれますか? 1研究者の端くれとして・・・ ・全周囲の映像を取り込み ・特定方向からの観察に、特定方向の画像を返し ・提示する画像の輝度・コントラストは現実と同レベル 今の視覚装置において、このいずれも満足なレベルで達成しているものは無い。 そういう意味では、開発中ではあるけれど、世間一般で思われているような 「透明人間」が完全な形で達成されることはそうすぐにはありえない。 それに、そこまでして通常の迷彩服に対してメリットがあるか? という根本的な命題もある。たとえば、夜間活動であれば、可視光 ステルスの意味は無く、赤外線ステルスのほうがよほど重要になるし。 #right(){(316:459)} **兵士が顔に迷彩ペイントしているやつ、あれって何を塗っているんでしょうか? ドーランですよ。化粧の一種。自衛隊が使ってるのは資生堂製のやつです。 #right(){(321:203)} **米軍の写真などで、迷彩塗装されたM4などをよく見かけますが、あれは塗装方法や柄などに決まりはあるのでしょうか? 車両の迷彩塗装はマニュアルに詳しく規定されていて、勝手にパターンを 変えてはいけないことになっている。 応急の冬季迷彩なんかはその限りではないけど。 特殊部隊や狙撃兵が自分の装備に行うカモフラージュペイントは作戦内容に 合わせて個人の判断とセンスで行う。 勿論経験者が指導するけど。 #right(){(338:855)} **航空機の迷彩塗装はどういった要素を元に選定されるのでしょうか? どんな環境で使うか。 ちなみにF-2は洋上を低空で飛ぶので上空から見下ろされたとき海に紛れるようにあの色になってる。 F-15Cはヨーロッパの雲の大目の日中で空に溶け込むように、F-15Eは攻撃機なので夜間飛行した際に目立たず、 かつ日中でもそれなりに迷彩効果があるように暗めのグレーで迷彩されている。 #right(){(365:641)} **ヘイヘの写真なんですが、グローブや銃はなぜ色を塗られていないのですが? >http://ansaikuropedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%BB%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%98 銃や手袋などの装備に擬装が施されていない理由についてですが、 塗料や染料の発達した現在になってやっと、銃などの装備に着色し、 ある程度戦闘行動に適応出来ていますが、当時、銃や手袋を着色する行為も含め、 ギリースーツや迷彩服に相当する擬装すら、軍事行動においては主流ではありませんでした。 冬季の雪中における擬装は、簡易に準備出来、尚且つシモ・ヘイヘは猟師出身である事から、 最低限で有効な擬装を施した結果が、あのような写真に写ったものなのです。 実際、あの装備で雪原にてアンブッシュされた場合、野生動物すら欺瞞出来た事でしょう。 #right(){(646:三等自営業 ◆LiXVy0DO8s)} **迷彩って歴史浅いものなの? 車輌や火砲の迷彩なら日本軍でも一般的だから、戦闘服まで迷彩にする必要性をあまり感じてなかったのかもしれない これは他国も一緒 米軍も自衛隊も60年代まではOD一色の戦闘服じゃなかったかな? #right(){(俺初質スレ2050:672)} WW2で迷彩使用でもっとも進んでいたと思われるドイツでも大戦初期から 迷彩服を使用したのは武装親衛隊の一部と空軍パラシュート部隊くらい。 国防軍(陸軍)は敗戦まで基本的には単色。ただし迷彩幕(ポンチョ)は 広く用いられていたけどね。 #right(){(俺初質スレ2050:678)} ----

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